JPWO2016027519A1 - 誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システム - Google Patents

誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システム Download PDF

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Abstract

カプセル型医療装置の個体差によらず、カプセル型医療装置を液体中において安定的に誘導して静止させることができる誘導装置等を提供する。誘導装置20は、カプセル型内視鏡10に設けられた永久磁石18に作用させる磁界を生成する磁界生成部25と、該磁界生成部25が生成する磁界を制御する誘導制御部261とを備え、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10を液体の上側又は下側の境界面に接触する方向に誘導する磁界を磁界生成部25に生成させる第1の制御モードと、カプセル型内視鏡10が上記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態に移行するように、磁界生成部25が発生する磁界を連続的に変化させる第2の制御モードと、カプセル型内視鏡10が液体中に保持されるように、磁界生成部25が発生する磁界を制御する第3の制御モードとを切り替え可能に実行する。

Description

本発明は、被検体内に導入されたカプセル型医療装置を誘導する誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システムに関する。
従来、被検体内に導入されて被検体内に関する種々の情報を取得する、或いは、被検体内に薬剤等を投与するといったカプセル型医療装置が開発されている。一例として、内視鏡の分野においては、被検体の消化管内(管腔内)に導入可能な大きさに形成されたカプセル型内視鏡が知られている。
カプセル型内視鏡は、カプセル形状をなす筐体の内部に撮像機能及び無線通信機能を備えたものであり、被検体に嚥下された後、蠕動運動等によって消化管内を移動しながら撮像を行い、被検体の臓器内部の画像(以下、体内画像ともいう)の画像データを順次、無線送信する。無線送信された画像データは、被検体外に設けられた受信装置によって受信され、さらに、ワークステーション等の画像表示装置に取り込まれて所定の画像処理が施される。それにより、画像表示装置の画面に、被検体の体内画像を静止画表示又は動画表示することができる。
近年では、被検体内に導入されたカプセル型内視鏡を磁界によって誘導する誘導装置を備えた誘導システムが提案されている(例えば、特許文献1参照)。一般に、このような誘導システムにおいては、カプセル型内視鏡の内部に永久磁石を設ける一方、誘導装置に電磁石や永久磁石等の磁界発生部を設け、被検体の胃等の消化管内に水等の液体を導入してカプセル型内視鏡をこの液体に浮遊させた状態で、磁界発生部が発生する磁界により、被検体内部のカプセル型内視鏡を誘導する。この誘導システムに、カプセル型内視鏡が取得した画像データを受信して体内画像を表示する表示部を設けることにより、ユーザは、表示部に表示された体内画像を参照しつつ、誘導装置に設けられた操作入力部を用いてカプセル型内視鏡の誘導を操作することができる。
特表2008-503310号公報
ところで、カプセル型医療装置を液体内で誘導する場合、カプセル型医療装置を液体の境界面、即ち液面や液底面に一旦接触させて位置や姿勢を安定させ、その後、カプセル型医療装置を境界面から離れる方向に誘導し、液体内で静止させた上で、ユーザ所望の誘導操作を行う。この際、液体内においてカプセル型医療装置を静止させるためには、カプセル型医療装置に作用する重力、浮力、及び磁力が釣り合うという条件で、カプセル型医療装置を誘導するための磁界を生成する制御を行う必要がある。
しかしながら、個々のカプセル型医療装置の質量、体積、内部に設けられた永久磁石のサイズ等には個体差が存在する。そのため、磁界の強度や磁界を変化させる変化率を一律にして制御を行うと、カプセル型医療装置を安定的に誘導することができないという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カプセル型医療装置の個体差によらず、カプセル型医療装置を液体内において安定的に誘導することができる誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る誘導装置は、液体が導入された被検体内に、磁石を内蔵するカプセル型医療装置を導入し、前記液体内において該カプセル型医療装置を磁界によって誘導する誘導装置において、前記磁石に作用させる磁界を生成する磁界生成部と、前記磁界生成部が生成する磁界を制御する誘導制御部と、を備え、前記誘導制御部は、前記カプセル型医療装置を前記液体の上側又は下側の境界面に接触する方向に誘導する磁界を前記磁界生成部に生成させる第1の制御モードと、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第2の制御モードと、前記カプセル型医療装置が前記液体中に保持されるように前記磁界生成部が発生する磁界を制御する第3の制御モードと、を切り替え可能に実行する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する判定部をさらに備え、前記誘導制御部は、前記第2の制御モードにおいて、前記判定部が前記カプセル型医療装置は前記境界面に接触していないと判定した結果をもとに、前記第3の制御モードに切り替わることを特徴とする。
上記誘導装置において、前記誘導制御部は、前記判定部による判定結果をもとに前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わった際の前記磁界生成部に対する制御条件をもとに、以降において前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際の切り替え条件を決定する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する判定部をさらに備え、前記誘導制御部は、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させ、前記判定部が、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触している状態から接触していない状態に移行したと判定した際の前記磁界生成部に対する制御条件を取得する第4の制御モードをさらに実行可能であり、前記第2の制御モードにおいて、前記第4の制御モードで取得された前記制御条件をもとに、前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際の切り替え条件を決定する、ことを特徴とする。
上記誘導装置において、前記誘導制御部は、前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際、前記判定部による判定結果に基づいて切り替えを行う場合と、前記切り替え条件に従って切り替えを行う場合とで、前記切り替え条件に従って切り替えを行う場合の方が、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させるときの単位時間当たりの磁界の変化量が大きくなるように、前記磁界生成部を制御することを特徴とする。
上記誘導装置において、前記誘導制御部は、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる際、前記第4の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量が、前記判定部による判定結果に基づいて前記第3の制御モードへの切り替えを行う場合の前記第2の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量よりも大きくなるように、前記磁界生成部を制御することを特徴とする。
上記誘導装置において、前記第2の制御モードは、前記切り替え条件をもとに、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態となる方向に、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第5の制御モードと、前記第5の制御モードに続いて、前記判定部による判定結果をもとに、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第6の制御モードと、を含み、前記誘導制御部は、前記第5の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量が、前記第6の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量よりも大きくなるように、前記磁界生成部を制御する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、前記被検体内における前記カプセル型医療装置の位置を検出して位置情報を出力する位置検出部をさらに備え、前記判定部は、前記位置情報に基づいて、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する、ことを特徴とする。
