JP4666467B2 - 活性炭及びその製造方法並びに腎肝疾患治療薬 - Google Patents

活性炭及びその製造方法並びに腎肝疾患治療薬 Download PDF

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Description

本発明は、腎肝疾患の治療薬としての経口投与用吸着剤に用いられる活性炭及びその製造方法並びに該活性炭を含有する腎肝疾患治療薬に関する。
慢性腎不全による透析患者数は年々増加し2003年末では約23万人であった。更に近年、糖尿病による合併症で腎不全になる割合が高まり、透析患者数はますます増加する傾向である。一方、透析導入に至った場合、費用面では年間一人当り500万円の医療費増加になる。このため国の財政面からも、透析患者数の増加は大きな問題となっている。現在、低蛋白質食事療法、血圧調整等、様々な治療が行われ、慢性腎不全の進行を抑制し、透析導入を遅延する試みがなされている。
腎不全による尿毒症症状の進行で、人工透析導入に至るが、この腎不全病態での生体障害因子をuremic toxinと定義づけ、近年このuremic toxinの生体作用機構に関わる様々な医療研究がなされている。しかしながら、uremic toxinは複雑であり、多種類の物質が関与して毒性を示している場合が多く、断定することが困難とされている。このようななかで、丹羽ら(「尿毒症物質研究の現況‘98 第43回日本透析医学会カレントコンセプトより」;日本透析医学会雑誌 Vol31.No.12 1423−1429)、「腎不全の進行とインドキシル硫酸」;Annual Review 腎臓 Vol 2001 136−141)は、インドキシル硫酸がこのuremic toxinの一つであることを明らかにし、さらに経口吸着剤AST−120(商品名;クレメジン)の投与が血清中のインドキシル硫酸を低減することを見出し、結果として腎不全の進行を遅延する効果が期待された。丹羽らによれば、食事蛋白由来の一部が腸管において大腸菌などによってインドールに代謝され、その後腸管より体内に吸収される。さらにインドールは肝臓において硫酸抱合され、インドキシル硫酸が生成され、腎臓で排泄される。腎不全ではこの排泄経路が絶たれるために、結果として血中に蓄積する。経口投与されたAST−120は腸管内でインドキシル硫酸の前駆体であるインドールを吸着し、腸によるインドールの吸収を抑制して、肝臓によるインドキシル硫酸の生成が抑制され、インドキシル硫酸の血中濃度が低下する。
実際、多数の臨床試験報告において、慢性腎不全患者へ投与することで人工透析への導入期間が明らかに延長され、腎不全患者に見られる血中のクレアチニンクリアランスが改善傾向を示している。(「慢性腎不全に対するクレメジンの透析導入遅延効果〜投与時期の検討」;日本透析医学学会雑誌Vol.37 8−33,2004,上田陽彦,柴原伸久,他、「糖尿病性腎不全に対するAST−120の効果」;Progress in Medicine Vol.18 No.3 483−487 1998,和田成雄,松室克義)
また、該経口吸着剤(AST−120)の特徴としては、αアミラーゼ等の酵素類や生体に有用な物質を極力吸着しないことである。例えば、古くから解毒剤としている薬用炭では、インドールの吸着性能を有するが、αアミラーゼ等の酵素類及び分子量1万以上の高分子物質でも容易に吸着するため、常用としては服用することは困難であった。一方、AST−120は、「クレメジンカプセル200の薬物相互作用に関する検討」(基礎と臨床Vol.28 No.10 2873−288)によれば、従来にない特殊な製造方法により、αアミラーゼ等の酵素類や生体に有用な物質を極力吸着しないように調整された吸着剤である。
他の経口投与用の吸着剤としては、特開2002−308785号公報に、石油ピッチ又は石炭ピッチを原料に用いて製造される多孔性の炭素質物質が開示されている。
また、特開2004−244414号公報には、球状フェノール樹脂を炭化、賦活することにより得られた活性炭であって、比表面積800〜2000m/g、細孔容積0.2〜1.0ml/g、充填密度0.5〜0.75g/ml、平均細孔直径1.7〜2.0nm、細孔直径1.0nm以下の細孔の総細孔容積が全細孔容積の55%以上、細孔直径20〜1000nmの細孔の総細孔容積が0.04ml/g以下、最大粒子径が425μm以下、平均粒子径が350μm以下である球状の活性炭からなることを特徴とする医薬用吸着剤が開示されている。
「尿毒症物質研究の現況‘98第43回日本透析医学会カレントコンセプトより」;日本透析医学会雑誌Vol31.No.12 1423−1429) 「腎不全の進行とインドキシル硫酸」;Annual Review腎臓Vol 2001 136−141 特開2002−308785号公報 「クレメジンカプセル200の薬物相互作用に関する検討;基礎と臨床Vol.28 No.10 2873−288 特開2004−244414号公報
AST−120を経口投与する場合、実際に効果が期待できる服用量は、臨床試験の結果から、1日に6g以上である。その場合、例えば、通常カプセルで服用するには、1日に30カプセル以上飲用せねばならない。ところが、慢性腎不全による飲料水量の制限があるため、効果が期待できる量服用することはかなり困難であった。「クレメジン服用に関する検討」(文献病院薬学;Vol.24 No.6 723−728,朝倉 他)では、水分の制限があるものの、服用患者の90%で服用量が多いと答えていた。
また、特開2002−308785号公報に記載されている多孔性の炭素質物質も、特開2004−244414号公報に記載されている球状の活性炭も、AST−120と同様、十分な効果を得るためには、服用量を多くしなければならなかった。
そのため、経口投与用吸着剤用として、服用量が少なくても効果が期待できる活性炭、すなわち、単位体積当りのインドールの吸着量が多い活性炭が望まれている。
従って、本発明の課題は、単位体積当りのインドールの吸着量が多く、且つ単位体積当りの酵素等の有用物質の吸着量が少ない活性炭及びその製造方法、並びに腎肝疾患患者の治療薬の服用量を少なくできる腎肝疾患治療薬を提供することにある。
