JPWO2016166932A1 - コンロッド及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

コストの上昇を招くことなく製造でき、桿部を効果的に高強度化したコンロッドを提供する。桿部4は、断面において、一対のリブ部21、21と、一対のリブ部21、21の高さ方向の略中央に両端が接続するウェブ部22とを有し、リブ部21は、断面において、高さ方向の中央に位置するリブ根元部23と、高さ方向の両端に位置する一対のリブ先端部24、24とからなり、リブ先端部24の硬さがウェブ部22に対して40HV以上高く、リブ根元部23の硬さがウェブ部22に対して30HV以上高い構成とする。【選択図】図2

Description

本発明は、内燃機関のクランクシャフトとピストンとを連結するコンロッド、特に大端部と小端部とを繋ぐ桿部を局所的に高強度化したコンロッド及びその製造方法に関する。
コンロッドの桿部を効果的に高強度化できる製造方法として、桿部を、帯状のウェブ部とその両面の幅方向両端から立設させた4つのリブ部とからなる断面略H形状に熱間鍛造する熱間鍛造工程と、ウェブ部の幅方向両端の外側面のみを開放する開放部を有すると共にリブ部及びウェブ部の他の部分の全表面を覆うよう構成された開放鍛造型を用いて開放部からバリをはみ出させながら開放鍛造を行い、桿部の断面積の減面率が10〜30%となるように冷間加工する冷間加工工程と、バリを除去する工程とを含む方法が知られている(特許文献1)。
また、バリを生じさせずに桿部の冷間鍛造を行い、リブ先端部を肉厚にすることでその加工硬化によって桿部の断面二次モーメントを増大させ、座屈強度を高強度化する方法が知られている(特許文献2参照)。この方法では、上保持型には桿部成形用の上成形型が設けられ、下保持型には桿部成形用の下成形型に加え、左右一対の側方成形型、大端部用及び小端部用の端部成形型が設けられ、側方成形型及び端部成形型の外面に形成された雄テーパ面と、上保持に形成された雌テーパ面とによる案内作用によって上保持型の下降運動に連動して側方成形型及び端部成形型が内方に移動する型により、桿部が上下及び左右の4面から同時に加圧されて冷間鍛造される。
他方、座屈強度及び疲労強度に優れたコンロッドの製造方法として、低炭素ボロン鋼を熱間鍛造によりコンロッド形状に成形した後に焼入れし、得られた鍛造粗材のリブ部を、長手方向に沿って挟み込むように配置した平坦な鍛造型を用いて冷間鍛造を行うことで、リブを厚さ方向(リブの高さ方向)に0.2mm以上塑性変形させて加工硬化させ、更にショットピーニングを施すことで疲労強度を向上させるようにした方法が知られている(特許文献3)。
特開2005−14079号公報 特許第5268715号公報 特開平9−196044号公報
しかしながら、特許文献1に記載のコンロッドの製造方法では、桿部の全体の強度を高めるために、開放部を除く桿部の全表面に圧縮荷重を加えており、大きな鍛造荷重が必要となる。そのため、設備が大型化し、製造コストが高くなる。また、特許文献2に記載の方法においても、桿部全体の強度を高めるために大きな鍛造荷重が必要になる上、金型構造が複雑になる。そのため、製造コストが高くなる。
また、特許文献3に記載のコンロッドの製造方法では、リブの先端部のみが加工硬化し、リブの根元部の硬度が低いために桿部に十分な座屈強度が得られない。
本発明は、このような背景に鑑み、コストの上昇を招くことなく製造でき、桿部が効果的に高強度化されたコンロッド及びその製造方法を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明の一態様は、大端部(2)と小端部(3)とこれらを繋ぐ断面略H形の桿部(4)とを有するコンロッド(1)であって、前記桿部は、断面において、互いに平行に延在する一対のリブ部(21、21)と、当該一対のリブ部の高さ方向の略中央に両端が接続するウェブ部(22)とを有し、前記リブ部は、前記桿部の断面において、高さ方向の中央に位置するリブ根元部(23)と、高さ方向の両端に位置する一対のリブ先端部(24)とからなり、前記リブ先端部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して40HV以上高く、前記リブ根元部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して30HV以上高い。
