JP2008267973A - 測位システム、移動通信端末、測位方法、測位サーバ、測位用icチップ、及び測位プログラム - Google Patents

測位システム、移動通信端末、測位方法、測位サーバ、測位用icチップ、及び測位プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】移動通信端末が送信又は受信する電波にマルチパスによる遅延が生じた場合であっても、移動通信端末の測位をより正確に行うことができるようにする。
【解決手段】本発明の測位システム1は、セルラ端末10の位置を測位するシステムである。送受信部21がセルラ端末10から電波を受信する。伝搬時間算出部22が、受信された電波に関する伝搬時間を算出する。位置算出部31が、算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、セルラ端末10の位置を算出する。よって、受信した電波がマルチパスによる遅延が生じた遅延波であっても、その伝搬遅延分を補正するので、より正確にセルラ端末10の測位を行うことができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動通信端末の位置を測定する測位システム、移動通信端末、測位方法、測位サーバ、測位用ICチップ、及び測位プログラムに関する。
従来から、電波を用いて移動通信端末の位置を測位する測位システムがある。この種の測位システムでは、複数の発信源から発信される電波を移動通信端末が受信し、各電波の伝搬時間から発信源と移動通信端末との間の距離を算出する。そして、算出した距離と発信源の位置とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する。このような測位システムとしては、発信源として人工衛星を用いたGPS(Global Positioning System)やセルラシステムにおける基地局を用いたAFLT(Advanced Forward Link Trilateration)が知られている。
Yulin Zhao,"Standardization ofMobile Phone Positioning for 3G Systems",IEEE CommunicationsMagazine,p.p.108-116,July2002. Samir S.Soliman and Charles E.Wheatley,"Geolocation technologies and applicatons forthird generationwireless",Wireless Communications and Mobile Computing,vol.2,p.p.229-251,2002.
ところで、セルラシステムのような送受信アンテナ間で見通し確保が困難な移動通信では,発信源からの電波は周囲の地物や建物などで反射や回折を受け、様々な経路を通って移動通信端末に到達する。この電波伝搬は一般的にマルチパス伝搬と呼ばれる。発信源と移動通信端末間に見通しが存在しない場合には、複数の遅延波のみしか受信することができない。その際、上述した測位システムにおいて、移動通信端末が受信した遅延波の伝搬時間から距離を算出することとなるため、その算出距離に誤差が生じる。
そこで本発明は、移動通信端末が送信又は受信する電波にマルチパスによる遅延が生じた場合であっても、移動通信端末の測位をより正確に行うことができる測位システム、移動通信端末、測位方法、測位サーバ、測位用ICチップ、及び測位プログラムを提供することを目的とする。
本発明の測位システムは、移動通信端末の位置を測位する測位システムであって、移動通信端末に到達した電波又は移動通信端末によって送信された電波を受信する受信手段と、受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の測位方法は、移動通信端末の位置を測位する測位方法であって、受信手段が、移動通信端末に到達した電波又は移動通信端末によって送信された電波を受信する受信ステップと、伝搬時間算出手段が、受信ステップにおいて受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出ステップと、位置算出手段が、伝搬時間算出ステップにおいて算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、位置を算出する位置算出ステップと、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、まず、電波の発信手段又は受信手段を備える装置と移動通信端末との間の経路を伝搬した電波が、装置又は移動通信端末において受信され、その電波に関する伝搬時間が算出される。そして、算出された伝搬時間と、その伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する。よって、受信した電波がマルチパスによる遅延が生じた遅延波であっても、その伝搬遅延分を補正するので、より正確に移動通信端末の測位を行うことができる。
