JPWO2016093275A1 - 切削インサート、工具ボデーおよび切削工具 - Google Patents

切削インサート、工具ボデーおよび切削工具 Download PDF

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Abstract

切削工具への固定が安定する切削インサート、工具ボデーおよび切削工具を提供する。 本発明の切削インサートは、対向する2つの端面と、端面の間をつなぐ周側面とを有する切削インサートであって、周側面は、少なくとも1つの保持部分を備える。保持部分は、切削インサートの周方向に離間配置された第1および第2の当接面と、第1および第2の当接面の間に形成される凸面部または平面部とを有する。第1の当接面は、周方向において、保持部分の一端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。第2の当接面は、周方向において、保持部分の他端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。

Description

本発明は、切削工具に着取自在に装着して金属材料などの切削加工に用いる切削インサート、その切削インサートを装着する工具ボデーおよび切削工具に関する。
従来の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具には、特許文献1に示すようなものがある。すなわち、自動盤とも呼ばれる小型旋盤にも適する切削インサートおよび切削工具であり、切削インサートの輪郭形状は略平行四辺形とされる。平行四辺形の鋭角部分に相当する2つの部分に切れ刃が形成されるため、2つの切れ刃を有する。すなわち、この切削インサートは切削工具に装着し直すことにより、2回の使用が可能である。この切削インサートは、対向する2つの端面と、これらの端面の間をつなぐ周側面とを有し、周側面のうちの2つの面部分は、切削工具に装着するときにチップ座の壁状に立ち上がる面部分と当接する。なお、この切削工具は、チップ座の壁状面の一部をへこませる(逃がす)ことによって、一方の壁状面が間隔をあけた2つの面部分に分割され、他方の壁状面の1つの面部分と合わせて3つの面部分が切削インサートと当接する。切削インサートの周側面の当接部は、基本的に4つの平面部分によって構成され、このうちの2つの平面部分が当接面として作用する。
また従来の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具には、特許文献2に示すようなものがある。すなわち、切削インサートは、旋削、溝入れ加工、突切り加工またはねじ切り加工に使用され、複数の切れ刃を有する。切削インサートは、対向する2つの端面と、これらの端面の間をつなぐ周側面とを有する。周側面は、4つの当接区域(当接面)を有する。4つの当接区域は、それぞれ2つずつが凹面部分で接続され、2つの当接凹部を形成している。この切削インサートが切削工具のホルダへ装着されるときは、4つの当接区域のうちの少なくとも3つがホルダの反作用区域(保持面)と当接する。
特開平11−123603号公報 特表2013−540058号公報
特許文献1の従来の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具は、チップ座の壁状面の一部をへこませることで、切削インサートの固定性を高めることに一定の改善効果がある。しかし、切削インサートの周側面が平面状であるため、その平面と平行な方向へずれ動くことを防止できず、まだ固定性が不十分な場合がある。また、平行四辺形の短辺部となる周側面を、チップ座の壁状面と接触させるため、平行四辺形の長辺部の長さが異なる切削インサートを用いる場合、すなわち突切り加工などにおいて突出し長さの異なる切削インサートを用いる場合、切削インサートの全長に合わせてそれぞれ対応する工具ホルダ(バイト)を準備する必要がある。また、切削加工の際に切削インサートの切れ刃部分が大きく破損すると、平行四辺形の短辺部に形成された当接面が損傷を受け、反対側の切れ刃が使用できなくなる虞がある。
特許文献2の従来の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具は、切削インサートに形成される4つの当接区域のうちの少なくとも3つが切削工具のチップ座と当接することで固定性が高い。しかし、周側面の当接区域が形成される2つの面部分の間の距離が短くなると、2つの凹面部分が接近するため、切削インサートの強度が低下する虞がある。このため当接区域が形成される周側面の2つの面部分の間の距離に制限があり、小型旋盤用の小さな切削工具などへ適用できない問題がある。
本発明の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具は、これらの課題の少なくとも1つを解決する。
本発明の切削インサートは、対向する2つの端面と、端面の間をつなぐ周側面とを有する切削インサートであって、周側面は、少なくとも1つの保持部分を備える。保持部分は、切削インサートの周方向に離間配置された第1および第2の当接面と、第1および第2の当接面の間に形成される凸面部または平面部とを有する。第1の当接面は、周方向において、保持部分の一端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。第2の当接面は、周方向において、保持部分の他端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。
本発明の工具ボデーは、本発明の切削インサートを着脱自在に装着する切削工具の工具ボデーであって、チップ座を備える。チップ座は、主面および、主面から屹立するように延在すると共に周側面の一部が当接可能な副面を有する。副面は、切削インサートの保持部分が当接可能な壁面部分を備える。壁面部分は、切削インサートの第1の当接面が当接可能な第1の保持面と、第2の当接面が当接可能な第2の保持面とを有する。
本発明の切削工具は、本発明の切削インサートを備える切削工具である。
この発明の切削インサートは、保持部分が2つの当接面の間に形成される凸面部または平面部を有することで、保持部分が形成される周側面の2つの面の間の距離を短くしても、切削インサートの強度が低下しない。このため、切削インサートの欠損などの不具合が発生しない切削インサート、工具ボデーおよび切削工具を提供する。
