JPWO2017056359A1 - 符号変調器、符号復調器、及び、コントローラ - Google Patents

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Abstract

符号変調器(2)は、入力電力を変調符号で符号変調して符号変調電力を生成する回路(23)と、伝送路に接続され、前記符号変調電力が送信される端子(T3、T4)と、を備える。前記符号変調電力は交流電力である。

Description

本開示は、符号変調器、符号復調器、コントローラ、並びに、それらを備える電力伝送システムに関する。
近年、遠距離送電による損失を軽減するために、局所的な小規模電力網の導入が提案されている。このような電力網に接続される電源(例えば、再生可能エネルギー電源)は、大規模な商用電力網の基幹電源よりも発電能力が乏しく、発電能力の変動が大きい傾向がある。このため、小規模電力網でエネルギーを安定的に、かつ効率的に利用するために、電力を高い伝送効率で送受電できる電力伝送システムが求められる。
特許文献1は、電力を非同期で融通するための多端子電力変換装置を開示している。
特許文献2は、他の装置と情報信号を送受信する通信部と、当該他の装置に電力を供給する電力供給部とを備える電力供給装置を開示している。
特許第5612718号公報 特開2011−91954号公報
本開示は、新たな電力伝送方式を実現しうる符号変調器、符号復調器、コントローラ、及び、それらを有する電力伝送システムを提供する。
本開示の一態様に係る符号変調器は、入力電力を変調符号で符号変調して符号変調電力を生成する回路と、伝送路に接続され、前記符号変調電力が送信される端子と、を備える。前記符号変調電力は交流電力である。
本開示の一態様に係る符号復調器は、伝送路に接続され、符号変調電力を受信する端子と、前記符号変調電力を復調符号で符号復調して出力電力を生成する回路と、を備える。前記符号変調電力は交流電力である。
これらの包括的かつ特定の態様は、コントローラ、電力伝送システム、及び、電力伝送方法として実現されてもよい。
本開示によれば、新たな電力伝送方式を実現しうる符号変調、符号復調器、コントローラ、及び、それらを有する電力伝送システムが提供されうる。
図1は、第1の実施形態に係る電力伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図2は、第1の実施形態に係る変調電流の波形の一例を示す図である。 図3は、変調電流の波形の比較例を示す図である。 図4Aは、第1の実施形態に係る発電電流の波形の一例を示す図である。 図4Bは、第1の実施形態に係る変調電流の波形の一例を示す図である。 図4Cは、第1の実施形態に係る復調電流の波形の一例を示す図である。 図5は、第1の実施形態に係る符号変調器の構成の一例を示すブロック図である。 図6は、第1の実施形態に係る符号復調器の構成の一例を示すブロック図である。 図7は、第1の実施形態に係る符号変調器、伝送路、及び符号復調器の構成の一例を示す模式的な回路図である。 図8Aは、第2の実施形態に係る発電電流の波形の一例を示す図である。 図8Bは、第2の実施形態に係る変調電流の波形の一例を示す図である。 図8Cは、第2の実施形態に係る復調電流の波形の一例を示す図である。 図9は、第2の実施形態に係る符号変調器の構成の一例を示す模式的な回路図である。 図10は、第2の実施形態に係る符号復調器の構成の一例を示す模式的な回路図である。 図11は、第2の実施形態の変形例に係る符号変調器の構成を示す模式的な回路図である。 図12は、第2の実施形態の変形例に係る符号復調器の構成を示す模式的な回路図である。 図13は、第3の実施形態に係る電力伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図14は、第3の実施形態の変形例に係る電力伝送システムの構成を示すブロック図である。 図15は、第4の実施形態に係る電力伝送システムの構成例を示すブロック図である。 図16Aは、第4の実施形態に係る第1の発電電流の波形の一例を示す図である。 図16Bは、第4の実施形態に係る第2の発電電流の波形の一例を示す図である。 図16Cは、第4の実施形態に係る変調電流の波形の一例を示す図である 図16Dは、第4の実施形態に係る第1の復調電流の波形の一例を示す図である。 図16Eは、第4の実施形態に係る第2の復調電流の波形の一例を示す図である。 図17Aは、第4の実施形態の第1変形例に係る第1の発電電流の波形を示す図である。 図17Bは、第4の実施形態の第1変形例に係る第2の発電電流の波形を示す図である。 図17Cは、第4の実施形態の第1変形例に係る変調電流の波形を示す図である。 図17Dは、第4の実施形態の第1変形例に係る第1の復調電流の波形を示す図である。 図17Eは、第4の実施形態の第1変形例に係る第2の復調電流の波形を示す波形図である。 図18Aは、第4の実施形態の第2変形例に係る第1の発電電流の波形を示す図である。 図18Bは、第4の実施形態の第2変形例に係る第2の発電電流の波形を示す図である。 図18Cは、第4の実施形態の第2変形例に係る変調電流の波形を示す図である。 図18Dは、第4の実施形態の第2変形例に係る第1の復調電流の波形を示す図である。 図18Eは、第4の実施形態の第2変形例に係る第2の復調電流の波形を示す図である。 図19Aは、第4の実施形態の第3変形例に係る復調電流の波形を示す図である。 図19Bは、第4の実施形態の第3変形例に係る変換電流の波形を示す図である。 図20Aは、第4の実施形態の第4変形例に係る変換電流の波形を示す図である。 図20Bは、第4の実施形態の第4変形例に係る復調電流の波形を示す図である。 図21Aは、第4の実施形態の第6変形例に係る復調電流の波形を示す図である。 図21Bは、第4の実施形態の第6変形例に係る変換電流の波形を示す図である。
以下、本開示に係る実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各実施形態において、同様の構成要素については同一の符号を付している。
以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的又は具体的な例を示すものである。以下に示される数値、符号、波形、素子の種類、素子の配置及び接続、信号の流れ、回路ブロックなどは、一例であり、本開示を限定する主旨ではない。加えて、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、任意の構成要素である。
(第1の実施形態)
[1.電力伝送システム]
図1は、第1の実施形態に係る電力伝送システム100の構成を示す。電力伝送システム100は、発電機1と、符号変調器2と、伝送路3と、符号復調器4と、負荷5と、コントローラ10とを備える。
発電機1は、電力(例えば直流電力)を発電する。符号変調器2は、発電電力を変調符号で符号変調し、これによって符号変調電力(すなわち符号変調波)を生成する。符号変調電力は、伝送路3を介して符号変調器2から符号復調器4に送電される。伝送路3は、例えば、有線伝送路である。符号復調器4は、符号変調電力を復調符号で符号復調し、これによって電力(例えば直流電力)を得る。得られた電力は、例えば、負荷5に供給される。
変調符号及び復調符号は、それぞれ、所定の符号系列からなる信号である。
符号変調電力は交流電力である。本開示において、「交流電力」とは、周期的又は非周期的に流れの方向が反転する電力であって、かつ、充分に長い時間において、電流の平均値及び/又は電圧の平均値が概ね0となるような電力を意味する。「電流(又は電圧)の平均値が概ね0である」とは、符号変調された後の電流(又は電圧)の平均値の絶対値が、所定の値よりも小さことを意味する。この所定の値は、例えば、符号変調される前の電流(又は電圧)の最大値を、変調符号の符号長で割ることによって得られる値である。交流電力は、例えば、その極性が所定の期間(例えば、ある単位期間の整数倍となる期間)毎に変化するような波形を有する。
発電機1は、例えば、電力測定器1mを有する。電力測定器1mは、発電機1の発電量を測定し、これをコントローラ10に送信する。この発電量は、例えば、発電機1から符号変調器2に送電される電力量に相当する。なお、電力測定器1mは、符号変調器2の前段に設けられてもよい。
負荷5は、例えば、電力測定器5mを有する。電力測定器5mは、負荷5の電力使用量を測定し、これをコントローラ10に送信する。この電力使用量は、例えば、符号復調器4から負荷5に送電される電力量に相当する。なお、電力測定器5mは、符号復調器4の後段に設けられてもよい。
発電機1及び負荷5は、例えば、電池やキャパシタ等の蓄電装置であってもよい。この場合、例えば、消費電力が少ない時間帯に発電された電力が蓄電され、この蓄電された電力が有効に活用されうる。これにより、システム全体の電力効率を向上させることができる。
コントローラ10は受信した各電力量に基づいて、符号変調器2と符号復調器4の動作を制御する。例えば、コントローラ10は、符号変調器2及び符号復調器4に、指示信号を送信する。
指示信号は、符号変調器2の動作と符号復調器4の動作とを同期させるための同期信号を含む。符号変調器2に送信される指示信号は、例えば、発電電力を符号変調するタイミングを示すタイミング情報を含む、符号復調器4に送信される指示信号は、例えば、符号変調電力を符号復調するタイミングを示すタイミング情報を含む。これにより、電力の符号変調及び符号復調を正確に同期させることができる。
符号変調器2に送信される指示信号は、例えば、変調符号に関する符号情報を含み、符号復調器4に送信される指示信号は、例えば、復調符号に関する符号情報を含む。本開示において、「符号情報」とは、符号系列そのものであってもよいし、複数の符号系列から特定の1つを指定するための指定情報であってもよいし、符号系列を生成するためのパラメータ情報であってもよい。
