JPWO2016148274A1 - アンテナ及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

無線通信用の小型アンテナは、反射板基板と、反射板基板上に配置された誘電体基板と、誘電体基板の主平面に形成され電波を放射する放射素子と、誘電体基板の主平面に設けられ放射素子に電力を供給する給電部と、誘電体基板の主平面であって放射素子と反射板基板との間の領域に形成される複数のスプリットリング共振部とを具備する。反射板基板は、放射素子が放射した電波を反射板基板の方向へ反射させる。複数のスプリットリング共振部のそれぞれは互いに離間して対向する第1端部と第2端部とを有するスプリット部と、第1端部と第2端部とを接続するリング部とを有する。

Description

本発明は、アンテナ及び無線通信装置に関する。
本願は、2015年3月19日に日本国に出願された特願2015−55831号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
近年、無線通信回線の増加に伴い無線通信における電波干渉が発生しやすくなっている。そのため、ビームフォーミング技術を用いた無線通信が行われている。ビームフォーミング技術では、複数のアンテナ素子をアレイ状に配置したアンテナを使用して指向性を強めて特定の方向のみへの強い電波を送信することで電波干渉を抑制している。一般的に、ビームフォーミング技術のように特定の方向に対して無線通信を行う場合には、アンテナ素子と反射板との間隔を波長の4分の1程度とし、アンテナ素子から放射された電波のうちの一部を反射板によって反射させることで、所望の方向の電波を強めている。
特許文献1は、アンテナ用のグランドプレーンメッシュにおける表面電流削減に係る技術を開示している。ここでは、周期的な構造によって表面インピーダンスを制御した高インピーダンスの面を反射板として用いることにより、反射板における反射波の位相を制御し、アンテナ素子と反射板との距離を波長の4分の1より小さくすることを可能としている。特許文献2は、ダイポールアンテナと反射器との間に磁性体や誘電体を備えて、波長短縮効果による低背化を実現したアンテナに係る技術を開示している。特許文献3は、互いに平行な表面上に放射素子とグランドプレーンとを設置した誘電体基板を備えるアンテナ装置を開示している。アンテナ装置において、誘電体基板は線状の放射素子の延伸方向に対して垂直な方向に比透磁率の異方性を有している。また、誘電体基板はグランドプレーンに対して垂直になるように配列された複数の金属インクルージョン(スプリットリング)を有している。
米国特許第6262495号公報 特開2006−222873号公報 特開2008−182338号公報
ところで、特許文献1に記載のアンテナでは、高インピーダンスの面を形成するための構造により反射板自体の厚さが増加するため、反射板を含んだアンテナ全体の小型化が困難であった。同様に、特許文献2及び特許文献3に記載のアンテナでも小型化が困難であった。
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、誘電体基板と反射板導体からなる構造に拘らず小型化が可能なアンテナと、当該アンテナを搭載した無線通信装置とを提供することを目的とする。
本発明の第1態様において、アンテナは、反射板基板と、反射板基板上に配置された誘電体基板と、誘電体基板の主平面に形成され電波を放射する放射素子と、誘電体基板の主平面に設けられ放射素子に電力を供給する給電部と、誘電体基板の主平面であって放射素子と反射板基板との間の領域に形成される複数のスプリットリング共振部とを具備する。反射板基板は、放射素子が放射した電波を反射板基板の方向へ反射させる。複数のスプリットリング共振部のそれぞれは互いに離間して対向する第1端部と第2端部とを有するスプリット部と、第1端部と第2端部とを接続するリング部とを有する。
本発明の第2態様において、無線通信装置は、アンテナと、アンテナを介して行う通信を制御する通信制御部とを具備する。
本発明によれば、アンテナを小型化することができる。つまり、アンテナの放射素子の動作周波数において、スプリットリング共振部の周囲の電磁波の波長(すなわち、反射板導体と放射素子との間の領域における電磁波の波長)を短くすることができるため、アンテナの高さを低くすることができる。
本発明の実施例1に係るアンテナの正面図である。 本発明の実施例1に係るアンテナの左側面図である。 実施例1に係るアンテナの誘電体基板上に形成されるスプリットリング共振部の第1の変形例を示す斜視図である。 実施例1に係るアンテナの誘電体基板上に形成されるスプリットリング共振部の第2の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施例2に係るアンテナの正面図である。 本発明の実施例2の変形例に係るアンテナの正面図である。 本発明の実施例3に係るアンテナの表面側の斜視図である。 