JPWO2016035496A1 - 気象レーダ制御装置、気象観測システム、気象レーダ制御方法、および気象レーダ制御プログラム - Google Patents

気象レーダ制御装置、気象観測システム、気象レーダ制御方法、および気象レーダ制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】降雨をより早く検出する気象レーダ制御装置、気象観測システム、気象レーダ制御方法、および気象レーダ制御プログラムを提供する。【解決手段】大気の水蒸気量は、降雨の発生前に上昇する。よって、大気の水蒸気量が、所定の閾値以上の場合、または所定時間(例えば1分間)に所定の閾値以上上昇した場合、その後降雨が発生しやすい。制御手段は、予測手段が降雨を予測すると、該予測の結果に基づいて気象レーダに電波を発射させる。その結果、気象レーダは、降雨の発生を即座に検出することができる。【選択図】図1

Description

この発明は、電波を送信して、該電波の反射波を受信する気象レーダの制御に関する。
従来、周囲の降雨状況(発生位置および降水強度)を検出するために、気象レーダを水平に360度回転させて電波を送受信させることが行われていた(特許文献1を参照。)。
気象レーダから発射された電波は、雨粒で反射する。よって、降雨の発生位置は、電波の発射タイミング、反射波の受信タイミング、および電波の速度から求めることができる。降水強度は、反射波の減衰量に基づいて求められる。
特開平08−036055号公報
しかし、気象レーダは、実際に降雨が発生しないと、降雨状況を検出できないため、雨雲の早期発見ができない。
また、気象レーダは、常時動作して全方向を観測すると、降雨の検出をする必要がない場合も電波を発射することになる。一方、降雨状況は、気象レーダが間欠的に動作する場合、早く検出されない場合がある。
そこで、この発明は、降雨をより早く検出する気象レーダ制御装置、気象観測システム、気象レーダ制御方法、および気象レーダ制御プログラムを提供することを目的とする。
本発明の気象レーダ制御装置は、回転して周囲に電波を発射して、該電波の反射波を受信して降雨状況を検出する気象レーダを制御する気象レーダ制御装置であって、大気の水蒸気量に相当する情報に基づいて降雨を予測する予測手段と、前記予測手段が前記降雨を予測した場合に、該予測の結果に基づいて前記気象レーダに前記電波を発射させる制御手段と、を備える。
大気の水蒸気量は、降雨の発生前に上昇する。よって、大気の水蒸気量が、所定の閾値以上の場合、または所定時間(例えば1分間)に所定の閾値以上上昇した場合、その後降雨は発生しやすい。
制御手段は、予測手段が降雨を予測すると、該予測の結果(例えば、降雨の発生有無や降雨の位置等)に基づいて気象レーダに電波を発射させる。その結果、気象レーダは、実際に降雨が発生する前に、電波を発射することができ、降雨を早く検出できる。
また、制御手段は、降雨の位置が予測されない場合、気象レーダに電波を発射させない。よって、本発明の気象レーダ制御装置は、気象レーダの無駄な消費電力を省くことができる。
また、前記予測手段は、GPS信号の大気中の遅延量に基づいて前記大気の水蒸気量に相当する情報を求めることもできる。
GPS信号は、電波からなるため、光速で伝播する。しかし、GPS信号は、GPS衛星から地表に到達するまでに、大気での屈折により遅延する。大気の屈折率が高いと、GPS信号は、より遅延する。屈折率は、大気の湿潤状態に依存し、大気が水蒸気を多く含むほど、高くなる。よって、GPS信号は、水蒸気を多く含んだ湿った大気を通過すると、乾燥した大気を通過する場合に比べて、より遅延する。そこで、予測手段は、GPS信号の遅延量(例えば時間又は距離)を大気の水蒸気量に相当する情報として求める。
また、前記予測手段は、前記遅延量が所定の閾値以上増加すると、前記GPS信号を受信した位置に前記降雨があると予測する。
前記予測手段は、複数の位置において前記遅延量を求め、前記遅延量が最も大きい位置に前記降雨があると予測してもよい。
この構成により、気象レーダ制御装置は、降雨が発生する確率が高い位置を予測することができる。
また、前記予測手段は、所定時間あたりの前記遅延量が第2の所定の閾値以上増加すると、前記GPS信号を受信した位置に前記降雨があると予測することも可能である。
前記予測手段は、複数の位置において前記遅延量を求め、前記所定時間あたりの前記遅延量が最も増加した位置に前記降雨があると予測してもよい。
また、前記予測手段は、前記複数の位置以外の位置における前記遅延量を、前記複数の位置における前記遅延量から補間することができる。