上記誘導装置において、前記カプセル型医療装置は、前記被検体内を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データを無線送信する送信部と、を備え、前記判定部は、前記カプセル型医療装置から無線送信された前記画像データに基づいて、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、前記誘導制御部は、実行中の制御モードに応じて、前記指示情報に基づく制御を実行するか否かを判断する、ことを特徴とする。
上記誘導装置において、前記誘導制御部は、前記第2の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断することを特徴とする。
上記誘導装置は、外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、前記誘導制御部は、前記第4の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、前記誘導制御部は、前記第6の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断する、ことを特徴とする。
上記誘導装置は、前記指示情報に基づく制御を実行するか否かの状態を表す標識を表示する表示部をさらに備え、前記表示部は、前記誘導制御部が実行中の制御モードに応じて、前記標識の状態を切り替える、ことを特徴とする。
本発明に係るカプセル型医療装置誘導システムは、前記誘導装置と、前記カプセル型医療装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、誘導制御部が、第2の制御モードにおいてカプセル型医療装置が境界面に接触した状態から接触しない状態になるまで、磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させるので、カプセル型医療装置の個体差によらず、カプセル型医療装置を液体内において安定的に誘導することが可能となる。
図1は、本発明の実施の形態1に係るカプセル型医療装置誘導システムの一構成例を示す図である。 図2は、図1に示すカプセル型内視鏡の内部構造の一例を示す模式図である。 図3は、図1に示す誘導装置の外観の一構成例を示す模式図である。 図4は、図1に示す体外永久磁石の設置状態を説明するための模式図である。 図5は、カプセル型内視鏡を平面内において並進させる場合の誘導方法を説明するための模式図である。 図6は、カプセル型内視鏡を鉛直方向において並進させる場合の誘導方法を説明するための模式図である。 図7は、カプセル型内視鏡の傾斜角及び方位角を変化させる場合の誘導方法を説明する模式図である。 図8は、図1に示す表示部に表示される画面の例を示す模式図である。 図9は、図1に示すカプセル型医療装置誘導システムの動作を示すフローチャートである。 図10は、図1に示すカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。 図11は、図1に示すカプセル型医療装置誘導システムの動作中に表示部に表示される画面の例を示す模式図である。 図12は、図1に示すカプセル型医療装置誘導システムの動作中に表示部に表示される画面の例を示す模式図である。 図13は、本発明の実施の形態1の変形例1に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。 図14は、本発明の実施の形態1の変形例2に係るカプセル型医療装置誘導システムの一構成例を示す図である。 図15は、本発明の実施の形態2に係るカプセル型医療装置誘導システムの動作を示すフローチャートである。 図16は、本発明の実施の形態2に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。 図17は、本発明の実施の形態3に係るカプセル型医療装置誘導システムの動作を示すフローチャートである。 図18は、本発明の実施の形態3に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。 図19は、本発明の実施の形態3に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。 図20は、本発明の実施の形態4に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡の誘導方法を説明するための模式図である。
以下に、本発明の実施の形態に係る誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システムについて、図面を参照しながら説明する。なお、以下の説明においては、本実施の形態に係るカプセル型医療装置誘導システムが誘導対象とするカプセル型医療装置の一形態として、被検体内に経口にて導入されて被検体の消化管内を撮像するカプセル型内視鏡を例示するが、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。即ち、本発明は、例えば被検体の食道から肛門にかけて管腔内を移動するカプセル型内視鏡や、被検体内に薬剤等を配送するカプセル型医療装置や、被検体内のPHを測定するPHセンサを備えるカプセル型医療装置など、カプセル型をなす種々の医療装置の誘導に適用することが可能である。
また、以下の説明において、各図は本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、及び位置関係を概略的に示してあるに過ぎない。従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、及び位置関係のみに限定されるものではない。なお、図面の記載において、同一部分には同一の符号を付している。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るカプセル型医療装置誘導システムの一構成例を示す図である。図1に示すように、本発明の実施の形態1に係るカプセル型医療装置誘導システム1は、被検体の体腔内に導入されるカプセル型医療装置であって、内部に永久磁石が設けられたカプセル型内視鏡10と、磁界MGを発生して、被検体内に導入されたカプセル型内視鏡10を誘導する誘導装置20とを備える。
カプセル型内視鏡10は、経口摂取等によって所定の液体と共に被検体の臓器内部に導入された後、消化管内部を移動して、最終的に、被検体の外部に排出される。カプセル型内視鏡10は、その間、被検体の胃等の臓器内部に導入された液体中を漂い、磁界MGによって誘導されつつ体内画像を順次撮像し、撮像によって取得した体内画像に対応する画像データを順次無線送信する。
図2は、カプセル型内視鏡10の内部構造の一例を示す模式図である。図2に示すように、カプセル型内視鏡10は、被検体の臓器内部に導入し易い大きさに形成された外装であるカプセル型筐体100と、被検体内を撮像した画像信号を出力する撮像部11と、撮像部11が出力した画像信号を処理すると共に、カプセル型内視鏡10の各構成部を制御する制御部15と、制御部15によって処理された画像信号をカプセル型内視鏡10の外部に無線送信する無線通信部16と、カプセル型内視鏡10の各構成部に電力を供給する電源部17と、誘導装置20による誘導を可能にするための永久磁石18と、当該カプセル型内視鏡10の位置検出に用いられる磁界である位置検出用磁界を発生する位置検出用磁界発生部19とを備える。
カプセル型筐体100は、被検体の臓器内部に導入可能な大きさに形成された外装ケースであり、筒状筐体101及びドーム状筐体102、103を有し、筒状筐体101の両側開口端をドーム状筐体102、103によって塞ぐことによって構成される。筒状筐体101及びドーム状筐体103は、可視光に対して略不透明な有色の筐体である。また、ドーム状筐体102は、可視光等の所定波長帯域の光に対して透明なドーム形状の光学部材である。このようなカプセル型筐体100は、図2に示すように、撮像部11と、制御部15と、無線通信部16と、電源部17と、永久磁石18と、位置検出用磁界発生部19とを液密に内包する。
撮像部11は、LED等の照明部12と、集光レンズ等の光学系13と、CMOSイメージセンサ又はCCD等の撮像素子14とを有する。照明部12は、撮像素子14の撮像視野に白色光等の照明光を発光して、ドーム状筐体102越しに撮像視野内の被検体を照明する。光学系13は、この撮像視野からの反射光を撮像素子14の撮像面に集光して結像する。撮像素子14は、撮像面において受光した撮像視野からの反射光を電気信号に変換し、画像信号として出力する。
制御部15は、撮像部11及び無線通信部16の各動作を制御すると共に、これらの各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部15は、照明部12が照明した撮像視野内の被検体を撮像素子14に撮像させ、撮像素子14から出力された画像信号に所定の信号処理を施す。さらに、制御部15は無線通信部16に、信号処理を施した上記画像信号を時系列に沿って順次無線送信させる。
無線通信部16は、撮像部11が出力した体内画像の画像信号を制御部15から取得し、該画像信号に対して変調処理等を施して無線信号を生成する。無線通信部16は、無線信号を送信するためのアンテナ16aを備え、このアンテナ16aを介して、生成した無線信号を無線送信する。
