JPWO2017046842A1 - ターボチャージャ - Google Patents

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Abstract

本発明の一実施形態にかかるターボチャージャは、回転軸と、コンプレッサと、タービンと、回転軸を回転自在に支持するコンプレッサ側フローティングベアリング、タービン側フローティングベアリングと、コンプレッサ側フローティングベアリング及びタービン側フローティングベアリングを収容するとともに、タービン側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるタービン側給油通路と、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるコンプレッサ側給油通路とが内部に形成されるベアリングハウジングと、を備え、タービン側給油通路の出口におけるオイルの給油圧に対するコンプレッサ側給油通路の出口におけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成される。

Description

本開示は、ターボチャージャに関し、特に、回転軸を支持するベアリングとしてフローティングベアリングを備えるターボチャージャに関する。
従来、エンジンの出力を向上させる技術として、ターボチャージャによって吸気を圧縮し、この圧縮した吸気をエンジンに供給する方法(過給)が知られており、自動車用エンジン等において広く用いられている。通常、ターボチャージャは、回転軸と、回転軸の一端側に設けられるコンプレッサと、回転軸の他端側に設けられるタービンとを備えている。そして、ターボチャージャは、排気ガスの排気エネルギーによってタービンを介して回転軸を回転させてコンプレッサで吸気を圧縮するように構成されている。
ターボチャージャは、回転軸が超高速で回転するので、特許文献1に記載されているように、一般的に、軸受自身も回転する全浮動型のフローティングベアリングがタービン側とコンプレッサ側に設けられる。このフローティングベアリングは、フローティングベアリングの内径側と回転軸との隙間(クリアランス)及びフローティングベアリングの外径側とベアリングハウジングとの隙間に潤滑油がそれぞれ充填されており、回転軸とセンターハウジング間で自由に回転することができる。また、回転軸は、フローティングベアリングとの隙間に油膜が形成されるので、フローティングベアリングに対して浮いた状態で回転する。
これらの隙間に充填される潤滑油は、センターハウジングに形成された給油通路を介して供給される。給油通路は、コンプレッサ側のフローティングベアリングに向けて潤滑油を供給する給油通路と、タービン側のフローティングベアリングに向けて潤滑油を供給する給油通路とを備えている。
これらの給油通路を介して供給された潤滑油は、コンプレッサ側のフローティングベアリング及びタービン側のフローティングベアリングを介して回転軸を冷却する。そして、回転軸を冷却した潤滑油は、センターハウジングの排油出口に向かって排出される。
特開2007−285252号公報
特許文献1に記載のターボチャージャでは、排気ガスの影響を受けるタービン側のフローティングベアリングの伝熱量がコンプレッサ側のフローティングベアリングよりも大きくなるので、タービン側のフローティングベアリングを冷却するために、タービン側のフローティングベアリングに向かって流れる潤滑油の供給量を増大している。このため、タービン側の給油通路の断面積をコンプレッサ側の給油通路よりも大きくしている。
しかしながら、タービン側のフローティングベアリング側に流れる潤滑油の供給量を増大しても、コンプレッサ側のフローティングベアリングに供給される潤滑油の温度は、タービン側のフローティングベアリングに供給される潤滑油の温度と比較して、相対的に低くなると考えられる。このため、コンプレッサ側のフローティングベアリングに供給される潤滑油の粘度が、タービン側のフローティングベアリングに供給される潤滑油の粘度よりも高くなり、コンプレッサ側の給油通路の圧力損失が大きくなって、コンプレッサ側のフローティングベアリングに供給される潤滑油の給油圧が低下する虞が生じる。その結果、コンプレッサ側のフローティングベアリングが焼け付く虞が生じる。
本発明の少なくとも一つの実施形態は、このような従来技術の状況の基になされた発明であって、その目的とするところは、コンプレッサ側のフローティングベアリングが焼け付く虞を低減することができるターボチャージャを提供することにある。
(1)本発明の少なくとも一つの実施形態にかかるターボチャージャは、
回転軸と、
前記回転軸の一端側に設けられるコンプレッサと、
前記回転軸の他端側に設けられるタービンと、
前記回転軸を回転自在に支持するコンプレッサ側フローティングベアリングと、
前記回転軸を回転自在に支持するタービン側フローティングベアリングであって、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに対して前記回転軸の軸方向に間隔を有して配置され、前記コンプレッサ側フローティングベアリングよりも前記回転軸の軸方向において前記タービン側に配置されるタービン側フローティングベアリングと、
前記コンプレッサ側フローティングベアリング及び前記タービン側フローティングベアリングを収容するとともに、前記タービン側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるタービン側給油通路と、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるコンプレッサ側給油通路とが内部に形成されるベアリングハウジングと、を備え、
前記タービン側給油通路の出口におけるオイルの給油圧に対する前記コンプレッサ側給油通路の出口におけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されている。
上記(1)に記載のターボチャージャは、タービン側給油通路の出口におけるオイルの給油圧に対するコンプレッサ側給油通路の出口におけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されている。よって、コンプレッサ側給油通路を流れるオイルの粘度がタービン側給油通路を流れるオイルの粘度よりも高くなっていても、コンプレッサ側給油通路を流れるオイルの給油量を増大することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング側に流れるオイルの量が増大して、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)の記載のターボチャージャにおいて、
コンプレッサ側給油通路は、コンプレッサ側フローティングベアリングに向かって延在するコンプレッサ側給油孔を少なくとも含み、タービン側給油通路は、タービン側フローティングベアリングに向かって延在するタービン側給油孔を少なくとも含んでいる。そして、コンプレッサ側給油通孔の断面積が、タービン側給油孔の断面積よりも大きくなるように構成されている。
