JPWO2016167016A1 - 画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】撮影時間が異なるフレーム画像間での同一の物体の検出位置の変化に適応的に切り出し領域を決定することが可能な、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システムを提案する。【解決手段】第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、を備える、画像処理装置。【選択図】図9

Description

本開示は、画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システムに関する。
従来、撮影された画像の中から、検出対象の人物などの物体の領域を切り出すための技術が各種開発されている。
例えば、特許文献1には、魚眼レンズカメラにより撮影された画像の中から移動体を検出し、検出した各移動体の外接四角形の領域をそれぞれ切り出す技術が記載されている。また、特許文献2には、撮影画像の中から検出された互いの距離が閾値未満である検出人物同士を一つのグループとし、そして、同じグループを囲む枠に沿って画像を切り出す技術が記載されている。
特開2001−333422号公報 特開2012−253723号公報
しかしながら、特許文献1または特許文献2に記載の技術では、切り出し領域の位置が限定される。例えば、特許文献1に記載の技術では、人物の位置が変化する度に、人物の位置の変化の大きさによらずに、常に移動後の人物の位置を中心として切り出し領域が決められる。
そこで、本開示では、撮影時間が異なるフレーム画像間での同一の物体の検出位置の変化に適応的に切り出し領域を決定することが可能な、新規かつ改良された画像処理装置、画像処理方法、および画像処理システムを提案する。
本開示によれば、第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、を備える、画像処理装置が提供される。
また、本開示によれば、第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定することと、前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定することと、を備える、画像処理方法が提供される。
また、本開示によれば、第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、前記切り出し領域決定部により決定された前記第2のフレーム画像の切り出し領域を前記第2のフレーム画像から切り出すことにより切り出し画像を生成する切り出し画像生成部と、生成された前記切り出し画像を記憶する記憶部と、を備える、画像処理システムが提供される。
以上説明したように本開示によれば、撮影時間が異なるフレーム画像間での同一の物体の検出位置の変化に適応的に切り出し領域を決定することができる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
本開示の実施形態による画像処理システムの構成例を示した説明図である。 カメラ10により生成された縮小画像32の一例を示した説明図である。 フレーム画像30から生成された複数のクロッピング画像50の一例を示した説明図である。 同実施形態によるカメラ10の構成を示した機能ブロック図である。 フレーム画像30とクロッピング領域40との関係を示した説明図である。 同実施形態による監視端末22の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による領域設定部104の構成を示した機能ブロック図である。 同実施形態による不感帯領域60の設定例を示した説明図である。 同実施形態による人物の検出位置が変化した場合におけるクロッピング領域の決定例を示した説明図である。 同実施形態による人物の検出位置が変化した場合におけるクロッピング領域の別の決定例を示した説明図である。 同実施形態による動作を示したフローチャートである。 同実施形態によるクロッピング画像生成処理の動作の一部を示したフローチャートである。 同実施形態によるクロッピング画像生成処理の動作の一部を示したフローチャートである。
以下に添付図面を参照しながら、本開示の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
また、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素を、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合もある。例えば、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成を、必要に応じて映像クロッピング部106aおよび映像クロッピング部106bのように区別する。ただし、実質的に同一の機能構成を有する複数の構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。例えば、映像クロッピング部106aおよび映像クロッピング部106bを特に区別する必要が無い場合には、単に映像クロッピング部106と称する。
また、以下に示す項目順序に従って当該「発明を実施するための形態」を説明する。
1.画像処理システムの基本構成
2.実施形態の詳細な説明
3.変形例
<<1.画像処理システムの基本構成>>
<1−1.基本構成>
本開示は、一例として「2.実施形態の詳細な説明」において詳細に説明するように、多様な形態で実施され得る。最初に、本実施形態による画像処理システムの基本構成について、図1を参照して説明する。
図1に示したように、本実施形態による画像処理システムは、カメラ10、ストレージ20、監視端末22、および、通信網24を含む。
[1−1−1.カメラ10]
