JPWO2016147390A1 - 部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法 - Google Patents

部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法

Info

Publication number
JPWO2016147390A1
JPWO2016147390A1 JP2017505984A JP2017505984A JPWO2016147390A1 JP WO2016147390 A1 JPWO2016147390 A1 JP WO2016147390A1 JP 2017505984 A JP2017505984 A JP 2017505984A JP 2017505984 A JP2017505984 A JP 2017505984A JP WO2016147390 A1 JPWO2016147390 A1 JP WO2016147390A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
stage
component mounting
substrate
transfer device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2017505984A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6553709B2 (ja
Inventor
哲也 大森
哲也 大森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2016147390A1 publication Critical patent/JPWO2016147390A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6553709B2 publication Critical patent/JP6553709B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/02Feeding of components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

本発明は、基板搬送装置(21)と、第1および第2部品供給装置(22、23)と、部品移載装置(25)と、基板搬送装置および第1部品供給装置の間に配置された第1ステージ(26)と、基板搬送装置および第2部品供給装置の間に配置された第2ステージ(27)と、を備える部品実装機(2)が複数台直列に配置された部品実装ライン(1)であって、部品実装機の部品移載装置を用いて、第2ステージに保持されていて使用されなくなった交換部材(E形吸着ノズル51E)を第1ステージへ移送させ、かつ、第1ステージに搬入された交換部材(D形、E形、G形吸着ノズル51D、51E、51G)を第2ステージへ移送させる制御装置(28)を備える。これによれば、生産する基板(K)の種類を変更するときに、装着ノズルなどの交換部材を搬出および搬入する段取り作業の手間を軽減して作業性を向上できる。

