JPWO2016125489A1 - 位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定プログラム - Google Patents

位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定プログラム Download PDF

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Abstract

位置が未知の無線装置に対し、高い精度で位置推定が可能な位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定用記録媒体を提供する。位置推定装置は、一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、上記一つの無線装置が算出した上記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集するデータ収集手段と、上記データ収集手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む。

Description

本発明は、位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定用記録媒体に関し、特に、複数の無線装置間の電波伝搬時間から推定される装置間距離を基にした、各無線装置の位置の推定に関する。
位置情報は、ナビゲーションシステム、地図情報サービス等の広い分野に利用されている。位置情報を取得する手段として、最も有名なシステムにGPS(Global Positioning System)がある。
GPSでは、複数のGPS衛星から発信される電波を1つの受信機で受信し、それらの電波の到達する時間差から受信装置の位置を推定している。電波の到達時間差を正確に求めるために、GPS衛星には原子時計が搭載されており、さらに定期的にその原子時計の補正を行うことによって、正確なタイミングで電波を送信することが可能になっている。ただし、通常、このように正確な時計は非常に高価であり、端末側に搭載するのは、コスト的に困難である。
無線ネットワークシステムを構成する無線装置の位置を推定する技術が特許文献1乃至6に開示されている。
特許文献1および特許文献2が開示する技術は、移動通信システムにおいて電波の受信遅延時間を利用して移動局の位置を推定するものである。特許文献1の技術では、複数の基地局からの電波の到来時間差を利用して位置を推定している。また、特許文献2の技術では、位置を求めたい移動局から、ゾーンの外周部に設けられた複数の基地局アンテナへの電波の遅延時間を測定することにより移動局の位置を算出している。
特許文献3は、複数の基地局からの受信電波強度を測定して移動局の位置を推定する技術を開示する。電波強度を利用して位置を推定する手法は、他の手法に比べて低コストであるという利点があるものの、電波強度は周辺環境に大きな影響を受けるため、位置推定精度が非常に低いという課題もある。特許文献3は、電波強度を利用して位置を推定する手法の位置推定精度が低いという課題を、ニューラルネットワークを用いることで改善している。
特許文献4には、センサーノード間の距離測定結果より複数のセンサーノードの位置を推定する手法が開示されている。特許文献4が開示する技術は、距離測定結果より、位置が既知であるアンカーノード間の角度を求め、この角度を所定の閾値と比較することにより、信頼性が低いロケーション推定値を排除することにより、全体的な位置情報の精度を高める手法を用いている。
特許文献5は、無線アドホックネットワークを構成する無線装置の位置を自律的に推定可能な無線装置に関する技術である。特許文献5によれば、無線装置が、仮の自己位置と近傍に存在する無線装置の仮の位置とに基づいて演算した演算距離が、自己と近傍に存在する無線装置との間の測定距離に近づくように仮の自己位置を自律的に順次修正し、自己の位置を決定する。
特許文献6には、直接拡散スペクトラム方式に基づく距離測定方法が開示されている。
特許第3393417号公報 特許第3629370号公報 特許第3165391号公報 特許第5020411号公報 特開2006−287897号公報 特開平1−23184号公報
しかしながら、上述した位置推定装置には、以下のような課題がある。
無線通信における電波伝搬遅延を用いて無線装置間の位置関係を推定するとき、特許文献1や特許文献2が開示する技術は、位置が既知の基地局からの距離を推定することにより、位置が未知の移動局の位置を推定する手法である。そのため、位置が未知の無線装置間の通信距離測定を用いた位置推定に使用することは困難であり、また、位置が既知の基地局との距離情報のみを利用するため、大きな推定誤差が生じることがあった。
特許文献3は、電波強度を利用して位置を推定する手法の位置推定精度が低いという課題を、ニューラルネットワークを用いることで改善するものである。しかし、改善を加えたとしても、電波強度を利用して位置を推定する手法は、電波の遅延時間差や到来方向を用いた位置推定に比べ、依然として位置推定精度は低い。
特許文献4が開示する技術は、位置が未知のターゲットノードの位置推定精度の検証を行った後、位置が既知であるアンカーノードに変換されるため、位置が未知の無線装置間の通信距離測定を用いた位置推定に用いることは可能ではある。しかし、特許文献4が開示する技術では、個々の距離測定値に含まれる確からしさの違いが考慮されていないため、通信環境や通信パスの質の違いを測定することによる精度向上を行うことができないという問題がある。
特許文献5が開示する技術は、再測定を繰り返すことにより、位置推定精度を高めることを行っている。しかし、この技術においても、無線装置間の距離測定における確からしさや、仮の位置推定時の位置の確からしさが考慮されておらず、通信環境や通信パスの質の違いを測定することによる精度向上を行うことができないという問題がある。
特許文献6が開示する技術は、無線装置間の距離測定には使用できるが、無線装置の位置を推定することに関する記載はない。
本発明の目的は、無線装置が相互に無線通信を行うことで相対的な位置関係を把握するという用途において、高い精度で位置推定が可能な位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定用記録媒体を提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る位置推定装置は、
一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、上記一つの無線装置が算出した上記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集するデータ収集手段と、
上記データ収集手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む。
本発明に係る位置推定システムは、
お互いに無線信号を送受信して他の無線装置との間の装置間距離を測定し、該装置間距離の測定に用いた上記無線信号の受信品質に基づいて装置間距離の確からしさを算出し、測定された上記装置間距離と上記算出された装置間距離の確からしさとを所定の周期で出力する、複数の無線装置と、
上記複数の無線装置から、測定された上記装置間距離と上記算出された装置間距離の確からしさとを収集して、上記各無線装置の装置相対位置を算出して装置位置推定結果を出力する位置推定装置とを、含み、
上記位置推定装置は、
測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新する無線装置間距離更新手段と、
上記無線装置間距離更新手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、備える。
本発明に係る位置推定方法は、
測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新し、
上記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する。
本発明に係る位置推定用記録媒体は、位置推定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、
