JPWO2016046910A1 - 経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法 - Google Patents

経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JPWO2016046910A1
JPWO2016046910A1 JP2016549699A JP2016549699A JPWO2016046910A1 JP WO2016046910 A1 JPWO2016046910 A1 JP WO2016046910A1 JP 2016549699 A JP2016549699 A JP 2016549699A JP 2016549699 A JP2016549699 A JP 2016549699A JP WO2016046910 A1 JPWO2016046910 A1 JP WO2016046910A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oral adsorbent
carbonaceous material
fibrous carbonaceous
cotton
oral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016549699A
Other languages
English (en)
Inventor
道宇 可児
道宇 可児
浩明 仁科
浩明 仁科
要 武谷
要 武谷
城戸 政美
政美 城戸
伸夫 久保
伸夫 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
POWER JAPAN PLUS INC.
Original Assignee
POWER JAPAN PLUS INC.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by POWER JAPAN PLUS INC. filed Critical POWER JAPAN PLUS INC.
Publication of JPWO2016046910A1 publication Critical patent/JPWO2016046910A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K33/00Medicinal preparations containing inorganic active ingredients
    • A61K33/44Elemental carbon, e.g. charcoal, carbon black
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K36/00Medicinal preparations of undetermined constitution containing material from algae, lichens, fungi or plants, or derivatives thereof, e.g. traditional herbal medicines
    • A61K36/18Magnoliophyta (angiosperms)
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61KPREPARATIONS FOR MEDICAL, DENTAL OR TOILETRY PURPOSES
    • A61K9/00Medicinal preparations characterised by special physical form
    • A61K9/0012Galenical forms characterised by the site of application
    • A61K9/0053Mouth and digestive tract, i.e. intraoral and peroral administration
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P1/00Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system
    • A61P1/16Drugs for disorders of the alimentary tract or the digestive system for liver or gallbladder disorders, e.g. hepatoprotective agents, cholagogues, litholytics
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P13/00Drugs for disorders of the urinary system
    • A61P13/12Drugs for disorders of the urinary system of the kidneys
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01JCHEMICAL OR PHYSICAL PROCESSES, e.g. CATALYSIS OR COLLOID CHEMISTRY; THEIR RELEVANT APPARATUS
    • B01J20/00Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof
    • B01J20/02Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material
    • B01J20/20Solid sorbent compositions or filter aid compositions; Sorbents for chromatography; Processes for preparing, regenerating or reactivating thereof comprising inorganic material comprising free carbon; comprising carbon obtained by carbonising processes
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01BNON-METALLIC ELEMENTS; COMPOUNDS THEREOF; METALLOIDS OR COMPOUNDS THEREOF NOT COVERED BY SUBCLASS C01C
    • C01B32/00Carbon; Compounds thereof
    • C01B32/05Preparation or purification of carbon not covered by groups C01B32/15, C01B32/20, C01B32/25, C01B32/30

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Natural Medicines & Medicinal Plants (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mycology (AREA)
  • Microbiology (AREA)
  • Medical Informatics (AREA)
  • Botany (AREA)
  • Biotechnology (AREA)
  • Alternative & Traditional Medicine (AREA)
  • Analytical Chemistry (AREA)
  • Bioinformatics & Cheminformatics (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Nutrition Science (AREA)
  • Physiology (AREA)
  • Urology & Nephrology (AREA)
  • Gastroenterology & Hepatology (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Medicines Containing Plant Substances (AREA)

