JPWO2016063868A1 - フィルム外装電池およびそれを備えた電池モジュール - Google Patents
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Abstract
Description
正極、負極、およびセパレータの積層体を有する電池要素と、
当該電池要素を電解液とともに収容するフィルム外装体と、
を備えるフィルム外装電池であって、
a:前記セパレータは、その融点もしくは分解温度が180℃以上であり、
b:前記電解液は、沸点がいずれも180℃以下の非水溶媒を3つ以上含み、かつ、前記非水溶媒のうちの少なくとも1つとして、もしくは、他の非水溶媒として、フッ素含有化合物による非水溶媒を含んでいる、フィルム外装電池。
「フィルム外装電池」とは、電池要素を電解液とともにフィルム外装体に収容した電池のことをいい、一般的には、全体として偏平な形状をしている。例えば電動車両用の電池では、容量が大きいこと、内部抵抗が低いこと、放熱性が高いこと等が要求されるところ、フィルム外装電池はこれらの点で有利である。1つのフィルム外装電池を「電池セル」または単に「セル」を称することもある。
「フィルム外装体」とは、可撓性を有するフィルムで構成され電池要素を収容する外装体のことをいい、2枚のフィルムを対向配置して互いに溶着することにより電池要素を密閉するものであってもよいし、1枚のフィルムを折り返して対向した面どうしを溶着することにより電池要素を密閉するものであってもよい。
本発明の一形態に係るフィルム外装電池50の基本的構成について図1、図2を参照して説明する。なお、本実施形態のフィルム外装電池50は、後述するようにガス放出機構を備えるものであるが、図1および図2では電池の基本的構成のみを示し、ガス放出機構については他の図面を参照して説明するものとする。
フィルム外装体の材質としては、電解液に安定で、かつ十分な水蒸気バリア性を持つものであれば、どのような材質であっても構わない。例えば、積層ラミネート型の二次電池の場合、外装体としては、アルミニウムと樹脂のラミネートフィルムを用いることが一例として好ましい。外装体は、単一の部材で構成してもよいし、複数の部材を組み合わせて構成してもよい。本実施形態では、図1に示すように、フィルム外装体10は、第1のフィルム11とそれに対向配置された第2のフィルム12とで構成されている。図示されているように、一方のフィルム11にカップ部が形成されるとともに他方のフィルム12にはカップ部が形成されていない構成としてもよいし、両方のフィルム11、12にカップ部を形成する構成(不図示)としてもよい。
フィルム外装体10の一部には、電池内部のガス圧力が所定以上になったときに他の溶着部に優先して開口することで、内部のガスを放出するガス放出機構18が設けられている。一例として、図3に示すようなガス放出機構18であってもよく、このガス放出機構18は、フィルムどうしの熱溶着部のシール幅を部分的に狭めることで、この部分が優先的に剥離するように構成された部分である。より具体的には、ガス放出機構18は、膨張時にその部分で応力集中が発生し、それにより、優先的にフィルムの剥離が起こるようなものであってもよい。
<セパレータ>
本実施形態におけるセパレータは、熱溶融あるいは熱分解する温度が180℃を超え、通気度が高いものであることが好ましい。具体的には、セパレータはそのガーレー値(sec/100cc)が100以下のものが好ましく、50以下のものがより好ましく、20以下のものがさらに好ましい。また、セパレータのガーレー値の下限としては、一例で0.5以上であることが好ましい。
負極は、金属箔で形成される負極集電体と、負極集電体の両面に塗工された負極活物質とを有する。負極活物質は負極用結着材によって負極集電体を覆うように結着される。負極集電体は、負極端子と接続する延長部を有して形成され、この延長部には負極活物質は塗工されない。
正極は、金属箔で形成される正極集電体と、正極集電体の両面に塗工された正極活物質とを有する。正極活物質は正極用結着剤によって正極集電体を覆うように結着される。正極集電体は、正極端子と接続する延長部を有して形成され、この延長部には正極活物質は塗工されない。
式:LiyNi(1−x)MxO2 (A)
