JPWO2017061351A1 - ナビゲート装置及びナビゲート方法 - Google Patents

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Abstract

第1の取得部は、プラント内でのガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する。第2の取得部は、ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する。算出部は、プラント内に設けられた通路網を示す通路網データ、第1の位置情報、第2の位置情報、及び、プラント内の所定の位置(例えば、待機所の位置)を示す第3の位置情報を用いて、通路網を利用して所定の位置からガス漏れ箇所の位置に到達できる、ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する。出力部は、最短経路を示す画像の画像データを出力する。

Description

本発明は、プラントで発生したガス漏れに対応する技術に関する。
従来より、煙やガスが発生した場合に対応する技術が提案されている。例えば、特許文献1は、監視領域についての、一連の連続するビデオ画像を基にして、分析手段が、監視領域内に煙が成長又は移動している可能性がある領域を識別できたとき、警告手段が、警告を発するシステムを開示している。また、例えば、特許文献2は、地下貯蔵施設において、ガス濃度の異常が発生したとき、誘導手段が、避難誘導指示を表示するシステムを開示している。
例えば、液化天然ガスを再ガス化するプラントのように、ガスに所定の処理をするプラントでガス漏れが発生したとき、ガス漏れ箇所に作業員を急行させて、ガス漏れを止める必要がある。ガスに所定の処理をするプラントは、比較的広大であり、プラント内には、通路網が形成されている。ガス漏れにより、ガス濃度が高い通路は、危険である。ガス漏れ箇所に、作業員が到着するのに時間を要すると、その分だけ、ガス漏れを止める作業が遅れる。
米国特許第7769204号明細書 特開2011−134214号公報
本発明の目的は、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所にナビゲートできるナビゲート装置及びナビゲート方法を提供することである。
上記目的を達成する本発明の第1の局面に係るナビゲート装置は、第1の記憶部、第1の取得部、第2の取得部、算出部、及び、出力部を備える。第1の記憶部は、プラント内に設けられた通路網を示す通路網データを予め記憶する。第1の取得部は、前記プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する。第2の取得部は、前記ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する。算出部は、前記通路網データ、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、及び、前記プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる、前記ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する。出力部は、前記最短経路を示す画像の画像データを出力する。
上記並びにその他の本発明の目的、特徴及び利点は、以下の詳細な記載と添付図面から明らかになるであろう。
本実施形態に係るナビゲートシステムの構成を示すブロック図である。 図1Aに示す制御処理部のハードウェア構成を示すブロック図である。 図1Aに示すナビゲートシステムが配置されるプラント内に設けられた通路網の一例を示す模式図である。 ある監視装置に備えられる可視カメラで撮影された割当領域の映像を構成する画像の1つを示す画像図である。 赤外線カメラで生成される割当領域の熱分布画像を説明するための説明図である。 赤外線カメラで生成される、ガス雲領域画像を含む割当領域の熱分布画像の一例を示す模式図である。 濃度厚み積の演算方法を説明するための説明図である。 ガス漏れ箇所の特定の仕方の一例を説明する説明図である。 本実施形態に係るナビゲートシステムの動作を説明するフローチャートである。 図8に示すフローチャートの続きのフローチャートである。 ガス漏れ箇所への最短経路を示す画像の第1例を示す模式図である。 ガス漏れ箇所への最短経路を示す画像の第2例を示す模式図である。 ガス漏れ箇所への最短経路を示す画像の第3例を示す模式図である。 ガス漏れ箇所への最短経路を算出できない例を示す模式図である。 避難箇所への最短経路を示す画像の一例を示す模式図である。 ガス雲の範囲の変形例、及び、ガス漏れ箇所への最短経路を含む画像を示す画像図である。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳細に説明する。各図において、同一符号を付した構成は、同一の構成であることを示し、その構成について、既に説明している内容については、その説明を省略する。
図1Aは、本実施形態に係るナビゲートシステム1000の構成を示すブロック図である。図2は、ナビゲートシステム1000が配置されるプラント内に設けられた通路網83の一例を示す模式図である。
図2を参照して、プラントの敷地80は、壁81で囲まれている。壁81には、1又は複数の出入口が設けられている。本実施形態では、2箇所の出入口82a,82bが設けられている。出入口82a,82bを経由して、プラントに出入りすることができる。プラントは、例えば、天然ガスを液化するプラント、液化天然ガスを再ガス化するプラント、又は、天然ガスを燃焼させて発電するプラントであり、敷地80には、通路網83、中央監視棟84、待機所85、図示しないが、ガス処理施設、ガスタンク、ガス輸送管等が配置されている。中央監視棟84、待機所85、ガス処理施設、ガスタンク及びガス輸送管等は、記号で表現してもよいし、これらの実際の形状を平面で表現してもよいし、これらの実際の形状を立体で表現してもよい。
通路網83は、敷地80内の多数の通路86によって形成されている。符号87で示す黒丸は、通路86の分岐点である。
中央監視棟84は、プラント全体の管理をする施設であり、この管理には、敷地80内でガス漏れが発生したときの対応が含まれる。待機所85は、プラントの作業員が待機する施設であり、プラント内でガス漏れが発生したとき、ガス漏れを止めるために、作業員は、待機所85からガス漏れ箇所に向かう。
図1A及び図2を参照して、ナビゲートシステム1000は、ナビゲート装置1、n個の監視装置2−1〜2−n、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4を備える。
n個の監視装置2−1〜2−n(以下、これらの監視装置を区別しないときは、監視装置2と記載する)は、敷地80内に配置されている。n個の監視装置2のそれぞれに対して、敷地80内の予め定められた領域(以下、割当領域)が割り当てられている。n個の監視装置2は、それぞれ、割当領域でのガス漏れを監視する。
監視装置2は、可視カメラ21、赤外線カメラ22及び測距センサー23を備える。
可視カメラ21は、ナビゲート装置1に接続され、ナビゲート装置1の制御に従って、割当領域の映像データを取得する。可視カメラ21は、割当領域を24時間連続して撮影しており、撮影した映像データをナビゲート装置1へ出力する。図3は、ある監視装置2に備えられる可視カメラ21で撮影された割当領域の映像を構成する画像の1つを示す画像図である。この画像Im1には、ガス輸送管及びガスタンク等が示されている。
可視カメラ21は、例えば、割当領域の可視光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、結像面に受光面を一致させて配置され、割当領域の可視光学像を電気的な信号に変換するイメージセンサー、及び、イメージセンサーの出力を画像処理することで画像のデータを生成する画像処理部等を備える。