本発明者らは、上記従来技術における課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、(1)インドールの吸着性能と、細孔半径及び細孔容積の関係を検討したところ、特定の細孔、すなわち、細孔半径が0.6nm以下の細孔が、インドールの吸着に効果的に関与すること、(2)乾燥密度が特定の範囲にあるイオン交換樹脂等又は該イオン交換樹脂等の熱処理物を、炭化、賦活して得られる活性炭は、従来のフェノール樹脂、石油ピッチ、石炭ピッチ等を原料にして得られる活性炭に比べ、インドールの吸着性能が高くなること、(3)乾燥密度が特定の範囲にあるイオン交換樹脂等又は該イオン交換樹脂等の熱処理物の炭化物は、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易いこと、(4)乾燥密度が特定の範囲にあるイオン交換樹脂等又は該イオン交換樹脂等の熱処理物を原料に用いて、活性炭を製造する際に、細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積を特定の範囲にすることにより、活性炭の充填密度及びインドールの吸着性能を高くすることができること、(5)これらのことから、活性炭の単位体積当りのインドールの吸着量を多くできること等を見出し、本発明を完成させるに至った。
すなわち、本発明(1)は、乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlである活性炭を提供するものである。
また、本発明(2)は、乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlである活性炭を提供するものである。
また、本発明(3)は、経口投与用吸着剤として用いられる前記本発明(1)又は(2)いずれか記載の活性炭を提供するものである。
また、本発明(4)は、乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を、不活性ガス雰囲気下で炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活工程を有する活性炭の製造方法を提供するものである。
また、本発明(5)は、乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を、不活性ガス雰囲気下で炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活工程を有する活性炭の製造方法を提供するものである。
また、本発明(6)は、前記本発明(1)〜(3)いずれか記載の活性炭を含有する腎肝疾患治療薬を提供するものである。
本発明の活性炭は、単位体積当りのインドールの吸着量が多いので、服用量が少なくても、優れたインドール吸着効果を有し、且つ単位体積当りの酵素等の有用物質の吸着量が少ないので、経口投与用吸着剤用の活性炭として優れた効果を有する。また、本発明の活性炭の製造方法によれば、単位体積当りのインドールの吸着量が多く、且つ単位体積当りの酵素等の有用物質の吸着量が少ない活性炭を製造することができる。また、本発明の腎肝疾患治療薬によれば、腎肝疾患患者の治療薬の服用量を少なくできる。
本発明の第一の形態の活性炭は、乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlである。また、本発明の第二の形態の活性炭は、乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlである。
すなわち、本発明の第一の形態の活性炭は、乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物(以下、総称してイオン交換樹脂等(a)とも記載する。)を、原料に用いて製造される活性炭であり、本発明の第二の形態の活性炭は、乾燥密度が0.3〜1.0のジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物(以下、総称してジビニルベンゼン共重合体等(b)とも記載する。)を、原料に用いて製造される活性炭である。
本発明の第一の形態の活性炭に係るイオン交換樹脂としては、特に制限されず、陽イオン交換樹脂又は陰イオン交換樹脂のいずれであってもよい。該陽イオン交換樹脂は、強酸性陽イオン交換樹脂又は弱酸性陽イオン交換樹脂のいずれでもよく、導入されているイオン交換基としては、例えば、スルホン酸基、カルボン酸基が挙げられ、また、該陰イオン交換樹脂は、強塩基性陰イオン交換樹脂又は弱塩基性陰イオン交換樹脂のいずれでもよく、導入されているイオン交換基としては、例えば、第四級アンモニウム塩基、第一級、第二級又は第三級アミノ基が挙げられる。これらのうち、陽イオン交換樹脂が、該賦活処理中に、活性炭の形状が壊れ難い点で好ましく、スルホン酸基が導入されている強酸性陽イオン交換樹脂が、特に好ましい。
該イオン交換樹脂のイオン交換基が導入されている樹脂は、ジビニルベンゼン(c)と、スチレン、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる1種又は2種以上(d)との共重合体である。
該イオン交換樹脂の乾燥密度は、0.56〜1.0g/ml、好ましくは0.6〜1.0g/ml、特に好ましくは0.7〜1.0g/ml、より好ましくは0.78〜1.0g/ml、更に好ましくは0.8〜1.0g/mlである。該イオン交換樹脂の乾燥密度が、上記範囲にあることにより、充填密度が高い活性炭が得られるので、活性炭の単位体積当りのインドールの吸着量が多くなる。なお、本発明において乾燥密度とは、該イオン交換樹脂を再生形に調製した後、110℃±5℃の恒温乾燥機中で、16〜24時間加熱した後の該イオン交換樹脂の充填密度を指す。
また、該イオン交換樹脂のイオン交換容量は、特に制限されないが、強酸性陽イオン交換樹脂ではNa形の時に、弱酸性陽イオン交換樹脂ではH形の時に、陰イオン交換樹脂ではCl形の時に、好ましくは0.4〜5.0mg当量/ml(湿潤樹脂)、特に好ましくは1.0〜2.5mg当量/ml(湿潤樹脂)である。
該イオン交換樹脂の平均粒径は、特に制限されないが、好ましくは0.1〜1.2mm、特に好ましくは0.2〜0.8mmである。該イオン交換樹脂の平均粒径が、0.1mm未満だと、活性炭の平均粒径が小さくなり過ぎて、消化管での移動速度が遅くなるため、活性炭が消化管内に滞留し易くなり、また、1.2mmを超えると、活性炭のインドールの吸収速度が遅くなるか、若しくはインドールが活性炭内部の細孔に吸着され難くなるので、単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなり、又は活性炭の服用時に、ざらつき感を感じ易くなる。