Abstract

【課題】消化器系内の有害物質を吸着して除去するために古くから用いられてきた活性炭(たとえば薬用炭)には、便秘を引き起こすという欠点があり、この欠点を抑えることが出来るとされる、石油系炭化水素から製造された球形吸着炭の製造のためには複雑な製造工程が必要となる。【解決手段】綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする経口吸着剤、腎疾患治療または予防剤および肝疾患治療または予防剤により上記課題は解決する。また、捩れた中空リボン状の構造を有する繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする経口吸着剤、腎疾患治療または予防剤および肝疾患治療または予防剤により上記課題は解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、炭素質物質を含有する経口吸着剤に関する。特に、腎疾患治療剤または予防剤および肝疾患治療剤または予防剤として有効な経口吸着剤に関する。
生活習慣病等、様々な原因で腎機能や肝機能に障害を受けた患者は、体内に有害物質が蓄積して様々な病気を発症することがある。
たとえば慢性腎不全患者は、血清中のインドキシル硫酸濃度が正常者の約60倍に増加する場合があることが知られている(非特許文献1)。
慢性腎不全患者の血清中インドキシル硫酸濃度が上昇する理由は以下の通りである。
タンパク質由来のトリプトファンの一部は、消化器内(腸管)において大腸菌などによってインドールに代謝されて吸収される。次に肝臓においてインドールからインドキシル硫酸が生成される。インドキシル硫酸は腎臓により排泄されるが、慢性腎不全患者ではこの排泄経路が正常に働かないために、インドキシル硫酸が血中に蓄積される。
このような有害物質を体内から除去する手段として血液透析が普及しているが、専門技術者と特殊な装置を必要とし、患者の体力的、精神的、経済的、時間的負担が大きい等の欠点がある。
そこで、これら欠点を有さない手段として、腎臓や肝臓の機能障害を治療する、あるいは予防することができる経口吸着剤が開発されている。
たとえば経口吸着剤AST−120(商品名クレメジン)の投与により血清中のインドキシル硫酸が低減し、結果として腎不全の進行を遅延する効果が見出された。
すなわち、多数の臨床試験報告において、慢性腎不全患者へ投与すると人工透析への導入期間が明らかに延長され、腎不全患者に見られる血清中のクレアチニン濃度が改善傾向を示すことが知られている(非特許文献2、3)。
上記のAST−120は石油系炭化水素から製造された球形吸着炭であるが、そもそも消化器系内の有害物質を吸着して除去するために活性炭(たとえば日本薬局方記載の薬用炭)を服用することが古くから知られている。
たとえば特許文献1には「赤痢、コレラ、腸チフス、食中毒等の細菌性感染症、消化不良、腸の張り、慢性胃炎、てんかん、めまい、萎黄病、炭疽病等」および「薬物、毒物等の摂取に際しても」活性炭服用の効果があると記されている。
しかし、従来用いられてきた活性炭には、副作用として便秘が起きること(便秘性副作用)が知られている。
たとえば特許文献2には「体内にある毒物、有害物を除去するのに非常に役立っている活性炭の大きな欠点は、経口投与すると便秘を起こすので必ず下剤も一緒に投与しなければならない」と記され、解決策として「植物を原料として作られた活性炭にキトサンを添加して便秘を防止すること」が開示されている。
これに対して、AST−120や特許文献1などに記載の球形炭素質物質は、この便秘性副作用を抑制できるとされている。
すなわち、特定形状の炭素質物質であれば便秘性副作用を起こしにくいと考えられており、その条件は特許文献1によると直径0.05〜2mm、好ましくは0.2〜1.0mmの球形である。
特公昭62−7169号公報 特開2002−20297号公報 特開平10−121337号公報 特開2002−219357号公報
日腎会誌,第XXXII巻第6号(1990)第65−71頁 「慢性腎不全に対するクレメジンの透析導入遅延効果〜投与時期の検討」;日本透析医学学会雑誌Vol.37 8−33,2004上田陽彦,柴原伸久,他 「糖尿病性腎不全に対するAST−120の効果」;Progress in Medicine Vol.18 No.3 483−487 1998,和田成雄,松室克義
しかしながら、活性炭と共に下剤を服用するという従来方式は、慢性腎不全患者等の長期に渡る服用を必要とする患者にとっては非常に負担が大きいものであり、キトサン等の同時服用についても、服用する薬品量が増す(特許文献2を例にすれば活性炭と同重量のキトサンを服用する必要がある)ことになり、これも好ましいことではない。