ここで、リブ先端部とは、リブ部の両端においてそれぞれリブ部の高さの4分の1を占める部分を指し、リブ根元部とは、リブ先端部を含まず、リブ部の高さ方向の中央においてリブ部の高さの2分の1を占める部分を指す。また、ウェブ部、リブ先端部及びリブ根元部のそれぞれのビッカース硬さ(HV)は、それぞれの表面で測定した値ではなく、桿部の軸線に直交する方向に切断された桿部の切断面で測定した値である。
この態様によれば、座屈強度の増大に対する寄与度が最も大きいリブ先端部がウェブ部の硬さよりも40HV以上高い硬さとされ、座屈強度の増大に対する寄与度が次に大きいリブ根元部がウェブ部の硬さよりも30HV以上高い硬さとされるため、桿部が効果的に高強度化される。また、リブ先端部の硬度を重点的に高くするように加工すればよいため、大きな鍛造荷重を必要とすることなく、かつ特殊な金型を用いることなくコンロッドを製造することができる。
また、上記の態様において、リブ先端部の硬さがリブ根元部の硬さよりも高くするとよい。
この態様によれば、座屈強度の増大に対する寄与度が最も大きいリブ先端部の硬さが最も高いため、桿部が効果的に高強度化される。また、最も突出するリブ先端部の硬度を最も高くするように加工すればよいため、大きな鍛造荷重や特殊な金型を必要とすることなくコンロッドを製造することができる。
また、上記課題を解決するために、本発明の一態様は、大端部と、小端部と、断面において互いに平行に延在する一対のリブ部及び当該一対のリブ部の高さ方向の略中央に両端が接続するウェブ部を有し、断面略H形を呈して前記大端部及び前記小端部を繋ぐ桿部とを有するコンロッドの製造方法であって、素材鋼を熱間鍛造し、前記コンロッドの粗形材を成形した後、当該粗形材を空冷する第1工程と、空冷された前記粗形材を下成形型と上成形型とにより上下から挟み込み、断面において前記リブ部の高さ方向の両端に位置する一対のリブ先端部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して40HV以上高く、断面において前記リブ部の高さ方向の中央に位置するリブ根元部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して30HV以上高くなるように鍛造する第2工程とを含む。
この態様によれば、下成形型及び上成形型のみを用いて粗形材を鍛造することにより、金型を複雑にすることなく、桿部が効果的に高強度化されたコンロッドを製造できる。また、リブ先端部の硬度を重点的に高くするように粗形材を鍛造すればよいため、大きな鍛造荷重を必要とすることなくコンロッドを製造することができる。
また、上記の態様において、前記第2工程では、前記粗形材を冷間鍛造するとよい。
この態様によれば、桿部の組織中に多くの転位を導入し、転位強化によって桿部の強度を向上させることができる。
また、上記の態様において、前記第2工程では、前記粗形材のリブ高さに比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ高さが小さく、前記粗形材のリブ厚さに比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ厚さが大きく、前記粗形材のリブ間隔に比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ間隔が大きく、前記粗形材の桿部の幅に比べて鍛造後の前記コンロッドの桿部の幅が大きくなるような形状の前記下成形型及び前記上成形型を用いて、前記粗形材を冷間鍛造するとよい。
この態様によれば、上記のようにウェブ部に比べて硬さが高いリブ先端部及びリブ根元部を、比較的小さな鍛造荷重の鍛造により形成することができる。