赤外線カメラ22は、ナビゲート装置1に接続され、ナビゲート装置1の制御に従って、割当領域からの赤外線を撮像し、割当領域の熱分布画像を生成する。赤外線カメラ22は、例えば、割当領域の赤外線光学像を所定の結像面上に結像する結像光学系、結像面に受光面を一致させて配置され、割当領域の赤外線光学像を電気的な信号に変換する赤外線イメージセンサー、及び、赤外線イメージセンサーの出力を画像処理することで熱分布画像のデータを生成する赤外線画像処理部等を備える。赤外線カメラ22は、割当領域の熱分布画像(熱分布画像のデータ)を24時間連続して生成しており、生成した熱分布画像のデータをナビゲート装置1へ出力する。
測距センサー23は、ナビゲート装置1に接続され、ナビゲート装置1の制御に従って、赤外線カメラ22からガス雲(漏洩ガス雲)までの距離を測定する。ガス雲とは、割当領域から漏洩したガス(漏洩ガス)によって空間に形成された物体である。測距センサー23は、例えば、光学式、超音波式及びレーザー光式等の、距離を計測するセンサーである。
ナビゲート装置1は、中央監視棟84内に配置されており、制御処理部10、インターフェース部11,12、表示部13及び入力部14を備える。
インターフェース部11は、制御処理部10に接続され、制御処理部10の制御に従って、制御処理部10とn個の監視装置2との間で通信をするためのインターフェースである。インターフェース部11とn個の監視装置2とは、直接接続されていてもよいし、敷地80内に設置されたLANを介して接続されていてもよい。インターフェース部11は、例えば、有線通信用又は無線通信用の通信カードである。
インターフェース部12は、制御処理部10に接続され、制御処理部10の制御に従って、制御処理部10とデスクトップパソコン3との間、及び、制御処理部10とモバイル端末4との間で通信をするためのインターフェースである。インターフェース部12は、例えば、有線通信用又は無線通信用の通信カードである。デスクトップパソコン3は、待機所85に配置されている。モバイル端末4は、待機所85からガス漏れ箇所に向かう作業員が携帯する。
表示部13は、制御処理部10に接続され、制御処理部10に各種コマンドを入力するときの入力画面、可視カメラ21で撮影された割当領域の画像(例えば、図3に示す画像Im1)、及び、後で説明する最短経路を示す画像等が表示される。表示部13は、例えば、LCDである。
入力部14は、制御処理部10に接続され、例えば、制御処理部10に各種コマンドを入力したり、割当領域の画像を切り替える指示を入力したりする。切替指示の入力とは、例えば、監視装置2−1の可視カメラ21により撮影されている割当領域の画像を表示する指示が入力されたとき、この可視カメラ21により撮影されている割当領域の画像が、表示部13に表示される。入力部14は、例えば、キーボード、マウスである。
制御処理部10は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、及び、HDD(Hard Disk Drive)等のハードウェア、並びに、ナビゲート装置1の動作に必要な各種のプログラム及びデータ等のソフトウェアにより実現される。制御処理部10は、機能ブロックとして、表示制御部100、通路網データ記憶部101、映像データ保存部102、ガス雲処理部103、ガス濃度算出部104、ガス漏れ箇所特定部105、待機所位置記憶部106、モバイル端末位置取得部107、避難位置記憶部108、ガス漏れ箇所経路算出部109、ガス雲安全判定部110、ガス濃度安全判定部111、避難経路算出部112及び到達判定部113を備える。
表示制御部100は、上述した入力画面、割当領域の画像、最短経路を示す画像等を表示部13に表示させる制御をする。
通路網データ記憶部101(第1の記憶部の一例)は、通路網83を示す通路網データを予め記憶している。詳しくは、通路網データは、各分岐点87の位置を示す位置情報、各通路86の距離を示す情報、各通路86の両端に位置する分岐点87を特定する情報(例えば、通路86aの両端に位置するのが分岐点87a,87bであることを示す情報)、敷地80に設けられた各施設の位置を示す位置情報(例えば、待機所85の位置情報)等により構成される。位置情報とは、二次元の位置情報を意味する。
映像データ保存部102は、n個の監視装置2の可視カメラ21から送信されてくるn個の割当領域のそれぞれの映像データを所定期間保存する。
ガス雲処理部103は、機能的に、ガス雲画像領域抽出部1030及び濃度厚み積演算部1031を備える。ガス雲画像領域抽出部1030は、赤外線カメラ22で生成された対象領域の熱分布画像に基づいて、割当領域から漏洩しているガスにより形成されるガス雲におけるガス雲画像領域を抽出する。ガス雲処理部103は、ガス雲画像領域を抽出できたとき、ガス漏れが発生したと判断する。濃度厚み積演算部1031は、公知の常套手段を用いることによって、ガス雲画像領域抽出部1030で抽出したガス雲画像領域に基づいて漏洩ガス雲の濃度厚み積を求める。好ましくは、濃度厚み積演算部1031は、ガス雲画像領域抽出部1030で抽出したガス雲画像領域に基づいて、ガス雲のガス絶対温度とガス雲の背景の背景絶対温度とを用いることによってガス雲の濃度厚み積を求める。
以下、ガス雲処理部103の動作について説明する。図4は、赤外線カメラ22で生成される割当領域の熱分布画像を説明するための図である。図5は、赤外線カメラ22で生成される、ガス雲領域画像を含む割当領域の熱分布画像の一例を示す図である。図6は、濃度厚み積の演算方法を説明するための図である。
ガス雲処理部103は、n個の監視装置2の赤外線カメラ22から送信されてくる熱分布画像を取得し、ガス雲画像領域抽出部1030は、熱分布画像からガス雲画像領域を抽出することを試みる(処理1)。詳しく説明すると、赤外線カメラ22は、割当領域内に存在する個々の物体(背景物)から輻射した赤外線(背景輻射赤外線)を撮像する。ここで、図4に示すように、赤外線カメラ22と背景物との間にガス雲が存在すると、背景輻射赤外線は、ガス雲を介して赤外線カメラ22に到達する。ガス雲は、背景輻射赤外線の一部を吸収し、またガス雲自体の温度に応じた赤外線を輻射する。背景輻射赤外線の吸収量は、ガス雲の濃度に従い、そして、ガス雲の厚みに従うので、結局、ガス雲の濃度厚み積に従う。例えば、濃度が低く厚みが厚いガス雲の吸収量と、濃度が高く厚みが薄いガス雲の吸収量とは、それらの濃度厚み積が等しい場合に、等しくなる。このため、赤外線カメラ22によって撮像され生成された割当領域の画像は、ガス雲の存否によって温度分布を持つ熱分布画像となり、この熱分布画像において、ガス雲を介した画像部分の輝度値は、ガス雲を介しなかった画像部分の輝度値と相違する。したがって、ガス雲処理部103は、熱分布画像から、予め設定された所定の判定閾値th1以下の輝度値を持つ画素の領域を抽出することによって、ガス雲のガス雲画像領域を抽出できる。
ガス雲画像領域抽出部1030が、熱分布画像からガス雲画像領域を抽出できたとき、ガス雲処理部103は、ガス雲画像領域を抽出できた熱分布画像を生成した赤外線カメラ22を備える監視装置2(例えば、監視装置2−1)に割り当てられた割当領域でガス漏れが発生していると判定する。制御処理部10は、その監視装置2(監視装置2−1)に備えられる測距センサー23に、赤外線カメラ22からガス雲までの距離を測定させ、測定した距離を取得する(処理2)。
