JPWO2016140144A1 - 有機elモジュールの取付構造及び有機elモジュール - Google Patents
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Abstract
Description
有機ELパネルは、一般的に、ガラス基板等の基材上に有機EL素子を積層し、有機EL素子を封止する構造及び有機EL素子へ給電する構造を備えたものである。
また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機ELパネルは、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。
そこで、本発明者は、可動式のコネクターを備えたダクトレールに有機ELパネルを片持ち状に取り付けることによって、有機ELパネルがスライド移動可能となり、有機ELパネルの位置を精度よく調整することが可能となると考えた。
こうすることによって、夜等の照度が必要なときは、ダクトレールの長手方向に隣接する有機ELパネルを近接させた状態にすることによって照度を確保できる。また、精度良く任意の位置に有機ELパネルを設置できるので、有機ELパネルの設置位置のバリエーションが多彩になり、デザイン性に優れる照明システムを構築できると考えた。
本様相によれば、ダクトレールのダクト側コネクター部と有機ELモジュールのモジュール側コネクター部の嵌合方向は、前記発光面の広がり方向と略直交する。すなわち、ダクト側コネクター部とモジュール側コネクター部の嵌合方向が有機ELパネルの発光面に対する垂線と略平行となるので、ダクト側コネクター部及びモジュール側コネクター部が有機ELパネルの発光面と重なりにくく、有機ELパネルの発光面を遮りにくい。
ここでいう「寒色系の発光色」とは、色温度が4000K以上の発光色をいう。
また、本様相によれば、有機ELモジュールのモジュール側コネクター部とダクトレールのダクト側コネクター部との嵌合方向は、前記発光面の広がり方向と直交するので、ダクト側コネクター部及びモジュール側コネクター部が有機ELパネルの発光面と重なりにくく、遮りにくい。
本実施形態の照明システム4は、図1のように、有機ELモジュールの取付構造1が垂直壁91に平行になるように所定の方向に敷かれており、垂直壁91側から生活空間8を照らすことが可能となっている。
すなわち、有機ELモジュールの取付構造1は、1本のダクトレール2に複数の有機ELモジュール3が片持ち状に支持されるが、理解を容易にするため、以下の説明においては、1つの有機ELモジュール3とダクトレール2との関係に注目して説明する。
ダクトレール2は、図2に示されるように、レール本体5と、複数のソケット部材6(図2では1つ)(ダクト側コネクター部)を備えている。
レール本体5は、断面形状が略「コ」の字状の部材であり、所定の方向(長さ方向Y)に延びた長尺状の部材である。レール本体5は、上下方向Xに所定の間隔を空けて対面する2つのレール壁部10,11と、これら2つのレール壁部10,11の端部間を接続するレール壁部12から構成されている。すなわち、レール本体5は、レール壁部10,11,12によって囲繞された囲繞空間15を備えている。
係止片13,14は、ソケット部材6の落下を防止する部位である。
係止片13は、レール壁部10の端部から下方に向けて立設された立壁であり、係止片14は、レール壁部11の端部から上方に向けて立設された立壁である。すなわち、係止片13,14は、互いに近接する方向に立ち上がっており、その端面同士が対面している。
囲繞空間15は、長手方向(長さ方向Y)に延び、レール壁部12から離反する方向に外部に開放された空間であり、その内部にソケット部材6を収納可能な空間である。
スライド溝9は、上下方向に幅をもち帯状に延びた溝であり、係止片13,14の立ち上がり方向端面によって形成された溝である。すなわち、スライド溝9は、囲繞空間15と外部を連通する連通溝であるともいえる。
ソケット部材6は、図3に示されるように、ソケット本体16を備え、ソケット本体16内に端子部17と、磁力発生部18,19を有している。
ソケット本体16は、端子部17と、磁力発生部18,19を収納する筐体であり、一方向に開放された箱状体である。すなわち、ソケット本体16は、断面形状が凹状をしており、5つの壁面(天面形成部20、底面形成部21、背面形成部22、及び側面形成部23,24)で囲まれた内部空間25を備えている。
内部空間25は、端子部17及び磁力発生部18,19が収納された収納空間であって、後述する有機ELモジュール3の接続部材42の一部を挿入可能な挿入空間でもある。
傾斜面30は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、図4(a)に示されるように、水平面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面30の傾斜角度θ1は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、傾斜面30のテーパー比が約1/20となっている。
嵌合部31は、図3に示されるように、傾斜面30から下方に向けて突出した凸部であり、接続部材42の一部と嵌合する部位である。
底面形成部21の内側面には、図3に示されるように、傾斜面32と、溝部33が設けられている。
