JP4897120B2 - カプセル型内視鏡起動システム - Google Patents

カプセル型内視鏡起動システム Download PDF

Info

Publication number
JP4897120B2
JP4897120B2 JP2011533896A JP2011533896A JP4897120B2 JP 4897120 B2 JP4897120 B2 JP 4897120B2 JP 2011533896 A JP2011533896 A JP 2011533896A JP 2011533896 A JP2011533896 A JP 2011533896A JP 4897120 B2 JP4897120 B2 JP 4897120B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
capsule
magnetic field
capsule endoscope
activation system
housing case
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011533896A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011108306A1 (ja
Inventor
正樹 高橋
宏尚 河野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Olympus Medical Systems Corp
Original Assignee
Olympus Medical Systems Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Olympus Medical Systems Corp filed Critical Olympus Medical Systems Corp
Priority to JP2011533896A priority Critical patent/JP4897120B2/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4897120B2 publication Critical patent/JP4897120B2/ja
Publication of JPWO2011108306A1 publication Critical patent/JPWO2011108306A1/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/04Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor combined with photographic or television appliances
    • A61B1/041Capsule endoscopes for imaging
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00002Operational features of endoscopes
    • A61B1/00025Operational features of endoscopes characterised by power management
    • A61B1/00036Means for power saving, e.g. sleeping mode
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61BDIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
    • A61B1/00Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor
    • A61B1/00142Instruments for performing medical examinations of the interior of cavities or tubes of the body by visual or photographical inspection, e.g. endoscopes; Illuminating arrangements therefor with means for preventing contamination, e.g. by using a sanitary sheath
    • A61B1/00144Hygienic packaging

