JPWO2017110081A1 - ブラシレスdcモータ電圧制御装置およびそれを搭載した送風装置 - Google Patents

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Abstract

平滑電圧の周期的な電圧変化の一周期の値を記憶し、平滑回路(14)により平滑電圧が出力されてからインバータ回路(1)を介して平滑電圧がブラシレスDCモータ(2)に出力されるまでの時間と、平滑回路(14)により平滑電圧が出力されてから平滑電圧に基づいてインバータ回路(1)にデューティが出力されるまでの時間と、の差である遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値に基づいて調整したデューティを用いてパルス状のモータ電圧VMを印加し、回転子(4)の位置を精度よく推定する、ブラシレスDCモータ電圧制御装置(20a)。

Description

本発明は、ブラシレスDCモータ電圧制御装置およびそれを搭載した送風装置に関する。
近年、ブラシレスDCモータおよびその電圧制御装置は、効率が良く、省電力で耐久性に優れていることから、例えばレンジフード、天井埋込形換気扇、空気清浄機、または天井扇等の送風装置への搭載が増加している。そしてこのようなブラシレスDCモータおよびその電圧制御装置には、さらなる低コスト化および小型化が求められている。また、電圧制御装置においては、交流電源を整流平滑しているため、電源回路の力率が低下する。これより、高調波電流規制などの観点から力率を高くすることが求められている。
従来のブラシレスDCモータ電圧制御装置では、小型化および低コスト化の観点から、回転子は表面に磁石が施されている。そして、その回転子の位置検出には磁気センサを用いないセンサレスの方式が採用されることが多い。この方式では、起動時の回転子の位置推定は、例えば特許文献1に記載されている方法で行われる。
特許文献1では、まずブラシレスDCモータの巻線にインバータ回路からパルス状の電圧を印加する。そして、この時、巻線に流れるモータ電流と回転子の磁束によりブラシレスDCモータの鉄心が飽和し、モータ電流の大きさが微小に変化することを利用して、回転子の位置を推定している。
また、非特許文献1には、インバータ回路からブラシレスDCモータの巻線に印加するパルス状の電圧をPWM制御する方法が記載されている。これにより、整流平滑後の平滑電圧の変動を抑制し、モータ電圧の微小な変化を精度良く検出する方法が記載されている。具体的には、平滑電圧が高い時はデューティを小さくし、また平滑電圧が低い時はデューティを大きくしている。これにより、パルス状の電圧は平滑電圧の変動の影響を受けにくい。
特開平6−113585号公報
ブラシレスDCモータのベクトル制御技術 江崎雅康 CQ出版社
しかしながら、電圧制御装置の小型化および低コスト化のため、例えば、容量が小さい平滑コンデンサを用いると、平滑コンデンサの充放電にともなう平滑電圧の電圧変動が大きくなり、モータの巻線に印加される電圧の変動も大きくなる。これにより、鉄心の飽和によるモータ電流の微小な変化を正しく検出することが困難となる。
また、入力された平滑電圧に基づいてPWM制御のデューティを計算してインバータ回路に出力するまでにはある程度の時間がかかる。このため、容量が小さい平滑コンデンサを使用する場合、上述したPWM制御に基づいて平滑電圧の変動を抑制しようとしても、実際に平滑電圧をPWM制御する時点では平滑電圧はさらに変化している。つまり、PWM制御のデューティを計算した平滑電圧と、実際のPWM制御対象の平滑電圧との間に差異が発生してしまう。この差異が原因となり、モータ電流の微小な変化を正しく検出できないため、起動時の回転子の位置推定ができないという課題がある。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、コンデンサを小型化した場合であっても起動時の回転子の位置推定の精度を向上でき、起動失敗を抑制できるブラシレスDCモータ電圧制御装置および送風装置を提供することを目的とする。
本発明に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置は、交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、直流電圧を平滑して平滑電圧を出力する平滑回路と、入力されたデューティに基づいて、入力される平滑電圧をPWM制御してブラシレスDCモータに供給するインバータ回路と、平滑電圧の変動の周期を検出する周期検出部と、周期に対応させて平滑電圧の値を記憶する電圧記憶部と、ブラシレスDCモータに印加するモータ電圧を保持する位置推定電圧印加部と、平滑回路により平滑電圧が出力されてからインバータ回路を介して平滑電圧がブラシレスDCモータに出力されるまでの時間と、平滑回路により平滑電圧が出力されてから平滑電圧に基づいてインバータ回路にデューティが出力されるまでの時間と、の差である遅延時間を記憶する遅延時間記憶部と、位置推定電圧印加部から入力されるモータ電圧と比較判断部から入力される平滑電圧の値とに基づいてデューティを調整してインバータ回路に出力するPWM出力部とを備える。
本発明によれば、コンデンサを小型化した場合であっても、モータ電流の微少な変化を検出し、起動時の回転子の位置推定の精度を向上できる。
図1は、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置の機能ブロック図である。 図2Aは、交流電圧の一例を示す図である。 図2Bは、交流電圧を整流平滑した平滑電圧の一例を示す図である。 図3は、実施の形態1に係る周期検出部が電圧保持部の保持した平滑電圧の値から電圧変動の周期を検出する方法を示す図である。 図4は、実施の形態1に係る電圧記憶部が記憶した一周期分の平滑電圧の値を示す図である。 図5は、実施の形態1に係る遅延時間の詳細を示した図である。 図6は、実施の形態1に係る比較判断部が一周期前より遅延時間だけ遅い平滑電圧を決定する模式図である。 図7Aは、実施の形態1に係るPWM出力部が出力するデューティの波形を示す図である。 図7Bは、実施の形態1に係るPWM出力部が出力するデューティの波形を示す図である。 図8Aは、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置において、モータに電圧を印加した場合に巻線に印加される電圧を示す図である。 図8Bは、図8A時にモータの巻線に流れる電流を示す図である。 図9は、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図10は、実施の形態3に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置に係る機能ブロック図である。 図11Aは、交流電圧の一例を示す図である。 図11Bは、バレーフィル回路を利用して交流電圧を整流平滑した平滑電圧の一例を示す図である。 図12は、実施の形態4に係るレンジフードを示す図である。 