(但し、0≦x<1、0<y≦1.2、MはCo、Al、Mn、Fe、Ti及びBからなる群より選ばれる少なくとも1種の元素である。)
本実施形態における電解液は、リチウム塩(支持塩)と、この支持塩を溶解する複数の非水溶媒を含む非水電解液で、かつ、常圧において180℃以下の異なる沸点を示す非水溶媒を少なくとも3つ含む。好ましくは、前記常圧における沸点が180℃以下の非水溶媒は、沸点の差が10℃以上40℃以内の非水溶媒の組を少なくとも1つ含む。さらに好ましくは、前記電解液は、少なくともフッ素を含む化合物による非水溶媒を少なくとも1つ含む。
図5に、本実施形態のフィルム外装電池を利用した電池モジュールの一例を示す。この電池モジュール1は、複数のフィルム外装電池50と、それを収容するモジュール容器71とを備えている。
以下、本実施形態のフィルム外装電池におけるガス発生およびガス放出時の動作などについて説明する。
例えば、充電システムに何らかの異常が生じて、電池に定められた上限電圧を超えて充電が継続すると、電池においては、正極活物質から引き抜かれるLiの割合が増える。その結果、電池の内部抵抗が高くなり、充電電流によるジュール発熱量が増える。また、正極の電位が上限電圧以上になると、電解液中の非水溶媒の酸化分解が始まり、これに伴う反応熱が発生する。
本実施形態のフィルム外装電池においては、セパレータの融点もしくは分解温度は、少なくとも3つの非水溶媒の沸点よりも高い180℃以上とされている。したがって、セパレータが熱で壊れる前に、非水溶媒が気化して、電池が機能を失うこととなる。また、180℃までであれば、過充電が異常に進行していない限り、正極活物質の熱分解は生じない。
フィルム外装電池の放熱性が高過ぎる場合、例えば過充電時の電圧がある程度高くならない限り電池温度の所定の温度にまで上昇しない。電圧が比較的低いうちに(換言すればより安全な状態で)、電池温度を所定の温度にまで上昇させ、所望の安全機構を作動させることが、安全性の面から好ましいこともある。このような考え方に基いて、フィルム外装電池の放熱性を比較的低く設計することも好ましい。例えば、電池の容積当たりの表面積が5000mm2/Ah以下、好ましくは4000mm2/Ah以下、さらに好ましくは2500mm2/Ahであるような構成としてもよい。
(a1)フィルム外装体に関し、上記実施形態ではガス放出機構からガスと電解液との両方を排出するものであったが、ガスを放出するための機構とは別に、電解液を放出する機構を設けてもよい。例えば、電池の内部圧力が所定以上となったときに開放状態となるリーク弁を設け、そこを介して電解液を放出するようにしてもよい。リーク弁は、一例で、電池の使用時姿勢で下方となる位置に設けられていることが好ましい。
本出願は以下の発明を開示する:
1.正極、負極、およびセパレータの積層体を有する電池要素と、
当該電池要素を電解液とともに収容するフィルム外装体と、
を備えるフィルム外装電池であって、
a:前記セパレータは、その融点もしくは分解温度が180℃以上であり、
b:前記電解液は、沸点がいずれも180℃以下の非水溶媒を3つ以上含み、かつ、前記非水溶媒のうちの少なくとも1つとして、もしくは、他の非水溶媒として、フッ素含有化合物による非水溶媒を(少なくとも1つ)含んでいる、フィルム外装電池。
<実施例1>
(正極)
ニッケル酸リチウム(LNO)と、炭素導電剤と、結着材としてポリフッ化ビニリデンとを重量比92:4:4でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させてスラリーを作製し、アルミニウムによる集電箔に塗布、乾燥して正極活物質層を形成した。同様にしてアルミニウムによる集電箔の裏面にも活物質層を形成したあと、圧延して正極電極板を得た。
天然黒鉛と、増粘剤のカルボキシメチルセルロースナトリウムと、結着材のスチレンブタジエンゴムとを、重量比98:1:1で水溶液中に混合してスラリーを作製し、銅による集電箔に塗布、乾燥して負極活物質層を形成した。同様にして、銅による集電箔の裏面にも活物質層を形成したあと、圧延して負極電極板を得た。
厚さ20μmのアラミド不織布をセパレータとした。このアラミド不織布のガーレー値は、1.2秒である。用いたアラミドの熱分解温度は400℃以上で、セパレータの200℃での収縮率は1%未満であった。