次に、濃度厚み積演算部1031は、この抽出したガス雲画像領域に基づいてガス雲の濃度厚み積を求める(処理3)。詳しく説明すると、例えば、濃度厚み積演算部1031は、図5に示すように、ガス雲画像領域抽出部1030で抽出したガス雲画像領域に基づいて、ガス雲のガス絶対温度とガス雲に対する背景の背景絶対温度とを用いることによってガス雲の濃度厚み積(ppm・m)を求める。背景絶対温度は、公知の常套手段により、例えば、赤外線カメラ22の画素の輝度値(例えばガス雲を介しなかったと推定できる熱分布画像における最大輝度値等)、赤外線カメラ22の結像光学系におけるレンズF値および大気の赤外線透過率から算出される赤外線輝度から求められる。ガス絶対温度は、公知の常套手段により、例えば、ガスの漏洩に対し、まず、断熱膨張による温度低下を推定し、その後の熱拡散による温度変化を考慮して推定する。あるいは、濃度厚み積演算部1031は、公知の常套手段により、図6に示すように、同じ濃度のガス雲における互いに異なる2点の背景温度から求めることもできる。
ガス雲処理部103は、赤外線カメラ22から送信されてくる熱分布画像を構成する各画素の二次元位置と、割当領域の各箇所の二次元位置とを対応付けたデータを予め記憶している。ガス雲処理部103は、このデータを用いて、割当領域でのガス雲の範囲の位置(二次元位置)を算出する。従って、ガス雲処理部103は、第2の取得部の機能を有する。第2の取得部は、ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する。本実施形態では、ナビゲート装置1でガス雲の範囲の位置を算出しているが、別の装置が、ガス雲の範囲の位置を算出し、ナビゲート装置1が、その装置からガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得してもよい。
ガス濃度算出部104は、処理3で求めたガス雲の濃度厚み積を用いて、ガス雲の濃度を算出する。詳しく説明すると、ガス濃度算出部104は、処理1で抽出したガス雲画像領域の横幅と、処理2で取得した赤外線カメラ22からガス雲までの距離とを用いて、ガス雲の横幅を算出する。ガス濃度算出部104は、算出した横幅をガス雲の厚み(言い換えれば、ガス雲の奥行き方向のサイズ)として、濃度厚み積演算部1031で求めたガス雲の濃度厚み積を、ガス雲の厚みで除算し、この除算結果としてガス雲の濃度を求める((ガス雲の濃度[ppm])=(濃度厚み積[ppm・m])/(厚み[m]))。
従って、ガス濃度算出部104は、第3の取得部の機能を有する。第3の取得部は、ガス雲のガス濃度を示す濃度情報を取得する。本実施形態では、ナビゲート装置1でガス雲のガス濃度を算出しているが、別の装置が、ガス雲のガス濃度を算出し、ナビゲート装置1が、その装置からガス雲のガス濃度を示す濃度情報を取得してもよい。
ガス雲処理部103が、上述したように、ガス漏れが発生していると判定したとき、ガス漏れ箇所特定部105は、ガス漏れ箇所を特定する。この特定の仕方としては様々あるが、ここでは、特定の仕方の一例を説明する。図7は、ガス漏れ箇所の特定の仕方の一例を説明する説明図である。ガス漏れ箇所特定部105は、ガス雲画像領域が抽出された熱分布画像を生成した赤外線カメラ22を備える監視装置2(例えば、監視装置2−1)と同じ監視装置2(監視装置2−1)に備えられる可視カメラ21が撮影した映像データを用いてガス漏れが発生した箇所を特定する。
詳しく説明すると、ガス漏れ箇所特定部105は、その映像データのうち、最新の映像から所定時間前の映像までのデータ(以下、時系列な複数の画像)を、映像データ保存部102から取得する。ガス漏れ箇所特定部105は、時系列な複数の画像における最新の画像から過去に遡る逆再生をし、時系列な複数の画像それぞれについて、当該第1画像と当該第1画像の第1撮像時刻より過去の第2撮像時刻の第2画像とに基づいて当該第1画像についての漏洩ガスの移動軌跡を求める(処理4)。
例えば、第1および第2画像は、時系列順で互いに隣接する2個の画像である。すなわち、第1および第2画像は、当該フレームと当該フレームより時間的に1つ前のフレームである。この第1および第2画像の選択方法は、比較的短時間の間に撮像された時系列な複数の画像に基づいて割当領域に対するガス漏れ箇所88を検出する場合に有効である。
また、例えば、第1および第2画像は、時系列順で所定の時間間隔を空けて互いに隣接する2個の画像である。すなわち、第1および第2画像は、当該フレームと、当該フレームより1または複数のフレームを介して時間的に前のフレームである。したがって、1または複数のフレームが間引かれて第1および第2画像が選択される。この第1および第2画像の選択方法は、比較的長時間の間に撮像された割当領域に対する時系列な複数の画像に基づいて、ガス漏れ箇所88を検出する場合に有効である。
より具体的には、本実施形態では、例えば、ガス漏れ箇所特定部105は、第1画像の全画素それぞれについて、当該フレームと当該フレームより1つ前のフレームとの間で、当該画素のオプティカルフローを漏洩ガスの移動軌跡として求める。そして、ガス漏れ箇所特定部105は、このような全画素それぞれの移動軌跡を求める処理を、時系列な複数のフレームそれぞれについて、最新のフレームから、過去に遡って順に実行する。
次に、ガス漏れ箇所特定部105は、処理4で求めた各移動軌跡を記憶する(処理5)。例えば、移動軌跡における起点画素位置、長さおよび方向を記憶する。また、例えば、移動軌跡における起点画素位置および終点画素位置を記憶する。なお、この場合では、当該フレームと当該フレームより1つ前のフレームとの間の時間間隔は、フレームレートに応じて決まるので(所与であるので)、前記移動軌跡は、速度ベクトルであり、移動軌跡の速度も演算できる。
次に、ガス漏れ箇所特定部105は、漏れているガスにおける互いに異なる複数の箇所を起点に、複数の移動軌跡を時系列に並べた複数の移動軌跡列を求め、この求めた複数の移動軌跡列の終点が所定の範囲内に内包されないか否かを判定する(処理6)。より具体的には、ガス漏れ箇所特定部105は、例えば、図7に示すように、時系列な複数のフレームのうちの最新のフレームから求められた移動軌跡を起点に、最新のフレームより過去のフレームそれぞれで求められた各移動軌跡を時系列に並べ、これによって複数の移動軌跡列を求め、この求めた複数の移動軌跡列の終点が所定の範囲内に内包されないか否かを判定する。所定の範囲は、ガス漏れ箇所の検出精度等に応じて適宜に設定され、高精度の場合には、相対的に小さい面積(狭い面積)の四辺形(例えば正方形等)に設定され、低精度の場合には、相対的に大きい面積(広い面積)の四辺形(例えば正方形等)に設定される。
この判定の結果、所定の範囲内に内包される場合(図7)には、ガス漏れ箇所特定部105は、所定の範囲をガス漏れ箇所として特定する。
ガス漏れ箇所特定部105は、第1の取得部の機能を有する。第1の取得部は、プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する。本実施形態では、ナビゲート装置1でガス漏れ箇所の位置を算出しているが、別の装置が、ガス漏れ箇所の位置を算出し、ナビゲート装置1が、その装置からガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得してもよい。
待機所位置記憶部106は、待機所85の位置を示す位置情報を予め記憶している。この位置情報は、プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報の一例である。
モバイル端末位置取得部107(第4の取得部)は、インターフェース部12を利用して、モバイル端末4と通信をして、モバイル端末4の現在位置を所定の間隔で取得して、更新する。モバイル端末4の現在位置は、例えば、GPSを利用して特定される。モバイル端末4の現在位置(すなわち、モバイル端末4を携帯している作業員の現在位置)は、第3の位置情報の他の例である。
避難位置記憶部108(第2の記憶部)は、ガス漏れが発生したときに作業員が避難する箇所の位置を示す位置情報(第4の位置情報)を予め記憶している。本実施形態では、プラントの出入口82a,82bの位置を示す位置情報が、避難位置記憶部108に記憶されている。
