JPWO2016129038A1 - 実装装置及び実装方法 - Google Patents

実装装置及び実装方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016129038A1
JPWO2016129038A1 JP2016574541A JP2016574541A JPWO2016129038A1 JP WO2016129038 A1 JPWO2016129038 A1 JP WO2016129038A1 JP 2016574541 A JP2016574541 A JP 2016574541A JP 2016574541 A JP2016574541 A JP 2016574541A JP WO2016129038 A1 JPWO2016129038 A1 JP WO2016129038A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
component
suction nozzle
mounting
movement parameter
substrate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016574541A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6523347B2 (ja
Inventor
祐介 土谷
祐介 土谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Corp
Original Assignee
Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Machine Manufacturing Co Ltd filed Critical Fuji Machine Manufacturing Co Ltd
Publication of JPWO2016129038A1 publication Critical patent/JPWO2016129038A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6523347B2 publication Critical patent/JP6523347B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K13/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing or adjusting assemblages of electric components
    • H05K13/04Mounting of components, e.g. of leadless components

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Supply And Installment Of Electrical Components (AREA)

Abstract

実装装置11は、通常の部品(第1の部品)よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い部品60(第2の部品)を基板Sに配置する際には、第1の部品に比して大きい移動パラメータ(速度や加速度)により吸着ノズル30を部品60から引き離す。柔軟性や粘着性の高い部品60は、吸着ノズル30から離れにくい性質を有するが、このような部品60を引き離す際に、吸着ノズル30の移動速度や加速度を大きくすると、部品60の慣性力が相対的に大きくなり、部品60がその位置に留まりやすくなる。