Description

本発明は、部品実装機が複数台直列に配置された部品実装ライン、および部品実装ラインで生産する基板の種類を変更するときの段取り方法に関する。
多数の部品が実装された基板を生産する設備として、はんだ印刷機、部品実装機、リフロー機、基板検査機などがある。これらの設備を連結して基板生産ラインを構成することが一般的になっている。さらに、部品実装機を複数台直列に配置して、部品実装ラインを構成する場合も多い。部品実装機は、基板搬送装置、部品供給装置、部品移載装置、および制御装置を備える。大きさや形状の異なるさまざまな部品を実装するために、部品移載装置では、複数種類の装着ノズルが実装ヘッドに交換して取り付けられ用いられる。特許文献1には、部品実装機の2つの実装ヘッドが装着ノズルを自動で融通し合う技術が開示されている。
特許文献1の電子部品実装装置は、デュアルレーンデュアルヘッドタイプの部品実装機であり、第1および第2ヘッドにそれぞれ装着されるノズルを交換させる第1および第2ノズル交換機(ノズルステーション)を有している。そして、電子部品を実装する基板の種類の切り替え時に、第1および第2ノズル交換機が備えるノズルを、第1および第2ヘッドを用いて入れ替えることを特徴としている。これによれば、それぞれのノズル交換機に配置するノズルを自動的に調整できるため、基板の生産効率を向上できる、とされている。
特開2013−254781号公報
ところで、特許文献1において、第1および第2ヘッドが複数のノズルを融通し合える点は好ましいが、ノズルの必要数量が増加してくると対応できなくなる。詳述すると、近年では、部品の種類の多様化に加えて、生産効率を向上するために多種類のノズルが開発されている。このため、第1および第2ノズル交換機(ノズルステーション)の収容数を超えるノズルを使い分けする必要性が増加している。この場合、生産する基板の種類を変更する際に、使用しなくなったノズルを搬出し、新しいノズルを搬入して補給する段取り作業が必要になる。特許文献1の技術は、この段取り作業を考慮していない。
特許文献1に例示される両側にノズルステーションを備える構成で、作業者は、両側のノズルステーションに装着ノズルを補給する段取り作業を行う。このため、作業者は、部品実装機の両側を行き来することになり、段取り作業の作業性が低下する。さらに、部品実装ラインの構成で、作業者は部品実装ラインの両側を何度も行き来することになるため、作業性の低下は著しい。また、ノズルの搬出および搬入の際に、作業者は、部品実装機の側方から部品供給装置の上部に乗り出してノズルステーションまで腕を伸ばす必要があるため、作業自体が困難で煩わしい。なお、部品実装機では、装着ノズル以外にも交換して使用する部材があり、以降では交換部材と総称する。
本発明は、上記背景技術の問題点に鑑みてなされたものであり、生産する基板の種類を変更するときに、装着ノズルなどの交換部材を搬出および搬入する段取り作業の手間を軽減して作業性を向上した部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法を提供することを解決すべき課題とする。
上記課題を解決する本発明の部品実装ラインは、基板を装着実施位置に搬入し位置決めし搬出する基板搬送装置と、前記基板搬送装置の両側にそれぞれ配置されて部品を順次供給する第1および第2部品供給装置と、前記第1および前記第2部品供給装置から前記部品を採取して位置決めされた基板に装着する部品移載装置と、前記基板搬送装置および前記第1部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第1ステージと、前記基板搬送装置および前記第2部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第2ステージと、を備える部品実装機が複数台直列に配置された部品実装ラインであって、前記部品実装機の部品移載装置を用いて、前記第2ステージに保持されていて使用されなくなった交換部材を前記第1ステージへ移送させ、かつ、前記第1ステージに搬入された交換部材を前記第2ステージへ移送させる制御装置を備える。
本発明の部品実装ラインによれば、生産する基板の種類を変更するときに、部品移載装置を用いて、第2ステージに保持されていて使用されなくなった交換部材を第1ステージへ移送させる。かつ、部品移載装置を用いて、第1ステージに搬入された交換部材を第2ステージへ移送させる。このため、作業者は、交換部材を搬出および搬入する段取り作業を第1ステージのみで行うことができる。換言すると、作業者は、部品実装機の片側から段取り作業を行えばよく、反対側に行く必要がない。したがって、部品実装機が複数台直列に配置された部品実装ラインにおいて、作業者は、部品実装ラインの片側だけを移動すればよく、両側を何度も行き来する必要がなくなって段取り作業の手間が軽減され、作業性が向上する。
第1実施形態の部品実装ラインの構成を説明する平面図である。 第1部品実装機の構成を例示して説明する平面図である。 生産する基板の種類を変更するときの第1の段取り作業の手順を例示して説明する図である。 第1の段取り作業を開始する時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 第1の段取り作業の第2工程が終了した時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 第1の段取り作業の第4工程が終了した時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 生産する基板の種類を変更するときの第2の段取り作業の手順を例示して説明する図である。 第2の段取り作業の第12工程が終了した時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 第2の段取り作業の第15工程が終了した時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 第2の段取り作業の第16工程が終了した時点での第1および第2ステージの状態を示した図である。 第2実施形態の部品実装ラインの構成を説明する平面図である。
(1.第1実施形態の部品実装ライン1の構成)
本発明の第1実施形態の部品実装ライン1の構成について、図1および図2を参考にして説明する。図1は、第1実施形態の部品実装ライン1の構成を説明する平面図である。部品実装ライン1の上流側(図1の左側)に、はんだ印刷機93が配置されている。はんだ印刷機93で印刷工程が施された基板Kは、基板搬送装置91により部品実装ライン1に搬入される。部品実装ライン1の下流側(図1の右側)には、基板検査機94およびリフロー機95が配置されている。部品実装ライン1で実装工程が施された基板Kは、基板搬送装置92により基板検査機94に搬入される。図1において、紙面の左側から右側に向かう方向が、基板Kを搬送するX軸方向である。
部品実装ライン1は、比較的小形の部品を実装する第1および第2部品実装機2、3、ならびに、比較的大形の部品を実装する第3部品実装機4が、記載した順序で直列に配置されて構成されている。基板Kは、3台の部品実装機2〜4を通して直線的に搬送され、所定の複数種類の部品が実装されるようになっている。図2は、第1部品実装機2の構成を例示して説明する平面図である。
第1部品実装機2は、基板搬送装置21、第1部品供給装置22、第2部品供給装置23、部品移載装置25、第1ステージ26、第2ステージ27、および制御装置28などが本体機台29に配設されて構成されている。基板搬送装置21は、一対のガイドレール211、コンベアベルト、およびバックアップ装置などにより構成されている。一対のガイドレール211は、搬送方向(X軸方向)に延在して平行配置され、搬送経路を構成している。コンベアベルトは、無端環状で搬送経路に沿って張設されている。コンベアベルトは、基板Kを載置して輪転し、基板Kを搬送する。バックアップ装置は、コンベアベルトの下方に配置されており、搬送経路の略中央の装着実施位置に基板Kを位置決めする。図1および図2には、装着実施位置に位置決めされた基板Kが示されている。
