JPWO2017085954A1 - 車両用空調装置 - Google Patents

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Abstract

本開示は、車室内へイオンを効果的に届けることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。車両用空調装置は、内部に車室内に向かう空気が流れる空気流路を形成するとともに、車室内に向かう空気が通過する吹出開口部(18、19)を上部に有する空調ケース(11)と、空調ケースの内部のうち吹出開口部の下側に配置され、車室内に向かう空気と熱交換媒体を熱交換させる熱交換器(13、14)と、イオンを発生させる電極を有し、電極が空気流路を流れる空気と触れるように空調ケースに取り付けられるイオン発生器(40)とを備える。空調ケースは、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面(31)および衝突側の壁面の横隣に連なる側方側の壁面(32)を有する。イオン発生器は、衝突側の壁面と側方側の壁面における所定位置に配置されている。

Description

関連出願への相互参照
本出願は、2015年11月20日に出願された日本特許出願番号2015−227983号に基づくもので、ここにその記載内容が参照により組み入れられる。
本開示は、イオン発生器を備える車両用空調装置に関するものである。
特許文献1に、イオン発生器を空調ケースに搭載した車両用空調装置が開示されている。この車両用空調装置では、デフロスタ開口部に連なる通路とフェイス開口部に連なる通路とを隔てる隔壁に、イオン発生器が配置されている。
特開2009−248715号公報
ところで、空調ケースの内部が、熱交換器を通過した空気流れを上方側に向かって曲げるように構成された車両用空調装置がある。
この車両用空調装置では、空調ケースの上部にフェイス開口部とデフロスタ開口部が形成されている。空調ケースの内部のうちフェイス開口部とデフロスタ開口部の下側に、冷却用熱交換器と加熱用熱交換器が配置されている。そして、空調ケース内部の空気通路は、冷却用熱交換器を通過した空気流れおよび加熱用熱交換器を通過した空気流れが上方側に向かって曲がるように構成されている。空調ケースの内部をこのようなレイアウトとすることで、空調ケースを車室内にコンパクトに搭載することができる。
このような車両用空調装置の空調ケースにイオン発生器を搭載した際において、イオン発生器の電極に当たる風が弱いと、イオン発生器から多くのイオンを放出させることができない。このため、車室内へイオンを効果的に届けることができない。
本開示は、車室内へイオンを効果的に届けることができる車両用空調装置を提供することを目的とする。
本開示によれば、車両用空調装置は、
内部に車室内に向かう空気が流れる空気流路を形成するとともに、車室内に向かう空気が通過する吹出開口部を上部に有する空調ケースと、
空調ケースの内部のうち吹出開口部の下側に配置され、車室内に向かう空気と熱交換媒体を熱交換させる熱交換器と、
イオンを発生させる電極を有し、電極が空気流路を流れる空気と触れるように空調ケースに取り付けられるイオン発生器とを備え、
空調ケースは、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面および衝突側の壁面の横隣に連なる側方側の壁面を有し、
イオン発生器は、衝突側の壁面と側方側の壁面における所定位置に配置されている。
ここで、熱交換器を通過した空気流れが衝突側の壁面に衝突して上方に向きを変える場合、熱交換器の下流側の空気流路のうち衝突して向きを変える部分での空気流れは、衝突側の壁面近辺での流速が最も高くなる。熱交換器の下流側の空気流路のうち空気流れが衝突して向きを変える部分よりも下流側の部分においても、流速が高い空気流れがコアンダ効果により、衝突側の壁面に張り付きながら上方に向かって流れる。このため、熱交換器を通過した空気流れの流速は、衝突側の壁面近辺および側方側の壁面近辺が最も高くなる。側方側の壁面近辺の流速が高くなるのは、衝突側の壁面近辺を流れる流速が高い空気流れが側方側の壁面近辺に広がるためである。
したがって、本開示によれば、空気流れの流速が高い部位に、イオン発生器を配置しているので、イオン発生器の電極に当たる風を強くできる。これにより、イオン発生器から多くのイオンを放出させることができる。このため、車室内へイオンを効果的に届けることができる。
第1実施形態における室内空調ユニットの断面図である。 図1中のII−II線での断面図である。 第1実施形態におけるイオン発生器の平面図である。 図1中のイオン発生器およびその周辺の拡大図であって、図3中のイオン発生器のIV−IV線での断面図である。 第2実施形態における室内空調ユニットの断面図である。 第3実施形態における室内空調ユニットの断面図である。 第4実施形態における室内空調ユニットの断面図である。 第5実施形態における室内空調ユニットの断面図である。 第6実施形態におけるイオン発生器およびその周辺の断面図である。