Description

本発明は、カプセル型内視鏡の内部に配設されたリードスイッチに磁界を印加することによって、カプセル型内視鏡の駆動状態をオフ状態からオン状態に切り替えるカプセル型内視鏡起動システムに関する。
近年、内視鏡の分野においては、飲込み型のカプセル型内視鏡が提案されている。このカプセル型内視鏡には、撮像機能と無線通信機能とが設けられている。カプセル型内視鏡は、観察(検査)のために被検体(人体)の口から飲込まれた後、自然排出されるまでの間、体腔内、例えば胃、小腸などの臓器の内部をその蠕動運動に従って移動し、順次撮像する機能を有する。
体腔内を移動する間、カプセル型内視鏡によって体内で撮像された画像データは、順次無線通信により外部に送信され、外部に設けられたメモリに蓄積される。被検体は、無線通信機能とメモリ機能とを備えた受信装置を携帯することにより、カプセル型内視鏡を飲み込んだ後、排出されるまでの間に渡って、自由に行動できる。カプセル型内視鏡が排出された後、医者もしくは看護師においては、メモリに蓄積された画像データに基づいて臓器の画像をディスプレイに表示させて診断を行うことができる。
このようなカプセル型内視鏡では、電源から各機能実行部への電源投入の際、外部からの磁界によって作用するリードスイッチを用いることがある。一般的に既存のリードスイッチは、2本の磁性体リードが所定間隔で相対して配置され、外部からリードの軸方向に磁界が印加されることによってリード同士が引き合って接触し、回路間を電気的に導通させるものである。また逆に、外部からリードの軸方向に磁界が印加されることによってリード同士が離間して回路間を開放し、磁界が印加されていない場合に電気的な導通が可能なものもある。したがって、このリードスイッチを用いて電源のオンオフを切り替えるには、磁界の方向とリードスイッチのリードの軸方向とを一致させる必要がある。
上述したスイッチを有するカプセル型内視鏡を実現するため、外部磁場によってオンオフしてカプセル型内視鏡の駆動を制御するリードスイッチを内部に備えたカプセル型内視鏡が、この外部磁場を発生する永久磁石を含むカプセル収容ケースに収容された構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。すなわち、カプセル型内視鏡内に備わるリードスイッチは、一定強度以上の磁場が与えられた環境下ではオフ状態を維持し、外部磁場の強度が所定の強度より低下することによってオンする構造を有する。このため、カプセル収容ケースに収容されている状態では、カプセル型内視鏡は駆動しない。そして、飲み込み時に、このカプセル型内視鏡をカプセル収容ケースから取り出すことで、永久磁石から離隔してカプセル型内視鏡が磁力の影響を受けなくなり、駆動を開始する。
特開2005−95433号公報
しかしながら、特許文献1に示すカプセル型内視鏡を駆動させる構成は、リードスイッチが指向性を有するため、所定方向から磁界を印加させる必要がある。そのため、カプセル型内視鏡をカプセル収容ケースに収める工程において、カプセル型内視鏡の向きを規定してカプセル収容ケースに収容する必要があり、作業工程が煩雑で組み立てに時間を要してしまうという問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、カプセル型内視鏡の向きを規定してカプセル収容ケースに収容する必要がなく、作業工程を簡略化することが可能なカプセル型内視鏡起動システムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、カプセル型筐体と、該カプセル型筐体内部に設けられ、前記カプセル型筐体の長手方向と直交する方向の磁界を検出する磁界検出部とを有し、前記磁界検出部が閾値以上の磁界を検出した場合に起動するカプセル型内視鏡と、前記カプセル型内視鏡を収納するカプセル収容ケースと、前記カプセル収容ケースを平面上で移動させる経路が形成された経路部と、前記経路に沿って所定間隔で配置され、前記カプセル収容ケースが前記経路を移動する方向に対して垂直な方向に磁界を発するとともに、互いの磁化方向が異なるように配置される複数の磁石を有する起動用磁界発生部と、前記長手方向の中心軸方向および前記磁界検出部が検出する磁界の方向とそれぞれ直交する磁化方向を有する磁界応答部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記磁界応答部は、前記カプセル型内視鏡の内部に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記カプセル収容ケースは、前記カプセル型内視鏡を前記長手方向の中心軸の周りに回転可能に支持する第1の支持部を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記カプセル収容ケースは、前記カプセル型内視鏡の側面を支持する第2の支持部を有することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記第2の支持部は、前記カプセル型内視鏡を支持した場合に、前記カプセル型内視鏡の中心軸と平行な軸の周りに回転可能であることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記複数の磁石は、互いの磁化方向によってなす角度が90°以上となるように配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記カプセル型内視鏡を固定して収納する前記カプセル収容ケースを回転可能に支持する回転支持部を有し、前記経路に沿って移動可能な回転装置を備え、前記回転支持部の回転軸は前記長手方向の中心軸と一致することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記磁界応答部は、前記カプセル型内視鏡の内部に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記回転装置は、前記カプセル収容ケースを保持する保持部を有し、前記磁界応答部は、前記保持部に配置されることを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記複数の磁石は、前記経路を含む平面の該経路に対して一方の側に位置することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記カプセル収容ケースを前記経路に沿って移動させる移動手段と、前記移動手段の動作を制御する制御部と、を備えたことを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記制御部は、前記移動手段による前記カプセル収容ケースの移動速度を制御することを特徴とする。
また、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、上記の発明において、前記カプセル収容ケースは、滅菌ガスが透過可能な性質を有する材料で形成される蓋を有することを特徴とする。
本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、カプセル型内視鏡の長軸と同一の摺動方向に対して異なる磁界を発する起動用磁界発生部が与える磁界によって、長軸と直交する磁界応答部がカプセル型内視鏡またはカプセル型内視鏡を収容するカプセル収容ケースを回転させ、長軸と磁界応答部の磁界方向とに直交する磁界を検出する磁界検出部が磁界を検出することによってカプセル型内視鏡のスイッチをオンするようにしたので、カプセル型内視鏡の向きを規定することなくカプセル収容ケースに収容することができ、作業工程を簡略化することが可能となるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図2は、図1に示すカプセル型内視鏡の一構成例を示す断面模式図である。 図3は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型内視鏡の情報取得システムを示す模式図である。 図4は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル収容ケースを示す斜視図である。 図5は、図4に示すカプセル収容ケースを上方から見た平面図である。 図6は、図5に示すカプセル収容ケースにカプセル型内視鏡を収容した場合を示す平面図である。 図7は、図6に示すカプセル収容ケースのA−A線を切断面とする部分断面図である。 図8Aは、カプセル型内視鏡の回転および起動を説明するための図である。 図8Bは、カプセル型内視鏡の回転および起動を説明するための図である。 図8Cは、カプセル型内視鏡の回転および起動を説明するための図である。 図8Dは、カプセル型内視鏡の回転および起動を説明するための図である。 図9は、カプセル型内視鏡の位置と、カプセル型内視鏡の長軸に対して垂直方向にかかる磁界強度の絶対値との関係を示すグラフである。 図10は、検出開始位置、回転開始位置および検出限界位置と、磁界検出部および永久磁石との距離関係を示す模式図である。 図11は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。 図12は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。 図13は、カプセル型内視鏡の位置と、カプセル型内視鏡の長軸に対して垂直方向にかかる磁界強度の絶対値との関係を示すグラフである。 図14は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。 図15は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。 図16は、本実施の形態1の変形例であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図17は、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図18は、本実施の形態2の変形例1であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図19は、図18に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視A方向の平面図である。 図20は、本実施の形態2の変形例2であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図21は、図20に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視B方向の平面図である。 図22は、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムの第2支持部の変形例を模式的に示す斜視図である。 図23は、本発明の実施の形態3にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図24は、図23に示す回転装置の各支柱の長軸を通過する平面の断面図である。 図25は、図24に示す断面図において、カプセル型内視鏡を収容したカプセル収容ケースを載置した状態を示す部分断面図である。 図26は、本実施の形態3にかかる回転装置の変形例を示す部分断面図である。 図27は、本発明の実施の形態4にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図28は、図27に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視C方向の平面図である。 図29は、本発明の実施の形態5にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。 図30は、図29に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視D方向の平面図である。