カメラ10は、本開示における画像処理装置の一例である。カメラ10は、外環境の動画像を撮影するための装置である。このカメラ10は、人や車の交通量が多い場所や、監視対象の場所などに設置され得る。例えば、カメラ10は、道路、駅、空港、商業用ビルディング、アミューズメントパーク、公園、駐車場、または立ち入り禁止区域などに設置されてもよい。
また、カメラ10は、撮影したフレーム画像を用いて別の画像を生成することや、生成した別の画像を後述する通信網24を介して他の装置へ送信することが可能である。ここで、フレーム画像は、例えば、カメラ10が撮影可能な上限の解像度を有する画像である。一例として、フレーム画像は、4Kの画像であってもよい。
例えば、カメラ10は、フレーム画像に基づいてデータ量の小さい別の画像を生成する。この理由は、フレーム画像はデータ量が大きいので、例えば伝送に時間がかかるなどの理由により、フレーム画像自体を他の装置へ送信することは望ましくないからである。
ここで、カメラ10が生成する別の画像の例は、フレーム画像の解像度を単純に下げた画像である縮小画像や、注視対象の領域をクロッピング(切り取り)した画像であるクロッピング画像である。この縮小画像は、例えばフルHDの画像であってもよい。
図2は、縮小画像の一例(縮小画像32)を示した説明図である。縮小画像32は、フレーム画像に含まれる全ての領域を含む。一方で、図2に示したように、縮小画像32では、例えば人の顔などの、注視対象の領域が非常に小さくなり得るので、視認し辛くなり得る。なお、図2に示した領域40は、後述するクロッピング領域に対応する領域である。通常、クロッピング領域はフレーム画像内に設定されるが、図2では、説明の便宜上、縮小画像32における、クロッピング領域に対応する領域を領域40と記載している。
また、図3は、一枚のフレーム画像から生成された複数のクロッピング画像の一例(クロッピング画像50の集合52)を示した説明図である。クロッピング画像50は、フレーム画像と同じ解像度を有するが、図3に示したように、個々のクロッピング画像50は、フレーム画像のうちの一部の領域だけしか含まない。そこで、本実施形態によるカメラ10は、基本的には、一枚のフレーム画像から一枚の縮小画像、および、一以上のクロッピング画像を生成する。この生成例によれば、カメラ10により撮影された全景をユーザが確認でき、かつ、注視対象の領域を高解像度でユーザは確認することができる。そして、フレーム画像と比較して合計のデータ量を抑制することができる。
ここで、図4を参照して、カメラ10の内部構成について説明する。図4に示したように、カメラ10は、撮影部100、映像縮小部102、領域設定部104、複数の映像クロッピング部106、および、通信部108を含む。なお、図4では、映像クロッピング部106が四個設けられる例を示しているが、かかる例に限定されず、一以上の任意の個数設けられてもよい。
(1−1−1−1.撮影部100)
撮影部100は、外部の映像を、レンズを通して例えばCCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子に結像させることにより、フレーム画像を取得する機能を有する。例えば、撮影部100は、所定のフレームレートごとに外部の映像を撮影することにより、フレーム画像を取得する。
(1−1−1−2.映像縮小部102)
映像縮小部102は、撮影部100により取得されたフレーム画像を所定のサイズに縮小することにより縮小画像を生成する。
(1−1−1−3.領域設定部104)
領域設定部104は、撮影部100により取得されたフレーム画像において、クロッピング画像の生成元となる領域であるクロッピング領域を設定する。例えば、領域設定部104は、撮影部100により取得されたフレーム画像から、カメラ10に設けられている映像クロッピング部106の個数だけクロッピング領域を設定する。
図5は、領域設定部104によるクロッピング領域の設定例を示した説明図である。なお、図5では、クロッピング領域の横幅の長さを“crop_width”、クロッピング領域の縦幅の長さを“crop_height”とそれぞれ記載している。
図5に示したように、領域設定部104は、フレーム画像30の中から人物300などの検出対象の物体を検出し、そして、物体の検出位置302に基づいてクロッピング領域40を設定する。
(1−1−1−4.映像クロッピング部106)
映像クロッピング部106は、本開示における切り出し画像生成部の一例である。映像クロッピング部106は、領域設定部104により設定されたクロッピング領域を、撮影部100により取得されたフレーム画像から切り出すことによりクロッピング画像を生成する。
例えば、図3に示した例では、四個の映像クロッピング部106の各々により生成された四枚のクロッピング画像50を示している。図3に示したように、例えば、映像クロッピング部106aは、領域設定部104により設定された、図2に示した領域40aに対応するクロッピング領域からクロッピング画像50aを生成する。また、映像クロッピング部106bは、領域設定部104により設定された、図2に示した領域40bに対応するクロッピング領域からクロッピング画像50bを生成する。
(1−1−1−5.通信部108)
通信部108は、後述する通信網24を介して、通信網24に接続された装置との間で各種の情報の送受信を行う。例えば、通信部108は、映像縮小部102により取得された縮小画像、および、複数の映像クロッピング部106により生成された複数のクロッピング画像をストレージ20へ送信する。
[1−1−2.ストレージ20]
ストレージ20は、カメラ10から受信される縮小画像およびクロッピング画像を記憶するための記憶装置である。例えば、ストレージ20は、カメラ10の識別情報、撮影日時、受信された縮小画像、および受信された複数のクロッピング画像を対応づけて記憶する。なお、ストレージ20は、例えばデータセンタや、監視員が勤務する監視センタなどに設置され得る。
[1−1−3.監視端末22]
監視端末22は、カメラ10により生成された縮小画像およびクロッピング画像を表示するための情報処理端末である。この監視端末22は、例えば監視センタに設置され、そして、監視員に使用され得る。
ここで、監視端末22の構成について詳細に説明する。図6は、本実施形態による監視端末22の構成を示した機能ブロック図である。図6に示したように、監視端末22は、制御部220、通信部222、表示部224、および入力部226を有する。
