JPWO2016151680A1 - 柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法 - Google Patents

柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法 Download PDF

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Abstract

柱状構造物のたわみ量測定方法は、柱状構造物の長手方向を地面に平行な方向にして、長手方向の軸周りに回転可能に前記柱状構造物を支持する支持部材上に、柱状構造物を載置する載置ステップと、載置ステップにおいて載置された柱状構造物の自重による軸周りの回転が静止したことを判定する静止判定ステップと、静止判定ステップにおいて回転の静止が判定された後に、柱状構造物の長手方向の両端間を結ぶ直線と、柱状構造物の長手方向の形状に沿った曲線との間の鉛直方向の距離を測定する測定ステップとを有する。

Description

本発明は、柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法に関する。
従来、電力を供給する配電設備等の電線類を把持する支持物(すなわち、電柱)のたわみ量を測定する技術が提案されている(例えば、特許文献1)。
特開平6−94442号公報
しかしながら、特許文献1記載のような技術では、測定に撮像機や演算装置が必要であるため、作業が煩雑になるという問題があった。すなわち、特許文献1記載のような技術では、測定機器の構成が複雑であり、作業の手間を低減することができないという問題があった。本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法を提供する。
本発明の一態様は、柱状構造物の長手方向を地面に平行な方向にして、前記長手方向の軸周りに回転可能に前記柱状構造物を支持する支持部材上に、前記柱状構造物を載置する載置ステップと、前記載置ステップにおいて載置された前記柱状構造物の自重による前記軸周りの回転が静止したことを判定する静止判定ステップと、前記静止判定ステップにおいて前記回転の静止が判定された後に、前記柱状構造物の前記長手方向の両端間を結ぶ直線と、前記柱状構造物の前記長手方向の形状に沿った曲線との間の鉛直方向の距離を測定する測定ステップと、を有することを特徴とする柱状構造物のたわみ量測定方法である。
また、本発明の一態様の柱状構造物のたわみ量測定方法において、前記支持部材の硬度が、前記柱状構造物の硬度よりも大きいことを特徴とする。
また、本発明の一態様の柱状構造物のたわみ量測定方法において、前記直線とは、前記両端のうち一端の鉛直上端部と、他端の鉛直上端部との間を結ぶ直線であり、前記曲線とは、前記一端の鉛直上端部から前記他端の鉛直上端部までの前記柱状構造物の前記長手方向の形状に沿った曲線であることを特徴とする。
また、本発明の一態様は、比較対象の柱状構造物の予め測定されているたわみ量と、上述の柱状構造物のたわみ量測定方法によって測定された測定対象の柱状構造物のたわみ量との比較によって、前記測定対象の柱状構造物の性能を判定することを特徴とする柱状構造物の性能判定方法である。
本発明によれば、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる。
本実施形態の柱状構造物の状態の一例を示す模式図である。 本実施形態の支持部材の一例を示す模式図である。 本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定及び性能判定の手順の一例を示すフローチャートである。 本実施形態のコンクリート柱のたわみ量の測定状態の一例を示す模式図である。 本実施形態の測定治具の構成の一例を示す模式図である。 変形例の測定治具による頂部における弦の位置の一例を示す模式図である。 変形例の測定治具による中央部における弦の位置の一例を示す模式図である。 本実施形態の第1の変形例によるたわみ量の測定方法を示す模式図である。 本実施形態の第2の変形例によるたわみ量の測定方法を示す模式図である。
[実施形態]
以下、図面を参照して、本発明に係る柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法の一実施形態について説明する。
図1は、本実施形態の柱状構造物の状態の一例を示す模式図である。本実施形態においては、プレストレスト・コンクリート製の電柱を柱状構造物の一例として説明する。以下、プレストレスト・コンクリート製の電柱を単にコンクリート柱CPと記載する。なお、本実施形態の測定方法の測定対象である柱状構造物は、コンクリート柱CPに限られない。本実施形態の柱状構造物とは、例えば、木製の柱や、金属製の柱であってもよい。また、本実施形態の柱状構造物とは、柱の機能を有するものに限られず、径方向の寸法に対して長手方向の寸法が大きいものであれば、どのような機能を有するものであってもよい。