電解液の非水溶媒には、EC、DEC、EMC、フッ素化エーテルを、体積比で30:40:25:5で混合した非水溶媒を用いた。ECの沸点は238℃、DECの沸点は、127℃、EMCの沸点は、108℃である。フッ素化エーテルには、沸点が92℃の、H(CF2)2CH2O(CF2)2Hを用いた。支持塩として、1Mの濃度になるようにLiPF6を溶解した。
正極電極板を、電流取り出し部を除いた寸法として90mm×100mmに切断し、負極電極板を、電流取り出し部を除いた寸法として94mm×104mmに切断して、セパレータを介して積層した。電池の容量は10Ahとした。
電池の積層体部分を平板な押さえ板で、電池の厚みに合わせて定寸で固定した。試験前には、押さえ板による積層体に対する圧力は加わっていない。
セパレータを厚さ20μmのポリイミド不織布に変えた他は、実施例1と同様に電池を作製した。使用したポリイミド不織布のガーレー値は、1.1秒である。ポリイミドの熱分解温度は、500℃を超え、セパレータの200℃での収縮率は1%未満であった。
セパレータを厚さ25μmのセルロース不織布に変えた他は、実施例1と同様に電池を作製した。使用したセルロース不織布のガーレー値は、2.2秒である。セルロースの熱分解温度は約300℃で、セパレータの200℃での収縮率は1%未満であった。
実施例1の非水溶媒のフッ素化エーテルをビス(2,2,2−トリフルオロエチル)カーボネートに変えた他は、実施例1と同様にして電池を作製した。ビス(2,2,2−トリフルオロエチル)カーボネートは、DECの水素の一部をフッ素で置き換えたもので、沸点は93℃である。
電解液の非水溶媒の、EC、DEC、EMC、フッ素化エーテルの混合比率を、体積比で30:60:5:5とした他は、実施例1と同様にして、電池を作製した。
セパレータを、厚さ15μmのアラミド多孔膜に変えた他は、実施例1と同様に電池を作製した。用いたアラミド多孔膜のガーレー値は80秒であった。用いたアラミドの熱分解開始温度は360℃で、セパレータの200℃での収縮率は0.5%未満であった。
セパレータを、厚さ20μmのポリイミド多孔膜に変えた他は、実施例1と同様に電池を作製した。用いたポリイミド多孔膜のガーレー値は100秒であった。用いたポリイミドの熱分解開始温度は500℃以上で、セパレータの200℃での収縮率は0.5%未満であった。
正極の活物質として、ニッケル酸リチウムのニッケルを他の金属元素で一部置換したリチウム遷移金属酸化物で、LiαNiβCoγAlδO2(1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、β≧0.7、γ≦0.2)で表される材料の例である、LiNi0.8Co0.15Al0.05O2を用いた。この正極活物質と、炭素導電剤と、結着材としてポリフッ化ビニリデンとを重量比92:4:4でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させてスラリーを作製し、アルミニウムによる集電箔に塗布、乾燥して正極活物質層を形成した。同様にしてアルミニウムによる集電箔の裏面にも活物質層を形成したあと、圧延して正極電極板を得た。
セパレータとして、厚さ15μmのアラミド多孔膜を用いた他は、実施例9と同様にして、電池を作製した。用いたアラミド多孔膜のガーレー値は80秒であった。用いたアラミドの熱分解開始温度は360℃で、セパレータの200℃での収縮率は0.5%未満であった。
正極の活物質として、ニッケル酸リチウムのニッケルを他の金属元素で一部置換したリチウム遷移金属酸化物で、LiαNiβCoγMnδO2(1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、β≧0.6、γ≦0.2)で表される材料の例である、LiNi0.8Co0.1Mn0.1O2を用いた他は、実施例9と同様にして、電池を作製した。
セパレータとして、厚さ15μmのアラミド多孔膜を用いた他は、実施例11と同様にして、電池を作製した。用いたアラミド多孔膜のガーレー値は80秒であった。用いたアラミドの熱分解開始温度は360℃で、セパレータの200℃での収縮率は0.5%未満であった。