(1−1−3−1.制御部220)
制御部220は、監視端末22に内蔵されるCPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、およびROM(Read Only Memory)などのハードウェアを用いて、監視端末22の動作を全般的に制御する。
(1−1−3−2.通信部222)
通信部222は、後述する通信網24を介して、通信網24に接続された装置との間で各種の情報の送受信を行う。例えば、通信部222は、ストレージ20に格納されている縮小画像およびクロッピング画像をストレージ20から受信する。
なお、通信部222は、カメラ10により生成された縮小画像、および複数のクロッピング画像をカメラ10から直接受信することも可能である。
(1−1−3−3.表示部224)
表示部224は、例えば、液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)や、OLED(Organic Light Emitting Diode)などのディスプレイにより構成される。この表示部224は、例えば、ストレージ20から受信された縮小画像またはクロッピング画像を含む監視画面などを表示する。
(1−1−3−4.入力部226)
入力部226は、例えばマウス、キーボード、タッチパネル、または、マイクロフォンなどの入力装置を含む。この入力部226は、監視端末22に対するユーザによる各種の入力を受け付ける。
[1−1−4.通信網24]
通信網24は、通信網24に接続されている装置から送信される情報の有線、または無線の伝送路である。例えば、通信網24は、電話回線網、インターネット、衛星通信網などの公衆回線網や、Ethernet(登録商標)を含む各種のLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)などを含んでもよい。また、通信網24は、IP−VPN(Internet Protocol−Virtual Private Network)などの専用回線網を含んでもよい。
なお、本実施形態による画像処理システムは、上述した構成に限定されない。例えば、ストレージ20および監視端末22は一体的に構成されてもよい。または、本画像処理システムは、ストレージ20もしくは監視端末22を含まないことも可能である。
<1−2.課題の整理>
ところで、上述したように、領域設定部104は、フレーム画像の中から検出された物体の検出位置に基づいてクロッピング領域を設定する。
このようなクロッピング領域の設定方法として、例えば、検出対象の物体の検出位置がクロッピング領域の中心となるようにクロッピング領域を設定する方法が考えられる。この設定方法によれば、検出対象の物体がユーザにとって見やすいようにクロッピング画像を生成することができる。
しかしながら、この設定方法では、撮影された動画像において物体の検出位置が微振動すると、クロッピング画像も微振動してしまうという問題がある。
公知の技術では、この課題を解決することを目的として、過去の複数のフレーム画像を用いて物体の検出位置を平滑化する方法が提案されている。しかしながら、この公知技術では、平滑化の時間間隔が短く設定された場合には振動を除去しきれず、依然としてクロッピング画像は細かく振動してしまう。
また、この公知技術では、過去のフレーム画像における物体の検出位置の影響を受けるので、例えば物体が高速に移動している場合には、物体が実際よりも遅れて移動するようなクロッピング画像が作成されてしまう。
そこで、上記事情を一着眼点にして、本実施形態によるカメラ10を創作するに至った。本実施形態によるカメラ10は、現在のフレーム画像における物体の検出位置が前のフレーム画像において設定された不感帯領域の内部であるか否かによって、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を適応的に決定することが可能である。
<<2.実施形態の詳細な説明>>
<2−1.構成>
本実施形態によるカメラ10の構成の特徴は、特に領域設定部104の構成に関する。以下では、図7を参照して、本実施形態による領域設定部104の構成についてさらに詳細に説明する。
図7に示したように、領域設定部104は、物体検出部120、不感帯領域設定部122、クロッピング領域決定部124、および、追跡対象設定部126を含む。
[2−1−1.物体検出部120]
物体検出部120は、撮影部100により取得されたフレーム画像の中から物体を検出する。例えば、物体検出部120は、予め設定されている種類の物体を、フレーム画像の中から検出する。また、物体検出部120は、取得されたフレーム画像の中から例えばカメラ10に含まれる映像クロッピング部106の個数以内の数の物体をフレーム画像から検出する。ここで、検出対象の物体の種類は、人または自動車を含み得る。また、検出対象の物体の種類は、船、飛行機、バイク、または、自転車などをさらに含んでもよい。
[2−1−2.不感帯領域設定部122]
(2−1−2−1.設定例1)
不感帯領域設定部122は、本開示における第1領域設定部の一例である。不感帯領域設定部122は、撮影部100により取得されたフレーム画像(以下、現在のフレーム画像と称する)が最初のフレームのフレーム画像(以下、最初のフレーム画像と称する)であるか否かに基づいて、不感帯領域を設定する。例えば、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像である場合には、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像において物体検出部120により検出された物体の検出位置が不感帯領域の中心となるように、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する。