傾斜面32は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、水平面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面32の傾斜角度は、傾斜面30の傾斜角度θ1と同程度であり、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
溝部33は、図4に示されるように傾斜面32の一部が切り欠かれた凹部であり、有底の窪みである。
傾斜面34,35は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、図4(b)に示されるように、鉛直面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面34,35の傾斜角度θ3は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
磁力発生部18,19は、磁力を発生する部位であり、具体的には、永久磁石である。
ソケット穴26は、開口面が水平方向を向いた穴であり、内部空間25を内蔵する穴である。すなわち、ソケット穴26は、天面形成部20、底面形成部21、背面形成部22、及び側面形成部23,24の内側壁部によって形成された穴である。
つまり、ソケット穴26は、内側面の断面の内形形状が四角形状で、略四角錘台状の穴であり、その頂面(背面形成部22)に端子部17及び磁力発生部18,19が配されている。また、ソケット穴26の内周を形成する内側面は、傾斜面30,32,34,35によって形成されており、傾斜面30,32,34,35は、端子部17及び磁力発生部18,19に向かう方向に傾斜している。
高さ方向X(上下方向)に対向する傾斜面30,32は、開口側から端子部17側に向けて近接していき、幅方向Y(厚み方向に直交する方向)に対向する傾斜面34,35も、開口側から端子部17側に向けて近接していく。
また、ソケット穴26は、接続部材42のプラグ部60を挿着可能となっている。
有機ELパネル40,41は、図6に示されるように、パネル本体45と、コネクター部材46から構成されている。
パネル本体45は、面状に広がりをもった板状部材であり、図7に示されるように、片面が発光面47を構成する発光パネルである。パネル本体45は、有機発光層が第1電極層と第2電極層に挟まれた有機EL素子を内蔵したものである。
パネル本体45は、図6に示されるように、発光面47と反対側の面(裏面)に、各電極層に給電するための給電部48を備えている。給電部48は、幅方向Y及び長さ方向Xにおいてパネル本体45の中央に位置している。
パネル本体45は、発光面47を平面視したときに、四角形状をしており、本実施形態では、正方形状をしている。
具体的には、コネクター部材46は、中央部50を挟んで長さ方向Xに直線状に並んだ2つの延伸コネクター部51,52(連結用コネクター部,パネル側コネクター部)と、中央部50から幅方向Y(延伸コネクター部51,52と直交する方向)に直線状に延びた延伸コネクター部53,54を備えている。すなわち、コネクター部材46は、中央部50から有機ELパネル40(41)の各辺に向かって延びた延伸コネクター部51,52,53,54を備えている。
端子部56は、接続部材42と接続可能なコネクター端子であり、具体的には、マイクロUSB(Micro Universal Serial Bus)端子であり、メス端子である。すなわち、端子部56は、幅をもった板状であり、幅が水平方向を向いている。
端子部56は、図示しない制御基板を介してパネル本体45の給電部48と電気的に接続可能となっている。
また、切り欠き部57には、接続部材42の一部(係合部71)と係合可能となっており、係合部ともいえる。
端子部58は、連結部材43と接続可能なコネクター端子であり、具体的には、端子部56と同様のマイクロUSB端子であり、メス端子である。すなわち、端子部58は、幅をもった板状であり、端子部56と同様、幅が水平方向を向いている。
端子部58は、図示しない制御基板を介して端子部56と電気的に接続されており、有機ELモジュール3を組み立てることによって、図示しない制御基板を介してパネル本体45の給電部48と電気的に接続可能となっている。
また、切り欠き部59には、連結部材43の一部(係合部83)と係合可能となっている。
接続部材42は、プラグ部60(モジュール側コネクター部)と、接続側コネクター部61と、プラグ部60と接続側コネクター部61を接続する本体部62から構成されている。
プラグ部60は、ソケット部材6のソケット穴26と対をなす部位であり、ソケット部材6のソケット穴26に挿着することでダクトレール2のソケット部材6と電気的及び物理的に接続可能となっている。
具体的には、プラグ部60の外周を形成する外側面は、4面とも傾斜面64(65,66,67)を備えている。
傾斜面64,65,66,67は、いずれも挿入方向Zに対して交差する方向に傾斜しており、端子部63に向かう方向に傾斜している。
厚み方向X(上下方向)に対向する傾斜面64,65は、基端側から先端側に向けて近接していき、幅方向Y(厚み方向に直交する方向)に対向する傾斜面66,67も、基端側から先端側に向けて近接していく。すなわち、プラグ部60の外側面は、4面がテーパー状となっており、基端側から先端側に向けて先細りしている。
傾斜面64,65の傾斜角度θ2は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
