JP2020180857A - 測位システム、測位装置及び測位方法 - Google Patents

測位システム、測位装置及び測位方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020180857A
JP2020180857A JP2019083797A JP2019083797A JP2020180857A JP 2020180857 A JP2020180857 A JP 2020180857A JP 2019083797 A JP2019083797 A JP 2019083797A JP 2019083797 A JP2019083797 A JP 2019083797A JP 2020180857 A JP2020180857 A JP 2020180857A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
side device
station side
mobile station
position coordinates
calculated
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019083797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7295400B2 (ja
Inventor
洋貴 樽木
Hirotaka Taruki
洋貴 樽木
小野 光洋
Mitsuhiro Ono
光洋 小野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2019083797A priority Critical patent/JP7295400B2/ja
Publication of JP2020180857A publication Critical patent/JP2020180857A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7295400B2 publication Critical patent/JP7295400B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Position Fixing By Use Of Radio Waves (AREA)
  • Navigation (AREA)

Abstract

【課題】移動局側装置の位置を補正する際の通信コストを削減する。【解決手段】基準局側装置20は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて基準局側装置の位置座標(基準局位置座標)を算出し、算出した基準局位置座標と、基準座標と、をサーバ10に送信する。また、移動局側装置30は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて移動局側装置30の位置座標(移動局位置座標)を算出して、サーバ10に送信する。そして、サーバ10は、基準局位置座標と、基準座標との差分を算出し、算出した差分を用いて、移動局位置座標を補正して、補正後の移動局位置座標により、車の位置を管理する。【選択図】図10

