JPWO2017038692A1 - 成形装置 - Google Patents

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Abstract

金属パイプ材料を膨張させて金属パイプを成形する成形装置であって、少なくとも一方が移動可能であり、金属パイプを成形する上型及び下型を有する金型と、金属パイプ材料へ通電することで当該金属パイプ材料を加熱する電極と、加熱された金属パイプ材料内に気体を供給して膨張させる気体供給部と、少なくとも電極による金属パイプ材料への通電時に、電磁力による金型の移動を抑制する金型移動抑制部と、を備える、成形装置。

Description

本発明は、成形装置に関する。
従来、金属パイプを金型により型閉してブロー成形する成形装置が知られている。例えば、特許文献1に開示された成形装置は、金型と、金属パイプ材料内に気体を供給する気体供給部と、を備えている。この成形装置では、金属パイプ材料内を金型内に配置し、金型を型閉した状態で金属パイプ材料に気体供給部から気体を供給して膨張させることによって、金属パイプ材料を金型の形状に対応する形状に成形する。この成形装置では、金属パイプ材料を膨張させる前段階で、電極で金属パイプ材料を保持すると共に、当該電極で金属パイプ材料を通電加熱する。
特開2012−000654号公報
ここで、上記成形装置にあっては、電極で金属パイプ材料を通電加熱すると、金型や金型周辺の部材が磁化する場合がある。このような場合、金属パイプ材料の通電加熱中に、磁化した金型に対して、金型が移動する方向であるスライド方向へ金型が移動するような電磁力が作用する可能性がある。この電磁力が作用することで金型が移動することによって通電加熱中の金属パイプ材料に接触した場合、金型を介して漏電が生じ、装置がダメージを受ける可能性がある。
本発明は、このような課題を解決するために成されたものであり、安全性を向上できる成形装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面に係る成形装置は、金属パイプ材料を膨張させて金属パイプを成形する成形装置であって、少なくとも一方が移動可能であり、金属パイプを成形する上型及び下型を有する金型と、金属パイプ材料へ通電することで当該金属パイプ材料を加熱する電極と、加熱された金属パイプ材料内に気体を供給して膨張させる気体供給部と、少なくとも電極による金属パイプ材料への通電時に、電磁力による金型の移動を抑制する金型移動抑制部と、を備える。
成形装置によれば、金型移動抑制部が、少なくとも電極による金属パイプ材料への通電時に、電磁力による金型の移動を抑制する。すなわち、電極による通電によって金属パイプ材料を加熱する機構を有している場合であっても、金型が電磁力によって金属パイプ材料側へ移動することを抑制できる。これによって、安全性を向上することができる。
成形装置において、金型移動抑制部は、少なくとも電極による金属パイプ材料への通電時に、下型を機械的に固定する固定部を備えてよい。電磁力によって移動しやすい方の金型である下型を固定部によって機械的に固定することで、下型の移動を確実に抑制することができる。
成形装置において、固定部は、少なくとも電極による金属パイプ材料への通電時に、下型の側面へ挿入されるピンを備えてよい。下型の側面側からピンを挿入する構成を採用することで、固定部を簡単な構成とすることができると共に、他の機構との干渉を回避することができる。
成形装置において、金型移動抑制部は、金型の磁化を抑制することによって、電磁力による金型の移動を抑制する金型磁化抑制部を備えてよい。このように、金型磁化抑制部で金型の磁化を抑制することにより、電極による金属パイプ材料への通電時に、金型に作用する電磁力を低減することができる。これによって、電磁力による金型の移動を抑制できる。
成形装置において、金型磁化抑制部は、電極へ供給される直流電流の向きを切り替える切替部を備えてよい。電極へ反対向きの直流電流を流すことで、金型の磁化を打ち消すことができる。
成形装置において、金型磁化抑制部は、金型を取り囲むコイルを備えてよい。これによって、コイルが発生する磁束によって、金型の磁化を打ち消すことができる。
成形装置において、コイルは、上型及び下型のそれぞれを取り囲むように設けられてよい。上型及び下型の両方にコイルを設けることで、効率よく金型の磁化を打ち消すことができる。
成形装置において、上型は、上ダイホルダによって支持され、下型は下ダイホルダによって支持され、金型磁化抑制部は、金型に隣接する位置において、上ダイホルダ及び下ダイホルダの一方から他方側へ向かって延びる凸部によって構成される磁束ループ形成部を備えてよい。これによって、下型と上型に磁束ループが集中することを抑制することができ、金型の磁化の促進を抑制することができる。
成形装置において、上ダイホルダ及び下ダイホルダの少なくとも一方の外側面側に設けられた凸部によって、漏れ磁場抑制部が形成されてよい。これによって、ダイホルダに凸部を設けるだけの簡単な構成によって、漏れ磁場が外部の機器に影響を及ぼすことを防止できる。
このように本発明によれば、成形装置の安全性を向上できる。
本発明の第1実施形態に係る成形装置を示す概略構成図である。 図1のII-II線に沿うブロー成形金型及び上型、下型保持部の横断面図である。 電極周辺の拡大図であって、(a)は電極が金属パイプ材料を保持した状態を示す図、(b)は電極にシール部材が当接した状態を示す図、(c)は電極の正面図である。 成形装置による製造工程を示す図であって、(a)は金型内に金属パイプ材料がセットされた状態を示す図、(b)は金属パイプ材料が電極に保持された状態を示す図である。 図4に続く製造行程を示す図である。 ブロー成形金型及び上型ホルダの動作と金属パイプ材料の形状の変化を示す図である。 図6に続く図である。 図7に続く図である。 通電加熱時における各部材の位置関係を示す拡大断面図である。 成型時における各部材の位置関係を示す拡大断面図である。 第2実施形態に係る成形装置の切替部を示す概略構成図である。 第2実施形態に係る成形装置の切替部を示す概略構成図である。 第3実施形態に係る成形装置の概略断面図である。 第4実施形態に係る成形装置の概略断面図である。 上型及び下型付近の拡大図である。