以下、本開示の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、同一符号を付して説明を行う。また、図中の前後上下左右を示す矢印は、車両搭載状態の室内空調ユニットの車両に対する向きを示すものである。
(第1実施形態)
本実施形態の車両用空調装置は、図1に示す室内空調ユニット10を備える。室内空調ユニット10は、空調ケース11と、ファン12と、蒸発器13と、ヒータコア14と、エアミックスドア15と、フットドア16と、フェイス/デフ切替ドア17とを備える。
空調ケース11は、ファン12、蒸発器13、ヒータコア14、エアミックスドア15、フットドア16およびフェイス/デフ切替ドア17を内部に収容している。空調ケース11は、内部に車室内に向かう空気が流れる空気流路を形成している。空調ケース11は、上部にフェイス開口部18とデフロスタ開口部19とが形成されている。フェイス開口部18とデフロスタ開口部19は、車室内に向かう空気が通過する吹出開口部である。また、空調ケース11は、上部に図示しない空気導入口が形成されている。
ファン12は、空気導入口から空気を吸い込み、空調ケース11の内部に車室内に向かう空気流れを形成する送風機を構成する。ファン12は、空調ケース11の内部のうち前方側かつ上方側に配置されている。
蒸発器13は、車室内に向かう空気と熱交換媒体としての冷媒を熱交換させて、空気を冷却する冷却用熱交換器である。蒸発器13は、図示しない圧縮機、放熱器、膨張弁とともに蒸気圧縮式の冷凍サイクルを構成する。蒸発器13は、空気との熱交換によって冷媒を蒸発させる。蒸発器13は、空調ケース11の内部のうちフェイス開口部18、デフロスタ開口部19およびファン12の下側に配置されている。
ヒータコア14は、車室内に向かう空気と熱交換媒体としてのエンジン冷却水を熱交換させて、空気を加熱する加熱用熱交換器である。ヒータコア14は、空調ケース11の内部のうちフェイス開口部18、デフロスタ開口部19およびファン12の下側であって、蒸発器13よりも後方側に配置されている。ヒータコア14は、蒸発器13を通過した空気を加熱する。
エアミックスドア15は、ヒータコア14を通過する空気流れとヒータコア14を迂回して流れる空気流れの流量割合を調整するものである。エアミックスドア15は、蒸発器13とヒータコア14の間に配置されている。
空調ケース11の内部のうちヒータコア14の上側に、蒸発器13を通過した空気がヒータコア14を迂回して流れる冷風流路20が形成されている。空調ケース11の内部のうちヒータコア14の上側であって、冷風流路20の後方側にエアミックス部21が形成されている。エアミックス部21は、ヒータコア14を通過して流れる空気流れとヒータコア14を迂回して流れる空気流れとが合流して混合される部位である。
空調ケース11の内部のうちエアミックス部21の上側かつフェイス/デフ切替ドア17の下側に、フット開口部22に連なるフット連通口23が形成されている。フット連通口23は、後述する後方壁面31に形成されている。フット連通口23の上流側に、フット連通口23を開閉するフットドア16が配置されている。
空調ケース11の内部のうち上方側には、空気がフェイス開口部18に向かうフェイス流路24と、空気がデフロスタ開口部19に向かうデフロスタ流路25とが形成されている。換言すると、空調ケース11は、フェイス流路24とデフロスタ流路25とを隔てる隔壁26を有している。隔壁26の上流側にフェイス/デフ切替ドア17が配置されている。フェイス/デフ切替ドア17は、フェイス開口部18とデフロスタ開口部19の開閉を切り替えるドアである。
なお、フェイス開口部18は、乗員の上半身に向かって空気を吹き出すための車室内に設けられるフェイス吹出口に連通される。デフロスタ開口部19は、車両の窓ガラスに向かって空調風を吹き出すための車室内に設けられるデフロスタ吹出口に連通される。フット開口部22は、乗員の下半身に向けて空気を吹き出すための図示しないフット吹出口に連通される。
図2に示すように、空調ケース11は、蒸発器13およびヒータコア14の空気流れ下流側の下流側流路を構成する壁面として、車両後方側に位置する後方壁面31と、車両左右方向両側に位置する側方壁面32、33とを有する。後方壁面31は、車両上下方向および車両左右方向に沿って延びている。側方壁面32、33は、車両上下方向および車両前後方向に沿って延びている。後方壁面31および側方壁面32、33は、空調ケース11の底部から上部まで延びている。
