JPWO2019221054A1 - アンテナ、アレイアンテナ及び無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

水滴が付着しても電気的性能を損なわないアンテナ素子を提供する。本発明のアンテナ素子は、導体部を備え、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所に、アンテナの動作周波数の電磁波の真空波長をλとしたとき0.005λ以上の厚みの第1の誘電体が形成されていることを特徴とする。

Description

本発明は、アンテナ、アレイアンテナ及び無線通信装置に関する。
アンテナ装置は、屋外に設置される際の雨等の影響を防ぐため、レドームを備えている。アンテナ素子は、レドームと、装置筐体や導体反射板とで囲まれた空間内に設置される。レドームは、アンテナ素子が送受信する電波を阻害しないように非導体で構成される。
しかし、屋外にアンテナ装置が設置されたとき、レドーム内外の温度差に応じて、レドーム内側の空気に含まれる水分が水滴としてレドーム内壁に結露する場合がある。
特許文献1には、レドーム内壁に結露した水滴が落下し、レドーム内の信号伝送線路の電気的特性が変化してしまうのを防ぐ構造が開示されている。同文献では周波数共用アンテナ装置1が、アンテナ素子15とトリプレート線路100を備え、レドーム10内部に収容されている。周波数共用アンテナ装置1を屋外に設置すると、レドーム10内部と外部の間の温度差により、レドーム10の内面に結露による水滴Wが形成される場合がある。この特許文献1では、トリプレート線路100の上側を覆うように受け面13cが傾斜した水滴受け部材13を設けている。それにより、上部アンテナキャップ10aの内面から水滴Wが落下しても、その水滴Wが受け面13cで受け止められ、さらにその水滴Wが受け面13cの傾斜に沿って流れ、トリプレート線路100を避けるように鉛直下方向に落下する。
また特許文献2のアンテナモジュールでは、アンテナの周波数を事後的に変更するために、アンテナ表面に付加誘電体を接触させている。段落(0054)では、誘電率が30で厚み2mmの付加誘電体をアンテナの片面に貼り付けると述べている。
また特許文献3は無線ゲージ装置の発明であるが、段落(0002)〜(0003)(背景技術)に記載のように、ごみ容器の内側に取り付けてごみ容器の満杯レベルや満杯率を測るもので、プリント基板200上に満杯率センサ210(超音波センサ)、コントローラ212、無線送受信機214、アンテナ204を備えている(図2、3、段落(0033)、(0049))。このゲージは温度変化、物理的衝撃、湿気、ガス、その他の化学物質のある環境に曝されるため、保護の目的で、アンテナ204の両面に保護層220を設けている。保護層は厚さ4〜8mm、材料はポリエチレン、ポリプロピレン等からなる独立気泡プラスチック材である(請求項1、段落(0025))。図2、3を見ると、保護層220はアンテナ204上全体に形成されている。特許文献4はアレイアンテナに関するものであり、アレイアンテナのアンテナ素子が、スプリット部によって一部が切断された形状のスプリットリング導体と、一端がスプリットリング導体と電気的に接続された給電線導体とを含むことが記載されている。特許文献5はアンテナを収容する構造体に関するものであり、スプリットリング層、誘電体層、やグリッド層を積層した積層構造が記載されている。
国際公開第2016/135854号 特開2005−252661号公報 特開2016−116219号公報 国際公開第2015/151430号 特開2014−150433号公報
しかしレドーム内の水滴は特許文献1に述べているような伝送線路だけではなくアンテナ素子に付着することがある。するとアンテナ素子自体の帯域や放射強度等の電気的性能が変化してしまう。
本発明は上記事情に鑑みてなされた。本発明の目的は、水滴付着による電気的性能の低下を抑制できるアンテナ素子、及びこのアンテナ素子を備えた無線通信装置を提供することにある。
本発明は、導体部を備え、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所に、アンテナの動作周波数の電磁波の真空波長をλとしたとき0.005λ以上の厚みの第1の誘電体が形成されていることを特徴とするアンテナ素子である。
本発明によれば、水滴付着による電気的性能の低下を抑制できるアンテナ素子、及びこのアンテナ素子を備えた無線通信装置を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るアンテナ10の斜視図である。 図1中のアンテナ素子11の斜視図である。 アンテナ10をz軸正方向から見た平面図である。 アンテナ10をx軸負方向から見た平面図である。 アンテナ素子11の変形例を示す斜視図である。 アンテナ素子11の変形例を示す上面図である。 アンテナ素子11の変形例を示す斜視図である。 アンテナ素子11の変形例を示す正面図である。 アンテナ素子11の変形例を示す斜視図である。 アンテナ素子11の変形例を示す上面図である。 本発明の第2の実施形態に係るアンテナ素子21の斜視図である。 第2の実施形態に係るアンテナ20のz軸正方向から見た上面図である。 アンテナ素子21の変形例を示す上面図である。 本発明の第3の実施形態に係るアンテナ30の斜視図である。 本発明の第4の実施形態に係る無線通信装置400の模式的斜視図である。 (A)乃至(C)は、無線通信装置400の回路構成の一例を模式的に示した図である。 通信用回路401Cで発生する熱の放熱経路について示す図である。 無線通信装置400の変形例を示す模式的斜視図である。 無線通信装置400の変形例を示す模式的斜視図である。 無線通信装置400の変形例を示す模式的平面図である。 無線通信装置400の変形例を示す模式的斜視図である。 本発明の第5の実施形態に係るアンテナ素子51の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、全ての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
<第1の実施形態>
図1は、本発明の第1の実施形態に係るアンテナ10の一例を示す斜視図である。図2は、図1中のアンテナ素子11の斜視図、図3はアンテナ10をz軸正方向から見た平面図である。ただし簡単のため図2において誘電体基板106及び誘電体109、誘電体110は省略されている。本実施形態ではアンテナの動作周波数帯はUHF帯〜低周波数のSHF帯である。
アンテナ10は、zy平面と略平行に配置されたアンテナ素子11と、xy平面に略平行に配置された導電性の反射板108と、を備える。反射板108は、アンテナ素子11より発せられた電磁波を反射し、z軸正方向側へのアンテナ素子11の放射強度を高めている。
