JPH11123603A - スローアウェイバイト及びそのシャンク - Google Patents
スローアウェイバイト及びそのシャンクInfo
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- JPH11123603A JPH11123603A JP31116997A JP31116997A JPH11123603A JP H11123603 A JPH11123603 A JP H11123603A JP 31116997 A JP31116997 A JP 31116997A JP 31116997 A JP31116997 A JP 31116997A JP H11123603 A JPH11123603 A JP H11123603A
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Abstract
ンクのチップホルダ部にクランプする構造を有し、小型
自動旋盤等に好適で、かつ拘束力及び位置決め精度の高
いスローアウェイバイトを提供する。 【解決手段】 平行四辺形状において2つの鋭角部10
を構成する第一、第二のチップ側面12、13が、シャ
ンク2のチップホルダ部6の第一、第二の受け部14、
15にそれぞれ支持される。第一の受け部14の中間部
に逃げ面21があって、この両側にチップ側面12との
当接部P1及びP2が生じる。また、第二の受け部15に
は、チップ挿入側端部22を基点としてチップ側面13
から離れるように小角度の逃げ角が付与され、これによ
って第二の受け部15のチップ挿入側端部22の近傍に
当接部P3が生じ、結局チップ3は3点支持(P1、P2
及びP3)により、シャンク2のチップホルダ部6に安
定かつ精度よく、クランプされる。
Description
好適なスローアウェイバイト及びそのシャンクに関し、
特に交換可能なチップとこれを支持するシャンクとの間
の支持構造に関する。
全般の加工のために、複数種類のバイトにより選択的又
は複合的に加工を行う小型自動旋盤が使用されており、
そこではシャンクサイズの小さいバイトが多用され、刃
先(チップ)を交換する場合、段付き刃物台の構造上、
バイトの頭部を小さくする設計が求められる。
ンク100の先端部に、交換式の切刃チップ(スローア
ウェイチップ)として三角形のチップ101をクランプ
ねじ102で固定したものがあるが、バイト頭部103
が大きくなる欠点がある。これを小さく抑えるために、
図34に示すように、平行四辺形状のチップ105をシ
ャンク100にクランプねじ102で固定したものもあ
り、対角線状にある2つの切刃を選択的に使用できる。
状のチップ105は、図35、36に示すように、シャ
ンク100の先端部のチップホルダ部107に、例えば
立てた状態で、その中央部を貫通するクランプねじ10
2により固定される。この際、チップホルダ部107の
2辺の受け面A,Bに、チップ105の2辺(2側面)
が押し付けられて、チップ105が支持させることとな
るが、受け面A,Bにそれぞれ精度よくチップ105の
2側面を密着されることは難しい。例えば図35(a)
〜(c)に概念的に示すように、受け面A,Bとチップ
側面との間に加工誤差によるクリアランスが生じると、
チップの位置精度や拘束性が低下し、チップの刃先が微
妙にずれたり、加工中にびびり振動が生じやすい等の問
題がある。
シャンクのチップホルダ部に対し、クランプねじにより
安定に支持させ、チップの拘束性を高めることにある。
発明は、シャンクと、その先端部のチップホルダ部に着
脱可能に取り付けられた平行四辺形状のチップとを備
え、そのチップの対角線上に位置する2鋭角部に刃先が
形成され、そのチップの中央部を厚さ方向に貫通するク
ランプねじがシャンクのチップホルダ部に締め付けられ
ることにより、チップがチップホルダ部に固定されるス
ローアウェイバイトを前提とする。また、これに使用す
るシャンクを前提とする。なお、ひし形状は平行四辺形
状の特殊な一形態である。そして、シャンクのチップホ
ルダ部は、チップの任意の一方の鋭角部を挿入可能な形
状に形成される。例えばシャンクの側面がその鋭角部を
嵌め込み得るように鋭角状の形態で凹状に切り欠かれ
る。かつチップホルダ部は、クランプねじの締付けに対
向してチップの被クランプ面(例えばチップの表裏の一