このようなレイアウトを有する空調ケース11の内部では、ファン12から下方に向かって風が流れる。フェイスモードであって、冷風と暖風が混合される場合、ファン12からの風は、蒸発器13およびヒータコア14を前方から後方に向かって横方向に通過した後、上方向に向きを変えてフェイス開口部18に向かって流れる。すなわち、ヒータコア14を横方向に向かって通過した暖風および蒸発器13を横方向に向かって通過してヒータコア14を迂回する冷風は、それぞれ、上方向に向きを変えてフェイス開口部18に向かって流れる。
ヒータコア14を通過する空気流れとヒータコア14を迂回する空気流れとが形成される場合、ヒータコア14を通過した空気流れおよびヒータコア14を迂回する空気流れは、後方壁面31に衝突して上方に向きを変える。ヒータコア14を空気が通過しない場合(すなわち、エアミックスドア15の位置が最大冷房位置の場合)では、蒸発器13とヒータコア14のうち蒸発器13のみを通過した空気流れが、車両後方側に位置する後方壁面31に衝突して上方に向きを変える。蒸発器13を通過した空気のすべてがヒータコア14を通過する場合(すなわち、エアミックスドア15の位置が最大暖房位置の場合)では、ヒータコア14を通過した空気流れが、後方壁面31に衝突して上方に向きを変える。したがって、本実施形態では、後方壁面31が、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面を構成している。
本実施形態の室内空調ユニット10は、後方壁面31にイオン発生器40が取り付けられている。イオン発生器40の取付位置は、ヒータコア14の下端部よりも上側であって、隔壁26およびフェイス/デフ切替ドア17の可動領域よりも空気流れ上流側(すなわち、下側)の範囲R1内の所定位置とされている。具体的には、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31のうちヒータコア14と空間を挟んでヒータコア14の内部での空気流れ方向で対向する範囲R2よりも空気流れ下流側であって、フット連通口23よりも空気流れ上流側の位置とされている。
図3、4に示すように、イオン発生器40は、本体部41と、本体部41の電極形成部41aに形成された放電電極42、43とを有する。イオン発生器40は、放電電極として、陽極(すなわち、プラス電極)42と、陰極(すなわち、マイナス電極)43とを1つずつ有する。陽極42と陰極43は、互いに離れている。なお、図4では、本体部41の内部を省略して図示している。
イオン発生器40は、陽極42に正の電圧を印加して放電させ、陰極43に負の電圧を印加して放電させる。これにより、陽極42と陰極43のそれぞれからプラズマを生成させる。これらのプラズマにより、陽極42の周囲にプラスイオンを生成させ、陰極43の周囲にマイナスイオンを生成させる。イオン発生器40は、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって、車室内空間に浮遊するカビ菌やウイルスを空中で分解し除去するという効果を奏するものである。
図4に示すように、後方壁面31には取付用開口部34が形成されている。取付用開口部34に電極形成部41aが挿入された状態で、イオン発生器40が後方壁面31に取り付けられている。電極形成部41aの表面の位置は、後方壁面31の位置とほぼ同一である。これにより、陽極42と陰極43とが、空気流路を流れる空気と触れるようになっている。
図3、4に示すように、陽極42と陰極43は、フェイス開口部18やデフロスタ開口部19に向かう空気流れ(具体的には、主流)の方向に対して、交差する方向に並んでいる。図4では、紙面垂直方向が空気流れの方向である。本実施形態では、陽極42と陰極43は、下から上に向かう空気流れの方向に対して、直交する方向に並んでいる。すなわち、陽極42と陰極43は、左右方向に並んで配置されている。
以上の説明の通り、本実施形態の室内空調ユニット10は、空調ケース11の内部のレイアウトが、ヒータコア14を通過した空気流れおよびヒータコア14を迂回する空気流れを、後方壁面31に衝突させて上方に向きを変えるレイアウトとなっている。そして、本実施形態の室内空調ユニット10は、後方壁面31にイオン発生器40が取り付けられている。
ここで、空調ケース11の内部が上記したレイアウトである場合、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れが後方壁面31に向かう。このため、図1中に示す流束分布の通り、蒸発器13およびヒータコア14の空気流れ下流側の下流側流路のうち上方に向きを変える部分での空気流れの流速は、後方壁面31近辺が最も高くなる。下流側流路のうち上方に向きを変える部分よりも空気流れ下流側の部分においても、流速が高い空気流れがコアンダ効果により、後方壁面31に張り付きながら上方に向かって流れる。