アンテナ素子11は、誘電体基板106と、誘電体基板106の表層(x軸負方向側の表面)に配設されたスプリットリング部101及び接続部102(接続導体)と、誘電体基板106の裏層(x軸正方向側の表面)に配設された給電線103と、誘電体基板106の異なる層間を接続する導体ビア105と、スプリットリング部101のy軸方向両端部の表面を覆う誘電体109と、スプリット部104表面を覆う誘電体110と、を含んで構成される。
スプリットリング部101は、y軸方向に長辺を持ち、z軸方向に短辺を持つ長方形のリングの周上の一部がスプリット部104によって切断された略C字形状の導体である。スプリット部104は、スプリットリング部101の反射板108から遠い側(z軸正方向側)の長辺の中央付近に設けられている。
接続部102は、z軸方向に延伸する導体であって、一端がスプリットリング部101の反射板108に近い側(z軸負方向側)の長辺の中央付近と接続されており、他方の端部が反射板108と接続されている。接続部102は、スプリットリング部101と反射板108とを電気的に接続している。
給電線103は、線状の導体であって、一端がスプリットリング部101の反射板108から遠い側(z軸正方向側)の長辺上の部分に導体ビア105を介して接続されている。給電線103は、x軸方向から見てスプリットリング部101の開口107を跨いで接続部102と対向する領域に延伸している。つまり、給電線103は、x軸方向から見て接続部102の外縁で囲まれた領域と重なっている。給電線103の他方の端部は、図示せぬRF回路(高周波回路)に接続されている。
以上の構成から、給電線103は、接続部102と容量結合することで、接続部102と対向する領域において伝送線路を形成する。その結果、図示せぬRF回路が生成したRF信号は、給電線103によって伝送され、スプリットリング部101に給電される。
アンテナ素子11を構成する、スプリットリング部101、接続部102及び給電線103は、誘電体基板上に銅箔で形成される場合が一般的であるが、導体であれば他の素材で形成されてもよく、各々が同一の素材であってもよいし、異なる素材であってもよい。
アンテナ素子11の各導体要素を支持する誘電体基板106、及び導体表面を覆う誘電体109、誘電体110は、どのような材料、製造プロセスのものでもよく、ガラスエポキシ樹脂、セラミック等を使うことができる。またアンテナ素子11の各導体要素を支持する誘電体基板106も、どのような材料、製造プロセスのものでも良く、例えば、ガラスエポキシ樹脂を用いたプリント基板であってもよいし、LSI(Large Scale Integration)等のインターポーザー基板であってもよいし、LTCC(Low Temperature Co-fired Ceramics)等のセラミック材料を用いたモジュール基板であってもよいし、当然シリコン等の半導体基板であってもよい。
また、反射板108は、板金や、誘電体基板に貼り合わされた銅箔で形成される場合が一般的であるが、導電性であれば他の素材で形成されてもよい。
また、導体ビア105は、誘電体基板106にドリルで形成した貫通孔に、めっきをすることで形成される場合が一般的であるが、層間を電気的に接続できればどのようなものでもよい。例えば、レーザーで形成するレーザービアや、銅線等を用いて構成することもできる。
またスプリットリング部101は、良好な放射効率を得るために、上述の通りy軸方向に長手を持つ形状であることが好ましい。ここでは代表的な例としてスプリットリング部101が長方形の場合を例に説明したが、y軸方向に長手を持つ形状であれば他の形状であっても本発明の本質的な効果には影響を与えない。例えば、スプリットリング部101の形状は楕円形や、ボウタイ(bow tie)形状等であってもよい。
また、スプリットリング部101と反射板108とはz軸方向に波長の1/4程度離れて配置されることが好ましい。このため、接続部102のz軸方向の長さは、波長の1/4程度とすることが好ましい。このとき、スプリットリング部101からz軸正方向に放射された電磁波と、z軸負方向に放射されて反射板108で反射された電磁波と、が互いに強め合うため、z軸正方向のアンテナ利得を向上させることが可能となる。但し、スプリットリング部101と反射板108との間のz方向距離が波長の1/4以外の値であってもよく、その場合に良好な放射特性となるようにスプリットリング部の設計が調整されていても良い。そのような場合でも本発明の本質的な効果には影響を与えない。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。本実施形態のアンテナ10によれば、スプリットリング部101は、リングに沿って流れる電流によるインダクタンスと、スプリット部104で対向する導体間に生じるキャパシタンスと、が直列に接続された、LC直列共振回路(スプリットリング共振器)として機能する。スプリットリング共振器の共振周波数付近では、スプリットリング部101に大きな電流が流れ、一部の電流成分が放射に寄与することによりアンテナとして動作する。
このとき、スプリット部104近傍及びスプリットリング部101の長手方向(y軸方向)両端部近傍に、その他の部分よりも高い強度の電界が生じることを発明者らは見出した。
スプリット部104は、上述のように導体間に生じるキャパシタンスが共振を引き起こしていることから、共振の際電界が集中することが分かる。またスプリットリング部101の長手方向両端部は、長手方向を持つスプリットリング部101中のリングに沿って流れる電流によって、当該両端部間に比較的大きな電位差が生じる結果、スプリットリング部101の長手方向両端部を除いたその他の部分よりも強い電界が発生することを見出した。
ここで、アンテナ10に水滴が付着することを想定した場合、誘電体109及び誘電体110は、アンテナ素子11中の電界強度が高い箇所に、水滴が直接付着するのを阻止していることが分かる。発明者らは、誘電体109及び誘電体110によって、アンテナ10の他の箇所に比べて電界強度が高い箇所に水滴が直接付着することを防ぐことにより、水滴によるアンテナ10の電気的性能例えば帯域(S11)や放射特性の劣化を抑制できることを見出した。アンテナ素子11中その他の電界強度が比較的低い箇所に水滴が付着しても、水滴が電界に与える影響は少なく、したがってアンテナ10の電気的性能はほぼ劣化しない。