例えば、コントローラ10は、符号変調器2に、変調符号の符号系列を送信し、符号復調器4に復調符号の符号系列を送信してもよい。
例えば、コントローラ10は、変調符号の符号系列を指定する指定情報を符号変調器2に送信し、符号変調器2はこの指定情報に基づいて変調符号を生成してもよい。コントローラ10は、復調符号の符号系列を指定する指定情報を符号復調器4に送信し、符号復調器4はこの指定情報に基づいて復調符号を生成してもよい。
あるいは、変調符号は符号変調器2において予め設定されていてもよく、復調符号は符号復調器4において予め設定されていてもよい。
例えば、電力伝送システム100が、複数の発電機1と、複数の符号変調器2と、複数の符号復調器4と、複数の負荷5とを備える場合を想定する。この場合、例えば、コントローラ10が、複数の符号変調器2から選択された1つに対して変調符号の符号情報を送信し、かつ、複数の符号復調器4から選択された1つに対して復調符号の符号情報を送信する。これにより、選択された符号変調器2に接続されている発電機1から、選択された符号復調器4に接続されている負荷5へ、電力が伝送されうる。
なお、図1には、発電電力、符号変調電力、及び符号復調電力の代わりに、発電電流I1、符号変調電流I2、及び符号変調電流I3が示されている。以下では、電流が変調/復調される例が説明されるが、本開示はこれに限定されず、例えば電圧が変調/復調されてもよい。以下の説明における「電流」は、適宜「電圧」又は「電力」に読み替えることができる。
[2.符号変調電力の伝送効率]
図2は、変調電流I2の波形の例を示す。また、図3は、比較例に係る変調電流I2aの波形の例を示す。図2中の“1”と“−1”は、変調電流I2の各期間の電流値に対応する符号を示している。図3中の“1”と“0”は、変調電流I2aの各期間の電流値に対応する符号を示している。“1”と“0”からなる符号系列は、典型的な通信システムにおいて用いられる変調符号に相当する。
図2に示される例では、符号変調器2は、発電電流I1を、“1”と“−1”の符号を有する変調波(すなわち変調電流I2)に変換している。そのため、変調電流I2は交流である。この場合、変調電流I2が符号“1”を示す期間には、符号変調器2から符号復調器4へ正の電流が伝送され、変調電流I2が符号“−1”を示す期間(例えば図2中の期間Ta)には、符号変調器2から符号復調器4へ負の電流が伝送される。したがって、いずれの期間においても電力が伝送され、これにより、高い伝送効率が得られる。
図3に示される例では、変調電流I2aは、“1”と“0”の符号を有する変調波であり、交流ではない。この場合、変調電流I2aが符号“0”を示す期間(例えば図3中の期間Tb)には、変調電流I2aが0となり、電力が伝送されない。したがって、符号変調電力が交流電力でない場合、電力の伝送効率が低下する。
図2及び3の比較から、符号変調電力が交流電力である場合、特に、変調符号の符号系列が“0”を含まない場合には、高い伝送効率で電力が伝送されうることが分かる。
[3.直流電力の符号変復調]
図4A〜4Cは、それぞれ、発電電流I1、変調電流I2、復調電流I3の波形の例を示す。
図4Aに示される発電電流I1は、直流であった。
図4Bに示される変調電流I2は、発電電流I1に変調符号M1を乗算することで得られた。この例において、変調符号M1は、次に示される符号系列を有していた。
Figure 2017056359
変調符号の周波数は35kHzであり、各符号の時間幅は、{1/(35kHz)}/2=14.3マイクロ秒であった。図4Bに示される期間Tは、変調符号M1の符号系列の1周期を示している。
図4Cに示される復調電流I3は、変調電流I2に復調符号D1を乗算することで得られた。この例において、変調符号M1と復調符号D1とは同一の符号系列を有していた。すなわち、復調符号D1は、次に示される符号系列を有していた。
Figure 2017056359
復調符号の周波数は35kHzであり、各符号の時間幅は14.3マイクロ秒であった。
変調電流I2に復調符号D1を乗算した結果は、発電電流I1にM1×D1を乗算した結果に相当する。ここで、M1×D1は、次に示される符号系列を有する。
Figure 2017056359
したがって、図4Cに示されるように、符号変調と符号復調によって、発電電流I1と同等の直流電流が、復調電流I3として復元された。
以上説明したように、本実施形態に係る変復調方法によれば、正確に同期し、かつ、電力損失の少ない電力伝送が実現されうる。
例えば、図4Bに示されるように、変調符号M1が繰り返し使用されることにより、長時間、かつ、高効率で電力を伝送できる。
上記の例において、変調符号M1の8番目から14番目までの数字(digit)は、それぞれ、変調符号M1の1番目から7番目までの数字の正負を反転させたものに相当する。このような変調符号を用いることにより、変調電流I2の平均は0となり、直流成分のない交流のみでの伝送が実現されうる。そのため、高い伝送効率で電力が伝送されうる。
[4.符号変調器と符号復調器]
図5は、符号変調器2の構成例を示す。
図5において、符号変調器2は、通信回路21と、制御回路25と、Hブリッジ回路23とを備える。制御回路25は、例えば、制御IC20とゲートドライバ22とを含む。
通信回路21は、コントローラ10からの指示信号を受信して制御IC20に出力する。通信回路21は、例えば、アンテナと、同調回路と、検波器とを含む。
指示信号は、例えば、同期信号と、変調符号の符号情報とを含む。同期信号は、例えば、変調を開始させるトリガー信号であってもよいし、変調を終了させるトリガー信号であってもよい。あるいは、同期信号は、例えば、変調を開始すべき時刻を示す時刻情報であってもよいし、変調を終了すべき時刻を示す時刻情報であってもよい。これらのトリガー信号及び時刻情報は、本開示における「タイミング情報」の例である。
制御IC20は、指示信号に基づいて変調符号を生成し、この変調符号に応じた制御信号をゲートドライバ22に生成させる。制御IC20は、プロセッサを含む。制御IC20は、例えばマイコンである。
ゲートドライバ22は、制御信号をHブリッジ回路23に出力し、これにより、Hブリッジ回路23に符号変調動作を実行させる。
符号変調器2は、発電機1に接続される入力端子T1、T2と、伝送路3に接続される出力端子T3、T4とを有する。
図6は、符号復調器4の構成例を示す。
図6において、符号復調器4は、通信回路31と、制御回路35と、Hブリッジ回路33とを備える。制御回路35は、例えば、制御IC30とゲートドライバ32とを含む。
通信回路31は、コントローラ10から指示信号を受信して制御IC30に出力する。通信回路31は、例えば、アンテナと、同調回路と、検波器とを含む。
指示信号は、例えば、同期信号と、復調符号の符号情報とを含む。同期信号は、例えば、復調を開始させるトリガー信号であってもよいし、復調を終了させるトリガー信号であってもよい。あるいは、同期信号は、例えば、復調を開始すべき時刻を示す時刻情報であってもよいし、復調を終了すべき時刻を示す時刻情報であってもよい。これらのトリガー信号及び時刻情報は、本開示における「タイミング情報」の例である。
制御IC30は、指示信号に基づいて復調符号を生成し、この復調符号に応じた制御信号をゲートドライバ32に生成させる。制御IC30は、プロセッサを含み、例えばマイコンである。
ゲートドライバ32は、制御信号をHブリッジ回路33に出力し、これにより、Hブリッジ回路33に符号復調動作を実行させる。
符号復調器4は、伝送路3に接続される入力端子T11、T12と、負荷5に接続される出力端子T13、T14とを有する。
図1において、コントローラ10は、伝送路3とは異なる経路で、符号変調器2及び符号復調器4に制御信号を送信している。しかし、コントローラ10は、伝送路3を介して、符号変調器2及び符号復調器4に制御信号を送信してもよい。この場合、制御信号は、例えば、符号変調電力と多重化されて伝送されうる。これにより、例えば、コントローラ10から符号変調器2及び符号復調器4への通信経路が削減され、コストが低減されうる。
図7は、符号変調器2における制御回路25及びHブリッジ回路23、並びに、符号復調器4における制御回路35及びHブリッジ回路33の構成例を示す。
図7において、Hブリッジ回路23は、フルブリッジ接続された4個のスイッチ回路SS1〜SS4を備える。例えば、スイッチ回路SS1、SS2、SS3、及びSS4は、それぞれ、スイッチS1、S2、S3、及びS4を含む。
図7において、Hブリッジ回路33は、フルブリッジ接続された4個のスイッチ回路SS11〜SS14を備える。例えば、スイッチ回路SS11、SS12、SS13、及びSS14は、それぞれ、スイッチS11、S12、S13、及びS14を含む。
スイッチS1〜S4及びS11〜S14のそれぞれは、例えば、双方向スイッチであってもよく、MOSトランジスタであってもよい。
制御回路25は、所定の符号系列m1、m2を生成する。制御回路25は、符号系列m1をスイッチS1、S4に制御信号として出力し、符号系列m2をスイッチS2、S3に制御信号として出力する。
例えば、スイッチS1〜S4は、“1”を示す信号が入力されている間、オン状態となり、“0”を示す信号が入力されている間、オフ状態となる。スイッチS1がオン状態のとき、端子T1から端子T3に電流が流れる。スイッチS3がオン状態のとき、端子T1から端子T4に電流が流れる。スイッチS2がオン状態のとき、端子T3から端子T2に電流が流れる。スイッチ素子S4がオン状態のとき、端子T4から端子T2に電流が流れる。
