JP6612843B2 - 有機elモジュールの取付構造及び有機elモジュール - Google Patents

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Description

本発明は、ダクトレールに有機ELモジュールを取り付けた有機ELモジュールの取付構造に関する。また、それに使用する有機ELモジュールに関する。
近年、白熱灯や蛍光灯に代わる照明装置として、有機ELパネルを内蔵した有機ELモジュールが注目されている。
有機ELパネルは、一般的に、ガラス基板等の基材上に有機EL素子を積層し、有機EL素子を封止する構造及び有機EL素子へ給電する構造を備えたものである。
また、有機EL素子は、一方又は双方が透光性を有する2つの電極を対向させ、この電極の間に有機化合物からなる発光層を積層したものである。有機ELパネルは、電気的に励起された電子と正孔との再結合のエネルギーによって発光する。
有機ELパネルは、面発光であるため、複数の有機ELパネルを並設させて、一つの照明システムとして使用する場合がある(例えば、特許文献1)。
例えば、特許文献1には、板状のベース部に複数の有機ELパネルを取り付けた照明装置が開示されている。この特許文献1の照明装置によれば、有機ELパネルを面状に敷き詰めて設置することによって、オフィスや家等の生活空間内で照度を確保することが可能となると考えられる。また、特許文献1の照明装置では、板状のベース部に複数のコネクター取付部を設け、所望の位置のコネクター取付部にコネクターを取り付けることによって、有機ELパネルの配置を調整可能となっている。
特開2014−103097号公報
特許文献1の照明装置は、複数のコネクター取付部の中から所望の位置のコネクター取付部にコネクターを取り付けることによって、有機ELパネルの配置を調整する。そのため、あらかじめベース部に設けられたコネクター取付部の位置でしか、有機ELパネルの位置を調整できず、長手方向に隣接する有機ELパネル間の間隔を精度よく調整できないという問題があった。
そこで、本発明者は、有機ELパネルの薄くて軽いという特徴に注目し、新たな照明システムの構築を試みた。すなわち、有機ELパネルは、薄くて軽いため、他部材に片持ち状に支持させても落下しにくい。
本発明者は、可動式のコネクターを備えたダクトレールに有機ELパネルを片持ち状に取り付けることによって、有機ELパネルがスライド移動可能となり、有機ELパネルの位置を精度よく調整することが可能となると考えた。
こうすることによって、夜等の照度が必要なときは、ダクトレールの長手方向に隣接する有機ELパネルを近接させた状態にすることによって照度を確保できる。また、精度良く任意の位置に有機ELパネルを設置できるので、有機ELパネルの設置位置のバリエーションが多彩になり、デザイン性に優れる照明システムを構築できると考えた。
しかしながら、本発明者が上記した考えのもと、試作品を作製したところ、新たな問題が生じた。すなわち、ダクトレールに沿って隣接する有機ELパネルを近接させたときに、一方の有機ELパネルのダクトレールのコネクターとの接続が不十分である場合、他方の有機ELパネルに対して傾いた姿勢となってしまう場合があった。上記したように有機ELパネルは薄いため、若干の傾きでも他の有機ELパネルとの対比により、その傾きが目立ってしまい、美観が損なわれるおそれが生じていた。
そこで、本発明では、ダクトレールに有機ELモジュールを容易に挿着可能であり、接続不良による傾きの発生を抑制できる有機ELモジュールの取付構造及び有機ELモジュールを提供することを課題とする。
上記した課題を解決するための本発明の一つの様相は、ダクトレールに対して有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造において、前記ダクトレールは、ダクト側コネクター部を有し、前記有機ELモジュールは、モジュール側コネクター部を有し、前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち一方のコネクター部は、その外側面に傾斜面を有し、前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち他方のコネクター部は、凹状であって、その内側面に傾斜面を有し、前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記一方のコネクター部が前記他方のコネクター部と嵌合し、前記一方のコネクター部の傾斜面が前記他方のコネクター部の傾斜面と実質的に面接触する有機ELモジュールの取付構造である。
ここでいう「実質的に面接触」とは、一方の面の90%以上の部位が接触している状態をいう。
本様相によれば、ダクト側コネクター部及びモジュール側コネクター部のうち一方のコネクター部が、プラグとして機能し、その外側面の一部に嵌合方向に対して交差する方向に傾斜した傾斜面を備えている。
また、本様相によれば、ダクト側コネクター部及びモジュール側コネクター部のうち他方のコネクター部が、ソケットとして機能し、その内側面の一部に嵌合方向に対して交差する方向に傾斜した傾斜面を備えている。
そして、本様相によれば、ダクトレールに対して有機ELモジュールを取り付けた状態において、挿入側の一方のコネクター部が受け側の他方のコネクター部に挿入されて嵌合し、一方のコネクター部の傾斜面と他方のコネクター部の傾斜面が面状にぴったりと接触するので、一方のコネクター部を他方のコネクター部に挿入する際には、一方のコネクター部がそれぞれの傾斜面によって導かれて他方のコネクター部の正しい位置に嵌合されやすくなり、他方のコネクター部に対する一方のコネクター部のがたつきを抑制することができる。そのため、一方のコネクター部と他方のコネクター部の嵌合の不一致による有機ELモジュールの傾きを防止することができる。
好ましい様相は、前記ダクト側コネクター部は、前記ダクトレールの延び方向にスライド移動可能であることである。
本様相によれば、ダクトレールの延び方向にスライド移動可能なダクト側コネクター部に有機ELモジュールのモジュール側コネクター部を嵌合させる。そのため、ダクトレールの延び方向において、有機ELモジュールを所望の位置に移動可能であり、特許文献1に比べて、精度良く有機ELモジュールの位置を調整することが可能である。
好ましい様相は、前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELモジュールは、前記ダクト側コネクター部と前記モジュール側コネクター部の嵌合を介して、前記ダクトレールによって片持ち状に支持されていることである。
本様相によれば、ダクト側コネクター部とモジュール側コネクター部を嵌合させることで、有機ELモジュールをダクトレールによって片持ち状に支持させるので、ダクトレールに対する有機ELモジュールの固定が容易である。
好ましい様相は、前記他方のコネクター部の内側面は、断面の内形形状が多角形状であり、前記一方のコネクター部の外側面は、断面の外形形状が前記他方のコネクター部の内側面の形状と略同一形状をしていることである。
ここでいう「略同一形状」とは、全く同一形状だけではなく、全体的にみると、同一形状であるが、局所的にみると、面取り等によって角部の一部が欠けている場合も含む。
本様相によれば、一方のコネクター部の外側面の断面の外形形状と他方のコネクター部の内側面の断面の内形形状は、ともに略同一形状であって略多角形状をしている。そのため、一方のコネクター部と他方のコネクター部の嵌合方向を軸方向としたときに、一方のコネクター部の周方向の移動を係止することが可能であり、周方向における一方のコネクター部のがたつきを防止することができる。
好ましい様相は、前記一方のコネクター部は、前記他方のコネクター部との嵌合方向の基端側から先端側に向けて外形面積が小さくなっている部位が存在することである。
本様相によれば、一方のコネクター部の一部分が先細りしているので、他方のコネクター部の特定の位置に導きやすく、一方のコネクター部と他方のコネクター部がぴったりと嵌りやすい。そのため、より一方のコネクター部が他方のコネクター部に対してがたつきや傾きを防止できる。
好ましい様相は、前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部は、磁力により、互いに近接する方向に付勢されていることである。
本様相によれば、一方のコネクター部が他方のコネクター部に対して抜けにくく、有機ELモジュールが落下しにくい。
好ましい様相は、前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルと、接続部材を有し、前記有機ELパネルは、パネル側コネクター部を有し、前記接続部材は、前記ダクトレールと前記有機ELパネルを接続するものであって、長尺状であり、前記接続部材の長手方向の一方の端部には、前記モジュール側コネクター部が設けられており、前記接続部材の長手方向の他方の端部には、接続側コネクター部が設けられており、前記有機ELモジュールを組み立てた状態において、前記パネル側コネクター部と前記接続側コネクター部が接続されていることである。
本様相によれば、発光面を備え、光源として機能する有機ELパネルが他部材である接続部材を介してダクトレールと接続されているので、接続部材の設計によって、ダクトレールと有機ELパネルとの位置関係の調整が可能である。例えば、接続部材の長さを調整することによって、ダクトレールから有機ELパネルまでの距離を調整することができる。