Description

本発明は、測位システム、測位装置及び測位方法に関する。
従来、測位装置が、準天頂衛星等を介して配信された測位補強情報を受信し、GPS衛星等から受信した測位情報に基づいて概略位置を算出し、概略位置に対応する測位補強情報を用いて算出した補正量を用いて概略位置を補正する技術が知られている(例えば特許文献1等参照)。準天頂衛星等を介して配信される測位補強情報には、軌道誤差、衛星クロック誤差、グリッド電離層遅延誤差、グリッド対流圏遅延誤差等が含まれる。
特開2014−052380号公報
上記技術においては、測位装置が補正機能を有している必要があるため、測位装置が高価になるおそれがある。したがって、補正機能をサーバに設け、測位装置で得られた位置情報をサーバにおいて補正するようにすることで、測位装置のコスト削減を図ることも考えられる。
しかしながら、サーバに対して所定時間(例えば1秒)ごとに測位補強情報を送信する場合、そのデータ量(伝送量)は約600Bと大きいため、通信コストが大きくなるおそれがある。
1つの側面では、本発明は、移動局側装置の位置を補正する際の通信コストを削減することが可能な測位システム、測位装置及び測位方法を提供することを目的とする。
一つの態様では、測位システムは、基準局側装置と、測位対象物に装着された移動局側装置と、位置座標補正装置と、を含み、前記移動局側装置の位置を測定する測位システムであって、前記基準局側装置は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を前記位置座標補正装置に送信し、前記移動局側装置は、前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、前記位置座標補正装置は、算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、算出した差分を用いて受信した前記移動局側装置の位置座標を補正する、測位システムである。
移動局側装置の位置を補正する際の通信コストを削減することができる。
第1の実施形態に係る測位システムの概要図である。 測位システムの利用シーンについて説明するための図である。 図3(a)は、第1の実施形態に係る基準局側装置のハードウェア構成を示す図であり、図3(b)は、第1の実施形態に係る移動局側装置のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバのハードウェア構成を示す図である。 第1の実施形態に係るサーバの機能ブロック図である。 図6(a)は、第1の実施形態に係る基準局側装置の処理を示すフローチャートであり、図6(b)は、第1の実施形態に係る移動局側装置の処理を示すフローチャートである。 図7(a)は、第1の実施形態に係る基準局側装置から送信されるデータのデータフレームを示す図であり、図7(b)は、第1の実施形態に係る移動局側装置から送信されるデータのデータフレームを示す図である。 図8(a)、図8(b)は、第1の実施形態においてサーバに送信される位置座標のデータを説明するための図である。 第1の実施形態に係るサーバの処理を示すフローチャートである。 図10(a)は、第1の実施形態における移動局位置座標の補正について説明するための図であり、図10(b)は、図10(a)の処理を模式的に示す図である。 第1の実施形態に係る差分モデルを示す図である。 従来における測位補強情報の例を示す図である。 変形例を説明するための図である。 第2の実施形態に係る基準局側装置とサーバの機能ブロック図である。 第2の実施形態に係る基準局側装置の処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る基準局側装置から送信されるデータのデータフレームを示す図である。 第2の実施形態に係るサーバの処理を示すフローチャートである。 第2の実施形態における移動局位置座標の補正について説明するための図である。
《第1の実施形態》
以下、第1の実施形態に係る測位システムについて、図1〜図11に基づいて詳細に説明する。図1には、本実施形態の測位システム100の構成が概略的に示されている。また、図2には、測位システム100の利用シーンが模式的に示されている。
図1に示すように、測位システム100は、位置座標補正装置及び測位装置としてのサーバ10と、基準局側装置20と、複数の移動局側装置30と、を備える。サーバ10、基準局側装置20、及び移動局側装置30は、インターネットなどのネットワーク80に無線接続されている。なお、ネットワーク80としては、アンライセンスバンドで使用できるWi−Fi等のネットワークであってもよい。
移動局側装置30は、図2に示すように、一例として船積みされる前に埠頭に集められる車65に搭載されるものとする。サーバ10は、埠頭近傍に設けられた基準局側装置20から得られる情報を用いて、移動局側装置30から得られる情報を補正し、測位対象物としての車65の正確な位置情報を管理する。
基準局側装置20は、図3(a)に示すようなハードウェア構成を有する。図3(a)に示すように、基準局側装置20は、CPU(Central Processing Unit)90、ROM(Read Only Memory)92、RAM(Random Access Memory)94、記憶部(例えばHDD(Hard Disk Drive))96、ネットワークインタフェース97、基準受信機93、及び共通受信機951〜95N等を備えている。これら基準局側装置20の構成各部は、バス98に接続されている。
基準受信機93は、全球測位衛星システム(GNSS:Global Navigation Satellite System)の衛星から送信される2周波の測位信号(1575.42MHz帯、1176.45MHz帯の信号)を受信する。また、基準受信機93は、各信号の遅延量の差を読み取り、2つの電波の到着時間を比較することで遅延量を補正する。これにより、基準受信機93は、電離層遅延や対流圏遅延による測位誤差をキャンセルした高精度な測位が可能となっている。
共通受信機951〜95Nは、移動局側装置30に搭載される共通受信機1951〜195Nと同一の受信機である。ここで、共通受信機951〜95Nの添え字1〜Nは、機種コードを意味する。したがって、サーバ10における位置管理対象の共通受信機195の機種がN種類存在する場合には、基準局側装置20には、共通受信機95がN個搭載される。なお、共通受信機951〜95Nは、基準受信機93と比較して安価な受信機である。
基準局側装置20においては、所定時間間隔(例えば1秒間隔)で、基準受信機93で受信した測位信号から位置座標(以下、「高精度基準局位置座標」と呼ぶ)を算出する。また、基準局側装置20においては、共通受信機951〜95Nで受信した測位信号それぞれから位置座標(以下、「基準局位置座標」と呼ぶ)を算出する。そして、基準局側装置20は、算出した位置座標を含むデータをサーバ10に送信する。
移動局側装置30は、図3(b)に示すようなハードウェア構成を有する。図3(b)に示すように、移動局側装置30は、CPU190、ROM192、RAM194、記憶部196、ネットワークインタフェース197、及び共通受信機195(1951〜195Nのいずれか)等を備えている。これら移動局側装置30の構成各部は、バス198に接続されている。なお、1台の移動局側装置30には、共通受信機195が1台搭載されている。
移動局側装置30においては、所定時間間隔(例えば1秒間隔)で、共通受信機195で受信した測位信号から位置座標(以下、「移動局位置座標」と呼ぶ)を算出する。そして、移動局側装置30は、算出した移動局位置座標を含むデータをサーバ10に送信する。
サーバ10は、図4に示すようなハードウェア構成を有する。図4に示すように、サーバ10は、CPU290、ROM292、RAM294、記憶部296、ネットワークインタフェース297、及び可搬型記憶媒体用ドライブ299等を備えている。これらサーバ10の構成各部は、バス298に接続されている。サーバ10では、ROM292あるいは記憶部296に格納されているプログラム(測位プログラムを含む)、或いは可搬型記憶媒体用ドライブ299が可搬型記憶媒体291から読み取ったプログラム(測位プログラムを含む)をCPU290が実行することにより、図5に示す、各部の機能が実現される。なお、図5の各部の機能は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現されてもよい。