次に、水滴がアンテナ表面に直接付着しないようにするとなぜアンテナ特性の劣化を抑制できるかを述べる。アンテナが動作する際、概ね、アンテナ内部及び周囲近傍にとどまって共振する電磁界(近傍電磁界)と、そこから漏れ出して遠方に進行する電磁界(進行電磁波)がある。そして、近傍電磁界に影響を及ぼすような周囲環境の変更は、アンテナの共振周波数などの特性を変化させる。近傍電磁界は、アンテナから距離が離れるごとに強度が大きく減衰する。そのため、水滴が誘電体109、110の表面に付着しているか、アンテナ導体の表面に付着しているか、で、水滴が与える影響が大きく異なる。よって、誘電体表面に水滴が付着しても、アンテナ導体の表面に直接付着する場合に比べ、水滴が近傍電磁界に与える影響を抑制でき、共振周波数などのアンテナ特性の劣化(ズレ)を抑制することができる。
なお、アンテナ全体を非常に分厚い誘電体で覆うことでも、水滴の影響を軽減できるが、そのような分厚い誘電体は、材料損失によるアンテナ性能の劣化や、製造の困難さを招く。本実施形態の誘電体109及び誘電体110は、最小限の誘電体での、水滴によるアンテナ10の電気的性能劣化の抑制を実現している。
また、アンテナの設計によっては、長手方向両端部よりもスプリット部の方が、電界強度が強くなることがある。そのため、長手方向両端部とスプリット部のうちのどちらかを選ぶのであればスプリット部にのみ誘電体を形成した方がよい。更に、長手方向の両端部ではなく、片方にだけ誘電体を形成してもよいが、両方に形成した方が水滴の影響を軽減する効果は高い。
上述のような誘電体109、誘電体110は、図3中導体表面を覆う誘電体の厚みを表すt1がt1≧0.005λとなるのが望ましい。t1はスプリットリング部101の両端部に形成する誘電体109、110のうち、片側の面上に形成する厚みである。反対側の面上にも厚さt1の誘電体を形成する。ここでλは、アンテナ10の動作周波数の電磁波の真空波長である。動作周波数を1〜6GHz(波長300〜60mm)と想定すると0.005λは1.5〜0.3mmになる。
なお、前述のように、高い強度の電界は、スプリット部104近傍及びスプリットリング部101の長手方向(y軸方向)両端部近傍に生じる。そのため誘電体109、110はスプリット部104の導体の直上、スプリットリング部101両端部の導体の直上だけでなく、接続部102に向かう方向の開口107上、及び、スプリットリング部101両端部をy軸方向に延長した誘電体基板106上とその外側の空間上にも延伸するように形成する。
上記で誘電体の導体表面からの厚みについて述べたが、図4中、zy平面でみて誘電体109、誘電体110の上端部とスプリットリング部101の上端部との距離及び誘電体109、誘電体110の下端部とスプリットリング部101の下端部との距離を示すt2もt1と同じく、t2≧0.005λとなるのがより望ましい。
なお誘電体109、110をあまり厚くすると材料損失によってアンテナ性能が劣化する。そのため厚みの上限は上記の1〜6GHzで例えば50〜10mm程である。
また、水滴の影響をさらに抑制するために、誘電体109及び誘電体110の表面が、撥水性を備えていてもよい。
さらに、誘電体109、誘電体110の比誘電率は誘電体基板106よりも高い方が、近傍電磁界(≠放射電磁波)が誘電体109、110の外に漏れ出しにくくなるので、より水滴の影響を抑えることができる。
以下第1の実施形態における変形例を示す。図5、図6は、それぞれ本発明の第1の実施形態のアンテナ素子11の変形例を示す斜視図及び上面図である。簡単のため図5において誘電体基板106及び誘電体109、誘電体110は省略されている。図5中アンテナ素子11は、誘電体基板106の第1スプリットリング部101’及び接続部(第1接続部)102’が配設された層と異なる層であって、かつ、給電線103と異なる層に、第2スプリットリング部111及び第2接続部112をさらに備えている。そして、給電線103は、第1スプリットリング部101’及び第1接続部102’と第2スプリットリング部111及び第2接続部112とによって挟まれた構成となっている。
第2接続部112は、z軸方向に延伸する導体であって、一端が第2スプリットリング部111の反射板108に近い側(z軸負方向側)の長辺の中央付近と接続されており、他方の端部が反射板108と接続されている。第2接続部112は、第2スプリットリング部111と反射板108とを電気的に接続している。第1スプリットリング部101’と第2スプリットリング部111とは、複数の導体ビア113によって互いに電気的に接続されており、一つのスプリットリング共振器として動作する。また、第1接続部102’と第2接続部112とは、複数の導体ビア114によって互いに電気的に接続されている。
給電線103の一端は、第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111の反射板108から遠い側(z軸正方向側)の長辺上の部分に導体ビア105を介して接続されている。給電線103は、y軸方向から見て第1スプリットリング部101’の開口107及び第2スプリットリング部111の開口115を跨いで第1接続部102’及び第2接続部112と対向する領域に延伸している。
給電線103は、第1接続部102’及び第2接続部112と容量結合することで、第1接続部102’及び第2接続部112と対向する領域において伝送線路を形成する。その結果、図示せぬRF回路で生成されたRF信号は、給電線103によって伝送され、第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111に給電される。
以上の構成により、図5、図6のアンテナ素子11は、給電線103によって伝送される電磁波を第1接続部102’及び第2接続部112によって閉じ込めることができるため、給電線103からの不要な放射を低減することが可能となる。またこのとき、図6に示すように、誘電体109、誘電体110のスプリットリング部表面からの距離t1は、第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111それぞれに適用される。
図7は、アンテナ素子11の変形例を示す斜視図である。また図8はアンテナ素子11の別の変形例を示す正面図である。簡単のため図8において誘電体基板106は省略されている。図7、図8の例では、スプリット部104において対向する導体が、z軸負方向にスプリットリング部101と接続部102との接続点の近くまで延伸されており、これに伴い、誘電体110も、接続部102のz軸正方向端部を覆うまで、z軸負方向に延伸されている。これはスプリット部104において対向する導体が延伸されることで、電界強度が高い箇所が、スプリットリング部101のz軸方向負方向端部及び接続部102のz軸正方向端部まで広がるためである。さらに誘電体110は、zy平面で見て給電線103と重なるまでy軸正方向にも延伸されている。これは、スプリットリング部101の設計によっては、給電線103近傍にも強い電界が生じる可能性があるためである。