プロセッサに、
測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとの更新処理を実行させ、
上記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置の推定処理を実行させる。
本発明は、無線装置同士が無線通信を行うことで相対的な位置関係を把握し、これを用いて位置が未知の無線装置に対し、高い精度で位置推定を行うことができる。
図1は、本発明の最上位概念の実施形態による位置推定システムの構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の一実施形態の位置推定システムの構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の一実施形態の位置推定装置の構成を示すブロック図である。 図4は、本発明の一実施形態の位置推定方法の処理の流れを説明するフロー図である。 図5は、本発明の一実施形態の位置推定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 図6は、本発明の一実施形態の位置推定用記録媒体が実現する機能手段の構成を示すブロック図である。 図7は、本発明の一実施形態の位置推定システムで用いる無線装置の構成例を示すブロック図である。 図8は、無線装置の遅延測定回路の構成例を示すブロック図である。 図9は、無線装置における受信信号の電力プロファイルの例を示す波形図である。 図10は、位置推定における疑似アンカーノードの追加の例を示す図である。 図11は、位置推定結果の選択処理の流れを説明するフロー図である。 図12は、重みづけ補正処理における配置収束過程の例を示す図である。 図13は、重みづけ補正処理における重みづけ平均化処理の例を示す図である。 図14は、回転誤差、および鏡面誤差の例を示す図である。 図15は、幾何学補正処理の流れを説明するフロー図である。 図16は、アンカーノードの緩和処理におけるアンカーノードの移動の例を示す図である。 図17は、幾何学補正処理における鏡面誤差の補正手法を説明するフロー図である。
本発明の好ましい実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。本明細書では、記号はベクトルを表しているものとし、説明に使用するベクトル表記、例えば
Figure 2016125489
などを、便宜上、t、k−1r、θk−1などのように表示する場合があるが、同じものを指しているものとする。なお、図面中の矢印の向きは、一例を示すものであり、ブロック間の信号の向きを限定するものではない。
初めに、本発明の最上位概念による実施形態について説明する。図1は、本発明の最上位概念の実施形態による位置推定装置の構成を示すブロック図である。本実施形態の位置推定装置の一例としての位置推定部1は、データ収集手段の一例としてのデータ収集部2と、無線装置位置推定手段の一例としての無線装置位置推定部3とを、含む。
データ収集部2は、一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、上記一つの無線装置が算出した上記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集する。上記測定データの装置間距離は、一つの無線装置が上記他の無線装置と無線信号を送受信して測定される。上記測定データの装置間距離の確からしさは、上記装置間距離の測定に用いた無線信号の受信品質に基づいて算出される。
無線装置位置推定部3は、データ収集部2が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する。そして、無線装置位置推定部3は、装置位置推定結果を出力する。本実施形態による位置推定装置によれば、データ収集部2が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する。これにより、複数の無線装置のうち位置が未知の無線装置に対し、高い精度で位置推定を行うことができる。以下、本発明の好ましい実施形態について、より詳細に説明する。
〔実施形態〕
次に、本発明の一実施形態による位置推定装置、位置推定システム、位置推定方法および位置推定用記録媒体について、説明する。尚、実施形態は例示であり、開示の装置およびシステムは、以下の実施形態の構成には限定されない。
(実施形態の構成)
本発明の一実施形態の位置推定システムを説明する。図2は、本発明の一実施形態の位置推定システムの構成を示すブロック図である。本発明の一実施形態の位置推定システム10は、複数の無線装置11乃至1n(nは自然数)および位置推定装置20を含んで、構成される。
無線装置11乃至1nの各無線装置は、位置が未知のものと位置が既知であるものが混在している。各無線装置は、無線信号を送受信して測定した他の無線装置との間の装置間距離と、該装置間距離の測定に用いた無線信号の受信品質に基づいて算出した距離測定値の確からしさとを、所定の周期で出力する。
位置推定装置20は、無線装置間距離更新手段の一例としての無線装置間距離更新部101、無線装置位置推定手段の一例としての無線装置位置推定部102、および重みづけ補正手段の一例としての重みづけ補正部103を含む、構成になっている。さらに位置推定装置20は、幾何学補正手段の一例としての幾何学補正部104を含む。
位置推定装置20は、無線装置11乃至1nの各無線装置が出力する装置間距離と距離測定値の確からしさとを測定データとして収集し、各無線装置の相対位置と相対位置の確からしさを算出して、装置位置推定結果として出力する。
無線装置間距離更新部101は、過去に算出した、過去の装置間距離および過去の装置間距離の確からしさを格納する記憶装置または記憶領域を含む。無線装置間距離更新部101は、次の二つに基づいて、上記装置間距離および上記装置間距離の確からしさを更新する。一つは、無線装置11乃至1nの各無線装置が出力する装置間距離と距離測定値の確からしさである。もう一つは、記憶装置が格納する、過去の装置間距離および過去の装置間距離の確からしさである。
無線装置位置推定部102は、無線装置間距離更新部101で更新された装置間距離、および、位置が既知の無線装置の位置情報に基づいて、未知の無線装置の位置を推定する。
重みづけ補正部103は、無線装置間距離更新部101で更新された装置間距離と、装置間距離の確からしさとを用いて、無線装置位置推定部102で推定された未知の無線装置の位置の補正を行う。
幾何学補正部104は、重みづけ補正部103で補正された未知の無線装置の位置に残留している回転誤差や鏡面誤差等の幾何学的誤差に対する補正を行う。この幾何学的誤差に対する補正は、位置が既知の無線装置の位置情報と、無線装置間距離更新部101で更新された装置間距離および装置間距離の確からしさとを用いて、行う。
以上のように、本実施形態の位置推定装置20では、各無線装置が出力する装置間距離と距離測定値の確からしさを収集する。無線装置間距離更新部101において装置間距離と距離測定値の確からしさを更新した後、無線装置位置推定部102において、未知の無線装置位置を推定する。この推定結果を、重みづけ補正部103および幾何学補正部104で補正を行うことによって、高い精度の位置推定結果を得ることができる。
次に、本発明の一実施形態の位置推定装置20の構成についてより詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態の位置推定装置20の構成を示すブロック図である。
位置推定装置20は、各無線装置11乃至1nが測定して算出したデータである無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを収集し、無線装置位置を推定し、装置位置推定結果を出力する。なお、以降の説明において、「無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさ」を「無線装置間距離データ等」と称する場合もある。
図3の位置推定装置20は、無線装置間距離測定データ収集部201、無線装置間距離更新部202、無線装置位置推定部203、重みづけ補正部204および幾何学補正部205を含む、構成になっている。