図5には、サーバ10の機能ブロック図が示されている。図5に示すように、サーバ10は、CPU290がプログラムを実行することにより、第1受信部としての基準局情報取得部102、第2受信部としての移動局情報取得部104、基準座標算出部106、差分算出部108、補正部としての移動局位置補正部110、移動局位置管理部112として機能する。
基準局情報取得部102は、基準局側装置20から送信されてくるデータを取得する。移動局情報取得部104は、移動局側装置30から送信されてくるデータを取得する。
基準座標算出部106は、基準局情報取得部102が取得したデータから得られる高精度基準局位置座標を取得し、取得した高精度基準局位置座標に基づいて、基準局側装置20の真の位置座標(以下、「基準座標」と呼ぶ)を算出する。このとき、基準座標算出部106は、例えば、これまでに得られている高精度基準局位置座標の平均を算出し、基準座標とする。
差分算出部108は、基準局情報取得部102が取得したデータから得られる共通受信機951〜95Nの基準局位置座標それぞれと、基準座標との差分を算出する。なお、基準受信機93と、共通受信機951〜95Nは、ほぼ同一位置に存在しているが、基準局位置座標は電離層遅延や対流圏遅延の影響を受けて基準座標からずれた位置を示す場合がある。このため、差分算出部108が算出する基準局位置座標と基準座標との差分は、電離層遅延や対流圏遅延の影響による誤差を意味しているといえる。
移動局位置補正部110は、差分算出部108が算出した差分を用いて、移動局情報取得部104が取得した移動局位置座標を補正する。
移動局位置管理部112は、補正された移動局位置座標を用いて、移動局側装置30の位置(すなわち、車65の位置)を管理する。
(測位システム100の各装置の処理について)
(基準局側装置20の処理)
以下、基準局側装置20の処理について、図6(a)のフローチャートに沿って説明する。なお、図6(a)の処理は、基準局側装置20のCPU90により実現される制御部が実行する処理である。
図6(a)の処理では、まずステップS10において、制御部が、所定時間が経過するまで待機する。本実施形態では、所定時間は1秒であるとする。すなわち、制御部は、1秒ごとにステップS12、S14の処理を繰り返し実行する。
ステップS12に移行すると、制御部は、基準受信機93及び共通受信機951〜95Nの受信信号から位置座標(高精度基準局位置座標、基準局位置座標)を算出する。
次いで、ステップS14では、制御部は、算出した高精度基準局位置座標及び基準局位置座標を含むデータをサーバ10に対して送信する。ここで、基準局側装置20からサーバ10に送信されるデータは、図7(a)に示すようなデータフレームを有するデータであるものとする。具体的には、基準局側装置20から送信されるデータは、図7(a)に示すように、「UW(ユニークワード)」、「日時情報」、「エリアコード」、「測定結果(a)」、「測定結果(b−1)〜測定結果(b−N)」、「ID」を含む。「UW(ユニークワード)」には、データを識別可能なユニークな文字列が格納され、「日時情報」には、高精度基準局位置座標及び基準局位置座標を算出した日時の情報(測定日時)が格納される。「エリアコード」には、基準局側装置20に割り振られたエリアの識別情報(コード)が格納される。「測定結果(a)」には、高精度基準局位置座標が格納され、「測定結果(b−1)〜測定結果(b−N)」には、基準局位置座標が格納される。「ID」には、基準局側装置20に割り振られた識別情報(ID)が格納される。
ここで、「測定結果(a)」や「測定結果(b−1)〜測定結果(b−N)」に格納される位置座標は、図8(a)に示すようなDegree方式やDMS方式で表された緯度及び経度の値であるものとする。例えばDegree方式の場合であれば、緯度や経度の小数点以下第5位の値が1変わると、位置誤差が約1mとなる。同様に、小数点以下第4位の値が1変わると、位置誤差が約10mとなる。なお、DMS方式の場合に緯度「35度39分30.9秒」を図7(a)のデータフレームで送信する場合には、図8(b)に示すように緯度の値を2進数に変換して、送信することとしている。なお、本実施形態では、Degree方式で表した緯度、経度を2進数に変換して送信する例について説明する。
以上のように、ステップS12、S14が行われた後は、ステップS10に戻り、基準局側装置20の制御部は、上記処理を繰り返し実行する。
(移動局側装置30の処理)
次に、移動局側装置30の処理について、図6(b)のフローチャートに沿って説明する。なお、図6(b)の処理は、移動局側装置30のCPU190により実現される制御部が実行する処理である。
図6(b)の処理では、まずステップS20において、制御部が、所定時間が経過するまで待機する。本実施形態では、所定時間は1秒であるとする。すなわち、制御部は、1秒ごとにステップS22、S24の処理を繰り返し実行する。なお、移動局側装置30においてステップS20の判断が肯定されるタイミングと、基準局側装置20においてステップS10の判断が肯定されるタイミングは一致している。
ステップS22に移行すると、制御部は、共通受信機195の受信信号から位置座標(移動局位置座標)を算出する。
次いで、ステップS24では、制御部は、算出した移動局位置座標を含むデータをサーバ10に対して送信する。ここで、移動局側装置30からサーバ10に送信されるデータは、図7(b)に示すようなデータフレームを有するデータであるものとする。具体的には、移動局側装置30から送信されるデータは、図7(b)に示すように、「UW(ユニークワード)」、「日時情報」、「エリアコード」、「機種コード」、「測定結果(c)」、「ID」を含む。「UW(ユニークワード)」には、データを識別可能なユニークな文字列が格納され、「日時情報」には、移動局位置座標を算出した日時の情報(測定日時)が格納される。「エリアコード」には、移動局側装置30が存在しているエリアの識別情報(コード)が格納される。「機種コード」には、移動局側装置30に搭載されている共通受信機195の機種コード(1〜Nのいずれか)が格納される。「測定結果(c)」には、移動局位置座標が格納される。「ID」には、移動局側装置30に割り振られた識別情報(ID)が格納される。
ここで、「測定結果(c)」に格納される移動局位置座標は、前述した測定結果(a)や測定結果(b−1)〜(b−N)と同様、図8(a)に示すようなDegree方式やDMS方式で表された緯度及び経度の値であるものとする。
以上のように、ステップS22、S24が行われた後は、ステップS20に戻り、移動局側装置30の制御部は、上記処理を繰り返し実行する。
(サーバ10の処理)
次に、サーバ10の処理について、図9のフローチャートに沿って詳細に説明する。
図9の処理では、まず、ステップS50において、基準局情報取得部102が、基準局側装置20からデータが送信されてきたか否かを判断する。このステップS50の判断が否定された場合には、ステップS54に移行するが、肯定された場合には、ステップS52に移行する。
基準局側装置20からデータが送信されてくると、ステップS52に移行し、基準局情報取得部102は、データを取得する。また、基準座標算出部106は、基準座標を更新する。この場合、基準座標算出部106は、例えば、過去に得られた高精度基準局位置座標と、今回得られた高精度基準局位置座標との平均を算出し、基準座標とする。その後は、ステップS54に移行する。なお、本実施形態では、基準座標として、図10(a)の(1)の行に示す基準座標(緯度,経度)=(35.65858,139.74543)が算出されたものとする。