本発明の移動通信端末は、自機の位置を測位する移動通信端末であって、電波を受信する受信手段と、受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、自機の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の移動通信端末によれば、まず、電波の発信源と移動通信端末との間の経路を伝搬した電波が受信され、その伝搬時間が算出される。そして、算出された伝搬時間と、その伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する。よって、受信した電波がマルチパスによる遅延が生じた遅延波であっても、その伝搬遅延分を補正するので、より正確に移動通信端末の測位を行うことができる。
本発明の測位サーバは、移動通信端末の位置を測位する測位サーバであって、移動通信端末から電波を受信する受信手段と、受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の測位サーバによれば、まず、測位サーバと移動通信端末との間の経路を伝搬した電波が受信され、その伝搬時間が算出される。そして、算出された伝搬時間と、その伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、移動通信端末の位置を算出する。よって、受信した電波がマルチパスによる遅延が生じた遅延波であっても、その伝搬遅延分を補正するので、より正確に移動通信端末の測位を行うことができる。
好ましくは、補正値は、先頭波の見通し直線(LOS)に対する遅延時間、及び、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の平均に基づいて設定される。好ましくは、補正値は、先頭波の見通し直線(LOS)に対する遅延時間、及び、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の広がりに基づいて設定される。これにより、マルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値を的確に設定することができる。
好ましくは、位置算出手段は、受信手段によって受信された電波のうち最も受信レベルの高い電波に関する伝搬時間に基づいて、移動通信端末の位置を算出する。好ましくは、位置算出手段は、受信手段によって受信された電波のうち最も遅延時間の小さい電波に関する伝搬時間に基づいて、移動通信端末の位置を算出する。これにより、更に遅延による誤差を小さくすることができる。
好ましくは、位置算出手段は、受信手段によって受信された電波のうち履歴情報に存在する電波との遅延時間差が閾値以下である電波の伝搬時間に基づいて、移動通信端末の位置を算出する。これにより、ノイズによる誤検出を抑制することができる。
ところで、本発明は、上記のように測位システム、測位方法、移動通信端末、及び測位サーバの発明として記述できる他に、以下のように測位用ICチップ及び測位プログラムの発明としても記述することができる。これはカテゴリ等が異なるだけで、実質的に同一の発明であり、同様の作用及び効果を奏する。
即ち、本発明の測位用ICチップは、自機の位置を測位する測位用ICチップであって、電波を受信する受信手段と、前記受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、前記伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、自機の位置を算出する位置算出手段と、を備えることを特徴とする。
本発明の測位プログラムは、コンピュータに移動通信端末の位置を測位させる測位プログラムであって、前記移動通信端末から電波を受信する受信機能と、前記受信機能によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出機能と、前記伝搬時間算出機能によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、前記移動通信端末の位置を算出する位置算出機能と、をコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、移動通信端末が送信又は受信する電波にマルチパスによる遅延が生じた場合であっても、マルチパスによる伝搬遅延分の補正を行うことができるので、移動通信端末の測位をより正確に行うことができる。
以下、図面を参照して、本発明に係る測位サーバ、測位システム、測位方法、及び移動通信端末の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
