JPWO2016208229A1 - 放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム - Google Patents

放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システム Download PDF

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Abstract

放射線画像撮影装置でコンソールによる制御を受けずに撮影を行う場合でも、人為的ミスが生じる可能性を的確に低減することが可能な放射線画像撮影装置を提供する。放射線画像撮影装置1の制御手段22は、装置の撮影モードを、画像データDの生成処理を行うことが可能な撮影可能モードと、画像データDの生成処理を行うことができない撮影不可モードとの間で切り替え可能とされており、患者情報と撮影部位情報のうちの少なくとも1つの情報が入力されると、撮影不可モードとされていた装置の撮影モードを撮影可能モードに切り替え、撮影可能モードで行われた撮影で生成した画像データDに情報を付帯させて記憶手段23に記憶させた後、装置の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替える。

Description

本発明は、放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムに関する。
近年、放射線検出素子を二次元状に配列し、放射線照射装置から照射され被写体を透過した放射線に応じて放射線検出素子内で発生した電荷を画像データとして読み取る放射線画像撮影装置(Flat Panel Detector)が種々開発されており、病院等の施設で撮影に用いられている。また、近年、放射線検出素子等が形成されたセンサーパネル等を筐体内に収納し、持ち運び可能とした可搬型の放射線画像撮影装置が開発され、実用化されている。
このような可搬型の放射線画像撮影装置は、現状では、通常、コンピューター等で構成されるコンソールによる撮影制御の下で動作を行うように構成される。すなわち、コンソールは、放射線画像撮影装置を起動させたり、放射線画像撮影装置の電力消費状態(いわゆる省電力状態(sleep状態等ともいう。)や撮影可能状態(wake up状態等ともいう。))を切り替えたり、放射線画像撮影装置から画像データ等を撮影ごとに送信させたり、或いは、生成した放射線画像と、その放射線画像の撮影に対する指示内容が記載された撮影オーダー情報との対応付け(紐付け等ともいう。)等の各処理を行うように構成される(例えば特許文献1等参照)。
そして、このように、放射線画像撮影装置の動作をコンソールが制御するように構成する場合、通常、コンソールから放射線画像撮影装置にこれから行う各撮影に関する撮影オーダー情報等の情報を送信し、放射線画像撮影装置は、それらの情報に従って順番に撮影を行うように制御される。そして、撮影した順番に放射線画像撮影装置からコンソールに画像データが送信される。
そのため、上記のように放射線画像と撮影オーダー情報とを対応付ける際、コンソールは、放射線画像撮影装置から送信されてきた画像データ等に基づいて生成した放射線画像を、順番に撮影オーダー情報と対応付けていけばよく、このように構成すれば、放射線画像をそれに対応しない撮影オーダー情報に対応付けてしまう等の事態が生じることなく、放射線画像と撮影オーダー情報とを対応付けることが可能となる。
一方、近年、例えば特許文献2に記載されているように、コンソールによる制御を受けない状態で放射線画像撮影装置を用いて撮影を行い、撮影された画像データは放射線画像撮影装置内の記憶手段に記憶しておくタイプの放射線画像撮影装置が知られている。そして、このように構成する場合は、放射線画像撮影装置にケーブルを接続したり、或いは放射線画像撮影装置から記憶手段を取り外してコンソールに接続することで、撮影された画像データを放射線画像撮影装置からコンソールに送信するように構成することができる。
そして、このように放射線画像撮影装置でコンソールによる制御を受けずに撮影を行うように構成される場合、放射線技師等の操作者は、撮影オーダー情報等による制約を受けずに自由に撮影を行うことが可能となる。しかし、その反面、撮影された画像データ等に基づいて生成された放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを、コンソール上で自ら行わなくてはならなくなる。
そして、放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを放射技師等の操作者が行う場合には、放射線画像をそれに対応しない撮影オーダー情報と対応付けてしまったり、或いは、放射線画像をどの撮影オーダー情報に対応付ければよいかが分からなくなってしまう等の問題が生じ得る。
そのため、例えば、放射線画像撮影装置が、内蔵された記憶手段に画像データを記憶した番号(すなわち何番目の撮影か)を表示するように構成し(なお、付帯情報としてその番号が画像データのヘッダー等に書き込まれる。)、放射線技師等の操作者がその番号を見て、当該撮影に対応する照射録にその番号をメモしたり、或いは(照射録がない場合等には)患者や撮影部位と番号とを対応付けてメモする等して記録しておき、画像データ等に基づいて生成された放射線画像(ヘッダー等に上記の番号が書き込まれている。)に付帯されている番号とメモ等に基づいて、放射線画像と、事前或いは事後に作成された撮影オーダー情報とを対応付けるように構成される場合がある。
国際公開第2011/142157号パンフレット 特開2010−137059号公報
しかしながら、このように構成しても、放射線技師等の操作者が、放射線画像撮影装置に表示された番号を見たり、その番号をメモしたり、患者や撮影部位と番号とを対応付けたりしなければならず、人(操作者)が行う手順が多くなるため、人為的ミス(ヒューマンエラー)が生じる可能性はあまり低減されない。
そして、放射線画像がそれに対応しない撮影オーダー情報と対応付けられてしまうと、例えば、本来その患者が有していないはずの傷病等をその患者が有しているように誤診されてしまったり、逆に、本来その患者が有しているはずの傷病等がなくなった(治った)と誤診されてしまったりする等の誤診断につながる虞れがある。
本発明は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、放射線画像撮影装置でコンソールによる制御を受けずに撮影を行う場合でも、人為的ミスが生じる可能性を的確に低減することが可能な放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムを提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、本発明の放射線画像撮影装置は、
二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成する画像データの生成処理を行うように制御する制御手段と、
前記画像データを記憶する記憶手段と、
を備える放射線画像撮影装置において、
前記制御手段は、
撮影モードを、前記画像データの生成処理を行うことが可能な撮影可能モードと、前記画像データの生成処理を行うことができない撮影不可モードとの間で切り替え可能とされており、
患者情報と撮影部位情報のうちの少なくとも1つの情報が入力されると、前記撮影不可モードとされていた前記撮影モードを前記撮影可能モードに切り替え、前記撮影可能モードで行われた撮影で生成した前記画像データに前記情報を付帯させて前記記憶手段に記憶させた後、前記撮影モードを前記撮影可能モードから前記撮影不可モードに切り替えることを特徴とする。
また、本発明の放射線画像撮影システムは、
上記の放射線画像撮影装置と、
前記患者情報と前記撮影部位情報のうちの少なくとも1つの前記情報を前記放射線画像撮影装置に入力する入力手段と、
前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線照射装置と、
を備えることを特徴とする。
本発明のような方式の放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムによれば、放射線画像撮影装置でコンソールによる制御を受けずに撮影を行う場合でも、人為的ミスが生じる可能性を的確に低減することが可能となり、患者情報や撮影部位情報を的確に画像データDに付帯させることが可能となる。そのため、画像データDに付帯されている患者情報や撮影部位情報に基づいて当該撮影に関する撮影オーダー情報を的確に割り出し、画像データD等に基づいて生成された放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の外観を示す斜視図である。 放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。 連携方式で撮影を行う場合に放射線画像撮影装置の各走査線にオン電圧を印加するタイミング等を説明するタイミングチャートである。 非連携方式で撮影を行う場合に放射線画像撮影装置の各走査線にオン電圧を印加するタイミング等を説明するタイミングチャートである。 図4に示した処理シーケンスと同じ処理シーケンスを繰り返してオフセットデータの読み出し処理を行うことを説明するタイミングチャートである。 放射線画像撮影装置と放射線照射装置と入力手段とを備える放射線画像撮影システムを表す図である。 本実施形態に係る放射線画像撮影装置における撮影モードの切り替えと各処理とのタイミング等を説明する図である。 照射録に表示されているバーコードの例を表す図である。 撮影オーダー情報の例を示す図である。 放射線画像撮影装置とコンソールとを備える放射線画像撮影システムを表す図である。
