JPWO2016063371A1 - 回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器 - Google Patents

回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器 Download PDF

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Abstract

回転電機の回転子は、シャフトが挿入されるボスと、ボスの外周側に設けられ、複数の磁極片が円環状に接続された回転子ヨークと、ボスと回転子ヨークとを一体成形する樹脂からなる連結部材と、を有し、複数の磁極片の各々には、軸方向に形成され、一体成形の際に樹脂が注入される注入穴が設けられている。

Description

本発明は、各種電気機器に搭載される回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器に関する。
空調機器の室外機におけるファンモータ等は、省エネルギー化の要請を受けて高効率化が進められ、ACモータからブラシレスDCモータへの置き換えが進んでいる。ブラシレスDCモータは、軸となるシャフトに発生する電流により軸受が電食することを回避するために、回転電機の回転子コアを内側コアと外側コアとに分割し、内側コアと外側コアとの間に形成される環状の隙間に弾性体をはめ込むという構成が採られている(例えば特許文献1)。
また、特許文献1の外側コアを構成する円環状の鉄心片は、帯状の薄板鋼材から連続的に打ち抜かれて形成されるため、材料歩留りが悪い。このため、回転電機のコア構造については、複数の扇形の分割コアにおける周方向端面に設けた凹凸部同士を嵌合させて、環状の回転子鉄心を弾性体で一体形成するという方法も採られている(例えば特許文献2)。
特開2009−130966号公報 特開2002−262496号公報
しかしながら、特許文献2のように、扇形の分割コアを組み合わせ、環状の回転子鉄心を樹脂からなる弾性体で一体形成すると、一体成形時の弾性体の収縮により、回転子ヨークの円筒精度が悪化し、回転子の回転バランスが悪くなるため、回転が不安定となり振動や騒音が発生するという課題がある。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、一体成形時の樹脂収縮による回転子の変形を抑制する回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器を提供することを目的とする。
本発明に係る回転電機の回転子は、シャフトが挿入されるボスと、ボスの外周側に設けられ、複数の磁極片が円環状に接続された回転子ヨークと、ボスと回転子ヨークとを一体成形する樹脂からなる連結部材と、を有し、複数の磁極片には、軸方向に形成され、一体成形の際に樹脂が注入される貫通穴が設けられている。
本発明は、回転子ヨークを構成する複数の磁極片が、軸方向に形成された注入穴を有し、ボスと回転子ヨークとを一体成形する際に、注入穴に樹脂が注入されるように構成したため、一体成形時の磁極片には、内径側の樹脂の収縮による応力だけではなく、注入穴に充填された樹脂の収縮による応力も働くことから、連結部材の樹脂収縮に起因した回転子の変形を抑制することができる。
本発明の実施の形態に係る回転電機を示す概略端面図である。 図1の回転子の周囲にマグネットを貼り付けてシャフトを挿入した状態を示す斜視図である。 図2Aの状態にある回転子の概略端面図である。 図1の回転子を示す斜視図である。 図3Aの回転子を示す平面図である。 図3Aの回転子の内径側鉄心であるボスを示す斜視図である。 図4Aのボスを示す平面図である。 図4Aのボスを形成するための薄板の打抜きパターンを示す説明図である。 図3Aの回転子の外形側鉄心である回転子ヨークを示す斜視図である。 図6Aの回転子ヨークを示す平面図である。 図6Aの回転子ヨークを構成する磁極片を示す斜視図である。 図7の磁極片を形成するための薄板の打抜きパターンを示す説明図である。 図3BのA−A線に沿った断面を示す概略図である。 図1の回転電機に被駆動機械であるプロペラファンを連結した状態を示す概略図である。
(実施の形態)
図1は、本実施の形態における回転電機1を示す。図1に示すように、回転電機1は、例えばブラシレスDCモータからなり、円筒形の固定子2と、回転子鉄心である回転子3と、内部に回転子3を収容する収容空間が形成されたモータハウジング5と、回転子3の磁極位置を検知するホール素子が実装されたプリント基板12と、を備えている。