制御回路35は、所定の符号系列d1、d2を生成する。制御回路35は、符号系列d1をスイッチS12、S13に制御信号として出力し、符号系列d2をスイッチS11、S14に制御信号として出力する。
例えば、スイッチS11〜S14は、“1”を示す信号が入力されている間、オン状態となり、“0”を示す信号が入力されている間、オフ状態となる。スイッチS11がオン状態のとき、端子T12から端子T13に電流が流れる。スイッチS13がオン状態のとき、端子T11から端子T13に電流が流れる。スイッチS12がオン状態のとき、端子T14から端子T12に電流が流れる。スイッチS14がオン状態のとき、端子T14から端子T11に電流が流れる。
図7において、実線矢印で示される方向に流れる電流は、正の電流と見なされる。図7において、符号変調器2と符号復調器4は、電流の流れる向きが互いに反対である点を除き、対称な構造を有する。
[5.動作]
[5−1.制御信号]
表1は、符号変調器2のスイッチS1〜S4に入力される制御信号m1、m2の符号系列の例と、符号復調器4のスイッチS11〜S14に入力される制御信号d1、d2の符号系列の例を示す。
Figure 2017056359
この例において、制御信号m1の符号系列と、制御信号d1の符号系列は、同じ符号系列c1aであり、制御信号m2の符号系列と、制御信号d2の符号系列は、同じ符号系列c1bである。符号系列c1bは、符号系列c1aの全ビットをビット反転したものである。
[5−2.符号変調器の動作]
符号変調器2の動作について説明する。
制御信号m1が“1”であって、かつ、制御信号m2が“0”のとき、スイッチS1、S4はオン状態であり、かつ、スイッチS2、S3はオフ状態である。このとき、符号変調器2に入力された正の発電電流I1は、図7の実線矢印の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に正の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“1”で符号変調される。
一方、制御信号m1が“0”であって、かつ、制御信号m2が“1”のとき、スイッチS1、S4はオフ状態であり、かつ、スイッチS2、S3はオン状態である。このとき、符号変調器2に入力された正の発電電流I1は、図7の点線矢印の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に負の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“−1”で符号変調される。
なお、表1の制御信号m1、m2に基づく一連のスイッチ動作は、発電電流I1を下記の変調符号Maで符号変調する操作に相当する。
Figure 2017056359
したがって、符号変調器2は、発電電流I1を変調符号Maで符号変調し、交流の変調電流I2を、端子T3、T4を介して伝送路3に出力する。
[5−3.符号変調器の動作]
符号復調器4の動作について説明する。
制御信号d1、d2は、制御信号m1、m2と同期している。したがって、正の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d1は“1”であって、かつ、制御信号d2は“0”である。このとき、スイッチS13、S12はオン状態であって、かつ、スイッチS11、S14はオフ状態である。そのため、正の変調電流I2は、図7実線矢印の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に正の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“1”で符号復調される。
一方、負の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d1は“0”であって、かつ、制御信号d2は“1”である。このとき、スイッチS11、S14はオン状態であって、かつ、スイッチS12、S13はオフ状態である。そのため、負の変調電流I2は、図7の実線矢印の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に正の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“−1”で符号復調される。
なお、表1の制御信号d1、d2に基づく一連のスイッチ動作は、変調電流I2を下記の復調符号Daで符号復調する操作に相当する。
Figure 2017056359
したがって、符号復調器4は、変調電流I2を復調符号Daで符号復調し、正の復調電流I3を端子T13、T14を介して出力する。
[5−4.制御信号の他の例]
表2は、制御信号m1、m2、d1、d2の符号系列の他の例を示す。
Figure 2017056359
表1に示される制御信号m1、m2の符号系列は、“1”の数と“0”の数が等しくない。そのため、変調符号Maの符号系列は、“1”の数と“−1”の数が等しくない。このような場合、変調電流I2の平均は0とならず、変調電流I2はわずかに直流成分を含んだ交流となる。
一方、表2において、制御信号m1、d1は、符号系列c1aと符号系列c1bが縦続に連結された符号系列[c1a c1b]を有し、制御信号m2、d2は、符号系列c1bと符号系列c1aが縦続に連結された符号系列[c1b c1a]を有する。上述の通り、符号系列c1bは、符号系列c1aの全ビットをビット反転させたものであるため、これらが連結された符号系列では、“1”の数と“0”の数とが等しくなる。これにより、変調電流I2は、直流成分を含まない交流となり、伝送効率がより高まる。なお、表2に示される制御信号m1、m2は、上記の変調符号M1に対応しており、制御信号d1、d2は、上記の復調符号D1に対応している。
(第2の実施形態)
第2の実施形態に係る電力伝送システムは、発電電力が交流であることを除き、第1の実施の形態で説明された電力伝送システム100と同じである。以下では、第2の実施形態のうち、第1の実施形態と異なる点について説明される。
[1.交流電力の符号変復調]
図8A−8Cは、それぞれ、発電電流I1、変調電流I2、復調電流I3の波形の例を示す。
図8Aに示される発電電流I1は、周波数5kHzの矩形波形を有する交流であった。図8Bに示される変調電流I2は、発電電流I1に変調符号M1を乗算することによって得られた。図8Bに示される変調電流I2は、交流であった。図8Cに示される復調電流I3は、変調電流I2に復調符号D1を乗算することによって得られた。変調符号M1及び復調符号D1は、第1の実施形態で説明されたものと同じであった。図8Cに示されるように、符号変調と符号復調によって、発電電流I1と同等の交流電流が、復調電流I3として復元された。
したがって、発電電力が交流電力の場合にも、発電電力が直流電力である場合と同様に、高い伝送効率で電力が伝送されうる。
[2.符号変調器と符号復調器]
図9は、第2実施形態に係る符号変調器2における制御回路25A及びHブリッジ回路23Aの構成例を示す。図9に示される回路は、図7に示される回路に対して、以下の点が異なる。
(1)図7に示されるスイッチ回路SS1〜SS4の代わりに、双方向スイッチ回路SS21〜SS24が設けられている。
(2)図7に示される制御回路25の代わりに、制御回路25Aが設けられている。制御回路25Aは、符号系列m1〜m4をHブリッジ回路23Aに制御信号として出力する。
スイッチ回路SS21は、図7に示されるようなスイッチS1に加えて、スイッチS1と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS21を含む。スイッチS21は、制御信号m3に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS22は、図7に示されるようなスイッチS2に加えて、スイッチS2と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS22を含む。スイッチS22は、制御信号m4に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS23は、図7に示されるようなスイッチS3に加えて、スイッチS3と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS23を含む。スイッチS23は、制御信号m4に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS24は、図7に示されるようなスイッチS4に加えて、スイッチS4と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS24を含む。スイッチS24は、制御信号m3に応答してオンオフされる。
スイッチS21〜S24は、例えば、MOSトランジスタである。
図10は、第2実施形態に係る符号復調器4における制御回路35A及びHブリッジ回路33Aの構成例を示す。図10に示される回路は、図7に示される回路に対して、以下の点が異なる。
(1)図7に示されるスイッチ回路SS11〜SS14の代わりに、双方向スイッチ回路SS31〜SS34が設けられている。
(2)図7に示される制御回路35の代わりに、制御回路35Aが設けられている。制御回路35Aは、符号系列d1〜d4をHブリッジ回路33Aに制御信号として出力する。