大気の湿潤状態は、空間的に連続するとみなすと、GPS信号の遅延量も、空間的に連続するとみなすことができる。よって、任意の位置における遅延量は、当該位置でGPS信号を受信できなくても、GPS信号を受信した周囲の位置の遅延量から補間される。GPS信号の遅延量は、たとえば、複数の位置における遅延量と複数の位置からの距離とを用いて算出される加重平均値として求められる。
また、気象レーダ制御装置は、地図画像と雨雲画像とを含む気象画像を受信する画像受信手段を、さらに備え、前記予測手段は、前記画像受信手段が受信した気象画像を解析して、前記降雨の位置を予測してもよい。
雨雲画像は、地図上に雲の厚みを例えば濃淡で表示した画像である。濃淡は、大気の水蒸気量に相当する情報である。気象レーダ制御装置は、GPS信号の情報が利用できなくても、降雨の位置を予測することができる。
また、前記制御手段は、前記気象レーダを間欠的に回転させ、前記予測手段が前記降雨を予測した場合に、前記気象レーダを連続的に回転させてもよく、気象レーダ制御装置により気象レーダは、間欠回転時よりも早く降雨を検出することができる。
また、前記制御手段は、前記気象レーダを基準として前記予測手段が予測した降雨の位置が存在する方位を目標方位として算出し、前記目標方位を含む所定の角度範囲内に前記気象レーダを向けることも可能である。
気象レーダ制御装置は、降雨が発生しそうにない位置に気象レーダを向かせないため、気象レーダの無駄な動作時間及び消費電力を抑えることができる。
また、前記制御手段は、前記気象レーダが前記所定の角度範囲内に向いているときの回転速度を、前記所定の角度範囲外に前記気象レーダが向いているときの回転速度より低くしてもよいし、前記目標方位と前記気象レーダが向いている方位との偏角が小さければ小さいほど、前記気象レーダの回転速度を、低くしてもよい。
また、前記制御手段は、前記気象レーダを基準として前記予測手段が予測した降雨の位置が存在する方位を目標方位として算出し、前記目標方位を含む所定の角度範囲内に前記気象レーダが向いているときの前記電波の発射間隔を、前記所定の角度範囲外に前記気象レーダが向いているときの前記電波の発射間隔より短くしてもよいし、前記目標方位と前記気象レーダが向いている方位との偏角が小さければ小さいほど、前記気象レーダの前記電波の発射間隔を、短くしてもよい。
気象レーダ制御装置は、降雨が発生すると予測した位置周辺において、回転速度を低くしたり、電波の発射間隔を短くしたりすることによって、気象レーダの分解能を上げることができる。
本発明は、気象レーダ制御装置に限らず、気象観測システム、気象レーダ制御方法、又は気象レーダ制御装置に実行される気象レーダ制御プログラムであっても構わない。
この発明によれば、気象レーダ制御装置は、降雨の位置を予測し、降雨の発生前に気象レーダを当該位置に向かせるため、降雨を早く検出できる。
気象観測システム100を構成する装置の設置位置および各装置のブロック図を示す図である。 遅延量ZWDのデータを示す画像である。 遅延量ZWDを地図上に表示した図である。 遅延量DB34に記憶されているデータの一部を示す図である。 気象レーダ27が電波を発射する角度範囲を示す図である。 気象観測システム100の動作を示すフローチャートである。 遅延量ZWDと雨量との関係を示すグラフである。
図1(A)は、本実施形態にかかる気象観測システム100を構成するGPS受信装置1A〜1N、気象レーダ27をそれぞれ備える気象レーダ装置2A〜2C、および観測サーバ3のそれぞれの設置位置を示す地図である。
14台のGPS受信装置1A〜1Nは、図1(A)の白丸に示すように、例えば大阪湾周辺地域および大阪湾の海上に固定的にそれぞれ設置されている。気象レーダ装置2A、2Bおよび2Cは、図1(A)の白四角に示すように、例えば神戸市、洲本市、および紀の川市にそれぞれ設置されている。観測サーバ3は、例えば八尾市に設置されている。
本実施形態の気象観測システム100は、観測サーバ3がGPS受信装置1A〜1Nから受信したデータに基づいて、降雨の位置を予測し、予測した位置に各気象レーダ27をそれぞれ向けて、迅速に降雨を検出するものである。
次に、図1(B)は、GPS受信装置1A、気象レーダ装置2A、および観測サーバ3のブロック図である。なお、GPS受信装置1B〜1Nは、GPS受信装置1Aと同じ構成を備える。また、気象レーダ装置2Bおよび2Cは、気象レーダ装置2Aと同じ構成を備える。
GPS受信装置1Aは、制御部10、位置情報記憶部11、時間情報生成部12、GPSアンテナ13、GPS受信部14、および通信アンテナ15、および通信部16からなる。
制御部10は、GPS受信部14、および通信部16を統括して制御する。位置情報記憶部11は、GPS受信装置1Aが設置されている位置の情報を記憶している。位置の情報は、緯度、経度、および高度からなる。位置の情報は、制御部10に読み出される。時間情報生成部12は、精度の高い原子時計を備える。時間情報生成部12から出力される時間情報は、制御部10に読み出される。