方のチップ面)を受ける底面と、その底面から壁状に立
ち上がるように形成されて、そのチップの鋭角部を構成
する第一、第二の辺(側面)をそれぞれ受ける第一、第
二の受け部とを備える。その第一の受け部はシャンクの
長さ方向とほぼ平行に、また第二の受け部はシャンクの
長さ方向と交差する方向に形成され、かつ第一の受け部
の両端部と、第二の受け部のチップの挿入側の端部との
3箇所で、チップの任意の一方の鋭角部の側面と当接す
る構造とされる。
部のクランプねじに関してその周囲の3点で堅固にシャ
ンクのチップホルダ部に固定されるため、そのクランプ
ねじ周りの位置精度が高まり、かつ加工時の負荷に対し
ても位置ずれ等が生じにくく、チップの拘束性が高めら
れる。また、チップが平行四辺形状で、かつクランプ駒
を用いずにクランプねじで固定するものであるため、三
角形状のチップ等やクランプ駒を用いるものに比べて、
シャンク頭部(バイト頭部)を小さくすることでき、コ
ンパクト性、拘束安定性のいずれも満足するスローアウ
ェイ工具として、小型自動旋盤等に好適に用いることが
できる。
は、例えばシャンクのチップホルダ部の第一の受け部の
中間部に、チップの第一の側面から離れるように第一の
逃げ面が形成されることにより、その第一の逃げ面を挟
んで両側にチップの第一の側面と当たる2箇所の当接部
が形成される。また、チップホルダ部の第二の受け部
に、自身の前記チップ挿入側の端部を基点として、チッ
プの第二の側面から離れるように所定の逃がし角をもっ
て第二の逃げ面が形成されることにより、その第二の逃
げ面の基端である前記チップ挿入側の端部に、チップの
第二の側面と当たる1箇所の当接部が形成される。
は、例えば45ないし80゜範囲に設定され、かつ第二
の受け部に形成された第二の逃げ面の逃げ角は、例えば
0.5ないし2゜の範囲に設定される。チップの頂角が
45゜より小さいと、欠損等の耐久性の問題や、チップ
のクランプひいては拘束安定性が低下する場合があり、
80゜より大きいと、シャンクからのはみ出し量が大き
くなって小型化しにくい等の不都合が生じやすいので、
上記のような範囲が望ましい。また第二の逃げ面の逃げ
角が0.5゜より小さいと、チップ側面との当接部をチ
ップ挿入側の端部に一義的に付与しにくくなり、逆に2
゜より大きくなると、チップとの当接部の摩耗や支持剛
性が低下する等の点から上記の範囲が望ましいといえ
る。
外縁部並びにこれを受けるチップホルダ部の受け部にい
わばテーパを付けて、鋭角断面部(テーパ)同士が嵌ま
り合う構造とすることもできる。すなわち、チップ鋭角
部の第一、第二の側面の少なくとも1(望ましくは両
方)の側面は、チップの被クランプ面に直角な面に対
し、3ないし7゜等、2ないし20゜の範囲で鋭角側に
傾斜して形成され、シャンクのチップホルダ部の第一、
第二の受け部の少なくとも一方(望ましくは両方)は、
そのチップホルダ部の底面に直角な面に対し、チップの
側面の鋭角傾斜と同等またはそれより大きく鋭角側に傾
斜して形成される。そのチップの鋭角傾斜した第一、第
二の側面の少なくとも1側面と、それに対応するチップ
ホルダ部の鋭角傾斜した第一、第二の受け部の少なく1
受け部とが、互いの鋭角傾斜部同士において嵌合するよ
うに、チップがシャンクのチップホルダ部の底面に沿っ
て挿入されることとなる。
3点支持とテーパ嵌合との組み合わせにより、クランプ
駒を用いないクランプねじによる固定構造でありなが
ら、チップのチップホルダ部に対するクランプ性、拘束
性、さらには位置決め精度が相乗的に高められる。すな
わち、3点支持はチップの刃先の位置精度を高めるとと
もに、チップの支持を安定させるが、さらにこれにチッ
プとチップホルダ部とのテーパ嵌合が加わることで、ク
ランプねじの締結力との組合わせにより、チップ被クラ
ンプ面のチップホルダ部底面に対する拘束性が向上し、
かつ位置精度も高まる。
小さいと、チップの拘束性を高める効果が得られにく
く、20゜より大きいと、チップ外縁の強度あるいはチ
ップの中央部を貫通するクランプ孔の大きさの自由度が
制約を受けやくすなる等の点から、上記の範囲が望まし
い。また、シャンク側のチップホルダ部の上記傾斜角度
についても、チップ拘束性の効果やチップホルダ部の強
度その他の点から、チップの傾斜角度にほぼ対応して設
定されることとなるが、チップの傾斜角度より多少(例
えば0.3ないし2゜程度)大きくすれば、チップホル
