JP2008167393A - 表面実装型アンテナ装置 - Google Patents

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Minoru Sakurai
実 櫻井
Yusuke Miura
勇介 三浦
Hirotake Sumi
比呂武 角
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Abstract

【課題】比帯域や放射効率等の性能を大きく損なわずに小型化されて複共振化にも対応す
ることができ、誘電体材料の機械的特性を細かく選ばないでも構成することができる表面
実装型アンテナ装置を提供する。
【解決手段】表面実装型アンテナ装置1aは、誘電体材料からなる第1基材部10の内側
の空隙に、第1基材部10の誘電体材料より比誘電率の高い誘電体材料からなる第2基材
部15が挿入され、第1基材部10の表面に同一の給電点から給電されるアンテナ素子1
3及び同14がめっき又は貼付されてなる。第2基材部15はアンテナ素子13の開放端
に近接して、その比誘電率によりアンテナ素子13に波長短縮効果を与えるように配設さ
れる。
【選択図】図7

Description

本発明は表面実装型アンテナ装置に係り、特に、携帯型の無線装置に適用される表面実
装型アンテナ装置に関する。
アンテナ素子を誘電体基材の表面に実装して構成された表面実装型アンテナ装置が知ら
れている。表面実装型アンテナ装置は、例えば携帯電話機のような小型の無線装置の筐体
又は回路基板に直接実装され、内蔵アンテナとして用いられる。表面実装型アンテナ装置
は、その形態上の特徴から、Molded Interconnect Deviceを
略してMID型アンテナと呼ばれることがある。
表面実装型アンテナ装置は、基材部の誘電体材料の比誘電率による波長短縮効果を生か
して小型化を図る場合がある。一方、無線装置用のアンテナ装置として広帯域性も要求さ
れるが、これは一般に小型化との両立が困難であることが知られている。これらの一般的
に相反すると考えられる要求を両立させようとする試みは、これまでにも行われている(
例えば、特許文献1参照。)。
特開2003−198239号公報(第2乃至4ページ、図4)
上述した特許文献1に開示された従来の技術は、表面実装型アンテナ装置の誘電体材料
からなる基材部の上面に放射電極(アンテナ素子)を配し、下面に凹部を設けて一部を取
り除いたブリッジ形状を形成するものである。小型の基材部を用いる場合であっても、放
射効率と帯域特性のバランスを勘案してブリッジの形状を設定することができる旨が記載
されている。また、その変形として、下面の凹部に基材部の誘電体材料と比誘電率の異な
る別の誘電体を装荷する構成も記載されている。
しかし、誘電体材料からなる基材部の下面に設けた凹部に別の誘電体を装荷する方法で
は、その構造上例えば接着性を必要とする等、誘電体材料の機械的特性を選ばなければな
らない。また、比誘電率の異なる複数の誘電体材料を装荷して複共振化に対応することは
難しいという問題がある。
本発明は上記問題を解決するためになされたもので、帯域特性や放射効率等の性能を大
きく損なわずに小型化して複共振化にも対応することができ、誘電体材料の機械的特性を
細かく選ばずに構成することのできる表面実装型アンテナ装置を提供することを目的とす
る。
上記目的を達成するために、本発明の表面実装型アンテナ装置は、第1の誘電体材料が
内側に空隙を有して立体状に形成され、アンテナ素子が表面に設けられてなる第1の基材
部と、前記第1の誘電体材料よりも比誘電率の高い第2の誘電体材料からなり、前記第1
の基材部の空隙に配設された第2の基材部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、帯域特性や放射効率等の性能を大きく損なわずに小型化して複共振化
にも対応することができ、誘電体材料の機械的特性を細かく選ばずに構成することのでき
る表面実装型アンテナ装置を提供することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。なお以下の各図を参照しながら上下
左右又は水平、垂直(鉛直)をいうときは、特に断らない限り、図が表された紙面におけ
る上下左右又は水平、垂直(鉛直)を意味するものとする。また、各図の間で共通の符号
は、同一の構成を表すものとする。
以下、図1乃至図6を参照して、本発明の実施例1を説明する。図1は、本発明の実施
例1に係る表面実装型アンテナ装置1の構成を表す図である。表面実装型アンテナ装置1
は、それぞれ相異なる比誘電率の誘電体材料からなる第1基材部10と第2基材部15か
ら構成される。第2基材部15の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部10の誘電体材料
の比誘電率よりも高いものとする。
第1基材部10の表面には、導体からなるアンテナ素子12がめっき又は貼付されてい
る。アンテナ素子12の下側の端部は、表面実装型アンテナ装置1が図示しない無線装置
の筐体又は回路基板に実装されたときの給電点となる。アンテナ素子12の上側の端部は
、開放端である。
図2は、表面実装型アンテナ装置1の組み立て方法の一例を含めてその構成を表す図で
ある。第1基材部10は、内側に空隙11を有して立体状に形成されている。空隙11は
、第1基材部10を外側からくり抜いた形状をなして設けられている(ただし、第1基材