電源部17は、ボタン型電池やキャパシタ等の蓄電部であって、磁気スイッチや光スイッチ等のスイッチ部を有する。電源部17は、磁気スイッチを有する構成とした場合、外部から印加された磁界によって電源のオンオフ状態を切り替え、オン状態の場合に蓄電部の電力をカプセル型内視鏡10の各構成部、即ち、撮像部11、制御部15、及び無線通信部16に適宜供給する。また、電源部17は、オフ状態の場合に、カプセル型内視鏡10の各構成部への電力供給を停止する。
永久磁石18は、後述する磁界生成部25が生成した磁界MGによるカプセル型内視鏡10の誘導を可能にするためのものであり、磁化方向Ymが長軸Laに対して傾きを持つように、カプセル型筐体100の内部に固定配置される。実施の形態1においては、永久磁石18を、磁化方向Ymが長軸Laに対して直交するように配置している。永久磁石18は、外部から印加された磁界に追従して動作し、この結果、磁界生成部25によるカプセル型内視鏡10の誘導が実現する。
位置検出用磁界発生部19は、共振回路の一部をなし、電流が流れることにより磁界を発生するマーカコイル19aと、該マーカコイル19aと共に共振回路を形成するコンデンサ19bとを含み、電源部17からの電力供給を受けて所定の周波数の位置検出用磁界を発生する。
再び図1を参照すると、誘導装置20は、カプセル型内視鏡10との間で無線通信を行い、カプセル型内視鏡10から送信された画像信号を含む無線信号を受信する受信部21と、カプセル型内視鏡10の位置検出用磁界発生部19が発生した位置検出用磁界に基づいて、被検体内におけるカプセル型内視鏡10の位置及び姿勢を検出する位置及び姿勢検出部22と、受信部21が受信した無線信号から画像信号を取得し、該画像信号に所定の信号処理を施して体内画像を表示すると共に、被検体内におけるカプセル型内視鏡10の位置及び姿勢等の情報を表示する表示部23と、カプセル型医療装置誘導システム1における各種操作を指示する情報等の入力を受け付ける操作入力部24と、カプセル型内視鏡10を誘導するための磁界を生成する磁界生成部25と、これらの各部を制御する制御部26と、体内画像の画像データ等を記憶する記憶部27とを備える。
図3は、誘導装置20の外観の一構成例を示す模式図である。図3に示すように、誘導装置20には、被検体が載置される載置台として、ベッド20aが設けられている。このベッド20aの下部に、少なくとも、磁界MGを生成する磁界生成部25と、位置検出用磁界発生部19が発生した位置検出用磁界を検出する複数のセンスコイル22aとが配置される。
受信部21は、複数の受信アンテナ21aを備え、これらの受信アンテナ21aを介してカプセル型内視鏡10からの無線信号を順次受信する。受信部21は、これらの受信アンテナ21aの中から最も受信電界強度の高いアンテナを選択し、選択したアンテナを介して受信したカプセル型内視鏡10からの無線信号に対して復調処理等を行うことにより、無線信号から画像信号を抽出し、表示部23に出力する。
複数のセンスコイル22aは、ベッド20aの上面と平行に配置された平面状のパネル上に配置されている。各センスコイル22aは、例えばコイルバネ状の筒型コイルであり、カプセル型内視鏡10の位置検出用磁界発生部19が発生した磁界を受信して検出信号を出力する。
位置及び姿勢検出部22は、複数のセンスコイル22aからそれぞれ出力された複数の検出信号を取得し、これらの検出信号に対し、波形の整形、増幅、A/D変換、FFT等の信号処理を施すことにより、位置検出用磁界の振幅及び位相等の磁界情報を抽出する。さらに、位置及び姿勢検出部22は、この磁界情報に基づいてカプセル型内視鏡10の位置及び姿勢を算出し、位置情報として出力する。
なお、カプセル型内視鏡10の位置及び姿勢の検出方法は、上述した位置検出用磁界を用いる方法に限定されない。例えば、受信部21が受信した無線信号の強度分布に基づいて、カプセル型内視鏡10の位置及び姿勢を検出しても良い。一例として、カプセル型内視鏡10の位置の初期値を適宜設定し、ガウス−ニュートン法により位置の推定値を算出する処理を、算出した推定値と前回の推定値とのずれ量が所定値以下となるまで反復することにより、カプセル型内視鏡10の位置を求めることができる(例えば特開2007−283001号公報参照)。
表示部23は、液晶ディスプレイ等の各種ディスプレイからなる画面を有し、受信部21から入力された画像信号に基づく体内画像や、カプセル型内視鏡10の位置情報や、その他各種情報を画面に表示する。
操作入力部24は、ユーザにより外部からなされる操作に応じて、カプセル型内視鏡10の位置又は姿勢を制御するための指示情報である操作入力情報や、カプセル型内視鏡10を誘導するための磁界を制御する制御モードを変更するための指示情報を制御部26に入力する。操作入力部24は、ジョイスティック、各種ボタン及び各種スイッチを備えた操作卓、キーボード等の入力デバイス等によって構成される。
操作入力情報には、具体的には、カプセル型内視鏡10を水平方向又は鉛直方向(重力方向)に並進させる並進動作や、カプセル型内視鏡10の長軸Laの鉛直方向に対する傾斜角を変化させる傾斜角変更動作や、カプセル型内視鏡10に設けられた撮像部11の視野の方位角、即ち鉛直方向の軸周りの角度を変化させる方位角変更動作に関する情報等が含まれる。
磁界生成部25は、被検体内に導入されたカプセル型内視鏡10の位置、傾斜角、及び方位角を、被検体に対して相対的に変化させるための磁界MGを生成する。磁界生成部25は、磁界MGを発生する体外永久磁石25aと、該体外永久磁石25aの位置及び姿勢を変化させる平面位置変更部25b、鉛直位置変更部25c、仰角変更部25d、及び旋回角変更部25eとを有する。
図4は、体外永久磁石25aの設置状態を説明するための模式図である。図4に示すように、体外永久磁石25aは、例えば直方体形状を有する棒磁石によって構成される。体外永久磁石25aは、初期状態において、自身の磁化方向と平行な4つの面の内の1つの面が鉛直方向と直交する面である水平面と平行になるように配置される。以下、体外永久磁石25aが初期状態にあるときの体外永久磁石25aの配置を基準配置という。また、自身の磁化方向と平行な4つの面の内の1つであって、カプセル型内視鏡10と対向する面を、カプセル対向面PLともいう。
平面位置変更部25bは、体外永久磁石25aを水平面内において並進させる。即ち、体外永久磁石25aにおいて磁化された2つの磁極の相対位置が確保された状態のままで水平面内に移動を行う。
鉛直位置変更部25cは、体外永久磁石25aを鉛直方向(Z方向)に沿って並進させる並進機構である。即ち、体外永久磁石25aにおいて磁化された2つの磁極の相対位置が確保された状態のままで鉛直方向に沿って移動を行う。
仰角変更部25dは、体外永久磁石25aの磁化方向を含む鉛直面内において、体外永久磁石25aを回転させることにより、水平面に対する磁化方向の角度を変化させる回転機構である。言い換えると、仰角変更部25dは、カプセル対向面PLと平行且つ磁化方向と直交し、体外永久磁石25aの中心を通るY方向の軸YCに対して体外永久磁石25aを回転させる。以下、体外永久磁石25aと水平面とのなす角度を仰角とする。
旋回角変更部25eは、体外永久磁石25aの中心を通る鉛直軸Zmに対して体外永久磁石25aを回転させる。以下、鉛直軸Zmに対する体外永久磁石25aの回転運動を旋回運動という。また、基準配置に対して体外永久磁石25aが旋回した角度を旋回角とする。
制御部26は、磁界生成部25の動作を制御する誘導制御部261と、カプセル型内視鏡10が被検体内に導入された液体の境界面に接触しているか否かを判定する判定部262と、表示部23に表示される画像や各種情報の表示状態を制御する表示制御部263とを備える。
誘導制御部261は、位置及び姿勢検出部22から入力されたカプセル型内視鏡10の位置情報と、操作入力部24から入力された指示情報とに基づき、設定された制御モードでカプセル型内視鏡10を誘導するための磁界を磁界生成部25に生成させる。磁界生成部25に対する制御モードには、被検体内に導入された液体の上側又は下側の境界面に接触する方向にカプセル型内視鏡10を誘導する磁界を生成させる第1の制御モードと、カプセル型内視鏡10が上記境界面に接触した状態から接触しない状態に移行するように、磁界を連続的に変化させる第2の制御モードと、カプセル型内視鏡10が液体中に保持されるように磁界を制御する第3の制御モードとがある。以下においては、被検体内に導入される液体の表面を水面、液中を水中、液体の底を水底と記すが、液体が水以外の場合(例えば生理食塩水等)も含むものとする。実施の形態1において、誘導制御部261は、第1の制御モードとして、カプセル型内視鏡10を水底に接触させる水底モードを実行し、第2の制御モードとして、カプセル型内視鏡10を水底から離す水中モードを実行し、第3の制御モードとして、カプセル型内視鏡10が水中に浮遊した状態を保持しつつ操作入力情報に従って誘導を行う浮遊モードとを実行する。
判定部262は、制御モードが水底モードから水中モードに切り替えられた際に、カプセル型内視鏡10が水底に接触しているか否かを判定する。カプセル型内視鏡10が水底に接触しているか否かは、カプセル型内視鏡10の撮像部11が撮像を行うことにより生成された体内画像に対する画像処理によって判定しても良いし、位置及び姿勢検出部22がカプセル型内視鏡10の位置を検出して出力した位置情報に基づいて判定しても良い。
表示制御部263は、受信部21が受信した画像信号に基づく体内画像や、カプセル型内視鏡10の位置情報や、その他各種情報を含む所定の様式の画面を生成し、表示部23に表示させる。