図1は、本実施形態に係る測位システムの構成図である。本実施形態に係る測位システム1は、セルラシステムを利用して、セルラシステムに属するセルラ端末10の位置を測位するシステムである。測位システム1は、セルラ端末10に加えて、複数の(本実施形態では3つ)のセルラ基地局20及び測位サーバ30を含む。セルラ基地局20は、セルラ端末10と電波の送受信が可能な基地局である。測位サーバ30は、セルラ端末10の位置を算出するサーバである。セルラ基地局20と測位サーバ30とは、互いに信号の送受信が可能に構成されている。
セルラ端末10は、セルラ基地局20から、測位用信号S1を乗せた電波を受信して、それに対する応答信号S2を乗せた電波をセルラ基地局20に返信する。なお、セルラ端末10は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び無線通信モジュール等のハードウェアを備える。これらのハードウェアが、プログラム等により動作することによりセルラ端末10の機能が発揮される。
各セルラ基地局20は、セルラシステムにおける構成要素である一方で、測位システム1においては測位用信号S1(電波)を発信する発信源として機能する。セルラ基地局20は、測位サーバ30から送信される制御信号に応じて、測位用信号S1及び応答信号S2を用いてセルラ端末10との間の距離を算出する。そして、セルラ基地局20は、算出した距離を示す距離情報を測位サーバ30に返信する。なお、各セルラ基地局20は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び無線通信モジュール等のハードウェアを備える。これらのハードウェアがプログラム等により動作することによりセルラ基地局20の機能が発揮される。
測位サーバ30は、各セルラ基地局20とセルラ端末10との間の距離を示す距離情報を各セルラ基地局20から受信する。また、測位サーバ30は、位置算出部31を備える。その位置算出部31は、各距離情報が示すセルラ端末10と各セルラ基地局20との間の距離と、各セルラ基地局20の設置位置とを用いて、セルラ端末10の位置を算出する。
測位サーバ30では、各セルラ基地局20の位置を示す情報(例えば、セルラ基地局20の緯度及び経度を示す情報)をデータベース等で保持しており、セルラ端末10の位置の算出にはこれらの情報が用いられる。位置算出部31は、算出したセルラ端末10の位置を示す位置情報を必要に応じて出力する。なお、測位サーバ30は、CPU(Central Processing Unit)、メモリ及び無線通信モジュール等のハードウェアを備える。これらのハードウェアがプログラム等により動作することにより測位サーバ30の機能が発揮される。
引き続いて、セルラ基地局20の構成についてより詳細に説明する。セルラ基地局20は、機能的な構成要素として、送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、及び選択部26を備える。
送受信部21は、測位サーバ30による制御に応じて、測位用信号S1をセルラ端末10に送信する。そして、送受信部21は、測位用信号S1を受信したセルラ端末10から返信される応答信号S2を受信する。セルラ基地局20とセルラ端末10との間には、一般的に建物等があり、その建物等によってマルチパスが発生する。これにより、送受信部21は、セルラ基地局20とセルラ端末10との間の距離を1回測定するために、測位用信号S1を1回送信すると、複数の遅延波を含む複数の応答信号S2を受信する。送受信部21は、受信した複数の応答信号S2を伝搬時間算出部22へ出力する。
伝搬時間算出部22は、送受信部21によって測位用信号S1が送信された信号送信時刻と、複数の応答信号S2がそれぞれ受信された信号受信時刻とを計測する。そして、伝搬時間算出部22は、計測した信号送信時刻及び信号受信時刻と、セルラ端末10において発生した処理遅延時間とを用いて、折り返し伝搬時間(RTT)を算出する。折り返し伝搬時間は、応答信号S2に関する伝搬時間であって、測位用信号S1の伝搬時間と応答信号S2の伝搬時間との和である。
セルラ端末10において信号を処理するために発生した処理遅延時間を示す情報は、応答信号S2に含まれている。伝搬時間算出部22は、送受信部21が受信した複数の応答信号S2に対してそれぞれ折り返し伝搬時間を算出する。伝搬時間算出部22は、算出した折り返し伝搬時間を示す信号を距離算出部23へ出力する。
距離算出部23は、入力した複数の折り返し伝搬時間と補正値とに基づいて、セルラ基地局20とセルラ端末10との間の距離を算出する。距離算出部23は、複数の折り返し伝搬時間についてそれぞれ距離を算出する。補正値は、伝搬時間算出部22によって算出された折り返し伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正距離の値である。距離算出部23は、折り返し伝搬時間から伝搬距離を算出し、その伝搬距離から補正値を引いて、セルラ基地局20とセルラ端末10との間の片道の距離を算出する。距離算出部23は、補正値算出部24から補正値を取得する。