好ましい様相は、前記有機ELパネルは、パネル側係合部を有し、前記接続部材は、接続側係合部を有し、前記有機ELモジュールを組み立てた状態において、前記パネル側係合部と前記接続側係合部が係合されていることである。
本様相によれば、パネル側コネクター部と接続側コネクター部の接続とは別に、パネル側係合部と接続側係合部の係合によって一体化されている。すなわち、パネル側係合部と接続側係合部の係合によってパネル側コネクター部と接続側コネクター部の接続強度が補強されているので、パネル側コネクター部と接続側コネクター部の接続強度が小さい場合であっても、接続部材から有機ELパネルが脱離することを防止できる。
好ましい様相は、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部の嵌合方向は、少なくとも水平方向成分をもっていることである。
本様相によれば、一方のコネクター部と他方のコネクター部の嵌合方向が鉛直方向に対して交差する方向に向いているため、重力によって他方のコネクター部に対して一方のコネクター部が抜けることによる有機ELモジュールの落下を防止できる。
上記した様相において、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部の嵌合方向は、水平方向を向いていることが好ましい。
好ましい様相は、前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELパネルの発光面は、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部の嵌合方向に対して直交方向を向いていることである。
本様相によれば、有機ELパネルの発光面に対する垂線が一方のコネクター部と他方のコネクター部の嵌合方向と直交するので、発光面からの光がダクトレールに遮られにくい。
好ましい様相は、前記有機ELモジュールは、少なくとも2枚の有機ELパネルと、前記2枚の有機ELパネルを連結する連結部材を有し、前記2枚の有機ELパネルは、発光面と、連結用コネクター部を有し、前記連結部材は、長尺状であって、長手方向の両端部に連結側コネクター部を有し、前記2枚の有機ELパネルの連結用コネクター部は、それぞれ前記連結側コネクター部と接続されており、前記2枚の有機ELパネルは、それぞれの発光面が同一方向を向くように連結されており、さらに前記2枚の有機ELパネルは、前記連結部材の長手方向において、所定の間隔を空けて離間していることである。
本様相によれば、2枚の有機ELパネルの一方の有機ELパネルの連結用コネクター部が連結部材の長手方向の一方の端部に設けられた連結側コネクター部と接続されており、他方の有機ELパネルの連結用コネクター部が連結部材の長手方向の他方の端部に設けられた連結側コネクター部と接続されている。そして、本様相によれば、2枚の有機ELパネルの間隔が連結部材の長手方向の長さによって調整されて、2枚の有機ELパネルの間に隙間が形成されている。そのため、各有機ELパネルの発光面から放たれた光の重なり量を減らすことができる。すなわち、生活空間において、光の重なり幅が小さいので、少ない有機ELパネルでも、生活空間の広範囲を照らすことができる。
好ましい様相は、前記ダクトレールは、被設置面に対して固定されるものであり、前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、前記有機ELパネルの発光面側の面であって発光面以外の部分は、前記被設置面と同色系となっており、前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELパネルの発光面と前記被設置面が略平行となっていることである。
ここでいう「略同色」とは、マンセル色相環の10の色相において同色に属する色をいう。
ここでいう「略平行」とは、基準面に対する誤差が±2度以内であることをいう。
本様相によれば、有機ELパネルの発光面側の面の発光色以外の部分が被設置面と略同色となっているので、有機ELパネルの消灯時において、有機ELパネルと被設置面との境界が見えにくい。そのため、有機ELパネルの点灯時において、発光面のみを強調させて光らすことができる。すなわち、使用者に有機ELパネルの点灯に伴って、発光面が浮き上がったように見せることができる。
好ましい様相は、1つのダクトレールに対して複数の有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、前記有機ELモジュールは、1又は複数の有機ELパネルを備え、前記ダクトレールから各有機ELモジュールで独立して給電可能であり、一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、前記ダクトレールの延び方向に隣接する他の有機ELモジュールの有機ELパネルと異なる発光色で発光可能であることである。
本様相によれば、一の有機ELモジュールの有機ELパネルと他の有機ELモジュールの有機ELパネルとの間で点灯する有機ELモジュールを切り替えることによって、使用用途に合わせて空間を所望の色で照らすことができる。
上記した様相は、前記一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、暖色系の発光色で発光可能であり、前記他の有機ELモジュールの有機ELパネルは、寒色系の発光色で発光可能であることが好ましい。
ここでいう「暖色系の発光色」とは、色温度が4000K未満の発光色をいう。
ここでいう「寒色系の発光色」とは、色温度が4000K以上の発光色をいう。
この様相によれば、暖色系の発光色で点灯可能な有機ELパネルと、寒色系の発光色で点灯可能な有機ELパネルが混在しているため、使用用途に合わせて発光色を変更することができる。
好ましい様相は、前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、前記有機ELパネルは、調光可能であることである。
本様相によれば、有機ELパネルが調光可能であるため、所望の明るさに調節することができる。
上記した様相は、1つのダクトレールに対して複数の有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、消灯時に発光面が鏡面を形成するものであり、前記一の有機ELモジュールに隣接する有機ELモジュールの有機ELパネルを点灯した状態で、前記一の有機ELモジュールの有機ELパネルを消灯可能であることとしてもよい。
この様相によれば、一の有機ELモジュールに隣接する有機ELモジュールの有機ELパネルを点灯した状態で、前記一の有機ELモジュールの有機ELパネルを消灯可能である。そのため、使用者は、鏡として一の有機ELモジュールの有機ELパネルを使用し、鏡を照らす照明として隣接する有機ELモジュールの有機ELパネルを使用することが可能である。
本発明の一つの様相は、ダクト側コネクター部を有したダクトレールに対して取り付けられる有機ELモジュールにおいて、モジュール側コネクター部を有し、前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち一方のコネクター部は、その外側面に傾斜面を有し、前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち他方のコネクター部は、凹状であって、その内側面に傾斜面を有し、前記ダクトレールに対して取り付けた際に、前記一方のコネクター部が前記他方のコネクター部と嵌合し、前記一方のコネクター部の傾斜面が前記他方のコネクター部の傾斜面と面接触する有機ELモジュールである。
本様相によれば、ダクトレールに対して有機ELモジュールを取り付けた状態において、挿入側の一方のコネクター部が受け側の他方のコネクター部に挿入されて嵌合し、一方のコネクター部の傾斜面と他方のコネクター部の傾斜面が面状にぴったりと接触するので、他方のコネクター部に対する一方のコネクター部のがたつきも抑制することができる。そのため、一方のコネクター部と他方のコネクター部の嵌合の不一致による有機ELモジュールの傾きを防止することができる。
本発明の有機ELモジュールの取付構造及び有機ELモジュールによれば、ダクトレールに有機ELモジュールを容易に挿着可能であり、接続不良による有機ELモジュールの傾きの発生を抑制できる。さらに本発明の有機ELモジュールの取付構造及び有機ELモジュールによれば、ダクトレール長手方向について決まった間隔で有機ELモジュールを取り付ける場合であっても、距離を測定して位置決めを行う作業が不要となり、有機ELモジュールの取付作業の効率化が可能である。
