JPWO2017006504A1 - 圧力容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧力容器の強化用繊維の巻付け工程にライナーに対するボスのねじ締結が緩むことを回避すること。【解決手段】ライナー12およびテールボス32に、テールボス32がライナー12に対して雄ねじ28と雌ねじ34との締結が緩む方向に回転することを阻止する凸部42及び凹部44による回転抑制部を設ける。【選択図】図2

Description

本発明は、圧力容器に関し、更に詳細には、樹脂製のライナーの外側にボスが取り付けられた圧力容器に関する。
圧縮ガスを収容する圧力容器として、樹脂製の円筒状のライナーと、当該ライナーの外側に設けられた繊維強化樹脂製の補強外層とを有するコンポジット型の圧力容器が知られている(例えば、特許文献1)。
補強外層の成形法として、樹脂を含浸させた強化用繊維をライナーの外表面に巻付け、その後に熱処理によって樹脂を硬化させて補強外層を完成させるフィラメントワインディング法が知られている。フィラメントワインディング法は、ライナーの両端部又は一端部をチャッキングし、ライナーを回転させながらライナーの外表面に強化繊維を巻き付けることにより行われる。このため、ライナーのヘッド部(一端部)に取り付けられる口金部材が一方のチャッキング部をなし、ライナーのテール部(他端部)にはチャッキングのためのボスが取り付けられる。
特表2001−524653号公報
ライナーのテール部に雄ねじが突出形成され、ボスに形成された雌ねじが前記雄ねじにねじ係合することにより、ボスがライナーに固定される取付構造の場合、チャッキング状態でライナーを回転させたときに、ライナーに対するボスのねじ締結が緩む虞がある。この緩みが生じると、ライナーから離れる方向にボスが移動し、ライナーに対する強化繊維の巻付けが正常に行われなくなり、強化繊維の巻付け不良によって圧力容器の耐圧性能が低下する虞がある。
本発明が解決しようとする課題は、ライナーに対するボスのねじ締結が緩むことを回避することである。
本発明による圧力容器は、第1のねじ部(28)を有する樹脂製のライナー(12)と、前記第1のねじ部(28)にねじ係合する第2のねじ部(34)を有し、前記第2のねじ部(34)が前記第1のねじ部(28)に締結されることにより前記ライナー(12)の外側に取り付けられるボス(32)と、前記ライナー(12)および前記ボス(32)に設けられ、前記ボス(32)が前記ライナー(12)に対して前記第1のねじ部(28)と前記第2のねじ部との締結が緩む方向に回転することを抑制する回転抑制部(42、44)とを備える。
この構成によれば、ライナー(12)に対してボス(32)が第1のねじ部(28)と第2のねじ部(34)との締結が緩む方向に回転することが回避される。
本発明による圧力容器は、好ましくは、前記回転抑制部は、前記ライナーと前記ボスとの当接面の一方に形成された少なくとも一つの凸部(42)と他方に形成されて前記凸部(42)に係合可能な少なくとも一つの凹部(44)を含んでいる。
この構成によれば、追加の部品を必要とすることなく回転抑制部が構成される。
本発明による圧力容器は、好ましくは、前記凸部(42)は緩斜面(42A)と当該緩斜面(42A)の最凸部に連続する急斜面(42B)とによるラチェット歯形状に形成され、前記凹部(44)は、緩斜面(44A)と当該緩斜面(44A)の最凹部に連続する急斜面(44B)とによるラチェット歯形状に形成され、前記第1のねじ部(28)と前記第2のねじ部(34)とが締結する方向の回転を許し、前記第1のねじ部(28)と前記第2のねじ部(34)との締結が緩む方向の回転を阻止するラチェットをなす。
この構成によれば、ライナー(12)に対してボス(32)が、第1のねじ部(28)と第2のねじ部(34)との締結が緩む方向に回転することが、簡単な構造のラチェットによって確実に阻止される。
本発明による圧力容器は、好ましくは、前記凸部(42)及び前記凹部(44)は、各々、前記急斜面(42B、44B)に互いに相補的な形状に形成されて互いに係合するオーバハング(42C、44C)を有する。
この構成によれば、ライナー(12)に対してボス(32)が、第1のねじ部(28)と第2のねじ部(34)との締結が緩む方向に回転することが、より一層確実に阻止される。更にはボス(32)の取り付け方向における抜けも抑制される。
本発明による圧力容器は、好ましくは、前記凸部(42)及び前記凹部(44)の対が、前記第1のねじ部(28)あるいは前記第2のねじ部(34)を中心とした円周方向の複数箇所に形成されている。
この構成によれば、凸部(42)及び凹部(44)の対が1箇所にのみ形成されている場合に比して、第1のねじ部(28)と第2のねじ部(34)との締結が緩む方向に回転することを阻止する力が強くなる。