部10の製造過程において空隙11の箇所を実際にくり抜くとは限らない。)。第2基材
部15は、第1基材部10の外側から空隙11に挿入されるようにして配設される。
その結果、図1に示すように、第2基材部15はアンテナ素子12の開放端に近接した
位置に設けられる。第2基材部15の誘電体材料の比誘電率は第1基材部10の誘電体材
料の比誘電率よりも高いから、アンテナ素子12の開放端の付近においては、アンテナ素
子12の他の部分の付近よりも比誘電率が高いという状態にある。
上述したように第2基材部15をアンテナ素子12の開放端に近接させた理由を、図3
乃至図6を参照して説明する。図3及び図4は、アンテナ素子に誘電体を装荷する位置を
検討するためのシミュレーションの条件を説明する図である。
このシミュレーションでは、図3に示すように、基板90の1の端部にアンテナ素子9
1を設けるものとする。このシミュレーションは、上述した表面実装型アンテナ装置の基
材部の一部の比誘電率を高めるという本発明の構成を、アンテナ素子91の全部又は一部
に後で図4を参照して説明する誘電体を装荷した構成により模擬して評価することを目的
とする。周波数はL帯、基板90の長辺の長さは約3分の1波長、同じく短辺の長さは約
6分の1波長とした。
アンテナ素子91は、給電点92に接続された一端において給電され、他端が開放され
たモノポール型アンテナである。アンテナ素子91は、給電点92から基板90の長辺方
向に図の上側の短辺から離れる向きに立ち上がった後、基板90のなす面に垂直の方向に
立ち上がり、さらに横長のコの字型をなして基板90の短辺に略平行に配設される。
図4は、アンテナ素子91の一部に誘電体93を装荷する構成の一例を表している。図
中の符号90乃至92を付した構成は、それぞれ図3に表したものと同じである。なお、
基板90はアンテナ素子91を設けた1の端部のみを図示している。誘電体93の比誘電
率は7とする。
図5は、図3及び図4に示した条件の下で、誘電体装荷の有無又は位置により場合を分
けて、アンテナ素子91の比帯域及び波長短縮率をシミュレーションにより求めて表す図
である。図5の横軸は、誘電体装荷の有無又は位置に係る5通りの場合を表す。左端の「
装荷せず」は、アンテナ素子に誘電体を装荷しない場合を表す。その右の「素子全体」は
、比誘電率7の誘電体をアンテナ素子91の全体に装荷した図示しない場合を表し、この
場合に装荷される誘電体は図4に示した誘電体93よりサイズの大きいものである。
次の「素子先端」は、図4に示したようにアンテナ素子91の先端(開放端)に誘電体
93を装荷した場合を表す。その次の「素子中間」は、アンテナ素子91の先端とコの字
型の折り返し箇所の中間の位置に誘電体93を装荷した図示しない場合を表す。図の横軸
右端の「給電部」は、アンテナ素子91の給電点92に接続された一端を含む位置に誘電
体93を装荷した図示しない場合を表す。
図5の左側の縦軸はアンテナ素子91の比帯域をパーセント値で表し、図示した2の線
グラフのうち三角形のプロットに対応する。図5の右側の縦軸は、「装荷せず」の場合の
波長に対する各場合のアンテナ素子91の波長の比率(波長短縮率)をパーセント値で表
し、図示した2の線グラフのうちひし形のプロットに対応する。
図5に図示した2の線グラフにおいて、「素子全体」の場合を「装荷せず」の場合に比
較すると、波長短縮率を70パーセント以下にすることができるが、比帯域は33パーセ
ントから8パーセントまで低下する。「素子先端」の場合を「装荷せず」の場合に比較す
ると、波長短縮率は85パーセント程度であるが、比帯域は33パーセントから20パー
セントまで低下するに止まる。「素子中間」の場合を「装荷せず」の場合に比較すると、
波長短縮率を80パーセント強にすることができるが、比帯域は33パーセントから15
パーセントまで低下する。「給電部」の場合を「装荷せず」の場合に比較すると、波長短
縮率はほとんど変わらず、比帯域が30パーセント以下まで低下する。
図5の表すところを可能な範囲で一般化して述べると、「素子全体」に誘電体を装荷し
て波長短縮するためには比帯域をある程度犠牲にせざるを得ない。そこまでの波長短縮を
求めずにある程度の比帯域を確保するためには、「素子先端」又は「素子中間」に誘電体
を装荷することが効果的である。「素子先端」と「素子中間」を比較すると、必要とされ
る波長短縮率と比帯域の値にもよるが、比帯域をできるだけ損なわないようにして波長短
縮を図る立場からは「素子先端」に誘電体を装荷することが好ましい。このような波長短
縮率と比帯域のトレードオフの関係を例えば図1又は図2に表した表面実装型アンテナ装
置1に当てはめると、第2基材部15をアンテナ素子12の開放端に近接させることが好
ましいと推測される。
図6は、図3及び図4に示した条件の下で、誘電体装荷の有無又は位置により場合を分
けて、アンテナ素子91の放射効率及び波長短縮率をシミュレーションにより求めて表す
図である。図6の横軸は、図5の横軸と同じである。図5の左側の縦軸は、「装荷せず」
の場合を基準とするアンテナ素子91の放射効率をデシベル(dB)値で表し、図示した
2の線グラフのうち大きめの正方形のプロットに対応する。図6の右側の縦軸は、図5の
右側の縦軸と同じ波長短縮率であり、図示した2の線グラフのうちひし形のプロットに対
応する。
図6に図示した2の線グラフのうち、波長短縮率については図5を参照して述べたとお
りであるから、以下では放射効率について述べる。「素子全体」の場合を「装荷せず」の
