JPWO2016031683A1 - ユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

UL伝送とDL伝送を柔軟に制御して、無線通信におけるスループットや通信品質を向上すること。本発明の一態様に係るユーザ端末は、第1の下り信号を受信可能な下りサブフレームと、上り信号を送信可能な上りサブフレームと、を用いて無線基地局と通信するユーザ端末であって、上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を送信する送信部と、上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて送信される第2の下り信号を受信する受信部と、第2の下り信号に適用される送信モードを、第1の下り信号に適用可能な送信モード及び上り信号に適用可能な送信モードの中から選択して受信処理を制御する制御部と、を有することを特徴とする。

Description

本発明は、次世代の通信システムに適用可能なユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法に関する。
UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)ネットワークにおいて、さらなる高速データレート、低遅延などを目的としてロングタームエボリューション(LTE:Long Term Evolution)が仕様化された(非特許文献1)。LTEではマルチアクセス方式として、下り回線(下りリンク)にOFDMA(Orthogonal Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用い、上り回線(上りリンク)にSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)をベースとした方式を用いている。また、LTEからのさらなる広帯域化及び高速化を目的として、LTEの後継システム(例えば、LTEアドバンスト又はLTEエンハンスメントと呼ぶこともある(以下、「LTE−A」という))も検討され、仕様化されている(Rel−10/11)。
LTE/LTE−Aシステムの無線通信における複信方式(duplex-mode)として、上りリンク(UL)と下りリンク(DL)を周波数で分割する周波数分割複信(FDD)と、上りリンクと下りリンクを時間で分割する時間分割複信(TDD)とがある(図1A、1B参照)。TDDの場合、上りリンクと下りリンクの通信に同じ周波数領域が適用され、一つの送受信ポイントから上りリンクと下りリンクが時間で分けられて信号の送受信が行われる。
また、LTE/LTE−AシステムのTDDにおいては、無線フレーム内に含まれる上りサブフレーム(ULサブフレーム)と下りサブフレーム(DLサブフレーム)との割合が異なる複数のフレーム構成(UL/DL configuration(UL/DL構成))が規定されている。具体的には、図2に示すように、UL/DL構成0〜6の7つのフレーム構成が規定されており、サブフレーム#0と#5は下りリンクに割当てられ、サブフレーム#2は上りリンクに割当てられる。
また、LTE−Aシステムにおけるシステム帯域は、LTEシステムのシステム帯域を一単位とする少なくとも1つのコンポーネントキャリア(CC:Component Carrier)を含んでいる。複数のコンポーネントキャリア(セル)を集めて広帯域化することをキャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)という。
一般に、無線通信システムにおいて、DLのトラフィック量とULのトラフィック量は異なっており、ULトラフィック量に比較してDLトラフィック量が多くなることが想定される。また、DLトラフィック量とULトラフィック量の比率は一定ではなく、時間的に、あるいは、場所的に変動する。
しかし、既存のLTE/LTE−Aシステムでは、無線リソースの有効活用(flexibility)には限界がある。例えば、FDDでは、UL用の周波数リソースをDL通信に利用することができない。TDDにおいても、UL用時間リソースを動的にDL通信に利用することはできない。
このため、トラフィック量などを考慮してUL伝送(UL通信)とDL伝送(DL通信)を柔軟に制御することにより、無線通信におけるスループットや通信品質を向上する方法が望まれている。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、UL伝送とDL伝送を柔軟に制御して、無線通信におけるスループットや通信品質を向上することができるユーザ端末、無線基地局及び無線通信方法を提供することを目的の1つとする。
本発明の一態様に係るユーザ端末は、第1の下り信号を受信可能な下りサブフレームと、上り信号を送信可能な上りサブフレームと、を用いて無線基地局と通信するユーザ端末であって、上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を送信する送信部と、上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて送信される第2の下り信号を受信する受信部と、第2の下り信号に適用される送信モードを、第1の下り信号に適用可能な送信モード及び上り信号に適用可能な送信モードの中から選択して受信処理を制御する制御部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、UL伝送とDL伝送を柔軟に制御して、無線通信におけるスループットや通信品質を向上することができる。
LTE/LTE−Aにおける複信方式の説明図である。 既存システムのTDDセルで利用するUL/DL構成を示す図である。 DL−SCFDMA送受信の一例を示す図である。 下り、上り、DL−SCFDMAサブフレームに適用される送信モードの一例を示す図である。 DL SRSを含むDL−SCFDMA SFの無線リソース配置の一例を示す図である。 Non−precoded DM−RSを含むDL−SCFDMA SFの無線リソース配置の一例を示す図である。 通常のサイクリックプレフィックス構成で1リソースブロックに割り当てられる下り信号の無線リソースに、UL DM−RSの無線リソース位置を重ねた場合の一例を示す図である。 DL−SCFDMA SFで信号の衝突が発生する一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線通信システムの概略構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の全体構成の一例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。
上述したように、既存のLTE/LTE−Aシステムでは、FDDにおいてUL用の周波数リソースをDL通信に利用することができず、TDDにおいてUL用時間リソースを動的にDL通信に利用することができないため、無線リソースの有効活用が困難となっている。
このような問題を解決するために、TDDのUL/DL構成(UL/DL Configuration)をセル毎に準静的(semi-static)に変更することにより、TDDのUL用時間リソースをDL用時間リソースとして利用すること(eIMTA:enhanced Interference Mitigation and Traffic Adaptation)が検討されている。例えば、無線基地局が、自セルの通信環境に応じてDLサブフレーム比率が高いUL/DL構成(例えば、図2におけるUL/DL構成4、5など)を選択することにより、DL通信用のリソースを確保することができる。なお、eIMTAが適用されたTDDは、dynamic TDDと呼ばれてもよい。
しかし、TDDを利用するセル間で異なるUL/DL構成を適用する場合、地理的又は周波数的に隣接するTDDセルとのUL−DL間干渉を抑制するために干渉制御技術が必要となる。したがって、eIMTAの他に、UL伝送とDL伝送を柔軟に制御してDL伝送のスループットを向上できる方法が望まれている。
本発明者らは、D2D(Device to Device)通信では、ユーザ端末間でPUSCH(Physical Uplink Shared Channel)を用いた通信(D2D discovery/communication)がサポートされる点に着目した。つまり、D2D通信をサポートするユーザ端末は、PUSCHと同じ形式(PUSCHフォーマット)で送信される信号(SC−FDMA信号)を、ULリソース(上りリソース)やガード区間などの、DLリソース以外のリソースにおいても受信できる機能を有する。
LTE Rel−12で検討されているD2D通信では、ユーザ端末が、通信可能な他のユーザ端末を見つけ出すためのD2Dディスカバリ(D2D discovery)を行う。D2Dディスカバリにおいて、ネットワークは、周期的な上りリンクリソース(PUSCH)を、D2Dディスカバリリソースとして準静的(semi-static)に各ユーザ端末に割り当てる。ユーザ端末は、発見用信号(discovery signal)をD2Dディスカバリリソースに割り当てて送信する。また、ユーザ端末は、他のユーザ端末から送信された発見用信号を受信することにより、通信可能な他のユーザ端末を見つけ出すことができる。このように、D2D通信では、ULリソースを利用してユーザ端末間で通信を行うことが検討されている。
また、本発明者らは、キャリアアグリゲーション(CA:Carrier Aggregation)又はデュアルコネクティビティ(DC:Dual Connectivity)の適用がサポートされている場合、無線基地局とユーザ端末間で必ずしも所定のULリソースが必要とならない点に着目した。例えば、ユーザ端末が複数のセルのULリソースを同時に割り当てられている場合であっても、一方のセルのULリソースでUL送信を実施できる。
そこで、本発明者らは、無線基地局がUL用リソースで送信する信号(例えば、PUSCH)を、ユーザ端末が受信することで、ULサブフレームでDL通信を行うことを着想した。つまり、無線基地局は、TDDセルやFDDセルのULサブフレーム(UL周波数を含む)に、ユーザ端末のUL信号と同じ形式(例えば、無線アクセス方式、信号フォーマットなど)の信号を割当てて送信する。