記憶部27は、フラッシュメモリ又はハードディスク等の書き換え可能に情報を保存する記憶メディア及び該記憶メディアに対して情報の書き込み及び読み取りを行う書込読取装置を用いて構成される。記憶部27は、カプセル型内視鏡10によって撮像された被検体の体内画像群の画像データの他、制御部26が誘導装置20の各部を制御するための各種プログラムや各種パラメータ等の情報を記憶する。
次に、磁界生成部25が生成する磁界によるカプセル型内視鏡10の位置及び姿勢の誘導方法を説明する。図5は、カプセル型内視鏡10を水平面内において並進させる場合の誘導方法を説明するための模式図である。カプセル型内視鏡10を水平面内において並進させる場合、カプセル型内視鏡10を該水平面内における特定の位置に拘束する方向に磁気引力を生じさせる磁界を生成し、カプセル型内視鏡10の永久磁石18に作用させる。この特定の位置のことを、以下、拘束位置という。図5に示すように、拘束位置に永久磁石18を引きつけてカプセル型内視鏡10を拘束し、この状態で、平面位置変更部25bにより体外永久磁石25aを水平面内で移動させることにより、カプセル型内視鏡10が水平面内において並進する。
図6は、カプセル型内視鏡10を鉛直方向において並進させる場合の誘導方法を説明するための模式図である。カプセル型内視鏡10を鉛直方向において並進させる場合、図6(a)に示すように、磁気勾配の分布がカプセル対向面PLと直交する方向における距離に応じて変化する磁界を生成し、カプセル型内視鏡10の永久磁石18に作用させる。具体的には、鉛直位置変更部25cにより体外永久磁石25aを鉛直方向に移動させ、体外永久磁石25aと永久磁石18との距離を変化させる。それにより、図6の(b)に示すように、カプセル型内視鏡10が鉛直方向において並進する。ここで、図4〜図6に示すような直方体状の体外永久磁石25aが発生する磁界の分布において、カプセル型内視鏡10の拘束位置は、カプセル対向面PLと直交し、体外永久磁石25aの中心を通る線上となる。
図7は、カプセル型内視鏡10の傾斜角及び方位角を変化させる場合の誘導方法を説明するための模式図である。鉛直方向に対するカプセル型内視鏡10の長軸Laの傾斜角θを変化させる場合には、拘束位置にカプセル型内視鏡10を拘束し、仰角変更部25dにより体外永久磁石25aを軸YC回りに回転させて仰角を変化させる。それにより、カプセル型内視鏡10の傾斜角θが変化する。また、カプセル型内視鏡10の方位角を変化させる場合には、拘束位置にカプセル型内視鏡10を拘束し、旋回角変更部25eにより体外永久磁石25aを、該体外永久磁石25aの中心を通る鉛直軸Zm回りに回転させる。それにより、カプセル型内視鏡10がZ軸回りに回転し、カプセル型内視鏡10の方位角が変化する。
図8は、表示部23に表示される画面の例を示す模式図である。図8に示す画面M1は、カプセル型内視鏡10により取得された体内画像が表示される画像表示領域m1と、被検体内におけるカプセル型内視鏡10の姿勢を表す姿勢図m2、m3とを含む。なお、実施の形態1においては、画像表示領域m1に示すように、矩形の体内画像の4隅をマスキングして表示している。
画像表示領域m1は、受信部21から順次入力される画像信号に基づいて体内画像が表示される領域である。また、画像表示領域m1の周囲には、カプセル型内視鏡10を並進させる操作入力の方向を示すマークとしての操作入力矢印m11〜m14が表示されている。
姿勢図m2は、カプセル型内視鏡10の水平面における姿勢を表しており、方位角を示すスケールm20と、カプセル型内視鏡10の姿勢を表す模型図m21と、カプセル型内視鏡10を旋回させる操作入力の方向を示すマークとしての操作入力矢印m22、m23とを含む。
姿勢図m3は、カプセル型内視鏡10の鉛直面における姿勢を表しており、傾斜角を示すスケールm30と、カプセル型内視鏡10の姿勢を表す模型図m31と、カプセル型内視鏡10を長軸方向に並進させる操作入力がなされる方向を示すマークとしての操作入力矢印m32、m33と、カプセル型内視鏡10を傾斜させる操作入力の方向を示すマークとしての操作入力矢印m34、m35とを含む。
操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35は、制御部26が実行中の制御モードや、カプセル型内視鏡10の誘導の可否に応じて、異なる状態で表示されるように設定されており、実施の形態1においては、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35の色を変化させている。一例として、カプセル型内視鏡10に対する操作入力の待機中である場合、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を白色で表示し、カプセル型内視鏡10に対する操作入力がなされた方向の操作入力矢印を黄色で表示し、カプセル型内視鏡10に対する操作入力を受け付けていない場合、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を非表示とするように設定されている。
操作入力部24から入力された操作入力情報は、制御部26が磁界生成部25を制御する際に出力する制御信号に反映されるため、姿勢図m2、m3に表示されるカプセル型内視鏡10の模型図m21、m31の姿勢は、被検体内における実際のカプセル型内視鏡10の姿勢とほぼ同じものと考えることができる。
次に、カプセル型医療装置誘導システム(以下、単にシステムともいう)1の動作について説明する。図9は、システム1の動作を示すフローチャートである。また、図10は、システム1におけるカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明するための模式図である。図11及び図12は、システム1の動作中に表示部23に表示される画面の例を示す模式図である。
図10に示すように、システム1においては、経口摂取等により被検体の臓器ST内に導入された液体W中にカプセル型内視鏡10を浮遊させた状態で観察が行われる。液体Wは、例えば水や生理食塩水のように、人体に無害な液体である。
実施の形態1において、カプセル型内視鏡10は、液体Wの比重よりも小さい比重を有し、磁界生成部25による誘導を行っていない状態では液体Wに浮くように設計されているものとする。この場合、液体Wに対するカプセル型内視鏡10の浮力と、カプセル型内視鏡10に作用する重力と、磁界生成部25が生成する磁界により永久磁石18に作用する磁気引力とのバランスにより、カプセル型内視鏡10を液体W内の所望の位置に停止させて臓器ST内を観察することができる。
ステップS10において、カプセル型内視鏡10の誘導開始を指示する信号が操作入力部24から制御部26に入力されると、誘導装置20の各部は動作を開始する。具体的には、受信部21は、カプセル型内視鏡10が送信した無線信号を受信し、該無線信号から画像信号を抽出して表示部23に出力する動作を開始する。位置及び姿勢検出部22は、カプセル型内視鏡10の位置を検出して位置情報を出力する動作を開始する。表示部23は、受信部21が出力した画像信号に基づく体内画像の表示を開始する。
また、制御部26は、位置及び姿勢検出部22が出力したカプセル型内視鏡10の位置情報の取り込みを開始し、カプセル型内視鏡10の位置を表示部23に表示させる制御を開始する。このとき、表示制御部263は、図11に示すように、表示部23に表示される画面M1において、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を非表示とする。
続くステップS11において、制御部26は、制御モードを水底モードに設定する。
続くステップS12において、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10を水底WBに誘導する磁界を磁界生成部25に生成させる。具体的には、図10の(a)に示すように、体外永久磁石25aを水面WSの方向である上方(プラスZ方向)に移動させてカプセル型内視鏡10に近づけることにより、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを大きくする。それにより、磁気引力Fm及びカプセル型内視鏡10に作用する重力の和が、カプセル型内視鏡10の浮力よりも大きくなり、カプセル型内視鏡10が水底WBの方向に移動する。図10の(b)は、この誘導の結果、カプセル型内視鏡10が水底WBに接触した状態を示している。
ステップS13において、制御部26は、操作入力部24から、制御モードを水底モードから水中モードに切り替える指示情報が入力されたか否かを判定する。水中モードに切り替える指示情報が入力されない場合(ステップS13:No)、システム1の動作は後述するステップS21に移行する。
一方、水中モードに切り替える指示情報が入力された場合(ステップS13:Yes)、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10を水底WBから離れる方向、即ち浮上する方向に誘導する磁界を磁界生成部25に生成させる(ステップS14)。具体的には、図10の(c)に示すように、体外永久磁石25aを鉛直下方に移動させてカプセル型内視鏡10から遠ざけることにより、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを小さくする。それにより、磁気引力Fm及びカプセル型内視鏡10に作用する重力の和が小さくなり、これに伴い、カプセル型内視鏡10が水底WBから受ける抗力が小さくなる。このとき、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10が水底WBから浮上開始した際に、直ちにカプセル型内視鏡10を静止させることができるように、体外永久磁石25aをゆっくり移動させ、磁界(磁気引力Fm)の変化率を小さく抑える。