図13は、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置のブロック図である。 図14Aは、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置において、PWM制御のデューティを調整した場合におけるモータ電流の一例を示す図である。 図14Bは、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置において、PWM制御のデューティを調整しない場合におけるモータ電流の一例を示す図である。 図15は、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置の動作を説明するフローチャートである。 図16Aは、従来例に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置を搭載したレンジフードを側面から見た説明図である。 図16Bは、図16Aに示すレンジフードの設置状態の説明図である。
本発明に係るブラシレスDCモータの電圧制御装置は、交流電圧を整流して直流電圧に変換するにする整流回路と、直流電圧を平滑して平滑電圧を出力する平滑回路と、入力されたデューティに基づいて、入力される平滑電圧をPWM制御してブラシレスDCモータに供給するインバータ回路と、平滑電圧の変動の周期を検出する周期検出部と、周期に対応させて平滑電圧の値を記憶する電圧記憶部と、ブラシレスDCモータに印加するモータ電圧を保持する位置推定電圧印加部と、平滑回路により平滑電圧が出力されてからインバータ回路を介して平滑電圧がブラシレスDCモータに出力されるまで時間と、平滑回路により平滑電圧が出力されてから平滑電圧に基づいてインバータ回路にデューティが出力されるまでの時間と、の差である遅延時間を記憶する遅延時間記憶部と、ブラシレスDCモータの起動時に平滑回路が出力する平滑電圧の値と、電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値と、を比較して一致した場合には電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値よりさらに遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値を出力する比較判断部と、位置推定電圧印加部から入力されるモータ電圧と比較判断部から入力される平滑電圧の値とに基づいてデューティを調整してインバータ回路に出力するPWM出力部と、を備える。
また、本発明に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置は、ブラシレスDCモータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、電流検出部が検出した電流値に基づいてブラシレスDCモータを構成する回転子の位置を推定する起動位置推定部と、をさらに備える。
これにより、ブラシレスDCモータ電圧制御装置は、平滑回路のコンデンサの容量が小さくても平滑電圧の変動を抑制して精度よくモータ電圧をモータの巻線に印加できるので、モータ電流の微小な変化を検出し、起動時における回転子の位置推定の精度を向上できる。よって、低コストで小型化でき、起動失敗を抑制できる、ブラシレスDCモータ電圧制御装置を実現できる。
また、比較判断部は、ブラシレスDCモータの起動時に、平滑回路が出力する平滑電圧の値と電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値とが一致しない場合には、一致するまでPWM出力部への出力を待機する。
これにより、ブラシレスDCモータ電圧制御装置は、交流電圧が一時的に変動し、これにともなって平滑電圧が変動しても、交流電圧が一定になるまで待機する。つまり、交流電圧が安定している場合のみ、ブラシレスDCモータに電圧を印加するため、起動時の回転子の位置を精度よく推定でき、起動失敗を抑制できる、信頼性の高いブラシレスDCモータ電圧制御装置を提供できる。
また、本発明に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置は、ブラシレスDCモータに接続される送風ファンと、ブラシレスDCモータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、電流検出部が検出したモータ電流に基づいてモータ電流の大きさとブラシレスDCモータを構成する回転子の位置と速度とを検出する電流変換部と、送風ファンが送風すべき風量である目標風量を記憶する目標風量記憶部と、電流変換部が検出したモータ電流の大きさと回転子の速度を用いて送風ファンが送風している風量を演算して目標風量と比較し、目標風量を達成するための回転子の速度を決定する風量演算部と、電流変換部が検出した回転子の位置と風量演算部が決定した回転子の速度とに基づいてブラシレスDCモータに与えるモータ電圧を決定するモータ電圧制御部と、をさらに備える。そして、PWM出力部はモータ電圧制御部により決定されたモータ電圧と比較判断部が出力した平滑電圧の値とに基づいてデューティを調整してインバータ回路に出力する。
これにより、ブラシレスDCモータ電圧制御装置は、駆動時において、回転子の速度を調整することで、送風ファンから送風される実際の風量を目標風量に調整することができる。
また、比較判断部は、ブラシレスDCモータの駆動時に、平滑回路が出力する平滑電圧の値と電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値とが一致しないと場合には平滑回路が出力する平滑電圧の値をPWM出力部へ出力する。
これにより、ブラシレスDCモータ電圧制御装置は、装置を停止させることなく、風量を確保することができる。
また、前記平滑回路は、バレーフィル回路としたブラシレスDCモータ電圧制御装置である。
これにより、力率の高いブラシレスDCモータ電圧制御装置を実現できる。さらに、バレーフィル回路の平滑電圧の変動においても、平滑電圧の変動を抑制して精度よくモータ電圧をモータの巻線に印加できるので、モータ電流の微小な変化を検出し、起動時における回転子の位置推定の精度を向上できる。よって、低コストで小型化できるブラシレスDCモータ電圧制御装置を実現できる。
また、本発明の送風装置は、本発明に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置を搭載したものである。
これにより、レンジフードのような送風ファンが大型で重い場合であっても、起動時に回転子の位置を精度よく検出できるので、すばやく起動でき、熱気煙および蒸気等をすばやく室外へ排出できる。また、駆動時に風量を目標風量に調整できるので、過風量となって消費電力が増加したり室内温度が余分に排出したりすることは無くなり、省電力にできる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施の形態は本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、全図面を通して、同一の部位については同一の符号を付して二度目以降の説明を省略している。さらに、書く図面において、本発明に直接には関係しない各部の詳細については説明を省略している。