ここで、無線基地局が送信するUL信号(上りリソースを用いて送信する下り信号)を、DL−SCFDMA(Downlink Single Carrier Frequency Division Multiple Access)や、DL−SCFDMA信号ともいう。例えば、DL−SCFDMAがPUSCHフォーマットで送信される場合、当該信号はDL PUSCHと呼ばれてもよい。なお、他のUL信号についても、対応するDL−SCFDMA信号を定義することができ、例えば、SRS(Sounding Reference Signal)に対応するDL−SCFDMA信号はDL SRS、DM−RS(Demodulation Reference Signal)に対応するDL−SCFDMA信号はDL DM−RS、PUCCH(Physical Uplink Control Channel)に対応するDL−SCFDMA信号はDL PUCCHと呼ばれてもよい。
また、ユーザ端末がDL−SCFDMAを受信するサブフレームを、DL−SCFDMAサブフレーム(DL−SCFDMA SF)ともいう。ユーザ端末は、DL−SCFDMAサブフレームに割り当てられる下り信号に対して受信処理を行う。
図3に、UL用リソースを用いてDL通信を行う場合の一例を示す。図3Aでは、FDDの一部のUL用リソース(サブフレーム#2、#3、#6、#7)を用いてDL通信する場合を示している。つまり、無線基地局からユーザ端末に対して、DL用リソースでは従来のDL信号(DL−OFDMA)を送信し、一部のUL用リソース(ULサブフレーム)ではDL信号(DL−SCFDMA)を送信する。なお、その他のUL用リソースでは、従来と同様に、ユーザ端末がUL用リソースを用いてUL信号(UL−SCFDMA)を送信する。
図3Bでは、TDDの一部のUL用リソース(ここでは、ULサブフレーム#2、#3)を用いてDL通信を行う場合を示している。つまり、TDDの一部のULサブフレームでは、無線基地局からユーザ端末に対してUL用リソースを用いてDL信号(DL−SCFDMA)を送信する。なお、その他のサブフレーム(ここでは、ULサブフレーム#7、#8)では、既存のLTE/LTE−Aシステムと同様にユーザ端末がUL用リソースを用いてUL信号(UL−SCFDMA)を送信する。なお、図3Bでは、TDD UL/DL構成 1について示したが、本実施の形態はこれに限られない。
図3の例では、ULサブフレームを用いてDL通信を行う例を示したが、例えば特別サブフレームやガードピリオドなど、その他のリソースにおいてもUL−SCFDMA通信を行うことで、柔軟なリソース割り当てが可能となる。
また、ユーザ端末は、あらかじめDL−SCFDMAを受信する能力(SC−FDMA受信capability、DL−SCFDMAcapabilityなどともいう)を有していることをネットワークに通知する構成とすることができる。これにより、無線基地局は、所定のユーザ端末に対して選択的にDL−SCFDMAを送信することが可能となる。
SC−FDMA受信capabilityは、ユーザ端末の能力として定義されてもよい。この場合、無線基地局は、SC−FDMA受信capabilityを有するという通知をユーザ端末から受信すると、当該ユーザ端末が任意の周波数帯域においてDL−SCFDMA受信が可能であると見なすことができる。
一方、当該SC−FDMA受信capabilityは、特定の周波数帯域(やサービングセル)におけるユーザ端末の能力として定義されてもよい。この場合、ユーザ端末は、自身が通信可能な周波数帯域(やサービングセル)それぞれにおいて、SC−FDMA受信capabilityを有するか否かを無線基地局に通知する。無線基地局は、当該ユーザ端末がSC−FDMA受信capabilityを有する周波数帯域(やサービングセル)において、DL−SCFDMA受信(SC−FDMAの受信)を行うよう設定(configure)することができる。
また、無線基地局はユーザ端末に対して、ULリソースにおけるSC−FDMA受信を設定(configure)する。例えば、無線基地局は上位レイヤシグナリング(RRCシグナリング、報知信号など)を用いて、ユーザ端末にDL−SCFDMA受信を設定(enable/disable)する情報を通知すると共に、DL−SCFDMA受信に必要な情報(例えば、DL−SCFDMAの送信タイミングや、スケジューリングに使用するDCI formatに関する情報など)を通知する。さらに、無線基地局は、DL−SCFDMA受信指示に関する情報を動的に送信してもよいし、上位レイヤシグナリングと動的なシグナリングの組合せで通知してもよい。
ユーザ端末は、DL−SCFDMAの受信指示(例えば、DL−SCFDMAグラント)を無線基地局から受信したか否かを確認し、当該グラントの有無に応じて動作を制御する。例えば、DL−SCFDMAグラントを受信したユーザ端末は、当該受信から所定の時間後にDL−SCFDMA SFが割り当てられることを把握してもよい。また、ユーザ端末は、ULリソース(FDDにおけるUL周波数、TDDにおけるULサブフレーム)で無線基地局から受信したDL−SCFDMAに受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行った後、下り信号(例えば、データ、制御情報など)として物理レイヤから上位レイヤにわたすことができる。
なお、DL−SCFDMAグラントは、従来のLTEシステムで用いられるグラント(例えば、DLグラント、ULグラント)であってもよいし、これらのグラントを拡張したものであってもよいし、従来のグラントとは異なる構成のグラントであってもよい。
このように、無線基地局が、ULリソースを利用してDL信号(DL−SCFDMA)をユーザ端末に送信することによる有利な効果を以下に説明する。
まず、ULとDLのトラフィック量に応じてULリソースを柔軟にDL通信に活用することが可能となる。また、TDDを適用する場合であっても、UL/DL構成を変更せずに、柔軟な無線リソース活用が可能となる。
また、送信時間間隔(例えば、サブフレーム)に相当する1ms単位で、動的にULリソースをDL通信に利用することが可能となる。さらに、CA/DCと組み合わせて適用することにより、FDDやTDDにおけるULリソースを、柔軟かつ動的にDL通信に利用することが可能となる。
また、DL−SCFDMA送信を行っている無線基地局は、物理的又は周波数的に隣接するセルにおいて、ULリソースを用いてPUSCHのUL送信を行っているユーザ端末や、D2D通信を行っているユーザ端末と同等とみなすことができる。ここで、PUSCHの復号に用いられる参照信号(UL DM−RS(Demodulation Reference Signal))は、物理的又は周波数的に隣接するセル間で参照信号系列やスクランブル符号を違うものとすることにより、干渉をランダム化(白色化)することができる。したがって、ULリソースを用いるDL通信にPUSCHを利用する(DL PUSCH)ことにより、物理的又は周波数的な周辺のセルのユーザ端末が送信するPUSCHとの衝突が発生した場合であっても、干渉ランダム化(白色化)の効果が得られるため、干渉による劣化を抑制することができる。
以上説明したように、DL−SCFDMAの導入により、柔軟なリソース割り当て及びトラフィックアダプテーションの実現が可能となる。しかしながら、ユーザ端末がULサブフレームにおいて無線基地局から送信されるDL−SCFDMAを受信することは、これまで想定されていない。このため、DL−SCFDMAの送受信に関して、従来のLTE/LTE−Aシステム構成をそのまま適用することは効果的でないと考えられる。特に、DL−SCFDMA SFにおけるMIMO(Multi Input Multi Output)送信モードや、チャネル状態推定用の信号構成などについては、未だ提案されていない。
そこで、本発明者らは、DL−SCFDMAを利用する無線通信システムにおいて、DL−SCFDMAにおけるMIMO伝送、CSI(Channel State Information)フィードバック、サブフレームのスケジューリングの方法などを、適切に規定することを着想した。本発明の一態様によれば、LTE/LTE−AでULに規定されるリソースをDL通信に活用し、当該DL通信における適切なMIMOの実現や、効率的なCSIフィードバックの実現が可能となる。その結果、柔軟なリソース割り当て及びトラフィックアダプテーションを実現し、高いスループット特性を実現することができる。
以下に、本発明の実施形態について詳細に説明する。DL−SCFDMA送受信を適用するセルと、適用しないセルと、を用いてキャリアアグリゲーション(CA)又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。例えば、DL−SCFDMA送受信を行わないセルをプライマリセル(PCell)、DL−SCFDMA送受信を行うセルをセカンダリセル(SCell)として、CAを適用することができる。また、各実施形態では、DL−SCFDMA送受信を適用できる複数のセルを用いて、CA又はDCを適用してもよい。
CAは、複数のコンポーネントキャリア(CC、キャリア、セル等ともいう)を統合して広帯域化することをいう。各CCは、例えば、最大20MHzの帯域幅を有し、最大5つのCCを統合する場合には最大100MHzの広帯域が実現される。CAが適用される場合、1つの無線基地局のスケジューラが複数のCCのスケジューリングを制御する。このことから、CAは基地局内CA(intra-eNB CA)と呼ばれてもよい。
デュアルコネクティビティ(DC)は、複数のCCを統合して広帯域化する点はCAと同様である。DCが適用される場合、複数のスケジューラが独立して設けられ、当該複数のスケジューラがそれぞれの管轄する1つ以上のセル(CC)のスケジューリングを制御する。このことから、DCは基地局間CA(inter-eNB CA)と呼ばれてもよい。なお、DCにおいて、独立して設けられるスケジューラ(すなわち、無線基地局)ごとにキャリアアグリゲーション(intra-eNB CA)を適用してもよい。
また、各実施形態では、ユーザ端末はD2D通信が可能であるものとするが、これに限られない。例えば、DL−SCFDMA受信が可能なユーザ端末であれば、各実施形態を適用することができる。
(第1の実施形態:送信モード)
第1の実施形態では、DL−SCFDMAサブフレームに適用するMIMO送信モード(TM:Transmission Mode)について説明する。
従来のシステムでは、DLサブフレームで下りTMが用いられ、ULサブフレームで上りTMが用いられる。下りTMは、PDSCH(Physical Downlink Shared Channel)などのDLデータ信号の送信に用いられるTMである。上りTMは、PUSCHなどのULデータ信号の送信に用いられるTMである。
図4は、下り、上り、DL−SCFDMAサブフレームに適用される送信モードの一例を示す図である。図4Aでは、無線基地局が、DLサブフレームで下りTMとして、例えばTM9を用いて、4アンテナポートでDL送信する例が示されている。また、図4Bでは、ユーザ端末が、ULサブフレームで上りTMとして、例えばTM2を用いて、2アンテナポートでUL送信する例が示されている。