以下、本発明を実施するための形態を図面と共に詳細に説明する。なお、以下の実施の形態により本発明が限定されるものではない。また、以下の説明において参照する各図は、本発明の内容を理解でき得る程度に形状、大きさ、および位置関係を概略的に示してあるに過ぎず、従って、本発明は各図で例示された形状、大きさ、および位置関係のみに限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル型内視鏡起動システム1を模式的に示す斜視図である。図1に示すカプセル型内視鏡起動システム1は、被検体内部の画像(体内管腔内画像)を撮像するカプセル型内視鏡10と、カプセル型内視鏡10を収納するカプセル収容ケース20と、カプセル収容ケース20が摺動可能であって、磁化方向が所定方向に向くように磁石を配置した起動装置30とを備える。起動装置30は、カプセル収容ケース20が載置され、摺動することが可能な載置面と、この載置面に対して磁界を発する永久磁石からなる第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34で構成される起動用磁界発生部とを有する。
カプセル型内視鏡10は、経口摂取等によって被検体の臓器内部に導入されて、被検体の体内画像を取得するカプセル型の医療装置であり、撮像機能および無線通信機能を内蔵する。図2は、図1に示すカプセル型内視鏡10の一構成例を示す断面模式図である。図2に示すように、カプセル型内視鏡10は、被検体の臓器内部に導入し易い大きさに形成された外装であるカプセル型筐体12と、互いに異なる撮像方向の被写体の画像を撮像する撮像部11A,11Bとを備える。また、カプセル型内視鏡10は、撮像部11A,11Bによって撮像された各画像を外部に無線送信する無線通信部16と、カプセル型内視鏡10の各構成部を制御する制御部17と、カプセル型内視鏡10の各構成部に電力を供給する電源部18とを備える。さらに、カプセル型内視鏡10は、外部磁界に対して応答可能な磁界応答部としての永久磁石19を備える。
カプセル型筐体12は、被検体の臓器内部に導入可能な大きさに形成された外装ケースであり、筒状筐体12aの両側開口端をドーム形状筐体12b,12cによって塞いで実現される。ドーム形状筐体12b,12cは、可視光等の所定波長帯域の光に対して透明なドーム形状の光学部材である。筒状筐体12aは、可視光に対して略不透明な有色の筐体である。かかる筒状筐体12aおよびドーム形状筐体12b,12cによって形成されるカプセル型筐体12は、図2に示すように、撮像部11A,11B、無線通信部16、制御部17、電源部18および永久磁石19を液密に内包する。
撮像部11A,11Bは、互いに異なる撮像方向の画像を撮像する。具体的には、撮像部11Aは、LED等の照明部13Aと、集光レンズ等の光学系14Aと、CMOSイメージセンサまたはCCD等の撮像素子15Aとを有する。照明部13Aは、撮像素子15Aの撮像視野S1に白色光等の照明光を発光して、ドーム形状筐体12b越しに撮像視野S1内の被写体(例えば被検体内部における撮像視野S1側の臓器内壁)を照明する。光学系14Aは、この撮像視野S1からの反射光を撮像素子15Aの撮像面に集光して、撮像素子15Aの撮像面に撮像視野S1の被写体画像を結像する。撮像素子15Aは、この撮像視野S1からの反射光を、撮像面を介して受光し、この受光した光信号を光電変換処理して、この撮像視野S1の被写体画像、すなわち被検体の体内画像を撮像する。
撮像部11Bは、LED等の照明部13Bと、集光レンズ等の光学系14Bと、CMOSイメージセンサまたはCCD等の撮像素子15Bとを有する。照明部13Bは、撮像素子15Bの撮像視野S2に白色光等の照明光を発光して、ドーム形状筐体12c越しに撮像視野S2内の被写体(例えば被検体内部における撮像視野S2側の臓器内壁)を照明する。光学系14Bは、この撮像視野S2からの反射光を撮像素子15Bの撮像面に集光して、撮像素子15Bの撮像面に撮像視野S2の被写体画像を結像する。撮像素子15Bは、この撮像視野S2からの反射光を、撮像面を介して受光し、この受光した光信号を光電変換処理して、この撮像視野S2の被写体画像、すなわち被検体体内画像を撮像する。
なお、カプセル型内視鏡10が図2に示すように長軸La方向の前方および後方を撮像する2眼タイプのカプセル型医療装置である場合、撮像部11A,11Bの各光軸は、カプセル型筐体12の長手方向の中心軸である長軸Laと略平行あるいは略一致する。また、撮像部11A,11Bの撮像視野S1,S2の各方向、すなわち撮像部11A,11Bの各撮像方向は、互いに反対方向である。
無線通信部16は、アンテナ16aを備え、上述した撮像部11A,11Bによって撮像された各画像をアンテナ16aを介して外部に順次無線送信する。具体的には、無線通信部16は、撮像部11Aまたは撮像部11Bが撮像した被検体の体内画像の画像信号を制御部17から取得し、この取得した画像信号に対して変調処理等を行って、この画像信号を変調した無線信号を生成する。無線通信部16は、無線信号を、アンテナ16aを介して図示しない外部の送受信部に送信する。
制御部17は、カプセル型内視鏡10の構成部である撮像部11A,11Bおよび無線通信部16の各動作を制御し、且つ、かかる各構成部間における信号の入出力を制御する。具体的には、制御部17は、照明部13Aが照明した撮像視野S1内の被写体の画像を撮像素子15Aに撮像させ、照明部13Bが照明した撮像視野S2内の被写体の画像を撮像素子15Bに撮像させる。また、制御部17は、画像信号を生成する信号処理機能を有する。制御部17は、撮像素子15Aから撮像視野S1の体内画像データを取得し、その都度、この体内画像データに対して所定の信号処理を行って、撮像視野S1の体内画像データを含む画像信号を生成する。これと同様に、制御部17は、撮像素子15Bから撮像視野S2の体内画像データを取得し、その都度、この体内画像データに対して所定の信号処理を行って、撮像視野S2の体内画像データを含む画像信号を順次生成する。制御部17は、無線通信部16に対し、生成した複数の各画像信号を時系列に沿って外部に順次無線送信させる制御を行なう。
電源部18は、ボタン型電池等またはキャパシタ等の蓄電部および磁界検出部18aで構成される。磁界検出部18aは、外部から印加される所定方向かつ所定強度(閾値)以上の磁界を検出した場合に一時的に導通状態となるリードスイッチを用いて実現される。電源部18は、リードスイッチが導通状態となった場合にカプセル型内視鏡10の電源をオン状態に切り替え、蓄電部の電力をカプセル型内視鏡10の各構成部(撮像部11A,11B、無線通信部16および制御部17)に適宜供給する。
永久磁石19は、起動用磁界発生部が発する磁界に対して磁気的に応答可能である。また、被検体内中のカプセル型内視鏡10に対して磁気誘導を行なうために用いることも可能である。永久磁石19は、カプセル型筐体12の内部に固定配置される。
ここで、カプセル型内視鏡10において、長軸Laと、永久磁石19の磁化方向と、磁界検出部18aの検出方向とは、磁気的な干渉を避けるために互いに直交するように配置される。例えば、図2において、長軸Laはx軸方向、永久磁石19の磁化方向はy軸方向、磁界検出部18aの検出方向はz軸方向となる。
上述したカプセル型内視鏡10は、図3に示す模式図のように、被検体100の体内に導入される。図3に示すカプセル型内視鏡の情報取得システムは、撮像した被検体内画像の画像データを受信装置200に対して無線送信し、カプセル型内視鏡10から無線送信された画像データを受信する受信装置200と、受信装置200が受信した画像信号に基づいて被検体内画像を表示する画像表示装置400と、受信装置200と画像表示装置400との間で画像データ等の受け渡しを行う携帯型記録媒体500と、を備える。
受信装置200は、被検体100の体外表面に貼付等される複数のアンテナ300a〜300hを有した受信アンテナ300を備える。受信装置200は、カプセル型内視鏡10から無線送信された画像データ等を、受信アンテナ300を介して受信し、この受信した各画像データに、受信時の各アンテナ300a〜300hの受信強度情報を対応付けて記録する。
アンテナ300a〜300hは、例えばループアンテナを用いて実現され、被検体100の体外表面上の所定位置、すなわちカプセル型内視鏡10の通過経路である被検体100内の各臓器に対応した位置に配置される。なお、アンテナ300a〜300hは、被検体100に着用させるジャケット等の所定位置に配設されるようにしてもよい。この場合、アンテナ300a〜300hは、このジャケット等を介して被検体100の体外表面上の所定位置に配設される。また、アンテナ300a〜300hの配置は、被検体100内の観察や診断等の目的に応じて任意に変更できる。なお、受信アンテナ300が備えるアンテナ数は、アンテナ300a〜300hとして示す8個に限定して解釈する必要はなく、8個より少なくても多くても構わない。
画像表示装置400は、例えばCRT、液晶ディスプレイ等を備えたワークステーションによって実現され、携帯型記録媒体500等を介して取得した画像データをもとに画像表示を行う。また、画像表示装置400は、プリンタ等の出力装置に画像データを出力して表示させることもできる。なお、画像表示装置400は、外部装置との通信機能を備え、有線または無線通信によって画像データを取得または出力するようにしてもよい。
携帯型記録媒体500は、コンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ、CD、DVD等によって実現さる。携帯型記録媒体500は、受信装置200および画像表示装置400に対して着脱可能であり、これらに挿着された場合に画像データ等の各種情報の出力または記録を行うことができる。受信装置200に挿着された携帯型記録媒体500は、例えばカプセル型内視鏡10が被検体100内に導入されている間に、受信装置200がカプセル型内視鏡10から受信した画像データ等を記録する。また、カプセル型内視鏡10が被検体100から排出された後には、受信装置200から取り出されて画像表示装置400に挿着され、記録した画像データ等を画像表示装置400に出力する。このように受信装置200と画像表示装置400との間で携帯型記録媒体500によって画像データの受け渡しを行うようにすることで、被検体100は、カプセル型内視鏡10を導入中にも自由に行動することができる。なお、受信装置200と画像表示装置400との間のデータの受け渡しは、有線または無線通信によって行うようにしてもよい。
続いて、カプセル収容ケース20について、図4〜図7を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態1にかかるカプセル収容ケース20を示す斜視図である。図5は、図4に示すカプセル収容ケース20を上方から見た平面図である。図6は、図5に示すカプセル収容ケース20にカプセル型内視鏡10を収容した場合を示す平面図である。また、図7は、図6のA−A線を切断面とする部分断面図である。
カプセル収容ケース20は、起動装置30の上面を摺動可能な板状の底板部22と、底板部22の外周と略同一形状の開口を有し、底板部22を覆う略椀状の蓋21とを備える。
蓋21は、底板部22と着脱可能であって、底板部22に対して装着した場合、カプセル型内視鏡10を収容可能な密閉空間を形成する。蓋21は、透明または半透明であって、EOG(エチレンオキサイドガス)等の滅菌ガスに対する透過性を有する材質を用いて実現される。そのため、内部に収容されるカプセル型内視鏡10の滅菌処理を行うことが可能である。なお、蓋21の透明度は、カプセル型内視鏡10の照明部13Aおよび/または照明部13Bの照明光が蓋21を介して目視可能な程度であればよい。