本発明の照明システムの利用例を模式的に示した斜視図である。 図1の1つの有機ELモジュールを分解した分解斜視図である。 図2のソケット部材の正面図である。 図2のソケット部材と接続部材の接続関係を示す説明図であり、(a)は断面図であり、(b)は一部破断平面図である。 図2の有機ELモジュールの分解斜視図である。 図5の有機ELパネルの分解斜視図である。 図5の有機ELパネルの側面図である。 図2の接続部材の斜視図である。 図5の連結部材を図5とは別の方向からみた斜視図である。 図1の1つの有機ELモジュールに注目した側面図である。 図1の1つの有機ELモジュールに注目した平面図である。 本発明の照明システムの利用例を模式的に示した斜視図であり、暖色系有機ELパネルの発光面をドットで示す。 本発明の照明システムの利用例を模式的に示した斜視図であり、寒色系有機ELパネルの発光面をドットで示す。 本発明の照明システムの利用例を模式的に示した斜視図であり、点灯している有機ELパネルの発光面をドットで示す。 本発明の第2実施形態の照明システムを模式的に示した斜視図である。 図15の要部の斜視図である。 図15の要部の分解斜視図である。 本発明の他の実施形態の要部の斜視図であり、(a)はプラグ部が三角錘台である場合、(b)はプラグ部が2つの円錐台である場合、(c)はプラグ部が片側テーパー状である場合を表す。 本発明の他の実施形態の接続部材の斜視図であり、(a)は本体部が短い場合の図であり、(b)は本体部が長い場合の図である。 本発明の他の実施形態の連結部材の斜視図であり、(a)は本体部が短い場合の図であり、(b)は本体部が長い場合の図である。 図19,図20の接続部材,連結部材を組み合わせて形成した照明システムの説明図である。 本発明の他の実施形態の有機ELモジュールの取付構造の側面図であり、スライド溝が鉛直下向きに向くようにダクトレールを設置した場合の説明図である。 本発明の他の実施形態の有機ELモジュールの取付構造の斜視図であり、スライド溝が鉛直上向きに向くようにダクトレールを設置した場合の説明図である。 本発明の他の実施形態の有機ELモジュールの取付構造の平面図である。 本発明の他の実施形態の接続部材の斜視図であり、(a)は本体部が湾曲している場合の図であり、(b)は本体部が2段階に曲がっている場合の図である。 本発明の他の実施形態の有機ELモジュールの取付構造の側面図であり、(a)は発光面が天井を向いている場合の図であり、(b)は発光面が壁面を向いている場合の図である。 本発明の他の実施形態の有機ELパネルの説明図であり、(a)は三角形状の有機ELパネルの斜視図であり、(b)は六角形状の有機ELパネルの斜視図であり、(c)は円形状の有機ELパネルの斜視図である。 本発明の他の実施形態の接続部材の斜視図である。 本発明の他の実施形態の連結部材の説明図であり、(a)は「L」字状の本体部をもつ場合の斜視図であり、(b)は階段状の本体部をもつ場合の斜視図である。 本発明の他の実施形態の照明システムを表す説明図であり、消灯時の鏡面機能を備えた有機ELパネルを使用する場合の斜視図である。(a)は同一面積を持った有機ELパネルを使用する場合、(b)は大面積を持つ有機ELパネルを混在させて使用する場合の図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、以下の説明において、特に断りのない限り、図1の姿勢を基準とする。すなわち、発光面47が下である。
本発明の第1実施形態の照明システム4は、図1に示されるように、オフィスや家等の生活空間8を照らす照明システムであり、1又は複数の有機ELモジュールの取付構造1が並設されたものである。
本実施形態の照明システム4は、複数の有機ELモジュールの取付構造1が天井90(被設置面)に並設されて敷き詰められており、天井90側から生活空間8を照らすことが可能となっている。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1は、図1に示されるように、ダクトレール2に複数の有機ELモジュール3を取り付けたものである。すなわち、有機ELモジュールの取付構造1では、1本のダクトレール2に複数の有機ELモジュール3が片持ち状に支持されるが、理解を容易にするため、以下の説明においては、1つの有機ELモジュール3とダクトレール2との関係に注目して説明する。
ダクトレール2は、図示しない外部電源等から各有機ELモジュール3に給電する給電線を備えた部材であり、各有機ELモジュール3の調光等の制御を行う信号線を備えた部材でもある。
ダクトレール2は、図2に示されるように、レール本体5と、複数のソケット部材6(図2では1つ)(ダクト側コネクター部)を備えている。
レール本体5は、断面形状が略「コ」の字状の部材であり、所定の方向(長さ方向Y)に延びた長尺状の部材である。レール本体5は、上下方向Xに所定の間隔を空けて対面する2つのレール壁部10,11と、これら2つのレール壁部10,11の端部間を接続するレール壁部12から構成されている。すなわち、レール本体5は、レール壁部10,11,12によって囲繞された囲繞空間15を備えている。
天面を構成するレール壁部10と底面を形成するレール壁部11は、その幅方向Zの端部に係止片13,14をそれぞれ備えている。
係止片13,14は、ソケット部材6の落下を防止する部位である。
係止片13は、レール壁部10の端部から下方に向けて立設された立壁であり、係止片14は、レール壁部11の端部から上方に向けて立設された立壁である。すなわち、係止片13,14は、互いに近接する方向に立ち上がっており、その端面同士が対面している。
囲繞空間15は、長手方向(長さ方向Y)に延び、レール壁部12から離反する方向に外部に開放された空間であり、その内部にソケット部材6を収納可能な空間である。
別の観点からみると、レール本体5は、図2に示されるように、長手方向(長さ方向Y)に直線状に延びたスライド溝9を備えている。
スライド溝9は、上下方向に幅をもち帯状に延びた溝であり、係止片13,14の立ち上がり方向端面によって形成された溝である。すなわち、スライド溝9は、囲繞空間15と外部を連通する連通溝であるともいえる。
ソケット部材6(ダクト側コネクター部)は、各有機ELモジュール3に給電線及び信号線を接続するためのソケットである。
ソケット部材6は、図3に示されるように、ソケット本体16を備え、ソケット本体16内に端子部17と、磁力発生部18,19を有している。
ソケット本体16は、端子部17と、磁力発生部18,19を収納する筐体であり、一方向に開放された箱状体である。すなわち、ソケット本体16は、断面形状が凹状をしており、5つの壁面(天面形成部20、底面形成部21、背面形成部22、及び側面形成部23,24)で囲まれた内部空間25を備えている。
内部空間25は、端子部17及び磁力発生部18,19が収納された収納空間であって、後述する有機ELモジュール3の接続部材42の一部を挿入可能な挿入空間でもある。
天面形成部20は、内部空間25の天面を覆う壁部であり、その内側面には、傾斜面30と嵌合部31が形成されている。
傾斜面30は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、図4(a)に示されるように、水平面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面30の傾斜角度θ1は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、傾斜面30のテーパー比が約1/20となっている。
嵌合部31は、図3に示されるように、傾斜面30から下方に向けて突出した凸部であり、接続部材42の一部と嵌合する部位である。
底面形成部21は、内部空間25の底面を覆う壁部であり、内部空間25を挟んで天面形成部20と対向する壁部である。
底面形成部21の内側面には、図3に示されるように、傾斜面32と、溝部33が設けられている。
傾斜面32は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、水平面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面32の傾斜角度は、傾斜面30の傾斜角度θ1と同程度であり、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
溝部33は、図4に示されるように傾斜面32の一部が切り欠かれた凹部であり、有底の窪みである。
背面形成部22は、内部空間25の背面を覆う壁部であり、その内側面には、端子部17と、磁力発生部18,19が設けられている。
側面形成部23,24は、内部空間25の側面を覆う壁部であり、その内側面には、傾斜面34,35が形成されている。
傾斜面34,35は、有機ELモジュールの取付構造1を組み立てたときに、図4(b)に示されるように、鉛直面に対して所定の角度で傾斜した壁面である。
傾斜面34,35の傾斜角度θ3は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
端子部17は、図示しない制御基板を介して、外部電源及びマイコン等に電気的に接続された給電線及び信号線が接続された端子である。すなわち、端子部17は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
磁力発生部18,19は、磁力を発生する部位であり、具体的には、永久磁石である。
別の観点からみると、ソケット本体16は、図3に示されるように、その部材厚方向Xの中央であって、幅方向Yの中央にソケット穴26を備えている。
ソケット穴26は、開口面が水平方向を向いた穴であり、内部空間25を内蔵する穴である。すなわち、ソケット穴26は、天面形成部20、底面形成部21、背面形成部22、及び側面形成部23,24の内側壁部によって形成された穴である。
つまり、ソケット穴26は、内側面の断面の内形形状が四角形状で、略四角錘台状の穴であり、その頂面(背面形成部22)に端子部17及び磁力発生部18,19が配されている。また、ソケット穴26の内周を形成する内側面は、傾斜面30,32,34,35によって形成されており、傾斜面30,32,34,35は、端子部17及び磁力発生部18,19に向かう方向に傾斜している。