なお、本明細書を通して起動時とは、回転子の位置推定を行う処理であり、回転子が停止状態で回転子を回転し始める直前のタイミングを指す。また起動時の処理は回転起動を始める前の準備段階の処理とすることができる。
(実施の形態1)
図16Aは、従来例に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置を搭載したレンジフードを側面から見た説明図である。レンジフード119は、キャビネット126の内部にブラシレスDCモータ102、回路ケース125、フィルタ140およびフード141を備える。回路ケース125には、従来例に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置が内蔵されている。また、ブラシレスDCモータ102には、送風ファン122が取り付けられており、ブラシレスDCモータ102が駆動することで送風ファン122を回転させている。フード141およびフィルタ140は、レンジフード119の下部に取り付けられている。
図16Bは、図16Aに示すレンジフード119の設置状態の説明図である。図16Bに示すように設置することで、台所で調理する時に発生する熱気、煙および蒸気等は、ブラシレスDCモータ102に取り付けられた送風ファン122が回転することによって、フード141の中央部分よりフィルタ140を通ってキャビネット126内に取り込まれる。
キャビネット126に取り込まれた熱気、煙および蒸気等は、さらに送風ファン122の回転により、外壁124に設けられた排気口123を通って、室外に排出される。
最初に、図1を参照しながら本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aの機能ブロック図である。
ブラシレスDCモータ電圧制御装置20aは、交流電源12と、ブラシレスDCモータ2とに電気的に接続されている。
交流電源12は、例えば家庭内のコンセント等を介してブラシレスDCモータ電圧制御装置20aに電圧を供給する。
ブラシレスDCモータ2は、表面に磁石を施した回転子4と、固定子鉄心に巻かれた巻線3とを備えており、巻線3に電圧を印加することで、回転子4が回転駆動する。回転子4には、例えばファン等が接続されており、当該ファンが回転駆動することで例えば送風装置の機能を実現できる。なお、ブラシレスDCモータ2のさらなる詳細については、本発明に直接関係しないため省略する。
ブラシレスDCモータ電圧制御装置20aは、整流回路13と、平滑回路14と、インバータ回路1と、電圧分圧部15と、電流検出部5と、制御部21aとを備える。
整流回路13は、交流電源12から供給される交流電圧を整流して直流電圧に変換し、得られた直流電圧を平滑回路14に出力する。
平滑回路14は、整流回路13から入力された直流電圧を平滑化し、得られた平滑電圧をインバータ回路1および電圧分圧部15に出力する。平滑回路14の具体的な部品としてコンデンサが挙げられる。
インバータ回路1は、平滑回路14から入力された平滑電圧と、制御部21aを構成する後述するPWM出力部16から入力されたデューティとに基づいて、ブラシレスDCモータ2の巻線3にPWM制御した平滑電圧を印加する。インバータ回路1は、U、V、W相からなる3相ブリッジの構成を有している。U、V、W相からなる3相ブリッジを構成する各スイッチング素子Q1、Q2、Q3はそれぞれU、V、W相の上アームスイッチング素子である。同様に各スイッチング素子Q4、Q5、Q6はそれぞれU、V、W相の下アームスイッチング素子である。ブラシレスDCモータ2の巻線3も巻線Lu、Lv、Lwからなる3相巻線の構成をしており、それぞれ対応するアームスイッチング素子に電気的に接続されている。
電圧分圧部15は、平滑回路14から入力された平滑電圧を分圧して、平滑回路14から入力された平滑電圧よりもさらに低圧の平滑電圧を制御部21aに出力する。電圧分圧部15は、具体的には抵抗で構成され、直列に接続された当該抵抗により平滑電圧が降圧される。
電流検出部5は、インバータ回路1の各スイッチング素子Q4、Q5、Q6とブラシレスDCモータ電圧制御装置20aのグランドとの間に電気的に接続され、ブラシレスDCモータ2の各相の巻線Lu、Lv、Lwに流れる電流を検出する。電流検出部5は、具体的には3つのシャント抵抗Ru、Rv、Rwで構成される。
制御部21aは、電圧保持部8と、周期検出部6と、電圧記憶部7と、比較判断部9と、PWM出力部16と、遅延時間記憶部17と、起動位置推定部10と、位置推定電圧印加部11とを備える。
ここで、交流電圧を平滑化して平滑電圧を得る場合の電圧変動の問題について説明する。
図2Aは、交流電圧の一例を示す図である。図2Bは、交流電圧を整流平滑した平滑電圧の一例を示す図である。図2Bに示す平滑電圧の電圧変動Xは、平滑回路14に使用されるコンデンサの容量に影響され、コンデンサの容量が大きいほど電圧変動Xは小さくなる傾向がある。一般的に、コンデンサの容量が大きいほど、コンデンサの大きさは大きくなり、平滑回路14に使用されるコンデンサの大きさは、回路内で大きな体積を占める。つまり、ブラシレスDCモータ電圧制御装置20aを小型化する方法の1つとして、平滑回路14に使用するコンデンサの大きさを小さくすることがあげられる。しかしながら、コンデンサの大きさを小さくするとコンデンサの容量も小さくなり、電圧変動Xが大きくなってしまう。インバータ回路1は、上述したように、平滑回路14から入力された平滑電圧と、PWM出力部16から入力されたデューティとに基づいて、ブラシレスDCモータ2にパルス状の電圧を印加する。つまり、平滑電圧の電圧変動Xが大きくなると、インバータ回路1からブラシレスDCモータ2へ出力されるパルス状の電圧の変動も大きくなる。電圧の変動が大きくなると、ブラシレスDCモータ2を構成する鉄心の飽和によるモータ電流の微小な変化を検出することが困難となり、回転子4の位置を精度よく推定できない。
そこで、制御部21aにより、平滑電圧の電圧変動Xを抑制する。以下、制御部21aが備える各部の処理について、図を参照しながら説明する。
電圧保持部8は、電圧分圧部15から入力された平滑電圧を、PWM制御毎に保持(記憶)する。ここでPWM制御毎とは、PWM制御時の回路の処理の1ステップを意味する。
周期検出部6は、電圧保持部8に保持された平滑電圧の値から、平滑電圧の変動の周期を検出する。この周期は、平滑回路14が、インバータ回路1に出力する平滑電圧の電圧変動Xの周期と一致する。