Description

本発明は、実装装置及び実装方法に関する。
従来、実装装置としては、基板に部品を配置したのちノズルに付着したまま部品が持ち帰られてしまう持ち帰り現象の発生しやすい部品を実装する際に、供給される部品を吸着するときのノズルの下降量を所定量減少させた実装条件で実装処理を行うものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−250795号公報
しかしながら、上述した実装装置では、ノズルの下降量を減少することによって、持ち帰り現象の発生を抑制することができるとしているが、ノズルの下降量の減少では十分でない場合があり、部品種によっては、部品の吸着解除が十分できず、この持ち帰り現象が起きることがあった。このため、実装装置では、更なる改良が求められていた。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、部品の吸着解除をより確実に行うことができる実装装置及び実装方法を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の実装装置は、
吸着ノズルが装着された実装ヘッドと、
第1の部品を基板に配置したのちに、速度及び加速度のうち少なくとも一方を含む第1移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第1の部品から引き離す一方、前記吸着ノズルに吸着される当接部位が前記第1の部品よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い第2の部品を基板に配置したのちに、前記第1移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離す制御部と、
を備えたものである。
この実装装置では、第1の部品よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い第2の部品を基板に配置する際には、第1の部品の第1移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより吸着ノズルを第2の部品から引き離す。柔軟性や粘着性の高い部品は、吸着ノズルから離れにくい性質を有するが、このような部品を引き離す際に、吸着ノズルの移動速度や加速度を大きくすると、部品の慣性力が相対的に大きくなり、部品がその位置に留まりやすくなる。したがって、この装置では部品の吸着解除をより確実に行うことができる。
本発明の実装装置において、前記制御部は、前記第2の部品を配置する際に、前記第1の部品に比して大きい前記吸着ノズルの押込み量とするものとしてもよい。実装装置では、第2の部品を配置する際に、より大きな押込み量とすると、その後、部品を引き離す際に吸着ノズルの移動速度や加速度をより大きくすることができる。このように、この装置では、吸着ノズルの押込み量を利用して、部品の吸着解除をより確実に行うことができる。このとき、前記制御部は、前記第1の部品に対して1.5倍以上の前記吸着ノズルの押込み量とするものとしてもよい。押込み量が1.5倍以上では、第2移動パラメータをより大きくしやすく、好ましい。また、前記制御部は、前記第1の部品に対して5倍以下の前記吸着ノズルの押込み量とするものとしてもよい。押込み量が5倍以下では、第2移動パラメータを大きくすると共に、第2の部品にかかる構造的負荷をより抑えることができる。
本発明の実装装置において、前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを前記基板に近接離間させる駆動モータを備え、前記制御部は、前記駆動モータを制御する前記第1移動パラメータに比して大きい前記第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離すよう前記駆動モータを制御するものとしてもよい。この実装装置では、駆動モータの制御によって、吸着ノズルの移動速度や加速度をより大きくすることが可能であり、部品の吸着解除をより確実に行うことができる。
本発明の実装装置において、前記制御部は、前記第2の部品を配置する際に、前記第2の部品を前記基板に接触させるときの減速度を含む接触時移動パラメータに比して大きい前記第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離すものとしてもよい。この装置では、部品を吸着する際には、第2の部品にかかる構造的負荷をより抑えることができ、部品を吸着解除する際には、吸着ノズルの移動速度や加速度をより大きくして、より確実に部品を引き離すことができる。
本発明の実装装置において、前記吸着ノズルは、ばね力を用いた応力緩衝機構を先端部に有しているものとしてもよい。この装置では、吸着ノズルの応力緩衝機構を利用することによって、より大きな第2移動パラメータを実現することができる。
本発明の実装方法は、
吸着ノズルが装着された実装ヘッドを備えた実装装置における実装方法であって、
(a)第1の部品を基板に配置したのちに、速度及び加速度のうち少なくとも一方を含む第1移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第1の部品から引き離すステップと、
(b)前記吸着ノズルに吸着される当接部位が前記第1の部品よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い第2の部品を基板に配置したのちに、前記第1移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離すステップと、