ステップS15において、判定部262は、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定する。例えば、カプセル型内視鏡10から送信された画像信号に基づいて生成された体内画像に対するパターンマッチング等の画像処理により、体内画像の変化を検出し、カプセル型内視鏡10が水底WBに接触していないと判定される場合、浮上開始したと判定することができる。或いは、カプセル型内視鏡10が水底WBにおいて静止しているときのZ座標値と、現在のカプセル型内視鏡10のZ座標値との差分が所定値以上となった場合に、カプセル型内視鏡10が浮上開始したと判定しても良い。
カプセル型内視鏡10が水底WBから浮上しない場合(ステップS15:No)、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10に対する水底WBから離れる方向への誘導を継続する(ステップS14)。
一方、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始した場合(ステップS15:Yes)、誘導制御部261の制御モードが浮遊モードに切り替わり、カプセル型内視鏡10を水中で静止させる磁界を磁界生成部25に生成させる(ステップS16)。ここで、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れた瞬間は、カプセル型内視鏡10に対する水底WBの抗力の大きさがゼロとなり、カプセル型内視鏡10に作用する磁気引力Fm及び浮力の和と重力とが釣り合った瞬間と言えるから、このときに体外永久磁石25aの移動を停止させることにより、カプセル型内視鏡10を水中で静止させることができる。
続くステップS17において、表示制御部263は、表示部23の画面M1において、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を表示する。実施の形態1においては、具体的に、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を白色で表示する。これにより、ユーザは、カプセル型内視鏡10を誘導するための操作入力が可能になったことを認識することができる。
ステップS18において、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10の位置情報をフィードバックしながら、操作入力部24から入力される操作入力情報に従ってカプセル型内視鏡10を誘導する制御を行う。具体的には、水中においてカプセル型内視鏡10を水平方向又は鉛直方向に並進させる、或いは、カプセル型内視鏡10の傾斜角や方位角を変化させる制御を行う。この際、表示制御部263は、図12に示すように、操作入力がなされている方向の操作入力矢印を、他の方向の操作入力矢印と異なる色で表示する。実施の形態1においては具体的に、操作入力がなされている方向の操作入力矢印m14を黄色で表示する。なお、図12においては、色の違いをパターンの違いで示している。
ステップS19において、制御部26は、操作入力部24から、制御モードを水中モードから水底モードに切り替える指示情報が入力されたか否かを判定する。水底モードに切り替える指示情報が入力されない場合(ステップS19:No)、誘導制御部261は、操作入力情報に基づくカプセル型内視鏡10の誘導を継続する(ステップS18)。
一方、水底モードに切り替える指示情報が入力された場合(ステップS19:Yes)、表示制御部263は、表示部23の画面M1において、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を非表示とする(ステップS20)。これにより、ユーザは、カプセル型内視鏡10を誘導するための操作入力の受付が停止中であることを認識することができる。
続くステップS21において、制御部26は、操作入力部24からカプセル型内視鏡10の誘導を終了する指示情報が入力されたか否かを判定する。誘導を終了する指示情報が入力されない場合(ステップS21:No)、システム1の動作はステップS12に戻る。一方、誘導を終了する指示情報が入力された場合(ステップS21:Yes)、システム1の動作は終了する。
以上説明したように、実施の形態1によれば、水底モードから水中モードに切り替える際、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定しつつ、カプセル型内視鏡10から体外永久磁石25aをゆっくりと遠ざけることにより、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを徐々に小さくするので、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れた際に直ちに磁気引力Fmの変化を停止させ、カプセル型内視鏡10を静止させることができる。従って、カプセル型内視鏡10の個体差によらず、カプセル型内視鏡10を安定的に誘導することが可能となる。
また、実施の形態1によれば、制御モードが水中モードに切り替えられた際、カプセル型内視鏡10が水底WBから水中に浮上しようとしている間、画面M1において操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を非表示とする一方、水中においてカプセル型内視鏡10が静止し、カプセル型内視鏡10を誘導するための操作入力が可能となった場合に、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35を表示するので、ユーザは、被検体内におけるカプセル型内視鏡の状態を容易に把握し、カプセル型内視鏡10の操作入力を効率良く行うことが可能となる。なお、操作入力矢印m11〜m14、m22、m23、m32〜m35の表示および非表示の切り替えに限らず、操作入力の可否を表示するためのインジケータを設けるようにしても良い。
(変形例1)
次に、本発明の実施の形態1の変形例1について説明する。図13は、本変形例1に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明するための模式図である。
上記実施の形態1においては、制御モードが水底モードから水中モードに切り替えられた際のカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明したが、水面モードから水中モードに切り替えられた際にも同様に磁界を変化させることによりカプセル型内視鏡10を誘導することができる。
具体的には、カプセル型内視鏡10の比重を液体Wの比重よりも大きくし、磁界生成部25による誘導を行っていない状態ではカプセル型内視鏡10が液体Wに沈むように、該カプセル型内視鏡10を設計する。また、この場合、図13に示すように、体外永久磁石25aを被検体の上方に配置し、カプセル型内視鏡10が内蔵する永久磁石18に対し、鉛直上向きの磁気引力Fmを作用させる。
カプセル型内視鏡10の誘導を開始すると、制御部26はまず、制御モードを水面モードに設定し、カプセル型内視鏡10を水面WSに誘導する磁界を磁界生成部25に生成させる。即ち、永久磁石18に作用する磁気引力Fmとカプセル型内視鏡10の浮力との和が、カプセル型内視鏡10に作用する重力よりも大きくなるように、体外永久磁石25aを下方に移動させてカプセル型内視鏡10に近づける。
また、操作入力部24から、制御モードを水面モードから水中モードに切り替える指示情報が入力された場合、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10を水面WSから離れる方向、即ち沈下する方向に誘導する磁界を磁界生成部25に生成させる。具体的には、体外永久磁石25aを鉛直上方に移動させてカプセル型内視鏡10から遠ざけることにより、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを小さくする。それにより、磁気引力Fm及びカプセル型内視鏡10の浮力の和が小さくなり、これに伴い、カプセル型内視鏡10が水面WSから受ける抗力が小さくなる。このとき、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10が水面WSからの沈下を開始した際に、直ちにカプセル型内視鏡10を静止させることができるように、判定部262による判定結果をもとに、体外永久磁石25aをゆっくりと移動させ、磁界(磁気引力Fm)の変化率を小さく抑える。
(変形例2)
次に、本発明の実施の形態1の変形例2について説明する。図14は、本発明の実施の形態1の変形例2に係るカプセル型医療装置誘導システムの一構成例を示す図である。図14に示すように、本変形例2に係るカプセル型医療装置誘導システム2は、図1に示す誘導装置20の代わりに、磁界生成部31を有する誘導装置30を備える。