図1は第1の実施形態における切削インサートの斜視図である。 図2は図1に示す切削インサートの左側面図である。 図3は図2の左側面図の部分拡大図である。 図4は図2の左側面図の別の部分拡大図である。 図5は図1に示す切削インサートの平面図である。 図6は図1に示す切削インサートの正面図である。 図7は図1に示す切削インサートの右側面図である。 図8は図1に示す切削インサートを装着した第1の実施形態における切削工具の斜視図である。 図9は図8に示す切削工具の平面図である。 図10は図8に示す切削工具の左側面図である。 図11は図10の部分拡大図である。 図12は図8に示す切削工具の正面図である。 図13は図8に示す切削工具から切削インサートおよびクランプ部材を取り外した状態のチップ座周辺の拡大斜視図である。 図14は第2の実施形態における切削インサートの斜視図である。 図15は図14に示す切削インサートを装着した第2の実施形態における切削工具の平面図である。 図16は図15の平面図の部分拡大図である。 図17は図15に示す切削工具から切削インサート、クランプ部材および敷金を取り外した状態のチップ座周辺の拡大斜視図である。
本発明を適用した第1の実施形態の切削インサート、工具ボデーおよび切削工具について図面を参照しながら説明する。図1から図7に示すように、この実施形態における切削インサート1は、対向する2つの端面2、3と、周側面4とを有する。周側面4は、2つの端面2、3の間をつないでいる。図2および図7に示すように、2つの端面2、3の輪郭形状は、略平行四辺形とされる。各端面2、3の平行四辺形は、2つの長辺部と、2つの短辺部とを有する。なお短辺部は、略平行四辺形の鋭角部分の付近で屈曲しているため、各端面2、3の輪郭形状を略六角形とみることもできる。しかし、ここでは屈曲した辺を1辺とみなして、略平行四辺形とみなして説明している。したがって周側面4は、基本的に、長辺部に対応する2つの長側面部分4aと、短辺部に対応する2つの短側面部分4bとからなる。なお、ここで用いられる「長」、「短」という用語は長さまたは大きさにおける相対的な関係を意味するに過ぎず、絶対的な程度を意味しない。2つの端面2、3のそれぞれ中央には、これら端面2、3を貫通する取り付け穴15が形成される。取り付け穴15は、切削インサート1を切削工具20へ装着するときに、締めつけねじやレバーなどのクランプ部材30と当接する。取り付け穴15は、クランプ穴15と呼ぶこともできる。切削インサート1は、取り付け穴15の中心軸線に対して、180°回転対称な形状とされる。図1および図2に示すように、この実施形態における切削インサート1では、取り付け穴15の一部に直径dが略一定とされる略円筒状部分15aが形成される。
切削インサート1の周側面4の一部には、すくい面6および逃げ面7が形成される。すくい面6と逃げ面7との交差稜線部に切れ刃5が形成される。すなわち、切れ刃5の少なくとも一部は、周側面4の一部に形成される。なお、切れ刃5の別の一部は、2つの端面2、3と周側面4との交差稜線部の一部にも形成されて構わない。したがって逃げ面7の一部は、2つの端面2、3の一部にも形成されて構わない。この実施形態における切削インサート1は、切れ刃5が少なくとも2つ形成される。すなわち切削工具へ装着し直すことにより、少なくとも2回使用できる経済的な切削インサート1である。2つの切れ刃5は、取り付け穴15の中心軸線に対して、互いに180°回転対称な配置および形状とされる。以降は説明を簡略にするため、1つの切れ刃5を作用切れ刃5aとする場合についてのみ説明し、他方の切れ刃を作用切れ刃とする場合の説明を実質的に省略する。すなわち、図2において右上側に表記される切れ刃5を作用切れ刃5aとして使用する場合のみを説明し、左下側に表記される切れ刃5を作用切れ刃として使用する場合の説明は、同様であるため省略する。ここでは、作用切れ刃5aのすくい面6aが形成される長側面部分4aを上側面部分4a1と呼ぶ。上側面部分4a1は、第1の側面部分4a1と呼ばれることもできる。同様に、作用切れ刃5aの逃げ面7aが形成される短側面部分4bを前側面部分4b1と呼ぶ。上側面部分4a1と対向する長側面部分4aを下側面部分4a2と呼び、前側面部分4b1と対向する短側面部分4bを後側面部分4b2と呼ぶ。下側面部分4a2は、第2の側面部分4a2と、前側面部分4b1は、第3の側面部分4b1と、後側面部分4b2は、第4の側面部分4b2と、各々呼ばれることもできる。また、図1において左側の端面2を第1の端面2と呼び、右側の端面3を第2の端面3と呼ぶ。なお説明をわかりやすくするために、上下前後左右などの空間内の方向を示す用語を用いているが、これは空間内の絶対的な位置や方向を示すことを企図しない。例えば、作用切れ刃を入れ替えて、180°反対側の、他方の切れ刃を作用切れ刃とするときなど、ここで示す上下前後は空間内の方向を入れ替えることができる。また例えば、この切削インサート1とは逆勝手の切削インサート(図示しない)とするときなど、左右は空間内の方向を入れ替えることができる。
すくい面6には、チップブレーカが形成されている。チップブレーカの形状は、既知の様々な形状が適用される。この実施形態の切削インサート1は、各々の切れ刃5に沿って、各々1つのチップブレーカ溝が形成されている。チップブレーカにより正のすくい角が付与され、切削抵抗を軽減している。
図8から図13に示すように、第2の端面3は、切削インサート1を切削工具20へ装着するときに、チップ座22の主面23と当接し、周側面4は、チップ座の副面24と当接する。チップ座の主面23とは、切削インサート1と最も広く接触する面であり、底面23と呼ぶこともできる。チップ座の副面24とは、主面23から壁状に立ち上がる面であり、側壁面24と呼ぶこともできる。切削インサート1の第2の端面3は、平面状に形成されるとよい。第2の端面3が平面状に形成されると、対応するチップ座の主面23も平面状に形成することができるため、高精度に、なおかつ容易にチップ座の主面23を形成することができる。切削インサート1の第2の端面3が平面状に形成されると、第2の端面3とチップ座の主面23との接触が広い面積で確実となる。切削インサート1の周側面4は、チップ座の副面24と当接する保持部分8である第1および第2の保持部分8a、8bを有する。ここでは下側面部分4a2に形成される保持部分8を、第1の保持部分8aとし、上側面部分4a1に形成される保持部分8を、第2の保持部分8bとする。したがって、作用切れ刃5aに加わる切削抵抗の内、主分力を主に受ける保持部分8が、第1の保持部分8aとなる。すなわち、切削抵抗の主分力は、作用切れ刃5aに対して、上側面部分4a1側から下側面部分4a2側に向かって作用するため、下側面部分4a2に形成される第1の保持部分8aが切削抵抗の主分力を主に受けるのである。第2の保持部分8bは、第1の保持部分8aと協働することで、切削インサート1を切削工具20のチップ座22へ固定する保持部分8である。第1の保持部分8aは、切削インサート1の周方向において離間配置された、少なくとも2つの当接面9を有する。ここでは、作用切れ刃5aに近い側の当接面9を第1の当接面9aとし、遠い側の当接面9を第2の当接面9bとする。図1から図3に示すように、切削インサート1の周方向における2つの当接面9の間には凸面部10が形成される。