以下、本発明による成形装置の好適な実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、各図において同一部分又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
[第1実施形態]
〈成形装置の構成〉
図1は、成形装置の概略構成図、図2は、図1のII-II線に沿うブロー成形金型及び上型、下型保持部の横断面図である。図1に示されるように、金属パイプ100(図5参照)を成形する成形装置10は、互いに対となる下型11及び上型12からなるブロー成形金型13と、下型11を保持するための下型保持部91及び上型12を保持するための上型保持部92と、下型11を保持した下型保持部91及び上型12を保持した上型保持部92の少なくとも一方(ここでは、上型保持部92)を移動させる駆動機構80と、下型11と上型12との間で仮想線で示す金属パイプ材料14を保持するパイプ保持機構30と、パイプ保持機構30で保持されている金属パイプ材料14に通電して加熱する加熱機構50と、下型11及び上型12の間に保持され加熱された金属パイプ材料14内に高圧ガス(気体)を供給するための気体供給部60と、パイプ保持機構30で保持された金属パイプ材料14内に気体供給部60からの気体を供給するための一対の気体供給機構(気体供給部)40,40と、ブロー成形金型13を強制的に水冷する水循環機構72とを備える。なお、本実施形態に係る成形装置10は、下型11を上下に駆動させる下型駆動機構90を備えている。また、成形装置10は、上記駆動機構80の駆動、下型駆動機構90の駆動、上記パイプ保持機構30の駆動、上記加熱機構50の駆動、及び上記気体供給部60の気体供給をそれぞれ制御する制御部70と、を備えて構成されている。
下型11は、下型保持部91を介して大きな基台15に固定されている。下型11は、大きな鋼鉄製ブロックで構成され、その上面(上型12との分割面)に凹部16を備える。図1及び図2に示されるように、下型11を保持する下型保持部91は、上から順に、下型11を保持する第1の下ダイホルダ93、第1の下ダイホルダ93を保持する第2の下ダイホルダ94、第2の下ダイホルダ94を保持する下ダイベースプレート95を重ねて備え、この下ダイベースプレート95が基台15に固定される。そして、図1に示されるように、第1の下ダイホルダ93及び第2の下ダイホルダ94の軸線方向長(図1の左右方向長)は、下型11の軸線方向長とほぼ同程度の長さとなっている。
さらに、下型11の左右端(図1における左右端)近傍には電極収納スペース11aが設けられ、当該電極収納スペース11a内に、アクチュエータ(図示しない)によって上下に進退動可能に構成された第1電極17及び第2電極18を備えている。これら第1電極17、第2電極18の上面には、金属パイプ材料14の下側外周面に対応した半円弧状の凹溝17a,18aが形成されていて(図3(c)参照)、当該凹溝17a,18aの部分に丁度金属パイプ材料14が嵌り込むように載置可能とされている。また、第1,第2電極17,18の正面(金型の外側方向の面)は凹溝17a,18aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面17b,18bが形成されている。また、下型11には冷却水通路19が形成されている。下型11の下面側には、第2の下ダイホルダ94及び下ダイベースプレート95を貫通して上下方向に延びる下型駆動機構90が設けられる。下型駆動機構90は、下型11の下面を支持する支持部101と、支持部101から下方へ延びる軸部102と、を備えている。軸部102の下端側は、図示されない駆動部に接続されている。
なお、下型11側に位置する一対の第1,第2電極17,18はパイプ保持機構30を構成しており、金属パイプ材料14を、上型12と下型11との間で昇降可能に支えることができる。なお、成形装置10には、金属パイプ材料14の温度を測定するための熱電対(不図示)が設けられている。例えば、熱電対は、金型13の横側から挿入されてよい。ただし、熱電対は測温手段の一例を示したに過ぎず、輻射温度計又は光温度計のような非接触型温度センサであってもよい。なお、通電時間と温度との相関が得られれば、測温手段は省いて構成することも十分可能である。
上型12は、その下面(下型11との分割面)に凹部24を備え、冷却水通路25を内蔵した大きな鋼鉄製ブロックである。図1及び図2に示されるように、上型12を保持する上型保持部92は、下から順に、上型12を保持する第1の上ダイホルダ96、第1の上ダイホルダ96を保持する第2の上ダイホルダ97、第2の上ダイホルダ97を保持する上ダイベースプレート98を重ねて備え、この上ダイベースプレート98がスライド82に固定される。そして、図1に示されるように、第1の上ダイホルダ96及び第2の上ダイホルダ97の軸線方向長(図1の左右方向長)は、上型12の軸線方向長とほぼ同程度の長さとなっている。また、上型保持部92が固定されたスライド82は、加圧シリンダ26によって吊られる構成とされ、ガイドシリンダ27によって横振れしないようにガイドされている。
上型12の左右端(図1における左右端)近傍には、下型11と同様な電極収納スペース12aが設けられ、この電極収納スペース12a内には、下型11と同じく、アクチュエータ(図示しない)で上下に進退動可能に構成された第1電極17と第2電極18を備えている。これら第1、第2電極17,18の下面には、金属パイプ材料14の上側外周面に対応した半円弧状の凹溝17a,18aが形成されていて(図3(c)参照)、当該凹溝17a,18aに丁度金属パイプ材料14が嵌合可能とされている。また、第1,第2電極17,18の正面(金型の外側方向の面)は凹溝17a,18aに向って周囲がテーパー状に傾斜して窪んだテーパー凹面17b,18bが形成されている。よって、上型12側に位置する一対の第1,第2電極17,18もパイプ保持機構30を構成しており、上下一対の第1,第2電極17,18で金属パイプ材料14を上下方向から挟持すると、丁度金属パイプ材料14の外周を全周に渡って密着するように取り囲むことができるように構成されている。なお、可動部である第1電極17、第2電極18を上下動させる各アクチュエータの固定部は、下型保持部91、上型保持部92にそれぞれ保持・固定されている。
