JPWO2016027612A1 - 通信装置、その制御方法、およびプログラム - Google Patents
通信装置、その制御方法、およびプログラム Download PDFInfo
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Abstract
Description
また、特許文献2には、家庭内の複数のセンサ端末機器と通信し、センサ端末機器からの異常信号を受けて警報を出力する情報機器の一例が記載されている。この情報機器はリモコン操作器により操作でき、センサ端末機器からの異常信号を受けて警報を電話回線を介して送信する警戒モードと、センサ端末機器から異常信号を受けても警報を出力しない解除モードを、切り替えることができる。リモコン操作器は、リモコン操作によるモード切替処理が正常に完了したことを示す表示部を有する。
第一の側面に係る通信装置は、
複数の機器とそれぞれ通信する通信手段と、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記通信手段を介して前記各機器から取得するとともに、前記通信手段における前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得する取得手段と、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出する検出手段と、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する出力手段と、を有する。
第二の側面に係る通信装置の制御方法は、
通信装置が、
複数の機器とそれぞれ通信し、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記各機器から取得するとともに、前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得し、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出し、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する、ことを含む。
このコンピュータプログラムは、コンピュータにより実行されたとき、コンピュータに、通信装置上で、その制御方法を実施させるコンピュータプログラムコードを含む。
本発明の第1の実施の形態に係る通信装置、その制御方法およびプログラムについて、以下説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る通信装置100の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本発明の通信装置は、少なくとも1つの機器と通信し、各機器から計測値を取得し、取得した計測値を管理サーバに転送する通信機能を有する。
後述するように、本実施形態では、本発明の通信装置が、機器の1つである電力量計を含むスマートメーターに通信モジュールとして含まれる、機器と通信装置が一体型の構成を例に説明するが、本発明の通信装置は、各機器とは別の単体の通信モジュールの形態も考えられる。
通信モジュール120は、CPU(Central Processing Unit)122、メモリ124、メモリ124にロードされた図1の構成要素を実現するプログラム10、そのプログラム10を格納するROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリなどの記憶ユニット(メモリ124に含む)、ネットワーク接続用インタフェース(通信部130)と、複数の機器110と通信するインタフェース(I/F)部126とを備えるコンピュータにより実現される。
図1の通信装置100の各構成要素は、通信モジュール120(コンピュータ)のハードウェアとソフトウェアの任意の組合せ(所謂「ファームウェア」)によって実現される。そして、その実現方法、装置にはいろいろな変形例があることは、当業者には理解されるところである。以下説明する各実施形態の通信装置(通信モジュール)を示す機能ブロック図は、ハードウェア単位の構成ではなく、論理的な機能単位のブロックを示している。
また、各図において、本発明の本質に関わらない部分の構成については省略してあり、図示されていない。
LED表示器が好ましい理由は、たとえば、スマートメーターは、屋外設置が想定されるので防水および防塵対策が容易であること、部品および製造コストが安価であること、保守維持費用が低いこと、スマートメーターの筐体上で表示器にとれる空きスペースに限界があるため省スペースであること、または、電気料金の負担がユーザであるため消費電力量を抑えることができること等の課題があるためである。
各機器110の通信状況情報とは、たとえば、機器110と通信装置100間における通信時の電波状況(シグナルの強さ)、応答の有無や遅延、非対応フォーマットのデータや無効データの受信等に関する情報を含んでもよい。
(a1)管理サーバ20からの要求が通信モジュール120を経由して機器110に送信され、機器110からの応答を通信モジュール120が中継して管理サーバ20へ送信する。この中継過程で通信モジュール120が計測値(機器状態情報)を取得する。