第1部品供給装置22は、基板搬送装置21の一方の側(図1および図2の下側)に配置されている。第1部品供給装置22は、可動パレット台221、および複数のフィーダ装置222からなる。可動パレット台221は、本体機台29の上面に取り外し可能に配置されている。可動パレット台221は、キャスタ99を有する台車98を用いて、本体機台29から遠ざかるように引き出すことができる。
可動パレット台221は、その上面に複数の溝状のスロットが形成されている。各スロットには、それぞれフィーダ装置222の底部が着脱可能に挿入されている。各フィーダ装置222は、所定ピッチで部品が収納された細長いテープが巻回された図略の供給リールを有している。この供給リールからテープが所定ピッチで引き出され、部品が順次供給される。第1部品供給装置22は、本体機台29から取り外し可能となっている。
第2部品供給装置23は、基板搬送装置21の他方の側(図1の上側)に配置されている。第2部品供給装置23は、固定パレット台231、および複数のフィーダ装置232からなる。固定パレット台231は、本体機台29の上面に固定されている。可動パレット台221と同様に、固定パレット台231も、その上面に複数のスロットが形成されて、複数のフィーダ装置232が着脱可能に挿入されている。第2部品供給装置23は、本体機台29から取り外せない。
部品移載装置25は、デュアルヘッドタイプの装置であり、一対のX軸方向レール、第1および第2ビーム251、252、第1および第2実装ヘッド253、254などで構成されている。図略の一対のX軸方向レールは、基板搬送装置21の上方に配置され、X軸方向に延在している。第1ビーム251は、一対のX軸方向レールの第2部品実装機3に近い側に架け渡されて、X軸方向に移動可能となっている。第2ビーム252は、一対のX軸方向レールのはんだ印刷機93に近い側に架け渡されて、X軸方向に移動可能となっている。第1実装ヘッド253は、第1ビーム251に保持されて、Y軸方向に移動可能となっている。第2実装ヘッド254は、第2ビーム252に保持されて、Y軸方向に移動可能となっている。第1および第2実装ヘッド253、254は、ヘッド駆動機構により、互いに干渉しないように移動制御される。第1および第2実装ヘッド253、254は、それぞれ下側に吸着ノズル51を着脱可能に保持している。
吸着ノズル51は、負圧を利用して部品を吸着採取し、正圧を利用して部品を装着する。吸着ノズル51は、部品の大きさや形状に応じて複数種類が用意されている。吸着ノズル51は、交換して使用する本発明の交換部材に相当する。部品移載装置25は、第1実装ヘッド253の吸着ノズル51を用いて、第1および第2部品供給装置22、23の第2部品実装機3に近いフィーダ装置222、232から部品を採取して基板Kに装着する。また、部品移載装置25は、第2実装ヘッド254の吸着ノズル51を用いて、第1および第2部品供給装置22、23のはんだ印刷機93に近いフィーダ装置222、232から部品を採取して基板Kに装着する。
第1ステージ26は、基板搬送装置21と第1部品供給装置22との間の本体機台29の上面に配置されている。第1ステージ26には、ノズルステーション61が交換可能に載置される。第2ステージ27は、基板搬送装置21と第2部品供給装置23との間の本体機台29の上面に配置されている。第2ステージ27にも、ノズルステーション61が交換可能に載置される。第2ステージ27に載置されるノズルステーション61は、第1ステージ26に載置されるノズルステーション61と同一形状であり、これに限定されず、互いに異なる形状であってもよい。
ノズルステーション61は、略箱形状の部材であり、上面に合計5箇所のノズル保持部62を有している。ノズルステーション61は、各ノズル保持部62にそれぞれ吸着ノズル51を着脱可能に保持する。例えば、図2の第1部品実装機2の第1ステージ26のノズルステーション61は、4箇所のノズル保持部62にそれぞれ吸着ノズル51を保持し、1箇所のノズル保持部62を空けた状態にしている。なお、ノズル保持部62は、5箇所に限定されず、実際には5箇所を越える場合が多い。
第1ステージ26のノズルステーション61には、第1実装ヘッド253用の吸着ノズル51が保持される。第2ステージ27のノズルステーション61には、第2実装ヘッド254用の第2部品供給装置23用の吸着ノズル51が保持される。ただし、この制約は、段取り作業の間は適用されない。すなわち、本実施形態において、第1ステージ26のノズルステーション61には、一時的に第2実装ヘッド254用の吸着ノズル51が保持される。
部品移載装置25は、基板Kを生産している途中で吸着ノズル51を自動交換する機能を有している。吸着ノズル51を自動交換する場合、部品移載装置25は、第1ステージ26または第2ステージ27に載置されたノズルステーション61の上方に第1または第2実装ヘッド253、254を移動する。次に、部品移載装置25は、所定の交換手順にしたがって使用しなくなった吸着ノズル51を空いたノズル保持部62に載置し、使用する吸着ノズル51を第1または第2実装ヘッド253、254に保持する。
作業者は、第1ステージ26にアクセスするとき、台車98を引き出して、第1部品供給装置22を本体機台29からから取り外すことができる。したがって、作業者は、第1ステージ26に接近でき、ノズルステーション61を搬出したり搬入したりする段取り作業は容易である。なお、作業者は、ノズルステーション61の全体を搬出および搬入するのでなく、特定の吸着ノズル51のみを搬出および搬入することもできる。
一方、作業者は、第2ステージ27にアクセスするとき、固定式の第2部品供給装置23を本体機台29から取り外せない。このため、作業者は、第2ステージ27に接近できず、側方から第2部品供給装置23の上部に乗り出して第2ステージ27まで腕を伸ばす必要がある。したがって、ノズルステーション61や吸着ノズル51の搬出作業および搬入作業は困難であり、かつ煩わしい。特に、背の低い作業者では、搬出作業および搬入作業ができなくなるケースも生じ得る。
制御装置28は、本体機台29に組み込まれており、その配設位置は特に限定されない。制御装置28は、生産する基板Kの種類に応じた実装ジョブデータを内蔵してソフトウェアで動作する。この実装ジョブデータの中に、第1および第2実装ヘッド253、254の吸着ノズル51を交換する指令が含まれている。制御装置28は、上位のホストコンピュータ、および下位の各装置21、22、23、25の制御部と連携して、実装工程の動作を制御する。また、制御装置28は、実装工程を終了した基板Kの数量、および第1、第2部品供給装置22、23の部品使用数をカウントし、部品切れ発生時などにはホストコンピュータとの情報交換やオペレータへの連絡を行う。制御装置28は、オペレータに情報を表示するための表示部や、オペレータによる入力設定を行うための入力部を備えている。
第2部品実装機3は、第1部品実装機2と同様の構成で同様の機能を有している。すなわち、第2部品実装機3は、基板搬送装置31、第1部品供給装置32、第2部品供給装置33、部品移載装置35、第1ステージ36、第2ステージ37、および制御装置38などが本体機台39に配設されて構成されている。
第1部品供給装置32は、基板搬送装置31の一方の側(図1の下側)に配置され、本体機台39から取り外し可能とされている。したがって、作業者は、第1ステージ36および第1ステージ36上のノズルステーション61にアクセスするとき、第1部品供給装置32を本体機台39からから取り外して、段取り作業を容易に行える。一方、第2部品供給装置33は、基板搬送装置31の他方の側(図1の上側)に配置され、本体機台39の上面に固定されている。このため、作業者は、第2ステージ37および第2ステージ37上のノズルステーション61にアクセスすることが困難であり、かつ煩わしい。
