JPWO2016039234A1 - 減速機構付モータ装置 - Google Patents
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Abstract
電動モータ(2)と、電動モータ(2)の回転を減速する減速機構(20)が収納されたケース(30)と、電動モータ(2)の回転中心軸(O)を挟んでケース(30)の一方側に設けられ、減速機構(20)に連結された出力軸(23)と、を備えた減速機構付モータ装置(1)であって、ケース(30)は、ケース(30)の一方側に設けられ、ケース(30)をルーフに固定するための主マウント部(40)と、電動モータ(2)の回転中心軸(O)を挟んでケース(30)の他方側に設けられ、ケース(30)をルーフに固定するための補助マウント部(50)と、を有し、マウント部(50)は、ケース(30)に対して一体的に形成された補助取付部(52)と、補助取付部(52)に装着された補助マウントラバー(54)と、を有する。
Description
本発明は、減速機構付モータ装置に関する。本願は、2014年9月12日に日本で出願された特願2014−186368号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、電動モータと、例えばウォームやウォームホイール等の減速ギヤを備え、電動モータの回転軸に連結された減速機構を収納したケースと、が一体化された減速機構付モータ装置が知られている。この種の減速機構付モータ装置は、様々な装置を駆動するために用いられている。
例えば特許文献1には、減速機構付モータ装置を車両のルーフに設け、このルーフに設けられているルーフパネルを、減速機構付モータ装置を用いて駆動するサンルーフ駆動装置が記載されている。減速機構付モータ装置は、例えばボルトによりルーフに減速機構付モータ装置を取り付けるためのマウント部を有している。
ところで、従来技術にあっては、減速機構付モータ装置の駆動時に、例えばウォームとウォームホイールとの間等の各ギヤの噛み合い反力や、電動モータ自体の回転駆動時の振動等に起因して、振動が発生することが知られている。この減速機構付モータ装置の駆動時における振動は、減速機構付モータ装置のマウント部を介してルーフに伝達されて、雑音を発生する。
しかしながら、従来技術にあっては、雑音の対策については明記されていない。とりわけ、ルーフに対して減速機構付モータ装置を強固に固定するため、マウント部の個数を増加させた場合には、振動の伝達経路が増加するため、雑音が大きくなるおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる減速機構付モータ装置を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様によれば、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、を備えた減速機構付モータ装置であって、前記ケースは、前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための主マウント部と、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、を有し、前記補助マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、を有する。
このように構成することにより、補助マウント部は、ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、補助マウントラバーと、を有するので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部と補助マウント部とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
本発明の第二の態様によれば、本発明の第一の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、前記ケースには、前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられている。
このように構成することにより、主マウント部と補助マウント部との間に、制御装置を収納する制御装置収納部が設けられるので、制御装置を備えた減速機構付モータ装置のケースの強度を向上することができる。したがって、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを確実に防止できる。また、制御装置収納部は減速機構部分と比べて剛性が低いため振動の発生源になりやすいが、主マウント部と補助マウント部との間に制御装置収納部があるため、剛性を確保でき、振動を伝えにくい。
本発明の第三の態様によれば、本発明の第一の態様または第二の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記補助マウント部の硬度は、前記主マウント部の硬度よりも低い。
このように構成することにより、補助マウント部の硬度は、主マウント部の硬度よりも低いので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、さらに雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部と補助マウント部とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
本発明の第四の態様によれば、本発明の第一の態様から第三の態様のいずれかの態様に係る減速機構付モータ装置において、前記補助マウントラバーは、筒状に形成され、前記補助マウント部は、前記補助マウントラバーの径方向の内側において前記補助マウントラバーと同軸上に配置され、前記ケースを前記被取付体に固定する固定部材が当接するカラーを備え、前記補助マウントラバーの軸長をL1とし、前記カラーの軸長をL2としたとき、前記補助マウントラバーの軸長L1および前記カラーの軸長L2は、L1≦L2を満たすように設定されている。
このように構成することにより、補助取付部に装着された筒状の補助マウントラバーと、ケースを被取付体に固定する固定部材が当接するカラーと、を備え、補助マウントラバーの軸長L1およびカラーの軸長L2は、L1≦L2を満たすように設定されているので、固定部材によりケースを被取付体に固定した時に、補助マウントラバーが固定部材により圧縮されることがない。これにより、補助マウント部の補助取付部は、補助マウントラバーを介して被取付体に対して弾性的に固定されるので、補助マウント部により効果的に振動を減衰できる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
本発明の第五の態様によれば、本発明の第四の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記補助マウントラバーは、小径部と、前記小径部の軸方向の両端に設けられた一対の大径部と、を備え、前記補助取付部と、前記小径部および前記大径部の少なくともいずれか一方との間にクリアランスを有した状態で、前記補助取付部に装着されている。
このように構成することにより、補助マウントラバーは、補助取付部と、小径部および大径部の少なくともいずれか一方との間にクリアランスを有した状態で、補助取付部に装着されているので、減速機構付モータ装置の振動が、補助取付部から補助マウントラバーに直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
