JPWO2016063749A1 - 通信装置、通信方法、及びプログラム - Google Patents

通信装置、通信方法、及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016063749A1
JPWO2016063749A1 JP2016555179A JP2016555179A JPWO2016063749A1 JP WO2016063749 A1 JPWO2016063749 A1 JP WO2016063749A1 JP 2016555179 A JP2016555179 A JP 2016555179A JP 2016555179 A JP2016555179 A JP 2016555179A JP WO2016063749 A1 JPWO2016063749 A1 JP WO2016063749A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
transmission
power consumption
consumption data
nodes
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2016555179A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6617713B2 (ja
Inventor
厚 藤村
厚 藤村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
Publication of JPWO2016063749A1 publication Critical patent/JPWO2016063749A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6617713B2 publication Critical patent/JP6617713B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W52/00Power management, e.g. TPC [Transmission Power Control], power saving or power classes
    • H04W52/02Power saving arrangements
    • H04W52/0203Power saving arrangements in the radio access network or backbone network of wireless communication networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W4/00Services specially adapted for wireless communication networks; Facilities therefor
    • H04W4/80Services using short range communication, e.g. near-field communication [NFC], radio-frequency identification [RFID] or low energy communication
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/22Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing using selective relaying for reaching a BTS [Base Transceiver Station] or an access point
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W84/00Network topologies
    • H04W84/18Self-organising networks, e.g. ad-hoc networks or sensor networks
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W40/00Communication routing or communication path finding
    • H04W40/02Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing
    • H04W40/04Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources
    • H04W40/08Communication route or path selection, e.g. power-based or shortest path routing based on wireless node resources based on transmission power
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Abstract

通信装置(10)は、外部装置と通信可能なノードであって、ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを外部装置に向けて送信する第1送信部(120)と、他のノードにノードの消費電力データを送信する第2送信部(130)と、所定の条件に基づいて、第1送信部(120)による処理を実行するか、或いは、第2送信部(130)による処理を実行するかを判定する判定部(140)と、を有する。