また、該イオン交換樹脂中、原料由来による活性炭の細孔半径を考慮すると、細孔半径が3nmを超える細孔の細孔容積は、好ましくは0.5ml/g以下、特に好ましくは0.03〜0.2ml/gである。
本発明の第一の形態の活性炭に係るイオン交換樹脂の熱処理物は、該イオン交換樹脂を、酸素含有ガス雰囲気下で熱処理することにより得られる。該酸素含有ガス中の酸素ガスの含有量は、0.5〜100体積%、好ましくは3〜22体積%である。また、該熱処理の温度は、200〜400℃である。該熱処理を行うことにより、該イオン交換樹脂が酸化物となり、該イオン交換樹脂中に強固な結合が形成される。従って、該炭化処理に用いる原料が、該イオン交換樹脂の熱処理物であることが、該賦活処理中に、活性炭の形状が壊れ難い点で好ましい。また、該熱処理の時間は、特に制限されないが、好ましくは1〜5時間である。
本発明の第二の形態の活性炭に係るジビニルベンゼン共重合体は、ジビニルベンゼン(c)と、スチレン、アクリル酸エステル及びメタクリル酸エステルから選ばれる1種又は2種以上(d)との共重合体である。
該ジビニルベンゼン共重合体の乾燥密度は、0.3〜1.0g/ml、好ましくは0.32〜1.0g/ml、特に好ましくは0.35〜1.0g/ml、より好ましくは0.40〜1.0g/ml、更に好ましくは0.42〜1.0g/mlである。該ジビニルベンゼン共重合体の乾燥密度が、上記範囲にあることにより、充填密度が高い活性炭が得られるので、活性炭の単位体積当りのインドールの吸着量が多くなる。
また、該ジビニルベンゼン共重合体の平均粒径は、特に制限されないが、好ましくは0.2〜1.5mm、特に好ましくは0.2〜0.5mmである。該ジビニルベンゼン共重合体の平均粒径が、0.2mm未満だと、活性炭の平均粒径が小さくなり過ぎて、消化管での移動速度が遅くなるため、活性炭が消化管内に滞留し易くなり、また、1.5mmを超えると、活性炭のインドールの吸収速度が遅くなるか、若しくはインドールが活性炭内部の細孔に吸着され難くなるので、単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなり、又は活性炭の服用時に、ざらつき感を感じ易くなる。
また、該ジビニルベンゼン共重合体中、原料由来による活性炭の細孔半径を考慮すると、細孔半径が3nmを超える細孔の細孔容積は、好ましくは1ml/g以下、特に好ましくは0.2〜0.8ml/gである。
本発明の第二の形態に係るジビニルベンゼン共重合体の熱処理物は、該イオン交換樹脂に代えて、該ジビニルベンゼン共重合体とする以外は、該イオン交換樹脂を熱処理して、該イオン交換樹脂の熱処理物を得る方法と同様の方法で得られる。
そして、本発明の第一の形態の活性炭は、該イオン交換樹脂等(a)を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られる。また、本発明の第二の形態の活性炭は、該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られる。
本発明の第一の形態の活性炭に係る炭化処理は、不活性ガス雰囲気下で、該イオン交換樹脂等(a)を炭化し、炭化物を得る処理である。また、本発明の第二の形態の活性炭に係る炭化処理は、不活性ガス雰囲気下で、該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を炭化し、炭化物を得る処理である。そして、本発明の第二の形態の活性炭に係る炭化処理は、炭化処理するものが、本発明の第一の形態の活性炭では該イオン交換樹脂等(a)であるのに対し、本発明の第二の形態の活性炭では該ジビニルベンゼン共重合体等(b)であること以外は、本発明の第一の形態の活性炭に係る炭化処理と同様であるので、その説明を省略する。
本発明の第一の形態の活性炭に係る炭化処理において、該イオン交換樹脂等(a)を炭化する方法としては、特に制限されない。該炭化処理に係る不活性ガスとしては、特に制限されないが、例えば、窒素ガス、ヘリウムガス、アルゴンガス等が挙げられる。これらのうち、窒素ガスが、安価な点で好ましい。
該炭化処理を行う際の処理温度は、300〜1000℃、好ましくは300〜800℃である。該処理温度が、300℃未満だと、炭化が起こり難く、また、1000℃以上だと炭化物が分解し易い。また、該炭化処理を行う際の処理時間は、1時間以上、好ましくは2〜5時間である。
そして、該炭化処理を行うことにより、炭素構造が形成され、炭化物が得られる。
本発明の第一の形態の活性炭に係る賦活処理は、本発明の第一の形態の活性炭に係る炭化処理により得られる炭化物を賦活し、活性炭を得る処理である。また、本発明の第二の形態の活性炭に係る賦活処理は、本発明の第二の形態に係る炭化処理により得られる炭化物を賦活し、活性炭を得る処理である。そして、本発明の第二の形態の活性炭に係る賦活処理は、賦活処理するものが、第一の形態の活性炭では、該イオン交換樹脂等(a)を炭化処理して得られる炭化物であるのに対し、本発明の第二の形態の活性炭では、該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を炭化処理して得られる炭化物であること以外は、本発明の第一の形態の活性炭に係る賦活処理と同様であるので、その説明を省略する。
本発明の第一の形態の活性炭に係る賦活処理において、本発明の第一の形態の活性炭に係る炭化処理で得られる炭化物を賦活する方法としては、特に制限されず、公知のいかなる方法も用いることができる。例えば、該賦活処理を行う方法としては、(i)該炭化物を、水蒸気により賦活する方法、(ii)該炭化物を、炭酸ガスにより賦活する方法、(iii)該炭化物を、水蒸気により賦活して、水蒸気賦活物(A)を得、次いで、該水蒸気賦活物(A)を、炭酸ガスにより賦活する方法が挙げられる。該(i)及び(ii)の賦活方法は、一段階の操作により賦活を行う方法であり、一方、該(iii)の賦活方法は、二段階の操作により賦活を行う方法である。
該賦活処理に係る該(i)の方法において、該炭化物を水蒸気により賦活する方法としては、特に制限されず、公知のいかなる方法も用いることができる。