スイッチ回路SS31は、図7に示されるようなスイッチS11に加えて、スイッチS11と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS31を含む。スイッチS31は、制御信号m4に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS32は、図7に示されるようなスイッチS12に加えて、スイッチS12と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS32を含む。スイッチS32は、制御信号d3に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS33は、図7に示されるようなスイッチS13に加えて、スイッチS13と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS33を含む。スイッチS33は、制御信号d3に応答してオンオフされる。スイッチ回路SS34は、図7に示されるようなスイッチS14に加えて、スイッチS14と逆方向かつ並列に接続されたスイッチS34を含む。スイッチS34は、制御信号d4に応答してオンオフされる。
スイッチS31〜S34は、例えば、MOSトランジスタである。
[3.動作]
[3−1.制御信号]
表3は、符号変調器2のスイッチS1〜S4、S21〜S24に入力される制御信号m1〜m4の符号系列の例と、符号復調器4のスイッチS11〜S14、S31〜S34に入力される制御信号d1〜d4の符号系列の例を示す。
Figure 2017056359
この例において、制御信号m1、m2、m3、及びm4の符号系列は、それぞれ、制御信号d1、d2、d3、及びd4の符号系列と同一である。表3において、符号系列c1bは、符号系列c1aの全ビットをビット反転させたものであり、符号系列c0は、全ビットが“0”の符号系列である。符号系列c1a、c1b、c0の時間幅は、交流の発電電流I1の半周期と一致している。
[3−2.符号変調器の動作]
符号変調器2の動作について説明する。ここでは、発電電流I1が、第1半周期(すなわち、1周期の前半部分)において正となり、第2半周期(すなわち、1周期の後半部分)において負となる場合を想定する。
[3−2−1.第1半周期における符号変調器の動作]
第1半周期において、スイッチS1〜S4は制御信号m1、m2によってオンオフされ、スイッチS21〜S24はオフ状態に維持される。
制御信号m1が“1”であって、かつ、制御信号m2が“0”のとき、スイッチS1、S4はオン状態であり、スイッチS2、S3がオフ状態である。このとき、正の発電電流I1は、図9の矢印A1の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に正の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“1”で符号変調される。
一方、制御信号m1が“0”であって、かつ、制御信号m2が“1”のとき、スイッチS1、S4はオフ状態であり、かつ、スイッチS2、S3はオン状態である。このとき、正の発電電流I1は、図9の矢印A2の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に負の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“−1”で符号変調される。
したがって、符号変調器2は、第1半周期において、端子T3、T4を介して伝送路3に交流の変調電流I2を出力する。
[3−2−2.第2半周期における符号変調器の動作]
第2半周期において、スイッチS1〜S4はオフ状態に維持され、スイッチS21〜S24が制御信号m3、m4によってオンオフされる。
制御信号m3が“1”であって、かつ、制御信号m4が“0”のとき、スイッチS21、S24はオン状態であり、かつ、スイッチS22、S24はオフ状態である。このとき、符号変調器2に入力された負の発電電流I1は、図9の矢印B1の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に負の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“1”で符号変調される。
一方、制御信号m3が“0”であって、かつ、制御信号m4が“1”のとき、スイッチS21、S24はオフ状態であり、かつ、スイッチS22、S23はオン状態である。このとき、符号変調器2に入力された負の発電電流I1は、図9の矢印B2の方向に流れ、これにより、端子T3、T4に正の変調電流I2が流れる。すなわち、発電電流I1は“−1”で符号変調される。
したがって、符号変調器2は、第2半周期においても、端子T3、T4を介して伝送路3に交流の変調電流I2を出力する。
[3−2−3.補足]
表2の制御信号m1〜m4に基づく一連のスイッチ動作は、発電電流I1を下記の変調符号Mbで符号変調する操作に相当する。
Figure 2017056359
変調符号Mbにおいて、“1”の数は“−1”の数よりも多い。しかし、変調電流I2の平均は0となりうる。なぜなら、発電電流I1は第1半周期で正、第2半周期で負となり、かつ、変調符号Mbの第1半周期の部分系列と第2半周期の部分系列は同一であるためである。
[3−3.符号復調器の動作]
符号復調器4の動作について説明する。
[3−3−1.第1半周期における符号復調器の動作]
第1半周期において、スイッチS11〜S14は制御信号d1、d2によってオンオフされ、スイッチS31〜S34はオフ状態に維持される。
第1半周期において正の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d1は“1”であって、かつ、制御信号d2は“0”である。このとき、スイッチS12、S13はオン状態であって、かつ、スイッチS11、S14はオフ状態である。そのため、正の変調電流I2は、図10の矢印C1の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に正の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“1”で符号復調される。
第1半周期において負の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d1は“0”であって、かつ、制御信号d2は“1”である。このとき、スイッチ素子S12、S13はオフ状態であって、かつ、スイッチS11、S14はオン状態である。そのため、負の変調電流I2は、図10の矢印C1の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に正の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“−1”で符号復調される。
したがって、符号復調器4は、第1半周期の間、端子T13、T14を介して正の復調電流I3を出力する。
[3−3−2.第1半周期における符号復調器の動作]
第2半周期において、スイッチS11〜S14はオフ状態に維持され、スイッチS31〜S34が制御信号d3、d4によってオンオフされる。
第2半周期において正の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d3は“1”であって、かつ、制御信号d4は“0”である。このとき、スイッチS32、S33はオン状態であり、かつ、スイッチS31、S34はオフ状態である。そのため、正の変調電流I2は、図10の矢印C2の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に負の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“−1”で符号復調される。
第2半周期において負の変調電流I2が符号復調器4に入力されるとき、制御信号d3は“0”であって、かつ、制御信号d4は“1”である。このとき、スイッチS32、S33はオフ状態であって、かつ、スイッチS31、S34はオン状態である。そのため、負の変調電流I2は、図10の矢印C2の方向に流れ、これにより、端子T13、T14に負の復調電流I3が流れる。すなわち、変調電流I2は“1”で符号復調される。
したがって、符号復調器4は、第2半周期の間、端子T13、T14を介して負の復調電流I3を出力する。言い換えると、符号復調器4は、復調電流I3は、第1半周期において正となり、第2半周期において負となるような交流を生成し、その波形は発電電流I1の波形と概ね一致する。
[3−3−3.補足]
表2の制御信号d1〜d4に基づく一連のスイッチ動作は、変調電流I2を下記の復調符号Dbで符号復調する操作に相当する。
Figure 2017056359
[4.動作の変形例]
表4は、符号変調器2のスイッチS1〜S4、S21〜S24に入力される制御信号m1〜m4の符号系列の変形例と、符号復調器4のスイッチS11〜S14、S31〜S34に入力される制御信号d1〜d4の符号系列の変形例を示す。
Figure 2017056359
表4に示される制御信号m3、m4、d3、d4は、スイッチS21〜S24、S31〜S34をオフ状態に維持する。これにより、図9に示されるHブリッジ回路23A及び図10に示されるHブリッジ回路33Aは、それぞれ、図7に示されるHブリッジ回路23及び33と同一の回路となる。
加えて、表4に示される制御信号m1、m2、d1、d2は、表2に示される制御信号m1、m2、d1、d2と同一である。そのため、本実施形態に係る符号変調器2及び符号復調器4は、第1の実施形態で説明されたような直流電力の変復調を実現することができる。
したがって、本実施形態に係る符号変調器及び符号復調器は、制御信号を変更することで、直流電力の変復調と、交流電力の変復調の両方に対応しうる。
直流電力を生成する発電機1は、例えば、太陽光発電機であってもよい。交流電力を生成する発電機1は、例えば、タービンの回転を利用する発電機であってもよい。そのような発電機の例としては、火力発電機、水力発電機、風力発電機、原子力発電機、及び潮力発電機が挙げられる。