ここで、最初のフレーム画像は、クロッピング画像の生成を開始する最初のフレームのフレーム画像であり得る。また、不感帯領域は、本開示における第1の領域の一例である。なお、詳細については後述するが、不感帯領域は、現在のフレーム画像における物体の検出位置との位置関係に基づいて、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を決定するために利用される領域である。
ここで、図8を参照して、上記の不感帯領域設定部122の機能についてより詳細に説明する。図8は、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像である場合における、不感帯領域60およびクロッピング領域40の設定例を示した説明図である。例えば、現在のフレーム画像30が最初のフレーム画像であり、かつ、図8に示した人物300が検出対象の物体である場合には、不感帯領域設定部122は、物体検出部120により検出された人物の検出位置302が不感帯領域60の中心600と同一になるように、現在のフレーム画像30において不感帯領域60を設定する。
なお、詳細については後述するが、以後、クロッピング画像の中心は、物体検出位置302ではなく、不感帯領域60の中心600と同じ位置になるように設定される。つまり、以後のフレームで物体検出位置302が不感帯領域60の中心600からずれても、クロッピング領域40の中心は不感帯領域60の中心600と同じ位置に設定される。
(2−1−2−2.設定例2)
‐ケース1
また、現在のフレーム画像が最初のフレームよりも後のフレームのフレーム画像である場合には、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像における物体の検出位置が前のフレーム画像における不感帯領域に含まれるか否かに基づいて、不感帯領域を設定する。一例として、現在のフレーム画像における物体の検出位置が前のフレーム画像における不感帯領域に含まれる場合には、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像における不感帯領域の位置を、前のフレーム画像における不感帯領域と同じ位置に設定する。なお、詳細については後述するが、不感帯領域の位置が同じなので、クロッピング領域の位置に関しても前のフレーム画像と同じになる。
ここで、図9を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図9は、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像以外のフレーム画像である場合における、不感帯領域60およびクロッピング領域40の設定例を示した説明図である。図9に示した例において、人物300が検出対象の物体であるとすると、図9に示したように、人物の検出位置302は、前のフレーム画像における不感帯領域60に含まれている。そこで、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像における不感帯領域の位置を、前のフレーム画像における不感帯領域60と同じ位置に設定する。
‐ケース2
また、現在のフレーム画像における物体の検出位置が前のフレーム画像における不感帯領域に含まれない場合には、不感帯領域設定部122は、不感帯領域の輪郭線が現在のフレーム画像における物体の検出位置を含むように、前のフレーム画像における不感帯領域を移動させることにより、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する。例えば、上記の場合には、不感帯領域設定部122は、前のフレーム画像における不感帯領域の輪郭線と、現在のフレーム画像における物体の検出位置との最短距離だけ、前のフレーム画像における不感帯領域を、現在のフレーム画像における物体の検出位置の方向へ移動させることにより、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する。
ここで、図10を参照して、上記の機能についてより詳細に説明する。図10は、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像以外のフレーム画像である場合における、不感帯領域60およびクロッピング領域40の別の設定例を示した説明図である。図10に示した例において、人物300が検出対象の物体であるとすると、人物の検出位置302は、前のフレーム画像における不感帯領域に含まれていない。そこで、図10に示したように、不感帯領域設定部122は、人物の検出位置302が、不感帯領域60の輪郭線上に位置するように、現在のフレーム画像30における不感帯領域60を設定する。この設定例によれば、例えば物体が高速に移動する場合など、前のフレーム画像において設定された不感帯領域から物体がはみ出した場合には、はみ出した距離だけ不感帯領域を物体の検出位置へ近づける。従って、物体の検出位置が不感帯領域の輪郭線からずれないように、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定することができる。
なお、不感帯領域設定部122は、次のフレーム画像において検出された物体の検出位置が現在のフレーム画像における不感帯領域からはみ出した場合に関しても、物体の検出位置が不感帯領域の輪郭線上からずれないように、次のフレーム画像における不感帯領域を設定することが可能である。つまり、不感帯領域設定部122は、物体の位置が不感帯領域から離れる度に、物体が不感帯領域を引きずるような位置関係で不感帯領域を設定する。
なお、不感帯領域の形状は、例えば長方形であってもよいし、円であってもよい。また、不感帯領域のサイズは、所定のサイズである。例えば、不感帯領域の形状が長方形である場合には、不感帯領域の幅は、数画素からクロッピング領域の幅の半分までの範囲内の長さであってもよいし、また、不感帯領域の高さは、数画素からクロッピング領域の高さの半分までの範囲内の長さであってもよい。
なお、不感帯領域のサイズは、基本的には、予め設定されているものとする。但し、例えば管理者が、不感帯領域のサイズを適宜変更可能であってもよい。
(2−1−2−2.設定例2)