図9に戻り、ステップS54に移行すると、移動局情報取得部104は、移動局側装置30からデータが送信されてきたか否かを判断する。このステップS54の判断が否定された場合には、ステップS50に戻るが、判断が肯定された場合には、ステップS56に移行する。
ステップS56に移行すると、移動局情報取得部104は、送信されてきたデータを取得する。この場合、移動局情報取得部104は、取得したデータを移動局位置補正部110に受け渡す。
次いで、ステップS58では、差分算出部108が、移動局側装置30から受信したデータに含まれる日時情報を取得する。
次いで、ステップS60では、差分算出部108が、取得した日時及び移動局側装置30の機種(1〜N)に対応する基準局位置座標と、基準座標との差分を算出する。例えば、取得した日時及び機種に対応する基準局位置座標が図10(a)の(2)の行に示す位置座標(緯度,経度)=(35.65868,139.74533)であったとすると、差分は、図10(a)の「(1)−(2)」の行に示す値(-0.0001,0.0001)となる。
次いで、ステップS62に移行すると、移動局位置補正部110は、差分を算出できたか否かを判断する。なお、差分が算出できない場合とは、ステップS58で取得した日時情報に対応する基準局位置座標が存在しない場合である。また、基準局位置座標が存在しない場合とは、例えば、基準局側装置20が故障等している場合を意味する。このステップS62の判断が肯定された場合には、ステップS64に移行する。
ステップS64に移行すると、移動局位置補正部110が、算出した差分を用いて移動局位置座標を補正して、移動局側装置30の位置座標を算出する。例えば、ステップS56で取得した移動局位置座標が、図10(a)の(3)の行に示す位置座標(緯度,経度)=(35.68133,139.76702)であったとする。この場合、移動局側装置30の位置座標は、(3)+(1)−(2)から求めることができる。したがって、図10(a)の例では、移動局側装置30の補正後の位置座標は、(緯度,経度)=(35.68123,139.76712)となる。なお、図10(b)には、本実施形態における、基準局側装置20、移動局側装置30、サーバ10の間のデータのやり取りが模式的に示されている。
次いで、ステップS68では、移動局位置補正部110が、差分モデルを更新する。ここで、差分モデルとは、ステップS62の判断が否定された場合にステップS66において利用するものであり、図11に示すようなものである。図11においては、各時刻における「緯度の差分δ」と「経度の差分γ」を管理している。移動局位置補正部110は、ステップS58で取得した日時情報に含まれる「時刻」に対応する緯度の差分と、経度の差分(図10(a)の(1)−(2))を用いて、同時刻における緯度の差分の平均と経度の差分の平均を更新する。
次いで、ステップS70では、移動局位置管理部112が、補正後の移動局位置座標(移動局側装置30の補正後の位置座標)を用いて移動局側装置30の位置を管理する。すなわち、補正後の位置座標を用いて、図2の車65の位置を管理する。その後は、ステップS50に戻る。
ところで、ステップS62の判断が否定され、ステップS66に移行すると、移動局位置補正部110は、差分モデル(図11)を用いて移動局位置座標を補正する処理を実行する。この場合、移動局位置補正部110は、図11の差分モデルから、移動局位置座標が得られた時刻に対応する「緯度の差分δ」と「経度の差分γ」を読み出し、読み出した差分δ、γを用いて、移動局位置座標を補正する。このようにすることで、基準局側装置20が故障等している場合であっても、時刻ごとの緯度の差分の傾向及び経度の差分の傾向(差分モデル)に基づいて、移動局位置座標を補正することができる。なお、ステップS66の後は、ステップS70に移行する。
以上、詳細に説明したように、本第1の実施形態の測位システム100は、基準局側装置20と、測位対象物である車65に装着された移動局側装置30と、サーバ10と、を含む、移動局側装置30の位置を測定するシステムである。このシステムにおいて、基準局側装置20は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて基準局側装置の位置座標(基準局位置座標)を算出し、算出した基準局位置座標と、高精度基準局位置座標と、をサーバ10に送信する。また、移動局側装置30は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて移動局側装置30の位置座標(移動局位置座標)を算出して、サーバ10に送信する。そして、サーバ10は、基準局位置座標と、高精度基準局位置座標から算出された基準座標との差分を算出し、算出した差分を用いて、移動局位置座標を補正して、補正後の移動局位置座標により、車65の位置を管理する。このように、本第1の実施形態では、サーバにおいて移動局位置座標を補正するために、サーバ10に基準局位置座標と高精度基準局位置座標とを送信すればよいことから、送信データ量(伝送量)の削減により、通信コストの低減を図ることが可能である。例えば、従来においては、測位装置が測位した概略位置を補正するために、測位補強情報として、図12に示すようなデータを取得していた。このため、測位装置が測位した概略位置をサーバにおいて補正しようとすると、サーバに図12に示す測位補強情報を送信しなければならず、そのデータ量は600B程度となり、通信コストが増大するおそれがあった。これに対し、本第1の実施形態では、補正用のデータとして2つの位置座標をサーバ10に送信することから、そのデータ量は10B程度であり、通信コストを削減することが可能となる。
また、電離層遅延や対流圏遅延の影響による誤差を含んでいる移動局位置座標を、電離層遅延や対流圏遅延の影響による誤差を表す基準局位置座標と基準座標との差分を用いて補正するので、移動局位置座標を精度よく補正することができる。
また、本第1の実施形態では、基準局側装置20は、基準局位置座標を共通受信機951〜95Nの機種ごとに算出する。そして、移動局側装置30が有する共通受信機195の機種に対応する基準局位置座標を用いて、移動局位置座標を補正する。このように、移動局側装置30が有する共通受信機195の機種に対応する誤差(基準局位置座標と基準座標との差分)を用いることで、移動局位置座標を精度よく補正することができる。
また、本第1の実施形態では、サーバ10は、緯度の差分及び経度の差分の統計情報(本実施形態では平均)を算出し、算出した差分の統計情報を用いて、移動局位置座標を補正する(ステップS66)。これにより、例えば、移動局位置座標を取得した日時に対応する緯度の差分及び経度の差分が得られなかった場合であっても、移動局位置座標を精度よく補正することができる。なお、差分の統計情報は、差分の平均以外であってもよい。
なお、上記第1の実施形態では、高精度基準局位置座標に基づいて、基準座標を算出することとしたが、例えば地震や基準局側装置20の移設等により、新たに算出した高精度基準局位置座標と基準座標とが大きくずれることもある。このような場合(基準座標と高精度基準局位置座標の差が所定の閾値以上となった場合)には、基準座標をリセットし、以降に得られた高精度基準局位置座標から基準座標を新たに算出するようにしてもよい。
(変形例)
なお、上記第1の実施形態では、基準局側装置20の高精度基準局位置座標を用いて、基準座標を算出し、基準座標と基準局位置座標との差分を用いて、移動局位置座標を補正する場合について説明したが、これに限られるものではない。例えば、図13に示すように、基準座標(1)と、高精度基準局位置座標(1’)の差分(5)を算出するとともに、高精度基準局位置座標(1’)と基準局位置座標(2)の差分(6)を算出し、差分(5)、(6)を用いて、移動局位置座標(3)を補正してもよい。この場合、移動局位置座標(3)に、差分(5)と差分(6)を加算することで、移動局位置座標を補正することができる。なお、本変形例において、差分モデル(図11)を作成する場合には、各時刻における緯度に関する差分(5)の平均値、差分(6)の平均値や、各時刻における経度に関する差分(5)の平均値、差分(6)の平均値をそれぞれ求めてもよい。