ガス漏れ箇所経路算出部109(第1の算出部)は、通路網データ、ガス漏れ箇所の位置情報(第1の位置情報)、及び、第3の位置情報(例えば、待機所85の位置情報)を用いて、通路網83を利用して所定の位置(例えば、待機所85の位置)からガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第1の最短経路を算出する。
第1の最短経路は、公知の最短経路算出方法を利用して算出することができる。例えば、図2に示す通路網83を示す通路網データを利用して、ダイクストラ法により、第1の最短経路を算出できる。後で説明する第2の最短経路及び第3の最短経路も同様である。
ガス雲安全判定部110(第1の判定部)は、第1の最短経路が、上述した第2の位置情報で示されるガス雲の範囲と重なっているか否かを判定する。第1の最短経路及びガス雲の範囲はいずれも二次元で示されるので、ガス雲が第1の最短経路に接している場合、ガス雲が第1の最短経路の上方にある場合、いずれの場合も、第1の最短経路がガス雲の範囲と重なっていることになる。後で説明する第2の最短経路及び第3の最短経路も同様である。
ガス濃度安全判定部111(第2の判定部)は、上述した第1の最短経路がガス雲の範囲と重なっていると判定された場合、ガス濃度算出部104で算出されたガス雲のガス濃度が予め定められた危険濃度以下か否かを判定する。危険濃度とは、例えば、ガス爆発の可能性がある濃度である。
上述したガス漏れ箇所経路算出部109(第1の算出部)は、ガス濃度が危険濃度を超えていると判定された場合、通路網83のうち、ガス雲の範囲と重なっている通路を除外した通路網データ、ガス漏れ箇所の位置情報(第1の位置情報)、及び、第3の位置情報(例えば、待機所85の位置情報)を用いて、通路網83を利用して所定の位置(例えば、待機所85の位置)からガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第2の最短経路を算出する。
避難経路算出部112(第2の算出部)は、第2の最短経路を算出できなかった場合、通路網83のうち、ガス雲と重なっている通路を除外した通路網データ、第3の位置情報(例えば、待機所85の位置情報)、及び、退避箇所の位置を示す位置情報(第4の位置情報)を用いて、通路網83を利用して所定の位置(例えば、待機所85)から避難箇所の位置(出入口82a,82b)に到達できる最短経路である第3の最短経路を算出する。
到達判定部113(第3の判定部)は、ガス漏れ箇所の位置情報(第1の位置情報)、及び、モバイル端末4の現在位置の位置情報(更新された第3の位置情報)を用いて、モバイル端末4を携帯している作業員が、ガス漏れ箇所の位置に到達したか否かを判定する。
第1の最短経路を示す画像、第2の最短経路を示す画像及び第3の最短経路を示す画像を、デスクトップパソコン3のディスプレイ、及び、モバイル端末4のディスプレイに表示させる場合、制御処理部10及びインターフェース部12が、出力部として機能する。これらの画像をナビゲート装置1の表示部13に表示させる場合、制御処理部10が出力部として機能する。後で説明するように、出力部は、第1の最短経路を示す画像の画像データ、第2の最短経路を示す画像の画像データ、第3の最短経路を示す画像の画像データをそれぞれ出力する。
図1Bは、制御処理部10のハードウェア構成を示すブロック図である。制御処理部10は、CPU10a、RAM10b、ROM10c、HDD10d、及び、これらを接続するバス10eを備える。HDD10d(HDD10dの替わりにROM10cでもよい)には、図1Aに示す表示制御部100、ガス雲処理部103、ガス濃度算出部104、ガス漏れ箇所特定部105、モバイル端末位置取得部107、ガス漏れ箇所経路算出部109、ガス雲安全判定部110、ガス濃度安全判定部111、避難経路算出部112、及び、到達判定部113について、これらの機能ブロックをそれぞれ実現するためのプログラムが格納されている。CPU10aは、これらのプログラムを、HDD10dから読み出してRAM10bに展開させ、展開されたプログラムを実行することによって、これらの機能ブロックが実現される。CPU10aによって実行されるこれらのプログラムのフローチャートが、後で説明する図8及び図9である。通路網データ記憶部101、映像データ保存部102、待機所位置記憶部106、及び、避難位置記憶部108は、HDD10d(HDD10dの替わりにROM10cでもよい)によって実現される。
本実施形態に係るナビゲートシステム1000の動作を説明する。図8及び図9は、この動作を説明するフローチャートである。図1A及び図8を参照して、ガス雲処理部103が、n個の監視装置2のうち、監視装置2−1に割り当てられている割当領域で、ガス漏れを検知したとする。
ガス雲処理部103(第2の取得部)は、監視装置2−1に割り当てられている割当領域のガス漏れ箇所(現時点では特定されていない)から漏れたガスにより生成されるガス雲の範囲89(例えば、図10に示すガス雲の範囲89)の位置を特定する(ステップS1)。
ガス漏れ箇所特定部105(第1の取得部)は、監視装置2−1に割り当てられている割当領域において、ガス漏れ箇所88の位置を特定する(ステップS2)。
ガス漏れ箇所経路算出部109(第1の算出部)は、通路網データ記憶部101(第1の記憶部)に記憶されている通路網データ、ステップS2で特定されたガス漏れ箇所88の位置情報(第1の位置情報)、及び、待機所位置記憶部106に記憶されている待機所85の位置情報(第3の位置情報)を用いて、待機所85の位置からガス漏れ箇所88の位置までの最短経路(第1の最短経路)を算出する(ステップS3)。
ガス雲安全判定部110(第1の判定部)は、ステップS1で特定されたガス雲の範囲89の位置情報と、ステップS3で算出された最短経路(第1の最短経路)とを用いて、最短経路(第1の最短経路)が、ガス雲の範囲89と重なっているか否かを判定する(ステップS4)。
ガス雲安全判定部110は、最短経路がガス雲の範囲89と重なっていないと判定した場合(ステップS4でNo)、ガス漏れ箇所経路算出部109は、図10に示すように、ステップS3で算出した最短経路91を示す画像Im2の画像データを生成する。画像Im2は、図2に示す通路網83に、ガス漏れ箇所88、ガス雲の範囲89及最短経路91が追加されている。ガス雲の範囲89は、最短経路91と重なっていない。
最短経路91を示す画像Im2が表示される(ステップS5)。すなわち、制御処理部10は、画像Im2の画像データを表示制御部100に出力し、表示制御部100は、その画像データで示される画像Im2を表示部13に表示させる。また、制御処理部10は、インターフェース部12を制御して、画像Im2の画像データを、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4に出力する。これにより、待機所85に配置されているデスクトップパソコン3のディスプレイに画像Im2が表示され、待機所85にいる作業員が携帯しているモバイル端末4のディスプレイに画像Im2が表示される。このように、制御処理部10、及び、制御処理部10とインターフェース部12との組み合わせ、出力部として機能する。
ガス雲安全判定部110は、最短経路がガス雲の範囲89と重なっていると判定した場合(ステップS4でYes)、すなわち、ガス雲の範囲89が、最短経路にまで広がっていると判定した場合、ステップS10へ進む。
ガス濃度算出部104(第3の取得部)は、ガス雲の濃度、すなわち、ガス雲の範囲89のガス濃度を算出する(ステップS10)。
ガス濃度安全判定部111(第2の判定部)は、ステップS10で算出されたガス濃度が、ガス爆発の可能性がある危険濃度以下か否かを判定する(ステップS11)。