また、上記の態様において、前記第2工程では、鍛造後に前記一対のリブ部の高さ方向の中央よりも上方へ延出する側壁を有する前記下成形型を用い、鍛造荷重を加えた時に前記粗形材の前記一対のリブ部の中央部を前記下成形型により外方から拘束すると共に、鍛造荷重を加えた時に、前記粗形材の前記一対のリブ部の下側部分の外面と前記下成形型の内面との間に間隙が残り、かつ前記粗形材の前記一対のリブ部の上側部分の外面と前記上成形型の内面との間に間隙が残るような前記下成形型及び前記上成形型を用いて、前記粗形材を冷間鍛造するとよい。
この態様によれば、バリを発生させずに鍛造できると共に、鍛造荷重が比較的小さい半密閉据込で鍛造を行うことができる。これにより、製造工数を削減すると共に設備を小型化し、上記構成のコンロッドの製造コストを低減できる。
また、上記の態様において、前記第2工程の後、前記コンロッドを加熱した後に空冷する焼鈍しを行う第3工程を更に含むとよい。
この態様によれば、鍛造によって導入した転位を固着させ、桿部に安定敵に加工硬化を発現させることができる。
このように本発明によれば、製造コストの上昇を抑制でき、桿部が効果的に高強度化されたコンロッド及びその製造方法を提供することができる。
本発明に係るコンロッドの正面図 図1中のII−II断面図 図1に示すコンロッドの製造方法の説明図 (A)冷間鍛造前、(B)冷間鍛造後における桿部の断面図 桿部の寸法の定義を示す説明図
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1に示されるように、コンロッド1は、図示しないクランクシャフトに連結される大端部2と、図示しないピストンに連結される小端部3と、大端部2及び小端部3を繋ぐ桿部4とを有している。大端部2は、クランクシャフトのクランクピンを囲繞する環状の軸受をなし、円形断面のクランクピン孔2aを画成している。小端部3は、ピストンピンを囲繞する環状の軸受をなし、円形断面のピストンピン孔3aを画成している。大端部2の軸線2Xと小端部3の軸線3Xとは互いに平行である。コンロッド1は、小端部3、桿部4及び大端部2の桿部4側の半割部をなすコンロッド本体5と、コンロッド本体5の半割部に一対のボルト6により締結され、大端部2の残りの半割部をなすキャップ7とにより構成されている。
図2は、桿部4の長手方向の中間部の断面を示している。図2に併せて示されるように、桿部4は、大端部2の中心(軸線2Xの中点)及び小端部3の中心(軸線3Xの中点)を通り、それぞれの軸線2X、3Xと直交する第1仮想平面11上に延びる柱状部分である。桿部4は、燃焼行程の圧縮荷重を受けても座屈しないように、当該第1仮想平面11に沿う方向に所定の幅Wを有すると共に、大端部2及び小端部3の軸線2X、3Xを通る第2仮想平面12に沿う方向に所定の厚さ (即ち、後述するリブ部21の高さH)を有する。桿部4の幅Wは、桿部4の長手方向の中間部において概ね一定とされ、大端部2及び小端部3近傍においては、大端部2及び小端部3に近づくにつれて徐々に大きくなっている。一方、桿部4の厚さ(H)は、大端部2及び小端部3の厚さと概ね同一とされ、桿部4の長手方向の全長にわたって略一定とされている。また、桿部4は、軽量化のために幅方向中央部の厚さが小さくされており、断面略H形を呈している。
以下、方向を示す場合には、図2の紙面上の方向を基準にする。桿部4は、第1仮想平面11を中心として概ね上下対称の形状とされている。また、桿部4は、第2仮想平面12を中心として概ね左右対称の形状とされている。桿部4は、左右の両端部に第2仮想平面12と平行に延在する互いに平行な一対のリブ部21、21と、第1仮想平面11上に延在し、一対のリブ部21、21の高さ方向の中央に両端が接続するウェブ部22とから構成されている。これにより桿部4の断面は略H形となる。