上記(2)に記載の実施形態によれば、コンプレッサ側給油通孔の断面積が、タービン側給油孔の断面積よりも大きくなるように構成されている。このため、コンプレッサ側給油通路の出口におけるオイルの給油圧が増大して、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの給油量を増大することができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載のターボチャージャにおいて、上記ベアリングハウジングは、一端部がベアリングハウジングの外面に開口し他端側が回転軸側へ延在してコンプレッサ側給油通路及びタービン側給油通路に連通するオイル導入路を含んでいる。そして、オイル導入路は、回転軸の軸方向においてコンプレッサ側フローティングベアリング側に接近した位置に配設されている。さらに、コンプレッサ側給油孔の流路長は、前記タービン側給油孔の流路長よりも短いように構成される。
上記(3)に記載の実施形態によれば、オイル導入路は、回転軸の軸方向において、タービン側フローティングベアリングよりもコンプレッサ側フローティングベアリング側に接近した位置に配設されている。このため、オイル導入路とコンプレッサ側フローティングベアリングとの距離を、オイル導入路とタービン側フローティングベアリングとの距離と比較して、短くすることができる。したがって、コンプレッサ側給油孔の流路長は、タービン側給油孔の流路長よりも短くすることができ、コンプレッサ側給油孔を流れるオイルの圧力損失を低減することができる。よって、コンプレッサ側給油通路の出口からコンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの給油量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(1)から(3)のいずれかに記載のターボチャージャにおいて、上記コンプレッサ側給油通路は、コンプレッサ側フローティングベアリングに向かって延在するコンプレッサ側給油孔と、コンプレッサ側給油孔の出口側の端部において、コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に向かって開口するコンプレッサ側給油溝と、を含むように構成される。
上記(4)に記載の実施形態によれば、コンプレッサ側給油孔の出口側の端部に、コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に向かって開口するコンプレッサ側給油溝が形成されている。このため、コンプレッサ側給油溝においてコンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの給油圧力の受圧面積を増大することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングの焼き付きを低減することができる。
また、コンプレッサ側給油孔とタービン側給油孔の断面積が同じ場合でも、コンプレッサ側給油溝を更に追加するようにベアリングハウジングを加工するだけで、コンプレッサ側フローティングベアリングの焼き付きを低減可能なターボチャージャを提供することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(4)に記載のターボチャージャにおいて、タービン側給油通路は、タービン側フローティングベアリングに向かって延在するタービン側給油孔と、タービン側給油孔の出口側の端部において、タービン側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、タービン側フローティングベアリングの外周に向かって開口するタービン側給油溝と、を含むように構成される。そして、コンプレッサ側給油溝の開口面積は、タービン側給油溝の開口面積よりも大きいように構成される。
上記(5)に記載の実施形態によれば、タービン側給油通路は、タービン側フローティングベアリングに向かって延在するタービン側給油孔と、タービン側給油孔の出口側の端部において、タービン側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、タービン側フローティングベアリングの外周に向かって開口するタービン側給油溝とを含むので、タービン側給油溝を更に追加するようにベアリングハウジングを加工するだけで、タービン側フローティングベアリング側へのオイルの供給量を増大することができ、高速回転する回転軸をより効果的に冷却することができる。
また、コンプレッサ側給油溝の開口面積がタービン側給油溝の開口面積よりも大きくすることで、コンプレッサ側給油溝の開口面積がタービン側給油溝の開口面積と同じ場合と比べて、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングの焼き付きを低減することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれかに記載のターボチャージャにおいて、回転軸におけるコンプレッサ側フローティングベアリングと、タービン側フローティングベアリングとの間に配置され、軸方向の一端部が第コンプレッサ側フローティングベアリングの軸方向の他端部に接触し、軸方向の他端部が第タービン側フローティングベアリングの軸方向の一端部に接触するスリーブをさらに備える。そして、スリーブの軸方向中央部には、コンプレッサ側フローティングベアリング及びタービン側フローティングベアリングに供給され、回転軸とスリーブとの間に流れ込んだオイルを排出する排出口が形成される。さらに、スリーブの前記コンプレッサ側フローティングベアリング側の開口端部の内径は、タービン側フローティングベアリング側の開口端部の内径よりも大きいように構成される。
上記(6)に記載の実施形態によれば、コンプレッサ側フローティングベアリングと、タービン側フローティングベアリングとの間にスリーブをさらに備えることで、これらのベアリングが回転軸の軸方向のうち互いに接近する方向の位置決めをすることができる。
また、スリーブのコンプレッサ側フローティングベアリング側の開口端部の内径は、タービン側フローティングベアリング側の開口端部の内径よりも大きくすることで、コンプレッサ側フローティングベアリングのスリーブ側から流出されるオイルをスムースにスリーブの軸方向中央部に形成された排出口へ流すことができる。このため、コンプレッサ側フローティングベアリングからスリーブ側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されてスリーブ側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(6)に記載のターボチャージャにおいて、スリーブの軸方向中央部の内径は、スリーブの軸方向両側の開口端部の内径よりも大きいように構成される。