GPSアンテナ13は、GPS衛星からのGPS信号を受信するアンテナである。GPS信号は、定期的(たとえば1秒毎)に、GPS衛星から送信される。GPSアンテナ13に受信されたGPS信号は、GPS受信部14に出力される。GPS受信部14は、入力されたGPS信号を解読し、GPS航法メッセージを抽出する。
ここで、GPS信号と降雨の予測との関係について説明する。GPS信号は、大気の水蒸気によって屈折し、遅延する。GPS信号の遅延量は、大気の水蒸気量に依存し、水蒸気量が多いと、多くなる。水蒸気量は、降雨発生前に増加するため、GPS信号の遅延量は、降雨に先立って増加する。また、水蒸気量は、急激に増加すると、突然降雨が発生する。GPS信号の遅延量も、急激に増加すると、突然降雨が発生することがある。
そこで、制御部10は、遅延量ZWD(天頂湿潤遅延量)を求め、観測サーバ3は、求められた遅延量ZWDに基づいて降雨を予測する。観測サーバ3の降雨の予測については、後述する。
遅延量ZWDは、GPS信号が中性大気の湿潤大気で遅延する時間に対応する天頂方向の距離である。制御部10は、全体の遅延量ZTDから乾燥大気による遅延量ZHDを除算して遅延量ZWDを求める。全体の遅延量ZTDは、GPS信号が真空中を進行した時の伝送経路から延びた伝送経路を示す。全体の遅延量ZTDは、GPS信号に基づいて求められる経路増加分を天頂方向に投影することで求められる。乾燥大気による遅延量ZHDは、地上気圧から求めることが可能であり、以下の式1によって求められる。
Figure 2016035496
すなわち、乾燥大気による遅延量ZHDは、GPS受信装置1Aの地上気圧P、緯度ψ、及び楕円体高Hに基づいて求められる。
以上のようにして、制御部10は、遅延量ZWDを求める。なお、制御部10は、遅延量ZHDを求めず、全体の遅延量ZTDを求めるだけであってもよい。また、遅延量ZWDを求める方法は、上述の方法に限らないし、遅延量ZWDは、天頂方向に投影されない量であっても構わない。
図7は、任意の位置で算出された遅延量ZWDと、当該位置で観測された雨量との関係を示すグラフである。図7に示すように、降雨は、遅延量ZWDが26.5cmを超え、かつ数分で0.5cm増加した直後に、観測されている。
制御部10は、所定の算出タイミング毎(例えば30秒毎)に、遅延量ZWDを算出する。GPS受信装置1A〜1Nは、同じ算出タイミングで遅延量ZWDをそれぞれ算出する。
通信アンテナ15は、通信用の無線信号を送受信するアンテナである。通信アンテナ15は、通信部16の制御により、無線信号を送受信する。GPS受信装置1Aは、通信部16を介して観測サーバ3と通信する。通信部16は、制御部10の制御に従い、識別情報、遅延量ZWD、および算出タイミングを、観測サーバ3に送信する。識別情報は、観測サーバ3がGPS受信装置1A〜1Nを識別するための情報である。
次に、気象レーダ装置2Aは、気象レーダ制御装置20および気象レーダ27からなる。気象レーダ27は、広域用レーダである。気象レーダ27は、例えば、高度2km以上10km未満であって、水平方向に30km遠方までの降雨状況(発生位置および降雨強度)を検出する。気象レーダ27は、水平に360度回転する直径10mのパラボラアンテナを備える。気象レーダ27は、気象レーダ制御装置20の制御に従い、パラボラアンテナを回転して電波(マイクロ波)を発射する。発射された電波は、大気中の雨粒で反射する。すると、気象レーダ27は、発射した電波の反射波を受け取る。気象レーダ27は、受け取った反射波に基づく信号を気象レーダ制御装置20に出力する。
気象レーダ制御装置20は、制御部21、通信アンテナ22、通信部23、位置情報記憶部24、動作制御部25、およびレーダ信号入力部26からなる。
制御部21は、気象レーダ制御装置20の各機能部を統括的に制御する。
通信アンテナ22は、通信用の無線信号を送受信するアンテナである。通信アンテナ22は、通信部23の制御により、無線信号を送受信する。気象レーダ制御装置20は、通信部23を介して観測サーバ3と通信する。
位置情報記憶部24は、気象レーダ27が設置されている位置の情報を記憶している。位置の情報は、緯度及び経度からなる。
動作制御部25は、制御部21の制御に基づき、レーダ制御情報を生成する。レーダ制御情報は、回転開始方位、回転方向、回転速度、回転数、および電波発射間隔からなる。回転開始方位は、真北を基準として気象レーダ27のパラボラアンテナが回転を始める絶対方位である。本実施形態は、真北を方位角0度とし、真北から時計回りの方位をプラスとし、真北から反時計回りの方位をマイナスとする。回転方向は、時計回りまたは反時計回りに設定される。回転速度は、パラボラアンテナが回転する速度である。電波発射間隔は、パラボラアンテナが回転し始めてから電波を発射する時間間隔である。動作制御部25は、レーダ制御情報を送信することにより、気象レーダ27を制御する。例えば、動作制御部25は、方位角10度から方位角20度までの角度範囲で電波を発射させるように、気象レーダ27を制御する。