さらに図8においては、アンテナ素子11は、スプリットリング部101のy軸方向両端部近傍に接続された放射導体120を備える。この放射導体120により、図8中スプリットリング部101は、長手方向(y軸方向)両端部がz軸負方向に折れ曲がるように延伸されたことになる。本構成により、アンテナ素子11は、スプリットリング部101を構成する導体を流れる電流経路が延伸され、放射特性の改善や低周波化ができる。このとき、スプリットリング部101に連なる導体の実質的な長手方向端部である、放射導体120近傍に比較的強度が高い電界が生じることから、誘電体109は、図8に示すように放射導体120に接続されるのが望ましい。
図9、図10はアンテナ素子11の更に別の変形例を示す斜視図及び上面図である。なおここで、図9、図10中アンテナ素子11は、図5、図6に示した第2スプリットリング部111及び第2接続部112を備えているものとする。図9、図10中、アンテナ素子11は、アンテナ素子11の表面のうち、スプリット部104近傍及びスプリットリング部101、111の長手方向(y軸方向)両端部近傍以外の、電界強度が低い部分を覆う、誘電体130を備える。誘電体130は、水滴によるアンテナ性能劣化の抑制のためでなく、アンテナ素子11の導体及び誘電体表面の錆びや汚れを防止する目的で備えられる。上述の通り、アンテナ素子11を覆う誘電体が厚すぎると、材料損によるアンテナ性能劣化や製造の困難さが生じることから、図10に示す誘電体130の厚みt3はt1、t2よりも薄いことが望ましい。
なお、スプリットリング部101、101’、111表面の全面に誘電体130が形成され、その上に誘電体109、110が形成されていてもよい。その場合、誘電体109、110が形成された箇所では誘電体130と誘電体109、110を合計した厚みが0.005λ以上あればよい。
<第2の実施形態>
図11は、本発明の第2の実施形態に係るアンテナ素子21の斜視図である。図12は第2の実施形態に係るアンテナ20のz軸正方向から見た上面図である。なお、簡単のため図11において誘電体基板106を省略している。図11、図12に図示されているように、本実施形態に係るアンテナ20は、以下の点を除いて第1の実施形態の図5、図6に示した構成と同様である。第1の実施形態にかかるアンテナ10と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省く。
図11、12に示す構成においては、第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111は、図5、図6に示す構成からスプリット部104を含むz軸正方向側の長辺部が取り除かれた構造を有する。さらにアンテナ素子21は、誘電体基板106における給電線103と同一の層に、第3スプリットリング部201を備える。第3スプリットリング部201は、第1の実施形態におけるスプリットリング部101から、スプリット部104と開口107を挟んで対向する長辺部が取り除かれた構造を有する。また、第3スプリットリング部201の長手方向(y軸方向)の長さは第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111の長手方向の長さよりも長くする。複数の導体ビア113は、第1スプリットリング部101’、第2スプリットリング部111、及び第3スプリットリング部201を電気的に接続している。給電線103は、直接第3スプリットリング部201に接続し、導体ビア105を不要としている。なお図11において、給電線103は、スプリット部104にて対向する導体の一方の先端部に接続しているが、開口を通って第3スプリットリング部201のz軸正方向端部に接続していてもよい。また、アンテナ素子21は、誘電体109及び110を備えない。
図11、図12に示す上述の構成により、第2の実施形態にかかるアンテナ素子21中、第1スプリットリング部101’、第2スプリットリング部111、及び第3スプリットリング部201は、導体ビア113で接続されている。そのためこれら3層の導体で1つのスプリットリング共振器を構成しアンテナとして動作する。スプリット部は第3スプリットリング部201が備え、開口部分をリング状に流れる電流は、導体ビア113を介してこれら3つのスプリットリング部を行き来して流れる。
上述のように、本実施形態では第3スプリットリング部201の長手方向の長さを第1スプリットリング部101’及び第2スプリットリング部111の長手方向の長さよりも長くしている。すると第3スプリットリング部201の長手方向端部がスプリットリング全体の長手方向端部となる。第3スプリットリング部201は内層なので、その上下にある誘電体基板でもって、スプリットリングの長手方向端部を厚めに覆うことができるようになる。つまり誘電体基板の厚みで自動的にスプリットリングの長手方向端部を厚めに覆うことができる。そのため第1の実施形態のように誘電体109、誘電体110を形成しなくても誘電体基板の厚さを利用して、水滴付着によるアンテナ性能劣化を抑制することができる。図11、図12に示すように、アンテナ素子21中、電界強度が高い箇所である、スプリット部104及びスプリットリング共振器の長手方向(y軸方向)両端部は、いずれも誘電体基板106の内層である第3スプリットリング部201が備える。よって、これら電界強度が高い導体表面は、誘電体109及び誘電体110に代わって、誘電体基板106(を構成する誘電体)が覆っていることとなり、その結果、水滴付着によるアンテナ性能劣化を抑制できる。この構成だと誘電体109及び誘電体110を必要としないため、より簡素にアンテナ素子21を構成できる。なおこのとき、電界強度が高い導体表面に接続する誘電体の厚みt1は、導体層の厚みを除く誘電体基板106のx軸方向厚みの半分に相当する。そのため、導体層の厚みを除く誘電体基板106のx軸方向厚みは、0.005λの2倍である0.01λ以上であることが望ましい。
なお、アンテナ素子21は、図13に上面図を示すように、第1の実施形態で示した図9、図10における誘電体130を備えていても良い。
また、図11、図12においては、誘電体基板106の異なる3層に、第1スプリットリング部101’、第2スプリットリング部111、及び第3スプリットリング部201を備えていたが、より多層な構成により、4つ以上の導体層でスプリットリング共振器が形成されていても良い。その場合でも、電界強度が高いスプリット部104及びスプリットリング共振器の長手方向(y軸方向)両端部の導体表面が、誘電体基板106により覆われていればよい。
<第3の実施形態>
図14は、本発明の第3の実施形態に係るアンテナ30の斜視図である。本実施形態に係るアンテナ30においては、ダイポールアンテナであるアンテナ素子31を備える。第1の実施形態にかかるアンテナ10と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省く。