ダ部の受け部の開口側の端部近傍でチップ側面と当たる
こととなるため、チップの拘束効果がより確実なものと
なる。
施例を参照しつつ説明する。図1に示すスローアウェイ
バイト1は、柄に該当するシャンク2と、この先端部に
交換可能に取り付けられるスローアウェイチップ(以
下、単にチップという)3と、このチップ3をシャンク
に2にクランプするためのクランプネジ4とを含む。シ
ャンク2の材質は、スチール(炭素鋼)や、超硬合金で
ある。チップ3の材質は、サーメット、超硬合金等のも
ので、例えばサーメットの場合、通常のサーメットにT
iNを添加してより微細な組織としたTiC−TiN系
サーメット、TiCの代わりTiNを主体としたサーメ
ット等を用いることができる。また、超硬合金として
は、その主成分であるWC硬質層を1μm程度に微細化
した微粒子超硬合金を用いることができ、さらにこの微
粒子超硬合金を母材として、これにTiNやTiCNを
PVDコーティングしたものなど、適宜の材料を採用で
きる。
が形成され、図5に示すように、シャンク2の側面をチ
ップ3の板厚にほぼ対応する量だけ凹状に切り欠いた形
態となっていて、ここにチップ3が立てた状態で取り付
けられる。つまり、チップホルダ部6の表裏の一方のチ
ップ面が被クランプ面7となり、ここがチップホルダ部
6の垂直な底面8に着座する。
なし、その中央部にクランプねじ4を通すためのクラン
プ孔9が板厚方向に貫通して形成され、また、対角線状
に2つの鋭角部10を備え、その各先端に切刃11があ
り、一方が摩耗したら180°反転させて他方のものを
使用できる。シャンク2のチップホルダ部6は、このチ
ップ3の一方の鋭角部10を挿入可能な形状をなし、そ
の鋭角部10を形成するチップ3の第一、第二の辺(側
面)12,13に対応する第一、第二の受け部14及び
15を備える。受け部14は、シャンク2の長手方向に
平行に形成され、受け部15はシャンク2を斜めに横切
るように形成されていて、それらが交わる部分はチップ
ホルダ部6の底面8とほぼ面一の開放部16となってい
る。これらの受け部14,15はいずれも底部8から立
ち上がった壁状に形成され、その高さは前述のようにチ
ップ3の厚さとほぼ等しくされている。なお、図1で
は、理解を容易にするために、受け部15のシャンク2
に対する傾斜が誇張して描かれており、受け部15の図
中の上端部とチップ3の後面上端部とが当接し、それよ
り下側の部分は鋭角状のクリアランス(誇張してある)
が生じる。
頭部(シャンク頭部)17となり、これがシャンク2の
本体より多少下側に突出している。底面8と直角に、反
対側の側面に向かって雌ねじ孔18が形成され、ここに
前述のクランプねじ4がチップ3のクランプ孔9を通じ
てねじ込まれる。なお、図2に示すように、シャンク2
のチップホルダ部6において、2つの受け部14,15
が交点でつながった形態(開放部16を有しない)とす
ることもできる。
の頂角θ1は、例えば45°から80°の範囲に設定さ
れ、このチップ3がシャンク2の側面に立てた状態で固
定されることにより、シャンク2に対しチップ3が出っ
張らず、また、ボルト頭部17も小さく、無垢のバイト
に近いコンパクトな形態のものとなる。
ルダ部6の第一の受け部14の中間部には、逃げ面21
がチップ側面12から遠ざかるようにわずかの深さをも
って凹状に形成され、それによってこの両側に、チップ
側面12との2箇所の当接部P1、P2が生じる。これら
の当接部P1、P2は、クランプねじ4を挟んでほぼその
両側に位置する。一方、チップホルダ部6の第二の受け
部15には、それのチップ挿入側端部22を起点とし
て、チップ側面13から離れるように、逃げ面23がチ
ップ側面13に対しほぼ0.5〜2°の範囲の逃げ角θ
2で形成されている。その結果、第二の受け部15のチ
ップ挿入側端部22付近に、チップ側面13と当接する
3番目の当接部P3が設定される。
れることにより、図4に示すように、チップ3は概念的
に言えば、P1、P2及びP3の3点支持でシャンク2の
チップホルダ部6に支持されることとなる。このような
支持点(当接部P1〜P3)は、チップ3をクランプする
クランプねじ4に関して大体均等な角度で、かつ同じよ
うな距離に位置し、チップ3を精度よく位置決めすると
ともに、加工時の負荷を適宜分散して受けることとな
る。