《第2の実施形態》
以下、第2の実施形態について、図14〜図18に基づいて説明する。本第2の実施形態では、基準局側装置20が、基準座標と基準局位置座標との差分を算出し、算出した差分をサーバ10に送信する点が第1の実施形態と異なっている。
図14には、本第2の実施形態の基準局側装置20とサーバ10の機能ブロック図が示されている。
基準局側装置20は、CPU90がプログラムを実行することにより、図14に示す、基準座標算出部202、基準局位置座標算出部206、差分算出・出力部208、として機能する。
基準座標算出部202は、基準受信機93がGNSS衛星から受信した測位信号を取得し、高精度基準局位置座標を算出する。また、基準座標算出部202は、高精度基準局位置座標を用いて、基準座標を算出する。この基準座標算出部202による基準座標の算出処理は、第1の実施形態の基準座標算出部106の処理と同様である。基準座標算出部202は、算出した基準座標を基準座標DB250に格納する。
基準局位置座標算出部206は、共通受信機951〜95NがGNSS衛星から受信した測位信号を取得して、基準局位置座標を算出する。
差分算出・出力部208は、基準局位置座標算出部206が算出した基準局位置座標と、基準座標DB250に格納されている基準座標との差分を算出し、サーバ10に対して送信する。
サーバ10は、CPU290がプログラムを実行することにより、図14に示す、基準局情報取得部102、移動局情報取得部104、移動局位置補正部110、移動局位置管理部112、として機能する。
基準局情報取得部102は、基準局側装置20から送信されてきた差分を取得し、移動局位置補正部110に受け渡す。移動局情報取得部104は、第1の実施形態と同様、移動局側装置30から送信されてきた移動局位置座標を取得し、移動局位置補正部110に受け渡す。
移動局位置補正部110は、取得した移動局位置座標を取得した差分を用いて補正する。なお、移動局位置管理部112は、第1の実施形態と同様である。
(基準局側装置20の処理について)
以下、基準局側装置20の処理について、図15のフローチャートに沿って詳細に説明する。
図15の処理では、まず、ステップS100において、基準座標算出部202が、所定時間(例えば1秒)経過するまで待機する。この待機により、所定時間が経過すると、ステップS102に移行する。
ステップS102に移行すると、基準座標算出部202は、基準受信機93が受信した測位信号に基づいて高精度基準局位置座標を算出する。また、基準局位置座標算出部206は、共通受信機951〜95Nが受信した測位信号に基づいて基準局位置座標を算出する。
次いで、ステップS104では、基準座標算出部202が、高精度基準局位置座標を用いて基準座標を算出する。基準座標算出部202は、算出した基準座標を基準座標DB250に格納する。
次いで、ステップS106では、差分算出・出力部208が、基準座標と基準局位置座標の差分を算出する。なお、ここで算出される差分の数は、基準局側装置20が有する共通受信機951〜95Nの機種数(N)と一致する。
次いで、ステップS108では、差分算出・出力部208が、算出した差分を含むデータをサーバ10に送信する。なお、差分算出・出力部208がサーバ10に対して送信するデータは、図16に示すようなデータフレームを有するものとする。図16に示すように、本第2の実施形態では、N個の差分を含むデータが送信されることになる。
以上のようにステップS108までの処理が実行された後は、ステップS100に戻り、基準局側装置20は、上記処理を繰り返し実行する。
(サーバ10の処理について)
以下、サーバ10の処理について、図17のフローチャートに沿って詳細に説明する。図17の処理は、前述した第1の実施形態の処理(図9)のステップS60〜S64に代えて、ステップS60’〜S64’を実行する点に特徴を有している。したがって、以下においては、この点を中心に説明する。
(ステップS60’〜S64’)
ステップS60’では、移動局位置補正部110は、取得した日時及び移動局側装置30が有する共通受信機195の機種(1〜N)に対応する差分を取得する。
次いで、ステップS62’では、移動局位置補正部110は、差分を取得できたか否かを判断する。このステップS62’の判断が否定された場合には、ステップS66に移行するが、肯定された場合には、ステップS64’に移行する。
ステップS64’に移行すると、移動局位置補正部110は、取得した差分を用いて移動局側装置30の位置座標(移動局位置座標)を補正する。ここで、図18の(4)の行に示すように、基準局側装置20から受信した緯度の差分が「-0.0001」、経度の差分が「0.0001」であったとする。また、移動局側装置30から受信した移動局位置座標が(緯度,経度)=(35.68133,139.76702)であったとする。この場合、補正後の移動局位置座標(移動局側装置30の真の位置座標)は、(緯度,経度)=(35.68123,139.76712)となる。
以上、詳細に説明したように、本第2の実施形態によると、基準局側装置20は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて基準局側装置20の位置座標(基準局位置座標)を算出し、算出した基準局位置座標と、基準座標との差分を算出して、サーバ10に送信する。また、移動局側装置30は、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて移動局側装置30の位置座標(移動局位置座標)を算出して、サーバ10に送信する。そして、サーバ10は、受信した差分を用いて移動局位置座標を補正して、補正後の移動局位置座標により、車65の位置を管理する。このように、本第2の実施形態では、サーバ10において移動局位置座標を補正するために、基準局側装置20からサーバ10に対して基準局位置座標と基準座標との差分を送信すればよい。これにより、送信データ量を削減でき、通信コストの低減を図ることが可能である。また、電離層遅延や対流圏遅延の影響による誤差を含んでいる移動局位置座標を、電離層遅延や対流圏遅延の影響による誤差を表す基準局位置座標と基準座標との差分を用いて補正するので、移動局位置座標を精度よく補正することができる。
なお、上記第1、第2の実施形態では、基準座標を高精度基準局位置座標から算出する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、基準座標が予め測定されているような場合には、予め測定されている基準座標を用いて、上記処理を実行することとしてもよい。この場合、基準局側装置20の基準受信機93を省略することとしてもよい。
なお、上記第1、第2の実施形態では、サーバ10において各移動局側装置30の位置座標(移動局位置座標)を補正する場合について説明したが、これに限られるものではない。すなわち、上記第1、第2の実施形態においてサーバ10が有していた移動局位置座標の補正機能を各移動局側装置30に持たせることにより、各移動局側装置30に移動局位置座標を補正させることとしてもよい。この場合、基準局側装置20から各移動局側装置30に対して補正に必要なデータを送信することとすればよい。
なお、上記第1、第2の実施形態では、測定対象物が車である場合について説明したが、これに限らず、その他の物体が測定対象物であってもよい。例えば、測定対象物は、情報処理端末や、コンテナ、トラックのシャーシ(コンテナが搭載される部分であり、ボディに対して取り外し可能になっている部分)などであってもよい。
なお、上記の処理機能は、コンピュータによって実現することができる。その場合、処理装置が有すべき機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータ上で実現される。処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な記憶媒体(ただし、搬送波は除く)に記録しておくことができる。