本発明による圧力容器によれば、回転抑制部の作用によってライナーに対するボスのねじ締結が緩むことがない。
本発明による圧力容器の実施形態1を示す縦断面図 実施形態1による圧力容器の要部の拡大分解斜視図 実施形態1による圧力容器の要部の部分断面拡大斜視図 実施形態1による圧力容器のボスの締結完了直前を示す要部の拡大断面図 実施形態1による圧力容器のボスの締結完了状態を示す要部の拡大断面図 本発明による圧力容器の実施形態2のボスの締結完了状態を示す要部の拡大断面図 実施形態2による圧力容器の要部を成形する型構造を示す拡大断面図 本発明による圧力容器の実施形態3の要部の拡大分解斜視図 本発明による圧力容器の実施形態4の要部の拡大分解斜視図
以下に、本発明による圧力容器の実施形態1を、図1〜図5を参照して説明する。
圧力容器10は、図1に示されているように、内側に気体または液体を収容する樹脂製のライナー12と、ライナー12の外側に設けられた繊維強化樹脂製の補強外層(繊維強化樹脂層)14とを有する。
ライナー12は、収容する物体や充填条件によって材料を選択される。ライナー12の材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、ポリアミド、ポリケトン、ポリフェニレンサルフィド(PPS)などが挙げられる。本実施形態では、ライナー12はこれらの材料を用いてブロー成形により成形される。なお、ライナー12の成形方法はブロー成形に限られるものではない。
ライナー12の形状は、完成状態の圧力容器10の形状のベースとなるものであり、通常、高圧収容体に対してより軽量化を図ることができる形状、例えば、図1に示されているように、円筒形の胴部と、当該胴部の軸線方向両端を閉じる略半球状の端部とを有する形状が選択される。
補強外層14は、FRP層(繊維強化プラスティック層)により構成されて耐圧構造における主要な構造メンバーとなるものであり、フィラメントワインディング法によって形成される。フィラメントワインディング法では、樹脂が含浸された強化用の繊維(フィラメント)もしくは織布を、後述する口金部材22およびテールボス32の取付部を除くライナー12の外表面に巻き付けた後、樹脂を硬化させることによって補強外層14が形成される。
補強外層14に使用される樹脂としては、強度が高いことからエポキシ系樹脂が一般的である。熱的な安定性を求める場合などにはフェノール系樹脂が使用されることがある。繊維としては、高強度かつ高弾性の繊維が使用されることが多く、例えば、カーボン繊維、ガラス繊維、シリカ繊維、芳香族ポリアミド系樹脂繊維などが一般的である。これらの繊維もしくは繊維を織った布に前記した樹脂が含浸されてFRP層となる。
ライナー12の略半球状の一方の端部、つまりヘッド部16の中央部には、外周に雄ねじ18を形成された円筒部20が外方に突出成形されている。円筒部20は、ライナー12の軸線方向に延在し、ライナー12の内部に連通する注排口21を画定している。雄ねじ18には略円筒形状の口金部材22に内周に形成された雌ねじ24がねじ係合している。口金部材22は、アルミニウム等の金属製のものであり、上述の雄ねじ18と雌ねじ24とのねじ締結によってヘッド部16に固定されている。口金部材22はヘッドボスと呼ばれることもある。
ライナー12の略半球状の他方の端部、つまりテール部26の中央部には、外周に雄ねじ(第1のねじ部)28を形成されたボルト30が外方に突出成形されている。ボルト30はライナー12の軸線方向に延在している。ボルト30には略円柱形状のテールボス32の中心に形成された雌ねじ(第2のねじ部)34がねじ係合している。テールボス32は、アルミニウム等の金属製のものであり、上述の雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ締結によってテール部26に固定されている。
口金部材22とテールボス32とは、ライナー12の中心軸線上に互いに同心に配置されており、フィラメントワインディング法によるFRP層をなす繊維もしくは織布の巻付け工程時に、巻付け機のチャック(不図示)にチャッキング(把持)される被チャック部として用いられる。これにより、ライナー12は両持ち支持され、この状態で、ライナー12を自身の中心軸線周りに回転させることにより、ライナー12に対する繊維もしくは織布の巻付けが行われる。
つぎに、テールボス32の取付構造の詳細を、図2〜図5を参照して説明する。
テール部26の中央部には薄皿状に窪んだ円形の窪み部36が形成されている。テールボス32は、円柱部38および円柱部38の一端に形成されたフランジ部40を有する。円柱部38の他端中央には心出しチャッキングのための中心孔43が形成されている。フランジ部40は窪み部36の補形をなして窪み部36に嵌り込んでいる。窪み部36の底面36Aとフランジ部40の先端面40Aとはライナー12の軸線方向に互いに対向して互いに当接する当接面をなしている。