Description

本発明は、通信装置、通信方法、及びプログラムに関する。
下記特許文献1には、上位中継器と、スマートメーター機能部を有するアドホック無線ノードとを備えるメッシュ型アドホック無線ネットワークにおいて、上位中継器が実施していた検針情報収集を上位中継器から1ホップの各アドホック無線ノードへ委譲し、上位中継器近傍の無線帯域の使用効率を向上させる技術が開示されている。
また、下記特許文献2には、利用者の携帯端末を私設基地局を介して外部の通信回線に接続する携帯端末の接続システムにおいて、携帯端末と私設基地局は短距離無線通信システム(Bluetooth:登録商標)により通信を行う技術が開示されている。携帯端末は、短距離無線通信システムによる通信の他に移動体電話回線による通信機能を備える。また、私設基地局は、当該私設基地局の通信エリア内の携帯端末に対し、移動体電話回線による通信を禁止し短距離無線通信システムによる通信を行うように制御し切り替えを行う手段と、を備えることを特徴とする。
また、下記特許文献3には、複数のNCUの各々が転送機を備え、メータ管理事業体の指令信号を人工衛星から受信すると、周辺の他のNCUに向けて指令信号を自動転送する技術が開示されている。また、NCUは、周辺環境等により人工衛星から照射送信された指令信号を直接受信できなかった場合でも、他のNCUからの自動転送によって指令信号を受信できる。
特開2013−187615号公報 特開2002−077032号公報 特開2005−006202号公報
上述の特許文献のいずれにおいても、ネットワーク内の各ノードからのデータを集約する際、集約機として機能するノードが固定されており、当該ノードで異常が生じた場合は、各ノードのデータを基地局等の中央ノードに送信できない可能性がある。
本発明の目的は、ネットワーク内の複数のノードからデータを集約して安定的に中央ノードに送信することを可能とする技術を提供することにある。
本発明によれば、
外部装置と通信可能なノードである通信装置あって、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段と、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段と、
所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段と、
を有する通信装置が提供される。
本発明によれば、
外部装置と通信可能なノードであるコンピュータが、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信処理と、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信処理と、
所定の条件に基づいて、前記第1送信処理による処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理による処理を実行するかを判定する判定処理と、
を実行することを含む通信方法が提供される。
本発明によれば、
外部装置と通信可能なノードであるコンピュータを、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段、
所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段、
として機能させるためのプログラムが提供される。
本発明によれば、ネットワーク内の複数のノードからデータを集約して安定的に中央ノードに送信することができる。
上述した目的、およびその他の目的、特徴および利点は、以下に述べる好適な実施の形態、およびそれに付随する以下の図面によってさらに明らかになる。
本発明の通信装置を用いたシステム構成の概略を例示する図である。 第1実施形態における通信装置の処理構成を概念的に示すブロック図である。 第1実施形態における通信装置のハードウェア構成例を概念的に示す図である。 第1実施形態における通信装置が自ノードの消費電力データを取得する流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における第1送信部の処理の流れを示すフローチャートである。 第1実施形態における第2送信部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態における第2送信部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の一の変形例における通信装置の処理構成を概念的に示すブロック図である。 第2実施形態の変形例における第1送信部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の変形例における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の他の変形例における第1送信部の処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態の他の変形例における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。 第3実施形態における通信装置の処理構成を概念的に示す図である。 第3実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第4実施形態における通信装置の処理構成を概念的に示すブロック図である。 第4実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第5実施形態における通信装置の処理構成を概念的に示すブロック図である。 第5実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第6実施形態における通信装置の処理構成を概念的に示すブロック図である。 第6実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第7実施形態における通信装置の処理構成の一例を概念的に示す図である。 複数の通信装置によって構築されるネットワークを例示する図である。 複数の通信装置が受信電波強度を共有する流れを示すシーケンス図である。 第7実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。 第8実施形態における通信装置の処理構成の一例を概念的に示す図である。 複数の通信装置が通信可能ノード数を共有する流れを示すシーケンス図である。 第8実施形態における通信装置が第1送信部および第2送信部のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を用いて説明する。尚、すべての図面において、同様な構成要素には同様の符号を付し、適宜説明を省略する。
〔システム構成〕
本発明におけるシステム構成例を図1に示す。図1は、本発明の通信装置を用いたシステム構成の概略を例示する図である。図1の例では、複数の通信装置10A〜10Dと外部装置(例えば、中央ノード20)とによってネットワークが構築されている。なお、以下の説明において、通信装置10を"ノード"とも表記する。但し、本発明のシステム構成は図1の例に制限されない。例えば、ネットワークに含まれる通信装置10は、中央ノード以外の外部装置と通信可能に構成されていてもよい。
複数の通信装置10A〜10Dは、それぞれ互いに異なる負荷により消費された電力を示す消費電力データを取得し、中央ノード20に向けて送信する。中央ノードの例としては、例えばサーバ装置や無線基地局などが挙げられるが、これに制限されない。図1の例においては、通信装置10Aが、隣接ノードである通信装置10B〜10Dで取得される消費電力データを集約し、中央ノード20に送信する例が示されている。この場合、通信装置10Aを集約機と呼ぶこともできる。本発明において、集約機となる通信装置10は、所定の条件に基づいて変化し得る。以下に記載する各実施形態において、その詳細を説明する。
[第1実施形態]
〔処理構成〕
図2は、第1実施形態における通信装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。図2に示されるように、本実施形態の通信装置10は、取得部110と、第1送信部120と、第2送信部130と、判定部140とを備える。
取得部110は、電力量計と通信し、自ノードの消費電力データを取得する。取得部110は、予め定められたタイミング(取得タイミング)で、電力量計から自ノードの消費電力データを取得する。
本発明において、電力量計とは、電子機器等の対象負荷の消費電力等を計測し、その計測結果を通信装置10に送信することができる機器である。所謂「スマートメーター」は電力量計の一例である。ここで、本発明の通信装置10は、スマートメーターといった電力量計に組み込まれていてもよいし、当該電力量計と接続あるいは通信可能に構成されていてもよい。
本発明において、消費電力データとは、所定期間(例えば、30分間など)において電力量計により計測される電力積算値を含む情報である。消費電力データには、例えば、時刻情報などが更に含まれていてもよい。
第1送信部120は、取得部110で取得された自ノードの消費電力データと、他ノードから取得された他ノードの消費電力データとを中央ノード20に向けて送信する。第1送信部120は、例えば、消費電力データの送信要求を他ノードに送信して、他ノードの消費電力データを取得する。
第2送信部130は、他ノードからの送信要求に応じて、当該他ノードに取得部110で取得された自ノードの消費電力データを送信する。上述の第1送信部120で取得される"他ノードの消費電力データ"は、この第2送信部130から送信されるものである。
判定部140は、所定の条件に基づいて、第1送信部120による処理を実行するか、或いは、第2送信部130による処理を実行するかを判定する。判定部140は、当該判定の結果に応じて、第1送信部120および第2送信部130のうちいずれか一方に対して処理を実行する旨の命令を出す。
ここで「所定の条件」とは、通信装置10が第1送信部120による処理を実行させる(すなわち、当該通信装置10が集約機として機能する)か否かを判断するための条件であり、多様な条件が設定され得る。この所定の条件には、自ノードの消費電力データを送信可能な状態にあるという条件が含まれてもよい。また、所定の条件には、例えば、「所定期間において自ノードの消費電力データの送信タイミングが最も早い」、「中央ノード20との通信状況が最も良好」、及び、「1ホップで通信可能なノード数が最も多い」などの条件の少なくとも1つが含まれてもよい。但し、所定の条件はこれらの例に制限されない。
本発明において、第1送信部120と第2送信部130とは、異なるハードウェアとして実現されてもよいし、同一のハードウェアに実装される異なるソフトウェアとして実現されてもよい。
〔ハードウェア構成〕
図3は、第1実施形態における通信装置のハードウェア構成例を概念的に示す図である。図3に示されるように、通信装置10は、CPU(Central Processing Unit)101、メモリ102、入出力インタフェース(I/F)103、第1通信部104、第2通信部105等を有する。CPU101は、他の各部とバス106等の通信線により接続される。メモリ102は、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、フラッシュメモリ等である。
第1通信部104は、920MHz帯等の帯域を使用する特定小電力無線方式での通信を行う。第1通信部104は、例えば、Wi−SUN(Wireless Smart Utility Network)を通信方式として採用することができる。これは、無線LAN(Local Area Network)(所謂「Wi−Fi(Wireless Fidelity)」)と比べて低消費電力、到達距離が長い、および、他の無線との電波干渉を起こしにくい、といった特長を有する。また、電波の回り込み特性に優れているので、壁や障害物がある場所でも安定した通信を確保できる。920MHz帯方式は、他の特定小電力無線方式(400MHz帯)よりも通信速度が速い(最大200kbps程度)という点においても好ましい。また、これに限らず、第1通信部104は2.4Ghz帯を使用するZigBee(登録商法)といった無線方式で通信可能に構成されていてもよい。
第2通信部105は、3G(3rd Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の携帯電話通信方式を利用した携帯電話通信網を介した通信を行う。
上述の第1送信部120は、第1通信部104(例えば920MHzの特定小電力無線通信モジュール)と第2通信部105(例えば3GやLTEの通信モジュール)とを用いてデータの送信を行う。また、上述の第2送信部130は、第1通信部104(例えば920MHzの特定小電力無線通信モジュール)を用いてデータの送信を行う。
また、上述の取得部110は、第1通信部104を介して、電力量計から消費電力データを取得する。また、通信装置10と電力量計とが入出力I/F103を介して接続される場合、上述の取得部110は、入出力I/F103を介して電力量計から消費電力データを取得することもできる。例えば、取得部110は赤外線や配線などの接続手段を介して電力計と接続しており、取得部110は上記接続手段を介して電力計から消費電力データを取得する。
なお、通信装置10のハードウェア構成は、図3に示される構成に限定されない。通信装置10は、図3に示される構成以外の構成を更に有してもよい。
先に説明した通信装置10の各処理部は、例えば、CPU101によってメモリ102に格納されるプログラムが実行されることにより実現される。当該プログラムは、例えば、入出力I/F103を介して、CD(Compact Disc)やメモリカード等のような可搬型記録媒体からインストールされ、メモリ102に格納される。あるいは。当該プログラムは、ネットワーク上の他のコンピュータからインストールされ、メモリ102に格納されてもよい。
〔動作例〕
図4および図5を用いて、本実施形態における通信装置10の動作例を説明する。図4は、第1実施形態における通信装置10が自ノードの消費電力データを取得する流れを示すフローチャートである。図5は、第1実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。図4および図5に示される各処理は、それぞれ独立して並列に実行される。
まず、図4を用いて、自ノードの消費電力データを取得する流れについて説明する。
まず、取得部110は、自ノードの消費電力データの取得タイミングとなったか否かを判定する(S101)。消費電力データの取得タイミングは、各々の通信装置10に予め設定されている。この消費電力データの取得タイミングは、複数の通信装置10の全てにおいて同じであってもよいし、少なくとも一部の通信装置10において異なっていてもよい。消費電力データの取得タイミングではない場合(S101)、処理は後述のS103へ遷移する。一方、消費電力データの取得タイミングである場合(S101:YES)、取得部110は、自ノードの消費電力データを電力量計から取得する(S102)。このとき、通信装置10は、消費電力データの送信・未送信の状態を示すデータフラグを「1」に設定する。本例では、データフラグ「1」は、消費電力データが取得されており、当該消費電力データが未送信である状態(即ち、送信待ち状態)を示す。また、データフラグの初期値は「0」であり、これは、消費電力データがまだ取得されておらず、消費電力データが未送信である状態(即ち、取得待ち状態)、若しくは、取得された消費電力データが既に送信された状態(即ち、送信済み状態)の何れかを示す。何れの状態であっても、データフラグ「0」は、送信すべき消費電力データがない状態を示す。
次いで、図5を用いて、通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを説明する。
まず、判定部140は、上述したような、所定の条件を満たしているか否かを判定する(S103)。所定の条件を満たしている場合(S103:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、所定の条件を満たしていない場合(S103:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。これら第1送信部120による処理、および、第2送信部130による処理については後述する。
《第1送信部120の処理》