本発明の第六の態様によれば、本発明の第五の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記クリアランスは、前記補助取付部と前記小径部との間に設けられている。
このように構成することにより、補助取付部と小径部との間にクリアランスを設けることで、減速機構付モータ装置の振動が、補助取付部から補助マウントラバーの小径部に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
本発明の第七の態様によれば、本発明の第五の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記クリアランスは、前記補助取付部と前記大径部との間に設けられている。
このように構成することにより、補助取付部と大径部との間にクリアランスを設けることで、減速機構付モータ装置の振動が、補助取付部から補助マウントラバーの大径部に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
本発明の第八の態様によれば、本発明の第一の態様から第七の態様のいずれかの態様に係る減速機構付モータ装置において、前記主マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された主取付部と、前記主取付部に装着された筒状の主マウントラバーと、前記主マウントラバーの径方向の内側において、前記主マウントラバーと同軸上に配置された筒状のカラーと、を備え、前記補助マウントラバーの硬度は、前記主マウントラバーの硬度よりも低い。
このように構成することにより、補助マウントラバーの硬度は、主マウントラバーの硬度よりも低いので、補助マウントラバーにより減速機構付モータ装置の振動をさらに減衰できる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
本発明の第九の態様によれば、本発明の第一の態様から第八の態様のいずれかの態様に係る減速機構付モータ装置において、主マウント部は、前記ケースの前記一方側に一対設けられ、前記一対の主マウント部は、前記出力軸を挟んで対向するように設けられている。
このように構成することにより、一対の主マウント部により減速機構付モータ装置の出力軸の周囲を被取付体に対して強固に固定して、出力軸からの出力を確実に伝達できるとともに、補助マウント部により減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制できる。したがって、被取付体に対して減速機構付モータ装置を確実に固定しつつ、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制して、雑音を大幅に低減できる。
上記の減速機構付モータ装置によれば、補助マウント部は、ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、補助マウントラバーと、を有するので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部と補助マウント部とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
続いて、実施形態に係る減速機構付モータ装置について説明をする。以下では、まず、減速機構付モータ装置を用いたサンルーフ駆動装置について説明をした後、実施形態に係る減速機構付モータ装置の詳細について説明をする。
図1は、実施形態に係るサンルーフ駆動装置100の概略構成図である。
図1に示すように、サンルーフ駆動装置100は、車両101のルーフ102(請求項の「被取付体」に相当。)に設けられ、ルーフ102に設けられているルーフパネル103を駆動するためのものであって、ルーフ102に取り付けられた減速機構付モータ装置1を備えている。
図1は、実施形態に係るサンルーフ駆動装置100の概略構成図である。
図1に示すように、サンルーフ駆動装置100は、車両101のルーフ102(請求項の「被取付体」に相当。)に設けられ、ルーフ102に設けられているルーフパネル103を駆動するためのものであって、ルーフ102に取り付けられた減速機構付モータ装置1を備えている。
ルーフ102には、開口部102aが形成されており、この開口部102aを開閉可能にルーフパネル103が設けられている。ルーフパネル103には、ケーブル104a,104bの一端が連結されている。ケーブル104a,104bの他端は減速機構付モータ装置1の出力軸23に連結されている。ケーブル104a,104bは、減速機構付モータ装置1が駆動することによって、ルーフパネル103をスライド移動させて開口部102aを開閉する。減速機構付モータ装置1は、ルーフ102の開口部102aとフロントガラス105との間に配置されている。
(減速機構付モータ装置)
図2は、減速機構付モータ装置1の斜視図である。なお、電動モータ2の回転中心軸に対しては、符号Oを付して図示している。
図2に示すように、減速機構付モータ装置1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速する減速機構20と、電動モータ2の回転を制御する制御装置33と、減速機構20および制御装置33が収納されたケース30とを備えている。
電動モータ2は、不図示のブラシを用いて給電を行ういわゆるブラシ付モータであって、有底筒状のヨークハウジング6と、ヨークハウジング6内に回転自在に設けられたアーマチュア7とを有している。
ヨークハウジング6は、例えばアルミニウム等の金属材料により形成された部材であり、開口部をケース30側に向けた状態で取り付けられている。
図2は、減速機構付モータ装置1の斜視図である。なお、電動モータ2の回転中心軸に対しては、符号Oを付して図示している。
図2に示すように、減速機構付モータ装置1は、電動モータ2と、電動モータ2の回転を減速する減速機構20と、電動モータ2の回転を制御する制御装置33と、減速機構20および制御装置33が収納されたケース30とを備えている。
電動モータ2は、不図示のブラシを用いて給電を行ういわゆるブラシ付モータであって、有底筒状のヨークハウジング6と、ヨークハウジング6内に回転自在に設けられたアーマチュア7とを有している。
ヨークハウジング6は、例えばアルミニウム等の金属材料により形成された部材であり、開口部をケース30側に向けた状態で取り付けられている。
図3は、図2のA−A線に沿った断面図である。
図3に示すように、アーマチュア7は、回転軸部材11と、回転軸部材11に外挿固定されるアーマチュアコア14とを備えている。また、図2に示すように、アーマチュア7は、アーマチュアコア14よりも減速機構20側に配置されたコンミテータ8を有している。
回転軸部材11の減速機構20側は、ケース30に設けられた不図示のすべり軸受によって回転自在に支持されている。
図3に示すように、アーマチュア7は、回転軸部材11と、回転軸部材11に外挿固定されるアーマチュアコア14とを備えている。また、図2に示すように、アーマチュア7は、アーマチュアコア14よりも減速機構20側に配置されたコンミテータ8を有している。
回転軸部材11の減速機構20側は、ケース30に設けられた不図示のすべり軸受によって回転自在に支持されている。