(a2)機器110側から自発的に所定周期で計測値(機器状態情報)が通信モジュール120に送られ、これを受信した通信モジュール120が中継して管理サーバ20へ送信する。この中継過程で通信モジュール120が計測値(機器状態情報)を取得する。
(a3)通信モジュール120が自発的に所定周期で計測値(機器状態情報)を収集する。
たとえば、計測値を取得する際では、取得した計測値が所定の閾値との比較結果により所定の上限値以上または下限値以下である場合、計測値が所定の範囲外の値である場合、計測値を取得できない場合などにおいて、検出部106は異常と判断してアラームとして検出する。
アラームに関する情報の出力方法は、様々考えられ、以下に例示されるが、これらに限定されない。
(b1)通信装置100が備える表示器(図2の通信モジュール120の表示部132)に表示する。
(b2)通信装置100からユーザの端末にアラームの内容を通知する。
なお、通信装置100はアラームに関する情報を管理サーバ20に出力してもよいが、本発明の通信装置の機能としては必須ではなく、本発明の本質には関わらないので、詳細な説明は省略する。
(c1)通信装置100が備える920MHz帯方式等の無線通信手段(図2の通信モジュール120のI/F部126)等を用いて、HEMS(Home Energy Management System:住宅向けエネルギー管理システム)のIHD(In-Home Display:宅内ディスプレイ)にメッセージを送信して表示させる。
(c2)通信装置100が備える3GまたはLTE等の携帯電話通信方式を利用した携帯電話網3への通信手段(図2の通信モジュール120の通信部130)等を用いて、ユーザの携帯端末(スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機等)やパーソナルコンピュータのメールアドレスにメールを送信する。
(c3)通信装置100が備えるブルートゥース(登録商標)等の通信手段(不図示)等を用いて、ユーザの携帯端末(スマートフォン、タブレット端末)(不図示)にメッセージを送信し、携帯端末側のアプリケーションプログラムで受信してメッセージを表示させる。なお、このアプリケーションプログラムは、上述したように、本発明の通信装置100用のプログラムとして、ユーザの携帯端末に予めインストールされて起動されているものとする。
図3は、本実施形態の通信装置100の動作の一例を示すフローチャートである。
本発明の実施の形態に係る制御方法は、通信装置100の制御方法であり、通信装置100を実現するコンピュータにより実行される制御方法である。
本実施形態の制御方法は、通信装置100が、複数の機器110とそれぞれ通信し(ステップS101)、各機器110により計測された計測値および各機器110の状態に関する機器状態情報を、通信部102を介して各機器110から取得するとともに(ステップS103)、通信部102における各機器110の通信状況に関する通信状況情報を取得し(ステップS105)、機器110に関する計測値、機器状態情報、および通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、各機器110に関するアラームを検出し(ステップS107)、各機器110に関し検出されたアラームに関する情報を出力する(ステップS109)。
なお、本フローチャートのステップS101の通信の確立手順は、通信装置100または機器110の起動(再起動)時、再接続時等に実行される。また、本フローチャートのステップS103〜ステップS107の情報取得およびアラーム検出の手順は、情報取得のタイミングや、任意のタイミングで、常時繰り返し実行される。
さらに、本実施形態の通信装置100によれば、機器の状態や通信状況のみならず、計測値についてのアラームも出力することができる。これにより、計測値に基づいて課金されるような場合に、ユーザが意図しない計測値となっているような状況、たとえば、ガス漏れ、漏電、盗電、漏水等、をユーザはいち早く把握することができる。
さらに、本実施形態の通信装置100によれば、各機器の計測値はサーバ側に送信するものの、各機器の状態や通信状況をサーバ側に送信しなくても済むことから、サーバとの通信負荷を軽減することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態に係る通信装置およびその制御方法について、以下説明する。なお、本実施形態のプログラムは、上記実施形態と同様に、通信装置の制御方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるものであり、本実施形態での詳細な説明は省略する。
図4は、本発明の実施の形態に係る通信装置200の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の通信装置200は、図1の上記実施形態の通信装置100の構成に加え、アラームの出力を外部指示や設定により制御できる構成をさらに有する。具体的には、通信装置200は、図1の通信装置100と同様な、通信部102と、取得部104と、検出部106と、出力部108と、を備えるとともに、さらに、指示受付部202と、出力制御部204と、を備える。なお、本実施形態の通信装置200も、上記実施形態の通信装置100と同様なスマートメーター140に含まれる通信モジュール120により実現されるものとして説明する。