場合に比較すると、放射効率は3dB以上低下する。「素子先端」の場合を「装荷せず」
の場合に比較すると、放射効率の低下は1dBにとどまっている。「素子中間」の場合を
「装荷せず」の場合に比較すると、放射効率は2dB弱低下する。「給電部」の場合を「
装荷せず」の場合に比較すると、放射効率はほとんど相違が見られない。
図6の表すところを可能な範囲で一般化して述べると、波長短縮率と放射効率のトレー
ドオフの関係は、図5を参照して説明した波長短縮率と比帯域のトレードオフの関係とほ
ぼ同様に考えることができる。したがって、放射効率をできるだけ損なわないようにして
波長短縮を図る立場からは「素子先端」に誘電体を装荷することが好ましい。このような
波長短縮率と放射効率のトレードオフの関係を例えば図1又は図2に表した表面実装型ア
ンテナ装置1に当てはめると、第2基材部15をアンテナ素子12の開放端に近接させる
ことが好ましいと推測される。
以上述べたところから、図1又は図2を参照して説明した表面実装型アンテナ装置1は
、開放端近傍に比誘電率が相対的に高い誘電体を装荷したのと等価な構成を有するから、
アンテナとしての比帯域及び放射効率をできるだけ損なわないようにして波長短縮を図る
ことができる。第2基材部15は空隙11に挿入されるようにして配設されるから、硬く
もろい機械的特性を持つ高誘電率材料であっても第2基材部15の誘電体材料としても使
用することができる。誘電体材料の接着性は必要とされない。すなわち、誘電体材料の機
械的特性を細かく選ばずに構成することができる。
図7を参照して、実施例1の変形例を説明する。図7は、本発明の実施例1に係る表面
実装型アンテナ装置1の変形例である表面実装型アンテナ装置1aの構成を表す図である
。表面実装型アンテナ装置1aの構成は、導体からなるアンテナ素子を除いて表面実装型
アンテナ装置1の構成と同じであるから、同一の構成には図1又は図2と同じ符号を付し
て説明を省略する。
表面実装型アンテナ装置1aの第1基材部10の表面には、導体からなるアンテナ素子
13及び同14がめっき又は貼付されている。アンテナ素子13及び同14は、図示した
ように給電点を共通にしており、共振周波数を異にするものとする。
図7に示した構成においては、第2基材部15がアンテナ素子13の開放端近傍に位置
してアンテナ素子13の共振周波数に係る波長の短縮に寄与するが、アンテナ素子14か
らは離れているため波長短縮効果を及ぼさないようにすることができる。すなわち、複共
振化された表面実装型アンテナ装置1aにおいて共振周波数ごとに波長短縮の有無を選択
することができる。
本発明の実施例1によれば、複数の比誘電率の異なる誘電体材料からなる基材部を組み
合わせて表面実装型アンテナ装置を構成することにより、アンテナの比帯域及び放射効率
の低下を抑えながら小型化を図ることができる。
以下、図8を参照して、本発明の実施例2を説明する。図8は、本発明の実施例2に係
る表面実装型アンテナ装置2の組み立て方法の一例を含めてその構成を表す図である。表
面実装型アンテナ装置2は、誘電体材料からなる第1基材部20を用いて構成される。第
1基材部20の表面には、導体からなるアンテナ素子23及び同24がめっき又は貼付さ
れている。アンテナ素子23及び同24は、図7に示したアンテナ素子13及び同14と
同じく、給電点を共通にすると共に共振周波数を異にする。
第1基材部20は、内側に空隙21a及び同21bを有して立体状に形成されている。
空隙21a及び同21bは、第1基材部20を外側からくり抜いた形状をなして設けられ
ている(ただし、第1基材部20の製造過程において空隙21a又は同21bの箇所を実
際にくり抜くとは限らない。)。表面実装型アンテナ装置2は、第1基材部20の外側か
ら空隙21aに挿入されるようにして第2基材部25が配設されると共に、第1基材部2
0の外側から空隙21bに挿入されるようにして第3基材部26が配設されることにより
構成される。
第2基材部25の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20の誘電体材料の比誘電率よ
りも高いものとする。第3基材部26の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20の誘電
体材料の比誘電率よりも高いものとする。第2基材部25の誘電体材料と、第3基材部2
6の誘電体材料とは、比誘電率が異なるものとする。
図8に示した表面実装型アンテナ装置2においては、第2基材部25がアンテナ素子2
3の開放端近傍に位置してその比誘電率がアンテナ素子23の共振周波数に係る波長の短
縮に寄与するが、第2基材部25から離れているアンテナ素子24に対しては第2基材部
25の比誘電率による波長短縮効果が及ばない。アンテナ素子23は開放端と給電点の中
間において第3基材部26にも近接するから、第2基材部25の比誘電率による波長短縮
効果と第3基材部26の比誘電率による波長短縮効果が複合してアンテナ素子23に作用
する。アンテナ素子24は開放端が第3基材部26に近接しているから、第3基材部26
の比誘電率による波長短縮効果を受ける。
図9を参照して、実施例2の第1の変形例を説明する。図9は、本発明の実施例2に係
る表面実装型アンテナ装置2の第1の変形例である表面実装型アンテナ装置2aの組み立
て方法の一例を含めてその構成を表す図である。表面実装型アンテナ装置2aに含む構成
のうち、表面実装型アンテナ装置2に含む構成と同じものには図8と同じ符号を付して表
