JPWO2016158555A1 - 車室前部構造 - Google Patents

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Abstract

コックピットモジュール内部に配置された空調ダクトの通気抵抗を下げることが可能な車室前部構造を提供する。サイドベント開口部(54,56)とセンターベント開口部(52)とを有する空調ユニット(50)の上方に、車両(10)の車幅方向へ延びるステアリングメンバ(12)を配設したコックピットモジュール(90)において、サイドベント開口部(54,56)をステアリングメンバ(12)の車両前方側に設けるとともに、センターベント開口部(52)をステアリングメンバ(12)の車両後方側に設けることにより、センターベント開口部(52)とサイドベント開口部(54,56)とを、ステアリングメンバ(12)の前後に分散配置した車室前部構造とした。

Description

本発明は、車両の空調ユニットおよび空調ダクトが設置される車室前部構造に関するものである。
自動車などの車両には、車室内環境を快適に保つために空調装置が設置されているが、この空調装置を構成する空調ユニットおよび空調ダクトは、ステアリングコラム等を支持するステアリングメンバの周辺に配置された、メーター,エアバッグモジュール,ワイヤーハーネス等とともに、インスツルメントパネルの内部に収容されて車室前部構造を構成している。
コックピットモジュールの構成要素の中でも空調ユニットと空調ダクトの占める体積は大きく、様々な設置形態が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開2008−105465号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたベントダクトの固定構造(車室前部構造)にあっては、空調ユニットのベント導出口(開口部)がステアリングメンバよりも車両前方側に配置されていたため、センターベンチレータダクト(空調ダクト)はステアリングメンバを乗り越えて配設せざるを得ず、空調ダクトの取り回しが複雑になって通気抵抗が大きくなっていた。
本発明は、このような従来の問題点に鑑みなされたもので、空調ダクトの通気抵抗を下げることを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本発明に係る車室前部構造は、サイドベント開口部とセンターベント開口部とを有する空調ユニットの上方に、車両の車幅方向へ延びるステアリングメンバを配設した車室前部構造において、前記サイドベント開口部を前記ステアリングメンバの車両前方側に設けるとともに、前記センターベント開口部を前記ステアリングメンバの車両後方側に設けることにより、センターベント開口部とサイドベント開口部とを、ステアリングメンバの前後に分散配置したことを特徴とする。
本発明に係る車室前部構造によれば、前記構成としたことにより、空調ダクトの取り回しを単純化して、空調ダクトの通気抵抗を下げることができる。
コックピットモジュールの概略構成を示す構成図である。 実施例1に係る車室前部構造における空調ユニットと空調ダクトの配置構造を示す、図1のA−A断面図である。 図1,図2Aにおける空調ユニットと空調ダクトの配置構造を模式的に示した図である。 ステアリングメンバを車両後方側に配置した比較例の空調ユニットと空調ダクトの配置構造を示す断面図である。 図3Aにおける空調ユニットと空調ダクトの配置構造を模式的に示した図である。 ステアリングメンバを車両前方側に配置した比較例の空調ユニットと空調ダクトの配置構造を示す断面図である。 図4Aにおける空調ユニットと空調ダクトの配置構造を模式的に示した図である。 実施例1の車室前部構造によって生まれる、ステアリングシャフトの捩れモーメントの低減効果について説明する図である。 実施例1の車室前部構造によって生まれるスペースに、ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した例について説明する図である。
以下、本発明の車室前部構造の具体的な実施形態である実施例1について、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態である車室前部構造が適用された空調ユニット50を含む、コックピットモジュール90の概略構成を示す図である。
[実施例1の全体構成の説明]
空調ユニット50は、図1に示すように車両10に搭載されて、ステアリングメンバ12と、インスツルメントパネル14と、メータ16と、助手席用エアバッグモジュール18と、ワイヤーハーネス20とともにコックピットモジュール90(車室前部構造)を構成している。
ステアリングメンバ12は、インスツルメントパネル14の内側に設けられた、ステアリングコラム等を支持する金属性の筒状部材であり、車両10の車体パネルの車幅方向に架け渡されている。
インスツルメントパネル14は、空調ユニット50,メータ16,助手席用エアバッグモジュール18,ワイヤーハーネス20等を収容する内装部材である。