以下、本発明に係る放射線画像撮影装置および放射線画像撮影システムの実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、放射線画像撮影装置として、シンチレーター等を備え、照射された放射線をシンチレーターで可視光等の他の波長の光に変換して放射線検出素子で画像データを得るいわゆる間接型の放射線画像撮影装置について説明するが、本発明は、シンチレーター等を介さずに放射線を放射線検出素子で直接検出する、いわゆる直接型の放射線画像撮影装置に対しても適用することも可能である。
[放射線画像撮影装置]
本実施形態に係る放射線画像撮影装置の基本的な構成等について説明する。図1は、放射線画像撮影装置の外観を示す斜視図である。
本実施形態では、放射線画像撮影装置1は、後述する放射線検出素子7等が筐体2内に収納されて構成されており、筐体2の一方の側面には、電源スイッチ25や切替スイッチ26、前述したコネクター27、インジケーター28等が配置されている。また、図示を省略するが、本実施形態では、筐体2の例えば反対側の側面等に、後述するコンソール58等と無線方式で通信を行うためのアンテナ29(後述する図2参照)が設けられている。なお、放射線画像撮影装置1は、外部と無線方式で通信を行う場合にはアンテナ29を用い、外部と有線方式で通信を行う場合にはコネクター27に図示しないケーブル等を接続させて通信するようになっている。
図2は、放射線画像撮影装置の等価回路を表すブロック図である。図2に示すように、放射線画像撮影装置1には、図示しないセンサー基板上に複数の放射線検出素子7が二次元状(マトリクス状)に配列されている。各放射線検出素子7は、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させるようになっている。各放射線検出素子7には、バイアス線9が接続されており、バイアス線9は結線10に接続されている。そして、結線10はバイアス電源14に接続されており、バイアス電源14からバイアス線9等を介して各放射線検出素子7に逆バイアス電圧が印加されるようになっている。
各放射線検出素子7には、薄膜トランジスター(Thin Film Transistor。以下、TFTという。)8がスイッチ素子として接続されており、TFT8は信号線6に接続されている。また、走査駆動手段15では、配線15cを介して電源回路15aから供給されたオン電圧とオフ電圧がゲートドライバー15bで切り替えられて走査線5の各ラインL1〜Lxに印加されるようになっている。そして、各TFT8は、走査線5を介してオン電圧が印加されるとオン状態になって、放射線検出素子7内に蓄積された電荷を信号線6に放出させ、また、走査線5を介してオフ電圧が印加されるとオフ状態になって、放射線検出素子7と信号線6との導通を遮断して、放射線検出素子7内で発生した電荷を放射線検出素子7内に蓄積させるようになっている。
読み出しIC16内には複数の読み出し回路17が設けられており、読み出し回路17にはそれぞれ信号線6が接続されている。そして、画像データDの生成処理の際には、放射線検出素子7から電荷が放出されると、電荷は信号線6を介して読み出し回路17に流れ込み、増幅回路18では流れ込んだ電荷の量に応じた電圧値が出力される。そして、相関二重サンプリング回路(図2では「CDS」と記載されている。)19は、増幅回路18から出力された電圧値をアナログ値の画像データDとして読み出して下流側に出力する。そして、出力された画像データDはアナログマルチプレクサー21を介してA/D変換器20に順次送信され、A/D変換器20でデジタル値の画像データDに順次変換され、記憶手段23に出力されて順次保存されるようになっている。
制御手段22は、図示しないCPU(Central Processing Unit)やROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、入出力インターフェース等がバスに接続されたコンピューターや、FPGA(Field Programmable Gate Array)等で構成されている。専用の制御回路で構成されていてもよい。制御手段22には、SRAM(Static RAM)やSDRAM(Synchronous DRAM)、NAND型フラッシュメモリー等で構成される記憶手段23が接続されており、また、アンテナ29やコネクター27を介して外部と無線方式や有線方式で通信を行う通信部30が接続されている。
また、制御手段22には、走査駆動手段15や読み出し回路17、記憶手段23、バイアス電源14等の各機能部に必要な電力を供給する内蔵電源24等が接続されている。そして、制御手段22は、画像データDの生成処理の際には、上記のように走査駆動手段15や読み出し回路17等の動作を制御して、各放射線検出素子7から電荷を読み出して画像データDを生成するように制御するようになっている。
なお、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1は、図示しない撮影台に装填して撮影に用いることも可能であるが、図示を省略するが、撮影台に装填せずに、いわば単独の状態で、例えば被写体である患者の身体にあてがったり、或いは例えば患者とベッドとの間に挿入する等して撮影に用いることもできるようになっている。
[放射線画像撮影装置の電力消費モードについて]
また、本実施形態では、制御手段22は、放射線画像撮影装置1の撮影モードを、画像データDの生成処理を行うことが可能な撮影可能モードと、画像データDの生成処理を行うことができない撮影不可モードとの間で切り替えることができるようになっている。
撮影可能モードは、制御手段22の制御に基づいて、前述した内蔵電源24から走査駆動手段15や各読み出しIC16、バイアス電源14等の撮影を行うために必要な各機能部に電力を供給して画像データDの生成処理を行うことが可能なモードを言う。
また、撮影不可モードは、外部からの信号等を受信するために必要な通信部30等以外には電力を供給しない、いわゆる省電力モード(sleepモード等ともいう。)や、走査駆動手段15等には電力を供給するが、撮影を行うために必要な動作を行わせない、いわゆるスタンバイモード等を含む、画像データDの生成処理を行うことができないモードを言う。そのため、放射線画像撮影装置1の撮影モードが撮影不可モードである場合に、被写体を介して放射線画像撮影装置1に放射線が照射されても、放射線画像撮影装置1は画像データDを生成しない。
なお、制御手段22が、どのようなタイミングで放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影可能モードと撮影不可モードとの間で切り替えるかについては、後で詳しく説明する。
[撮影時に行われる処理について]
ここで、撮影時に放射線画像撮影装置1で行われる処理について説明する。その際、放射線画像撮影装置1と放射線照射装置51(後述する図6参照)との間で信号の送受信等を行って連携を取りながら撮影を行う場合(以下、この場合の撮影方式を連携方式という。)と、放射線画像撮影装置1と放射線照射装置51との間で信号の送受信等を行わずに撮影を行う場合(以下、この場合の撮影方式を非連携方式という。)とで、放射線画像撮影装置1で行われる処理が異なる。
連携方式の場合、例えば図3の左側の部分に示すように、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、走査駆動手段15のゲートドライバー15b(図2参照)から走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加させ、各TFT8を順次オン状態にして各放射線検出素子7内に残存する電荷を除去する放射線検出素子7のリセット処理を行わせる。
そして、放射線技師等の操作者が放射線を照射するために放射線照射装置51の曝射スイッチ51A(後述する図6参照)を操作(いわゆる全押し)すると、放射線照射装置51から放射線画像撮影装置1に対して照射開始信号が送信される。そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、照射開始信号を受信すると、図3に示すように、走査線5の最終ラインLxまでオン電圧を印加させて放射線検出素子7のリセット処理を行った時点でリセット処理を終了させ、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオフ電圧を印加させて各TFT8をオフ状態にさせて、放射線の照射により各放射線検出素子7内で発生した電荷を各放射線検出素子7内に蓄積させる電荷蓄積状態に移行させる。そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、それと同時に、放射線照射装置51にインターロック解除信号を送信する。