を含むものである。
この実装方法では、上述した実装装置と同様に、部品を引き離す際に吸着ノズルの移動速度や加速度を大きくすることにより、部品の慣性力を相対的に大きくする。したがって、この装置では、部品の吸着解除をより確実に行うことができる。なお、この実装方法において、上述した実装装置の種々の態様を採用してもよいし、また、上述した実装装置の各機能を実現するようなステップを追加してもよい。
実装システム10の一例を表す概略説明図。 実装装置11の構成を表すブロック図。 ドーム部61を有する部品60を吸着する吸着ノズル30の説明図。 実装処理ルーチンの一例を表すフローチャート。 吸着ノズル30から部品60を吸着解除する際の説明図。 部品60Bを吸着する吸着ノズル30Bの説明図。
本発明の好適な実施形態を図面を参照しながら以下に説明する。図1は、実装システム10の一例を表す概略説明図である。図2は、実装装置11の構成を表すブロック図である。図3は、ドーム部61を有する部品60を吸着する吸着ノズル30の説明図であり、図3(a)が斜視図、図3(b)が断面図である。実装システム10は、例えば、部品60を基板Sに実装する処理に関する実装処理を実行するシステムである。この実装システム10は、実装装置11と、管理コンピュータ50とを備えている。実装システム10は、部品60を基板Sに実装する実装処理を実施する複数の実装装置11が上流から下流に配置されている。図1では、説明の便宜のため実装装置11を1台のみ示している。なお、実装処理とは、部品を基板上に配置、装着、挿入、接合、接着する処理などを含む。また、本実施形態において、左右方向(X軸)、前後方向(Y軸)及び上下方向(Z軸)は、図1に示した通りとする。
実装装置11は、図1、2に示すように、基板搬送ユニット12と、実装ユニット13と、部品供給ユニット14と、制御装置40とを備えている。基板搬送ユニット12は、基板Sの搬入、搬送、実装位置での固定、搬出を行うユニットである。基板搬送ユニット12は、図1の前後に間隔を開けて設けられ左右方向に架け渡された1対のコンベアベルトを有している。基板Sはこのコンベアベルトにより搬送される。
実装ユニット13は、部品60を部品供給ユニット14から採取し、基板搬送ユニット12に固定された基板Sへ配置するものである。実装ユニット13は、ヘッド移動部20と、実装ヘッド22と、吸着ノズル30とを備えている。ヘッド移動部20は、ガイドレールに導かれてXY方向へ移動するスライダと、スライダを駆動するモータとを備えている。実装ヘッド22は、スライダに取り外し可能に装着されており、ヘッド移動部20によりXY方向へ移動する。実装ヘッド22の下面には、1以上の吸着ノズル30が取り外し可能に装着されている。実装ヘッド22は、Z軸モータ23を内蔵しており、このZ軸モータによってZ軸に沿って吸着ノズル30の高さを調整する。また、実装ヘッド22は、図示しない駆動モータによって吸着ノズル30を回転(自転)させる回転装置を備え、吸着ノズル30に吸着された部品の角度を調整可能となっている。
部品供給ユニット14は、複数のリールを備え、実装装置11の前側に着脱可能に取り付けられている。各リールには、テープが巻き付けられ、テープの表面には、複数の部品60がテープの長手方向に沿って保持されている。このテープは、リールから後方に向かって巻きほどかれ、部品が露出した状態で、吸着ノズル30で吸着される採取位置にフィーダ部により送り出される。
吸着ノズル30は、圧力を利用して部品60を採取するものであり、実装ヘッド22に取り外し可能に装着されるものである。この吸着ノズル30は、図3に示すように、ドーム形状を有する部品60を吸着保持するよう構成されている。部品60は、底面と略平行に形成された上面である当接面62と、当接面62から上方に形成されたドーム形状のドーム部61とを有する。この部品60は、ドーム部61及び当接面62が、柔軟性及び/又は粘着性を有する樹脂により形成されている。即ち、部品60は、柔軟性を有する樹脂により形成されていてもよいし粘着性を有する樹脂により形成されていてもよいし、柔軟性及び粘着性を有する樹脂により形成されていてもよい。このような部品60は、詳しくは後述するが、吸着ノズル30からの吸着解除が困難な場合も生じうる。部品60は、例えば、光透過性を有する透明な樹脂によりドーム部61が形成されたLED部品であるものとしてもよい。
この吸着ノズル30は、エア配管31と、先端部33と、フランジ39とを備えている。エア配管31は、エアが流通する円筒型の空間である流路32がその内側に形成されている。このエア配管31は、実装ヘッド22の配管に接続されており、図示しない圧力付与ユニットから負圧及び正圧が供給される。先端部33は、エア配管31の先端に形成され、部品60に当接する部分である。先端部33の先端には、周状の接触面34が形成されており、この接触面34が部品60に当接する。この先端部33は、流路32よりも面積の大きい開口部29を有している。また、先端部33には、その内部にテーパ面36を有するテーパ部35が形成されている。この吸着ノズル30では、先端部33は、ドーム形状を有する部品60のドーム部61が入り込み可能な形状に開口部29及びテーパ部35が形成されている。先端部33は、開口部29から流路32側へ円筒型の空間を形成する円筒面35aが形成され、その円筒面35aから流路32へテーパ面36が形成されている。このテーパ部35は、ドーム部61が入り込んだときにこのドーム部61とテーパ面36とが接触せず、且つドーム部61と円筒面35aとが接触しない程度のクリアランスを設けて形成されている。