メータ16は、速度計やエンジン回転計,水温計,燃料計などから構成されて、車両の状態を表示して運転者に伝達する。
助手席用エアバッグモジュール18は、インスツルメントパネル14の助手席側に収容されており、車両10の衝突を検知したときに膨張して、乗員の身体を保護する。なお、本発明の構成には関係しないが、車両10には、その他のエアバッグとして、ステアリングホイール内側のパッド内部に運転席用エアバッグモジュールが搭載されて、シート横面やルーフサイドにサイドエアバッグモジュールが搭載されている。
ワイヤーハーネス20は、車載された電子装置とその電子装置を制御するECU(Electronic Control Unit)とを接続する信号線の束、および、車両10に搭載された灯火類やモータ、あるいは電圧供給が必要な電装品に対して電源を供給する電源線の束である。
このワイヤーハーネス20は、ステアリングメンバ12に沿って配索されている。
空調ユニット50は、外気や車室内空気を導入して冷却または加熱して車室内に送風し、車室内の温度調節を行う。空調ユニット50から送風された空気は、サイドベンチレータダクト66,76を通過して、インスツルメントパネル14の両サイドに設けられたサイドベンチレータ吹出口74,84から吹き出す。また、空調ユニット50から送風された空気は、センターベンチレータダクト60を通過して、インスツルメントパネル14の中央付近に設けられたセンターベンチレータ吹出口64から吹き出す。
次に、図2Aを用いて空調ユニット50の構成について説明する。
[空調ユニットの構造の説明]
図2Aは、空調ユニット50を、車両10に搭載した状態で、車両10の車幅方向の中央線(図1の切断線A−A)で切った断面図である。
空調ユニット50は、空調風を車両10の乗員に向かって吹き出すセンターベント開口部52と、空調風を車両10の車室内側部に向かって吹き出すサイドベント開口部56を有している。なお、空調ユニット50の内部には、送風する気流を生成するブロアファン(非図示)と、ブロアファンで生成された気流の温度を下げる熱交換器であるエバポレータ(非図示)と、気流を加熱して暖めるヒーターコア(非図示)と、センターベント開口部52の開度を調整するセンターベントドア(非図示)とサイドベント開口部56の開度を調整するサイドベントドア(非図示)等の開度調整可能な複数のドアを備えている。
センターベント開口部52とサイドベント開口部56は車両10の前後に分散配置されている。具体的には、サイドベント開口部56はステアリングメンバ12に対して車両10の前方側(矢印Fr方向)に配置されて、センターベント開口部52はステアリングメンバ12に対して車両10の後方側(矢印Rr方向)に配置されている。すなわち、車両前方側からサイドベント開口部56,ステアリングメンバ12,センターベント開口部52の順に配置されている。さらに、センターベント開口部52は、サイドベント開口部56よりも低い位置に形成されている。
センターベント開口部52にはセンターベンチレータダクト60が連設されており、センターベント開口部52から吹き出した空調風をセンターベンチレータダクト60を通過させてセンターベンチレータ吹出口64に導く。
サイドベント開口部56にはサイドベンチレータダクト76が連設されており、サイドベント開口部56から吹き出した空調風をサイドベンチレータダクト76を通過させてサイドベンチレータ吹出口84(図2B)に導く。
次に、図2Bを用いて空調ユニット50とサイドベンチレータダクト76,センターベンチレータダクト60の配置構造、および、図2Aには非図示のサイドベンチレータダクト66の配置構造について説明する。
[空調ユニットと空調ダクトの配置構造の説明]
ステアリングメンバ12は、メンバ本体12aとサイドブラケット12b,12bを備えている。サイドブラケット12b,12bは、メンバ本体12aを図2Bに非図示の車体パネルにボルトおよびナット等の結合手段によって固定される。
空調ユニット50は、前述したように、センターベント開口部52とサイドベント開口部54,56を備えている。
これら複数の開口部58(センターベント開口部52,サイドベント開口部54,56)には、それぞれ、空調風を配風するダクト(60,66,76)が接続されている。
すなわち、センターベント開口部52にはセンターベンチレータダクト60が接続されている。センターベンチレータダクト60は、センターベント開口部52の位置から車両10の後方側(矢印Rr方向)に向けて延設されたダクト中間部62を有し、このダクト中間部62の先端は、嵌合部63においてセンターベンチレータ吹出口64と嵌合されている。
サイドベント開口部56にはサイドベンチレータダクト76が接続されている。サイドベンチレータダクト76は、サイドベント開口部56の位置からステアリングメンバ12よりも高い位置まで上方に延びる延設部77と、車両10の前方側(矢印Fr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部78と、車両10の右方側(矢印R方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部80と、車両10の側方端部で車両10の後方側(矢印Rr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部82とから構成されている。