上記(7)に記載の実施形態によれば、スリーブの軸方向中央部の内径がスリーブの軸方向両側の開口端部の内径よりも大きいので、スリーブの軸方向中央部内側の空間部の体積を大きくすることができる。空間部には、コンプレッサ側フローティングベアリング及びタービン側フローティングベアリングから空間部へオイルが流出するので、スリーブの軸方向中央部の内径がスリーブの軸方向両側の開口端部の内径と同じ又は小さい場合には、空間部内にオイルが滞留する虞が生じる。しかしながら、スリーブの軸方向中央部の内径を、スリーブの軸方向両側の開口端部の内径よりも大きくすることで、空間部の体積が大きくなり、回転軸とスリーブとの間に流れ込んだオイルが空間部内で滞留する虞を防止することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング及びタービン側フローティングベアリングからスリーブ側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されてスリーブ側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)から(5)のいずれかに記載のターボチャージャにおいて、上記回転軸に装着されて、コンプレッサ側フローティングベアリングの前記タービン側フローティングベアリング側端部に接触する第1C型止め輪と、をさらに備える。そして、回転軸に装着されて、タービン側フローティングベアリングのコンプレッサ側フローティングベアリング側端部に接触する第2C型止め輪と、第1C型止め輪は、第1C型止め輪の合口部が、ハウジングの排油出口を向いた姿勢で回転軸に装着される。さらに、第2C型止め輪は、第2C型止め輪の合口部が、ハウジングの排油出口以外の方向を向いた姿勢で回転軸に装着されるように構成される。
上記(8)に記載の実施形態によれば、第1C型止め輪と第2C型止め輪とによって、コンプレッサ側フローティングベアリング及びタービン側フローティングベアリングが回転軸の軸方向のうち互いに接近する方向の位置決めをすることができる。
また、第1C型止め輪の合口部はハウジングの排油出口を向いた姿勢で回転軸に装着されるので、第1C型止め輪が存在しない場合におけるコンプレッサ側フローティングベアリングから流出するオイルが排油出口へ流れる経路の途中に、合口部が設けられた構成になる。このため、コンプレッサ側フローティングベアリングから第1C型止め輪側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されて第1C型止め輪側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
さらに、第2C型止め輪は、第2C型止め輪の合口部が、ハウジングの排油出口以外の方向を向いた姿勢で回転軸に装着されるので、第2C型止め輪が存在しない場合におけるタービン側フローティングベアリングから流出するオイルが排油出口へ流れる経路から外れた位置に第2C型止め輪の合口部が設けられた構成になる。このため、タービン側フローティングベアリングから第2C型止め輪側へ流れるオイルの圧力損失が増大するので、排油出口へ流れるオイルの流量を減少することができる。このため、タービン側フローティングベアリングから流出するオイルが過剰になって、空間部にオイルが滞留して、コンプレッサ側フローティングベアリングから排出されるオイルが出にくくなる虞を防止することができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されて第1C型止め輪側へ移動するオイルの流れがスムースになり、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞を低減することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)に記載のターボチャージャにおいて、上記ベアリングハウジングは、コンプレッサ側フローティングベアリングを支持するコンプレッサ側ベアリング支持部と、タービン側フローティングベアリングを支持するタービン側ベアリング支持部と、を含む。そして、ベアリングハウジングの内部には、コンプレッサ側ベアリング支持部とタービン側ベアリング支持部との間に、コンプレッサ側フローティングベアリングの第1C型止め輪側から流出されるオイル、及びタービン側フローティングベアリングの第2C型止め輪側から流出されるオイルを、ハウジングの排油出口へ排出するための排出空間が形成される。さらに、コンプレッサ側ベアリング支持部における排出空間側の排出出口側の端部には、コンプレッサ側ベアリング支持部の内周面から外周面に向かって排出空間側へ延在する切欠き面部が形成されているように構成される。
上記(9)に記載の実施形態によれば、コンプレッサ側ベアリング支持部における排出空間側の排出出口側の端部には、コンプレッサ側ベアリング支持部の内周面から外周面に向かって排出空間側へ延在する切欠き面部が形成されているので、コンプレッサ側フローティングベアリングの第1C型止め輪側から流出したオイルが排出空間から排出出口側へ移動する際に、排出空間側へ延在する切欠き面部を流れることで、オイルの流れをよりスムースにすることができる。よって、排出空間にオイルが滞留する虞がなくなり、コンプレッサ側フローティングベアリングに供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリングが焼き付く虞をより低減することができる。
本発明の一実施形態にかかるターボチャージャにおいて、その回転軸の軸線方向に沿った断面を示した側断面図である。 本発明の一実施形態にかかるフローティングベアリングの斜視図である。 本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持するフローティングベアリングにオイルを供給する給油通路を示した要部断面図である。 本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持するフローティングベアリングにオイルを供給する給油通路を示した要部断面図である。 図4Aに示すターボチャージャのフローティングベアリングの断面を示した図であり、同図(a)が、コンプレッサ側フローティングベアリングの回転軸に対して直交する方向視における断面図であり、同図(b)が、タービン側フローティングベアリングの回転軸に対して直交する方向視における断面図である。 本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持する2つのフローティングベアリング間にスリーブを配置した要部断面図である。 本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持する2つのフローティングベアリングを位置決めするC型止め輪を回転軸に装着した要部断面図である。 図6Aに示すターボチャージャのC型止め輪を示した図であり、同図(a)が、コンプレッサ側フローティングベアリングの位置決めをする第1C型止め輪の側面図であり、同図(b)が、タービン側フローティングベアリングの位置決めをする第2C型止め輪の側面図である。 本発明の一実施形態にかかるターボチャージャのコンプレッサ側フローティングベアリングを支持するベアリング支持部に切欠き面部が形成された要部断面図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
また、以下の説明において、同じ構成には同じ符号を付してその詳細な説明を省略する場合がある。
図1は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャにおいて、その回転軸の軸線方向に沿った断面を示した側断面図である。