駆動機構80は、上型12及び下型11同士が合わさるように上型12及び上型保持部92を移動させるスライド82と、上記スライド82を移動させるための駆動力を発生する駆動部81と、上記駆動部81に対する流体量を制御するサーボモータ83とを備えている。駆動部81は、加圧シリンダ26を駆動させる流体(加圧シリンダ26として油圧シリンダを採用する場合は動作油)を当該加圧シリンダ26へ供給する流体供給部によって構成されている。
制御部70は、駆動部81のサーボモータ83を制御することによって、加圧シリンダ26へ供給する流体の量を制御することにより、スライド82の移動を制御することができる。なお、駆動部81は、上述のように加圧シリンダ26を介してスライド82に駆動力を付与するものに限られず、例えば、スライド82に駆動部を機械的に接続させてサーボモータ83が発生する駆動力を直接的に又は間接的にスライド82へ付与するものであってもよい。例えば、偏心軸と、偏心軸を回転させる回転力を付与する駆動源(例えば、サーボモータ及び減速機等)と、偏心軸の回転運動を直線運動に変換してスライドを移動させる変換部(例えば、コネクティングロッド又は偏心スリーブ等)と、を有する駆動機構を採用してもよい。なお、本実施形態では、駆動部81がサーボモータ83を備えていなくともよい。
図2に示されるように、下型11の上端面及び上型12の下端面には、いずれも段差が設けられている。具体的には、下型11の上端面の中央には、断面矩形状の凹部16が形成され、上型12の下端面の中央で、下型11の凹部16に対向する位置には、断面矩形状の凹部24が形成されている。
下型保持部91を構成し下型11を保持する第1の下ダイホルダ93は、直方体の上端面93eの中央に、断面矩形状の凹部93aを備えるものであり、この凹部93aの底面93dの中央に設けられて第1の下ダイホルダ93を分割する隙間93c内に、下型11の略下半分を嵌入するようにして保持する。第1の下ダイホルダ93の凹部93aを形成する両脇の各凸部93b,93bと、第1の下ダイホルダ93の底面93dより上方に突出する下型11の略上半分の側面との間には空間S1,S2がそれぞれ設けられ、この空間S1,S2が、ブロー成形金型13を型閉じした際に、第1の上ダイホルダ96の後述する凸部96bが進入する空間とされる。
上型保持部92を構成し上型12を保持する第1の上ダイホルダ96は、直方体の両側において上側から下側に向けて階段状の段差を2段形成することにより、下方に向けて直方体が段階的に小さくなる段付きブロック状に構成される。この第1の上ダイホルダ96の下端面96dの中央には、断面矩形状の凹部96aが形成され、この凹部96a内に、上型12を収容するようにして保持する。従って、第1の上ダイホルダ96の凹部96aを形成する両脇の各凸部96b,96bは、その内側面が、上型12の側面に接するようになっている。また、凸部96b,96bは、上型12の下端面より下方に所定長突出し、ブロー成形金型13を型閉じした際に、第1の下ダイホルダ93の空間S1,S2にそれぞれ進入する部分となっている。また、ブロー成形金型13を型閉じした際に、第1の上ダイホルダ96の凸部96bの下端面(先端面)96dが、第1の下ダイホルダ93の凹部93aの底面93dに当接し、第1の上ダイホルダ96の凸部96bの両脇で凸部96bを形成し当該凸部96bの上方に位置する段差面96eが、第1の下ダイホルダ93の凸部93bの上端面93eに当接するようになっている。
図1に示されるように、加熱機構50は、第1電極17及び第2電極18と、電源51と、この電源51からそれぞれ延びて第1電極17及び第2電極18に接続している導線52と、この導線52に介設したスイッチ53とを有してなる。制御部70は、上記加熱機構50を制御することによって、金属パイプ材料14を焼入れ温度(AC3変態点温度以上)まで加熱することができる。
一対の気体供給機構40の各々は、シリンダユニット42と、シリンダユニット42の作動に合わせて進退動するシリンダロッド43と、シリンダロッド43におけるパイプ保持機構30側の先端に連結されたシール部材44とを有する。シリンダユニット42はブロック41を介して基台15上に載置固定されている。シール部材44の先端には先細となるようにテーパー面45が形成されており、第1,第2電極17,18のテーパー凹面17b,18bに丁度嵌合当接することができる形状に構成されている(図3参照)。シール部材44には、シリンダユニット42側から先端に向かって延在し、詳しくは図3(a),(b)に示されるように、気体供給部60から供給された高圧ガスが流れるガス通路46が設けられている。
図1に示されるように、気体供給部60は、高圧ガス源61と、この高圧ガス源61によって供給されたガスを溜めるアキュムレータ62と、このアキュムレータ62から気体供給機構40のシリンダユニット42まで延びている第1チューブ63と、この第1チューブ63に介設されている圧力制御弁64及び切替弁65と、アキュムレータ62からシール部材44内に形成されたガス通路46まで延びている第2チューブ67と、この第2チューブ67に介設されている圧力制御弁68及び逆止弁69とからなる。圧力制御弁64は、シール部材44の金属パイプ材料14に対する押力に適応した作動圧力のガスをシリンダユニット42に供給する役割を果たす。逆止弁69は、第2チューブ67内で高圧ガスが逆流することを防止する役割を果たす。
制御部70は、気体供給部60の圧力制御弁68を制御することにより、金属パイプ材料14内に所望の作動圧力のガスを供給することができる。また、制御部70は、図示されない熱電対から温度情報を取得し、加圧シリンダ26及びスイッチ53等を制御する。