図4(b)に示される傾斜面66,67の傾斜角度θ4は、ソケット部材6のソケット穴26の内壁を構成する傾斜面34,35の傾斜角度θ3と同一の傾斜角度である。
傾斜面66,67の傾斜角度θ4は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
傾斜面64,65,66,67の表面は、微細な凹凸が設けられたマット面となっていることが好ましい。
例えば、傾斜面64,65,66,67の表面は、ソケット部材6への脱着を良好にする観点から、算術平均粗さが0.05μm〜0.4μmのマット面であることが好ましい。
嵌合凹部73は、ダクトレール2のソケット穴26の嵌合部31と嵌合可能な溝である。
接続側コネクター部61は、図8に示されるように、端子部70と、係合部71(接続側係合部)を備えている。
端子部70は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部63と電気的に接続された端子である。
端子部70は、有機ELパネル40の端子部56と対をなすコネクターであり、有機ELパネル40の端子部56と接続することで、有機ELパネル40の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部70は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
係合片72a,72bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片72a,72bは、端子部70を挟んで互いに対面している。
第1接続部75の端部には、プラグ部60が設けられており、第2接続部76の端部には、接続側コネクター部61が設けられている。
連結部材43は、図5に示されるように、長尺状の部材であり、本体部88と、連結側コネクター部80,81を備えている。
連結側コネクター部80は、本体部88の長手方向(延び方向Z)の一方の端部に設けられたコネクターであり、端子部82と、係合部83を備えている。
端子部82は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部85と電気的に接続された端子である。
端子部82は、有機ELパネル40の端子部58(図6参照)と対をなすコネクターであり、有機ELパネル40の端子部58と接続することで、有機ELパネル40の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部82は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
端子部82は、具体的には、マイクロUSB端子であり、オス端子である。すなわち、端子部82は、幅をもった板状であって、開口を有しており、当該開口に端子部58を挿着可能となっている。また端子部82は、幅が水平方向に向いている。
係合片84a,84bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片84a,84bは、端子部82を挟んで互いに対面している。
連結側コネクター部81は、図5に示されるように、端子部85と、係合部86を備えている。
端子部85は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部82と電気的に接続された端子である。
端子部85は、有機ELパネル41の端子部56と対をなすコネクターであり、有機ELパネル41の端子部56と接続することで、有機ELパネル41の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部85は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
端子部85は、具体的には、マイクロUSB端子であり、オス端子である。すなわち、端子部85は、幅をもった板状であって、開口を有しており、当該開口に端子部56を挿着可能となっている。
係合片87a,87bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片87a,87bは、端子部85を挟んで互いに対面している。
また、ダクトレール2は、レール本体5の囲繞空間15内にソケット部材6が配されており、ソケット部材6は、ダクトレール2の延び方向(長さ方向Y)にスライド移動可能に支持されている。
ソケット部材6は、レール本体5の囲繞空間15内の所望の位置に配されており、ソケット部材6のソケット穴26は、レール本体5のスライド溝9と連通している。
プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、図4から読み取れるように、ソケット穴26の傾斜面30,32,34,35と実質的に全面に亘って面接触しており、プラグ部60の端子部63は、ソケット穴26の嵌挿方向Zの底部に形成された端子部17と接触している。
ここでいう「実質的に面接触」とは、一方の面の90%以上の部位が接触している状態をいう。
すなわち、プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、ソケット穴26の傾斜面30,32,34,35と90%以上の部位で面接触している。プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、抜け落ち防止の観点から、95%以上の部位で面接触していることが好ましく、97%以上の部位で面接触していることがより好ましく、99%以上の部位で面接触していることが特に好ましい。