ここでは、第1の保持部分8aの作用切れ刃5a側の端部を第1端11aとし、他方の端部を第2端11bとする。第1の当接面9aは、第1端11a側から凸面部10側に向かうにつれ切削インサート1の内方に凹むように傾斜する。すなわち第1の当接面9aは、切削インサート1の周方向において、前側面部分4b1側から後側面部分4b2側に向かうにつれ上側面部分4a1側に近づくように傾斜する。第2の当接面9bは、第1の保持部分8aの第2端11b側から凸面部10側に向かうにつれ切削インサート1の内方に凹むように傾斜する。すなわち第2の当接面9bは、切削インサート1の周方向において、後側面部分4b2側から前側面部分4b1側に向かうにつれ上側面部分4a1側に近づくように傾斜する。
第2の保持部分8bは、少なくとも1つの当接面9を有する。ここでは第2の保持部分8bの当接面9を、第3の当接面9cと呼ぶ。また第2の保持部分8bの作用切れ刃5aから遠い側の端部を第3端11cとし、作用切れ刃5aに近い側の端部を第4端11dとする。第3の当接面9cは、第2の保持部分8bの第3端11c側から第4端11d側に向かうにつれ切削インサート1の内方に凹むように傾斜する。すなわち第3の当接面9cは、後側面部分4b2側から前側面部分4b1側に向かうにつれ下側面部分4a2側に近づくように傾斜する。前述のとおり、この切削インサート1は、取り付け穴15の中心軸線に対して、180°回転対称な形状とされる。したがって、第2の保持部分8bの第3の当接面9cは、第1の保持部分8aの第1の当接面9aと、取り付け穴15の中心軸線に対して、互いに180°回転対称な配置および形状とされる。なお、第2の保持部分8bには、第2の当接面9bと取り付け穴15の中心軸線に対して、互いに180°回転対称な関係の第4の当接面9d が形成されている。しかし、第4の当接面9dは、後述するように、作用切れ刃5aに対しては当接面として機能せず、もう1つの切れ刃5が作用するときに当接面として機能する。この関係は、第2の当接面9bに関しても成立する。
第2の保持部分8bの作用切れ刃5a側には、隆起部12が形成される。ここでは、この隆起部12を前方隆起部12と呼ぶ。すなわち、第2の保持部分8bの第4端11dは、切削インサート1の外方に隆起した前方隆起部12に形成される。第2の保持部分8bの第4端11dから作用切れ刃5a側に向かってなめらかに接続する前方湾曲部14が形成される。
第2の保持部分8bの作用切れ刃5aから離れた側にも、隆起部13が形成される。ここでは、この隆起部13を後方隆起部13と呼ぶ。すなわち、第2の保持部分8bの第3端11cは、切削インサート1の外方に隆起した後方隆起部13に形成される。
切削インサート1の切れ刃5周辺の材質は、超硬合金、サーメット、セラミックスおよび立方晶窒化ほう素を含む焼結体等の硬質材料又はこれら硬質材料の表面にPVD又はCVDコーティング膜を被膜したもの、又は単結晶ダイヤモンド或いはダイヤモンドを含む焼結体の中から選ばれる。また切れ刃5以外の切削インサート1の部分の材料も、同様の硬質材料などとされることが好ましい。
図8から図12に示すように、この実施形態における切削工具20は、旋盤用のバイトとされる。より詳細には、自動盤とも呼ばれる小型旋盤用の小型バイト、すなわち小さな旋削工具とされる。この実施形態における切削インサート1は、溝入れ加工や突っ切り加工に適する。したがって、この実施形態における切削工具20は、溝入れ加工や突っ切り加工に適する。しかし、これに限定されない。本発明は、ねじ切り加工用など、様々な用途の切削工具に適用できる。この実施形態における切削工具20の工具ボデー21は、シャンクの断面形状が各辺12mmの正方形とされる。小型旋盤は、高能率な切削加工を可能とするため、多数の切削工具がくし型刃物台などに密集するように装着される。そのため使用される切削工具は、シャンクの断面形状が各辺10mmから16mm程度の小型バイトであることが好ましい。
この実施形態における切削工具20のクランプ部材30は、締め付けねじ30とされる。しかし、クランプ部材30は、この実施形態に限定されない。レバーロック式など、既知の様々な切削インサート1の装着方法が適用できる。
図13に示すように、この実施形態の切削工具20のチップ座22は、主面(底面)23および副面(側壁面)24を有する。前述のとおり、主面23は、平面状に形成されている。また主面23には、クランプ部材30である締めつけねじ30が螺入されるねじ穴29が開口する。チップ座22の副面24は、基本的に2つの面部分からなる。すなわち、切削インサート1の第1の保持部分8aと当接する第1の壁面部分25aと、第2の保持部分8bと当接する第2の壁面部分25bとからなる。第1の壁面部分25aと第2の壁面部分25bとは、開放部28により隔てられている。この開放部28から切削インサート1が突出することで、作用切れ刃5が工具ボデー21に対して突き出される。第1および第2の壁面部分25a、25bは、それぞれ第1および第2の保持部分8a、8bと対応する形状とされる。すなわち、チップ座22の副面24は、切削インサート1の第1および第2の保持部分8a、8bと当接し、切削インサート1を固定できる形状であれば、どのような形状でも構わない。チップ座22の副面24は、切れ刃5に加わる切削抵抗を受けても動かないように、下側となる第1の壁面部分25aが少なくとも2箇所で切削インサート1と当接するとよい。上側となる第2の壁面部分25bは、少なくとも1箇所が切削インサート1と当接するとよい。そのように、お互いが離れた位置に配置され、なおかつ当接面の向きが異なる3箇所で、切削インサート1とチップ座22とが当接すれば、切削インサート1がチップ座22へ強固に確実に固定される。この実施形態における切削工具20の第1の壁面部分25aは、2つの凸曲面部を有し、それら2つの凸曲面部の間につなぎの面27が形成される。それぞれの凸曲面部に、保持部分8と当接する保持面26が形成される。ここでは、第1の当接面9aに対応する保持面26を第1の保持面26aと呼び、第2の当接面9bに対応する保持面26を第2の保持面26bと呼ぶ。第1の壁面部分25aの2つの端部のうち、第1の保持面26a側の端部を一端とし、第2の保持面26b側の端部を他端とすると、第1の保持面26aは、第1の壁面部分25aの一端側から他端側に向かうにつれ第1の壁面部分25aが主面23側に突出するように傾斜する。また、第2の保持面26bは、壁面部分25aの他端側から一端側に向かうにつれ第1の壁面部分25aが主面23側に突出するように傾斜する。なお第2の保持面26bは、作用切れ刃5aに対応する開放部28の方を向く。
第1および第2保持面26a、26b間のつなぎの面27は、凹面部27とされる。凹面部27は、凸面部10または平面部に対応する形状とされる。すなわちつなぎの面27は、平面部を含む場合がある。