補正値算出部24は、距離算出部23の要求に応じて補正値を出力する。補正値は、予め設定されている。補正値の設定方法を具体的に説明するために、送受信部21において受信されるLOS(Line of sight:直接波)と遅延波について図2を参照して説明する。図2は、図1の送受信部によって受信される複数の応答信号S2を示すグラフである。図2のグラフにおいて、縦軸は、受信時の電力値を示す。横軸は、伝搬時間を示す。この横軸が示す伝搬時間は、セルラ基地局20とセルラ端末10との間を電波が伝搬した片道の距離に相当する。
図2は、応答信号P1〜P3がそれぞれ時間t1〜t3(t0<t1<t2<t3)に受信されることを示す。見通し直線P0(LOS:line of Sight)の時間t0は、発信源とセルラ端末10の直線距離を時間に変換した時間である。一般的に、LOS上を伝搬する電波が受信される可能性は低い。応答信号P1〜P3はマルチパスによって遅延した電波に乗せられた信号である.遅延した応答信号P1〜P3のうち、最初に送受信部21によって受信された応答信号P1の電波を,遅延波における先頭波とする。
補正値Nは、距離誤差D1と平均遅延D2とに基づいて設定される。距離誤差D1と平均遅延D2は、例えば、予め標準的な環境において、電波の発信装置と受信装置との間で測定(キャリブレーション)を行うことにより得られる値である。距離誤差D1は、先頭波のLOSに対する遅延によって生じる距離の誤差である。平均遅延D2とは、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の平均を距離に換算した値である。距離誤差D1と平均遅延D2とは、それぞれ補正値データベース25に格納されている。例えば、補正値算出部24は、距離誤差D1の50%の値と平均遅延D2の50%の値との和を補正値Nとして算出する。
補正値算出部24が算出する補正値Nと距離算出部23が行う補正とについて具体的に図3を参照して説明する。図3は、送受信部21において、2つの応答信号P4,P5を受信した場合を示す。図3(a)は、補正前の算出距離を示し、図3(b)は、補正後の算出距離を示す。すなわち、図3(a)は、折り返し伝搬時間から算出した2つの応答信号P4,P5の伝搬距離を示し、図3(b)は、その伝搬距離から補正値Nを引いて算出した算出距離を示す。応答信号P4,P5の補正後の信号を便宜上、応答信号P4a,P5aと表す。なお、図3のグラフにおいて、横軸は距離を示し、縦軸は電力値を示す。
応答信号P4a,P5aから求めた補正後の算出距離とLOS(応答信号P0)の差分である誤差E1,E2は、応答信号P4,P5から求めた補正前の算出距離とLOSから求められる実際の距離との誤差e1,e2の平均より小さい。また、誤差E1,E2は、誤差e1,e2より小さい一定範囲に収まる。このようにして複数の折り返し伝搬時間についてそれぞれ算出された算出距離を示す信号を、距離算出部23は、選択部26へ出力する。
選択部26は、入力した信号が示す複数の算出距離のうち、測位サーバ30へ出力する算出距離を選択する。例えば、選択部26は、最も受信電圧値の高い応答信号S2から算出された算出距離を選択する。また、例えば、選択部26は、最も遅延時間の短い応答信号S2から算出された算出距離を選択する。この場合、最初に送受信部21によって受信された応答信号S2から算出された算出距離を選択する。なお、過去に受信した応答信号に対応する算出距離を履歴情報として蓄積し、入力した信号が示す複数の算出距離と履歴情報とを比較して、その差が設定した閾値以上である特異な算出距離は、複数の算出距離から排除する。その後、選択部26は、測位サーバ30へ出力する算出距離を選択する。これにより、ノイズによる誤検出を抑制することができる。
補正後の最も受信電圧値の高い応答信号S2又は最も遅延時間の短い応答信号S2を選択することにより、遅延による誤差が小さい応答信号S2を選択することができる。選択部26は、このようにして選択した算出距離を示す距離情報を、セルラ基地局20のIDを示す信号を共に、送受信部21を介して測位サーバ30へ送信する。
引き続いて、図4のフローチャートを用いて、本実施形態に係る測位システム1で実行される処理(測位方法)を説明する。この処理は、例えば、測位サーバ30によって、セルラ端末10からセルラシステムを介して測位要求が受信されることによって開始される。
まず、測位サーバ30による制御に応じて、セルラ基地局20の送受信部21によって、1回の測定のために測位用信号S1がセルラ端末10へ1度だけ送信される。その測位用信号S1が、セルラ端末10によって受信され、応答信号S2が、セルラ端末10からセルラ基地局20へ1度だけ送信される。この応答信号S2がマルチパス伝搬することにより、複数の応答信号S2が、セルラ基地局20の送受信部21によって受信される(ステップS1;受信ステップ)。
複数の応答信号S2が受信されると、信号送信時刻及び信号受信時刻と応答信号S2に含まれる処理遅延時間を入力として,セルラ基地局20の伝搬時間算出部22により各応答信号S2について折り返し伝搬時間が算出される(ステップS2;伝搬時間算出ステップ)。