第1送信部120の処理の流れについて、図6を用いて説明する。図6は、第1実施形態における第1送信部120の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、第1送信部120は、周辺に存在する他のノードに対して、消費電力データの送信要求をフラッディング送信(不特定多数のノードに一斉送信)する(S201)。そして、第1送信部120は、消費電力データの送信要求に応じて他ノードから消費電力データが送信されてきた場合は、当該消費電力データを取得する(S202)。第1送信部120は、フラッディング送信から所定時間(第1所定時間)が経過するまで(S203:NO)、他ノードから送信される消費電力データの到達を待つ。フラッディング送信から第1所定時間が経過した場合(S203:YES)、第1送信部120は、S102で取得した自ノードの消費電力データと、S202で取得した他ノードの消費電力データとを、中央ノードに向けて送信する(S204)。このとき、自ノードの消費電力データが送信済み状態になるため、通信装置10はデータフラグを「0」に設定する。この後、処理はS103に戻り、処理が繰り返される。
図6のフローチャートにおいて、第1送信部120は、自ノードの消費電力データと、他ノードから取得された消費電力データとを異なるタイミングで送信してもよい。例えば、自ノードの消費電力データが既に送信待ち状態となっている場合、第1送信部120は自ノードの消費電力データを先に中央ノード20送信しておく。その後、第1送信部120は、他ノードからの消費電力データを取得する度に、当該他ノードからの消費電力データを中央ノード20に逐次送信するようしてもよい。なお、消費電力の削減等の目的に鑑みれば、図6のフローチャートに示されるように、自ノードの消費電力データと、他ノードの消費電力データとをまとめて送信するほうが好ましい。
《第2送信部130の処理》
第2送信部130の処理の流れについて、図7を用いて説明する。図7は、第1実施形態における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、第2送信部130は、他ノードから消費電力データの送信要求を受信したか否かを判定する(S301)。他ノードから消費電力データの送信要求を受信していない場合(S301:NO)、第2送信部130の処理は終了し、処理はS103に戻る。一方、他ノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合(S301:YES)、第2送信部130は、自ノードが「送信待ち状態」であるか否かを判定する(S302)。ここで、自ノードの消費電力データが取得されてデータフラグが「1」となった場合に、自ノードが「送信待ち状態」となる。自ノードが「送信待ち状態」である場合、第2送信部130は、S102で取得された消費電力データを、送信要求の要求元である他ノードに送信する(S303)。このとき、自ノードの消費電力データが送信済み状態になるため、通信装置10はデータフラグを「0」に設定する。一方、自ノードが「送信待ち状態」でない場合(S303)、第2送信部130は、並列に実行されている図4の処理において取得タイミングに到達して「送信待ち状態」となるまで、送信要求の受信から所定時間(第2所定時間)待機する(S304:NO)。ここで設定される第2所定時間は、上述のS203の第1所定時間に合わせて決定される。例えば、各通信装置10において同一の第1所定時間が予め設定されており、第2所定時間は、データ通信に係る時間を考慮して、第1所定時間よりもある程度短く設定される。第2所定時間が経過した場合(S304:YES)、第2送信部130は何もせず、処理はS103に戻る。この場合、後に取得タイミングで自ノードが「送信待ち状態」となり、所定の条件を満たして第1送信部120の処理が実行されるか、或いは、第2送信部130の処理で別の他ノードからの送信要求を受信することにより、自ノードの消費電力データが送信される。
〔第1実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、ある通信装置10において所定の条件が満たされた場合は、第1送信部120による処理が実行され、また、所定の条件が満たされなかった場合は、第2送信部130による処理が実行される。そして、第1送信部120による処理では、通信装置10から消費電力データの送信要求が送信され、当該送信要求に応じて他の通信装置10から消費電力データが送信要求の送信元の通信装置10に返信される。言い換えると、所定の条件を満たした通信装置10が集約機として機能することになる。また、所定の条件を満たすか否かによって集約機として機能する通信装置10は動的に変わり得る。これにより、いずれの通信装置10も集約機として機能させることが可能になり、本実施形態によれば、集約機を固定する方法を用いるよりも、各消費電力データを集約して安定的に中央ノードに収集することができる。
また、本実施形態では、集約機として機能する通信装置10が、集められた消費電力データを中央ノード20に向けて送信する。これにより、本実施形態によれば、中央ノード20が複数の通信装置10で収集される情報を受け取るようなネットワークにおいて、中央ノード20と通信する通信装置10の数を減らすことができる。結果として、中央ノード20にアクセスが集中して輻輳が生じることを抑制できる。また、一般的に、中央ノード20と通信するほうが、近接ノードと通信するよりも多くの電力を要する。よって、本実施形態によれば、ネットワーク全体における消費電力を削減する効果も見込める。
[第2実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態と同様の構成を有する。
〔処理構成〕
本実施形態の通信装置10は、図2に示される第1実施形態の処理構成と同様の処理構成を有する。また、本実施形態の第2送信部130は、他ノード(以下、上位ノードとも表記)からの送信要求に応じて、当該他ノードからの送信要求を更なる他ノード(以下、下位ノードとも表記)へ転送するように構成されている。この場合、第2送信部130は、取得部110で取得された自ノードの消費電力データと、転送された送信要求に応じて下位ノードから取得された消費電力データとを、送信要求の送信元である上位ノードへ送信する。
〔動作例〕
図8を用いて、本実施形態の通信装置10の処理の流れを説明する。図8は、第2実施形態における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。
まず、第2送信部130は、他ノードから消費電力データの送信要求を受信したか否かを判定する(S401)。他ノードから消費電力データの送信要求を受信していない場合(S401:NO)、第2送信部130の処理は終了し、処理はS103に戻る。ここまでは、第1実施形態と同様である。
一方、他ノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合(S401:YES)、第2送信部130は、受信した送信要求をフラッディング転送する(S401)。その後、図4の処理で自ノードの消費電力データが取得され自ノードが「送信待ち状態」となるか、または、S401で転送された送信要求に応じて下位ノードから送信された消費電力を取得した場合(S403)、送信可能な消費電力データが存在する状態となる。そして、送信可能な消費電力データが存在する場合に(S404:YES)、第2送信部130は、当該送信可能な消費電力データを上位ノードへ逐次送信する(S405)。S403〜S405の処理は、第2所定時間が経過するまで繰り返される(S406)。
〔第2実施形態の作用と効果〕
これにより、集約機として機能する通信装置10が、第1実施形態よりも広い範囲で消費電力データを集約できる。結果として、第1実施形態よりも、輻輳の発生を抑制する効果および電力削減効果をより高めることができる。
〔第2実施形態の一の変形例〕
第2実施形態によれば複数の通信装置10(ノード)によるネットワークが構築される。例えば、マルチホップネットワークが構築される。この場合、マルチホップルーティングプロトコル等により制限されるホップ数の範囲で、当該ネットワークが構築され、この範囲内で上記送信要求が転送される。しかしながら、マルチホップネットワークのようなプロトコルが利用されない場合、上記送信要求が延々と転送されてくケースも考えられる。このように上記送信要求の転送範囲が広がりすぎると、集約機として機能する通信装置10において、データが収集しきれなくなる可能性が高くなる。そのため、以下で説明する各変形例では、集約機がサポートすべきネットワークの範囲を一定の範囲に制限するような構成が追加されている。
図9は、第2実施形態の一の変形例における通信装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。図9において、通信装置10は、自ノードに対応するセルを識別するセル識別情報を記憶するセル情報記憶部150を更に有する。
本変形例の第1送信部120は、セル情報記憶部150に記憶されているセル識別情報を付与して、消費電力の送信要求を他ノードに対して送信する。
本変形例の第2送信部130は、他ノード(上位ノード)からの送信要求に付与されたセル識別情報が自ノードのセル識別情報と同一であるか否かを、自ノードのセル情報記憶部150に記憶されているセル識別情報と比較して判定する。セル識別情報が同一である場合、第2送信部130は上位ノードからの送信要求に対する返答および、更なる他ノード(下位ノード)への送信要求の転送を行う。一方、識別情報が異なる場合、第2送信部130は、上位ノードからの送信要求に対する返答および下位ノードへの送信要求の転送を行わない。
本変形例の動作について、図10および図11を用いて説明する。図10は、第2実施形態の変形例における第1送信部120の処理の流れを示すフローチャートである。図11は、第2実施形態の変形例における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。以下では、第2実施形態における処理と異なる部分(S501、S502、S601〜S603)について主に説明する。
まず、第1送信部120は、送信要求を送信する際に、セル情報記憶部150からセル識別情報を読み出し、当該送信要求に付与する(S501)。そして、第1送信部120は、セル識別情報が付与された送信要求をフラッディング送信する(S502)。
フラッディング送信を行ったノードとは異なるノードにおいて、上記セル識別情報が付与された送信要求が受信された場合(S401:YES)、当該異なるノードの第2送信部130は、送信要求に付与されたセル識別情報を取得する(S601)。また、第2送信部130は、当該異なるノードのセル情報記憶部150に記憶されているセル識別情報を読み出す(S602)。そして、第1送信部120は、送信要求に付与されたセル識別情報と、セル情報記憶部150に記憶されているセル識別情報が同一であるか否かを判定する(S603)。セル識別情報が同一である場合(S603:YES)、処理はS402に遷移し、第2送信部130は処理を続行する。一方、セル識別情報が同一でない場合(S603:NO)、第2送信部130は処理を終了する。
このようにすることで、集約機がサポートすべきネットワークをセルの範囲内に制限することができる。これにより、集約機がネットワーク内の消費電力データを収集しきれなくなることを防ぐことができ、結果として、各消費電力データを確実に中央ノードに届けることができる。
〔第2実施形態の他の変形例〕
第2実施形態の他の変形例について説明する。本変形例では、ネットワークのホップ数によって、送信要求を転送するか否かを制御する構成を更に有する。
詳細には、本変形例の第1送信部120は、自ノードのホップ数を示すホップ数情報を、送信要求に付与する。第1送信部120による処理が実行される場合、自ノードは最上位ノードとなるため、送信要求に付与されるホップ数情報は「ホップ数=0」となる。また、ホップ数情報には次のノードのホップ数を示す情報が設定されてもよい。この場合、第1送信部120から送信される送信要求に付与されるホップ数情報は「ホップ数=1」となる。
本変形例の第2送信部130は、他ノード(上位ノード)からの送信要求に付与されたホップ数情報を基に自ノードのホップ数を判断する。例えば、送信要求を送信するノードに関するホップ数を当該送信要求に付与するルールが採用されている場合、第2送信部130は、送信要求に付与されたホップ数に1加算した値を自ノードのホップ数として判断できる。また、送信要求を送信するノードの次のノードに関するホップ数を当該送信要求に付与するルールが採用されている場合、第2送信部130は、送信要求に付与されたホップ数を自ノードのホップ数として判断できる。そして、第2送信部130は、当該判断された自ノードのホップ数が所定のホップ数未満であるか否かを判定する。この所定のホップ数は、適切な値に設定または変更することが可能であり、予め各ノードに設定されている。自ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合、第2送信部130は、自ノードのホップ数に基づいてホップ数情報を更新し、更新されたホップ数情報を付与して上位ノードから受信した送信要求を更なる他ノード(下位ノード)に転送する。一方、自ノードのホップ数が所定のホップ数以上である場合、第2送信部130は、上位ノードからの送信要求を下位ノードへ転送せず、処理はS403に遷移する。この場合、上位ノードには自ノードの消費電力データのみが送信されることになる。
本変形例の動作について、図12および図13を用いて説明する。図12は、第2実施形態の他の変形例における第1送信部120の処理の流れを示すフローチャートである。図13は、第2実施形態の他の変形例における第2送信部130の処理の流れを示すフローチャートである。以下では、第2実施形態における処理と異なる部分(S701、S702、S801〜S803)について主に説明する。
まず、第1送信部120は、送信要求を送信する際に、上述したようなルールに従って
ホップ数情報を当該送信要求に付与する(S701)。そして、第1送信部120は、ホップ数情報が付与された送信要求をフラッディング送信する(S702)。
異なるノードにおいて、上記ホップ数情報が付与された送信要求が受信された場合(S401:YES)、当該異なるノードの第2送信部130は、送信要求に付与されたホップ情報を取得する(S801)。また、第2送信部130は、取得されたホップ数情報に基づいて、自ノードのホップ数を判断する(S802)。そして、第1送信部120は、自ノードのホップ数が所定のホップ数未満であるか否かを判定する(S803)。自ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合(S603:YES)、処理はS402に遷移し、第2送信部130は処理を続行する。一方、自ノードのホップ数が所定のホップ数以上である場合(S603:NO)、第2送信部130は処理を終了する。
このようにすることで、ネットワークは所定のホップ数の範囲内で構築されるようになるため、他のセルに属するノードにまで延々と広がっていくことを防ぐことができる。
[第3実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成を有する。以下の説明においては、第2実施形態の構成をベースに説明する。また、本実施形態では、第1実施形態の「所定の条件」に関して、「所定期間において自ノードの消費電力データの送信タイミングが最も早い」という条件を用いる場合について例示する。
〔処理構成〕
図14は、第3実施形態における通信装置10の処理構成を概念的に示す図である。図14に示されるように、本実施形態の通信装置10はタイミング管理部160を更に有する。
タイミング管理部160は、自ノードの消費電力データを中央ノード20に送信するタイミング(送信タイミング)を管理する。本実施形態において、各ノードは、基本的には、この送信タイミングに到達した場合に、第1送信部120による処理を実行する。本実施形態において、この送信タイミングは、少なくとも一部のノードにおいて異なったタイミングとして設定される。また、送信タイミングの間隔は、全てのノードで同じであってもよいし、少なくとも一部のノードにおいて異なっていてもよい。
本実施形態の判定部140は、取得部110で自ノードの消費電力データを取得してから上記送信タイミングに到達するまでの間に他ノードからの送信要求を受信した場合に、第2送信手段による処理を実行させる。言い換えると、本実施形態の判定部140は、取得部110で自ノードの消費電力データを取得してから上記送信タイミングに到達するまでの間に他ノードからの送信要求を受信しなかった場合に、第2送信部130による処理を実行させず、第1送信部120による処理を実行させる。ここで、各ノードは送信タイミングにおいて第1送信部120による処理を実行、すなわち、送信要求を他ノードに向けて送信する。そのため、「自ノードの消費電力データを取得してから上記送信タイミングに到達するまでの間に、他ノードからの送信要求を受信しなかった」場合とは、言い換えると、所定の単位期間において自ノードが最も早い送信タイミングを有することを意味する。