第2の壁面部分25bは、2つの凸曲面部を有し、それら2つの凸曲面部の間につなぎの面が形成される。ただし、図11に示すように、第2の保持部分8bの第4の当接面9dに対応する位置にある一方の凸曲面部は、上方に後退しており、切削インサート1とは接触しないように配置されている。すなわち、第4の当接面9dに対応する位置にある一方の凸曲面部は、非保持面26dとして形成される。他方の凸曲面部に、保持部分8と当接する保持面26が形成される。ここでは、この第3の当接面9cに対応する保持面26を第3の保持面26cと呼ぶ。第2の壁面部分25bの2つの端部のうち、作用切れ刃5aに対応する開放部28から遠い側の端部を一端とし、開放部28に近い側の端部を他端とすると、第3の保持面26cは、第2の壁面部分25bの他端側から一端側に向かうにつれて第2の壁面部分25bが主面23側に突出するように傾斜する。
つぎに、各構成の作用・効果について説明する。第1の当接面9aは、第1端11a側から第2端11b側に向かうにつれ切削インサート1の内方に向かうように傾斜し、第2の当接面9bは、第1端11a側から第2端11b側に向かうにつれ切削インサート1の外方に向かうように傾斜するため、第1の当接面9aと第2の当接面9bとは、向かい合うように形成される。別の表現をすれば、切削インサート1とチップ座22との2つの当接面をそれぞれ延長する2つの延長面は、互いに交差する。このため切削インサート1は、この2つの当接面での当接だけでもチップ座22の副面24にしっかりと固定されてずれ動かない。さらに第2の保持部分8bの第3の当接面9cは、第2の保持部分8bの第3端11c側から第4端11d側に向かうにつれ切削インサート1の内方に向かうように傾斜するため、第3の当接面9cは、作用切れ刃5a側を向いて配置され、すなわち開放部28側を向いて配置され、なおかつ第1の当接面9aおよび第2の当接面9bのいずれとも異なる方向に配置される。より詳しくは第3の当接面9cに当接する第3の保持面26cが、第2の当接面9bに当接する第2の保持面26aと向かい合うように配置され、かつ、第2の保持面26bに当接する第2の当接面9bが、第1の保持面26aに当接する第1の当接面9aと向かい合うように配置される。このため切削インサート1は、チップ座22の副面24と第1から第3の当接面9a、9b、9cの3箇所で当接することによって、しっかりと固定される。すなわち切削インサート1は、第3の当接面9cから受ける固定力の方向が第1および第2の当接面9a、9bに向かい、チップ座22の副面24に押し付けられるため、切削インサート1がずれ動くことをさらに効果的に抑制する。ここで第3の当接面9cは、作用切れ刃5aからでき得る限り離れた位置に形成されることが好ましい。第3の当接面9cが作用切れ刃5aから十分に離れて形成されると、切削加工のときに作用切れ刃5aに切削抵抗が加わり作用切れ刃の5aの反対側の部分が浮き上がろうとするときに、第3の当接面9cによって効果的に押さえることができる。前述のとおり、この実施形態の切削インサート1は、180°回転対称な形状とされ、2つの切れ刃5を有する。すなわち第3の当接面9cは、第1の当接面9aと180°回転対称な配置および形状とされることで、他方の切れ刃5を使用するときに第1の当接面9aと入れ替わる。しかし、これに限定されない。第3の当接面9cは、第1および第2の当接面と協働して、チップ座22の副面24と当接して、切削インサート1を固定できれば、どのような配置および形状とされても構わない。
クランプ部材30が締め付けねじ30である場合は、ねじを締めるときの回転方向を、切削抵抗によって切削インサート1が回転しようとする方向と合わせることが好ましい。この実施形態で締め付けねじ30は、右ねじとされることが好ましい。切削工具20を、この実施形態とは逆の右勝手とする場合、締め付けねじは左ねじとされることが好ましい。締め付けねじの回転方向をこのように選択すると、締め付けねじで切削インサート1を締め付けた状態から、切削加工中に動かなくできる。
第1の保持部分8aの凸面部10は、切削インサート1の強度低下を防止する。ここが凹湾曲面であると、凹面部に応力が集中し、切削インサート1の破壊の起点となる場合がある。したがって凹面部が設けられる場合は、取り付け穴15との間隔が大きくされる。小型旋盤用の小型の切削工具20に好適な切削インサート1の場合、上側面部分4a1から下側面部分4a2までの最大寸法は、12mm以下が好ましい。これは前述のとおり、小型旋盤用の切削工具20のシャンクが、一辺16mm以下であるため、これより小さい寸法に抑えることが好ましい。12mm以下の寸法の中で取り付け穴15を設け、さらに第1および第2の保持部分8a、8bを設けるためには、凸面部10を設けることが効果的である。ここで凸面部10とは、後述する第2実施形態の切削インサートに示すように、平面部40とされる場合を含む。凸面部10は、少なくとも平面部40とされることで、応力の集中が発生せず、破壊の起点となることを防止できる。すなわち切削インサート1をチップ座22へ装着することにより応力が集中する部分が、凹湾曲面とならないようにすることで、過度の応力集中を防止し、応力分布を分散できる。また、凸面部10または平面部40を設けると、周側面4と取り付け穴15との間の切削インサート1の肉厚を確保する効果も得られる。取り付け穴15の周辺の切削インサート1の肉厚を確保するには、例えば取り付け穴15と同心の円筒状面に凸面部10が形成されることができる。しかし凸面部10は、取り付け穴15と同心に形成されることに限定されない。この実施形態における切削インサート1は、図2の寸法Aをできる限り大きくできるように、凸面部10の曲率半径の中心位置を第1の保持部分8a側に寄せている。
さらに第1の保持部分8aは、全体が滑らかな曲面として形成されるとよい。第1の保持部分8aの全体がなめらかな曲面として形成されることで、応力集中をさらに防止し、肉厚も適切に確保できることから、切削インサート1が破損することが防止され、小型旋盤に適する小さな切削工具20に適用できる。その際に、当接面9と凸面部10または平面部40との間のつなぎの湾曲部は、取り付け穴15から離れた位置に、応力集中による破壊の起点にならない程度の凹湾曲面を含むことを排除しない。応力が集中しないように配慮しつつ、第1の保持部分8aの全体が滑らかな曲面とされるように適宜調整されればよい。
凸面部10または平面部40は、チップ座22の副面24と当接するように形成されてもよい。凸面部10または平面部40と副面24とがさらに当接すると、接触面積が増えるとともに、当接面の配置方向が多様となり、より多くの方向の力を受け止められるようになる。すなわち第1および第2の当接面9a、9bに加えて凸面部10または平面部40がチップ座22の副面24と当接するように形成されると、切削インサート1の固定性がさらに向上する。この実施形態の凸面部10は1つであるが、これに限定されない。図示しないが、凸面部10が複数形成されても構わない。複数の凸面部10がチップ座22の副面24と各々当接するように形成されると、切削インサート1の固定性はますます向上する。ただし、当接面9と複数の凸面部10とのすべてを、チップ座22の副面24の対応する各々の保持面26と当接させるためには、これらの曲面を研削加工するなど、高精度に形成することが重要である。逆に、当接面9を低コストに形成するため粉末加圧成形と焼結のみで形成するような場合は、第1および第2の当接面9a、9bのみが、第1の保持部分8aにおける2つの当接面9として、チップ座22の副面24と当接するようにされるとよい。