放射線照射装置51は、インターロック解除信号を受信すると、その時点で放射線を照射する。なお、図3における斜線部分は、放射線照射装置51から放射線が照射されている期間を表す。そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、電荷蓄積状態に移行してから所定の蓄積時間τが経過した時点で、図3の右側の部分に示すように、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して、上記のようにして各放射線検出素子7から画像データDを読み出して画像データDの生成処理を行うように構成される。
一方、非連携方式の場合、放射線画像撮影装置1と放射線照射装置51との間で信号の送受信等は行われない。そのため、非連携方式の場合は、放射線画像撮影装置1が自ら放射線照射装置51からの放射線の照射が開始されたことを検出するように構成される。そして、このように、非連携方式で撮影が行われる場合に、放射線画像撮影装置1の制御手段22が放射線の照射開始を検出する処理を行うように構成することで、放射線画像撮影装置1と放射線照射装置51との間で信号の送受信等を行わない(或いは行うことができない)場合でも、放射線画像撮影装置1が自ら放射線の照射開始を検出して、撮影を的確に行うことが可能となる。
なお、このように放射線画像撮影装置1自体で放射線の照射を検出する方法としては、例えば特開2009−219538号公報や国際公開第2011/135917号パンフレット、国際公開第2011/152093号パンフレット等に記載された方法を用いることが可能であり、詳しくはそれらの公報等を参照されたい。
以下、非連携方式において放射線画像撮影装置1で行われる処理として、上記の国際公開第2011/135917号パンフレットに記載されているリークデータdleakやそれから算出される値に基づいて放射線の照射開始を検出するように放射線画像撮影装置1が構成されている場合を例に挙げて、具体的に説明する。
リークデータdleakとは、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオフ電圧を印加し、オフ状態とされた各TFT8を介して各放射線検出素子7から信号線6にリークする電荷を読み出し回路17で読み出したデータである。そして、放射線画像撮影装置1に放射線が照射されると、読み出されるリークデータdleakの値が増加することを利用して放射線の照射開始を検出することができる。
上記のように、リークデータdleakは各TFT8をオフ状態とした状態で読み出されるデータであるため、各TFT8をオフ状態としたままだと各放射線検出素子7内に暗電荷(暗電流等ともいう。)が蓄積され続ける状態になる。そのため、図4の左側の部分に示すように、リークデータdleakの読み出し処理(図4のL参照)と交互に、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加させて放射線検出素子7のリセット処理(図4のR参照)が行われる。
そして、上記のように放射線技師等の操作者が曝射スイッチ51Aを操作して放射線照射装置51から放射線を照射させると、放射線画像撮影装置1は、ある回のリークデータdleakの読み出し処理で読み出されたリークデータdleakが急激に大きくなるため、読み出したリークデータdleak等に基づいて放射線の照射開始を検出することができる(図4の「検出」参照)。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、このようにして放射線の照射開始を検出すると、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオフ電圧を印加させて電荷蓄積状態に移行させて、電荷蓄積状態に移行させる。そして、電荷蓄積状態に移行してから所定の蓄積時間τが経過した時点で、図4の右側の部分に示すように、ゲートドライバー15bから走査線5の各ラインL1〜Lxにオン電圧を順次印加して、上記のようにして各放射線検出素子7から画像データDを読み出して画像データDの生成処理を行うように構成される。
なお、図4では、画像データDの生成処理の際、放射線の照射開始を検出したリークデータdleakの読み出し処理(L)の直前にリセット処理(R)のためにオン電圧を印加した走査線5(図4の場合は走査線5のラインL4)の次にオン電圧を印加すべき走査線5(図4の場合は走査線5のラインL5)からオン電圧の印加を開始して画像データDの生成処理を行う場合が示されているが、例えば連携方式(図3参照)の場合と同様に、走査線5の最初のラインL1からオン電圧を順次印加して画像データDの生成処理を行うように構成することも可能である。
[オフセットデータの読み出し処理等について]
連携方式の場合も非連携方式の場合も同様に、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにして画像データDの生成処理を行うと、例えば図5に示すようにしてオフセットデータOの読み出し処理を行う。なお、図5では、図4に示した非連携方式の場合のオフセットデータOの読み出し処理が記載されている。
すなわち、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、例えば図4に示したようにして画像データDの生成処理を行うと、続いて、所定フレーム分の放射線検出素子7のリセット処理を行った後、図5に示すように、図4に示した画像データDの生成処理までの処理シーケンスと同じ処理シーケンスを繰り返して各放射線検出素子7からのオフセットデータOの読み出し処理を行う。なお、オフセットデータOの読み出し処理前の電荷蓄積状態では、放射線画像撮影装置1には放射線は照射されない。
なお、図5に示すように、オフセットデータOの読み出し処理における電荷蓄積状態の前に、読み出し回路17に読み出し動作を行わせてリークデータdleakの読み出し処理(L)を行わせるように構成してもよく、また、この場合は放射線の照射開始の検出処理を行う必要はないため、リークデータdleakの読み出し処理(L)を行わないように構成することも可能である。また、連携方式で撮影が行われる場合は、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線画像撮影装置1に放射線が照射されない状態で、図3に示した処理シーケンスと同じ処理シーケンスを繰り返してオフセットデータOの読み出し処理を行うように構成される。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、このようにしてオフセットデータOを読み出すと、画像データDと同様に、オフセットデータOも記憶手段23に記憶させるように構成される。
なお、後の放射線画像の生成処理で、下記(1)式のように放射線検出素子7ごとに画像データDからオフセットデータOが減算されて、いわゆる真の画像データD(すなわち放射線の照射に起因して各放射線検出素子7内で発生した電荷に基づく、暗電荷等のノイズ成分を含まない画像データ)が算出される。
=D−O …(1)
そして、放射線画像撮影装置1の記憶手段23に、各放射線検出素子7の画像データDとオフセットデータOとを記憶するように構成するよりも、上記(1)式に従って算出される各放射線検出素子7の真の画像データDを記憶するように構成れば、記憶手段23に記憶されるデータ量が半減されるため、その分、記憶手段23に記憶させることができる放射線画像の枚数(すなわち撮影の回数)を多くすることができる。
そのため、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにオフセットデータOを読み出した時点で、放射線検出素子7ごとに上記(1)式に従って画像データDからオフセットデータOを減算して真の画像データDを算出し、算出した真の画像データDを記憶手段23に記憶するように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1の記憶手段23に記憶された画像データDやオフセットデータO、或いは上記のようにして算出されて記憶手段23に記憶された真の画像データDは、後でコンソールに送信され、コンソール上でそれらに基づいて放射線画像の生成処理等が行われるが、この点については、後で説明する。
[本発明に特有の放射線画像撮影装置等の構成等について]
次に、本発明に特有の放射線画像撮影装置1および放射線画像撮影システム50の構成について説明する。
本実施形態では、図6に示すように、コンソールによる制御を受けずに撮影を行う、いわゆる自立型の放射線画像撮影装置1や、放射線照射装置51等を、撮影現場(例えば病院の病室や患者の自宅、或いは骨折した競走馬等が保護されている場所等)に持ち込んで撮影が行われる場合が想定されている。
この場合、撮影された画像データDやオフセットデータO或いは真の画像データDを放射線画像撮影装置1の記憶手段23に溜め込んでおき、一連の撮影が終わった時点で、放射線技師等の操作者が放射線画像撮影装置1をコンソールの所に持参して、放射線画像撮影装置1からコンソールに画像データDやオフセットデータO或いは真の画像データDを送信するように運用される。