図3に示すように、アーマチュアコア14は、例えば、電磁鋼板等の磁性材料を積層して回転軸部材11の軸方向に長くなるように形成されたものであって、マグネット13に対応した位置に配置されている。アーマチュアコア14には、例えば10個のティース12が周方向に沿って等間隔となるように、放射状に形成されている。
各ティース12は、径方向の外側に向かって延びる巻胴部12aと、巻胴部12aの先端に設けられ周方向に沿うように延びる外周部12bとにより構成されている。つまり、ティース12の先端に設けられた外周部12bは、アーマチュアコア14の外周面を構成しており、マグネット13と対向した状態になっている。
各ティース12は、径方向の外側に向かって延びる巻胴部12aと、巻胴部12aの先端に設けられ周方向に沿うように延びる外周部12bとにより構成されている。つまり、ティース12の先端に設けられた外周部12bは、アーマチュアコア14の外周面を構成しており、マグネット13と対向した状態になっている。
周方向に隣接するティース12間には、それぞれスロット15が形成されている。これらスロット15のうち、所定のスロット15間には、例えば銅線等からなる不図示の巻線が巻装される。巻線は、ティース12の巻胴部12aに、絶縁材である不図示のインシュレータを介して巻装されている。巻線の巻始め端および巻終わり端は、それぞれコンミテータ8(図2参照)に接続されている。
図2に示すように、コンミテータ8は略円柱状の部材であって、アーマチュア7のアーマチュアコア14よりも減速機構20側に配置されている。コンミテータ8の外周面には、板状に形成された不図示のセグメントが複数並設されている。これらセグメントに、巻線の端末部が接続されている。また、コンミテータ8には、不図示のブラシが摺接する。
これにより、アーマチュア7の巻線には、ブラシおよびコンミテータ8を介して電流が供給される。
これにより、アーマチュア7の巻線には、ブラシおよびコンミテータ8を介して電流が供給される。
減速機構20は、電動モータ2の動力が伝達されるウォーム21と、このウォーム21に噛合するウォームホイール22とにより構成されている。ウォームホイール22およびウォームホイール22は、後述のケース30に収納されている。
ウォーム21およびウォームホイール22は、例えば樹脂材料や金属材料等からなる部材であり、インジェクション成型や焼結、機械加工等により形成される。
ウォーム21およびウォームホイール22は、例えば樹脂材料や金属材料等からなる部材であり、インジェクション成型や焼結、機械加工等により形成される。
ウォーム21は、回転軸部材11の先端に形成された軸形のねじ歯車であり、回転軸部材11の回転中心軸Oと同軸上に設けられている。ウォーム21は、回転軸部材11と一体的に形成される。
ウォームホイール22は、不図示のウォームホイール軸により軸支されている。ウォームホイール22の外周面には、はす歯歯車(ヘリカルギヤ)が形成されており、ウォーム21と噛合している。
ウォームホイール22は、不図示のウォームホイール軸により軸支されている。ウォームホイール22の外周面には、はす歯歯車(ヘリカルギヤ)が形成されており、ウォーム21と噛合している。
ウォームホイール22には、出力軸23が連結されている。出力軸23は、ウォーム21およびウォームホイール22と同様に、例えば樹脂材料や金属材料等からなる部材である。出力軸23は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース30の一方側(図2における下側)に設けられて、ケース30の外部に露出した状態になっている。出力軸23には、ウォーム21およびウォームホイール22を有する減速機構20を介して、電動モータ2の回転力が伝達される。出力軸23の外周面には、はす歯歯車(ヘリカルギヤ)が形成されている。図1に示すように、減速機構付モータ装置1の出力軸23には、ケーブル104a,104bの他端が連結されている。
制御装置33は、例えば基板上にICや、増幅器、ウォームホイール22の回転角度を検出する回転センサ等が実装されることにより形成されている。制御装置33は、例えば回転センサからの信号に基づいてフィードバック制御を行っており、ICから指令を発して電動モータ2を駆動する。
(ケース)
図2に示すように、ケース30は、例えば樹脂材料により形成されており、上述した減速機構20を収納している。本実施形態のケース30は、バスタブ状に形成されたケース本体部31と、ケース本体部31を覆う蓋部32とにより分割構成されている。
図2に示すように、ケース30は、例えば樹脂材料により形成されており、上述した減速機構20を収納している。本実施形態のケース30は、バスタブ状に形成されたケース本体部31と、ケース本体部31を覆う蓋部32とにより分割構成されている。
ケース30は、ケース30(すなわち減速機構付モータ装置1)を車両101のルーフ102(図1参照)に固定するための主マウント部40と、補助マウント部50と、を有している。
本実施形態の減速機構付モータ装置1は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31(すなわちケース30)の一方側に主マウント部40が一対設けられ、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31(すなわちケース30)の他方側に補助マウント部50が設けられている。
本実施形態の減速機構付モータ装置1は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31(すなわちケース30)の一方側に主マウント部40が一対設けられ、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31(すなわちケース30)の他方側に補助マウント部50が設けられている。
ケース30は、ケース本体部31内に、制御装置33と、減速機構20とを配置するとともに、蓋部32で覆うことにより、ケース30内に制御装置33と減速機構20を収納している。
ケース本体部31は、制御装置33を収納する制御装置収納部31aと、減速機構20を収納する減速機構収納部31bと、を有している。制御装置収納部31aは、一対の主マウント部40と、補助マウント部50との間に形成されている。制御装置収納部31aは、平面視長方形状に形成されている。制御装置収納部31aは、長手方向が一対の主マウント部40の並ぶ方向に沿うように設けられる。減速機構収納部31bは、一対の主マウント部40の間に形成されている。
ケース本体部31は、制御装置33を収納する制御装置収納部31aと、減速機構20を収納する減速機構収納部31bと、を有している。制御装置収納部31aは、一対の主マウント部40と、補助マウント部50との間に形成されている。制御装置収納部31aは、平面視長方形状に形成されている。制御装置収納部31aは、長手方向が一対の主マウント部40の並ぶ方向に沿うように設けられる。減速機構収納部31bは、一対の主マウント部40の間に形成されている。
(主マウント部)
一対の主マウント部40,40は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31の一方側において、出力軸23を挟んで対向するように設けられている。ここで、一対の主マウント部40,40は、それぞれ同一の構成となっている。したがって、以下の説明では、出力軸23を挟んで電動モータ2側に配置された一方の主マウント部40について説明をし、出力軸23を挟んで電動モータ2とは反対側に配置された他方の主マウント部40については説明を省略する。