本発明の実施例3に係るアンテナの裏面側の斜視図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第1の変形例を示す斜視図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第2の変形例を示す斜視図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第3の変形例を示す斜視図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第4の変形例を示す正面図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第5の変形例を示す正面図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第6の変形例を示す正面図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第7の変形例を示す正面図である。 実施例3に係るアンテナの誘電体基板に形成された放射素子の第8の変形例を示す斜視図である。 本発明の実施例4に係るアンテナの斜視図である。 本発明の実施例4の変形例に係るアンテナの斜視図である。 本発明に係るアンテナの基本構成を示す正面図である。
本発明に係るアンテナについて実施例とともに添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係るアンテナ100の正面図である。図2は、実施例1に係るアンテナ100の左側面図である。アンテナ100は、反射板導体101と、誘電体基板105とを備える。図2に示すように、誘電体基板105は反射板導体101と略垂直に配置される。反射板導体101は、二次元平面(XY平面)上に配置された導電性の反射板導体である。誘電体基板105は非導電性の誘電体基板である。誘電体基板105には、放射素子102と、1つ以上のスプリットリング共振部110とが形成される。反射板導体101は、放射素子102から放射された電波を放射素子102の方向へ反射させる。
放射素子102は、反射板導体101と一定の距離を隔てた誘電体基板105の主平面の表面層の位置に形成される。放射素子102は、誘電体基板105の主平面に設けられ放射素子102に電力を供給する給電部104から一方向(例えば、図1の右方向)に延伸した直線状の第1放射エレメント103(第1導体)を備える。また、放射素子102は給電部104から他方向(例えば、図1の左方向)に延伸した直線状の第2放射エレメント103(第2導体)を備える。放射エレメント103は電波を放射する。給電部104は、無線周波数(RF)回路(不図示)に接続されており、放射素子102に電力を供給する。このとき、放射素子102はダイポール型のアンテナとして動作する。
複数のスプリットリング共振部110が誘電体基板105の主平面において放射素子102と反射板導体101との間の領域に形成される。スプリットリング共振部110は、互いに離間して対向する第1端部と第2端部とを有するスプリット部112と、第1端部と第2端部とを接続するリング部111とより構成される。なお、誘電体基板105と、誘電体基板105の主平面に形成された放射素子102と、誘電体基板105の主平面にそれぞれ形成されたスプリットリング共振部110と、をアンテナ本体とする。
図1及び図2は、放射素子102及びスプリットリング共振部110が誘電体基板105の主平面における表面層に形成されたアンテナ100を示している。しかし、実施例1に係るアンテナ100は放射素子102及びスプリットリング共振部110を誘電体基板105の表面層に形成したアンテナの構成に限定されるものではない。実施例1に係るアンテナ100では、放射素子102及びスプリットリング共振部110は誘電体基板105の主平面における表面層及び内部の少なくとも一方に形成されてもよい。
一般的に、放射素子102及びスプリットリング共振部110は銅箔で形成されるが、導体であれば銅箔以外の素材で形成されてもよい。また、放射素子102及びスプリットリング共振部110は同一の素材で形成されてもよいし、異なる素材で形成されてもよい。
また、誘電体基板105は非導電性の材料であればどのような材料を用いて製造されてもよい。さらに、誘電体基板105の製造プロセスも限定されるものではない。例えば、誘電体基板105はガラスエポキシ樹脂を用いたプリント基板であってもよい。或いは、誘電体基板105はセラミックス材料を用いた基板であってもよい。セラミックス材料を用いた基板は、例えば、LTCC(Low Temperature Co−fired Ceramics)技術を用いて製造した低温焼成積層セラミックス基板などである。
一般的に、反射板導体101は金属材料で形成される。具体的には、反射板導体101は誘電体基板に貼り合わされた銅箔で形成される。しかし、実施例1に係るアンテナ100に適用される反射板導体101はどのような導電性材料で形成されてもよい。