サイドベント開口部54にはサイドベンチレータダクト66が接続されている。サイドベンチレータダクト66は、サイドベント開口部54の位置からステアリングメンバ12よりも高い位置まで上方に延びる延設部67と、車両10の前方側(矢印Fr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部68と、車両10の左方側(矢印L方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部70と、車両10の側方端部で車両10の後方側(矢印Rr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部72とから構成されている。
サイドベンチレータダクト66の延設部72と、サイドベンチレータダクト76の延設部82は、それぞれ、メンバ本体12aの上方を乗り越えるように配設されている。
延設部72の先端は、嵌合部73においてサイドベンチレータ吹出口74と嵌合されている。また、延設部82の先端は、嵌合部83においてサイドベンチレータ吹出口84と嵌合されている。
なお、センターベンチレータ吹出口64とサイドベンチレータ吹出口74,84は、それぞれ、インスツルメントパネル14に固定されている。
図2A,図2Bに示す空調ユニット50のダクトの配置構造によると、センターベント開口部52とサイドベント開口部54,56を、ステアリングメンバ12に対して前後方向に分散配置したため、センターベンチレータダクト60とサイドベンチレータダクト66,76を、ステアリングメンバ12を避けて配設しやすくなる。したがって、空調ユニット50の下端からセンターベンチレータダクト60の上端までの高さh1、および、空調ユニット50の下端からこの空調ユニット50の上方に位置するサイドベンチレータダクト66,76の上端までの高さh2(図2A)を、後述する比較例に対して低く抑えることができる。
ここで、図3A,図4Aを用いて、比較例の空調ユニット50a(図3A),50b(図4A)の構成について説明する。
[比較例における空調ユニットのダクトの配置構造の説明]
図3Aは、特許文献1に記載されたダクトの配置構造を有する空調ユニット50aを、車両10に搭載した状態で、車両10の車幅方向の中央線(図1の切断線A−A)で切った断面図である。
空調ユニット50aは、空調風を車両10の乗員に向かって吹き出すセンターベント開口部52aと、空調風を車両10の車室内側部に向かって吹き出すサイドベント開口部56aを有している。
センターベント開口部52aとサイドベント開口部56aは、ともにステアリングメンバ12に対して車両10の前方側の位置に、車両10の幅方向に沿って配置されている。
一方、図4Aは、特許文献1に記載されたダクトの配置構造から容易に想到できる他のダクトの配置構造を有する空調ユニット50bを車両10に搭載した状態で、車両10の車幅方向の中央線(図1の切断線A−A)で切った断面図である。
空調ユニット50bは、空調風を車両10の乗員に向かって吹き出すセンターベント開口部52bと、空調風を車両10の車室内側部に向かって吹き出すサイドベント開口部56bが、ともに、ステアリングメンバ12に対して車両10の後方側の位置に、車両10の幅方向に沿って配置されている。
ここで、図3B,図4Bを用いて、空調ユニット50a,50bにおけるサイドベンチレータダクト76a,76b、センターベンチレータダクト60a,60bの配置構造、および、図3A,図4Aには非図示のサイドベンチレータダクト66a(図3B),66b(図4B)の配置構造について説明する。
[比較例における空調ユニットと空調ダクトの配置構造の説明]
図3Bに示すように、空調ユニット50aが備える複数の開口部58a(センターベント開口部52a,サイドベント開口部54a,56a)には、それぞれ、空調風を配風するダクトが接続されている。
すなわち、センターベント開口部52aにはセンターベンチレータダクト60aが接続されている。センターベンチレータダクト60aは、センターベント開口部52aの位置からステアリングメンバ12よりも高い位置まで上方に延びる延設部61aと、車両10の後方側(矢印Rr方向)に滑らかに屈曲した後直進してステアリングメンバ12のメンバ本体12aを1回だけ乗り越えるダクト中間部62aを有し、このダクト中間部62aの先端は、嵌合部63aにおいてセンターベンチレータ吹出口64aと嵌合されている。
サイドベント開口部54aにはサイドベンチレータダクト66aが接続されている。サイドベンチレータダクト66aは、サイドベント開口部54aの位置から上方に延びる延設部67aと、車両10の左方側(矢印L方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部70aと、車両10の後方側(矢印Rr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部72aとから構成されている。