(d1)各機器110の計測値の送信先である管理サーバ20(たとえば、電力会社やガス会社のサーバ)、あるいは、各種サービスプロバイダや管理会社の管理サーバ20等から携帯電話網3を介して指示を受信する。
本実施形態では、図2の通信部130が、これらの管理サーバ20と3GまたはLTE等の携帯電話網3を介した通信を行い、管理サーバ20からの指示を受信することができる。
(d2)各機器110または通信装置200が、操作ボタン等の受付手段(不図示)を有し、ユーザまたはサービスマンの操作指示を受け付ける。ただし、ユーザによる指示に関しては、運用上の制限を設け、システムの運転に支障をきたさない項目についてのみ受け付け可能とするのが好ましい。
(d3)各機器110または通信装置200に、保守用ターミナル機器(不図示)を接続して、サービスマンがターミナル機器を操作して行った指示を受け付ける。
あるいは、アラーム出力の許可を受け付けていない状況で、検出部106がアラームを検出してしまった場合、指示受付部202が管理サーバ20に対して、アラームの出力を許可するかどうか問い合わせを行ってもよい。
なお、出力制御部204における、指示に従ったアラーム出力の制限は、管理サーバ20にアラーム情報を送信する構成において、管理サーバ20へのアラーム情報の送信を制限するものではない。本発明において、管理サーバ20へのアラーム情報の送信に関する制御は特に限定されない。
図5は、本実施形態の通信装置200の動作の一例を示すフローチャートである。
図5の本実施形態の通信装置200のフローチャートの手順は、図3の上記実施形態のフローチャートと同様なステップS101〜ステップS109を含むとともに、さらに、ステップS201〜ステップS203を含む。
通信装置200において、通信部102が、I/F部126を介して複数の機器110とそれぞれの通信方式でそれぞれ通信を確立する(ステップS101)。そして、指示受付部202が、出力部108によるアラームの出力に関する外部からの指示を受け付ける(ステップS201)。本実施形態では、指示受付部202は、アラームの出力を許可する指示を受け付け、メモリ124に指示内容を記憶する。
また、ステップS201のアラーム出力に関する指示の受け付け手順は、通信装置200の起動時、毎回行う必要もなく、初期設定時やメンテナンス時のみでもよい。また、外部から指示があった時には、随時行うことができる。あるいは、アラーム出力の許可を受け付けていない状況で、検出部106がアラームを検出してしまった時に、管理サーバ20に対してアラームの出力を許可するかどうか問い合わせを行い、管理サーバ20から指示を受け付けてもよい。
このように、本発明の実施の形態に係る通信装置200によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、複数機器110のあらゆるアラームに関する情報を全て出力するのではなく、ユーザに提供すべきであると管理者が判断した情報のみを選択して出力させることができる。これにより、ユーザにとって必要な情報を適切に提供することができる。
また、本実施形態のように、スマートメーター140が電力会社所有の機器であるよう場合であっても、ガス会社や他のサービスプロバイダのサーバにアラームに関する情報の出力の許可を得ておくことで、電力量計以外の他の機器、たとえば、ガスメーターや水道メーター等に関し検出されたアラームに関する情報もスマートメーター140が出力することが可能になる。
第2の実施の形態の変形態様1の通信装置について以下に説明する。
本実施形態の通信装置は、図4の通信装置200と同様な構成を有し、アラームの出力に関する指示を記憶した出力設定情報212を参照してアラームの出力を制御する構成をさらに有する。
出力設定情報212は、アラームの監視項目毎または機器110毎に、アラームの出力の可否に関する情報を含む。
本実施形態において、出力制御部204は、出力設定情報212を参照し、出力設定情報212に基づいて、検出部106により検出したアラームに関する情報を出力部108に出力する。
(f1)計測値が閾値を超えるか否かを監視
(f2)機器が検出した動作エラーの状態を監視
(f3)機器との通信状況(電波状況)を監視
図6の例では、機器Aでは、(f1)の計測値が閾値を超えた場合のみ、アラームの出力を行う設定となっている。
(g1)ガス流量が閾値未満か否かを監視
(g2)機器との通信状況(電波状況)を監視
(g3)機器で地震または警報の検知による自動停止(遮断)が動作したことを検出
(g4)電池残量を監視
また、指示受付部202が受け付けたアラームの出力に関する指示に従い、出力設定情報212の設定を変更してもよい。このように、出力設定情報212は、予め準備されてもよいし、指示受付部202が受け付けた指示により、更新されてもよい。
第2の実施の形態の変形態様2の通信装置について以下に説明する。