レーダ信号入力部26は、気象レーダ27から出力された反射波に基づく信号を受け取る。制御部21は、気象レーダ27から電波が反射した位置までの距離R及び電波を発射した方位角θに信号の強度(エコー強度)を対応付けたエコーデータを生成する。距離Rは、電波を発射させたタイミングから、反射波の受波が検知されたタイミングまでの時間に基づいて求められる。
通信部23は、制御部21の制御に従い、エコーデータと、気象レーダ27の位置の情報とを観測サーバ3に送信する。
次に、観測サーバ3は、制御部31、通信アンテナ32、通信部33、遅延量DB34、表示データ生成部35、およびモニタ36からなる。
通信アンテナ32は、通信用の無線信号を送受信するアンテナである。通信アンテナ32は、通信部33の制御により、無線信号を送受信する。観測サーバ3は、通信部33を介してGPS受信装置1A〜1Nおよび気象レーダ装置2A〜2Cと通信する。
表示データ生成部35は、制御部31の制御に基づいて、モニタ36に表示する画像を生成する。
制御部31は、観測サーバ3の各機能部を統括して制御する。制御部31は、データ収集部311、データ補間部312、および降雨位置予測部313を機能部として含む。
データ収集部311は、気象レーダ装置2A〜2Cからエコーデータと各気象レーダ27の位置の情報とを収集する。収集したエコーデータは、例えば、表示データ生成部35により、地図上に降雨の発生を表示するために用いられる。また、エコーデータは、より詳細な降雨状況の検出のため、分析されてもよい。
また、データ収集部311は、GPS受信装置1A〜1Nから識別情報、遅延量ZWD、および算出タイミングを収集する。
図2(A)は、データ収集部311がGPS受信装置1A〜1Nから収集したデータの例を示す図である。データ収集部311は、GPS受信装置1A〜1Nの識別情報にそれぞれ対応した位置情報をあらかじめ記憶している。データ収集部311は、図2(A)に示すように、GPS受信装置1A〜1N毎に、算出タイミングtと遅延量ZWDとを対応付けて収集する。
データ補間部312は、データ収集部311が収集したデータを用いて、いずれのGPS受信装置1A〜1Nも設置されていない位置における遅延量ZWDを算出して補間する。
大気の湿潤状態は、空間的に連続するとみなすと、GPS信号の遅延量ZWDも、空間的に連続するとみなすことができる。よって、データ補間部312は、いずれのGPS受信装置1A〜1Nも設置されていない位置におけるGPS信号の遅延量ZWDを、当該位置の周辺に設置されたGPS受信装置1A〜1Nに対応する遅延量ZWDから推定する。例えば、GPS受信装置1A〜1Nが設置されていない位置Zにおける遅延量ZWDは、位置ZからGPS受信装置1A〜1Nまでのそれぞれの距離と、GPS受信装置1A〜1Nに対応するそれぞれの遅延量ZWDとを用いた加重平均値として求められる。データ補間部312は、補間した遅延量ZWDを算出タイミング毎に遅延量DB34に記憶する。
降雨の予測は、遅延量ZWDが補間されることにより、GPS信号を受信できない位置においても可能となる。
図2(B)は、遅延量DB34に記憶されているデータを示す図である。図2(B)において、算出タイミングは、算出タイミングtが新しく、算出タイミングt−1、算出タイミングt−2、算出タイミングt−3と順次古い。遅延量DB34は、図2(B)に示すように、緯度及び経度をそれぞれ0.02度毎に区切った各位置における遅延量ZWDを、算出タイミング毎に記憶する。
図3は、遅延量DB34のデータ、および地図画像を用いて表示データ生成部35が生成した画像である。地図画像は、予め観測サーバ3に記憶されている。モニタ36は、図3に示すように、各位置における遅延量ZWDが表示(例えば濃淡表示)された画像を表示する。
次に、図4を用いて降雨位置予測部313の機能について説明する。図4は、説明のために遅延量DB34に記憶されているデータの一部を示す図である。
降雨位置予測部313は、遅延量DB34のデータを読み取って、降雨の位置を予測する。具体的には、降雨位置予測部313は、最新の算出タイミングtにおける遅延量ZWDが所定の閾値(例えば26.5cm)以上の位置を絞り込む。そして、降雨位置予測部313は、絞り込んだ位置のうち、算出タイミングt−1から最も遅延量ZWDが増加した位置に降雨が発生すると予測する。