水循環機構72は、水を溜める水槽73と、この水槽73に溜まっている水を汲み上げ、加圧して下型11の冷却水通路19及び上型12の冷却水通路25へ送る水ポンプ74と、配管75とからなる。省略したが、水温を下げるクーリングタワーや水を浄化する濾過器を配管75に介在させることは差し支えない。
〈成形装置を用いた金属パイプの成形方法〉
次に、成形装置10を用いた金属パイプの成形方法について説明する。図4は、材料としての金属パイプ材料14を投入するパイプ投入工程から、金属パイプ材料14に通電して加熱する通電加熱工程までを示す。より具体的には、図4(a)は、金型内に金属パイプ材料がセットされた状態を示す図、(b)は金属パイプ材料が電極に保持された状態を示す図である。また、図5は、図4に続く製造行程を示す図である。
先ず、焼入れ可能な鋼種の金属パイプ材料14を準備する。図4(a)に示すように、この金属パイプ材料14を、例えばロボットアーム等を用いて、下型11側に備わる第1,第2電極17,18上に載置(投入)する。第1,第2電極17,18には凹溝17a,18aが形成されているので、当該凹溝17a,18aによって金属パイプ材料14が位置決めされる。次に、制御部70(図1参照)は、パイプ保持機構30を制御することによって、当該パイプ保持機構30に金属パイプ材料14を保持させる。具体的には、図4(b)のように、第1電極17、第2電極18を進退動可能としているアクチュエータ(図示しない)を作動させ、各上下に位置する第1,第2電極17,18を接近・当接させる。この当接によって、金属パイプ材料14の両方の端部は、上下から第1,第2電極17,18によって挟持される。また、この挟持は、第1,第2電極17,18に形成される凹溝17a,18aの存在によって、金属パイプ材料14の全周に渡って密着するような態様で挟持されることとなる。
続いて、図1に示されるように、制御部70は、加熱機構50を制御することによって、金属パイプ材料14を加熱する。具体的には、制御部70は、加熱機構50のスイッチ53をONにする。そうすると、電源51から電力が金属パイプ材料14に供給され、金属パイプ材料14に存在する抵抗により、金属パイプ材料14自体が発熱する(ジュール熱)。このとき、熱電対の測定値が常に監視され、この結果に基づいて通電が制御され、気体供給機構40のシリンダユニット42を作動させることによって、シール部材44で金属パイプ材料14の両端をシールする(図3も併せて参照)。
図6は、ブロー成形金型及び第1の上ダイホルダの動作と金属パイプ材料の形状の変化を示す図、図7は、図6に続く図、図8は、図7に続く図である。
図6に示されるように、加熱後の金属パイプ材料14に対してブロー成形金型13が型閉じされていく。このとき、第1の下ダイホルダ93の空間S1,S2に第1の上ダイホルダ96の凸部96b,96bが進入し、下型11の凹部16と上型12の凹部24との間に、パイプ部(本体部)100aを形成するための隙間である略断面矩形状のメインキャビティ部MCが形成されると共に、下型11の上端面と上型12の下端面との間でメインキャビティ部MCの両脇に、メインキャビティ部MCに連通しフランジ部100b,100cを形成するための隙間であるサブキャビティ部SC1,SC2がそれぞれ形成される。
ここで、下型11の上端面と上型12の下端面との間のサブキャビティ部SC1,SC2は、型外へ開放されるように延びている一方で、このサブキャビティ部SC1,SC2は、第1の上ダイホルダ96の凸部96b,96bの内側面96fにより外側から塞がれた状態となっている。この第1の上ダイホルダ96のサブキャビティ部SC1,SC2を型外から塞ぐ凸部96b,96bは、型内で例えば金属パイプが破裂したときに生じる破片等の異物が、サブキャビティ部SC1,SC2を通り型外へ進行することを遮り放出されないように働く。従って、凸部96b,96bを有する第1の上ダイホルダ96は、シールド部材としての機能も兼ねる。
そして、この状態、すなわちブロー成形金型が完全に型閉じする前の状態で、金属パイプ材料14が、メインキャビティ部MC内に収まり、概ね、下型11の凹部16の底面及び上型12の凹部24の底面に接触した状態から、金属パイプ材料14内に気体供給部60によって高圧ガスを供給し、ブロー成形を開始する。
ここで、金属パイプ材料14は高温(950℃前後)に加熱されて軟化しているので、金属パイプ材料14内に供給されたガスは、熱膨張する。このため、例えば供給するガスを圧縮空気とし、950℃の金属パイプ材料14を熱膨張した圧縮空気によって容易に膨張させることができる。
これと並行してブロー成形金型13がさらに型閉じしていき、図7に示されるように、メインキャビティ部MC及びサブキャビティ部SC1,SC2が下型11と上型12との間でさらに狭められていく。
従って、金属パイプ材料14は、メインキャビティ部MC内で凹部16,24に倣うように膨張すると共に、金属パイプ材料14の一部(両側部)14a,14bが、サブキャビティ部SC1,SC2内にそれぞれ入り込むように膨張する。
そして、図8に示されるように、ブロー成形金型13がさらに型閉じしていき、第1の下ダイホルダ93の凹部93aの底面93dに、第1の上ダイホルダ96の凸部96bの下端面96dが当接すると共に、第1の下ダイホルダ93の凸部93bの上端面93eに、第1の上ダイホルダ96の段差面96eが当接し、且つ、第1の下ダイホルダ93の凸部93bの内側面と第1の上ダイホルダ96の凸部96bの外側面が当接し、第1の下ダイホルダ93と第1の上ダイホルダ96が密着した状態で、ブロー成形金型13の型閉じが完了する。
このとき、メインキャビティ部MC及びサブキャビティ部SC1,SC2は、図7に示す状態よりさらに狭められた状態とされ、この状態で、前述したように、サブキャビティ部SC1,SC2は、第1の上ダイホルダ96の凸部96b,96bの内側面96fにより外側から塞がれた状態となっている。