該(i)の方法において、該炭化物を水蒸気により賦活する際の賦活温度は、特に制限されないが、通常、750〜1200℃であり、該賦活温度を、750〜890℃とすることが、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易くなる点で好ましく、特に好ましくは830〜870℃である。該水蒸気により賦活する際の賦活温度が、750℃未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、1200℃を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が多数生成するため、活性炭にαアミラーゼ等の有用成分が吸着され易くなる。
また、該(i)の方法において、該炭化物を水蒸気により賦活する際の賦活時間は、特に制限されないが、通常、1〜12時間である。該処理時間が、1時間未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、12時間を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が生成し易くなるとともに、工業的に非効率になる。
該(i)の方法において、特に、該賦活温度を750〜890℃とし、且つ該賦活時間を3.5〜12時間とすることが、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易くなる点で更に好ましい。
該賦活処理に係る該(ii)の方法において、該炭化物を炭酸ガスにより賦活する方法としては、特に制限されず、公知のいかなる方法も用いることができる。
該(ii)の方法において、該炭化物を炭酸ガスにより賦活する際の賦活温度は、特に制限されないが、通常、800〜1200℃であり、該賦活温度を、850〜950℃とすることが、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易くなる点で好ましく、特に好ましくは850〜900℃である。該炭酸ガスにより賦活する際の賦活温度が、800℃未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、1200℃を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が多数生成するため、活性炭にαアミラーゼ等の有用成分が吸着され易くなる。
また、該(ii)の方法において、該炭化物を炭酸ガスにより賦活する際の賦活時間は、特に制限されないが、通常、1〜30時間である。該処理時間が、1時間未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、30時間を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が生成し易くなるとともに、工業的に非効率になる。
該賦活処理に係る該(iii)の方法では、先ず、水蒸気により該炭化物を賦活し、水蒸気賦活物(A)を得る。該炭化物を水蒸気により賦活する際の賦活温度は、特に制限されないが、通常、750〜1200℃であり、該賦活温度を750〜900℃とすることが、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易くなる点で好ましく、830〜870℃が特に好ましい。該水蒸気により賦活する際の賦活温度が、750℃未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、1200℃を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が多数生成するため、活性炭にαアミラーゼ等の有用成分が吸着され易くなる。また、該炭化物を水蒸気により賦活する際の賦活時間は、特に制限されないが、好ましくは1〜6時間、特に好ましくは2〜4時間である。該処理時間が、1時間未満だと該炭化物の賦活が起こり難く、また、6時間を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が多くなり易い。
次いで、該水蒸気賦活物(A)を、炭酸ガスで賦活し、活性炭を得る。該水蒸気賦活物(A)を炭酸ガスで賦活する際の賦活温度は、800〜1200℃、好ましくは850〜950℃である。該賦活温度が、800℃未満だと該水蒸気賦活物(A)の賦活が起こり難く、また、1200℃を超えると細孔半径が10nmを超える細孔が多数生成するため、活性炭にαアミラーゼ等の有用成分が吸着され易くなる。また、該水蒸気賦活物(A)を炭酸ガスにより賦活する際の賦活時間は、特に制限されないが、好ましくは1〜30時間、特に好ましくは5〜20時間である。該賦活時間が、1時間未満だと該水蒸気賦活物(A)の賦活が起こり難く、また、30時間を超えると、該活性炭の充填密度が低くなり易く、且つ長時間を要するので工業的にも非効率である。
また、該(iii)の方法では、水蒸気による一段目の賦活から炭酸ガスによる二段目の賦活に移行するには、雰囲気を水蒸気から炭酸ガスに切替るが、該切替方法としては、特に制限されず、例えば、(iv)炭酸ガスを雰囲気に導入しながら、水蒸気を排出する方法、(v)水蒸気を窒素ガス等の不活性ガスで一旦パージした後、炭酸ガスを導入する方法、(vi)水蒸気ガス雰囲気炉と炭酸ガス雰囲気炉を設け、該炭化物を順に移動させる方法等が挙げられる。
該賦活処理を行うことにより、該炭化物に、細孔が形成され、活性炭が製造される。そして、本発明の第一の形態の活性炭は、該イオン交換樹脂等(a)を、該炭化処理し、次いで、該賦活処理して得られる活性炭のうち、活性炭に関する物性が、特定の範囲にある活性炭である。また、本発明の第二の形態の活性炭は、該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を、該炭化処理し、次いで、該賦活処理して得られる活性炭のうち、活性炭に関する物性が、特定の範囲にある活性炭である。