サイドベント開口部56aにはサイドベンチレータダクト76aが接続されている。サイドベンチレータダクト76aは、サイドベント開口部56aの位置から上方に延びる延設部77aと、車両10の右方側(矢印R方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部80aと、車両10の後方側(矢印Rr方向)に滑らかに屈曲した後直進する延設部82aとから構成されている。
サイドベンチレータダクト66aの延設部72aと、サイドベンチレータダクト76aの延設部82aは、それぞれ、車両10の両側部で1回だけステアリングメンバ12のメンバ本体12aを乗り越えるように配設されている。
そして、延設部72aの先端は、嵌合部73aにおいてサイドベンチレータ吹出口74aと嵌合されている。また、延設部82aの先端は、嵌合部83aにおいてサイドベンチレータ吹出口84aと嵌合されている。
なお、センターベンチレータ吹出口64aとサイドベンチレータ吹出口74a,84aは、それぞれ、インスツルメントパネル14aに固定されている。
したがって、図3A,図3Bのダクト構造によると、センターベンチレータダクト60aは、空調ユニット50aの上方位置でステアリングメンバ12,ワイヤーハーネス20を1回だけ乗り越えて配設される必要がある。このため、空調ユニット50aの下端からセンターベンチレータダクト60aの上端までの高さha(図3A)が、実施例1における空調ユニット50の下端からセンターベンチレータダクト60の上端までの高さh1(図2A)と比べて大きくなる。すなわち、比較例における空調ユニット50aとインスツルメントパネル14aとの隙間が、本発明実施例1のコックピットモジュール90(車室前部構造)における空調ユニット50とインスツルメントパネル14との隙間と比較して大きくなってしまう。しかも、センターベンチレータ吹出口64aの軸線を乗員の首元を狙うように、車室内側へ向かって上向きに設定しようとすると、センターベントダクト60aを、ステアリングメンバ12を乗り越えた後の短い距離の中で複雑に屈曲させる必要がある。このため、通気抵抗が高くなる。
一方、図4Bに示す空調ユニット50bが備える複数の開口部58b(センターベント開口部52b,サイドベント開口部54b,56b)には、それぞれ、空調風を車室内に配風するダクトが接続されている。
すなわち、センターベント開口部52bにはセンターベンチレータダクト60bが接続されている。センターベンチレータダクト60bは、センターベント開口部52bの位置から車両10の後方(矢印Rr方向)に向けて延設されたダクト中間部62bを有し、このダクト中間部62bの先端は、嵌合部63bにおいてセンターベンチレータ吹出口64bと嵌合されている。
サイドベント開口部54bにはサイドベンチレータダクト66bが接続されている。サイドベンチレータダクト66bは、サイドベント開口部54bの位置からステアリングメンバ12よりも高い位置まで上方に延びる延設部67bと、車両10の前方側(矢印Fr方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部68bと、車両10の左方側(矢印L方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部70bと、車両10の後方側(矢印Rr方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部72bとから構成されている。
サイドベント開口部56bにはサイドベンチレータダクト76bが接続されている。サイドベンチレータダクト76bは、サイドベント開口部56bの位置からステアリングメンバ12よりも高い位置まで上方に延びる延設部77bと、車両10の前方側(矢印Fr方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部78bと、車両10の右方側(矢印R方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部80bと、車両10の後方側(矢印Rr方向)に向けて滑らかに屈曲した後直進する延設部82bとから構成されている。
サイドベンチレータダクト66bの延設部68b,72bと、サイドベンチレータダクト76bの延設部78b,82bは、それぞれ、ステアリングメンバ12のメンバ本体12aを乗り越えるように配設されている。すなわち、サイドベンチレータダクト66b,76bは、それぞれ、ステアリングメンバ12のメンバ本体12aを2回ずつ乗り越えるように配設されている。
そして、延設部72bの先端は、嵌合部73bにおいてサイドベンチレータ吹出口74bと嵌合されている。また、延設部82bの先端は、嵌合部83bにおいてサイドベンチレータ吹出口84bと嵌合されている。
なお、センターベンチレータ吹出口64bとサイドベンチレータ吹出口74b,84bは、それぞれ、インスツルメントパネル14bに固定されている。