先端部33は、エア配管31に沿ってZ軸方向(上下方向)に摺動可能にエア配管31に配設されている。エア配管31の外周には、円板状のフランジ39が配設されている。このフランジ39と先端部33との間にバネ37が配設されている。バネ37は、先端部33を下方に押圧している。吸着ノズル30では、このエア配管31、先端部33、バネ37により、ばね力を用いた応力緩衝機構38が構成されており、吸着及び配置時の部品60への衝撃を緩和することができる。
制御装置40は、図2に示すように、CPU41を中心とするマイクロプロセッサとして構成されており、処理プログラムを記憶するROM42、各種データを記憶するHDD43、作業領域として用いられるRAM44、外部装置と電気信号のやり取りを行うための入出力インタフェース45などを備えており、これらはバス46を介して接続されている。この制御装置40は、基板搬送ユニット12、実装ユニット13、部品供給ユニット14へ制御信号を出力し、実装ユニット13や部品供給ユニット14からの信号を入力する。
管理コンピュータ50は、実装システム10の各装置の情報を管理するコンピュータである。管理コンピュータ50は、作業者が各種指令を入力するキーボード及びマウス等の入力装置52と、各種情報を表示するディスプレイ54とを備えている。
次に、こうして構成された本実施形態の実装システム10の動作、具体的には、実装装置11の実装処理について説明する。図4は、制御装置40のCPU41により実行される実装処理ルーチンの一例を表すフローチャートである。このルーチンは、制御装置40のHDD43に記憶され、作業者による開始指示により実行される。ここでは、吸着ノズル30で部品60を基板Sに実装する場合について主として説明する。このルーチンを開始すると、制御装置40のCPU41は、まず、実装ジョブ情報を管理コンピュータ50から取得する(ステップS100)。実装ジョブ情報には、部品の実装順、実装する部品の種別及びその特徴、部品を吸着する吸着ノズルの情報などが含まれている。この部品の特徴には、吸着ノズルの当接する当接面が柔軟性及び/又は粘着性の高い樹脂により形成されているか否かの情報も含まれる。
次に、CPU41は、基板Sの搬送及び固定処理を行い(ステップS110)、吸着する部品を設定し、その情報を実装ジョブ情報から取得する(ステップS120)。次に、CPU41は、吸着する部品が柔軟性及び/又は粘着性の高い樹脂により形成された部品であるか否かを判定する(ステップS130)。吸着する部品が粘着性及び/又は柔軟性の高い部品でない場合、即ち通常の部品である場合には、CPU41は、第1移動パラメータで吸着ノズルが部品から引き離されるよう、吸着解除時のZ軸モータ23の駆動制御値と部品配置時の吸着ノズルの押込み量に標準値を設定する(ステップS140)。移動パラメータとは、吸着ノズルの速度及び加速度のうち少なくとも一方に関する因子であり、例えば、Z軸モータ23の駆動制御値や、部品配置時の吸着ノズルの押込み量などにより増減することができる。一方、吸着する部品が粘着性及び/又は柔軟性の高い部品である場合には、CPU41は、第1移動パラメータより大きな第2移動パラメータで吸着ノズルが部品から引き離されるよう、吸着解除時のZ軸モータ23の駆動制御値と部品配置時の吸着ノズルの押込み量に、標準値に比して大きな値を設定する(ステップS150)。ここでは、吸着ノズルがより早く動作するZ軸モータ23の駆動制御値を設定すると共に、吸着ノズルがより深く押し込まれる押込み量を設定する。吸着ノズルの押込み量が大きくなると、吸着ノズルの上昇時に、より大きな速度又は加速度で部品から吸着ノズルが離れる。
ステップS150又はステップS140のあと、CPU41は、部品の吸着及び移動処理を行う(ステップS160)。このとき、CPU41は、採取する部品に応じた吸着ノズルを、必要に応じて実装ヘッド22に装着させ、部品供給ユニット14から部品を採取するよう実装ユニット13を制御する。次に、CPU41は、上記ステップS140、S150で設定したZ軸モータ23の駆動制御値と部品配置時の吸着ノズル30の押込み量となるよう実装ヘッド22を制御し、部品の配置及び吸着解除を行う(ステップS170)。吸着ノズルは、通常の部品の吸着解除では第1移動パラメータで上昇し、粘着性及び/又は柔軟性の高い部品の吸着解除では第1移動パラメータよりも大きな第2移動パラメータで上昇する。
図5は、吸着ノズル30から部品60を吸着解除する際の説明図である。柔軟性及び/又は粘着性の高い部品60では、吸着ノズル30を上昇させる際に部品60が吸着ノズル30から離れにくく、吸着解除できずに部品が移動してしまう現象(持ち帰り現象)が発生しやすい。ここでは、柔軟性及び/又は粘着性の高い部品を吸着解除するときは、吸着ノズルの移動速度や加速度をより大きくするものとする。こうすれば、部品の慣性力が相対的に大きくなり、部品がその位置に留まりやすくなるため、部品を吸着解除しやすくなる。なお、吸着ノズル30の押込み量を増加させると(図5(b))、エア配管31が上昇したのちに、押し込まれた先端部33が引き上げられて上昇するため(図5(c))、押し込まれた距離が吸着ノズル30の助走区間となる。このため、、吸着ノズル30の押込み量を増加させると、先端部33が部品60から離れる際の速度及び/又は加速度を大きくすることができる。ここでは、Z軸モータ23の駆動速度をより大きくすると共に、吸着ノズル30の押込み量をより大きくすることにより、吸着ノズル30から部品60を引き離す際の吸着ノズル30の速度や加速度をより大きくするものとする。ここで、柔軟性及び/又は粘着性の高い部品において、CPU41は、通常の部品に対して1.5倍以上の吸着ノズルの押込み量とするものとしてもよい。押込み量が1.5倍以上では、吸着ノズルの移動速度や加速度(第2移動パラメータ)をより大きくしやすい。また、柔軟性及び/又は粘着性の高い部品において、CPU41は、通常の部品に対して5倍以下の吸着ノズルの押込み量とするものとしてもよい。押込み量が5倍以下では、第2移動パラメータを大きくすると共に、部品にかかる構造的負荷をより抑えることができる。柔軟性及び/又は粘着性の高い部品に対する押込み量は、通常の部品の2倍以上がより好ましく、3倍以上が更に好ましい。