ここでは、取り付け穴15の周辺の切削インサート1の肉厚を、図2の距離Aとする。すなわち、下側面部分4a2と垂直方向(つまり切削インサート1を第1または第2の端面に対向する方向からみて、略平行四辺形の長辺に直角な方向)における取り付け穴15の最外周部から切削インサート1の周側面4までの距離を距離Aとする。取り付け穴15と凸面部10との距離Aは、所要の寸法以上に確保されることが好ましい。凸面部10は、取り付け穴15の全周に亘って、所定の肉厚を少なくとも確保するように、ここでは形付けられている。そして、その肉厚を代表する寸法として距離Aが定められている。取り付け穴15の略円筒状部分15aの直径をdとすると、距離Aは直径dに対して、10%以上かつ80%以下の範囲とされることが好ましい。距離Aが直径dに対して10%未満になると、肉厚が不足して切削インサート1が破損する懸念がある。距離Aが直径dに対して80%を超えると、取り付け穴15の穴径が小さすぎて、締め付けねじが細すぎて破損する懸念がある。締め付けねじは、切削条件や切削インサート1の大きさなどを考慮して適切に選択される。締め付けねじは、小さいものでも直径1.5mmなどとされることが好ましい。大きい方は、小型旋盤用の切削インサート1の場合、直径6mm程度までが好ましい。したがって直径dは、2mm以上、かつ8mm以下の範囲が好ましい。
第1および第2の端面2、3の輪郭形状は、それぞれ2つの長辺部および短辺部からなる略平行四辺形とされるため、短辺部側の寸法を小さくすることで、小型旋盤へ装着可能な小型の切削工具20へ適用できる。一方で、長辺部側の寸法を適宜設定することで、突出し長さの異なる切削工具20を容易に製造できる。この突出し長さは、切削インサート1および切削工具20の切削条件である最大切込みに関連する。例えば、切削工具20が溝入れ加工用の場合、この突出し長さは、加工できる最大溝深さの制約に関連する。この実施形態の切削工具20は、第1および第2の保持部分8a、8bの形状を共通にするだけで、1種類の工具ボデー21に長辺部側の寸法の異なる複数種類の切削インサート1を装着できる。つまり、突出し長さの異なる複数の切削工具20を提供する際に、工具ボデー21は1種類で共用することが可能となり、切削インサート1のみ複数種類を提供する。また、切削に使用したときに切削インサート1の切れ刃5の周辺は、大きく破損することがある。この実施形態の切削工具20は、切れ刃5の周辺が大きく破損した場合でも、第1および第2の保持部分8a、8bの形状は損傷せず、反対側の切れ刃5を使用することが可能となり、経済的である。すなわち、作用切れ刃5aと反対側の切削インサート1の切れ刃5周辺の形状は、例え損傷しても、工具ボデー21へ装着するための構造に影響がない。この実施形態の切削インサート1は、取り付け穴15の中心軸線に対して180°回転対称な形状とされたが、これに限定されない。切削インサート1の形状は、工具ボデー21に装着できて、切れ刃5を有する形状とされる限り、どのような形状とされても構わない。
図2に示すように、略平行四辺形の長辺部と平行な方向における第1の当接面9aから第2の当接面9bまでの間隔をBとし、略平行四辺形の長辺部と平行な方向における切削インサート1の全長をLとすると、間隔Bは全長Lに対して、15%以上かつ50%以下の範囲とされることが好ましい。間隔Bが全長Lに対して15%未満とされると、切削インサート1の座り安定性が不足し、支点と作用点との距離が長くなり、切れ刃5に受ける切削抵抗によって切削インサート1がずれ動きやすくなる。または、切削抵抗によって、切削工具20のチップ座22に塑性変形が生じる虞がある。間隔Bが全長Lに対して50%を超えると、切削工具20に装着したときの切削インサート1の突出し長さが不足し、切削工具の用途が大幅に制限される。または、切削インサート1の大きさが全体的に大きくなり、小型旋盤などへ適用できなくなる。
なお、本実施形態の切削インサート1は180°回転対称な形状であるため、図2では便宜的に、第1の当接面9aから第2の当接面9bまでの間隔Bを第3の当接面9cから第4の当接面9dまでの間隔として示している。
また、本実施形態では、第1〜第4の当接面9a〜9dがいずれも平面であり、第1の当接面9aから第2の当接面9bまでの間隔Bは、第1の当接面9aにおける第1端11a側の端部と第2の当接面9bにおける第2端11b側の端部までの距離とされる。同様に、第3の当接面9cから第4の当接面9dまでの間隔Bは、第3の当接面9cにおける第3端11c側の端部と第4の当接面9dにおける第4端11d側の端部までの距離とされる。
前方隆起部12および前方湾曲部14は、切削加工時に保持部8を切りくずなどの衝突から保護する。また前方隆起部12および前方湾曲部14は、好適なチップブレーカを形成するために有効である。さらに前方隆起部12および前方湾曲部14は、切削加工中に切れ刃5周辺が大きく破損したときに、第2の保持部分8bの形状が損傷しないように作用する。すなわち、前方隆起部12付近の切削インサート1の高さが高いため、断面積が増加し、切れ刃5周辺の破損の影響が前方隆起部12を超えて第2の保持部分8bまで到達することを防止する。前方湾曲部14は、作用切れ刃5aのすくい面6aに接続する。前方湾曲部14は、凹湾曲面とされるとよい。前方湾曲部14は、チップブレーカ形状と一体的に形成されても構わない。また作用切れ刃5aのすくい面6aは、前方湾曲部14と一体的に形成され、境界がわからないように形成されても構わない。
後方隆起部13は、反対側の切れ刃5が作用切れ刃とされるときに、切れ刃5の下側に位置するため、断面積が増加し、切削インサート1の剛性を高めて切削抵抗を受けても破損しにくくなる効果がある。また後方隆起部13は、切削加工中に切れ刃5周辺が大きく破損したときに、第1の保持部分8aの形状が損傷しないように作用する。後方隆起部13から後方側に向かってなめらかに接続する湾曲部が形成されるとよい。