上述の絞り込みにより、降雨位置予測部313は、図4に示す遅延量DB34のデータにおいて、緯度34.50、経度135.02の位置に降雨が発生すると予測する。ただし、遅延量ZWDの増加量は、算出タイミングtおよび算出タイミングt−1におけるそれぞれ遅延量ZWDから求められたが、算出タイミングt及び算出タイミングt−1のタイミングに限らない。例えば、遅延量ZWDの増加量は、算出タイミングtにおける遅延量ZWDから、算出タイミングt−2における遅延量ZWDを除算した値であってもよい。また、遅延量ZWDの増加量は、3以上の算出タイミングにおける遅延量ZWDに基づく平均増加量としてもよい。
通信部33は、降雨が発生しうる位置である降雨予測位置を制御部31が予測すると、緯度及び経度からなる降雨予測位置の情報(例えば、図4の例において、緯度34.50及び経度135.02)を気象レーダ装置2A〜2Cに送信する。
気象レーダ装置2A〜2Cの説明に戻り、気象レーダ制御装置20の通信部23は、降雨予測位置の情報を受信する。そして、制御部21は、受信した降雨予測位置の情報に基づいて、気象レーダ27の位置を基準とした降雨予測位置が存在する絶対方位である目標方位を算出する。具体的には、制御部21は、降雨予測位置および気象レーダ27の位置のそれぞれの緯度および経度から、目標方位を算出する。そして、制御部21は、算出した目標方位を動作制御部25に出力する。なお、制御部21は、降雨予測位置の情報を受け取れない場合、気象レーダ27を停止させる制御指示を動作制御部25に送ってもよい。
動作制御部25は、基本動作として、気象レーダ27を間欠回転させる。例えば、動作制御部25は、気象レーダ27を15分に1回、回転させる。具体的には、動作制御部25は、例えば回転開始方位角0度、時計回りの回転方向、回転速度1度/秒、回転数1回、及び電波発射間隔0.5秒からなるレーダ制御情報を15分毎に生成する。
これに対し、動作制御部25は、目標方位が入力されると、気象レーダ27を連続回転させる。例えば、動作制御部25は、間欠回転用のレーダ制御情報による動作を停止させ、常に気象レーダ27を動作させるようにレーダ制御情報を生成する。動作制御部25は、例えば、回転開始方位角0度、時計回りの回転方向、回転速度1度/秒、回転数を無制限、及び電波発射間隔0.5秒からなるレーダ制御情報を生成する。これにより、気象レーダ27は、常時動作する。
以上のように、気象レーダ27は、GPS信号の遅延量ZWDに基づいて降雨が予測されると、連続回転するため、間欠回転動作時よりも早く降雨を検出することができる。
動作制御部25は、目標方位周辺で回転速度を低くし、又は電波発射間隔を短くして、気象レーダ27の分解能を上げることもできる。具体的には、動作制御部25は、目標方位と含む所定の角度範囲(例えば目標方位角プラスマイナス3度)で、例えば回転速度を0.5度/秒とし、電波発射間隔0.2秒とする。
さらに、動作制御部25は、気象レーダ27が目標方位に向くにつれて、回転速度を徐々に下げ、又は電波発射間隔を徐々に短くすることも可能である。この場合、回転速度Vr及び電波発射間隔Tsは、以下の式に基づいて設定される。
Vr = Vmin + kψ
Ts = Tmin + kψ
すなわち、回転速度Vrは、気象レーダ27の向いている方位と目標方位との偏角ψに所定の係数kを乗算した値と、最小回転速度Vminと、の合計値として設定される。電波発射間隔Tsは、気象レーダ27の向いている方位と目標方位との偏角ψに所定の係数kを乗算した値と、最小電波発射間隔Tminと、の合計値として設定される。なお、回転速度Vr及び電波発射間隔Tsは、上述の式によって求められることに限らず、段階的に低く(短く)設定されてもよい。
また、動作制御部25は、目標方位を含む所定の角度範囲だけで回転するレーダ制御情報を生成することも可能である。具体的には、目標方位がマイナス165度の方位とすると、動作制御部25は、例えばマイナス160度の方位を回転開始方位とし、反時計回りを回転方向とし、0.5度/秒を回転速度とし、1/36回を回転数とする。すると、気象レーダ27は、マイナス160度の方位からマイナス170度の方位まで反時計回りに回転しながら電波を発射する。
図5は、各気象レーダ27が電波を発射する方向を地図上で示した図である。図5に示すように、気象レーダ装置2A〜2Cの各気象レーダ27は、降雨予測位置Mのある方向を含むように、所定の角度範囲で電波を発射する。
なお、回転開始方位と回転方向とは、気象レーダ27が向いている方位を基準とした目標方位の相対角度に基づいて設定されてもよい。例えば、動作制御部25は、相対角度が0度以上〜180度未満の場合、回転方向を時計回りとし、回転開始方位を目標方位から所定の角度で反時計回りの方位とし、相対角度が180度以上〜360度未満の場合、回転方向を反時計回りとし、回転開始方位を目標方位から所定の角度で時計回りの方位と設定する。