プログラムを流通させる場合には、例えば、そのプログラムが記録されたDVD(Digital Versatile Disc)、CD−ROM(Compact Disc Read Only Memory)などの可搬型記憶媒体の形態で販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
プログラムを実行するコンピュータは、例えば、可搬型記憶媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは、自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記憶媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送されるごとに、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
上述した実施形態は本発明の好適な実施の例である。但し、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変形実施可能である。
なお、以上の第1、第2の実施形態の説明に関して、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 基準局側装置と、測位対象物に装着された移動局側装置と、位置座標補正装置と、を含み、前記移動局側装置の位置を測定する測位システムであって、
前記基準局側装置は、
GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、算出した差分を用いて受信した前記移動局側装置の位置座標を補正する、
ことを特徴とする測位システム。
(付記2) 前記基準局側装置は、
複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標とを前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、該移動局側装置が有する受信機と同一の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標と前記基準座標との差分を用いて補正する、
ことを特徴とする付記1に記載の測位システム。
(付記3) 基準局側装置と、測位対象物に装着された移動局側装置と、位置座標補正装置と、を含み、前記移動局側装置の位置を測定する測位システムであって、
前記基準局側装置は、
GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、
算出された前記差分を前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、受信した前記差分を用いて補正する、
ことを特徴とする測位システム。
(付記4) 前記基準局側装置は、
複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標との差分を算出し、
算出された前記複数の受信機それぞれに対応する差分を前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記移動局側装置が有する受信機と同一の受信機に対応する差分を用いて補正する、
ことを特徴とする付記3に記載の測位システム。
(付記5) 前記位置座標補正装置は、
前記差分の統計情報を算出し、
算出した前記差分の統計情報を用いて、受信した前記移動局側装置の位置情報を補正する、ことを特徴とする付記1〜4のいずれかに記載の測位システム。
(付記6) 基準局側装置から、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を受信する第1受信部と、
測位対象物に装着された移動局側装置から、前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記移動局側装置の位置座標を受信する第2受信部と、
前記第2受信部が受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記第1受信部が受信した前記基準局側装置の位置座標と前記基準座標との差分を用いて補正する補正部と、
を備える測位装置。
(付記7) 基準局側装置から、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を受信する第1受信部と、
測位対象物に装着された移動局側装置から、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記移動局側装置の位置座標を受信する第2受信部と、
前記第2受信部が受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記第1受信部が受信した前記差分を用いて補正する補正部と、
を備える測位装置。
(付記8) 前記補正部は、
前記差分の統計情報を算出し、
算出した前記差分の統計情報を用いて、受信した前記移動局側装置の位置情報を補正する、ことを特徴とする付記6又は7に記載の測位装置。
(付記9) 基準局側装置が、
GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を位置座標補正装置に送信し、
測位対象物に装着された移動局側装置が、
前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置が、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、算出した差分を用いて受信した前記移動局側装置の位置座標を補正する、
ことを特徴とする測位方法。
(付記10) 前記基準局側装置は、
複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標とを前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、該移動局側装置が有する受信機と同一の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標と前記基準座標との差分を用いて補正する、
ことを特徴とする付記9に記載の測位方法。
(付記11) 基準局側装置が、
GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、
算出された前記差分を位置座標補正装置に送信し、
測位対象物に装着された移動局側装置が、
前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置が、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、受信した前記差分を用いて補正する、
ことを特徴とする測位方法。
(付記12) 前記基準局側装置は、
複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標との差分を算出し、
算出された前記複数の受信機それぞれに対応する差分を前記位置座標補正装置に送信し、
前記移動局側装置は、
前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
前記位置座標補正装置は、
受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記移動局側装置が有する受信機と同一の受信機に対応する差分を用いて補正する、
ことを特徴とする付記11に記載の測位方法。
(付記13) 前記位置座標補正装置は、
前記差分の統計情報を算出し、
算出した前記差分の統計情報を用いて、受信した前記移動局側装置の位置情報を補正する、ことを特徴とする付記9〜12のいずれかに記載の測位方法。
10 サーバ(位置座標補正装置、測位装置)
20 基準局側装置
30 移動局側装置
65 車(測位対象物)
951〜95N 共通受信機(受信機)
100 測位システム
102 基準局情報取得部(第1受信部)
104 移動局情報取得部(第2受信部)
110 移動局位置補正部(補正部)
195 共通受信機(受信機)