電圧保持部8が保持する平滑電圧と、周期検出部6が平滑電圧の変動の周期を検出する方法について、図3を参照しながら詳しく説明する。図3は、周期検出部6が、電圧保持部8の保持した平滑電圧の値から平滑電圧の変動の周期を検出する方法を示す図である。図3の上部に、電圧保持部8が保持する平滑電圧のイメージを示す。電圧分圧部15から取得した平滑電圧は、所定の起点からの経過時間と、当該経過時間の経過毎の電圧値とを関連付けて電圧保持部8に記憶される。なお経過時間の単位は、具体的にはPWM制御の周期と同じかこれよりも短い時間である。周期の検出は、例えば以下のように行われる。すなわち、図3の上部に示すように、周期検出部6は、電圧保持部8に保持した平滑電圧の値に基づき、平滑電圧の最大電圧値と最小電圧値との和の1/2の値をしきい値とする。そして平滑電圧の値がしきい値より大きい場合を『H』、小さい場合を『L』と定義する。ここで、周期検出部6が、『L』から『H』の切り替りから、次の『L』から『H』の切り替りの時間を一周期として検出する。
電圧記憶部7は、周期検出部6に検出された平滑電圧の周期に対応させて、少なくとも一周期分の平滑電圧の値を記憶する。
電圧記憶部7が記憶する平滑電圧について、図4を参照しながら説明する。図4は、電圧記憶部7が記憶した一周期分の平滑電圧の値を示す図である。右端は最新の平滑電圧の値であり、左端は一周期前の平滑電圧の値である。PWM制御毎に電圧記憶部7が記憶する一周期分の平滑電圧の値は更新され、それにともなって最新の平滑電圧の値と、一周期前の平滑電圧の値も更新される。なお、図4では一周期分の平滑電圧の値のみを図示しているが、一周期分以上を記憶しても問題ない。
遅延時間記憶部17は、遅延時間を記憶する。遅延時間は回路によって予め決まっており、固定値として遅延時間記憶部17に記憶される。なお、遅延時間の詳細については後述する。
比較判断部9は、ブラシレスDCモータ2の起動時に、電圧分圧部15を介して入力される平滑回路14が出力する最新の平滑電圧の値と、電圧記憶部7から入力される一周期前の平滑電圧の値とを比較する。そして一致した場合には電圧記憶部7の記憶する一周期前よりさらに遅延時間記憶部17に記憶された遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値を、PWM出力部16へ出力する。ここで、遅く記憶された平滑電圧の値とは、言い換えると一周期前の時点よりも遅延時間だけ時間が経過した時点における平滑電圧の値である。
PWM出力部16は、比較判断部9から入力された平滑電圧の値と、後述する位置推定電圧印加部11から入力されるモータ電圧VMとに基づいてPWM制御のデューティを調整してインバータ回路1に出力する。詳細については後述する。
起動位置推定部10は、ブラシレスDCモータ2が起動時か否かを判断し、起動時には、インバータ回路1から印加された電圧に基づいて巻線3に流れるモータ電流を、電流検出部5を介して取得する。詳細は後述する。
位置推定電圧印加部11は、ブラシレスDCモータ2の起動時に、予め定められたパラメータとして記憶しているモータ電圧VMをPWM出力部16に送信する。PWM出力部16は、このモータ電圧VMに基づいて各スイッチング素子の通電時間tを算出し、インバータ回路1にデューティを出力する。詳細については後述する。
ここで遅延時間記憶部17が記憶する遅延時間について、図5を参照しながら説明する。図5は、実施の形態1に係る遅延時間の詳細を示した図である。ここで、交流の周波数を50Hzとすると、平滑電圧の一周期は10msとなる。これに対して、本実施の形態では、PWM制御の周期は、62.5μs(16kHz)である。平滑電圧の一周期に対し、PWM制御の周期は格段に短いので、拡大図で表している。
電圧保持部8、比較判断部9、PWM出力部16は、それぞれ制御部21aによるPWM制御の周期毎に以下に示したA、B、Cの動作をする。
A:電圧保持部8は、電圧分圧部15から取得した平滑電圧の値を保持する。
B:比較判断部9は、電圧分圧部15を介して入力される最新の平滑電圧の値と、電圧記憶部7から入力される一周期前の平滑電圧の値とを比較してインバータ回路1に入力する平滑電圧の値を決定し、決定した平滑電圧をPWM出力部16に出力する。
C:PWM出力部16は、比較判断部9から入力される平滑電圧の値と、位置推定電圧印加部11から入力されるモータ電圧VMとに基づいてPWM制御のデューティを調整、つまり通電時間tを算出し、インバータ回路1にデューティを出力する。
すなわち、A、B、Cの処理時間の和が、「平滑回路14から出力された平滑電圧に基づいて、インバータ回路1にデューティを出力するまでの時間」である。そして遅延時間とは、「A、B、Cの処理時間の和」から「平滑回路14により出力された平滑電圧がインバータ回路1を介してブラシレスDCモータ2に出力されるまでの時間」を引いた、値である。遅延時間が発生した場合、図5に示す電圧差が発生する。
次に、PWM出力部16が、PWM制御のデューティを調整してインバータ回路1に出力する過程について説明する。
ここで比較判断部9が行う比較処理について、図6を参照しながら説明する。図6は、比較判断部9が一周期前より遅延時間だけ遅い平滑電圧を決定する模式図である。
比較判断部9は、電圧記憶部7から取得したか、あるいは平滑回路14から電圧保持部8を介して取得した最新の平滑電圧の値Vaと、電圧記憶部7が記憶する、最新の平滑電圧の一周期前の平滑電圧の値Vbの値とを比較する。通常、交流電圧が安定していれば、これら平滑電圧の値Vaと平滑電圧の値Vbとは一致する。そして、比較判断部9は、一致したことを確認すると、電圧記憶部7が記憶する、一周期前の平滑電圧の値Vbの値から、遅延時間記憶部17にて記憶されている遅延時間の分だけ遅く記憶された平滑電圧の値Vhを取得し、PWM出力部16に出力する。
PWM出力部16は、インバータ回路1にデューティを出力するために、平滑電圧の値Vhと、PWM制御の周期T(定数)と、位置推定電圧印加部11から得られるモータ電圧VMとを用いて、PWM制御に必要な通電時間tを式(1)より計算する。なお、上述したとおり、モータ電圧VMは予め定められたパラメータとして位置推定電圧印加部11に記憶された値、つまり一定値であり、遅延時間の影響を受けない。
通電時間t = VM× T / Vh ・・・・式(1)
式(1)にて示したように、PWM制御に必要な通電時間tは、平滑電圧の値Vhの大きさによって決定される。
図7A、図7Bは、実施の形態1に係るPWM出力部が出力するディーティの波形を示す図である。図7Aは平滑電圧の値Vhがしきい値より低い場合を示し、図7Bは平滑電圧の値Vhがしきい値より高い場合を示している。図7A、図7Bに示すように、インバータ回路1は、平滑電圧の値Vhがしきい値より低い場合は通電時間が長く、平滑電圧の値Vhがしきい値より高い場合は通電時間が短くなるよう、デューティを制御する。つまり、モータ電圧VMの値が平滑電圧Vhの値によらず一定となるよう、デューティが制御されている。
これにより、インバータ回路1から巻線3に印加されるパルス電圧は、制御部21aによって、モータ電圧VMと等しくなるように制御される。
次に、回転子4の位置推定方法について、図8A、図8Bを用いて説明する。