ステップS170のあと、CPU41は、現基板Sの実装処理が完了したか否かを判定し(ステップS180)、完了していないときには、ステップS120以降の処理を実行する。即ち、CPU41は、次に吸着する部品を設定し、部品に対応する吸着ノズルを必要に応じて実装ヘッド22へ装着させ、Z軸モータ23の駆動制御値と部品配置時の吸着ノズル30の押込み量を設定して部品の吸着、配置、吸着解除を行うよう実装ユニット13を制御する。一方、ステップS180で現基板Sの実装処理が完了したときには、CPU41は、実装完了した基板Sを排出させ(ステップS190)、生産完了したか否かを判定する(ステップS200)。生産完了していないときには、CPU41は、ステップS110以降の処理を実行する。即ち、CPU41は、新たな基板Sを搬送、固定し、ステップS120以降の処理を実行する。一方、ステップS200で生産完了したときには、CPU41は、そのままこのルーチンを終了する。
ここで、本実施形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施形態の吸着ノズル30が本発明の吸着ノズルに相当し、実装ヘッド22が実装ヘッドに相当し、制御装置40が制御部に相当する。なお、本実施形態では、実装装置11の動作を説明することにより本発明の実装方法の一例も明らかにしている。
以上説明した実施形態の実装装置11では、通常の部品(第1の部品)よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い部品60(第2の部品)を基板Sに配置する際には、第1の部品に比して大きい移動パラメータ(速度や加速度)により吸着ノズル30を部品60から引き離す。柔軟性や粘着性の高い部品60は、吸着ノズル30から離れにくい性質を有するが、このような部品60を引き離す際に、吸着ノズル30の移動速度や加速度を大きくすると、部品60の慣性力が相対的に大きくなり、部品60がその位置に留まりやすくなる。したがって、実装装置11では、部品60の吸着解除をより確実に行うことができる。また、CPU41は、部品60を配置する際に、通常の部品に比して大きい吸着ノズル30の押込み量とするため、吸着ノズル30の押込み量を利用して、部品60の吸着解除をより確実に行うことができる。このとき、CPU41は、通常の部品に対して1.5倍以上の吸着ノズル30の押込み量とするため、移動パラメータをより大きくしやすく、好ましい。また、CPU41は、通常の部品に対して5倍以下の吸着ノズル30の押込み量とするため、移動パラメータを大きくすると共に、部品60にかかる構造的負荷をより抑えることができ、好ましい。更に、CPU41は、部品60の引き離し時には、Z軸モータ23(駆動モータ)の駆動制御値をより大きな値とするため、Z軸モータ23の制御によって、吸着ノズル30の移動速度や加速度をより大きくすることが可能であり、部品の吸着解除をより確実に行うことができる。更にまた、吸着ノズル30は、ばね力を用いた応力緩衝機構38を先端部33に有しているため、この応力緩衝機構38を利用することによって、より大きな第2移動パラメータを実現することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
例えば、上述した実施形態では、吸着ノズル30の移動パラメータは、速度及び加速度としたが、いずれか一方であるものとしてもよい。また、上述した実施形態では、吸着ノズル30の移動パラメータを増減する手法として、Z軸モータ23の駆動制御値や、部品60を配置する際の吸着ノズル30の押込み量を用いるものとしたが、吸着ノズル30を上昇させる際の速度及び/又は加速度を増減する手法であれば、これ以外の手法を用いるものとしてもよい。また、上述した実施形態では、移動パラメータの増減において、Z軸モータ23の駆動制御値と、部品60を配置する際の吸着ノズル30の押込み量との両方を用いるものとしたが、いずれか一方を用いるものとしてもよい。
上述した実施形態では、特に説明しなかったが、CPU41は、粘着性及び/又は柔軟性の高い部品60を配置する際に、部品60を基板Sに接触させるときの減速度(減速時の速度及び/又は加速度)を含む接触時移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより吸着ノズル30を部品60から引き離すものとしてもよい。この実装装置11では、吸着時には部品60にかかる構造的負荷をより抑えることができ、吸着解除時には、吸着ノズル30の移動速度や加速度をより大きくして、より確実に部品60を引き離すことができる。