[5.符号変調器と符号復調器の変形例]
図11は、第2実施形態に係る符号変調器2におけるHブリッジ回路23Bの変形例を示す。図11に示されるHブリッジ回路23Bは、図9に示される双方向スイッチ回路SS21〜SS24の代わりに、双方向スイッチ回路SS21A〜SS24Aを備える。
双方向スイッチ回路SS21Aは、スイッチS41、スイッチS51、ダイオードDi1、及びダイオードDi11を含む。スイッチS41及びスイッチS51は直列に接続されている。ダイオードDi1は、スイッチS41に並列に接続されている。ダイオードDi11は、スイッチS51に並列に接続されている。ダイオードDi1は、端子T3から端子T1に電流を流す。ダイオードDi11は、端子T1から端子T3に電流を流す。双方向スイッチ回路SS22A〜SS24Aは、双方向スイッチ回路SS21Aと類似の構造を有するため、その説明が省略される。
制御回路25Aは、制御信号m1をスイッチS41、S44に出力し、制御信号m2をスイッチS42、43に出力し、制御信号m3をスイッチS51、S54に出力し、制御信号m4をスイッチS52、53に出力する。制御信号m1〜m4は、例えば、表3に示されるものであってもよい。
図12は、第2実施形態に係る符号復調器4におけるHブリッジ回路33Bの変形例を示す。図12に示されるHブリッジ回路33Bは、図10に示される双方向スイッチ回路SS31〜SS34の代わりに、双方向スイッチ回路SS31A〜SS34Aを備える。
双方向スイッチ回路SS31Aは、スイッチS61、スイッチS71、ダイオードDi21、及びダイオードDi31を含む。スイッチS61及びスイッチS71は直列に接続されている。ダイオードDi21は、スイッチS61に並列に接続されている。ダイオードDi31は、スイッチS71に並列に接続されている。ダイオードDi21は、端子T13から端子T12に電流を流す。ダイオードDi31は、端子T12から端子T13に電流を流す。双方向スイッチ回路SS32A〜SS34Aは、双方向スイッチ回路SS31Aと類似の構造を有するため、その説明が省略される。
制御回路35Aは、制御信号d1をスイッチS62、S63に出力し、制御信号d2をスイッチS61、64に出力し、制御信号d3をスイッチS72、S73に出力し、制御信号d4をスイッチS71、74に出力する。制御信号d1〜d4は、例えば、表3に示されるものであってもよい。
スイッチS41〜S44、S51〜S54、S61〜S64、S71〜S74は、例えばMOSトランジスタであってもよい。その場合、ダイオードDi1〜Di4、Di11〜Di14、Di21〜Di24、Di31〜Di34は、例えば、MOSトランジスタのボディダイオードであってもよい。これにより、双方向スイッチ回路SS21A〜SS24A、SS31A〜SS34Aが小型化されうる。
(第3の実施形態)
[1.電力伝送システム]
図13は、第3の実施形態に係る電力伝送システム200の構成例を示す。
図13に示される電力伝送システム200は、発電機1a、負荷5b、スイッチSW1、符号変復調器2A、伝送路3、発電機1b、負荷5a、スイッチSW2、符号変復調器4A、及び、コントローラ10Aを備える。
発電機1aは電力測定器1maを備え、発電機1bは電力測定器1mbを備える。負荷5aは電力測定器5maを備え、負荷5bは電力測定器5mbを備える。
発電機1a、1bは、例えば、第1の実施形態で説明された発電機1と同じである。負荷5a、5bは、例えば、第1の実施形態で説明された負荷5と同じである。
スイッチSW1は、符号変復調器2Aを、発電機1a及び負荷5bのいずれか一方に接続させる。スイッチSW2は、符号変復調器4Aを、発電機1b及び負荷5aのいずれか一方に接続させる。
符号変復調器2A、4Aは、双方向スイッチ回路を含む。符号変復調器2Aは、例えば、図9に示されるHブリッジ回路23Aを備えてもよい。符号変復調器4Aは、例えば、図10に示されるHブリッジ回路33Aを備えてもよい。図9に示される回路の構造と図10に示される回路の構造とが対称であることから分かるように、図9に示されるHブリッジ回路23Aは、端子T3、T4から入力された変調電力を符号復調することができ、図10に示されるHブリッジ回路33Aは、端子T13、T14から入力された発電電力を符号変調することができる。
コントローラ10Aは、電力測定器1ma、1mb、5ma、5mbから電力量の情報を取得する。コントローラ10Aは、この情報に基づいて、スイッチSW1、SW2を制御する。コントローラ10Aは、符号変復調器2A、4Aの一方を符号変調器として動作させ、他方を符号復調器として動作させる。
[2.動作]
電力伝送システム200の動作について説明する。
第1のモードにおいて、コントローラ10Aは、スイッチSW1、SW2を接点aに接続させ、符号変復調器2Aを符号変調器として動作させ、符号変復調器4Aを符号復調器として動作させる。これにより、発電機1aは、符号変復調器2Aに電力を送電する。符号変復調器2Aは、この電力を符号変調して、変調電力を伝送路3を介して符号変復調器4Aに伝送する。符号変復調器4Aは、変調電力を符号復調し、復調電力を負荷5aに供給する。
第2のモードにおいて、コントローラ10Aは、スイッチSW1、SW2を接点bに接続させ、符号変復調器2Aを符号復調器として動作させ、符号変復調器4Aを符号変調器として動作させる。これにより、発電機1bは、符号変復調器4Aに電力を送電する。符号変復調器4Aは、この電力を符号変調して、変調電力を伝送路3を介して符号変復調器2Aに伝送する。符号変復調器2Aは、変調電力を符号復調し、復調電力を負荷5bに供給する。
このように、電力伝送システム200は、双方向の電力伝送を実現できる。そのため、状況に応じて、余剰電力を有する機器から、電力を必要とする機器へ、電力を効率よく伝送することができる。したがって、電力伝送システム全体のエネルギー効率が向上しうる。電力を伝送する方向は、例えば、時分割で任意に選択されうる。
[3.電力伝送システムの変形例]
図14は、第3の実施形態の変形例に係る電力伝送システム300の構成を示す。図14に示される電力伝送システム300は、図13に示される電力伝送システム200に対して、以下の点が異なる。
(1)発電機1a、負荷5b、及びスイッチSW1の代わりに、回転機6が設けられており、発電機1b、負荷5a、及びスイッチSW2の代わりに、回転機7が設けられている。
(2)回転機6及び7は、それぞれ、電力測定器6m及び7mを備える。コントローラ10Aは、電力測定器6m、7mから電力量の情報を取得し、これに基づいて、符号変復調器2A、4Aの動作を制御する。
回転機6が発電機として動作し、かつ、回転機7が電動機として動作するとき、符号変復調器2Aは符号変調器として動作し、かつ、符号変復調器4Aは符号復調器として動作する。一方、回転機7が発電機として動作し、かつ、回転機6が電動機として動作するとき、符号変復調器4Aは符号変調器として動作し、符号変復調器2Aは符号復調器として動作する。
なお、回転機6又は7の代わりに、例えば、負荷回路が設けられてもよい。
(第4の実施形態)
[1.電力伝送システム]
図15は、第4の実施形態に係る電力伝送システム400の構成例を示す。
電力伝送システム400は、発電機1a、1b、符号変調器2a、2b、伝送路3、符号復調器4a、4b、負荷5a、5b、及び、コントローラ10Bを備える。
電力伝送システム400は、発電機1a、1b、符号変調器2a、2b、伝送路3、符号復調器4a、4b、負荷5a、5b、コントローラ10Bを備える。
図15に示される例において、電力伝送システム400は、2つの発電機1a、1bと2つの負荷5a、5bを有するが、発電機の数および負荷の数は、これに限られるものではない。電力伝送システムは、3つ以上の複数の発電機と3つ以上の複数の負荷を備えてもよい。
コントローラ10Bは、発電機1a、1bの発電量の情報を電力測定器1ma、1mbから取得し、負荷5a、5bの電力使用量の情報を電力測定器5ma、5mbから取得する。コントローラ10Bはこれらの情報に基づいて、符号変調器2a、2bと、符号復調器4a、4bを制御する。例えば、コントローラ10Bは、符号変調器2a、2b、符号復調器4a、4bに、指示信号を送る。これらの指示信号は、符号変調器2a、2b、および符号復調器4a、4bが同期動作するための同期信号を含む。これにより、電力の変調及び復調を正確に同期させることができる。符号変調器2a、2bへの指示信号は、変調符号に関する符号情報を含み、符号復調器4a、4bへの指示信号は、復調符号に関する符号情報を含む。
例えば、コントローラ10Bは、符号変調器2a、2b及び/又は符号復調器4a、4bにおける瞬時電力の情報を取得してもよい。コントローラ10Bは、これらの瞬時電力の情報と、変調符号及び/又は復調符号とを照らし合わせてもよい。これにより、どれだけの電力がどのルートで伝送されたのかが把握されうる。例えば、発電機毎に発電コストが異なる場合や、電力伝送ルートによって送電効率が異なる場合に、発電機や電力伝送ルートに応じた電力供給が実現されうる。また、取得された情報に応じて、発電機や電力伝送ルートに応じた電気料金が算出されてもよい。
符号変調器2aは、指示信号に基づいて、発電機1aで発電された電力を符号変調し、変調電力を伝送路3に出力する。符号変調器2bは、指示信号に基づいて、発電機1bで発電された電力を符号変調し、変調電力を伝送路3に出力する。符号変調器2aおよび2bから出力された複数の変調電力は、合成された後、伝送路3を介して、符号復調器4aおよび4bに伝送される。符号復調器4aは、指示信号に基づいて、符号変調器2aによって符号変調された電力を符号復調し、復調電力を負荷5aに出力する。符号復調器4bは、指示信号に基づいて、符号変調器2bによって符号変調された電力を符号復調し、復調電力を負荷5bに出力する。