アンテナ素子31は、図14に示すように、誘電体基板106表面に略L字型に形成された導体パターンである、導体パターン301a、及び導体パターン301bを有している。導体パターン301a及び導体パターン301bは、ダイポールアンテナを形成しており、z軸負方向端部が図示せぬRF回路と信号線で接続され、RF信号の送受信を行う。またアンテナ素子31は、誘電体109及び誘電体302を備える。誘電体109は、第1の実施形態と同様に、導体パターン301a及び導体パターン301bのy軸方向両端部に、当該部分の導体表面を覆うように接続されている。よって、誘電体109は、アンテナ素子31がダイポールアンテナとして動作する際、電界強度が高い箇所である、ダイポールアンテナ導体両端部、すなわち導体パターン301a及び導体パターン301bのy軸方向両端部に、水滴が直接付着することを防ぐことができ、水滴付着によるアンテナ性能劣化を抑制することができる。さらに誘電体302は、導体パターン301aと導体パターン301bとが近距離で対向する、誘電体基板106のy軸方向中央付近に、当該部分の導体表面を覆うように接続されている。よって、誘電体302は、導体同士が近接し、電界強度が強くなる、導体パターン301aと導体パターン301bとが対向する箇所に、水滴が直接付着することを防ぐことができ、水滴付着によるアンテナ性能劣化を抑制することができる。なお誘電体109及び誘電体302の、x軸方向における導体パターン301a及び導体パターン301b表面からの厚みは、第1の実施形態と同様に0.005λ以上が望ましい。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について図15から図21を用いて説明する。第1の実施形態にかかるアンテナ10と同一の構成については、同一の符号を付し、詳細な説明を省く。
図15は本実施形態に係る無線通信装置400の斜視模式図である。無線通信装置400は、箱状の筐体部401と、筐体部401に一体に取り付けられた反射板108と、反射板108上に設けられた複数のアンテナ素子41を有するアレイアンテナ40と、これらアレイアンテナ40を覆うレドーム402と、を備えている。図15では、理解を容易にするために、反射板108とレドーム402とを組立て状態から分離して図示している。
筐体部401の内部には通信用回路401Cが内蔵されている。通信用回路401Cはアレイアンテナ40に電気的に接続されている。これにより、通信用回路401Cで生成された無線信号はアレイアンテナ40を介して電磁波として大気中に放射され、他の設備(例えば無線端末等)との間で送受される。
反射板108上には、複数のアンテナ素子41が互いに間隔を空けて格子状に配列され、アレイアンテナ40を構成している。アンテナ素子41は、たとえば、第1、第2及び第3の実施形態に係るアンテナ素子11、21、または31である。アレイアンテナ40は、アンテナ素子41ごとに信号の位相や電力を変化させることで、たとえば特定の方向に向かうビームを形成することができる。
レドーム402は、図15に示すように、アレイアンテナ40を覆う部材である。より具体的には、レドーム402はy軸方向から見て略C字型に折曲されている。レドーム402のx方向両側の端縁は、上記の筐体部401におけるy軸方向に延びる辺々にそれぞれ固定される。このようにレドーム402が筐体部401に固定された状態において、レドーム402と反射板108との間には通気流路としての空間が形成される。この空間内には、反射板108上に設けられた複数のアンテナ素子41が収容される。
さらに、上記空間のy軸方向両側は、外部に向かってそれぞれ開口している。これら開口のうち、鉛直下方(y軸負方向)を向く開口は吸気孔403とされ、鉛直上方(y軸正方向)を向く開口は排気孔404とされている。すなわち、これら吸気孔403、及び排気孔404を介して、上記の通気流路は外部に連通されている。
なお、レドーム402は、上記アンテナ素子41から放射される信号を遮蔽しないように、絶縁性を有する材料で形成されることが望ましい。
図16は、無線通信装置400の回路構成の一例を模式的に示した図である。図16の(A)の無線通信装置400は、1つの通信用回路401Cが移相器と、無線回路(RF)と、ベースバンド回路(BB)とを含んで構成される。ただし、移相器は、各アンテナ素子41に1つずつ備えられる。このような構成によってアンテナ素子41ごとに位相を変化させることができるため、ビーム方向を制御することが可能となる。
また無線通信装置400の装置構成の別の一例を図16の(B)に示す。図16の(B)の無線通信装置400は、1つの通信用回路401Cが無線回路(RF)とベースバンド回路(BB)とを含んで構成される。ただし、無線回路は、各アンテナ素子41に1つずつ備えられる。このような構成によって、無線通信装置400は、アンテナ素子41ごとに異なる無線信号を送受信する、空間多重通信にも対応することが可能となる。
また無線通信装置400の装置構成のさらに別の一例を図16の(C)に示す。図16の(C)の無線通信装置400は、複数の通信用回路401Cの各々が1つの無線回路(RF)を含んで構成される。すなわち、通信用回路401Cは、各アンテナ素子41に1つずつ備えられる。このような構成によって、無線通信装置400は、アンテナ素子41ごとに異なる無線信号を送受信する、空間多重通信にも対応することが可能となる。ただし、無線通信装置400の装置構成は必ずしも図16の(A)、(B)、(C)に限られない。例えば図16の(A)、(B)において通信用回路401Cがベースバンド回路(BB)を含まない構成であっても良い。またベースバンド回路(BB)が無線通信装置400の外部に配置されるような構成であっても良いし、その他の構成であっても良い。
いずれの装置構成においても、通信用回路401Cは無線信号の送受信に伴って発熱するため、通信用回路401C自体の動作に影響を及ぼす可能性がある。
ここで、図17に、通信用回路401Cで発生する熱の放熱経路について示す。通信用回路401Cは熱伝導性の高い部材で反射板108と接続されており、発生する熱の一部が反射板108に伝導される。熱伝導性が高い部材としては、たとえば、ボールグリッドアレイ(BGA: Ball Grid Array)、半田ボール、半田ボールの周囲に熱伝導性アンダーフィルが充填されたもの、等を用いることができる。さらに、反射板108から複数のアンテナ素子41に熱が伝導され、各アンテナ素子41から空気に熱伝達される。アンテナ素子41から熱を受け取った空気は、上記レドーム402によって形成される通気流路にそって、外部へ導かれることで、熱が外部へ放熱される。図17中の矢印は放熱方向を示している。