したがって、図4A,図4Bのダクト構造によると、サイドベンチレータダクト66b,76bは、ステアリングメンバ12,ワイヤーハーネス20の上を2度ずつ乗り越えて配設される必要がある。このため、空調ユニット50bの下端から、空調ユニット50bの上方に位置するサイドベンチレータダクト66b,76bの上端までの高さhb(図4A)が、実施例1における空調ユニット50の下端からサイドベンチレータダクト66,76の上端までの高さh2(図2A)と比べて大きくなる。すなわち、空調ユニット50bと、その上方に位置するインスツルメントパネル14bとの隙間が、コックピットモジュール90(車室前部構造)における空調ユニット50と、その上方に位置するインスツルメントパネル14との隙間と比べて大きくなってしまう。
このように、実施例1の車室前部構造で説明した空調ユニット50のダクトの配置構造を採ることによって、空調ユニット50の下端からセンターベンチレータダクト60の上端までの高さh1、および空調ユニット50の下端からサイドベンチレータダクト66,76の上端までの高さh2(図2A)を小さく抑えることができる。これは、空調ユニット50とインスツルメントパネル14との隙間を比較例のコックピットモジュール90a,90b(車室前部構造)に比べて小さく抑えることができることを意味する。したがって、コックピットモジュール90内部の構成部品の省スペース化を図ることができる。さらに、センターベンチレータダクト60は、複雑に屈曲させることなく、センターベンチレータ吹出口64の軸線の向きを、下側から乗員の首元を狙うように車室内側へ向かって上向きに設定することができる。
次に、実施例1における空調ダクトの配置構造と比較例における空調ダクトの配置構造を比較する。
[空調ダクトの配置構造の比較]
図2Bに示すように、実施例1における空調ダクトの配置構造によると、各吹出口52,54,56の配置に基づき、サイドベンチレータダクト66の延設部72と、サイドベンチレータダクト76の延設部82は、それぞれ、ステアリングメンバ12のメンバ本体12aを1回だけ乗り越えて配設される。また、センターベンチレータダクト60は、ステアリングメンバ12のメンバ本体12aを乗り越えることなく配設される。
これに対して、図3Bに示した比較例の空調ダクトの配置構造によると、サイドベンチレータダクト66aの延設部72aと、サイドベンチレータダクト76aの延設部82aは、それぞれ、ステアリングメンバ12のメンバ本体12aを1回だけ乗り越えて配設される。さらに、センターベンチレータダクト60aのダクト中間部62aは、空調ユニット50aの上方位置でステアリングメンバ12のメンバ本体12aを1回だけ乗り越えて配設される。
また、図4Bに示した比較例の空調ダクトの配置構造によると、サイドベンチレータダクト66bの延設部68b,72bと、サイドベンチレータダクト76bの延設部78b,82bは、それぞれ、空調ユニット50bの上方位置と車幅方向両端側位置とでステアリングメンバ12のメンバ本体12aを2回乗り越えて配設される。
すなわち、実施例1の車両前部構造によると、空調ダクト(センターベンチレータダクト60,サイドベンチレータダクト66,76)がメンバ本体12aを乗り越える回数が両比較例よりも少なくなるため、空調ダクトの取り回しを単純化できダクト内部を流れる空調風の通気抵抗を低減することができる。これによって、2種類の異なるダクト(センターベンチレータダクト60,サイドベンチレータダクト66)を流れる風量を一定に揃えることが容易となる。
さらに、センターベンチレータダクト60,サイドベンチレータダクト66,76の通気抵抗が低減されるため、空調ユニット50から、通気抵抗による減衰を考慮した強い空調風を送風する必要がなくなる。したがって、ブロアファンを駆動するブロアモータの小型化や空調風を流す流路断面積の小型化を図ることによって、空調ユニット50を小型化することができる。
なお、本実施例1は、上述した以外の効果も有する。
[実施例1の別の効果の説明]
実施例1のコックピットモジュール90(車室前部構造)によると、図4A,図4Bに示す比較例と比べてステアリングメンバ12を車両10の後方側に移動して配置することができる。このため、図5に示すように、ステアリングメンバ12を、ステアリングシャフト13と非図示のステアリングホイールを含めた重心位置Gの近傍に配置することができる。そのため、ステアリングシャフト13が矢印Pの方向に撓んだ際の捩れモーメントを低減することができ、重心位置Gにかかる荷重Qを低減することができる。したがって、ステアリングメンバ12を、従来よりも小径、または薄肉化して軽量化することができる。
また、実施例1のコックピットモジュール90(車室前部構造)によると、ステアリングメンバ12を、図4A,図4Bに示す比較例と比べて車両10の後方側に移動して配置することができるとともに、前述したように空調ユニット50の小型化を図ることができる。このため、図6に示すように、ステアリングシャフト13の上部、メータ16の裏面側にスペースを創出することができる。そのため、創出されたスペースに、例えば、図6に示すヘッドアップディスプレイ装置86を設置することができる。なお、創出されるスペースが大きい場合には、このヘッドアップディスプレイ装置86は、ウインドシールドWS上に、運転者からより遠方により大画面の虚像を投影可能な、いわゆる大画面ヘッドアップディスプレイとすることができる。