底板部22は、蓋21と内部空間を形成する面に対して垂直に延び、カプセル型内視鏡10の側面を支持する第1支持部23と、カプセル型内視鏡10の底部側を支持する第2支持部24とを有する。第1支持部23は、図6に示すように、カプセル型内視鏡10をケース内に収納した場合に、カプセル型内視鏡10の長軸Laと平行な側面に沿うように形成される。第2支持部24は、図7に示すように、カプセル型内視鏡10の長軸方向の底部側の側面を支持する柱状をなす。カプセル型内視鏡10は、第1支持部23および第2支持部24によって、カプセル型内視鏡10の長軸を回転軸として回転可能に支持される。
また、起動装置30は、図1に示すように、上面にカプセル収容ケース20を載置して摺動させる載置面を有する本体部31と、カプセル収容ケース20の幅(長軸と垂直な方向の長さ)と同等の間隔で載置面から突出してカプセル収容ケース20の摺動方向に延びるガイド32と、本体部31内部に配置され、所定方向の磁界を発する第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34とを備える。
2本のガイド32は、互いに平行に延びており、ガイド32の間隔はカプセル収容ケース20の短手方向の幅と略同等の間隔となるよう配置される。この幅を有するガイド32間で形成される経路をカプセル型内視鏡10が摺動することによって、カプセル収容ケース20の移動方向を案内する。
第1起動用磁界発生部33は、永久磁石19を用いて実現され、ガイド32間の載置面下部に位置するように本体部31内部に配置される。第1起動用磁界発生部33の磁化方向は、本体部31の載置面と直交している。なお、図1に示す第1起動用磁界発生部33は、白抜きをS極、網掛けをN極とする。したがって、第1起動用磁界発生部33の磁界方向は、図1中、下向きとなる。
第2起動用磁界発生部34は、第1起動用磁界発生部33と同様、永久磁石19を用いて実現され、ガイド32間の経路下部に位置するように本体部31内部に配置される。また、第2起動用磁界発生部34の磁界方向は、本体部31の載置面と直交している。なお、第2起動用磁界発生部34は、白抜きをS極、網掛けをN極とする。したがって、第2起動用磁界発生部34の磁界方向は、図1中、上向きとなる。
上述した第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34は、載置面下部であって、ガイド32間で形成される経路に沿って本体部31内に所定間隔で並べて配置され、カプセル収容ケース20が摺動して近傍に位置した場合に、カプセル収容ケース20に収容されたカプセル型内視鏡10は、磁気的な作用を受ける。
つぎに、カプセル型内視鏡起動システム1によるカプセル型内視鏡10の起動について、図8,9を参照して説明する。図8は、カプセル型内視鏡10の回転および起動を説明するための図である。図9は、カプセル型内視鏡10の位置と、カプセル型内視鏡10の長軸Laに垂直な方向(図2、y軸またはz軸方向)の磁界強度との関係を示すグラフである。
まず、図8Aに示すように、カプセル型内視鏡10を収容したカプセル収容ケース20は、本体部31の載置面を図中の矢印Y1に示す向きに移動して、第1起動用磁界発生部33に近づく。図8Aにおける永久磁石19の水平方向の位置をPとすると、この位置Pでは、図9に示すグラフから読み取られる磁界強度がカプセル収容ケース20に与えられる。
その後、カプセル収容ケース20が移動し、永久磁石19が、第1起動用磁界発生部33の磁化方向の中心軸(位置P)に到達すると(図8B)、カプセル型内視鏡10の永久磁石19は、第1起動用磁界発生部33から長軸Laと垂直な方向に対する最大の磁気的な作用を受ける。この作用によって、永久磁石19は、磁化方向が第1起動用磁界発生部33の磁化方向と同一方向を向くように回転する。この回転に連動してカプセル型内視鏡10が回転するとともに、磁界検出部18aも回転する。なお、カプセル収容ケース20を摺動させる速度によっては、位置Pで永久磁石19の回転が完了しない場合もあるが、位置Pを通過した時点では、少なくとも永久磁石19の磁界方向が第1起動用磁界発生部33の磁界方向に向くように回転している。
ここで、図9に示すように、永久磁石19が受ける磁界強度がMを超えると、永久磁石19は、その受ける力の方向に向けて回転する。すなわち、カプセル型内視鏡10は、永久磁石19がこの磁界強度Mを受ける回転開始位置PM0を通過後に回転を開始する。第1起動用磁界発生部33によって所定の磁界方向を向いた永久磁石19は、カプセル収容ケース20が矢印Y2の方向にさらに移動すると、第1起動用磁界発生部33とは逆の磁化方向を有する第2起動用磁界発生部34に接近する。カプセル型内視鏡10は、回転開始位置PM0と第2起動用磁界発生部34の磁化方向の中心軸(位置P)との中間地点付近である位置Pに到達すると、永久磁石19の磁化方向が第2起動用磁界発生部34の磁化方向に垂直な方向となるような位置まで回転する(図8C)。
その後、カプセル収容ケース20が矢印Y3の方向にさらに移動し、位置Pに到達すると(図8D)、カプセル型内視鏡10の永久磁石19は、第2起動用磁界発生部34から長軸Laと垂直な方向に対する最大の磁気的な作用を受ける。この作用によって、永久磁石19は、磁化方向が第2起動用磁界発生部34の磁化方向と同一方向を向くまで回転する。この回転に連動してカプセル型内視鏡10が回転するとともに、磁界検出部18aも回転する。
カプセル収容ケース20内のカプセル型内視鏡10は、回転開始位置PM0からPまでの間、第2起動用磁界発生部34に磁界によって、永久磁石19に連動して長軸Laまわりに少なくとも180°回転する。また、カプセル型内視鏡10の回転によって磁界検出部18aも長軸Laまわりに回転し、磁界を検出する検出方向も回転する。このとき、磁界検出部18aの回転中において、磁界検出部18aの磁界の検出方向が、第2起動用磁界発生部34の磁化方向と一致する。検出方向と磁化方向とが一致することによって、磁界検出部18aが磁界を検出すると、電源部18は、電源をオン状態に切り替え、電力をカプセル型内視鏡10の各構成部に適宜供給する。
磁界検出部18aは、検出する磁界強度の閾値が設定可能である。例えば、図9においては、磁気検出部18aは、磁界強度が磁界強度M以上となる検出開始位置PMTを通過後に所定の閾値の磁界を検出可能となる。また、第1、第2起動用磁界発生部からの磁界強度の関係は任意に設定可能であり、各起動用磁界発生部の磁力の大きさ、起動用磁界発生部間の距離またはカプセル収容ケースの摺動速度等から設定されることが好ましい。
なお、上述した磁界検出部18aの回転は、回転開始位置PM0からPの間に180°回転するものとして説明したが、磁界検出部18aは、第1起動用磁界発生部33によって方向付けされた後、回転開始位置PM0から再び回転した際に、少なくとも90°回転すれば、第2起動用磁界発生部34の磁界方向と一致してスイッチをオンすることができる。また、回転の位置範囲は、回転開始位置PM0から、第1起動用磁界発生部33と反対側であって第2起動用磁界発生部34の磁界を検出する磁界検出部18aの検出限界範囲である検出限界位置Pまでの範囲内で少なくとも90°回転すればよい。
つづいて、カプセル収容ケース20の摺動速度について、図10を参照して説明する。図10は、検出開始位置PMT、回転開始位置PM0および位置Pと、磁界検出部18aおよび永久磁石19との距離関係を示す模式図である。
図10に示すように、検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との距離をDとし、カプセル型内視鏡10の永久磁石19と磁界検出部18aとの距離をDC1とする。ここで、回転開始位置PM0から検出限界位置Pまでの距離をD、磁界応答部18aが180°回転するのに要する時間をT、カプセル収容ケース20の摺動速度をvとし、カプセル収容ケース20が90°回転するまでに進む距離をDV1とすると、距離DV1は、次式(1)で表すことができる。
V1=v・T/2 ・・・(1)
また、磁界検出部18aと永久磁石19とが、図10に示すような位置関係であって、磁界検出部18aが回転開始位置PM0から検出限界位置Pまでの間に磁界の検出を行なう場合、距離DV1は、次式(2)の条件を満たさなければならない。
V1≦D−DC1 ・・・(2)
上述した式(1),(2)より、摺動速度vについて、次式(3)が成り立つ。
≦2(D−DC1)/T ・・・(3)
したがって、上記式(3)を満たす摺動速度vによってカプセル収容ケース20を摺動させることで、回転開始位置PM0から検出限界位置Pまでの間にカプセル型内視鏡10が少なくとも90°回転するため、磁界検出部18aの検出方向と第2起動用磁界発生部34の磁化方向とが一致して、磁界検出部18aが確実に磁界を検出することができる。
ここで、磁界検出部18aと永久磁石19との位置関係が図10に示す位置関係と逆転している場合の摺動速度について、図11を参照して説明する。図11は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。
図11に示すように、カプセル型内視鏡10内の磁界検出部18aと永久磁石19との位置が図10に対して逆転して配置される。この位置関係は、摺動方向に対して導入するカプセル収容ケース20の向きによって起こりうることであり、永久磁石19が回転開始位置PM0に到達した場合に、磁界応答部18aが摺動方向に対して永久磁石19の後ろ側に位置している。
このとき、図11に示すように、永久磁石19と磁界検出部18aとの距離DC1が、検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との距離Dと比して短い場合は、回転開始位置PM0から検出限界位置Pまでの間にカプセル型内視鏡10が少なくとも90°回転することで磁界の検出が可能となる。すなわち、カプセル型内視鏡10が回転開始位置PM0から検出限界位置Pまでの間に少なくとも90°回転することによって、磁界検出部18aは、検出開始位置PMTから検出限界位置Pまでの間で少なくとも90°回転するため、検出可能範囲内において、検出方向と第2起動用磁界発生部34の磁化方向とが一致するため、電源をオン状態とすることができる。
したがって、永久磁石19と磁界検出部18aとの距離DC1が、検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との距離Dと比して短い場合のカプセル収容ケース20の摺動速度vについては、次式(4)が成り立つ。
≦2D/T ・・・(4)
上述した実施の形態1にかかるカプセル型内視鏡起動システム1によって、カプセル型内視鏡10をカプセル収容ケース20に収容する際に、カプセル型内視鏡10の長軸周りの向きが所定の向きに規定されていなくても、カプセル型内視鏡10を回転させてカプセル型内視鏡10の電源をオン状態に切り替えることが可能となるため、カプセル型内視鏡10をカプセル収容ケース20に収容する際の作業を簡略化することができる。さらに、摺動速度を上述した各条件に応じてvまたはvとすることで、確実に電源をオン状態とすることが可能となる。
なお、ここまでは、検出開始位置PMTから回転開始位置PM0までの距離Dと、カプセル型内視鏡10の永久磁石19から磁界検出部18aまでの距離DC1とが、DC1<Dの関係を有するものとして説明したが、逆の関係を有するものであってもよい。図12は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。図12に示すように、永久磁石19と磁界検出部18aとの距離DC2が、検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との距離Dに比して長い場合は、磁界検出部18aが、検出開始位置PMTを通過する前にカプセル型内視鏡10aが90°回転しないようにすることが好ましい。