図8Aは、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aにおいて、ブラシレスDCモータ2にモータ電圧VMを印加した場合に、巻線Lu、Lv、Lwに印加される電圧を示す図である。図8Aは、回転子4が、U相の巻線Luを基準にして30度、90度、150度、210度、270度、330度の位置にある状態で、巻線3にパルス状のモータ電圧VMが印加された場合に各相の巻線Lu、Lv、Lwに印加されるパルス状のモータ電圧を示す。パルス状の電圧は、図2Bに示した平滑電圧の電圧変動Xの影響を受けて、大きさが変動している。
図8Bは、図8A時にモータの各相の巻線に流れる電流を示す図である。図8Bには、実際にパルス状の電圧VMをU相、V相、W相の巻線Lu、Lv、Lwに印加した際に電流検出部5のシャントRu、Rv、Rwに流れるモータ電流の一例を示している。起動時には、比較判断部9から遅延時間の分だけ遅く記憶された平滑電圧の値VhがPWM出力部16に出力され、デューティに反映されている。このため、インバータ回路1に入力された平滑電圧の電圧変化はPWM制御によって抑制され、モータには一定の大きさのパルス状のモータ電圧VMを加えることができる。つまり、図8Aに示すように、インバータ回路1から出力されるパルス状の電圧の形状は不揃いであっても、巻線Lu、Lv、Lwに印加される電圧は、回路上の平滑電圧の遅延までも考慮されて、一定なモータ電圧VMになるように制御されている。したがって、起動位置推定部10は、モータ電流の微小な差を判別することができる。
具体的に、起動位置推定部10がモータ電流の微小な差を判別することにより、回転子4の位置を精度よく推定する手順を説明する。モータ電流はU相の巻線Luを基準にして各角度に流れており、モータ電流から発生する磁束の磁極と、回転子4の表面磁石から発生する磁束の磁極が一致した場合は、鉄心が飽和して流れるモータ電流が増加する。一致しない場合は、鉄心が飽和せず、モータ電流は増加しない。図8Bの例では、電流検出部5が検出するモータ電流は、90度の位置で他の角度より大きく、最大となっている。起動位置推定部10は、各角度の各相のモータ電流を比較し、90度のV相、W相のモータ電流が他の電流より大きく、最大になっていることを検出して、回転子4の位置が90度の位置にあることが推定できる。このようなモータ電流の微小な差の判別は、回路上の遅延時間を考慮することで実現するものである。つまり、遅延時間を考慮しない場合においては平滑電圧の遅延時間における電圧変化がモータ電流の値に影響を与えるため、図8Bに示したモータ電流の値が不均一になり、最大値を精度よく判別することができないのである。本実施の形態では、起動時において、平滑電圧の遅延時間を考慮しているため、回転子4の位置を精度よく特定することが可能となっている。
続いて、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aの動作を、図9を参照しながら説明する。図9は、実施の形態1に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aの動作を説明するフローチャートである。図9は、電圧保持部8が平滑電圧を保持してから起動位置推定部10が回転子4の位置を推定するまでのフローチャートを示す。なお、以下に示した処理は、PWM制御における1ステップ毎に行われる。
まず電圧保持部8は、電圧分圧部15から入力される平滑電圧の値を保持する(S1)。
次に周期検出部6は、電圧保持部8が保持した平滑電圧の電圧変動の周期を検出する(S2)。
続いて電圧記憶部7は、周期検出部6が保持した一周期分の平滑電圧の値を記憶する(S3)。
続いて起動位置推定部10は、起動時か否かを判断して起動時には次の比較判断部9の処理(S5)に進む。停止時または、運転時においては何もせずに終了(S11)に進む(S4)。
次に比較判断部9は、一周期前の平滑電圧の値Vbと最新の平滑電圧の値Vaとを比較し一致した場合、次の比較判断部9の平滑電圧の値の決定(S6)に進む(S5)。
続いて比較判断部9は、電圧記憶部7の記憶する一周期前よりさらに遅延時間記憶部17に記憶された遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値VhをPWM出力部16に出力する(S6)。
続いてPWM出力部16は、比較判断部9から入力される平滑電圧の値Vhと位置推定電圧印加部11から入力されるモータ電圧VMとに基づいてPWM制御のデューティを計算してインバータ回路1に出力する(S7)。
続いてインバータ回路1は、平滑回路14から入力される平滑電圧を、PWM出力部16が出力したデューティを用いてPWM制御し、パルス状の電圧を各相の巻線Lu、Lv、Lwに印加してモータ電流を流す(S8)。
続いて起動位置推定部10は、モータ電流の大きさを電流検出部5から入力される(S9)。
続いて起動位置推定部10は、各相の巻線に流れるモータ電流を比較し、回転子4の位置を推定する(S10)。
回転子4の位置を推定した後は、その位置に基づいて通常の起動処理を行う。回転子4の位置が精度よく推定されているため、起動失敗を抑制することが可能となる。
以上の構成により、PWM出力部16は、一周期前から遅延時間だけ遅い時点の平滑電圧からPWM制御のデューティを計算している。これにより、インバータ回路1は、遅延時間により発生する平滑電圧の差を補正してモータ電圧VMを正確に出力することができる。また、起動位置推定部10は、モータ電流の微小な変化を精度よく判断し、回転子4の位置を精度よく推定できる。つまり、平滑回路14のコンデンサの容量が小さくても平滑電圧を補正してモータ電圧VMを精度よくブラシレスDCモータ2の巻線3に印加できるので、モータ電流の微小な変化を精度よく検出し、起動時の回転子4の位置推定の精度を向上できる。したがって、低コストで小型化できるブラシレスDCモータ電圧制御装置20aを実現できる。
なお、周期検出部6は平滑電圧の電圧変化から一周期を検出しているが、交流から直接一周期を検出してもよい。
また、起動時の回転子の位置推定方法については、パルス状のモータ電圧を30度、90度、150度、210度、270度、330度に6回印加する方法を述べたが、他の角度や回数を印加する方法で位置を推定してもよい。
(実施の形態2)
本実施の形態では、比較判断部9の処理について実施の形態1と異なる点を説明する。実施の形態1と同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態1では、比較判断部9が比較する、ブラシレスDCモータ2の起動時に平滑回路14が出力する最新の平滑電圧の値Vaと、電圧記憶部7の記憶する一周期前の平滑電圧の値Vbとが一致するものとして説明した。しかしながら、交流電源が不安定な場合には、図2Aに示す電圧のブレY等によって一致しないことがある。電圧のブレYが発生する原因としては、交流電源の立ち上げ、交流電源の電圧変動、雷サージのノイズ印加等があり、一過性のものである。本実施の形態では、比較判断部9は、最新の平滑電圧の値Vaと、一周期前の平滑電圧の値Vbとを比較し、一致しない場合には、一致するまでPWM出力部16への出力を待機する。