リブ部21は、高さ方向の中間部において最も厚く(左右方向寸法が大きく)、上端及び下端に近づくにつれて徐々に薄くなっている。リブ部21の先端(上端及び下端)の両隅部は曲面とされている。一対のリブ部21、21の内面21i、21iは、高さ方向の中央に近づくにつれて互いに近づく傾斜面となっている。一対のリブ部21の外面21oには、高さ方向の中央部に第1仮想平面11と概ね直交する垂直面21vが形成されている。リブ部21は桿部4の全長にわたって略同一の厚さに形成されている(図1参照)。上記の通り桿部4が略一定厚とされていることから、リブ部21の高さHは桿部4の全長にわたって略同一である。
ウェブ部22の上面及び下面は、幅方向の中間部において平行な平面22fとされ、左右端においてリブ部21の内面21iに緩やかに接続する湾曲面22cとなっている。即ち、ウェブ部22は、幅方向の中間部において一定の厚さTを有し、左右のリブ部21に近づくにつれて徐々に厚くなっている。ウェブ部22とリブ部21とは湾曲面22cを介して互いに接続されており、両者の境界は一義的に定まらないが、本明細書においては、リブ部21の内面21iをなす傾斜面を第1仮想平面11まで延ばした延長線を両者の境界と定義する。
また、それぞれのリブ部21のうち、ウェブ部22が接続する高さ方向の中央に位置する部分をリブ根元部23と呼び、高さ方向の両端(上端及び下端)に位置する部分をリブ先端部24と呼ぶ。本明細書においては、リブ先端部24とは、リブ部21の両端においてそれぞれリブ部21の高さHの4分の1を占める部分を指し、リブ根元部23とは、リブ先端部24を含まず、リブ部21の高さ方向の中央においてリブ部21の高さHの2分の1を占める部分を指すものと定義する。
このような形状を有する桿部4は、部位ごとに異なる硬さ(ビッカース硬さ(HV)、以下同様。)とされている。具体的には、リブ先端部24の硬さは、ウェブ部22の硬さに対して40HV以上高い。また、リブ根元部23の硬さは、ウェブ部22の硬さに対して30HV以上高い。更に、リブ先端部24の硬さは、リブ根元部23の硬さよりも高い。
ここで、ウェブ部22、リブ先端部24及びリブ根元部23のそれぞれの硬さは、それぞれの表面で測定する値ではなく、桿部4の軸線に直交する方向に切断された桿部4の切断面(図2に示される面)で測定する値である。また、より詳しくは、図2に黒点で示すように、ウェブ部22の硬さは、ウェブ部22の中心、即ち第1仮想平面11と第2仮想平面12との交点で測定する値である。リブ先端部24の硬さは、リブ先端部24の先端面から第1仮想平面11側に1.5mmの位置における幅方向の中央で測定する値である。リブ根元部23の硬さは、第1仮想平面11からリブ部21の高さHの6分の1離れた位置におけるリブ根元部23の幅方向の中央で測定する値である。硬さの測定は、JIS Z 2244に規定されたビッカース硬さ試験方法に従って行う。
なお、リブ先端部24の硬さを測定する点、及びリブ根元部23の硬さを測定する点は、それぞれ4つ存在するが、通常はそれぞれ4つずつの測定値は概ね同じ値になるため、本明細書ではそれらのうちの1点を代表点としている。但し、部位ごとの硬さの違いは、それらの点のうちの1点でも満たしていればよく、例えば、リブ先端部24の硬さは、4つの測定点のうち最も高い値が、ウェブ部22の硬さに対して40HV以上高く、かつリブ根元部23の4つの測定点のうち最も値が低い測定点の硬さよりも高ければよい。
座屈強度(座屈応力)は、ランキンの式やテトマイヤーの式より、材料の耐力(降伏応力)に比例することが知られている。また、材料の降伏応力と硬さとは略比例関係にあることを、本願発明者らは実験により確認している。即ち、座屈強度は材料の硬さに略比例し、桿部4の硬さが高くなるほど座屈強度も高くなる。また、本願発明者らが上記形状の桿部4の断面の応力分布を解析したところ、リブ先端部24の発生応力はウェブ部22の発生応力に対して1.6倍程度高く、リブ根元部23の発生応力はウェブ部22の発生応力に対して1.3倍程度高いことが確認された。これは、桿部4の座屈強度を高めるためには、発生応力が高いリブ先端部24を強化することが有効であることを意味する。