一方、従来のシステムでは、DL−SCFDMAサブフレームにおけるTMは想定されていないため、適切なTMを用いることができない。そこで、本発明における第1の実施形態では、図4Cに示すように、無線基地局は、各DL−SCFDMA SFに適用するTMを、下りTM及び上りTMの中から選択する。DL−SCFDMA SFに適用するTMの選択は、動的に行われてもよいし、準静的に行われてもよい。
下りTMをDL−SCFDMAに適用する場合、無線基地局は下りTMを用いるSC−FDMA送信を行える必要があり、ユーザ端末は下りTMを用いるSC−FDMA受信を行える必要がある。なお、下りTM(例えば、TM 1〜10)に従って、SFBC(Space Frequency Block Coding)、FSTD(Frequency Switched Transmit Diversity)、CDD(Cyclic Delay Diversity)、CL(Closed-Loop)−precodingなど、実現される送信信号処理が異なる。
下りTMを用いるDL−SCFDMAを実現するためには、SFBC、FSTD、CDD、CL−precodingに関しては、従来(例えば、LTE Rel−11)のDLの信号処理を採用してもよい。これにより、無線基地局における送信信号処理及びユーザ端末における受信信号処理を簡単化することが可能である。さらに、無線基地局及びユーザ端末のアンテナポート数に見合ったTMを選択する事が出来る。また、CL−precodingに関しては、従来のDLコードブックを用いたPMI(Precoding Matrix Indicator)フィードバックを行ってもよい。つまり、DLコードブックを参照して、DL−SCFDMA(例えば、DL PUSCH)に用いるプリコーディングウェイトを決定することにより効率的なCSIフィードバックを実現してもよい。
上りTMをDL−SCFDMAに適用する場合、無線基地局は上りTMを用いるSC−FDMA送信を行える必要があるが、ユーザ端末は上りTMを用いるSC−FDMA受信を行える(D2Dで既に行えるため)。したがって、上りTMを適用する事で、ユーザ端末の実装コストの低減が可能となる。なお、無線基地局のアンテナポート数がユーザ端末のアンテナポート数より多い場合には、アンテナ仮想化(アンテナバーチャライゼーション)を適用してもよい。
ここで、アンテナバーチャライゼーションとは、物理アンテナより少ない数で構成される仮想アンテナを用いた場合の送信信号と同等となるように、物理アンテナを用いて信号を送信する方法である。例えば、4本(#0〜#3)の物理アンテナを2ポート(#0、#1)の仮想アンテナに用いる場合、仮想アンテナポート#0を物理アンテナ#0及び#1に分割して割り当て、仮想アンテナポート#1を物理アンテナ#2及び#3に分割して割り当てる。
DL−SCFDMA SFのTMは、他のサブフレームにおける上下リンクのTMと暗黙的(implicit)に結びつけられてもよい。例えば、ユーザ端末は、DL−SCFDMAに適用されるTMを、同じ無線フレームのDL(UL)サブフレームで用いられるDL(UL) TMに基づいて選択してもよい。この場合、制御を簡単化できるとともに、CSIフィードバック情報の削減が可能となる。ユーザ端末は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC制御要素(MAC CE)、物理レイヤ制御信号(例えば、DCI(Downlink Control Information))などによって、DL−SCFDMAのTMと関連付けられるTMに関する情報を、事前に通知されてもよいし、予め設定されていてもよい。例えば、当該情報としては、サブフレームインデックスを用いてもよい。ユーザ端末は、通知/設定されたサブフレームインデックスで用いられるのと同じTMを、DL−SCFDMAに利用することができる。
また、DL−SCFDMA SFのTMは、明示的に指定されてもよい。例えば、それぞれのDL−SCFDMA SFで用いるTMは、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC制御要素(MAC CE)、物理レイヤ制御信号などで通知されてもよい。この場合、NW運用の自由度を確保することができる。明示的な指定に用いられる情報は、例えば、利用するTM(上り/下りTMのいずれを用いるか)に関する情報や、TMのインデックスを含んでもよい。
所定期間におけるDL−SCFDMA SFの数は限定的であるため、十分なCSIフィードバックの確保が難しい場合がある。この点を鑑みると、DL−SCFDMA SFのTMは、閉ループ型制御を行わないTM(例えば、Single Tx、Tx diversity、Reciprocity based precoding)に限定してもよい。これにより、ユーザ端末の移動追従性に対する耐性及びシステム全体構成の簡単化を実現することができる。
また、DL−SCFDMA SFのTM切り替え(例えば、RRCシグナリングによる切り替え)を行う場合、無線基地局が、ユーザ端末におけるTM切り替えの完了を把握できない時間(ambiguity区間)が生じる。この点を鑑みると、DL−SCFDMA SFのTM切り替えに対して、fallback modeを適用することが好ましい。
例えば、ambiguity区間におけるDL−SCFDMA SFには、TM共通のDCIフォーマットを用いることで、SISO(Single Input Single Output)/SIMO(Single Input Multi Output)又は送信ダイバーシチのTMを利用する。具体的には、DL−SCFDMA SFのTMとして上りTMを用いる場合は、上りTMに共通のDCIフォーマットをDL−SCFDMAグラントに含める。また、DL−SCFDMA SFのTMとして下りTMを用いる場合は、下りTMに共通のDCIフォーマットをDL−SCFDMAグラントに含める。
例えばDL−SCFDMAをDLグラントでスケジューリングする場合、DCI format 1Aにfallbackすることができる。また、DL−SDFDMAを上りグラントでスケジューリングする場合、DCI format 0にfallbackすることができる。これらにより、TMの切り替えのambiguity区間であっても、少なくともシングルアンテナ又は送信ダイバーシチでの送信に必要な情報を取得することができるため、DL−SCFDMAの伝送を確保することができる。
(第2の実施形態:CSI測定/フィードバック)
第2の実施形態では、DL−SCFDMAサブフレーム(DL−SCFDMA SF)に適用するCSI測定及びCSIフィードバックについて説明する。本実施の形態では、DL−SCFDMA SFでCSI測定を実施しない場合と、CSI測定を実施する場合と、の2つを説明する。
DL−SCFDMA SFでCSI測定を実施しない場合、DL−SCFDMAのCSIとして、DL SFのCSI(例えば、RI(Rank Indicator)、PMI及びCQI(Channel Quality Indicator))の一部又は全てを再利用(reuse)してもよい。つまり、DL−SCFDMAに関するCSIの一部又は全ての情報を、フィードバックしない構成としてもよい。この場合、DL−SCFDMA SFでCSI測定が不要となり、無線リソースが効率的に利用可能となる。また、CSIフィードバックビット数の低減が可能となる。なお、DL−SCFDMA SFでCSI測定を実施する場合であっても、DL−SCFDMAのCSIとして、DL SFのCSIの一部又は全てを再利用してもよい。
一方、DL−SCFDMA SFでCSI測定を実施する場合、DL−SCFDMA SF(D2D SF)に特化したCSIを用いることができる。この場合、DL SFのCSIとDL−SCFDMA SFのCSIとの間に生じる可能性のある差を適切に考慮することができる。具体的には、DL SFのOFDMAと、DL−SCFDMA SFのSC−FDMAと、の原理的な特性差(例えば、SC−FDMAはOFDMAより低いCQIとなる)を考慮することができる。また、DL SFとDL−SCFDMA SFとの送信電力の差(例えば、干渉低減のため、DL−SCFDMA SFではDL SFより低電力で送信する)を考慮することができる。また、DL−SCFDMA SFにおいて、隣接セルがUL SFかDL−SCFDMA SFかによってCSIが変動し得ることを考慮することができる。
DL−SCFDMA SFに特化したCSIを用いる場合、どのような信号をCSI測定に用いるかということは、従来のシステムでは検討されていない。そこで、本発明者らは、DL−SCFDMA用のチャネル測定用信号(CSI測定に用いる信号)の構成を検討し、本発明の第2の実施形態を見出した。
DL−SCFDMA SFのCSI測定に用いる信号(例えば、CSI測定用の参照信号)としては、UL SRSに相当するDL−SCFDMA用のSRS(DL SRS)や、プリコーディングを適用しない信号や、DLサブフレームに適用されるCSI−RS(Channel State Information Reference Signal)を用いることができる。特に、DL−SCFDMA SFのチャネル測定用信号は、DL SFのチャネル測定用信号及びUL SFのチャネル測定用信号と異なる信号構成(例えば、異なる無線リソースの配置、又は異なるフォーマットなど)の信号を用いることが好ましい。以下、各信号の構成について、詳しく説明する。
(DL−SCFDMA SFのCSI測定にSRSを用いる場合)
UL SRSは、セル内の全ユーザ端末をサポートするため、複数のユーザ端末がそれぞれ異なる帯域を利用する結果、全帯域で送信される。一方、DL SRSは、UL SRSとは異なりユーザ多重の必要がないため、UL SRSに比べて挿入密度を低減してもよい。例えば、DL CSI−RSと同程度の挿入密度まで低減することで、効率的な無線リソースの利用が可能となる。
このため、DL SRSは、DL−SCFDMA SFの最終シンボルの一部にのみ多重する構成とすることができる。例えば、既存の又は拡張された周波数ホッピングやComb(送信周波数のパターン)、周波数領域パンクチャなどを適用して、シンボルの一部の無線リソースを使用することで、オーバヘッドを低減することができる。また、最終シンボルにおいてDL SRSの多重されていないRE(Resource Element)に対しては、DL PUSCHなどの他の物理チャネルや他の信号を多重してもよい。
図5は、DL SRSを含むDL−SCFDMA SFの無線リソース配置の一例を示す図である。DL−SCFDMA SFでは、例えば、制御信号の割り当てに用いられるPUCCH(DL PUCCH)、データ信号の割り当てに用いられるPUSCH(DL PUSCH)、プリコーディングを適用されたデータ信号の復調に用いられるDM−RS(Precoded DM−RS)が配置される。
