JPWO2016047207A1 - 電源制御装置の力率補償回路、その制御方法、およびled照明装置 - Google Patents

電源制御装置の力率補償回路、その制御方法、およびled照明装置 Download PDF

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Abstract

本力率補償回路は、昇圧PFC回路とデジタル制御回路で構成され、後者のデジタル制御回路では出力電圧と目標電圧とから誤差を算出し、交流入力電圧を全波整流器により全波整流したボトム電圧を検出したタイミングで得られた誤差値でPI演算し、PI演算の上位ビットでインダクタ電流波形の三角波の立ち上がり期間であるオン時間Aを決定し、下位ビットで補正期間txを決定する。下位ビットで決定された補正期間txではオン時間を予め定めた補正量+1を適用したオン時間A+1で制御を実行する。

Description

この発明は、電源制御装置の力率補償回路、その制御方法、および力率補償回路を用いたLED照明装置に関するものである。
従来、スイッチング電源回路の力率改善用コンバータの出力電圧に比例する半波整流器の出力電圧と基準電圧とを比較してセンス電界効果トランジスタのターンオン時間制御用電圧を発生する制御電圧発生回路と、センス電界効果トランジスタのターンオン時間一定保持用制御信号を発生するターンオン制御回路と、センス電界効果トランジスタのミラー端子電流が一定以上時に出力して、過電流から保護する過電流検出回路と、インダクタ電流(コイル電流とも呼ぶ。以下同様)のゼロの時点を感知するゼロ電流検出回路の出力と、過電流検出回路またはターンオン制御回路の出力を受け、センス電界効果トランジスタを駆動する出力電流制御回路とで構成されるスイッチング電源が知られている(例えば特許文献1参照)。
ところで、このような力率改善用のコンバータにおいて、これまではアナログICが使用されてきたが、近年、デジタル制御ICが適用されている。このデジタル制御ICが適用されたデジタル制御方式の力率補償回路の従来例として、例えば特許文献2がある。
特許文献2に開示されている力率改善用コンバータでは、基準電圧およびDCバス電圧に基づいて調整電圧信号を与える電圧レギュレータと、電流基準信号を与えるために、調整電圧信号に調整入力電圧を乗じるように機能する乗算器と、電流基準信号およびインダクタ電流に比例する信号を受け入れる電流レギュレータとをさらに含んでいる。
電流レギュレータは、インダクタ電流に比例する信号を、電流基準信号から差し引くように機能する差分デバイスと、差分デバイスの出力を受け入れ、第1制御信号を与えるようになっているPI(Proportional Integralの略。以下同様)コントローラと、整流AC入力電圧を受け入れ、第2制御信号を与えるように機能するフィードフォワードデバイスと、パルス幅変調(Pulse Width Modulation、以下では略してPWMと呼ぶ)基準信号を与えるために、第1制御信号を第2制御信号に加えるよう機能する加算器と、PFC(Power Factor Correctionの略。以下同様)回路のオン時間を制御するために、パルス幅変調信号を与えるように機能するパルス幅変調発生器とをさらに含み、第2制御信号は、AC入力電圧よりも小さい動的範囲を有し、パルス幅変調信号発生器は、パルス幅変調信号を発生するために、PWM基準信号を用いる。
特開平9−205766号公報 特表2008−539692号公報
しかし、特許文献2のようなデジタル制御での力率補償回路は、PI演算、フィードフォワード演算等の演算処理が数多く含まれているため、安価なデジタル制御ICで実現するには困難であった。
本発明に係る力率補償回路は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、CPUの処理能力が数10MHzと低く、分解能が数10nsと粗い、安価なデジタル制御回路を使用する場合においても、アナログ制御ICと同等レベルの力率と出力電圧精度を達成する力率補償回路およびその制御方法を提供することを目的としている。
本発明に係る電源制御装置の力率補償回路は、
交流電源の出力を全波整流する全波整流器により整流した電圧を、この全波整流器の出力端に並列に接続された、高周波成分を除去する入力側コンデンサ、およびインダクタンス素子の一端に入力し、
前記インダクタンス素子の他端に、この他端と接地電位間に設けられた、出力をスイッチングするスイッチング素子と、ダイオードおよび高周波成分を除去する出力側コンデンサを直列に接続した回路とを並列に接続することにより、
前記出力側コンデンサの高電位端の出力を直流電圧として出力する電源制御装置の力率補償回路において、
前記全波整流器によって全波整流した電圧の下限電圧を検出するボトム検出器と、
前記ボトム検出器で検出した下限電圧に対応して前記直流電圧から検知した電圧を目標電圧に制御する出力電圧制御器と、
前記インダクタンス素子の電流を基に前記スイッチング素子を制御するPWM信号を生成するPWM生成器と、を有し、
前記インダクタンス素子に流れるインダクタ電流がゼロになるタイミングを基準にして、前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号、および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号を、前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御するデジタル制御回路を備えたものである。
本発明に係る電源制御装置の力率補償回路の制御方法は、
交流電源の出力を全波整流する全波整流器により整流した電圧を、この全波整流器の出力端に並列に接続された、高周波成分を除去する入力側コンデンサ、およびコイル素子である一次側インダクタと二次側インダクタから構成されるインダクタンス素子の一次側インダクタの一端に入力し、
前記インダクタンス素子の一次側インダクタの他端に、この他端と接地電位間に設けられた、出力をスイッチングするスイッチング素子と、ダイオードおよび高周波成分を除去する出力側コンデンサを直列に接続した回路とを並列に接続することにより、
前記出力側コンデンサの高電位端の出力を直流電圧として出力する電源制御装置の力率補償回路の制御方法において、