続いて、補正値Nが、補正値算出部24によって算出される(ステップS3)。そして、複数の伝搬距離が、複数の折り返し伝搬時間を用いてセルラ基地局20の距離算出部23によって算出される(ステップS4)。算出された複数の伝搬距離それぞれから補正値Nが差し引かれ、複数の算出距離がセルラ基地局20の距離算出部23によって算出される(ステップS5)。複数の算出距離の中から測位サーバ30へ出力する算出距離が、選択部26によって選択される(ステップS6)。そして、各セルラ基地局において選択された算出距離を示す距離情報が、各セルラ基地局20それぞれから測位サーバ30へ送信される。
各セルラ基地局20とセルラ端末10との間の距離を示す距離情報が、測位サーバ30において受信されると、その算出距離と各セルラ基地局20の位置とを用いて、セルラ端末10の位置が算出される(ステップS7;位置算出ステップ)。このようにして、伝搬時間算出部22によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値Nとに基づいて、セルラ端末10の位置が算出される。
本実施形態の測位システム1では、まず、セルラ基地局20とセルラ端末10との間の経路を伝搬した電波(応答信号S2)が、セルラ基地局20において受信され、片道の伝搬時間が算出される。そして、算出された伝搬時間と、その伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値Nとに基づいて、セルラ端末10の位置を算出する。よって、受信した電波がマルチパスによる遅延が生じた遅延波であっても、補正値Nを用いてその伝搬遅延分を補正するので、より正確にセルラ端末10の測位を行うことができる。
本実施形態の測位システム1では、補正値Nは、LOSに対する先頭波の遅延によって生じる距離の誤差(距離誤差D1)と、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の平均を距離に換算した値(平均遅延D2)とに基づいて設定される。よって、遅延波の伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を改善することができる。また、距離誤差D1と平均遅延D2とに基づいて補正を行うことにより、選択部26がどの算出距離を選択した場合であっても、誤差を小さくすることができる。
ところで、一般的に、遅延誤差を抑制するために複数回の電波測定を行うことが考えられる。例えば、複数回の測位用信号を送信して、その複数回送信された測位用信号に応じた複数組の応答信号S2を受信することにより、伝搬時間を複数回測定し、最も遅延時間の小さい応答信号S2を用いてセルラ基地局とセルラ端末との間の距離を算出する。しかしながら、この方法では、電波の送受信及び、その伝搬時間の算出に時間がかかるため、問題がある。また、セルラシステムでは、一般的な見通し外環境では複数回測定しても直接波は受信できないので、複数回の測定を行った上で最も遅延時間の小さい応答信号S2を選択したとしても、遅延による誤差は生じる。
それに対して、本実施形態の測位システムでは、1回の測位用信号S1の送受信により、セルラ端末10の位置を算出することができる。よって、測位時間を短縮することができる。更に、LOSに対する先頭波の遅延によって生じる距離の誤差(距離誤差D1)と複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の平均を距離に換算した値(平均遅延D2)とに基づいて補正を行うので、直接波が受信できない場合であっても、遅延による誤差を軽減することができる。なお、本実施形態においても、測位用信号S1の送受信を複数回行ってもよい。
本発明の測位システムは、上記実施形態に限られず、種々の変形が可能である。以下、変形例について説明する。
上記実施形態では、補正値Nを距離誤差D1の50%の値と平均遅延D2の50%の値との和とした。補正値Nを距離誤差D1の50%の値と遅延スプレッド値D3の距離換算値との和としてもよい。遅延スプレッド値とは、遅延時間の標準偏差を示す値である。遅延スプレッド値においても、距離誤差D1及び平均遅延D2と同様に、予め標準的な環境において、電波の発信装置と受信装置との間で測定(キャリブレーション)を行うことにより得てもよい。
また、補正値Nは、環境毎の測定値に基づいて設定されてもよく、測定中に取得された値に基づいて設定されてもよい。その具体的な例を図5に示す。図5は、セルラ基地局20の補正値データベース25に格納された補正値Nを算出するためのデータである。
図5(a)は、環境毎に補正値Nを設定する場合に格納されるデータである。環境とは、電波の伝搬に影響する環境であり、市街地、山岳地、屋内の場合等がある。この場合、環境毎に測定された値に基づいて補正値Nを算出するので、補正値Nを的確に設定することができる。