磁界生成部31は、複数の電磁石31aと、各電磁石31aに電力を供給する電源部31bと、制御部26の制御の下で各電磁石31aに流す電流を制御する電流制御部31cとを備える。電流制御部31cは、各電磁石31aに供給される電流の大きさを制御することにより、カプセル型内視鏡10内の永久磁石18に作用させるための拘束位置を持つ合成磁界を生成する。なお、カプセル型医療装置誘導システム2における磁界生成部31以外の各部の構成は、上記実施の形態1と同様である。
本変形例2におけるカプセル型医療装置誘導システム2においては、図9に示すステップS12、S14、及びS18において、カプセル型内視鏡10を誘導するための磁界を変化させる際に、各電磁石31aに供給する電力を変化させることにより、これらの電磁石31aによって形成される合成磁界の強度を変化させる。
本変形例2によれば、機械的な移動機構等を設けることなく、永久磁石18に作用する磁界を変化させることができるので、素早いレスポンスを実現することが可能となる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本発明の実施の形態2に係るカプセル型医療装置誘導システムの構成は、図1〜図3に示す実施の形態1と同様であり、制御部26が実行する制御動作が実施の形態1と異なる。
図15は、本発明の実施の形態2に係るカプセル型医療装置誘導システム(以下、単にシステムともいう)1の動作を示すフローチャートである。また、図16は、システム1におけるカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明するための模式図である。なお、図15に示すステップS10〜S13は、実施の形態1と同様である。
ステップS13に続くステップS30において、制御部26は、使用中のカプセル型内視鏡10を誘導する際の制御条件が記憶部27に記憶されているか否かを判定する。制御条件とは、カプセル型内視鏡10が水底WBに接している状態から、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上し、水中において静止した状態に移行させるための体外永久磁石25aの位置の条件であり、カプセル型内視鏡10に対する相対的な位置によって表わされる。ここで、カプセル型内視鏡10が内蔵する永久磁石18のサイズ、並びにカプセル型内視鏡10の体積及び質量には、カプセル型内視鏡10によって個体差があるため、カプセル型内視鏡10の検査の開始直後には、制御条件は記憶部27に記憶されていない。
制御条件が記憶部27に記憶されていない場合(ステップS30:No)、制御部26は、上記制御条件を求める。詳細には、実施の形態1と同様にステップS14〜S16を実行した後、続くステップS31において、ステップS16でカプセル型内視鏡10が水底WBから離れて静止したときの該カプセル型内視鏡10に対する体外永久磁石25aの相対的な位置、具体的には、図16に示すカプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離dを制御条件として記憶部27に記憶させる。
一方、ステップS30において、制御条件が記憶部27に記憶されている場合(ステップS30:Yes)、誘導制御部261は、該制御条件を記憶部27から読み出し、制御条件に基づいてカプセル型内視鏡10を誘導する(ステップS32)。詳細には、誘導制御部261は、制御条件として記憶された距離dをもとに、カプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離が距離d近傍となる体外永久磁石25aの位置を、制御モードの切り替え条件として決定する。そして、この決定した切り替え条件となる位置、即ち距離d近傍の位置まで体外永久磁石25aを移動させる。
このように、制御条件として記憶された距離dに基づく切り替え条件に従って体外永久磁石25aを移動させることにより、カプセル型内視鏡10を水底WBから浮上させて、水中において速やかに静止させることができる。続くステップS17〜S21は、実施の形態1と同様である。
以上説明したように、実施の形態2によれば、水底モードから水中モードに切り替えられた際、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上したか否かを判定しつつ体外永久磁石25aを移動させてカプセル型内視鏡10を浮上開始させるための磁界の制御(ステップS14、S15)を、当該カプセル型内視鏡10の使用開始後の1回のみ行えば良く、2回目以降は、1回目に取得した制御条件を利用して磁界を制御することができる。即ち、2回目以降においては、カプセル型内視鏡10を水底WBから浮上させて水中で静止させるための磁界の制御を1回目よりも高速且つ安定的に行うことができるので、カプセル型内視鏡10を用いた検査を短時間に効率良く実行することが可能となる。
なお、変形例1と同様に水面モードから水中モードに切り替えた際にも、実施の形態2と同様に、初回に制御条件を取得し、2回目以降にはこの制御条件に従ってカプセル型内視鏡10を誘導しても良い。
また、変形例2と同様に、図14に示す複数の電磁石31aを用いて磁界生成部を構成する場合においても、実施の形態2と同様の制御を行っても良い。この場合の制御条件は、カプセル型内視鏡10が水底WBから浮上して水中において静止した際に各電磁石31aに流れていた電流の強さとなる。
また、上記実施の形態2においては、記憶部27に制御条件を記憶し、この制御条件をもとに、誘導制御部261が切り替え条件を設定して磁界生成部25の制御を行うこととしたが、制御条件に基づいて設定された切り替え条件を誘導制御部261に記憶し、この切り替え条件に基づいて磁界生成部25の制御を行っても良い。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について説明する。本発明の実施の形態3に係るカプセル型医療装置誘導システムの構成は、図1〜図3に示す実施の形態1と同様であり、制御部26が実行する制御動作が実施の形態1と異なる。
図17は、本発明の実施の形態3に係るカプセル型医療装置誘導システム(以下、単にシステムともいう)1の動作を示すフローチャートである。また、図18及び図19は、システム1におけるカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明するための模式図である。なお、図17に示すステップS10〜S12は、実施の形態1と同様である。
ステップS12に続くステップS40において、制御部26は、操作入力部24から、第4の制御モードであるキャリブレーションモードに切り替える指示情報が入力されたか否かを判定する。
キャリブレーションモードに切り替える指示情報が入力された場合(ステップS40:Yes)、誘導制御部261は、体外永久磁石25aを鉛直下方に高速に移動させ(ステップS41)、図18の(a)、(b)に示すように、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを小さくする。このキャリブレーションモードにおいては、カプセル型内視鏡10を水中に静止させる必要がないため、このときの体外永久磁石25aの移動速度は、実施の形態1における図9のステップS14よりも高速で良い。体外永久磁石25aの移動速度を高速にすることにより、カプセル型内視鏡10近傍に発生する磁界を短時間で変更することができる。即ち、単位時間当たりの磁界の変化量を大きくすることができる。
続くステップS42において、判定部262は、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定する。この判定方法は、実施の形態1において説明した図9のステップS15と同様である。カプセル型内視鏡10が未だ浮上開始していない場合(ステップS42:No)、誘導制御部261は、引き続き体外永久磁石25aを移動させる(ステップS41)。
一方、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始した場合(ステップS42:Yes)、誘導制御部261は、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始した際のカプセル型内視鏡10に対する体外永久磁石25aの相対的な位置、即ち、図18の(b)に示すカプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離d1を制御条件として取得し、この距離d1の近傍の値d1’(d1’<d1)を閾値として決定し、この閾値d1’をキャリブレーション条件(切り替え条件)として記憶部27に記憶させる(ステップS43)。その後、システム1の動作はステップS12に戻る。
また、ステップS40において、キャリブレーションモードに切り替える指示情報が入力されない場合(ステップS40:No)、制御部26は、操作入力部24から、水中モードに切り替える指示情報が入力されたか否かを判定する(ステップS44)。水中モードに切り替える指示情報が入力されない場合(ステップS44:No)、システム1の動作はステップS21に移行する。
一方、水中モードに切り替える指示情報が入力された場合(ステップS44:Yes)、制御部26は、キャリブレーション条件が記憶部27に記憶されているか否かを判定する(ステップS45)。
キャリブレーション条件が記憶部27に記憶されている場合(ステップS45:Yes)、誘導制御部261は、第5の制御モードとして体外永久磁石25aを鉛直下方に高速に移動させ(ステップS46)、図19の(a)、(b)に示すように、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを小さくする。このときの体外永久磁石25aの移動速度は、実施の形態1における図9のステップS14よりも高速で良い。