したがって、距離DC2と距離Dとの距離の差において、カプセル型内視鏡10が90°回転しないような摺動速度vに設定する。まず、90°回転した場合に移動する距離をDV3とすると、次式(5)が成り立つ。
V3>DC2−D ・・・(5)
この式(5)を上記式(1)のvをvとして代入すると、本変形例2で適用できる摺動速度vを満たす次式(6)が得られる。
>2(DC2−D)/T ・・・(6)
式(6)を満たす摺動速度vで摺動させることによって、確実に磁界検出部18aが磁界の検出を行なって、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
また、カプセル型内視鏡10が回転を開始する磁界強度M(回転開始位置PM0)と磁界検出が可能となる磁界強度M(検出開始位置PMT)との関係が逆転していてもよい。検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との磁界強度関係が図9に対して逆転している場合の摺動速度について、図13〜15を参照して説明する。図13は、カプセル型内視鏡の位置と、カプセル型内視鏡の長軸に対して垂直方向にかかる磁界強度の絶対値との関係を示すグラフである。図14,15は、図10に示す距離関係の他の例を示す模式図である。
磁界強度の関係は、図13に示すように、磁界検出部18aが検出開始可能となる磁界強度Mが、カプセル型内視鏡10が回転開始可能となる磁界強度Mに対して大きく設定されている。
図14は、磁界検出部18aと永久磁石19との位置関係が図10に示す位置関係と同一である場合を示している。この場合、回転開始位置PM0を通過したカプセル型内視鏡10が、磁界検出部18aが検出開始位置PMTを通過する前に90°回転せず、かつ第2起動用磁界発生部34の配置位置Pを通過する前に90°以上回転しているという2つの条件を満たすことが好ましい。
上述した2つの条件において、90°回転した場合に移動する距離をDV4とし、回転開始位置PM0から第2起動用磁界発生部34の配置位置Pまでの距離をDとすると、次式(7)、(8)が得られる。
V4>D−DC1 ・・・(7)
V4≦D−DC1 ・・・(8)
上記式(7)、(8)と、式(1)のvをvとすることより、次式(9)が得られる。
2(D−DC1)/T<v≦2(D−DC1)/T ・・・(9)
式(9)を満たす摺動速度vで摺動させることによって、確実に磁界検出部18aが磁界の検出を行なって、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
また、図15は、磁界検出部18aと永久磁石19との位置関係が図10に示す位置関係と逆転している場合を示している。この場合、回転開始位置PM0を通過したカプセル型内視鏡10が、磁界検出部18aが検出開始位置PMTを通過する前に90°回転せず、かつ第2起動用磁界発生部34の配置位置Pを通過する前に90°以上回転しているという2つの条件を満たすことが好ましい。
上述した2つの条件において、90°回転した場合に移動する距離をDV5とし、回転開始位置PM0から第2起動用磁界発生部34の配置位置Pまでの距離をDとすると、次式(10)、(11)が得られる。
V5>D+DC1 ・・・(10)
V5≦D+DC1 ・・・(11)
上記式(10)、(11)と、式(1)より、次式(12)が得られる。
2(D+DC1)/T<v≦2(D+DC1)/T ・・・(12)
式(12)を満たす摺動速度vで摺動させることによって、確実に磁界検出部18aが磁界の検出を行なって、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
以上のように、各条件を満たす摺動速度v〜vのいずれかの速度でカプセル収容ケース20を摺動させ、カプセル型内視鏡10を回転させて磁界検出部18aの検出方向を起動用磁界発生部の磁化方向と一致させることによって、確実に電源をオン状態とすることができる。
また、本実施の形態1において、第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34は、経路を含む平面であって、この経路に対して一方の側に配置されるものとして説明したが、載置面を摺動するカプセル収容ケース20の上下方向に配置されるようにしてもよい。図16は、本実施の形態1の変形例であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。
図16に示すカプセル型内視鏡起動システムは、起動装置30aの本体部31aの載置面を摺動するカプセル収容ケース20に対して下方側に配設する第1起動用磁界発生部33と、上方側に配設する第2起動用磁界発生部34aとを有する。また、第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34aは、摺動するカプセル収容ケース20に対して、磁化方向が反対方向、例えば、図16においては、第1起動用磁界発生部33が下方向、第2起動用磁界発生部34aが上方向となるように配置される。
上述した変形例の配置によっても、カプセル収容ケース20を摺動させることによってカプセル収容ケース20内に収容されたカプセル型内視鏡10を長軸Laの周りに回転させることができるため、確実に電源をオン状態とすることが可能となる。
(実施の形態2)
つぎに、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型内視鏡起動システムについて、図17を参照して説明する。図17は、本発明の実施の形態2にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。図17に示すカプセル型内視鏡起動システムは、起動装置30bの本体部31bにおいて、ガイド32間で形成される経路に沿い、かつ載置面を摺動するカプセル収容ケース20に対して上方に起動用磁界発生部としての第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34aが配設されている。
第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34aは、本体部31bの摺載置面上方に並べて設けられ、磁化方向が、載置面のカプセル収容ケース20、特にカプセル型内視鏡10を通過し、かつ互いに反対方向となるように配設されている。この構成によって、カプセル収容ケース20が通過したときに収容されているカプセル型内視鏡10に磁界を与えて回転させ、電源をオン状態とすることができる。
特に、本実施の形態2にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、起動用磁界発生部がカプセル収容ケース20の上方に配置されるため、カプセル型内視鏡10の永久磁石19が起動用磁界発生部からの磁界に応答して回転する場合に、起動用磁界発生部から鉛直上向きの力を受けると、重力とは逆方向の力が働くため、カプセル型内視鏡10の回転時にかかる摩擦力等を軽減することができ、一段と効率良く回転させることが可能となる。
なお、図17に示す起動用磁界発生部は、カプセル収容ケースの移動方向に沿って並べて配置されたものとしたが、磁界方向の角度を異ならせて配置してもよい。図18は、本実施の形態2の変形例1であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。図19は、図18に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視A方向の平面図である。
変形例1にかかる第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34bは、図18,19に示す起動装置30cの本体部31cにおいて、カプセル収容ケース20が摺動する載置面の上方側に一方が傾斜するように配設されている。第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34bの磁化方向は、カプセル収容ケース20、特にカプセル型内視鏡10を通過し、かつ互いに異なるように配設されている。この変形例1では、図19に示すように、第2起動用磁界発生部34bが、ガイド32間で形成される経路内に磁化方向(図中破線)が向くように傾斜して配置される。
この変形例においても、第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34bは、磁化方向のなす角度が90°以下である一方で、載置面に垂直な方向の力成分が逆向きとなるように配置されているため、第1起動用磁界発生部33aから第2起動用磁界発生部34bへカプセル収容ケース20が移動して、カプセル型内視鏡10が、図19に示すような角度θ回転した場合、90°以上回転するため、磁界検出部18aによる磁界検出が可能となり、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
また、図20は、本実施の形態2の変形例2であるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。図21は、図20に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視B方向の平面図である。変形例2にかかる第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34cは、図20,21に示す起動装置30dの本体部31dにおいて、カプセル収容ケース20が摺動する載置面上方側に設けられ、磁化方向が、カプセル型内視鏡10を通過し、直交するように配設されている。
第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34cは、磁化方向が直交するようにそれぞれ配設されている。ここで、第1起動用磁界発生部33aによって所定方向に回転したカプセル型内視鏡10は、その後のカプセル収容ケース20の摺動によって、90°もしくは270°回転することとなる。このとき、カプセル型内視鏡10が270°回転した場合は、回転中に第2起動用磁界発生部34cと磁化方向と検出方向とが一致して電源をオン状態とすることができる。
一方、カプセル型内視鏡10の回転が90°の場合、カプセル型内視鏡10が第2起動用磁界発生部34cから受ける磁気的な作用による回転中、磁界検出部18aの検出方向が第2起動用磁界発生部34cの磁化方向と一致しない。この場合、磁界検出部18aは、90°回転した際に磁化方向の一致する第1起動用磁界発生部33aの磁界を検出してカプセル型内視鏡10の電源をオン状態とする。したがって、回転が90°の場合は、カプセル型内視鏡10が第2起動用磁界発生部34cによって所定方向に回転した際に、第1起動用磁界発生部33aの磁界強度が磁界検出部18aの検出閾値以上であるように、第1起動用磁界発生部33aおよび第2起動用磁界発生部34cの間隔が調整されていることが好ましい。
なお、本変形例2の起動用磁界発生部の配置においては、図9に示すような検出開始位置PMTと回転開始位置PM0との関係を有する場合、カプセル収容ケース20が、検出開始位置PMTと回転開始位置PM0と間を摺動中にカプセル型内視鏡10の電源がオン状態となる場合もある。
本実施の形態2において、カプセル収容ケース20の第2支持部24は、カプセル型内視鏡10の回転方向に回転可能な回転部材を設けてもよい。図22は、本発明にかかるカプセル型内視鏡起動システムの第2支持部24の変形例を模式的に示す斜視図である。