コンクリート柱CPは、円柱形であって、その一部が地面に埋め込まれて、鉛直方向に自立し、架空電線を保持する。この場合、コンクリート柱CPには、架空電線の自重及び風圧荷重及び把持張力による力F1が加わる。コンクリート柱CPは、力F1が加えられると、図1に示すように、コンクリート柱CP1の位置から、コンクリート柱CP2の位置に湾曲する。この湾曲により、コンクリート柱CP1には、引張力F2が生じる。このように力が加えられた状態で、時間が経過すると、コンクリート柱CPには、ひび割れCRKが生じることがある。このひび割れCRKは、コンクリート柱CPの地表面GLに近い部分(地際)に生じることが多い。コンクリート柱CPは、ひび割れCRKが生じると、雨水等の電解質がコンクリート柱CPの内部に流入することにより、折損し易くなる。
ところで、コンクリート柱CPの再利用技術が着目されている。コンクリート柱CPは、設置された後における配電経路の変更などにより、設置場所から撤去されることがある。この撤去されたコンクリート柱CPの再利用を行うことにより、資源の有効活用や材料費のコストダウン等が図れる。一方で、コンクリート柱CPに、ある量を超えるひび割れCRKが生じていると、このコンクリート柱CPを再利用した場合には、折損が生じる可能性がある。したがって、撤去されたコンクリート柱CPが所定の性能を有しているか否か、すなわち、コンクリート柱CPが再利用可能であるか否かを判定する技術が求められる。
本実施形態においては、コンクリート柱CPのひび割れCRKの発生及び進展程度と、コンクリート柱CPの湾曲(たわみ)の量との関係性に着目して、コンクリート柱CPが所定の性能を有しているか否かを判定する。具体的には、コンクリート柱CPの湾曲(たわみ)の量を測定することにより、コンクリート柱CPが所定の性能を有しているか否かを判定する。以下、図2から図7を参照して、本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法について、説明する。
なお、以下の説明において、コンクリート柱CPが地面に設置された場合の鉛直方向頂部を、コンクリート柱CPの頂部AP、又は単に頂部APと記載する。また、以下の説明において、コンクリート柱CPが地面に設置された場合の鉛直方向底部を、コンクリート柱CPの底部BR、又は単に底部BRと記載する。
図2は、本実施形態の支持部材10の一例を示す模式図である。以下、xyz三次元直交座標系を適宜参照して説明する。このxyz三次元直交座標系のz軸は、鉛直方向を示す。また、y軸は、コンクリート柱CPを地面に平行にして載置した場合の、コンクリート柱CPの長手方向(又は、長さ方向)を示す。また、x軸は、コンクリート柱CPを地面に平行にして載置した場合の、コンクリート柱CPの径方向(又は、転がり方向)を示す。
支持部材10は、底部支持部材110と、頂部支持部材120とを備える。底部支持部材110は、転がり面111と、転がり止め112及び転がり止め113とを備えている。頂部支持部材120は、転がり面121と、転がり止め122及び転がり止め123とを備えている。転がり面111、121には、コンクリート柱CPが載置される。コンクリート柱CPは、転がり面111、121に載置されると、自重により回転して、x軸方向に転がる。転がり止め112、113、122、123は、いずれも転がり面111、121からコンクリート柱CPが脱落することを防ぐ。なお、支持部材10は、転がり止め112、113、122、123のいずれか、または全部を備えていなくてもよい。また、支持部材10は、転がり面111、121が水平になるようにして載置されることが好ましい。
また、支持部材10は、コンクリート柱CPが載置された場合において、転がり抵抗係数が低いことが好ましい。具体的には、支持部材10は、転がり面111、121の表面が平滑であることが好ましい。また、支持部材10は、コンクリート柱CPが載置された場合において、転がり面111、121の表面の変形が少ない、または変形しないことが好ましい。すなわち、支持部材10は、転がり面111、121の硬度が、コンクリート柱CPの硬度よりも大きいことが好ましい。より具体的には、支持部材10は、転がり面111、121が鉄などの金属製であることが好ましい。
なお、この一例においては、支持部材10は、地面に固定設置されているものとして説明するが、これに限られない。支持部材10は、可搬型であってもよい。この場合には、支持部材10は、支持部材10の設置状態が水平であるか否かを測定する水平器や、支持部材10の設置状態を水平にする調整脚(例えば、アジャスター)を備えていてもよい。