なお、自立型の放射線画像撮影装置1を、上記の患者の自宅等のように撮影環境が整っていない撮影現場だけでなく、撮影環境が整った病院等の撮影室に持ち込んで撮影を行う場合にも、本発明を適用することが可能である。
また、自立型の放射線画像撮影装置1や放射線照射装置51を撮影現場に持ち込んで撮影を行う場合、放射線照射装置51が、放射線画像撮影装置1との間で信号の送受信等を行うことができないように構成されている場合が少なくないため、撮影が非連携方式で行われる場合が多いことが想定されるが、放射線照射装置51が放射線画像撮影装置1との間で信号の送受信等を行うことができるように構成されている場合は、撮影を連携方式で行うことも可能である。
本実施形態では、図7に示すように、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力手段52(図6参照)から患者情報と撮影部位情報のうちの少なくとも1つの情報が入力されると、前述した装置の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替える。なお、入力手段52から情報が入力されるまでは、撮影モードは撮影不可モードとされている。
そして、撮影可能モードで放射線が照射されて行われた撮影の際に上記の生成処理で生成した画像データD(或いは上記(1)式に従って算出した真の画像データD。以下、真の画像データDの場合も含めて画像データDという。)にその情報を付帯させて上記のようにして記憶手段23に記憶させた後、装置の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えるように構成されている。
以下、具体的な構成例を挙げて説明する。例えば、放射線技師等の操作者は、放射線画像撮影を行う際、通常、撮影ごとに撮影条件(すなわち例えば放射線照射装置51に設定した管電圧や管電流、照射時間(或いはいわゆるmAs値)等)や撮影状況等を記憶するための照射録を所持している。
そのため、例えば図8に示すように、照射録IRの紙面上に、当該撮影の対象である患者の氏名や患者ID等すなわち患者情報や、胸部正面等の撮影部位情報が書き込まれたバーコードBCを予め印刷しておき、バーコードリーダーで照射録上のバーコードを読み取り、バーコード中に書き込まれている患者情報と撮影部位情報を放射線画像撮影装置1に送信して入力するように構成することが可能である。
この場合は、バーコードリーダーが入力手段52に相当する。なお、この場合は、放射線技師等の操作者がバーコードリーダーを撮影現場に持参することになる。また、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報や撮影部位情報を送信して入力する方法としては、例えばBluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)、IrDA(Infrared Data Association)等を用いた無線通信を用いてもよく、また、入力手段52と放射線画像撮影装置1とを図示しないケーブルで接続する等して有線方式で送信して入力するように構成することも可能である。
放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにして患者情報と撮影部位情報が入力されると、撮影不可モードとされていた装置の撮影モードを撮影可能モードに切り替える。そして、撮影が非連携方式で行われる場合は、図4に示したように、リークデータdleakの読み出し処理(L)と放射線検出素子7のリセット処理(R)とを開始して放射線の照射開始の検出処理を開始する。また、撮影が連携方式で行われる場合は、図3に示したように放射線検出素子7のリセット処理を開始して撮影に備える。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のようにして放射線照射装置51から図示しない被写体を介して放射線が照射されて撮影が行われ、画像データDの生成処理(図4等参照)やオフセットデータOの読み出し処理(図5参照)を行わせると、生成した画像データD(前述したように真の画像データDの場合も含む。以下同じ。)に、入力された患者情報と撮影部位情報とを、画像データDのヘッダー等に書き込む等して付帯させる。
そして、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、患者情報等を付帯させた画像データDを記憶手段23に記憶させる。そして、その後、装置の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えるように構成されている。画像データDとオフセットデータOとを別々に記憶手段23に記憶させる場合に、オフセットデータOにも患者情報等を付帯させるように構成することも可能である。
[作用]
次に、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50の作用について説明する。
放射線画像撮影装置1の制御手段22は、放射線技師等の操作者により電源スイッチ25(図1参照)がオンされる等して起動すると、放射線検出素子7のリセット処理等の所定の初期動作を行った後、装置の撮影モードを撮影不可モードにする。その際、例えば撮影不可モードがスタンバイモードであれば、制御手段22は、走査駆動手段15や各読み出し回路17等(図2参照)が動作しないように制御する。
また、例えば撮影不可モードが省電力モードであれば、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、上記のように各機能部に初期動作を行わせた後、内蔵電源24から通信部30等の必要な機能部にのみ電力を供給させる状態にして、自らもスリープ状態に移行する。このように、制御手段22は、各機能部の初期動作が完了すると、装置の撮影モードを撮影不可モードに切り替える。
なお、放射線画像撮影装置1の撮影モードが撮影不可モードである場合に、放射線照射装置51から放射線画像撮影装置1に放射線が照射されても、放射線画像撮影装置1では画像データDの生成処理は行われない。すなわち、放射線が照射されても、放射線画像撮影装置1で画像データDが生成されたり記憶手段23に記憶されたりすることはない。
そして、放射線技師等の操作者により、照射録の紙面上に印刷されたり貼付されて表示されているバーコードがバーコードリーダー(すなわち入力手段52)で読み取られ、バーコード中に書き込まれている患者情報や撮影部位情報が放射線画像撮影装置1に送信されて入力されると、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、例えばその時点でスリープ状態になっている場合は、上記の情報を受信した通信部30からの覚醒信号に従って覚醒(wake up)する。
そして、制御手段22は、その時点で、装置の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替える。すなわち、内蔵電源24から走査駆動手段15や各読み出し回路17等に電力を供給させて、前述したように、撮影が非連携方式で行われる場合は放射線の照射開始の検出処理を開始させ、撮影が連携方式で行われる場合は放射線検出素子7のリセット処理を開始させる。
そして、放射線技師等の操作者の曝射スイッチ51Aに対する操作により放射線照射装置51から被写体を介して放射線画像撮影装置1に放射線が照射される際には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、前述したような制御を行って(図3や図4参照)電荷蓄積状態に移行させ、生成した画像データDに入力された患者情報や撮影部位情報を付帯させて記憶手段23に記憶させる。
そして、このようにして患者情報等を付帯させた画像データDを記憶手段23に記憶ささせると、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、装置の撮影モードを、撮影可能モードから撮影不可モードに切り替える。そのため、その後、改めて入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報等が入力されない限り、放射線照射装置51から放射線画像撮影装置1に放射線が照射されても、放射線画像撮影装置1では画像データDが生成されたり記憶手段23に記憶されたりすることはない。
このように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50では、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報等の入力がない限り、放射線画像撮影装置1では画像データDは生成されない。そして、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報等が入力された場合にだけ、放射線画像撮影装置1で画像データDが生成され、画像データD(前述したように真の画像データDである場合を含む。以下同じ。)に入力された患者情報や撮影部位情報が付帯される。
すなわち、撮影ができない状態(撮影不可モード)にあった放射線画像撮影装置1が、患者情報や撮影部位情報が入力されることをトリガーとして撮影可能な状態(撮影可能モード)になり、その状態で撮影された画像データDにその患者情報や撮影部位情報を付帯させる。そして、再び撮影ができない状態(撮影不可モード)になる。