側面12,13(図では12で代表させて示す)は、そ
の被クランプ面7に直角な面(基準面H1)に対し、角
度θ3だけ鋭角側に傾斜して形成されている。これはい
わばテーパの付与ということができ、そのテーパ角θ3'
は90゜−θ3の鋭角となる。このθ3は、例えば2〜2
0゜の範囲、なかでも3〜7゜の範囲が特に好ましい。
なお、図1におけるチップ側面13にも同様の傾斜角
(テーパ角)が付けられている。
一、第二の受け部14、15も、図5に示すように(こ
の図では受け部14で代表して示す)、その底面8に直
角な面(基準面H2)に対し、角度θ4だけ鋭角側に傾斜
して形成されている。この傾斜角(テーパ角)θ4は、
チップ3の傾斜角θ3とほぼ同じでもよいが、望ましく
はこれより一定量大きく(例えば0.3〜1.5゜程
度)形成することができる。この受け部14のテーパ角
θ4'は、90゜−θ4の鋭角となり、θ3<θ4とすれ
ば、このテーパ角θ4'はチップ3のテーパ角θ3'より多
少小さなものとなる。
ップホルダ部6の受け部14の傾斜角θ4のほうが、チ
ップ側面12の傾斜角θ3より大きくなるところから、
チップ3はその外縁側のテーパ部において受け部14の
開口端側のテーパ部に当接し、両者のテーパ角(θ3、
θ4)に基づいて、精度よくかつ高い拘束性でチップホ
ルダ部6に取り付けられる。
この図から明らかなように、チップ3はシャンク2のチ
ップホルダ部6に対し、その底面8と直角な方向からそ
の底面8に装着することはできない。つまり図1に示す
ように、チップ3をシャンク2のチップホルダ部6の底
面8と平行な方向から、第一、第二の受け部14、15
に沿うように挿入することとなる。概念的に言えば、図
7のシャンク2のチップホルダ部6には、いわばアリ溝
が形成された形態となり、このアリ溝に対し、扁平な台
形状断面のチップ3がそのアリ溝に沿って差し込まれる
ということができる。
ンプ孔9を通じて、シャンク2の雌ねじ孔18に締め込
まれることにより、チップ3はそのクランプねじ9のク
ランプ力で、チップホルダ部6の底面8に被クランプ面
7が押し付けられるとともに、傾斜した第一、第二の受
け部14,15に、傾斜したチップ側面12、13が係
合し、これらの相乗効果により、チップ3のクランプ状
態が安定に維持される。つまり、そのような傾斜面(テ
ーパ面)12,13及び14、15が存在しなければ、
チップ3は単にクランプねじ4のクランプ力だけでシャ
ンク2に固定されるため、クランプ力が弱いのに対し、
これに上述のようなテーパ面による拘束力が付加される
ことにより、全体として高い拘束性が得られる。
プやシャンクの形状等は説明を分かりやすくするために
ある程度概念的に描いていたが、以下にいくつかの実施
例として、さらに具体的なチップの形態を示す。
図14に示すようにワークWの突切り加工(又は溝入れ
加工)に用いるものである。図8に示すように、チップ
30の表裏の一方の面から突出する形態で厚肉部31が
形成され、これのチップ面が被クランプ面32となる。
言い換えると、この厚肉部31を除く両側の鋭角部10
が一定量薄肉にされているともいえる。この厚肉部31
を貫通するようにクランプ孔9が形成され、厚肉部31
の両側面は各鋭角部10の切刃11を頂点とする三角形
状又は山形形状を構成するような立ち上がり壁33を有
し、各立上り壁の稜線は互いに平行である。
びに短辺側の側面13には、いずれも図12、図13に
示すような傾斜角(θ3)が付けられている。なお厳密
に言えば、被クランプ面32に直角な面に沿って、短い
垂直壁部12aが形成され、これに続いて角度θ3の傾
斜面(テーパ面)12bが第一のチップ側面12に形成
されている。また、第二の受け部13についても被クラ
ンプ面32と直角な垂直壁部13aがあり、これに続い
て角度θ3の傾斜面(テーパ面)13bが形成されてい
る。なお、シャンク2のチップホルダ部6には、このθ
3と同等の傾斜角又はこれより大きな傾斜角でテーパが
付与されていることは前述のとおりである。
1に示すように、後挽き加工(フランジの裏面を加工す
るツバ裏加工)に好適なチップである。図16に示すよ
うに、このチップ40は、平行四辺形状の長辺12にそ
の鋭角部10側で逃がし部42が形成され、それにより
多少の段差ができている。各刃先11は後挽き加工に適
したものとされている。図19、図20等に示すよう
に、その第一、第二のチップ側面12,13には、被ク