第3部品実装機4は、基板搬送装置41、第1部品供給装置42、第2部品供給装置43、部品移載装置45、第1ステージ46、第2ステージ47、および制御装置48などが本体機台49に配設されて構成されている。第3部品実装機4において、第2部品供給装置43の構成が第1および第2部品実装機2、3と異なり、他の部位41、42、45〜48の構成は第1および第2部品実装機2、3と同様である。第1部品供給装置42は、基板搬送装置41の一方の側(図1の下側)に配置され、本体機台49から取り外し可能とされている。したがって、作業者は、第1ステージ46および第1ステージ46上のノズルステーション61にアクセスするとき、第1部品供給装置42を本体機台49からから取り外して、段取り作業を容易に行える。
第3部品実装機4の第2部品供給装置43は、基板搬送装置41の他方の側(図1の上側)に配置されている。第2部品供給装置43は、固定パレット台431、複数のフィーダ装置432、およびトレイ装置433からなる。固定パレット台431は、本体機台49の上面に固定されている。固定パレット台431の基板検査機94に近い側に複数のスロットが形成され、各スロットにフィーダ装置432が着脱可能に挿入されている。固定パレット台431の第2部品実装機3に近い側に、トレイ装置433が配設されている。トレイ装置433は、入れ替え可能なトレイ434に大形部品を載置して供給する。トレイ装置433は、フィーダ装置432よりもY軸方向に大きく形成されている。
第3部品実装機の第2ステージ47に載置されるノズルステーション61は、細径の吸着ノズル51に加えて、太径の大形用吸着ノズルを着脱可能に保持する。大形用吸着ノズルは、トレイ装置433から大形部品を吸着採取する。これに限定されず、ノズルステーション61は、大形部品を挟んで採取する挟持ノズルを着脱可能に保持してもよい。
作業者は、第3部品実装機4の第2ステージ47にアクセスするとき、固定式の第2部品供給装置43を取り外せない。このため、作業者は、第2ステージ47に接近できず、側方から第2部品供給装置43の上部に乗り出して第2ステージ47まで腕を伸ばす必要がある。したがって、ノズルステーション61や吸着ノズル51の第2ステージ47への搬出作業および搬入作業は、トレイ装置433が大形である分だけ第1および第2部品実装機2、3よりもさらに一層困難になっている。
(2.第1実施形態の部品実装ライン1の段取り作業)
次に、第1実施形態の部品実装ライン1で生産する基板の種類を変更するときの段取り作業について、図3〜図10を参考にして説明する。段取り作業の手順は、第1、第2、および第3部品実装機2、3、4で同様であるので、以降では第1部品実装機2を例にして説明する。段取り作業は、作業者による作業と、制御装置28が部品移載装置25を用いて行う動作との組合せにより進められる。図3は、生産する基板の種類を変更するときの第1の段取り作業の手順を例示して説明する図である。説明を簡明化するために、図4〜図6では、第1部品実装機2の第1ステージ26、第2ステージ27、吸着ノズル51、およびノズルステーション61のみを示す。
第1の段取り作業において、生産する基板Kの種類を第1基板種K1から第2基板種K2に変更する。第1基板種K1を生産するとき、部品移載装置25の第1および第2実装ヘッド253、254は、それぞれA形吸着ノズル51Aのみで装着動作を行い、A形吸着ノズル51Aを交換する必要がない。このため、交換用の吸着ノズル51は準備されていない。図4は、第1の段取り作業を開始する時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。図示されるように、第1基板種K1の生産が終了して第1の段取り作業を開始する時点で、第1ステージ26に載置された第1ノズルステーション611、および第2ステージ27に載置された第2ノズルステーション612は、吸着ノズル51を保持していない。
ここで、第2基板種K2の実装ジョブデータには、生産に使用する吸着ノズル51が指定されている。具体的に、第1実装ヘッド253用にA形、B形、およびC形吸着ノズル51A、51B、51Cが指定され、第2実装ヘッド254用にA形、D形、およびE形吸着ノズル51A、51D、51Eが指定されているものとする。すると、図3の第1工程S1で、制御装置28は、第1ステージ26に第1実装ヘッド253用のB形およびC形吸着ノズル51B、51Cを補給し、第2ステージ27に第2実装ヘッド254用のD形およびE形吸着ノズル51D、51Eを補給するように案内表示する。
案内表示を見た作業者は、第2工程S2で、第2実装ヘッド254用のD形およびE形吸着ノズル51D、51Eを保持した第3ノズルステーション613を準備する。さらに、作業者は、本体機台29から第1部品供給装置22を取り外して、第1ステージ26から第1ノズルステーション611を搬出し、代わりに第3ノズルステーション613を搬入して載置する。図5は、第1の段取り作業の第2工程S2が終了した時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。
次の第3工程S3で、制御装置28は、第3ノズルステーション613のD形およびE形吸着ノズル51D、51Eを第2ステージ26の第2ノズルステーション612に移送する指令を部品移載装置25に発する。部品移載装置25は、一方の実装ヘッド(以下の説明では第1実装ヘッド253とする)を用いて、段取り作業の一部を行う。すなわち、部品移載装置25は、まず、第1実装ヘッド253に保持しているA形吸着ノズル51Aを第3ノズルステーション613の空いた部品保持部62に載置する(図5に破線示)。部品移載装置25は、次に、指令にしたがって第1実装ヘッド253を移動させ、D形およびE形吸着ノズル51D、51Eを移送する(図5の破線矢印M1、M2参照)。その後、部品移載装置25は、第1実装ヘッド253にA形吸着ノズル51Aを再度保持する。
次の第4工程S4で、作業者は、第1部品供給装置22用のB形およびC形吸着ノズル51B、51Cを保持した第4ノズルステーション614を準備する。さらに、作業者は、第1ステージ26から空になった第3ノズルステーション613を搬出し、代わりに第4ノズルステーション614を搬入して載置する。図6は、第1の段取り作業の第4工程S4が終了した時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。この時点で、A形〜E形吸着ノズル51A〜51Eの段取りが終了する。
次の第5工程S5で、作業者は、第1部品供給装置22を本体機台29に取り付ける。これにより、第2基板種K2の生産を開始できる状態になる。
引き続き、第2基板種K2の生産が終了して、生産する基板の種類を第3基板種に変更するときの第2の段取り作業について説明する。図7は、生産する基板の種類を変更するときの第2の段取り作業の手順を例示して説明する図である。説明を簡明化するために、図8〜図10では、第1部品実装機2の第1ステージ26、第2ステージ27、吸着ノズル51、およびノズルステーション61のみを示す。
第3基板種K3の実装ジョブデータには、生産に使用する吸着ノズル51が指定されている。具体的に、第1実装ヘッド253用にA形、B形、およびF形吸着ノズル51A、51B、51Fが指定され、第2実装ヘッド254用にA形、D形、およびG形吸着ノズル51A、51D、51Gが指定されているものとする。すると、第1ステージ26では、C形吸着ノズル51Cが使用されなくなり、かつ、F形吸着ノズル51Fの補給が必要になる。一方、第2ステージ27では、E形吸着ノズル51Eが使用されなくなり、かつG形吸着ノズル51Gの補給が必要になる。
第2基板種K2の生産が終了して第2の段取り作業を開始する時点で、第1および第2ステージ26、27の状態は、図6から変化していない。このため、図7の第11工程S11で、制御装置28は、第1ステージ26で使用されなくなったC形吸着ノズル51C、および第2ステージ27で使用されなくなったE形吸着ノズル51Eを案内表示する。さらに、制御装置28は、第1ステージ26に補給するF形吸着ノズル、および第2ステージ27に補給するG形吸着ノズル51Gを案内表示する。