プラグ部60の傾斜面64に設けられた嵌合凹部73は、ソケット穴26の嵌合部31と嵌合している。
また、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向Zは、水平方向成分のみであり、鉛直方向に対して直交している。すなわち、第1接続部75は、水平方向に延びており、第2接続部76は、鉛直方向に延びている。言い換えると、第1接続部75は、垂直壁91に直交しており、第2接続部76は、垂直壁91と平行となっている。
具体的には、接続側コネクター部61の端子部70内には、延伸コネクター部51の端子部56が嵌挿されており、接続側コネクター部61と延伸コネクター部51は、物理的及び電気的に接続されている。
また、この接続側コネクター部61の端子部70と延伸コネクター部51の端子部56の嵌合に伴って、接続部材42の係合片72a,72bは、延伸コネクター部51の切り欠き部57a,57bに嵌っており、互いに係合している。
端子部70と端子部56の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部51の外壁部、係合片72a,72b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部70と端子部56の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
具体的には、連結側コネクター部80の端子部82内には、有機ELパネル40の延伸コネクター部52の端子部58が嵌挿されており、連結側コネクター部80と延伸コネクター部52は、物理的及び電気的に接続されている。
また、連結側コネクター部80の端子部82と延伸コネクター部52の端子部58の嵌合に伴って、連結部材43の係合片84a,84bは、延伸コネクター部52の切り欠き部59a,59bに嵌っており、互いに係合している。
端子部82と端子部58の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部52の外壁部、係合片84a,84b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部82と端子部58の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
具体的には、連結側コネクター部81の端子部85内には、有機ELパネル41の延伸コネクター部51の端子部56が嵌挿されており、連結側コネクター部81と延伸コネクター部51は、物理的及び電気的に接続されている。
また、連結側コネクター部81の端子部85と延伸コネクター部51の端子部56の嵌合に伴って、連結部材43の係合片87a,87bは、延伸コネクター部51の切り欠き部57a,57bに嵌っており、互いに係合している。
端子部85と端子部56の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部51の外壁部、係合片87a,87b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部85と端子部56の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
パネル本体45の発光面47と、コネクター部材46の端子部56,58は、水平方向に離間して平行となっている。すなわち、コネクター部材46の端子部56と接続部材42の端子部70の嵌合方向は、パネル本体45の発光面47の広がり方向(面方向)と平行となっており、コネクター部材46の端子部58と連結部材43の端子部82の嵌合方向も、パネル本体45の発光面47の広がり方向と平行となっている。
また、有機ELパネル40の発光面47は、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向と同一方向を向いている。言い換えると、有機ELパネル40の発光面47の広がり方向は、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向と直交する関係となっている。
有機ELパネル40,41は、連結部材43による連結方向Xの端面同士が接触していない。すなわち、有機ELパネル40,41の間には、連結部材43によって隙間が形成されている。具体的には、有機ELパネル40,41の最も近接する端部間の距離は、パネル本体45の一辺の1/10以上1/2以下であることが好ましい。
ダクトレール2に接続された各有機ELモジュール3は、いずれも同一の接続部材42によってソケット部材6と有機ELパネル40が接続されており、さらに同一の連結部材43によって有機ELパネル40,41が接続されている。
すなわち、各有機ELモジュール3のソケット部材6と有機ELパネル40間の距離は一定となっており、各有機ELモジュール3の有機ELパネル40と有機ELパネル41間の距離も一定となっている。そのため、整然と有機ELパネル40,41が垂直壁91に並んだ印象を使用者に与えることができる。また、ダクトレール2は、各有機ELモジュール3に対して独立して給電可能となっている。