図7は、本発明の実施の形態に係る通信装置220の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
図7の本実施形態の通信装置220は、上記実施形態の通信装置とは、指示を受け付けるまでは、検出されたアラームの内容が表出しないサマリ情報を出力し、指示を受け付けた後に、アラームの内容情報を出力する点で相違する。本実施形態の通信装置220は、図4の通信装置200と同様な通信部102と、取得部104と、検出部106と、出力部108と、指示受付部202と、を備えるとともに、さらに、出力制御部204に替えて、出力制御部222を備える。
なお、本実施形態の通信装置220は、第2の実施形態の変形態様1の構成と組み合わせることもできる。
指示受付部202の指示の受け付け方法は、上述した(d1)〜(d3)の方法が考えられる。
あるいは、アラーム出力の許可を受け付けていない状況で、検出部106がアラームを検出してしまった場合、指示受付部202が管理サーバ20に対して、アラームの内容情報の出力を許可するかどうか問い合わせを行ってもよい。
例として、図2の通信モジュール120の表示部132(LED表示器)を点灯または点滅させて、通信モジュール120に接続されるいずれかの機器でアラームが検出されていることを示してもよい。英数字や記号を表示させたり、複数のLEDを用いたり、点灯色や点灯点滅パターンなどで、どの機器でアラームが検出されたかを表出してもよい。
上述したサマリ情報と内容情報にそれぞれ含まれる情報の範囲は一例であり、これらに限定されず、システムに応じて適切に決定されればよい。サマリ情報は、アラームの内容が特定されない情報であれば、たとえば、「緊急対応が必要なアラームが検出されたこと」を示す情報等、アラームのレベルを示す情報を含んでもよい。
さらに、上記第2実施形態の変形態様1の出力設定情報212を用いて、サマリ情報またはアラームの内容情報として出力する項目をそれぞれ設定できてもよい。
次に、本発明の第3の実施の形態に係る通信装置およびその制御方法について、以下説明する。なお、本実施形態のプログラムは、上記実施形態と同様に、通信装置の制御方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるものであり、本実施形態での詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の実施の形態に係る通信装置300の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の通信装置300は、各機器110の情報の履歴を記憶する管理サーバ20に、各機器110の情報を転送する機能を有すること、通信装置300では、所定期間以上の履歴情報を保持していないことが前提となる。
たとえば、本実施形態の通信装置300では、機器110から計測値が得られなかった場合に、管理サーバ20が保持している計測値の履歴情報に基づいて、計測値の欠落が一時的なものか、継続的なものかを判定し、一時的なものの場合には、アラームとして検出しない構成を有する。
なお、検出部306は、上記実施形態の通信装置100の検出部106と同様な機能を有するとともに、さらに、後述する本実施形態の機能も有する。
また、本実施形態の通信装置300は、図1の通信装置100の構成との組み合わせを例に説明するが、他の実施形態の通信装置の構成と組み合わせることもできる。
問合せ部304は、取得部104により、アラームが検出された際に管理サーバ20に問合せを行う。
検出部306は、管理サーバ20からの応答に基づいて、機器110に関するアラームとするか否かを決定する。
本実施形態の通信装置300は、各機器110の計測値の所定期間分以上の履歴情報を保持していない。そのため、取得部104が機器110の計測値を取得できなかった場合に、通信装置300は、それが一時的な通信エラーや動作不良等の不調によるもので、直ぐに復旧できる程度のもので、特に対処は必要ないものなのか、継続的に続いている、または明らかな異常であり、早急に対応が必要な状態であるのか等の判定ができない。
そして、問合せ部304が、各機器110の計測値の履歴情報を保持している管理サーバ20に問合せ、管理サーバ20からの応答を取得する。
そして、検出部306が、たとえば、機器110からの応答がないという通信状況を、アラームとして検出して出力するか、アラームとして検出しないかの判定を、管理サーバ20からの応答に基づいて行う。具体的には、検出部306は、応答の内容が、一時的な通信エラーや動作不良等の不調によるものであることを示していれば、アラームとして検出せず、継続的なもの、または明らかな異常であれば、アラームとして検出する。
図9は、本実施形態の通信装置300の動作の一例を示すフローチャートである。
図9のフローチャートは、図3のフローチャートのステップS107のアラーム検出処理において、通信状況情報に機器110からの応答がないことを示す情報が含まれていた場合の詳細な手順を示す。