以上から、アンテナ素子41は放熱フィンとして機能している。本構成により、無線通信装置400は、通信用回路401Cで発生する熱を、アレイアンテナ40を介して効率よく放熱することができる。
またここで、無線通信装置400が屋外に設置される際、レドーム402が吸気孔403及び排気孔404を有することから、雨天時にアンテナ素子41に水滴が付着する可能性がある。また、アンテナ素子41にゴミや埃等が付着する場合も考えられる。このようなとき、アンテナ素子41として、たとえば、第1、第2及び第3の実施形態に係るアンテナ素子11、21、または31を用いていることで、アンテナ性能の劣化を抑制することができる。なおアンテナ素子41中の、図3、図6、図10、図12、図13に示す電界強度が高い導体表面を覆う誘電体の厚みt1は、上述のアンテナ素子41から周囲の空気への熱伝達性能を考慮し、2mm程度以下となるのがより望ましい。
また、電界強度が高い部分以外を覆う誘電体を備える場合、その厚みt3に関しても、同様に周囲の空気への熱伝達性能からなるべく薄いこと、たとえば0.1mm以下が望ましい。
以下第4の実施形態における変形例を示す。図15において無線通信装置400はレドーム402を備えているが、無線通信装置の配置される環境が許容する限りにおいて、レドーム402を備えずともよい。例えば無線通信装置400を屋内に設置する場合は風雨の影響がないため、レドーム402を省略しても良い場合が多い。また、図15においてレドーム402はy軸方向の両側にそれぞれ吸気孔403、及び排気孔404を備えるが、x軸方向両側やz軸正方向にも吸気孔、及び排気孔を備えていても良い。
また、図18に示すように、無線通信装置400は、筐体部401のアレイアンテナ40側とは反対の側に、放熱器405(ヒートシンク)を備えても良い。このような構成によれば、無線通信装置400の放熱性能はさらに向上する。なお、放熱器405には、図示例のように複数の放熱フィンを備える構成に限られず、例えば、単に筐体部401の裏面を粗面化して放熱面積を大きくする構成、あるいは、熱媒体の相変化を利用する構成(相変化冷却方式)を適用することができる。
図19及び図20は無線通信装置400の変形例を示す斜視模式図及び平面模式図である。図19及び図20に示す無線通信装置400は、y軸方向に対して傾いて配置されているアンテナ素子41を備える。さらに、図19及び図20中、アレイアンテナ40は、複数の第1アンテナ素子41aを有する第1素子群L1と、複数の第2アンテナ素子41bを有する第2素子群L2と、を備えている。第1素子群L1における第1アンテナ素子41aは、反射板108上におけるyz平面内で、y軸方向に対して、おおむね45°だけ傾斜した第1の方向に延在している。一方で、第2素子群L2における第2アンテナ素子41bは、上記の第1の方向に対してyz平面内でおおむね直交する方向(第2の方向)に傾斜している。そして、第1素子群L1は、反射板108上で第2の方向に間隔を空けて複数配列され、第2素子群L2が第1の方向に間隔を空けて複数配列されている。
前記複数の第1アンテナ素子41a、及び複数の第2アンテナ素子41bは、互いに同一のピッチで正方格子状に配列されている。すなわち、反射板108の法線方向(z方向)から見て、互いに隣接する第1アンテナ素子41a同士の間の寸法はいずれもおおむね等しい。同様にして、互いに隣接する第2アンテナ素子41b同士の間の寸法もいずれもおおむね等しい。
それぞれの第1アンテナ素子41aは、第2の方向で互いに隣り合う一対の第2アンテナ素子41b同士の間に配置されている。さらに、反射板108の法線方向から見て、隣接する一対の第2アンテナ素子41b同士を結ぶ線は、第1アンテナ素子41aの第1の方向における中央を通るように構成されている。ここで、上記のように第2アンテナ素子41bも正方格子状に配列されることから、隣接する一対の第1アンテナ素子41a同士を結ぶ線も、第2アンテナ素子41bの第1の方向における中央を通る。なお、上記の「中央」は、必ずしも厳密である必要はなく、実質的に第1アンテナ素子41a、又は第2アンテナ素子41bを等分する領域を通ればよい。
上記のように第1素子群L1と第2素子群L2とは、互いに直交する方向に配列されることから、それぞれの偏波も互いに直交した状態となる。さらに、複数の第1素子群L1、及び第2素子群L2は、通信用回路401Cによってそれぞれ別個に制御される。すなわち、第1素子群L1、及び第2素子群L2は、異なる位相、電力の無線信号がそれぞれ給電される。これにより、上記第1素子群L1、及び第2素子群L2は、互いに独立したアレイアンテナを形成する。すなわち、これらを有するアレイアンテナ40は、偏波ごとに異なるビームを形成することが可能な偏波共用アレイアンテナとして動作する。さらに、第1素子群L1、及び第2素子群L2が上記のように配列されることで、第1アンテナ素子41a、及び第2アンテナ素子41bからの信号放射によって形成される電場、磁場のうち、強度が高い領域同士が重なり合う可能性を低減することができる。これにより、第1アンテナ素子41aと第2アンテナ素子41bとの電磁的な結合を抑制しつつ、互いを近接させて配置することができる。加えて、上記のような構成によれば、第1アンテナ素子41a、及び第2アンテナ素子41bによって形成される間隙が、y軸に沿ってジグザグ状に蛇行した状態となる。これにより、通気流路中を自然対流によって流れる空気が、第1アンテナ素子41a、及び第2アンテナ素子41bに対して十分に接触するため、無線通信装置400の放熱性能がさらに向上する。
図21は、無線通信装置400の変形例を示す模式的斜視図である。無線通信装置400が、反射板上の放熱フィンとして、アンテナ以外に放熱フィン406を備えている。放熱フィン406は、アンテナの性能に影響を与えないかつ空気への熱伝達を増加させるため、たとえば、熱伝導率の高い誘電体や、Frequency Selective Sheet/Surface(FSS)で構成されている。FSSとは、金属のパターンで構成された、特定の周波数の電磁波のみを透過/反射させる構造である。電波透過によりアンテナへの影響を抑制し、金属で構成されることで熱伝導率を向上させることができる。
なお、当然ながら、上述した実施形態及び複数の変形例は、その内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。また、上述した実施形態及び変形例では、各構成要素の機能等を具体的に説明したが、その機能等は本願発明を満足する範囲で各種に変更することができる。
例えば第1〜第4の実施形態では誘電体109、110は全て導体部の両面に形成した。アンテナ特性の劣化を抑制するには片面よりも両面の方がより効果が高い。しかし、もし片面にのみ水滴が付着する可能性があり、もう一方にはないのであれば、片面にのみ誘電体109、110を形成するだけで良い。