ランプ面41に対しそれぞれ低い垂直壁部12a、13
aと、角度θ3で傾斜した傾斜面(テーパ面)12b、
13bを備えている。シャンク2のチップホルダ部6に
は、これを挿入させるテーパ面が形成されることは前述
のとおりである。
8に示すように外径ねじ切り加工に使用するものであ
る。図22に示すように、その刃先はねじ切のために、
三角形の頂点をなすように先鋭に形成されている。ま
た、そのチップ側面12,13には図26、図27に示
すように、被クランプ面51に対する垂直壁部12a、
13a及び角度θ3の傾斜面(テーパ面)12b、13
bが形成され、これらがシャンク2のチップホルダ部6
に形成されたテーパ面に押し付けられる。
示した各種のチップをシャンクに取り付けたバイトは、
いわゆる小型自動旋盤に好適に使用される。例えば図2
9に示す、いわゆる櫛形の小型自動旋盤では、前述のよ
うな突切り、溝入れ、あるいは前挽き、後挽き、さらに
はねじ切等の各種バイトB1〜B5が刃台60に取り付け
られ、ワークホルダ61に保持されたパイプ材、棒材等
の小物ワークに対し、それらバイトB1〜B5が選択的に
加工を行う。
状に各種バイトB1〜B5が配置された、いわゆるカム式
の自動旋盤を示すものである。図31はタレット62に
各種のバイトB1〜B5が装着され、割出回転により所定
の加工を行う。図32は、櫛形を直角に曲げた形態に変
形した自動旋盤を示すもので、各種バイトB1〜B5によ
る選択的又は複合的な加工が行われる。
旋削等の加工において、そのチップ3,30,40,5
0等は、図4に概念的に示すように3点支持でシャンク
2のチップホルダ部6に位置決めされ、かつチップ側面
とチップホルダ部側の受け部とにそれぞれ対応して形成
された傾斜面(テーパ面)同士が嵌まり合った状態とな
るため、全体の位置決め精度ならびにクランプ力が向上
し、このことが高精度の加工を可能とし、またびびり振
動等を抑制することに寄与する。
を示す図。
図。
のR−R断面に基づいて説明する図。
図。
図。
示す図。
的に示す図。
する図。
を例示する図。
Claims (8)
- 【請求項1】 シャンクと、その先端部のチップホルダ
部に着脱可能に取り付けられた平行四辺形状のチップと
を備え、そのチップの対角線上に位置する2鋭角部に刃
先が形成され、そのチップの中央部を厚さ方向に貫通す
るクランプねじが前記シャンクのチップホルダ部に締め
付けられることにより前記チップが前記チップホルダ部
に固定されるスローアウェイバイトにおいて、 前記シャンクのチップホルダ部は、前記チップの任意の
一方の鋭角部を挿入可能な形状に形成され、かつ前記ク
ランプねじの締付けに対向して前記チップの被クランプ
面を受ける底面と、その底面から壁状に立ち上がるよう
に形成されて、そのチップの鋭角部を構成する第一、第
二の辺(側面)をそれぞれ受ける第一、第二の受け部と
を備え、その第一の受け部は前記シャンクの長さ方向と
ほぼ平行に、また前記第二の受け部は前記シャンクの長
さ方向と交差する方向に形成され、かつ前記第一の受け
部の少なくとも2箇所と、前記第二の受け部の前記チッ
プ挿入側の端部との少なくとも3箇所で、前記チップの
任意の一方の鋭角部の側面と当接する構造になっている
スローアウェイバイト。 - 【請求項2】 前記シャンクのチップホルダ部の第一の
受け部の中間部に、前記チップの第一の側面から離れる
ように第一の逃げ面が形成されることにより、その第一
の逃げ面を挟んで両側に前記チップの第一の側面と当た
る2箇所の当接部が形成され、また、前記チップホルダ
部の第二の受け部に、自身の前記チップ挿入側の端部を
基点として、前記チップの第二の側面から離れるように
所定の逃がし角をもって第二の逃げ面が形成されること
により、その第二の逃げ面の基端である前記チップ挿入
側の端部に、前記チップの第二の側面と当たる1箇所の
当接部が形成されている請求項1に記載のスローアウェ
イバイト。 - 【請求項3】 前記チップの鋭角部の頂角は45ないし
80゜の範囲に設定され、かつ前記第二の受け部に形成
された第二の逃げ面の逃げ角は、0.5ないし2゜の範
囲に設定されている請求項2に記載のスローアウェイバ
イト。 - 【請求項4】 前記チップの前記鋭角部の第一、第二の
側面の少なくとも1の側面は、前記チップの被クランプ
面に直角な面に対し、2ないし20゜の範囲で鋭角側に