す。
表面実装型アンテナ装置2aは、誘電体材料からなる第1基材部20aを用いて構成さ
れる。第1基材部20aの表面には、図8に示したのと同じアンテナ素子23及び同24
がめっき又は貼付されている。第1基材部20aは内側に図8に示したのと同じ空隙21
aを有し、第1基材部20aの外側から空隙21aに挿入されるようにして図8に示した
のと同じ第2基材部25が配設される。
第1基材部20aの空隙21aがくり抜かれた形状をなして設けられた面と別の面(例
えば、図9に示したような反対側の面)に、空隙21cがくり抜かれた形状をなして設け
られる(ただし、第1基材部20aの製造過程において空隙21a又は同21cの箇所を
実際にくり抜くとは限らない。)。表面実装型アンテナ装置2aは、第1基材部20aの
1の面から空隙21aに挿入されるようにして第2基材部25が配設されると共に、第1
基材部20aの他の面から空隙21bに挿入されるようにして第3基材部27が配設され
て構成される。
第2基材部25の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20aの誘電体材料の比誘電率
よりも高いものとする。第3基材部27の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20aの
誘電体材料の比誘電率よりも高いものとする。第2基材部25の誘電体材料と、第3基材
部27の誘電体材料とは、比誘電率が異なるものとする。
図9に示した表面実装型アンテナ装置2aにおいては、第2基材部25がアンテナ素子
23の開放端近傍に位置してアンテナ素子23の共振周波数に係る波長の短縮に寄与する
が、第2基材部25から離れているアンテナ素子24に対しては第2基材部25の比誘電
率による波長短縮効果が及ばない。一方、第3基材部27がアンテナ素子24の開放端近
傍に位置してアンテナ素子24の共振周波数に係る波長の短縮に寄与するが、第3基材部
27から離れているアンテナ素子23に対しては第3基材部27の比誘電率による波長短
縮効果が及ばない。したがって、アンテナ素子23及び同24に対する波長短縮効果を独
立して与えることができ、設計の自由度を高めることができる。
図10を参照して、実施例2の第2の変形例を説明する。図10は、本発明の実施例2
に係る表面実装型アンテナ装置2の第2の変形例である表面実装型アンテナ装置2bの構
成を表す図である。表面実装型アンテナ装置2bは、それぞれ相異なる比誘電率の誘電体
材料からなる第1基材部20b、第2基材部28及び第3基材部29から構成される。第
2基材部28及び第3基材部29は、上述した各実施例又は変形例と同様にして、第1基
材部20bの内側に形成された空隙に挿入されている。
第2基材部28の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20bの誘電体材料の比誘電率
よりも高いものとする。第3基材部29の誘電体材料の比誘電率は、第1基材部20bの
誘電体材料の比誘電率よりも高いものとする。第2基材部28の誘電体材料と、第3基材
部29の誘電体材料とは、比誘電率が異なるものとする。
第1基材部20bの表面には、導体からなるアンテナ素子22がめっき又は貼付されて
いる。アンテナ素子22の下側の端部は、表面実装型アンテナ装置2bが図示しない無線
装置の筐体又は回路基板に実装されたときの給電点となる。アンテナ素子22の上側の端
部は、開放端である。アンテナ素子22は図示するように形成され、一部が第2基材部2
8に近接すると共に、他の一部が第3基材部29に近接するように配設される。
このような表面実装型アンテナ装置2bの構成において、アンテナ素子22のうち第2
基材部28に近い側には第2基材部28の比誘電率による波長短縮効果を受けた波長の励
振電圧・電流が分布し、アンテナ素子22のうち第3基材部29に近い側には第3基材部
29の比誘電率による波長短縮効果を受けた波長の励振電圧・電流が分布する。すなわち
、1のアンテナ素子22が複共振型のアンテナ素子として作用する。
本発明の実施例2によれば、複数の比誘電率の異なる誘電体材料を組み合わせて表面実
装型アンテナ装置の基材部を構成することにより、複共振化されたアンテナにおいて波長
短縮を図ることができるという、付加的な効果が得られる。
以下、図11乃至図26を参照して、本発明の実施例3を説明する。図11は、本発明
の実施例3に係る表面実装型アンテナ装置3の構成を表す斜視図である。表面実装型アン
テナ装置3は、第1基材部30を備えている。第1基材部30は、誘電体材料の内側をく
り抜いたような形状の空隙31を有して立体状に形成されている(ただし、第1基材部3
0の製造過程において空隙31の箇所を実際にくり抜くとは限らない。)。
第1基材部30の外側の表面には、導体からなるアンテナ素子32がめっき又は貼付さ
れている。アンテナ素子32の下側の端部は、表面実装型アンテナ装置3が図示しない無
線装置の筐体又は回路基板に実装されたときの給電点となる。アンテナ素子32の上側の
端部は、開放端である。アンテナ素子32のうち、図11において見えない部分は破線で
表されている。
なお、アンテナ素子32は例えばモノポール型アンテナを構成するが、これに限らず、
ダイポール型アンテナの一部を構成するものであってもよい。また、アンテナ素子32の
線路幅、形状又は一部の箇所の短絡の有無等は、設計に応じてさまざまに変形することが
できる。
表面実装型アンテナ装置3は、第2基材部35を備えている。第2基材部35は、第1