また、特許文献1などに記載の球形炭素質物質は、上記特定形状を実現するために石油系炭化水素(石油ピッチやフェノール樹脂など)を原料とし、これを小型粒形とした後に炭化および賦活を行うといった、複雑かつ精密な製造工程により製造する必要があった。
上述した課題を解決するために、本発明の経口吸着剤の第一は、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする。
また、本発明の経口吸着剤の第二は、捩れた中空リボン状の構造を有する繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする。
本発明によれば、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質または捩れた中空リボン状の構造を有する繊維状炭素質物質を用いると、便秘性副作用を抑制した経口吸着剤が製造できるという効果を奏する。すなわち、従来の活性炭が有している便秘性副作用に対し、下剤の同時投与やキトサン等の添加、または所定の直径を有する球形とするための複雑な製造工程を経る必要がない経口吸着剤が製造できるという効果を奏する。
実施例2における経口吸着剤の服用結果を示す、クレアチニン濃度のグラフ 実施例1における繊維状炭素質物質の電子顕微鏡写真 実施例1における繊維状炭素質物質の電子顕微鏡写真 綿繊維の構造を示す概略図
本発明者らは鋭意検討の結果、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質が便秘性副作用を抑制した経口吸着剤として有効であることを見出した。
ここで、天然物である綿繊維を加工してなる炭化物自体は公知の物質である。たとえば特許文献3には「繊維の長さ20mm以下の綿花及び/または綿花を主体とした繊維群を、炭化したことを特徴とする炭素繊維」が開示されており、特許文献4には「木綿を焼成して得た炭化綿」が開示されている。
しかしながら、それらの用途として記載されているのは、特許文献3においては「着色排水や有機物濃度の高い工場排水に接触させると、脱色やBODの低減、又有害な気体の除去等に効果が認められる」であり、特許文献4においては「有害なガス、液体、微生物、臭気等を吸着除去する手段」である。
すなわち、本発明者らの知る限りにおいて、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質を経口吸着剤として用いることはこれまで提案されておらず、ましてや綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質が腎疾患治療または予防剤および肝疾患治療または予防剤としての効果が期待できること、さらには綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質が従来必要と考えられてきた特定形状を有さないにも拘らず、便秘性副作用を抑制した経口吸着剤となることについては、これまで提案も示唆もされたことはない。
以下、本発明に用いる繊維状炭素質物質について説明する。
本発明に用いる繊維状炭素質物質の原料である綿繊維は、ワタの種子(種子が弾けたものを綿花という)から取れる繊維のことで、服用に適した純度を保っていれば、種類や形状は特に限定されない。すなわち、綿は世界各地で栽培されており、アジア綿・インドデシ綿・パキスタンデシ綿・アプランド綿・アメリカ綿・旧ソ連綿・オーストラリア綿・中国綿・シーアイランド綿(海島綿)・エジプト綿・ペルー綿・インド綿・スーダン綿・スーピマ綿などが知られている。形状としては綿花そのもの、あるいは塊状の繊維(たとえば医療脱脂綿)であっても良いし、それらから不織布や綿布等に加工されていても良い。
<繊維状炭素質物質の製造について>
本発明に用いる繊維状炭素物質は、炭化工程と粉砕工程という、極めて簡単な工程により製造される。
<炭化工程>
本発明に用いる繊維状炭素質物質は、綿繊維を不活性ガス雰囲気で加熱して炭化することで製造するが、この炭化条件に特に限定はない。ただし興味深いことに、綿繊維を炭化して吸着に用いる従来法に比べ、高温で炭化しても良好な経口吸着剤が製造可能である。
たとえば特許文献3には、その炭化の最高温度は700℃以下が好ましいと記され、特許文献4には「木綿を200〜500℃で加熱焼成する」と記されている。
もちろん本発明に用いる繊維状炭素質物質も、従来通りの温度で炭化して製造してもよいが、それ以上の温度、たとえば最高温度1000℃以上1600℃以下で炭化して製造した繊維状炭素質物質を含有する経口吸着剤が血清中のクレアチニン濃度低下を導くこと、すなわち腎疾患や肝疾患の治療または予防剤として有効に使用できることが確認できている。