図5では、最終シンボルであるシンボル#13に、チャネル状態の測定に用いられるSRS(DL SRS)が配置されている。具体的には、各アンテナに対応したSRS(SRS(Tx−1)、SRS(Tx−2))が、それぞれ異なる無線リソースに配置されている。また、最終シンボルであるシンボル#13において、SRSが割り当てられていない無線リソースには、PUSCHが配置されている。
なお、DL−SCFDMA SFのうち、DL SRSを送信しないサブフレームがあってもよい。この場合、DL SRSを送信するDL−SCFDMA SFを設定(configure)してもよいし、所定のDL−SCFDMA SFにおけるDL SRSの有無を動的に通知してもよい。DL SRSが設定されるサブフレームでは、DL PUSCHは最終シンボル以外のリソースを使用するshortened format(shortened PUSCH)とし、そうでないサブフレームでは最終シンボルのリソースを使用可能なnormal format(normal PUSCH)とすることが可能である。
UL SRSは、干渉などを考慮すると、制限された送信電力を用いて狭帯域で送信する必要があるが、DL SRSは無線基地局によって送信されるため、広帯域に送信可能である。したがって、DL SRSをシステム帯域幅で送信する構成としてもよい。この場合、広帯域のCSI推定を実現することができる。
なお、DL SRSの構成に関する情報(例えば、DL SRSの送信周期、送信タイミングオフセット(スタートサブフレーム番号)、送信帯域幅、周波数位置(例えば、スタートサブキャリア番号))は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC制御要素(MAC CE)、物理レイヤ制御信号などで送信され、設定(configure)されてもよい。
また、DL SRSの送信タイミングは、無線フレーム単位で通知してもよい。例えば、複信方式としてTDDを用いる場合には、UL/DL config.に含まれる各UL SFでDL SRSを送信するか否かを示すビットマップを通知してもよい。一例として、UL/DL config. 0では無線フレーム内にUL SFが6つ存在するため、DL SRSの送信タイミングは6bitのビットマップで通知することができる。例えば、“0”をDL SRSなし、“1”をDL SRSありとする場合、“011011”というビットマップは、サブフレーム#3、#4、#8及び#9でDL SRSを送信する構成を示す。さらに、DL SRSの送信タイミングは、上記送信周期及び無線フレーム単位のビットマップの組み合わせで通知してもよい。
(DL−SCFDMA SFのCSI測定にプリコーディングを適用しない信号を用いる場合)
既存のDM−RS(Precoded DM−RS)では、データ信号(PUSCH、PDSCH)と同一のプリコーディングが適用されている。しかしながら、Precoded DM−RSでは、Non−precodedなチャネルを推定する事ができない。そこで、本実施形態では、DL−SCFDMA SFにおいて、プリコーディングを適用しない信号を含めることにより、DL PUSCH復調及びDL−SCFDMA SFのCSI測定の両方を実現する。
なお、当該プリコーディングを適用しない信号は、例えば、Non−precoded DM−RS、Non−precoded CSI−RSなどと呼ばれてもよい。また、当該プリコーディングを適用しない信号は、既存システムの参照信号(例えばCRS(Cell-specific Reference Signal))と信号構成(無線リソース配置、フォーマットなど)が同じ又は類似する信号であってもよいし、新しい参照信号(既存の参照信号を変形したものを含む)であってもよい。
CSI測定に用いる信号にプリコーディングがかかっている場合(例えば、UL TM 2が適用される場合)における送信信号の復調について説明する。ここで、DL PUSCH及びCSI測定に用いる信号に同一のプリコーディングが乗算されているとする。CSI測定に用いる信号は、プリコーディングが適用された信号(例えば、Precoded DM−RS)である。
Figure 2016031683
Figure 2016031683
次に、CSI測定に用いる信号にプリコーディングがかかっていない場合(例えば、DL TM 4が適用される場合)における送信信号の復調について説明する。ここで、DL PUSCHにはプリコーダが乗算されているが、CSI測定に用いる信号にはプリコーダは乗算されていないものとする。つまり、CSI測定に用いる信号は、プリコーディングが適用されていない信号(例えば、Non−precoded DM−RS)である。
Figure 2016031683
一方、DL PUSCHに適用されるプリコーダに関する情報が、無線基地局からユーザ端末に通知される。当該情報としては、例えば、TPMI(Transmitted Precoding Matrix Indicator)を含めることができる。TPMIは、DL PUSCHに適用したPMIを示す情報であり、例えば、DLグラント(DCI format 2)で通知されるTPMIであってもよい。
Figure 2016031683
なお、Non−precoded DM−RSは、一部のDL−SCFDMA SFで適用する構成としてもよい。例えば、DL−SCFDMAについて、Non−precoded DM−RSを、TTI(サブフレーム)単位で送信する構成としてもよいし、RB(リソースブロック)単位で送信する構成としてもよい。
例えば、CSI測定を行うDL−SCFDMAではNon−precoded DM−RSを送信するが、CSI測定を行わないDL−SCFDMA SFでは既存のDM−RS(precoded DM−RS)を送信する構成としてもよい。この場合、CSI測定を実現しつつ高い伝送特性を実現することができる。
また、所定のDL−SCFDMAサブフレームにおいて、Non−precoded DM−RS及びprecoded DM−RSが混在して配置されてもよい。例えば、所定のDL−SCFDMAサブフレームにおいて、一定のサブキャリア間隔でNon−precoded DM−RSを多重してもよい。これにより、単一のサブフレームにおいても、CSI測定及びprecoded DM−RSを用いた高精度なデータ復調を可能とすることができる。
図6は、Non−precoded DM−RSを含むDL−SCFDMA SFの無線リソース配置の一例を示す図である。図6では、図5におけるPrecoded DM−RSの一部が、チャネル状態の測定に用いられるDM−RS(Non−precoded DM−RS)に置き換えられている。具体的には、シンボル#3及び#10において、各アンテナに対応したNon−precoded DM−RS(Non−precoded DM−RS(Tx−1)、Non−precoded DM−RS(Tx−2))が、それぞれ異なる無線リソースに配置されている。また、複数のNon−precoded DM−RSは、スロット間でホッピング(周波数ホッピング)されている。
図6のようにNon−precoded DM−RSを含むSFにおいては、DL SRSを割り当てない構成としてもよい。例えば、図6の最終シンボルである#13には、DL SRSを配置してもよいし、DL PUSCHなどの他の信号を配置してもよい。この場合、DL SRSのリソース配置を低減し(あるいは配置せず)、代わりにDL PUSCHなどの他の物理チャネルや他の信号を多重することで、SRSのオーバヘッドを削減し、スループットの向上や無線リソースの高効率化を実現することができる。
また、Non−precoded DM−RSの構成に関する情報(例えば、送信周期、送信帯域幅、周波数位置(例えば、スタートサブキャリア番号))は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC制御要素(MAC CE)、物理レイヤ制御信号などで通知され、設定(configure)されてもよい。
(DL−SCFDMA SFのCSI測定にCSI−RSを用いる場合)
無線基地局は、DL−SCFDMA SFに下りリンクで規定されているCSI−RSを多重し、ユーザ端末は、当該CSI−RSを用いてCSI測定を行う構成としてもよい。しかしながら、既存の下りCSI−RSで用いられるREは、UL DM−RSの利用する無線リソースと一部重複することがある。図7は、通常のサイクリックプレフィックス構成で1リソースブロックに割り当てられる下り信号の無線リソースに、UL DM−RSの無線リソース位置を重ねた場合の一例を示す図である。図7には、それぞれアンテナポート数2、4及び8のCSI−RSを含む構成を示している。UL DM−RSは、シンボル#3及び#10に配置されるため、CSI−RSと重複することになる。
本実施の形態では、CSI−RSとUL DM−RSとの重複が生じ得るCSI−RS構成(CSI−RS config)に関して、例えば以下の方法のいずれか又はこれらの組み合わせにより、重複を回避する:(1)CSI−RSとDM−RSの重複していないCSI−RS Configのみを用いるように制限する、(2)CSI−RSの多重位置をシフトする(例えば、重複しているCSI−RSの多重位置を、1シンボル前にシフトする)、(3)DM−RSの多重位置をシフトする(例えば、サブフレームの後半スロットにおけるDM−RSの多重位置を、1シンボル後にシフトする)。
なお、上記重複の回避に関する情報(例えば、利用可能なCSI−RS Configの情報、シフトするCSI−RSのリソース位置、シフト量、DM−RSのリソース位置、シフト量など)は、上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC制御要素(MAC CE)、物理レイヤ制御信号などで設定(configure)してもよい。また、DL−SCFDMA SFのCSI測定に用いられるCSI−RSは、DL−SCFDMA用のCSI−RSと呼ばれてもよい。
以上、第2の実施形態では、DL−SCFDMA SFで所定の信号を用いてCSI測定を行う場合を示したが、CSI測定の方法はこれに限られない。例えば、DL−SCFDMA SFのCSI測定は、チャネルのreciprocityを適用して、上りチャネルにおけるCSI測定の結果から導出してもよい。例えば、特別サブフレーム(Special SF)やUL SFで推定した上りチャネルが、DL−SCFDMA SFのチャネルと同じチャネル状態であるとすることができる。DL−SCFDMAの送信電力と、UL信号の送信電力との差が所定の値以下(例えば、0)の場合には、DL−SCFDMAのCSI測定結果を上りチャネルのCSI測定結果としてもよい。