言い換えれば、撮影不可能な状態にあった放射線画像撮影装置1が、患者情報や撮影部位情報の入力があると撮影可能になり、直後に生成した画像データDに患者情報や撮影部位情報を付帯させて保存すると、再び撮影不可能な状態に戻る。そして、患者情報等の入力がない限り、たとえ放射線が照射されても画像データDを生成しない。
そのため、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50では、患者情報や撮影部位情報と、それに基づいて撮影された画像データDとが、確実に1:1に対応付けられることになる。
そして、放射線技師等の操作者が、誤った照射録のバーコード、すなわち当該撮影に関する照射録とは異なる照射録に印刷されているバーコードをバーコードリーダーで読み取る等しない限り、患者情報や撮影部位情報をそれに対応する画像データDに的確に対応付けて付帯させることが可能となる。
すなわち、本実施形態において、少なくとも患者情報や撮影部位情報と画像データDとの対応付けにおいて、人為的ミスが発生するのは、バーコードリーダーで読み取らせるバーコードを誤ったような場合に限られる。そのため、前述した従来の場合のように、例えば放射線技師等の操作者が、放射線画像撮影装置に表示された番号を見たり、その番号をメモしたり、患者情報や撮影部位情報と番号とを対応付けたりして、患者情報や撮影部位情報と画像データDとを対応付ける場合に比べて、人為的ミスが発生する可能性を的確に低減されることが可能となる。
[効果]
以上のように、本実施形態に係る放射線画像撮影装置1や放射線画像撮影システム50によれば、放射線画像撮影装置1でコンソール等による制御を受けずに撮影を行う場合でも、人為的ミスが生じる可能性を的確に低減することが可能となり、患者情報や撮影部位情報を的確に画像データD(真の画像データDである場合を含む。以下同じ。)に付帯させることが可能となる。
そのため、画像データDに付帯されている患者情報や撮影部位情報に基づいて当該撮影に関する撮影オーダー情報を的確に割り出し、画像データD等に基づいて生成された放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付ける(すなわち紐付ける)ことが可能となる。そのため、前述したように、放射線画像がそれに対応しない撮影オーダー情報と対応付けられてしまい、本来その患者が有していないはずの傷病等をその患者が有しているように誤診されてしまったり、本来その患者が有しているはずの傷病等がなくなった(治った)と誤診されてしまったりする等の誤診断等が生じることを的確に防止することが可能となる。
なお、上記のようにして撮影オーダー情報と的確に対応付けられた放射線画像は、放射線技師等の操作者が承認して確定すると、例えばPACS(Picture Archiving and Communication System)等の所定の外部システムに送信される。
また、撮影オーダー情報は、HIS(Hospital Information System;病院情報システム)やRIS(Radiology Information System;放射線科情報システム)から取り寄せたり、撮影オーダー情報が記載された紙面上から読み取ったり、或いはコンソールCに直接入力される等して、コンソールCに入手される。
撮影オーダー情報は、例えば図9に例示するように、患者情報としての「患者ID」P2、「患者氏名」P3、「性別」P4、「年齢」P5、「診療科」P6や、撮影部位情報としての「撮影部位」P7や「撮影方向」P8等で構成されている。そして、例えば、撮影オーダーを受け付けた順に、各撮影オーダー情報に対して「撮影オーダーID」P1が自動的に割り当てられる。
そして、照射録は、通常、この撮影オーダー情報に基づいて、撮影オーダー情報ごとに作成される。そのため、照射録を作成する際に、撮影オーダー情報に指示されている患者情報や撮影部位情報をバーコードに書き込んで照射録上に印刷したり、印刷されたバーコードを貼付したりして、照射録上にバーコードを表示することで、入力手段52を介して放射線画像撮影装置1に入力され、画像データDに付帯される患者情報や撮影部位情報と、撮影オーダー情報における患者情報や撮影部位情報とを同じ形にすることができる。なお、撮影オーダーIDも放射線画像撮影装置1に入力して付帯させるように構成することも可能である。
そのため、放射線技師等の操作者は、画像データDに付帯されている患者情報や撮影部位情報に対応する患者情報や撮影部位情報を有する撮影オーダー情報を比較的容易に割り出すことが可能であり、画像データD等に基づいて生成された放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
[変形例1]
なお、上記のように、放射線技師等の操作者が、コンソール上で、画像データDや真の画像データDに付帯されている患者情報や撮影部位情報に基づいて当該撮影に関する撮影オーダー情報を割り出して、放射線画像に撮影オーダー情報を対応付けるように構成する代わりに、上記のように画像データD等に基づいて放射線画像を生成するコンソールCが自動的にこの対応付けを行うように構成することも可能である。
この場合の放射線画像撮影システム60は、図10に示すように、放射線画像撮影装置1とコンソールCとを備える。そして、前述したように、コンソールCは、放射線画像撮影装置1から画像データDやオフセットデータO、或いは真の画像データDが送信されてくると、送信されてきた画像データDやオフセットデータOに基づいて算出した真の画像データD、或いは送信されてきた真の画像データDに対してゲイン補正や欠陥補正、撮影部位等に応じた階調処理等の画像処理を行って放射線画像を生成する。
そして、コンソールCは、生成した放射線画像に、当該放射線画像の基となった画像データDや真の画像データDに付帯されていた患者情報や撮影部位情報に対応する撮影オーダー情報を対応付けるように構成することが可能である。
このように構成すれば、上記のように、患者情報や撮影部位情報に基づいて、生成された放射線画像と撮影オーダー情報とを的確に対応付けることが可能となるとともに、コンソールCが自動的に対応付けを行い、放射線技師等の操作者はその対応付けに誤りがないか等を確認するだけで済むため、放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けの処理を非常に楽に行うことが可能となるという効果もある。
[放射線画像撮影装置からコンソールへのデータの送信順について]
なお、上記の実施形態の場合(すなわち放射線技師等の操作者が放射線画像と撮影オーダー情報との対応付けを行う場合)も変形例1の場合(すなわちコンソールCが対応付けを行う場合)も同様であるが、本発明によれば、上記のように、画像データDや真の画像データDに患者情報や撮影部位情報が的確に付帯される。
そして、放射線画像撮影装置1からコンソールCに画像データDや真の画像データD等を送信する際に、撮影順に送信しなくても、画像データDや真の画像データDに付帯されている患者情報や撮影部位情報に基づいて放射線画像と撮影オーダー情報とを的確に対応付けることができる。そのため、放射線画像撮影装置1からコンソールCに撮影順に画像データDや真の画像データD等を送信してもよいが、必ずしも撮影順に送信する必要はなく、放射線画像撮影装置1からコンソールCに画像データDや真の画像データD等を送信する順番は適宜の順番に決めることが可能である。
[変形例2]
また、上記の構成例では、照射録に表示されたバーコードを、入力手段52としてのバーコードリーダーで読み取る場合について説明したが、例えば、照射録上にQRコード(登録商標)等の2次元コード等を表示し、デジタルカメラやスマートフォン、タブレット端末等の撮影装置で2次元コード等を撮影し、2次元コード等の中に書き込まれている患者情報と撮影部位情報を放射線画像撮影装置1に送信して入力するように構成することも可能である。この場合、デジタルカメラやスマートフォン、タブレット端末等の撮影装置が入力手段52ということになる。
なお、放射線技師等の操作者がスマートフォンやタブレット等に患者情報や部位情報を入力して放射線画像撮影装置1に送信するように構成することも可能である。また、バーコードリーダーがない場合や、撮影装置が2次元コードから患者情報や撮影部位情報を読み取る機能を備えていない等の場合には、例えばバーコードや2次元コードそのものを撮影装置で写真や動画等として撮影し、写真や動画等のデータを患者情報や撮影部位情報として画像データDや真の画像データDに付帯させるように構成することも可能である。
さらに、デジタルカメラやスマートフォン、タブレット端末等の撮影装置でバーコードや2次元コードを撮影する代わりに、患者本人や撮影部位そのもの或いは撮影風景を写真や動画等として撮影し、それを患者情報や撮影部位情報として画像データDや真の画像データDに付帯させるように構成することも可能である。また、患者情報として指紋や虹彩、網膜、静脈等の生体情報を入力したり、患者が手首に装着している患者認識用のリストバンドに印刷されているバーコード等を読み取って入力したり、或いは、患者の自宅で撮影を行うような場合はGPS(Global Positioning System)やジャイロセンサー等の位置情報を患者情報として入力するように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1自体に、バーコードや2次元コードを撮影したり、患者や撮影部位等の写真や動画等を撮影したり、或いは患者情報としての生体情報や位置情報を認識する機能を持たせるように構成することも可能である。すなわち、放射線画像撮影装置1自体を入力手段52とするように構成することも可能である。