また、本発明に用いる繊維状炭素質物質は、活性炭製造において通常行われる賦活工程を行わなくとも腎疾患や肝疾患の治療または予防剤として有効な経口吸着剤を製造できることが確認できている。
なお、賦活工程とは、炭化工程後の炭化物を水蒸気や二酸化炭素等のガス雰囲気中で、高温(600〜1200℃)で一定時間加熱する工程をいう。
<粉砕工程>
本発明に用いる繊維状炭素質物質は、服用に適した繊維長になるように粉砕して使用される。
粉砕は機械式粉砕機(ボールミルやブレードミル等)を用いても、気流式粉砕機(ジェットミル等)を用いてもよい。なお、粉砕工程は通常炭化工程後に行われるが、原料である綿繊維を粉砕後に炭化しても構わない。
粉砕後の繊維長としては、服用に適したサイズならば特に問題はないが、篩や気流式分級装置を用いて、繊維長分布を揃えておいても構わない。繊維長分布は、通常10μm以上2mm以下、好ましくは50μm以上1mm以下である。
<繊維状炭素質物質の形状について>
綿繊維は細長く、捩れた中空リボン状をしており、外側からクチクラ層、第1セルロース層、第2セルロース層、ルーメンという三次元の層構造を有している(図3:「お休み処「常磐晒(ときわさらし)」木綿の店 瀧田」ホームページより抜粋)。
綿繊維を加熱するとクチクラ層は焼失するが、セルロース層とルーメンはほぼ相似形を維持して炭化されるので、炭化物である炭素質物質は捩れた中空リボン状の三次元層構造を有すると考えられる。
図2(a)、図2(b)に本発明の経口吸着剤の原料である、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質の電子顕微鏡写真を示す(実施例参照)。三次元層構造が明確でない部分もあるが、捻じれた中空リボン状の構造が確認できる。なお、本測定はFEI社製Versa 3DHiVacにて行った。
本発明に用いる繊維状炭素質物質が、便秘性副作用を抑制する機序については、必ずしも明確ではない。しかしながら本発明者らは、綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質が有する形状が、その理由の1つであると考えている。
<経口吸着剤の製造について>
本発明に用いる繊維状炭素質物質は、粉砕後の状態でそのまま水等と共に服用してもよいが、通常は錠剤やカプセルに加工して服用する。
加工の際に、服用しやすくするための成形剤や甘味料(たとえば還元麦芽糖であり、これは成形剤を兼ねる場合がある)等を加えてもよいし、繊維状炭素質物質の吸着能を阻害しないと考えられる限り、食品添加物(たとえばビタミン、ミネラル)等を加えても構わない。
以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明する。
<実施例1:繊維状炭素質物質の製造>
着色されていない市販の綿布を黒鉛坩堝に入れ、アルゴン雰囲気下において最高温度1400℃まで加熱することにより、炭化処理を行った。
得られた炭化物をメノウ乳鉢で約1分間粉砕した。
図2(a)および図2(b)に、本実施例における繊維状炭素質物質の電子顕微鏡写真の一例を示す。これら電子顕微鏡写真から得られた繊維状炭素質物質の直径は1μm以上10μm以下であり、繊維長は10μm以上2mm以下である。
また、全細孔容積は6.27×10−2mL/g、BET比表面積は1.10m/g、平均細孔直径は3.80nmであった(なお、全細孔容積とBET比表面積は日本ベル社製Belsorp miniIIを用いて測定、平均細孔直径はこれらの値から算出した)。
<実施例2 経口吸着剤の効果>
図3に、本発明における経口吸着剤の服用結果を示す。
服用者はいわゆる慢性腎臓病予備群(CKD)5人と、糖尿病予備群(DM)6人の、計11人である。
上記11人に実施例1で製造した繊維状炭素質物質を、3ヶ月の間、1日当たり3g服用させ、血清中のクレアチニン濃度の経過を見たところ、図1に示すように11人全員のクレアチニン濃度の低下が見られ、本発明における経口吸着剤が慢性腎臓病の症状緩和に効果があることが分かった。すなわち、腎不全の進行を遅延する効果および人工透析への導入期間延長の効果などが期待できる。
ここで、上記11人中、便秘の症状を訴えたものは1人も居なかった。
ただし、図1における縦軸(血清中クレアチニン濃度)は、上記11人の投与前の血清中クレアチニン濃度の平均を1として規格化したものである。
本発明の経口吸着剤は、従来の薬用炭と同じく胃腸疾患や薬物中毒に対する治療あるいは改善効果が期待できる。
また、本発明の経口吸着剤は、腎疾患の治療用又は予防用経口吸着剤として用いるか、あるいは、肝疾患の治療用又は予防用経口吸着剤として用いることができる。
1 クチクラ層
2 第1セルロース層
3 第2セルロース層
4 ルーメン