本発明の一実施形態にかかるターボチャージャは、特に限定されないが、例えば自動車用エンジン等に搭載されるターボチャージャである。
本実施形態のターボチャージャ1は、図1に示したように、回転軸2の一端側に設けられたタービンインペラ11を収容するタービンハウジング10、回転軸2の他端側に設けられたコンプレッサインペラ21を収容するコンプレッサハウジング20、及び回転軸2を回転可能に支持するコンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33と、回転軸2のスラスト力(軸方向力)を支持するスラストプレート35とを収容する軸受ハウジング30、の3つのハウジングからなる。
タービンハウジング10の外周部には、渦巻き状のタービンスクロール流路12が形成されている。そして、タービンスクロール流路12の中心部分にはタービンインペラ11が配置されている。タービンインペラ11は、円錐体の頭部を底面に平行な面で切り取った截頭円錐状のタービンハブ11Aと、タービンハブ11Aの周面から径方向の突出して設けられる複数のタービン翼11Bとからなる。タービンインペラ11のタービンハブ11Aは、回転軸2の一端部と例えば溶接によって接合されている。そして、タービンスクロール流路12を流れてタービンインペラ11に作用した排気ガスは、回転軸2の軸方向に沿って延伸する排ガス排出流路13からタービンハウジング10の外部へと排出される。
コンプレッサハウジング20の外周部には渦巻き状のコンプレッサスクロール流路22が形成されている。そして、コンプレッサスクロール流路22の中心部分にはコンプレッサインペラ21が配置されている。コンプレッサインペラ21は、円錐体の頭部を底面に平行な面で切り取った截頭円錐状のコンプレッサハブ21Aと、コンプレッサハブ21Aの周面から径方向の突出して設けられる複数のコンプレッサ翼21Bとからなる。コンプレッサインペラ21のコンプレッサハブ21Aの中心部には、回転軸2の他端側が嵌挿される嵌挿孔(不図示)が形成されている。コンプレッサインペラ21は、この嵌挿孔に回転軸2の一端側が嵌挿された後、コンプレッサハブ21Aの先端からナット23を締め付けることで、回転軸2の他端部に固定されている。そして、回転軸2の軸方向に沿って延伸する吸気導入流路24を流れ、コンプレッサインペラ21によって圧縮された吸気が、回転軸2の軸直交方向に沿って延伸するディフューザ流路25を介してコンプレッサスクロール流路22に導入され、不図示のエンジンへと供給される。
軸受ハウジング30は、タービンハウジング10とコンプレッサハウジング20との間に配置され、その一方側端部がコンプレッサハウジング20に連結され、その他方側端部がタービンハウジング10に連結されている。軸受ハウジング30とコンプレッサハウジング20との間には、上述したディフューザ流路25が画定される。
また、軸受ハウジング30の内部には、軸受ハウジング30の内周壁面30aから突出する突出壁部30Bが形成されている。そして、突出壁部30Bの先端側には、上述したコンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33収容するコンプレッサ側ベアリング支持部37及びタービン側ベアリング支持部39が形成されている。
コンプレッサ側ベアリング支持部37及びタービン側ベアリング支持部39は、回転軸2の軸方向に間隔を有して設けられている。コンプレッサ側ベアリング支持部37には回転軸2の軸方向に貫通するコンプレッサ側貫通孔37aが設けられている。コンプレッサ側貫通孔37aの中心軸は、回転軸2の中心軸と同軸上に形成されている。このコンプレッサ側貫通孔37aにコンプレッサ側フローティングベアリング31が装着される。図示した実施形態では、コンプレッサ側フローティングベアリング31は、そのコンプレッサ側端部がコンプレッサ側貫通孔37aのコンプレッサ側端部と同一平面上に位置するように配置されている。そして、コンプレッサ側フローティングベアリング31のタービン側端部よりもタービン側ベアリング支持部39側のコンプレッサ側貫通孔37aは、コンプレッサ側フローティングベアリング31から排出されるオイルが流れる排出流路となる。
タービン側ベアリング支持部39は、コンプレッサ側ベアリング支持部37と同様に形成され、回転軸2の軸方向に貫通するタービン側貫通孔39aが設けられている。タービン側貫通孔39aの中心軸は、回転軸2の中心軸と同軸上に形成されている。このタービン側貫通孔39aにタービン側フローティングベアリング33が装着される。図示した実施形態では、タービン側フローティングベアリング33は、そのタービン側端部がタービン側貫通孔39aのタービン側端部と同一平面上に位置するように配置される。そして、タービン側フローティングベアリング33のコンプレッサ側端部よりもコンプレッサ側ベアリング支持部37のタービン側貫通孔39aは、タービン側フローティングベアリング33から排出されるオイルが流れる排出流路となる。
コンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33は、同一形状であるので、コンプレッサ側フローティングベアリング31について説明し、タービン側フローティングベアリング33については、同一態様部分については同一符号を付して説明を省略する。
図2は、本発明の一実施形態にかかるフローティングベアリングの斜視図である。
コンプレッサ側フローティングベアリング31は、図2に示すように、所定の肉厚を有して円筒状に形成された周壁部32を備える。周壁部32には、周壁部32の中心軸方向へ向かって貫通する給油孔32aが複数形成されている。給油孔32aは、周壁部32の軸方向中間部において周方向に間隔を有して複数形成されている。なお、図示した実施形態では、6つの給油孔32aが形成される場合が示されているが、給油孔32aの数は、これに限定されるものではない。
コンプレッサ側フローティングベアリング31は、図1及び図2に示すように、コンプレッサ側貫通孔37aに挿入されるとともに周壁部32の内周面32b内に回転軸2が挿通された状態で、回転軸2の外周面と周壁部32の内周面32bとの間、及び周壁部32の外周面32cとコンプレッサ側貫通孔37aの内面との間に、オイルによって満たされる図示しない隙間を形成する。このため、コンプレッサ側フローティングベアリング31は、オイルを介してコンプレッサ側ベアリング支持部37及び回転軸2から浮遊した状態になる。
一方、タービン側フローティングベアリング33は、コンプレッサ側フローティングベアリング31と同様に、タービン側貫通孔39aに挿入されるとともに周壁部32の内周面32b内に回転軸2が挿通された状態で、回転軸2の外周面と周壁部32の内周面32bとの間、及び周壁部32の外周面32cとタービン側貫通孔39aの内面との間に、オイルによって満たされる図示しない隙間を形成する。このため、タービン側フローティングベアリング33は、オイルを介してタービン側ベアリング支持部39及び回転軸2から浮遊した状態になる。