底面36Aには複数の凸部42がボルト30(雄ねじ28)の中心軸線周りの2箇所に等間隔をおいて形成されている。各凸部42は、平面視で略矩形乃至略台形をなし、緩斜面42Aと、緩斜面42Aの最凸部に連続する急斜面42Bとによるラチェット歯形状(逆止形状)をしている。先端面40Aには複数の凹部44が雌ねじ34の中心軸線周りの2箇所に等間隔をおいて形成されている。凹部44は、凸部42と同一形状の凹部であり、平面視で略矩形乃至略台形をなし、緩斜面44Aと、緩斜面44Aの最凹部に連続する急斜面44Bとによるラチェット歯形状(逆止形状)をしている。なお、急斜面42Bは底面36Aに対して略直角に起立しており、急斜面44Bは先端面40Aに対して略直角に起立している。
凸部42と凹部44とは、雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ係合による螺進によって互いに係合する。この係合において、雄ねじ28と雌ねじ34とがねじ締結する方向(螺進方向)のライナー12に対するテールボス32の回転は緩斜面42A、44Aによって許されるが、先端面40Aが底面36Aに当接した状態(取付完了状態)になったときには、図3および図5に示されているように、急斜面42B、44B同士の当接によってテールボス32がライナー12に対して雄ねじ28と雌ねじ34との締結が緩む方向に回転することが阻止される。このようにして凸部42と凹部44とは、ラチェットによる回転抑制部をなす。
このように、先端面40Aが底面36Aに当接するテールボス32の取付完了状態では、凸部42と凹部44との係合により、テールボス32がライナー12に対して雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ締結が緩む方向に回転することが、簡単な構造によるラチェットによって確実に阻止される。
これにより、フィラメントワインディング法によるFRP層をなす繊維もしくは織布の巻付け工程時に、雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ締結が緩むことがなく、テールボス32がライナー12から離れる方向に移動することがない。そのため、FRP層の巻付け工程時にライナー12に対する繊維もしくは織布の巻付けが正常に行われ、繊維もしくは織布の巻付け不良が防止されることで圧力容器10の耐圧性能が保証される。
回転抑制部は、ライナー12およびテールボス32に形成された凸部42および凹部44によるものであるので、追加の部品を必要とすることがなく、構造が簡単である。凸部42および凹部44の対が雄ねじ28あるいは雌ねじ34の中心軸線周りの複数箇所(2箇所)に設けられていることにより、1箇所の場合に比して、テールボス32がライナー12に対して雄ねじ28と雌ねじ34との締結が緩む方向に回転することを阻止する力が強くなる。これにより、FRP層の巻付け工程時に、雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ締結が緩むことがより一層確実に阻止される。
つぎに、本発明による圧力容器の実施形態2を、図6を参照して説明する。なお、図6において、図5に対応する部分は、図5に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態2では、凸部42の急斜面42Bと凹部44の急斜面44Bとに、互いに相補的な形状のオーバハング42C、44Cが形成されている。オーバハング42Cは急斜面42Bの緩斜面42Aとの接続側の端部から前方に突出している。オーバハング44Cは急斜面44Bの先端面40Aとの接続側の端部から前方に突出している。
このように、オーバハング42Cと44Cとは、互い違いに急斜面42B、44Bより前方に突出し、先端面40Aが底面36Aに当接するテールボス32の取付完了(締結完了)状態では、「ほぞ係合」のように互いに係合する。これにより、テールボス32側の急斜面44Bがライナー12側の急斜面42Bを乗り越えることが確実に防止され、雄ねじ28と雌ねじ34とのねじ締結が緩む方向にテールボス32が回転することが確実に阻止される。更にはテールボス32の取り付け方向(軸線方向)における抜けも抑制される。
図7は実施形態2のライナー12の成形金型の例を示している。ライナー12の成形金型は2分割の金型100Aおよび100Bを含む。金型100Aと100Bとのパーティション面102A、102Bは、オーバハング42Cを含む凸部42の急斜面42Bの部分に設定されている。これにより、オーバハング42Cを含む凸部42の成形が離型時の障害を生じることなく行われる。