実施例1に係るアンテナ100において、スプリットリング共振部110はリング部111が有するインダクタンスと、スプリット部112が有するキャパシタンスとによりLC共振器として動作する。また、スプリットリング共振部110では放射素子102が放射する電磁波により磁界が発生する。この磁界は、リング部111を貫通する。スプリットリング共振部110は、磁界がリング部111を貫通することで共振する。スプリットリング共振部110による共振と、放射素子102が放射する電磁波により生じた電界とが相互作用し、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が変化する。特に、スプリットリング共振部110が共振周波数の近傍で共振した場合、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が大きくなる。そのため、スプリットリング共振部110を共振周波数の近傍で共振させることにより、放射素子102が放射する電磁波のスプリットリング共振部110の周囲における波長を短くすることができる。
したがって、実施例1に係るアンテナ100は放射素子102の動作周波数において、スプリットリング共振部110の周囲の電磁波の波長(すなわち、反射板導体101と放射素子102との間の領域における電磁波の波長)を短くすることができる。その結果、アンテナ100の高さを低くすることができる。また、反射板導体101は厚さに関係なくどのような導電性材料で形成されてもよい。したがって、反射板導体101の厚さを薄くすることができ、反射板導体101の厚さを含めたアンテナ100の高さを低くすることができる。
実施例1に係るアンテナ100では、スプリットリング共振部110と放射素子102とが誘電体基板105の同一平面上に形成されるため、スプリットリング共振部110以外の追加の部材又は部品を用いずにアンテナ100の高さを低くすることができる。
図1に示すアンテナ100は、合計8個のスプリットリング共振部110を備える。すなわち、アンテナ100の幅方向(図1におけるx軸方向)に4列、かつ、アンテナ100の高さ方向(図1におけるz軸方向)に2段のスプリットリング共振部110を備える。しかし、実施例1に係るアンテナ100の構成は図1の構成に限定されるものではない。例えば、アンテナ100の高さ方向に1段のスプリットリング共振部110を配列してもよい。この場合、図1に示すスプリットリング共振部110の2段配列に比べて、スプリットリング共振部110を1段配列に低減することができ、アンテナ100の高さ(すなわち、放射素子102及びスプリットリング共振部110を形成した誘電体基板105の高さ)を低くすることができる。ただし、スプリットリング共振部110の数を増やすことでスプリットリング共振部110の周囲の透磁率を大きくすることができるため、スプリットリング共振部110の周囲の透磁率の変化はアンテナ100の高さに依存する。そのため、スプリットリング共振部110をアンテナ100の高さ方向に1段に配列すると、アンテナ100の高さを最小にすることができるが、透磁率を考慮するとスプリットリング共振部110を1段配列に限定する必要はない。つまり、発振周波数、スプリットリング共振部110のサイズ、誘電体基板105の材質などの種々のパラメタを考慮してアンテナ100を設計することが望ましい。
スプリットリング共振部110のサイズを大きくして電流経路を長くすることでインダクタンスを大きくするか、或いは、スプリット部112において不連続となる導体間の距離(すなわち、第1端部と第2端部との間隔)を短くしてキャパシタンスを大きくすることで、スプリットリング共振部110の共振周波数を低減することができる。スプリットリング共振部110のキャパシタンスを大きくする方法について図3及び図4を参照して説明する。図3に示す構成では、スプリット部112の第1端部及び第2端部の両方に直線状の導体によって形成される導体ビア121を備えている。また、スプリット部112の静電増加させるため、第1端部及び第2端部から延伸する導体ビア121に対して補助導体120が備えられる。図4に示す構成では、スプリット部112の第1端部及び第2端部の一方に導体ビア121を備えている。また、スプリット部112の静電増加させるため、第1端部及び第2端部の一方から延伸する導体ビア121に対して補助導体120が備えられる。誘電体基板105において、スプリットリング共振部110が設けられた層と異なる層に補助導体120を設けている。そして、補助導体120とスプリット部112とを導体ビア121を介して電気的に接続する。
図3又は図4に示す構成により、スプリットリング共振部110のスプリット部112において対向する導体面積が補助導体120の分だけ増加するため、スプリットリング共振部110のサイズを大きくすることなく、キャパシタンスを大きくすることができる。図3に示す構成では、一対のL字型の補助導体120が一対の導体ビア121を介してスプリット部112の第1端部及び第2端部に対向して配置されている。図4に示す構成では、スプリット部112の第1端部と第2端部とは形状が異なり、例えば、第1端部に対して導体ビア121が備えられ、その導体ビア121の先端部にL字型の補助導体120を接続し、その補助導体120の一部が第2端部に対向して配置されている。すなわち、補助導体120はスプリット部112の第1端部に導体ビア121を介して接続されているものの、その補助導体120はスプリット部112の第2端部に対してy軸方向に重複するように配置されている。図3又は図4に示す構成により、スプリット部112において対向する導体面積をさらに増加させることができ、スプリットリング共振部110のサイズを大きくすることなく、キャパシタンスを効率的に増加させることができる。