上述した実施形態では、ドーム部61を有する部品60を吸着ノズル30で吸着するものとして説明したが、特にこれに限定されない。図6は、平面状の(平坦な)当接面62Bを有する部品60Bを吸着する吸着ノズル30Bの説明図であり、図6(a)が斜視図、図6(b)が断面図である。この吸着ノズル30Bにおいて、吸着ノズル30と同様の構成については同じ符号を付してその説明を省略する。この吸着ノズル30Bは、図6に示すように、平坦な上面を有する部品60Bを吸着保持するよう構成されている。部品60Bは、当接面62Bが柔軟性及び/又は粘着性を有する樹脂により形成されている。部品60Bは、例えば、光透過性を有する透明な樹脂により当接面62Bが形成されたLED部品であるものとしてもよい。この吸着ノズル30Bは、先端部33Bを備えている。先端部33Bは、エア配管31の先端に形成され、部品60Bに当接する部分である。先端部33Bの先端には、部品60Bの平面状の当接面62Bが接触可能である周状の接触面34が形成されている。この先端部33Bは、流路32よりも面積の大きい開口部29Bを有している。この吸着ノズル30Bでは、開口部29Bの開口縁から流路32へテーパ面36が形成されたテーパ部35Bを有している。この吸着ノズル30Bは、エア配管31、先端部33B、バネ37により構成される、ばね力を用いた応力緩衝機構38を備える。この吸着ノズル30Bを用い、平坦な上面を有する部品60Bを吸着及び吸着解除する場合においても、通常の部品に比して大きい移動パラメータを用いて吸着ノズル30Bを部品60Bから引き離すことにより、部品60Bの吸着解除をより確実に行うことができる。
上述した実施形態では、部品60を基板Sに配置する際に、吸着ノズル30から部品60を吸着解除するものとして説明したが、吸着ノズルに吸着された部品を吸着解除するものとすれば、配置処理に限定されず、例えば、部品の廃棄処理などとしてもよい。
上述した実施形態では、本発明を実装装置11として説明したが、実装方法としてもよい。
以下には、本発明の実装装置を具体的に検討した例を実験例として説明する。なお、本発明は以下の実験例に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の態様で実施し得ることはいうまでもない。
本実施例では、実装装置で部品を吸着したのちこの部品を吸着解除することができるかについて、様々な条件(移動パラメータ)を用いて検討した。吸着される部品は、吸着される当接面が粘着性及び柔軟性を有する樹脂により形成され、ドーム部を有するドーム型の部品とした。また、吸着ノズルは、ドーム部を収容して吸着するテーパ部を有するものとした(図3)。ドーム型の部品は、LED部品であり、柔軟性及び粘着性を有する透明な樹脂が当接面に形成されている。このような部品は、吸着ノズルから吸着解除しにくい特性を有する。表1には、実装条件及び測定結果として、Z軸方向の速度(配置時と吸着解除時)、配置時の押込み量、吸着から配置での待機時間、吸着解除できずに持ち帰った部品数及び評価をまとめて示した。
表1に示すように、実験例1では、配置時(下降時)と配置後(吸着解除時)のZ軸方向の吸着ノズルの移動を最大移動速度の30%、即ち、穏やかな移動条件とした。この実験例1の吸着解除条件では、粘着性や柔軟性を有する部品の吸着解除において持ち帰り現象が多数発生し、吸着解除が十分できないことがわかった。実験例2では、吸着解除時の吸着ノズルのZ軸方向の移動を最大移動速度の100%、即ち、より大きな移動条件とした。実験例2では、部品の持ち帰りが発生しないことがわかった。この理由は、例えば、部品を引き離す際に、吸着ノズルの移動速度や加速度を大きくすると、部品の慣性力が相対的に大きくなり、部品がその位置に留まりやすくなるためであると推察された。
次に、より厳しい吸着状態での部品の吸着解除について検討した。実験例3では、ドーム型部品の吸着保持状態を3分継続させたのち、部品を基板上に配置し、その吸着解除を行った。実験例3では、持ち帰りが発生し、吸着解除が十分できないことがわかった。実験例2の条件では、吸着解除をより確実にできることが確認されたが、実験例3の結果により、実験例2の条件においてもまだ十分でないことがわかった。そこで、実験例4,5では、部品を基板に配置する際の押込み量を増加させた。用いた吸着ノズルは、図3に示す応力緩衝機構を備えている。この実験例4,5では、部品が吸着ノズルに密着及び/又は粘着してしまった場合でも、十分確実に吸着解除できることがわかった。この理由は、例えば、吸着ノズルの押込み量を増加させると、エア配管が上昇したのちに押し込まれた先端部が引き上げられて上昇するため、吸着ノズルの助走区間ができる。このため、先端部が部品から離れる際の速度及び/又は加速度を更に大きくすることができ、部品の慣性力が更に相対的に大きくなり、部品がその位置に留まりやすくなるためであると推察された。このように、モータの駆動制御値や吸着ノズルの押込み量をより大きくすることにより、吸着ノズルの速度や加速度(移動パラメータ)を高めることができ、柔軟性や粘着性を有する部品をより確実に吸着解除することができることがわかった。
Figure 2016129038
本発明は、部品を基板上に配置する実装装置に利用可能である。
10 実装システム、11 実装装置、12 基板搬送ユニット、13 実装ユニット、14 部品供給ユニット、20 ヘッド移動部、22 実装ヘッド、23 Z軸モータ、29,29B 開口部、30,30B 吸着ノズル、31 エア配管、32 流路、33,33B 先端部、34 接触面、35,35B テーパ部、35a 円筒面、36 テーパ面、37 バネ、38 応力緩衝機構、39 フランジ、40 制御装置、41 CPU、42 ROM、43 HDD、44 RAM、45 入出力インタフェース、46 バス、50 管理コンピュータ、52 入力装置、54 ディスプレイ、60,60B 部品、61 ドーム部、62,62B 当接面、S 基板。