無線装置間距離測定データ収集部201は、各無線装置11乃至1nに対して無線装置間距離の測定を指示して、各無線装置11乃至1nから無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさとを測定データとして収集し、蓄積して整理する。前述したように、無線装置11乃至1nは、所定の周期で無線装置間距離の測定を行い、その測定データを位置推定装置20に逐次報告してくる。
無線装置間距離測定データ収集部201で収集した、無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさ(測定データ)は、無線装置間距離更新部202に送られる。
無線装置間距離更新部202では、次の二つに基づいて、更新した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを算出する。一つは、過去の無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさである。もう一つは、今回、無線装置間距離測定データ収集部201で収集した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさである。
ここで、過去の無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさとは、これまでに無線装置間距離更新部202に送られた無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさをもとに更新された無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさのことである。無線装置間距離更新部202内に存在する記憶装置または記憶領域に、蓄積されたものである。
無線装置位置推定部203では、無線装置間距離更新部202で更新された無線装置間距離、および、絶対位置が既知の無線装置の位置情報に基づいて、未知の無線装置の位置を推定する。無線装置位置推定処理の詳細については後述する。
ここで、基本的には、無線装置の位置は相対位置として表現される。つまり、基準とする無線装置を決め、その無線装置の座標を基準とした相対座標で他の無線装置の装置位置が表現されるものとする。ただし、絶対位置が既知の無線装置が存在する場合は、その無線装置位置が基準となり、その絶対位置情報を利用して、その既知の無線装置の数に応じた自由度を許容した相対位置もしくは絶対位置を推定する。
重みづけ補正部204では、無線装置位置推定部203で推定された無線装置の位置の補正を行う。この位置補正には、該無線装置の位置に加え、無線装置間距離更新部202で更新された無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを用いる。重みづけ補正処理の詳細については、後述する。
幾何学補正部205では、重みづけ補正部204で補正を行った無線装置の推定位置に対し、残留している回転誤差や鏡面誤差に対する補正を行い、結果出力する。幾何学補正処理の詳細については後述する。
(実施形態の動作)
次に、本発明の一実施形態の位置推定方法を説明する。図4は、本発明の一実施形態の位置推定方法の処理の流れを説明するフロー図である。
最初に、位置推定装置20は各無線装置11乃至1nに対して、周辺の無線装置との間の距離の測定開始を指示する(ステップS301)。例えば、図示しない外部装置から位置推定動作の開始を指示されると、位置推定装置20では無線装置間距離測定データ収集部201が各無線装置11乃至1nに対する測定開始指示を出すものとする。
測定開始の指示を受けた無線装置11乃至1nは、前述のごとく、無線信号の送受信により他の無線装置との間の距離を測定し、該距離の測定に用いた無線信号の受信品質に基づいて距離測定値の確からしさとを算出して、位置推定装置20に報告する。そして、無線装置11乃至1nは、この測定と報告を所定の周期で繰り返して実行する。
位置推定装置20は測定データの無線装置間距離と該距離の確からしさを受信する(ステップS302)。位置推定装置20の無線装置間距離測定データ収集部201が、各無線装置11乃至1nが報告する無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを逐次収集する。
無線装置間距離測定データ収集部201は、収集した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを、無線装置間距離更新部202に転送する。
無線装置間距離更新部202は、その無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさ、および、過去の測定結果の更新結果に基づいて、無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを更新する(ステップS303)。この無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさの更新は、無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさの測定データを受けて行われる。
測定データまたは更新した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさは、次回の無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさの更新処理のために、無線装置間距離更新部202内に存在する記憶装置または記憶領域に格納しておく。この格納と同時に、更新した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを、無線装置位置推定部203に転送する。
無線装置位置推定部203では、無線装置間距離更新部202から転送された無線装置間距離をもとに、各無線装置11乃至1nの位置を推定する(ステップS304)。ここで推定する位置は、絶対位置が既知の無線装置の数に応じて自由度を持たせたような相対位置もしくは絶対位置とする。
例えば、もし、絶対位置が既知の無線装置が存在しない場合は、特定の基準となる無線装置を決め、その位置を原点として、他の無線装置の相対位置座標を推定する。もし、絶対位置が既知の無線装置が1つ存在する場合は、その無線装置を基準とした相対位置を推定する。もし、絶対位置が既知の無線装置が2つ存在する場合は、その2つの無線装置を結ぶ線分を基準とした相対位置を推定する。この場合、2次元空間における位置推定の場合は、その線分に対する鏡面写像を許容するような自由度となる。また、3次元空間における位置推定の場合は、その線分を含む平面に対する鏡面写像、および、その線分を中心とする回転写像を行った位置関係になることを許容するような自由度となる。
もし、絶対位置が既知の無線装置が3つ存在する場合は、それらの無線装置位置が一直線に並ぶ場合を除き、それらの無線装置位置を含む平面を基準とした相対位置を推定する。この場合、2次元空間における位置推定の場合は、自由度を持たない、絶対位置の推定となり、3次元空間における位置推定の場合は、その平面に対する鏡面写像を許容するような位置推定となる。
もし、絶対位置が既知の無線装置が4つ以上存在する場合は、それらの無線装置位置が1つの平面内に存在する場合を除き、自由度を持たない、絶対位置の推定となる。
無線装置位置推定部203は、無線装置間距離更新部202から転送された無線装置間距離および無線装置間距離の確からしさ、そして、無線装置位置推定部203において求められた無線装置位置を、重みづけ補正部204に転送する。
重みづけ補正部204では、無線装置位置推定部203において求められた無線装置位置を、無線装置間距離の確からしさに基づいて補正する(ステップS305)。重みづけ補正部204では、同時に、無線装置位置の確からしさも求める。重みづけ補正部204で補正された無線装置位置、および、その確からしさは、幾何学補正部205に転送される。
幾何学補正部205では、重みづけ補正部204で補正を行った無線装置の推定位置に残留している回転誤差や鏡面誤差に対する補正を、位置が既知の無線装置の位置情報を利用して行う(ステップS306)。