このため、図2に示すように、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れの流速は、後方壁面31の近辺および側方壁面32、33の近辺が最も高くなる。側方壁面32、33の近辺の流速が高くなるのは、後方壁面31の近辺を流れる流速が高い空気流れが側方壁面32、33の近辺に広がるためである。なお、図2中の斜線が付された領域が、空調ケース11の内部のうち空気流れの流速が高い領域を示している。
したがって、本実施形態によれば、空気流れの流速が高い部位に、イオン発生器40を配置しているので、イオン発生器40の放電電極42、43に当たる風を強くできる。これにより、イオン発生器40からイオンを十分に放出させることができる。このため、車室内へイオンを効果的に届けることができる。
また、本実施形態では、イオン発生器40は、蒸発器13およびヒータコア14よりも空気流れ下流側に配置されている。これにより、イオンが付加された空気が蒸発器13やヒータコア14といった熱交換器の内部の壁(例えば、フィン)に衝突して、イオンが消滅することを回避できる。
また、本実施形態では、イオン発生器40は、隔壁26およびフェイス/デフ切替ドア27の空気流れ上流側に配置されている。これにより、フェイス開口部18とデフロスタ開口部19のそれぞれに対応させてイオン発生器40を配置しなくても、フェイス開口部18から車室内に空気を吹き出すフェイスモード、デフロスタ開口部19から車室内に空気を吹き出すデフロスタモードのいずれにおいて、乗員の顔付近にイオンが付加された空気を吹き出すことができる。
ところで、ヒータコア14を通過した空気流れが上方に向きを変えるとき、ヒータコア14を通過した空気流れの一部が後方壁面31のうちヒータコア14に対向する部位に衝突し、空気流れの他の部分は、衝突して向きを変えた一部の空気流れに沿って流れる。このため、イオン発生器40の取付位置を、後方壁面31のうちヒータコア14に対向する範囲R2内の位置とすると、イオン発生器40で発生させたイオンの一部が後方壁面31に衝突して消滅してしまう。
これに対して、本実施形態では、イオン発生器40の取付位置を、後方壁面31のうちヒータコア14に対向する範囲R2よりも空気流れ下流側の位置としている。すなわち、イオン発生器40の取付位置を、後方壁面31のうちヒータコア14を通過した空気流れが衝突する部位よりも空気流れ下流側の部位としている。これにより、イオン発生器40で発生させたイオンの一部が後方壁面31に衝突して消滅することを抑制できる。なお、イオン発生器40の取付位置を、ヒータコア14よりも上側の位置としてもよい。これによっても、同じ効果が得られる。
また、本実施形態では、イオン発生器40の陽極42と陰極43は、フェイス開口部18やデフロスタ開口部19に向かう空気流れの方向に対して交差する方向に並んでいる。このため、陽極42から放出されるプラスイオンが陰極43に流れて陰極43で消滅することを抑制できる。同様に、陰極43から放出されるマイナスイオンが陽極42に流れて陽極42で消滅することを回避できる。よって、陽極42と陰極43のそれぞれから多くのイオンを放出させることができる。
なお、本実施形態の室内空調ユニット10は、ファン12が、蒸発器13およびヒータコア14に対して左右方向で同じ位置に配置されていたが、蒸発器13およびヒータコア14に対して左右方向にオフセットして配置されていてもよい。
(第2実施形態)
本実施形態の室内空調ユニット10は、イオン発生器40の取付位置が、第1実施形態の室内空調ユニット10と異なり、その他の構成は、第1実施形態の室内空調ユニット10と同じである。
図5に示すように、本実施形態の室内空調ユニット10では、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31のうちフェイス/デフ切替ドア17の空気流れ上流側の直近の部位である。換言すると、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31のうちフット連通口23よりも空気流れ下流側の部位であって、隔壁26およびフェイス/デフ切替ドア17よりも空気流れ上流側の部位である。第1実施形態での説明の通り、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れは、上方に向きを変えた後においても、流速が高い空気流れが、後方壁面31に張り付きながら上方に向かって流れる。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
また、本実施形態では、イオン発生器40の取付位置を、蒸発器13およびヒータコア14よりも上側の位置としている。すなわち、イオン発生器40の取付位置を、後方壁面31のうち、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れが衝突する部位よりも空気流れ下流側の位置としている。より詳細には、後方壁面31のうち、ヒータコア14の内部での空気流れ方向で空間を挟んでヒータコア14と対向するとともに、蒸発器13の内部での空気流れ方向で空間を挟んで蒸発器13と対向する範囲R3よりも空気流れ下流側であって、隔壁26およびフェイス/デフ切替ドア17の可動領域よりも空気流れ上流側の範囲R4内の位置としている。