Claims (9)

  1. 基準局側装置と、測位対象物に装着された移動局側装置と、位置座標補正装置と、を含み、前記移動局側装置の位置を測定する測位システムであって、
    前記基準局側装置は、
    GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記移動局側装置は、
    前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置は、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、算出した差分を用いて受信した前記移動局側装置の位置座標を補正する、
    ことを特徴とする測位システム。
  2. 前記基準局側装置は、
    複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
    前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標とを前記位置座標補正装置に送信し、
    前記移動局側装置は、
    前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置は、
    受信した前記移動局側装置の位置座標を、該移動局側装置が有する受信機と同一の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標と前記基準座標との差分を用いて補正する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の測位システム。
  3. 基準局側装置と、測位対象物に装着された移動局側装置と、位置座標補正装置と、を含み、前記移動局側装置の位置を測定する測位システムであって、
    前記基準局側装置は、
    GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、
    算出された前記差分を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記移動局側装置は、
    前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置は、
    受信した前記移動局側装置の位置座標を、受信した前記差分を用いて補正する、
    ことを特徴とする測位システム。
  4. 前記基準局側装置は、
    複数の受信機を用いて前記基準局側装置の位置座標をそれぞれ算出し、
    前記複数の受信機を用いて算出した前記基準局側装置の位置座標それぞれと、前記基準座標との差分を算出し、
    算出された前記複数の受信機それぞれに対応する差分を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記移動局側装置は、
    前記移動局側装置が有する受信機の情報と紐付けて、前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置は、
    受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記移動局側装置が有する受信機と同一の受信機に対応する差分を用いて補正する、
    ことを特徴とする請求項3に記載の測位システム。
  5. 前記位置座標補正装置は、
    前記差分の統計情報を算出し、
    算出した前記差分の統計情報を用いて、受信した前記移動局側装置の位置情報を補正する、ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の測位システム。
  6. 基準局側装置から、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を受信する第1受信部と、
    測位対象物に装着された移動局側装置から、前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記移動局側装置の位置座標を受信する第2受信部と、
    前記第2受信部が受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記第1受信部が受信した前記基準局側装置の位置座標と前記基準座標との差分を用いて補正する補正部と、
    を備える測位装置。
  7. 基準局側装置から、GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を受信する第1受信部と、
    測位対象物に装着された移動局側装置から、前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて算出された前記移動局側装置の位置座標を受信する第2受信部と、
    前記第2受信部が受信した前記移動局側装置の位置座標を、前記第1受信部が受信した前記差分を用いて補正する補正部と、
    を備える測位装置。
  8. 基準局側装置が、
    GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、を位置座標補正装置に送信し、
    測位対象物に装着された移動局側装置が、
    前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置が、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、算出した差分を用いて受信した前記移動局側装置の位置座標を補正する、
    ことを特徴とする測位方法。
  9. 基準局側装置が、
    GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記基準局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記基準局側装置の位置座標と、予め定められている前記基準局側装置の基準座標と、の差分を算出し、
    算出された前記差分を位置座標補正装置に送信し、
    測位対象物に装着された移動局側装置が、
    前記GNSS衛星から受信した測位信号に基づいて前記移動局側装置の位置座標を算出し、
    算出された前記移動局側装置の位置座標を前記位置座標補正装置に送信し、
    前記位置座標補正装置が、
    受信した前記移動局側装置の位置座標を、受信した前記差分を用いて補正する、
    ことを特徴とする測位方法。
JP2019083797A 2019-04-25 2019-04-25 測位システム、測位装置及び測位方法 Active JP7295400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019083797A JP7295400B2 (ja) 2019-04-25 2019-04-25 測位システム、測位装置及び測位方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019083797A JP7295400B2 (ja) 2019-04-25 2019-04-25 測位システム、測位装置及び測位方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2020180857A true JP2020180857A (ja) 2020-11-05
JP7295400B2 JP7295400B2 (ja) 2023-06-21