なお、現在のフレーム画像が複数の物体を含む場合には、例えば、不感帯領域設定部122は、後述する追跡対象設定部126により追跡対象に設定された物体の検出位置を基準として、不感帯領域を設定する。
一例として、追跡対象に設定されている物体の(現在のフレーム画像における)検出位置が前のフレーム画像における不感帯領域に含まれる場合には、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像における不感帯領域の位置を、前のフレーム画像における不感帯領域と同じ位置に設定する。また、追跡対象に設定されている物体の(現在のフレーム画像における)物体の検出位置が前のフレーム画像における不感帯領域に含まれない場合には、不感帯領域設定部122は、追跡対象に設定された物体の(現在のフレーム画像における)検出位置を不感帯領域の輪郭線が含むように、前のフレーム画像における不感帯領域を移動させることにより、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する。
[2−1−3.クロッピング領域決定部124]
(2−1−3−1.決定例1)
クロッピング領域決定部124は、本開示における切り出し領域決定部の一例である。クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像であるか否かによって、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を設定する。例えば、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像である場合には、クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像において物体検出部120により検出された物体の検出位置がクロッピング領域の中心となるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を設定する。
一例として、図8に示した例では、クロッピング領域決定部124は、物体検出部120により検出された人物の検出位置302がクロッピング領域40の中心となるように、現在のフレーム画像30におけるクロッピング領域40を設定する。
(2−1−3−2.決定例2)
‐ケース1
また、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像以外のフレーム画像である場合には、クロッピング領域決定部124は、物体検出部120により検出された物体の検出位置と、前のフレーム画像における不感帯領域との位置関係に基づいて、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を設定する。例えば、物体検出部120により検出された物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域に含まれる場合には、クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同一の位置にすることを決定する。なお、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の形状およびサイズは、基本的には、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同一に定められる。
図9に示した例では、人物の検出位置302が、前のフレーム画像における不感帯領域60に含まれる。そこで、クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像30におけるクロッピング領域40の位置を、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同一の位置にすることを決定する。
この決定例によれば、最初のフレーム画像において設定された不感帯領域の内部に物体の検出位置が含まれる間のフレームに関しては、クロッピング領域の位置は変化しない。つまり、仮に物体が微振動した場合であっても、物体が不感帯領域から出ない限り、クロッピング領域の位置は変化しない。このため、クロッピング画像の視認性を向上させることができる。
‐ケース2
また、物体検出部120により検出された物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域に含まれない場合には、クロッピング領域決定部124は、不感帯領域設定部122により設定された(現在のフレーム画像における)不感帯領域の中心がクロッピング領域の中心になるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する。
図10に示した例では、クロッピング領域決定部124は、不感帯領域設定部122により設定された、現在のフレーム画像30における不感帯領域60の中心600がクロッピング領域40の中心になるように、現在のフレーム画像30におけるクロッピング領域40を決定する。なお、図10において破線で示した長方形44は、前のフレーム画像におけるクロッピング領域である。図10に示したように、前のフレーム画像におけるクロッピング領域44の位置と、現在のフレーム画像30におけるクロッピング領域40の位置とは異なることになる。
(2−1−3−3.決定例3)
なお、現在のフレーム画像が複数の物体を含む場合には、例えば、クロッピング領域決定部124は、後述する追跡対象設定部126により追跡対象に設定された物体の検出位置と、追跡対象の物体に関して設定された不感帯領域との位置関係に基づいて、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を決定することが可能である。
一例として、追跡対象設定部126により追跡対象に設定された物体の検出位置が、当該物体に関して設定された不感帯領域に含まれる場合には、クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同一にすることを決定する。また、追跡対象設定部126により追跡対象に設定された物体の検出位置が、当該物体に関して設定された、前のフレーム画像における不感帯領域に含まれない場合には、クロッピング領域決定部124は、当該物体に関して設定された、現在のフレーム画像における不感帯領域の中心がクロッピング領域の中心になるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する。