固定子2は、図1では図示が省略されているが、電磁鋼板を複数重ね合わせて構成した固定子磁極片と、電源から供給される電流が流れるコイルと、固定子磁極片に設けられ、コイルの絶縁に利用されるインシュレータと、を有するものである。固定子2は、インシュレータが装着された固定子磁極片が円環状に配置されて構成されたものである。そして、インシュレータが装着された固定子磁極片には、コイルが巻き付けられている。なお、固定子2が予め設定された形状の金型に入れられた状態で、モールド樹脂が射出されることにより、ケーシング6が形成される。
モータハウジング5は、有底円筒状のケーシング6と、ケーシング6の開口側を覆うベアリングハウジング7及び板金カバー10からなるブラケットカバー11と、を有する。モータハウジング5は、ケーシング6の内面に固定子2の内周面が露出する状態で、モールド樹脂により一体的に固着されている。また、モータハウジング5には、一方の軸受9a及び他方の軸受9bが設けられている。一方の軸受9aは、ケーシング6の底壁部16に取り付けられ、他方の軸受9bは、ベアリングハウジング7に取り付けられている。ケーシング6及びベアリングハウジング7は、不飽和ポリエステルなどの熱硬化性樹脂等のモールド樹脂によって形成されている。
回転子3は、円筒形の固定子2の径方向内側に、固定子2と同軸となるように配設されている。回転子3は、シャフト8を圧入することにより固定され、シャフト8は、一方の軸受9aと他方の軸受9bとを介して、モータハウジング5に回転可能に支持されている。プリント基板12は、回転子3の端面とベアリングハウジング7との間に配設された基板保持器13に溶着等によって固定されている。
図2A及び図2Bは、回転子3の周囲にマグネット20を貼り付けてシャフト8を挿入した状態を示す斜視図及び概略端面図である。図3A及び図3Bは、回転子3を示す斜視図及び平面図である。回転子3は、内径側鉄心であり、シャフト8が挿入されるボス18と、ボス18の外周側に設けられ、複数の磁極片4が円環状に接続された回転子ヨーク17と、ボス18と回転子ヨーク17とを一体成形する樹脂からなる連結部材19と、を有している。
回転子ヨーク17の外周面には、永久磁石であるマグネット20が貼り付けられている。マグネット20は、治具(図示せず)を用いて回転子ヨーク17の外周面に所定のピッチで貼り付けられる。マグネット20の貼り付けには、接着剤等が用いられる。ボス18の厚さは、回転子ヨーク17の厚さよりも薄くなるように構成されている。軸方向の位置については、回転子ヨーク17の中心位置とボス18の中心位置とが同じとなるように配置されている。また、回転子ヨーク17には、回転子ヨーク17とボス18とを一体成形する際の位置決めに用いる位置決め穴45が設けられている。
図4A及び図4Bは、回転子3の内径側鉄心であるボス18の一例を示す斜視図及び平面図である。ボス18は、回転子ヨークの内径よりも小さな外径を有しており、台形状の複数のボス穴18aが形成されている。ボス穴18aが形成されていることにより、ボス18の重量を下げることができるため、回転子3の慣性モーメントを小さくすることができる。また、ボス18の外周面には、複数の凹部18bが設けられている。なお、図4A及び図4Bには、ボス穴18aが4つの箇所に設けられ、凹部18bが10箇所に設けられた例を示す。
図5は、ボス18を形成するための薄板の打抜きパターンを示す説明図である。ここで、ボス用コアシート25は、ボス18を形成するための薄板である。すなわち、ボス18は、ボス用コアシート25から金型(図示せず)で打抜かれたボスシートピース25aが複数枚積層されカシメ部18cにより固定された積層鉄心である。ボス18の中央部には、シャフト8が挿入される挿入孔18dが設けられている。
図6A及び図6Bは、回転子3の外形側鉄心である回転子ヨーク17を示す斜視図及び平面図である。図7は、回転子ヨーク17を構成する外径側の磁極片4を示す斜視図である。回転子ヨーク17は、複数個の磁極片4により形成されている。
各磁極片4は、カシメ部46を有する薄板が、シャフト8の軸方向に沿って複数枚積層されてカシメ部46において固定された積層鉄心である。各磁極片4の内径面4aには、内径凸部41が形成されている。また、磁極片4の一方の側端面4bには凸部42が形成されており、磁極片4の他方の側端面4cには凹部43が形成されている。さらに、各磁極片4の端面4d及び端面4eには、シャフト8の軸方向(積層方向)に形成された注入穴44と、回転子ヨーク17の位置決め用の位置決め穴45とが設けられている。すなわち、回転子ヨーク17は、複数の磁極片4(例えば10個)を周方向に沿って円環状に接続したものであり、具体的には、隣接する磁極片4の凸部42と凹部43とが係合して円環状に接続されたものである。よって、カシメ部46は、全体として円環状に配列されている。