従って、加熱により軟化し高圧ガスが供給された金属パイプ材料14は、メインキャビティ部MCにおいて、当該メインキャビティ部MCの断面矩形状に合わせた断面矩形状のパイプ部100aとして成形されると共に、サブキャビティ部SC1,SC2において、金属パイプ材料14の一部が折り畳まれた断面長方形状のフランジ部100b,100cとして形成される。
このブロー成形時にあっては、ブロー成形されて膨らんだ金属パイプ材料14の外周面が下型11の凹部16に接触して急冷されると同時に、上型12の凹部24に接触して急冷(上型12と下型11は熱容量が大きく且つ低温に管理されているため、金属パイプ材料14が接触すればパイプ表面の熱が一気に金型側へと奪われる。)されて焼き入れが行われる。このような冷却法は、金型接触冷却又は金型冷却と呼ばれる。急冷された直後はオーステナイトがマルテンサイトに変態する(以下、オーステナイトがマルテンサイトに変態することをマルテンサイト変態とする)。冷却の後半は冷却速度が小さくなったので、復熱によりマルテンサイトが別の組織(トルースタイト、ソルバイトなど)に変態する。従って、別途焼戻し処理を行う必要がない。また、本実施形態においては、金型冷却に代えて、あるいは金型冷却に加えて、冷却媒体を金属パイプ100に供給することによって冷却が行われてもよい。例えば、マルテンサイト変態が始まる温度までは金型(上型12及び下型11)に金属パイプ材料14を接触させて冷却を行い、その後型開きすると共に冷却媒体(冷却用気体)を金属パイプ材料14へ吹き付けることにより、マルテンサイト変態を発生させてもよい。なお、本段落の説明は、金属パイプ材料14が鋼鉄である場合を例として説明したものである。
そして、以上のような成形方法により、図5に示されるように、パイプ部100a及びフランジ部100b,100cを有する金属パイプ100を成形品として得ることができる。なお、本実施形態では、メインキャビティ部MCは断面矩形状に構成されているため、金属パイプ材料14は当該形状に合わせてブロー成形されることにより、パイプ部100aは矩形筒状に成形される。ただし、メインキャビティ部MCの形状は特に限定されず、所望の形状に合わせて断面円形、断面楕円形、断面多角形等あらゆる形状を採用しても良い。
次に、図9及び図10を参照して、本実施形態に係る成形装置10の金型移動抑制部110の構成について説明する。図9は、通電加熱時における各部材の位置関係を示す拡大断面図である。図10は、成型時における各部材の位置関係を示す拡大断面図である。成形装置10にあっては、電極17,18で金属パイプ材料14を通電加熱すると、金型13や金型周辺の部材が磁化する場合がある(例えば、後述の図13の磁束ループMP1,MP2を参照)。このような場合、金属パイプ材料14の通電加熱中に、磁化した金型13に対して、金型13が移動する方向であるスライド方向へ金型13が移動するような電磁力が作用する可能性がある。この電磁力が作用することで金型13が移動することによって通電加熱中の金属パイプ材料14に接触した場合、金型13を介して漏電が生じ、装置がダメージを受ける可能性がある。そこで、本実施形態に係る成形装置10は、少なくとも電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、電磁力による金型13の移動を抑制する金型移動抑制部110を備えている。
図9及び図10に示すように、金型移動抑制部110は、少なくとも電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、下型11を機械的に固定する固定部111を備える。固定部111は、少なくとも電極17による金属パイプ材料14への通電時に、下型11の側面11eへ挿入されるピン112と、ピン112を駆動する駆動部113と、を備える。固定部111は、第1の下ダイホルダ93の外側の側面93hに取り付けられている。なお、固定部111の取り付け位置や数量は特に限定されず、第1の下ダイホルダ93の複数カ所に固定部111が設けられてよい。
ピン112は、下型11の側面11eに対して垂直に配置され、軸方向に進退するように駆動する棒状の部材である。ピン112の先端部は、電極17,18による金属パイプ材料14への通電時において、下型11の側面11eに形成された凹部11bと対向する位置に配置される(図9参照)。ピン112は、第1の下ダイホルダ93を貫通して、凹部11bに挿入される。
駆動部113は、ピン112に軸方向の駆動力を付与する。駆動部113は、第1の下ダイホルダ93の側面93hに固定されている。駆動部113の駆動方式は特に限定されず、圧縮空気式、油圧式、電動式のアクチュエータを採用してよい。ただし、駆動部113は、ピン112を凹部11bに挿入するためのものであって、大きな駆動力は必要とされないため、取り扱いの容易な圧縮空気式のシリンダロッドを用いてよい。
このような固定部111は、電極17,18(図4,5参照)による金属パイプ材料14への通電時に、駆動部113でピン112を駆動させて、下型11の凹部11bにピン112を挿入する。通電加熱が終了したら、固定部111は、駆動部113でピン112を駆動させて、下型11の凹部11bからピン112を取り出し、固定を解除する。その後、下型11が上昇すると共に上型12が下降し、金属パイプ材料14の形成が開始する。なお、下型11が上昇した後、アクチュエータ114によって支持部材116が下型11の下面と第2の下ダイホルダ94の上面との間に配置される。これによって、成型時の下型11が支持部材116で支持される。
以上により、本実施形態に係る成形装置10によれば、金型移動抑制部110が、少なくとも電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、電磁力による金型13の移動を抑制する。すなわち、電極17,18による通電によって金属パイプ材料14を加熱する機構を有している場合であっても、金型13が電磁力によって金属パイプ材料14側へ移動することを抑制できる。これによって、通電加熱中に金型13と金属パイプ材料14が接触することで漏電が発生することを防止し、安全性を向上することができる。