[2−1−4.追跡対象設定部126]
追跡対象設定部126は、物体検出部120による物体の検出結果に基づいて、追跡対象の物体を設定する。例えば、追跡対象設定部126は、撮影範囲において設定された例えば監視対象位置などの特定の位置と、物体検出部120により検出された物体の検出位置との間の距離に基づいて、現在のフレーム画像における追跡対象の物体を設定する。
一例として、追跡対象設定部126は、撮影範囲において設定された特定の位置と、物体検出部120により検出された物体の検出位置との間の距離が所定の距離内である場合には、現在のフレーム画像における追跡対象の物体を、前のフレーム画像における追跡対象の物体に設定する。また、追跡対象設定部126は、撮影範囲において設定された特定の位置と、物体検出部120により検出された物体の検出位置との間の距離が所定の距離を超えている場合には、現在のフレーム画像における追跡対象の物体を、例えば当該特定の位置に最も近い物体など、前のフレーム画像における追跡対象の物体とは異なる物体に設定する。
<2−2.動作>
以上、本実施形態による構成について説明した。続いて、本実施形態による動作について、図11〜図13を参照して説明する。なお、ここでは、カメラ10が映像クロッピング部106を四個有しており、そして、一枚のフレーム画像から一枚の縮小画像および四枚のクロッピング画像を生成する場面における動作例について説明する。なお、この動作は、所定のフレームレートごとに繰り返し実行される。
[2−2−1.全体の動作]
図11は、本実施形態による動作例を示したフローチャートである。図11に示したように、まず、カメラ10の撮影部100は、所定の撮影タイミングが到来したら、外部の映像を撮影することによりフレーム画像を取得する(S101)。
続いて、映像縮小部102は、S101で取得されたフレーム画像(以下、現在のフレーム画像と称する)を所定のサイズに縮小することにより縮小画像を生成する(S103)。
その後、カメラ10は、後述する「クロッピング画像生成処理」を映像クロッピング部106の個数、つまり4回繰り返して行う(S105〜S111)。
その後、通信部108は、S103で生成された縮小画像、およびS107で生成された4枚のクロッピング画像をストレージ20へ送信する(S113)。
[2−2−2.クロッピング画像生成処理]
ここで、図12〜図13を参照して、S107における「クロッピング画像生成処理」の動作について詳細に説明する。図12に示したように、まず、カメラ10の物体検出部120は、現在のフレーム画像の中から検出対象の物体を検出する(S151)。
そして、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像である場合には(S153:Yes)、不感帯領域設定部122は、S151で検出された物体の検出位置が不感帯領域の中心となるように、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する(S155)。
続いて、クロッピング領域決定部124は、S151で検出された物体の検出位置がクロッピング領域の中心になるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する(S157)。その後、カメラ10は、後述するS167の動作を行う。
ここで、図13を参照して、現在のフレーム画像が最初のフレーム画像ではない場合(S153:No)における動作例について説明する。図13に示したように、まず、不感帯領域設定部122は、S151で検出された物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域の内部であるか否かを判定する(S161)。
物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域の内部である場合には(S161:Yes)、不感帯領域設定部122は、現在のフレーム画像における不感帯領域の位置を、前のフレーム画像における不感帯領域と同じ位置に設定する。そして、クロッピング領域決定部124は、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同じ位置にすることを決定する(S169)。その後、カメラ10は、後述するS167の動作を行う。
一方、物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域の外部である場合には(S161:No)、不感帯領域設定部122は、不感帯領域の輪郭線が現在のフレーム画像における物体の検出位置を含むように、前のフレーム画像における不感帯領域を移動させることにより、現在のフレーム画像における不感帯領域を設定する(S163)。
続いて、クロッピング領域決定部124は、S163で設定された(現在のフレーム画像における)不感帯領域の中心がクロッピング領域の中心になるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する(S165)。
その後、映像クロッピング部106は、S157、S165、もしくはS169で決定されたクロッピング領域を、現在のフレーム画像から切り出すことによりクロッピング画像を生成する(S167)。
<2−3.効果>
[2−3−1.効果1]
以上、例えば図4、図7、図11〜図13などを参照して説明したように、本実施形態によるカメラ10は、現在のフレーム画像における物体の検出位置と、前のフレーム画像において設定された不感帯領域との位置関係に基づいて、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する。このため、現在のフレーム画像と前のフレーム画像との間での物体の検出位置の変化の大きさに適応的に切り出し領域を決定することができる。