前記全波整流器によって全波整流した電圧の下限電圧を検出するボトム検出器と、
前記直流電圧から検知した電圧と予め定めた目標電圧とから、これら両電圧の差を求める減算器、および前記ボトム検出器で検出した下限電圧に対応して前記減算器の出力信号の制御を行う制御器を有する出力電圧制御器と、
前記インダクタンス素子の一次側インダクタの電流を基に前記スイッチング素子を制御するPWM信号を生成するPWM生成器と、を有し、
前記インダクタンス素子の一次側インダクタに流れるインダクタ電流がゼロになる電圧値を前記インダクタンス素子の二次側インダクタで検出し、この検出した信号を基準にして、前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号、および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号と、前記全波整流器によって全波整流した電圧を基に定めた信号と、を前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御するデジタル制御回路を備えた電源制御装置の力率補償回路を用い、
前記スイッチング素子のオン時間を補正する補正期間を、前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位16ビットの情報で決定するとともに、前記補正期間を決定する際、前記下位16ビットの情報を10進数に変換した値を中央値に均等配分して決定するものである。
本発明によれば、交流入力電圧を整流する全波整流器によって全波整流した波形のボトム電圧を検出したタイミングで、出力電圧制御器で演算した演算結果の上位ビット(上位bit)から決定されるオン時間(ON時間)で制御するだけでなく、通常使用されない下位ビット(下位bit)で制御量の補正をするため、安価で分解能の粗いデジタル制御回路を使用しても、力率および出力電圧精度のよい力率改善制御を行うことが可能であり、力率補償回路のコスト削減を図ることができる。
本発明の実施の形態1による力率補償回路の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態1による力率補償制御の概要を示す図である。 本発明の実施の形態1により出力電圧の精度を向上させるためのアルゴリズムを示す図である。 本発明の実施の形態1による力率補償制御を入力交流電圧の電圧範囲で行う場合の説明図である。 本発明の実施の形態2による力率補償回路の一例を示す説明図である。 本発明の実施の形態2による力率補償制御の概要を示す図である。 デジタル制御回路で制御した場合の出力電圧波形のモデル図である。 本発明の実施の形態3による力率補償回路の説明図である。 本発明の実施の形態3による力率補償制御の概要を示す図である。 本発明の実施の形態3による力率補償制御の概要の一部を拡大した図である。 本発明をLED照明用電源制御装置として用いた場合のLED照明装置の構成図である。
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1における電源制御装置の力率補償回路を説明するための回路ブロック図である。図1において、商用の交流電源20の出力電圧が全波整流器2で整流され、この出力電圧が入力電圧として本発明の実施の形態1の力率補償回路に供給される。この力率補償回路は、破線で囲んだPFC回路1及び一点鎖線で囲んだマイコン等のデジタル制御IC8をその構成要素として含んでいる。PFC回路1は、入力電圧を分圧する抵抗R1とR2、入力側コンデンサ3、インダクタンス素子4、スイッチング素子5、ダイオード6、出力側コンデンサ7をその構成要素として含んでいる。また、デジタル制御IC8は、出力電圧を分圧する抵抗R4とR5、これらの抵抗により分圧した電圧と目標電圧との誤差を求める減算器9とデジタルPI演算を行ってPI制御するPI制御器10と入力電圧のボトムを検出するボトム検出器11とカウンタ生成器12とPWM生成器13とを含むものである。また、上記のデジタル制御IC8は、全部がICを用いない一般のデジタル制御回路(同機能をもつソフトウェアによる回路も含まれる)でもよく、またその構成要素の一部がデジタル制御IC8であってもよい。本願では、以降、これらを総称してデジタル制御回路8と呼ぶこととする。
次に回路動作を説明する。交流電源20の交流入力電圧を全波整流器2によって全波整流し、全波整流器2の出力端には入力側コンデンサ3の一端およびインダクタンス素子4の一次側インダクタの一端が接続され、入力側コンデンサ3によって後述のスイッチング素子5のスイッチング動作に起因する高周波成分を除去する。インダクタンス素子4の一次側インダクタには、その他端と基準電位(接地電位)の間にスイッチング素子5、ダイオード6、および出力側コンデンサ7からなる昇圧回路が設けられている。なお、インダクタンス素子4の二次側インダクタはインダクタンス素子の一次側インダクタに流れるインダクタ電流がゼロになる電圧値を検出するためのものである。この昇圧回路によって全波整流器2から出力される整流電圧を昇圧整流することで、出力側コンデンサの両端に対して、例えば約400Vの直流出力電圧を供給することができる。
次に、デジタル制御回路8の動作について説明する。出力電圧をR4とR5により分圧した電圧を図示しないAD変換器によりデジタル値に変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理を実行する。減算器9により演算された誤差をPI制御器10にてデジタルPI演算を実施し、誤差を0に近づけるための制御量を定める。減算器9と、PI制御器10を含む制御器と、をまとめて、以下では、出力電圧制御器14と呼ぶ。減算器9により、目標値とフィードバックされる出力電圧との誤差を得ることができ、制御器により、当該減算器の出力値から出力電圧を一定の範囲に制御するための制御量を求めることができる。なお、制御器には、PI制御器の他に、例えば、PID制御器、H∞制御などが含まれる。ここで、∞は無限大を意味する。
なお、上記のPI演算処理は、交流入力電圧の半周期、例えば交流入力電圧周波数が50Hzの場合10ms周期、の時間間隔で実行される。具体的には、入力電圧をR1とR2で分圧した電圧を、図示しないAD変換器によりデジタル値に変換した値から、交流入力電圧を、全波整流器2によって全波整流した波形の下限電圧(以降、ボトム電圧と記す)を検出したタイミングで、PI演算処理が実施される。