図22に示す第2支持部24aは、図4に示す底板部22の上面に設けられ、内部に空間を有する筐体24bと、円柱状であって、この円柱の長手方向の軸上で筐体24bに支持された回転可能な回転部材24cとを有する。
回転部材24cは、筐体24bの上部から若干突出するように内部空間に収容されており、この突出部分の上面でカプセル型内視鏡10を支持する。回転部材24cは、カプセル型内視鏡10の回転方向Y4と平行となるような方向(Y5)に回転するように筐体24bに支持される。すなわち、回転部材24cは、カプセル型内視鏡10を支持した場合に、カプセル型内視鏡10の長軸Laと平行な軸の周りに回転可能である。なお、回転部材24cのカプセル型内視鏡10との接触面に対して樹脂等で被覆することによってカプセル型内視鏡10に対する摩擦力を大きくしてもよい。摩擦力を大きくすることによって回転部材24cがカプセル型内視鏡10に連動して回転するため、カプセル型内視鏡10の回転方向に対する摩擦力が低減され、一段と確実なカプセル型内視鏡10の回転を実現することが可能となる。なお、実施の形態1にも適用可能である。
(実施の形態3)
つぎに、本発明の実施の形態3にかかるカプセル型内視鏡起動システムについて、図23を参照して説明する。図23は、本発明の実施の形態3にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。また、図24は、図23に示す回転装置40の各支柱42の長軸を通過する平面の断面図である。図25は、図24に示す断面図において、カプセル型内視鏡10を収容したカプセル収容ケース20を載置した状態を示す部分断面図である。
図23に示すカプセル型内視鏡起動システムは、カプセル型内視鏡10を収容するカプセル収容ケース20と、カプセル収容ケース20を回転可能に載置して起動装置30e上を摺動する回転装置40と、所定の磁化方向を有する磁界起動用磁界発生部としての第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34が配設されている起動装置30eとを備える。
起動装置30eは、上面にカプセル収容ケース20が摺動可能な載置面を有する本体部31と、カプセル収容ケースの幅(長軸と垂直方向の長さ)とほぼ同等の間隔で載置面から突出し、回転装置40が摺動すべき方向に延びるガイド32aと、本体部31内部であって、ガイド32a間に配設され、所定の磁化方向をそれぞれ有する第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34とを備える。
ガイド32aは、経路部としての機能を有し、カプセル収容ケース20とほぼ同等の幅で配置され、ガイド32a間で経路を形成して回転装置40の摺動方向を案内する。
回転装置40は、図23,24に示すように、カプセル収容ケース20を嵌合して保持可能な収容部43aを有する保持部43と、保持部43の収容部43aの形成面から垂直な方向に延びる柱状の支柱42と、本体部31の載置面を摺動可能な底面を有し、支柱42を支持する支持部材44を介して支柱42および保持部43を回転可能に支持する回転支持部41とを有する。なお、収容部43aは、保持部43が回転して逆向きになった場合に、カプセル収容ケース20が離脱しない程度に保持可能な空間であることが好ましい。
また、カプセル収容ケース20を載置した場合、図25に示すように、支柱42および保持部43は、支持部材44によってカプセル型内視鏡10の長軸Laを回転軸として回転可能に支持される。ここで、カプセル収容ケース20が収容部43aに収容された状態において、図24に示す支持部材44の軸線Lbと長軸Laとは一致する。なお、カプセル収容ケース20の各支持部は、カプセル型内視鏡10を固定して支持する(不図示)。例えば、支持部の表面を、高摩擦力を有する樹脂等で被覆することなどが挙げられる。これにより、カプセル収容ケース20は、カプセル型内視鏡10の回転に連動して回転するため、カプセル型内視鏡10の回転に従って、保持部43にその回転動力を与えることで、保持部43を支持部材44まわりに回転させる。このとき、カプセル型内視鏡10は、長軸Laを中心軸として回転する。
上述した回転装置40は、図23に示すように、各回転支持部41の底部にガイド32aに対応した凹部41aを有する。回転装置40は、起動装置30eを摺動する場合に、凹部41aとガイド32aとを係止させることで摺動方向が案内され、所定方向に摺動する。
以上の構成を有する本実施の形態3にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、回転装置40が、ガイド32aに案内されて本体部31の上面を摺動することによって、第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34から所定方向の磁気的な作用を受け、この作用によってカプセル型内視鏡10の永久磁石19の回転に連動して保持部43が支持部材44の軸線Lb周りに回転することでカプセル型内視鏡10の磁界検出部18aが磁界を検出し、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
なお、本実施の形態3において、カプセル型内視鏡10が永久磁石19を有していない場合は、保持部またはカプセル収容ケースに磁石を設ければよい。図26は、本実施の形態3にかかる回転装置の変形例を示す部分断面図である。
図26に示す回転装置40aは、保持部45の内部に永久磁石19aが配置されている。永久磁石19aは、支持部材44の軸線方向に垂直な磁化方向となるように配設される。より好ましくは、カプセル型内視鏡10がカプセル収容ケース20を介して収容部45aに収容された際に、カプセル型内視鏡10の長軸Laと垂直な平面に対して平行な磁化方向となるように配置される。
ここで、カプセル収容ケース20に収容されたカプセル型内視鏡10の向きによっては、カプセル収容ケース20が収容部45aに収容される際にカプセル型内視鏡10の電源がオン状態となる場合もある。
上述した回転装置40aを、図23に示す起動装置30eに摺動させることで、回転装置40aが第1起動用磁界発生部33および第2起動用磁界発生部34から磁気的な作用を受け、この作用に対して永久磁石19aが応答して保持部45を回転させるため、収容部45aに収容されたカプセル収容ケース20およびカプセル型内視鏡10の磁界検出部18aの検出方向を変化させて、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることが可能となる。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3では、カプセル収容ケースおよび回転装置を手動で起動装置上を摺動させるものとして説明してきたが、制御部によって自動的に摺動させるものであってもよい。図27は、本発明の実施の形態4にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。図28は、図27に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視C方向の平面図である。
本実施の形態4にかかる起動装置30fは、ガイド32と平行に延びる略円柱状の回転シャフト51、回転シャフト51と直交する方向に延び、回転シャフト51を嵌合して貫通し、回転シャフト51の回転動力によって回転シャフト51の延びる方向に移動可能なシャフト貫通部52、および本体部31fの上面であって、ガイド32が形成する経路内に配置され、ガイド32間の幅とほぼ同等の幅を有し、シャフト貫通部52と連結している移動補助部材53で構成される移動手段と、回転シャフト51の回転駆動を制御する制御部61と、制御部61に回転シャフト51の回転駆動の指示入力する入力部62とを備える。
回転シャフト51およびシャフト貫通部52は、図28に示す平面図のように、起動用磁界発生部(第1起動用磁界発生部33)に衝突しないように配設される。好ましくは、シャフト貫通部52が、起動用磁界発生部とガイド32との間に形成される空間を移動可能となるように配設される。
制御部61は、入力部62から回転シャフト51の回転駆動を指示する旨の情報を受けると、回転シャフト51を回転シャフト51の長軸まわりに回転駆動させる。回転シャフト51が回転すると、シャフト貫通部52は、回転シャフト51の延伸方向に移動する。シャフト貫通部52の移動に連動して、移動補助部材53がガイド32に沿うように移動する。
この移動補助部材53がガイド32間に配置されたカプセル収容ケース20を押進することによって、カプセル収容ケース20に収容されたカプセル型内視鏡10が起動用磁界発生部から磁気的な作用を受けることが可能となり、上述した作用によって、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
なお、実施の形態4において、制御部61は、上述したそれぞれの条件に対応する摺動速度v〜vに対応してシャフト貫通部52の移動速度を制御することが好ましい。
(実施の形態5)
図29は、本発明の実施の形態5にかかるカプセル型内視鏡起動システムを模式的に示す斜視図である。図30は、図29に示すカプセル型内視鏡起動システムの矢視D方向の平面図である。
本実施の形態5にかかる起動装置30gは、上述した回転シャフト51およびシャフト貫通部52で構成される移動手段を本体部31gに備え、制御部61および入力部62を有し、図23に示す回転装置40の回転支持部41の底部にシャフト貫通部52が連結されている。なお、カプセル型内視鏡10は、実施の形態3と同様、カプセル型内視鏡10の長軸周りにカプセル型内視鏡10とカプセル収容ケース20とが一体的に回転可能となるよう支持部に固定して支持される。
また、本体部31gにおいて、回転シャフト51およびシャフト貫通部52は、ガイド32aの外周側に配設される。なお、起動用磁界発生部(第1起動用磁界発生部33)の幅が、ガイド32aの幅と比して大きい場合は、起動用磁界発生部の幅に対して本体部31gの外周側に回転シャフト51およびシャフト貫通部52が配設される。
回転シャフト51の駆動によってシャフト貫通部52がガイド32aの延伸方向に移動することで、回転装置40を摺動させ、上述した作用によって、カプセル型内視鏡10の電源をオン状態とすることができる。
なお、実施の形態5において、実施の形態4と同様に、制御部61は、上述したそれぞれの条件に対応する摺動速度v〜vに対応してシャフト貫通部52の移動速度を制御することが好ましい。
上述した実施の形態1〜5にかかる起動用磁界発生部は、永久磁石で構成されるものとして説明したが、電磁石を用いてもよい。また、カプセル収容ケースまたは回転装置の摺動方向は、本実施の形態で説明したものと反対方向でもよく、磁石の磁化方向も第1、第2起動用磁界発生部間で異なっていれば配置される磁化方向は問わない。
以上のように、上述の実施の形態にかかるカプセル型内視鏡起動システムは、カプセル型内視鏡の駆動状態のオンオフを効率よく切り替えることに適している。
1 カプセル型内視鏡起動システム
10 カプセル型内視鏡
17,61 制御部
18 電源部
18a 磁界検出部
19,19a 永久磁石
20 カプセル収容ケース
21 蓋
22 底板部
23 第1支持部
24,24a 第2支持部
30,30a〜30g 起動装置
31,31a〜31d,31f,31g 本体部
32,32a ガイド
33,33a 第1起動用磁界発生部
34,34a,34b,34c 第2起動用磁界発生部
40,40a 回転装置
51 回転シャフト
52 シャフト貫通部
53 移動補助部材
62 入力部
100 被検体
200 受信装置
300 受信アンテナ
400 画像表示装置
500 携帯型記録媒体