また、本実施形態に係る成形装置10において、金型移動抑制部110は、少なくとも電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、下型11を機械的に固定する固定部111を備えている。電磁力によって移動しやすい方の金型である下型11を固定部111によって機械的に固定することで、下型11の移動を確実に抑制することができる。
また、本実施形態に係る成形装置10において、固定部111は、少なくとも電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、下型11の側面11eへ挿入されるピン112を備えている。下型11の側面11e側からピン112を挿入する構成を採用することで、固定部111を簡単な構成とすることができると共に、他の機構との干渉を回避することができる。
なお、固定部111の構成は、機械的に下型11を固定できるものであれば、構成は特に限定されない。例えば、下型11を下方から固定する固定部を採用してもよい。例えば、下型11に下方から挿入された後、水平方向へ屈曲するような機構を設けてよい。あるいは、下型の下方から斜め上方へピンを挿入するような機構を採用してよい。また、気体供給機構40との干渉を避けるようにして、下型11の長手方向からピンを挿入するような構成を採用してもよい。
[第2実施形態]
本発明の第2実施形態に係る成形装置10において、金型移動抑制部110は、金型13の磁化を抑制することによって、電磁力による金型13の移動を抑制する金型磁化抑制部120を備えている。また、図11に示すように、第2実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、電極17,18へ供給される直流電流の向きを切り替える切替部125を備えている。図11に示す切替部125は、図1に示すような成形装置10に組み込まれる。
図11に示すように、切替部125は、第1電極17及び第2電極18の接続先を電源トランス127のプラス極126A側とマイナス極126B側とで切り替えることができる。すなわち、切替部125は、第1電極17がプラス極126Aに接続され、且つ第2電極18がマイナス極126Bに接続されている状態と、第2電極18がプラス極126Aに接続され、且つ第1電極17がマイナス極126Bに接続されている状態とを切り替える。なお、切替部125は、通電加熱中に切替を行ってもよく、一回の通電加熱毎に切替を行ってもよく、複数回の通電加熱毎に切替を行ってもよい。また、切替部125による切替は、制御部が自動的に行ってもよく、作業者の操作によって行われてもよい。
具体的には、切替部125は、電源トランス127のプラス極126Aに対する接続と解除が可能なクランプ121A,121Bと、電源トランス127のマイナス極126Bに対する接続と解除が可能なクランプ122A,122Bと、を備えている。各クランプ121A,121B,122A,122Bは、アクチュエータによって開閉操作がなされる。第1電極17に接続されているラインL1からは、ラインL1Aが分岐してクランプ122Aに接続されると共に、ラインL1Bが分岐してクランプ121Bに接続されている。第2電極18に接続されているラインL2からは、ラインL2Aが分岐してクランプ121Aに接続されると共に、ラインL2Bが分岐してクランプ122Bに接続されている。
切替部125は、第1電極17をプラス極126Aに接続し、且つ第2電極18をマイナス極126Bに接続する場合は、クランプ121Bをプラス極126Aに接続し、クランプ122Bをマイナス極126Bに接続する。切替部125は、第2電極18をプラス極126Aに接続し、且つ第1電極17をマイナス極126Bに接続する場合は、クランプ121Aをプラス極126Aに接続し、クランプ122Aをマイナス極126Bに接続する。
あるいは、図12(a),(b)に示すような切替部130を採用してもよい。切替部130は、第1電極17から引き出されたブスバー131及び第2電極18から引き出されたブスバー132と、電源トランス127のプラス極126A及びマイナス極126Bとの間で接続の切替えを行う。
電源トランス127は、第1電極17側に配置されている。従って、第2電極18から引き出されたブスバー132は、金型13やダイホルダ等を迂回しながら、電源トランス127側へ延ばされる。ブスバー132は、障害物の配置によっては、上下方向に屈曲してもよい。第1電極17から引き出されたブスバー131は、図12(c)に示すようにU字状の形状を有している。このような形状によって、切替部130側のブスバーの長さの違いを弾性変形によって吸収することができる。例えば、切替部130側のブスバーが長い場合は、図12(c)において二転鎖線で示すように、ブスバー131の端部が内側へ撓むことによって、長さを吸収することができる。第1電極17から引き出されたブスバー131は、電源トランス127のプラス極126Aと対向し、第2電極18から引き出されたブスバー132は、電源トランス127のマイナス極126Bと対向している。
図12(a)に示すように、切替部130では、第1電極17から引き出されたブスバー131と電源トランス127のプラス極126Aとを真っ直ぐなブスバー133Aで接続し、第2電極18から引き出されたブスバー132と電源トランス127のマイナス極126Bとを真っ直ぐなブスバー133Bで接続する。これによって、第1電極17がプラス極126Aと接続され、第2電極18がマイナス極126Bと接続される。当該状態から電流の流れを切り替える場合、図12(b)に示すように、切替部130では、第1電極17から引き出されたブスバー131と電源トランス127のマイナス極126Bとを斜め方向に延びるブスバー134Bで接続し、第2電極18から引き出されたブスバー132と電源トランス127のプラス極126Aとを斜め方向に延びるブスバー134Aで接続する。なお、切替部130の切替えは、作業者が手作業でブスバーを付け替えることによって行われる。