カウンタ生成器12では、ボトム電圧を検出したタイミングで、カウントを1から開始し、次周期のボトム電圧検出まで、予め定めたデジタル分解能でカウントアップ処理を行う。PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果から決定されるON時間(「オン時間」に同じ。以降「オン時間」と記載)と補正期間と、前述のカウンタ生成器12で生成されるカウント値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されている抵抗R3を介して、(図示しない)AD変換器の出力であるタイマーリセット信号を基準として、一次側インダクタの電流から、スイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する。
ここでPWM波形生成方法について、以下記す。
デジタル制御回路にマイコンを採用した場合、近年では32ビットマイコンが主流である。上記PI演算処理の中で実施される乗算は、例えば16ビットと16ビットの乗算により32ビットが生成される。
一方で、PWM波形に設定できるbit(「ビット」に同じ。以降ビットと記載する)数は、マイコンの仕様により異なるが、近年のマイコンの場合、32ビットすべてを使用できるわけではなく、16ビット等、制約されたビット数で設定を行う必要がある。したがって、32ビットのPI演算処理の結果から、例えば上位16ビットをオン時間の設定に使用した場合、下位16ビットは制御には使用されないことになる。
このオン時間をPWM生成器13でカウントしながら「H」を出力し、設定値に達したところで「L」に切替える。一方、インダクタンス素子4の一次側インダクタでは、PWM生成器13で「H」が出力されている期間、電流が上昇し、「L」に切り替わった際に電流が下降する。
インダクタンス素子4の二次側インダクタは、インダクタンス素子の一次側インダクタに流れるインダクタ電流がゼロになるタイミングを検出するためのものであり、インダクタ電流がゼロになったタイミングをPWM生成器13で判断した場合、再度オン時間の設定値だけ「H」が出力され、設定値に達したところで「L」に切替える、といったように、この処理が半周期の期間、継続される。
しかし、上記制御方式では、使用される上位16ビットがデジタル制御PWMの分解能(つまり2の16乗の階調、すなわち65536階調)となり、この最小分解能以上の制御を求められるような場合に、例えば図7(a)に示すように、出力電圧を一定の範囲に制御することが難しくなる。なお、図7(a)と図7(b)の波形は、横軸に時間を、縦軸に出力電圧をとった場合の波形であり、図7(a)は、デジタル制御回路の分解能が粗く出力電圧を安定出力させることができないことを表現したもので、図7(b)は理想とする出力電圧波形を示している。図7(b)において、正弦波の半波形状は入力交流電圧波形の半周期と同じ周期で振動しているリップル成分を示している。
そこで、これまで制御で使用されていなかったPI演算処理結果の下位16ビットを用いる。図2を用いてこの制御方法について説明を行う。図2(a)は、横軸に時間をとり、デジタル制御回路で決定されるオン時間AとA+1を用いて、制御を実行した場合のインダクタ電流波形を三角波で表現している。この三角波の立ち上がり期間であるオン時間AとA+1の適用期間の使い分けは、以下の方法で決定される。上述したように、PI制御処理は交流入力電圧の半周期毎に実施され、上位16ビットでオン時間Aが決定される。下位16ビットは半周期の中でオン時間を補正する期間を決定することに利用する。本実施の形態1では、補正期間に適用する補正量を+1として補正期間内のオン時間をA+1にして制御を実行している。なお、下位16ビットがすべてゼロであれば、補正制御は適用しない。
図3は、下位16ビットにて、図2の時間軸sからtの範囲に相当する補正期間tx、を決定するための一例を示すアルゴリズムである。この図3のアルゴリズムでは、下位16ビットの値で補正期間を定める際に、16ビットで取りうる10進数の値が0〜65535であることから、下位16ビットを10進数に変換した値を、中央値32767に均等配分して決定するものである。具体的な制御処理を以下に示す。
図3の最初のif文は、下位16ビットを10進数に変換した値が0であった場合の処理の一例を示したものであり、この場合、補正を行う必要がないため、sとtの値を65535よりも大きい、同じ値に設定して、補正を行うことのないようにしている。
次のelse if文では、下位16ビットを10進数に変換した値が65535以上の場合の処理であり、この場合、ほぼ全期間にて補正を適用する必要があるため、s=0に設定するとともに、t=65534に設定している。
次のelse文では、上記のif文とelse if文以外の場合の処理であり、下位16ビットの最下位ビットが0の場合と1の場合でさらに処理を分けて実行している。はじめに、下位16ビットの最下位ビットが0の場合、下位16ビットを1ビット右シフトして、10進数として半分の値にしたものを32767から引き算した数値をsに、足し算したものをtにセットしている。一方で、下位16ビットの最下位ビットが1の場合、sには、下位16ビットに1を引き算してから1ビット右シフトしたものを、32767から引き算した数値を代入し、tには、下位16ビットに1を足し算してから1ビット右シフトしたものを、32767から引き算した数値を代入している。
上述したような図3のアルゴリズムを用いることにより、図2に示すオン時間の補正期間を決めるsとtの値を決定する。
このような制御を実施することにより、PI制御演算結果の上位16ビットをオン時間の決定に使用して、半周期の期間に制御した場合では出力することのできなかった出力電圧を出力可能とし、出力電圧の精度が向上する。
なお、図2では模式的に交流入力電圧波形を歪ませて図示したが、実際には、入力側コンデンサ、あるいは図1には図示されていない入力フィルタで平滑されるため、力率に与える影響はない程度の変動であり、従来のアナログ制御ICで制御した場合と同等レベルの力率を実現することができる。また、出力側には出力側コンデンサ7により平滑処理が実施されるため、出力電圧にも影響はない。