これにより、エアミックスドア15の位置が最大冷房位置の場合に、冷風流路20を流れる冷風の一部が後方壁面31に衝突して、イオン発生器40で発生させたイオンが消滅するのを回避できる。エアミックスドア15の位置が最大冷房位置以外の場合においても、ヒータコア14を通過した暖風の一部が後方壁面31に衝突して、イオン発生器40で発生させたイオンが消滅するのを回避できる。
(第3実施形態)
本実施形態の室内空調ユニット10は、イオン発生器40の取付位置が、第1実施形態の室内空調ユニット10と異なり、その他の構成は、第1実施形態の室内空調ユニット10と同じである。
図6に示すように、本実施形態の室内空調ユニット10では、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31の横隣に連なる側方壁面32である。第1実施形態での説明の通り、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れの流速は、後方壁面31の近辺および側方壁面32、33の近辺が最も高くなる。このため、本実施形態においても、第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、イオン発生器40の取付位置は、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気が上方に向かって流れる範囲R1内であれば、側方壁面32のいずれの位置であってもよい。
(第4実施形態)
図7に示すように、本実施形態の室内空調ユニット100は、蒸発器13を通過した空気流れが上下2層流に分かれるものである。
室内空調ユニット100は、空調ケース110の内部に、蒸発器13、ヒータコア14が配置されている。なお、図示しないが、ファンは、蒸発器13およびヒータコア14に対して車両左右方向にオフセットして配置されている。蒸発器13およびヒータコア14は、空調ケース110の上部に形成されたフェイス開口部18およびデフロスタ開口部19の下側に配置されている。蒸発器13およびヒータコア14は、それぞれ、前方から後方に向けて横方向に空気が通過するように配置されている。ヒータコア14は、蒸発器13よりも車両後方側に配置されている。
空調ケース110の内部には、蒸発器13を通過した空気流れを上下2層流に分けるための仕切壁111、112が形成されている。
そして、仕切壁111、112の上側に、上側流路として、ヒータコア14の上側部分14aを通過した暖風が流れる上側暖風流路113と、蒸発器13を通過した冷風がヒータコア14を迂回して流れる上側冷風流路114とが形成されている。上側冷風流路114は、ヒータコア14の上方側に形成されている。一方、仕切壁111、112の下側に、下側流路として、ヒータコア14の下側部分14bを通過した暖風が流れる下側暖風流路115と、蒸発器13を通過した冷風がヒータコア14を迂回して流れる下側冷風流路116とが形成されている。下側冷風流路116は、ヒータコア14の下方側に形成されている。
空調ケース110の内部のうちヒータコア14の上流側に、第1、第2エアミックスドア151、152が配置されている。第1エアミックスドア151は、上側暖風流路113を流れる暖風と上側冷風流路114を流れる冷風の風量割合を調整する。第2エアミックスドア152は、下側暖風流路115を流れる暖風と下側冷風流路116を流れる冷風の風量割合を調整する。
本実施形態においても、空調ケース110は、蒸発器13およびヒータコア14の空気流れ下流側の下流側流路を構成する壁面として、後方側に位置する後方壁面310と、左右方向両側に位置する側方壁面とを有する。なお、図7では、左右方向両側に位置する側方壁面のうち左右方向片側(すなわち、右側)に位置する側方壁面320が図示されている。後方壁面310は、上下方向および左右方向に沿って延びている。側方壁面320は、上下方向および前後方向に沿って延びている。後方壁面310および側方壁面320は、空調ケース110の底部から上部まで延びている。
仕切壁112には、上側流路と下側流路を連通する上下連通口117が形成されている。後方壁面310のうち仕切壁112よりも下側の部位に、フット開口部に連なるフット連通口23が形成されている。そして、空調ケース110の内部のうち上下連通口117とフット連通口23の間に、上下連通口117とフット連通口23を選択的に開閉するフットドア160が配置されている。