図8および図9に示すように、この実施形態における切削工具20は、先端側が細くされている。すなわち切削インサート1は、左側面の延長面上に配置されず、右側面側に大きくずれた位置に配置されている。切削工具20は、このような形状に形成されると、小型旋盤のサブスピンドル側の切削加工に適する。ここでサブスピンドルとは、主軸が2軸ある旋盤において、メインスピンドルに対するサブスピンドルのことである。一般的な小型旋盤において、サブスピンドルはメインスピンドルと対向するように配置される。すなわちサブスピンドル側の加工は、長手方向(Z方向)がメインスピンドルとは逆向きになる。したがって、先端側が細くなるような切削工具20でないと、サブスピンドル側で切削加工が可能な領域が狭くなる。この実施形態における切削工具20は、先端側が細くなるが、保持面26周辺が出っ張っているため、剛性の低下が抑制される。したがって、先端側が細い切削工具の中で比較すると、この実施形態の切削工具20は剛性が高く使いやすい。すなわち、この実施形態の切削工具20は破損に強く、またびびり振動の発生なども抑制される。
前述のとおり、各保持面26は、対応する各当接面9と当接し、切削インサート1を固定するために協働する。第1および第2の保持面26a、26bが、切削インサート1を介して伝わる切削抵抗を支える。第3の当接面9cに当接する第3の保持面26cが、第2の当接面9bに当接する第2の保持面26aと向かい合うように配置され、かつ、第2の保持面26bに当接する第2の当接面9bが、第1の保持面26aに当接する第1の当接面9aと向かい合うように配置されることで、切削インサート1は3箇所で当接することによって、しっかりと固定される。前述のとおり、副面24の凹面部27または平面部は、切削インサート1の凸面部10または平面部40と当接するように形成されても構わない。凹面部27または平面部が凸面部10または平面部40と当接するように形成されると、接触面の面積が増え、なおかつ当接面の配置方向がさらに多様な方向となるため、固定性がさらに向上する。逆に、凹面部27または平面部が凸面部10または平面部40と接触しないように形成されると、保持面26または当接面9の形状精度が研削加工ほど高くなくても、確実に所望の3箇所で当接させることができるため、製造コストを抑制しつつ、固定性の高い切削工具20が得られる。
本発明の切削インサート1は、粉末加圧成形および焼結で製造することができる。さらに、焼結後に研削加工を行って、寸法精度の高い切削インサートとすることもできる。本発明の工具ボデー21は、切削加工で製造することができる。この実施形態における切削インサート1の第2の端面3の周縁には、面取りが施され、さらに幅の狭い帯状の平面が形成されている。第2の端面3がこのような形状にされると、切削工具20へ装着する際の切削インサート1の小さな欠けを防止するとともに、刃幅を研削加工で仕上げる場合の研削代を削減し、製造コストを低減できる。なお、第1の端面2の周縁にも面取りが施されていてよい。
次に、本発明を適用した第2の実施形態における切削インサート1、工具ボデー21および切削工具20を説明する。説明を簡略にするため、第1の実施形態における切削インサート1、工具ボデー21および切削工具20と同じ構成には同じ部材番号を付し、説明を省略する。図14および図15に示すように、この実施形態の切削インサート1は、ねじ切り加工に適する。切削インサート1は、対向する2つの端面2、3と、周側面4とを有する。周側面4は、2つの端面2、3の間をつないでいる。図14に示すように、2つの端面2、3の輪郭形状は、略三角形とされる。2つの端面2、3のそれぞれ中央には、これら端面2、3を貫通する取り付け穴15が形成される。切削インサート1は、取り付け穴15の中心軸線に対して、120°回転対称な形状とされる。
切削インサート1の第1の端面2の一部には、すくい面6が形成される。切削インサート1の周側面4に逃げ面が形成される。すくい面6と逃げ面との交差稜線に切れ刃5が形成される。すなわち、切れ刃5は、第1の端面2と周側面4との交差稜線の少なくとも一部に形成される。この実施形態における切削インサート1は、ねじ加工のための山型の切れ刃5が3つ形成される。3つの切れ刃5は、互いに120°回転対称な配置および形状である。
第2の端面3は、切削インサート1を切削工具20へ装着するときに、チップ座22の主面23と当接し、周側面4は、チップ座の副面24と当接する。切削インサート1の第2の端面3は、平面状に形成されるとよい。切削インサート1の周側面4は、チップ座の副面24と当接する保持部分8である第1および第2の保持部分8a、8bを有する。ここでは、平面視で、作用切れ刃5aに対して時計回りで最も近い保持部分8を、第2の保持部分8bとし、時計回りで2番目の保持部分8を第1の保持部分8aと呼ぶ。したがって、作用切れ刃5aに加わる切削抵抗の3分力のうちの背分力を主に受ける保持部分8が、第1の保持部分8aとなる。第1の保持部分8aは、少なくとも2つの当接面9を有する。ここでは、第2の保持部分8bから切削インサート1の周方向に遠い側の当接面9を第1の当接面9aとし、近い側の当接面9を第2の当接面9bとする。図14に示すように、2つの当接面9の間には平面部40が形成される。なお図14では、平面部40がわかりやすくなるように、2つの当接面9との間に谷線が現れるように平面部40を形成したものを図示した。実際には、谷線が現れないように、当接面9と平面部40とをなめらかに接続する接続部分が形成されることが好ましい。
ここでは、第1の保持部分8aの作用切れ刃5a側の端部を一端とし、他方の端部を他端とする。第1の当接面9aは、一端側から平面部40側に向かうにつれ切削インサート1の内方に向かうように傾斜する。第2の当接面9bは、第1の保持部分8aの他端側から平面部40側に向かうにつれ切削インサート1の内方に向かうように傾斜する。
第2の保持部分8bは、少なくとも1つの当接面9を有する。ここでは第2の保持部分8bの当接面9を、第3の当接面9cと呼ぶ。また第2の保持部分8bの作用切れ刃5aから離れた側の端部を第3端とし、作用切れ刃5a側の端部を第4端とする。第3の当接面9cは、第2の保持部分8bの第3端側から第4端側に向かうにつれ切削インサート1の内方に向かうように傾斜する。前述のとおり、この切削インサート1は、取り付け穴15の中心軸線に対して、120°回転対称な形状である。したがって、第2の保持部分8bの第3の当接面9cは、第1の保持部分8aの第1の当接面9aと、取り付け穴15の中心軸線に対して、互いに120°回転対称な配置および形状である。
図15および図16に示すように、この実施形態における切削工具20は、旋盤用のバイトとされる。この実施形態における切削工具20は、ねじ切り加工に適する。しかし、これに限定されない。この実施形態における切削工具20のクランプ部材30は、締め付けねじ30とされる。しかし、クランプ部材30は、この実施形態に限定されない。