本発明者らが鋭意検討を行ったところ、インドールの吸着に効果的に関与する細孔の細孔半径は、0.6nm以下であることがわかった。また、乾燥密度が特定の範囲にある該イオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物(該イオン交換樹脂等(a))、あるいは、乾燥密度が特定の範囲にある該ジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物(該ジビニルベンゼン共重合体等(b))を、炭化、賦活して得られる活性炭は、従来のフェノール樹脂、石油ピッチ又は石炭ピッチを、炭化、賦活して得られる活性炭に比べ、インドールの吸着性能が高いことがわかった。また、該イオン交換樹脂等(a)及び該ジビニルベンゼン共重合体等(b)の炭化物は、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易いこともわかった。そこで、更に、該イオン交換樹脂等(a)又は該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を用いて製造される活性炭について、0.6nm以下の細孔の細孔容積と充填密度の関係を、鋭意検討したところ、細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積を、特定の範囲にすることにより、充填密度が高く且つインドールの吸着性能が高い活性炭が得られるので、単位体積当りのインドールの吸着量が多い活性炭を得ることができることを見出した。
また、吸着を極力抑えたい酵素等の有用物質、例えば、アミラーゼは、分子量が100000、分子サイズが15〜25nmであるので、細孔半径が0.6nm以下の細孔は、アミラーゼ等を吸着しない。
本発明の第一の形態の活性炭中の細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積及び本発明の第二の形態の活性炭中の細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積は、0.2〜1.0ml/g、好ましくは0.3〜0.6ml/g、特に好ましくは0.35〜0.5ml/gである。そして、該細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積を、0.2〜1.0ml/gとすることにより、活性炭の単位体積当りのインドールの吸着量が多く且つ充填密度が高くなる。該細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積が、0.2ml/g未満だとインドールが吸着される細孔が少なくなるので、単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなり、また、1.0ml/gを超えると活性炭の充填密度が低くなり過ぎるので、単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなる。なお、該細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積は、該賦活処理の際の賦活温度及び賦活時間により、調節することができる。
また、本発明の第一の形態の活性炭中の細孔半径が2.5〜20nmの細孔の細孔容積及び本発明の第二の形態の活性炭中の細孔半径が2.5〜20nmの細孔の細孔容積は、特に制限されないが、好ましくは0.02ml/g以下、特に好ましくは0.015ml/g以下である。該細孔容積が0.02ml/gを超えると、アミラーゼ等の有用物質の吸着量が多くなり易い。
本発明の第一の形態の活性炭の充填密度及び本発明の第二の形態の活性炭の充填密度は、0.63〜0.85g/ml、好ましくは0.68〜0.85g/ml、特に好ましくは0.7〜0.85g/mlである。該活性炭の充填密度が、0.63g/mlより小さいと単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなる。また、充填密度が0.85を超える活性炭を得ることは困難である。なお、充填密度とは、嵩密度とも呼ばれ、活性炭の重量を、活性炭の見かけ体積、すなわち、内部の細孔も含めた活性炭の体積で除することにより求められる。
本発明の第一の形態の活性炭の平均粒径及び本発明の第二の形態の活性炭の平均粒径は、該活性炭が腸管から吸収されず且つ経口服用に支障がない程度の大きさであれば特に制限されないが、0.05〜1.0mmであることが、インドールの吸収速度が速い点で好ましく、特に好ましくは0.1〜0.5mmである。該活性炭の平均粒径が、0.05mm未満だと消化管での移動速度が遅くなるため、活性炭が消化管内に滞留し易くなり、また、1.0mmを超えるとインドールの吸収速度が遅くなるか、若しくはインドールが活性炭内部の細孔に吸着され難くなるので、単位体積当りのインドールの吸着量が少なくなり、又は活性炭の服用時に、ざらつき感を感じ易くなる。
本発明の第一の形態の活性炭及び本発明の第二の形態の活性炭は、単位体積当りのインドールの吸着量が多いので、服用量が少なくても、優れたインドールの吸着効果を示し、また、単位体積当りの酵素等の有用物質の吸着量が少ない。従って、該活性炭は、経口投与用吸着剤として好適に用いられる。
本発明の第一の形態の活性炭の製造方法は、本発明の第一の形態の活性炭に係るイオン交換樹脂等(a)、すなわち、乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活処理工程を有する。また、本発明の第二の形態の活性炭の製造方法は、本発明の第二の形態の活性炭に係るジビニルベンゼン共重合体等(b)、すなわち、乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活処理工程を有する。そして、本発明の第二の形態の活性炭の製造方法に係る炭化処理工程及び賦活処理工程は、該炭化処理工程で炭化処理するものが、本発明の第一の形態の活性炭の製造方法では、該イオン交換樹脂等(a)であるのに対し、本発明の第二の形態の活性炭の製造方法では、該ジビニルベンゼン共重合体等(b)であること以外は、本発明の第一の形態の活性炭の製造方法に係る炭化処理工程及び賦活処理工程と同様であるので、その説明を省略する。
本発明の第一の形態の活性炭の製造方法に係るイオン交換樹脂等(a)、炭化処理及び賦活処理は、本発明の第一の形態の活性炭に係るイオン交換樹脂等(a)、炭化処理及び賦活処理と同様である。また、本発明の第二の形態の活性炭の製造方法に係るジビニルベンゼン共重合体等(b)は、本発明の第二の形態の活性炭に係るジビニルベンゼン共重合体等(b)と同様である。