[変形例3]
一方、上記のように、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力手段52から患者情報や撮影部位情報の入力があれば、装置の撮影モードを自動的に撮影不可モードから撮影可能モードに切り替える。また、生成した画像データDや算出した真の画像データDに患者情報や撮影部位情報を付帯させて記憶手段23に記憶させると、装置の撮影モードを自動的に撮影可能モードから撮影不可モードに切り替える。そのため、放射線技師等の操作者が、放射線画像撮影装置1の撮影モードが現在どのモードにあるかが分からなくなる可能性がある。
そこで、例えば、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、インジケーター28(図1参照)を撮影モードごとに異なる色で発光、点滅させたり、或いは、撮影モードを切り替えるごとに放射線技師等の操作者が携帯するスマートフォンやタブレット端末等に信号を送信して、その画面上に、放射線画像撮影装置1の撮影モードが現在どのモードにあるかを表示させるように構成することも可能である。また、撮影モードを切り替えるごとに、放射線画像撮影装置1やスマートフォン、タブレット端末等から音声を発生させて、放射線技師等の操作者に撮影モードが切り替わったことを報知するように構成することも可能である。
[変形例4]
また、上記のように、バーコードを読み込ませる等して、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報や撮影部位情報を入力した後、放射線画像撮影装置1に放射線が照射されないまま(すなわち画像データDが生成されないにもかかわらず)、続けて、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報や撮影部位情報が入力された場合、放射線技師等の操作者が、間違った患者情報等を入力したため、正しい患者情報等を入力し直したとも考えられるが、最初に入力した患者情報等に基づく撮影をし忘れて、次の撮影のために患者情報等を入力したとも考えられる。
そのため、このように、画像データDの生成処理を行っていないにもかかわらず、入力手段52から連続して患者情報や撮影部位情報の入力があった場合は、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、インジケーター28を所定の色で発光させたり、所定の点滅の仕方で点滅させたり、音声を発生させたり、或いは、放射線技師等の操作者が携帯するスマートフォンやタブレット端末等に信号を送信して、その画面上に表示したり、音声を発生させる等して、入力手段52から連続して患者情報や撮影部位情報の入力があったことを警告するように構成することが可能である。
このように構成すれば、放射線技師等の操作者に、画像データDの生成処理を行っていないにもかかわらず、入力手段52から連続して患者情報や撮影部位情報の入力があったことを確実に伝えることが可能となる。
なお、この場合、例えば、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、警告を行った時点で、装置の撮影モードを自動的に撮影不可モードに切り替えて、患者情報や撮影部位情報の入力からやり直させるように構成することが可能である。或いは、警告は行うが、放射線技師等の操作者が正しい患者情報等を入力し直したものと見なして、装置の撮影モードを撮影可能モードとしたままで、先に入力された患者情報等を削除し、最後に入力された患者情報等を残し、最後に入力された患者情報等が入力された患者情報等であるとして処理を行うように構成することも可能である。
このように、入力手段52から連続して患者情報や撮影部位情報の入力があった場合に放射線画像撮影装置1をどのような状態にするかは適宜決めることが可能であり、決められた事項が放射線技師等の操作者に周知される。或いは、入力手段52から連続して患者情報や撮影部位情報の入力があった場合に放射線画像撮影装置1をどのような状態にするかを、放射線技師等の操作者が適宜選択する(すなわちカスタマイズする)ことができるように構成することも可能である。
[変形例5]
また、上記のように、入力手段52から患者情報や撮影部位情報が放射線画像撮影装置1に入力された後、例えば、所定時間が経過しても、放射線照射装置51から照射開始信号が送信されてこなかったり(連携方式の場合)、放射線画像撮影装置1が放射線の照射開始を検出しなかったり(非連携方式の場合)、或いは、放射線技師等の操作者が、放射線画像撮影装置1の切替スイッチ26(図1参照。すなわちいわゆるキャンセルボタン)を操作する等した場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、装置の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えるように構成することが可能である。
上記のように、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、装置の撮影モードが撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えると、放射線検出素子7のリセット処理(連携方式の場合)や放射線の照射開始の検出処理(非連携方式の場合)を行わせるが、撮影が行われない(すなわち放射線照射装置51から放射線が照射されない)にもかかわらずいつまでもそれを継続すると、例えば放射線画像撮影装置1の内蔵電源24の電力が無駄に消費される等の弊害が生じる。
そこで、上記のように構成して、装置の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えることで、撮影が行われない場合に撮影モードを自動的に撮影不可モードに切り替えることが可能となり、放射線画像撮影装置1の内蔵電源24の電力が無駄に消費される等の弊害が生じることを的確に防止することが可能となる。
[変形例6]
また、放射線画像撮影装置1の記憶手段23に記憶された画像データDやオフセットデータO或いは真の画像データDの枚数が、記憶手段23に記憶可能な枚数の上限に達し、記憶手段23にさらに画像データD等を記憶することができなくなった場合には、入力手段52から放射線画像撮影装置1に患者情報や撮影部位情報が入力されても、患者情報や撮影部位情報を付帯させた画像データD等を記憶手段23に記憶させることができない。
そのため、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、記憶手段23に記憶された画像データD等が上限に達した場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22が、入力手段52からの患者情報等の情報の入力を受け付けず、放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードには切り替えず撮影不可モードのままとするように構成することが可能である。
このように構成しないと、記憶手段23に記憶された画像データD等が上限に達した後の撮影で生成された画像データD等が記憶手段23に上書き保存される等して、記憶手段23に既に記憶されている必要な画像データD等が失われてしまう可能性があるが、上記のように構成することで、このような問題が生じることが的確に回避され、記憶手段23に記憶されている必要な画像データD等が上書き保存等によって失われてしまうことを的確に防止することが可能となる。
そして、この場合、例えば放射線画像撮影装置1のインジケーター28を所定の色で発光させたり、所定の点滅の仕方で点滅させたり、音声を発生させたり、或いは、放射線技師等の操作者が携帯するスマートフォンやタブレット端末等に信号を送信して、その画面上に表示したり、音声を発生させる等して、放射線画像撮影装置1の記憶手段23の記憶枚数が上限に達したので入力手段52からの入力を受け付けないことを放射線技師等の操作者に報知するように構成することが可能である。
このように構成することで、放射線技師等の操作者が、放射線画像撮影装置1の記憶手段23に画像データD等を記憶させることができない状態になっていることに気づかずに撮影を続けて行ってしまうことを的確に防止することが可能となり、撮影を中止したり、使用する放射線画像撮影装置1を別の放射線画像撮影装置1に交換したり、或いは放射線画像撮影装置1の記憶手段23に記憶された画像データD等を一旦コンソールCに送信して記憶手段23に画像データD等を記憶させることができる状態にするなど、放射線技師等の操作者に適切な対応をとらせることが可能となる。
[変形例7]