正極の活物質として、ニッケル酸リチウムのニッケルを他の金属元素で一部置換したリチウム遷移金属酸化物で、LiαNiβCoγMnδO2(1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、0.2≦β<0.6、0.1≦γ≦0.4、0.1≦δ≦0.4)で表される材料の例である、LiNi0.5Co0.2Mn0.3O2を用いた。この正極活物質と、炭素導電剤と、結着材としてポリフッ化ビニリデンとを重量比92:4:4でN−メチル−2−ピロリドン(NMP)に分散させてスラリーを作製し、アルミニウムによる集電箔に塗布、乾燥して正極活物質層を形成した。同様にしてアルミニウムによる集電箔の裏面にも活物質層を形成したあと、圧延して正極電極板を得た。
正極の活物質として、ニッケル酸リチウムのニッケルを他の金属元素で一部置換したリチウム遷移金属酸化物で、LiαNiβCoγMnδO2(1≦α≦1.2、β+γ+δ=1、0.2≦β<0.6、0.1≦γ≦0.4、0.1≦δ≦0.4)で表される材料の例である、LiNi0.4Co0.3Mn0.3O2を用いた他は、実施例13と同様にして電池を作製した。
実施例1のセパレータを、ポリプロピレン不織布とした他は実施例1と同様に、電池を作製して、過充電試験を行った。ポリプロピレン不織布の厚さは25μmで、ガーレー値は1.7秒であった。用いたポリプロピレンの融点は、約160℃である。
実施例1の電解液の非水溶媒をECとDECを体積比30:70で混合したものとした他は、実施例1と同様に電池を作製した。
正極の活物質としてLiNi0.8Co0.15Al0.05O2を用いた他は、比較例1と同様に電池を作製して、過充電試験を行った。
正極の活物質としてLiNi0.8Co0.1Mn0.1O2を用いた他は、比較例1と同様に電池を作製して、過充電試験を行った。
10 フィルム外装体
11、12 フィルム
15 熱融着部
18 ガス放出機構
20 電池要素
21、25 電極タブ
31 正極
35 負極
31a、35a 集電体
38 セパレータ
50 フィルム外装電池
61〜63 押さえ部材
65 第1の部材
69 第2の部材
71 モジュール容器
73 吸収材
Claims (9)
- 正極、負極、およびセパレータの積層体を有する電池要素と、
当該電池要素を電解液とともに収容するフィルム外装体と、
を備えるフィルム外装電池であって、
a:前記セパレータは、その融点もしくは分解温度が180℃以上であり、
b:前記電解液は、沸点がいずれも180℃以下の非水溶媒を3つ以上含み、かつ、前記非水溶媒のうちの少なくとも1つとして、もしくは、他の非水溶媒として、フッ素含有化合物による非水溶媒を含んでいる、フィルム外装電池。 - フッ素含有化合物による前記非水溶媒の沸点が180℃以下である、請求項1に記載のフィルム外装電池。
- 前記セパレータが、織布、不織布、または多孔質部材である、請求項1または2に記載のフィルム外装電池。
- 前記セパレータのガーレー値が100(sec/100cc)以下である、請求項1〜3のいずれか一項に記載のフィルム外装電池。
- 前記フィルム外装体に、内部のガス圧力が所定以上となったときに開放状態となってガスを放出させるガス放出機構が設けられている、
請求項1〜4のいずれか一項に記載のフィルム外装電池。 - 前記非水溶媒として、沸点の低い順に、第1の溶媒、第2の溶媒および第3の溶媒を少なくとも含み、
第1の溶媒と第2の溶媒との沸点の差が10℃〜40℃の範囲内である、または、
第2の溶媒と第3の溶媒との沸点の差が10℃〜40℃の範囲内である、
請求項1〜5のいずれか一項に記載のフィルム外装電池。 - 請求項1〜6のいずれか一項に記載の複数のフィルム外装電池と、
それを収容するモジュール容器と、を備える
電池モジュール。 - さらに、前記フィルム外装電池を、フィルム外装体の外側から押さえ付ける押さえ部材を備えている、請求項7に記載の電池モジュール。
- さらに、前記モジュール容器内に、前記フィルム外装電池から放出された電解液を吸収保持するする吸収材を有する、請求項7または8に記載の電池モジュール。
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