本発明の第一の形態の活性炭及び本発明の第二の形態の活性炭(以下、総称して本発明の活性炭とも記載する。)は、特開2004−244414号公報等に記載されているようなフェノール樹脂を原料に製造される活性炭、あるいは、特開平2002−308785号公報等に記載されているような石油ピッチ又は石炭ピッチを原料に製造される活性炭(以下、これらを総称して従来の活性炭とも記載する。)に比べ、インドールの吸着性能が高い。これは、活性炭の製造原料が、本発明の活性炭の場合は、該イオン交換樹脂等(a)又は該ジビニルベンゼン共重合体等(b)であるのに対し、特開2004−244414号公報に記載されている活性炭の場合は、フェノール樹脂であり、特開平2002−308785号公報等に記載されている活性炭の場合は、石油ピッチ又は石炭ピッチであることの違いによるものである。
更に詳細に説明すると、本発明の活性炭が、従来の活性炭に比べ、インドールの吸着性能が高いのは、該イオン交換樹脂等(a)及び該ジビニルベンゼン共重合体等(b)の基本骨格となっているジビニルベンゼン共重合体の炭化物は、表面近傍に細孔が形成され易く且つ内部には細孔が形成され難いので、本発明の活性炭の方が、従来の活性炭に比べ、表面近傍に形成されている細孔の量が多いためである。このことについて、図1を参照に説明する。図1は、本発明の活性炭及び従来の活性炭の吸着等温線を表す模式的なグラフである。図1に示すように、本発明の活性炭の吸着等温線1は、従来の活性炭の吸着等温線2に比べ、傾きが小さい。そして、吸着等温線の傾きが大きいということは、活性炭の表面から中心部へのインドールの拡散が起こり難いことを示し、つまり、活性炭の表面近傍の細孔だけでなく、活性炭の中心近傍の細孔もインドールの吸着に大きく関与していることを示す。一方、吸着等温線の傾きが小さいということは、比較的インドール濃度依存性が少なく、つまり、インドールの吸着において、活性炭の表面近傍の細孔の関与が大きいということを示す。従って、従来の活性炭では、表面近傍から中心にわたって細孔が存在しているのに対し、本発明の活性炭では、従来の活性炭に比べて、表面近傍に存在する細孔が多く且つ中心近傍に存在する細孔が少ない。
そのため、図1に示すように、本発明の活性炭は、従来の活性炭に比べ、低濃度域で、インドールの吸着量が多い。すなわち、本発明の活性炭は、低濃度域でのインドールの吸着性能に優れる。これは、本発明の活性炭には、従来の活性炭に比べ、表面近傍に存在している細孔が多いためである。
また、該イオン交換樹脂等(a)又は該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を活性炭の原料に用いる場合は、フェノール樹脂又は石油ピッチ若しくは石炭ピッチ(以下、フェノール樹脂等とも記載する)を活性炭の原料に用いる場合に比べ、活性炭の物性を制御し易い。該イオン交換樹脂等(a)及び該ジビニルベンゼン共重合体等(b)も、フェノール樹脂等も、炭化処理又は賦活処理によって収縮するが、該フェノール樹脂等は、原料の部分によって、収縮する度合いが大きく異なるので、得られる活性炭の充填密度を制御し難い。一方、該イオン交換樹脂等(a)及び該ジビニルベンゼン共重合体等(b)は、原料のどの部分も、同程度に収縮するので、該イオン交換樹脂等(a)又は該ジビニルベンゼン共重合体等(b)の乾燥重量により、得られる活性炭の充填密度を制御することができる。
また、該イオン交換樹脂等(a)及び該ジビニルベンゼン共重合体等(b)の炭化物は、該フェノール樹脂等の炭化物に比べ、細孔半径が0.6nm以下の細孔が形成され易い。そのため、該イオン交換樹脂等(a)又は該ジビニルベンゼン共重合体等(b)を活性炭の原料に用いる場合は、該賦活処理の賦活温度及び賦活時間を調節することにより、細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積を制御することができる。そのため、活性炭の充填密度を高く保ったまま、インドールの吸着に有効な細孔を多く形成させることができるので、単位体積当りのインドールの吸着量を多くすることができる。
本発明の第一の形態の活性炭の製造方法によれば、本発明の第一の形態の活性炭を製造することができ、また、本発明の第二の形態の活性炭の製造方法によれば、本発明の第二の形態の活性炭を製造することができる。
本発明の腎肝疾患治療薬は、本発明の活性炭を含有する。該活性炭は、単位体積当りのインドールの吸着量が多いので、該活性炭を含有する本発明の腎肝疾患治療薬は、従来の治療薬に比べ、少量で効果を発揮することができる。従って、本発明の腎肝疾患治療薬によれば、患者の服用負担を軽減することができる。
次に、実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明するが、これは単に例示であって、本発明を制限するものではない。
(実施例1)
(活性炭の製造)
活性炭の原料として、市販されている強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)を用い、該強酸性陽イオン交換樹脂を110℃で3時間乾燥し、次いでロータリキルン中で空気を送りながら1分間に3℃の割合で、室温から300℃まで昇温し、300℃で1時間保持して熱処理を行った。次いで空気送入を停止して、代わりに窒素ガスを送入し、窒素雰囲気下で、1分間に3℃の割合で600℃まで昇温して炭化を行った。次いで、窒素ガス送入を停止して、代りに水蒸気を送り、水蒸気雰囲気とし、1分間に8℃の割合で850℃まで昇温し、850℃で2時間保持して水蒸気賦活を行い、活性炭を得た。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表1に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;Amberjet1006、ローム・アンド・ハース社製、平均粒径650μm、イオン交換容量2.5mg当量/ml(湿潤樹脂)
(インドール吸着試験)
インドール100mgを正確に量り、1Lの純水に溶かし、100mg/Lのインドール水溶液を調製した。上記活性炭を乾燥後、乾燥試料0.05gを正確に量り、共栓付き三角フラスコに採った。該インドール水溶液100mlを正確に測り採り、該乾燥試料の入った共栓付き三角フラスコに加え、37±1℃で1時間振り混ぜる。その後、フラスコの内容物を採取して試料溶液とした。そして、該試料溶液の吸光度の測定を270nmの波長で行った。該試料溶液の吸光度と検量線よりインドール残量を計算し、インドール吸着前後の濃度から、単位重量当りのインドールの吸着量及び単位体積当りのインドールの吸着量を算出した。その結果を表1に示す。