以上説明したように、実施例1に係る空調ユニット50を有するコックピットモジュール90(車室前部構造)によれば、サイドベント開口部54,56とセンターベント開口部52とを有する空調ユニット50の上方に、車両10の車幅方向へ延びるステアリングメンバ12を配設したコックピットモジュール90において、サイドベント開口部54,56をステアリングメンバ12の車両前方側に設けるとともに、センターベント開口部52をステアリングメンバ12の車両後方側に設けることにより、センターベント開口部52とサイドベント開口部54,56とを、ステアリングメンバ12の前後に分散配置したため、比較例と比べ、空調ユニット50の下端からセンターベンチレータダクト60の上端までの高さh1と、空調ユニット50の下端からサイドベンチレータダクト66,76の上端までの高さh2を小さく抑えることができる。これにより、空調ユニット50とインスツルメントパネル14との隙間を比較例のコックピットモジュール90a,90bに比べて小さく抑え、コックピットモジュール90内部の構成部品の省スペース化を図ることができる。さらに、センターベンチレータダクト60は、複雑に屈曲させることなく(通気抵抗を高くすることなく)、センターベンチレータ吹出口64の軸線の向きを、下側から乗員の首元を狙うように車室内側へ向かって上向きの吹出方向として好ましい方向に設定とすることができる。
このコックピットモジュール90内部の省スペース化によって新たなスペースが生み出されるため、このスペースに、例えば大型ヘッドアップティスプレイ(大型HUD)のような、従来のコックピットモジュールでは設置が困難であった新たなシステムを設置することができる。
そして、実施例1に係る空調ユニット50を有するコックピットモジュール90(車室前部構造)によれば、ステアリングメンバ12の車両前方側に設けられたサイドベント開口部54,56にサイドベンチレータダクト66,76を接続し、ステアリングメンバ12の車両後方側に設けられたセンターベント開口部52にセンターベンチレータダクト60を接続するとともに、センターベンチレータダクト60を車両後方(矢印Rr方向)へ向けて延設し、サイドベンチレータダクト66,76を、延設部70,80で車両10の側方端部へ向けて延設した後、車両10の側方端部で車両10の後方へ向けて滑らかに屈曲させて、ステアリングメンバ12を1回だけ乗り越える延設部72,82を形成して車両10の後方へ向けて延設した。このため、センターベンチレータダクト60はステアリングメンバ12を乗り越えずに取り回すことができるとともに、サイドベンチレータダクト66,76はステアリングメンバ12を1回だけ乗り越えることで配設することができる。したがって、センターベンチレータダクト60内、およびサイドベンチレータダクト66,76内の通気抵抗を低減することができ、センターベンチレータとサイドベンチレータの風量を一定に揃えることが容易になるとともに、空調ユニット50の小型化を図ることができる。
以上、この発明の実施例を図面により詳述してきたが、実施例はこの発明の例示にしか過ぎないものであるため、この発明は実施例の構成にのみ限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれることは勿論である。
関連出願の相互参照
本出願は、2015年 3月27日に日本国特許庁に出願された特願2015−066961号に基づいて優先権を主張し、その全ての開示は完全に本明細書で参照により組み込まれる。

Claims (2)

  1. サイドベント開口部とセンターベント開口部とを有する空調ユニットの上方に、車両の車幅方向へ延びるステアリングメンバを配設した車室前部構造において、
    前記サイドベント開口部を前記ステアリングメンバの車両前方側に設けるとともに、 前記センターベント開口部を前記ステアリングメンバの車両後方側に設けることにより、
    センターベント開口部とサイドベント開口部とを、ステアリングメンバの前後に分散配置したことを特徴とする車室前部構造。
  2. ステアリングメンバの車両前方側に設けられたサイドベント開口部にサイドベンチレータダクトを接続し、
    ステアリングメンバの車両後方側に設けられたセンターベント開口部にセンターベンチレータダクトを接続するとともに、
    前記センターベンチレータダクトを車両後方へ向けて延設し、
    前記サイドベンチレータダクトを車幅方向へ向けて延設した後に車両側方端部で車両後方へ屈曲させて、前記ステアリングメンバを乗り越えて車両後方へ向けて延設したことを特徴とする請求項1に記載の車室前部構造。
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