例えば、現在のフレーム画像において検出された物体の検出位置が、前のフレーム画像における不感帯領域に含まれる場合には、カメラ10は、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域の位置を、前のフレーム画像におけるクロッピング領域と同一の位置にすることを決定する。このため、最初のフレーム画像において設定された不感帯領域の内部に物体の検出位置が含まれる間のフレームに関しては、クロッピング領域の位置は変化しない。つまり、仮に物体が微振動した場合であっても、物体が不感帯領域から出ない限り、クロッピング領域の位置は変化しない。このため、クロッピング画像の視認性を向上させることができる。
さらに、公知の技術と比較して、時間方向の平滑化処理を行うことなく、クロッピング画像の微振動を除去することができる。
[2−3−2.効果2]
また、例えば物体が高速に移動する場合など、物体の検出位置が前のフレーム画像において設定された不感帯領域からはみ出した場合には、カメラ10は、はみ出した距離だけ不感帯領域を物体の検出位置へ近づける。そして、カメラ10は、移動後の不感帯領域の中心がクロッピング領域の中心になるように、現在のフレーム画像におけるクロッピング領域を決定する。このため、例えば物体が高速に移動している場合であっても、不感帯領域が物体に接する位置に設定されるので、連続するクロッピング画像間で物体が滑らかに移動するようにユーザに知覚され、視認性が高い。
[2−3−3.効果3]
また、クロッピング領域決定部124によるクロッピング領域の決定方法は簡易な方法であるので、カメラ10は、クロッピング画像の生成をリアルタイムに行うことができる。
[2−3−4.効果4]
また、本実施形態によれば、カメラ10単体で縮小画像およびクロッピング画像を生成することが可能である。このため、縮小画像およびクロッピング画像を生成するための例えばサーバなどの他の装置に、カメラ10はフレーム画像を送信する必要がないので、通信量を軽減することができる。
<<3.変形例>>
以上、添付図面を参照しながら本開示の好適な実施形態について詳細に説明したが、本開示はかかる例に限定されない。本開示の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本開示の技術的範囲に属するものと了解される。
<3−1.変形例1>
上述した実施形態では、本開示による画像処理装置がカメラ10である例について説明したが、かかる例に限定されない。例えば、監視端末22(の制御部220)が、カメラ10の代わりに、上述した映像縮小部102、領域設定部104、および、複数の映像クロッピング部106の全てを有する場合には、本開示による画像処理装置は、監視端末22であってもよい。
また、別途設けられたサーバ(図示省略)が例えば通信網24を介してカメラ10と通信可能であり、かつ、このサーバが、カメラ10の代わりに、上述した映像縮小部102、領域設定部104、および、複数の映像クロッピング部106の全てを有する場合には、本開示による画像処理装置は、サーバであってもよい。また、このサーバとストレージ20とは一体的に構成されてもよい。
<3−2.変形例2>
また、上述した実施形態によれば、例えばCPU、ROM、およびRAMなどのハードウェアを、上述した映像縮小部102、領域設定部104、および、映像クロッピング部106と同等の機能を発揮させるためのコンピュータプログラムも提供可能である。また、該コンピュータプログラムが記録された記録媒体も提供される。
なお、以下のような構成も本開示の技術的範囲に属する。
(1)
第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、
前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、
を備える、画像処理装置。
(2)
前記切り出し領域決定部は、前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にするか否かを決定する、前記(1)に記載の画像処理装置。
(3)
前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域に含まれる場合には、前記切り出し領域決定部は、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にすることを決定する、前記(2)に記載の画像処理装置。
(4)
前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域に含まれない場合には、前記第1領域設定部は、前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域の輪郭線上に含まれるように前記第1の領域の位置を移動させ、
前記切り出し領域決定部は、移動後の前記第1の領域の中心を前記第2のフレーム画像の切り出し領域の中心に設定することにより、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する、前記(2)または(3)に記載の画像処理装置。
(5)
前記第2のフレーム画像の切り出し領域の形状およびサイズは、前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一である、前記(4)に記載の画像処理装置。
(6)
前記第1のフレーム画像の切り出し領域の中心の位置、および前記第1の領域の中心の位置は、前記第1のフレーム画像における前記物体の検出位置と等しい、前記(5)に記載の画像処理装置。
(7)
前記第1領域設定部は、前記第1のフレーム画像の切り出し領域において、複数の物体の各々に関して、当該物体の検出位置を含む第1の領域をそれぞれ設定し、
前記画像処理装置は、前記複数の物体のうちいずれか一つを追跡対象に設定する追跡対象設定部をさらに備え、