まず、転送部302が、各機器110の計測値履歴を管理サーバ20に転送する(ステップS301)。そして、取得部104により、機器110からの応答がないことを示す通信状況情報が取得された場合に(ステップS303のYES)、問合せ部304が、管理サーバ20に問合せ、管理サーバ20からの応答を取得する(ステップS305)。なお、取得部104により、機器110からの応答がないことを示す通信状況情報が取得されなかった場合に(ステップS303のNO)、本フローを終了し、図3のステップS107に戻り、検出部106は、他の監視項目について検出処理を行う。
検出部306は、たとえば、管理サーバ20に計測値履歴が一定期間以上届いていないことを示す情報を含む応答が管理サーバ20から得られた場合(ステップS307のYES)、アラームとして検出する(ステップS309)。一方、検出部306は、管理サーバ20における計測値履歴の一定期間以上の欠落はないことを示す情報を含む応答が管理サーバ20から得られた場合(ステップS307のNO)、アラームとして検出しない(ステップS311)。
そして、本フローを終了し、図3のステップS107に戻り、検出部106は、他の監視項目についてアラームの検出処理を行う。そして、出力制御部204が、出力部108にアラームに関する情報を出力する(図3のステップS109)。
これにより、本実施形態の通信装置300によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、アラームとして検出するか否かの決定に使用する、通信装置300では、得られない、または、保持できない情報について、管理サーバ20に問合せて取得し、取得した応答に基づいて、アラームの検出を行うことができる。このように、通信装置300は、アラーム検出に必要な情報を保持する必要がないので、アラーム検出のために通信装置300のメモリの記憶容量のサイズを増やす必要がない。
次に、本発明の第4の実施の形態に係る通信装置について、以下説明する。なお、本実施形態の制御方法およびプログラムは、上記実施形態と同様に、通信装置の制御方法を少なくとも1つのコンピュータに実行させるものであり、本実施形態での詳細な説明は省略する。
図10は、本発明の実施の形態に係る通信装置400の論理的な構成を示す機能ブロック図である。
本実施形態の通信装置400は、上記実施形態の通信装置とは、ユーザが携帯端末420を携帯して通信装置400近くに接近した時に、ユーザ携帯端末420に対して、検出されたアラームに関する情報を送信する構成をさらに有する点で相違する。
本発明の通信装置は、たとえば、図2のスマートメーター140に含まれるが、一般的にスマートメーターは、住宅の入り口付近に設置される。そこで、ユーザが外出から戻り、住宅に入った時に、アラームに関する情報を通信装置400からユーザ携帯端末420に送信することで、ユーザがより早くアラームに気づくことができる。
なお、本実施形態の通信装置400は、図1の通信装置100の構成との組み合わせを例に説明するが、他の実施形態の通信装置の構成と組み合わせることもできる。
存在判定部404は、ユーザ携帯端末420が、近距離無線通信部402の通信エリア内に入ったか否かを判定する。
出力タイミング制御部408は、存在判定部404による判定結果に基づき、ユーザ携帯端末420が、近距離無線通信部402の通信エリア内に入ったと判定された場合、アラームに関する情報をユーザ携帯端末420に送信する。
ユーザ携帯端末420は、たとえば、スマートフォン、タブレット端末、携帯電話機等であり、ブルートゥース等の近距離無線通信部402と同じの無線通信機能を有する端末である。近距離無線通信部402は、通信装置400とユーザ携帯端末420との間で予めペアリングを行い、ユーザ携帯端末420との通信の準備をする。そして、近距離無線通信部402は、自身が発信する電波が届く通信エリア内にペアリング済みのユーザ携帯端末420が入った時、ユーザ携帯端末420と自動的に通信を開始する。存在判定部404は、ユーザ携帯端末420との通信が開始されたことで、ユーザ携帯端末420が通信エリア内に入ったと判定する。
出力タイミング制御部408は、ユーザ携帯端末420が通信エリアに入った時に、出力部108に、アラーム情報記憶部406に記憶されたアラームに関する情報を、ユーザ携帯端末420に送信させる。このように、出力部108は、検出部106によりアラームが検出された時と、さらに、その後、ユーザ携帯端末420が通信エリアに入った時に、アラームに関する情報を出力できる。
ユーザ携帯端末420は、通信装置400からアラームに関する情報を受信し、受信した情報に基づいて、ユーザ携帯端末420の表示部(LED表示器または液晶表示器)(不図示)にアラームが検出されたことを示すメッセージの表示やLEDの点滅させる処理、ユーザ携帯端末420の音声出力部(不図示)に警告音や警告音声を出力させる処理、およびユーザ携帯端末420の振動部(不図示)を駆動する処理の少なくともいずれかの処理を行う。
ユーザ携帯端末420のアプリケーションプログラムは、ユーザ携帯端末420のCPU(不図示)に、通信装置400から送信されたアラームに関する情報を受信する手順を実行させるとともに、ユーザ携帯端末420の表示部(LED表示器または液晶表示器)にアラームが検出されたことを示すメッセージの表示やLEDの点滅させる手順、ユーザ携帯端末420の音声出力部に警告音や警告音声を出力させる手順、およびユーザ携帯端末420の振動部を駆動する手順の少なくともいずれかの手順を実行させる。