以上のように、第2実施形態に係る成形装置10において、金型移動抑制部110は、金型13の磁化を抑制することによって、電磁力による金型13の移動を抑制する金型磁化抑制部120を備えてよい。このように、金型磁化抑制部120で金型13の磁化を抑制することにより、電極17,18による金属パイプ材料14への通電時に、金型13に作用する電磁力を低減することができる。これによって、電磁力による金型13の移動を抑制できる。
また、第2実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、電極17,18へ供給される直流電流の向きを切り替える切替部125,130を備えている。電極17,18へ反対向きの直流電流を流すことで、金型13の磁化を打ち消すことができる。例えば、第1電極17をプラス極として第2電極18をマイナス極とした状態での通電加熱を一定期間続けると、金型13の所定の方向における磁化が進む。これに対して、第1電極17をマイナス極として第2電極18をプラス極とすることで直流電流の流れを反対として通電加熱を行えば、金型13内の所定の方向における磁化を打ち消すことができる。
[第3実施形態]
本発明の第3実施形態に係る成形装置10において、金型移動抑制部110は、金型13の磁化を抑制することによって、電磁力による金型13の移動を抑制する金型磁化抑制部120を備えている。また、図13に示すように、第3実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、金型13を取り囲むコイル140A,140Bを備える。コイル140A,140Bは、上型12及び下型11のそれぞれを取り囲むように設けられる。また、金型磁化抑制部120は、金型13に隣接する位置において、上ダイホルダ96から下ダイホルダ93へ向かって延びる凸部96bによって構成される磁束ループ形成部150を備える。
コイル140A,140Bは、上型12及び下型11の側面を取り囲むように設けられており、本実施形態では、ダイホルダ93,96中に埋設されるように配置される。成形時の邪魔にならないように、コイル140Aは上型12の上端側に配置され、コイル140Bは下型11の下端側に配置される。なお、コイル140A,140Bは、上型12及び下型11の側面に当接するように設けられている。これによって、コイル140A,140Bの磁束を上型12及び下型11に作用させ易くなる。ただし、上型12及び下型11の側面から離間するように設けられてもよい。また、コイル140A,140Bがダイホルダ93,96よりも外周側に設けられてもよい。なお、コイル140A,140Bには、振幅を徐々に減少させながら交流電流などを印加してよい。あるいは、コイル140A,140Bに対して交流でなく、直流を正負反転させて印加してもよい。また、コイル140A,140Bの動作タイミングは特に限定されず、通電加熱を行っている最中に動作してもよく、一回の通電加熱毎に動作を行ってもよく、複数回の通電加熱毎に動作を行ってもよい。
図13に示すような通電加熱を行っている状態において、磁束ループ形成部150を構成する凸部96bは、段差面96eから下方へ突出して、上型12の側面に沿って下方へ延びている。また、凸部96bは、第1の下ダイホルダ93の凸部93bの上端面93eよりも下方へ延びており、下型11の上面11dよりも下方へ延びている。すなわち、凸部96bは、下型11の側面に沿って下方へ延びる。このように、凸部96bは、上型12及び下型11と隣接した位置に設けられている。また、凸部96bは、第1の下ダイホルダ93の凸部93bに対して、金型13とは反対側で隣接している。
以上より、第3実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、金型13を取り囲むコイル140A,140Bを備えている。これによって、コイル140A,140Bが発生する磁束によって、金型13に残留した磁化を打ち消すことができる。
また、第3実施形態に係る成形装置10において、コイル140A,140Bは、上型12及び下型11のそれぞれを取り囲むように設けられている。上型12及び下型11の両方にコイル140A,140Bを設けることで、効率よく金型13の磁化を打ち消すことができる。ただし、上型12に対するコイル140A及び下型11に対するコイル140Bの両方が設けられている必要はなく、何れか一方のみに設けられていればよい。また、上型12及び下型11に対して複数個のコイルが設けられてもよい。
また、第3実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、金型13に隣接する位置において、第1の上ダイホルダ96から第1の下ダイホルダ93へ向かって延びる凸部96bによって構成される磁束ループ形成部150を備えている。これによって、下型11と上型12に磁束ループMPが集中することを抑制することができ、金型13の磁化の促進を抑制することができる。
例えば、磁束ループ形成部150を構成する凸部96bが設けられていない場合、磁束ループMP2のように、上型12から直接下型11へ向かい、下型11から直接上型12へ向かう磁束が支配的になり、金型13内で磁束が集中することで金型13の磁化が進み易くなる。一方、磁束ループ形成部150が形成されている場合、磁束ループMP1のように、上型12から凸部96bを介して下型11へ向かい、下型11から凸部96bを介して上型12へ向かう磁束も形成される。また、磁束ループMP3のように、上型12から凸部96b及び凸部93bを介して下型11へ向かい、下型11から凸部96b及び凸部93bを介して上型12へ向かう磁束も形成される。従って、金型13内に磁束が集中する場合に比して、金型13の磁化の促進を抑制できる。
なお、磁束ループ形成部150は、下型11から金型13の側面に沿って上型12側へ延びるような凸部によって構成されていてもよい。図13に示す形態では、凸部96bは、上端面93eまで及ぶことによって第1の下ダイホルダ93と隣接すると共に、上面11dまで及ぶことによって、下型11とも隣接している。ただし、図15に示す位置関係において、凸部96bは、L1がL2以上となる位置まで及んでいると、金型13の磁化の促進を抑制できるような磁束ループを効果的に形成できる。また、L3がL2以上となるまで凸部96bが及んでいる場合も好適な効果が得られる。L3とL2の関係は、図13の磁束ループMP3に寄与する。L1がL2以上であることの方がL3がL2以上であることより効果が高い。ただし、L1がL2以上であり、且つ、L3がL2以上としてもよい。