注入穴44は、例えば貫通穴である。特に、注入穴44は、カシメ部46の位置よりも外周に設けられており、回転子ヨーク17とボス18とを一体成形する際に、連結部材19を構成する樹脂が注入されるものである。注入穴44が、カシメ部46の外径側に設けられていることにより、カシメ部46の位置が、回転子ヨーク17の内径側の樹脂と、注入穴44に注入された樹脂との収縮バランスの支点となるため、回転子3の円筒度の向上を図ることができる。
ここで、注入穴44とカシメ部46との位置関係ついては、注入穴44の中心位置が、カシメ部46の中心位置よりも外周側に位置するように構成すればよい。また、注入穴44及びカシメ部46の数は、任意に設定するようにしてもよく、必ずしも両者の数を一致させる必要はない。したがって、例えば、注入穴44とカシメ部46とを磁極片4の中央部に一つずつ設けるようにしてもよいし、複数のカシメ部46に対して、磁極片4の周方向に沿った楕円状の注入穴や、カシメ部46とは異なる数の磁極片4をバランスよく設けるようにしてもよい。なお、注入穴44がカシメ部46の外周側になくてもよい。
さらに、複数の注入穴44及び複数のカシメ部46が、磁極片4の中心と凸部42及び凹部43との間に設けられ、かつ、注入穴44とカシメ部46とが、回転子ヨーク17の径方向における同一直線上に設けられている。かかる構成を採れば、カシメ部46が、回転子ヨーク17の内径側の樹脂と、注入穴44に注入された樹脂との収縮バランスの支点としてより有効に機能するため、回転子3の形状精度の劣化を確実に抑制することができる。
図8は、磁極片4を形成するための薄板の打抜きパターンを示す説明図である。磁極片用コアシート24は、回転子ヨーク17を形成するための薄板である磁極片用コアシート24を示す。すなわち、磁極片4は、磁極片用コアシート24から金型(図示せず)で打ち抜かれた磁極片シートピース24aを複数枚積層してカシメ部46により固定したものであり、回転子ヨーク17は、磁極片4を複数個組み合わせたものである。磁極片シートピース24aは円弧状であり、磁極片用コアシート24から連続的に打ち抜き形成できることから、回転子3の材料歩留りの向上を図ることができる。
図5のボス用コアシート25と、図8の磁極片用コアシート24とが別々の薄板で構成することができるため、両者の材質及び板厚を適宜変更することができる。すなわち、材質や板厚の異なるボス用コアシート25と磁極片用コアシート24とを適宜採用することができる。異なる材質や強度等を有する回転子ヨーク17とボス18とを組み合わせることにより、設計内容に応じた回転子3を形成することができる。
図9は、図3BのA−A線に沿った断面を示す概略図である。連結部材19は、樹脂からなり、磁極片4とボス18とを連結するものであって、カシメ部46と注入穴44とを覆うように一体成形(モールド成形)されている。連結部材19は、ボス18の外周面18xと回転子ヨーク17の内周面である各磁極片4の内径面4aとを結合する結合部19aを有している。また、連結部材19は、結合部19aの軸方向における各端部である第1端部19b及び第2端部19cから延伸して、回転子ヨーク17の軸方向における各端面である端面4d及び端面4eをそれぞれ覆う第1被覆部19d及び第2被覆部19eを有している。第1被覆部19dと第2被覆部19eとは、注入穴44内の樹脂で連結されている。結合部19aは、ボス18から回転子ヨーク17に亘り同一の厚さで形成されている。また、連結部材19は、放射状に等間隔で配置されたリブ19fを有している(図3A参照)。
連結部材19は、回転子ヨーク17を構成する各磁極片4の接続部C側(図6A参照)に設けられたカシメ部46と注入穴44とを覆うように成形されている。一方、連結部材19は、一体成形時に位置決めピンが挿入される位置決め穴45が露出する形状となっている。また、連結部材19は、回転子ヨーク17の各内径凸部41(図6A参照)と、ボス18の各凹部18bとが対向するように連結するものである。各内径凸部41と各凹部18bとを対向配置させて、回転子ヨーク17とボス18とを一体成形することにより、回転子3の回転に対する強度を補い、回転電機1の安定化を図ることができる。
図9に示すように、モールド成形時においては、連結部材19を形成する樹脂が、回転子ヨーク17とボス18との間のみならず、注入穴44にも流れ込むため、連結部材19は、カシメ部46を内径側と外径側とから挟むように形成される。特に、本実施の形態では、注入穴44とカシメ部46とが、各磁極片4における接続部C側の2箇所に設けられているため、連結部材19は、カシメ部46を内径側と外径側とから囲みこむように形成されている。