幾何学補正部205は、更新した無線装置の位置を装置位置推定結果として、図示しない外部装置に出力する(ステップS307)。
そして、位置推定装置20は、処理の終了条件を確認し(ステップS308)、終了条件に至ってない場合には(ステップS308のNO)、再測定データに基づく更新処理を再度実行するように無線装置間距離更新部202に指示を出す。この場合は、ステップS302からステップS308の処理が繰り返される。
また、ステップS308において、終了条件に達した場合には(ステップS308のYES)、位置推定装置20は処理を終了する。
ここで、終了条件は任意に設定できる。たとえば、図示しない外部装置から終了指示を受けた場合を、終了の条件としてもよい。
次に、本発明の一実施形態の位置推定用記録媒体について、説明する。本発明の一実施形態の位置推定用記録媒体は、位置推定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。以下、この位置推定プログラムを説明する。図5は、本発明の一実施形態の位置推定プログラムが実行される、本発明の一実施形態の位置推定装置のハードウェア構成を示すブロック図である。図5の位置推定装置20は、無線回路401、プロセッサ402、命令メモリ403、共有メモリ404およびデータメモリ405を含む、構成になっている。図5の位置推定装置20では、各構成要素の各機能を提供するプログラムを、プロセッサ処理装置上のプロセッサ402で実行することにより、ソフトウェア的に実現してもよい。
上記プログラムは位置推定用記録媒体、例えば、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記録デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの光学記録媒体などの形態で、流通され得る。このような記録媒体に記録されたプログラムを読み込んで、本実施形態の機能をソフトウェア的に実現してもよい。
図5では、各無線装置が取得した無線装置間距離データ等は位置推定装置20に無線伝送される。位置推定装置20は、無線回路401で無線装置間距離データ等を受信して一旦共有メモリ404に格納する。命令メモリ403には、無線装置位置推定機能、無線装置間距離更新機能、移動ベクトル生成機能および無線装置位置更新機能の各手順を記述したプログラムが格納されている。共有メモリ404に格納された無線装置間距離データ等は、プロセッサ402が命令メモリ403に格納された各プログラムを実行することにより処理されて、各無線装置の位置の推定処理が行われる。
本発明の一実施形態の位置推定プログラムが実現する機能手段の構成を、図6に示す。本実施形態の位置推定プログラムは、プロセッサ402を、距離測定データ収集機能手段501、無線装置間距離更新機能手段502、無線装置位置推定機能手段503、重みづけ補正機能手段504、幾何学補正機能手段505として、機能させる。
距離測定データ収集機能手段501は、各無線装置が所定の周期で出力する、無線信号を送受信して測定した他の無線装置との間の装置間距離と、該装置間距離の測定に用いた無線信号の受信品質に基づいて算出した該装置間距離の確からしさとを収集する。
無線装置間距離更新機能手段502では、次の二つに基づいて、更新した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを算出する。一つは、過去の無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさである。もう一つは、距離測定データ収集機能手段501で収集した無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさである、
ここで、過去の無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさとは、過去に無線装置間距離更新機能手段502で算出された無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさであり、データメモリ405に格納されたものである。
無線装置位置推定機能手段503は、無線装置間距離更新機能手段502によって更新された無線装置間距離、および、絶対位置が既知の無線装置の位置情報に基づいて、未知の無線装置の位置を推定する。
重みづけ補正機能手段504は、無線装置位置推定機能手段503で推定された無線装置位置の補正を行う。この位置補正には、該無線装置位置に加え、無線装置間距離更新機能手段502で更新された無線装置間距離と無線装置間距離の確からしさを用いる。
幾何学補正機能手段505は、重みづけ補正機能手段504で補正を行った無線装置の推定位置に残留している回転誤差や鏡面誤差に対する補正を行う。こうしてプロセッサ402は位置推定プログラムにより、各無線装置が出力する装置間距離と距離測定値の確からしさとによる測定データから、各無線装置の相対位置と相対位置の確からしさを算出して、装置位置推定結果として出力する。
(実施形態の効果)
本実施形態による位置推定システムでは、過去の装置間距離および過去の装置間距離の確からしさと、新たに収集した装置間距離および装置間距離の確からしさと、位置が既知の無線装置の位置情報に基づいて、未知の無線装置の位置を推定している。
これにより本実施形態では、無線装置が相互に無線通信を行うことで相対的な位置関係を把握するという用途において、高い精度で無線装置の位置推定を行うことができる。
(具体例)
以下、図7乃至図9を参照して、無線装置11乃至1nによる他の無線装置との間の距離の算出手法の具体例について、説明する。
<無線装置間距離の算出>
図2の各無線装置11乃至1nは、他の無線装置との間で無線通信を行い、信号の伝搬遅延時間を測定して距離を算出する。伝搬遅延時間を測定する方法としては、いくつかの方法がある。例えば、各無線装置11乃至1nがネットワークシステム内で共通のタイマーを保持し、他の無線装置からの信号の送信時刻と、その信号の受信時刻との差から距離を算出するようにしてもよい。また、信号が2つの無線装置間を往復する時間を計測し、その計測した往復時間から2つの無線装置間の距離を算出するようにしてもよい。特許文献6が開示する遅延測定回路では、送信側が送信したタイミングパルス信号を、受信側で折り返して送信側が再受信するラウンドトリップ時間から距離を算出している。
図7は、本発明の一実施形態の位置推定システムで用いる無線装置の構成例を示すブロック図である。図7の無線装置30は、図2の無線装置11乃至1nの具体例を示している。本実施形態の無線装置では、送信側が送信した、拡散符号を用いて拡散されたタイミングパルス信号を、受信側で折り返して送信側に再受信するラウンドトリップ時間から距離を算出する方法を採用している。
本実施形態の無線装置30は、タイミングパルス信号生成回路601とデータ変調回路602とを含む送信部(TX:Transmitter)、および遅延測定回路604とデータ復調回路605とを含む受信部(RX:Receiver)を備える。その他に、無線信号の送信回路である送信RF(Radio Frequency)回路603、無線信号の受信回路である受信RF回路606、およびプロセッサ608を備えた制御回路607を含む、構成になっている。
各無線装置30は、タイミングパルス信号生成回路601を用いて作成したタイミングパルス信号を周辺の他の無線装置に送信し、折り返して戻ってきたタイミングパルス信号の時間差を、遅延測定回路604を用いて測定する。
このとき、各無線装置30は、通信が可能な範囲の複数の他の無線装置から折り返して戻ってきたタイミングパルス信号を、受信することになる。そして、各無線装置30は、他の無線装置がタイミングパルス信号を折り返す際に挿入する識別情報により、どの無線装置から戻ってきたタイミングパルス信号であるかを識別することができる。
制御回路607は、遅延測定回路604が出力するタイミングパルス信号の送受信の時間差に基づいて、他の無線装置との間の距離を算出する。
また、各無線装置30は、遅延時間を測定するとともに、その遅延時間を測定するときに用いた受信信号のSN(Signal to Noise)比および受信信号の遅延広がりも、測定する。この受信信号の遅延広がりは、遅延スプレッドとも称するものである。受信信号のSN比および遅延広がりは、後述するように、装置間距離測定値の確からしさの算出に用いる。なお、遅延広がりは、反射波によるマルチパスの遅延特性を表すパラメータで、電力遅延プロファイルの遅延時間に対する標準偏差を表す。