(第5の実施形態)
図22は本発明の第5の実施形態のアンテナ素子51を示す模式的斜視図である。本実施形態のアンテナ素子は導体部501を備え、導体部501の表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所に、アンテナの動作周波数の電磁波の真空波長をλとしたとき0.005λ以上の厚みの第1の誘電体510が形成されている。
アンテナ内部及び周囲近傍にとどまる近傍電磁界は、アンテナ中心から距離が離れるごとに強度が大きく減衰する。そのため、水滴が第1の誘電体510の表面に付着しているか、導体部501の表面に付着しているか、で、水滴が与える影響が大きく異なる。よって、第1の誘電体510表面に水滴が付着しても、導体部501の表面に直接付着する場合に比べ、水滴が近傍電磁界に与える影響を抑制でき、共振周波数などのアンテナ特性の劣化を抑制することができる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記によって限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
導体部を備え、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所に、アンテナの動作周波数の電磁波の真空波長をλとしたとき0.005λ以上の厚みの第1の誘電体が形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
(付記2)
前記第1の誘電体は、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所にのみ形成されている付記1に記載のアンテナ素子。
(付記3)
前記動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所以外の前記導体部表面に第2の誘電体が形成され、その厚さは前記第1の誘電体よりも薄い付記1または2に記載のアンテナ素子。
(付記4)
付記1から3のいずれか一項に記載のアンテナ素子と間隔をあけて配置された反射板と、を備えたアンテナであって、
前記導体部は、リングの一部がスプリット部によって切断された形状のスプリットリング導体であり、
前記第1の誘電体は、少なくとも、前記スプリットリング導体のスプリット部と、前記スプリットリング導体の長手方向両端部の表面を覆うように接続されており、
前記アンテナ素子は更に、一端が前記スプリットリング導体と電気的に接続され、他方の端部が前記反射板と電気的に接続された接続導体と、
一端が前記スプリットリング導体と電気的に接続された給電線と、を有し、
前記給電線は、前記スプリットリング導体の内部に形成された開口を跨ぎ前記接続導体の外縁で囲まれた領域と重なることを特徴とするアンテナ。
(付記5)
前記スプリット部を挟んだ前記スプリットリング導体の両端が前記接続導体側に延長されており、前記延長された導体の表面に前記第1の誘電体が形成されている付記4に記載のアンテナ。
(付記6)
付記4または5に記載のアンテナであって、
前記スプリットリング導体の形状は、前記反射板における前記アンテナ素子が配置された側の面と平行な方向に複数の長手の辺を有する形状であり、
前記スプリット部は、前記スプリットリング導体の第1の長手の辺の中央付近に設けられており、
前記接続導体は、前記スプリットリング導体の第2の長手の辺の中央付近に電気的に接続されていることを特徴とするアンテナ。
(付記7)
前記第1の誘電体は前記スプリット部にのみ形成されている付記4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
(付記8)
前記第1の誘電体は前記スプリット部及び前記スプリットリング導体の長手方向の一方の端部にのみ形成されている付記4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
(付記9)
前記第1の誘電体は前記スプリット部及び前記スプリットリング導体の長手方向の両端部にのみ形成されている付記4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
(付記10)
付記4から9のいずれか一項に記載のアンテナであって、
少なくとも前記スプリットリング導体と前記接続導体と前記給電線とが誘電体基板に設けられた層に配設されていることを特徴とするアンテナ。
(付記11)
付記10に記載のアンテナであって、
前記誘電体基板における前記スプリットリング導体及び前記接続導体が配設された層と異なる層にさらに、第2のスプリットリング導体及び第2の接続導体の少なくとも一方を備え、
前記スプリットリング導体と前記第2のスプリットリング導体とを電気的に接続する複数の導体ビア、及び前記接続導体と前記第2の接続導体とを電気的に接続する複数の導体ビアの少なくとも一方を備えることを特徴とするアンテナ。
(付記12)
付記11に記載のアンテナであって、前記複数の導体ビアで電気的に接続され、前記誘電体基板の異なる層に配設された複数の前記スプリットリング導体を備え、
前記スプリットリング導体のうち、前記誘電体基板の内層に配設されたもののみが、前記スプリット部において近接して対向する導体部を備え、さらに前記誘電体基板の表面の層に配設されたスプリットリング導体の長手方向の長さが、内層に配設されたスプリットリング導体の長手方向の長さよりも短いことを特徴とするアンテナ。
(付記13)
前記アンテナ素子はダイポールアンテナ素子であり、前記ダイポールアンテナ素子を構成する2本の導体が対向する箇所及び前記2本の導体のそれぞれの先端に前記第1の誘電体が形成されている付記1から3のいずれか一項に記載のアンテナ。
(付記14)
付記1から13のいずれか一項に記載のアンテナ素子を備えたアンテナであって、前記第1の誘電体の厚みが2mm以下であることを特徴とするアンテナ。
(付記15)
前記第1の誘電体表面は撥水性を有する付記1から3のいずれか一項に記載のアンテナ素子。
(付記16)
付記4から15のいずれか一項に記載のアンテナ素子を備えたアンテナであって、
前記反射板上に、前記アンテナ素子を複数1次元乃至2次元アレイ状に配列させたことを特徴とするアレイアンテナ。
(付記17)
付記1から16のいずれか一項に記載のアンテナを少なくとも1つ備えることを特徴とする無線通信装置。
(付記18)
付記17に記載の無線通信装置であって、さらに、前記反射板との間に通気流路を形成するとともに、該通気流路に連通する吸気孔、及び排気孔が形成されたレドームと、前記アレイアンテナを励振するとともに、該アレイアンテナを介して無線信号を送受する通信用回路と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2018年5月16日に出願された日本出願特願2018−94384号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