基材部30よりも高い比誘電率を有する誘電体材料からなる。第2基材部35は、第1基
材部30の外面に沿うように設けられたアンテナ素子32の少なくとも一部分の近傍を選
択して、空隙31の何れかの箇所に配設される。なお、空隙31の第2基材部35を除く
範囲に、比誘電率が相対的に低い材料からなる図示しない部材が設けられていてもよい。
また、空隙31は適宜区切られていてもよい。
図12は、表面実装型アンテナ装置3の構成を表す立面図で、そのうち左側の図は、表
面実装型アンテナ装置3を図11に記入したブロック矢印の向きに見て表す正面図である
。また右側の図は、表面実装型アンテナ装置3の右側面図である。図11又は図12にお
いて、第2基材部35は例えば空隙31の上側の面に貼付されることにより、アンテナ素
子32の開放端の近傍に配設されている。第2基材部35は、アンテナ素子32の開放端
の近傍に限らず、アンテナ素子32の他の部分を選択してその近傍に配設されることが可
能である。
図13は、アンテナ素子32が励振されたときの電界強度分布を模式的に表す図である
。図13は、説明の都合上アンテナ素子32をその機械的な形状に関わらず単一の直線状
に表している。図中の記号“λ/4”を付した破線は、アンテナ素子32の全長が4分の
1波長に対応する共振周波数を持つ基本波の電界強度分布を表す。図中の記号“3λ/4
”を付した一点鎖線は、アンテナ素子32の全長が4分の3波長に対応する共振周波数を
持つ高調波の電界強度分布を表す。
図13に表すように、アンテナ素子32の開放端近傍においては基本波と高調波の電界
強度分布が共に高いのに対して、アンテナ素子32の給電点近傍においては基本波に先行
して高調波の電界強度分布が高まる。また、給電点から全長の3分の2相当の箇所におい
ては、高調波の電界強度は低く基本波の電界強度は高い。
誘電体をアンテナ素子の近傍に装荷して波長短縮を図る場合、相対的に電界強度の高い
箇所の近傍に装荷するほど顕著な効果が得られる。したがって、相対的に高誘電率の第2
基材部35をアンテナ素子32のいずれの部分の近傍に配設するかを選択することにより
、基本波と高調波又はその両方に対して波長短縮効果を選択的に及ぼすことができる。ま
た、第1基材部30と第2基材部35の比誘電率の値を選ぶことにより、さらに細かい調
整も可能である。
このような選択的波長短縮の効果について、図14乃至図26を参照して説明する。図
14は、表面実装型アンテナ装置3から第2基材部35を取り除いた変形例である表面実
装型アンテナ装置3aの構成(各構成の符号はアンテナ装置3と同じとする。)を、図1
2と同様に表す図である。
図15は、表面実装型アンテナ装置3aの給電点における電圧定在波比(VSWR)の
周波数特性の測定例を表すグラフである。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3aのモ
デルにおける第1基材部30は、携帯電話機用の基板の一端に取り付けられる程度のサイ
ズを有し、比誘電率は3.8である。
図15の縦軸はVSWR、横軸は周波数(単位はギガヘルツ(GHz))である。アン
テナに要求される条件は、目的とする周波数帯においてVSWR≦4であると仮定する(
図中の二重線を上回らない範囲)。なおこれらの条件は、以降のVSWR周波数特性のグ
ラフに共通とする。
図15では、目的とする周波数帯の上下限の周波数を4個のマーカーで表している。周
波数の低い方から、マーカーA(880MHz)は欧州やアジアを中心に用いられている
携帯電話の方式であるGlobal System for Mobile Commu
nications(GSM)の下限周波数を表す。マーカーB(960MHz)は、G
SMの上限周波数を表す。
マーカーC(1977MHz)は、第3世代移動通信システムの欧州標準であるUni
versal Mobile Telecommunications System(
UMTS)の下限周波数を表す。マーカーD(2167MHz)は、UMTSの上限周波
数を表す。
図15の0.9GHz帯の特性は、表面実装型アンテナ装置3aにおけるアンテナ素子
32の基本波の共振特性を表す。マーカーA、Bによって区切られたGSM用の周波数帯
におけるVSWRの値は4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3aはGSM用のア
ンテナに要求される条件を満たしている。
図15の2.1GHz帯の特性は、表面実装型アンテナ装置3aにおけるアンテナ素子
32の、素子長が4分の3波長相当である高調波の共振特性を表す。マーカーC、Dによ
って区切られたUMTS用の周波数帯におけるVSWRの値は、マーカーCの側で4を超
えているから、表面実装型アンテナ装置3aはUMTS用のアンテナに要求される条件を
満たしていない。
図16は、表面実装型アンテナ装置3の第2基材部35の位置をアンテナ素子32の給
電点近傍に変えた変形例である表面実装型アンテナ装置3bの構成(各構成の符号はアン
テナ装置3と同じとする。)を、図12と同様に表す図である。
図17は、表面実装型アンテナ装置3bの給電点におけるVSWRの周波数特性の測定
例を表す図である。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3bのモデルにおける第1基材
部30は、上述した表面実装型アンテナ装置3aのモデルに用いたものと同じである。ま