Claims (8)

  1. 吸着ノズルが装着された実装ヘッドと、
    第1の部品を基板に配置したのちに、速度及び加速度のうち少なくとも一方を含む第1移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第1の部品から引き離す一方、前記吸着ノズルに吸着される当接部位が前記第1の部品よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い第2の部品を基板に配置したのちに、前記第1移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離す制御部と、
    を備えた実装装置。
  2. 前記制御部は、前記第2の部品を配置する際に、前記第1の部品に比して大きい前記吸着ノズルの押込み量とする、請求項1に記載の実装装置。
  3. 前記制御部は、前記第1の部品に対して1.5倍以上の前記吸着ノズルの押込み量とする、請求項2に記載の実装装置。
  4. 前記制御部は、前記第1の部品に対して5倍以下の前記吸着ノズルの押込み量とする、請求項2又は3に記載の実装装置。
  5. 前記実装ヘッドは、前記吸着ノズルを前記基板に近接離間させる駆動モータを備え、
    前記制御部は、前記駆動モータを制御する前記第1移動パラメータに比して大きい前記第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離すよう前記駆動モータを制御する、請求項1に記載の実装装置。
  6. 前記制御部は、前記第2の部品を配置する際に、前記第2の部品を前記基板に接触させるときの減速度を含む接触時移動パラメータに比して大きい前記第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離す、請求項1〜5のいずれか1項に記載の実装装置。
  7. 前記吸着ノズルは、ばね力を用いた応力緩衝機構を先端部に有している、請求項1〜6のいずれか1項に記載の実装装置。
  8. 吸着ノズルが装着された実装ヘッドを備えた実装装置における実装方法であって、
    (a)第1の部品を基板に配置したのちに、速度及び加速度のうち少なくとも一方を含む第1移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第1の部品から引き離すステップと、
    (b)前記吸着ノズルに吸着される当接部位が前記第1の部品よりも柔軟性及び/又は粘着性の高い第2の部品を基板に配置したのちに、前記第1移動パラメータに比して大きい第2移動パラメータにより前記吸着ノズルを前記第2の部品から引き離すステップと、
    を含む実装方法。
JP2016574541A 2015-02-09 2015-02-09 実装装置及び実装方法 Active JP6523347B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2015/053528 WO2016129038A1 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 実装装置及び実装方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016129038A1 true JPWO2016129038A1 (ja) 2017-11-16
JP6523347B2 JP6523347B2 (ja) 2019-05-29