高さ方向X(上下方向)に対向する傾斜面30,32は、開口側から端子部17側に向けて近接していき、幅方向Y(厚み方向に直交する方向)に対向する傾斜面34,35も、開口側から端子部17側に向けて近接していく。
また、ソケット穴26は、接続部材42のプラグ部60を挿着可能となっている。
有機ELモジュール3は、図5に示されるように、複数の有機ELパネル40,41と、接続部材42と、連結部材43が組み立てられて構成されるものである。
有機ELパネル40,41は、面状発光光源であり、ダクトレール2からの信号に基づいて調光可能となっている。
有機ELパネル40,41は、図6に示されるように、パネル本体45と、コネクター部材46から構成されている。
パネル本体45は、面状に広がりをもった板状部材であり、図7に示されるように、片面(下面)が発光面47を構成する発光パネルである。
パネル本体45は、有機発光層が第1電極層と第2電極層に挟まれた有機EL素子を内蔵したものである。
パネル本体45は、図6に示されるように、発光面47と反対側の面(裏面)に、各電極層に給電するための給電部48を備えている。給電部48は、幅方向Y及び長さ方向Zにおいてパネル本体45の中央に位置している。
パネル本体45は、発光面47を平面視したときに、四角形状をしており、本実施形態では、正方形状をしている。
コネクター部材46は、図5,図6から読み取れるように、平面視「十」字状の部材である。
コネクター部材46は、中央部50と、中央部50から4方向に延びた延伸コネクター部51,52,53,54を備えている。
具体的には、コネクター部材46は、中央部50を挟んで長さ方向Zに直線状に並んだ2つの延伸コネクター部51,52(連結用コネクター部,パネル側コネクター部)と、中央部50から幅方向Y(延伸コネクター部51,52と直交する方向)に直線状に延びた延伸コネクター部53,54を備えている。すなわち、コネクター部材46は、中央部50から有機ELパネル40(41)の各辺に向かって延びた延伸コネクター部51,52,53,54を備えている。
延伸コネクター部51は、図6,図7から読み取れるように、長尺状の部位であり、延び方向の先端部(中央部50と反対側の端部)に、端子部56と、切り欠き部57(57a,57b)(パネル側係合部)を備えている。
端子部56は、接続部材42と接続可能なコネクター端子であり、具体的には、マイクロUSB(Micro Universal Serial Bus)端子であり、メス端子である。すなわち、端子部56は、幅をもった板状であり、幅が水平方向を向いている。
端子部56は、図示しない制御基板を介してパネル本体45の給電部48と電気的に接続可能となっている。
切り欠き部57(パネル側係合部)は、図7から読みとれるように、延伸コネクター部51の下端部の一部を切り欠いた切り欠きである。すなわち、端子部56は、図示しない制御基板によって片持ち状に支持され、延伸コネクター部51の外壁によって天面及び側面の一部が覆われている。
また、切り欠き部57には、接続部材42の一部(係合部71)と係合可能となっており、係合部ともいえる。
延伸コネクター部52は、図6に示されるように、延伸コネクター部51と同一形状をした部位であり、端子部58と、切り欠き部59(59a,59b)を備えている。
端子部58は、連結部材43と接続可能なコネクター端子であり、具体的には、端子部56と同様のマイクロUSB端子であり、メス端子である。すなわち、端子部58は、幅をもった板状であり、端子部56と同様、幅が水平方向を向いている。
端子部58は、図示しない制御基板を介して端子部56と電気的に接続されており、有機ELモジュール3を組み立てることによって、図示しない制御基板を介してパネル本体45の給電部48と電気的に接続可能となっている。
切り欠き部59は、延伸コネクター部52の下端部の一部を切り欠いた切り欠きである。すなわち、端子部58は、端子部56と同様、図示しない制御基板によって、片持ち状に支持され、延伸コネクター部52の外壁によって天面及び側面の一部が覆われている。
また、切り欠き部59には、連結部材43の一部(係合部83)と係合可能となっている。
延伸コネクター部53,54は、図6に示されるように、長尺状の部位であり、有機ELパネルの重心を調整する部材である。延伸コネクター部53,54は、延伸コネクター部51,52とは異なり、延伸方向の端面が壁面によって閉塞されている。
接続部材42は、ダクトレール2と有機ELパネル40を接続する部材であり、図8に示されるように、所定の方向の直線状に延びた部材である。
接続部材42は、プラグ部60(モジュール側コネクター部)と、接続側コネクター部61と、プラグ部60と接続側コネクター部61を接続する本体部62から構成されている。
プラグ部60は、図8に示されるように、接続部材42の長手方向の一方の端部を構成する部位である。
プラグ部60は、ソケット部材6のソケット穴26と対をなす部位であり、ソケット部材6のソケット穴26に挿着することでダクトレール2のソケット部材6と電気的及び物理的に接続可能となっている。
プラグ部60は、図8に示されるように、略四角錘台状であって、断面の外形形状が四角形状をしており、長手方向(挿入方向Z)基端側から先端側(端子部63側)に向けて、外形面積が漸次小さくなっている。
具体的には、プラグ部60の外周を形成する外側面は、4面とも傾斜面64(65,66,67)を備えている。
傾斜面64,65,66,67は、いずれも挿入方向に対して交差する方向に傾斜しており、端子部63に向かう方向に傾斜している。
厚み方向X(上下方向)に対向する傾斜面64,65は、基端側から先端側に向けて近接していき、幅方向Y(厚み方向に直交する方向)に対向する傾斜面66,67も、基端側から先端側に向けて近接していく。すなわち、プラグ部60の外側面は、4面がテーパー状となっており、基端側から先端側に向けて先細りしている。
図4(a)に示される傾斜面64,65の傾斜角度θ2は、ソケット部材6のソケット穴26の内壁を構成する傾斜面30,32の傾斜角度θ1と同一の傾斜角度である。
傾斜面64,65の傾斜角度θ2は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
図4(b)に示される傾斜面66,67の傾斜角度θ4は、ソケット部材6のソケット穴26の内壁を構成する傾斜面34,35の傾斜角度θ3と同一の傾斜角度である。
傾斜面66,67の傾斜角度θ4は、2度以上4度以下であることが好ましい。本実施形態では、テーパー比が約1/20となっている。
傾斜面64,65,66,67の表面は、微細な凹凸が設けられたマット面となっていることが好ましい。
傾斜面64,65,66,67の表面は、ソケット部材6への脱着を良好にする観点から、算術平均粗さが0.05μm〜0.4μmのマット面であることが好ましい。
プラグ部60の天面を形成する傾斜面64には、嵌合方向Zに延びた嵌合凹部73を備えている。嵌合凹部73は、ダクトレール2のソケット穴26の嵌合部31と嵌合可能な溝である。
プラグ部60は、ダクトレール2の長手方向(幅方向Y)に延びた横長形状をしている。プラグ部60は、幅方向Yの長さを1としたときの厚み方向Xの長さは、0.5以上10以下であることが好ましい。
プラグ部60は、図8に示されるように、長手方向の頂面(嵌合方向Zの端面)に端子部63と、強磁性部68,69を備えている。
端子部63は、図示しない制御基板の給電口及び信号口となる部位であり、ソケット部材6の端子部17と対をなす部位である。すなわち、端子部63は、ソケット部材6の端子部17と接触することでソケット部材6と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部63は、端子部17からの給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
強磁性部68,69は、磁力発生部18,19と対をなす部位であり、磁力発生部18,19からの磁力を受ける部位である。強磁性部68,69は、具体的には、鉄等の強磁性体で形成されている。
接続側コネクター部61は、接続部材42の他方の端部を構成する部位であり、コネクター部材46と電気的及び物理的に接続可能な部位である。
接続側コネクター部61は、図8に示されるように、端子部70と、係合部71(接続側係合部)を備えている。
端子部70は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部63と電気的に接続された端子である。
端子部70は、有機ELパネル40の端子部56と対をなすコネクターであり、有機ELパネル40の端子部56と接続することで、有機ELパネル40の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部70は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
端子部70は、具体的には、マイクロUSB端子であり、オス端子である。すなわち、端子部70は、幅をもった板状であって、開口を有しており、当該開口に端子部56を挿着可能となっている。また端子部70は、幅が水平方向に向いている。
係合部71は、接続部材42と有機ELパネル40の接続強度を補強する部位である。係合部71は、接続部材42の側面部から長手方向に張り出した係合片72a,72bから構成され、コネクター部材46の切り欠き部57a,57b(図7参照)と係合可能となっている。