た、測定に用いた表面実装型アンテナ装置3bのモデルにおける第2基材部35の比誘電
率は6である。
図17は、図15に表したのと同じマーカーA、B、C及びDを表している。マーカー
A、Bによって区切られたGSM用の周波数帯におけるVSWRの値は4以下であるから
、表面実装型アンテナ装置3bはGSM用のアンテナに要求される条件を満たしている。
また、マーカーC、Dによって区切られたUMTS用の周波数帯におけるVSWRの値は
4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3bはUMTS用のアンテナに要求される条
件を満たしている。
第2基材部35を持たない表面実装型アンテナ装置3aにおいては、アンテナ素子32
の基本波の共振周波数においてGSM用のアンテナに要求される条件を満たすが、高調波
の共振周波数においてUMTS用のアンテナに要求される条件を満たさない。これに対し
て、表面実装型アンテナ装置3bにおいては、前述したように基本波よりも高調波に対し
て高誘電率の誘電体装荷の影響が強く及ぶ給電点近傍に第2基材部35を設けることによ
り、基本波の特性を大きく変えずに高調波の特性を改善することができる。
図18は、表面実装型アンテナ装置3の第2基材部35の位置を第1基材部30の水平
方向の中央寄りにした変形例である表面実装型アンテナ装置3cの構成(各構成の符号は
アンテナ装置3と同じとする。)を、図12と同様に表す図である。
図19は、表面実装型アンテナ装置3cの給電点におけるVSWRの周波数特性の測定
例を表す図である。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3cのモデルにおける第1基材
部30は、上述した表面実装型アンテナ装置3aのモデルに用いたものと同じである。ま
た、測定に用いた表面実装型アンテナ装置3cのモデルにおける第2基材部35の比誘電
率は22である。
図19は、図15に表したのと同じマーカーA及びBの他、新たに2個のマーカーE及
びFを表している。マーカーE(1850MHz)は、北米を中心に用いられている携帯
電話の方式であるPersonal Communication Services(
PCS)の下限周波数を表す。マーカーF(1990MHz)は、PCSの上限周波数を
表す。
マーカーA、Bによって区切られたGSM用の周波数帯におけるVSWRの値は4以下
であるから、表面実装型アンテナ装置3cはGSM用のアンテナに要求される条件を満た
している。また、マーカーE、Fによって区切られたPCS用の周波数帯におけるVSW
Rの値は4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3cはPCS用のアンテナに要求さ
れる条件を満たしている。
表面実装型アンテナ装置3cにおいては、第2基材部35を設ける位置と第2基材部3
5の比誘電率の値を選ぶことにより、基本波の特性をGSM用に合わせたままで、高調波
の特性をUMTSとは異なるシステム(PCS)用に合わせることができる。
図20は、表面実装型アンテナ装置3の第2基材部35の位置を、アンテナ素子32の
開放端近傍にした変形例である表面実装型アンテナ装置3dの構成(各構成の符号はアン
テナ装置3と同じとする。)を、図12と同様に表す図である。
図21は、表面実装型アンテナ装置3dの給電点におけるVSWRの周波数特性の測定
例を表す図である。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3dのモデルにおける第1基材
部30は、上述した表面実装型アンテナ装置3aのモデルに用いたものと同じである。ま
た、測定に用いた表面実装型アンテナ装置3dのモデルにおける第2基材部35の比誘電
率は15である。
図21は、図19に表したのと同じマーカーE及びFの他、新たに2個のマーカーG及びH
を表している。マーカーG(820MHz)は、わが国で用いられている符号分割多元接
続(CDMA)方式携帯電話の下限周波数を表す。マーカーH(925MHz)は、同じ
くわが国CDMA方式携帯電話の上限周波数を表す。
マーカーG、Hによって区切られたわが国CDMA用の周波数帯におけるVSWRの値は
4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3dはわが国CDMA用のアンテナに要求さ
れる条件を満たしている。また、マーカーE、Fによって区切られたPCS用の周波数帯
におけるVSWRの値は4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3dはPCS用のア
ンテナに要求される条件を満たしている。
表面実装型アンテナ装置3dにおいては、第2基材部35をアンテナ素子32の開放端
近傍に設けると共に第2基材部35の比誘電率の値を選ぶことにより、基本波の特性をわ
が国CDMA用に、高調波の特性をPCS用にそれぞれ合わせることができる。
図22は、表面実装型アンテナ装置3の第2基材部35の位置とサイズを、アンテナ素
子32の給電点近傍から開放端近傍まで装荷されるようにした変形例である表面実装型ア
ンテナ装置3eの構成(各構成の符号はアンテナ装置3と同じとする。)を、図12と同
様に表す図である。
図23は、表面実装型アンテナ装置3eの給電点におけるVSWRの周波数特性の測定
例を表す図である。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3eのモデルにおける第1基材