例えば、予め、環境毎に距離誤差D1と遅延スプレッド値D3とを測定し、それらの値に基づいて補正値Nを算出する。図5(a)に示す例では、環境毎に測定された距離誤差D1の50%値と、環境毎に測定された遅延スプレッドD3の距離換算値との和を補正値Nとしている。図5(a)に示すように、距離誤差D1及び遅延スプレッド値D3共に,屋内、山岳地、市街地の順に大きくなっている。例えば、遅延スプレッドの想定される値は文献(進士昌明編著,“無線通信の電波伝搬”,コロナ社,1992.)を参照することができる。よって、距離誤差D1と遅延スプレッド値D3とをそれぞれ環境毎に設定することにより、キャリブレーション測定の回数を減少させながらも補正値Nを的確に設定することができる。
図5(b)は、測定中に取得した値に基づいて補正値Nを設定する場合に格納されるデータである。例えば、市街地の場合、車・人通りの変化や移動通信端末の移動により伝搬環境が大きく変化する。よって、測定中に取得された値に基づいて補正値Nを算出することにより、補正値Nを的確に設定することができる。
例えば、距離誤差D1は、予め標準的な環境において測定することにより得られる規定値であり、遅延スプレッド値D3は、所定の時刻毎に行う測定によって得られる値である。これらの距離誤差D1及び遅延スプレッド値D3の距離換算値に基づいて補正値Nを算出する。図5(b)に示す例では、距離誤差D1の50%値と、時刻毎に測定された遅延スプレッド値D3の距離換算値との和を補正値Nとしている。図5(b)に示すように、遅延スプレッド値D3が、測定時刻T1,T2,T3により変化する場合には,距離誤差D1と遅延スプレッド値D3とをそれぞれ時刻毎に取得することにより、補正値Nを的確に設定することができる。
上記実施形態では、セルラ基地局20が、送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、及び選択部26を備え、測位サーバ30が、位置算出部31を備えることとした。測位システムにおける各機能要素である、送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31は、セルラ端末10、セルラ基地局20、測位サーバ30のうちどの装置が備えていてもよい。上述した送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31の上述した各機能は、セルラ端末10、セルラ基地局20、又は測位サーバ30が有する測位用ICチップにより実現されてもよい。
図6を参照して、本実施形態の第1の変形例に係る測位システムの構成について説明する。図6に示す測位システム2では、測位サーバ50が、上記の各機能要素の送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31を全て備えている。更に、その測位サーバ50を、セルラ基地局40が備えている。
この測位システム2においては、次のようにしてセルラ端末10の位置を測位する。送受信部21は、測位サーバ50による制御に応じて、測位用信号S3をセルラ端末10に送信する。そして、送受信部21は、測位用信号S3を受信したセルラ端末10から返信される応答信号S4を受信する。その測位用信号S4には、セルラ端末10において信号を処理するために発生した処理遅延時間を示す情報が含まれている。セルラ基地局40において送受信部21によって、測位用信号S4を受信すると、伝搬時間算出部22は、測位用信号S4の伝搬時間を算出する。この伝搬時間は、計測した信号送信時刻及び信号受信時刻と、セルラ端末10において発生した処理遅延時間とを用いて算出される。
続いて、距離算出部23によって、伝搬時間を用いて伝搬距離が算出され、その伝搬距離が補正されることにより、セルラ基地局40とセルラ端末10との間の距離を示す複数の算出距離が算出される。その算出距離の中からセルラ端末10の位置を算出するために用いる算出距離が選択部26によって選択され、位置算出部31へ出力される。
位置算出部31は、入力した算出距離と方向情報とに基づいて、セルラ端末10の位置を算出する。方向情報は、セルラ基地局40において把握されている情報であって、セルラ端末10が位置するセクタを示す情報である。セクタとは、電波を送信する方向毎に設定されたものであり、例えば、1つのセルラ基地局40を中心にして、6等分された扇型の領域である。例えば、位置算出部31は、セクタの中心角を2等分する直線の方向を示す方向情報と、算出距離とに基づいて、セルラ端末10の位置を算出する。なお、セルラ基地局40において、測位用信号S4の指向性を検出することにより、方向情報を生成してもよい。
上記第1の変形例では、セルラ基地局40が測位システムの各機能要素の全てを備えることとしたが、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31の全て、又はいずれかをセルラ端末10が備えることとしてもよい。
また、上記第1の変形例では、セルラ基地局40から測位用信号を送信して、測位用信号を受信したセルラ端末10から応答信号をセルラ基地局40へ返信することとしたが,セルラ基地局40とセルラ端末10で時刻同期が取れている場合にはセルラ端末10から測位用信号を送信することとしてもよい。
図7を参照して、本実施形態の第2の変形例に係る測位システムの構成について説明する。図7に示す測位システム3では、セルラ端末60が、上記の各機能要素の送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31を全て備えている。