係合片72a,72bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片72a,72bは、端子部70を挟んで互いに対面している。
本体部62は、プラグ部60と接続側コネクター部61を直線状に接続する部位であり、挿入方向Zに直線状に延びた長尺状の部位である。
連結部材43は、2枚の有機ELパネル40,41を連結する部材であり、隣接する有機ELパネル40,41間の間隔を調整する部材である。
連結部材43は、図5に示されるように、長尺状の部材であり、本体部88と、連結側コネクター部80,81を備えている。
本体部88は、図9に示されるように、連結側コネクター部80,81を接続する部材であり、直線状に延びた長尺体である。
連結側コネクター部80は、本体部88の長手方向(延び方向Z)の一方の端部に設けられたコネクターであり、端子部82と、係合部83を備えている。
端子部82は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部85と電気的に接続された端子である。
端子部82は、有機ELパネル40の端子部58(図6参照)と対をなすコネクターであり、有機ELパネル40の端子部58と接続することで、有機ELパネル40の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部82は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
端子部82は、具体的には、マイクロUSB端子であり、オス端子である。すなわち、端子部82は、幅をもった板状であって、開口を有しており、当該開口に端子部58を挿着可能となっている。また端子部82は、幅が水平方向に向いている。
係合部83は、有機ELパネル40と連結部材43の接続強度を補強する部位である。係合部83は、連結部材43の側面部から長手方向に張り出した係合片84a,84bから構成され、コネクター部材46の切り欠き部59a,59b(図6参照)と係合可能となっている。
係合片84a,84bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片84a,84bは、端子部82を挟んで互いに対面している。
連結側コネクター部81は、本体部88の他方の端部に位置する部位であり、接続部材42の接続側コネクター部61と同一形状の部位である。
連結側コネクター部81は、図5に示されるように、端子部85と、係合部86を備えている。
端子部85は、図示しない回路基板の給電口及び信号口となる部位であり、回路基板を介して端子部82と電気的に接続された端子である。
端子部85は、有機ELパネル41の端子部56と対をなすコネクターであり、有機ELパネル41の端子部56と接続することで、有機ELパネル41の制御基板と電気的に接続することが可能となる。すなわち、端子部85は、給電部であって、かつ、信号送受信部でもある。
端子部85は、具体的には、マイクロUSB端子であり、オス端子である。すなわち、端子部85は、幅をもった板状であって、開口を有しており、当該開口に端子部56を挿着可能となっている。また端子部85は、幅が水平方向に向いている。
係合部86は、連結部材43と有機ELパネル41の接続強度を補強する部位である。係合部86は、連結部材43の側面部から長手方向に張り出した係合片87a,87bから構成され、コネクター部材46の切り欠き部57a,57bと係合可能となっている。
係合片87a,87bは、略長方形状の板状部位であり、幅方向Yに所定の間隔を空けて配されている。また、係合片87a,87bは、端子部85を挟んで互いに対面している。
続いて、照明システム4を組み立てたときの有機ELモジュールの取付構造1の各構成部材の位置関係について説明する。
ダクトレール2は、図1,図10から読み取れるように、天井90に平行となるように設けられており、スライド溝9の開口は水平方向を向いている。すなわち、レール本体5は、天面形成部20を天面とする姿勢で固定されており、囲繞空間15は水平方向に開放されている。
また、ダクトレール2は、レール本体5の囲繞空間15内にソケット部材6が配されており、ソケット部材6は、ダクトレール2の延び方向(幅方向Y)にスライド移動可能に支持されている。
また、ソケット部材6は、レール本体5の囲繞空間15内の所望の位置に配されており、ソケット部材6のソケット穴26は、レール本体5のスライド溝9と連通している。
接続部材42の長手方向の一方の端部に設けられたプラグ部60は、ダクトレール2のソケット部材6に嵌合されている。すなわち、プラグ部60は、図11に示されるように、レール本体5のスライド溝9を挿通してソケット部材6のソケット穴26に嵌挿されている。
プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、図4,図10,図11から読み取れるように、ソケット穴26の傾斜面30,32,34,35と実質的に全面に亘って面接触しており、プラグ部60の端子部63は、ソケット穴26の嵌挿方向の底部に形成された端子部17と接触している。
すなわち、プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、ソケット穴26の傾斜面30,32,34,35と90%以上の部位で面接触している。プラグ部60の傾斜面64,65,66,67は、抜け落ち防止の観点から、95%以上の部位で面接触していることが好ましく、97%以上の部位で面接触していることがより好ましく、99%以上の部位で面接触していることが特に好ましい。
プラグ部60の強磁性部68,69は、ソケット部材6の磁力発生部18,19から磁力を受けており、プラグ部60は、ソケット穴26との嵌挿方向に付勢されている。
プラグ部60の傾斜面64に設けられた嵌合凹部73は、ソケット穴26の嵌合部31と嵌合している。
また、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向Zは、水平方向成分をもっている。具体的には、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向Zは、水平方向成分のみであり、鉛直方向に対して直交している。すなわち、接続部材42の本体部62は、水平方向に延びており、天井90と平行となっている。
接続部材42の長手方向の他方の端部に設けられた接続側コネクター部61は、図10,図11から読み取れるように、有機ELパネル40のコネクター部材46と接続されている。
具体的には、延伸コネクター部51の端子部56内には、接続側コネクター部61の端子部70が嵌挿されており、接続側コネクター部61と延伸コネクター部51は、物理的及び電気的に接続されている。
また、この接続側コネクター部61の端子部70と延伸コネクター部51の端子部56の嵌合に伴って、接続部材42の係合片72a,72bは、延伸コネクター部51の切り欠き部57a,57bに嵌っており、互いに係合している。
端子部70と端子部56の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部51の外壁部、係合片72a,72b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部70と端子部56の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
連結部材43の長手方向の一方の端部に設けられた連結側コネクター部80は、図11に示されるように、接続部材42と反対側から、有機ELパネル40のコネクター部材46と接続されている。
具体的には、有機ELパネル40の延伸コネクター部52の端子部58内には、連結側コネクター部80の端子部82が嵌挿されており、連結側コネクター部80と延伸コネクター部52は、物理的及び電気的に接続されている。
また、連結側コネクター部80の端子部82と延伸コネクター部52の端子部58の嵌合に伴って、連結部材43の係合片84a,84bは、延伸コネクター部52の切り欠き部59a,59bに嵌っており、互いに係合している。
端子部82と端子部58の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部52の外壁部、係合片84a,84b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部82と端子部58の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
連結部材43の長手方向の他方の端部に設けられた連結側コネクター部81は、図11に示されるように、有機ELパネル40とは異なる他の有機ELパネル41のコネクター部材46と接続されている。
具体的には、有機ELパネル41の延伸コネクター部51の端子部56内には、連結側コネクター部81の端子部85が嵌挿されており、連結側コネクター部81と延伸コネクター部51は、物理的及び電気的に接続されている。
また、連結側コネクター部81の端子部85と延伸コネクター部51の端子部56の嵌合に伴って、連結部材43の係合片87a,87bは、延伸コネクター部51の切り欠き部57a,57bに嵌っており、互いに係合している。