〔動作例〕
図15を用いて、本実施形態の処理の流れについて説明する。図15は、第3実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、判定部140は、他ノードからの送信要求を受信していない状態において、タイミング管理部160で管理される送信タイミングに到達したか否かを判定する(S901)。双方の条件を満たしている場合(S901:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、少なくともいずれか一方の条件が満たされない場合(S901:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。
〔第3実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、所定の単位期間において送信タイミングが最も早い通信装置10が集約機として機能する。ここで、当該集約機として機能した通信装置10が、機器故障や通信状況といった何らかの理由で、次の送信タイミングに送信要求を送信できない可能性もある。そのような場合、本実施形態では、次に送信タイミングの早い通信装置10が、S901の条件を満たして集約機として機能することになる。これにより、ネットワーク内で集約機として機能する通信装置10を動的に変化させることができ、複数の通信装置10から収集した消費電力データを安定して中央ノード20に送信することが可能となる。
[第4実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて第3実施形態と同様の構成を有する。
〔処理構成〕
図16は、第4実施形態における通信装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。図16に示されるように、本実施形態の通信装置10は、第3実施形態の構成に加えて電波強度取得部162を更に有する。
電波強度取得部162は、中央ノードからの電波を監視しており、通信装置10において受信した当該電波の強度(以下、受信電波強度)を取得する。電波強度取得部162は、受信電波強度を常時あるいは所定の間隔で取得し、判定部140に通知する。
本実施形態の判定部140は、自ノードの受信電波強度が所定の閾値以上である場合に、第1送信部120に処理を実行させる。言い換えると、本実施形態の判定部140は、自ノードの受信電波強度が所定の閾値未満である場合、第3実施形態における条件(S901)を満たしていても、第1送信部120に処理を実行させない。
〔動作例〕
図17を用いて、本実施形態の処理の流れについて説明する。図17は、第4実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。以下で説明する処理は、S901の判定が「YES」となった後に実行される。
判定部140は、電波強度取得部162を介して受信電波強度を取得する(S1001)。次いで、判定部140は、取得した受信電波強度が所定の閾値以上か否かを判定する(S1002)。この「受信電波強度に関する所定の閾値」は、例えば、判定部140に予め設定されている。取得した受信電波強度が所定の閾値以上である場合(S1002:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、取得した受信電波強度が所定の未満である場合(S1002:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。
〔第4実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、「送信タイミングが最も早い」という条件に加え、「所定の閾値以上の受信電波強度を有する」通信装置10が、集約機として機能することになる。また、所定閾値は、一定以上の品質を示す値に設定されている。ここで、中央ノード20からの受信電波強度が高いということは、中央ノード20に対して送信する場合においても良好な通信環境にあると言える。すなわち、本実施形態によれば、中央ノード20との間の通信環境が良好な通信装置10を集約機とすることができる。また、本実施形態によれば、送信タイミングが早い通信装置10であっても、中央ノード20との間の電波環境が悪い(一定以上の電波強度がない)場合は、当該通信装置10は集約機として機能しない。これにより、中央ノードとの通信が安定している通信装置10を集約機として精度よく機能させ、当該通信装置10で収集された各消費電力データを中央ノード20に送信する際の信頼性を向上させることができる。
[第5実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて第1実施形態と同様の構成を有する。
〔処理構成〕
図18は、第5実施形態における通信装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。図18に示されるように、本実施形態の通信装置10は、第3実施形態の構成に加えてノード数記憶部164を更に有する。
ノード数記憶部164は、自ノードから1ホップで通信可能な他ノードの数を記憶する。「1ホップで通信可能な他ノードの数」は、事前の実験結果などに基づいて、ノード数記憶部164に予め設定されている。また、ノード数記憶部164は、例えば、自ノードが集約機として機能した際に他ノードからレスポンスを受け取った数を「1ホップで通信可能な他ノードの数」として更新および管理していてもよい。
本実施形態の判定部140は、ノード数記憶部164を参照し、自ノードから1ホップで通信可能な他ノードの数が所定の閾値以上である場合、第1送信部120に処理を実行させる。言い換えると、本実施形態の判定部140は、ノード数記憶部164を参照し、自ノードから1ホップで通信可能な他ノードの数が所定の閾値未満である場合、第1送信部120に処理を実行させない。
〔動作例〕
図19を用いて、本実施形態における通信装置10の動作例を説明する。図19は、第5実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。以下で説明する処理は、S901の判定が「YES」となった後に実行される。
判定部140は、ノード数記憶部164を参照して自ノードから1ホップで通信可能なノード数を取得する(S1101)。次いで、判定部140は、取得したノード数が所定の閾値以上か否かを判定する(S1102)。この「ノード数に関する所定の閾値」は、例えば、判定部140に予め設定されている。取得したノード数が所定の閾値以上である場合(S1102:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、取得したノード数が所定の未満である場合(S1102:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。
〔第4実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、「送信タイミングが最も早い」という条件に加え、「1ホップで通信可能なノード数が所定の閾値以上である」通信装置10が、集約機として機能することになる。1ホップで通信可能なノード数が所定の閾値以上ということは、少ないホップ数で多くのノード(通信装置10)と通信できるため、集約機として適している。これにより、本実施形態によれば、一定以上のノードに送信要求を送信できる通信装置10を集約機として選択することができ、各ノードから消費電力データを収集する際にかかる時間を削減する効果が見込める。
[第6実施形態]
本実施形態の通信装置10は、第4実施形態および第5実施形態を組み合わせた構成を有する。
〔処理構成〕
図20は、第6実施形態における通信装置10の処理構成を概念的に示すブロック図である。図20に示されるように、本実施形態の通信装置10は、第3実施形態の構成に加え、電波強度取得部162およびノード数記憶部164を更に有する。電波強度取得部162およびノード数記憶部164は、それぞれ第4実施形態および第5実施形態と同様の処理を行う。
本実施形態の判定部140は、自ノードの受信電波強度が所定の閾値以上である場合に、第1送信部120に処理を実行させる。また、本実施形態の判定部140は、ノード数記憶部164を参照し、自ノードから1ホップで通信可能な他ノードの数が所定の閾値以上である場合、第1送信部120に処理を実行させる。言い換えると、本実施形態の判定部140は、受信電波強度が所定の閾値未満である場合、または、自ノードから1ホップで通信可能な他ノードの数が所定の閾値未満である場合、第1送信部120に処理を実行させない。本実施形態の判定部140は、受信電波強度に関する条件と1ホップで通信可能なノード数に関する条件とを双方満たす場合に、第1送信部120による処理を実行する旨の指示を出す。
〔動作例〕
図21を用いて、本実施形態における通信装置10の動作例を説明する。図21は、第6実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。以下で説明する処理は、S901の判定が「YES」となった後に実行される。
判定部140は、電波強度取得部162を介して受信電波強度を取得する(S1201)。次いで、判定部140は、取得した受信電波強度が所定の閾値以上か否かを判定する(S1202)。この「受信電波強度に関する所定の閾値」は、例えば、判定部140に予め設定されている。取得した受信電波強度が所定の未満である場合(S1202:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。一方、取得した受信電波強度が所定の閾値以上である場合(S1202:YES)、判定部140は、ノード数記憶部164を参照して自ノードから1ホップで通信可能なノード数を取得する(S1203)。次いで、判定部140は、取得したノード数が所定の閾値以上か否かを判定する(S1204)。この「ノード数に関する所定の閾値」は、例えば、判定部140に予め設定されている。取得したノード数が所定の未満である場合(S1204:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。一方、取得したノード数が所定の閾値以上である場合(S1204:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。
〔第6実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、「送信タイミングが最も早い」という条件に加え、「所定の閾値以上の受信電波強度を有し」かつ「1ホップで通信可能なノード数が所定の閾値以上である」通信装置10が、集約機として機能することになる。これにより、本実施形態によれば、第4実施形態および第5実施形態の双方の効果を得ることができる。
[第7実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成を有する。以下の説明においては、第2実施形態の構成をベースに説明する。また、本実施形態では、第1実施形態の「所定の条件」に関して、「中央ノード20との通信状況が最も良好」という条件を用いる場合について例示する。
本実施形態の判定部140は、中央ノードから受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、自ノードの受信電波強度と、他ノードの受信電波強度とに基づいて、第1送信部120による処理を実行するか、第2送信部130による処理を実行するかを判定する。
〔処理構成〕
図22は、第7実施形態における通信装置10の処理構成の一例を概念的に示す図である。図22に示されるように、本実施形態の通信装置10は、タイミング管理部160、電波強度取得部162、電波強度送信部170、および電波強度受信部172を更に有する。
タイミング管理部160は、第3実施形態で説明したものと同様であるため、その説明は省略する。また、電波強度取得部162は、第4実施形態で説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
電波強度送信部170は、各ノードを識別するノード識別情報と共に、自ノードの受信電波強度を他ノードに向けて送信する。また、電波強度受信部172は、他ノードの電波強度送信部170から送信された受信電波強度を受信する。各通信装置10は、受信電波強度とノード識別情報とに基づいて、各通信装置10の受信電波強度を知ることができる。
また、各々の通信装置10が電波強度送信部170および電波強度受信部172を有することにより、図1に例示されるような複数の通信装置10によって構築されるネットワークにおいて、各々の通信装置10の受信電波強度を共有することができる。
各々の通信装置10の受信電波強度を共有する流れについて、図23および図24を用いて説明する。図23は、複数の通信装置10によって構築されるネットワークを例示する図である。図24は、複数の通信装置10が受信電波強度を共有する流れを示すシーケンス図である。
図23において、各々の通信装置10を中心とする円は各通信装置10の第1通信部104の通信可能範囲を示し、矢印は通信装置10間で通信可能であることを示している。図24の例では、通信装置10Aは、通信装置10B〜通信装置10Dと通信可能な位置に設けられている。また、通信装置10Bは、通信装置10Aおよび10Cと通信可能な位置に、通信装置10Cは、通信装置10Aおよび通信装置10Bと通信可能な位置にそれぞれ設けられている。また、通信装置10Dは、通信装置10Aと通信可能な位置に設けられている。
図24を用いて、各通信装置10が各々の受信電波強度を共有する流れについて説明する。
まず、通信装置10A〜10Dの各々の電波強度取得部162が、中央ノード20からの受信電波強度を取得する(S1301)。そして、通信装置10A〜10Dの電波強度送信部170が、例えば、取得された受信電波強度に自ノードのノード識別情報と、受信電波強度の新旧を判断可能なバージョン情報とを付与して、第1通信部104を介して他ノードに向けて送信する。
ここで、各通信装置10から送信される受信電波強度を含む情報(受信電波強度情報)は、第1通信部104で通信可能な範囲に存在する他の通信装置10に送信される。具体的には、通信装置10Aの受信電波強度情報は、通信装置10B、通信装置10C、および通信装置10Dに送信される(S1302A)。また、通信装置10Bの受信電波強度情報は、通信装置10Aおよび通信装置10Cに送信される(S1302B)。また、通信装置10Cの受信電波強度情報は、通信装置10Aおよび通信装置10Bに送信される(S1302C)。また、通信装置10Dの受信電波強度情報は、通信装置10Aに送信される(S1302D)。
ここで、通信装置10Aの電波強度送信部170は、通信装置10Dからの受信電波強度情報を、通信装置10Bおよび通信装置10Cに送信する(S1303:中継処理)。実際には、各通信装置10の電波強度送信部170は、他の通信装置10の受信電波強度情報の受信に応じて、当該受信した他の通信装置10の受信電波強度情報を、更なる他の通信装置10に対して送信する。ここで、各通信装置10において、ある通信装置10に関する受信電波強度情報が、複数の通信装置10から中継されてくる場合も考えられる。この場合、ある通信装置10に関する複数の受信電波強度情報を取得した通信装置10は、受信電波強度情報に付与されたバージョン情報を基に、中継された複数の各受信電波強度情報が同一であるか否かを判断できる。このようにすることで、通信装置10は、常に最新の受信電波高度情報(確度の高い受信電波強度情報)を取得することができる。
上記のようにして、各通信装置10において受信電波強度を共有することができる。但し、受信電波強度の共有方法は上述の例に制限されない。
図22の構成において、判定部140は、上記共有された情報に基づいて、自ノードの受信電波強度と他ノードの受信電波強度とを比較する。そして、判定部140は、当該比較の結果、自ノードの受信電波強度が最も高い場合は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出す。また、判定部140は、当該比較の結果、自ノードの受信電波強度よりも高い受信電波強度を有するノードが存在する場合は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出す。
〔動作例〕