図3は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持するフローティングベアリングにオイルを供給する給油通路を示した要部断面図である。図4Aは、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持するフローティングベアリングにオイルを供給する給油通路を示した要部断面図である。図5は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持する2つのフローティングベアリング間にスリーブを配置した要部断面図である。図6Aは、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャの回転軸を支持する2つのフローティングベアリングを位置決めするC型止め輪を回転軸に装着した要部断面図である。図7は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャのコンプレッサ側フローティングベアリングを支持するベアリング支持部に切欠き面部が形成された要部断面図である。
本発明の少なくとも一実施形態にかかるターボチャージャ1は、図3、図4A、図4B、図5、図6A、図7に示すように、突出壁部30Bに、上述したコンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33、及びスラストプレート35に供給するオイル(潤滑油)を導入するためのオイル導入路41が形成されている。図示した実施形態では、オイル導入路41は、一端部が軸受ハウジング30の上端部に開口し、他端側が軸受ハウジング30内を回転軸方向に向かって延在して、先端部がタービン側フローティングベアリング33よりもコンプレッサ側フローティングベアリング31側に近接した位置に延びる。このため、オイル導入路41は、回転軸2の軸方向においてコンプレッサ側フローティングベアリング31側に接近した位置に配設されている。
突出壁部30B内のオイル導入路41の先端部には、コンプレッサ側フローティングベアリング31に向かって延在するコンプレッサ側給油孔42が形成されている。このコンプレッサ側給油孔42はオイル導入路41に連通するとともに、コンプレッサ側フローティングベアリング31の外周面に対向してコンプレッサ側貫通孔37aに連通している。よって、コンプレッサ側給油孔42は、コンプレッサ側フローティングベアリング31側へオイルを供給可能なコンプレッサ側給油通路43となる。コンプレッサ側給油孔42の断面形状は、加工のし易い円形状に形成されている。
突出壁部30B内のオイル導入路41のタービン側ベアリング支持部39側の先端部には、タービン側フローティングベアリング33に向かって延在するタービン側給油孔45が形成されている。このタービン側給油孔45はオイル導入路41に連通するとともに、タービン側フローティングベアリング33の外周面32cに対向してタービン側貫通孔39aに連通している。よって、タービン側給油孔45は、タービン側フローティングベアリング33側へオイルを供給可能なタービン側給油通路46となる。タービン側給油孔45の断面形状は、加工のし易い円形状に形成されている。
そして、コンプレッサ側給油通路43は、タービン側給油通路46の出口46aにおけるオイルの給油圧に対するコンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されている。好ましくは、コンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるオイルの給油圧Pcは、タービン側給油通路46の出口46aにおけるオイルの給油圧Ptに対して、1.0より大きく1.1より小さくなるように構成されるのがよい。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側給油通路43を流れるオイルの粘度がタービン側給油通路46を流れるオイルの粘度よりも高くなっていても、コンプレッサ側給油通路43を流れるオイルの給油量を増大することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング31側に流れるオイルの量が増大して、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
幾つかの実施形態では、コンプレッサ側給油通路43は、図3に示すように、コンプレッサ側フローティングベアリング31に向かって延在するコンプレッサ側給油孔42を少なくとも含み、タービン側給油通路46は、タービン側フローティングベアリング33に向かって延在するタービン側給油孔45を少なくとも含み、コンプレッサ側給油孔42は、コンプレッサ側給油孔42の断面積Scがタービン側給油孔45の断面積Stよりも大きくなるように形成されている。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側給油孔42とタービン側給油孔45の断面積を同じにすると、排気ガスの伝熱の影響により温度が低くなるコンプレッサ側給油孔42を流れるオイルの粘性が高くなって圧力損失が大きくなる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング31へのオイル供給が減少してコンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞が生じる。そこで、コンプレッサ側給油孔42の断面積Scがタービン側給油孔45の断面積Stよりも大きく形成されている。よって、コンプレッサ側給油通路43を流れるオイルの粘度がタービン側給油通路46を流れるオイルの粘度よりも高くなっていても、コンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるオイルの給油圧が増大して、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの給油量を増大することができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
幾つかの実施形態では、コンプレッサ側給油孔42の流路長は、図3、図4A、図5、図6A、図7に示すように、タービン側給油孔45の流路長よりも短いように構成されている。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側給油孔42の流路長は、タービン側給油孔45の流路長よりも短くすることで、コンプレッサ側給油孔42を流れるオイルの圧力損失を低減することができる。よって、コンプレッサ側給油通路43の出口43aからコンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの給油量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
なお、図4A、図5、図6A、図7に示す実施形態では、コンプレッサ側給油孔42の断面積とタービン側給油孔45の断面積が同一の場合を示しているが、コンプレッサ側給油孔42の断面積がタービン側給油孔45の断面積よりも小さく、且つコンプレッサ側給油孔42の流路長がタービン側給油孔45の流路長よりも短い場合において、タービン側給油通路46の出口46aにおけるオイルの給油圧に対するコンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されたものも、請求項3に記載の発明に含まれる。