一対の主マウント部40,40は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31の一方側において、出力軸23を挟んで対向するように設けられている。ここで、一対の主マウント部40,40は、それぞれ同一の構成となっている。したがって、以下の説明では、出力軸23を挟んで電動モータ2側に配置された一方の主マウント部40について説明をし、出力軸23を挟んで電動モータ2とは反対側に配置された他方の主マウント部40については説明を省略する。
図4は、図2のB−B線に沿った断面図である。なお、図4においては、車両101のルーフ102および固定ボルト108(請求項の「固定部材」に相当。)を二点鎖線で図示している。
図4に示すように、主マウント部40は、主取付部42と、主マウントラバー44と、カラー48と、により形成されている。
主取付部42は、板状をしており、ケース30のケース本体部31に対して一体的に形成されている。主取付部42には、貫通孔42aが設けられている。
図4に示すように、主マウント部40は、主取付部42と、主マウントラバー44と、カラー48と、により形成されている。
主取付部42は、板状をしており、ケース30のケース本体部31に対して一体的に形成されている。主取付部42には、貫通孔42aが設けられている。
主マウントラバー44は、例えばニトリルゴムやアクリルゴム、クロロピレンゴム・エチレンプロピレンゴム、イソブチエン、イソプレンゴム等のゴム材料により筒状に形成された部材であり、主取付部42の貫通孔42a内に配置されて主取付部42に装着されている。主マウントラバー44のゴム硬度は、例えば60度〜90度(JIS K 6253タイプA、ISO7613タイプAの測定に準拠)に設定されている。
主マウントラバー44は、小径部45と、小径部45の軸方向における両端に設けられた一対の大径部46,46と、を備えている。
小径部45の外径は、主取付部42の貫通孔42aの内径と同一か、主取付部42の貫通孔42aの内径よりも大きくなっている。これにより、主マウントラバー44の小径部45は、主取付部42の貫通孔42aと同軸上に配置されて保持される。また、一対の大径部46,46の離間距離は、主取付部42の厚さと同一か、主取付部42の厚さよりも狭くなっている。これにより、主取付部42は、主マウントラバー44の一対の大径部46,46により挟持される。これにより、主マウントラバー44は、主取付部42に対して強固に装着される。
小径部45の外径は、主取付部42の貫通孔42aの内径と同一か、主取付部42の貫通孔42aの内径よりも大きくなっている。これにより、主マウントラバー44の小径部45は、主取付部42の貫通孔42aと同軸上に配置されて保持される。また、一対の大径部46,46の離間距離は、主取付部42の厚さと同一か、主取付部42の厚さよりも狭くなっている。これにより、主取付部42は、主マウントラバー44の一対の大径部46,46により挟持される。これにより、主マウントラバー44は、主取付部42に対して強固に装着される。
カラー48は、例えば板状の金属部材をロールすることにより、筒状に形成された部材である。カラー48の外径は、例えば主マウントラバー44の内径と同一か、主マウントラバー44の内径よりも大きくなっている。これにより、カラー48は、主マウントラバー44の径方向の内側において、主マウントラバー44と同軸上に配置されて保持される。また、カラー48の軸長は、主マウントラバー44の軸長よりも短くなっている。
主マウント部40は、カラー48に固定ボルト108が挿通されてルーフ102に締結固定される。ここで、カラー48の軸長は、主マウントラバー44の軸長よりも短くなっているので、主マウント部40は、主マウントラバー44が軸方向に圧縮されるとともに、カラー48の端部と固定ボルト108のフランジ部とが当接した状態で、ルーフ102に対して締結固定される。
(補助マウント部)
図5は、図2のC−C線に沿った断面図である。なお、図5においては、車両101のルーフ102および固定ボルト108(請求項の「固定部材」に相当。)を二点鎖線で図示している。
図2に示すように、補助マウント部50は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31の他方側であって、一方の主マウント部40とは反対側に設けられている。
図5に示すように、補助マウント部50は、補助取付部52と、補助マウントラバー54と、カラー58と、により形成されている。
補助取付部52は、主取付部42と同様に板状をしており、ケース30のケース本体部31に対して一体的に形成されている。補助取付部52には、貫通孔52aが設けられている。
図5は、図2のC−C線に沿った断面図である。なお、図5においては、車両101のルーフ102および固定ボルト108(請求項の「固定部材」に相当。)を二点鎖線で図示している。
図2に示すように、補助マウント部50は、電動モータ2の回転中心軸Oを挟んでケース本体部31の他方側であって、一方の主マウント部40とは反対側に設けられている。
図5に示すように、補助マウント部50は、補助取付部52と、補助マウントラバー54と、カラー58と、により形成されている。
補助取付部52は、主取付部42と同様に板状をしており、ケース30のケース本体部31に対して一体的に形成されている。補助取付部52には、貫通孔52aが設けられている。
補助マウントラバー54は、例えばニトリルゴムやアクリルゴム、クロロピレンゴム・エチレンプロピレンゴム、イソブチエン、イソプレンゴム等のゴム材料により筒状に形成された部材であり、補助取付部52の貫通孔52a内に配置されて補助取付部52に装着されている。補助マウントラバー54のゴム硬度は、例えば30度〜60度(JIS K 6253タイプA、ISO7613タイプAの測定に準拠)に設定されており、主マウントラバー44のゴム硬度よりも低い。
補助マウントラバー54は、小径部55と、小径部55の軸方向における両端に設けられた一対の大径部56,56と、を備えている。
小径部55の外径は、補助取付部52の貫通孔52aの内径と同一か、補助取付部52の貫通孔52aの内径よりも大きくなっている。これにより、補助マウントラバー54の小径部55は、補助取付部52の貫通孔52aと同軸上に配置されて保持される。また、一対の大径部56,56の離間距離は、補助取付部52の厚さと同一か、補助取付部52の厚さよりも狭くなっている。これにより、補助取付部52は、補助マウントラバー54の一対の大径部56,56により挟持される。これにより、補助マウントラバー54は、補助取付部52に対して強固に装着される。
小径部55の外径は、補助取付部52の貫通孔52aの内径と同一か、補助取付部52の貫通孔52aの内径よりも大きくなっている。これにより、補助マウントラバー54の小径部55は、補助取付部52の貫通孔52aと同軸上に配置されて保持される。また、一対の大径部56,56の離間距離は、補助取付部52の厚さと同一か、補助取付部52の厚さよりも狭くなっている。これにより、補助取付部52は、補助マウントラバー54の一対の大径部56,56により挟持される。これにより、補助マウントラバー54は、補助取付部52に対して強固に装着される。
カラー58は、例えば板状の金属部材をロールすることにより、筒状に形成された部材である。カラー58の外径は、例えば補助マウントラバー54の内径と同一か、補助マウントラバー54の内径よりも大きくなっている。これにより、カラー58は、補助マウントラバー54の径方向の内側において、補助マウントラバー54と同軸上に配置されて保持される。