なお、上記では、補正期間のオン時間の補正量を+1としてオン時間をA+1で制御したが、補正量を+2としてオン時間A+2等で制御を実行してもよく、力率に影響を与えない程度の異なる補正量を適用したオン時間でもかまわない。また、上記では補正期間を決定するために下位16ビット全てを使用したが、補正期間を決定する下位ビットのビット数はこれに限らず、下位ビットの左から4ビット等の少ないビット数で補正期間を決めてもよい。後者の場合でも、出力電圧精度が所望の値を満足する場合もある。
また、上記では、交流入力電圧を全波整流器2によって全波整流した波形のボトム電圧を検出したタイミングで、カウンタ生成器12によりカウントアップして生成したカウンタにて補正期間を決定したが、アップダウンカウンタあるいはダウンカウンタ等、時間軸で補正をかけるもの(時間的に変化する電圧などの信号)であれば、これに限るものではない。
なお、上記では、制御量の演算にPI制御を用いたが、PI制御、PID制御などの古典制御、あるいは現代制御であるH∞制御等、誤差算出結果を目標値に近づけるための制御方法であれば、何を用いてもよい。
次に図4では、横軸に時間を、縦軸に電圧をとった場合の、入力交流電圧の半波波形を示している。上記の説明では、下位16ビットにて時間軸のsとtを決定し、補正期間txにてインダクタ電流の三角波の立ち上がり期間であるオン時間をA+1等で制御を行っていた。しかし、図4で示すように、交流入力は50Hzもしくは60Hzの固定周期、固定波高値の電圧波形であり、補正期間txは全波整流後の交流入力電圧に対応するため、交流入力電圧の電圧レベルで補正期間を制御しても同様の効果を得ることができる。
このように、実施の形態1によれば、PFC回路1をデジタル制御回路8にて制御を行う場合において、出力電圧を分圧した電圧をAD変換によりデジタル値に変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理を実行し、減算器9により演算された誤差を、交流入力電圧の下限のタイミング(全波整流した波形のボトム電圧のタイミング)でデジタルPI演算を実施し、カウンタ生成器12においてボトム電圧を検出したタイミングで、カウントを1から開始し、次周期のボトム電圧検出まで予め定めたデジタル分解能でカウントアップ処理を行い、PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果の例えば上位16ビットで決定されるオン時間と下位16ビットで決定される補正期間と、前述のカウンタ生成器12で生成されるカウント値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されているAD変換により一次側インダクタの電流から、スイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成としている。
これにより、力率補償回路においてデジタル制御のPWM分解能以上の精度が求められる場合に、これまで使用していなかった下位ビットで補正期間を決定してインダクタ電流波形の三角波の立ち上がり期間であるオン時間を補正制御することにより、出力電圧の精度が向上するため、安価で分解能の粗いマイコンでの制御を可能とする。
実施の形態2.
図5は本発明の実施の形態2における電源制御装置の力率補償回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一もしくは対応する構成部分には、同一の符号を付す。
この実施の形態2の特徴は、デジタル制御回路8内部にて、全波整流された交流入力電圧の分圧された電圧をPWM生成器13に直接入力している点であり、制御方法が実施の形態1とは異なっている。
以下では、実施の形態1から変更する箇所についてのみ説明する。
図6に実施の形態2の制御方法を表す図を示す。図6(a)は、横軸に時間を、縦軸に電圧を示している。図中の曲線は全波整流された交流入力電圧波形を示している。図6(b)は、PI演算処理結果のビット幅を示しており、ここでも例として32ビットマイコンの場合においてPI演算処理結果の上位16ビットを上記インダクタ電流波形の三角波の立ち上がり期間であるオン時間Aに、下位ビットを補正範囲に使用することを示したものである。ここでは説明の簡略化のため、補正範囲を決定する下位ビットは、下位ビットのうち、MBS側から4ビットとしている。以下、この下位ビットのMSB側から4ビット分を下位4ビットと表現する。
そこで、下位4ビットのMSB(Most Significant Bit、最上位ビット)側から各ビットを順にb、b、b、bとした場合に、図6に示すように、全波整流された交流入力電圧に対し、予め定めた対応範囲を割り当てている。実施の形態2では、予め定めた下位ビットのそれぞれのビット毎にオン時間の補正量の適用有無を判断し、制御することを特徴としている。例えば、下位4ビットが「1010」であった場合、bとbが「1」であるため、予め定めている入力電圧範囲のEとGの区間になったことをPWM生成器13で検出し、E及びGの各区間では、例えば補正量を+1としたオン時間A+1を適用し、制御を実行する。
このように、実施の形態2によれば、PFC回路1を、デジタル制御回路8にて制御を行う場合において、出力電圧をマイコンが取り込める電圧まで下げるために、分圧した電圧をAD変換器によりデジタル値にAD変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理を実行し、減算器9により演算された誤差を、全波整流された交流入力電圧が右肩下がりから大きくなるポイントである下限のタイミングで、デジタルPI演算を実施する。PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果の、例えば上位16ビットで決定されるオン時間と、下位4ビットで決定される補正範囲と、全波整流された交流入力電圧を分圧した電圧をAD変換した値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されている、図示しないAD変換器からのタイマーリセット信号を基準にして、一次側インダクタの電流から、スイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成において、補正範囲を決定する下位4ビットの各ビットに、予め定めた入力電圧の補正範囲を対応させて、補正量の適用有無を制御することにより、デジタル制御のPWM分解能以上の精度が求められる場合に、下位4ビットでPWM分解能を補うことができ、出力電圧の精度を向上することができるため、安価な分解能の粗いマイコンでの制御を可能とする。