なお、検量線は、0、5、10、20、50、75mg/Lのインドール水溶液を調製し、270nmでの各吸光度を測定して、作成した。
(DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験)
DL−β−アミノイソ酪酸100mgを正確に量り、1Lの純水に溶かし、100mg/LのDL−β−アミノイソ酪酸水溶液を調製した。上記活性炭を乾燥後、乾燥試料2.5gを正確に量り、共栓付き三角フラスコに採った。該DL−β−アミノイソ酪酸水溶液50mlを正確に測り採り、該乾燥試料の入った共栓付き三角フラスコに加え、37±1℃で3時間振り混ぜる。その後、フラスコの内容物を採取して試料溶液とした。そして、該試料溶液の全有機体炭素(TOC)の濃度から、DL−β−アミノイソ酪酸残量を算出し、また、吸着前のDL−β−アミノイソ酪酸水溶液の全有機体炭素(TOC)の濃度から、吸着操作前のDL−β−アミノイソ酪酸の質量を算出し、それらの値から、吸着操作によるDL−β−アミノイソ酪酸の減量を求める。そして、吸着操作によるDL−β−アミノイソ酪酸の減量の値から、単位重量当りのDL−β−アミノイソ酪酸の吸着量及び単位体積当りのDL−β−アミノイソ酪酸の吸着量を算出した。その結果を表1に示す。
・全有機体炭素計;TOC5000A、島津製作所社製
(αアミラーゼ吸着試験)
αアミラーゼを正確に0.1mg秤量し、pH7.4のリン酸塩緩衝液1000mLを加えて溶かして、0.1mg/Lのαアミラーゼ水溶液を調製した。次いで、上記活性炭を乾燥後、乾燥試料0.125gを正確に量り、共栓付き三角フラスコに加え、次いで、該αアミラーゼ水溶液を50mL正確に採取し、共栓付き三角フラスコに加えて、37±1℃で3時間振とうする。その後、フラスコ内の内容物を採取して試料溶液とした。そして、該試料溶液の吸光度の測定を210nmの波長で行った。また、補正液としてはpH7.4のリン酸緩衝液を用い、同様に処理及び吸光度の測定を行った。該試料溶液及び補正液の吸光度から、検量線を用いて、αアミラーゼの残量を算出し、αアミラーゼ吸着前後の濃度から、単位重量当りのαアミラーゼの吸着量及び単位体積当りのαアミラーゼの吸着量を算出した。その結果を表1に示す。
なお、検量線は、pH7.4のリン酸緩衝液で、濃度が0、10、20、50、75mg/Lであるαアミラーゼ水溶液を調製して、210nmにおける吸光度を測定し、検量線を作成した。
(実施例2)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1024)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表1に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;Amberjet1024、ローム・アンド・ハース社製、イオン交換容量2.0mg当量/ml(湿潤樹脂)、水分保持能力47%
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表1に示す。
(実施例3)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1020)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表1に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;Amberjet1020、ローム・アンド・ハース社製、イオン交換容量1.8mg当量/ml(湿潤樹脂)、水分保持能力51%
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表1に示す。
(実施例4)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(31WET)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表1に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;31WET、ローム・アンド・ハース社製、イオン交換容量1.35mg当量/ml(湿潤樹脂)、水分保持能力65%
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表1に示す。
(実施例5)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(XH2071)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表2に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;XH2071、ローム・アンド・ハース社製、イオン交換容量1.1mg当量/ml(湿潤樹脂)、水分保持能力65%
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(吸着等温線の作成)
インドールの濃度が、100mg/L、500mg/L、1000mg/Lのインドール水溶液を調製した。次いで、共栓付き三角フラスコを3個用意し、それぞれの三角フラスコに、上記活性炭の乾燥試料0.05gを正確に量り採った。濃度の異なるインドール水溶液をそれぞれ、100mlを正確に測り採り、該乾燥試料の入った共栓付き三角フラスコに加え、37±1℃で1時間振り混ぜた。その後、フラスコの内容物を採取して試料溶液(1)〜(3)とした。そして、実施例1と同様の方法で、該試料溶液(1)〜(3)の吸光度の測定を270nmの波長で行い、吸光度と検量線より、該試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度を求めた。また、インドール吸着前後の濃度から、インドールの吸着量を求めて、単位重量当りのインドールの吸着量を算出し、更に充填密度を乗じて、単位体積当りのインドールの吸着量を算出した。その結果を表3に示す。また、吸着試験後の試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度と、単位体積当りのインドールの吸着量をプロットして、吸着等温線を作成した。その結果を図2に示す。