なお、DL−SCFDMA SFのCSI測定のフィードバック情報は、RI、PMI及びCQIのいずれかを含んでいてもよい。ここで、PMIは、上りリンク用のコードブックに基づくPMI(UL codebook based PMI)を用いてもよいし、下りリンク用のコードブックに基づくPMI(DL codebook based PMI)を用いてもよい。なお、DL−SCFDMAは下り伝送であるため、下りリンク用のコードブックを用いることが好ましい。例えば、上りTMが適用される場合であっても、下りPMIを適用する事で、DLサブフレームと一貫性のあるCSIをフィードバックする事ができる。
ここで、DL SFとDL−SCFDMAのCSI情報を別々にフィードバックさせても良い。例えばDL SFとDL−SCFDMAで独立のCSIプロセスが設定出来ても良いし、eICIC(enhanced Inter-Cell Interference Coordination)又はeIMTAで用いられるサブフレームセットの概念を用いて複数(例えば、2種類)の異なるCSIを報告させても良い。例えば、複数のUL/DL構成で共通である固定サブフレームセットと、複数のUL/DL構成で異なるフレキシブルサブフレームセットと、でそれぞれ異なるCSIを報告させてもよい。また、CSIにDL SFの情報とDL−SCFDMAの情報とを識別する符号を多重しても良い。
また、DL−SCFDMA SFとDL SFで共有のCSIをフィードバックさせても良い。その場合、CSIフィードバックに用いるReference resourceはDL SF又はDL−SCFDMA SFのいずれかとしても良い。なお、当該Reference resourceを示す情報は、無線基地局からユーザ端末に通知されてもよい。例えば、当該情報として、サブフレームインデックスや、サブフレーム種別(CSI測定に用いるSFの種類(DL SF、UL SF、DL−SCFDMA SFなど)を示すための情報)や、CSI測定に用いる無線リソースの位置などを含めてもよい。
(第3の実施形態:DL−SCFDMA SFのスケジューリング)
第3の実施形態では、DL−SCFDMA SFのスケジューリングについて説明する。
(DL−SCFDMA SFとUL SRSとの衝突)
まず、DL−SCFDMA SFのスケジューリングがセル固有のUL SRS送信サブフレームと重複する場合について説明する。この場合、所定のULサブフレームで、セル内のユーザ端末のいずれかがSRSの送信を指示されるとともに、無線基地局が所定のユーザ端末に対してDL−SCFDMAを送信する。
DL−SCFDMAを受信するユーザ端末が、UL SRS送信を指示されていない(つまり、他のユーザ端末がUL SRSを送信する)場合、当該ユーザ端末は、DL−SCFDMA SFの最終シンボルを、UL SRS用に予約する(つまり、最終シンボルで信号を送信しない)。例えば、DL−SCFDMA SFにshortened formatを適用する。
一方、DL−SCFDMAを受信するユーザ端末が、UL SRS送信を指示されている(自身のUL SRS送信がある)場合、例えば以下のいずれかの方法により、DL−SCFDMAの受信及びUL SRS送信の両方又はいずれか一方を実施する:(1)一部のシンボル(例えば、前半シンボル)でDL−SCFDMA SFを受信し、他のシンボル(例えば、後半シンボル)でUL SRSを送信する、(2)DL−SCFDMAグラントを無視する(UL SRSを送信する)、(3)DL−SCFDMAを受信する(UL SRSを送信しない)。
ここで、上記(1)の方法では、DL/ULの切り替えにガード期間(guard period)を設ける事により、TA(Timing Advance)区間を補うことができる。例えば、TDDの特別サブフレーム構成(special subframe configuration)と同一のガード期間を設定してもよい。既存の特別サブフレーム構成と同一のガード期間を設けることにより、シグナリングを抑えつつ、適切なガードピリオドの長さが設定可能となる。
なお、DL−SCFDMA SFのスケジューリングがセル固有のUL SRS送信サブフレームと重複しない場合には、DL−SCFDMA SFの最終シンボルを、データ伝送(DL−SCFDMA伝送)に適用することで、伝送品質を確保することができる。
(DL−SCFDMA SFとUL SFが連続する場合)
DL−SCFDMA SFとUL SFが連続するサブフレームとなる場合、従来のLTE/LTE−Aシステムでは、ユーザ端末は、DLからULにスイッチするためのガード期間を確保することができない。図8は、DL−SCFDMAが設定される場合の問題を示す図である。サブフレーム#2−#4のように、DL−SCFDMA SF後にDL−SCFDMA SFが連続する場合及びDL−SCFDMA SF後にDL SFが連続する場合は、ガード期間を確保する必要はない。一方で、サブフレーム#7−#8のように、DL−SCFDMA SF後にUL SFが連続する場合は、UL SFのUL信号がTAにより前のサブフレームで送信される可能性がある。この場合、DL−SCFDMA SFで信号の衝突が発生する。
本実施形態では、例えば以下のいずれかの方法により、DL−SCFDMAの受信及びUL信号の送信が同時に発生することを低減する:(1)DL−SCFDMA SFに連続するUL SFを破棄する(ユーザ端末が、当該UL SFで送信を行わない)、(2)UL SFの直前のDL−SCFDMA SFを破棄する(無線基地局が、当該DL−SCFDMA SFで送信を行わない)、(3)DL−SCFDMA SFにガード期間を適用する(例えば、既存の特別サブフレーム構成を利用してガード期間を設定する)。
(DL−SCFDMAの非連続帯域割り当て)
既存のPUSCH割当て(ULグラント)は、ユーザ端末側の送信アンプにおけるピーク電力対平均送信電力比(PAPR:Peak-to-Average Power Ratio)の問題を考慮して、連続帯域割り当てのみを許容している。しかしながら、DL−SCFDMAは無線基地局によって送信されるため、PAPRに対する要求(requirement)は低い(緩い)事が想定される。したがって、本実施形態におけるDL−SCFDMAのスケジューリングでは、非連続帯域割り当てを許容する。これにより、既存のULリソース割り当てを利用する場合に比べて、DL−SCFDMAの伝送品質を向上することが可能である。
なお、非連続帯域割り当ては、例えば、リソースブロックの数と同じサイズのビットマップで通知してもよいし(Direct bitmap)、DCIフォーマット 1/2で用いられるtype 0/1 allocationに従って通知してもよいし、その他の分散型リソースブロック割り当て(Distributed allocation)(例えば、仮想リソースブロックなどを利用)に従って通知してもよい。
(変形例)
以上の各実施形態は、DL−SCFDMA SFに適用するものとして説明したが、これに限られない。例えば、D2D SFにおけるMIMO、CSIフィードバック及びスケジューリングにも適用可能である。
また、DL−SCFDMA SFは、UL SFと同時に利用する構成としてもよい。例えば、DL−SCFDMAとUL−SCFDMAとをFDMする(例えば、DL−SCFDMAを高周波数帯域に割り当て、UL−SCFDMAを低周波数帯域に割り当てる)ことで、柔軟なスケジューリングを実現してもよい。この場合、ユーザ端末及び/又は無線基地局に干渉キャンセラを具備することが求められる。
したがって、ユーザ端末のcapabilityシグナリング、UE(ユーザ端末)カテゴリなどによって、DL−SCFDMA及びUL−SCFDMAを同時に利用可能であることを示すことが好ましい。例えば、上記capabilityシグナリング及び/又はUEカテゴリは、DL−SCFDMA及び/又はUL−SCFDMAに関する以下のような情報を含んでもよい:(1)利用可能な周波数帯、帯域幅などの情報、(2)同時送受信のビット数(最大TBS(Transport Block Size))、ソフトバッファサイズ、MIMOレイヤ数などの情報、(3)CAのCapability。上記(3)は、例えばCC数であってもよく、CC数が所定値以上の場合には、ユーザ端末はDL−SCFDMA及びUL−SCFDMAを同時送信可能であるとしてもよい。
なお、上述のようなcapability/カテゴリは、DL−SCFDMAとUL−SCFDMA以外にも、他のDL信号とUL信号との多重に関しても、適用してもよい。例えば、DL−OFDMA及びUL−OFDMAの同時送信が利用可能であることを示すcapability/カテゴリを用いることができる。
(無線通信システムの構成)
以下、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの構成について説明する。この無線通信システムでは、上記第1の実施形態〜第3の実施形態及び変形例で示した無線通信方法のいずれか又はこれらの組み合わせが適用される。
図9は、本発明の一実施の形態に係る無線通信システムの一例を示す概略構成図である。図9に示す無線通信システムは、例えば、LTEシステム、SUPER 3G、LTE−Aシステムなどが包含されるシステムである。この無線通信システムでは、LTEシステムのシステム帯域幅を1単位とする複数の基本周波数ブロック(コンポーネントキャリア)を一体としたキャリアアグリゲーション(CA)及び/又はデュアルコネクティビティ(DC)を適用することができる。なお、この無線通信システムは、IMT−Advancedと呼ばれても良いし、4G、5G、FRA(Future Radio Access)などと呼ばれても良い。
図9に示す無線通信システム1は、例えば相対的に広いカバレッジを有するマクロセルC1を形成する無線基地局11と、マクロセルC1内に配置され、マクロセルC1よりも狭いスモールセルC2を形成する無線基地局12a−12cとを備えている。また、マクロセルC1及び各スモールセルC2には、ユーザ端末20が配置されている。なお、無線基地局11及び12の数は、図9に示す数に限られない。
ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12の双方に接続することができる。ユーザ端末20は、マクロセルC1とスモールセルC2を、CA又はDCにより同時に使用してもよい。なお、ユーザ端末20は、無線基地局11及び無線基地局12のいずれか一方に接続する構成としてもよい。
ユーザ端末20と無線基地局11との間は、相対的に低い周波数帯域(例えば、2GHz)で帯域幅が狭いキャリア(既存キャリア、Legacy carrierなどと呼ばれる)を用いて通信を行うことができる。一方、ユーザ端末20と無線基地局12との間は、相対的に高い周波数帯域(例えば、3.5GHz、5GHzなど)で帯域幅が広いキャリアが用いられてもよいし、無線基地局11との間と同じキャリアが用いられてもよい。無線基地局11と無線基地局12との間(又は、2つの無線基地局12間)は、有線接続(光ファイバ、X2インターフェースなど)又は無線接続する構成とすることができる。