なお、遅延時間の測定に基づいて各無線装置30が装置間距離を算出する代わりに、特定の無線装置が遅延時間等を解析して装置間距離を算出するように構成してもよい。その場合、遅延時間を測定した各無線装置は、測定した遅延時間をデータ変調回路602で変調し、送信RF回路603を介して特定の無線装置に送信する。そして、特定の無線装置では、受信RF回路606を介して受信した無線信号をベースバンド信号に変換し、データ復調回路605でデータを復調し、制御回路607で遅延時間を解析する。
図8は、無線装置30の遅延測定回路604の構成例を示すブロック図である。また、図9は、無線装置30における受信信号の電力プロファイルの例を示す波形図である。
遅延測定回路604は図8に示すように、マッチドフィルタ701、相関係数生成回路702、電力演算回路703、およびピーク検出回路704を含む、構成になっている。
図7の受信RF回路606で受信された周波数が、マッチドフィルタ701に最適な周波数にダウンコンバートされて、マッチドフィルタ701に入力される。同時に、相関係数生成回路702でタイミングパルス信号用の相関係数が、マッチドフィルタ701に与えられる。マッチドフィルタ701は、入力データとタイミングパルス信号の符号列との相関値を計算して、その相関の程度に応じた相互相関ベクトル値を出力する。マッチドフィルタ701が出力した相互相関ベクトル値は、電力演算回路703で電力に変換され、電力プロファイルが生成される。この電力プロファイルは、図9のようなピークを持つ波形となる。
電力演算回路703が出力した電力プロファイルは、ピーク検出回路704に入力される。ピーク検出回路704が該電力プロファイルのピーク点の時間を測定することにより、タイミングパルス信号の到達時間が求められる。また、この電力プロファイルから遅延広がりも求めることができる。
<無線装置間距離の確からしさの算出>
受信信号のSN比(r)および遅延広がり(d)を用いて、無線装置間距離の確からしさ(σ)を算出する。無線装置間距離の確からしさ(σ)は、その無線装置間距離の測定値の標準偏差を表しており、最も確からしいときは0となるような正の実数値となる。
無線装置間距離の確からしさ(σ)は、下記の式で求める。
Figure 2016125489
ここで、関数f(d)、g(r)は多項式関数である。その係数は無線装置固有の値であり、無線装置毎にあらかじめ測定し、引数に対してフィッティングして求めておく。
例えば、関数f(d)が
Figure 2016125489
という式で表されるとすると、係数aは実測結果からフィッティングして求めるという意味である。
なお、本具体例では、無線装置間距離の確からしさ(σ)を各無線装置で計算するとしているが、前述したような特定の無線装置で計算してもよい。また、さらに、無線装置間距離と共に無線品質データを位置推定装置20に送って、位置推定装置20が算出するように構成してもよい。
次に、位置推定装置20の無線装置間距離更新部202における無線装置間距離および無線装置間距離の確からしさの更新手法の具体例について説明する。
<無線装置間距離情報の更新>
無線装置間距離更新部202では、今回測定された無線装置間距離およびその確からしさと、過去の更新結果を用いて、重みづけ平均化処理することにより更新した無線装置間距離およびその確からしさを求める。
ここでは、無線装置間距離の確からしさの表現に標準偏差値を用いる。
まず、過去の無線装置間距離の確からしさに関して、時間経過に伴い、その距離情報の精度が劣化していることを、以下の式を用いて表現する。
Figure 2016125489
ここで、dprevは過去の無線装置間距離の更新結果、dcurrは一定時間経過後の過去の無線装置間距離の更新結果を示す。σprevは過去の無線装置間距離の標準偏差の更新結果、σcurrは一定時間経過後の過去の無線装置間距離の標準偏差の更新結果を示す。efgtは忘却係数、tprogは前回更新時からの経過時間を示す。忘却係数efgtはシステムや状態に対して与えられる1以上の実数の定数で、時間経過に伴う無線装置位置の変化の度合いを示す。
次に、無線装置間距離およびその標準偏差値を更新する。無線装置間距離の更新には、最尤推定法を用いた重みづけ加算による平均化処理を用いる。
Figure 2016125489
ここで、dmeasは今回測定された無線装置間距離を、σmeasは今回測定された無線装置間距離の標準偏差値を、daveは更新された無線装置間距離を、σaveは更新された無線装置間距離の標準偏差値を示す。
更新された無線装置間距離dave、および更新された無線装置間距離の標準偏差値σaveは、次回の無線装置間距離情報の更新処理のため記憶装置または記憶領域に保管しておく。
次に、位置推定装置20の無線装置位置推定部203における無線装置位置の推定処理手法の具体例について、説明する。
<無線装置位置の推定>
無線装置位置推定部203では、無線装置間距離更新部202で更新された無線装置間距離を用いて、位置が未知の無線装置の位置推定を行う。以降の説明では、位置が既知の無線装置をアンカーノード、位置推定対象の無線装置をターゲットノード、位置推定済みの無線装置を疑似アンカーノードと呼ぶ。
複数存在する位置が未知の無線装置の位置推定は、その無線装置1つずつ順に行っていく。その順番は、後述する位置推定ソーティング手法により決定する。
ターゲットノードの位置推定は、図10のように、アンカーノードおよび疑似アンカーノードからの無線装置間距離情報を用いて行う。位置推定を行ったターゲットノードは、その後の位置推定処理において、疑似アンカーノードとして使用できるようになるため、ターゲットノードを推定するために用いられる疑似アンカーノード数は、徐々に増加していく。
ターゲットノードの位置推定には最小2乗法を用いる。最小2乗法の評価関数E(t)は以下の式で表される。
Figure 2016125489
ここで、tはターゲットノードの位置ベクトルを示し、はそのターゲットノードとの無線装置間距離情報が与えられているアンカーノード、もしくは疑似アンカーノードの位置ベクトルを示す。dはそのアンカーノードもしくは疑似アンカーノードに対応する無線装置間距離更新部202にて更新された無線装置間距離を示す。iはそのアンカーノードもしくは疑似アンカーノードの番号を示す。
最小2乗法では、評価関数E(t)が最小となるターゲットノードの位置ベクトルtを求める。そのようなターゲットノードの位置ベクトルtを求めるためには、しばしば最急降下法が用いられる。最急降下法では、以下の式で表すような漸化式を用いて、演算を繰り返すことにより、ベクトルを徐々に評価関数E(t)が最小となるターゲットノードの位置ベクトルtに近づけていく。
Figure 2016125489
ここで、μはステップサイズと呼ばれる定数で、収束速度を制御するために用いられる。ステップサイズは、推定精度や処理速度に応じた適切な値に設定する必要がある。また、繰り返し回数も同様に適切な回数に設定する必要がある。繰り返し回数に関しては、最大の繰り返し回数を設定しておき、評価関数E(t)の導関数の絶対値がしきい値以下になったら途中で打ち切るという手法がしばしば用いられる。
最小2乗法では、アンカーノードや疑似アンカーノードの位置等によって、正しい解と異なる位置に評価関数の値が極小となるような解が存在する場合がある。このような解を局所解と呼ぶが、最急降下法を用いた最小2乗法の解法を用いた場合、位置ベクトルの初期値や測定誤差の影響等により、このような局所解に収束してしまうことがある。
局所解に収束する確率を低減し、かつ、上記の漸化式の繰り返し回数を削減するため、アンカーノードもしくは疑似アンカーノードの内、もっともターゲットノードとの距離が短いノードの位置ベクトルをターゲットノードの位置ベクトルの初期値とする。
このような処理を位置が未知の無線装置に対して繰り返し行うことにより、距離情報が不足するために位置推定が不可能な無線装置を除く全ての、位置が未知の無線装置の位置推定を行う。
<位置推定ソーティング>