次に、本発明の実施例2に係るアンテナ200について図5を参照して説明する。アンテナ100と同様に、アンテナ200は反射板導体101と誘電体基板105とを備える。誘電体基板105には、複数のスプリットリング共振部110と、給電部104とに加えて放射素子202と放射エレメント203とが備えられている。実施例2に係るアンテナ200は実施例1に係るアンテナ100と以下の点において相違する。
(1)放射素子202は、誘電体基板105の主平面において給電部104から延伸したL字形状の導体を備える。給電部104は、放射素子202に電力を供給する。
(2)放射素子202は、放射エレメント203と、給電部204とを備える。
(3)放射エレメント203は、電波を放射する。
(4)放射エレメント203はL字型の形状を有し、誘電体基板105の表面層に設けられる。放射エレメント203の一部は、放射エレメント203が放射した電波を放射素子202の方向に反射させる反射板導体101と略平行な導体である。
(5)給電部104は無線周波数(RF)回路(不図示)に接続されており、放射素子202に電力を供給する。給電部104の一端はL字形状の放射エレメント203の下端に接続され、その他端は反射板導体101に接続されている。
上述の放射素子202は、逆L字型アンテナとして動作する。また、複数のスプリットリング共振部110が誘電体基板105の主平面における放射エレメント203の反射板導体101と略平行な導体部分と反射板導体101との間の領域に形成される。
スプリットリング共振部110は、放射素子202が放射する電磁波により磁界を発生する。磁界はスプリットリング共振部110のリング部111を貫通する。磁界がリング部111を貫通することで、スプリットリング共振部110は共振する。スプリットリング共振部110の共振と放射素子202が放射する電磁波により生じた磁界とが相互作用し、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が変化する。特に、スプリットリング共振部110が共振周波数の近傍で共振した場合、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が大きくなる。そのため、スプリットリング共振部110を共振周波数の近傍で共振させることにより、放射素子202が放射する電磁波のスプリットリング共振部110の周囲における波長を短くすることができる。
したがって、実施例2に係るアンテナ200は、放射素子202の動作周波数において、スプリットリング共振部110の周囲の電磁波の波長(すなわち、反射板導体101と放射素子202との間の領域における電磁波の波長)を短くすることができる。その結果、アンテナ200の高さを低くすることができる。また、反射板導体101は厚さに関係なくどのような導電性材料で形成してもよい。したがって、反射板導体101の厚さを薄くすることができ、反射板導体101の厚さを含めたアンテナ200の高さを低くすることができる。
図5に示すアンテナ200では、放射素子202として逆L字型アンテナを用いているが、これに限定されるものではない。放射素子202として、モノポールアンテナなどの変形例を用いることができる。或いは、図6に示すように、放射素子202の放射エレメント203として逆F字型アンテナを用いてもよい。
次に、本発明の実施例3に係るアンテナ300について図7及び図8を参照して説明する。アンテナ300は、反射板導体101と、誘電体基板305とにより構成される。誘電体基板305の主平面には複数のスプリットリング共振部110が配列されている。実施例3のアンテナ300は実施例1のアンテナ100と以下の点において相違する。
(1)誘電体基板305の主平面に形成される放射素子302は、給電部304と、放射素子共振部306と、給電線311と、導体ビア313とを備える。
(2)放射素子共振部306は、誘電体基板305の主平面(すなわち、図7のy軸の負方向側から見たxz平面の表面)に設けられている。放射素子共振部306は、放射素子スプリット部312と、放射素子リング部303とを備える。放射素子リング部303の内側の領域を開口314と呼ぶ。
(3)放射素子共振部306は、互いに離間して対向する2つの端部(すなわち、第3端部と第4端部)を有する放射素子スプリット部312と、2つの端部を接続する放射素子リング部303とを備える。放射素子共振部306は、誘電体基板305の主平面に形成される。放射素子共振部306は略C字形状を有しており、開口314を囲むとともに、その周方向の一部に放射素子スプリット部312が形成されている。放射素子スプリット部312は、誘電体基板305の主平面に形成される。
(4)給電部304は、無線周波数(RF)回路(不図示)に接続されており、放射素子302に電力を供給する。給電部304の一端は、給電線311の一端に接続され、その他端は反射板導体101に接続されている。