この測位システム3では、次のようにしてセルラ端末60の位置を算出する。送受信部21は、測位用信号S5をセルラ基地局70に送信する。そして、送受信部21は、測位用信号S5を受信したセルラ基地局70から返信される応答信号S6を受信する。その測位用信号S6には、セルラ基地局70において信号を処理するために発生した処理遅延時間を示す情報が含まれている。セルラ端末60において送受信部21によって、測位用信号S6を受信すると、伝搬時間算出部22は、測位用信号S6の伝搬時間を算出する。この伝搬時間は、計測した信号送信時刻及び信号受信時刻と、セルラ基地局70において発生した処理遅延時間とを用いて算出される。
続いて、距離算出部23によって、伝搬時間を用いて伝搬距離が算出され、その伝搬距離が補正されることにより、セルラ基地局70とセルラ端末60との間の距離を示す複数の算出距離が算出される。なお、補正値として、セルラ基地局70にて測定した平均遅延・遅延スプレッド値を用いる場合は、測位用信号S6に含めて、セルラ基地局70が送信するようにしてもよい。
続いて、算出距離の中からセルラ端末60の位置を算出するために用いる算出距離が選択部26によって選択され、位置算出部31へ出力される。位置算出部31は、入力した算出距離と方向情報とに基づいて、セルラ端末60の位置を算出する。方向情報は、測位用信号S6に含めて、セルラ基地局70が送信するようにしてもよい。
上記第2の変形例では、セルラ端末60が測位システムの各機能要素の全てを備えることとしたが、距離算出部23、補正値算出部24、補正値データベース25、選択部26、及び位置算出部31の全て、又はいずれかをセルラ基地局70もしくは測位サーバが備えることとしてもよい。
また、上記第2の変形例では、セルラ端末60から測位用信号を送信して、測位用信号を受信したセルラ基地局70から応答信号をセルラ端末60へ返信することとしたが,セルラ基地局70とセルラ端末60で時刻同期が取れている場合にはセルラ端末60から測位用信号を送信することとしてもよい。
本実施形態では、選択部26は、最も受信電圧値の高い応答信号S2から算出された算出距離、又は、最も遅延時間の短い応答信号S2から算出された算出距離を選択することとした。選択部26は、選択した算出距離と、その算出距離と最も差が小さい算出距離とを比較して、その差が閾値以上である場合、再度、選択を行ってもよい。これにより、選択した算出距離がノイズによる誤検出であった場合に、その値を除くことができる。
本実施形態では、受信した応答信号又は測位用信号全てについて、伝搬距離を算出した。受信した応答信号又は測位用信号の数が多い場合は、遅延時間の大きい信号から削除して、比較的遅延の小さい信号のみについ伝搬距離を算出するようにしてもよい。
本実施形態ではセルラシステムを例に説明したが、それ以外のシステムでも電波の発信源又は受信手段を備える装置から移動通信端末までの距離と方向とを算出することにより、移動通信端末の位置を算出する測位システムであれば本発明の適用が可能である。例えば、電波の発信源としてGPS衛星を用いたGPSに適用可能である。また、例えば、電波の発信源としてGPS衛星とセルラ基地局とを用いたセルラシステムとGPSとのハイブリットシステムであってもよい。
引き続いて、上述した一連の測位を行う処理をコンピュータに実行させるための測位プログラムを説明する。図8に示すように、測位プログラム81は、コンピュータが備える記録媒体80に形成されたプログラム格納領域80a内に格納されている。
測位プログラム81は、測位処理を統括的に制御するメインモジュール81aと、送受信モジュール81bと、伝搬時間算出モジュール81cと、距離算出モジュール81dと、補正値算出モジュール81eと、選択モジュール81fとを備えて構成される。送受信モジュール81b、伝搬時間算出モジュール81c、距離算出モジュール81d、補正値算出モジュール81e及びモジュール81fを実行させることにより実現される機能は、上述した送受信部21、伝搬時間算出部22、距離算出部23、補正値算出部24、及び選択部26の機能とそれぞれ同様である。
なお、測位プログラム81は、その一部若しくは全部が、通信回線等の伝送媒体を介して伝送され、他の機器により受信されて記録(インストールを含む)される構成としてもよい。
本実施形態に係る測位システムの構成図である。 図1の送受信部によって受信される複数の応答信号S2を示すグラフである。 本実施形態に係る測位システムにおける補正方法を説明するための図である。 本実施形態に係る測位システムにおける動作を示すフローチャートである。 本実施形態に係る測位システムにおいて用いる補正値の変形例を示す表である。 本実施形態の第1の変形例に係る測位システムの構成図である。 本実施形態の第2の変形例に係る測位システムの構成図である。 本発明に係る測位プログラムの構成を示す図である。
符号の説明