上記のように、本実施形態のコンロッド1では、座屈強度の増大に対する寄与度が最も大きいリブ先端部24の硬さがウェブ部22の硬さに対して40HV以上高く、座屈強度の増大に対する寄与度が次に大きいリブ根元部23の硬さがウェブ部22の硬さに対して30HV以上高いことにより、桿部4が座屈に対して効果的に高強度化される。また、リブ先端部24の硬さがリブ根元部23の硬さよりも高いことにより、桿部4がより効果的に高強度化される。
次に、このような構成を有するコンロッド1の製造方法について説明する。
図3は、横軸に時間を、縦軸に温度をとり、コンロッド1の製造条件を示したグラフである。本実施形態では、量産のコンロッド1用素材として用いられているV非調質鋼(0.35C−0.7Si−0.7Mn−0.08V)を使用してコンロッド1を製造した。但し、コンロッド1の素材はこれに限られず、炭素鋼に代表される加工硬化が現れる金属であればよい。
コンロッド1を製造するに当たり、初めに上記素材を溶体化温度1230℃に加熱し、熱間鍛造を行い、コンロッド1の粗形材51(プリフォーム或いは中間製品)を成形した後、粗形材51を空冷(自然放冷)して常温までその温度を低下させる。この工程は、本発明が転位強化による強度向上を狙い、フェライト・パーライト混合組織に調整した後に後述する冷間鍛造を施すことで、フェライト組織中に多くの転位を導入するために行われる。
その後、常温にてコンロッド1の粗形材51に対して後述する金型30を用いて冷間鍛造による加工を施す。フェライト・パーライト組織に鍛造による加工を施すと、加工率の上昇に伴いフェライト中の転位密度が上昇するように材料の降伏強度が上昇する加工硬化現象が発現する。
続いて、上記の形状に冷間鍛造されたコンロッド1を大気炉中にて400℃に加熱し、15分間保持した後に空冷する焼鈍しを行う。この工程は、冷間鍛造によって導入された転位は可動転位が多く存在して不安定なため、冷間鍛造状態のままでは転位強化が不十分であることから、冷間鍛造によって導入した転位を固着することを目的として行われる。即ち、加熱処理によって転位に鋼中の侵入型固溶元素であるCを拡散させ、転位を固着させる。これにより、桿部4に安定的に加工硬化が発現する。焼鈍しの温度は、400℃に限られないが、200℃〜600℃が好ましく、250℃〜500℃がより好ましく、400℃が最も好ましい。
次に、コンロッド1の粗形材51と金型30とについて図4を参照して説明する。図4(A)は、鍛造荷重を加える前(冷間鍛造前)のコンロッド1、即ちコンロッド1の粗形材51及び金型30の状態を示しており、図4(B)は、鍛造荷重を加えた後(冷間鍛造後)のコンロッド1及び金型30の状態を示している。なお、コンロッド1の粗形材51は、冷間鍛造後のコンロッド1に近い形状を有しており、各部についてはコンロッド1と共通の名称及び符号を用いて説明する。
図4(A)に示されるように、金型30は、下成形型31と上成形型32とにより構成される。なお、金型30は、コンロッド1の粗形材51の桿部4のみを冷間鍛造するためのものである。大端部2及び小端部3に冷間鍛造を施すと、後の加工工程での加工性が低下するため、大端部2及び小端部3に冷間鍛造は施されない。下成形型31の上面及び上成形型32の下面には、冷間鍛造後のコンロッド1の桿部4の形状に対応した凹面が形成されている。下成形型31及び上成形型32は、概ね上下対称の形状を呈しているが、桿部4を左右から挟み込む、リブ部21の垂直面21vに対向する側壁部は下成形型31に形成されている。つまり、下成形型31の側壁31sの上方への突出量は、上成形型32の側壁32sの下方への突出量に比べて大きくなっている。垂直面21v及び下成形型31の側壁31sは型抜きを考慮して若干傾斜していてよい。