気象レーダ制御装置20の制御部21は、通信部23を介して、エコーデータ及び気象レーダ27の位置の情報を観測サーバ3に送信する。
以上のように、気象観測システム100は、降雨を予測すると、該予測の結果に基づいて気象レーダ27に電波を発射させる。その結果、気象レーダ27は、実際に降雨が発生する前に、電波を発射することができ、降雨を早く検出できる。
また、気象観測システム100は、通常時(降雨が予測されない時)、気象レーダ27を間欠回転させる。GPS受信に必要な消費電力は、気象レーダ27の消費電力よりも格段に小さい。よって、気象観測システム100全体の消費電力は、GPS受信装置1A〜1Nを常時動作させても、気象レーダ27を常時動作させるときと比べて、小さくなる。さらに、気象観測システム100は、通常時、気象レーダ27を停止させておくこともでき、さらに、全体の消費電力を小さくすることも可能である。
また、気象観測システム100は、気象レーダ27が低い高度(例えば高度2km未満)に発生した雲を検出できなくても、遅延量ZWDの増加を検出できる。よって、気象観測システム100は、気象レーダ27で検出するのが難しい低高度の雲からの降雨を予測できる。
なお、本実施形態において、遅延量ZWDの算出タイミングは、30秒毎である例を示したが、気象観測システム100は、算出タイミングの間隔を短くすれば、さらに早く降雨を検出することができる。
また、気象観測システム100は、降雨予測位置が存在する目標方位を含む所定の角度範囲だけで気象レーダ27を回転させ、降雨が発生しそうにない位置に気象レーダ27を向かせないため、より早く降雨の発生を検出できる。この場合、気象観測システム100は、降雨が発生しそうにない位置に気象レーダ27を向かせないことにより、消費電力を抑えることもできる。
また、気象観測システム100は、目標方位を含む所定の角度範囲で気象レーダ27の回転速度を低くし、又は電波発射間隔を短くするため、降雨予測位置周辺でより詳細に降雨の状況を検出できる。さらに、気象観測システム100は、気象レーダ27が目標方位に向くにつれて、徐々に分解能を上げることもできる。
また、気象観測システム100は、GPS信号の遅延量ZWDの増加量が最も大きい位置を降雨予測位置と予測する。よって、気象観測システム100は、降雨が突然発生しそうな位置に気象レーダ27を向けることができる。
次に、本実施形態にかかる気象観測システム100の処理について、図6を用いて説明する。図6は、GPS受信装置1A、気象レーダ制御装置20、および観測サーバ3の動作を示すフローチャートである。
まず、GPS受信装置1Aの処理について説明する。制御部10は、位置情報記憶部11から位置情報を読み出す(S101)。そして、制御部10は、GPS受信部14からGPS航法メッセージを読み出す(S102)。
次に、制御部10は、GPS信号の遅延量ZWDを算出する(S103)。そして、通信部16は、算出された遅延量ZWDおよび算出タイミングtを観測サーバ3に送信する(S104)。
制御部10は、時間情報生成部12から出力される時間が次の算出タイミングt+1になったか否かを判断する(S105)。制御部10は、時間が次の算出タイミングt+1になれば(S105:Yes)、ステップS102に戻り、遅延量ZWDを算出する処理を繰り返す。制御部10は、時間が次の算出タイミングt+1でなければ(S105:No)、次の算出タイミングまで待機する。
GPS受信装置1A〜1Nは、以上のように、算出タイミング毎(例えば30秒毎)に、遅延量ZWD、算出タイミング、および識別情報を観測サーバ3にそれぞれ送信する。
次に、観測サーバ3の処理について説明する。制御部31のデータ収集部311は、通信部33を介して、算出タイミング毎にGPS受信装置1A〜1Nから遅延量ZWD、算出タイミング、および識別情報を収集する(S301)。
データ補間部312は、データ収集部311が収集したデータから、GPS受信装置1A〜1Nが設置されていない位置におけるGPS信号の遅延量ZWDを算出して補間する(S302)。補間された遅延量ZWDは、遅延量DB34に記憶される(S302)。
次に、降雨位置予測部313は、遅延量DB34のデータを用いて、降雨予測位置を予測する(S303)。
通信部33は、降雨可能位置が予測されれば(S304:Yes)、降雨予測位置の情報を、気象レーダ制御装置20に送信する(S305)。
制御部31は、降雨予測位置が予測されないと(S304:No)、処理を終了する。
次に、気象レーダ制御装置20の処理について説明する。制御部21は、位置情報を読み出す(S201)。制御部21は、通信部23が降雨予測位置の情報を受信すると(S202:Yes)、ステップS203に進む。制御部21は、通信部23が降雨予測位置の情報を受信しないと(S202:No)、待機する。この場合(S202:No)、気象レーダ27は、基本動作として、所定時間毎に回転する間欠回転を行う。