なお上記の説明では、スイッチング素子5を制御するための、PWM波形を生成する構成において、補正範囲を決定する下位4ビットの各ビットに、予め定めた入力電圧の補正範囲を対応させて補正量の適用有無を制御する場合について説明したが、これに限らない。例えば、スイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成において、補正範囲を決定する下位4ビットの各ビットに、予め定めた入力電圧の補正期間(図6のt、t、t、t参照)を対応させて補正量の適用有無を制御しても、同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図8は、本発明の実施の形態3における電源制御装置の力率補償回路の構成を示すブロック図であり、図1と同一もしくは対応する構成部分には、同一の符号を付す。
この実施の形態3は、実施の形態1に対し、ボトム検出器11からカウンタ生成器12への同期信号が除去され、デジタル制御回路8内部にて、ボトム検出器とは非同期のカウンタを保持している点が異なる。具体的に、実施の形態1ではボトム検出により商用周期の半周期間でPWM波形の補正を行うが、本実施の形態3は、商用周期の半周期よりも短い期間、即ち、より高周波にPWM波形の補正を行う方式である。
以下では、実施の形態1から変更する箇所についてのみ説明する。
図9に実施の形態3の制御方法を表す図を示す。図9(a)は、横軸に時間を取り、デジタル制御回路で決定されるオン時間AとA+1を用いて制御を実行した場合の、インダクタ電流波形を三角波で表現している。図9(b)は、本実施の形態3の特徴となる図であり、商用周期の半周期を6分割した一定周期tmaxで、PWM波形の補正を行う場合を例として、カウントステップ「count」のカウント数と、PI制御演算結果の下位ビットpi_lowの比較におけるオン時間A+1の期間tcの設定方法を表現している。
以下に本実施の形態3の方法を説明する。
[制御方法の概要]
図9(a)のオン時間AとA+1の適用期間の切替は、例えば、ここでもPWM分解能16ビットである32ビットマイコンの場合を考えると、図9(c)に示すPI演算処理結果の下位16ビットの値から、出力すべきAとA+1の期間の比率を求める。そして出力すべきオン時間AとA+1の期間の比率から、商用周期の半周期よりも短い一定周期tmaxにおけるオン時間A+1の期間tcを決定し、決定した期間tcと一定周期tmaxでA+1とAの切替を行う。この制御は、図9(b)に図示するように、例えばマイコン内蔵のカウンタ機能を用いて実現することが可能である。
[カウンタ機能での実現方法]
上述した制御は、一定周期tmaxとカウントステップ「count」を、以下の通り決定することで実現できる。なお、ここでは簡略化のため、PI制御演算結果下位ビットのMSB側から4ビット分を補正演算に用いることとして、説明する。
(一定周期tmax)
図9に示すようにカウンタの一定周期tmaxの整数倍k(図9の例ではk=6)が、入力電圧の半周期(例えば、50Hzの商用電源の場合10ms)と一致するようなtmaxとする。これにより、図9(a)の記号Cで示したように、整流後の脈流入力電圧の下限時に、図9(b)のカウンタがリセットされる構成とすることができ、脈流入力電圧の下限値、即ちPI演算処理の実行タイミングと、カウンタリセットタイミングのずれによる不安定な出力電圧変動を抑制することが可能である。
なお、kは自然数であれば良く、k=「1」の場合は、実施の形態1と同じ、商用周期の半周期でPWM波形の補正を行うこととなる。また、kを大きくすると、オン時間AとA+1を、より高周波で切り替えることが可能となる。上記商用周期の半周期は、事前に定める一定の値でなく、ボトム検出器で検出されるボトム間の時間を求めて決定しても良い。
さらに、ここでは、図8に示すようにデジタル制御回路の持つカウンタ生成器は、ボトム検出と非同期の構成としているが、図1の構成とし、ボトム検出器と同期させて、脈流入力電圧の下限値を検出したとき、即ちPI演算処理を実行するタイミングで強制的にカウンタ生成器のカウント値をリセットするように、構成を追加しても良い。この構成を追加することで、商用電源に瞬間的な周波数変動が発生したときの、脈流入力電圧の下限値と、内部カウンタのゼロクリアのずれとが蓄積されることを防げるため、より出力電圧変動を抑制した安定的な出力電圧を得ることができる。
(カウントステップ「count」)
図10に、図9の一部である点線で囲んだ矩形部Bを拡大した概要図を示す。図10(b)に示す、オン時間AとA+1を切り替えるタイミングを決定するためのカウントステップ「count」は、図10(c)に示す、PI演算処理結果の下位ビットから補正演算に使用するビット数nと、上記にて決定した一定周期tmaxから、式(1)により決定する。例えば、PI演算処理結果の下位ビットから、補正演算に使用するビット数nをMSB側から4ビット分(n=4)とするときは、カウントステップ「count」はtmax/2^4で求めた値を適用することで、PI演算処理結果の下位ビットの、MSB側から4ビット分の値であるpi_lowを、そのまま、すなわち変換することなく、オン時間AとA+1の切替タイミング決定のカウント値として使用することができる。
count=tmax/2^n (1)
ここでnは補正演算に用いるビット数である。
[制御方法]
上述の通りに、一定周期tmaxとカウントステップ「count」を決定し、PI演算処理結果の下位ビットから補正演算に使用するビット数nをn=4とするときは、カウントステップ「count」のカウント数が、15(=2^4−1)となった次のタイミング(タイミングQ)で、カウント数をゼロクリアする構成とすることで、一定周期tmaxのカウンタが生成できる。このカウンタを用いて、カウント数がゼロクリアされたとき(タイミングQ)に、オン時間をAからA+1に切り替え、カウント数がpi_lowと等しくなったとき(タイミングP)に、オン時間をA+1からAへと切り替える。つまり、n=4としたときのpi_lowが最大値、即ち「‘1111’=15」のとき、A+1の期間が最大(tc=15/16×tmax)となり、pi_lowが最小値、即ち「‘0000’=0」のとき、A+1の期間が最小(tc=0)となる。