ガス濃度安全判定部111は、ガス濃度が危険濃度以下と判定したとき(ステップS11でYes)、ガス漏れ箇所経路算出部109は、図11に示すように、ステップS3で算出した最短経路91を示す画像Im3の画像データを生成する。画像Im3が、図10に示す画像Im2と異なるのは、ガス雲の範囲89が、最短経路91に広がっている点である。
最短経路91を示す画像Im3が表示される(ステップS12)。すなわち、制御処理部10は、画像Im3の画像データを表示制御部100に出力し、表示制御部100は、その画像データで示される画像Im3を表示部13に表示させる。また、制御処理部10は、インターフェース部12を制御して、画像Im3の画像データを、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4に出力する。これにより、待機所85に配置されているデスクトップパソコン3のディスプレイに画像Im3が表示され、待機所85にいる作業員が携帯しているモバイル端末4のディスプレイに画像Im3が表示される。
ガス濃度安全判定部111は、ガス濃度が危険濃度を超えていると判定したとき(ステップS11でNo)、図9を参照して、ガス漏れ箇所経路算出部109は、ガス雲の範囲89が重なっていない最短経路(第2の最短経路)が存在するか否かを判定する(ステップS13)。詳しく説明すると、図11を参照して、ガス漏れ箇所経路算出部109は、通路網データ記憶部101に記憶されている通路網データの中から、ガス雲の範囲89と重なる通路86a、及び、通路86aの両端の分岐点87a,87bを除外して、最短経路を算出できるか否かを判定する。
ガス漏れ箇所経路算出部109が、ガス雲の範囲89が重なっていない最短経路を算出できたとき(ステップS13でYes)、ガス漏れ箇所経路算出部109は、図12に示すように、ステップS13で算出した、ガス雲の範囲89が重なっていない最短経路92を示す画像Im4の画像データを生成する。画像Im4が図11に示す画像Im3と異なるのは、最短経路91が最短経路92に換わっている点である。
最短経路92を示す画像Im4が表示される(ステップS14)。すなわち、制御処理部10は、画像Im4の画像データを表示制御部100に出力し、表示制御部100は、その画像データで示される画像Im4を表示部13に表示させる。また、制御処理部10は、インターフェース部12を制御して、画像Im4の画像データを、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4に出力する。これにより、待機所85に配置されているデスクトップパソコン3のディスプレイに画像Im4が表示され、待機所85にいる作業員が携帯しているモバイル端末4のディスプレイに画像Im4が表示される。
例えば、図13に示す画像Im5のように、ガス雲の範囲89がガス漏れ箇所88の周囲の通路を覆っている場合、ガス漏れ箇所経路算出部109は、ガス雲の範囲89と重なっていない最短経路を算出できない(ステップS13でNo)。この場合、ガス漏れ箇所経路算出部109は、待機所85の位置からガス漏れ箇所88の位置にまでアクセスできる経路のうち、ガス濃度が最も低い経路を最終候補経路として特定する(ステップS15)。ガス雲のガス濃度の算出の仕方は、ステップS10と同じである。
ガス濃度安全判定部111は、ステップS15で特定された最終候補経路のガス濃度が、ステップS11で説明した危険濃度以下か否かを判定する(ステップS16)。最終候補経路のガス濃度が危険濃度以下の場合(ステップS16でYes)、最終候補経路を示す画像(不図示)が表示される(ステップS17)。すなわち、制御処理部10は、その画像の画像データを表示制御部100に出力し、表示制御部100は、最終候補経路を示す画像を表示部13に表示させる。また、制御処理部10は、インターフェース部12を制御して、その画像の画像データを、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4に出力する。これにより、待機所85に配置されているデスクトップパソコン3のディスプレイに最終候補経路を示す画像が表示され、待機所85にいる作業員が携帯しているモバイル端末4のディスプレイに最終候補経路を示す画像が表示される。
最終候補経路のガス濃度が危険濃度を超えているとき(ステップS16でNo)、避難経路算出部112(第2の算出部)は、待機所85から避難箇所までの最短経路(第3の最短経路)を算出する(ステップS18)。避難箇所とは、出入口82a,82bである。
待機所85から避難箇所までの最短経路の算出について詳しく説明する。避難経路算出部112は、ステップS1で特定されたガス雲の範囲89の位置情報、待機所位置記憶部106(第2の記憶部)に記憶されている待機所85の位置情報、避難位置記憶部108に記憶されている避難位置情報 及び、通路網データ記憶部101に記憶されている通路網データを用いて、待機所85から避難箇所までの最短経路を算出する(ステップS18)。このとき、図13を参照して、避難経路算出部112は、通路網データ記憶部101に記憶されている通路網データの中から、ガス雲の範囲89と重なる通路86、及び、この通路86の両端の分岐点87(ここでは、通路86a〜86g、分岐点87a〜87g)を除外して、最短経路を算出する。
避難経路算出部112は、図14に示すように、ステップS15で算出した最短経路93(第3の最短経路)を示す画像Im6の画像データを生成する。画像Im6が、図13に示す画像Im5と異なるのは、最短経路93が付加されている点である。ガス雲の範囲89が出入口82bにつながる通路86eにまで広がっているので、出入口82bに向かう最短経路は選択されず、出入口82aに向かう最短経路93が選択されている。
最短経路93を示す画像Im6が表示される(ステップS19)。すなわち、制御処理部10は、画像Im6の画像データを表示制御部100に出力し、表示制御部100は、その画像データで示される画像Im6を表示部13に表示させる。また、制御処理部10は、インターフェース部12を制御して、画像Im6の画像データを、デスクトップパソコン3及びモバイル端末4に出力する。これにより、待機所85に配置されているデスクトップパソコン3のディスプレイに画像Im6が表示され、待機所85にいる作業員が携帯しているモバイル端末4のディスプレイに画像Im4が表示される。
ここまでは、作業員がまだ待機所85にいる。ガス漏れ箇所88への最短経路が、作業員が携帯するモバイル端末4のディスプレイに表示されている状態で(ステップS5,S12,S14,S17)、作業員は、モバイル端末4を携帯して、ガス漏れ箇所88に向かう。モバイル端末位置取得部107(第4の取得部)は、インターフェース部12を制御して、第1の間隔でモバイル端末4の現在位置の位置情報を取得し、その位置情報を更新する(ステップS6)。また、ガス雲処理部103は、第2の間隔でガス雲の範囲89の位置情報(第2の位置情報)を取得し、その位置情報を更新する(ステップS6)。第1の間隔及び第2の間隔は、作業員が、待機所85を出て、ガス漏れ箇所88に到達するのに要する予測時間より短い時間間隔である(例えば、30秒間隔)。第1の間隔と第2の間隔とは、同じでもよいし、異なっていてもよい。
到達判定部113(第3の判定部)は、ステップS6で更新された位置情報で示される位置(モバイル端末4の現在位置、すなわち、作業員の現在位置)を利用して、作業員がガス漏れ箇所88に到達しているか否かを判断する(ステップS7)。例えば、作業員の現在位置とステップS2で特定されたガス漏れ箇所88の位置との差が数十メートル以内であれば、到達判定部113は、作業員がガス漏れ箇所88に到達していると判断する(ステップS7でYes)。これにより、制御処理部10は、本実施形態に係るナビゲートシステム1000の動作を終了させる。