端子部85と端子部56の接続部位は、その周囲が、延伸コネクター部51の外壁部、係合片87a,87b、及びパネル本体45の背面によって囲まれており、外部に露出していない。すなわち、端子部85と端子部56の接続部位は、使用者が接触できないようになっている。
有機ELパネル41は、図10に示されるように発光面47が鉛直方向を向いた水平姿勢となっている。すなわち、発光面47は、天井90と反対方向(下方向)を向いている。
パネル本体45の発光面47と、コネクター部材46の端子部56,58は、鉛直方向に離間して平行となっている。すなわち、コネクター部材46の端子部56と接続部材42の端子部70の嵌合方向は、パネル本体45の発光面47の広がり方向(面方向)と平行となっており、コネクター部材46の端子部58と連結部材43の端子部82の嵌合方向も、パネル本体45の発光面47の広がり方向と平行となっている。
また、有機ELパネル40の発光面47は、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向に対して直交方向を向いている。言い換えると、有機ELパネル40の発光面47の広がり方向は、プラグ部60とソケット穴26の嵌合方向と平行の関係となっている。
連結部材43によって連結された有機ELパネル40,41の発光面47,47は、同一平面上に並んでおり、ともに水平となっている。
有機ELパネル40,41は、連結部材43による連結方向Zの端面同士が接触していない。すなわち、有機ELパネル40,41の間には、連結部材43によって隙間が形成されている。具体的には、有機ELパネル40,41の最も近接する端部間の距離は、パネル本体45の一辺の1/10以上1/2以下であることが好ましい。
有機ELモジュールの取付構造1の全体をみると、図1に示されるように、1本のダクトレール2に複数の有機ELモジュール3が接続されており、複数の有機ELモジュール3がダクトレール2の長手方向に並設されている。
ダクトレール2に接続された各有機ELモジュール3は、いずれも同一の接続部材42によってソケット部材6と有機ELパネル40が接続されており、さらに同一の連結部材43によって有機ELパネル40,41が接続されている。
すなわち、各有機ELモジュール3のソケット部材6と有機ELパネル40間の距離は一定となっており、各有機ELモジュール3の有機ELパネル40と有機ELパネル41間の距離も一定となっている。そのため、整然と有機ELパネル40,41が天井に並んだ印象を使用者に与えることができる。また、ダクトレール2は、各有機ELモジュール3に対して独立して給電可能となっている。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、有機ELモジュール3とダクトレール2との接続をダクトレール2のソケット部材6と有機ELモジュール3のプラグ部60との嵌合によって、電気的及び物理的に接続している。そのため、ねじ等の締結要素を使用せずとも、ダクトレール2に有機ELモジュール3を取り付けることができる。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、外側面に傾斜面64,65,66,67を備えたプラグ部60と、内側面に傾斜面30,32,34,35を備えたソケット穴26が嵌合してダクトレール2に有機ELモジュール3が取り付けられる。そのため、ダクトレール2と有機ELモジュール3を正確に接続することが可能であるとともに、有機ELモジュール3の脱着が容易である。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、各有機ELモジュール3間で同一の長さの接続部材42及び連結部材43を使用することによって、各有機ELモジュール3の有機ELパネル40,41間の距離を一定にすることが可能である。そのため、整然と有機ELパネル40,41を天井に敷き詰めることができる。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、ダクトレール2の長手方向において、有機ELモジュールをダクトレール2に対して相対的にスライド移動可能である。すなわち、有機ELモジュール3を取り付けた後に、間隔調整をすることができる。そのため、ダクトレール2の長手方向について決まった間隔で有機ELモジュール3を取り付ける場合でも、取付作業時に距離を測定して位置決めを行う作業が不要となり、有機ELモジュール3の取付作業の効率化が可能である。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、ダクトレール2から有機ELモジュール3に設けられた有機ELパネル40,41の調光可能であるため、生活空間8を所望の明るさに調節することができる。
本実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、複数の異なる発光色を示す有機ELモジュール3を使用することによって、生活空間8を所望の色に照らすことができる。
具体的には、図12,図13から読み取れるように、一の有機ELモジュール3に暖色系の発光色(例えば、色温度が3000K)で発光可能な有機ELパネル40A,41A(以下、暖色系有機ELパネルともいう。)を1又は複数設け、一の有機ELモジュール3に対してダクトレール2の延び方向に隣接する他の有機ELモジュール3に寒色系の発光色(例えば、色温度が5000K)で発光可能な有機ELパネル40B,41B(以下、寒色系有機ELパネルともいう。)を1又は複数設ける。
そして、生活空間8を暖色系の発光色で照らしたい場合には、図12のように、暖色系の発光面47を持つ暖色系有機ELパネル40A,41Aをそれぞれ点灯させ、寒色系の発光面を持つ寒色系有機ELパネル40B,41Bをそれぞれ消灯させる。こうすることによって、生活空間8を暖色系の暖かさを感じさせる色で照らすことが可能となる。
また、生活空間8を寒色系の発光色で照らしたい場合には、図13のように、寒色系の発光面47を持つ寒色系有機ELパネル40B,41Bをそれぞれ点灯させ、暖色系の発光面を持つ暖色系有機ELパネル40A,41Aをそれぞれ消灯させる。こうすることによって、生活空間8を寒色系の冷たさを感じさせる色で照らすことが可能となる。
ここで、暖色系有機ELパネル40A,41Aを備えた有機ELモジュール3(以下、暖色系有機ELモジュール3Aともいう)で生活空間8を照らしている状態から、点灯する有機ELモジュール3Aを、寒色系有機ELパネル40B,41Bを備えた有機ELモジュール3(以下、寒色系有機ELモジュール3Bともいう)に切り替える場合について説明する。
暖色系有機ELモジュール3Aを消灯し、寒色系有機ELモジュール3Bを点灯させて、点灯する有機ELモジュール3を暖色系有機ELモジュール3Aから寒色系有機ELモジュール3Bに切り替えると、暖色系有機ELモジュール3Aの有機ELパネル40A,41Aは、消灯直後から一定時間(例えば、0.5秒〜2秒)発光したまま維持される。すなわち、生活空間8は明るさを維持したまま、発光色が変化するので、生活空間8内の色が使用者に緩やかに変化したように見せることができる。
第1実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、天井7と発光面47が所定の間隔を空けて平行に配されているので、例えば、天井7の色と、発光面47側の面であって発光面47以外の部分の色を同色にすることによって、点灯時に使用者に対して発光面47が天井7から浮いたように見せることができる。
第1実施形態の有機ELモジュールの取付構造1によれば、各有機ELモジュール3を独立して制御できるので、特定の有機ELモジュール3のみを点灯させることができる。そのため、図14のように、点灯させる有機ELモジュール3D(3)の数によって、明るさを調整することもできる。また図14のように、点灯する位置も調整することができる。
続いて、本発明の第2実施形態の有機ELモジュールの取付構造100について説明する。なお、第1実施形態と同様の構成については、同様の符番を付して、説明を省略する。
第2実施形態の有機ELモジュールの取付構造100は、図15に示されるように、ダクトレール2と有機ELパネル40を接続する接続部材の形状が異なる。
具体的には、第2実施形態の接続部材101は、第1実施形態の接続部材42と本体部62の形状が異なる。
第2実施形態の本体部102は、図16,図17に示されるように、側面視L字状をしており、一方向に延びた第1接続部103と、第1接続部103の端部から直交する方向に延びた第2接続部104から構成されている。
第1接続部103の端部には、プラグ部60が設けられており、第2接続部104の端部には、接続側コネクター部61が設けられている。
続いて、照明システムを組み立てたときの有機ELモジュールの取付構造100の各構成部材の位置関係について説明する。
本体部102の第1接続部103は、図15,図16から読み取れるように、天井90に対して平行となる方向に延びており、第2接続部104は、天井90に対して直交する方向に延びている。
有機ELパネル40,41は、発光面47,47が水平方向を向いた鉛直姿勢となっている。すなわち、発光面47,47は、天井90とは異なる方向を向いている。
ソケット部材6とプラグ部60との嵌合方向は、接続側コネクター部61と延伸コネクター部51との嵌合方向と直交しており、発光面47の向く方向と同一方向を向いている。また、接続側コネクター部61と延伸コネクター部51との嵌合方向は、発光面47の面方向を向いている。