つぎに、本発明による圧力容器の実施形態3を、図8を参照して説明する。なお、図8において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態3では、凸部42および凹部44が、各々、平面視で水滴状乃至涙状をなし、雄ねじ28あるいは雌ねじ34の中心軸線周りの3箇所に等間隔に設けられている。この凸部42および凹部44の平面視の形状と個数以外は、実施形態3と実施形態1とは実質的に同一である。したがって、実施形態3でも実施形態1と同様の作用、効果が得られる。
つぎに、本発明による圧力容器の実施形態4を、図9を参照して説明する。なお、図9において、図2に対応する部分は、図2に付した符号と同一の符号を付けて、その説明を省略する。
実施形態4では、凸部42および凹部44が、雄ねじ28あるいは雌ねじ34の中心軸線周りに無間隔に放射状に多数形成され、各々、平面視で略扇形をなしている。これにより、底面36Aおよび先端面40Aがラチット歯による菊座状になっている。
実施形態4では、凸部42および凹部44が、雄ねじ28あるいは雌ねじ34の中心軸線周りに多数あることにより、雄ねじ28と雌ねじ34との締結が緩む方向に回転することを阻止する力が強くなる。また、先端面40Aが底面36Aに当接するライナー12に対する取付完了(締結完了)のテールボス32の回転位置のばらつきに対応することができる。つまり、任意の回転位置でのテールボス32の固定が可能になる。このこと以外は、実施形態4と実施形態1とは実質的に同一であるので、実施形態4でも実施形態1と同様の作用、効果が得られる。
以上、本発明を、その好適な実施形態について説明したが、当業者であれば容易に理解できるように、本発明はこのような実施形態により限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。例えば、急斜面42B、44Bは、底面36Aあるいは先端面40Aに対してアンダカット方向に傾斜していてもよい。また、凸部42および凹部44は、横断形状が二等辺三角形等、ラチェット歯形状以外の形状であってもよい。凸部42がテールボス32に形成され、凹部44がライナー12に形成されていてもよい。凸部42および凹部44等による回転抑制部は、ヘッド部16と口金部材22との間に設けられてもよい。また、上記実施形態に示した構成要素は必ずしも全てが必須なものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない限りにおいて適宜取捨選択することが可能である。
10 圧力容器
12 ライナー
14 補強外層
16 ヘッド部
18 円筒部
20 円筒部
21 注排口
22 口金部材
26 テール部
28 雄ねじ
30 ボルト
32 テールボス
34 雌ねじ
36 窪み部
36A 底面
38 円柱部
40 フランジ部
40A 先端面
42 凸部
42A 緩斜面
42B 急斜面
42C オーバハング
43 中心孔
44 凹部
44A 緩斜面
44B 急斜面
44C オーバハング
実施形態4では、凸部42および凹部44が、雄ねじ28あるいは雌ねじ34の中心軸線周りに無間隔に放射状に多数形成され、各々、平面視で略扇形をなしている。これにより、底面36Aおよび先端面40Aがラチェット歯による菊座状になっている。

Claims (5)

  1. 第1のねじ部を有する樹脂製のライナーと、
    前記第1のねじ部にねじ係合する第2のねじ部を有し、前記第2のねじ部が前記第1のねじに締結されることにより前記ライナーの外側に取り付けられるボスと、
    前記ライナーおよび前記ボスに設けられ、前記ボスが前記ライナーに対して前記第1のねじ部と前記第2のねじ部との締結が緩む方向に回転することを抑制する回転抑制部とを備える圧力容器。
  2. 前記回転抑制部は、前記ライナーと前記ボスとの当接面の一方に形成された少なくとも一つの凸部と他方に形成されて前記凸部に係合可能な少なくとも一つの凹部とを含んでいる請求項1に記載の圧力容器。
  3. 前記凸部は緩斜面と当該緩斜面の最凸部に連続する急斜面とによるラチット歯形状に形成され、前記凹部は、緩斜面と当該緩斜面の最凹部に連続する急斜面とによるラチェット歯形状に形成され、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部とが締結する方向の回転を許し、前記第1のねじ部と前記第2のねじ部との締結が緩む方向の回転を阻止するラチェットをなす請求項2に記載の圧力容器。
  4. 前記凸部及び前記凹部は、各々の前記急斜面に互いに相補的な形状に形成されて互いに係合するオーバハングを有する請求項3に記載の圧力容器。
  5. 前記凸部及び前記凹部は、前記第1のねじ部あるいは前記第2のねじ部の中心軸線周りの複数箇所に形成されている請求項2から4の何れか一項に記載の圧力容器。
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