例えば、図10のようにpi_lowが「‘0111’=7」のときは、カウント数が15となった次のタイミング(タイミングQ)で、オン時間をAからA+1に切り替え、カウント数が7となったとき(タイミングP)に、オン時間をA+1からAへと切り替える。この制御方法により、A+1の期間はtc=7/16×tmax、Aの期間はtc=9/16×tmaxとなるため、下位4ビットの値を、オン時間AとA+1の期間の比率へ反映させることができる。
以上説明したように、本実施の形態3を用いることで、オン時間AとA+1を、より短時間で切り替えることができるため、オン時間の切替周期による高調波を高周波側へ移動することができる。
このように、実施の形態3によれば、PFC回路1を、デジタル制御回路8にて制御を行う場合において、出力電圧をマイコンが取り込める電圧まで下げるために、分圧した電圧を、AD変換器によりデジタル値にAD変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理し、減算器9により演算された誤差を、全波整流された交流入力電圧が右肩下がりから大きくなるポイントである下限のタイミングで、デジタルPI演算を実施する。
そして、カウンタ生成器12において、予め決定したカウント値に達したタイミングで、カウントをゼロクリアし、次周期の予め決定したカウント値に達するまで、予め定めたデジタル分解能でカウントアップ処理を行い、PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果の、例えば上位16ビットで決定されるオン時間と、下位16ビットで決定される補正期間と、前述のカウンタ生成器12で生成されるカウント値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されているAD変換により、一次側インダクタの電流からスイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成としている。
これにより、力率補償回路においてデジタル制御のPWM分解能以上の精度が求められる場合に、これまで使用していなかった下位ビットで補正期間を決定して、インダクタ電流波形の三角波の立ち上がり期間である、オン時間を補正制御することにより、出力電圧の精度が向上し、安価で分解能の粗いマイコンでの制御を可能とする。さらに、電源高調波を高周波側へ移動させることができる。
また、本力率補償回路を、図11の回路図に示すような、電源装置と負荷で構成するLED照明装置に用いることで、以下のような効果がある。図11の負荷は、LED素子31を直列に接続したLEDモジュール30で、電源装置は、図1で示した力率補償回路とLEDに流す電流を一定の所望電流値に制御するLED電流調整回路で、構成されている。通常、LED照明装置は、交流入力電圧を力率補償回路で高調波を抑制しつつ直流電圧を出力し、降圧コンバータなどによって構成されるLED電流調整回路にて、力率補償回路から出力される直流電圧から、負荷のLEDで必要な電圧、電流に変換して供給される。
この詳細について、図7を用いて以下説明する。図7(a)は、分解能が粗いデジタル制御回路で制御した場合の力率補償回路の出力電圧波形を示す。一方、図7(b)は、デジタル制御回路で制御した場合の理想的な力率補償回路の出力電圧波形を示す。力率補償回路の出力電圧精度が、図7(a)に示すような電圧精度の劣化しているものを降圧コンバータなどによって構成されるLED電流調整回路に入力した場合、LEDの光のちらつきとなってしまう。本現象(光のちらつき)を回避するために、降圧コンバータの周波数応答特性を上げる等の対策をとった場合、降圧コンバータなどによって構成されるLED電流調整回路が高価になってしまう。
そこで、図11に示すように本実施の形態1の力率補償回路を用いることで、安価な構成で力率補償回路の出力電圧を従来より高精度化することができ、またLED電流調整回路に安定した電圧を供給できるため、LED光がちらつかないLED照明装置を提供することができる。
ここで、前述したLED電流調整回路は降圧コンバータに限らず、LED電流を調整することができる回路であれば何でも良い。さらに、図11では、LED素子を直列に接続したものをLEDモジュールとしているが、LEDモジュールのLED素子接続方法は、直列に限らず、並列接続、または直列接続と並列接続を組み合わせても良い。また、負荷は、LEDに限らず、LEDと同様、電流を制御して点灯する有機ELなどの発光素子等でもかまわない。
さらに、図11では、力率補償回路を実施の形態1で示した図1として表記しているが、これに限らず、実施の形態2、3で示した図5、図8を力率補償回路として接続することでも同様の効果を得ることができる。
このように、前述の実施の形態1〜3で説明した力率補償回路を用いたLED照明装置によれば、力率補償回路の出力電圧精度が向上し、LED電流調整回路に安定した電圧を供給できるので、光ちらつきのないLED照明装置を提供することができる。なお、本発明は、その発明の範囲内において、各実施の形態を自由に組み合わせたり、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 PFC回路、2 全波整流器、3 入力側コンデンサ、4 インダクタンス素子、5 スイッチング素子、6 ダイオード、7 出力側コンデンサ、8 デジタル制御回路、9 減算器、10 PI制御器、11 ボトム検出器、12 カウンタ生成器、13 PWM生成器、14 出力電圧制御器、20 交流電源、30 LEDモジュール、31 LED素子。
次に、デジタル制御回路8の動作について説明する。出力電圧をR4とR5により分圧した電圧を図示しないAD変換器によりデジタル値に変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理を実行する。減算器9により演算された誤差をPI制御器10にてデジタルPI演算を実施し、誤差を0に近づけるための制御量を定める。減算器9と、PI制御器10を含む制御器と、をまとめて、以下では、出力電圧制御器14と呼ぶ。減算器9により、目標値とフィードバックされる出力電圧との誤差を得ることができ、制御器により、当該減算器の出力値から出力電圧を一定の範囲に制御するための制御量を求めることができる。なお、制御器には、PI制御器の他に、例えば、PID制御器、H∞制御などが含まれる。ここで、∞は無限大を意味する。