ところで、上記の実施形態や変形例等では、入力手段52から放射線画像撮影装置1に入力する情報が患者情報および撮影部位情報である場合について説明したが、入力手段52から放射線画像撮影装置1に入力する情報は、必ずしも患者情報と撮影部位情報の両方である必要はない。
例えば、放射線画像撮影装置1や放射線照射手段51、入力手段52すなわち図6に示した放射線画像撮影システム50を病院の病室や患者の自宅等に持ち込んで、同一の患者に対して複数の撮影部位を撮影するような場合には、撮影対象は当該患者のみであるから、画像データDや真の画像データDに付帯させる情報としては撮影部位情報さえあれば、各画像データD等同士を区別することができる。
また、これらの画像データD等を放射線画像撮影装置1からコンソールC(図10参照)に送信し、コンソールC上で、画像データD等に基づいて生成した放射線画像と撮影オーダー情報とを対応付ける場合にも、画像データD等に付帯されている撮影部位情報に基づいて、当該患者に関する各撮影オーダー情報の中から放射線画像に対応付けるべき撮影オーダー情報を的確に割り出すことができ、放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
そのため、このように同一の患者に対して複数の撮影部位の撮影を行う場合には、生成した画像データD等に付帯させる情報は撮影部位情報だけでよい。この場合、画像データD等に患者情報も付帯させてもよいが、必ずしも患者情報を付帯させる必要はない。
そして、このような場合には、同一の患者に対して撮影部位を変えながら間をおかずに撮影が行われると考えられる。そのため、このような場合には、上記の実施形態(図7参照)のように撮影が終了するごとに(すなわち生成され情報が付帯された画像データD等を記憶手段23に記憶するごとに)放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードに切り替えるよりも、寧ろ撮影モードを撮影可能モードのままとした方が次々と撮影を行うことが可能となるため好ましい。
そこで、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、同一の患者に対して複数の撮影を行う旨の指示があった場合には、入力手段52から情報が入力されて放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えた後は、撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えずに撮影可能モードのままとする。そして、それとともに、撮影可能モードである間に行われた撮影で画像データDを生成したり真の画像データDを算出するごとに、画像データDや真の画像データDに、画像データDが生成される直前に入力手段52から入力された撮影部位情報を付帯させて記憶手段23に記憶させるように構成することが可能である。
具体的には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、同一の患者に対して複数の撮影を行う旨の指示があった場合には、最初に入力手段52から撮影部位情報の入力があり、放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えた後は、撮影モードを撮影可能モードのままとする。
すなわち、画像データD等に撮影部位情報を付帯させて記憶手段23に記憶させても撮影モードを撮影不可モードには戻さない。そして、その後は、入力手段52からの撮影部位情報の入力と、撮影部位情報が付帯された画像データD等の記憶手段23への記憶とを交互に繰り返すように構成される。
このように構成すれば、同一の患者に対して複数の撮影部位の撮影を行う場合に、撮影部位を変えながら間をおかずに撮影を連続して行うことが可能となる。また、それとともに、画像データDや真の画像データDに対してそれに対応する撮影部位情報を的確に対応付けて付帯させることが可能となり、画像データD等に付帯された撮影部位情報に基づいて、画像データD等に基づいて生成された放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
なお、この場合、例えば、放射線画像撮影装置1に連続して行う撮影の回数を予め入力し、或いは最初に入力手段52から撮影部位情報を入力する時点で入力するように構成し、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力された撮影の回数分の画像データDや真の画像データDを生成して記憶手段23に記憶させた時点で、上記の実施形態の状態に戻す(すなわち最後の画像データD等を記憶手段23に記憶させた時点で放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替える)ように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1の制御手段22に、同一の患者に対して複数の撮影を行う旨の指示を伝達する方法としては、例えば、放射線技師等の操作者が放射線画像撮影装置1の切替スイッチ26(図1参照)を所定の仕方で操作したり、或いはその旨が書き込まれたバーコードや2次元コードをバーコードリーダーやスマートフォン等の入力手段52で読み取って放射線画像撮影装置1にその旨を表す信号を送信する等して伝達するように構成することが可能であり、任意の方法を採用することが可能である。
さらに、上記の場合、放射線画像撮影装置1の撮影モードが撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えられると撮影可能モードのままになるため、入力手段52による撮影部位情報の入力がなくても、撮影部位を変えながら次々と撮影を行うことができるようになる。そのため、放射線技師等の操作者が、撮影部位情報の入力をし忘れたまま次々と撮影を行ってしまう可能性がある。
そこで、上記のように、同一の患者に対して撮影を行う場合に撮影モードを撮影可能モードのままとする場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力手段52から撮影部位情報の入力がない状態で撮影が連続して行われた場合(すなわち入力手段52から撮影部位情報の入力がない状態で画像データDや真の画像データDを2回以上連続して生成したり算出したりした場合)は警告を発するように構成することが可能である。
[変形例8]
一方、図6に示した放射線画像撮影システム50を例えば小学校等に持ち込んで、集団検診で生徒らの胸部正面の画像を連続して撮影するような場合には、撮影部位は胸部正面だけであり、撮影対象である患者(すなわちこの場合は生徒ら)が変わるため、画像データDや真の画像データDに付帯させる情報としては患者情報さえあれば、各画像データD等同士を区別することができる。
そして、これらの画像データD等を放射線画像撮影装置1からコンソールC(図10参照)に送信し、コンソールC上で、画像データD等に基づいて生成した放射線画像と撮影オーダー情報とを対応付ける場合にも、画像データD等に付帯されている患者情報に基づいて放射線画像に対応付けるべき撮影オーダー情報を的確に割り出すことができるため、放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
そのため、このように同一の撮影部位を複数の異なる患者について撮影する場合のように、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う場合には、生成した画像データD等に付帯させる情報は患者情報だけでよい。この場合、画像データD等に撮影部位情報も付帯させてもよいが、必ずしも撮影部位情報を付帯させる必要はない。
そして、このような場合には、複数の患者に対して次々と撮影が行われる場合が多いと考えられる。そのため、このような場合には、上記の実施形態のように撮影が終了するごとに(すなわち生成され情報が付帯された画像データD等を記憶手段23に記憶するごとに)放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードに切り替えるよりも、寧ろ撮影モードを撮影可能モードのままとした方が次々と撮影を行うことが可能となるため好ましい。
そこで、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う旨の指示があった場合には、入力手段52から情報が入力されて放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えた後は、撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替えずに撮影可能モードのままとする。そして、それとともに、撮影可能モードである間に行われた撮影で画像データDを生成したり真の画像データDを算出するごとに、画像データDや真の画像データDに、画像データDが生成される直前に入力手段52から入力された患者情報を付帯させて記憶手段23に記憶させるように構成することが可能である。
具体的には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う旨の指示があった場合には、最初に入力手段52から患者情報の入力があり、放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えた後は、撮影モードを撮影可能モードのままとする。