これにより、発電機1aから負荷5aへの電力伝送と、発電機1bから負荷5bへの電力伝送とが、共通の伝送路3を介して、同時かつ独立して実行される。
複数の異なる電力が共通の伝送路3を介して伝送されるため、伝送路3を簡素化することができる。例えば、伝送路3がケーブルである場合、ケーブルの本数を減らすことができる。
複数の変調電力が合成されて同時に伝送されるため、例えば、複数系統の電力を時分割で伝送する方式に較べて、伝送時間を短縮できる。また、符号変復調方式によれば、各電力は独立して伝送されるため、他の電力伝送に影響を与えることなく、電力伝送を行うことができる。
符号変調器2a、2bのそれぞれは、任意の変調符号を用いて符号変調を実行することができる。同様に、符号復調器4a、4bのそれぞれは、任意の復調符号を用いて符号復調を実行することができる。そのため、変調符号および復調符号の任意の組み合わせに応じて、符号変調器と符号復調器の間のペアリングを柔軟に変更することができる。例えば、図15において、発電機1aから負荷5bへの電力伝送と、発電機1bから負荷5aへの電力伝送とが同時に実行されてもよい。また、ペアリングのパターン数が増大しても、回路規模の大型化は抑制される。そのため、小型化の装置で電力電送が実現されうる。
[2.複数の電力の符号変復調]
[2−1.波形]
図16A−16Dは、それぞれ、図15に示される発電電流I11、発電電流I12、変調電流I2、復調電流I31、復調電流I32の波形の例を示す。ここで、変調電流I2は、符号変調器2aから出力された変調電流と、符号変調器2aから出力された変調電流との合成電流に相当する。
この測定において、符号変調器2a、2bのそれぞれは、図9に示される構成を有しており、符号復調器4a、4bのそれぞれは、図10に示される構成を有していた。符号変調器2a、2b、および符号復調器4a、4bにおける制御信号については後述する。
図16Aに示される発電電流I11は100mAの直流であり、図16Bに示される発電電流I12は50mAの直流であった。図16Cに示される変調電流I2は、−150mAから150mAまでの範囲内で変動する交流であった。図16Dに示される復調電流I31は100mAの直流であり、図16Eに示される復調電流I32は50mAの直流であった。
図16Aと図16Dの比較から、発電機1aで発電された発電電流I11が、負荷5aに伝送されたことが分かる。図16Bと図16Eの比較から、発電機1bで発電された発電電流I12が負荷5bに伝送されたことが分かる。
[2−2.制御信号]
符号変調器2aのスイッチS1〜S4、S21〜S22に入力された制御信号m1〜m4、並びに、符号復調器4aのスイッチS11〜S14、S31〜S34に入力された制御信号d1〜d4は、上記の表4に示される符号系列を有していた。
符号変調器2bのスイッチS1〜S4、S21〜S22に入力された制御信号m1〜m4、並びに、符号復調器4bのスイッチS11〜S14、S31〜S34に入力された制御信号d1〜d4は、下記の表5に示される符号系列を有していた。
Figure 2017056359
符号変調器2a及び符号復調器4aの動作は、上記で説明されているため、省略される。また、符号変調器2b及び符号復調器4bの動作は、制御信号が異なることを除いて、上記の説明と同様であるため、省略される。
表4及び表5に示されるように、符号系列c1aと符号系列c2aは互いに異なり、かつ、符号系列c1bと符号系列c2bは互いに異なっていた。符号系列c1aと符号系列c2aは互いに直交し、符号系列c1bと符号系列c2bは互いに直交していた。具体的には、符号系列c1aと符号系列c2aは、互いに異なる7ビットの直交Gold系列であり、かつ、符号系列c1bと符号系列c2bは互いに異なる7ビットの直交Gold系列であった。これらの直交符号系列を制御信号に用いることにより、図16A〜16Eに示されるように、符号変調器2aで生成された変調電流成分が符号復調器4aで符号復調され、符号変調器2bで生成された変調電流成分が符号復調器4bで符号復調された。これにより、発電電流I11及びI12が、それぞれ、負荷5aと5bに対して独立して伝送された。
符号変調器2aが表4の制御信号m1〜m4に基づいて行った一連のスイッチ動作は、発電電流I11を上記の変調符号M1で符号変調する操作に相当する。符号復調器4aが表4の制御信号d1〜d4に基づいて行った一連のスイッチ動作は、変調電流I2を上記の復調符号D1で符号変調する操作に相当する。符号変調器2bが表5の制御信号m1〜m4に基づいて行った一連のスイッチ動作は、発電電流I12を下記の変調符号M2で符号変調する操作に相当する。符号復調器4bが表5の制御信号d1〜d4に基づいて行った一連のスイッチ動作は、変調電流I2を下記の復調符号D2で符号変調する操作に相当する。
Figure 2017056359
Figure 2017056359
ここで、変調符号M1の符号系列の前半部分と、変調符号M2の符号系列の前半部分は、互いに直交する直交Gold系列となっている。変調符号M1の符号系列の後半部分と、変調符号M2の符号系列の後半部分は、互いに直交する直交Gold系列となっている。復調符号D1の符号系列の前半部分と、復調符号D2の符号系列の前半部分は、互いに直交する直交Gold系列となっている。復調符号D1の符号系列の後半部分と、復調符号D2の符号系列の後半部分は、互いに直交する直交Gold系列となっている。
したがって、図16A〜16Eの結果は、次の効果を示している。
(A)変調符号が直交符号を含むことによって、複数の変調電力を共通の伝送路で同時に伝送することができる。
(B)復調符号が直交符号を含むことにより、共通の伝送路で同時に伝送された複数の変調電力を、適切に分離することができる。
以上により、電力伝送システム400は、複数の符号変調器にそれぞれ接続された複数の機器と、複数の符号復調器にそれぞれ接続された複数の機器との間で電力を融通することができる。
[2−4.種々の変形例]
[2−4−1.複数の交流電力の符号変復調]
第1変形例では、電力伝送システム400は、複数の交流電力を符号変復調して伝送することができた。
第1変形例において、符号変調器2a及び符号復調器4aの制御信号は、上記の表3に示される符号系列を有しており、かつ、符号変調器2b及び符号復調器4bの制御信号は、下記の表6に示される符号系列を有していた。
Figure 2017056359
図17A〜17Dは、それぞれ、第1変形例に係る発電電流I11、発電電流I12、変調電流I2、復調電流I31、復調電流I32の波形の例を示す。
図17A〜17Dから明らかなように、電力伝送システム400は、複数の交流電力を、同時に、かつ、独立して、伝送することができる。
[2−4−2.直流電力と交流電力の符号変復調]
第2変形例では、電力伝送システム400は、直流電力と交流電力とを符号変復調して伝送することができた。
第2変形例において、符号変調器2a及び符号復調器4aの制御信号は、上記の表4に示される符号系列を有しており、かつ、符号変調器2b及び符号復調器4bの制御信号は、上記の表6に示される符号系列を有していた。
図18A〜18Dは、それぞれ、第2変形例に係る発電電流I11、発電電流I12、変調電流I2、復調電流I31、復調電流I32の波形の例を示す。
図18A〜18Dから明らかなように、電力伝送システム400は、直流電力と交流電力を、同時に、かつ、独立して伝送することができる。
[2−4−3.DC−AC変換を含む符号変復調]
第3変形例では、2つの直流が2つの符号変調電流に符号変調され、その後、一方の符号変調電流が直流に符号復調され、他方の符号変調電流が所定の交流に変換された。
第3変形例において、符号変調器2aに入力される制御信号m1〜m4、並びに、符号復調器4aに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表4に示される符号系列を有していた。符号変調器2bに入力される制御信号m1〜m4は、上記の表5に示される符号系列を有していた。符号復調器4bに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表6に示される符号系列を有していた。
発電電流I11、発電電流I12及び変調電流I2の波形は、それぞれ、図16A−16Cに示される波形と同様であった。図19A及び19Bは、それぞれ、復調電流I31及び変換電流I32の波形を示す。
図16Aと図19Aの比較から、発電機1aで発電された直流I11が、符号変復調を経て、負荷5aに伝送されたことが分かる。図16Bと図16Bの比較から、発電機1bで発電された直流I12が、符号変調と所定の変換を経て、交流I32として負荷5bに伝送されたことが分かる。
なお、本変形例において、符号復調器4bにおける一連のスイッチ動作は、変調符号M2で変調された変調電流を、その変調符号M2に基づいて生成された下記の変換符号Dcで変換する操作に相当する。
Figure 2017056359
変換符号Dcの第1半周期の符号系列は、上記の復調符号D2の第1半周期の符号系列と同じであり、変換符号Dcの第2半周期の符号系列は、上記の復調符号D2の第2半周期の符号系列の各ビットを正負反転させたものに相当する。そのため、この変換符号Dcは、変調電流I2を符号復調して、さらに、その正負を反転させる操作を、一度の変換動作で実現させうる。これにより、符号復調器4bは、変調電流I2から交流電流I32を生成することができる。
以上により、電力伝送システム400は、複数の直流電力を、同時に、かつ、独立して伝送することができる。加えて、伝送された変調電力を、所望の交流電力に変換することができる。