傾斜して形成され、前記シャンクのチップホルダ部の前
記第一、第二の受け部の少なくとも一方は、そのチップ
ホルダ部の前記底面に直角な面に対し、前記チップの側
面の鋭角傾斜と同等またはそれより大きく鋭角側に傾斜
して形成され、そのチップの鋭角傾斜した第一、第二の
側面の少なくとも1側面と、それに対応するチップホル
ダ部の鋭角傾斜した第一、第二の受け部の少なく1受け
部とが、互いの鋭角傾斜部同士において嵌合するよう
に、前記チップが前記シャンクのチップホルダ部の前記
底面に沿って挿入される請求項1ないし3のいずれかに
記載のスローアウェイバイト。 - 【請求項5】 シャンクと、その先端部のチップホルダ
部に着脱可能に取り付けられた平行四辺形状のチップと
を備え、そのチップの対角線上に位置する2鋭角部に刃
先が形成され、そのチップの中央部を厚さ方向に貫通す
るクランプねじが前記シャンクのチップホルダ部に締め
付けられることにより前記チップが前記チップホルダ部
に固定されるスローアウェイバイトのシャンクにおい
て、 前記シャンクのチップホルダ部は、前記チップの任意の
一方の鋭角部を挿入可能な形状に形成され、かつ前記ク
ランプねじの締付けに対向して前記チップの被クランプ
面を受ける底面と、その底面から壁状に立ち上がるよう
に形成されて、そのチップの鋭角部を構成する第一、第
二の辺(側面)をそれぞれ受ける第一、第二の受け部と
を備え、その第一の受け部は前記シャンクの長さ方向と
ほぼ平行に、また前記第二の受け部は前記シャンクの長
さ方向と交差する方向に形成され、かつ前記第一の受け
部の少なくとも2箇所と、前記第二の受け部の前記チッ
プ挿入側の端部との少なくとも3箇所で、前記チップの
任意の一方の鋭角部の側面と当接する構造になっている
スローアウェイバイトのシャンク。 - 【請求項6】 前記シャンクのチップホルダ部の第一の
受け部の中間部に、前記チップの第一の側面から離れる
ように第一の逃げ面が形成されることにより、その第一
の逃げ面を挟んで両側に前記チップの第一の側面と当た
る2箇所の当接部が形成され、また、前記チップホルダ
部の第二の受け部に、自身の前記チップ挿入側の端部を
基点として、前記チップの第二の側面から離れるように
所定の逃がし角をもって第二の逃げ面が形成されること
により、その第二の逃げ面の基端である前記チップ挿入
側の端部に、前記チップの第二の側面と当たる1箇所の
当接部が形成されている請求項5に記載のスローアウェ
イバイトのシャンク。 - 【請求項7】 前記第二の受け部に形成された第二の逃
げ面の逃げ角は、0.5ないし2゜の範囲に設定されて
いる請求項2に記載のスローアウェイバイトのシャン
ク。 - 【請求項8】 前記チップの前記鋭角部の第一、第二の
側面の少なくとも1の側面は、前記チップの被クランプ
面に直角な面に対し、2ないし20゜の範囲で鋭角側に
傾斜して形成され、前記シャンクのチップホルダ部の前
記第一、第二の受け部の少なくとも一方は、そのチップ
ホルダ部の前記底面に直角な面に対し、前記チップの側
面の鋭角傾斜と同等またはそれより大きく鋭角側に傾斜
して形成され、そのチップの鋭角傾斜した第一、第二の
側面の少なくとも1側面と、それに対応するチップホル
ダ部の鋭角傾斜した第一、第二の受け部の少なく1受け
部とが、互いの鋭角傾斜部同士において嵌合するよう
に、前記チップが前記シャンクのチップホルダ部の前記
底面に沿って挿入される請求項5ないし7のいずれかに
記載のスローアウェイバイトのシャンク。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31116997A JP3286836B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | スローアウェイバイト及びそのシャンク |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP31116997A JP3286836B2 (ja) | 1997-10-27 | 1997-10-27 | スローアウェイバイト及びそのシャンク |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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