次の第12工程S12で、制御装置28は、第2ステージ27の第2ノズルステーション612からE形吸着ノズル51Eを第1ステージ26の第4ノズルステーション614に移送する指令を部品移載装置25に発する。部品移載装置25は、一方の実装ヘッド(以下の説明では第2実装ヘッド254)を用いて、段取り作業の一部を行う。すなわち、部品移載装置25は、まず、第2実装ヘッド254に保持しているA形吸着ノズル51Aを第2ノズルステーション612の空いた部品保持部62に載置する(図8に破線示)。部品移載装置25は、次に、指令にしたがって第2実装ヘッド254を移動させ、E形吸着ノズル51Eを移送する(図8の破線矢印M3参照)。図8は、第2の段取り作業の第12工程S12が終了した時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。
案内表示を見た作業者は、第13工程S13で、補給するF形およびG形吸着ノズル51F、51Gを準備する。次の第14工程S14で、作業者は、本体機台29から第1部品供給装置22を取り外して、第1ステージ26の第4ノズルステーション614からC形およびE形吸着ノズル51C、51Eを搬出する(図8の破線矢印M4、M5参照)。次の第15工程S15で、作業者は、F形およびG形吸着ノズル51F、51Gを搬入して第4ノズルステーション614に保持させる(図9の破線矢印M6、M7参照)。図9は、第2の段取り作業の第15工程S15が終了した時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。
次の第16工程S16で、制御装置28は、第4ノズルステーション614のG形吸着ノズル51Gを第2ステージ26の第2ノズルステーション612に移送する指令を部品移載装置25に発する。部品移載装置25は、指令にしたがって第2実装ヘッド254を移動させ、G形吸着ノズル51Gを移送する(図10の破線矢印M8参照)。その後、部品移載装置25は、第2実装ヘッド254にA形吸着ノズル51Aを再度保持する。図10は、第2の段取り作業の第16工程S16が終了した時点での第1および第2ステージ26、27の状態を示した図である。この時点で、A形〜C形、F形、およびG形吸着ノズル51A〜51C、51F、51Gの段取りが終了する。
次の第17工程S17で、作業者は、第1部品供給装置22を本体機台29に取り付ける。これにより、第3基板種K3の生産を開始できる状態になる。以降、生産する基板種の変更に際してノズルステーション61や吸着ノズル51の搬出および搬入を行う場合、作業者は、第1ステージ26のみで段取り作業を行い、第2ステージ27にはアクセスしない。そして、部品移載装置25を用いて、第1ステージ26と第2ステージ27との間で吸着ノズル51を移送することにより、第2ステージ27のノズルステーション61を段取りする。
作業者が第1ステージ26、36、46のみで段取り作業を行う点は、第2および第3部品実装機3、4でも同様である。したがって、段取り作業時に作業者が移動する動線は、図1の白抜き矢印W1に示されるように、部品実装ライン1の片側だけで済む。
これに対し、従来技術では、第1部品供給装置22、32、42の側から第1ステージ26、36、46への搬入出作業を行い、第2部品供給装置23、33、43の側から第2ステージ27、37、47への搬入出作業を行っていた。したがって、第2部品供給装置23、33、43の側で、作業者は、側方から第2部品供給装置23、33、43の上部に乗り出して第2ステージ27、37、47まで腕を伸ばす必要があり、搬入出作業に困難を伴っていた。さらに、作業者は、部品実装ライン1の両側を何度も行き来することになるため、作業性が著しく低下していた。
なお、交換して使用する交換部材として、吸着ノズル51および挟持ノズルを説明したが、これに限定されない。すなわち、第1および第2ステージ26、27、36、37、46、47に着脱可能に保持される交換部材として、ノズル用ツール、キャリブレーション治具、およびバックアップピンなどがある。
ノズル用ツールは、実装ヘッド252に着脱可能に保持され、複数の吸着ノズルをもつ部材である。キャリブレーション治具は、実装ヘッド252に着脱可能に保持され、ヘッド駆動機構の位置制御の較正に用いられる部材である。バックアップピンは、基板搬送装置21、31、41に設けられたバックアップ装置のバックアッププレートに載置されて基板Kを背面から押圧する部材である。これらの交換部材の搬入作業および搬出作業は、吸着ノズル51と同様に、第1ステージ26のみで行うことができる。
(3.第1実施形態の部品実装ライン1の態様および効果)
第1実施形態の部品実装ライン1は、基板Kを装着実施位置に搬入し位置決めし搬出する基板搬送装置21、31、41と、基板搬送装置21、31、41の両側にそれぞれ配置されて部品を順次供給する第1および第2部品供給装置22、23、32、33、42、43と、第1および第2部品供給装置22、23、32、33、42、43から部品を採取して位置決めされた基板に装着する部品移載装置25、35、45と、基板搬送装置21、31、41および第1部品供給装置22、32、42の間に配置され交換して使用する交換部材(吸着ノズル51)を着脱可能に保持する第1ステージ26、36、46と、基板搬送装置21、31、41および第2部品供給装置23、33、43の間に配置され交換して使用する交換部材(吸着ノズル51)を着脱可能に保持する第2ステージ27、37、47と、を備える部品実装機2、3、4が複数台直列に配置された部品実装ライン1であって、部品実装機2の部品移載装置25を用いて、第2ステージ27に保持されていて使用されなくなった交換部材(E形吸着ノズル51E)を第1ステージ26へ移送させ、かつ、第1ステージ26に搬入された交換部材(D形、E形、G形吸着ノズル51D、51E、51G)を第2ステージ27へ移送させる制御装置28、38、48を備える。
第1実施形態の部品実装ライン1によれば、生産する基板Kの種類を変更するときに、部品移載装置25、35、45を用いて、第2ステージ27、37、47に保持されていて使用されなくなった交換部材を第1ステージ26、36、46へ移送させる。かつ、部品移載装置25、35、45を用いて、第1ステージ26、36、46に搬入された交換部材を第2ステージ27、37、47へ移送させる。このため、作業者は、交換部材(吸着ノズル51)を搬出および搬入する段取り作業を第1ステージ26、36、46のみで行うことができる。換言すると、作業者は、部品実装機2、3、4の片側から段取り作業を行えばよく、反対側に行く必要がない。したがって、部品実装機2、3、4が複数台直列に配置された部品実装ライン1において、作業者は、部品実装ライン1の片側だけを移動すればよく、両側を何度も行き来する必要がなくなって段取り作業の手間が軽減され、作業性が向上する。
さらに、部品実装機2、3、4の第1ステージ26、36、46は、交換部材(吸着ノズル51)の搬入作業および搬出作業が容易であり、部品実装機2、3、4の第2ステージ27、37、47は、交換部材(吸着ノズル51)の搬入作業および搬出作業が困難である。具体的には、第1部品供給装置22、32、42は、本体機台28、88、48から取り外し可能とされて、第1ステージ26、36、46への接近を容易にしており、第2部品供給装置23、33、43は、本体機台28、38、48に固定されて、第2ステージへ27、37、47の接近を困難にしている。加えて、第3部品実装機4の第2部品供給装置43は、第1部品供給装置42よりも大きく形成されて、第2ステージ47への接近を困難にしている。
このように、部品実装ライン1の構成が両側で非対称であることに起因して、両側の段取り作業の難易度が異なるときに、作業者は、部品実装ライン1の段取り作業の作業性が良好な片側だけを移動すればよい。したがって、段取り作業の手間が大幅に軽減され、作業性が顕著に向上する。
さらに、交換部材は、実装ヘッド252に着脱可能に保持され部品を吸着して採取する吸着ノズル51、実装ヘッド252に着脱可能に保持され部品を挟んで採取する挟持ノズル、実装ヘッド252に着脱可能に保持され複数の吸着ノズルをもつノズル用ツール、実装ヘッド252に着脱可能に保持されヘッド駆動機構の位置制御の較正に用いられるキャリブレーション治具、および、基板搬送装置21、31、41に設けられたバックアップ装置のバックアッププレートに載置されて基板Kを背面から押圧するバックアップピン、の少なくとも一部材を含んでいる。