この金型30を用い、下成形型31上にコンロッド1の粗形材51をセットし、下成形型31と上成形型32とでコンロッド1の粗形材51を上下から挟み込み、上成形型32に所定の下方向荷重を加えてコンロッド1の粗形材51を塑性変形させることで、図4(B)に示す状態となる。図4(B)に示される冷間鍛造が完了した状態では、下成形型31の側壁31sの上端はリブ部21の垂直面21vの上端よりも上方に位置し、かつ下成形型31の左右の側壁31s、31sと、左右の対応する側の上成形型32の側壁32s、32sとが互いに当接している。また、リブ部21の外面21oのうち中央部の垂直面21vは下成形型31の側壁31sに接触しているが、他の部分は下成形型31及び上成形型32の側壁31s、32sに接触していない。つまり、鍛造荷重が加えられた時に、リブ部21の中央部(垂直面21vを形成する部分)は下成形型31により外方から拘束され、側方への塑性変形を制限されるが、リブ部21の下側部分及び上側部分は外方から拘束されることなく塑性変形する。
下成形型31及び上成形型32は、図4(A)のコンロッド1の粗形材51のリブ高さhに比べて図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1のリブ高さhが小さく、図4(A)のコンロッド1の粗形材51のリブ厚さtに比べて図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1のリブ厚さtが大きく、図4(A)のコンロッド1の粗形材51のリブ間隔dに比べて図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1のリブ間隔dが大きく、図4(A)のコンロッド1の粗形材51の桿部4の幅Wに比べて図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1の桿部4の幅Wが大きくなるような形状とされている。また、図4(A)のコンロッド1の粗形材51のウェブ部22の厚さTに比べ、図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1のウェブ部22の厚さTは若干小さくなるが、殆ど変わりない。又は、下成形型31及び上成形型32が、図4(A)のウェブ部22の厚さTに比べて図4(B)のウェブ部22の厚さTが若干大きくなるような形状とされてもよい。
ここで、図5を参照して、上記用語の定義を説明する。上記用語は、コンロッド1の粗形材51に対しても冷間鍛造後のコンロッド1に対しても適用されるものであるため、図5では、コンロッド1の桿部4を模式的に示している。リブ高さhとは、ウェブ部22の一定厚である中間部分に対するリブ部21の上方及び下方への突出量(図2の平面22fの延長線に対する高さ)である。リブ厚さtとは、リブ高さhの1/2の位置におけるリブ部21の幅寸法である。リブ間隔dとは、リブ高さhの1/2の位置における一対のリブ部21、21の内面離間距離である。桿部4の幅Wとは、桿部4の最大幅(図2に示される幅Wと同一)である。ウェブ部22の厚さTとは、ウェブ部22の最小厚さ(図2に示される、幅方向の中間部に形成された一定厚さ部分の厚さTと同一)である。
このような形状の金型30及びコンロッド1の粗形材51を用いて冷間鍛造を行うことにより、比較的小さな鍛造荷重で上記分布の硬さを発現する桿部4、即ちリブ先端部24の硬度(加工率)が重点的に高くされた桿部4を成形することができる。また、金型30が下成形型31と上成形型32とからなる簡単な構成であるため、金型製造コストが廉価に済む。
図4(B)の冷間鍛造後のコンロッド1のウェブ部22の厚さTが図4(A)の粗形材51のウェブ部22の厚さTよりも若干小さくなる場合、このようになるのは、冷間鍛造時の圧縮荷重によることよりも、リブ部21の内面21iが傾斜していることによって鍛造荷重が加えられた時にリブ間隔dが大きくなることでウェブ部22が伸び変形することによる影響が大きい。一方、図4(A)のウェブ部22の厚さTに比べ、図4(B)のウェブ部22の厚さTが若干大きくなる場合、このようになるのは、鍛造によりウェブ部以外の部分から素材が集まってくるためである。つまり、どちらの場合においてもウェブ部22に対する圧縮鍛造荷重は必要なく、これによって鍛造荷重の低減が図られる。