(実施例6)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(XH2071)とし、850℃で2時間賦活することに代え、850℃で4時間賦活すること以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表2に示す。
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(吸着等温線の作成)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例5と同様の方法で行い、試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度を求め、次いで、単位体積当りのインドールの吸着量を算出した。その結果を表3に示す。また、吸着試験後の試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度と、単位体積当りのインドールの吸着量をプロットして、吸着等温線を作成した。その結果を図2に示す。
(比較例1)
(活性炭の製造)
強酸性陽イオン交換樹脂(Amberjet1006)の代わりに、強酸性陽イオン交換樹脂(Amberlite200)としたこと以外は、実施例1と同様の方法で行った。原料の強酸性陽イオン交換樹脂の乾燥密度及び乾燥後の平均粒径、並びに得られた活性炭の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表1に示す。
・強酸性陽イオン交換樹脂;Amberlite200、ローム・アンド・ハース社製、イオン交換容量1.8mg当量/ml(湿潤樹脂)、水分保持能力52%
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
上記で得た活性炭を用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表1に示す。
(比較例2)
(市販の経口投与用吸着剤の物性測定)
市販の経口投与用吸着剤A(商品名メルクメジン、メルク・ホウエイ社製)の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表2に示す。
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着試験及びαアミラーゼ吸着試験)
市販の経口投与用吸着剤Aを用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(吸着等温線の作成)
市販の経口投与用吸着剤Aを用いる以外は、実施例5と同様の方法で行い、試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度を求め、次いで、単位体積当りのインドールの吸着量を算出した。その結果を表3に示す。また、吸着試験後の試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度と、単位体積当りのインドールの吸着量をプロットして、吸着等温線を作成した。その結果を図2に示す。
(比較例3)
(市販の経口投与用吸着剤の物性測定)
市販の経口投与用吸着剤B(商品名クレメジン、呉羽化学社製)の平均粒径、充填密度、細孔容積、全細孔容積に対する細孔半径が0.6nm以下の細孔の細孔容積の容積割合の分析結果を表2に示す。
(インドール吸着試験、DL−β−アミノイソ酪酸の吸着量及びαアミラーゼ吸着試験)
市販の経口投与用吸着剤Bを用いる以外は、実施例1と同様の方法で行った。その結果を表2に示す。
(吸着等温線の作成)
市販の経口投与用吸着剤Bを用いる以外は、実施例5と同様の方法で行い、試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度を求め、次いで、単位体積当りのインドールの吸着量を算出した。その結果を表3に示す。また、吸着試験後の試料溶液(1)〜(3)のインドール濃度と、単位体積当りのインドールの吸着量をプロットして、吸着等温線を作成した。その結果を図2に示す。































Figure 0004666467

Figure 0004666467
Figure 0004666467
本発明の活性炭及び従来の活性炭の吸着等温線を表す模式的なグラフである。 活性炭の吸着等温線を表すグラフである。
符号の説明
1 本発明の活性炭の吸着等温線
2 従来の活性炭の吸着等温線

Claims (7)

  1. 乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlであることを特徴とする活性炭。
  2. 乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を、炭化処理し、次いで、賦活処理して得られ、細孔半径が0.60nm以下の細孔の細孔容積が0.2〜1.0ml/gであり、充填密度が0.65〜0.85g/mlであることを特徴とする活性炭。
  3. 経口投与用吸着剤として用いられることを特徴とする請求項1又は2いずれか1項記載の活性炭。
  4. 乾燥密度が0.56〜1.0g/mlのイオン交換樹脂又は該イオン交換樹脂の熱処理物を、不活性ガス雰囲気下で炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活処理工程を有することを特徴とする活性炭の製造方法。
  5. 前記イオン交換樹脂が、陽イオン交換樹脂であることを特徴とする請求項4記載の活性炭の製造方法。
  6. 乾燥密度が0.3〜1.0g/mlのジビニルベンゼン共重合体又は該ジビニルベンゼン共重合体の熱処理物を、不活性ガス雰囲気下で炭化処理し、炭化物を得る炭化処理工程、及び該炭化物を賦活処理し、活性炭を得る賦活処理工程を有することを特徴とする活性炭の製造方法。
  7. 請求項1〜3いずれか1項記載の活性炭を含有することを特徴とする腎肝疾患治療薬。
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