次に、図3を参照して、本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定方法、及び柱状構造物の性能判定方法の手順について説明する。
図3は、本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定及び性能判定の手順の一例を示すフローチャートである。
コンクリート柱CPは、支持部材10上に載置される(ステップS10)。より具体的には、コンクリート柱は、長手方向を地面に平行な方向にして、つまり長手方向をy軸方向に向けて、支持部材10の転がり面111、121上に載置される。
コンクリート柱CPは、長手方向の軸、すなわちx軸周りに、自重によって回転する(ステップS20)。このとき、コンクリート柱CPは、転がり面111、121によって回転可能に支持されている。コンクリート柱CPに湾曲(たわみ)が生じている場合には、コンクリート柱CPは、たわみの方向が重力方向に一致するようにして回転する。次に、コンクリート柱CPの回転が静止するのを待つ(ステップS30)。なお、ステップS30においては、コンクリート柱CPの回転が静止するのを待つだけでなく、コンクリート柱CPのたわみ方向が重力方向に一致するように回転を促してもよい。
次に、コンクリート柱CPの回転が静止したか否かを判定する(ステップS40)。コンクリート柱CPの回転が静止したと判定した場合(ステップS40;YES)には、手順をステップS50に進める。一方、コンクリート柱CPの回転が静止していないと判定した場合(ステップS40;NO)には、手順をステップS30に戻す。
次に、コンクリート柱CPに測定治具20を取り付ける(ステップS50)。このコンクリート柱CPに対する測定治具20の取付けの一例について、図4を参照して説明する。
図4は、本実施形態のコンクリート柱CPのたわみ量の測定状態の一例を示す模式図である。図4に示すように、コンクリート柱CPは、支持部材110、120上に載置されると、たわみの方向が重力方向に一致するようにして回転した後、静止する。同図に示す一例の場合、コンクリート柱CPには、曲線CVによって表されるたわみが生じている。すなわち、この一例の場合、曲線CVは、コンクリート柱CPの長手方向の形状を示す。測定治具20は、頂部治具210と、底部治具220と、弦LSとを備えている。頂部治具210と、底部治具220とは、弦LSによって接続されている。弦LSとは、耐水性、強度、絡まりにくさ、コスト等に基づいて選定された糸である。頂部治具210は、コンクリート柱CPの頂部APに取り付けられる。この頂部治具210は、カップ状であり、頂部APに被さるようにして取り付けられる。頂部治具210がカップ状であることにより、頂部治具210を頂部APに取り付けた状態において、頂部APから頂部治具210が自然に脱落することがない。つまり、頂部治具210を頂部APに取り付けた状態において、測定作業員が頂部治具210から手を離しても、頂部APから頂部治具210が自然に脱落しない。したがって、測定作業員は、頂部治具210を取り付けた後、底部治具220の取り付け作業を一人で行なうことができる。
底部治具220は、コンクリート柱CPの底部BRに取り付けられる。コンクリート柱CPに、頂部治具210及び底部治具220が取り付けられた状態で、弦LSに張力を加えると、頂部APのある点P1Aと、底部BRのある点P1Bとの間に、弦LSによる直線が生じる。ここで、点P1Aとは、頂部APの鉛直上端部である。また、点P1Bとは、底部BRの鉛直上端部である。この弦LSに張力を加える仕組みの一例について、図5を参照して説明する。
図5は、本実施形態の測定治具20の構成の一例を示す模式図である。底部治具220は、張線器221を備えている。この張線器221は、固定部222と可動部223とを備えている。固定部222は、コンクリート柱CPの底部BRに取り付けられる。可動部223は、弦LSの一端を保持しつつ、y軸の頂部APと反対方向に移動する。これにより、弦LSは、y軸の頂部APと反対方向に張力が与えられる。
底部治具220が、y軸の頂部APと反対方向に張力を与えることにより、底部治具220を底部BRに取り付けた状態において、底部BRから底部治具220が自然に脱落することがない。つまり、底部治具220を底部BRに取り付けた状態において、測定作業員が底部治具220から手を離しても、底部BRから底部治具220が自然に脱落しない。したがって、測定作業員は、底部治具220を取り付けた後、たわみ量の測定作業を一人で行なうことができる。