また、本実施の形態に係る比較判断部9は、図9に示すように、一周期前の平滑電圧の値Vbと、最新の平滑電圧の値Vaとを比較し、一致しない場合、何もせず終了(S11)に進むように設定されている。
以上の構成により、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aは、交流電圧が一時的に変動しても、復帰して平滑電圧が周期的に変動するまで待つので、インバータ回路1からブラシレスDCモータ2に電圧が精度よく出力されて、モータ電流の微小な変化を精度よく検出することができる。つまり、交流電圧が安定している場合のみ、ブラシレスDCモータ2の巻線3に電圧を印加するため、起動時の回転子の位置推定の精度を向上でき、起動失敗を抑制できる信頼性の高いブラシレスDCモータ電圧制御装置20aを得ることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、平滑回路14について、実施の形態1、2と異なる点を説明する。実施の形態1、2と同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
実施の形態1、2では、平滑回路14が一つの平滑コンデンサからなる例を述べた。本実施の形態では、平滑回路14に、バレーフィル回路18を用いた例について説明する。
本実施の形態において、バレーフィル回路18は、平滑コンデンサ、ダイオード、抵抗を備える。
図10は、実施の形態3に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aにおける機能ブロック図である。図10に示すように、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aは、図1の平滑回路14をバレーフィル回路18に置換えたものである。この構成では、バレーフィル回路18は、二つの平滑コンデンサを含んでおり、二つの平滑コンデンサに電流が流れる時間、いわゆる充電時間が、平滑コンデンサが1つのみの場合よりも長くなる。つまり、交流電源12の電流波形が実施の形態1、2の場合よりも正弦波に近くなる。これにより、他の構成を変更することなく、力率を改善することができる。
図11Aは、交流電圧の一例を示す図である。図11Bは、バレーフィル回路18を利用して交流電圧を整流平滑した平滑電圧の一例を示している。
図11A,図11Bに示すように、平滑回路14にバレーフィル回路18を用いても、バレーフィル回路18から出力される平滑電圧には、交流電源の周期的で大きな電圧変動が存在する。具体的には、バレーフィル回路18から出力される平滑電圧は、最大電圧Vmaxの1/2まで変動する。しかしながら、実施の形態1で説明したように、平滑電圧が変動したとしても、制御部21aによって、ブラシレスDCモータ2に入力される電圧は一定となるように設定されている。
以上の構成により、平滑回路14にバレーフィル回路18を用いても、実施の形態1、2と同じ方法で平滑電圧の変動の抑制ができ、起動時の回転子4の位置推定の精度を向上できる。つまり、バレーフィル回路18の力率改善特性により力率が高く、起動失敗を抑制できるブラシレスDCモータ電圧制御装置20aを提供できる。
なお、バレーフィル回路18の例として、コンデンサを2段とした構成のものを示したが、3段の構成のものでもよい。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1〜3に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aを搭載した送風装置について説明する。実施の形態1〜3と同じ構成については同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図12は、実施の形態4に係るレンジフードを示す図である。レンジフード19は、キャビネット26の内部にブラシレスDCモータ2、回路ケース25、フィルタ40およびフード41を備える。回路ケース25には、実施の形態1〜3に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20aが内蔵されている。また、ブラシレスDCモータ2には送風ファン22が取り付けられている。フィルタ40およびフード41は、レンジフード19の下部に取り付けられた構造である。
台所で調理する時に発生する熱気、煙および蒸気等はブラシレスDCモータ2に取り付けられた送風ファン22が回転することによって、フード41の中央部分よりフィルタ40を通って室外に排出される。
ブラシレスDCモータ2は、回路ケース25に内蔵されたブラシレスDCモータ電圧制御装置20aで起動される。
これにより、ブラシレスDCモータ2は、起動時に回転子4の位置が精度よく推定され、回転子4の位置に応じた電圧を印加されるので、十分なトルクで起動することができる。したがって、レンジフードのような送風ファンが大型で重い場合においても、素早く起動し、熱気、煙および蒸気等をすばやく排出できる送風装置を提供できる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、制御部21aについて、実施の形態1〜4と異なる点を説明する。実施の形態1〜4と同じ構成については同じ符号をつけて詳細な説明を省略する。
図13は、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20bのブロック図である。図13に示すように、ブラシレスDCモータ電圧制御装置20bは、整流回路13と、平滑回路14と、インバータ回路1と、電圧分圧部15と、電流検出部5と、制御部21bとを備える。
制御部21bは、ブラシレスDCモータ電圧制御装置20aの制御部21aに備えられた起動位置推定部10と位置推定電圧印加部11に代えて、電流変換部27と、目標風量記憶部28と、風量演算部29と、モータ電圧制御部30とを備える。
電流変換部27は、巻線3に流れるモータ電流を、電流検出部5を介して取得する。そして、電流変換部27は、取得したモータ電流に基づいて、モータ電流の大きさと回転子4の位置θと速度ωを検出する。回転子4の位置θと速度ωとの検出は、いわゆるセンサレス正弦波駆動方式に基づく変換によって行われる。電流変換部27は、モータ電流の大きさと速度ωを目標風量記憶部28へ、回転子4の位置θをモータ電圧制御部30へ出力する。
目標風量記憶部28は、送風ファン22が回転することによりフード41の中央部分からフィルタ40を通って送風されるべき風量である、予め定められた目標風量Qsを記憶する。目標風量記憶部28は、目標風量Qsを風量演算部29へ出力する。
風量演算部29は、ブラシレスDCモータ2が駆動時か否かを判断し、駆動時には電流変換部27より入力されるモータ電流の大きさと回転子4の速度ωを用いて、送風ファン22が実際に送風している風量Qを演算する。そして、風量演算部29は、目標風量記憶部28より入力される目標風量Qsと風量Qを比較して目標速度ωsを決定し、得られた目標速度ωsをモータ電圧制御部30へ出力する。つまり、風量演算部29は、風量が多いと判断した場合、風量が少なくなるように速度ωを下げ、風量が少ないと判断した場合、風量が多くなるように速度ωを上げる。また、風量演算部29は、ブラシレスDCモータ2が停止時または起動時の場合は何の処理も行わない。なお駆動時とは、回転子が起動した後、回転を継続し、回転子に取り付けられた送風ファンが送風している状態を指す。