(5)給電線311は、誘電体基板305の主平面の裏面(すなわち、図6においてy軸の正方向からみたxz平面の表面)に設けられる。給電線311は線状の導体である。給電線311の一端は給電部304に接続され、その他端は放射素子共振部306において反射板導体101から離れた側(すなわち、z軸の正方向側)に位置する導体ビア313に接続されている。誘電体基板305の表面に形成された接続部310は誘電体基板305の裏面に形成された給電線311とy軸方向から見て重複している。つまり、誘電体基板305の主平面から見て給電線311は接続部310と重なる位置に配置されている。給電線311は、給電部304から延伸して放射素子リング部303の内部領域(開口314)を跨いで放射素子リング部303に到達している。
(6)接続部310は、誘電体基板305の主平面においてz軸方向に延伸する導体である。接続部310は、放射素子共振部306と反射板導体101とを電気的に接続する。接続部310の一端は、放射素子共振部306において反射板導体101に近い側(すなわち、z軸の負方向側)に位置する中央付近に接続されている。接続部310の他端は、反射板導体101に接続されている。
一般的に、導体ビア313は誘電体基板305にドリルで形成された貫通孔にメッキ加工を施すことで形成される。ここで、導体ビア313は異なる導電体層同士を電気的に接続できればよい。例えば、導体ビア313はレーザーで形成されるレーザービア、或いは、銅線などを用いて形成するビアであってもよい。
図7及び図8に示されるアンテナ300では、放射素子共振部306が誘電体基板305の主平面に形成され、給電線311が誘電体基板305の主平面の裏面側に形成されるものとしたが、これに限定されるものではない。ここで、放射素子共振部306と給電線311とは、誘電体基板305のおける異なる導電体層に形成されていればよい。例えば、放射素子共振部306を誘電体基板305の主平面に形成し、給電線311を誘電体基板305の内部の導電体層に形成してもよい。
実施例3に係るアンテナ300において、放射素子共振部306は開口314を囲む略C字形状の導体に沿って生じるインダクタンスと、放射素子スプリット部312において対向する導体(すなわち、第3端部と第4端部)間に生じるキャパシタンスとが、LC直列共振回路(すなわち、スプリットリング共振部)として機能する。スプリットリング共振部110の共振周波数付近では、放射素子共振部306に大きな電流が流れ、その一部の電流成分が電波放射に寄与することにより、アンテナとして動作する。
給電線311は、接続部310と容量結合することで、接続部310と、誘電体基板305とともに、伝送線路を形成する。その結果、給電部304から出力されたRF信号は給電線311を経由して伝送され、放射素子共振部306に供給される。
実施例3に係るアンテナ300において、放射素子共振部306はアンテナとして動作する。放射素子共振部306が放射する電磁波により磁界が発生する。磁界は、スプリットリング共振部110のリング部111を貫通する。スプリットリング共振部110は、磁界がリング部111を貫通することで共振する。スプリットリング共振部110の共振と、放射素子共振部306が放射する電磁波により発生した電界とが相互作用し、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が変化する。特に、スプリットリング共振部110が共振周波数の近傍で共振した場合、スプリットリング共振部110の周囲の実効的な透磁率が大きくなる。そのため、スプリットリング共振部110を共振周波数の近傍で共振させることにより、放射素子共振部306が放射する電磁波のスプリットリング共振部110の周囲における波長を短くすることができる。
したがって、実施例3に係るアンテナ300は、放射素子共振部306の動作周波数において、スプリットリング共振部110の周囲の電磁波の波長(すなわち、反射板導体101と放射素子共振部306との間の領域における電磁波の波長)を短くすることができる。その結果、アンテナ300の高さを低くすることができる。また、反射板導体101は厚さに関係なくどのような導電性材料で形成してもよい。したがって、反射板導体101の厚さを薄くすることができ、反射板導体101の厚さを含めたアンテナ300の高さを低くすることができる。
実施例3に係るアンテナ300において、放射素子共振部306はLC直列共振回路として機能する。スプリットリング共振部110の共振周波数付近では、放射素子共振部306に大きな電流が流れ、その一部の電流成分が電波放射に寄与することによりアンテナとして動作する。
実施例3に係るアンテナ300において、放射素子共振部306のリングのサイズを大きくすることでインダクタンスを大きくするか、或いは、放射素子スプリット部312において対向する導体間の間隔を狭くしてキャパシタンスを大きくすることで、共振周波数を低くすることができる。また、LC直列共振回路として機能する放射素子共振部306をアンテナとして用いることで、放射素子スプリット部312に補助導体320を接続して共振周波数を低くすることができる。
放射素子スプリット部312におけるキャパシタンスを大きくする方法として図9〜図11に示す構成を用いることができる。図9は、放射素子302の第1変形例を示す斜視図である。図9の放射素子302では、誘電体基板305において給電線311と同一の層に一対のL字形状の補助導体320を設けている。一対の補助導体320は、一対の導体ビア321を介して放射素子スプリット部312の一対の対向する端部に電気的に接続されている。一対の補助導体320は互いに独立した導体であるが、給電線311と同一の層に形成されている。また、補助導体320は放射素子共振部306が設けられた層と異なる層に形成されている。