具体的には、図11,図12から読み取れるように、一の有機ELモジュール3に暖色系の発光色(例えば、色温度が3000K)で発光可能な有機ELパネル40A,41A(以下、暖色系有機ELパネルともいう。)を1又は複数設け、一の有機ELモジュール3に対してダクトレール2の延び方向に隣接する他の有機ELモジュール3に寒色系の発光色(例えば、色温度が5000K)で発光可能な有機ELパネル40B,41B(以下、寒色系有機ELパネルともいう。)を1又は複数設ける。
そして、生活空間8を暖色系の発光色で照らしたい場合には、図11のように、暖色系の発光面47を持つ暖色系有機ELパネル40A,41Aをそれぞれ点灯させ、寒色系の発光面を持つ寒色系有機ELパネル40B,41Bをそれぞれ消灯させる。こうすることによって、生活空間8を暖色系の暖かさを感じさせる色で照らすことが可能となる。
また、生活空間8を寒色系の発光色で照らしたい場合には、図12のように、寒色系の発光面47を持つ寒色系有機ELパネル40B,41Bをそれぞれ点灯させ、暖色系の発光面を持つ暖色系有機ELパネル40A,41Aをそれぞれ消灯させる。こうすることによって、生活空間8を寒色系の冷たさを感じさせる色で照らすことが可能となる。
暖色系有機ELモジュール3Aを消灯し、寒色系有機ELモジュール3Bを点灯させて、点灯する有機ELモジュール3を暖色系有機ELモジュール3Aから寒色系有機ELモジュール3Bに切り替えると、暖色系有機ELモジュール3Aの有機ELパネル40A,41Aは、消灯直後から一定時間(例えば、0.5秒〜2秒)発光したまま維持される。すなわち、生活空間8は明るさを維持したまま、発光色が変化するので、生活空間8内の色が使用者に緩やかに変化したように見せることができる。
具体的には、第2実施形態の有機ELモジュールの取付構造100は、ダクトレール2のスライド溝9の開口が鉛直方向上方を向いている。
また、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向Zは、鉛直方向成分のみであり、水平方向に対して直交している。
すなわち、第1接続部75は、鉛直方向上方に延びており、第2接続部76は、水平方向に延びている。言い換えると、第1接続部75は、垂直壁91と平行になっており、第2接続部76は、垂直壁91に対して直交している。
また、第2実施形態の有機ELモジュールの取付構造100によれば、スライド溝9以外の部分が閉塞されているため、ダクトレール2にごみ等が入りにくい。
上記の変更に伴いソケット部材6の断面の内形形状は、適宜、図17(a)に示されるように三角形状等の多角形状としても良いし、図17(b)に示されるように円形状としてもよい。なお、プラグ部60の断面の外形形状を円形状する場合には、周方向の回転を抑制する観点から、プラグ部60を複数設けることが好ましい。
また、上記した実施形態では、プラグ部60は四角錘状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラグ部60は長円錘状や楕円錘状であってもよい。
さらに、上記した実施形態では、プラグ部60の外側面全体が傾斜面となっていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図17(c)に示されるような下面のみが傾斜面を持っていてもよい。同様に、上記した実施形態では、ソケット穴26の内側面全体が傾斜面となっていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図17(c)に示されるような下面のみが傾斜面を持っていてもよい。
また、パネル本体45は、図23(c)のように円形状であってもよいし、楕円形状であってもよい。
例えば、図24(a)のように、特定の有機ELパネル150bを消灯し、特定の有機ELパネル150bにダクトレール2の延び方向に隣接する有機ELパネル150aを点灯させる。こうすることで、使用者は、消灯した有機ELパネル150bを鏡として使用でき、点灯した有機ELパネル150aを鏡として機能する有機ELパネル150bを照らす照明として使用することができる。鏡の面積を大きくする観点から、図24のように、消灯時に全面が鏡面となる有機ELパネルを使用することが好ましい。すなわち、消灯時に生活空間8側であって発光面47以外の部位も鏡面となっている有機ELパネルを使用することが好ましい。
また、各有機ELパネル150の大きさは、全て同じである必要はなく、図24(b)のように大面積の有機ELパネル150cを混在させてもよい。
なお、有機ELモジュール内で、消灯時に鏡面となる有機ELパネルと、消灯時に発光面以外の部分が垂直壁91と同系色となる有機ELパネルとを混在させて併用させてもよい。
2 ダクトレール
3,160,161 有機ELモジュール
5 レール本体
6 ソケット部材(ダクト側コネクター部)
9 スライド溝(溝部)
40,41,150 有機ELパネル
42,101 接続部材
43 連結部材
47 発光面
51,52 延伸コネクター部(連結用コネクター部,パネル側コネクター部)
60 プラグ部(モジュール側コネクター部)
61 接続側コネクター部
62,102 本体部
75,103 第1接続部(第1本体部)
76,104 第2接続部(第2本体部)
80,81 連結側コネクター部
Claims (11)
- ダクトレールに対して有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、
前記ダクトレールは、レール本体と、ダクト側コネクター部を有し、