次のelse文では、上記のif文とelse if文以外の場合の処理であり、下位16ビットの最下位ビットが0の場合と1の場合でさらに処理を分けて実行している。はじめに、下位16ビットの最下位ビットが0の場合、下位16ビットを1ビット右シフトして、10進数として半分の値にしたものを32767から引き算した数値をsに、足し算したものをtにセットしている。一方で、下位16ビットの最下位ビットが1の場合、sには、下位16ビットに1を引き算してから1ビット右シフトしたものを、32767から引き算した数値を代入し、tには、下位16ビットに1を足し算してから1ビット右シフトしたものを、32767に足し算した数値を代入している。
このように、実施の形態1によれば、PFC回路1をデジタル制御回路8にて制御を行う場合において、出力電圧を分圧した電圧をAD変換によりデジタル値に変換し、目標電圧との誤差を減算器9により演算処理を実行し、減算器9により演算された誤差を、交流入力電圧の下限のタイミング(全波整流した波形のボトム電圧のタイミング)でデジタルPI演算を実施し、カウンタ生成器12においてボトム電圧を検出したタイミングで、カウントを1から開始し、次周期のボトム電圧検出まで予め定めたデジタル分解能でカウントアップ処理を行い、PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果の例えば上位16ビットで決定されるオン時間と下位16ビットで決定される補正期間と、前述のカウンタ生成器12で生成されるカウント値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されているAD変換により一次側インダクタの電流から、スイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成としている。
以下では、実施の形態1から変更する箇所についてのみ説明する。
図6に実施の形態2の制御方法を表す図を示す。図6(a)は、横軸に時間を、縦軸に電圧を示している。図中の曲線は全波整流された交流入力電圧波形を示している。図6(b)は、PI演算処理結果のビット幅を示しており、ここでも例として32ビットマイコンの場合においてPI演算処理結果の上位16ビットを上記インダクタ電流波形の三角波の立ち上がり期間であるオン時間Aに、下位ビットを補正範囲に使用することを示したものである。ここでは説明の簡略化のため、補正範囲を決定する下位ビットは、下位ビットのうち、MSB側から4ビットとしている。以下、この下位ビットのMSB側から4ビット分を下位4ビットと表現する。
そして、カウンタ生成器12において、予め決定したカウント値に達したタイミングで、カウントをゼロクリアし、次周期の予め決定したカウント値に達するまで、予め定めたデジタル分解能でカウントアップ処理を行い、PWM生成器13では、前述のPI制御演算結果の、例えば上位16ビットで決定されるオン時間と、下位16ビットで決定される補正期間と、前述のカウンタ生成器12で生成されるカウント値と、インダクタンス素子4の二次側インダクタの一端に接続されているAD変換により、一次側インダクタの電流からスイッチング素子5を制御するためのPWM波形を生成する構成としている。

Claims (15)

  1. 交流電源の出力を全波整流する全波整流器により整流した電圧を、この全波整流器の出力端に並列に接続された、高周波成分を除去する入力側コンデンサ、およびインダクタンス素子の一端に入力し、
    前記インダクタンス素子の他端に、この他端と接地電位間に設けられた、出力をスイッチングするスイッチング素子と、ダイオードおよび高周波成分を除去する出力側コンデンサを直列に接続した回路とを並列に接続することにより、
    前記出力側コンデンサの高電位端の出力を直流電圧として出力する電源制御装置の力率補償回路において、
    前記全波整流器によって全波整流した電圧の下限電圧を検出するボトム検出器と、
    前記ボトム検出器で検出した下限電圧に対応して前記直流電圧から検知した電圧を目標電圧に制御する出力電圧制御器と、
    前記インダクタンス素子の電流を基に前記スイッチング素子を制御するPWM信号を生成するPWM生成器と、を有し、
    前記インダクタンス素子に流れるインダクタ電流がゼロになるタイミングを基準にして、前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号、および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号を、前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御するデジタル制御回路を備えたことを特徴とする電源制御装置の力率補償回路。
  2. 前記インダクタンス素子を一次側インダクタと二次側インダクタで構成し、
    一次側インダクタの一端に交流電源の出力を全波整流する全波整流器により整流した電圧を、前記インダクタンス素子の一次側インダクタの他端に前記ダイオードの一端を接続し、
    前記インダクタンス素子の一次側インダクタに流れるインダクタ電流がゼロになる電圧値を前記インダクタンス素子の二次側インダクタで検出することを特徴とする請求項1に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  3. 前記出力電圧制御器は、
    前記直流電圧から検知した電圧と予め定めた目標電圧とから、これら両電圧の差を求める減算器と、
    前記減算器の出力信号のPI制御もしくはPID制御を含む古典制御、またはH∞制御を含む現代制御を実行する制御器と、