図10は、放射素子302の第2の変形例を示す斜視図である。図10の放射素子302では、一対のL字形状の補助導体320は放射素子共振部306が形成された層と異なる層に形成されている。一対の補助導体320は一対の導体ビア321を介して放射素子スプリット部312の一対の対向する端部に電気的に接続されている。なお、一対の補助導体320は放射素子共振部306が形成された層に対して給電線311が形成された層と反対側の層に形成されている。
図11は、放射素子302の第3の変形例を示す斜視図である。図11の放射素子302では、L字形状の補助導体320は放射素子共振部306が形成された層と異なる層に形成されている。補助導体320は、導体ビア321を介して放射素子スプリット部312の一方の端部に電気的に接続され、他方の端部と対向して配置されている。補助導体320は独立した導体であり、給電線311と同一の層に形成されている。また、補助導体320の一部は、図11のy軸の正方向から見て、放射素子スプリット部312の他方の端部と重複して配置されている。
図9〜図11に示す放射素子302の構成により、放射素子スプリット部312において対向する導体面積をさらに増加することができ、放射素子共振部306のサイズを大きくすることなく、放射素子スプリット部312のキャパシタンスを効率的に大きくすることができる。
また、放射素子スプリット部312のキャパシタンスを小さくする方法として図12に示す構成を用いることができる。図12は、放射素子302の第4の変形例を示す正面図である。図12では、放射素子スプリット部312の一対の端部の対向する面積を小さくしている。これにより、放射素子スプリット部312のキャパシタンスを小さくすることができ、放射素子共振部306の共振周波数を高くすることができる。
良好な放射効率を得るためには、放射素子共振部306は誘電体基板305の主平面において反射板導体101の広がり方向に長い形状であることが望ましい。例えば、図7に示した放射素子共振部306の場合、良好な放射効率を得るためには、放射素子共振部306をx軸方向に長い形状とすることが望ましい。図7では、放射素子共振部306は長方形状であるが、これに限定するものではない。例えば、放射素子共振部306を楕円形状やボウタイ形状としてもよい。また、楕円形状やボウタイ形状の放射素子共振部306において良好な放射効率を得るためには、誘電体基板305の主平面において反射板導体101の広がり方向に長い形状とすることが望ましい。
また、誘電体基板305の主平面において、放射素子共振部306は反射板導体101の広がり方向の両端部に導電性の放射部を備えてもよい。図13は、放射素子302の第5の変形例を示す正面図である。図13において、放射素子共振部306の両端側に放射部330が備えられている。放射部330の高さは放射素子共振部306の高さ(すなわち、z軸方向の長さ)よりも小さい。図14は、放射素子302の第6の変形例を示す正面図である。図14において、放射素子共振部306の両端側に放射部330が備えられている。放射部330の高さは放射素子共振部306の高さ(すなわち、z軸方向の長さ)よりも大きい。
図13又は図14の構成により、放射素子共振部306において放射に寄与するx軸方向の電流を放射部330に誘導することができる。その結果、放射素子共振部306の放射効率を向上することができる。図13及び図14では、放射部330の高さと放射素子共振部306の高さとを異ならしめているが、これに限定されるものではない。例えば、放射素子共振部306の両端側に放射素子共振部306の高さと同一の高さを有する放射部330を備えてもよい。
上述のように、放射素子共振部306の両端側に放射部330を備える場合、誘電体基板305の主平面において放射素子共振部306と放射部330との合成体が反射板導体101の広がり方向に長い形状であればよい。そのため、誘電体基板305の主平面において、放射素子共振部306自体が反射板導体101の広がり方向に長い形状である必要なない。図15は、放射素子302の第7の変形例を示す正面図である。図15に示すように、放射素子共振部306は高さ方向に長くした長方形状としてもよい。或いは、放射素子共振部306を正方形、円形、三角形としてもよい。
また、給電線311と接続部310とで形成される伝送線路の特性インピーダンスは、給電線311の幅と、給電線311と接続部310とのそれぞれの層の間隔に基づいて設計することができる。そのため、伝送線路の特性インピーダンスをRF回路のインピーダンスに整合させることで、伝送線路の端部でRF回路の信号を反射することなくアンテナに給電することができる。但し、伝送線路の特性インピーダンスがRF回路のインピーダンスと整合していない場合であっても、本発明の効果に実質的な影響を与えない。なお、実施例3に係るアンテナ300の放射素子302では、給電線311と放射素子共振部306との接続位置を変更することで、給電線311とスプリットリング共振部110とのインピーダンスを整合させることができる。