前記レール本体は、溝部を有し、
前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルと、モジュール側コネクター部を有し、
前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、
前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記溝部を通過して前記モジュール側コネクター部と前記ダクト側コネクター部が嵌合し、前記モジュール側コネクター部と前記ダクト側コネクター部の嵌合方向は、前記発光面の広がり方向と略直交することを特徴とする有機ELモジュールの取付構造。 - 前記ダクト側コネクター部は、前記溝部に沿ってスライド移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELモジュールの取付構造。
- 前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELモジュールは、前記ダクト側コネクター部と前記モジュール側コネクター部の嵌合を介して、前記ダクトレールによって片持ち状に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機ELモジュールの取付構造。
- 前記モジュール側コネクター部と前記ダクト側コネクター部の嵌合方向は、水平方向であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
- 前記モジュール側コネクター部と前記ダクト側コネクター部の嵌合方向は、鉛直方向上方を向いていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
- 前記有機ELモジュールは、接続部材を有し、
前記有機ELパネルは、パネル側コネクター部を有し、
前記接続部材は、本体部を有しており、
前記本体部は、第1本体部と、第2本体部を有し、
前記第1本体部及び前記第2本体部は、ともに長尺体であって、直接又は間接的に接続されており、
前記第1本体部の長手方向は、前記第2本体部の長手方向に対して直交しており、
前記第1本体部の端部は、前記モジュール側コネクター部を備えており、
前記第2本体部の端部は、前記パネル側コネクター部と接続可能な接続側コネクター部を備えていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。 - 前記パネル側コネクター部は、前記有機ELパネルの背面側に位置するものであって、前記接続側コネクター部と嵌合しており、
前記パネル側コネクター部と前記接続側コネクター部の嵌合方向は、前記有機ELパネルの発光面と略平行であることを特徴とする請求項6に記載の有機ELモジュールの取付構造。 - 1つのダクトレールに対して複数の有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、
前記有機ELモジュールは、1又は複数の有機ELパネルを備え、
前記ダクトレールから各有機ELモジュールで独立して給電可能であり、
一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、前記ダクトレールの延び方向に隣接する他の有機ELモジュールの有機ELパネルと異なる発光色で発光可能であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。 - 前記一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、暖色系の発光色で発光可能であり、
前記他の有機ELモジュールの有機ELパネルは、寒色系の発光色で発光可能であることを特徴とする請求項8に記載の有機ELモジュールの取付構造。 - 1つのダクトレールに対して複数の有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、
前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、
一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、消灯時に発光面が鏡面を形成するものであり、
前記一の有機ELモジュールに隣接する有機ELモジュールの有機ELパネルを点灯した状態で、前記一の有機ELモジュールの有機ELパネルを消灯可能であることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。 - レール本体とダクト側コネクター部を有したダクトレールに対して取り付けられる有機ELモジュールにおいて、
前記レール本体は、溝部を有するものであり、
前記ダクト側コネクター部は、前記溝部に沿ってスライド移動可能であり、
発光面を備えた有機ELパネルと、モジュール側コネクター部を有し、
前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、
前記ダクトレールに対して取り付けた際に、前記モジュール側コネクター部が前記溝部を通過して前記ダクト側コネクター部と嵌合し、前記ダクト側コネクター部との嵌合方向が前記発光面の広がり方向と直交することを特徴とする有機ELモジュール。
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