ここで、カラー58の軸長は、補助マウントラバー54の軸長よりも長くなっている。
すなわち、補助マウントラバー54の軸長をL1とし、カラー58の軸長をL2としたとき、補助マウントラバー54の軸長L1およびカラー58の軸長L2は、
L1≦L2・・・(1)
を満たすように設定されている。
ここで、カラー58の軸長は、補助マウントラバー54の軸長よりも長くなっている。
すなわち、補助マウントラバー54の軸長をL1とし、カラー58の軸長をL2としたとき、補助マウントラバー54の軸長L1およびカラー58の軸長L2は、
L1≦L2・・・(1)
を満たすように設定されている。
補助マウント部50は、カラー58に固定ボルト108が挿通されてルーフ102に締結固定される。ここで、カラー58の軸長は、補助マウントラバー54の軸長よりも長くなっているので、補助マウント部50は、補助マウントラバー54の大径部56とカラー58の端部との間にクリアランスCLを有しつつ、固定ボルト108のフランジ部とが当接した状態で、ルーフ102に対して締結固定される。
ところで、主マウント部40は、主マウントラバー44が圧縮された状態でルーフ102に締結固定されている。これに対し、補助マウント部50は、補助マウントラバー54の大径部56とカラー58の端部との間にクリアランスCLを有した状態で、補助マウントラバー54が圧縮されることなくルーフ102に締結固定されている。このとき、補助マウントラバー54は、圧縮されていないので、圧縮された主マウントラバー44と比較して、ゴム硬度が低くなる。すなわち、補助マウント部50の硬度は、主マウント部40の硬度よりも低い。したがって、減速機構付モータ装置1の作動時において、主マウント部40を介してルーフ102に伝達する振動と、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動が低減される。
上述の実施形態によれば、補助マウント部50は、ケース30に対して一体的に形成された補助取付部52と、補助マウントラバー54と、を有するので、減速機構付モータ装置1が作動した時に、主マウント部40を介してルーフ102に伝達する振動と、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置1に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部40と補助マウント部50とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部40周りに減速機構付モータ装置1が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置1の位置ずれを防止できる。
また、主マウント部40と補助マウント部50との間に、制御装置33を収納する制御装置収納部31aが設けられるので、制御装置33を備えた減速機構付モータ装置1のケース30の強度を向上することができる。したがって、減速機構付モータ装置1に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部40周りに減速機構付モータ装置1が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置1の位置ずれを確実に防止できる。また、制御装置収納部31aは減速機構部分と比べて剛性が低いため振動の発生源になりやすいが、主マウント部40と補助マウント部50との間に制御装置収納部31aがあるため、剛性を確保でき、振動を伝えにくい。
また、補助マウント部50の硬度は、主マウント部40の硬度よりも低いので、減速機構付モータ装置1が作動した時に、主マウント部40を介してルーフ102に伝達する振動と、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部50を介してルーフ102に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達を抑制し、雑音をさらに低減できる。また、減速機構付モータ装置1に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部40と補助マウント部50とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部40周りに減速機構付モータ装置1が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置1の位置ずれを防止できる。
また、補助取付部52に装着された筒状の補助マウントラバー54と、ケース30をルーフ102に固定する固定ボルト108が当接するカラー58と、を備え、補助マウントラバー54の軸長L1およびカラー58の軸長L2は、
L1≦L2・・・(1)
を満たすように設定されているので、固定ボルト108によりケース30をルーフ102に固定した時に、補助マウントラバー54が固定ボルト108により圧縮されることがない。これにより、補助マウント部50の補助取付部52は、補助マウントラバー54を介してルーフ102に対して弾性的に固定されるので、補助マウント部50により効果的に振動を減衰できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
L1≦L2・・・(1)
を満たすように設定されているので、固定ボルト108によりケース30をルーフ102に固定した時に、補助マウントラバー54が固定ボルト108により圧縮されることがない。これにより、補助マウント部50の補助取付部52は、補助マウントラバー54を介してルーフ102に対して弾性的に固定されるので、補助マウント部50により効果的に振動を減衰できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
また、補助マウントラバー54の硬度は、主マウントラバー44の硬度よりも低いので、補助マウントラバー54により減速機構付モータ装置1の振動をさらに減衰できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
また、一対の主マウント部40,40により減速機構付モータ装置1の出力軸23の周囲をルーフ102に対して強固に固定して、出力軸23からの出力を伝達できるとともに、補助マウント部50により減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達を抑制できる。したがって、ルーフ102に対して減速機構付モータ装置1を確実に固定しつつ、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達を抑制して、雑音を大幅に低減できる。
(実施形態の各変形例)
図6は、実施形態の第一変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50の説明図であって、図2のC−C線に沿った断面図に相当する図である。
図7は、実施形態の第二変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50の説明図であって、図2のC−C線に沿った断面図に相当する図である。
続いて、実施形態の各変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50について説明する。なお、実施形態と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