また、アンテナ300において、仮想グラウンド面が放射素子共振部306のx軸方向の中央付近を含みx軸に直交するyz平面に形成される。放射素子302の接続部310が仮想グラウンド面の近傍であり、接続部310の延伸方向が仮想グラウンド面に沿っていることが好ましい。詳細には、仮想グラウンド面からx軸の正方向又はx軸の負方向における放射素子共振部306のx軸方向の大きさ、或いは、放射素子共振部306と放射部330との合成体のx軸方向の大きさの4分の1の範囲であればおおよそグラウンドとみなすことができる。このため、接続部310は上記の範囲内に位置することが好ましい。なお、仮想グラウンド面とは電位がゼロとなる面であり、本実施例では、放射素子共振部306の鏡像面であるyz平面が仮想グラウンド面となる。仮想グラウンド面における金属の存在・不存在に拘らず、アンテナ300における電磁界分布は変化しない。つまり、電磁界分布は仮想グラウンド面に存在する金属の影響を受けない。
このため、放射素子302の接続部310のx軸方向の大きさは、放射素子共振部306のx軸方向の大きさ、或いは、放射素子共振部306と放射部330との合成体のx軸方向の大きさの2分の1以下であることが好ましい。しかし、接続部310の位置が上記の範囲外であっても本発明の本質的な効果には影響を与えない。また、接続部310のx軸方向の大きさが上記の範囲外であっても本発明の本質的な効果には影響を与えない。
図16は、放射素子302の第8の変形例を示す斜視図である。図16に示す放射素子302はy軸方向に2段構成となっている。つまり、放射素子共振部306(第1放射素子共振部)が、放射素子リング部303(第1放射素子リング部)と、放射素子スプリット部312(第1放射素子スプリット部)とを備える。また、放射素子共振部346(第2放射素子共振部)が、放射素子リング部340(第2放射素子リング部)と、放射素子スプリット部350(第2放射素子スプリット部)とを備える。図16に示すように、誘電体基板305の主平面に形成される放射素子共振部306(第1放射素子共振部)及び接続部310(第1接続部)が設けられた層と異なる層であって、かつ、給電線311と異なる層に、放射素子共振部346(第2放射素子共振部)及び接続部341(第2接続
部)を配置してもよい。放射素子共振部306と放射素子共振部346とは複数の導体ビア342を介して電気的に接続され、接続部310と接続部341とは複数の導体ビア342を介して電気的に接続される。また、給電線311は接続部310と接続部341との間に配置される。このため、放射素子共振部306と放射素子共振部346とは1つの放射素子共振部として動作する。これにより、給電線311は放射素子共振部306及び接続部310と、放射素子共振部346及び接続部341とによって遮蔽され、給電線311からの不要な放射や給電線311と周囲の電磁界との不要な結合を低減することができる。
次に、本発明の実施例4に係るアンテナ400について説明する。図17は、本発明の実施例4に係るアンテナ400の斜視図である。実施例4に係るアンテナ400は、実施例3に係るアンテナ300を複数備える。アンテナ400において、アンテナ本体が反射板導体101の表面上に誘電体基板305の主平面に沿う方向に複数配置される。また、アンテナ400において、アンテナ本体が反射板導体101の表面上に誘電体基板305の主平面に交差する方向に複数配置される。このため、アンテナ400はアンテナ本体がアレイ状に配列されている。放射素子302の接続部310はそれぞれ反射板導体101に電気的に接続されており、給電線311はそれぞれ無線周波数(RF)回路(不図示)に接続されている。
実施例4に係るアンテナ400では、放射素子302の動作周波数においてスプリットリング共振部110の周囲の電磁波の波長(すなわち、反射板導体101と放射素子302との間の領域における電磁波の波長)を短くすることができる。その結果、アンテナ400の高さを低くすることができる。また、反射板導体101は厚さに関係なくどのような導電性材料で形成してもよい。したがって、反射板導体101の厚さを薄くすることができ、反射板導体101の厚さを含めたアンテナ400の高さを低くすることができる。
実施例4に係るアンテナ400によれば、複数の放射素子302に位相差を設けたRF信号をそれぞれ入力することで、所望の方向にビームフォーミングを行うことが可能となる。図18は、本発明の実施例4に係るアンテナ400の変形例を示す斜視図である。ここで、アンテナ400を構成するアンテナ300が備える複数の放射素子302と複数のスプリットリング共振部110とを、x軸方向に沿う一列ごとに一つの誘電体基板305に形成してもよい。これにより、複数の放射素子302の位置合わせを行う工数を低減することができ、アンテナ400の組み立てを容易に行うことができる。なお、図17及び図18において、アンテナ400は実施例3に係るアンテナ300をアレイ状に複数配置したが、これに限定されるものではない。例えば、アンテナ400において実施例1に係るアンテナ100または実施例2に係るアンテナ200をアレイ状に複数配置するようにしてもよい。