モータ電圧制御部30は、電流変換部27より入力される回転子4の位置θと、風量演算部29より入力される目標速度ωsとに基づいて決定される目標モータ電圧VMSとをPWM出力部16へ出力する。
PWM出力部16は、比較判断部9より入力される平滑電圧の値と、モータ電圧制御部30より入力されるモータ電圧VMSに基づいてPWM制御のデューティを調整してインバータ回路1に出力する。
ここで、モータ電圧制御部30が出力する目標モータ電圧VMSは、PWM制御によるデューティを正弦波状にした電圧である。
図14A、図14Bは、PWM出力部16により、比較判断部9から入力される平滑電圧の値と、モータ電圧制御部30から入力される目標モータ電圧VMSとに基づいてPWM制御のデューティを調整した場合と、調整しない場合とのモータ電流の一例を示す。図14Aは、デューティを調整した場合を示す図である。図14Aに示すように、比較判断部9から入力される平滑電圧の値に基づいてPWM制御のデューティを調整しているので、モータ電流は一定の大きさになっている。図14Bは、デューティを調整しない場合を示す図である。図14Bに示すように、この場合、モータ電流は大きさが常に変化している。電流変換部27はインバータ回路1が出力する一定の大きさのモータ電流を取得して、モータ電流の大きさと回転子の速度ωを検出する。風量演算部29は、電流変換部27が出力するモータ電流の大きさと回転子4の速度ωを用いて送風ファン22から発生している風量Qを演算する。
続いて、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20bの動作を、図15を参照しながら説明する。図15は、実施の形態5に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20bの動作を説明するフローチャートである。図15は、電圧保持部8が平滑電圧を保持してからPWM出力部16がデューティを出力するまでのフローチャートを示す。図9と同じ動作のものは、同じ符号を付して詳細な説明を省略する。なお、以下に示した処理は、PWM制御における1ステップ毎に行われる。
まず、電圧保持部8は、電圧分圧部15より入力される平滑電圧の値を保持する(S1)。
次に周期検出部6は、電圧保持部8が保持した平滑電圧の電圧変動の周期を検出する(S2)。
続いて電圧記憶部7は、周期検出部6が保持した一周期分の平滑電圧の値を記憶する(S3)。
続いて風量演算部29は、駆動時か否かを判断し、駆動時には、次の電流変換部27の処理(S22)に進む。停止時または、起動時においては、何もせずに終了(S11)する(S21)。
次に電流変換部27は、印加される電圧に基づいて巻線3に流れるモータ電流より、モータ電流の大きさと回転子4の位置θと速度ωを検出する(S22)。
続いて風量演算部29は、モータ電流の大きさと回転子4の速度ωを用いて、送風ファン22から発生している風量Qを演算する。そして、風量演算部29は、目標風量記憶部28から入力される目標風量Qsと風量Qを比較して目標速度ωsを決定する(S23)。
続いてモータ電圧制御部30は、電流変換部27から入力される回転子4の位置θと風量演算部29から入力される目標速度ωsとに基づいて目標モータ電圧VMSを決定し、PWM出力部16へ出力する(S24)。
次に比較判断部9は、一周期前の平滑電圧の値Vbと最新の平滑電圧の値Vaとを比較して一致した場合、次の比較判断部9の平滑電圧の値に決定(S6)に進む(S5)。
続いて比較判断部9は、電圧記憶部7の記憶する一周期前よりさらに遅延時間記憶部17に記憶された遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値VhをPWM出力部16に出力する(S6)。
続いてPWM出力部16は、比較判断部9から入力される平滑電圧の値Vhとモータ電圧制御部30から入力される目標モータ電圧VMSとに基づいてPWM制御のデューティを調整してインバータ回路1に出力する(S7)。
以上の構成により、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20bは、駆動時において、回転子4の速度ωを調整することで、送風ファン22から送風される実際の風量Qを目標風量Qsに調整することができる。さらに、本実施の形態に係るブラシレスDCモータ電圧制御装置20bは、一周期前から遅延時間だけ遅い時点の平滑電圧に基づいてPWM制御のデューティを計算している。これにより、インバータ回路1は、遅延時間により発生する平滑電圧の差を補正して目標モータ電圧VMSを正確に出力することができる。したがって、電流変換部27は、電流検出部5を介してモータ電流を精度よく検出することができる。風量Qは、このモータ電流を変換した、モータ電流の大きさと速度ωを用いて求められる。つまり、本実施の形態では、精度よく風量Qが演算されるため、送風ファンから送風される実際の風量Qを精度よく目標風量Qsに調整することができる。
なお、風量演算部29は、モータ電流と速度ωを用いて風量Qを演算しているが、速度ωに代わって、例えば、モータ電圧を用いて風量を演算してもよい。
また、電流変換部27は、モータ電流を用いて速度ωを検出しているが、回転子4に施された表面磁石の近傍の磁気センサの信号を用いて検出してもよい。
また、本実施の形態において、平滑回路14として、バレーフィル回路18を利用してもよい。バレーフィル回路18を使用した場合の効果等の説明については、実施の形態3に記載したものと同等である為、省略する。
(実施の形態6)
本実施の形態では、比較判断部9の処理について実施の形態5と異なる点を説明する。
実施の形態5では、比較判断部9が比較する、ブラシレスDCモータ2の駆動時に平滑回路14が出力する最新の平滑電圧の値Vaと、電圧記憶部7の記憶する一周期前の平滑電圧の値Vbとが一致するものとして説明した。しかしながら、実施の形態2で説明したように、交流電源が不安定な場合には、図2Aの電圧のブレY等によって一致しないことがある。本実施の形態では、比較判断部9は、最新の平滑電圧の値Vaと、一周期前の平滑電圧の値Vbとを比較し、一致しない場合、最新の平滑電圧の値VaをPWM出力部16への出力するようにしたものである。ここでいう最新の平滑電圧の値Vaとは、一周期前の平滑電圧Vbと一致しなかった平滑電圧の値のことである。
これにより、装置を停止させることなく、風量を確保することができる。その後、比較判断部9は、最新の平滑電圧の値Vaと、一周期前の平滑電圧の値Vbとが一致すれば、実施の形態5に記載したとおりの通常動作を行う。
続いて、比較判断部9が、最新の平滑電圧の値Vaと、一周期前の平滑電圧の値Vbとを比較し、一致しない場合のブラシレスDCモータ電圧制御装置20bの動作を、図15を参照しながら説明する。