部30は、上述した表面実装型アンテナ装置3aのモデルに用いたものと同じである。ま
た、測定に用いた表面実装型アンテナ装置3eのモデルにおける第2基材部35の比誘電
率は15である。
図23は、図21に表したのと同じマーカーG及びHの他、新たにマーカーJを表して
いる。マーカーJ(1575MHz)は、全地球測位システム(GPS)の使用周波数を
表す。
マーカーG、Hによって区切られたわが国CDMA用の周波数帯におけるVSWRの値は
4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3eはわが国CDMA用のアンテナに要求さ
れる条件を満たしている。また、マーカーJによって指示されたGPS用の周波数におけ
るVSWRの値は4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3eはGPS用のアンテナ
に要求される条件を満たしている。
表面実装型アンテナ装置3eにおいては、第2基材部35がアンテナ素子32の給電点
近傍から開放端近傍まで装荷されるようにその位置とサイズを選ぶと共に第2基材部35
の比誘電率の値を選ぶことにより、基本波の特性をわが国CDMA用に、高調波の特性を
GPS用にそれぞれ合わせることができる。
図24は、先に説明した表面実装型アンテナ装置3a(第2基材部35を持たない変形
例)においてアンテナ素子32の素子長と形状を修正した場合の、給電点におけるVSW
Rの周波数特性の測定例を表す図である。図24は、図15に表したのと同じマーカーA
及びBの他、新たにマーカーKを表している。マーカーK(2327MHz)は、2.4G
Hz帯を使用する無線ローカルエリアネットワーク(WLAN)又は近距離無線(ブルー
トゥース)の近傍の周波数を表す。
図24に示した特性は、マーカーA、Bによって区切られたGSM用の周波数帯におけ
るVSWRの値が4以下であるから、GSM用のアンテナに要求される条件を満たしてい
る。しかし、マーカーKが示す高調波の共振特性は上述した他のシステムの使用周波数帯
に重なって干渉を引き起こす可能性がある。
図25は、図24に特性を示した第2基材部35を持たない変形例に対して、アンテナ
素子32の開放端近傍の一部を除き空隙31の給電点寄りの範囲を埋めるように第2基材
部35の位置とサイズを選んで装荷した変形例である表面実装型アンテナ装置3fの構成
(各構成の符号はアンテナ装置3と同じとする。)を、図12と同様に表す図である。
図26は、表面実装型アンテナ装置3fの給電点におけるVSWRの周波数特性の測定
例を表す図である。測定に用いた表面実装型アンテナ装置3fのモデルにおける第1基材
部30は、上述した表面実装型アンテナ装置3aのモデルに用いたものと同じである。ま
た、測定に用いた表面実装型アンテナ装置3fのモデルにおける第2基材部35の比誘電
率は15である。
図26は、図15に表したのと同じマーカーA、B、C及びDを表している。マーカー
A、Bによって区切られたGSM用の周波数帯におけるVSWRの値は4以下であるから
、表面実装型アンテナ装置3fはGSM用のアンテナに要求される条件を満たしている。
また、マーカーC、Dによって区切られたUMTS用の周波数帯におけるVSWRの値は
4以下であるから、表面実装型アンテナ装置3fはUMTS用のアンテナに要求される条
件を満たしている。
図24に特性を示した第2基材部35を持たない変形例においては、アンテナ素子32
の基本波の共振周波数においてGSM用のアンテナに要求される条件を満たすが、高調波
の共振周波数において他のシステムとの干渉のおそれがある。これに対して、表面実装型
アンテナ装置3bにおいては、アンテナ素子32の開放端近傍の一部を除き空隙31の給
電点寄りの範囲を埋めるように第2基材部35の位置とサイズを選んで装荷すると共に第
2基材部35の比誘電率の値を選ぶことにより、基本波の特性をGSM用に合わせると共
に、高調波の特性を干渉の防止だけでなくUMTS用に合わせることができる。
本発明の実施例3によれば、誘電体とアンテナ素子の位置関係と比誘電率の値の選択に
より、基本波と高調波又はその両方に対して波長短縮効果を選択的に及ぼすことができる
という付加的な効果が得られる。
以上の実施例1乃至実施例3の説明において、表面実装型アンテナ装置の基材部又はア
ンテナ素子の形状、構成、接続等は例示であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲でさまざ
まな変形が可能である。例えば、基材部の形状は直方体に限る必要はない。また、基材部
の内側の比誘電率の高い部分が、外側の比誘電率の低い部分によって閉じ込められた(内
側の部分を外側から視認できない)構造であってもよい。