到達判定部113が、作業員がガス漏れ箇所88に到達していないと判定した場合(ステップS7でNo)、ガス雲処理部103は、ステップS2で特定されたガス漏れ箇所88から漏れたガスにより生成されるガス雲の範囲89の位置を特定する(ステップS8)。ガス雲の範囲89の位置は、ステップS6で更新された位置情報が利用される。ステップS8の処理は、ステップS1と同じである。
ガス雲安全判定部110は、ステップS8で特定されたガス雲の範囲89の位置情報と、ステップS3で算出された最短経路91とを用いて、ガス雲の範囲89が最短経路91と重なっているか否かを判定する(ステップS9)。最短経路は、ステップS5,S12の場合、ステップS3で算出された最短経路91であり、ステップS14の場合、ステップS13で算出された最短経路92であり、ステップS17の場合、ステップS15で算出された最終候補経路(不図示)である。作業員が、ガス漏れ箇所88に向かっている途中で、ガス雲の範囲89が、最短経路にまで広がっているか否かが判定されることになる。
ガス雲安全判定部110は、最短経路がガス雲の範囲89と重なっていないと判定した場合(ステップS9でNo)、ステップS6へ進む。これに対して、ガス雲安全判定部110は、最短経路がガス雲の範囲89と重なっていると判定した場合(ステップS9でYes)、すなわち、ガス雲の範囲89が最短経路にまで広がっていると判定した場合、ステップS10に進む。
本実施形態の主な効果を説明する。図1A及び図10を参照して、プラント内でガス漏れが発生したとき、作業員は、ガス漏れ箇所88に行き、ガス漏れを止める作業をする。本実施形態に係るナビゲート装置1において、出力部(制御処理部10、又は、制御処理部10とインターフェース部12との組み合わせ)は、待機所85(所定の位置)からガス漏れ箇所88までの最短経路91(第1の最短経路)が、ガス雲の範囲89と重なっていない場合(言い換えれば、最短経路91が、ガス雲の範囲89から外れている場合)、最短経路91を示す画像の画像データを出力する(ステップS5)。これにより、最短経路91を示す画像を、ナビゲート装置1の表示部13に表示させたり、待機所85に設けられたデスクトップパソコン3のディスプレイに表示させたり、作業員が携帯するモバイル端末4のディスプレイに表示させたり、することができる。従って、本実施形態に係るナビゲート装置1によれば、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所88にナビゲートすることができる。
図11を参照して、本実施形態に係るナビゲート装置1によれば、最短経路91(第1の最短経路)にガス雲の範囲89が重なっていても(ステップS4でYes)、ガス濃度が、危険濃度以下であれば(ステップS11でYes)、出力部は、最短経路91を示す画像の画像データを出力する(ステップS12)。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所88にナビゲートすることができる。
図12を参照して、本実施形態に係るナビゲート装置1によれば、ガス濃度が危険濃度を超えている場合(ステップS11でNo)、ガス漏れ箇所経路算出部109は、通路網83のうち、ガス雲の範囲89と重なっている通路を除外し、待機所85の位置(モバイル端末4の現在位置)からガス漏れ箇所88の位置に到達できる最短経路92(第2の最短経路)を算出し、出力部は、最短経路92を示す画像の画像データを出力する(ステップS14)。本実施形態によれば、ガス濃度が危険濃度を超えている場合、ガス雲の範囲89と重なっていない最短経路92を示す画像の画像データを出力する。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所88にナビゲートすることができる。
図14を参照して、本実施形態に係るナビゲート装置1によれば、ガス漏れ箇所経路算出部109は、最短経路92(第2の最短経路)を算出できなかった場合(ステップS13でNo)、ガス漏れ箇所88への経路の最終候補となる最終候補経路を算出する(ステップS15)。ガス濃度安全判定部111が、最終候補経路のガス濃度が危険濃度を超えていると判定した場合(ステップS16でNo)、避難経路算出部112は、待機所85の位置(モバイル端末4の現在位置)から避難箇所の位置に到達できる最短経路93(第3の最短経路)を算出する(ステップS18)。出力部は、最短経路93を示す画像の画像データを出力する(ステップS19)。従って、作業員を安全にかつ早く避難箇所にナビゲートすることができる。
図8及び図9を参照して、本実施形態に係るナビゲート装置1によれば、作業員がガス漏れ箇所88の位置に到達していない場合(ステップS7でNo)、ガス雲安全判定部110は、第1の最短経路(例えば、図11に示す最短経路91)が、更新されたガス雲の範囲の位置情報で示されるガス雲の範囲89と重なっているか否かを判定する(ステップS9)。第1の最短経路が、更新されたガス雲の範囲の位置情報で示されるガス雲の範囲89と重なっている場合(ステップS9でYes)、ガス濃度安全判定部111は、更新されたガス雲の範囲の位置情報で示されるガス雲の範囲89のガス濃度が、危険濃度以下か否かを判定する(ステップS11)。更新されたガス雲の範囲の位置情報で示されるガス雲の範囲のガス濃度が、危険濃度を超えている場合(ステップS11でNo)、ガス漏れ箇所経路算出部109は、モバイル端末4の現在位置からガス漏れ箇所88の位置に到達できる第2の最短経路(例えば、図12に示す最短経路92)を算出する(ステップS13でYes)。出力部は、第2の最短経路を示す画像の画像データを出力する(ステップS14)。
これにより、モバイル端末4を携帯する作業員が、ガス漏れ箇所88に向かう途中で、待機所85の位置からガス漏れ箇所88の位置までの最短経路(第1の最短経路)にガス雲の範囲が重なり、かつ、ガス雲のガス濃度が危険濃度を超えている場合、作業員の現在位置からガス漏れ箇所88の位置までの最短経路(第2の最短経路)が算出される。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所88にナビゲートすることができる。
ガス雲の範囲89の変形例を説明する。図15は、ガス雲の範囲89の変形例、及び、最短経路91を含む画像を示す画像図である。ガス雲の範囲89にベクトル96,97a,97bが付加されている。ベクトル96は、ガス雲の広がりが一番大きい方向を示している。一対のベクトル97a,97bは、これらの方向で規定される範囲内にガス雲が収まっていることを示している。
ガス雲の範囲89は、薄い色で示される領域と濃い色で示される領域とに区分けされている。薄い色で示される領域は、ガス濃度が比較的低く、安全であることを示し、濃い色で示される領域は、ガス濃度が比較的高く、安全でないことを示している。
(実施形態の纏め)
本実施形態の第1の局面に係るナビゲート装置は、プラント内に設けられた通路網を示す通路網データを予め記憶する第1の記憶部と、前記プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の取得部と、前記ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の取得部と、前記通路網データ、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、及び、前記プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる、前記ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する算出部と、前記最短経路を示す画像の画像データを出力する出力部と、を備える。