図15に示すように、比較判断部9は、最新の平滑電圧の値Vaと、一周期前の平滑電圧の値Vbとを比較し、一致しない場合、次の比較判断部9の平滑電圧の値を最新の平滑電圧の値に決定の処理(S25)に進む(S5)。
続いて比較判断部9は、最新の平滑電圧の値を平滑電圧の値Vhに決定する(S25)。
続いてPWM出力部16は、比較判断部9から入力された平滑電圧の値Vhとモータ電圧制御部30から入力される目標モータ電圧VMSとに基づいてPWM制御のデューティを調整してインバータ回路1に出力する(S7)。
以上の構成により、交流電圧が一時的に変動しても、モータが停止することなく風量を確保することができ、交流電圧が正常となった場合はモータ電圧が出力されてモータ電流を精度よく検出することができる。つまり風量をほぼ一定にでき、信頼性の高いブラシレスDCモータ電圧制御装置20bを提供できる。
また、本実施の形態において、平滑回路14として、バレーフィル回路18を利用してもよい。バレーフィル回路18を使用した場合の効果等の説明については、実施の形態3に記載したものと同等である為、省略する。
本発明に係るブラシレスDCモータの電圧制御装置は、コンデンサを小型化しても回転子の位置を推定することができるので、小型化を必要とする電圧制御装置として有用である。
1 インバータ回路
2,102 ブラシレスDCモータ
3,Lu,Lv,Lw 巻線
4 回転子
5 電流検出部
6 周期検出部
7 電圧記憶部
8 電圧保持部
9 比較判断部
10 起動位置推定部
11 位置推定電圧印加部
12 交流電源
13 整流回路
14 平滑回路
15 電圧分圧部
16 PWM出力部
17 遅延時間記憶部
18 バレーフィル回路
19 レンジフード
20a,20b ブラシレスDCモータ電圧制御装置
21a,21b 制御部
22 送風ファン
25 回路ケース
26 キャビネット
27 電流変換部
28 目標風量記憶部
29 風量演算部
30 モータ電圧制御部
40 フィルタ
41 フード
119 レンジフード
122 送風ファン
123 排気口
124 外壁
125 回路ケース
126 キャビネット
140 フィルタ
141 フード

Claims (8)

  1. 交流電圧を整流して直流電圧に変換する整流回路と、
    前記直流電圧を平滑して平滑電圧を出力する平滑回路と、
    入力されたデューティに基づいて、入力される前記平滑電圧をPWM制御してブラシレスDCモータに供給するインバータ回路と、
    前記平滑電圧の変動の周期を検出する周期検出部と、
    前記周期に対応させて前記平滑電圧の値を記憶する電圧記憶部と、
    前記平滑回路により前記平滑電圧が出力されてから前記インバータ回路を介して前記平滑電圧が前記ブラシレスDCモータに出力されるまでの時間と、前記平滑回路により前記平滑電圧が出力されてから前記平滑電圧に基づいて前記インバータ回路に前記デューティが出力されるまでの時間と、の差である遅延時間を記憶する遅延時間記憶部と、
    前記ブラシレスDCモータの起動時に前記平滑回路が出力する平滑電圧の値と、前記電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値と、を比較して一致した場合には前記電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値よりさらに前記遅延時間だけ遅く記憶された平滑電圧の値を出力する比較判断部と、
    前記比較判断部から入力される平滑電圧の値に基づいて前記デューティを調整して前記インバータ回路に出力するPWM出力部と、
    を備えるブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  2. 前記ブラシレスDCモータに印加するモータ電圧を保持する位置推定電圧印加部を備え
    前記PWM出力部は、
    前記位置推定電圧印加部から入力されるモータ電圧と前記比較判断部から入力される平滑電圧の値とに基づいて前記デューティを調整して前記インバータ回路に出力する請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  3. 前記ブラシレスDCモータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出した電流値に基づいて前記ブラシレスDCモータを構成する回転子の位置を推定する起動位置推定部と、を備える請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  4. 前記比較判断部は、
    前記ブラシレスDCモータの起動時に、前記平滑回路が出力する平滑電圧の値と前記電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値とが一致しない場合には、一致するまで前記PWM出力部への出力を待機する請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  5. 前記ブラシレスDCモータに接続される送風ファンと、
    前記ブラシレスDCモータに流れるモータ電流を検出する電流検出部と、
    前記電流検出部が検出したモータ電流に基づいてモータ電流の大きさと前記ブラシレスDCモータを構成する回転子の位置と速度とを検出する電流変換部と、
    前記送風ファンが送風すべき風量である目標風量を記憶する目標風量記憶部と、
    前記電流変換部が検出したモータ電流の大きさと回転子の速度を用いて前記送風ファンが送風している風量を演算して前記目標風量と比較し、前記目標風量を達成するための前記回転子の速度を決定する風量演算部と、
    前記電流変換部が検出した前記回転子の位置と前記風量演算部が決定した前記回転子の速度とに基づいて前記ブラシレスDCモータに与えるモータ電圧を決定するモータ電圧制御部と、を備え
    前記PWM出力部は、
    前記モータ電圧制御部により決定されたモータ電圧と前記比較判断部が出力した平滑電圧の値とに基づいて前記デューティを調整して前記インバータ回路に出力する請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  6. 前記比較判断部は、
    前記ブラシレスDCモータの駆動時に、
    前記平滑回路が出力する平滑電圧の値と前記電圧記憶部の記憶する一周期前の平滑電圧の値とが一致しない場合には、前記平滑回路が出力する平滑電圧の値を前記PWM出力部へ出力する請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  7. 前記平滑回路は、バレーフィル回路である請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置。
  8. 請求項1に記載のブラシレスDCモータ電圧制御装置を搭載した送風装置。
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