本発明の実施例1に係る表面実装型アンテナ装置の構成を表す図。 実施例1に係る表面実装型アンテナ装置の組み立て方法の一例及び構成を表す図。 実施例1において誘電体の位置を検討するためのシミュレーションの条件を説明する第1の図。 実施例1において誘電体の位置を検討するためのシミュレーションの条件を説明する第2の図。 実施例1において誘電体の位置と比帯域等の関係をシミュレーションによって表した図。 実施例1において誘電体の位置と放射効率等の関係をシミュレーションによって表した図。 実施例1の変形例に係る表面実装型アンテナ装置の構成を表す図。 本発明の実施例2に係る表面実装型アンテナ装置の組み立て方法の一例及び構成を表す図。 実施例2の第1の変形例に係る表面実装型アンテナ装置の組み立て方法の一例及び構成を表す図。 実施例2の第2の変形例に係る表面実装型アンテナ装置の構成を表す図。 本発明の実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の構成を表す斜視図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の構成を表す立面図。 実施例3に係るアンテナ素子が励振されたときの電界強度分布を模式的に表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の第2基材部を持たない変形例の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図14に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の第2基材部を給電点近傍に設けた変形例の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図16に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の第2基材部を給電点より中央寄りに設けた変形例の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図18に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の第2基材部をアンテナ素子開放端近傍に設けた変形例の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図20に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の第2基材部を給電点からアンテナ素子開放端近傍まで装荷されるようにした変形例の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図22に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図14に表した変形例においてアンテナ素子の素子長と形状を修正した場合のVSWR周波数特性測定例を表す図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図24に特性を示した変形例に対して、アンテナ素子開放端近傍の一部を除き第1基材部の空隙の給電点寄りの範囲を埋めるように第2基材部を装荷した場合の構成を表す立面図。 実施例3に係る表面実装型アンテナ装置の図25に表した変形例のVSWR周波数特性測定例を表す図。
符号の説明
1、1a、2、2a、2b、3、3a、3b、3c、3d、3e、3f 表面実装型アン
テナ装置
10、20、20a、20b、30 第1基材部
11、21a、21b、21c、31 空隙
12、13、14、22、23、24、32 アンテナ素子
15、25、28、35 第2基材部
26、27、29 第3基材部

Claims (7)

  1. 第1の誘電体材料が内側に空隙を有して立体状に形成され、アンテナ素子が表面に設け
    られてなる第1の基材部と、
    前記第1の誘電体材料よりも比誘電率の高い第2の誘電体材料からなり、前記第1の基材
    部の空隙に配設された第2の基材部と
    を備えたことを特徴とする表面実装型アンテナ装置。
  2. 前記アンテナ素子は開放端を有してなり、
    前記第2の基材部が前記開放端に近接するように構成されたことを特徴とする請求項1に
    記載の表面実装型アンテナ装置。
  3. 前記空隙は前記第1の基材部を外側からくり抜いた形状をなして設けられたことを特徴
    とする請求項1に記載の表面実装型アンテナ装置。
  4. 前記第1の誘電体材料よりも比誘電率が高く前記第2の誘電体材料と比誘電率が異なる
    第3の誘電体材料からなり、かつ、前記第1の基材部の空隙に配設された第3の基材部を
    、さらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の表面実装型アンテナ装置。
  5. 前記第1の誘電体材料よりも比誘電率が高く前記第2の誘電体材料と比誘電率が異なる
    第3の誘電体材料からなり、かつ、前記第1の基材部の空隙に配設された第3の基材部を
    、さらに備え、
    前記第1の基材部は付加アンテナ素子がさらに表面に設けられてなり、
    前記アンテナ素子が前記第2の基材部に、前記付加アンテナ素子が前記第3の基材部にそ
    れぞれ近接するように構成されたことを特徴とする請求項1に記載の表面実装型アンテナ
    装置。
  6. 前記第1の基材部は、前記アンテナ素子の少なくとも一部分の近傍を選択して前記第2
    の基材部が配設されるように前記空隙が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の表
    面実装型アンテナ装置。
  7. 前記アンテナ素子は開放端を有してなり、前記第1の基材部は、前記アンテナ素子の給
    電箇所の近傍又は前記開放端の近傍を選択して前記第2の基材部が配設されるように前記
    空隙が設けられたことを特徴とする請求項1に記載の表面実装型アンテナ装置。
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