前述のように、複数存在する位置が未知の無線装置の位置推定は、その無線装置1つずつに対して順に行っていく。位置推定を行ったノードは、それ以降の位置推定に用いられる疑似アンカーノードに組み入れられる。最初の方で間違ったところに位置推定してしまうと、それ以降の位置推定に大きな影響を与えてしまうため、位置推定を行う無線装置の順番を適切に設定する必要がある。
最初は疑似アンカーノード数が少ないため、主にアンカーノードを用いて、ターゲットノードの位置推定を行う。ターゲットノードがアンカーノードの重心に近いときは、局所解が発生しにくいため、アンカーノードの重心に近い順に位置推定を行うことで、平均位置推定誤差が小さくなる。
ところが、位置推定前には、各無線装置の位置が分からないため、アンカーノードの重心に近い順に正しく並べ替えることは容易でない。
そこで、以下の2手法の内いずれかを用いる。
ソーティング手法1: アンカーノードとの最大距離と最小距離の差が小さいノードから順に推定する。
ソーティング手法2: アンカーノードとの平均距離が小さいノードから順に推定する。
上記2手法とも無線装置の配置により、例外となるケースが存在するため、どちらの手法が良いとは言えないが、上記ソーティングのいずれかを実施することによって、ソーティングを行わない場合より、平均推定誤差を低減できる。
<推定結果の選択>
前述のように位置推定ソーティング手法には2手法があり、そのどちらがよいかは、位置推定前には分からない。そこで、その両方のソーティング手法を用いて位置推定を行い、推定品質の評価を行い、より推定品質の高い位置推定値を選択する。図11に推定結果の選択の流れを示す。
まず、手法1の位置推定ソーティングを行い、位置推定し、その推定品質の測定を行う(ステップS1001、ステップS1003、ステップS1005)。次に、手法2の位置推定ソーティングを行い、位置推定し、その推定品質の測定を行う(ステップS1002、ステップS1004、ステップS1006)。最後に、上記2手法を用いた推定品質を比較し、品質が高い位置推定結果を選択する(ステップS1007)。
推定品質の評価関数Eには、以下の式を用いる。
Figure 2016125489
ここで、はi番目の無線装置の位置ベクトルの推定値(アンカーノードの場合はその位置ベクトル)、はj番目の無線装置の位置ベクトルの推定値(アンカーノードの場合はその位置ベクトル)を示す。dijはi番目の無線装置とj番目の無線装置間の距離を示す。評価関数Eの値が小さい方がより品質が高い。
次に、位置推定装置20の重みづけ補正部204における無線装置位置の重みづけ補正手法の具体例について、説明する。
<重みづけ補正処理>
重みづけ補正部204では、無線装置位置推定部203において求められた無線装置位置を、無線装置間距離の確からしさに基づいて補正し、同時に、補正した無線装置位置の確からしさも求める。
重みづけ補正処理は、図12のように、アンカーノードを除くノードに対し実施し、それを事前に設定した回数だけ繰り返す。これは、重みづけ補正を行うことにより、補正したノードの位置がずれ、それが他のノードの重みづけ補正に影響を与えるため、対象となる全ノードに対する重みづけ補正処理を繰り返すことにより、配置変動を徐々に収束させるために行う。繰り返し回数は、システム毎に、その収束状況から経験的に求める。
重みづけ補正は、図13のように、重みづけ補正対象ノードの近隣ノードから、その重みづけ補正対象ノードに向かって伸び、かつ、対応する無線装置間距離を持つベクトルを求める。さらに、そのベクトルの端点の位置ベクトルおよびその確からしさを求め、その複数の端点の位置ベクトルと確からしさに対して重みづけ加算することによって求める。また、同時に、その重みづけ補正対象ノードの位置ベクトルの確からしさもその複数の端点の位置ベクトルの確からしさから求める。
ここで、近隣ノードとは、重みづけ補正対象のノードとの無線装置間距離、および、それ自身の位置ベクトルの確からしさが分かっているノードを示すものとする。
配置収束過程における最初のターンの最初の重みづけ補正処理では、位置ベクトルの確からしさが分かっているノードはアンカーノードしかない。重みづけ補正処理を行っていくことによって、徐々に位置ベクトルの確からしさが分かっているノードが増えていき、2ターン目になると、殆どのノードで、その位置ベクトルの確からしさが求められていることになる。
重みづけ補正処理の式を以下に示す。
Figure 2016125489
ここで、newは重みづけ補正後の対象ノードの位置ベクトル、δtnewは重みづけ補正後の対象ノードの位置ベクトルの標準偏差、tは重みづけ補正対象ノードの位置ベクトルとする。は近隣ノードの位置ベクトル、δaは近隣ノードの位置ベクトルの標準偏差、dは測定距離、δdは測定距離dの標準偏差、Nは近隣ノード数とする。ここで、重みづけ補正後の対象ノードの位置ベクトルの標準偏差はスカラー量であり、重みづけ補正後の対象ノードの位置ベクトルの確からしさを示す。近隣ノードの位置ベクトルの標準偏差はスカラー量であり、近隣ノードの位置ベクトルの確からしさを示す。位置ベクトルの標準偏差は、位置ベクトルを構成する各成分ごとに算出した分散の全ての成分の和の平方根で表される。
次に、位置推定装置20の幾何学補正部205における無線装置位置の幾何学補正手法の具体例について説明する。
<幾何学補正処理>
前述のように、幾何学補正部205では、重みづけ補正部204で重みづけ補正を行った無線装置の推定位置に残留している回転誤差や鏡面誤差を低減するために、位置が既知の無線装置の位置情報を利用して、幾何学補正を実施する。
ここで、回転誤差や鏡面誤差とは、図14のように、アンカーノードに対する位置推定対象ノードの集合的なずれを意味する。2次元位置推定の場合は、アンカーノード数が2以上のときに発生し、3次元位置推定の場合は、アンカーノード数が3以上のときに発生する。
幾何学補正処理の大まかな流れを図15に示す。まず、アンカーノードに対し、前述の重みづけ補正処理と同様な処理を行うことによって、アンカーノードの配置を、重みづけ補正部204で重みづけ補正をおこなったノードに合うように緩和させる(ステップS1401)。
次に、緩和したアンカーノード配置と、正しいアンカーノードの配置を比較し、その幾何学的誤差量を検出する(ステップS1402)。最後に、その幾何学的誤差量にしたがって、アファイン変換を用いて、位置推定対象ノードの幾何学補正を実施する(ステップS1403)。
<アンカーノードの緩和処理>
アンカーノードの緩和処理では、前述の重みづけ補正処理と同様な処理を行う。重みづけ補正処理との違いは、重みづけ補正処理ではアンカーノードを除いたノード(位置推定対象ノード)のみに対して補正処理を実施するのに対し、アンカーノード緩和処理では、アンカーノードを含めた全ノードに対して、補正処理を実施する。
もし、重みづけ補正を行った無線装置の推定位置に回転誤差や鏡面誤差が残留している場合、アンカーノードの緩和処理を行うことによって、図16のように、アンカーノードの位置が本来のアンカーノードとずれた位置に収束する。このずれが、残留している回転誤差や鏡面誤差等の幾何学的誤差に相当する。
<幾何学的誤差の検出>
緩和前後のアンカーノードの配置から幾何学的誤差量を算出する。幾何学的補正には、次式のアフィン変換を用いる。緩和前のアンカーノードの配置と緩和後のアンカーノードの配置とは、回転及び平行移動を含むアフィン変換を想定して、次式の関係がある。位置ベクトルを構成する各成分について、次の一般式を想定する。
Figure 2016125489
ここで、は緩和後の各ノードの位置ベクトル、は緩和前の各ノードの位置ベクトル、rは平行移動ベクトル、θは回転角(3次元の位置推定のときは2次元のベクトル)を示す。
幾何学的誤差量としては、上記のアフィン変換パラメータ(r,θ)を算出する。アフィン変換パラメータの算出には、最小2乗法を用いることができる。
幾何学的誤差量算出のための最小2乗法の評価関数E(r,θ)を以下に示す。
Figure 2016125489
ここで、は緩和後のアンカーノードの位置ベクトル、は緩和前のアンカーノードの位置ベクトルを示す。
最小2乗法では、上記の評価関数E(r,θ)が最小になるようなパラメータ(r,θ)を算出する。このようなパラメータを算出する手法として、前述の位置推定のときに利用した最急降下法を用いることができる。