図25を用いて、本実施形態の処理の流れについて説明する。図25は、第7実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、判定部140は、共有した各ノードの受信電波強度に基づいて、自ノードの受信電波強度が最も高いか否かを判定する(S1401)。自ノードの受信電波強度が最も高い場合(S1401:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、自ノードよりも受信電波強度が高い他ノードが存在する場合(S1401:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。
なお、上述S1401の判定は、各ノードに設定された、消費電力データの送信タイミングで実行される。
〔第7実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、中央ノード20からの受信電波強度が高い通信装置10が、集約機として機能することになる。中央ノード20からの受信電波強度が高いということは、中央ノード20に対して送信する場合においても良好な通信環境にあると言える。即ち、本実施形態によれば、中央ノード20との間の通信環境が良好な通信装置10を集約機として機能させることができ、当該通信装置10で収集された各消費電力データを中央ノード20に送信する際の信頼性を向上させることができる。
〔第7実施形態の変形例〕
本変形例によれば、電波強度送信部170および電波強度受信部172を有さなくとも、各通信装置10の受信電波強度を共有することもできる。
本変形例の第2送信部130は、他ノードの送信要求に応じて自ノードの消費電力データを送信する際、電波強度取得部162で取得された受信電波強度を更に送信する。ここで送信される受信電波強度は、次の収集タイミングにおいて集約機となる通信装置10を選択するために用いられる。なお、初回の収集タイミングにおいては、例えば、任意の通信装置10が集約機として決定される。
また、本変形例の第1送信部120は、中央ノード20に向けて自ノードの消費電力データ送信する際、電波強度取得部162で取得された自ノードの受信電波強度を更に送信する。また、上述のように第2送信部130が送信要求に応じて消費電力データと受信電波強度とを送信するので、第1送信部120が送信要求を送信すると、他ノードの消費電力データに加えて当該他ノードの受信電波強度が取得される。本実施形態の第1送信部120は、自ノードの消費電力データと受信電波強度に加えて、他ノードの消費電力データと受信電波強度とを、中央ノード20側に向けて送信することができる。
上記のようにして、中央ノード20側で各ノードの受信電波強度の状態が収集される。これにより、中央ノード20側で、当該各ノードの受信電波強度に基づいて、第1送信部120による処理を実行するのに適したノード(すなわち、受信電波強度が高く、中央ノードとの通信環境が良好なノード)を選択することができる。なお、第1送信部120による処理を実行するノードの数は、所定の閾値以上の受信電波強度の中から、ある1つのノード(例えば、最も受信電波強度の高いノード)が選択されてもよいし、所定個数以内の複数のノードが選択されてもよい。所定個数は、例えば、中央ノード20のセルに含まれる通信装置10の総数に応じて決定することができる。中央ノード20側からは、選択されたノードに対して、第1送信部120による処理を実行する旨の指示が送信される。
上記選択されたノードの判定部140は、中央ノード20側から送信された指示を受け取ることにより、自ノードでは第1送信部120による処理を実行するものと判定する。一方、選択されなかったノードの判定部140は、中央ノード20からの指示を受け取らないため、自ノードでは第2送信部130による処理を実行するものと判定し、他のノードから送信要求が送信されるのを待つ。
以上、本変形例によっても、本実施形態の効果を得ることができる。
[第8実施形態]
本実施形態は、以下の点を除いて、第1実施形態および第2実施形態と同様の構成を有する。以下の説明においては、第2実施形態の構成をベースに説明する。また、本実施形態では、第1実施形態の「所定の条件」に関して、「1ホップで通信可能なノード数が最も多い」という条件を用いる場合について例示する。
本実施形態の判定部140は、1ホップで通信可能なノード数(通信可能ノード数)に関して、自ノードの通信可能ノード数と、他ノードの通信可能ノード数とに基づいて、第1送信部120による処理を実行するか、第2送信部130による処理を実行するかを判定する。
〔処理構成〕
図26は、第8実施形態における通信装置10の処理構成の一例を概念的に示す図である。図26に示されるように、本実施形態の通信装置10は、ノード数記憶部164、ノード数送信部180、およびノード数受信部182を更に有する。
ノード数記憶部164は、第5実施形態で説明したものと同様であるため、その説明は省略する。
ノード数送信部180は、各ノードを識別するノード識別情報と共に、自ノードの通信可能ノード数を他ノードに向けて送信する。また、ノード数受信部182は、他ノードのノード数送信部180から送信された通信可能ノード数を受信する。各通信装置10は、通信可能ノード数とノード識別情報とに基づいて、各通信装置10の通信可能ノード数を知ることができる。
また、各々の通信装置10がノード数送信部180およびノード数受信部182を有することにより、図1に例示されるような複数の通信装置10によって構築されるネットワークにおいて、各々の通信装置10の通信可能ノード数を共有することができる。
各々の通信装置10の通信可能ノード数を共有する流れについて、図23および図27を用いて説明する。図23に関しては、第7実施形態で説明したとおりである。図27は、複数の通信装置10が通信可能ノード数を共有する流れを示すシーケンス図である。
図27を用いて、各通信装置10が各々の通信可能ノード数を共有する流れについて説明する。
まず、通信装置10A〜10Dは、各々のノード数記憶部164から通信可能ノード数を読み出す(S1501)。そして、通信装置10A〜10Dのノード数送信部180が、例えば、読み出された通信可能ノード数に自ノードのノード識別情報と、通信可能ノード数の新旧を判断可能なバージョン情報とを付与して、第1通信部104を介して他ノードに向けて送信する。
ここで、各通信装置10から送信される通信可能ノード数を含む情報(通信可能ノード数情報)は、第1通信部104で通信可能な範囲に存在する他の通信装置10に送信される。具体的には、通信装置10Aの通信可能ノード数情報は、通信装置10B、通信装置10C、および通信装置10Dに送信される(S1502A)。また、通信装置10Bの通信可能ノード数情報は、通信装置10Aおよび通信装置10Cに送信される(S1502B)。また、通信装置10Cの通信可能ノード数情報は、通信装置10Aおよび通信装置10Bに送信される(S1502C)。また、通信装置10Dの通信可能ノード数情報は、通信装置10Aに送信される(S1502D)。
ここで、通信装置10Aのノード数送信部180は、通信装置10Dからの通信可能ノード数情報を、通信装置10Bおよび通信装置10Cに送信する(S1303:中継処理)。実際には、各通信装置10のノード数送信部180は、他の通信装置10の通信可能ノード数情報の受信に応じて、当該受信した他の通信装置10の通信可能ノード数情報を、更なる他の通信装置10に対して送信する。ここで、各通信装置10において、ある通信装置10に関する通信可能ノード数情報が、複数の通信装置10から中継されてくる場合も考えられる。この場合、ある通信装置10に関する複数の通信可能ノード数情報を取得した通信装置10は、通信可能ノード数情報に付与されたバージョン情報を基に、中継された複数の各通信可能ノード数情報が同一であるか否かを判断できる。このようにすることで、通信装置10は、常に最新の受通信可能ノード数情報(確度の高い通信可能ノード数情報)を取得することができる。
上記のようにして、各通信装置10において通信可能ノード数を共有することができる。但し、通信可能ノード数の共有方法は上述の例に制限されない。
図26の構成において、判定部140は、上記共有された情報に基づいて、自ノードの通信可能ノード数と他ノードの通信可能ノード数とを比較する。そして、判定部140は、当該比較の結果、自ノードの通信可能ノード数が最も多い場合は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出す。また、判定部140は、当該比較の結果、自ノードの通信可能ノード数よりも多い通信可能ノード数を有するノードが存在する場合は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出す。
〔動作例〕
図28を用いて、本実施形態の処理の流れについて説明する。図28は、第8実施形態における通信装置10が第1送信部120および第2送信部130のうちのどちらの処理を実行するかを決定する流れを示すフローチャートである。
本実施形態において、判定部140は、共有した各ノードの通信可能ノード数に基づいて、自ノードの通信可能ノード数が最も多いか否かを判定する(S1601)。自ノードの通信可能ノード数が最も多い場合(S1601:YES)、判定部140は、第1送信部120に処理を実行する旨の命令を出し、第1送信部120による処理が実行される(S104)。一方、自ノードよりも通信可能ノード数が多い他ノードが存在する場合(S1601:NO)、判定部140は、第2送信部130に処理を実行する旨の命令を出し、第2送信部130による処理が実行される(S105)。
なお、上述S1601の判定は、各ノードに設定された、消費電力データの送信タイミングで実行される。
〔第8実施形態の作用と効果〕
以上、本実施形態では、通信可能ノード数が多い通信装置10が、集約機として機能することになる。即ち、本実施形態によれば、1ホップで多くの子ノードに送信要求を送信できる通信装置10を集約機として機能させることができ、他の通信装置10から消費電力データを収集するためにかかる時間を削減する効果が見込める。
〔第8実施形態の変形例〕
本変形例によれば、ノード数送信部180およびノード数受信部182を有さなくとも、各通信装置10の通信可能ノード数を共有することもできる。
本変形例の第2送信部130は、他ノードの送信要求に応じて自ノードの消費電力データを送信する際、ノード数記憶部164に記憶された通信可能ノード数を更に送信する。ここで送信される通信可能ノード数は、次の収集タイミングにおいて集約機となる通信装置10を選択するために用いられる。なお、一番初めの収集タイミングにおいては、例えば、任意の通信装置10が集約機として決定される。
また、本変形例の第1送信部120は、中央ノード20に向けて自ノードの消費電力データ送信する際、ノード数記憶部164に記憶された自ノードの通信可能ノード数を更に送信する。また、上述のように第2送信部130が送信要求に応じて消費電力データと通信可能ノード数とを送信するので、第1送信部120が送信要求を送信すると、他ノードの消費電力データに加えて当該他ノードの通信可能ノード数が取得される。本実施形態の第1送信部120は、自ノードの消費電力データと通信可能ノード数に加えて、他ノードの消費電力データと通信可能ノード数とを、中央ノード20側に向けて送信することができる。
上記のようにして、中央ノード20側で各ノードの通信可能ノード数の状態が収集される。これにより、中央ノード20側で、当該各ノードの通信可能ノード数に基づいて、第1送信部120による処理を実行するのに適したノード(すなわち、1ホップで通信可能なノードが多いノード)を選択することができる。なお、第1送信部120による処理を実行するノードの数は、所定の閾値以上の通信可能ノード数を有するノードの中から、ある1つのノード(例えば、最も通信可能ノード数の多いノード)が選択されてもよいし、所定個数以内の複数のノードが選択されてもよい。所定個数は、例えば、中央ノード20のセルに含まれる通信装置10の総数に応じて決定することができる。中央ノード20側からは、選択されたノードに対して、第1送信部120による処理を実行する旨の指示が送信される。
上記選択されたノードの判定部140は、中央ノード20側から送信された指示を受け取ることにより、自ノードでは第1送信部120による処理を実行するものと判定する。一方、選択されなかったノードの判定部140は、中央ノード20からの指示を受け取らないため、自ノードでは第2送信部130による処理を実行するものと判定し、他のノードから送信要求が送信されるのを待つ。
以上、本変形例によっても、本実施形態の効果を得ることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について述べたが、これらは本発明の例示であり、上記以外の様々な構成を採用することもできる。例えば、上述の各実施形態では、ノードが電力計の場合に計測される電力積算値を含む情報である「消費電力データ」に関する例を示したが、本発明はこの例に限定されない。本発明は、各ノードで取得または受信される情報が「消費電力データ」以外の情報(特に限定されないが、ガスや水道の使用量の積算値など)であるケースにも適用することができる。
また、上述の説明で用いた複数のフローチャートでは、複数の工程(処理)が順番に記載されているが、各実施形態で実行される工程の実行順序は、その記載の順番に制限されない。各実施形態では、図示される工程の順番を内容的に支障のない範囲で変更することができる。また、上述の各実施形態は、内容が相反しない範囲で組み合わせることができる。
以下、参考形態の例を付記する。
1.
外部装置と通信可能なノードである通信装置であって、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段と、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段と、
所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段と、
を有する通信装置。
2.
前記ノードの消費電力データを前記外部装置に送信する送信タイミングを管理するタイミング管理手段を更に有し、
前記判定手段は、
前記ノードの消費電力データを取得してから前記送信タイミングに到達するまでの間に前記他のノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合に、前記第2送信手段に処理を実行させる、
1.に記載の通信装置。
3.
前記判定手段は、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
2.に記載の通信装置。
4.
前記判定手段は、
前記ノードから1ホップで通信可能なノードの数が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
2.または3.に記載の通信装置。
5.
前記判定手段は、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度と他のノードの前記受信電波強度とに基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
1.に記載の通信装置。
6.
前記ノードの受信電波強度を他のノードに向けて送信する電波強度送信手段と、
前記他のノードの受信電波強度を他のノードから受信する電波強度受信手段と、を更に有し、
前記判定手段は、
前記ノードの受信電波強度と前記他のノードの受信電波強度とを比較した結果、前記ノードの受信電波強度が最も高い場合に前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの受信電波強度が前記ノードの受信電波強度よりも高い強度を示す場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
5.に記載の通信装置。
7.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度とを送信し、
前記第1送信手段は、
前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度、および、前記他のノードから取得された消費電力データと受信電波強度を前記外部装置に送信し、
前記判定手段は、
各ノードの受信電波強度に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
5.に記載の通信装置。
8.
前記判定手段は、
1ホップで通信可能なノード数を示す通信可能ノード数に関して、前記ノードの前記通信可能ノード数と、他のノードの前記通信可能ノード数と基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