空調ケース110の内部のうち上方側には、フェイス開口部18に向かうフェイス流路24とデフロスタ開口部19に向かうデフロスタ流路25が形成されている。換言すると、空調ケース110は、フェイス流路24とデフロスタ流路25とを隔てる隔壁26を有している。フェイス流路24にフェイス開口部18を開閉するフェイスドア171が配置されている。デフロスタ流路25にデフロスタ開口部19を開閉するデフロスタドア172が配置されている。フェイスドア171およびデフロスタドア172が、フェイス開口部18とデフロスタ開口部19の開閉を切り替えるドアを構成している。
図7に示すように、フェイスモード時では、デフロスタ開口部19が閉じられ、フェイス開口部18が開けられ、フット連通口23が閉じられる。これにより、上側冷風流路114の冷風、上側暖風流路113の暖風、下側冷風流路116の冷風および下側暖風流路115の暖風が、フェイス開口部18に向かって流れる。このとき、上側流路では、前方から後方に向かって上側暖風流路113を流れる暖風および前方から後方に向かって上側冷風流路114を流れる冷風が、後方壁面310に衝突して上側に向きを変える。デフロスタモード時においても同様である。したがって、本実施形態においても、後方壁面310が、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面を構成している。
そして、本実施形態の室内空調ユニット100においても、イオン発生器40は、後方壁面310に取り付けられている。イオン発生器40は、上側流路を流れる空気にイオンを付加する。このため、イオン発生器40の取付位置は、仕切壁112よりも上側であって、隔壁26およびフェイスドア171よりも空気流れ上流側の範囲R10内の位置とされている。より具体的には、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面310のうちヒータコア14の上側部分14aと空間を挟んでヒータコア14内部での空気流れ方向で対向する範囲R11よりもフェイス開口部18に向かう空気流れ下流側の範囲R12内の位置とされている。
本実施形態においても、イオン発生器40を後方壁面310に取り付けているので、第1実施形態と同様の効果を奏する。
なお、イオン発生器40の取付位置は、上記した範囲R10内であれば、後方壁面310のいずれの位置であってもよい。ただし、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面310のうちヒータコア14の上側部分14aと空間を挟んで対向する範囲R11よりも空気流れ下流側の範囲R12の方が好ましい。後方壁面310のうちヒータコア14の上側部分14aと空間を挟んで対向する範囲R11は、ヒータコア14を通過した暖風の一部が衝突する範囲である。このため、イオン発生器40の取付位置を範囲R12内とすることで、イオン発生器40で発生したイオンが後方壁面310に衝突して消滅することを回避できる。
また、図8に示すように、イオン発生器40の取付位置を、後方壁面310の横隣に連なる側方壁面320としてもよい。第1実施形態での説明の通り、蒸発器13およびヒータコア14を通過した空気流れの流速は、後方壁面310の近辺および側方壁面320の近辺が最も高くなるからである。
また、本実施形態の室内空調ユニット100では、フェイスドア171およびデフロスタドア172がそれぞれ板ドアで構成されているが、ロータリードアで構成されていてもよい。
(第5実施形態)
図9に示すように、本実施形態は、第1実施形態の室内空調ユニット10に対して、イオン発生器40の陽極42と陰極43の配置を変更したものである。本実施形態の室内空調ユニット10のその他の構成は、第1実施形態の室内空調ユニット10と同じである。
本実施形態では、陰極43が陽極42に対して、フェイス開口部18やデフロスタ開口部19に向かう空気流れ(具体的には、主流)の上流側に配置されている。より具体的には、イオン発生器40が取り付けられた領域での空気流れの方向は下から上に向かう方向である。このため、陰極43は、陽極42に対して下側に配置されている。
イオン発生器40は、陽極42で生成されるプラスイオンの生成量よりも陰極43で生成されるマイナスイオンの生成量の方が多いという特性を有する。また、本実施形態のイオン発生器40は、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって、車室内空間に浮遊するカビ菌やウイルスを空中で分解し除去するという除菌効果を奏するものである。
ここで、本実施形態と異なり、陽極42が陰極43の上流側に配置されている場合、陽極42で生成されたプラスイオンの一部が、陰極43に流れて陰極43で打ち消されてしまう。この場合、マイナスイオンよりも生成量が元々少ないプラスイオンが消滅することで、プラスイオンの量とマイナスイオンの量に大きな差が生じてしまう。このため、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって得られる除菌効果が目減りしてしまう。