アフィン変換パラメータの算出のために用いる最急降下法では、以下の式で表すような漸化式を用いて、演算を繰り返すことにより、ベクトルθを徐々に評価関数E(r,θ)が最小となるアフィン変換パラメータ(r,θ)に近づけていく。
Figure 2016125489
ここで、μは平行移動ベクトル用のステップサイズを示し、μθは回転角用のステップサイズを示す。これらの定数は、収束速度を制御するために用いられる。
<アフィン変換処理>
幾何学的誤差の検出処理で求めたアフィン変換パラメータを用いて、アンカーノード緩和処理後の位置推定対象ノードの位置ベクトルに対して前述のアフィン変換を実施することにより、幾何学補正を行う。ただし、アフィン変換だけでは、鏡面誤差の補正は行えないため、図17に示すような手法を用いる。
まず、緩和後のノード配置に対してそのまま、アフィン変換パラメータを推定し、アフィン変換を行う(ステップS1602、ステップS1604)。次に、緩和後のノード配置に対して鏡面変換したノード配置に対しても、同様に、アフィン変換パラメータを推定し、アフィン変換を行う(ステップS1601、ステップS1603、ステップS1605)。最後に、その両者の補正結果を比較し、より誤差が小さな方の配置を選択する(ステップS1606)。
ここで、鏡面変換とは、2次元位置推定の場合、アンカーノードの重心付近を通る直線に対する鏡面写像を意味し、3次元位置推定の場合、アンカーノードの重心付近を通る平面に対する鏡面写像を意味する。
また、補正結果の選択では、アンカーノードのアフィン変換後の位置ベクトルと実際のアンカーノードの位置ベクトルとの平均距離が小さな方を選択する。
以上説明した具体例の手法によって、位置が既知の無線装置の位置情報に基づいて、未知の無線装置の位置を推定し、さらに推定された未知の無線装置位置に残留している回転誤差や鏡面誤差等の幾何学的誤差に対する補正を行うことができる。これによって、無線装置が相互に無線通信を行うことで相対的な位置関係を把握するという用途において、高精度の無線装置の位置推定を実現できる。
以上、本発明の好ましい実施形態やその具体例を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲に含まれることはいうまでもない。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、前記一つの無線装置が算出した前記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集するデータ収集手段と、前記データ収集手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む位置推定装置。
(付記2)前記測定データの装置間距離は、一つの無線装置が前記他の無線装置と無線信号を送受信して測定されたものである、付記1に記載の位置推定装置。
(付記3)前記測定データの装置間距離の確からしさは、前記装置間距離の測定に用いた前記無線信号の受信品質に基づいて算出されたものである、付記1又は付記2に記載の位置推定装置。
(付記4)一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、前記一つの無線装置が算出した前記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新する無線装置間距離更新手段と、前記無線装置間距離更新手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む位置推定装置。
(付記5)前記無線装置位置推定手段は、位置推定を行う無線装置の順番を位置が既知の無線装置との距離を基にしてソーティングする、付記4に記載の位置推定装置。
(付記6)前記ソーティング手法として、位置が既知の無線装置との最大距離と最小距離の差が小さい無線装置から順に推定する、付記5に記載の位置推定装置。
(付記7)前記ソーティング手法として、位置が既知の無線装置との平均距離が小さい無線装置から順に推定する、付記5に記載の位置推定装置。
(付記8)前記ソーティング手法として、複数のソーティング手法を用いてソーティングし、位置推定した結果からもっとも推定結果の評価値が高いものを選択する、付記5に記載の位置推定装置。
(付記9)前記評価値として、位置が既知の無線装置の位置と推定した無線装置の位置の距離と、前記測定した装置間距離の差を2乗し、全ての位置が既知の無線装置に対して加算した結果がより小さいものを評価値が高いものとする、付記8に記載の位置推定装置。
(付記10)前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記推定された未知の無線装置位置の補正を行う重みづけ補正手段をさらに含む、付記4乃至付記9のいずれか一つに記載の位置推定装置。
(付記11)前記重みづけ補正手段は、位置が既知の無線装置を除く無線装置に対し順に重みづけ補正を実施し、対象となる無線装置に対する重みづけ補正が一通り終わった後、また最初の対象となる無線装置から順に重みづけ補正を実施することを、複数回繰り返す、付記10に記載の位置推定装置。
(付記12)前記重みづけ補正は、重みづけ補正対象ノードの近隣ノードから、その重みづけ補正対象ノードに向かって伸び、かつ、対応する無線装置間距離を持つベクトルを求め、そのベクトルの端点の位置ベクトルおよびその確からしさを求め、その複数の端点の位置ベクトルと確からしさに対して重みづけ加算することによって求める、付記11に記載の位置推定装置。
(付記13)前記無線装置のうちで絶対位置が既知の無線装置の位置情報と、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記補正された未知の無線装置位置に残留している幾何学的誤差に対する補正を行う幾何学補正手段をさらに含む、付記10乃至付記12のいずれか一つに記載の位置推定装置。
(付記14)前記幾何学補正手段は、位置が既知の無線装置の位置に対して重みづけ補正を実施することによって、位置が既知の無線装置の疑似的な位置を算出し、その算出した位置と位置が既知の無線装置の実際の位置を比較することにより、その幾何学的誤差量を求め、その幾何学的誤差量に応じて位置が未知の無線装置の位置を幾何学補正する、付記13に記載の位置推定装置。
(付記15)前記幾何学的誤差量の算出において、重みづけ補正を実施した位置が既知の無線装置の位置に対して幾何学的補正を行ったものと、位置が既知の無線装置の実際の位置の差分の2乗の和が最小になるようにする幾何学補正パラメータを求める、付記14に記載の位置推定装置。
(付記16)前記幾何学的補正において、鏡面変換を行った位置が既知の無線装置の位置に対しても重みづけ補正を実施することによって、位置が既知の無線装置の疑似的な位置を算出し、その算出した位置と位置が既知の無線装置の実際の位置を比較することにより、その幾何学的誤差量を求め、その幾何学的誤差量に応じて位置が未知の無線装置の位置を幾何学補正し、鏡面変換を行わなかったものと、鏡面変換を行ったものとの幾何学補正結果を比較し、より誤差が小さな方の配置を選択する、付記14に記載の位置推定装置。
(付記17)前記幾何学的補正結果の比較において、位置が既知の無線装置の幾何学補正結果の位置と位置が既知の無線装置の実際の位置との平均距離が小さな方を選択する、付記16に記載の位置推定装置。
(付記18)前記幾何学補正手段は、前記補正された各無線装置の相対位置もしくは絶対位置に残留している回転誤差や鏡面誤差に対する補正を行う、付記13乃至付記17のいずれか一つに記載の位置推定装置。
(付記19)お互いに無線信号を送受信して他の無線装置との間の装置間距離を測定し、該装置間距離の測定に用いた前記無線信号の受信品質に基づいて装置間距離の確からしさを算出し、測定された前記装置間距離と前記算出された装置間距離の確からしさとを所定の周期で出力する、複数の無線装置と、前記複数の無線装置から、測定された前記装置間距離と前記算出された装置間距離の確からしさとを収集して、前記各無線装置の装置相対位置を算出して装置位置推定結果を出力する位置推定装置とを、含み、前記位置推定装置は、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新する無線装置間距離更新手段と、前記無線装置間距離更新手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、備える位置推定システム。