1.に記載の通信装置。
9.
前記ノードの通信可能ノード数を他のノードに向けて送信するノード数送信手段と、
前記他のノードの通信可能ノード数を他のノードから受信するノード数受信手段と、を更に有し、
前記判定手段は、
前記ノードの通信可能ノード数と前記他のノードの通信可能ノード数とを比較した結果、前記ノードの通信可能ノード数が最も多い場合に、前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの通信可能ノード数が前記ノードの通信可能ノード数よりも多い場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
8.に記載の通信装置。
10.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数とを送信し、
前記第1送信手段は、
前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数、および、他のノードから取得された消費電力データと通信可能ノード数を前記外部装置に送信し、
前記判定手段は、
各ノードの通信可能ノード数に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
8.に記載の通信装置。
11.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの送信要求に応じて、当該他のノードからの送信要求を更なる他のノードへ転送し、前記ノードの消費電力データと前記更なる他のノードから取得された消費電力データとを、当該他のノードへ送信する、
1.から10.のいずれか1つに記載の通信装置。
12.
前記ノードに対応するセルを識別するセル識別情報を記憶するセル情報記憶手段を更に備え、
前記第1送信手段は、
前記セル識別情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたセル識別情報が前記ノードのセル識別情報と対応する場合、前記他のノードからの送信要求に対する返答および前記他のノードからの送信要求の転送を行う、
11.に記載の通信装置。
13.
前記第1送信手段は、
ホップ数を示すホップ数情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたホップ数情報を基に前記ノードのホップ数を判断し、
前記判断された前記ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合、前記判断された前記ノードのホップ数に基づいてホップ数情報を更新し、当該更新されたホップ数情報を付与して前記他のノードからの送信要求を転送する、
11.に記載の通信装置。
14.
前記第1送信手段は、
他のノードに消費電力データの送信要求を送信し、前記送信要求が送信されてから所定の時間が経過するまでに、他のノードから取得された消費電力データを、前記外部装置に向けて送信する、
1.から13.のいずれか1つに記載の通信装置。
15.
外部装置と通信可能なノードであるコンピュータが、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信処理と、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信処理と、
所定の条件に基づいて、前記第1送信処理による処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理による処理を実行するかを判定する判定処理と、
を実行することを含む通信方法。
16.
前記コンピュータが、
前記ノードの消費電力データを前記外部装置に送信する送信タイミングを管理し、
前記ノードの消費電力データを取得してから前記送信タイミングに到達するまでの間に前記他のノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合に、前記第2送信処理を実行する、
ことを含む15.に記載の通信方法。
17.
前記コンピュータが、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信処理を実行する、
ことを含む16.に記載の通信方法。
18.
前記コンピュータが、
前記ノードから1ホップで通信可能なノードの数が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信処理を実行する、
ことを含む16.または17.に記載の通信方法。
19.
前記コンピュータが、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度と他のノードの前記受信電波強度とに基づいて、前記第1送信処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理を実行するかを判定する、
ことを含む15.に記載の通信方法。
20.
前記コンピュータが、
前記ノードの受信電波強度を他のノードに向けて送信し、
前記他のノードの受信電波強度を他のノードから受信し、
前記ノードの受信電波強度と前記他のノードの受信電波強度とを比較した結果、前記ノードの受信電波強度が最も高い場合に前記第1送信処理を実行し、前記他のノードの受信電波強度が前記ノードの受信電波強度よりも高い強度を示す場合に、前記第2送信処理を実行する、
ことを含む19.に記載の通信方法。
21.
前記コンピュータが、
各ノードの受信電波強度に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理を実行するかを判定し、
前記第2処理において、前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度とを送信し、
前記第1処理において、前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度、および、前記他のノードから取得された消費電力データと受信電波強度を前記外部装置に送信する、
ことを含む19.に記載の通信方法。
22.
前記コンピュータが、
1ホップで通信可能なノード数を示す通信可能ノード数に関して、前記ノードの前記通信可能ノード数と、他のノードの前記通信可能ノード数と基づいて、前記第1送信処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理を実行するかを判定する、
ことを含む15.に記載の通信方法。
23.
前記コンピュータが、
前記ノードの通信可能ノード数を他のノードに向けて送信し、
前記他のノードの通信可能ノード数を他のノードから受信し、
前記ノードの通信可能ノード数と前記他のノードの通信可能ノード数とを比較した結果、前記ノードの通信可能ノード数が最も多い場合に、前記第1送信処理を実行し、前記他のノードの通信可能ノード数が前記ノードの通信可能ノード数よりも多い場合に、前記第2送信処理を実行する、
ことを含む22.に記載の通信方法。
24.
前記コンピュータが、
各ノードの通信可能ノード数に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理を実行するかを判定し、
前記第2送信処理において、前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数とを送信し、
前記第1送信処理において、前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数、および、他のノードから取得された消費電力データと通信可能ノード数を前記外部装置に送信する、
ことを含む22.に記載の通信方法。
25.
前記コンピュータが、
前記第2送信処理において、前記他のノードからの送信要求に応じて、当該他のノードからの送信要求を更なる他のノードへ転送し、前記ノードの消費電力データと前記更なる他のノードから取得された消費電力データとを、当該他のノードへ送信する、
ことを含む15.から24.のいずれか1つに記載の通信方法。
26.
前記コンピュータが、
前記ノードに対応するセルを識別するセル識別情報を記憶し、
前記第1送信処理において、前記セル識別情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信処理において、前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたセル識別情報が前記ノードのセル識別情報と対応する場合、前記他のノードからの送信要求に対する返答および前記他のノードからの送信要求の転送を行う、
こと含む25.に記載の通信方法。
27.
前記コンピュータが、
前記第1送信処理において、ホップ数を示すホップ数情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信手段において、前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたホップ数情報を基に前記ノードのホップ数を判断し、
前記判断された前記ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合、前記判断された前記ノードのホップ数に基づいてホップ数情報を更新し、当該更新されたホップ数情報を付与して前記他のノードからの送信要求を転送する、
ことを含む25.に記載の通信方法。
28.
前記コンピュータが、
前記第1送信処理において、他のノードに消費電力データの送信要求を送信し、前記送信要求が送信されてから所定の時間が経過するまでに、他のノードから取得された消費電力データを、前記外部装置に向けて送信する、
ことを含む15.から27.のいずれか1つに記載の通信方法。
29.
外部装置と通信可能なノードであるコンピュータを、
前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段、
前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段、
所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段、
として機能させるためのプログラム。
30.
前記コンピュータを、
前記ノードの消費電力データを前記外部装置に送信する送信タイミングを管理するタイミング管理手段として更に機能させ、
前記判定手段は、
前記ノードの消費電力データを取得してから前記送信タイミングに到達するまでの間に前記他のノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合に、前記第2送信手段に処理を実行させる、
29.に記載のプログラム。
31.
前記判定手段は、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
30.に記載のプログラム。
32.
前記判定手段は、
前記ノードから1ホップで通信可能なノードの数が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
30.または31.に記載のプログラム。
33.
前記判定手段は、
前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度と他のノードの前記受信電波強度とに基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
29.に記載のプログラム。
34.
前記コンピュータを、
前記ノードの受信電波強度を他のノードに向けて送信する電波強度送信手段、
前記他のノードの受信電波強度を他のノードから受信する電波強度受信手段、
として更に機能させ、
前記判定手段は、
前記ノードの受信電波強度と前記他のノードの受信電波強度とを比較した結果、前記ノードの受信電波強度が最も高い場合に前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの受信電波強度が前記ノードの受信電波強度よりも高い強度を示す場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
33.に記載のプログラム。
35.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度とを送信し、
前記第1送信手段は、
前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度、および、前記他のノードから取得された消費電力データと受信電波強度を前記外部装置に送信し、
前記判定手段は、
各ノードの受信電波強度に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
33.に記載のプログラム。
36.
前記判定手段は、
1ホップで通信可能なノード数を示す通信可能ノード数に関して、前記ノードの前記通信可能ノード数と、他のノードの前記通信可能ノード数と基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
29.に記載のプログラム。
37.
前記コンピュータを、
前記ノードの通信可能ノード数を他のノードに向けて送信するノード数送信手段、
前記他のノードの通信可能ノード数を他のノードから受信するノード数受信手段、
として更に機能させ、
前記判定手段は、
前記ノードの通信可能ノード数と前記他のノードの通信可能ノード数とを比較した結果、前記ノードの通信可能ノード数が最も多い場合に、前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの通信可能ノード数が前記ノードの通信可能ノード数よりも多い場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
36.に記載のプログラム。
38.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数とを送信し、
前記第1送信手段は、
前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数、および、他のノードから取得された消費電力データと通信可能ノード数を前記外部装置に送信し、
前記判定手段は、
各ノードの通信可能ノード数に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
36.に記載のプログラム。
39.
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの送信要求に応じて、当該他のノードからの送信要求を更なる他のノードへ転送し、前記ノードの消費電力データと前記更なる他のノードから取得された消費電力データとを、当該他のノードへ送信する、
29.から38.のいずれか1つに記載のプログラム。
40.
前記コンピュータを、
前記ノードに対応するセルを識別するセル識別情報を記憶するセル情報記憶手段
として更に機能させ、
前記第1送信手段は、
前記セル識別情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたセル識別情報が前記ノードのセル識別情報と対応する場合、前記他のノードからの送信要求に対する返答および前記他のノードからの送信要求の転送を行う、
39.に記載のプログラム。
41.
前記第1送信手段は、
ホップ数を示すホップ数情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
前記第2送信手段は、
前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたホップ数情報を基に前記ノードのホップ数を判断し、
前記判断された前記ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合、前記判断された前記ノードのホップ数に基づいてホップ数情報を更新し、当該更新されたホップ数情報を付与して前記他のノードからの送信要求を転送する、
39.に記載のプログラム。
42.
前記第1送信手段は、
他のノードに消費電力データの送信要求を送信し、前記送信要求が送信されてから所定の時間が経過するまでに、他のノードから取得された消費電力データを、前記外部装置に向けて送信する、
29.から41.のいずれか1つに記載のプログラム。
この出願は、2014年10月20日に出願された日本出願特願2014−213456号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。