10、20、30 アンテナ
11、21、31 アンテナ素子
40 アレイアンテナ
41a 第1アンテナ素子
41b 第2アンテナ素子
101 スプリットリング部
102 接続部
102’ 第1接続部
103 給電線
104 スプリット部
105、113、114 導体ビア
106 誘電体基板
107 開口
108 反射板
109、110、130、302 誘電体
101’ 第1スプリットリング部
111 第2スプリットリング部
112 第2接続部
120 放射導体
201 第3スプリットリング部
301a、301b 導体パターン
400 無線通信装置
401 筐体部
401C 通信用回路
402 レドーム
405 放熱器

Claims (18)

  1. 導体部を備え、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所に、アンテナの動作周波数の電磁波の真空波長をλとしたとき0.005λ以上の厚みの第1の誘電体が形成されていることを特徴とするアンテナ素子。
  2. 前記第1の誘電体は、前記導体部表面のうち、動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所にのみ形成されている請求項1に記載のアンテナ素子。
  3. 前記動作時の電界強度が他の箇所に比べて高い箇所以外の前記導体部表面に第2の誘電体が形成され、その厚さは前記第1の誘電体よりも薄い請求項1または2に記載のアンテナ素子。
  4. 請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ素子と間隔をあけて配置された反射板と、を備えたアンテナであって、
    前記導体部は、リングの一部がスプリット部によって切断された形状のスプリットリング導体であり、
    前記第1の誘電体は、少なくとも、前記スプリットリング導体のスプリット部と、前記スプリットリング導体の長手方向両端部の表面を覆うように接続されており、
    前記アンテナ素子は更に、一端が前記スプリットリング導体と電気的に接続され、他方の端部が前記反射板と電気的に接続された接続導体と、
    一端が前記スプリットリング導体と電気的に接続された給電線と、を有し、
    前記給電線は、前記スプリットリング導体の内部に形成された開口を跨ぎ前記接続導体の外縁で囲まれた領域と重なることを特徴とするアンテナ。
  5. 前記スプリット部を挟んだ前記スプリットリング導体の両端が前記接続導体側に延長されており、前記延長された導体の表面に前記第1の誘電体が形成されている請求項4に記載のアンテナ。
  6. 前記スプリットリング導体の形状は、前記反射板における前記アンテナ素子が配置された側の面と平行な方向に複数の長手の辺を有する形状であり、
    前記スプリット部は、前記スプリットリング導体の第1の長手の辺の中央付近に設けられており、
    前記接続導体は、前記スプリットリング導体の第2の長手の辺の中央付近に電気的に接続されている請求項4または5に記載のアンテナ。
  7. 前記第1の誘電体は前記スプリット部にのみ形成されている請求項4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
  8. 前記第1の誘電体は前記スプリット部及び前記スプリットリング導体の長手方向の一方の端部にのみ形成されている請求項4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
  9. 前記第1の誘電体は前記スプリット部及び前記スプリットリング導体の長手方向の両端部にのみ形成されている請求項4から6のいずれか一項に記載のアンテナ。
  10. 少なくとも前記スプリットリング導体と前記接続導体と前記給電線とが誘電体基板に設けられた層に配設されている請求項4から9のいずれか一項に記載のアンテナ。
  11. 前記誘電体基板における前記スプリットリング導体及び前記接続導体が配設された層と異なる層にさらに、第2のスプリットリング導体及び第2の接続導体の少なくとも一方を備え、
    前記スプリットリング導体と前記第2のスプリットリング導体とを電気的に接続する複数の導体ビア、及び前記接続導体と前記第2の接続導体とを電気的に接続する複数の導体ビアの少なくとも一方を備える請求項10に記載のアンテナ。
  12. 前記複数の導体ビアで電気的に接続され、前記誘電体基板の異なる層に配設された複数の前記スプリットリング導体を備え、
    前記スプリットリング導体のうち、前記誘電体基板の内層に配設されたもののみが、前記スプリット部において近接して対向する導体部を備え、さらに前記誘電体基板の表面の層に配設されたスプリットリング導体の長手方向の長さが、内層に配設されたスプリットリング導体の長手方向の長さよりも短い請求項11に記載のアンテナ。
  13. 前記アンテナ素子はダイポールアンテナ素子であり、前記ダイポールアンテナ素子を構成する2本の導体が対向する箇所及び前記2本の導体のそれぞれの先端に前記第1の誘電体が形成されている請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ素子。
  14. 請求項1、2、3または13のいずれか一項に記載のアンテナ素子を備えたアンテナ、あるいは請求項4から12のいずれか一項に記載のアンテナであって、前記第1の誘電体の厚みが2mm以下であることを特徴とするアンテナ。
  15. 前記第1の誘電体表面は撥水性を有する請求項1から3のいずれか一項に記載のアンテナ素子。
  16. 請求項4から12、または14のいずれか一項に記載のアンテナ、あるいは請求項13または15に記載のアンテナ素子を備えたアンテナであって、
    前記反射板上に、前記アンテナ素子を複数1次元乃至2次元アレイ状に配列させたことを特徴とするアレイアンテナ。
  17. 請求項1から3、13または15のいずれか一項に記載のアンテナ素子、あるいは請求項4から12、または14のいずれか一項に記載のアンテナを少なくとも1つ備えることを特徴とする無線通信装置。
  18. 請求項17に記載の無線通信装置であって、さらに、前記反射板との間に通気流路を形成するとともに、該通気流路に連通する吸気孔、及び排気孔が形成されたレドームと、前記アレイアンテナを励振するとともに、該アレイアンテナを介して無線信号を送受する通信用回路と、を備えることを特徴とする無線通信装置。
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