図4Bは、図4Aに示すターボチャージャ1のコンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33の断面を示した図であり、同図(a)は、コンプレッサ側フローティングベアリング31の回転軸2に対して直交する方向視における断面図であり、同図(b)は、タービン側フローティングベアリング33の回転軸2に対して直交する方向視における断面図である。
幾つかの実施形態では、図4A、図4B(a)、図4B(b)に示すように、コンプレッサ側給油通路43は、コンプレッサ側フローティングベアリング31に向かって延在するコンプレッサ側給油孔42と、コンプレッサ側給油孔42の出口側の端部において、コンプレッサ側フローティングベアリング31の外周に沿って延在するとともに、コンプレッサ側フローティングベアリング31の外周に向かって開口するコンプレッサ側給油溝44と、を含んでいる。
また、タービン側給油通路46は、タービン側フローティングベアリング33に向かって延在するタービン側給油孔45と、タービン側給油孔45の出口側の端部において、タービン側フローティングベアリング33の外周に沿って延在するとともに、タービン側フローティングベアリング33の外周に向かって開口するタービン側給油溝47と、を含んでいる。そして、コンプレッサ側給油溝44の開口面積は、タービン側給油溝47の開口面積よりも大きい。なお、コンプレッサ側給油溝44の開口面積は、コンプレッサ側給油溝44の回転軸方向長さLcにコンプレッサ側フローティングベアリング31の外周に沿った周方向長さLθcを乗じて算出された値である。一方、タービン側給油溝47の開口面積は、タービン側給油溝47の回転軸方向長さLtにタービン側フローティングベアリング33の外周に沿った周方向長さLθtを乗じて算出された値である。
図示した実施形態では、コンプレッサ側給油溝44の回転軸方向長さLcはタービン側給油溝47の回転軸方向長さLtよりも大きく、コンプレッサ側フローティングベアリング31の外周に沿った周方向長さLθcは、タービン側フローティングベアリング33の外周に沿った周方向長さLθtよりも大きい。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側給油孔42の出口側の端部に、コンプレッサ側フローティングベアリング31の外周に向かって開口するコンプレッサ側給油溝44を形成することで、コンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるコンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの給油圧力の受圧面積を、増大することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31の焼き付きを低減することができる。また、コンプレッサ側給油溝44の開口面積がタービン側給油溝47の開口面積よりも大きくすることで、コンプレッサ側給油溝44の開口面積がタービン側給油溝47の開口面積と同じ場合と比べて、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31の焼き付きを低減することができる。
なお、図示した実施形態では、コンプレッサ側給油孔42及びタービン側給油孔45の出口側端部のそれぞれに、対応するコンプレッサ側給油溝44及びタービン側給油溝47を設けたが、コンプレッサ側給油孔42の出口側端部のみにコンプレッサ側給油溝44を設けてもよい。
また、図4Aに示す実施形態では、コンプレッサ側給油孔42の断面積とタービン側給油孔45の断面積が同一の場合を示しているが、コンプレッサ側給油孔42の断面積がタービン側給油孔45の断面積よりも小さく、且つコンプレッサ側給油溝44の開口面積がタービン側給油溝47の開口面積よりも大きい場合において、タービン側給油通路46の出口46aにおけるオイルの給油圧に対するコンプレッサ側給油通路43の出口43aにおけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されたものも、請求項5に記載の発明に含まれる。
図5は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャ1の回転軸2を支持する2つのコンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33間にスリーブ50を配置した要部断面図である。
図示した実施形態では、図5に示すように、回転軸2におけるコンプレッサ側フローティングベアリング31と、タービン側フローティングベアリング33との間には、軸方向の一端部がコンプレッサ側フローティングベアリング31の軸方向の他端部に接触し、軸方向の他端部が第タービン側フローティングベアリング33の軸方向の一端部に接触するスリーブ50がさらに備えられている。スリーブ50は、円筒状に形成され、その内側には、回転軸2が挿通可能な貫通孔50aが形成されている。そして、スリーブ50の軸方向中央部には、コンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33に供給され、回転軸2とスリーブ50との間に流れ込んだオイルを排出する排出口51が形成されている。そして、スリーブ50のコンプレッサ側フローティングベアリング31側の開口端部の内径φcは、タービン側フローティングベアリング33側の開口端部の内径φtよりも大きくなるように構成されている。さらに、スリーブ50の軸方向中央部の内径φsは、スリーブ50の軸方向両側の開口端部の内径φc、φtよりも大きいように構成されている。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側フローティングベアリング31と、タービン側フローティングベアリング33との間にスリーブ50をさらに備えることで、これらのベアリングが回転軸2の軸方向のうち互いに接近する方向の位置決めをすることができる。
また、スリーブ50のコンプレッサ側フローティングベアリング31側の開口端部の内径φcは、タービン側フローティングベアリング33側の開口端部の内径φtよりも大きくすることで、コンプレッサ側フローティングベアリング31のスリーブ50側から流出されるオイルをスムースにスリーブ50の軸方向中央部に形成された排出口51へ流すことができる。このため、コンプレッサ側フローティングベアリング31からスリーブ50側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されてスリーブ50側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