このように、本実施形態の通信装置400によれば、上記実施形態と同様な効果を奏するとともに、さらに、アラーム検出時にアラームに関する情報を出力するだけではなく、ユーザが通信装置の側に来た時に、以前検出されたアラームに関する情報をユーザ携帯端末420に送信できる。これにより、ユーザがアラームに気付きやすくなり、かつ、気付いた時に直ぐにアラームの状況を、直ぐ近くにある通信装置の表示器で確認できるので、各機器のアラーム状態をユーザに迅速に把握させることができる。
以下、本発明の上記実施形態の実施例について、説明する。
図11は、本発明の実施例1の通信システム1の構成の概略を示す図である。
通信システム1は、各家庭等の住宅の家電製品、ソーラーパネル、蓄電池、または電気自動車(EV:electrical vehicle)と無線通信により接続し、HAN(Home Area Network)を構成するHEMS(Home Energy Management System)と、本発明の通信装置(図2の通信モジュール120)と電力量計602aを含むスマートメーター600と、スマートメーター600と無線通信する複数の機器602b、機器602c(たとえば、ガスメーターや水道メーター等。以下、特に区別する必要がない場合には、単に「機器602」と呼ぶ。)と、電力会社610またはガス会社612のHES(Head End System)と、電力会社610またはガス会社612のMDMS(Meter Data Management System)と、を含む。
電力会社610またはガス会社612のHESは、各家庭のスマートメーター600の3G等の携帯電話通信手段によりWAN(Wide Area Network)を介して接続され、スマートメーター600から電力使用量またはガス使用量等の計測値を取得する。なお、住宅密集地であれば、各家庭のスマートメーター同士が互いに無線通信を行い、マルチホップネットワークを形成して、コンセントレータ(不図示)が集約してWANを介して電力会社またはガス会社のHESに各スマートメーターの計測値を送信してもよい。
電力会社610またはガス会社612のMDMSは、HESが収集したスマートメーター600から取得した計測値を管理する。
さらに、電力会社610またはガス会社612のMDMSは、WANを介して複数のサービスプロバイダ620と接続されてもよい。あるいは、サービスプロバイダ620が管理する機器がスマートメーター600に接続されている場合には、スマートメーター600が、サービスプロバイダ620とWANを介して直接接続されてもよい。
また、HEMSは、家庭内の電力使用量等を見える化してIHD(In-Home Display:宅内ディスプレイ)630に表示する。
そして、検出部106が、機器の計測値、機器状態情報、および通信状況情報の少なくともいずれかについて、監視項目についてアラームの検出を行う。電波状況は、たとえば、レベル0〜3の4段階で示され、レベル0の場合、アラームとして検出される。また、電池残量は、たとえば、10%未満となった時、アラームとして検出される。
なお、IHD630またはユーザの携帯端末に632は、本発明の通信装置(スマートメーター600)から情報を受信する機能、および、受信した情報に基づいて、アラームに関する情報を提示する画面を表示する機能等を実現するアプリケーションプログラムが予めインストールされているものとする。
機器情報650は、機器毎に、情報を取得した日時、電波状況、電池残量とともに、検出されたアラームの有無とその内容が含まれている。また、図12のように、機器情報650は、通信モジュール自身のアラームの有無とその内容を含んでもよい。
ここでは、機器Cの電波状況がレベル0で、機器Cとの通信ができなかったことで、アラームが検出され(アラーム:有り)、「シグナルなし、接続不可」のアラーム内容が記録されている。なお、機器Cの電池残量は、通信ができていないことから、以前、通信して取得された情報(図中、黒星マーク652で示される)が機器情報に保持されている。
なお、本発明において利用者に関する情報を取得、利用する場合は、これを適法に行うものとする。
1. 通信装置が、
複数の機器とそれぞれ通信し、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記各機器から取得するとともに、前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得し、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出し、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する、通信装置の制御方法。
2. 前記通信装置が、
前記アラームの出力に関する外部からの指示を受け付け、
前記指示を受け付けた場合、検出した前記アラームに関する情報を出力する、1.に記載の通信装置の制御方法。
3. 前記通信装置が、