プラント内でガス漏れが発生したとき、作業員は、ガス漏れ箇所に行き、ガス漏れを止める作業をする。所定の位置とは、作業員の待機所の位置や作業員が携帯するモバイル端末の現在位置を意味する。本発明の第1の局面に係るナビゲート装置において、算出部は、所定の位置からガス漏れ箇所の位置に到達できる、ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出し、出力部は、この最短経路を示す画像の画像データを出力する。これにより、最短経路を示す画像を、例えば、ナビゲート装置の表示部に表示させたり、作業員の待機所に設けられたデスクトップPCのディスプレイに表示させたり、作業員が携帯するモバイル端末のディスプレイに表示させたり、することができる。従って、本実施形態の第1の局面に係るナビゲート装置によれば、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所にナビゲートすることができる。
上記構成において、前記算出部は、前記通路網データ、前記第1の位置情報、及び、前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第1の最短経路を算出する第1の算出部と、前記第1の最短経路が、前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっているか否かを判定する第1の判定部と、を備える。
この構成は、算出部の下位概念である。第1の判定部は、所定の位置からガス漏れ箇所までの最短経路(第1の最短経路)が、ガス雲の範囲と重なっているか否かを判定する。出力部は、第1の最短経路がガス雲の範囲と重なっていない場合(言い換えれば、第1の最短経路が、ガス雲の範囲から外れている場合)、第1の最短経路を示す画像の画像データを出力する。
上記構成において、前記ガス雲のガス濃度を示す濃度情報を取得する第3の取得部と、前記第1の最短経路が前記ガス雲の範囲と重なっていると判定された場合、前記濃度情報で示される前記ガス濃度が予め定められた危険濃度以下か否かを判定する第2の判定部と、をさらに備え、前記出力部は、前記ガス濃度が前記危険濃度以下と判定された場合、前記第1の最短経路を示す画像の画像データを出力する。
予め定められた危険濃度とは、例えば、ガス爆発の可能性がある濃度である。この構成によれば、最短経路にガス雲の範囲が重なっていても、ガス濃度が、予め定められた危険濃度以下であれば、最短経路を示す画像の画像データを出力する。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所にナビゲートすることができる。
上記構成において、前記第1の算出部は、前記ガス濃度が前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、前記ガス雲の範囲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第1の位置情報及び前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第2の最短経路を算出し、前記出力部は、前記第2の最短経路を示す画像の画像データを出力する。
この構成によれば、ガス濃度が危険濃度を超えている場合、第2の最短経路、すなわち、ガス雲の範囲と重なっていない最短経路を示す画像の画像データを出力する。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所にナビゲートすることができる。
上記構成において、前記第1の算出部は、前記第2の最短経路を算出できなかった場合、前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置にまでアクセスできる経路のうち、前記ガス濃度が最も低い経路を最終候補経路として算出し、前記第2の判定部は、前記最終候補経路の前記ガス濃度が前記危険濃度以下か否かを判定し、避難箇所の位置を示す第4の位置情報を予め記憶する第2の記憶部と、前記最終候補経路の前記ガス濃度が前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、前記ガス雲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第3の位置情報及び前記第4の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記避難箇所の位置に到達できる最短経路である第3の最短経路を算出する第2の算出部と、をさらに備え、前記出力部は、前記第3の最短経路を示す画像の画像データを出力する。
この構成によれば、第1の算出部は、第2の最短経路を算出できなかった場合、ガス漏れ箇所への経路の最終候補となる最終候補経路を算出する。第2の判定部が、最終候補経路のガス濃度が危険濃度を超えていると判定した場合、第2の算出部は、所定の位置から避難箇所の位置に到達できる最短経路(第3の最短経路)を算出する。出力部は、第3の最短経路を示す画像の画像データを出力する。従って、作業員を安全にかつ早く避難箇所にナビゲートすることができる。
上記構成において、前記所定の位置をモバイル端末の現在位置とし、前記所定の位置を示す前記第3の位置情報を前記モバイル端末から所定の間隔で取得して、前記第3の位置情報を更新する第4の取得部と、前記第1の位置情報及び更新された前記第3の位置情報を用いて、前記モバイル端末を携帯している作業員が前記ガス漏れ箇所の位置に到達したか否かを判定する第3の判定部と、をさらに備え、前記第2の取得部は、所定の間隔で前記第2の位置情報を取得して、前記第2の位置情報を更新し、前記第1の判定部は、前記作業員が前記ガス漏れ箇所の位置に到達していないと判定された場合、前記第1の最短経路が、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっているか否かを判定し、前記第2の判定部は、前記第1の最短経路が、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっていると判定された場合、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の前記ガス濃度が、前記危険濃度以下か否かを判定し、前記第1の算出部は、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の前記ガス濃度が、前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第1の位置情報及び更新された前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記現在位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる前記第2の最短経路を算出し、前記出力部は、更新された前記第3の位置情報を用いて算出された前記第2の最短経路を示す画像の画像データを出力する。
この構成によれば、モバイル端末を携帯する作業員が、ガス漏れ箇所に向かう途中で、所定の位置からガス漏れ箇所の位置までの最短経路(第1の最短経路)にガス雲の範囲が重なり、かつ、ガス雲のガス濃度が危険濃度を超えている場合、作業員の現在位置からガス漏れ箇所の位置までの最短経路(第2の最短経路)が算出される。従って、作業員を安全にかつ早くガス漏れ箇所にナビゲートすることができる。
本実施形態の第2の局面に係るナビゲート方法は、プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する第1のステップと、前記ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する第2のステップと、前記プラント内に設けられた通路網を示す通路網データ、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、及び、前記プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる、前記ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する第3のステップと、前記最短経路を示す画像の画像データを出力する第4のステップと、を備える。