さらに、スリーブ50の軸方向中央部の内径φsがスリーブ50の軸方向両側の開口端部の内径φc、φtよりも大きいので、スリーブ50の軸方向中央部内側の空間部52の体積を大きくすることができる。空間部52には、コンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33から空間部52へオイルが流出するので、スリーブ50の軸方向中央部の内径φsがスリーブ50の軸方向両側の開口端部の内径φc、φtと同じ又は小さい場合には、空間部52内にオイルが滞留する虞が生じる。しかしながら、スリーブ50の軸方向中央部の内径φsを、スリーブ50の軸方向両側の開口端部の内径φc、φtよりも大きくすることで、回転軸2とスリーブ50との間に流れ込んだオイルが空間部52内で滞留する虞を防止することができる。したがって、コンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33からスリーブ側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されてスリーブ側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
図6Bは、図6Aに示すターボチャージャの第1C型止め輪61及び第2C型止め輪62を示した図であり、図6A(a)は、コンプレッサ側フローティングベアリング31の位置決めをする第1C型止め輪61の側面図であり、図6A(b)は、タービン側フローティングベアリング33の位置決めをする第2C型止め輪62の側面図である。図7は、本発明の一実施形態にかかるターボチャージャ1のコンプレッサ側フローティングベアリング31を支持するコンプレッサ側ベアリング支持部37に切欠き面部37bが形成された要部断面図である。
幾つかの実施形態では、図1、図3、図4A、図6A、図6B、図7に示すように、回転軸2には、コンプレッサ側フローティングベアリング31のタービン側フローティングベアリング33側端部に接触する第1C型止め輪61と、タービン側フローティングベアリング33のコンプレッサ側フローティングベアリング31側端部に接触する第2C型止め輪62とがさらに装着されている。そして、第1C型止め輪61は、第1C型止め輪61の合口部61aが、軸受ハウジング30の排油出口30c(図1参照)を向いた姿勢で回転軸2に装着され(図6B(a)参照)、第2C型止め輪62は、第2C型止め輪62の合口部62aが、軸受ハウジング30の排油出口30c以外の方向を向いた姿勢で回転軸に装着されている(図6B(b)参照)。図示した実施形態では、上方を向いた姿勢で回転軸に装着されている。
このような実施形態によれば、回転軸2に装着された第1C型止め輪61及び第2C型止め輪62とによって、コンプレッサ側フローティングベアリング31及びタービン側フローティングベアリング33が回転軸2の軸方向のうち互いに接近する方向の位置決めをすることができる。
また、第1C型止め輪61の合口部61aは軸受ハウジング30の排油出口30cを向いた姿勢で回転軸2に装着されるので、第1C型止め輪61が存在しない場合におけるコンプレッサ側フローティングベアリング31から流出するオイルが排油出口30cへ流れる経路の途中に、合口部61aが設けられた構成になる。このため、コンプレッサ側フローティングベアリング31から第1C型止め輪61側へ流れるオイルの圧力損失の増大を防止することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されて第1C型止め輪61側へ移動するオイルの流れをスムースにすることができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されるオイルの供給量を増大することができ、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
さらに、第2C型止め輪62は、第2C型止め輪62の合口部62aが、軸受ハウジング30の排油出口30c以外の方向を向いた姿勢で回転軸2に装着されるので、第2C型止め輪62が存在しない場合におけるタービン側フローティングベアリング33から流出するオイルが排油出口30cへ流れる経路から外れた位置に、第2C型止め輪62の合口部62aが設けられた構成になる。このため、タービン側フローティングベアリング33から第2C型止め輪62側へ流れるオイルの圧力損失が増大するので、排油出口30cへ流れるオイルの流量を減少することができる。このため、タービン側フローティングベアリング33から流出するオイルが過剰になって、空間部52にオイルが滞留して、コンプレッサ側フローティングベアリング31から排出されるオイルが出にくくなる虞を防止することができる。よって、コンプレッサ側フローティングベアリング31に供給されて第1C型止め輪61側へ移動するオイルの流れがスムースになり、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞を低減することができる。
幾つかの実施形態では、図7に示すように、コンプレッサ側ベアリング支持部37とタービン側ベアリング支持部39との間には、コンプレッサ側フローティングベアリング31の第1C型止め輪61側から流出されるオイル、及びタービン側フローティングベアリング33の第2C型止め輪62側から流出されるオイルを、軸受ハウジング30の排油出口30c(図1参照)へ排出するための排出空間48が形成されている。そして、コンプレッサ側ベアリング支持部37における排出空間48側の排油出口30c側の端部には、コンプレッサ側ベアリング支持部37の内周面37cから外周面37dに向かって排出空間48側へ延在する切欠き面部37bが形成されている。
このような実施形態によれば、コンプレッサ側ベアリング支持部37における排出空間48側の排出出口側の端部に切欠き面部37bが形成されているので、コンプレッサ側フローティングベアリング31の第1C型止め輪61側から流出したオイルが排出空間48から排油出口30c側へ移動する際に、排出空間48側へ延在する切欠き面部37bを流れるので、オイルの流れをよりスムースにすることができる。よって、排出空間48にオイルが滞留する虞がなくなり、コンプレッサ側フローティングベアリング31が焼き付く虞をより低減することができる。
以上、本発明の好ましい形態について説明したが、本発明は上記の形態に限定されるものではない。例えば上述した実施形態を組み合わせても良く、本発明の目的を逸脱しない範囲での種々の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、ターボチャージャ1が過給機である場合を例に説明したが、本発明のターボチャージャはこれに限定されるものではない。本発明のターボチャージャは、例えば、モータによって回転軸が回転する電動コンプレッサや、クランクシャフトなどから伝達される動力によって回転軸が回転する機械式スーパーチャージャであってもよいものである。
1 ターボチャージャ
3 回転軸
10 タービンハウジング
11 タービンインペラ
11A タービンハブ
11B タービン翼
12 タービンスクロール流路
13 排出流路
20 コンプレッサハウジング
21 コンプレッサインペラ
21A コンプレッサハブ
21B コンプレッサ翼
22 コンプレッサスクロール流路
23 ナット
24 吸気導入流路
25 ディフューザ流路
30 軸受ハウジング
30a 内周壁面
30B 突出壁部
30c 排油出口
31 コンプレッサ側フローティングベアリング
32 周壁部
32a 給油孔
32b 内周面
32c 外周面
33 タービン側フローティングベアリング
35 スラストプレート
37 コンプレッサベアリング支持部
37a コンプレッサ側貫通孔
37b 切欠き面部
37c 内周面
37d 外周面
39 タービン側ベアリング支持部
39a タービン側貫通孔