続くステップS47において、判定部262は、カプセル型内視鏡10に対する体外永久磁石25aの相対的な位置とキャリブレーション条件とを比較し、次のステップS48に移行するかを判定する。詳細には、現在のカプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離が、キャリブレーション条件として設定された閾値d1’以上であるか否かが判定される。上記距離が閾値d1’よりも小さい場合(ステップS47:No)、誘導制御部261は、引き続き体外永久磁石25aを移動させる(ステップS46)。
なお、本ステップS47においては、カプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離に基づいて制御を行っているが、閾値d1’に対応する体外永久磁石25aの位置をキャリブレーション条件として予め設定し、体外永久磁石25aの位置に基づいて制御を行っても良い。
一方、上記距離が閾値d1’以上である場合(ステップS47:Yes)、誘導制御部261は、第6の制御モードとして体外永久磁石25aの移動速度を落とし、体外永久磁石25aを鉛直下方に低速で移動させる(ステップS48)。それにより、図19の(c)に示すように、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを徐々に小さくする。好ましくは、実施の形態1における図9のステップS14と同程度の移動速度にすると良い。体外永久磁石25aの移動速度を低速にすることにより、カプセル型内視鏡10近傍に発生する磁界の単位時間当たりの変化量を小さくすることができる。
続くステップS49において、判定部262は、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定する。この判定方法は、実施の形態1と同様である(図9のステップS15参照)。カプセル型内視鏡10が未だ浮上開始していない場合(ステップS49:No)、誘導制御部261は、引き続き体外永久磁石25aを移動させる(ステップS48)。
一方、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始した場合(ステップS49:Yes)、誘導制御部261の制御モードが浮遊モードに切り替わり、体外永久磁石25aの移動を停止させ、水中においてカプセル型内視鏡10を静止させる(ステップS50)。続くステップS17〜S21は、実施の形態1と同様である(図9参照)。
また、ステップS45において、キャリブレーション条件が記憶部27に記憶されていない場合(ステップS45:No)、誘導制御部261は、体外永久磁石25aを鉛直下方に低速で移動させ(ステップS51)、永久磁石18に作用する磁気引力Fmを徐々に小さくする。このときの体外永久磁石25aの移動速度は、実施の形態1における図9のステップS14と同程度にすることが好ましい。
続くステップS52において、判定部262は、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定する。この判定方法は、実施の形態1において説明した図9のステップS15と同様である。カプセル型内視鏡10が未だ浮上開始していない場合(ステップS52:No)、誘導制御部261は、引き続き体外永久磁石25aを移動させる(ステップS51)。
一方、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始した場合(ステップS52:Yes)、システム1の動作はステップS50に移行する。
以上説明したように、実施の形態3によれば、個々のカプセル型内視鏡10に応じたキャリブレーション条件を取得し、水底モードから水中モードに切り替える際、このキャリブレーション条件近傍まで体外永久磁石25aを高速に移動させた後、カプセル型内視鏡10が水底WBから離れて浮上開始したか否かを判定しつつ体外永久磁石25aを低速で移動させるので、カプセル型内視鏡10を水底WBから浮上させて水中で静止させるための磁界の制御を高速且つ安定的に行うことが可能となる。
なお、変形例1と同様に水面モードから水中モードに切り替える際にも、実施の形態3と同様にキャリブレーション条件を取得し、このキャリブレーション条件を用いてカプセル型内視鏡10を誘導しても良い。
また、変形例2と同様に、図14に示す複数の電磁石31aを用いて磁界生成部を構成する場合においても、実施の形態3と同様の制御を行っても良い。この場合、図17に示すステップS41、S46、S48、S51においては、各電磁石31aに流す電流を全体的に弱くすることで、カプセル型内視鏡10を浮上させる。また、この場合のキャリブレーション条件は、カプセル型内視鏡10が水底WBから浮上して水中において静止した際に各電磁石31aに流れていた電流の強さ又はその近傍の値となり、ステップS47においては、そのときの電流の強さが、キャリブレーション条件として設定された値以下となったか否かが判定される。さらに、この場合、図17に示すステップS41、S46、S51においては、各電磁石31aに流す電流の単位時間当たりの変化量を大きくし、ステップS48においては、電流の単位時間当たりの変化量を小さくすることで、体外永久磁石25aの移動速度を変化させるのと同様の効果が得られる。
なお、上記実施の形態3においては、キャリブレーション条件として、カプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離d1の近傍の値d1’を記憶部27に記憶させたが、カプセル型内視鏡10又は体外永久磁石25aの傾きが変化した場合、カプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離とカプセル型内視鏡10に発生する磁気引力との関係が変化し、これに合わせて、キャリブレーション条件も変化してしまうという問題がある。
そこで、このような問題を避けるために、値d1’と共に、カプセル型内視鏡10又は体外永久磁石25aの傾きを記憶部27に記憶させるようにしても良い。或いは、カプセル型内視鏡10に作用する磁気引力を記憶させても良いし、カプセル型内視鏡10に作用する磁気引力を算出する上で必要な値、具体的には、カプセル型内視鏡10近傍に発生する磁界の向き、強度、勾配を記憶させても良い。これにより、カプセル型内視鏡10又は体外永久磁石25aの傾きが変化した場合でも、現状の傾きに合わせて、キャリブレーション条件としての値d1’を最適な値に換算することができる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。本発明の実施の形態4に係るカプセル型医療装置誘導システムの構成は、図1〜図3に示す実施の形態1と同様であり、制御部26が実行する制御動作が実施の形態1と異なる。図20は、実施の形態4に係るカプセル型医療装置誘導システムにおけるカプセル型内視鏡10の誘導方法を説明するための模式図である。
カプセル型内視鏡10を水面WSや水底WBに接触させた状態でカプセル型内視鏡10の姿勢を変化させる場合において、カプセル型内視鏡10に作用する磁気引力Fmと浮力と重力とがバランスする条件でカプセル型内視鏡10を誘導するとき、磁気引力Fmが強すぎる又は弱すぎる場合、カプセル型内視鏡10の姿勢をユーザの意図の通りに制御することが困難になることがある。カプセル型内視鏡10を水面WSに接触させた状態を維持する場合は、表面張力の影響により、さらにその傾向が強くなる。例えば図20の(a)に示すように、カプセル型内視鏡10を水面WSに接触させる場合、表面張力の影響により磁気引力Fmが相対的に不足し、カプセル型内視鏡10が水面WSと平行な向きに倒れてしまう。
そこで、実施の形態4においては、カプセル型内視鏡10の誘導開始後、まず、キャリブレーションを行うことにより、カプセル型内視鏡10が浮上開始したときのカプセル型内視鏡10と体外永久磁石25aとの距離Hを取得する。そして、制御部26は、この距離Hにおいて、カプセル型内視鏡10の磁気的特性、具体的には磁気モーメントと、体外永久磁石25aが発生する磁界分布とをもとに、このときのカプセル型内視鏡10への作用力を算出する。
ここで、カプセル型内視鏡10の比重が1より小さい場合において、カプセル型内視鏡10が水面WSに接触した状態を維持するとき、算出された作用力を基準に、カプセル型内視鏡10に作用する下方向の磁気引力が小さくなるように体外永久磁石25aの位置を制御する。一方、カプセル型内視鏡10が水底WBに接触した状態を維持するときには、算出された作用力を基準に、カプセル型内視鏡10に作用する下方向の力が大きくなるように、体外永久磁石25aの位置を制御する。
また、カプセル形内視鏡10の比重が1より大きい場合において、カプセル型内視鏡10が水面WSに接触した状態を維持するとき、算出された作用力を基準に、カプセル型内視鏡10に作用する上方向の磁気引力が大きくなるように体外永久磁石25aの位置を制御する。一方、カプセル型内視鏡10が水底WBに接触した状態を維持するときには、算出された作用力を基準に、カプセル型内視鏡10に作用する下方向の力が小さくなるように体外永久磁石25aの位置を制御する。