図3に戻り、弦LSと、コンクリート柱CPとの間の距離を測定する(ステップS60)。この距離とは、図4に示す距離dである。この距離dとは、コンクリート柱CPの長手方向の両端間を結ぶ直線である弦LSと、コンクリート柱CPの長手方向の形状に沿った曲線CVとの間の鉛直方向の距離である。この距離dは、図4に示す弦LS上の点P1Cにおいて、コンクリート柱CPに向けて鉛直に定規(スケール)を当てることによって測定することができる。上述したように、測定治具20は、いったんコンクリート柱CPに取り付けられると自然に脱落することがないため、測定作業員は、この距離dの測定作業を一人で行なうことができる。
次に、測定された距離dが判定しきい値未満であるか否かを判定する(ステップS70)。ここで、判定しきい値は、測定対象のコンクリート柱CPと同種のコンクリート柱のデータに基づいて予め定められている。なお、この判定しきい値は、比較対象のコンクリート柱のたわみ量とひび割れの発生及び進展度との関係を示すデータが更新される際に、更新されてもよい。コンクリート柱CPのたわみ量とひび割れの発生及び進展度との関係は、鉄筋材料や施工方法等によって決まり、同条件のコンクリート柱CPでは同様の傾向が得られる。
測定された距離dが判定しきい値未満であると判定した場合(ステップS70;YES)には、手順をステップS80に進める。測定された距離dが判定しきい値以上であると判定した場合(ステップS70;NO)には、手順をステップS90に進める。
ステップS80においては、測定対象のコンクリート柱CPに再利用可能を示す識別標識を貼付して、一連の作業を終了する。
また、ステップS90においては、測定対象のコンクリート柱CPを再利用不可能であるとして廃棄する。
以上説明したように、本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定方法は、自重による回転を可能にする支持部材10を利用して、たわみ量を測定する。これにより、本実施形態の測定方法によれば、測定対象のコンクリート柱CPのたわみ方向が、測定の度に自然に揃う。このため、本実施形態の測定方法によれば、測定対象のコンクリート柱CPのたわみ方向を測定の度に判定しなくてもよいため、手順が簡素化される。すなわち、本実施形態の方法によれば、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる。
また、本実施形態の柱状構造物のたわみ量測定方法は、弦LSを構成する糸と、この弦LSとコンクリート柱CPとの距離dを測定する定規(スケール)とによって測定する。したがって、本実施形態の方法によれば、カメラやコンピュータ等の電子機器を利用しないため、測定のための電源を必要としない。また、本実施形態の方法によれば、測定機器が簡素化されるため、測定機器の使用方法の習熟などに要する時間が、従来の方法に比べて短縮される。すなわち、本実施形態の方法によれば、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる。
また、支持部材10は、コンクリート柱CPを地面から引き抜いた後にコンクリート柱CPを載置する台(例えば、まくら)として、そのまま利用することができる。また、支持部材10は、現場からコンクリート柱CPを撤去した後に保管する台(例えば、輪台)として、そのまま利用することができる。すなわち、本実施形態の方法によれば、測定機器の構成が簡素化される。つまり、本実施形態の方法によれば、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる。
また、上述したように、測定治具20がコンクリート柱CPに取り付けた状態においては、自然に脱落することが無いため、測定作業員が測定作業を一人で行なうことができる。ここで、測定方法によっては、二人以上の測定作業員がいなければ、コンクリート柱CPのたわみ量を測定できないものがある。このような方法に比べ、本実施形態の方法によれば、柱状構造物のたわみ量測定作業や柱状構造物の性能判定作業の手間を低減することができる。
[変形例]
次に、図6〜図9を参照して、上述した実施形態の変形例について説明する。まず、図6及び図7を参照して、測定治具20の変形例について説明する。
図6は、本実施形態の変形例の測定治具による頂部における弦LSの位置の一例を示す模式図である。すなわち、図6は、図4の断面Aにおける弦LSの位置の一例を示す。
図7は、本実施形態の変形例の測定治具による中央部における弦LSの位置の一例を示す模式図である。すなわち、図7は、図4の断面Bにおける弦LSの位置の一例を示す。
上述した実施形態において、測定治具20が、一本の弦LSを有している場合について説明した。この弦LSは、頂部APにおいて図6に示す点P1Aに位置する。また、弦LSは、コンクリート柱CPの中央部において図7に示す点P1Cに位置する。