また、図4(B)に示される冷間鍛造後の状態で、側壁31sがリブ部21の高さ方向の中央よりも上方へ延出する下成形型31を用いることにより、鍛造荷重が加えられた時にリブ部21の中央部が下成形型31により外方から拘束される。そして、鍛造荷重が加えられた時に、リブ部21の下側部分の外面21oと下成形型31の内面との間に間隙が残り、かつリブ部21の上側部分の外面21oと上成形型32の内面との間に間隙が残っている。そのため、バリを発生させずに冷間鍛造できると共に、鍛造荷重が比較的小さい半密閉据込で冷間鍛造を行い、リブ先端部24、リブ根元部23の順に重点的に塑性変形させることができる。これにより、製造工数を削減すると共に設備の大型化を防止し、上記構成のコンロッド1の製造コストを低減できる。
次に、上記のようにした製造して本発明に係るコンロッド1の効果について、いくつかの実施例を挙げて、比較例と対比して説明する。
下の表1は、実施例1〜4及び比較例1〜3について、桿部4の各部位の硬さ、部位間の硬さの差、鍛造荷重、座屈強度、強度比を示している。実施例1〜4及び比較例1〜3の全てにおいて、上記実施形態と同一の素材を用いて同一の手順で熱間鍛造を行ったコンロッド1の粗形材51を用いている。実施例1〜4は、上記と同様の金型30を用いて上記手順で鍛造荷重を異ならせてコンロッド1を製造したものである。一方、比較例1は、特許文献1記載の方法に対応するものであり、桿部4を全断面にわたって高強度化するように冷間鍛造が行われている。比較例2は、特許文献3記載の方法に対応するものであり、リブ先端面のみに荷重を加えて冷間鍛造が行われている。比較例3は、冷間鍛造を行わず、熱間鍛造のみで成形したものである。
Figure 2016166932
表1に示されるように、比較例3では、冷間鍛造による加工硬化が現れていないため、部位間に硬さの差はなく、座屈強度は650MPaである。
一方、実施例1〜4では、リブ先端部24の硬さがウェブ部22の硬さよりも40〜70HV高く、リブ根元部23の硬さがウェブ部22の硬さよりも30〜40HV高くなっている。実施例1〜4の鍛造荷重は180t〜240tであり、座屈強度は800〜900MPaである。実施例1〜4の比較例3に対する座屈強度比は、1.23〜1.42である。
これに対し、比較例2では、鍛造荷重が実施例1〜4よりも小さい150tで済み、リブ先端部24の硬さはウェブ部22の硬さよりも70HV高くなっているが、リブ根元部23の硬さがウェブ部22の硬さよりも20HVだけしか高くなっていない。そして、比較例2では、座屈強度が実施例1〜4よりも低い750MPaであり、比較例3に対する強度比は1.15である。表には現れていないが、鍛造荷重の1t当たりの座屈強度増加率は、実施例1〜4の中で最も低い実施例4で0.83MPa/t(=(800−650)/180)であるのに対し、比較例2ではそれよりも低い0.67MPa/t(=(750−650)/150)である。つまり、実施例1〜4では、比較例2に比べて桿部4が効果的に高強度化されている。
比較例1では、桿部4の全体が高強度化されているため、部位間の硬さに差はない。また、比較例1では、座屈強度が最も高い(実施例2と同じ)920MPaであり、比較例3に対する強度比が1.42となっているが、実施例1〜4に比べて遥かに大きい650tの鍛造荷重が必要になる。その一方で、比較例1の座屈強度は、鍛造荷重が240tで済む実施例2と変わりない。つまり、実施例1〜4では、比較例1に比べて小さい鍛造荷重で桿部4が効果的に高強度化されている。
以上で具体的実施形態の説明を終えるが、本発明は上記実施形態に限定されることなく幅広く変形実施することができる。例えば、上記実施形態では、図3を参照して説明したように、熱間鍛造にてコンロッド1の粗形材51を形成した後、空冷で常温まで温度を低下させ、常温で冷間鍛造を行っているが、空冷で温度を400℃程度まで低下させた後に続けて温間鍛造を行ってもよい。或いは、熱間鍛造にてコンロッド1の粗形材51を形成した後、空冷で常温まで温度を低下させた後にコンロッド1の粗形材51を400℃程度まで再度加熱して温間鍛造を行ってもよい。この他、コンロッド1の部位の具体的構成や配置、寸法、角度、素材、製造手順、温度など、本発明の趣旨を逸脱しない範囲であれば適宜変更可能である。また、上記実施形態に示した各構成要素は必ずしも全てが必須ではなく、適宜選択することができる。