    で構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  4. 前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号とともに、前記全波整流器によって全波整流した電圧を基に定めた信号を前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  5. 前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号と、一定のカウントステップでカウントアップ処理を行い、一定期間後にカウントをゼロクリアするようにカウンタ生成器で生成される連続的なカウント信号を前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  6. 前記全波整流器によって全波整流した電圧を基に定めた信号は、前記全波整流した電圧の下限電圧を検出したタイミングでカウントを開始し次の前記下限電圧を検出するまでカウントアップ処理を行うカウンタ生成器で生成されるカウント信号、あるいは前記全波整流した電圧を分圧した電圧信号であることを特徴とする請求項4に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  7. 前記スイッチング素子のオン時間は、前記出力電圧制御器で演算した演算結果の上位ビットの情報で決定し、前記スイッチング素子の補正期間は、前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位ビットの情報で決定するとともに、前記スイッチング素子の補正期間内では前記スイッチング素子のオン時間を、予め定めた補正量に変更して前記スイッチング素子を制御することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  8. 前記連続的なカウント信号の一定期間を、入力電圧の商用周期の半周期で割り切れる時間とすることを特徴とする請求項5に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  9. 前記カウントアップ処理の周期を、前記連続的なカウント信号の一定期間と、前記スイッチング素子の補正期間を決定するために使用する演算結果の下位ビットの情報から決定することを特徴とする請求項5に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  10. 前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位ビットのビット毎に、予め定めた全波整流された交流電源の電圧出力の補正範囲にて、前記補正量の適用有無を決定して前記スイッチング素子のオン時間を制御することを特徴とする請求項7に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  11. 前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位ビットのビット毎に、予め定めた全波整流された交流電源の電圧出力の補正期間にて、前記補正量の適用有無を決定して前記スイッチング素子のオン時間を制御することを特徴とする請求項7に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  12. 前記スイッチング素子のオン時間を補正する補正期間は、前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位ビットの一部の情報で決定することを特徴とする請求項1から請求項4、または請求項6、請求項7のいずれか1項に記載の電源制御装置の力率補償回路。
  13. 請求項1、4、5、7、10から12において、出力電圧制御器は、前記直流電圧から検知した電圧と予め定めた目標電圧とから、これら両電圧の差を求める減算器と、この減算器の出力信号をPI制御するPI制御器と、で構成されることを特徴とする電源制御装置の力率補償回路。
  14. 交流電源の出力を全波整流する全波整流器により整流した電圧を、この全波整流器の出力端に並列に接続された、高周波成分を除去する入力側コンデンサ、およびコイル素子である一次側インダクタと二次側インダクタから構成されるインダクタンス素子の一次側インダクタの一端に入力し、
    前記インダクタンス素子の一次側インダクタの他端に、この他端と接地電位間に設けられた、出力をスイッチングするスイッチング素子と、ダイオードおよび高周波成分を除去する出力側コンデンサを直列に接続した回路とを並列に接続することにより、
    前記出力側コンデンサの高電位端の出力を直流電圧として出力する電源制御装置の力率補償回路の制御方法において、
    前記全波整流器によって全波整流した電圧の下限電圧を検出するボトム検出器と、
    前記直流電圧から検知した電圧と予め定めた目標電圧とから、これら両電圧の差を求める減算器、および前記ボトム検出器で検出した下限電圧に対応して前記減算器の出力信号の制御を行う制御器を有する出力電圧制御器と、
    前記インダクタンス素子の一次側インダクタの電流を基に前記スイッチング素子を制御するPWM信号を生成するPWM生成器と、を有し、
    前記インダクタンス素子の一次側インダクタに流れるインダクタ電流がゼロになる電圧値を前記インダクタンス素子の二次側インダクタで検出し、この検出した信号を基準にして、前記出力電圧制御器で演算した演算結果から決定される前記スイッチング素子のオン時間を決めるオン時間信号、および前記オン時間を補正する補正期間を定める補正期間信号と、前記全波整流器によって全波整流した電圧を基に定めた信号と、を前記PWM生成器に入力し、生成したPWM信号により前記スイッチング素子を制御するデジタル制御回路を備えた電源制御装置の力率補償回路を用い、
    前記スイッチング素子のオン時間を補正する補正期間を、前記出力電圧制御器で演算した演算結果の下位16ビットの情報で決定するとともに、前記補正期間を決定する際、前記下位16ビットの情報を10進数に変換した値を中央値に均等配分して決定することを特徴とする電源制御装置の力率補償回路の制御方法。
  15. 複数のLEDを接続したLEDモジュールと、前記LEDモジュールに一定電流を供給する電源装置とを有するLED照明装置であって、
    前記電源装置は、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の電源制御装置の力率補償回路を有することを特徴とするLED照明装置。
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