[2−4−4.AC−DC変換を含む符号変復調]
第4変形例では、2つの交流が2つの符号変調電流に符号変調され、その後、一方の符号変調電流が所定の直流に変換され、他方の符号変調電流が符号復調された。
第4変形例において、符号変調器2aに入力される制御信号m1〜m4は、上記の表3に示される符号系列を有していた。符号復調器4aに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表4に示される符号系列を有していた。符号変調器2bに入力される制御信号m1〜m4、並びに、符号復調器4bに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表6に示される符号系列を有していた。
第4変形例における、発電電流I11、発電電流I12及び変調電流I2の波形は、それぞれ、図17A−17Cに示される波形と同様である。図20A及び20Bは、それぞれ、変換電流I31及び復調電流I32の波形を示す。
図17Aと図20Aの比較から、発電機1aで発電された交流I11が、符号変調と所定の変換を経て、直流I31として負荷5aに伝送されたことが分かる。図17Bと図20Bの比較から、発電機1bで発電された交流I12が、符号変復調を経て、負荷5bに伝送されたことが分かる。
以上により、電力伝送システム400は、複数の交流電力を、同時に、かつ、独立して伝送することができる。加えて、伝送された変調電力を、所望の直流電力に変換することができる。
[2−4−5.AC−DC変換を含む、直流電力と交流電力の符号変復調]
第5変形例では、直流と交流が2つの符号変調電流に符号変調され、その後、一方の符号変調電流が直流に符号復調され、他方の符号変調電流が所定の直流に変換された。
第5変形例において、符号変調器2aに入力される制御信号m1〜m4、並びに、符号復調器4aに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表4に示される符号系列を有していた。符号変調器2bに入力される制御信号m1〜m4は、上記の表6に示される符号系列を有していた。符号復調器4bに入力される制御信号d1〜d4は、上記の表5に示される符号系列を有していた。
発電電流I11、発電電流I12及び変調電流I2の波形は、それぞれ、図18A−18Cに示される波形と同様であった。図21A及び21Bは、それぞれ、復調電流I31と変換電流I32の波形を示す。
図18Aと図21Aの比較から、発電機1aで発電された直流I11が、符号変復調を経て、負荷5aに伝送されたことが分かる。図18Bと図21Bの比較から、発電機1aで発電された交流I11が、符号変調と所定の変換を経て、直流I32として、負荷5bに伝送されたことが分かる。
以上により、電力伝送システム400は、直流電力と交流電力を、同時に、かつ、独立して伝送することができる。加えて、伝送された変調電力を、所望の直流電力に変換することができる。
[2−4−6.補足]
なお、上記の種々の変形例において、変調電流I2の時間平均は0であった。すなわち、変調電流I2は、直流成分を含まない交流であった。そのため、高い伝送効率で電力伝送が実現されうる。
複数の異なる電力が共通の伝送路3を介して伝送されるため、伝送路3を簡素化することができる。例えば、伝送路3Bがケーブルである場合、ケーブルの本数を減らすことができる。
複数の変調電力が合成されて同時に伝送されるため、例えば、複数系統の電力を時分割で伝送する方式に較べて、伝送時間を短縮できる。また、符号変復調方式によれば、各電力は独立して伝送されるため、他の電力伝送に影響を与えることなく、電力伝送を行うことができる。
符号変調器2a、2bのそれぞれは、任意の変調符号を用いて符号変調を実行することができる。同様に、符号復調器4a、4bのそれぞれは、任意の復調符号を用いて符号復調を実行することができる。あるいは、符号復調器4a、4bのそれぞれは、変調符号に基づく任意の変換符号を用いて所定の変換を実行することができる。そのため、変調符号および復調符号の任意の組み合わせに応じて、符号変調器と符号復調器の間のペアリングを柔軟に変更することができる。例えば、図15において、発電機1aから負荷5bへの電力伝送と、発電機1bから負荷5aへの電力伝送とが同時に実行されてもよい。また、ペアリングのパターン数が増大しても、回路規模の大型化は抑制される。そのため、小型化の装置で電力電送が実現されうる。
(その他の実施形態)
本開示は、上記の実施形態で説明された具体例に限定されない。本開示技術は、種々の実施形態で説明された特定の例に限定されず、それらの実施形態に対して、適宜、変更、置き換え、付加、省略などを行った形態をも含む。また、本開示は、複数の実施形態が組み合わされた形態をも含む。
第1〜第4の実施形態において、制御信号、変調符号、復調符号、及び変換符号のそれぞれの符号系列は、1以上の直交Gold系列から構成されているが、これに限定されない。例えば、変調符号、復調符号、及び変換符号のそれぞれは、他の直交符号であってもよい。他の直交符号の例としては、m系列が挙げられる。
第1〜第4の実施形態において、制御信号、変調符号、復調符号、及び変換符号のそれぞれの符号長は、7ビットまたは14ビットであったが、これに限定されない。符号長が長いほど、より多くの直交符号が生成されうる。また、符号長を長くすることで、相互相関がより小さくなり、電力の分離がより正確に行える。
第3及び第4の実施形態において、符号変調器および符号復調器は、それぞれ、図9及び10に示される回路であるものとして説明されたが、これらは、例えば、図7に示される回路であってもよい。この場合、符号変調器及び符号復調器の回路構成が簡略化され、低コスト化及び装置の小型化が実現されうる。
第1〜第4の実施形態において、電流が符号変復調される例が示されたが、電圧が符号変復調されてもよく、電流及び電圧が変復調されてもよい。
第1〜第4の実施形態において、符号変調器に発電電流が入力される例が示されたが、発電電流は「入力電力」の一例である。
第1、第2、及び第4の実施形態における符号変調器及び符号復調器は、いずれも、符号変復調器として機能させることができる。したがって、本開示において、「符号変調器」は、符号変調器としてのみ機能する回路に限定されず、符号変復調器をも含意する。同様に、本開示において、「符号復調器」は、符号復調器としてのみ機能する回路に限定されず、符号変復調器をも含意する。また、第4の実施形態の第3〜第5の変形例における符号復調器は、本開示における「変換器」の一例である。
第2の実施形態において、双方向スイッチ回路が2つのスイッチを含む例が示されたが、双方向スイッチ回路は、例えば、単一の双方向スイッチで構成されていてもよい。
(実施形態の概要)
一態様に係る符号変調器は、入力電力を変調符号で符号変調して符号変調電力を生成する回路と、伝送路に接続され、前記符号変調電力が送信される端子と、を備える。前記符号変調電力は交流電力である。例えば、変調符号は直交符号を含んでもよい。
例えば、前記回路は、4つの双方向スイッチ回路がフルブリッジ接続されたHブリッジ回路であってもよい。
例えば、前記符号変調器は、前記複数のスイッチをオンオフさせる複数の制御信号を生成する制御回路をさらに含んでもよく、前記回路は、前記複数の制御信号に基づいて前記入力電力を符号変調してもよい。
一態様に係る符号復調器は、伝送路に接続され、符号変調電力を受信する端子と、前記符号変調電力を復調符号で符号復調して出力電力を生成する回路と、を備える。前記符号変調電力は交流電力である。例えば、前記復調符号は直交符号を含んでもよい。
例えば、前記回路は、4つの双方向スイッチ回路がフルブリッジ接続されたHブリッジ回路であってもよい。
例えば、前記符号復調器は、前記複数のスイッチをオンオフさせる複数の制御信号を生成する制御回路をさらに含んでもよく、前記回路は、前記複数の制御信号に基づいて前記符号変調電力を符号復調してもよい。
一態様に係る電力伝送システムは、前記符号変調器と、符号復調器を備える。例えば、前記変調符号と前記復調符号は同一である。
一態様に係るコントローラは、プロセッサと、通信回路とを備える。前記プロセッサは、第1の電力を第1の変調符号で符号変調させて第1の符号変調電力を生成させるための第1の指示信号を生成するステップと、前記第1の指示信号を、前記通信回路を介して第1の符号変調器に送信するステップと、前記第1の符号変調電力を第1の復調符号で符号復調させて第2の電力を生成させるための第2の指示信号を生成するステップと、前記第2の指示信号を、前記通信回路を介して第1の符号復調器に送信するステップとを含む複数のステップを実行する。前記第1の符号変調器と前記第1の符号復調器は伝送路を介して接続されている。前記第1の符号変調電力は交流電力である。
例えば、前記プロセッサは、さらに、第3の電力を第2の変調符号で符号変調させて第2の符号変調電力を生成させるための第3の指示信号を生成するステップと、前記第3の指示信号を、前記通信回路を介して第2の符号変調器に送信するステップと、前記第2の符号変調電力を第2の復調符号で符号復調させて第4の電力を生成させるための第4の指示信号を生成するステップと、前記第4の指示信号を、前記通信回路を介して第2の符号復調器に送信するステップとを含む複数のステップを実行してもよい。前記第2の符号変調電力は交流電力であってもよい。前記第1の変調符号と前記第2の変調符号は、互いに直交していてもよく、前記第1の復調符号と前記第2の復調符号は、互いに直交していてもよい。この場合、前記第1の符号変調電力と前記第2の符号変調電力とは多重化されて、前記伝送路を介して伝送される。