本実施の形態における回転子3の一体成形時には、連結部材19を形成する樹脂の収縮により、回転子ヨーク17のカシメ部46の内径側だけではなく外径側にも収縮圧がかかるため、樹脂収縮による回転子ヨーク17の外径円筒度の悪化を緩和することができる。なお、図9では、注入穴44が軸方向に貫通する場合を例示したが、これに限定されず、回転子ヨーク17の軸方向における端面4d及び端面4eの少なくとも一方から、注入穴44が、軸方向に延びる穴として形成されるようにしてもよい。
また、連結部材19には、結合部19aとリブ19fとで囲まれた貫通しない穴が形成されている。すなわち、結合部19aは、貫通しておらず、厚さ同一に形成されているため、結果として、連結部材19の肉厚が均一化されている。これにより、樹脂からなる連結部材19の不均衡な収縮を抑え、成形安定化の実現が可能となる。
図10は、回転電機1の被駆動機械であるプロペラファン50を連結した状態を示す概略図である。すなわち、本実施の形態における空調機器100は、少なくとも、エアコン室外機のプロペラファン50と、プロペラファン50を駆動する回転電機1と、を有している。シャフト8の先端部は、プロペラファン50と連結されており、プロペラファン50は、熱交換器へ送風するファンとして使用される。なお、本実施の形態では、プロペラファン50を一例に説明したが、これに限定されるものではなく、用途に応じたファンを採用してもよい。すなわち、プロペラファン50の代わりに、例えば、シロッコファン及びターボファンなどを採用してもよい。
(実施の形態の効果)
本実施の形態では、回転子ヨーク17とボス18とを樹脂で一体成形してなる回転子3において、円環状の回転子ヨーク17を分割した形状である磁極片4のカシメ部46の外径側に注入穴44を設け、一体成形する際に注入穴44に樹脂を流し込むという構成を採っている。このため、一体成形時の磁極片4には、内径側の樹脂の収縮による応力だけではなく、注入穴44に充填された樹脂の収縮による応力も働くため、回転子ヨーク17の外径断面における過度の収縮変形が緩和され、回転子3の円筒度を改善することができる。
また、注入穴44がカシメ部46よりも外周側に設けられている場合には、カシメ部46の位置が、回転子ヨーク17の内径側の樹脂と、注入穴44に注入された樹脂との収縮バランスの支点となるため、回転子ヨーク17の円筒精度の向上を図ることができる。すなわち、樹脂による一体成形の際に、樹脂収縮の影響を緩和させて、回転子3の回転子の円筒度の悪化を抑制することができるため、分割コア化によるリスクを回避でき、材料コストを削減することが可能となる。
加えて、回転子ヨーク17とボス18との間には連結部材19が介在しているため、回転子ヨーク17とシャフト8との間が絶縁されることから、回転子ヨーク17に発生した電流が出力軸に伝達せず、雑音の原因となるベアリングの電食等の発生を抑制することができる。このため、回転電機1の回転子3の材料費を抑えることができ、安価でかつ高精度の回転電機の回転子及び空調機器を提供することが可能となる。
なお、上述した各実施の形態は、回転電機の回転子、回転電機、及び空調機器における好適な具体例であり、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術的範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。例えば、図7では、磁極片4が、注入穴44及びカシメ部46を二箇所に有する例を示したが、カシメ及び注入穴の数や形状は、設計内容に応じて適宜変更するようにしてもよい。すなわち、カシメ部46は丸形状としてもよく、注入穴44は矩形状としてもよい。また、注入穴44の位置は、図7に示す位置に限定されるものではなく、注入穴44の中心が、カシメ部46の中心位置よりも外径側に配置された構成を広く採用することができる。
図7では、磁極片4の内径側に内径凸部41を形成した場合を例示したが、これに限定されず、内径凸部41に代えて、オスアリ溝を形成するようにしてもよい。また、図6Aにおける回転子ヨーク17は、10個の磁極片4を組み合わせて構成されているが、任意の個数の磁極片を組み合わせて回転子ヨークを構成するようにしてもよい。