図19は、本発明に係るアンテナ100の基本構成を示す正面図である。アンテナ100は、少なくとも反射板導体101と、放射素子102と、誘電体基板105と、複数のスプリットリング共振部110とを備える。放射素子102は、誘電体基板105の主平面に形成されて電波を放射する。反射板導体101は、放射素子102が放射した電波を放射素子102の方向へ反射させる。複数のスプリットリング共振部110が、誘電体基板105の主平面における放射素子102と反射板導体101との間の領域にそれぞれ形成される。各々のスプリットリング共振部110は、互いに離間して対向する第1端部と第2端部とを有するスプリット部112と、第1端部と第2端部とを接続するリング部111とを備える。
なお、上述の実施例に係るアンテナはそれぞれ無線通信装置に用いられるものである。無線通信装置は、上述の実施例に係るアンテナの何れか1つと、当該アンテナを介して行う通信を制御する通信制御部とを備える。
最後に、本発明に係るアンテナについて上述の実施例とともに説明したが、これらの実施例は例示的なものであり限定的なものではない。また、特許請求の範囲に定義される発明の要旨を逸脱しない範囲内で上述の実施例に対して設計変更や改変を行うことも可能であり、本発明は上述の実施例以外にも種々の変形例を包含するものである。
本発明は無線通信装置に用いられるアンテナに適用されるものであるが、通信機能を有する情報端末やその他の装置にも適用することができる。
100、200、300、400 アンテナ
101 反射板導体
102、202、302 放射素子
103、203 放射エレメント
104、204、304 給電部
105、305 誘電体基板
110 スプリットリング共振部
111 リング部
112 スプリット部
120、320 補助導体
121、313、321、342 導体ビア
303、340 放射素子リング部
306、346 放射素子共振部
310、341 接続部
311 給電部
312 放射素子スプリット部
314 開口
330 放射部

Claims (9)

  1. 反射板基板と、
    前記反射板基板上に配置された誘電体基板と、
    前記誘電体基板の主平面に形成され、電波を放射する放射素子と、
    前記誘電体基板の主平面に設けられ、前記放射素子に電力を供給する給電部と、
    前記誘電体基板の主平面であって、前記放射素子と前記反射板基板との間の領域に形成される複数のスプリットリング共振部と、を具備し、
    前記反射板基板は前記放射素子が放射した電波を前記反射板基板の方向へ反射させるものであり、
    前記複数のスプリットリング共振部のそれぞれは互いに離間して対向する第1端部と第2端部とを有するスプリット部と、前記第1端部と前記第2端部とを接続するリング部とを有するようにしたアンテナ。
  2. 前記複数のスプリットリング共振部のそれぞれは、前記スプリット部の第1端部及び第2端部の少なくとも一方に接続された直線状の導体により形成される導体ビアと、
    前記導体ビアを介して前記スプリット部の第1端部及び第2端部の少なくとも一方に接続され、前記スプリット部の静電容量を増加させる補助導体と、を具備する請求項1に記載のアンテナ。
  3. 前記放射素子は、前記給電部から一方向に延伸した直線状の第1導体と、前記給電部から他方向に延伸した直線状の第2導体と、を具備する請求項1に記載のアンテナ。
  4. 前記放射素子は、前記給電部から延伸したL字形状の導体を具備する請求項1に記載のアンテナ。
  5. 前記放射素子は、互いに離間して対向する第3端部と第4端部とを有する放射素子スプリット部と、前記放射素子スプリット部の第3端部と第4端部とを接続する放射素子リング部とを有する放射素子共振部と、
    前記放射素子リング部から前記反射板導体へ延伸して前記反射板導体に電気的に接続された接続部と、
    前記給電部から前記放射素子リング部の内側の領域を跨いで前記放射素子リング部に電気的に接続された給電線と、を具備する請求項1に記載のアンテナ。
  6. 前記給電線は、前記誘電体基板に対して前記放射素子の前記接続部と反対側に形成され、前記誘電体基板の主平面から見て前記放射素子の前記接続部に重なる位置に配置した請求項5に記載のアンテナ。
  7. 少なくとも前記誘電体基板と、前記放射素子と、前記複数のスプリットリング共振部とを備えるアンテナ本体を前記反射板導体の表面上に前記誘電体基板の主平面に沿う方向に複数配置した請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナ。
  8. 少なくとも前記誘電体基板と、前記放射素子と、前記複数のスプリットリング共振部とを備えるアンテナ本体を前記反射板導体の表面上に前記誘電体基板の主平面に交差する方向に複数配置した請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナ。
  9. 請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載のアンテナと、
    前記アンテナを介して行う通信を制御する通信制御部と、を具備する無線通信装置。
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