例えば、前記通信回路は、第1の回路を有する第1の装置と通信可能であり、かつ、第2の回路を有する第2の装置と通信可能であってもよい。例えば、前記プロセッサは、前記第1の装置の電力量を示す第1の電力情報を、前記通信回路を介して取得するステップと、前記第2の装置の電力量を示す第2の電力情報を、前記通信回路を介して取得するステップと、前記第1の電力情報と前記第2の電力情報に基づいて、前記第1の回路と前記第2の回路との一方を前記第1の符号変調器として機能させ、他方を前記第1の符号復調器として機能させるステップとをさらに実行してもよい。
一態様に係る方法は、第1の電力を第1の変調符号で符号変調して第1の符号変調電力を生成するステップと、前記第1の符号変調電力を伝送路を介して伝送するステップと、伝送された前記第1の符号変調電力を第1の復調符号で符号復調して第2の電力を生成するステップとを含む。前記第1の符号変調電力は交流電力である。
例えば、前記方法は、さらに、第3の電力を第2の変調符号で符号変調して第2の符号変調電力を生成するステップと、前記第2の符号変調電力を伝送路を介して伝送するステップと、伝送された前記第2の符号変調電力を第2の復調符号で符号復調して第4の電力を生成するステップとを含んでもよい。前記第2の符号変調電力は交流電力である。
例えば、前記方法は、さらに、第1の装置の電力量を示す第1の電力情報を取得するステップと、第2の装置の電力量を示す第2の電力情報を取得するステップと、前記第1の電力情報と前記第2の電力情報に基づいて、前記第1の回路と前記第2の回路との一方を前記第1の符号変調器として機能させ、他方を前記第1の符号復調器として機能させるステップとを含んでもよい。
一態様に係る変換器は、符号変調電力を受信する端子と、前記符号変調電力を変換符号で変換して出力電力を生成する回路と、を備える。前記符号変調電力は、所定の電力を変調符号で符号変調することによって生成されている。前記変換符号は、前記変調符号に基づいて生成されている。前記符号変調電力は交流電力である。
例えば、前記所定の電力が交流電力であり、かつ、前記出力電力が直流電力であってもよい。
例えば、前記所定の電力が直流電力であり、かつ、前記出力電力が交流電力であってもよい。
例えば、前記変換符号は、前記変調符号に対応する復調符号を用いて生成されていてもよい。
例えば、前記変換符号は、前記復調符号と、前記所定の電力を前記出力電力に変換するための変換信号とを用いて生成されていてもよい。
例えば、前記変換符号は、直交符号を含んでもよい。
例えば、前記回路は、4つの双方向スイッチ回路がフルブリッジ接続されたHブリッジ回路であってもよい。
例えば、前記変換器は、前記複数のスイッチをオンオフさせる複数の制御信号を生成する制御回路をさらに含んでもよく、前記回路は、前記複数の制御信号に基づいて前記符号変調電力を変換してもよい。
本開示に係る電力伝送システムは、太陽光発電、風力発電、水力発電等の発電機から鉄道、EV車両等へ電力を伝送することに有用である。
1,1a,1b 発電機
2,2a,2b 符号変調器
2A,4A 符号変復調器
3 伝送路
4,4a,4b 符号復調器
5,5a,5b 負荷
1m,1ma,1mb,5m,5ma,5mb,6m,7m 電力測定器
6,7 回転機
10,10A,10B コントローラ
20,30 制御IC
21,31 通信回路
22,32 ゲートドライバ
23,23A,23B,33,33A,33B Hブリッジ回路
25,35,25A,35A 制御回路
100,200,300,400 電力伝送システム
d1〜d4 制御信号
D1,Da,Db,D2 復調符号
Di1〜Di4,Di11〜Di14,Di21〜Di24,Di31〜Di34 ダイオード
I1,I11,I12 発電電流
I2 変調電流
I3,I31,I32 復調電流
m1〜m4 制御信号
M1,Ma,Mb,M2 変調符号
S1〜S4,S11〜S14,S21〜S24,S31〜S34,S41〜S44,S51〜S54,S61〜S64,S71〜S74 スイッチ
SS1〜SS4,SS11〜SS14,SS21〜SS24,SS31〜SS34,SS21A〜SS24A,SS31A〜SS34A スイッチ回路
SW1,SW2 スイッチ
T1〜T4,T11〜T14 端子

Claims (20)

  1. 入力電力を変調符号で符号変調して符号変調電力を生成する回路と、
    伝送路に接続され、前記符号変調電力が送信される端子と、を備え、
    前記符号変調電力は交流電力である、
    符号変調器。
  2. 前記変調符号は直交符号を含む、
    請求項1に記載の符号変調器。
  3. 前記回路は、複数のスイッチを含む、
    請求項1に記載の符号変調器。
  4. 前記回路は、4つの双方向スイッチ回路がフルブリッジ接続されたHブリッジ回路である、
    請求項3に記載の符号変調器。
  5. 前記複数のスイッチをオンオフさせる複数の制御信号を生成する制御回路をさらに含み、
    前記回路は、前記複数の制御信号に基づいて前記入力電力を符号変調する、
    請求項3に記載の符号変調器。
  6. コントローラから指示信号を受信する通信回路をさらに含み、
    前記指示信号は、前記入力電力を符号変調するタイミングを示すタイミング情報と、前記変調符号に関する符号情報とを含み、
    前記制御回路は、前記指示信号に基づいて前記複数の制御信号を生成する、
    請求項5に記載の符号変調器。
  7. 前記入力電力が、直流電力、又は、交流電力である、
    請求項1に記載の符号変調器。
  8. 伝送路に接続され、符号変調電力を受信する端子と、
    前記符号変調電力を復調符号で符号復調して出力電力を生成する回路と、を備え、
    前記符号変調電力は交流電力である、
    符号復調器。
  9. 前記復調符号は直交符号を含む、
    請求項8に記載の符号復調器。
  10. 前記回路は、複数のスイッチを含む、
    請求項8に記載の符号復調器。
  11. 前記回路は、4つの双方向スイッチ回路がフルブリッジ接続されたHブリッジ回路である、
    請求項10に記載の符号復調器。
  12. 前記複数のスイッチをオンオフさせる複数の制御信号を生成する制御回路をさらに含み、
    前記回路は、前記複数の制御信号に基づいて前記符号変調電力を符号復調する、
    請求項10に記載の符号復調器。
  13. コントローラから指示信号を受信する通信回路をさらに含み、
    前記指示信号は、前記符号変調電力を符号復調するタイミングを示すタイミング情報と、前記復調符号に関する符号情報とを含み、
    前記制御回路は、前記指示信号に基づいて前記複数の制御信号を生成する、
    請求項12に記載の符号復調器。
  14. 前記出力電力が、直流電力、又は、交流電力である、
    請求項8に記載の符号復調器。
  15. プロセッサと、通信回路とを備え、
    前記プロセッサは、
    第1の電力を第1の変調符号で符号変調させて第1の符号変調電力を生成させるための第1の指示信号を生成し、
    前記第1の指示信号を、前記通信回路を介して第1の符号変調器に送信し、
    前記第1の符号変調電力を第1の復調符号で符号復調させて第2の電力を生成させるための第2の指示信号を生成し、
    前記第2の指示信号を、前記通信回路を介して第1の符号復調器に送信し、
    前記第1の符号変調器と前記第1の符号復調器は伝送路を介して接続されており、
    前記第1の符号変調電力は交流電力である、
    コントローラ。
  16. 前記第1の変調符号と前記第1の復調符号は同一である、
    請求項15に記載のコントローラ。
  17. 前記第1の指示信号は、前記第1の符号変調器に前記第1の電力を符号変調させるタイミングを示す第1のタイミング情報と、前記変調符号に関する第1の符号情報とを含み、
    前記第2の指示信号は、前記第1の符号復調器に前記第2の電力を符号復調させるタイミングを示す第2のタイミング情報と、前記復調符号に関する第2の符号情報とを含む、
    請求項15に記載のコントローラ。
  18. 前記第1の電力および前記第2の電力は、ともに直流電力である、または、ともに交流電力である、
    請求項15に記載のコントローラ。
  19. 前記プロセッサは、さらに、
    第3の電力を第2の変調符号で符号変調させて第2の符号変調電力を生成させるための第3の指示信号を生成し、
    前記第3の指示信号を、前記通信回路を介して第2の符号変調器に送信し、
    前記第2の符号変調電力を第2の復調符号で符号復調させて第4の電力を生成させるための第4の指示信号を生成し、
    前記第4の指示信号を、前記通信回路を介して第2の符号復調器に送信し、
    前記第2の符号変調電力は交流電力であり、
    前記第1の変調符号と前記第2の変調符号は、互いに直交し、
    前記第1の復調符号と前記第2の復調符号は、互いに直交し、
    前記第1の符号変調電力と前記第2の符号変調電力とは多重化されて、前記伝送路を介して伝送される、
    請求項15に記載のコントローラ。
  20. 前記通信回路は、第1の回路を有する第1の装置と通信可能であり、かつ、第2の回路を有する第2の装置と通信可能であり、
    前記プロセッサは、さらに、
    前記第1の装置の電力量を示す第1の電力情報を、前記通信回路を介して取得し、
    前記第2の装置の電力量を示す第2の電力情報を、前記通信回路を介して取得し、
    前記第1の電力情報と前記第2の電力情報に基づいて、前記第1の回路と前記第2の回路との一方を前記第1の符号変調器として機能させ、他方を前記第1の符号復調器として機能させる、
    請求項15に記載のコントローラ。
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