これに対して、本実施形態では、陰極43で生成されたマイナスイオンの一部が陽極42で打ち消されて消滅するが、陽極42で生成されたプラスイオンは、陰極43によって消滅することがない。マイナスイオンの生成量はプラスイオンの生成量よりも元々多い。このため、マイナスイオンの一部が消滅しても、プラスイオンの量とマイナスイオンの量に大きな差は生じない。
よって、本実施形態によれば、陽極42が陰極43の上流側に配置されている場合と比較して、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって得られる除菌効果を十分に発揮できる。
(他の実施形態)
本開示は上記した実施形態に限定されるものではなく、下記のように、請求の範囲に記載した範囲内において適宜変更が可能である。
(1)上記各実施形態では、イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31のうち隔壁26およびフェイス/デフ切替ドア17の可動領域よりも空気流れ上流側の位置であったが、これに限られない。イオン発生器40の取付位置は、後方壁面31のうちフェイス/デフ切替ドア17の可動領域よりも空気流れ下流側の位置であってもよい。
(2)上記各実施形態では、後方壁面31、310が、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面であったが、他の壁面が衝突側の壁面であってもよい。例えば、第1実施形態の室内空調ユニット10の車両搭載状態において、前後方向を左右方向に変更した場合、図1に示す後方壁面31は右側の壁面となり、この右側の壁面が衝突側の壁面となる。なお、衝突側の壁面は、ヒータコアを挟んだ蒸発器の反対側に位置する壁面である。換言すると、衝突側の壁面は、ヒータコアおよび蒸発器の空気出口部に対向する壁面である。
(3)上記各実施形態は、互いに無関係なものではなく、組み合わせが明らかに不可な場合を除き、適宜組み合わせが可能である。また、上記各実施形態において、実施形態を構成する要素は、特に必須であると明示した場合および原理的に明らかに必須であると考えられる場合等を除き、必ずしも必須のものではないことは言うまでもない。
(まとめ)
上記各実施形態の一部または全部で示された第1の観点によれば、車両用空調装置は、空調ケースと、熱交換器と、イオン発生器とを備える。空調ケースは、吹出開口部を上部に有する。熱交換器は、空調ケースの内部のうち吹出開口部の下側に配置される。イオン発生器は、電極が空気流路を流れる空気と触れるように空調ケースに取り付けられる。空調ケースは、熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面および衝突側の壁面の横隣に連なる側方側の壁面を有する。イオン発生器は、衝突側の壁面と側方側の壁面における所定位置に配置される。
また、第2の観点は、次の通りである。吹出開口部は、車室内に設けられたフェイス吹出口に連なるフェイス開口部および車室内に設けられたデフロスタ吹出口に連なるデフロスタ開口部である。車両用空調装置は、さらに、空調ケースの内部に配置され、フェイス開口部とデフロスタ開口部の開閉を切り替えるドアを備える。空調ケースは、空気がフェイス開口部に向かう流路と空気がデフロスタ開口部に向かう流路とを隔てる隔壁を有する。そして、所定位置は、隔壁およびドアよりも空気流れ上流側の位置である。
これによると、空調ケースに搭載するイオン発生器の数を少なく抑えつつ、フェイス開口部とデフロスタ開口部の少なくとも一方から空気を吹き出すモード時に、乗員の顔に向けてイオンを有する空気を吹き出すことができる。
また、第3の観点によれば、所定位置は、衝突側の壁面のうち加熱用熱交換器と空間を挟んで対向する範囲よりも空気流れ下流側の位置である。これによると、加熱用熱交換器を通過した空気流れが衝突側の壁面に衝突して、イオン発生器で発生させたイオンが消滅することを抑制できる。
また、第4の観点によれば、所定位置は、加熱用熱交換器よりも上側の位置である。これによっても、第3の観点と同様の効果が得られる。
また、第5の観点によれば、イオン発生器は、電極として陽極と陰極とを1つずつ有し、陽極と陰極は、吹出開口部に向かう空気流れ方向に対して交差する方向に並んでいる。
これによると、陽極で生成されたプラスイオンが、陰極に流れて陰極で消滅することを回避できる。同様に、陰極で生成されたマイナスイオンが、陽極に流れて陽極で消滅することを回避できる。よって、陽極と陰極のそれぞれからイオン多く放出させることができる。
また、第6の観点によれば、イオン発生器は、電極として陽極と陰極とを1つずつ有するとともに、陽極で生成されるプラスイオンの生成量よりも陰極で生成されるマイナスイオンの生成量の方が多いという特性を有する。陰極は、陽極に対して空気流れの上流側に配置されている。