[第4実施形態]
本発明の第4実施形態に係る成形装置10において、金型移動抑制部110は、金型13の磁化を抑制することによって、電磁力による金型13の移動を抑制する金型磁化抑制部120を備えている。また、図14に示すように、金型磁化抑制部120は、金型13に隣接する位置において、上ダイホルダ96から下ダイホルダ93へ向かって延びる凸部96bによって構成される磁束ループ形成部150を備える。また、第4実施形態に係る成形装置10は、第1の下ダイホルダ93の外側面側に設けられた凸部93gによって、漏れ磁場抑制部160が形成されている。
漏れ磁場抑制部160を構成する凸部93gは、第1の下ダイホルダ93の上端面93eにおける外側面側の縁部から上方へ向かって延びている。凸部93gは、第1の上ダイホルダ96の段差面96eよりも上方へ延びている。これによって、段差面96eと上端面93eとの間の隙間は、漏れ磁場抑制部160を構成する凸部93gで塞がれる。
以上より、第4実施形態に係る成形装置10において、金型磁化抑制部120は、金型13に隣接する位置において、第1の上ダイホルダ96から第1の下ダイホルダ93へ向かって延びる凸部96bによって構成される磁束ループ形成部150を備えている。これによって、下型11と上型12に磁束ループMPが集中することを抑制することができ、金型13の磁化の促進を抑制することができる。
また、第4実施形態に係る成形装置10において、第1の下ダイホルダ93の外側面側に設けられた凸部93gによって、漏れ磁場抑制部160が形成されている。これによって、第1の下ダイホルダ93に凸部93gを設けるだけの簡単な構成によって、漏れ磁場が外部の機器に影響を及ぼすことを防止できる。なお、漏れ磁場抑制部160を構成する凸部は、第1の上ダイホルダ96の外側面側に設けられてもよい。あるいは、第1の上ダイホルダ96及び第1の下ダイホルダ93に交互に設けられた複数の凸部によって漏れ磁場抑制部160が構成されてもよい。
本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。本発明に係る成形装置は、各請求項の要旨を変更しない範囲において、上述したものを任意に変更したものとすることができる。
ブロー成形金型13は無水冷金型と水冷金型の何れでもよい。ただし、無水冷金型は、ブロー成形終了後に金型を常温付近まで下げるときに、長時間を要する。この点、水冷金型であれば、短時間で冷却が完了する。したがって、生産性向上の観点からは、水冷金型が望ましい。
また、上述の実施形態では、ブロー成形金型13を保持する上型保持部92及び下型保持部91が設けられていたが、保持部91,92の構成自体が金型移動抑制部として機能しない実施形態では、保持部91,92を省略してもよい。
本発明は、上述で説明した金型移動抑制部110のうち、少なくとも一つを有していればよい。すなわち、成形装置10は、固定部111、切替部125,130、コイル140、磁束ループ形成部150のうち、少なくとも一つを有していればよい。あるいは、成形装置10は、固定部111、切替部125,130、コイル140、磁束ループ形成部150の中から二以上の組み合わせに係る構成を有していてもよく、全部を有していてもよい。
10…成形装置、11…下型、12…上型、13…金型、14…金属パイプ材料、40…気体供給機構(気体供給部)、17,18…電極、93…第1の下ダイホルダ、96…第1の上ダイホルダ、110…金型移動抑制部、111…固定部、112…ピン、120…金型磁化抑制部、125,130…切替部、150…磁束ループ形成部、160…漏れ磁場抑制部。

Claims (9)

  1. 金属パイプ材料を膨張させて金属パイプを成形する成形装置であって、
    少なくとも一方が移動可能であり、前記金属パイプを成形する上型及び下型を有する金型と、
    前記金属パイプ材料へ通電することで当該金属パイプ材料を加熱する電極と、
    加熱された前記金属パイプ材料内に気体を供給して膨張させる気体供給部と、
    少なくとも前記電極による前記金属パイプ材料への通電時に、電磁力による前記金型の移動を抑制する金型移動抑制部と、を備える、成形装置。
  2. 前記金型移動抑制部は、少なくとも前記電極による前記金属パイプ材料への通電時に、前記下型を機械的に固定する固定部を備える、請求項1に記載の成形装置。
  3. 前記固定部は、少なくとも前記電極による前記金属パイプ材料への通電時に、前記下型の側面へ挿入されるピンを備える、請求項2に記載の成形装置。
  4. 前記金型移動抑制部は、前記金型の磁化を抑制することによって、電磁力による前記金型の移動を抑制する金型磁化抑制部を備える、請求項1に記載の成形装置。
  5. 前記金型磁化抑制部は、前記電極へ供給される直流電流の向きを切り替える切替部を備える、請求項4に記載の成形装置。
  6. 前記金型磁化抑制部は、前記金型を取り囲むコイルを備える、請求項4に記載の成形装置。
  7. 前記コイルは、前記上型及び前記下型のそれぞれを取り囲むように設けられる、請求項6に記載の成形装置。
  8. 前記上型は、上ダイホルダによって支持され、前記下型は下ダイホルダによって支持され、
    前記金型磁化抑制部は、前記金型に隣接する位置において、前記上ダイホルダ及び前記下ダイホルダの一方から他方側へ向かって延びる凸部によって構成される磁束ループ形成部を備える、請求項4に記載の成形装置。
  9. 前記上ダイホルダ及び前記下ダイホルダの少なくとも一方の外側面側に設けられた凸部によって、漏れ磁場抑制部が形成される、請求項8に記載の成形装置。
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