図6は、実施形態の第一変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50の説明図であって、図2のC−C線に沿った断面図に相当する図である。
図7は、実施形態の第二変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50の説明図であって、図2のC−C線に沿った断面図に相当する図である。
続いて、実施形態の各変形例に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50について説明する。なお、実施形態と同様の構成については、詳細な説明を省略する。
実施形態では、カラー58の軸長が補助マウントラバー54の軸長よりも長くなっており、補助マウント部50は、補助マウントラバー54の大径部56とカラー58の端部との間にクリアランスCLを有しつつ、固定ボルト108のフランジ部とが当接した状態で、ルーフ102に対して締結固定されていた(図5参照)。
これに対して、図6および図7に示すように、補助マウント部50は、補助マウントラバー54が、補助取付部52と、補助マウントラバー54の小径部55および大径部56の少なくともいずれか一方との間にクリアランスCLを有した状態で補助取付部52に装着されて、ルーフ102に対して締結固定されていてもよい。
これに対して、図6および図7に示すように、補助マウント部50は、補助マウントラバー54が、補助取付部52と、補助マウントラバー54の小径部55および大径部56の少なくともいずれか一方との間にクリアランスCLを有した状態で補助取付部52に装着されて、ルーフ102に対して締結固定されていてもよい。
図6に示すように、実施形態の第一変形例では、補助取付部52の貫通孔52aの内径が、補助マウントラバー54の小径部55の外径よりも大きくなっている。これにより、補助マウント部50は、補助取付部52の貫通孔52aと補助マウントラバー54の小径部55との間にクリアランスCLが設けられた状態で、ルーフ102に対して締結固定される。
実施形態の変形例によれば、補助取付部52と小径部55との間にクリアランスCLを設けることで、減速機構付モータ装置1の振動が、補助取付部52から補助マウントラバー54の小径部55に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
実施形態の変形例によれば、補助取付部52と小径部55との間にクリアランスCLを設けることで、減速機構付モータ装置1の振動が、補助取付部52から補助マウントラバー54の小径部55に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
図7に示すように、実施形態の第二変形例では、一対の大径部56,56の離間距離が、補助取付部52の厚さよりも広くなっている。これにより、補助マウント部50は、補助取付部52と補助マウントラバー54の大径部56との間にクリアランスCLが設けられた状態で、ルーフ102に対して締結固定される。
実施形態の第二変形例によれば、補助取付部52と大径部56との間にクリアランスCLを設けることで、減速機構付モータ装置1の振動が、補助取付部52から補助マウントラバー54の大径部56に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
実施形態の第二変形例によれば、補助取付部52と大径部56との間にクリアランスCLを設けることで、減速機構付モータ装置1の振動が、補助取付部52から補助マウントラバー54の大径部56に直接伝達するのを防止できる。したがって、減速機構付モータ装置1が作動した時のルーフ102に対する振動の伝達をさらに抑制し、雑音を大幅に低減できる。
なお、この発明の技術範囲は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
図8は、他の実施形態に係る減速機構付モータ装置1の補助マウント部50の説明図である。
図8に示すように、補助マウントラバー54の大径部56の両端面に係る径方向の外側縁部を面取りして面取り部56aを設けることにより、固定ボルト108およびルーフ102と補助マウントラバー54との接触面積を減少させて、締結固定時における補助マウントラバー54のゴム硬度を低下させてもよい。この場合においても、実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
図8に示すように、補助マウントラバー54の大径部56の両端面に係る径方向の外側縁部を面取りして面取り部56aを設けることにより、固定ボルト108およびルーフ102と補助マウントラバー54との接触面積を減少させて、締結固定時における補助マウントラバー54のゴム硬度を低下させてもよい。この場合においても、実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
補助マウント部50を構成する補助取付部52や、補助マウントラバー54、カラー58等の形状や材質等は実施形態に限定されない。したがって、例えば、補助マウントラバー54は、軟質の樹脂材料であってもよい。また、カラー58は、金属材料からなるパイプ部材を切削することにより形成してもよい。
実施形態では、サンルーフ駆動装置100に減速機構付モータ装置1を適用した場合について説明をしたが、減速機構付モータ装置1の適用はサンルーフ駆動装置100に限定されない。したがって、例えば、車両のウインドウガラスを駆動するためのパワーウインドウ装置に、本発明の減速機構付モータ装置1を適用してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能である。
上記の減速機構付モータ装置によれば、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
1 減速機構付モータ装置
2 電動モータ
20 減速機構
23 出力軸
30 ケース
31a 制御装置収納部
33 制御装置
40 主マウント部
42 主取付部
44 主マウントラバー
48 カラー
50 補助マウント部
52 補助取付部
54 補助マウントラバー
55 小径部
56 大径部
58 カラー
102 ルーフ(被取付体)
108 固定ボルト(固定部材)
CL クリアランス
O 回転中心軸
2 電動モータ
20 減速機構
23 出力軸
30 ケース
31a 制御装置収納部
33 制御装置
40 主マウント部
42 主取付部
44 主マウントラバー
48 カラー
50 補助マウント部
52 補助取付部
54 補助マウントラバー
55 小径部
56 大径部
58 カラー
102 ルーフ(被取付体)
108 固定ボルト(固定部材)
CL クリアランス
O 回転中心軸
【0002】
ない。とりわけ、ルーフに対して減速機構付モータ装置を強固に固定するため、マウント部の個数を増加させた場合には、振動の伝達経路が増加するため、雑音が大きくなるおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
[0007]