これとは逆に、陽極が陰極に対して空気流れの上流側に配置される場合、陽極で生成されたプラスイオンの一部が、陰極に流れて陰極で打ち消されてしまう。この場合、マイナスイオンよりも生成量が元々少ないプラスイオンが消滅することで、プラスイオンの量とマイナスイオンの量に大きな差が生じてしまう。このため、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって得られる効果が目減りしてしまう。
これに対して、第6の観点によれば、陰極で生成されたマイナスイオンの一部が陽極で打ち消されて消滅するが、マイナスイオンの一部が消滅しても、プラスイオンの量とマイナスイオンの量に大きな差は生じない。これにより、陽極が陰極に対して空気流れの上流側に配置される場合と比較して、プラスイオンとマイナスイオンの両方によって得られる効果を十分に発揮できる。

Claims (6)

  1. イオンが付加された空気を車室内に吹き出す車両用空調装置であって、
    内部に車室内に向かう空気が流れる空気流路を形成するとともに、車室内に向かう空気が通過する吹出開口部(18、19)を上部に有する空調ケース(11、110)と、
    前記空調ケースの内部のうち前記吹出開口部の下側に配置され、車室内に向かう空気と熱交換媒体を熱交換させる熱交換器(13、14)と、
    イオンを発生させる電極(42、43)を有し、前記電極が前記空気流路を流れる空気と触れるように前記空調ケースに取り付けられるイオン発生器(40)とを備え、
    前記空調ケースは、前記熱交換器を通過した空気流れを衝突させて上方に向かわせるための衝突側の壁面(31、310)および前記衝突側の壁面の横隣に連なる側方側の壁面(32、33、320)を有し、
    前記イオン発生器は、前記衝突側の壁面と前記側方側の壁面における所定位置に配置されている車両用空調装置。
  2. 前記吹出開口部は、車室内に設けられたフェイス吹出口に連なるフェイス開口部(18)および車室内に設けられたデフロスタ吹出口に連なるデフロスタ開口部(19)であり、
    さらに、前記空調ケースの内部に配置され、前記フェイス開口部と前記デフロスタ開口部の開閉を切り替えるドア(17、171、172)を備え、
    前記空調ケースは、空気が前記フェイス開口部に向かう流路(24)と空気が前記デフロスタ開口部に向かう流路(25)とを隔てる隔壁(26)を有し、
    前記所定位置は、前記隔壁および前記ドアよりも空気流れ上流側の位置である請求項1に記載の車両用空調装置。
  3. 前記熱交換器は、空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、前記冷却用熱交換器を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器(14)とを有し、
    前記空調ケースは、前記加熱用熱交換器の上側に、前記冷却用熱交換器を通過した空気が前記加熱用熱交換器を迂回して流れる冷風流路(20、114)が形成されており、
    前記所定位置は、前記衝突側の壁面のうち前記加熱用熱交換器と空間を挟んで前記加熱用熱交換器の内部での空気流れ方向で対向する範囲(R2、R11)よりも空気流れ下流側の位置である請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  4. 前記熱交換器は、空気を冷却する冷却用熱交換器(13)と、前記冷却用熱交換器を通過した空気を加熱する加熱用熱交換器(14)とを有し、
    前記空調ケースは、前記加熱用熱交換器の上側に、前記冷却用熱交換器を通過した空気が前記加熱用熱交換器を迂回して流れる冷風流路(20、114)が形成されており、
    前記所定位置は、前記加熱用熱交換器よりも上側の位置である請求項1または2に記載の車両用空調装置。
  5. 前記イオン発生器は、前記電極として陽極(42)と陰極(43)とを1つずつ有し、
    前記陽極と前記陰極は、前記吹出開口部に向かう空気流れの方向に対して交差する方向に並んで配置されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
  6. 前記イオン発生器は、前記電極として陽極(42)と陰極(43)とを1つずつ有するとともに、前記陽極で生成されるプラスイオンの生成量よりも前記陰極で生成されるマイナスイオンの生成量の方が多いという特性を有し、
    前記陰極は、前記陽極に対して、前記吹出開口部に向かう空気流れの上流側に配置されている請求項1ないし4のいずれか1つに記載の車両用空調装置。
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