Claims (10)

  1. 綿繊維を炭化した繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする経口吸着剤。
  2. 捩れた中空リボン状の構造を有する繊維状炭素質物質を含有することを特徴とする経口吸着剤。
  3. 該繊維状炭素質物質の直径が1μm以上10μm以下である、請求項1または請求項2に記載の経口吸着剤。
  4. 該繊維状炭素質物質のBET法による比表面積が1m/g以上500m/g以下である、請求項1から請求項3のいずれかに記載の経口吸着剤。
  5. 該繊維状炭素質物質の繊維長が10μm以上2mm以下である、請求項1から請求項4のいずれかに記載の経口吸着剤。
  6. 綿繊維の炭化の最高温度を、1000℃以上1600℃以下とすることを特徴とする、請求項1から請求項5のいずれかに記載の経口吸着剤に使用する繊維状炭素質物質の製造方法。
  7. 請求項1から5のいずれかに記載の経口吸着剤を有効成分とする腎疾患治療剤。
  8. 請求項1から5のいずれかに記載の経口吸着剤を有効成分とする腎疾患予防剤。
  9. 請求項1から5のいずれかに記載の経口吸着剤を有効成分とする肝疾患治療剤。
  10. 請求項1から5のいずれかに記載の経口吸着剤を有効成分とする肝疾患予防剤。
JP2016549699A 2014-09-24 2014-09-24 経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法 Pending JPWO2016046910A1 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2014/075235 WO2016046910A1 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2016046910A1 true JPWO2016046910A1 (ja) 2017-06-22

Family

ID=55580472

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016549699A Pending JPWO2016046910A1 (ja) 2014-09-24 2014-09-24 経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法

Country Status (4)

Country Link
US (1) US20170290856A1 (ja)
EP (1) EP3202412A1 (ja)
JP (1) JPWO2016046910A1 (ja)
WO (1) WO2016046910A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10121337A (ja) * 1996-10-17 1998-05-12 Kakui Kk 炭素繊維及びその製造方法
JP2002219357A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Yoichi Kadokami 炭化綿及びその製造方法
JP2004051909A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Yoichi Kadokami 炭化綿、圧電素子、圧力センサー、温度センサー、ガス吸蔵材料、ガスセンサー、シート状発熱体、電磁波遮蔽材、帯電防止用材及び炭化綿の製造方法
WO2006043385A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Akamatsu Kougyou Co., Ltd. 炭素系素材の製造方法
WO2013051680A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 帝人ファーマ株式会社 経口投与用吸着剤

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH10121337A (ja) * 1996-10-17 1998-05-12 Kakui Kk 炭素繊維及びその製造方法
JP2002219357A (ja) * 2001-01-29 2002-08-06 Yoichi Kadokami 炭化綿及びその製造方法
JP2004051909A (ja) * 2002-07-24 2004-02-19 Yoichi Kadokami 炭化綿、圧電素子、圧力センサー、温度センサー、ガス吸蔵材料、ガスセンサー、シート状発熱体、電磁波遮蔽材、帯電防止用材及び炭化綿の製造方法
WO2006043385A1 (ja) * 2004-10-19 2006-04-27 Akamatsu Kougyou Co., Ltd. 炭素系素材の製造方法
WO2013051680A1 (ja) * 2011-10-07 2013-04-11 帝人ファーマ株式会社 経口投与用吸着剤

Also Published As

Publication number Publication date
WO2016046910A1 (ja) 2016-03-31
EP3202412A1 (en) 2017-08-09
US20170290856A1 (en) 2017-10-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5781164B2 (ja) 経口投与用吸着剤
TWI507200B (zh) Pharmaceutical adsorbent and method for producing the same
JP5352378B2 (ja) 吸着特性に優れた経口投与用吸着剤
JP4666467B2 (ja) 活性炭及びその製造方法並びに腎肝疾患治療薬
JP2006131461A (ja) 活性炭及びその製造方法並びに腎疾患治療薬
JPH1129485A (ja) 抗肥満剤
JP5765649B2 (ja) 吸着炭及び吸着剤
WO2016046910A1 (ja) 経口吸着剤および経口吸着剤の製造方法
JP6637573B2 (ja) 吸着剤の製造方法
JP5985027B2 (ja) 経口投与用医薬用吸着剤の製造方法
CN106029218B (zh) 强度增加的口服型医药用吸附剂
JP2021161100A (ja) 経口投与用錠剤型吸着剤
JP2024040422A (ja) 経口投与用錠剤型吸着剤
TWM473840U (zh) 用於抑制腸胃道細菌感染的組成物結構

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170313

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20170822

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20170927

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20181019