無線基地局11及び各無線基地局12は、それぞれ上位局装置30に接続され、上位局装置30を介してコアネットワーク40に接続される。なお、上位局装置30には、例えば、アクセスゲートウェイ装置、無線ネットワークコントローラ(RNC)、モビリティマネジメントエンティティ(MME)などが含まれるが、これに限定されるものではない。また、各無線基地局12は、無線基地局11を介して上位局装置30に接続されてもよい。
なお、無線基地局11は、相対的に広いカバレッジを有する無線基地局であり、マクロ基地局、集約ノード、eNB(eNodeB)、送受信ポイント、などと呼ばれてもよい。また、無線基地局12は、局所的なカバレッジを有する無線基地局であり、スモール基地局、マイクロ基地局、ピコ基地局、フェムト基地局、HeNB(Home eNodeB)、RRH(Remote Radio Head)、送受信ポイントなどと呼ばれてもよい。以下、無線基地局11及び12を区別しない場合は、無線基地局10と総称する。各ユーザ端末20は、LTE、LTE−Aなどの各種通信方式に対応した端末であり、移動通信端末だけでなく固定通信端末を含んでよい。
無線通信システム1においては、無線アクセス方式として、下りリンクについてはOFDMA(直交周波数分割多元接続)が適用され、上りリンクについてはSC−FDMA(シングルキャリア−周波数分割多元接続)が適用される。OFDMAは、周波数帯域を複数の狭い周波数帯域(サブキャリア)に分割し、各サブキャリアにデータをマッピングして通信を行うマルチキャリア伝送方式である。SC−FDMAは、システム帯域幅を端末毎に1つ又は連続したリソースブロックからなる帯域に分割し、複数の端末が互いに異なる帯域を用いることで、端末間の干渉を低減するシングルキャリア伝送方式である。なお、上り及び下りの無線アクセス方式は、これらの組み合わせに限られない。
また、無線通信システム1においては、ユーザ端末20は、OFDMA信号(DL−OFDMA)を、所定の下り(DL)リソース(DLサブフレームやDL周波数帯域)を用いて受信できる。また、ユーザ端末20は、SC−FDMA信号(UL−SCFDMA)を、所定のULリソース(ULサブフレームやUL周波数帯域)を用いて送受信できる。また、無線基地局10は、所定のULリソースを用いて、SC−FDMA信号(DL−SCFDMA)をユーザ端末20に送信することができ、ユーザ端末20は、当該DL−SCFDMAを受信することができる。また、ユーザ端末20間で、所定のULリソースを用いて、D2D通信(D2D discovery/communication)が実施される。
無線通信システム1では、下りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される下り共有チャネル(PDSCH:Physical Downlink Shared Channel)、報知チャネル(PBCH:Physical Broadcast Channel)、下りL1/L2制御チャネルなどが用いられる。PDSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報、所定のSIB(System Information Block)が伝送される。また、PBCHにより、MIB(Master Information Block)が伝送される。
下りL1/L2制御チャネルは、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、EPDCCH(Enhanced Physical Downlink Control Channel)、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PHICH(Physical Hybrid-ARQ Indicator Channel)などを含む。PDCCHにより、PDSCH及びPUSCHのスケジューリング情報を含む下り制御情報(DCI:Downlink Control Information)などが伝送される。PCFICHにより、PDCCHに用いるOFDMシンボル数が伝送される。PHICHにより、PUSCHに対するHARQの送達確認信号(ACK/NACK)が伝送される。EPDCCHは、PDSCH(下り共有データチャネル)と周波数分割多重され、PDCCHと同様にDCIなどを伝送するために用いられてもよい。
無線通信システム1では、上りリンクのチャネルとして、各ユーザ端末20で共有される上り共有チャネル(PUSCH:Physical Uplink Shared Channel)、上り制御チャネル(PUCCH:Physical Uplink Control Channel)、ランダムアクセスチャネル(PRACH:Physical Random Access Channel)などが用いられる。PUSCHにより、ユーザデータや上位レイヤ制御情報が伝送される。また、PUCCHにより、下りリンクの無線品質情報(CQI:Channel Quality Indicator)、送達確認信号などが伝送される。PRACHにより、セルとの接続確立のためのランダムアクセスプリアンブル(RAプリアンブル)が伝送される。また、上りリンクの参照信号として、チャネル品質測定用の参照信号(SRS:Sounding Reference Signal)、PUCCHやPUSCHを復調するための復調用参照信号(DM−RS:Demodulation Reference Signal)が送信される。
また、無線通信システム1では、所定のULリソース(ULサブフレームやUL周波数帯域)に設定されるSC−FDMA(例えば、PUSCH)を用いて、DL伝送(DL−SCFDMA送受信)が行われる。DL PUSCHに対する送達確認信号は、PUCCHを用いて送信してもよい。
図10は、本実施の形態に係る無線基地局10の全体構成図である。無線基地局10(無線基地局11及び12を含む)は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ101と、アンプ部102と、送受信部103と、ベースバンド信号処理部104と、呼処理部105と、伝送路インターフェース106と、を備えている。なお、送受信部103は、送信部及び受信部から構成される。
下りリンクにより無線基地局10からユーザ端末20に送信されるユーザデータは、上位局装置30から伝送路インターフェース106を介してベースバンド信号処理部104に入力される。
ベースバンド信号処理部104では、ユーザデータに関して、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤの処理、ユーザデータの分割・結合、RLC(Radio Link Control)再送制御などのRLCレイヤの送信処理、MAC(Medium Access Control)再送制御(例えば、HARQ(Hybrid Automatic Repeat reQuest)の送信処理)、スケジューリング、伝送フォーマット選択、チャネル符号化、逆高速フーリエ変換(IFFT:Inverse Fast Fourier Transform)処理、プリコーディング処理などの送信処理が行われて各送受信部103に転送される。また、下り制御信号に関しても、チャネル符号化や逆高速フーリエ変換などの送信処理が行われて、各送受信部103に転送される。
各送受信部103は、ベースバンド信号処理部104からアンテナ毎にプリコーディングして出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部103で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部102により増幅され、送受信アンテナ101から送信される。送受信部103は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置とすることができる。
送受信部103(送信部)は、ユーザ端末に対して上りリソースを用いた下り信号(DL−SCFDMA)の受信を設定する情報(enable/disable)を、上位レイヤシグナリング(RRC、報知信号など)で送信することができる。また、送受信部103は、DL−SCFDMAの送受信を行うサブフレームに関する情報などをユーザ端末に通知することができる。
一方、上り信号については、各送受信アンテナ101で受信された無線周波数信号がそれぞれアンプ部102で増幅される。各送受信部103はアンプ部102で増幅された上り信号を受信する。送受信部103は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部104に出力する。
ベースバンド信号処理部104では、入力された上り信号に含まれるユーザデータに対して、高速フーリエ変換(FFT:Fast Fourier Transform)処理、逆離散フーリエ変換(IDFT:Inverse Discrete Fourier Transform)処理、誤り訂正復号、MAC再送制御の受信処理、RLCレイヤ、PDCPレイヤの受信処理がなされ、伝送路インターフェース106を介して上位局装置30に転送される。呼処理部105は、通信チャネルの設定や解放などの呼処理や、無線基地局10の状態管理や、無線リソースの管理を行う。
伝送路インターフェース106は、所定のインターフェースを介して、上位局装置30と信号を送受信する。また、伝送路インターフェース106は、基地局間インターフェース(例えば、光ファイバ、X2インターフェース)を介して隣接無線基地局10と信号を送受信(バックホールシグナリング)してもよい。例えば、伝送路インターフェース106は、隣接無線基地局10との間で、所定のユーザ端末に対するDL−SCFDMAの受信を設定する情報などを送受信してもよい。
図11は、本実施の形態に係る無線基地局の機能構成の一例を示す図である。なお、図11では、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、無線基地局10は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図11に示すように、無線基地局10のベースバンド信号処理部104は、制御部(スケジューラ)301と、送信信号生成部302と、マッピング部303と、受信処理部304と、を少なくとも含んで構成されている。
制御部(スケジューラ)301は、PDSCHで送信される下りデータ信号、PDCCH及び/又は拡張PDCCH(EPDCCH)で伝送される下り制御信号のスケジューリング(例えば、リソース割り当て)を制御する。また、制御部301は、SC−FDMAで送信される下り信号(DL−SCFDMA)のスケジューリングも制御する。