1,2,3…測位システム、10,60…セルラ端末(移動通信端末)、20,40,70…セルラ基地局、21…送受信部(受信手段)、22…伝搬時間算出部(伝搬時間算出手段)、30,50…測位サーバ、31…位置算出部(位置算出手段)、D1…距離誤差、D2…平均遅延、D3…遅延スプレッド値、N…補正値、S1,S3,S4…測位用信号(電波)、S2…応答信号(電波)。

Claims (11)

  1. 移動通信端末の位置を測位する測位システムであって、
    前記移動通信端末に到達した電波又は前記移動通信端末によって送信された電波を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、
    前記伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、前記移動通信端末の位置を算出する位置算出手段と、
    を備えることを特徴とする測位システム。
  2. 自機の位置を測位する移動通信端末であって、
    電波を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、
    前記伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、自機の位置を算出する位置算出手段と、
    を備えることを特徴とする移動通信端末。
  3. 自機の位置を測位する測位用ICチップであって、
    電波を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、
    前記伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、自機の位置を算出する位置算出手段と、
    を備えることを特徴とする測位用ICチップ。
  4. 移動通信端末の位置を測位する測位方法であって、
    受信手段が、前記移動通信端末に到達した電波又は前記移動通信端末によって送信された電波を受信する受信ステップと、
    伝搬時間算出手段が、前記受信ステップにおいて受信された前記電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出ステップと、
    位置算出手段が、前記伝搬時間算出ステップにおいて算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、前記位置を算出する位置算出ステップと、
    を備えることを特徴とする測位方法。
  5. 移動通信端末の位置を測位する測位サーバであって、
    前記移動通信端末から電波を受信する受信手段と、
    前記受信手段によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出手段と、
    前記伝搬時間算出手段によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、前記移動通信端末の位置を算出する位置算出手段と、
    を備えることを特徴とする測位サーバ。
  6. 前記補正値は、先頭波の見通し直線(LOS)に対する遅延時間、及び、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の平均に基づいて設定されることを特徴とする請求項5に記載の測位サーバ。
  7. 前記補正値は、先頭波の見通し直線(LOS)に対する遅延時間、及び、複数の遅延波の先頭波に対する遅延時間の広がりに基づいて設定されることを特徴とする請求項5に記載の測位サーバ。
  8. 前記位置算出手段は、受信手段によって受信された電波のうち最も受信レベルの高い電波の伝搬時間に基づいて、前記移動通信端末の位置を算出することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の測位サーバ。
  9. 前記位置算出手段は、受信手段によって受信された電波のうち最も遅延時間の小さい電波の伝搬時間に基づいて、前記移動通信端末の位置を算出することを特徴とする請求項5〜7のいずれか1項に記載の測位サーバ。
  10. 前記位置算出手段は、前記受信手段によって受信された電波のうち履歴情報に存在する電波との遅延時間差が閾値以下である電波の伝搬時間に基づいて、前記移動通信端末の位置を算出することを特徴とする請求項5〜9のいずれか1項に記載の測位サーバ。
  11. コンピュータに移動通信端末の位置を測位させる測位プログラムであって、
    前記移動通信端末から電波を受信する受信機能と、
    前記受信機能によって受信された電波に関する伝搬時間を算出する伝搬時間算出機能と、
    前記伝搬時間算出機能によって算出された伝搬時間と当該算出された伝搬時間におけるマルチパスによる伝搬遅延分を補正するための補正値とに基づいて、前記移動通信端末の位置を算出する位置算出機能と、
    をコンピュータに実行させる測位プログラム。
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