すなわち、画像データD等に患者情報を付帯させて記憶手段23に記憶させても撮影モードを撮影不可モードには戻さない。そして、その後は、入力手段52からの患者情報の入力と、患者情報が付帯された画像データD等の記憶手段23への記憶とを交互に繰り返すように構成される。
このように構成すれば、複数の患者に対して同一の撮影部位の撮影を行う場合のように異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う場合に、患者を変えながら次々と撮影を連続して行うことが可能となる。また、それとともに、画像データDや真の画像データDに対してそれに対応する患者情報を的確に対応付けて付帯させることが可能となり、画像データD等に付帯された患者情報に基づいて、画像データD等に基づいて生成された放射線画像に撮影オーダー情報を的確に対応付けることが可能となる。
なお、この場合も、例えば、放射線画像撮影装置1に連続して行う撮影の回数を予め入力し、或いは最初に入力手段52から撮影部位情報を入力する時点で入力するように構成し、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力された撮影の回数分の画像データDや真の画像データDを生成して記憶手段23に記憶させた時点で、上記の実施形態の状態に戻す(すなわち最後の画像データD等を記憶手段23に記憶させた時点で放射線画像撮影装置1の撮影モードを撮影可能モードから撮影不可モードに切り替える)ように構成することも可能である。
また、放射線画像撮影装置1の制御手段22に、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う旨の指示を伝達する方法としては、例えば、上記の変形例7の場合と同様に、放射線技師等の操作者が放射線画像撮影装置1の切替スイッチ26(図1参照)を所定の仕方で操作したり、或いはその旨が書き込まれたバーコードや2次元コードをバーコードリーダーやスマートフォン等の入力手段52で読み取って放射線画像撮影装置1にその旨を表す信号を送信する等して伝達するように構成することが可能であり、任意の方法を採用することが可能である。
さらに、この変形例8の場合も、放射線画像撮影装置1の撮影モードが撮影不可モードから撮影可能モードに切り替えられると撮影可能モードのままになるため、入力手段52による患者情報の入力がなくても、患者を変えながら次々と撮影を行うことができるようになる。そのため、放射線技師等の操作者が、患者情報の入力をし忘れたまま次々と撮影を行ってしまう可能性がある。
そこで、上記のように、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う場合に撮影モードを撮影可能モードのままとする場合には、放射線画像撮影装置1の制御手段22は、入力手段52から患者情報の入力がない状態で撮影が連続して行われた場合(すなわち入力手段52から患者情報の入力がない状態で画像データDや真の画像データDを2回以上連続して生成したり算出したりした場合)は警告を発するように構成することが可能である。なお、この変形例8は、例えば、災害現場で、身元照合のために、安置された複数の遺体の歯型を撮影するような場合にも適用することができる。
[変形例9]
なお、上記の実施形態や変形例では、放射線画像撮影装置1が、コンソールによる制御を受けずに撮影を行う、いわゆる自立型の放射線画像撮影装置である場合について説明したが、例えば、放射線画像撮影装置1を、このようにコンソールによる制御を受けずに撮影を行うモード(すなわちいわゆる自立モード)と、コンソールによる制御の下で撮影を行うモードとの間で、モードを切り替えることができるように構成することも可能である。
また、本発明が上記の実施形態や各変形例等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
放射線画像撮影を行う分野(特に医療分野)において利用可能性がある。
1 放射線画像撮影装置
7 放射線検出素子
22 制御手段
23 記憶手段
50、60 放射線画像撮影システム
51 放射線照射装置
52 入力手段
BC バーコード
C コンソール
D 画像データ
真の画像データ(画像データ)
IR 照射録

Claims (9)

  1. 二次元状に配列され、照射された放射線の線量に応じた電荷を発生させる複数の放射線検出素子と、
    前記各放射線検出素子から前記電荷を読み出して画像データを生成する画像データの生成処理を行うように制御する制御手段と、
    前記画像データを記憶する記憶手段と、
    を備える放射線画像撮影装置において、
    前記制御手段は、
    撮影モードを、前記画像データの生成処理を行うことが可能な撮影可能モードと、前記画像データの生成処理を行うことができない撮影不可モードとの間で切り替え可能とされており、
    患者情報と撮影部位情報のうちの少なくとも1つの情報が入力されると、前記撮影不可モードとされていた前記撮影モードを前記撮影可能モードに切り替え、前記撮影可能モードで行われた撮影で生成した前記画像データに前記情報を付帯させて前記記憶手段に記憶させた後、前記撮影モードを前記撮影可能モードから前記撮影不可モードに切り替えることを特徴とする放射線画像撮影装置。
  2. 前記制御手段は、非連携方式で撮影が行われる場合、前記情報が入力されて前記撮影不可モードとされていた前記撮影モードを前記撮影可能モードに切り替えると、放射線の照射開始を検出する処理を開始することを特徴とする請求項1に記載の放射線画像撮影装置。
  3. 前記制御手段は、前記画像データの生成処理を行っていないにもかかわらず、連続して前記情報が入力された場合は、連続して前記情報の入力があったことを警告することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の放射線画像撮影装置。
  4. 前記制御手段は、前記記憶手段に記憶された前記画像データの枚数が、前記記憶手段に記憶可能な枚数の上限に達している場合には、前記情報の入力を受け付けず、前記撮影モードを前記撮影不可モードのままとするように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  5. 前記制御手段は、同一の患者に対して複数の撮影部位の撮影を行う旨の指示があった場合には、
    前記情報が入力されて前記撮影モードを前記撮影不可モードから前記撮影可能モードに切り替えた後は、前記撮影モードを前記撮影可能モードから前記撮影不可モードに切り替えずに前記撮影可能モードのままとするとともに、
    前記撮影可能モードである間に行われた撮影で前記画像データを生成するごとに、当該画像データに、当該画像データが生成される直前に入力された前記撮影部位情報を付帯させて前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  6. 前記制御手段は、異なる患者に対して1回ずつ撮影を行う旨の指示があった場合には、
    前記情報が入力されて前記撮影モードを前記撮影不可モードから前記撮影可能モードに切り替えた後は、前記撮影モードを前記撮影可能モードから前記撮影不可モードに切り替えずに前記撮影可能モードのままとするとともに、
    前記撮影可能モードである間に行われた撮影で前記画像データを生成するごとに、当該画像データに、当該画像データが生成される直前に入力された前記患者情報を付帯させて前記記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置。
  7. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置と、
    前記患者情報と前記撮影部位情報のうちの少なくとも1つの前記情報を前記放射線画像撮影装置に入力する入力手段と、
    前記放射線画像撮影装置に放射線を照射する放射線照射装置と、
    を備えることを特徴とする放射線画像撮影システム。
  8. 前記情報は、照射録に表示されているバーコードまたは2次元コードに書き込まれており、
    前記入力手段は、前記バーコードまたは前記2次元コードを読み取り、前記バーコードまたは前記2次元コードに書き込まれている前記情報を前記放射線画像撮影装置に送信することが可能な装置であることを特徴とする請求項7に記載の放射線画像撮影システム。
  9. 請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の放射線画像撮影装置と、
    前記放射線画像撮影装置から送信された前記画像データに基づいて放射線画像を生成するコンソールと、
    を備え、
    前記放射線画像撮影装置は、前記画像データに前記情報を付帯させて前記コンソールに送信し、
    前記コンソールは、生成した前記放射線画像に、当該放射線画像の基となった前記画像データに付帯されていた前記情報に対応する撮影オーダー情報を対応付けることを特徴とする放射線画像撮影システム。
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