また、制御部301は、システム情報、同期信号、CRS(Cell-specific Reference Signal)、CSI−RS(Channel State Information Reference Signal)などの下り参照信号などのスケジューリングの制御も行う。また、上り参照信号、PUSCHで送信される上りデータ信号、PUCCH及び/又はPUSCHで送信される上り制御信号、PRACHで送信されるRAプリアンブルなどのスケジューリングを制御する。制御部301は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明されるコントローラ、制御回路又は制御装置とすることができる。
また、制御部301は、下り制御チャネル(PDCCH及び/又はEPDCCH)を用いて、ユーザ端末にDL−SCFDMA(例えば、DL PUSCH)の受信を指示することができる。例えば、制御部301は、ULグラントによる上りデータの送信指示を行わないサブフレームにおいて、ユーザ端末がDL−SCFDMAを受信するように、DL−SCFDMAの受信指示(DL−SCFDMAグラント)を送信するように制御を行う。また、制御部301は、DL−SCFDMAの受信指示信号(DL−SCFDMAグラント)を送信するサブフレームと同一サブフレーム、又は所定期間後のサブフレームにおいて、DL−SCFDMAの送信を行うように制御する。
また、制御部301は、PUSCHを用いた上りデータの送信を指示するグラント(例えば、既存システムのULグラント)又はPDSCHを用いた下りデータの受信を指示するグラント(例えば、既存システムのDLグラント)と、DL−SCFDMAグラントと、を一つのグラントとして共通に設定して利用してもよい。この場合、ユーザ端末20は、他の情報(DL−SCFDMAが送信されるサブフレーム情報など)に基づいて、グラントの内容を判断することができる。
制御部301は、DL−SCFDMAに適用する送信モード(TM)を複数のUL DM又は複数のDL TMから選択して、DL−SCFDMAの送信処理に用いるように制御する(第1の実施形態)。
制御部301は、ユーザ端末20においてDL−SCFDMAのCSI測定で用いるための信号をDL−SCFDMAサブフレームで送信する(第2の実施形態)。例えば、制御部301は、DL SRSや、Non−precoded DM−RSを所定のDL−SCFDMA SFで送信するように制御する。
送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、DL信号(下り制御信号、下りデータ、下り参照信号など)を生成して、マッピング部303に出力する。例えば、送信信号生成部302は、制御部301からの指示に基づいて、下り信号の割り当て情報を通知するDLグラント(DLアサインメント)及び上り信号の割り当て情報を通知するULグラントを生成する。また、下りデータには、各ユーザ端末20からのCSIなどに基づいて決定された符号化率、変調方式などに従って符号化処理、変調処理が行われる。送信信号生成部302は、本発明に係る技術分野での共通認識に基づいて説明される信号生成器又は信号生成回路とすることができる。
また、送信信号生成部302は、所定のULサブフレームにおいて、下り信号(DL−SCFDMA)を、上り信号(例えば、D2D信号)と同じ信号構成(例えば、同じ無線アクセス方式、同じ無線リソースの配置、又は同じフォーマットなど)で生成する。なお、DL−SCFDMAは上り信号と完全に同じ信号構成でなくてよい。例えば、DL−SCFDMAは、上り信号におけるチャネル測定用信号(UL SRS)と信号構成が異なるチャネル測定用信号(DL SRS、Non−precoded DM−RSなど)を含んでもよい。
マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、送信信号生成部302で生成された下り信号を無線リソースにマッピングして、送受信部103に出力する。マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、例えば下りデータをPDSCH又はPUSCH(DL−PUSCH)にマッピングする。また、マッピング部303は、制御部301からの指示に基づいて、他のDL−SCFDMA信号をULリソースにマッピングする。なお、マッピング部303は、本発明に係る技術分野で利用されるマッピング回路又はマッパーで構成することができる。
受信処理部304は、ユーザ端末20から送信されるUL信号(上り制御信号、上りデータ、上り参照信号など)に対して受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。また、受信処理部304は、受信した信号(例えば、SRS)を用いて受信電力(RSRP:Reference Signal Received Power)やチャネル状態について測定してもよい。なお、処理結果や測定結果は、制御部301に出力されてもよい。受信処理部304は、本発明に係る技術分野で利用される信号処理器/測定器、信号処理回路/測定回路、又は信号処理装置/測定装置で構成することができる。
図12は、本実施の形態に係るユーザ端末20の全体構成図である。図12に示すように、ユーザ端末20は、MIMO伝送のための複数の送受信アンテナ201と、アンプ部202と、送受信部203と、ベースバンド信号処理部204と、アプリケーション部205と、を備えている。なお、送受信部203は、送信部及び受信部から構成されてもよい。
複数の送受信アンテナ201で受信された無線周波数信号は、それぞれアンプ部202で増幅される。各送受信部203はアンプ部202で増幅された下り信号を受信する。送受信部203は、受信信号をベースバンド信号に周波数変換して、ベースバンド信号処理部204に出力する。
送受信部203(受信部)は、DL−SCFDMA受信を設定(enable/disable)する情報に基づいて、DL−SCFDMAの受信を行う。具体的には、送受信部203は、DL−SCFDMAグラントを受信し、その後所定のタイミングで、DL−SCFDMA(例えば、DL−PUSCH)を受信する。なお、送受信部203は、本発明に係る技術分野で利用されるトランスミッター/レシーバー、送受信回路又は送受信装置で構成することができる。
また、送受信部203(受信部)は、DL−SCFDMAに適用される送信モード(TM)に関する情報や、DL−SCFDMAに適用されるプリコーディングに関する情報(例えば、TPMI)などを、例えば上位レイヤシグナリング(例えば、RRCシグナリング)、MAC CE、物理制御情報(DCI)で受信してもよい。
ベースバンド信号処理部204は、入力されたベースバンド信号に対して、FFT処理や、誤り訂正復号、再送制御の受信処理などを行う。下りリンクのユーザデータは、アプリケーション部205に転送される。アプリケーション部205は、物理レイヤやMACレイヤより上位のレイヤに関する処理などを行う。また、下りリンクのデータのうち、報知情報もアプリケーション部205に転送される。
一方、上りリンクのユーザデータについては、アプリケーション部205からベースバンド信号処理部204に入力される。ベースバンド信号処理部204では、再送制御の送信処理(例えば、HARQの送信処理)や、チャネル符号化、プリコーディング、離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)処理、IFFT処理などが行われて各送受信部203に転送される。送受信部203は、ベースバンド信号処理部204から出力されたベースバンド信号を無線周波数帯に変換して送信する。送受信部203で周波数変換された無線周波数信号は、アンプ部202により増幅され、送受信アンテナ201から送信される。
図13は、本発明の一実施形態に係るユーザ端末の機能構成の一例を示す図である。なお、図13においては、本実施の形態における特徴部分の機能ブロックを主に示しており、ユーザ端末20は、無線通信に必要な他の機能ブロックも有しているものとする。
図13に示すように、ユーザ端末20のベースバンド信号処理部204は、制御部401と、送信信号生成部402と、マッピング部403と、受信処理部404と、測定部405と、を少なくとも含んで構成されている。
受信処理部404は、無線基地局10から送信されるDL信号に対して、受信処理(例えば、デマッピング、復調、復号など)を行う。また、受信処理部404は、制御部401からの指示に基づいて、DL−SCFDMAの受信処理を行うことができる。なお、受信処理部404は、本発明に係る技術分野で利用される信号処理器、信号処理回路又は信号処理装置で構成することができる。
例えば、受信処理部404は、下り制御チャネル(PDCCH/EPDCCH、DL−PUCCH)で送信された制御信号を復号し、スケジューリング情報を制御部401へ出力する。また、受信処理部404は、下り共有チャネル(PDSCH)で送信された下りデータ、上り共有チャネル(DL−PUSCH)で送信されたデータを復号し、アプリケーション部205に出力する。
測定部405は、制御部401からの指示に基づいて、所定の無線リソースで受信した受信信号を用いて、受信電力(RSRP)やチャネル状態(CSI)について測定してもよい。例えば、制御部405は、所定の無線リソースを用いてDL−SCFDMAのチャネル状態(DL−SCFDMAが伝搬するチャネルの状態)を測定する(第2の実施形態)。なお、処理結果や測定結果は、制御部401に出力される。なお、測定部405は、本発明に係る技術分野で利用される測定器、測定回路又は測定装置で構成することができる。
制御部401は、無線基地局10から送信された下り制御信号や、PDSCH及び/又はDL PUSCHに対する再送制御判定結果に基づいて、上り制御信号(フィードバック信号)や上りデータなどのUL信号の生成/送信を制御する。具体的には、制御部401は、送信信号生成部402及びマッピング部403の制御を行う。なお、下り制御信号は受信処理部404から出力され、チャネル状態の測定結果は、測定部405から出力される。制御部401は、本発明に係る技術分野で利用されるコントローラ、制御回路又は制御装置で構成することができる。
制御部401は、無線基地局10から送信されるDL−SCFDMAに適用される送信モード(TM)を複数のUL DM又は複数のDL TMから選択して、受信処理部405が選択したTMをDL−SCFDMAの受信処理に用いるように制御する(第1の実施形態)。例えば、制御部401は、DL−SCFDMA SFのTMを、他のサブフレームに用いられるTMに基づいて決定してもよいし、無線基地局10からの通知に含まれる情報に基づいて決定してもよい。
制御部401は、測定部405がDL−SCFDMAサブフレームで、所定の無線リソースを用いてCSIを測定するように制御する(第2の実施形態)。例えば、制御部401は、無線基地局10から通知された、DL SRSに関する情報や、Non−precoded DM−RSに関する情報に基づいて、所定の測定タイミングで、所定の周波数領域で送信される信号を測定するように、測定部405を制御する。