天井90に対して直立し床面92に対しても直立する垂直壁91(被設置面)と、有機ELパネル41の発光面47は、平行となっている。これら垂直壁91と発光面47は、所定の間隔を空けて離間している。垂直壁91と発光面47の間隔は、5cm以上50cm以下であることが好ましく、10cm以上30cm以下であることがより好ましい。
第2実施形態の有機ELモジュールの取付構造100によれば、垂直壁91と発光面47が所定の間隔を空けて平行に配されているので、例えば、垂直壁91の色と発光面47側の面であって発光面47以外の部分の色を同色にすることによって、使用者に対して発光面47が垂直壁91から浮いたように見せることができる。
上記した実施形態では、プラグ部60の断面の外形形状が四角形状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、図18(a)に示されるようにプラグ部60の断面の外形形状を三角形状等の多角形状としても良いし、図18(b)に示されるように円形状としてもよい。
上記の変更に伴いソケット部材6の断面の内形形状は、適宜、図18(a)に示されるように三角形状等の多角形状としても良いし、図18(b)に示されるように円形状としてもよい。なお、プラグ部60の断面の外形形状を円形状する場合には、周方向の回転を抑制する観点から、プラグ部60を複数設けることが好ましい。
また、上記した実施形態では、プラグ部60は四角錘状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、プラグ部60は長円錘状や楕円錘状であってもよい。
さらに、上記した実施形態では、プラグ部60の外側面全体が傾斜面となっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つの面が傾斜面となっていればよい。例えば、図18(c)に示されるような下面のみが傾斜面を持っていてもよい。同様に、上記した実施形態では、ソケット穴26の内側面全体が傾斜面となっていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、少なくとも1つの面が傾斜面となっていればよい。例えば、図18(c)に示されるような下面のみが傾斜面を持っていてもよい。
上記した実施形態では、各有機ELパネル40,41の間隔が一定となるように隣接する有機ELモジュール3間で同一種類の接続部材42及び連結部材43を使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、図19,図20に示されるような異なる種類の接続部材及び/又は連結部材で有機ELパネルを接続してもよい。すなわち、図19に示されるような本体部62の長さの異なる種類の接続部材42や、図20に示されるような本体部88の長さの異なる種類の連結部材43を用いて、図21に示される有機ELモジュールの取付構造130のように、各有機ELパネル40,41の間隔を調整してもよい。すなわち、有機ELパネル40,41の間隔は等間隔でなくてもよい。
また、上記した実施形態では、連結部材43によって隣接する有機ELパネル40,41が離間するように有機ELパネル40,41を連結していたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図21に示される有機ELモジュール3aのように、短い連結部材43によって隣接する有機ELパネル40,41が実質的に隙間なく接触するように有機ELパネル40,41を連結してもよい。
上記した実施形態では、ソケット部材をダクトレール側に設け、プラグ部を有機ELモジュール側に設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、ソケット部材を有機ELモジュール側に設け、プラグ部をダクトレール側に設けてもよい。すなわち、凹凸の嵌合関係を逆転させてもよい。
上記した実施形態では、有機ELモジュール3として2枚の有機ELパネル40,41を備えたものを使用したが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機ELモジュール3として1枚の有機ELパネルを備えたものであってもよいし、有機ELモジュール3として3枚以上の有機ELパネルを備えたものであってもよい。前者の場合は、連結部材43が不要となり、後者の場合は、連結部材43によって有機ELパネルを連結することが好ましい。
上記した実施形態では、ダクトレール2のスライド溝9は、水平方向を向いていたが、本発明はこれに限定されるものではなく、図22に示されるように、ダクトレール2のスライド溝9は、鉛直方向下向きを向いていてもよいし、図23に示されるように、ダクトレール2のスライド溝9は、鉛直方向上向きを向いていてもよい。
上記した実施形態では、延伸コネクター部51,52のみ接続に用い、2方向のみ接続したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、図24に示されるように、残りの延伸コネクター部53,54に端子部を設けて、1枚の有機ELパネル40に複数の連結部材43を接続し、複数枚の有機ELパネル41,140,141を接続してもよい。
上記した実施形態では、有機ELパネル側の端子をメス端子とし、接続部材側の端子及び連結部材側の端子をオス端子としたが、本発明はこれに限定されるものではなく、有機ELパネル側の端子をオス端子とし、接続部材側の端子及び連結部材側の端子をメス端子としてもよい。
上記した実施形態では、有機ELパネルと接続部材を接続するコネクター端子としてマイクロUSB端子を使用したが、本発明はこれに限定されるものではない。有機ELパネルと接続部材を接続するコネクター端子として、他の種類のUSB端子を使用しても良い。例えば、ミニUSB端子を使用してもよい。
上記した第2実施形態では、接続部材101の本体部102は、第1接続部103と第2接続部104が直交していたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、本体部102は、図25(a)に示されるように、円弧状に湾曲していてもよいし、図25(b)に示されるように、複数段階に曲がっていてもよい。
また、本体部が直線状の接続部材と本体部が曲線状の接続部材を組み合わせてもよい。
上記した実施形態では、発光面47が生活空間8側を向いていたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、発光面47が生活空間8と反対側、すなわち、図26(a)のように天井90側を向いていてもよいし、図26(b)のように垂直壁91側を向いていてもよい。また発光面47は床面92側を向いていてもよい。このようにすることで、間接照明への応用も可能である。
上記した実施形態では、パネル本体45は、発光面47を平面視したときに、四角形状をしていたが、本発明はこれに限定されるものではない。パネル本体45は、他の多角形状であってもよい。パネル本体45は、例えば、図27(a)のように三角形状であってもよいし、図27(b)のように六角形状であってもよい。パネル本体45は、隙間なく敷き詰めたり、一定の間隔で敷き詰めたりできる観点から、正多角形であることが好ましい。
また、パネル本体45は、図27(c)のように円形状であってもよいし、楕円形状であってもよい。
上記した第2実施形態では、接続部材101の本体部102は、側面視したときに「L」字状であったが、本発明はこれに限定されるものではなく、接続部材101の本体部102は、図28のように側面視したときに段状となっていてもよい。すなわち、接続部材101の本体部102は、図28のように、一方向に延びた第1接続部103と、第1接続部103の端部から直交する方向に延びた第2接続部104と、第2接続部104の端部から直交する方向に延びた第3接続部105を備えていてもよい。この場合、第1接続部103の端部にプラグ部60が設けられ、第3接続部105の端部に接続側コネクター部61が設けられる。
上記した実施形態では、連結部材43の本体部88は、直線状に延びた棒状体であったが、本発明はこれに限定されるものではない。連結部材43の本体部88は、例えば、図29(a)のように側面視略「L」字状であってもよい。すなわち、連結部材43の本体部88は、図29(a)のように、一方向に延びた第1本体部110と、第1本体部110の端部から直交する方向に延びた第2本体部111を備えていてもよい。この場合、第1本体部110の端部に端子部82が設けられ、第2本体部111の端部に端子部85が設けられる。
また、連結部材43の本体部88は、図29(b)のように階段状になっていてもよい。すなわち、連結部材43の本体部88は、図29(b)のように、一方向に延びた第1本体部110と、第1本体部110の端部から直交する方向に延びた第2本体部111と、第2本体部111の端部から直交する方向に延びた第3本体部112を備えていてもよい。この場合、第1本体部110の端部に端子部82が設けられ、第3本体部112の端部に端子部85が設けられる。
上記した第2実施形態の応用例として、照明システム4を構成する一部又は全部の有機ELパネルに、消灯時に少なくとも発光面47が鏡面となる有機ELパネルを使用してもよい。すなわち、鏡として機能する鏡面有機ELパネルを使用してもよい。