前記切り出し領域決定部は、前記追跡対象設定部により設定された追跡対象の物体の検出位置と、前記追跡対象の物体に関して設定された前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にするか否かを決定する、前記(2)〜(6)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(8)
前記画像処理装置は、前記切り出し領域決定部により決定された前記第2のフレーム画像の切り出し領域を前記第2のフレーム画像から切り出すことにより切り出し画像を生成する切り出し画像生成部をさらに備える、前記(2)〜(7)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(9)
前記物体は、人もしくは車両である、前記(2)〜(8)のいずれか一項に記載の画像処理装置。
(10)
第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定することと、
前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定することと、
を備える、画像処理方法。
(11)
第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、
前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、
前記切り出し領域決定部により決定された前記第2のフレーム画像の切り出し領域を前記第2のフレーム画像から切り出すことにより切り出し画像を生成する切り出し画像生成部と、
生成された前記切り出し画像を記憶する記憶部と、
を備える、画像処理システム。
10 カメラ
20 ストレージ
22 監視端末
24 通信網
100 撮影部
102 映像縮小部
104 領域設定部
106 映像クロッピング部
108 通信部
120 物体検出部
122 不感帯領域設定部
124 クロッピング領域決定部
126 追跡対象設定部
220 制御部
222 通信部
224 表示部
226 入力部

Claims (11)

  1. 第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、
    前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、
    を備える、画像処理装置。
  2. 前記切り出し領域決定部は、前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にするか否かを決定する、請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域に含まれる場合には、前記切り出し領域決定部は、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にすることを決定する、請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域に含まれない場合には、前記第1領域設定部は、前記第2のフレーム画像における前記物体の検出位置が前記第1の領域の輪郭線上に含まれるように前記第1の領域の位置を移動させ、
    前記切り出し領域決定部は、移動後の前記第1の領域の中心を前記第2のフレーム画像の切り出し領域の中心に設定することにより、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する、請求項2に記載の画像処理装置。
  5. 前記第2のフレーム画像の切り出し領域の形状およびサイズは、前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一である、請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記第1のフレーム画像の切り出し領域の中心の位置、および前記第1の領域の中心の位置は、前記第1のフレーム画像における前記物体の検出位置と等しい、請求項5に記載の画像処理装置。
  7. 前記第1領域設定部は、前記第1のフレーム画像の切り出し領域において、複数の物体の各々に関して、当該物体の検出位置を含む第1の領域をそれぞれ設定し、
    前記画像処理装置は、前記複数の物体のうちいずれか一つを追跡対象に設定する追跡対象設定部をさらに備え、
    前記切り出し領域決定部は、前記追跡対象設定部により設定された追跡対象の物体の検出位置と、前記追跡対象の物体に関して設定された前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域の位置を前記第1のフレーム画像の切り出し領域と同一にするか否かを決定する、請求項2に記載の画像処理装置。
  8. 前記画像処理装置は、前記切り出し領域決定部により決定された前記第2のフレーム画像の切り出し領域を前記第2のフレーム画像から切り出すことにより切り出し画像を生成する切り出し画像生成部をさらに備える、請求項2に記載の画像処理装置。
  9. 前記物体は、人もしくは車両である、請求項2に記載の画像処理装置。
  10. 第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定することと、
    前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定することと、
    を備える、画像処理方法。
  11. 第1のフレーム画像の切り出し領域において、物体の検出位置を含む第1の領域を設定する第1領域設定部と、
    前記第1のフレーム画像よりも後の第2のフレーム画像における前記物体の検出位置と前記第1の領域との位置関係に基づいて、前記第2のフレーム画像の切り出し領域を決定する切り出し領域決定部と、
    前記切り出し領域決定部により決定された前記第2のフレーム画像の切り出し領域を前記第2のフレーム画像から切り出すことにより切り出し画像を生成する切り出し画像生成部と、
    生成された前記切り出し画像を記憶する記憶部と、
    を備える、画像処理システム。
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