本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる減速機構付モータ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明の第一の態様によれば、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、を備えた減速機構付モータ装置であって、前記ケースは、前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための一対の主マウント部と、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、を有し、前記補助マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、を有し、前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、前記ケースには、一対の前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられ、一対の前記主マウント部は、前記回転中心軸の軸方向とは異なる方向に並んで配置されており、前記制御装置収納部は、一対の前記主マウント部の並ぶ方向に沿うように設けられている。
[0009]
このように構成することにより、補助マウント部は、ケースに対して一体
ない。とりわけ、ルーフに対して減速機構付モータ装置を強固に固定するため、マウント部の個数を増加させた場合には、振動の伝達経路が増加するため、雑音が大きくなるおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
[0007]
本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる減速機構付モータ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明の第一の態様によれば、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、を備えた減速機構付モータ装置であって、前記ケースは、前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための一対の主マウント部と、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、を有し、前記補助マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、を有し、前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、前記ケースには、一対の前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられ、一対の前記主マウント部は、前記回転中心軸の軸方向とは異なる方向に並んで配置されており、前記制御装置収納部は、一対の前記主マウント部の並ぶ方向に沿うように設けられている。
[0009]
このように構成することにより、補助マウント部は、ケースに対して一体
【0003】
的に形成された補助取付部と、補助マウントラバーと、を有するので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部と補助マウント部とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
また、このように構成することにより、主マウント部と補助マウント部との間に、制御装置を収納する制御装置収納部が設けられるので、制御装置を備えた減速機構付モータ装置のケースの強度を向上することができる。したがって、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを確実に防止できる。また、制御装置収納部は減速機構部分と比べて剛性が低いため振動の発生源になりやすいが、主マウント部と補助マウント部との間に制御装置収納部があるため、剛性を確保でき、振動を伝えにくい。
[0010]
本発明の第二の態様によれば、本発明の第一の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記減速機構が収納された減速機構収納部は、一対の前記主マウント部の中心を結ぶ直線上と重なる位置に設けられている。
[0011]
[0012]
本発明の第三の態様によれば、本発明の第一の態様または第二の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記補助マウント部の硬度は、前記主マウント部の硬度よりも低い。
[0013]
このように構成することにより、補助マウント部の硬度は、主マウント部の硬度よりも低いので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、さらに雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても
的に形成された補助取付部と、補助マウントラバーと、を有するので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部と補助マウント部とにより荷重を分散できる。したがって、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる。
また、このように構成することにより、主マウント部と補助マウント部との間に、制御装置を収納する制御装置収納部が設けられるので、制御装置を備えた減速機構付モータ装置のケースの強度を向上することができる。したがって、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても、主マウント部周りに減速機構付モータ装置が回転するのを防止し、減速機構付モータ装置の位置ずれを確実に防止できる。また、制御装置収納部は減速機構部分と比べて剛性が低いため振動の発生源になりやすいが、主マウント部と補助マウント部との間に制御装置収納部があるため、剛性を確保でき、振動を伝えにくい。
[0010]
本発明の第二の態様によれば、本発明の第一の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記減速機構が収納された減速機構収納部は、一対の前記主マウント部の中心を結ぶ直線上と重なる位置に設けられている。
[0011]
[0012]
本発明の第三の態様によれば、本発明の第一の態様または第二の態様に係る減速機構付モータ装置において、前記補助マウント部の硬度は、前記主マウント部の硬度よりも低い。
[0013]
このように構成することにより、補助マウント部の硬度は、主マウント部の硬度よりも低いので、減速機構付モータ装置が作動した時に、主マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動と、を比較した時に、補助マウント部を介して被取付体に伝達する振動を低減することができる。したがって、減速機構付モータ装置が作動した時の被取付体に対する振動の伝達を抑制し、さらに雑音を低減できる。また、減速機構付モータ装置に対して大きな力が作用した場合であっても
【0002】
ない。とりわけ、ルーフに対して減速機構付モータ装置を強固に固定するため、マウント部の個数を増加させた場合には、振動の伝達経路が増加するため、雑音が大きくなるおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
[0007]