例えば、図30(a)のように、特定の有機ELパネル150bを消灯し、特定の有機ELパネル150bにダクトレール2の延び方向に隣接する有機ELパネル150aを点灯させる。こうすることで、使用者は、消灯した有機ELパネル150bを鏡として使用でき、点灯した有機ELパネル150aを鏡として機能する有機ELパネル150bを照らす照明として使用することができる。鏡の面積を大きくする観点から、図30のように、消灯時に全面が鏡面となる有機ELパネルを使用することが好ましい。すなわち、生活空間8側であって発光面47以外の部位も鏡面となっている有機ELパネルを使用することが好ましい。
また、各有機ELパネル150の大きさは、全て同じである必要はなく、図30(b)のように大面積の有機ELパネル150cを混在させてもよい。
なお、有機ELモジュール内で、消灯時に鏡面となる有機ELパネルと、消灯時に発光面以外の部分が垂直壁91と同系色となる有機ELパネルとを混在させて併用させてもよい。
1 有機ELモジュールの取付構造
2 ダクトレール
3 有機ELモジュール
6 ソケット部材(ダクト側コネクター部)
30,32,34,35 傾斜面
40,41 有機ELパネル
42 接続部材
43 連結部材
47 発光面
51,52 延伸コネクター部(連結用コネクター部,パネル側コネクター部)
57 切り欠き部(パネル側係合部)
60 プラグ部(モジュール側コネクター部)
61 接続側コネクター部
64,65,66,67 傾斜面
71 係合部(接続側係合部)
80,81 連結側コネクター部
90 天井(被設置面)
91 垂直壁(被設置面)

Claims (15)

  1. ダクトレールに対して有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造において、
    前記ダクトレールは、ダクト側コネクター部を有し、
    前記有機ELモジュールは、モジュール側コネクター部を有し、
    前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、
    前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち一方のコネクター部は、その外側面に傾斜面を有し、
    前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち他方のコネクター部は、凹状であって、その内側面に傾斜面を有し、
    前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記一方のコネクター部が前記他方のコネクター部と嵌合し、前記一方のコネクター部の傾斜面が前記他方のコネクター部の傾斜面と実質的に面接触することを特徴とする有機ELモジュールの取付構造。
  2. 前記ダクト側コネクター部は、前記ダクトレールの延び方向にスライド移動可能であることを特徴とする請求項1に記載の有機ELモジュールの取付構造。
  3. 前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELモジュールは、前記ダクト側コネクター部と前記モジュール側コネクター部の嵌合を介して、前記ダクトレールによって片持ち状に支持されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の有機ELモジュールの取付構造。
  4. 前記他方のコネクター部の内側面は、断面の内形形状が多角形状であり、
    前記一方のコネクター部の外側面は、断面の外形形状が前記他方のコネクター部の内側面の形状と略同一形状をしていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  5. 前記一方のコネクター部は、前記他方のコネクター部との嵌合方向の基端側から先端側に向けて外形面積が小さくなっている部位が存在することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  6. 前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部は、磁力により、互いに近接する方向に付勢されていることを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  7. 前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルと、接続部材を有し、
    前記有機ELパネルは、パネル側コネクター部を有し、
    前記接続部材は、前記ダクトレールと前記有機ELパネルを接続するものであって、長尺状であり、
    前記接続部材の長手方向の一方の端部には、前記モジュール側コネクター部が設けられており、
    前記接続部材の長手方向の他方の端部には、接続側コネクター部が設けられており、
    前記有機ELモジュールを組み立てた状態において、前記パネル側コネクター部と前記接続側コネクター部が接続されていることを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  8. 前記有機ELパネルは、パネル側係合部を有し、
    前記接続部材は、接続側係合部を有し、
    前記有機ELモジュールを組み立てた状態において、前記パネル側係合部と前記接続側係合部が係合されていることを特徴とする請求項7に記載の有機ELモジュールの取付構造。
  9. 前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部の嵌合方向は、少なくとも水平方向成分をもっていることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  10. 前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、
    前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELパネルの発光面は、前記一方のコネクター部と前記他方のコネクター部の嵌合方向に対して直交方向を向いていることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  11. 前記有機ELモジュールは、少なくとも2枚の有機ELパネルと、前記2枚の有機ELパネルを連結する連結部材を有し、
    前記2枚の有機ELパネルは、発光面と、連結用コネクター部を有し、
    前記連結部材は、長尺状であって、長手方向の両端部に連結側コネクター部を有し、
    前記2枚の有機ELパネルの連結用コネクター部は、それぞれ前記連結側コネクター部と接続されており、
    前記2枚の有機ELパネルは、それぞれの発光面が同一方向を向くように連結されており、
    さらに前記2枚の有機ELパネルは、前記連結部材の長手方向において、所定の間隔を空けて離間していることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  12. 前記ダクトレールは、被設置面に対して固定されるものであり、
    前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、
    前記有機ELパネルの発光面側の面であって発光面以外の部分は、前記被設置面と略同色となっており、
    前記ダクトレールに対して前記有機ELモジュールを取り付けた状態において、前記有機ELパネルの発光面と前記被設置面が略平行となっていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  13. 1つのダクトレールに対して複数の有機ELモジュールを取り付ける有機ELモジュールの取付構造であって、
    前記有機ELモジュールは、1又は複数の有機ELパネルを備え、
    前記ダクトレールから各有機ELモジュールで独立して給電可能であり、
    一の有機ELモジュールの有機ELパネルは、前記ダクトレールの延び方向に隣接する他の有機ELモジュールの有機ELパネルと異なる発光色で発光可能であることを特徴とする請求項1〜12のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  14. 前記有機ELモジュールは、発光面を備えた有機ELパネルを有し、
    前記有機ELパネルは、調光可能であることを特徴とする請求項1〜13のいずれかに記載の有機ELモジュールの取付構造。
  15. ダクト側コネクター部を有したダクトレールに対して取り付けられる有機ELモジュールにおいて、
    モジュール側コネクター部を有し、
    前記モジュール側コネクター部は、前記ダクト側コネクター部と対をなし、互いに嵌合可能であり、
    前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち一方のコネクター部は、その外側面に傾斜面を有し、
    前記ダクト側コネクター部及び前記モジュール側コネクター部のうち他方のコネクター部は、凹状であって、その内側面に傾斜面を有し、
    前記ダクトレールに対して取り付けた際に、前記一方のコネクター部が前記他方のコネクター部と嵌合し、前記一方のコネクター部の傾斜面が前記他方のコネクター部の傾斜面と面接触することを特徴とする有機ELモジュール。
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