Family

ID=56615488

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016574541A Active JP6523347B2 (ja) 2015-02-09 2015-02-09 実装装置及び実装方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6523347B2 (ja)
WO (1) WO2016129038A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000022396A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Sony Corp 電子部品実装装置
JP3574666B2 (ja) * 1996-11-19 2004-10-06 松下電器産業株式会社 電子部品実装装置及び方法
JP2005166944A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Yamaha Motor Co Ltd 部品実装方法及び表面実装機
JP2006108384A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Juki Corp 実装装置、その実装荷重補正方法及びノズル検査方法
JP2007335738A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選定方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3574666B2 (ja) * 1996-11-19 2004-10-06 松下電器産業株式会社 電子部品実装装置及び方法
JP2000022396A (ja) * 1998-06-30 2000-01-21 Sony Corp 電子部品実装装置
JP2005166944A (ja) * 2003-12-02 2005-06-23 Yamaha Motor Co Ltd 部品実装方法及び表面実装機
JP2006108384A (ja) * 2004-10-05 2006-04-20 Juki Corp 実装装置、その実装荷重補正方法及びノズル検査方法
JP2007335738A (ja) * 2006-06-16 2007-12-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 選定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP6523347B2 (ja) 2019-05-29
WO2016129038A1 (ja) 2016-08-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6522670B2 (ja) 装着作業機
JP6412944B2 (ja) 部品実装装置
JP6840158B2 (ja) ダイ実装装置
JP6898936B2 (ja) ウエハ供給装置および部品実装装置
JP6581189B2 (ja) 実装装置
WO2016125285A1 (ja) 吸着ノズル、実装装置及び部品離脱方法
WO2016129038A1 (ja) 実装装置及び実装方法
JP6630726B2 (ja) 実装装置及び実装方法
WO2016151797A1 (ja) 実装装置及び実装方法
WO2018055697A1 (ja) 部品実装機
WO2014141427A1 (ja) 実装設定方法及び実装設定装置
JP6498746B2 (ja) 吸着ノズル
JP6891281B2 (ja) 部品実装装置
JP2017162935A (ja) 部品実装装置
JP7160992B2 (ja) 実装装置
JP7421430B2 (ja) 部品吸着位置設定方法および部品吸着装置
JPWO2018163394A1 (ja) 部品実装機
JP2571807Y2 (ja) 半導体ペレットのボンディング装置
KR101425906B1 (ko) 테이프 파지 기구, 시트 박리 장치, 및 시트 박리 방법
JP6435506B2 (ja) 部品実装装置
WO2018037442A1 (ja) 部品実装機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180111

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20181030

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190416

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190425

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6523347

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250