これによれば、吸着ノズル51だけでなく、各種交換部材の搬入作業および搬出作業を第1ステージ26、36、46のみで行うことができる。したがって、生産する基板の種類を変更するときだけに限定されず、様々な場面で各種段取り作業の手間が軽減され、作業性が向上する。
さらに、複数の吸着ノズル51を着脱可能に保持するノズルステーション61が第1部品供給装置22、32、42側から第1ステージ26、36、46に搬入および搬出される。
これによれば、複数の吸着ノズル51を個別に搬出および搬入する代わりに、1個のノズルステーション61を搬出および搬入すればよい。したがって、段取り作業の作業性がさらに一層顕著に向上する。
また、第1実施形態の部品実装ライン1は、部品実装ラインの段取り方法として実施することもできる。すなわち、実施形態の部品実装ラインの段取り方法は、基板Kを装着実施位置に搬入し位置決めし搬出する基板搬送装置21、31、41と、基板搬送装置21、31、41の両側にそれぞれ配置されて部品を順次供給する第1および第2部品供給装置22、23、32、33、42、43と、第1および第2部品供給装置22、23、32、33、42、43から部品を採取して位置決めされた基板に装着する部品移載装置25、35、45と、基板搬送装置21、31、41および第1部品供給装置22、32、42の間に配置され交換して使用する交換部材(吸着ノズル51)を着脱可能に保持する第1ステージ26、36、46と、基板搬送装置21、31、41および第2部品供給装置23、33、43の間に配置され交換して使用する交換部材(吸着ノズル51)を着脱可能に保持する第2ステージ27、37、47と、を備える部品実装機2、3、4が複数台直列に配置された部品実装ライン1の段取り方法であって、部品実装機2の部品移載装置25により、第2ステージ27に保持されていて使用されなくなった交換部材(E形吸着ノズル51E)を第1ステージ26へ移送して搬出する搬出工程と、部品実装機2の部品移載装置25により、第1ステージ26に搬入された交換部材(D形、E形、G形吸着ノズル51D、51E、51G)を第2ステージ27へ移送する搬入工程と、を有する。
実施形態の部品実装ラインの段取り方法の効果は、前述した第1実施形態の部品実装ライン1の効果と同じである。
(4.第2実施形態の部品実装ライン1Aの構成)
次に、第2実施形態の部品実装ライン1Aの構成について、図11を参考にして、第1実施形態と異なる点を主に説明する。図11は、第2実施形態の部品実装ライン1Aの構成を説明する平面図である。第1実施形態と同様、部品実装ライン1Aの上流側に、はんだ印刷機93および基板搬送装置91が配置され、下流側に基板搬送装置92、基板検査機94、およびリフロー機95が配置されている。
部品実装ライン1Aは、互いに同一構造の第1〜第3部品実装機2A、3A、4Aが、記載した順序で直列に配置されて構成されている。第1部品実装機2Aは、基板搬送装置21、第1部品供給装置22A、第2部品供給装置23A、部品移載装置25、第1ステージ26、第2ステージ27、および制御装置28などが本体機台29に配設されて構成されている。第1部品実装機2Aは、制御装置28を除き、基板搬送装置21を中央にして概ね対称に構成されている。すなわち、第1部品供給装置22Aおよび第2部品供給装置23Aは、共に台車98を用いて本体機台29から取り外し可能とされている。同様に、第2および第3部品実装機3A、4Aも、基板搬送装置31、41を中央にして概ね対称に構成されている。第2および第3部品実装機3A、4Aに関しては、同様の符号を付すのみで詳細な説明は省略する。
第2実施形態の部品実装ライン1Aは、ラインを通して両側が概ね対称に構成されている。しかしながら、部品実装ライン1Aは、その片側に配置された通路96との位置関係に起因して、両側で段取り作業の難易度が異なる。詳述すると、各部品実装機2A、3A、4Aの第1部品供給装置22A、32A、42Aの近傍に、常時作業者が通行する通路96が配置されている。通路96は、交換用のノズルステーション61や吸着ノズル51を保管する保管庫に通じている。このため、作業者は、保管庫から通路96を通り第1部品供給装置22A、32A、42Aおよび第1ステージ26、36、46まで容易に接近できる。一方、第2部品供給装置23A、33A、43Aおよび第2ステージ27、37、47へ接近するために、作業者は、通路96からはんだ印刷機93や基板検査機94およびリフロー機95を迂回して反対側に行く必要があり、不便になっている。
したがって、生産する基板の種類を変更するときの段取り作業において、第1ステージ26、36、46のみでノズルステーション61や吸着ノズル51の搬出作業および搬入作業を行うと容易である。段取り作業の具体的な手順は、第1実施形態と同様であるので、説明は省略する。
(5.第2実施形態の部品実装ライン1Aの態様および効果)
第2実施形態の部品実装ライン1Aにおいて、部品実装ライン1Aの構成または通路96との位置関係に起因して、第1部品供給装置22A、32A、42Aおよび第1ステージ26、36、46への接近が容易であり、第2部品供給装置23A、33A、43Aおよび第2ステージ27、37、47への接近が困難である。
これによれば、通路96との位置関係に起因して、部品実装ライン1Aの両側で段取り作業の難易度が異なるときに、作業者は、部品実装ライン1Aの段取り作業の作業性が良好な片側だけを移動すればよい。さらに、反対側で、第2部品供給装置23A、33A、43Aを本体機台29、39、49から取り外さなくてすむ。したがって、段取り作業の手間が大幅に軽減され、作業性が顕著に向上する。
(6.実施形態の応用および変形)
なお、第1実施形態の第1の段取り作業において、第1ステージ26で第1ノズルステーション611を搬出し、第3ノズルステーション613を搬入出し、第4ノズルステーション614を搬入している。また、第2の段取り作業において、第1ステージ26でC形およびE形吸着ノズル51C、51E搬出し、F形およびG形吸着ノズル51F、51Gを搬入している。これに限定されず、ノズルステーション61および吸着ノズル51のどちらを搬入出するかは、段取り作業の対象となる吸着ノズル51の本数などを考慮して適宜決定できる。また、第2の段取り作業でC形およびE形吸着ノズル51C、51Eを搬出しているが、第2および第4ノズルステーション612、614の部品保持部62に余裕があるので、搬出せずに残しておいてもよい。
さらになお、第1実施形態において、部品実装ライン1の構成が非対称であることに起因して部品実装ライン1の両側で段取り作業の難易度が異なる。また、第2実施形態において、通路96との位置関係に起因して部品実装ライン1Aの両側で段取り作業の難易度が異なる。しかしながら、これら以外の要因も、段取り作業の難易度に影響し得る。例えば、他の生産設備の配置や、交換用のノズルステーション61や吸着ノズル51を保管する保管庫の位置なども、段取り作業の難易度に影響する。さらに、部品実装ラインの両側に配置された部品供給装置がすべて固定式の構成であっても、本発明を実施して、段取り作業の作業性を向上できる。本発明は、その他にも様々な応用や変形が可能である。
1、1A:部品実装ライン
2、2A:第1部品実装機
21:基板搬送装置 22、22A:第1部品供給装置
23、23A:第2部品供給装置 25:部品移載装置
26:第1ステージ 27:第2ステージ 28:制御装置
3、3A:第2部品実装機
31:基板搬送装置 32、32A:第1部品供給装置
33、33A:第2部品供給装置 35:部品移載装置
36:第1ステージ 37:第2ステージ 38:制御装置
4、4A:第3部品実装機
41:基板搬送装置 42、42A第1部品供給装置
43、43A:第2部品供給装置 45:部品移載装置
46:第1ステージ 47:第2ステージ 48:制御装置
51:吸着ノズル(交換部材)
51A〜51G:A形〜G形吸着ノズル(交換部材)
61:ノズルステーション
611〜614:第1〜第4ノズルステーション