前記アラームの監視項目毎または前記機器毎に前記アラームの出力の可否に関する出力設定情報に基づいて、検出された前記アラームに関する情報を出力する、2.に記載の通信装置の制御方法。
4. 前記通信装置が、
前記アラームが検出された際に、
前記指示を受け付けていない場合は、前記アラームのサマリ情報を出力し、
前記指示を受け付けた場合、前記アラームの内容情報を出力する、2.または3.に記載の通信装置の制御方法。
5. 前記通信装置が、
前記各機器から取得した計測値履歴を管理サーバに転送し、
前記アラームが検出された際に前記管理サーバに問合せを行い、
前記管理サーバからの応答に基づいて、前記機器に関するアラームとするか否かを決定する、1.から4.のいずれか1つに記載の通信装置の制御方法。
6. 前記通信装置が、
ユーザの携帯端末と近距離無線通信し、
前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信の通信エリア内に入ったか否かを判定し、
判定結果に基づき、前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信の前記通信エリア内に入ったと判定された場合、前記アラームに関する情報を前記ユーザの前記携帯端末に送信する、1.から5.のいずれか1つに記載の通信装置の制御方法。
7. 前記機器状態情報は、LP(Liquefied Petroleum)ガス残量情報、ガス遮断情報、電池残量、バッテリ残量、バッテリ劣化状況、あるいは、前記機器自身が検知した故障、動作停止、または再起動に関する情報を含む1.から6.のいずれか1つに記載の通信装置の制御方法。
8. 前記通信状況情報は、前記機器と前記通信装置間における通信時の、電波状況、応答の有無、応答の遅延、非対応フォーマットのデータの受信、または、無効データの受信に関する情報を含む1.から7.のいずれか1つに記載の通信装置の制御方法。
9. 前記通信装置が、前記機器に関する前記計測値が、閾値(上限値)以上または閾値(下限値)以下の場合、所定の範囲外の場合、または、値が無い場合に、前記各機器に関するアラームを検出する、1.から8.のいずれか1つに記載の通信装置の制御方法。
複数の機器とそれぞれ通信する手順、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記通信する手順により前記各機器から取得するとともに、前記通信する手順における前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得する手順、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出する手順、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する手順を実行させるためのプログラム。
11. 前記アラームの出力に関する外部からの指示を受け付ける手順、
前記指示を受け付けた場合、前記アラームを検出する手順により検出した前記アラームに関する情報を出力する手順、
をコンピュータに実行させるための、10.に記載のプログラム。
12. 前記アラームの監視項目毎または前記機器毎に前記アラームの出力の可否に関する出力設定情報に基づいて、前記アラームを検出する手順により検出された前記アラームに関する情報を出力する手順、
をコンピュータに実行させるための、11.に記載のプログラム。
13. 前記アラームを検出する手順により前記アラームが検出された際に、
前記指示を受け付けていない場合は、前記アラームのサマリ情報を出力する手順、
前記指示を受け付けた場合、前記アラームの内容情報を出力する手順、
をコンピュータに実行させるための、11.または12.に記載のプログラム。
14. 前記各機器から取得した計測値履歴を管理サーバに転送する手順、
前記アラームが検出された際に前記管理サーバに問合せを行う手順、
前記管理サーバからの応答に基づいて、前記機器に関するアラームとするか否かを決定する手順、
をコンピュータに実行させるための10.から13.のいずれか1つに記載のプログラム。
15. ユーザの携帯端末と近距離無線通信する手順、
前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信の通信エリア内に入ったか否かを判定する手順、
前記判定結果に基づき、前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信の前記通信エリア内に入ったと判定された場合、前記アラームに関する情報を前記ユーザの前記携帯端末に送信する手順、
をコンピュータに実行させるための10.から14.のいずれか1つに記載のプログラム。
16. 前記機器状態情報は、LP(Liquefied Petroleum)ガス残量情報、ガス遮断情報、電池残量、バッテリ残量、バッテリ劣化状況、あるいは、前記機器自身が検知した故障、動作停止、または再起動に関する情報を含む10.から15.のいずれか1つに記載のプログラム。
17. 前記通信状況情報は、前記機器と前記通信装置間における通信時の、電波状況、応答の有無、応答の遅延、非対応フォーマットのデータの受信、または、無効データの受信に関する情報を含む10.から16.のいずれか1つに記載のプログラム。