41 オイル導入路
42 コンプレッサ側給油孔
43 コンプレッサ側給油通路
43a コンプレッサ側給油通路の出口
44 コンプレッサ側給油溝
45 タービン側給油孔
46 タービン側給油通路
46a タービン側給油通路の出口
47 タービン側給油溝
48 排出空間
50 スリーブ
51 排出口
52 空間部
61 第1C型止め輪
61A,62A 合口部
62 第2C型止め輪

Claims (9)

  1. 回転軸と、
    前記回転軸の一端側に設けられるコンプレッサと、
    前記回転軸の他端側に設けられるタービンと、
    前記回転軸を回転自在に支持するコンプレッサ側フローティングベアリングと、
    前記回転軸を回転自在に支持するタービン側フローティングベアリングであって、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに対して前記回転軸の軸方向に間隔を有して配置され、前記コンプレッサ側フローティングベアリングよりも前記回転軸の軸方向において前記タービン側に配置されるタービン側フローティングベアリングと、
    前記コンプレッサ側フローティングベアリング及び前記タービン側フローティングベアリングを収容するとともに、前記タービン側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるタービン側給油通路と、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに供給するオイルが流れるコンプレッサ側給油通路とが内部に形成されるベアリングハウジングと、を備え、
    前記タービン側給油通路の出口におけるオイルの給油圧に対する前記コンプレッサ側給油通路の出口におけるオイルの給油圧の比が1.0より大きく1.5より小さくなるように構成されている
    ことを特徴とするターボチャージャ。
  2. 前記コンプレッサ側給油通路は、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに向かって延在するコンプレッサ側給油孔を少なくとも含み、
    前記タービン側給油通路は、前記タービン側フローティングベアリングに向かって延在するタービン側給油孔を少なくとも含み、
    前記コンプレッサ側給油通孔の断面積が、前記タービン側給油孔の断面積よりも大きくなるように構成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のターボチャージャ。
  3. 前記ベアリングハウジングは、一端部が前記ベアリングハウジングの外面に開口し他端側が前記回転軸側へ延在して前記コンプレッサ側給油通路及び前記タービン側給油通路に連通するオイル導入路を含み、
    前記オイル導入路は、前記回転軸の軸方向において、前記タービン側フローティングベアリングよりも前記コンプレッサ側フローティングベアリング側に接近した位置に配設され、
    前記コンプレッサ側給油孔の流路長は、前記タービン側給油孔の流路長よりも短い
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載のターボチャージャ。
  4. 前記コンプレッサ側給油通路は、前記コンプレッサ側フローティングベアリングに向かって延在するコンプレッサ側給油孔と、前記コンプレッサ側給油孔の出口側の端部において、前記コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、前記コンプレッサ側フローティングベアリングの外周に向かって開口するコンプレッサ側給油溝と、を含む
    ことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のターボチャージャ。
  5. 前記タービン側給油通路は、前記タービン側フローティングベアリングに向かって延在するタービン側給油孔と、前記タービン側給油孔の出口側の端部において、前記タービン側フローティングベアリングの外周に沿って延在するとともに、前記タービン側フローティングベアリングの外周に向かって開口するタービン側給油溝と、を含み、
    前記コンプレッサ側給油溝の開口面積は、前記タービン側給油溝の開口面積よりも大きい
    ことを特徴とする請求項4に記載のターボチャージャ。
  6. 前記回転軸における前記コンプレッサ側フローティングベアリングと、前記タービン側フローティングベアリングとの間に配置され、軸方向の一端部が前記第コンプレッサ側フローティングベアリングの軸方向の他端部に接触し、軸方向の他端部が前記第タービン側フローティングベアリングの軸方向の一端部に接触するスリーブをさらに備え、
    前記スリーブの軸方向中央部には、前記コンプレッサ側フローティングベアリング及び前記タービン側フローティングベアリングに供給され、前記回転軸と前記スリーブとの間に流れ込んだオイルを排出する排出口が形成され、
    前記スリーブの前記コンプレッサ側フローティングベアリング側の開口端部の内径は、前記タービン側フローティングベアリング側の開口端部の内径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のターボチャージャ。
  7. 前記スリーブの前記軸方向中央部の内径は、前記スリーブの軸方向両側の開口端部の内径よりも大きい
    ことを特徴とする請求項6に記載のターボチャージャ。
  8. 前記回転軸に装着されて、前記コンプレッサ側フローティングベアリングの前記タービン側フローティングベアリング側端部に接触する第1C型止め輪と、をさらに備え、
    前記回転軸に装着されて、前記タービン側フローティングベアリングの前記コンプレッサ側フローティングベアリング側端部に接触する第2C型止め輪と、
    前記第1C型止め輪は、前記第1C型止め輪の合口部が、前記ハウジングの排油出口を向いた姿勢で前記回転軸に装着され、
    前記第2C型止め輪は、前記第2C型止め輪の合口部が、前記ハウジングの排油出口以外の方向を向いた姿勢で前記回転軸に装着される
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のターボチャージャ。
  9. 前記ベアリングハウジングは、前記コンプレッサ側フローティングベアリングを支持するコンプレッサ側ベアリング支持部と、前記タービン側フローティングベアリングを支持するタービン側ベアリング支持部と、を含み、
    前記ベアリングハウジングの内部には、前記コンプレッサ側ベアリング支持部と前記タービン側ベアリング支持部との間に、前記コンプレッサ側フローティングベアリングの第1C型止め輪側から流出されるオイル、及び前記タービン側フローティングベアリングの第2C型止め輪側から流出されるオイルを、前記ハウジングの排油出口へ排出するための排出空間が形成され、
    前記コンプレッサ側ベアリング支持部における前記排出空間側の排出出口側の端部には、前記コンプレッサ側ベアリング支持部の内周面から外周面に向かって前記排出空間側へ延在する切欠き面部が形成されている
    ことを特徴とする請求項8に記載のターボチャージャ。
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