Claims (8)

  1. 基板を装着実施位置に搬入し位置決めし搬出する基板搬送装置と、前記基板搬送装置の両側にそれぞれ配置されて部品を順次供給する第1および第2部品供給装置と、前記第1および前記第2部品供給装置から前記部品を採取して位置決めされた基板に装着する部品移載装置と、前記基板搬送装置および前記第1部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第1ステージと、前記基板搬送装置および前記第2部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第2ステージと、を備える部品実装機が複数台直列に配置された部品実装ラインであって、
    前記部品実装機の部品移載装置を用いて、前記第2ステージに保持されていて使用されなくなった交換部材を前記第1ステージへ移送させ、かつ、前記第1ステージに搬入された交換部材を前記第2ステージへ移送させる制御装置を備える部品実装ライン。
  2. 前記部品実装機の第1ステージは、前記交換部材の搬入作業および搬出作業が容易であり、前記部品実装機の第2ステージは、前記交換部材の搬入作業および搬出作業が困難である請求項1に記載の部品実装ライン。
  3. 前記部品実装ラインの構成または通路との位置関係に起因して、前記第1部品供給装置および前記第1ステージへの接近が容易であり、前記第2部品供給装置および前記第2ステージへの接近が困難である請求項2に記載の部品実装ライン。
  4. 前記第1部品供給装置は、本体機台から取り外し可能とされて、前記第1ステージへの接近を容易にしており、前記第2部品供給装置は、前記本体機台に固定されて、前記第2ステージへの接近を困難にしている請求項2に記載の部品実装ライン。
  5. 前記第2部品供給装置は、前記第1部品供給装置よりも大きくまたは背が高く形成されて、前記第2ステージへの接近を困難にしている請求項2に記載の部品実装ライン。
  6. 前記交換部材は、
    前記実装ヘッドに着脱可能に保持され、前記部品を吸着して採取する吸着ノズル、
    前記実装ヘッドに着脱可能に保持され、前記部品を挟んで採取する挟持ノズル、
    前記実装ヘッドに着脱可能に保持され、複数の吸着ノズルをもつノズル用ツール、
    前記実装ヘッドに着脱可能に保持され、前記ヘッド駆動機構の位置制御の較正に用いられるキャリブレーション治具、および、
    前記基板搬送装置に設けられたバックアップ装置のバックアッププレートに載置されて前記基板を背面から押圧するバックアップピン、の少なくとも一部材を含む請求項1〜5のいずれか一項に記載の部品実装ライン。
  7. 複数の吸着ノズルを着脱可能に保持するノズルステーションが前記第1部品供給装置側から前記第1ステージに搬入および搬出される請求項6に記載の部品実装ライン。
  8. 基板を装着実施位置に搬入し位置決めし搬出する基板搬送装置と、前記基板搬送装置の両側にそれぞれ配置されて部品を順次供給する第1および第2部品供給装置と、前記第1および前記第2部品供給装置から前記部品を採取して位置決めされた基板に装着する部品移載装置と、前記基板搬送装置および前記第1部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第1ステージと、前記基板搬送装置および前記第2部品供給装置の間に配置され交換して使用する交換部材を着脱可能に保持する第2ステージと、を備える部品実装機が複数台直列に配置された部品実装ラインの段取り方法であって、
    前記部品実装機の部品移載装置により、前記第2ステージに保持されていて使用されなくなった交換部材を前記第1ステージへ移送して搬出する搬出工程と、
    前記部品実装機の部品移載装置により、前記第1ステージに搬入された交換部材を前記第2ステージへ移送する搬入工程と、を有する部品実装ラインの段取り方法。
JP2017505984A 2015-03-19 2015-03-19 部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法 Active JP6553709B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/058296 WO2016147390A1 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016147390A1 true JPWO2016147390A1 (ja) 2017-12-28
JP6553709B2 JP6553709B2 (ja) 2019-07-31