Claims (13)

  1. カプセル型筐体と、該カプセル型筐体内部に設けられ、前記カプセル型筐体の長手方向と直交する方向の磁界を検出する磁界検出部とを有し、前記磁界検出部が閾値以上の磁界を検出した場合に起動するカプセル型内視鏡と、
    前記カプセル型内視鏡を収納するカプセル収容ケースと、
    前記カプセル収容ケースを平面上で移動させる経路が形成された経路部と、
    前記経路に沿って所定間隔で配置され、前記カプセル収容ケースが前記経路を移動する方向に対して垂直な方向に磁界を発するとともに、互いの磁化方向が異なるように配置される複数の磁石を有する起動用磁界発生部と、
    前記長手方向の中心軸方向および前記磁界検出部が検出する磁界の方向とそれぞれ直交する磁化方向を有する磁界応答部と、
    を備えたことを特徴とするカプセル型内視鏡起動システム。
  2. 前記磁界応答部は、前記カプセル型内視鏡の内部に配置されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  3. 前記カプセル収容ケースは、前記カプセル型内視鏡を前記長手方向の中心軸の周りに回転可能に支持する第1の支持部を有することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  4. 前記カプセル収容ケースは、前記カプセル型内視鏡の側面を支持する第2の支持部を有することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  5. 前記第2の支持部は、前記カプセル型内視鏡を支持した場合に、前記カプセル型内視鏡の中心軸と平行な軸の周りに回転可能であることを特徴とする請求項4に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  6. 前記複数の磁石は、互いの磁化方向によってなす角度が90°以上となるように配置されることを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  7. 前記カプセル型内視鏡を固定して収納する前記カプセル収容ケースを回転可能に支持する回転支持部を有し、前記経路に沿って移動可能な回転装置を備え、
    前記回転支持部の回転軸は前記長手方向の中心軸と一致することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  8. 前記磁界応答部は、前記カプセル型内視鏡の内部に配置されることを特徴とする請求項7に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  9. 前記回転装置は、前記カプセル収容ケースを保持する保持部を有し、
    前記磁界応答部は、前記保持部に配置されることを特徴とする請求項7に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  10. 前記複数の磁石は、前記経路を含む平面の該経路に対して一方の側に位置することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  11. 前記カプセル収容ケースを前記経路に沿って移動させる移動手段と、
    前記移動手段の動作を制御する制御部と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  12. 前記制御部は、前記移動手段による前記カプセル収容ケースの移動速度を制御することを特徴とする請求項11に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
  13. 前記カプセル収容ケースは、滅菌ガスが透過可能な性質を有する材料で形成される蓋を有することを特徴とする請求項1に記載のカプセル型内視鏡起動システム。
JP2011533896A 2010-03-05 2011-01-25 カプセル型内視鏡起動システム Expired - Fee Related JP4897120B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011533896A JP4897120B2 (ja) 2010-03-05 2011-01-25 カプセル型内視鏡起動システム