本実施の形態では、連結部材19が、注入穴44とカシメ部46とを覆うように花びら形状を成す例を示したが、かかる形状に限定されるものではなく、例えば、連結部材19が、各位置決め穴45の箇所を除く部分全て(積層方向端面全体)を覆うように形成されてもよいし、注入穴44及びカシメ部46又は注入穴44のみを覆うように形成されてもよい。また、注入穴44は、上述した通り、図9のように軸方向に貫通した形状であってもよいし、回転子ヨーク17の軸方向における各端面から軸方向に形成された穴であってもよい。すなわち、連結部材19が、回転子ヨーク17の軸方向における各端面の樹脂が注入穴44内の樹脂と連結された形状となればよい。加えて、本実施の形態では、連結部材19を成すモールド成形用の樹脂として熱可塑性樹脂を採用したが、熱硬化性樹脂を採用してもよい。
1 回転電機、2 固定子、3 回転子、4 磁極片、4a 内径面、4b 一方の側端面、4c 他方の側端面、4d、4e 端面、5 モータハウジング、6 ケーシング、7 ベアリングハウジング、8 シャフト、9a 一方の軸受、9b 他方の軸受 10 板金カバー、11 ブラケットカバー、12 プリント基板、13 基板保持器、16 底壁部、17 回転子ヨーク、18 ボス、18a ボス穴、18b 凹部、18c カシメ部、18d 挿入孔、18x 外周面、19 樹脂部材、19a 結合部、19b 第1端部、19c 第2端部、19d 第1被覆部、19e 第2被覆部、19f リブ、20 マグネット、24 磁極片用コアシート、24a 磁極片シートピース、25 ボス用コアシート、25a ボスシートピース、41 内径凸部、42 凸部、43 凹部、44 注入穴、45 位置決め穴、46 カシメ部、50 プロペラファン、100 空調機器。
本発明に係る回転電機の回転子は、シャフトが挿入されるボスと、ボスの外周側に設けられ、複数の磁極片が円環状に接続された回転子ヨークと、ボスと回転子ヨークとを一体成形する樹脂からなる連結部材と、を有し、複数の磁極片には、軸方向に形成され、一体成形の際に樹脂が注入される注入穴が設けられており、複数の磁極片は、カシメ部を有する薄板が複数枚積層されてカシメ部において固定されたものであり、注入穴は、カシメ部の位置よりも外周に設けられており、連結部材は、ボスの外周面と回転子ヨークの内周面とを結合する結合部を有し、結合部は、少なくとも回転子ヨークの内径側に設けられており、注入穴には、樹脂が注入されている。

Claims (10)

  1. シャフトが挿入されるボスと、
    前記ボスの外周側に設けられ、複数の磁極片が円環状に接続された回転子ヨークと、
    前記ボスと前記回転子ヨークとを一体成形する樹脂からなる連結部材と、
    を有し、
    前記複数の磁極片には、軸方向に形成され、一体成形の際に前記樹脂が注入される注入穴が設けられている回転電機の回転子。
  2. 前記複数の磁極片は、カシメ部を有する薄板が複数枚積層されて前記カシメ部において固定されたものであり、
    前記注入穴は、前記カシメ部の位置よりも外周に設けられている請求項1に記載の回転電機の回転子。
  3. 前記磁極片は、複数の前記カシメ部を有しており、
    前記注入穴は、前記各磁極片それぞれの複数の箇所に設けられている請求項2に記載の回転電機の回転子。
  4. 前記カシメ部と前記注入穴とが、前記回転子ヨークの径方向における同一直線上に設けられている請求項2又は3に記載の回転電機の回転子。
  5. 前記ボスは、薄板が複数枚積層され固定されたものであり、
    前記各磁極片の薄板と前記ボスの薄板とは、異なる板厚である請求項2〜4の何れか一項に記載の回転電機の回転子。
  6. 前記連結部材は、
    前記ボスの外周面と前記回転子ヨークの内周面とを結合する結合部と、
    前記結合部の軸方向における両端部から延び、前記回転子ヨークの軸方向における端面を覆う被覆部と、
    を有し、
    前記被覆部は、前記注入穴内の樹脂に連結されている請求項1〜5の何れか一項に記載の回転電機の回転子。
  7. 前記結合部は、前記ボスから前記回転子ヨークに亘り同一の厚さで形成されている請求項6に記載の回転電機の回転子。
  8. 前記樹脂は、熱可塑性樹脂または熱硬化性樹脂である請求項1〜7の何れか一項に記載の回転電機の回転子。
  9. 請求項1〜8の何れか一項に記載の回転電機の回転子と、
    前記ボスに挿入される前記シャフトと、
    前記回転子ヨークの外周面に設けられたマグネットと、
    を有する回転電機。
  10. 請求項9に記載の回転電機と、
    前記回転電機に実装されたプロペラファンと、
    を搭載する空調機器。
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