Claims (16)

  1. 外部装置と通信可能なノードである通信装置であって、
    前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段と、
    前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段と、
    所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段と、
    を有する通信装置。
  2. 前記ノードの消費電力データを前記外部装置に送信する送信タイミングを管理するタイミング管理手段を更に有し、
    前記判定手段は、
    前記ノードの消費電力データを取得してから前記送信タイミングに到達するまでの間に前記他のノードからの消費電力データの送信要求を受信した場合に、前記第2送信手段に処理を実行させる、
    請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記判定手段は、
    前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
    請求項2に記載の通信装置。
  4. 前記判定手段は、
    前記ノードから1ホップで通信可能なノードの数が所定の閾値以上の場合に、前記第1送信手段に処理を実行させる、
    請求項2または3に記載の通信装置。
  5. 前記判定手段は、
    前記外部装置から受信した電波の強度を示す受信電波強度に関して、前記ノードの前記受信電波強度と他のノードの前記受信電波強度とに基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  6. 前記ノードの受信電波強度を他のノードに向けて送信する電波強度送信手段と、
    前記他のノードの受信電波強度を他のノードから受信する電波強度受信手段と、を更に有し、
    前記判定手段は、
    前記ノードの受信電波強度と前記他のノードの受信電波強度とを比較した結果、前記ノードの受信電波強度が最も高い場合に前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの受信電波強度が前記ノードの受信電波強度よりも高い強度を示す場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
    請求項5に記載の通信装置。
  7. 前記第2送信手段は、
    前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度とを送信し、
    前記第1送信手段は、
    前記ノードの消費電力データと前記ノードの受信電波強度、および、前記他のノードから取得された消費電力データと受信電波強度を前記外部装置に送信し、
    前記判定手段は、
    各ノードの受信電波強度に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
    請求項5に記載の通信装置。
  8. 前記判定手段は、
    1ホップで通信可能なノード数を示す通信可能ノード数に関して、前記ノードの前記通信可能ノード数と、他のノードの前記通信可能ノード数と基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
    請求項1に記載の通信装置。
  9. 前記ノードの通信可能ノード数を他のノードに向けて送信するノード数送信手段と、
    前記他のノードの通信可能ノード数を他のノードから受信するノード数受信手段と、を更に有し、
    前記判定手段は、
    前記ノードの通信可能ノード数と前記他のノードの通信可能ノード数とを比較した結果、前記ノードの通信可能ノード数が最も多い場合に、前記第1送信手段による処理を実行し、前記他のノードの通信可能ノード数が前記ノードの通信可能ノード数よりも多い場合に、前記第2送信手段による処理を実行する、
    請求項8に記載の通信装置。
  10. 前記第2送信手段は、
    前記他のノードからの消費電力データの送信要求に応じて、前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数とを送信し、
    前記第1送信手段は、
    前記ノードの消費電力データと前記ノードの通信可能ノード数、および、他のノードから取得された消費電力データと通信可能ノード数を前記外部装置に送信し、
    前記判定手段は、
    各ノードの通信可能ノード数に基づく前記外部装置からの指示を受信し、当該指示に応じて前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する、
    請求項8に記載の通信装置。
  11. 前記第2送信手段は、
    前記他のノードからの送信要求に応じて、当該他のノードからの送信要求を更なる他のノードへ転送し、前記ノードの消費電力データと前記更なる他のノードから取得された消費電力データとを、当該他のノードへ送信する、
    請求項1から10のいずれか1項に記載の通信装置。
  12. 前記ノードに対応するセルを識別するセル識別情報を記憶するセル情報記憶手段を更に備え、
    前記第1送信手段は、
    前記セル識別情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
    前記第2送信手段は、
    前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたセル識別情報が前記ノードのセル識別情報と対応する場合、前記他のノードからの送信要求に対する返答および前記他のノードからの送信要求の転送を行う、
    請求項11に記載の通信装置。
  13. 前記第1送信手段は、
    ホップ数を示すホップ数情報を付与して消費電力データの送信要求を他のノードに送信し、
    前記第2送信手段は、
    前記他のノードからの消費電力データの送信要求に付与されたホップ数情報を基に前記ノードのホップ数を判断し、
    前記判断された前記ノードのホップ数が所定のホップ数未満である場合、前記判断された前記ノードのホップ数に基づいてホップ数情報を更新し、当該更新されたホップ数情報を付与して前記他のノードからの送信要求を転送する、
    請求項11に記載の通信装置。
  14. 前記第1送信手段は、
    他のノードに消費電力データの送信要求を送信し、前記送信要求が送信されてから所定の時間が経過するまでに、他のノードから取得された消費電力データを、前記外部装置に向けて送信する、
    請求項1から13のいずれか1項に記載の通信装置。
  15. 外部装置と通信可能なノードであるコンピュータが、
    前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信処理と、
    前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信処理と、
    所定の条件に基づいて、前記第1送信処理による処理を実行するか、或いは、前記第2送信処理による処理を実行するかを判定する判定処理と、
    を実行することを含む通信方法。
  16. 外部装置と通信可能なノードであるコンピュータを、
    前記ノードの消費電力データと他のノードから取得された消費電力データとを前記外部装置に向けて送信する第1送信手段、
    前記他のノードに前記ノードの消費電力データを送信する第2送信手段、
    所定の条件に基づいて、前記第1送信手段による処理を実行するか、或いは、前記第2送信手段による処理を実行するかを判定する判定手段、
    として機能させるためのプログラム。
JP2016555179A 2014-10-20 2015-10-09 通信装置、通信方法、及びプログラム Active JP6617713B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014213456 2014-10-20
JP2014213456 2014-10-20
PCT/JP2015/078812 WO2016063749A1 (ja) 2014-10-20 2015-10-09 通信装置、通信方法、及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2016063749A1 true JPWO2016063749A1 (ja) 2017-08-03
JP6617713B2 JP6617713B2 (ja) 2019-12-11