制御部21は、ステップS203に進むと、目標方位を算出し、目標方位を動作制御部25に送る。そして、動作制御部25は、目標方位を含むように回転して電波を発射するようなレーダ制御情報を生成する(S203)。そして、レーダ信号入力部26は、反射波からなる信号を受信する(S204)。
そして、通信部23は、エコーデータを作成し、エコーデータと気象レーダ27の位置の情報とを観測サーバ3に送信する(S205)。制御部21は、エコーデータと気象レーダ27の位置の情報とが送信されると、動作制御部25に基本動作(間欠回転)するような制御指示を出力する(S206)。すると、気象レーダ27は、間欠回転を行う。
なお、本実施形態は、降雨予測位置を1カ所だけ予測したが、複数の降雨予測位置を予測してもよい。例えば、降雨位置予測部313は、遅延量ZWDの増加量が所定の閾値以上の位置を複数選択する。
また、降雨位置予測部313は、遅延量ZWDと、遅延量ZWDの増加量とを用いて、降雨予測位置を予測したが、遅延量ZWDまたは遅延量ZWDの増加量のいずれかを用いるだけで、降雨予測位置を予測してもよい。
また、降雨位置予測部313は、最新の算出タイミングtのみにおける遅延量ZWDを用いて降雨予測位置を予測してもよい。例えば、降雨位置予測部313は、算出タイミングtのみにおいて遅延量ZWDが所定の閾値以上の位置を選択する。さらに、降雨位置予測部313は、算出タイミングtにおいて最大の遅延量ZWDとなる位置を1カ所だけ選んでもよい。
また、遅延量ZWDは、GPS受信装置1A〜1Nがなくても、算出可能である。電子基準点で受信されたGPS信号のデータは、インターネット上で利用できる。よって、気象観測システム100がGPS受信装置1A〜1Nを備えない場合、観測サーバ3は、インターネット上で利用できるGPSデータを通信部33経由で取得し、各位置におけるGPS信号の遅延量ZWDを求めることができる。
また、本実施形態において、遅延量ZWDは、距離であるが、対流圏において湿潤大気によりGPS信号が地表に到達するまでに遅延した時間であってもよい。
また、本実施形態は、GPS信号の遅延量ZWDに基づいて降雨予測位置を予測したが、遅延量ZWDを用いない態様であってもよい。観測サーバ3は、遅延量ZWDを用いない場合、例えばインターネット上で利用可能な雨雲画像を通信部33経由で取得する。雨雲画像は、地図上に雲の厚み(大気の水蒸気量に相当する情報)が濃淡で表示された画像である。そして、観測サーバ3は、画像解析により雨雲の厚い位置(濃く表示された位置)を地図上で特定し、降雨予測位置として予測する。
なお、本実施形態では、各気象レーダ制御装置20と観測サーバ3とが別体であるが、観測サーバ3の各構成を各気象レーダ制御装置20が備える態様であっても構わない。
また、GPS受信装置1A〜1Nの制御部10、各気象レーダ制御装置20の制御部21及び動作制御部25、および観測サーバ3の制御部31は、ハードウェアに限らず、それぞれプログラムによって実現されてもよい。この場合、各プログラムは、記憶装置に記憶される。そして、各プログラムは、起動時に読み出されることにより、処理を行う。
1A〜1N…GPS受信装置
2A、2B、2C…気象レーダ装置
3…観測サーバ
10…制御部
11…位置情報記憶部
12…時間情報生成部
13…GPSアンテナ
14…GPS受信部
15…通信アンテナ
16…通信部
20…気象レーダ制御装置
21…制御部
22…通信アンテナ
23…通信部
24…位置情報記憶部
25…動作制御部
26…レーダ信号入力部
27…気象レーダ
31…制御部
32…通信アンテナ
33…通信部
34…遅延量DB
35…表示データ生成部
36…モニタ
100…気象観測システム
311…データ収集部
312…データ補間部
313…降雨位置予測部

Claims (17)

  1. 回転して周囲に電波を発射して、該電波の反射波を受信して降雨状況を検出する気象レーダを制御する気象レーダ制御装置であって、
    大気の水蒸気量に相当する情報に基づいて降雨を予測する予測手段と、
    前記予測手段が前記降雨を予測した場合に、該予測の結果に基づいて前記気象レーダに前記電波を発射させる制御手段と、
    を備える気象レーダ制御装置。
  2. 請求項1に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、GPS信号の大気中の遅延量に基づいて前記大気の水蒸気量に相当する情報を求める
    気象レーダ制御装置。
  3. 請求項2に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、前記遅延量が所定の閾値以上増加すると、前記GPS信号を受信した位置に前記降雨があると予測する