(付記20)前記位置推定装置は、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記推定された未知の無線装置位置の補正を行う重みづけ補正手段をさらに含む、付記19に記載の位置推定システム。
(付記21)前記位置推定装置は、前記無線装置のうちで絶対位置が既知の無線装置の位置情報と、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記補正された未知の無線装置位置に残留している幾何学的誤差に対する補正を行う幾何学補正手段をさらに含む、付記20に記載の位置推定システム。
(付記22)測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新し、
前記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する、位置推定方法。
(付記23)前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記推定された未知の無線装置位置の補正を行う、付記22に記載の位置推定方法。
(付記24)前記無線装置のうちで絶対位置が既知の無線装置の位置情報と、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記補正された未知の無線装置位置に残留している幾何学的誤差に対する補正を行う、付記23に記載の位置推定方法。
(付記25)プロセッサに、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとの更新処理を実行させ、
前記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置の推定処理を実行させる、位置推定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な位置推定用記録媒体。
(付記26)前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記推定された未知の無線装置位置の補正処理をさらに実行させる、付記25に記載の位置推定用記録媒体。
(付記27)前記無線装置のうちで絶対位置が既知の無線装置の位置情報と、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記補正された未知の無線装置位置に残留している幾何学的誤差に対する補正処理をさらに実行させる、付記26に記載の位置推定用記録媒体。
以上、上述した実施形態を模範的な例として本発明を説明した。しかしながら、本発明は、上述した実施形態には限定されない。即ち、本発明は、本発明のスコープ内において、当業者が理解し得る様々な態様を適用することができる。
この出願は、2015年2月3日に出願された日本出願特願2015−19558号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 位置推定部
2 データ収集部
3 無線装置位置推定部
10 位置推定システム
11、12、13、1n 無線装置
20 位置推定装置
30 無線装置
101 無線装置間距離更新部
102 無線装置位置推定部
103 重みづけ補正部
104 幾何学補正部
201 無線装置間距離測定データ収集部
202 無線装置間距離更新部
203 無線装置位置推定部
204 重みづけ補正部
205 幾何学補正部
401 無線回路
402 プロセッサ
403 命令メモリ
404 共有メモリ
405 データメモリ
501 距離測定データ収集機能手段
502 無線装置間距離更新機能手段
503 無線装置位置推定機能手段
504 重みづけ補正機能手段
505 幾何学補正機能手段
601 タイミングパルス信号生成回路
602 データ変調回路
603 送信RF回路
604 遅延測定回路
605 データ復調回路
606 受信RF回路
607 制御回路
608 プロセッサ
701 マッチドフィルタ
702 相関係数生成回路
703 電力演算回路
704 ピーク検出回路

Claims (10)

  1. 一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、前記一つの無線装置が算出した前記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集するデータ収集手段と、
    前記データ収集手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む位置推定装置。
  2. 一つの無線装置が測定した他の無線装置との間の装置間距離と、前記一つの無線装置が算出した前記他の無線装置との装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新する無線装置間距離更新手段と、
    前記無線装置間距離更新手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、含む位置推定装置。
  3. 前記無線装置位置推定手段は、位置推定を行う無線装置の順番を位置が既知の無線装置との距離を基にしてソーティングする、請求項2に記載の位置推定装置。
  4. 前記ソーティング手法として、位置が既知の無線装置との最大距離と最小距離の差が小さい無線装置から順に推定する、請求項3に記載の位置推定装置。
  5. 前記ソーティング手法として、位置が既知の無線装置との平均距離が小さい無線装置から順に推定する、請求項3に記載の位置推定装置。
  6. 前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記推定された未知の無線装置位置の補正を行う重みづけ補正手段をさらに含む、請求項2乃至請求項5のいずれか一項に記載の位置推定装置。
  7. 前記無線装置のうちで絶対位置が既知の無線装置の位置情報と、前記更新された装置間距離と、前記更新された装置間距離の確からしさとを用いて、前記補正された未知の無線装置位置に残留している幾何学的誤差に対する補正を行う幾何学補正手段をさらに含む、請求項2乃至請求項6のいずれか一項に記載の位置推定装置。
  8. お互いに無線信号を送受信して他の無線装置との間の装置間距離を測定し、該装置間距離の測定に用いた前記無線信号の受信品質に基づいて装置間距離の確からしさを算出し、測定された前記装置間距離と前記算出された装置間距離の確からしさとを所定の周期で出力する、複数の無線装置と、
    前記複数の無線装置から、測定された前記装置間距離と前記算出された装置間距離の確からしさとを収集して、前記各無線装置の装置相対位置を算出して装置位置推定結果を出力する位置推定装置とを、含み、
    前記位置推定装置は、
    測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新する無線装置間距離更新手段と、
    前記無線装置間距離更新手段が収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する無線装置位置推定手段とを、備える位置推定システム。
  9. 測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとを更新し、
    前記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置を推定する、位置推定方法。
  10. プロセッサに、
    測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データを収集し、蓄積する装置間距離と、装置間距離の確からしさとの更新処理を実行させ、
    前記収集した測定データと、過去に収集された、測定した他の無線装置との間の装置間距離と、装置間距離の確からしさとに関わる測定データとから、位置が未知の無線装置の位置の推定処理を実行させる、位置推定プログラムが記録されたコンピュータ読み取り可能な位置推定用記録媒体。
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