Family

ID=73024519

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019083797A Active JP7295400B2 (ja) 2019-04-25 2019-04-25 測位システム、測位装置及び測位方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7295400B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114185069A (zh) * 2021-12-07 2022-03-15 西藏金采科技股份有限公司 一种提高北斗定位精度的差分定位方法、装置及系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771977A (ja) * 1993-09-02 1995-03-17 Mitsui Constr Co Ltd 人工衛星を利用した測位方法
JPH1062514A (ja) * 1996-08-26 1998-03-06 Techno Kobo:Kk Gps誤差補正装置
JPH11109017A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dgps基地局装置
US20050278119A1 (en) * 2003-04-07 2005-12-15 Novariant Inc. Satellite navigation system using multiple antennas
JP2008241079A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corp 航法システム
WO2014132618A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 日本電気株式会社 状態検出方法、補正値処理装置、測位システム、および状態検出プログラム

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771977A (ja) * 1993-09-02 1995-03-17 Mitsui Constr Co Ltd 人工衛星を利用した測位方法
JPH1062514A (ja) * 1996-08-26 1998-03-06 Techno Kobo:Kk Gps誤差補正装置
JPH11109017A (ja) * 1997-10-03 1999-04-23 Matsushita Electric Ind Co Ltd Dgps基地局装置
US20050278119A1 (en) * 2003-04-07 2005-12-15 Novariant Inc. Satellite navigation system using multiple antennas
JP2008241079A (ja) * 2007-03-26 2008-10-09 Mitsubishi Electric Corp 航法システム
WO2014132618A1 (ja) * 2013-02-26 2014-09-04 日本電気株式会社 状態検出方法、補正値処理装置、測位システム、および状態検出プログラム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114185069A (zh) * 2021-12-07 2022-03-15 西藏金采科技股份有限公司 一种提高北斗定位精度的差分定位方法、装置及系统

Also Published As

Publication number Publication date
JP7295400B2 (ja) 2023-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4343531B2 (ja) 粗い位置推定値を用いて位置を決定するための方法および装置
US6420999B1 (en) Method and apparatus for determining an error estimate in a hybrid position determination system
JP4119256B2 (ja) 初期粗位置推定値に基づいて改良された位置推定値を供給する方法および装置
US8082094B2 (en) Navigation apparatus capable of correcting position data according to map matching position and method thereof
RU2004134213A (ru) Определение местоположения оконечного устройства беспроводной связи в смешанной системе определения местоположения
JP2006523836A5 (ja)
JP2004526149A5 (ja)
AU2002239736A1 (en) Method and apparatus for determining an error estimate in a hybrid position determination system
KR20030060938A (ko) 지형 모델을 사용하여 gps를 강화하기 위한 방법 및 장치
CN112394383B (zh) 一种卫星与5g基站组合定位方法及装置
CN108513623B (zh) 一种伪距计算方法和终端
JP7295400B2 (ja) 測位システム、測位装置及び測位方法
US20210116577A1 (en) Positioning system, positioning device, and center device
CN112505729B (zh) 确定卫星编号的方法、确定终端位置的方法、设备及介质
CN111373285A (zh) Rtk基准站的坐标标定方法、设备及存储介质
CN108254762B (zh) 伪距差分定位方法及系统
JP6739244B2 (ja) 測位サーバ、測位システム、測位方法、及び測位プログラム
US11047988B2 (en) Method and apparatus for reducing tropospheric effects in GNSS positioning
JP6920596B2 (ja) Ifb補正値の推定方法、装置およびサーバ
CN110542910A (zh) 卫星定位中的硬件延时偏差的修正方法、装置和设备
KR101626852B1 (ko) 가상 이동국을 구비하는 dgps 시스템 및 이의 오차 보정 방법
JP7483163B2 (ja) 保護レベル計算装置、保護レベル計算システム、測位システムおよび保護レベル計算方法
CN115585807B (zh) 基于机器学习的gnss/ins组合导航方法
CN114966776A (zh) 定位方法、装置、电子设备及计算机存储介质
CN115268252A (zh) 时间管理方法、装置、计算机、可读存储介质及程序产品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220111

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221206

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230130

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230419

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230509

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230522

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7295400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150