本変形例において、測定治具20は、複数の弦LSを有している。具体的には、測定治具20は、弦LS1〜LS6を有している。この弦LS1〜LS6のうち、弦LS1は、頂部APにおいて図6に示す点P1Aに位置する。また、弦LS1は、コンクリート柱CPの中央部において図7に示す点P1Cに位置する。すなわち、弦LS1は、上述した実施形態における弦LSに対応する。
弦LS2は、頂部APにおいて図6に示す点P2Aに位置する。また、弦LS2は、コンクリート柱CPの中央部において図7に示す点P2Cに位置する。弦LS3〜弦LS6についても、弦LS1、LS2と同様にして、点P3A〜点P6A、及び点P3C〜点P6Cに、それぞれ位置する。
ここで、本変形例においては、各弦LSとコンクリート柱CPとの距離を、距離d1〜d6として、これら距離d1〜d6を測定する。すなわち、この変形例の測定治具20を使用する測定方法によれば、コンクリート柱CPのたわみの方向と、各たわみの方向へのたわみ量とを同時に測定することができる。
次に、たわみ量の測定方法の変形例について、図8及び図9を参照して説明する。
図8は、本実施形態の第1の変形例によるたわみ量の測定方法を示す模式図である。上述した実施形態においては、弦LS、すなわち糸を張って測定した。
本変形例では、同図に示すように、糸を張らずに、仮想の弦VLSと、コンクリート柱CPとの距離dを測定することにより、たわみ量を測定する。ここで、仮想の弦VLSは、コンクリート柱CPの底部BRの点P1Bから、頂部APの点P1Aをy軸方向に見通すことにより生じる。つまり、同図に示す点P1Cに定規(スケール)をコンクリート柱CPに接するようにして鉛直方向に立てておき、底部BRの点P1Bから、頂部APの点P1Aをy軸方向に見通す。この場合に、仮想の弦VLSが定規を横切る位置の定規の目盛を読むことによって、たわみ量を測定する。これにより、上述した実施形態に比べて更に簡素な測定機器を用いてたわみ量を測定することができる。
図9は、本実施形態の第2の変形例によるたわみ量の測定方法を示す模式図である。上述した実施形態においては、弦LSを、頂部APの鉛直上端部の点P1Aと、底部BRの鉛直上端部の点P1Bとの間に張って、たわみ量を測定した。
本変形例では、同図に示すように、頂部APの点P1A以外の位置と、底部BRの点P1B以外の位置との間に弦LSを張って、たわみ量を測定する。一例として、本変形例では、頂部APの点P2Aと、底部BRの点P2Bとの間に弦LS2を張って、たわみ量を測定する。このように構成しても、簡素な測定機器を用いてたわみ量を測定することができる。
また、測定対象物を自重により回転可能に支持する治具を用意することにより、円柱状の構造物だけでなく角柱状の構造物についても、上述と同様にしてたわみ量を測定することができる。
以上、本発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。
10…支持部材、20…測定治具、CP…コンクリート柱、AP…頂部、BR…底部

Claims (4)

  1. 柱状構造物の長手方向を地面に平行な方向にして、前記長手方向の軸周りに回転可能に前記柱状構造物を支持する支持部材上に、前記柱状構造物を載置する載置ステップと、
    前記載置ステップにおいて載置された前記柱状構造物の自重による前記軸周りの回転が静止したことを判定する静止判定ステップと、
    前記静止判定ステップにおいて前記回転の静止が判定された後に、前記柱状構造物の前記長手方向の両端間を結ぶ直線と、前記柱状構造物の前記長手方向の形状に沿った曲線との間の鉛直方向の距離を測定する測定ステップと、
    を有することを特徴とする柱状構造物のたわみ量測定方法。
  2. 前記支持部材の硬度が、前記柱状構造物の硬度よりも大きい
    ことを特徴とする請求項1に記載の柱状構造物のたわみ量測定方法。
  3. 前記直線とは、前記両端のうち一端の鉛直上端部と、他端の鉛直上端部との間を結ぶ直線であり、
    前記曲線とは、前記一端の鉛直上端部から前記他端の鉛直上端部までの前記柱状構造物の前記長手方向の形状に沿った曲線である
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の柱状構造物のたわみ量測定方法。
  4. 比較対象の柱状構造物の予め測定されているたわみ量と、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の柱状構造物のたわみ量測定方法によって測定された測定対象の柱状構造物のたわみ量との比較によって、前記測定対象の柱状構造物の性能を判定する
    ことを特徴とする柱状構造物の性能判定方法。
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