1 コンロッド
2 大端部
3 小端部
4 桿部
21 リブ部
22 ウェブ部
23 リブ根元部
24 リブ先端部
30 金型
31 下成形型
32 上成形型
32s 側壁
51 コンロッド1の粗形材
W 桿部4の幅
d リブ間隔
h リブ高さ
t リブ厚さ

Claims (7)

  1. 大端部と小端部とこれらを繋ぐ断面略H形の桿部とを有するコンロッドであって、
    前記桿部は、断面において、互いに平行に延在する一対のリブ部と、当該一対のリブ部の高さ方向の略中央に両端が接続するウェブ部とを有し、
    前記リブ部は、前記桿部の断面において、高さ方向の中央に位置するリブ根元部と、高さ方向の両端に位置する一対のリブ先端部とからなり、
    前記リブ先端部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して40HV以上高く、前記リブ根元部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して30HV以上高いことを特徴とするコンロッド。
  2. 前記リブ先端部の硬さが前記リブ根元部の硬さよりも高いことを特徴とする請求項1に記載のコンロッド。
  3. 大端部と、小端部と、断面において互いに平行に延在する一対のリブ部及び当該一対のリブ部の高さ方向の略中央に両端が接続するウェブ部を有し、断面略H形を呈して前記大端部及び前記小端部を繋ぐ桿部とを有するコンロッドの製造方法であって、
    素材鋼を熱間鍛造し、前記コンロッドの粗形材を成形した後、当該粗形材を空冷する第1工程と、
    前記粗形材を下成形型と上成形型とにより上下から挟み込み、断面において前記リブ部の高さ方向の両端に位置する一対のリブ先端部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して40HV以上高く、断面において前記リブ部の高さ方向の中央に位置するリブ根元部の硬さが前記ウェブ部の硬さに対して30HV以上高くなるように鍛造する第2工程と
    を含むことを特徴とするコンロッドの製造方法。
  4. 前記第2工程では、前記粗形材を冷間鍛造することを特徴とする請求項3に記載のコンロッドの製造方法。
  5. 前記第2工程では、前記粗形材のリブ高さに比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ高さが小さく、前記粗形材のリブ厚さに比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ厚さが大きく、前記粗形材のリブ間隔に比べて鍛造後の前記コンロッドのリブ間隔が大きく、前記粗形材の桿部の幅に比べて鍛造後の前記コンロッドの桿部の幅が大きくなるような形状の前記下成形型及び前記上成形型を用いて、前記粗形材を冷間鍛造することを特徴とする請求項4に記載のコンロッドの製造方法。
  6. 前記第2工程では、鍛造後に前記一対のリブ部の高さ方向の中央よりも上方へ延出する側壁を有する前記下成形型を用い、鍛造荷重を加えた時に前記粗形材の前記一対のリブ部の中央部を前記下成形型により外方から拘束すると共に、鍛造荷重を加えた時に、前記粗形材の前記一対のリブ部の下側部分の外面と前記下成形型の内面との間に間隙が残り、かつ前記粗形材の前記一対のリブ部の上側部分の外面と前記上成形型の内面との間に間隙が残るような前記下成形型及び前記上成形型を用いて、前記粗形材を冷間鍛造することを特徴とする請求項5に記載のコンロッドの製造方法。
  7. 前記第2工程の後、前記コンロッドを加熱した後に空冷する焼鈍しを行う第3工程を更に含むことを特徴とする請求項3〜請求項6のいずれかに記載のコンロッドの製造方法。
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