本実施形態の第2の局面に係るナビゲート方法によれば、本実施形態の第1の局面に係るナビゲート装置と同様の作用効果を有する。
この出願は、2015年10月5日に出願された日本国特許出願特願2015−197769を基礎とするものであり、その内容は、本願に含まれるものである。
本発明を表現するために、上述において図面を参照しながら実施形態を通して本発明を適切且つ十分に説明したが、当業者であれば上述の実施形態を変更および/または改良することは容易に為し得ることであると認識すべきである。したがって、当業者が実施する変更形態または改良形態が、請求の範囲に記載された請求項の権利範囲を離脱するレベルのものでない限り、当該変更形態または当該改良形態は、当該請求項の権利範囲に包括されると解釈される。
本発明によれば、ナビゲート装置及びナビゲート方法を提供することができる。

Claims (7)

  1. プラント内に設けられた通路網を示す通路網データを予め記憶する第1の記憶部と、
    前記プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する第1の取得部と、
    前記ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する第2の取得部と、
    前記通路網データ、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、及び、前記プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる、前記ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する算出部と、
    前記最短経路を示す画像の画像データを出力する出力部と、を備えるナビゲート装置。
  2. 前記算出部は、
    前記通路網データ、前記第1の位置情報、及び、前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第1の最短経路を算出する第1の算出部と、
    前記第1の最短経路が、前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっているか否かを判定する第1の判定部と、を備える請求項1に記載のナビゲート装置。
  3. 前記ガス雲のガス濃度を示す濃度情報を取得する第3の取得部と、
    前記第1の最短経路が前記ガス雲の範囲と重なっていると判定された場合、前記濃度情報で示される前記ガス濃度が予め定められた危険濃度以下か否かを判定する第2の判定部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記ガス濃度が前記危険濃度以下と判定された場合、前記第1の最短経路を示す画像の画像データを出力する請求項2に記載のナビゲート装置。
  4. 前記第1の算出部は、前記ガス濃度が前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、前記ガス雲の範囲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第1の位置情報及び前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる最短経路である第2の最短経路を算出し、
    前記出力部は、前記第2の最短経路を示す画像の画像データを出力する請求項3に記載のナビゲート装置。
  5. 前記第1の算出部は、前記第2の最短経路を算出できなかった場合、前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置にまでアクセスできる経路のうち、前記ガス濃度が最も低い経路を最終候補経路として算出し、
    前記第2の判定部は、前記最終候補経路の前記ガス濃度が前記危険濃度以下か否かを判定し、
    避難箇所の位置を示す第4の位置情報を予め記憶する第2の記憶部と、
    前記最終候補経路の前記ガス濃度が前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、前記ガス雲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第3の位置情報及び前記第4の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記避難箇所の位置に到達できる最短経路である第3の最短経路を算出する第2の算出部と、をさらに備え、
    前記出力部は、前記第3の最短経路を示す画像の画像データを出力する請求項4に記載のナビゲート装置。
  6. 前記所定の位置をモバイル端末の現在位置とし、前記所定の位置を示す前記第3の位置情報を前記モバイル端末から所定の間隔で取得して、前記第3の位置情報を更新する第4の取得部と、
    前記第1の位置情報及び更新された前記第3の位置情報を用いて、前記モバイル端末を携帯している作業員が前記ガス漏れ箇所の位置に到達したか否かを判定する第3の判定部と、をさらに備え、
    前記第2の取得部は、所定の間隔で前記第2の位置情報を取得して、前記第2の位置情報を更新し、
    前記第1の判定部は、前記作業員が前記ガス漏れ箇所の位置に到達していないと判定された場合、前記第1の最短経路が、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっているか否かを判定し、
    前記第2の判定部は、前記第1の最短経路が、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっていると判定された場合、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の前記ガス濃度が、前記危険濃度以下か否かを判定し、
    前記第1の算出部は、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の前記ガス濃度が、前記危険濃度を超えていると判定された場合、前記通路網のうち、更新された前記第2の位置情報で示される前記ガス雲の範囲と重なっている通路を除外した前記通路網データ、前記第1の位置情報及び更新された前記第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記現在位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる前記第2の最短経路を算出し、
    前記出力部は、更新された前記第3の位置情報を用いて算出された前記第2の最短経路を示す画像の画像データを出力する請求項4又は5に記載のナビゲート装置。
  7. プラント内でガス漏れが発生しているガス漏れ箇所の位置を示す第1の位置情報を取得する第1のステップと、
    前記ガス漏れにより生じているガス雲の範囲の位置を示す第2の位置情報を取得する第2のステップと、
    前記プラント内に設けられた通路網を示す通路網データ、前記第1の位置情報、前記第2の位置情報、及び、前記プラント内の所定の位置を示す第3の位置情報を用いて、前記通路網を利用して前記所定の位置から前記ガス漏れ箇所の位置に到達できる、前記ガス雲の範囲と重ならない最短経路を算出する第3のステップと、
    前記最短経路を示す画像の画像データを出力する第4のステップと、を備えるナビゲート方法。
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