図17に示すように、この実施形態の切削工具20のチップ座22は、主面(底面)23および副面(側壁面)24を有する。主面23は、平面状に形成されている。また主面23には、クランプ部材30である締めつけねじ30が螺入されるねじ穴が開口する。チップ座22の副面24は、基本的に2つの面部分からなる。すなわち、切削インサート1の第1の保持部分8aと当接する第1の壁面部分25aと、第2の保持部分8bと当接する第2の壁面部分25bとからなる。第1の壁面部分25aと第2の壁面部分25bとは、開放部28により隔てられている。第1および第2の壁面部分25a、25bは、それぞれ第1および第2の保持部分8a、8bと対応する形状とされる。すなわち、チップ座22の副面24は、切削インサート1の第1および第2の保持部分8a、8bと当接し、切削インサート1を固定できる形状であれば、どのような形状でも構わない。チップ座22の副面24は、切れ刃5に加わる切削抵抗を受けてもずれ動かないように、切れ刃5に対して反対側となる第1の壁面部分25aが少なくとも2箇所で切削インサート1と当接するとよい。第2の壁面部分25bは、少なくとも1箇所が切削インサート1と当接するとよい。そのように3箇所で当接すれば、強固に確実に切削インサート1が固定される。この実施形態における切削工具20の第1の壁面部分25aは、1つの凸曲面部を有する。その凸曲面部に、当接面9と当接する保持面26が形成される。ここでは、第1の当接面9aに対応する保持面26を第1の保持面26aと呼び、第2の当接面9bに対応する保持面26を第2の保持面26bと呼ぶ。切削工具20の第2の壁面部分25bは、1つの凸曲面部を有する。この凸曲面部にも、当接面9と当接する保持面26が形成される。ここでは、この第3の当接面9cに対応する保持面26を第3の保持面26cと呼ぶ。この実施形態の切削工具20は、第4の当接面9dに対応する第4の保持面26eを有する。すなわち、チップ座22の副面24は、切削インサート1の周側面4と、4箇所で当接するように構成されている。しかし、これに限定されない。第4の保持面26eは、非保持面とされても構わない。
本発明の切削インサートおよび切削工具は、以上に説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更及び追加が可能である。例えば、旋盤用の切削工具に限定されず、回転切削工具にも適用できる。
1 切削インサート
2 第1の端面
3 第2の端面
4 周側面
4a 長辺側の周側面部分
4a1 上側面部分(第1の側面部分)
4a2 下側面部分(第2の側面部分)
4b 短辺側の周側面部分
4b1 前側面部分(第3の側面部分)
4b2 後側面部分(第4の側面部分)
5 切れ刃
5a 作用切れ刃
6 すくい面
6a 作用切れ刃のすくい面
7 逃げ面
7a 作用切れ刃の逃げ面
8 保持部分
8a 第1の保持部分
8b 第2の保持部分
9 当接面
9a 第1の当接面
9b 第2の当接面
9c 第3の当接面
9d 第4の当接面
10 凸面部
11a 第1の保持部分の一端(第1端)
11b 第1の保持部分の他端(第2端)
11c 第3端
11d 第4端
12 前方隆起部
13 後方隆起部
14 前方湾曲部
15 取り付け穴
15a 略円筒状部分
20 切削工具
21 工具ボデー
22 チップ座
23 チップ座の主面(底面)
24 チップ座の副面(側壁面)
25a 第1の壁面部分
25b 第2の壁面部分
26 保持面
26a 第1の保持面
26b 第2の保持面
26c 第3の保持面
26d 非保持面
26e 第4の保持面
27 凹面部
28 開放部
29 ねじ穴
30 クランプ部材
40 平面部
本発明の切削インサートは、対向する2つの端面と、端面の間をつなぐ周側面と、周側面に形成されたすくい面と、逃げ面と、すくい面と該逃げ面との交差稜線部に少なくとも1つの切れ刃とを有する切削インサートであって、周側面は、第2の側面部分に配置された第1の保持部分と、第2の側面部分と異なる第1の側面部分に配置された第2の保持部分とを備える。第1の保持部分は、切削インサートの周方向に離間配置された第1および第2の当接面と、第1および第2の当接面の間に形成される凸面部または平面部とを有する。第1の当接面は、周方向において、第1の保持部分の第1端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。第2の当接面は、周方向において、第1の保持部分の第2端側から凸面部または平面部側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。第2の保持部分は第3の当接面を有し、周方向において、第1の側面部分と第2の側面部分との間に位置する切れ刃を作用切れ刃とするとき、第3の当接面は、周方向において、第2の保持部分の作用切れ刃から遠い第3端側から、第2の保持部分の作用切れ刃に近い第4端側に向かうにつれ切削インサートの内方に凹むように傾斜する。第4端には隆起部が形成され、隆起部と作用切れ刃との間に凹状の湾曲部が形成され、湾曲部と作用切れ刃との間にすくい面が配置され、切削インサートの断面積が湾曲部から隆起部にかけて増加する。
本発明の工具ボデーは、本発明の切削インサートを着取自在に装着するための切削工具の工具ボデーであって、チップ座を備える。チップ座は、2つの端面のいずれかが当接可能な主面および、主面から屹立するように延在すると共に周側面の一部が当接可能な副面を有する。副面は、切削インサートの第1の保持部分が当接可能な壁面部分を備える。壁面部分は、切削インサートの第1の当接面が当接可能な第1の保持面と、第2の当接面が当接可能な第2の保持面とを有する。

Claims (17)

  1. 対向する2つの端面(2、3)と、該端面(2、3)の間をつなぐ周側面(4)とを有する切削インサート(1)であって、
    前記周側面(4)は、少なくとも1つの保持部分(8a)を備え、
    該保持部分(8a)は、該切削インサートの周方向に離間配置された第1および第2の当接面(9a、9b)と、該第1および第2の当接面(9a、9b)の間に形成される凸面部(10)または平面部(40)とを有し、
    前記第1の当接面(9a)は、前記周方向において、前記保持部分(8a)の一端(11a)側から前記凸面部(10)または平面部(40)側に向かうにつれ該切削インサート(1)の内方に凹むように傾斜し、
    前記第2の当接面(9b)は、前記周方向において、前記保持部分(8a)の他端(11b)側から前記凸面部(10)または平面部(40)側に向かうにつれ該切削インサート(1)の内方に凹むように傾斜する切削インサート。
  2. すくい面(6)と、逃げ面(7)と、該すくい面(6)と該逃げ面(7)との交差稜線部に少なくとも1つの切れ刃(5)とを備え、
    前記周側面(4)は、複数の側面部分を有し、前記保持部分(8a)が配置された第2の側面部分(4a2)と異なる第1の側面部分(4a1)に第2の保持部分(8b)をさらに備え、
    該第2の保持部分(8b)は、第3の当接面(9c)を有し、
    該切削インサートの前記周方向において、前記第1の側面部分(4a1)と前記第2の側面部分(4a2)との間に位置する前記切れ刃(5)を作用切れ刃とするとき、
    前記周方向において、前記第2の保持部分(8b)の該作用切れ刃から遠い側の端部を第3端(11c)とし、該第2の保持部分(8b)の該作用切れ刃に近い側の端部を第4端(11d)とすると、