また、制御部401は、DL−SCFDMA SFのスケジューリングを制御(調整)する(第3の実施形態)。例えば、制御部401は、DL−SCFDMAの受信と、所定の上り信号(例えば、セル固有のSRS(Sounding Reference Signal))の送信と、の両方を設定されるサブフレームにおいて、DL−SCFDMAの受信及び/又は所定の上り信号の送信を制御する。
例えば、制御部401は、DL−SCFDMA SFにおいて、他のユーザ端末がセル固有SRSを送信すると判断する場合、当該DL−SCFDMA SFにshortened formatを適用する。また、DL−SCFDMAにおいて、UL SRS送信を指示されている場合、例えば一部のシンボルでDL−SCFDMA SFを受信し、他のシンボルでUL SRSを送信する。
また、制御部401は、DL−SCFDMA SFとUL SFとが連続するサブフレームとなる場合において、DL−SCFDMA SFで信号の衝突が発生しないように、DL−SCFDMAの受信及び/又はUL信号の送信を制御する。例えば、制御部401は、DL−SCFDMA SFにおいて、ガード期間を設けるように制御することができる。
また、制御部401は、CSI測定結果に基づいて、CSIフィードバック情報を生成して無線基地局10に送信するように、送信信号生成部402及びマッピング部403の制御を行う。例えば、制御部401は、CSIフィードバックに含めるPMIを、UL用のコードブック又はDL用のコードブックを用いて決定するように、送信信号生成部402を制御してもよい。
送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、UL信号を生成して、マッピング部403に出力する。例えば、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて、送達確認信号(HARQ−ACK)やチャネル状態情報(CSI)などの上り制御信号を生成する。
また、送信信号生成部402は、制御部401からの指示に基づいて上りデータを生成する。例えば、制御部401は、無線基地局10から通知される下り制御信号にULグラントが含まれている場合に、送信信号生成部402に上りデータの生成を指示する。なお、送信信号生成部402は、本発明に係る技術分野で利用される信号生成器又は信号生成回路で構成することができる。
マッピング部403は、制御部401からの指示に基づいて、送信信号生成部402で生成された上り信号を無線リソース(例えば、PUCCHやPUSCH)にマッピングして、送受信部203へ出力する。例えば、マッピング部403は、DL PUSCHに対する送達確認信号を所定のPUCCHリソースにマッピングする。なお、マッピング部403は、本発明に係る技術分野で利用されるマッピング回路又はマッパーで構成することができる。
以上、各装置構成の説明に用いたブロック図は、機能単位のブロックを示している。これらの機能ブロック(構成部)は、ハードウェア及びソフトウェアの任意の組み合わせによって実現される。また、各機能ブロックの実現手段は特に限定されない。すなわち、各機能ブロックは、物理的に結合した1つの装置により実現されてもよいし、物理的に分離した2つ以上の装置を有線又は無線で接続し、これら複数の装置により実現されてもよい。
例えば、無線基地局10やユーザ端末20の各機能の一部又は全ては、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、PLD(Programmable Logic Device)、FPGA(Field Programmable Gate Array)などのハードウェアを用いて実現されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、プロセッサ(CPU)と、ネットワーク接続用の通信インターフェースと、メモリと、プログラムを保持したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体と、を含むコンピュータ装置によって実現されてもよい。
ここで、プロセッサやメモリなどは情報を通信するためのバスで接続される。また、コンピュータ読み取り可能な記録媒体は、例えば、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、CD−ROM、RAM、ハードディスクなどの記憶媒体である。また、プログラムは、電気通信回線を介してネットワークから送信されても良い。また、無線基地局10やユーザ端末20は、入力キーなどの入力装置や、ディスプレイなどの出力装置を含んでいてもよい。
無線基地局10及びユーザ端末20の機能構成は、上述のハードウェアによって実現されてもよいし、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールによって実現されてもよいし、両者の組み合わせによって実現されてもよい。プロセッサは、オペレーティングシステムを動作させてユーザ端末の全体を制御する。また、プロセッサは、記憶媒体からプログラム、ソフトウェアモジュールやデータをメモリに読み出し、これらに従って各種の処理を実行する。ここで、当該プログラムは、上記の各実施形態で説明した各動作を、コンピュータに実行させるプログラムであれば良い。例えば、ユーザ端末20の制御部401は、メモリに格納され、プロセッサで動作する制御プログラムによって実現されてもよく、他の機能ブロックについても同様に実現されてもよい。
以上、本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。例えば、上述の各実施形態は単独で用いてもよいし、組み合わせて用いてもよい。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
本出願は、2014年8月29日出願の特願2014−176203に基づく。この内容は、全てここに含めておく。

Claims (10)

  1. 第1の下り信号を受信可能な下りサブフレームと、上り信号を送信可能な上りサブフレームと、を用いて無線基地局と通信するユーザ端末であって、
    上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を送信する送信部と、
    上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて送信される第2の下り信号を受信する受信部と、
    第2の下り信号に適用される送信モードを、第1の下り信号に適用可能な送信モード及び上り信号に適用可能な送信モードの中から選択して受信処理を制御する制御部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
  2. 前記制御部は、第2の下り信号に適用される送信モードを、第1の下り信号に適用される送信モード又は上り信号に適用される送信モードと関連付けて選択することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  3. 前記制御部は、第2の下り信号に適用される送信モードを、閉ループ型制御を行わない送信モードから選択することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  4. 前記受信部は、第2の下り信号に適用される送信モードに関する情報を、RRCシグナリングによって受信することを特徴とする請求項1に記載のユーザ端末。
  5. 前記受信部は、第2の下り信号の受信を指示する受信指示信号に基づいて、第2の下り信号を受信し、
    前記RRCシグナリングを受信する前後の所定の期間において、複数の送信モード共通の下り制御信号を含む前記受信指示信号を受信することを特徴とする請求項4に記載のユーザ端末。
  6. 第1の下り信号を受信可能な下りサブフレームと、上り信号を送信可能な上りサブフレームと、を用いて無線基地局と通信するユーザ端末であって、
    上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を送信する送信部と、
    上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて送信される第2の下り信号を受信する受信部と、
    第2の下り信号用のチャネル測定用信号を用いて、第2の下り信号のチャネル状態を測定する測定部と、を有することを特徴とするユーザ端末。
  7. 前記測定部は、第2の下り信号用のチャネル測定用信号として、サブフレームの最終シンボルの一部に多重される信号を用いて、第2の下り信号のチャネル状態を測定することを特徴とする請求項6に記載のユーザ端末。
  8. 前記測定部は、第2の下り信号用のチャネル測定用信号として、プリコーディングを適用しない信号を用いて、プリコーディングを適用しない第2の下り信号のチャネル状態を測定し、
    前記受信部は、第2の下り信号の受信を指示する受信指示信号に基づいて、第2の下り信号を受信し、
    第2の下り信号に適用するプリコーディングに関する情報を含む前記受信指示信号を受信することを特徴とする請求項6に記載のユーザ端末。
  9. 第1の下り信号を送信可能な下りサブフレームと、上り信号を受信可能な上りサブフレームと、を用いてユーザ端末と通信する無線基地局であって、
    上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を受信する受信部と、
    上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて第2の下り信号を送信する送信部と、
    第2の下り信号に適用する送信モードを、第1の下り信号に適用可能な送信モード及び上り信号に適用可能な送信モードの中から選択する制御部と、を有することを特徴とする無線基地局。
  10. 第1の下り信号を受信可能な下りサブフレームと、上り信号を送信可能な上りサブフレームと、を用いて無線基地局とユーザ端末が通信する無線通信方法であって、
    前記ユーザ端末は、上りサブフレームで所定の無線アクセス方式を用いて上り信号を送信する工程と、
    上りサブフレームで前記所定の無線アクセス方式を用いて送信される第2の下り信号を受信する工程と、
    第2の下り信号に適用される送信モードを、第1の下り信号に適用可能な送信モード及び上り信号に適用可能な送信モードの中から選択して受信処理を制御する工程と、を有することを特徴とする無線通信方法。
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