    気象レーダ制御装置。
  4. 請求項3に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、複数の位置において前記遅延量を求め、前記遅延量が最も大きい位置に前記降雨があると予測する
    気象レーダ制御装置。
  5. 請求項2に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、所定時間あたりの前記遅延量が第2の所定の閾値以上増加すると、前記GPS信号を受信した位置に前記降雨があると予測する
    気象レーダ制御装置。
  6. 請求項5に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、複数の位置において前記遅延量を求め、前記所定時間あたりの前記遅延量が最も増加した位置に前記降雨があると予測する
    気象レーダ制御装置。
  7. 請求項4又は請求項6に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記予測手段は、前記複数の位置以外の位置における前記遅延量を、前記複数の位置における前記遅延量から補間する
    気象レーダ制御装置。
  8. 請求項1に記載の気象レーダ制御装置であって、
    地図画像と雨雲画像とを含む気象画像を受信する画像受信手段を、さらに備え、
    前記予測手段は、前記画像受信手段が受信した気象画像を解析して、前記降雨を予測する
    気象レーダ制御装置。
  9. 請求項1乃至請求項8のいずれかに記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記気象レーダを間欠的に回転させ、
    前記予測手段が前記降雨を予測した場合に、前記気象レーダを連続的に回転させる
    気象レーダ制御装置。
  10. 請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記気象レーダを基準として前記予測手段が予測した降雨の位置が存在する方位を目標方位として算出し、前記目標方位を含む所定の角度範囲内に前記気象レーダを向ける
    気象レーダ制御装置。
  11. 請求項10に記載の気象レーダであって、
    前記制御手段は、前記気象レーダが前記所定の角度範囲内に向いているときの回転速度を、前記所定の角度範囲外に前記気象レーダが向いているときの回転速度より低くする
    気象レーダ制御装置。
  12. 請求項11に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記目標方位と前記気象レーダが向いている方位との偏角が小さければ小さいほど、前記気象レーダの回転速度を、低くする
    気象レーダ制御装置。
  13. 請求項10乃至請求項12のいずれかに記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記制御手段は、前記気象レーダが前記所定の角度範囲内に向いているときの前記電波の発射間隔を、前記所定の角度範囲外に前記気象レーダが向いているときの前記電波の発射間隔より短くする
    気象レーダ制御装置。
  14. 請求項13に記載の気象レーダ制御装置であって、
    前記目標方位と前記気象レーダが向いている方位との偏角が小さければ小さいほど、前記気象レーダの前記電波の発射間隔を、短くする
    気象レーダ制御装置。
  15. 請求項1乃至請求項14のいずれかに記載の気象レーダ制御装置と、前記気象レーダ制御装置によって制御される気象レーダと、からなる気象観測システム。
  16. 回転して周囲に電波を発射して、該電波の反射波を受信して降雨状況を検出する気象レーダを制御する気象レーダ制御装置による気象レーダ制御方法であって、
    気象レーダ制御装置は、大気の水蒸気量に相当する情報に基づいて降雨を予測し、
    気象レーダ制御装置は、前記降雨を予測した場合に、該予測の結果に基づいて前記気象レーダに前記電波を発射させる
    気象レーダ制御方法。
  17. 回転して周囲に電波を発射して、該電波の反射波を受信して降雨状況を検出する気象レーダを制御する気象レーダ制御装置により実行される気象レーダ制御プログラムであって、
    大気の水蒸気量に相当する情報に基づいて降雨を予測する予測ステップと、
    前記予測ステップが前記降雨を予測した場合に、該予測の結果に基づいて前記気象レーダに前記電波を発射させる制御ステップと、
    を実行する気象レーダ制御プログラム。
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