    前記第3の当接面(9c)は、前記第2の保持部分(8b)の前記第3端(11c)側から前記第4端(11d)側に向かうにつれ該切削インサート(1)の内方に凹むように傾斜する請求項1に記載の切削インサート。
  3. 前記周側面(4)は、前記第1および第2の当接面(9a、9b)と、前記凸面部(10)または平面部(40)との間に、該第1および第2の当接面(9a、9b)と該凸面部(10)または平面部(40)とをなめらかに接続する各々の湾曲部が形成される請求項1または2に記載の切削インサート。
  4. 前記端面(2、3)と対向する方向からみて、各々の該端面(2、3)の輪郭形状は略平行四辺形とされ、
    すくい面(6)と、逃げ面(7)と、該すくい面(6)と該逃げ面(7)との交差稜線部に少なくとも1つの切れ刃(5)とを備え、
    前記すくい面(6)は、前記周側面(4)に形成される請求項1から3のいずれか一項に記載の切削インサート。
  5. 各々の前記端面(2、3)の輪郭形状とされる略平行四辺形は、2つの長辺部と2つの短辺部とを有し、
    前記周側面(4)は、該2つの長辺部のそれぞれに対応する2つの長側面部分(4a)と、該2つの短辺部のそれぞれに対応する2つの短側面部分(4b)とを有し、
    前記すくい面(6)は、前記2つの長側面部分(4a)のうちの一方(4a1)に形成され、
    前記逃げ面(7)の少なくとも一部は、前記2つの短側面部分(4b)の一方(4b1)に形成され、
    前記第1および第2の当接面(9a、9b)が形成された前記保持部分(8a)は、前記2つの長側面部分(4a)のうちの他方(4a2)に形成され、
    前記第2の保持部分(8b)は、前記2つの長側面部分(4a)のうちの前記一方(4a1)において、前記すくい面(6)と比べて前記作用切れ刃から離れた箇所に形成される請求項4に記載の切削インサート。
  6. 前記第1の当接面(9a)と前記第3の当接面(9c)とは、前記2つの端面(2、3)を貫通する軸線に対して、互いに回転対称な配置および形状とされる請求項2から5のいずれか一項に記載の切削インサート。
  7. 前記2つの端面(2、3)を貫通する取り付け穴(15)を備え、
    該切削インサート(1)の輪郭形状は、前記取り付け穴(15)の中心軸線に対して180°回転対称な形状とされる請求項1から6のいずれか一項に記載の切削インサート。
  8. 前記2つの端面(2、3)を貫通する取り付け穴(15)を備え、
    前記取り付け穴(15)は、直径dが略一定とされる略円筒状部分(15a)を有し、
    該取り付け穴(15)から前記凸面部(10)または平面部(40)までの距離Aは、前記直径dに対して10%以上かつ80%以下の範囲とされる請求項1から7のいずれか一項に記載の切削インサート。
  9. 前記端面(2、3)と対向する方向からみて、各々の該端面(2、3)の輪郭形状は略平行四辺形とされ、その略平行四辺形は、2つの長辺部と2つの短辺部とからなり、
    前記長辺部と平行な方向における前記第1の当接面(9a)から前記第2の当接面(9b)までの間隔Bと、前記長辺部と平行な方向における該切削インサート(1)の全長Lとを比較すると、
    該間隔Bは該全長Lに対して15%以上かつ50%以下の範囲とされる請求項1から8のいずれか一項に記載の切削インサート。
  10. 前記すくい面(6)は、前記周側面(4)に形成され、
    前記第2の保持部分(8b)の前記切れ刃(5)側の端部である前記第4端(11d)には、隆起部(12)が形成される請求項2から9のいずれか一項に記載の切削インサート。
  11. 前記第2の保持部分(8b)と前記作用切れ刃との間に凹状の湾曲部(14)が形成され、該湾曲部(14)は該第2の保持部分(8b)の前記第4端(11d)になめらかに接続する請求項10に記載の切削インサート。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載の切削インサート(1)を着取自在に装着するための切削工具(20)の工具ボデー(21)であって、
    チップ座(22)を備え、該チップ座(22)は、前記2つの端面(2、3)のいずれかが当接可能な主面(23)および、該主面(23)から屹立するように延在すると共に前記周側面(4)の一部が当接可能な副面(24)を有し、
    該副面(24)は、前記切削インサート(1)の前記保持部分(8a)が当接可能な壁面部分(25a)を備え、
    該壁面部分(25a)は、前記切削インサート(1)の第1の当接面(9a)が当接可能な第1の保持面(26a)と、第2の当接面(9b)が当接可能な第2の保持面(26b)とを有する工具ボデー。
  13. 前記壁面部分(25a)の2つの端部のうち、前記第1の保持面(26a)側の端部を一端とし、前記第2の保持面(26b)側の端部を他端とすると、
    前記第1の保持面(26a)は、前記壁面部分(25a)の前記一端側から前記他端側に向かうにつれ該壁面部分(25a)が前記主面(23)側に突出するように傾斜し、
    前記第2の保持面(26b)は、前記壁面部分(25a)の前記他端側から前記一端側に向かうにつれ該壁面部分(25a)が前記主面(23)側に突出するように傾斜する請求項12に記載の工具ボデー。
  14. 前記壁面部分(25a)は、前記第1および第2の保持面(26a、26b)の間に形成される凹面部(27)または平面部を有する請求項12または13に記載の工具ボデー。
  15. 前記チップ座(22)の前記副面(24)は、開放部(28)を有し、
    該副面(24)は、該開放部(28)により前記壁面部分(25a)と隔てられ、かつ前記切削インサート(1)の第2の保持部分(8b)が当接可能な、第2の壁面部分(25b)を備え、
    該第2の壁面部分(25b)は、第3の保持面(26c)を有し、
    該第2の壁面部分(25b)の2つの端部のうち、前記開放部(28)から遠い側の端部を一端とし、該開放部(28)に近い側の端部を他端とすると、
    前記第3の保持面(26c)は、前記第2の壁面部分(25b)の前記他端側から前記一端側に向かうにつれて該第2の壁面部分(25b)が前記主面(23)側に突出するように傾斜する請求項12から14のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  16. 前記チップ座(22)の前記副面(24)は、開放部(28)を有し、
    前記壁面部分(25a)は、前記開放部(28)の方を向く前記第2の保持面(26b)を有する請求項12から15のいずれか一項に記載の工具ボデー。
  17. 請求項1から11のいずれかに記載の切削インサート(1)を備える切削工具。
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