Family

ID=55760793

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016555179A Active JP6617713B2 (ja) 2014-10-20 2015-10-09 通信装置、通信方法、及びプログラム

Country Status (3)

Country Link
US (1) US20170332319A1 (ja)
JP (1) JP6617713B2 (ja)
WO (1) WO2016063749A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6535697B2 (ja) * 2017-05-09 2019-06-26 ソフトバンク株式会社 情報処理装置、情報処理方法および情報処理プログラム
US11653220B2 (en) * 2019-04-04 2023-05-16 Cisco Technology, Inc. Cloud-based deployment service in low-power and lossy network
JP6920624B2 (ja) * 2019-12-04 2021-08-18 富士通クライアントコンピューティング株式会社 無線通信装置、無線通信システム、およびプログラム

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH11355867A (ja) * 1998-02-24 1999-12-24 Nec Corp 通信システム及びその発信機
JP2008060711A (ja) * 2006-08-29 2008-03-13 Toshiba Corp 無線通信システム及び無線通信装置
US8805530B2 (en) * 2007-06-01 2014-08-12 Witricity Corporation Power generation for implantable devices
JP2013240010A (ja) * 2012-05-17 2013-11-28 Sumitomo Electric Ind Ltd 無線通信システム、無線通信装置および通信制御方法
GB2515811B (en) * 2013-07-05 2015-11-11 Dyson Technology Ltd A handheld appliance
JP6174964B2 (ja) * 2013-09-30 2017-08-02 キヤノン株式会社 送電制御装置、受電制御装置、送電制御方法、受電制御方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016063749A1 (ja) 2016-04-28
JP6617713B2 (ja) 2019-12-11
US20170332319A1 (en) 2017-11-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8428629B2 (en) Methods and apparatus for determining a communications mode and/or using a determined communications mode
US8848559B2 (en) Methods and apparatuses for device discovery
JP5561779B2 (ja) 無線通信装置、送信電力制御方法およびプログラム
EP2878101B1 (en) Relaying information for an unreliably heard utility node
CN102474731A (zh) 移动通信系统、网络管理装置、宏小区基站装置及干扰控制方法
JP2019009502A (ja) 無線通信システム、無線中継装置、及び無線中継プログラム
JP5814132B2 (ja) 自動検針システム
US10405359B2 (en) Terminal device, base station device, and usable architecture determination method
CN109525993B (zh) 综合接入和回传无线通信网络动态分配资源的方法和设备
US11765639B2 (en) Controlling tree topology over mesh topology based on autonomous decentralized control
JP2013187615A (ja) アドホックネットワークシステム及び検針情報収集方法
US10091720B2 (en) Connecting wireless communication apparatuses in a wireless network based on a user input
KR101269234B1 (ko) 무선 네트워크에서의 링크 품질 기반 데이터 전송 방법 및 장치
JP6617713B2 (ja) 通信装置、通信方法、及びプログラム
JP2015015585A (ja) 無線通信装置、無線通信方法、無線通信プログラムおよび無線通信システム
JP5897699B2 (ja) 端末、経路生成方法および経路生成プログラム
WO2013054722A1 (ja) 無線端末装置および無線通信システム
JP5885242B2 (ja) センサノード、センサノード制御方法、及び、センサノード制御プログラム
TWI727519B (zh) 終端裝置、通信系統及通信方法
JP5541380B1 (ja) 無線通信装置、無線通信システム及び無線通信プログラム
JP2014068286A (ja) 通信ネットワークシステム、通信媒体の切替え方法、及びネットワーク構築支援方法
US20190393713A1 (en) Wireless charging management system
JPWO2019211907A1 (ja) 無線経路制御方法、無線通信システム、無線ノード、及び、無線経路制御プログラム
JP6057694B2 (ja) 無線テレメータリングシステム
Sattu et al. An Optimal Selection Approach for Mitigating User Time in Cognitive Radio Networks Using Multiple Channels.

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180910

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190902

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191015

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191028

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6617713

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150