そして、制御部26は、このような状態を維持しながら、カプセル型内視鏡10の姿勢を変化させるための磁界の制御を行う。それにより、図20の(b)に示すように、カプセル型内視鏡10が内蔵する永久磁石18に適切な磁気引力Fmが常に作用するようになるため、ユーザの意図の通りに、カプセル型内視鏡10の姿勢を維持することが可能となる。
以上説明した実施の形態1〜4及び変形例は、本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではない。また、本発明は、実施の形態1〜4や変形例に開示されている複数の構成要素を適宜組み合わせることによって、種々の発明を形成できる。本発明は、仕様等に応じて種々変形することが可能であり、さらに本発明の範囲内において、他の様々な実施の形態が可能であることは、上記記載から自明である。
1、2 カプセル型医療装置誘導システム
10 カプセル型内視鏡
11 撮像部
12 照明部
13 光学系
14 撮像素子
15 制御部
16 無線通信部
16a アンテナ
17 電源部
18 永久磁石
19 位置検出用磁界発生部
19a マーカコイル
19b コンデンサ
20、30 誘導装置
20a ベッド
21 受信部
21a 受信アンテナ
22 位置及び姿勢検出部
22a センスコイル
23 表示部
24 操作入力部
25、31 磁界生成部
25a 体外永久磁石
25b 平面位置変更部
25c 鉛直位置変更部
25d 仰角変更部
25e 旋回角変更部
26 制御部
27 記憶部
31a 電磁石
31b 電源部
31c 電流制御部
100 カプセル型筐体
101 筒状筐体
102、103 ドーム状筐体

Claims (15)

  1. 液体が導入された被検体内に、磁石を内蔵するカプセル型医療装置を導入し、前記液体内において該カプセル型医療装置を磁界によって誘導する誘導装置において、
    前記磁石に作用させる磁界を生成する磁界生成部と、
    前記磁界生成部が生成する磁界を制御する誘導制御部と、
    を備え、
    前記誘導制御部は、
    前記カプセル型医療装置を前記液体の上側又は下側の境界面に接触する方向に誘導する磁界を前記磁界生成部に生成させる第1の制御モードと、
    前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第2の制御モードと、
    前記カプセル型医療装置が前記液体中に保持されるように前記磁界生成部が発生する磁界を制御する第3の制御モードと、
    を切り替え可能に実行する、
    ことを特徴とする誘導装置。
  2. 前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記誘導制御部は、前記第2の制御モードにおいて、前記判定部が前記カプセル型医療装置は前記境界面に接触していないと判定した結果をもとに、前記第3の制御モードに切り替わることを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  3. 前記誘導制御部は、前記判定部による判定結果をもとに前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わった際の前記磁界生成部に対する制御条件をもとに、以降において前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際の切り替え条件を決定する、ことを特徴とする請求項2に記載の誘導装置。
  4. 前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する判定部をさらに備え、
    前記誘導制御部は、
    前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させ、前記判定部が、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触している状態から接触していない状態に移行したと判定した際の前記磁界生成部に対する制御条件を取得する第4の制御モードをさらに実行可能であり、
    前記第2の制御モードにおいて、前記第4の制御モードで取得された前記制御条件をもとに、前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際の切り替え条件を決定する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  5. 前記誘導制御部は、前記第2の制御モードから前記第3の制御モードに切り替わる際、前記判定部による判定結果に基づいて切り替えを行う場合と、前記切り替え条件に従って切り替えを行う場合とで、前記切り替え条件に従って切り替えを行う場合の方が、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させるときの単位時間当たりの磁界の変化量が大きくなるように、前記磁界生成部を制御することを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導装置。
  6. 前記誘導制御部は、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる際、前記第4の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量が、前記判定部による判定結果に基づいて前記第3の制御モードへの切り替えを行う場合の前記第2の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量よりも大きくなるように、前記磁界生成部を制御することを特徴とする請求項4に記載の誘導装置。
  7. 前記第2の制御モードは、
    前記切り替え条件をもとに、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触した状態から該境界面に接触しない状態となる方向に、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第5の制御モードと、
    前記第5の制御モードに続いて、前記判定部による判定結果をもとに、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しない状態に移行するように、前記磁界生成部が発生する磁界を連続的に変化させる第6の制御モードと、
    を含み、
    前記誘導制御部は、前記第5の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量が、前記第6の制御モードにおける単位時間当たりの前記磁界の変化量よりも大きくなるように、前記磁界生成部を制御する、
    ことを特徴とする請求項3又は4に記載の誘導装置。
  8. 前記被検体内における前記カプセル型医療装置の位置を検出して位置情報を出力する位置検出部をさらに備え、
    前記判定部は、前記位置情報に基づいて、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の誘導装置。
  9. 前記カプセル型医療装置は、前記被検体内を撮像して画像データを生成する撮像部と、前記画像データを無線送信する送信部と、を備え、
    前記判定部は、前記カプセル型医療装置から無線送信された前記画像データに基づいて、前記カプセル型医療装置が前記境界面に接触しているか否かを判定する、
    ことを特徴とする請求項2又は4に記載の誘導装置。
  10. 外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、
    前記誘導制御部は、実行中の制御モードに応じて、前記指示情報に基づく制御を実行するか否かを判断する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の誘導装置。
  11. 前記誘導制御部は、前記第2の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断することを特徴とする請求項10に記載の誘導装置。
  12. 外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、
    前記誘導制御部は、前記第4の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断する、
    ことを特徴とする請求項4に記載の誘導装置。
  13. 外部からなされる操作に応じて、前記カプセル型医療装置の位置と姿勢との少なくとも一方を変更するための指示情報を前記誘導制御部に入力する操作入力部をさらに備え、
    前記誘導制御部は、前記第6の制御モードの実行中、前記操作入力部から前記指示情報が入力された場合であっても前記指示情報に基づく制御を実行しないと判断する、
    ことを特徴とする請求項7に記載の誘導装置。
  14. 前記指示情報に基づく制御を実行するか否かの状態を表す標識を表示する表示部をさらに備え、
    前記表示部は、前記誘導制御部が実行中の制御モードに応じて、前記標識の状態を切り替える、
    ことを特徴とする請求項10、12、13のいずれか1項に記載の誘導装置。
  15. 請求項1に記載の誘導装置と、
    前記カプセル型医療装置と、
    を備えることを特徴とするカプセル型医療装置誘導システム。
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