18. 前記検出する手順において、前記機器に関する前記計測値が、閾値(上限値)以上または閾値(下限値)以下の場合、所定の範囲外の場合、または、値が無い場合に、前記各機器に関するアラームを検出する、10.から17.のいずれか1つに記載のプログラム。
Claims (11)
- 複数の機器とそれぞれ通信する通信手段と、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記通信手段を介して前記各機器から取得するとともに、前記通信手段における前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得する取得手段と、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出する検出手段と、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する出力手段と、
を備える通信装置。 - 前記アラームの出力に関する外部からの指示を受け付ける指示受付手段と、
前記指示を受け付けた場合、前記検出手段により検出した前記アラームに関する情報を前記出力手段に出力する出力制御手段と、
を備える請求項1に記載の通信装置。 - 前記出力制御手段は、
前記アラームの監視項目毎または前記機器毎に前記アラームの出力の可否に関する出力設定情報に基づいて、前記検出手段により検出された前記アラームに関する情報を前記出力手段に出力する、
請求項2に記載の通信装置。 - 前記出力制御手段は、前記検出手段により前記アラームが検出された際に、
前記指示を受け付けていない場合は、前記出力手段に前記アラームのサマリ情報を出力し、
前記指示を受け付けた場合、前記出力手段に前記アラームの内容情報を出力する、
請求項2または3に記載の通信装置。 - 前記各機器から取得した計測値履歴を管理サーバに転送する転送手段と、
前記アラームが検出された際に前記管理サーバに問合せを行う問合せ手段と、をさらに備え、
前記検出手段は、前記管理サーバからの応答に基づいて、前記機器に関するアラームとするか否かを決定する、
請求項1から4のいずれか1項に記載の通信装置。 - ユーザの携帯端末と近距離無線通信する近距離無線通信手段と、
前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信手段の通信エリア内に入ったか否かを判定する存在判定手段と、
前記存在判定手段による判定結果に基づき、前記ユーザの携帯端末が、前記近距離無線通信手段の前記通信エリア内に入ったと判定された場合、前記アラームに関する情報を前記ユーザの前記携帯端末に送信する出力タイミング制御手段と、
を備える請求項1から5のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記機器状態情報は、LP(Liquefied Petroleum)ガス残量情報、ガス遮断情報、電池残量、バッテリ残量、バッテリ劣化状況、あるいは、前記機器自身が検知した故障、動作停止、または再起動に関する情報を含む、
請求項1から6のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記通信状況情報は、前記機器と前記通信装置間における通信時の、電波状況、応答の有無、応答の遅延、非対応フォーマットのデータの受信、または、無効データの受信に関する情報を含む、
請求項1から7のいずれか1項に記載の通信装置。 - 前記検出手段は、
前記機器に関する前記計測値が、閾値以上または閾値以下の場合、所定の範囲外の場合、または、値が無い場合に、前記各機器に関するアラームを検出する、
請求項1から8のいずれか1項に記載の通信装置。 - 通信装置が、
複数の機器とそれぞれ通信し、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記各機器から取得するとともに、前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得し、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出し、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する、
通信装置の制御方法。 - 通信装置を実現するコンピュータに、
複数の機器とそれぞれ通信する手順、
各機器により計測された計測値および前記各機器の状態に関する機器状態情報を、前記通信する手順により前記各機器から取得するとともに、前記通信する手順における前記各機器の通信状況に関する通信状況情報を取得する手順、
前記機器に関する前記計測値、前記機器状態情報、および前記通信状況情報の少なくともいずれか1つに基づき、前記各機器に関するアラームを検出する手順、
前記各機器に関し検出された前記アラームに関する情報を出力する手順を実行させるためのプログラム。
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