Family

ID=56918777

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017505984A Active JP6553709B2 (ja) 2015-03-19 2015-03-19 部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6553709B2 (ja)
WO (1) WO2016147390A1 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102016222590B4 (de) * 2016-11-16 2021-04-15 Asm Assembly Systems Gmbh & Co. Kg Verfahren zum Bestücken eines Substrats mit Bauteilen, Steuergerät, Computerprogrammprodukt und Bestückautomat
US11997797B2 (en) * 2019-02-18 2024-05-28 Fuji Corporation Setup change task setting device
JP7266103B2 (ja) * 2019-09-06 2023-04-27 株式会社Fuji 部品実装機のバックアップピン自動配置システム
CN114868466B (zh) * 2020-01-14 2024-02-06 株式会社富士 元件供给单元的换产调整系统
WO2022269771A1 (ja) * 2021-06-22 2022-12-29 株式会社Fuji 部品実装機及び校正処理の制御方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141642A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装方法
JP2006114624A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Yamagata Casio Co Ltd 電子部品搭載装置
JP2013254781A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Juki Corp 電子部品実装装置

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002141642A (ja) * 2000-11-02 2002-05-17 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電子部品実装方法
JP2006114624A (ja) * 2004-10-13 2006-04-27 Yamagata Casio Co Ltd 電子部品搭載装置
JP2013254781A (ja) * 2012-06-05 2013-12-19 Juki Corp 電子部品実装装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6553709B2 (ja) 2019-07-31
WO2016147390A1 (ja) 2016-09-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6300808B2 (ja) 対基板作業システム、およびフィーダ移し替え方法
JP6377752B2 (ja) 部品実装システム及び部品実装方法
CN107409486B (zh) 元件种类配置的最优化方法及元件种类配置的最优化装置
JP6659682B2 (ja) 印刷装置
JP6553709B2 (ja) 部品実装ライン、および部品実装ラインの段取り方法
JP6267127B2 (ja) 段取り替え方法および段取り替え装置
JP2007103734A (ja) 電子回路基板の生産方法
KR20110069046A (ko) 전자 부품 실장 시스템 및 전자 부품 실장 방법
KR20110069045A (ko) 전자 부품 실장 시스템
KR20110061607A (ko) 전자 부품 실장 시스템 및 전자 부품 실장 방법
WO2013077177A1 (ja) 部品装着ライン
WO2018207280A1 (ja) 段取り替え作業の設定装置、および段取り替え作業の設定方法
JP2017027996A (ja) 部品実装システム及び部品実装方法
JPWO2004064473A1 (ja) 実装ラインにおける基板搬入方法、基板生産システムおよび基板生産システムにおける基板生産方法
JP5450338B2 (ja) 電子部品実装機
JP2012028656A (ja) 電子部品装着装置
JP7144581B2 (ja) 部品種配置方法
JP6656844B2 (ja) 基板の生産方法
JP2008210824A (ja) 電子部品実装装置および電子部品実装方法
JP4340957B2 (ja) 部品装着方法
JP2017152571A (ja) 表面実装システムの吸着ノズル段取り方法、及び、表面実装システム
JP5304919B2 (ja) 電子部品実装ラインおよび電子部品実装方法
JP6847214B2 (ja) 部品判定システム、および部品判定方法
JP5751585B2 (ja) フィーダー脱着時期案内方法および生産ライン管理システム
JP2011040478A (ja) 電子部品の実装装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180115

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181204

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190125

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190320

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190416

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190528

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190611

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6553709

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250