本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる減速機構付モータ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明の第一の態様によれば、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、を備え、車両のルーフに取り付けられ、前記ルーフの開口部とフロントガラスとの間に配置された減速機構付モータ装置であって、前記ケースは、前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための一対の主マウント部と、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、を有し、前記補助マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、を有し、前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、前記ケースには、一対の前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられ、前記制御装置の基板の実装面は前記出力軸方向を向いて設けられ、一対の前記主マウント部は、前記回転中心軸の軸方向とは異なる方向に並んで配置されており、前記制御装置収納部は、一対の前記主マウント部の並ぶ方向に沿うように設けられている。
[0009]
このように構成することにより、補助マウント部は、ケースに対して一体
ない。とりわけ、ルーフに対して減速機構付モータ装置を強固に固定するため、マウント部の個数を増加させた場合には、振動の伝達経路が増加するため、雑音が大きくなるおそれがある。
また、従来技術にあっては、ルーフに対する減速機構付モータ装置の取付部が電動モータの回転軸を挟んで一方側にのみ設けられている。このため、例えば、車両の衝突等により減速機構付モータ装置に大きな力が作用した場合には、取付部周りに減速機構付モータ装置が回転するように力が作用し、減速機構付モータ装置の位置がずれてしまうおそれがある。
[0007]
本発明は、上記事情に鑑みたものであって、被取付体に対する振動の伝達を抑制し、雑音を低減できるとともに、大きな力が作用した場合であっても減速機構付モータ装置の位置ずれを防止できる減速機構付モータ装置を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段
[0008]
本発明の第一の態様によれば、電動モータと、前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、を備え、車両のルーフに取り付けられ、前記ルーフの開口部とフロントガラスとの間に配置された減速機構付モータ装置であって、前記ケースは、前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための一対の主マウント部と、前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、を有し、前記補助マウント部は、前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、を有し、前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、前記ケースには、一対の前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられ、前記制御装置の基板の実装面は前記出力軸方向を向いて設けられ、一対の前記主マウント部は、前記回転中心軸の軸方向とは異なる方向に並んで配置されており、前記制御装置収納部は、一対の前記主マウント部の並ぶ方向に沿うように設けられている。
[0009]
このように構成することにより、補助マウント部は、ケースに対して一体
Claims (9)
- 電動モータと、
前記電動モータの回転を減速する減速機構が収納されたケースと、
前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの一方側に設けられ、前記減速機構に連結された出力軸と、
を備えた減速機構付モータ装置であって、
前記ケースは、
前記ケースの前記一方側に設けられ、前記ケースを被取付体に固定するための主マウント部と、
前記電動モータの回転中心軸を挟んで前記ケースの他方側に設けられ、前記ケースを前記被取付体に固定するための補助マウント部と、
を有し、
前記補助マウント部は、
前記ケースに対して一体的に形成された補助取付部と、
前記補助取付部に装着された補助マウントラバーと、
を有する減速機構付モータ装置。 - 請求項1に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記電動モータを制御する制御装置が設けられ、
前記ケースには、前記主マウント部と前記補助マウント部との間に、前記制御装置を収納する制御装置収納部が設けられている減速機構付モータ装置。 - 請求項1または2に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記補助マウント部の硬度は、前記主マウント部の硬度よりも低い減速機構付モータ装置。 - 請求項1から3のいずれか1項に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記補助マウントラバーは、筒状に形成され、
前記補助マウント部は、前記補助マウントラバーの径方向の内側において前記補助マウントラバーと同軸上に配置され、前記ケースを前記被取付体に固定する固定部材が当接するカラーを備え、
前記補助マウントラバーの軸長をL1とし、
前記カラーの軸長をL2としたとき、
前記補助マウントラバーの軸長L1および前記カラーの軸長L2は、
L1≦L2
を満たすように設定されている減速機構付モータ装置。 - 請求項4に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記補助マウントラバーは、小径部と、前記小径部の軸方向の両端に設けられた一対の大径部と、を備え、
前記補助取付部と、前記小径部および前記大径部の少なくともいずれか一方との間にクリアランスを有した状態で、前記補助取付部に装着されている減速機構付モータ装置。 - 請求項5に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記クリアランスは、前記補助取付部と前記小径部との間に設けられている減速機構付モータ装置。 - 請求項5に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記クリアランスは、前記補助取付部と前記大径部との間に設けられている減速機構付モータ装置。 - 請求項1から7のいずれか1項に記載の減速機構付モータ装置であって、
前記主マウント部は、
前記ケースに対して一体的に形成された主取付部と、
前記主取付部に装着された筒状の主マウントラバーと、
前記主マウントラバーの径方向の内側において、前記主マウントラバーと同軸上に配置された筒状のカラーと、
を備え、
前記補助マウントラバーの硬度は、前記主マウントラバーの硬度よりも低い減速機構付モータ装置。 - 請求項1から8のいずれか1項に記載の減速機構付モータ装置であって、
主マウント部は、前記ケースの前記一方側に一対設けられ、
前記一対の主マウント部は、前記出力軸を挟んで対向するように設けられている減速機構付モータ装置。
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