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010049813 2010-03-05
JP2010049813 2010-03-05
JP2011533896A JP4897120B2 (ja) 2010-03-05 2011-01-25 カプセル型内視鏡起動システム
PCT/JP2011/051270 WO2011108306A1 (ja) 2010-03-05 2011-01-25 カプセル型内視鏡起動システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4897120B2 true JP4897120B2 (ja) 2012-03-14
JPWO2011108306A1 JPWO2011108306A1 (ja) 2013-06-24

Family

ID=44541974

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011533896A Expired - Fee Related JP4897120B2 (ja) 2010-03-05 2011-01-25 カプセル型内視鏡起動システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US8398543B2 (ja)
EP (1) EP2471438A4 (ja)
JP (1) JP4897120B2 (ja)
CN (1) CN102595999B (ja)
WO (1) WO2011108306A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5337013B2 (ja) * 2009-12-18 2013-11-06 オリンパス株式会社 起動制御信号送信装置
US8803643B2 (en) * 2011-12-19 2014-08-12 University Of Utah Research Foundation Control of magnetically actuated tools in any position using a rotating magnetic source
WO2013168710A1 (ja) * 2012-05-07 2013-11-14 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 誘導装置
EP2957210A1 (en) * 2013-02-14 2015-12-23 Olympus Corporation Activation device
JP6064080B2 (ja) * 2014-08-21 2017-01-18 オリンパス株式会社 誘導装置及びカプセル型医療装置誘導システム
CN108065905B (zh) * 2016-11-10 2024-04-12 深圳市资福医疗技术有限公司 一种胶囊内窥镜
CN107981830A (zh) * 2017-12-12 2018-05-04 重庆财玺科技有限公司 一种胶囊内窥镜探测器
WO2020012440A1 (en) * 2018-07-12 2020-01-16 Scuola Superiore Di Studi Universitari E Di Perfezionamento Sant'anna Sensitive system for increased proximity detection

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005095433A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Olympus Corp カプセル型医療装置収納具
JP2006223473A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Olympus Corp カプセル型内視鏡用電源スターター
WO2007069698A1 (ja) * 2005-12-16 2007-06-21 Olympus Medical Systems Corp. カプセル型医療装置およびその通電制御方法

Family Cites Families (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IL132944A (en) * 1999-11-15 2009-05-04 Arkady Glukhovsky Method for running a photo collection process
US20040254455A1 (en) * 2002-05-15 2004-12-16 Iddan Gavriel J. Magneic switch for use in a system that includes an in-vivo device, and method of use thereof
JP4231707B2 (ja) * 2003-02-25 2009-03-04 オリンパス株式会社 カプセル型医療装置
US20070238988A1 (en) * 2004-09-13 2007-10-11 Tetsuo Minai Body insertable system, receiving apparatus, and body insertable apparatus
JP2006075533A (ja) * 2004-09-13 2006-03-23 Olympus Corp 被検体内導入システム、受信装置および被検体内導入装置
JP4632734B2 (ja) * 2004-09-28 2011-02-16 オリンパス株式会社 カプセル型内視鏡用電源スターター
JP4611034B2 (ja) * 2005-01-05 2011-01-12 オリンパス株式会社 被検体内情報取得装置の収容ケース
JP4611033B2 (ja) * 2005-01-05 2011-01-12 オリンパス株式会社 被検体内情報取得装置の収容ケース
AU2006326008B2 (en) * 2005-12-14 2010-03-04 Olympus Corporation Body-Insertable Apparatus and Power Supplying Method Therefor
CN101351143B (zh) * 2005-12-27 2012-07-04 奥林巴斯株式会社 胶囊型医疗装置引导系统
KR101092867B1 (ko) * 2005-12-28 2011-12-14 올림푸스 메디칼 시스템즈 가부시키가이샤 피검체 내 관찰 장치
CN101351147B (zh) * 2005-12-28 2010-12-15 奥林巴斯医疗株式会社 被检体内导入系统以及被检体内导入装置的引导方法
CN102512135B (zh) 2006-01-19 2015-04-01 奥林巴斯医疗株式会社 被检体内导入装置
EP2298151B1 (en) * 2006-06-29 2012-06-06 Olympus Medical Systems Corporation Capsule medical device and capsule medical device system
US8128560B2 (en) * 2006-10-31 2012-03-06 Olympus Medical Systems Corp. Power-supply starter apparatus for capsule-type medical device, start method of capsule-type medical device, and stop method of power supply for capsule-type medical device
JP5484651B2 (ja) * 2006-11-13 2014-05-07 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 医療装置位置検出システムおよび医療装置誘導システム
JP5635224B2 (ja) * 2007-10-09 2014-12-03 オリンパス株式会社 生体情報取得装置、生体観察システム及び生体観察システムの駆動方法
JP2009261462A (ja) * 2008-04-22 2009-11-12 Olympus Corp 生体観察システム及び生体観察システムの駆動方法
JP2009268591A (ja) * 2008-05-01 2009-11-19 Olympus Corp 生体観察システム及び生体観察システムの駆動方法
JP5188880B2 (ja) * 2008-05-26 2013-04-24 オリンパスメディカルシステムズ株式会社 カプセル型医療装置およびカプセル型医療装置の充電方法
EP2567653B1 (en) * 2008-06-19 2014-09-03 Olympus Medical Systems Corp. Magnetical guiding system
US7931149B2 (en) * 2009-05-27 2011-04-26 Given Imaging Ltd. System for storing and activating an in vivo imaging capsule

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005095433A (ja) * 2003-09-25 2005-04-14 Olympus Corp カプセル型医療装置収納具
JP2006223473A (ja) * 2005-02-16 2006-08-31 Olympus Corp カプセル型内視鏡用電源スターター
WO2007069698A1 (ja) * 2005-12-16 2007-06-21 Olympus Medical Systems Corp. カプセル型医療装置およびその通電制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
EP2471438A4 (en) 2012-08-01
US8398543B2 (en) 2013-03-19
US20120101333A1 (en) 2012-04-26
CN102595999B (zh) 2014-11-05
WO2011108306A1 (ja) 2011-09-09
JPWO2011108306A1 (ja) 2013-06-24
CN102595999A (zh) 2012-07-18
EP2471438A1 (en) 2012-07-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4897120B2 (ja) カプセル型内視鏡起動システム
JP4855771B2 (ja) 体内画像撮影装置および体内画像撮影システム
TWI463965B (zh) 膠囊內視鏡磁控系統
JP4981316B2 (ja) 被検体内導入装置
CN101098652B (zh) 胶囊型内窥镜的收容壳体
JP4755316B2 (ja) カプセル型医療装置用誘導システムおよびカプセル型医療装置の誘導システムの作動方法
JP5475208B1 (ja) 磁界発生装置及びカプセル型医療装置誘導システム
CN101065047B (zh) 胶囊型内窥镜的收纳壳体
WO2011055578A1 (ja) カプセル型医療装置用誘導システム
JP4542560B2 (ja) カプセル型医療装置誘導システム
US20080071139A1 (en) Capsule endoscope and intrasubject medical system using same
EP2617345A1 (en) Storage case for capsule-type endoscope, capsule-type endoscope kit, method for assembling capsule-type endoscope kit, and device for assembling capsule-type endoscope kit
CN101513339A (zh) 具有自动调焦功能的胶囊内窥镜
JP4632734B2 (ja) カプセル型内視鏡用電源スターター
WO2016157596A1 (ja) カプセル型内視鏡誘導システムおよびカプセル型内視鏡誘導装置
JP2005278815A (ja) 被検体内情報取得装置
JP4579005B2 (ja) 被検体内情報取得装置の収容ケース
JP2015116412A (ja) 永久磁石旋回機構

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20111206

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20111221

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4897120

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150106

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees