JPWO2016017424A1 - 制御装置、機器制御装置、通知方法および記録媒体 - Google Patents
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Abstract
DR(デマンドレスポンス)システムの電力需給調整処理において、電力需給調整処理に対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に、該電力需給調整処理を依頼できるようにしたものである。本発明の制御装置(A)は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得部(A1)と、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、処理情報とに基づいて、電力需給調整処理の対象となる需要家に対して電力需給調整処理の発動を通知する通知部(A2)とを備える。
Description
本発明は、制御装置、機器制御装置、通知方法およびプログラムに関し、例えば、電力需給調整処理に関連する制御装置、機器制御装置、通知方法およびプログラムに関する。
電力需給調整処理を行う手法として、蓄電池等の電力需給調整装置を用いる手法が知られている。
特許文献1には、電力需給調整装置として機能する電気機器の動作を制御して、DR(デマンドレスポンス)契約に応じた電力需給調整処理を実行するDRシステムが記載されている。電力需給調整処理の種類としては、電力需要を削減するピークカット処理や、電力系統の周波数を調整する周波数調整処理が知られている。
特許文献1に記載のDRシステムでは、DRアグリゲータの管理下にあるサーバが、契約済みの需要家の構内(宅内)に設置されたDRコントローラに、DRサービス(電力需給調整処理)を依頼する。需要家側のDRコントローラは、需要家が保有する1以上の電気機器を制御してDRサービスを実行する。
特許文献1に記載のDRシステムでは、DRアグリゲータの管理下にあるサーバが、契約済みの需要家の構内(宅内)に設置されたDRコントローラに、DRサービス(電力需給調整処理)を依頼する。需要家側のDRコントローラは、需要家が保有する1以上の電気機器を制御してDRサービスを実行する。
一般に、需要家の保有する1以上の電力需給調整装置(電気機器等)は、需要家ごとに異なっている可能性が高い。このため、需要家側(1以上の電力需給調整装置)で対応可能な電力需給調整処理も異なる可能性が高い。
特許文献1に記載のDRシステムでは、DRアグリゲータの管理下にあるサーバは、需要家側で対応可能な電力需給調整処理を考慮せずに、需要家側のDRコントローラに電力需給調整処理を依頼する。
このため、特許文献1に記載のDRシステムでは、サーバが、需要家側に対して、該需要家側が対応できない電力需給調整処理を依頼してしまう可能性が生じる。この場合、サーバの依頼した電力需給調整処理は実行されなくなってしまう。したがって、電力需給調整処理に対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該電力需給調整処理を依頼できる手法が望まれるという課題があった。
特許文献1に記載のDRシステムでは、DRアグリゲータの管理下にあるサーバは、需要家側で対応可能な電力需給調整処理を考慮せずに、需要家側のDRコントローラに電力需給調整処理を依頼する。
このため、特許文献1に記載のDRシステムでは、サーバが、需要家側に対して、該需要家側が対応できない電力需給調整処理を依頼してしまう可能性が生じる。この場合、サーバの依頼した電力需給調整処理は実行されなくなってしまう。したがって、電力需給調整処理に対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該電力需給調整処理を依頼できる手法が望まれるという課題があった。
本発明の目的は、上記課題を解決可能な制御装置、機器制御装置、通知方法およびプログラムを提供することである。
本発明の制御装置は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得部と、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知部とを備える。
本発明の機器制御装置は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する調整部と、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する通知部と、を有する。
本発明の通知方法は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得し、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する。
本発明の通知方法は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理し、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する。
本発明の記録媒体は、コンピュータに、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得手順と、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知手順と、を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明の別の記録媒体は、コンピュータに、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する管理手順と、前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する送信手順と、を実行させるプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、電力需給調整処理に対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該電力需給調整処理を依頼することが可能になる。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
(第1実施形態)
図1Aは、本発明の第1実施形態の制御装置Aを示した図である。
制御装置Aは、取得部A1と、通知部A2と、を含む。
取得部A1は、外部装置(例えば需要家の機器制御装置)から処理情報を取得する。なお、取得部A1は、処理情報を、需要家の機器制御装置から直接取得することに限らず、他の外部装置を経由して取得してもよい。
処理情報は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な電力需給調整処理を示す情報である。
ここで、需要家とは、電力需給調整処理に使用される電力需給調整装置の調整量を計測する単位、または参加する旨の同意を行う契約の単位である。
電力需給調整の処理に対応可能な調整部は、例えば、電力需給調整の処理が必要とする特性(例えば、応答時間)を満たす調整部である。なお、電力需給調整の処理が必要とする特性は、応答時間に限らず適宜変更可能である。例えば、電力需給調整の処理が必要とする特性として、通信特性や収益性や信頼性や実施時間が用いられてもよい。
ここで、応答時間について説明する。
応答時間(レスポンスタイム)とは、処理の実行指示を与えてから最初の応答までに要する時間のことをいう。
例えば、電力需給調整処理の場合は、応答時間は、「電力需要曲線の目標」に対して当該処理を行うことで電力需要曲線を一致させる時間である(例えば、アプリAP1は10秒〜1分、アプリAP2は1〜9秒、アプリAP3は1秒以下)。
蓄電池等の電力需給調整装置の場合は、応答時間は、当該処理を行うために指示を受信してから、電力需給調整動作を実施するまでの時間である。
本実施形態では、電力需給調整の処理として、電力需要削減処理、LFC(Load Frequency Control:負荷周波数制御)処理、GF(Governor Free:ガバナフリー)処理が用いられる。電力需給調整処理は、電力需要削減処理とLFC処理とGF処理に限らず適宜変更可能である。また、電力需給調整処理の種類数は3に限らず適宜変更可能である。
以下、電力需要削減処理とLFC処理とGF処理とを、それぞれ、「アプリAP1」「アプリAP2」「アプリAP3」と称する。
アプリAP1(需要削減処理)は、例えば電力需要のピークカットを行う処理である。アプリAP2(LFC処理)およびアプリAP3(GF処理)は、電力系統の系統周波数を制御(安定化)する処理である。
アプリAP1〜AP3は、いずれも、電力系統に接続された1以上の電力需給調整装置(例えば、蓄電池、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機)を含む調整部の動作を制御して電力需給調整を行う処理である。
なお、電力需給調整装置は、蓄電池、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機に限らず適宜変更可能である。例えば、電力需給調整装置として、電気自動車が用いられてもよい。
また、調整部は、以下に示すように各需要家が保有する各電力需給調整装置の特性を把握し、そして管理している。
「エアコン(A/C)」:GFのような秒程度の追随性はないが、LFC用の分程度の追随性はある。
「HP(ヒートポンプ)給湯器」:需要削減の分程度の追随性を有する。中には、LFC対応のHP給湯器もある。
「ポンプ」:電力のOn/Offをデジタル的に制御することで、LFC程度の追随性を担保。
「冷凍機」:アナログ的な出力変動としてGF程度にも応答。
「蓄電池」:充放電の応答性を把握。
通知部A2は、アプリに関する特性を示す情報と、処理情報とに基づいて、アプリごとにアプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する。
図1Aは、本発明の第1実施形態の制御装置Aを示した図である。
制御装置Aは、取得部A1と、通知部A2と、を含む。
取得部A1は、外部装置(例えば需要家の機器制御装置)から処理情報を取得する。なお、取得部A1は、処理情報を、需要家の機器制御装置から直接取得することに限らず、他の外部装置を経由して取得してもよい。
処理情報は、電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な電力需給調整処理を示す情報である。
ここで、需要家とは、電力需給調整処理に使用される電力需給調整装置の調整量を計測する単位、または参加する旨の同意を行う契約の単位である。
電力需給調整の処理に対応可能な調整部は、例えば、電力需給調整の処理が必要とする特性(例えば、応答時間)を満たす調整部である。なお、電力需給調整の処理が必要とする特性は、応答時間に限らず適宜変更可能である。例えば、電力需給調整の処理が必要とする特性として、通信特性や収益性や信頼性や実施時間が用いられてもよい。
ここで、応答時間について説明する。
応答時間(レスポンスタイム)とは、処理の実行指示を与えてから最初の応答までに要する時間のことをいう。
例えば、電力需給調整処理の場合は、応答時間は、「電力需要曲線の目標」に対して当該処理を行うことで電力需要曲線を一致させる時間である(例えば、アプリAP1は10秒〜1分、アプリAP2は1〜9秒、アプリAP3は1秒以下)。
蓄電池等の電力需給調整装置の場合は、応答時間は、当該処理を行うために指示を受信してから、電力需給調整動作を実施するまでの時間である。
本実施形態では、電力需給調整の処理として、電力需要削減処理、LFC(Load Frequency Control:負荷周波数制御)処理、GF(Governor Free:ガバナフリー)処理が用いられる。電力需給調整処理は、電力需要削減処理とLFC処理とGF処理に限らず適宜変更可能である。また、電力需給調整処理の種類数は3に限らず適宜変更可能である。
以下、電力需要削減処理とLFC処理とGF処理とを、それぞれ、「アプリAP1」「アプリAP2」「アプリAP3」と称する。
アプリAP1(需要削減処理)は、例えば電力需要のピークカットを行う処理である。アプリAP2(LFC処理)およびアプリAP3(GF処理)は、電力系統の系統周波数を制御(安定化)する処理である。
アプリAP1〜AP3は、いずれも、電力系統に接続された1以上の電力需給調整装置(例えば、蓄電池、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機)を含む調整部の動作を制御して電力需給調整を行う処理である。
なお、電力需給調整装置は、蓄電池、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機に限らず適宜変更可能である。例えば、電力需給調整装置として、電気自動車が用いられてもよい。
また、調整部は、以下に示すように各需要家が保有する各電力需給調整装置の特性を把握し、そして管理している。
「エアコン(A/C)」:GFのような秒程度の追随性はないが、LFC用の分程度の追随性はある。
「HP(ヒートポンプ)給湯器」:需要削減の分程度の追随性を有する。中には、LFC対応のHP給湯器もある。
「ポンプ」:電力のOn/Offをデジタル的に制御することで、LFC程度の追随性を担保。
「冷凍機」:アナログ的な出力変動としてGF程度にも応答。
「蓄電池」:充放電の応答性を把握。
通知部A2は、アプリに関する特性を示す情報と、処理情報とに基づいて、アプリごとにアプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図2は、制御装置Aの動作を説明するためのフローチャートである。
取得部A1は、処理情報を取得する(ステップS201)。例えば、取得部A1は、処理情報を外部装置から取得する。
続いて、取得部A1は、処理情報を通知部A2に出力する。
通知部A2は、処理情報を受け付けると、アプリに関する特性を示す情報と処理情報とに基づいて、アプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する(ステップS202)。
例えば、アプリに関する特性が「アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てを依頼先需要家として選択するという条件」である場合、通知部A2は、まず、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てを依頼先需要家として選択する。
続いて、通知部A2は、アプリごとに、依頼先需要家に対して該アプリの発動を通知する。
なお、アプリに関する特性は上記条件に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリに関する特性として「アプリに対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリに対して設定されたエリア内に存在する需要家を依頼先需要家として選択するという条件」が用いられてもよい。以下、「アプリに関する特性を示す情報」を「所定条件」とも称する。
図2は、制御装置Aの動作を説明するためのフローチャートである。
取得部A1は、処理情報を取得する(ステップS201)。例えば、取得部A1は、処理情報を外部装置から取得する。
続いて、取得部A1は、処理情報を通知部A2に出力する。
通知部A2は、処理情報を受け付けると、アプリに関する特性を示す情報と処理情報とに基づいて、アプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する(ステップS202)。
例えば、アプリに関する特性が「アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てを依頼先需要家として選択するという条件」である場合、通知部A2は、まず、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てを依頼先需要家として選択する。
続いて、通知部A2は、アプリごとに、依頼先需要家に対して該アプリの発動を通知する。
なお、アプリに関する特性は上記条件に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリに関する特性として「アプリに対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリに対して設定されたエリア内に存在する需要家を依頼先需要家として選択するという条件」が用いられてもよい。以下、「アプリに関する特性を示す情報」を「所定条件」とも称する。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、取得部A1は、処理情報を取得する。通知部A2は、アプリに関する特性を示す情報と処理情報とに基づいて、アプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する。
このため、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に、該アプリを依頼することが可能になる。よって、アプリを高い精度で実行することが可能になり、電力需給調整処理の信頼性と精度を高くすることが可能になる。
また、制御装置Aは、各需要家が保有する個々の電力需給調整装置の情報を保有することなく、処理情報を用いて依頼先需要家を選択できる。このため、制御装置Aは、各需要家が保有する個々の電力需給調整装置の情報という需要家の個人情報を管理しなくて済む。
本実施形態では、取得部A1は、処理情報を取得する。通知部A2は、アプリに関する特性を示す情報と処理情報とに基づいて、アプリの対象となる需要家に対して該アプリの発動を通知する。
このため、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に、該アプリを依頼することが可能になる。よって、アプリを高い精度で実行することが可能になり、電力需給調整処理の信頼性と精度を高くすることが可能になる。
また、制御装置Aは、各需要家が保有する個々の電力需給調整装置の情報を保有することなく、処理情報を用いて依頼先需要家を選択できる。このため、制御装置Aは、各需要家が保有する個々の電力需給調整装置の情報という需要家の個人情報を管理しなくて済む。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
処理情報は、さらに、調整部が該処理情報の示すアプリを実行する際に出力可能な電力値を示すものでもよい。
処理情報は、さらに、調整部が該処理情報の示すアプリを実行する際に出力可能な電力値を示すものでもよい。
また、制御装置が、処理情報を格納する格納部を有してもよい。
図1Bは、処理情報を格納する格納部を有する制御装置AAを示した図である。
制御装置AAは、格納部AA1と、選択部AA2と、を含む。
格納部AA1は、処理情報を格納する。
選択部AA2は、取得部A1および通知部A2を含む。
図1Cは、取得部A1および通知部A2を含む選択部AA2と、格納部AA1と、を含む制御装置AAを示した図である。
選択部AA2は、格納部AA1から処理情報を取得する。選択部AA2は、処理情報を用いてアプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。選択部AA2は、アプリごとに特定した需要家の中からアプリに関する特性を示す情報(所定条件)に基づきアプリごとに該アプリの依頼先となる依頼先需要家を選択する。選択部AA2は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。なお、選択部AA2は、需要家ごとの処理情報を、該需要家が保有する需要家側装置からそれぞれ受け付け、該処理情報を格納部AA1に格納してもよい。
取得部A1および通知部A2が、選択部AA2とは別に設けられている場合には、選択部AA2は、処理情報とアプリに関する特性を示す情報に基づいて、アプリごとに該アプリの依頼先需要家を選択する機能を有するものとなる。
なお、本変形例および後述する実施形態において、選択部は、通知部の内部にあってもよいし、通知部とは別に設けられてもよい。また、格納部は、取得部の内部にあってもよいし、取得部とは別に設けられてもよい。
図1Bは、処理情報を格納する格納部を有する制御装置AAを示した図である。
制御装置AAは、格納部AA1と、選択部AA2と、を含む。
格納部AA1は、処理情報を格納する。
選択部AA2は、取得部A1および通知部A2を含む。
図1Cは、取得部A1および通知部A2を含む選択部AA2と、格納部AA1と、を含む制御装置AAを示した図である。
選択部AA2は、格納部AA1から処理情報を取得する。選択部AA2は、処理情報を用いてアプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。選択部AA2は、アプリごとに特定した需要家の中からアプリに関する特性を示す情報(所定条件)に基づきアプリごとに該アプリの依頼先となる依頼先需要家を選択する。選択部AA2は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。なお、選択部AA2は、需要家ごとの処理情報を、該需要家が保有する需要家側装置からそれぞれ受け付け、該処理情報を格納部AA1に格納してもよい。
取得部A1および通知部A2が、選択部AA2とは別に設けられている場合には、選択部AA2は、処理情報とアプリに関する特性を示す情報に基づいて、アプリごとに該アプリの依頼先需要家を選択する機能を有するものとなる。
なお、本変形例および後述する実施形態において、選択部は、通知部の内部にあってもよいし、通知部とは別に設けられてもよい。また、格納部は、取得部の内部にあってもよいし、取得部とは別に設けられてもよい。
(第2実施形態)
図3は、本発明の第2実施形態の制御装置Bを示した図である。
第2実施形態と第1実施形態との主な相違点は、第2実施形態では、需要家ごとの処理情報が、さらに、需要家の調整部が処理情報の示すアプリを実行可能な期間を示し、所定条件が各アプリの実行期間を含む点である。以下、第2実施形態について第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
図3は、本発明の第2実施形態の制御装置Bを示した図である。
第2実施形態と第1実施形態との主な相違点は、第2実施形態では、需要家ごとの処理情報が、さらに、需要家の調整部が処理情報の示すアプリを実行可能な期間を示し、所定条件が各アプリの実行期間を含む点である。以下、第2実施形態について第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
制御装置Bは、格納部B1と、選択部B2と、を含む。
格納部B1は、需要家ごとの処理情報を格納する。
本実施形態では、各処理情報は、需要家の保有する調整部が対応可能なアプリと、調整部が該アプリを実行する際に出力可能な電力値と、調整部が該アプリを実行可能な期間を示す。
本実施形態では、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP3に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1〜AP2にも対応可能である。また、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP2に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1にも対応可能である。
図4は、需要家ごとの処理情報の一例を示した図である。
図4に示された需要家ごとの処理情報は、以下の内容を示す。
需要家No.1の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ4kW、2kW、2kWの電力を出力可能である。
需要家No.2の調整部は、アプリAP1に対応可能であり、アプリAP1を12〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1で4kWの電力を出力可能である。
需要家No.3の調整部は、アプリAP1〜AP2に対応可能であり、アプリAP1〜AP2をそれぞれ12〜15時、11〜13時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP2でそれぞれ3kW、2.5kWの電力を出力可能である。
需要家No.4の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ5kW、3kW、1kWの電力を出力可能である。
需要家No.5の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ3.5kW、2kW、2kWの電力を出力可能である。
需要家No.nの調整部は、アプリAP1に対応可能であり、アプリAP1を12〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1で6kWの電力を出力可能である。
なお、各アプリで出力可能な電力値は、調整部がそのアプリを単独で実施する場合に出力可能な電力値である。
例えば、需要家No.1の保有する調整部が蓄電池と複数の家電機器で構成されているとする。そして需要家No.1では、出力電力が2kWの蓄電池がアプリAP1〜AP3に対応可能で、出力電力の合計値が2kWの複数の家電機器がアプリAP1に対応可能であるとする。この場合、需要家No.1の調整部は、アプリAP1〜AP3でそれぞれ4kW、2kW、2kWの電力を出力可能となる。
選択部B2は、取得部および通知部の一例である。
選択部B2における取得部は、格納部B1から処理情報を取得する。選択部B2は、格納部B1から取得した処理情報を用いて、アプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。また、選択部B2は、アプリごとに特定された需要家の中から、所定条件に基づき、アプリごとに依頼先需要家を選択する。
本実施形態では、選択部B2は、所定条件として、アプリの実行期間についての条件を用いる。
各アプリの実行期間は以下の通りとする。なお、各アプリの実行期間は以下に示したものに限らず適宜変更可能である。
アプリAP1の実行期間:12〜15時
アプリAP2の実行期間:11〜13時
アプリAP3の実行期間:9〜15時
各アプリの実行期間は、格納部B1に格納されている。
選択部B2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。
格納部B1は、需要家ごとの処理情報を格納する。
本実施形態では、各処理情報は、需要家の保有する調整部が対応可能なアプリと、調整部が該アプリを実行する際に出力可能な電力値と、調整部が該アプリを実行可能な期間を示す。
本実施形態では、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP3に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1〜AP2にも対応可能である。また、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP2に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1にも対応可能である。
図4は、需要家ごとの処理情報の一例を示した図である。
図4に示された需要家ごとの処理情報は、以下の内容を示す。
需要家No.1の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ4kW、2kW、2kWの電力を出力可能である。
需要家No.2の調整部は、アプリAP1に対応可能であり、アプリAP1を12〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1で4kWの電力を出力可能である。
需要家No.3の調整部は、アプリAP1〜AP2に対応可能であり、アプリAP1〜AP2をそれぞれ12〜15時、11〜13時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP2でそれぞれ3kW、2.5kWの電力を出力可能である。
需要家No.4の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ5kW、3kW、1kWの電力を出力可能である。
需要家No.5の調整部は、アプリAP1〜AP3に対応可能であり、アプリAP1〜AP3をそれぞれ12〜15時、11〜13時、9〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1〜AP3でそれぞれ3.5kW、2kW、2kWの電力を出力可能である。
需要家No.nの調整部は、アプリAP1に対応可能であり、アプリAP1を12〜15時の期間で実行可能であり、アプリAP1で6kWの電力を出力可能である。
なお、各アプリで出力可能な電力値は、調整部がそのアプリを単独で実施する場合に出力可能な電力値である。
例えば、需要家No.1の保有する調整部が蓄電池と複数の家電機器で構成されているとする。そして需要家No.1では、出力電力が2kWの蓄電池がアプリAP1〜AP3に対応可能で、出力電力の合計値が2kWの複数の家電機器がアプリAP1に対応可能であるとする。この場合、需要家No.1の調整部は、アプリAP1〜AP3でそれぞれ4kW、2kW、2kWの電力を出力可能となる。
選択部B2は、取得部および通知部の一例である。
選択部B2における取得部は、格納部B1から処理情報を取得する。選択部B2は、格納部B1から取得した処理情報を用いて、アプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。また、選択部B2は、アプリごとに特定された需要家の中から、所定条件に基づき、アプリごとに依頼先需要家を選択する。
本実施形態では、選択部B2は、所定条件として、アプリの実行期間についての条件を用いる。
各アプリの実行期間は以下の通りとする。なお、各アプリの実行期間は以下に示したものに限らず適宜変更可能である。
アプリAP1の実行期間:12〜15時
アプリAP2の実行期間:11〜13時
アプリAP3の実行期間:9〜15時
各アプリの実行期間は、格納部B1に格納されている。
選択部B2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図5は、制御装置Bの動作を説明するためのフローチャートである。
選択部B2における取得部は、格納部B1から処理情報とアプリの実行期間を取得する(ステップS501)。
続いて、選択部B2は、処理情報とアプリの実行期間に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する(ステップS502)。
例えば、選択部B2は、処理情報を用いて、アプリAP1〜AP3の各々について、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。
続いて、選択部B2は、アプリAP1に対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリAP1の実行期間に実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP1の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2は、アプリAP2に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1の実行期間以外の期間でアプリAP2を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP2の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2は、アプリAP3に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1およびAP2の実行期間以外の期間でアプリAP3を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP3の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する(ステップS503)。
図5は、制御装置Bの動作を説明するためのフローチャートである。
選択部B2における取得部は、格納部B1から処理情報とアプリの実行期間を取得する(ステップS501)。
続いて、選択部B2は、処理情報とアプリの実行期間に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する(ステップS502)。
例えば、選択部B2は、処理情報を用いて、アプリAP1〜AP3の各々について、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。
続いて、選択部B2は、アプリAP1に対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリAP1の実行期間に実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP1の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2は、アプリAP2に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1の実行期間以外の期間でアプリAP2を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP2の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2は、アプリAP3に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1およびAP2の実行期間以外の期間でアプリAP3を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP3の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部B2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する(ステップS503)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、選択部B2は、処理情報とアプリの実行期間とに基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。このため、アプリの実行期間に対するアプリ実施の信頼性と精度を向上させることができる。
本実施形態では、選択部B2は、処理情報とアプリの実行期間とに基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。このため、アプリの実行期間に対するアプリ実施の信頼性と精度を向上させることができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
選択部B2は、アプリAP1、AP2、AP3の順番で、アプリAP1〜AP3の依頼先需要家を選択したが、依頼先需要家が選択されるアプリの順番はアプリAP1、AP2、AP3の順番に限らず適宜変更可能である。
選択部B2は、アプリAP1、AP2、AP3の順番で、アプリAP1〜AP3の依頼先需要家を選択したが、依頼先需要家が選択されるアプリの順番はアプリAP1、AP2、AP3の順番に限らず適宜変更可能である。
(第3実施形態)
図6は、本発明の第3実施形態の制御装置Cを示した図である。図6において、図5に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
第3実施形態と第2実施形態との主な相違点は、第3実施形態では、所定条件として、アプリの実行期間についての条件に加えて、アプリの収益性についての条件が用いられる点である。以下、第3実施形態について第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
図6は、本発明の第3実施形態の制御装置Cを示した図である。図6において、図5に示したものと同一のものには同一符号を付してある。
第3実施形態と第2実施形態との主な相違点は、第3実施形態では、所定条件として、アプリの実行期間についての条件に加えて、アプリの収益性についての条件が用いられる点である。以下、第3実施形態について第2実施形態と異なる点を中心に説明する。
制御装置Cは、格納部B1と、選択部C2と、を含む。
本実施形態でも、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP3に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1〜AP2にも対応可能である。また、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP2に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1にも対応可能である。
選択部C2は、取得部および通知部の一例である。
選択部C2における取得部は、格納部B1から処理情報を取得する。
選択部C2は、格納部B1から取得した処理情報を用いて、アプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。また、選択部C2は、アプリごとに特定された需要家の中から、所定条件に基づき、アプリごとに依頼先需要家を選択する。
本実施形態では、選択部C2は、所定条件として、アプリの実行期間についての条件およびアプリの収益性についての条件を用いる。
各アプリの実行期間は、第2実施形態でのアプリの実行期間と同じである。
選択部C2は、アプリの収益性を用いて依頼先需要家を選択する。アプリの収益性は、アプリの実施に調整部が用いられた際に、その調整部を保有する需要家に支払われる対価を意味する。
各アプリの収益性は以下の通りとする。なお、各アプリの収益性は以下に示したものに限らず適宜変更可能である。
アプリAP1の収益性:7円/kW×1h
アプリAP2の収益性:5円/kW×1h
アプリAP3の収益性:2円/kW×1h
各アプリの収益性は、格納部B1に格納されている。
選択部C2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。
本実施形態でも、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP3に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1〜AP2にも対応可能である。また、調整部に含まれる電力需給調整装置のうちアプリAP2に対応可能な電力需給調整装置は、アプリAP1にも対応可能である。
選択部C2は、取得部および通知部の一例である。
選択部C2における取得部は、格納部B1から処理情報を取得する。
選択部C2は、格納部B1から取得した処理情報を用いて、アプリごとにアプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。また、選択部C2は、アプリごとに特定された需要家の中から、所定条件に基づき、アプリごとに依頼先需要家を選択する。
本実施形態では、選択部C2は、所定条件として、アプリの実行期間についての条件およびアプリの収益性についての条件を用いる。
各アプリの実行期間は、第2実施形態でのアプリの実行期間と同じである。
選択部C2は、アプリの収益性を用いて依頼先需要家を選択する。アプリの収益性は、アプリの実施に調整部が用いられた際に、その調整部を保有する需要家に支払われる対価を意味する。
各アプリの収益性は以下の通りとする。なお、各アプリの収益性は以下に示したものに限らず適宜変更可能である。
アプリAP1の収益性:7円/kW×1h
アプリAP2の収益性:5円/kW×1h
アプリAP3の収益性:2円/kW×1h
各アプリの収益性は、格納部B1に格納されている。
選択部C2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図7は、制御装置Cの動作を説明するためのフローチャートである。
選択部C2における取得部は、格納部B1から処理情報とアプリの実行期間と収益性とを取得する(ステップS701)。
続いて、選択部C2は、処理情報と、アプリの実行期間および収益性と、に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する(ステップS702)。
例えば、選択部C2は、処理情報を用いて、アプリAP1〜AP3の各々について、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。
続いて、選択部C2は、アプリAP1〜AP3の中で最も収益性が高いアプリAP1に対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリAP1の実行期間に実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP1の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2は、アプリAP1の次に収益性が高いアプリAP2に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1の実行期間以外の期間でアプリAP2を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP2の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2は、アプリAP2の次に収益性が高いアプリAP3に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1およびAP2の実行期間以外の期間でアプリAP3を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP3の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する(ステップS703)。
図7は、制御装置Cの動作を説明するためのフローチャートである。
選択部C2における取得部は、格納部B1から処理情報とアプリの実行期間と収益性とを取得する(ステップS701)。
続いて、選択部C2は、処理情報と、アプリの実行期間および収益性と、に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する(ステップS702)。
例えば、選択部C2は、処理情報を用いて、アプリAP1〜AP3の各々について、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家を特定する。
続いて、選択部C2は、アプリAP1〜AP3の中で最も収益性が高いアプリAP1に対応可能な調整部を保有する需要家のうち、アプリAP1の実行期間に実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP1の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2は、アプリAP1の次に収益性が高いアプリAP2に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1の実行期間以外の期間でアプリAP2を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP2の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2は、アプリAP2の次に収益性が高いアプリAP3に対応可能な調整部を保有する需要家の中から、アプリAP1およびAP2の実行期間以外の期間でアプリAP3を実行可能な調整部を保有する需要家を、アプリAP3の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部C2における通知部は、アプリごとに、アプリの依頼先需要家に該アプリの発動を通知する(ステップS703)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、選択部C2は、処理情報とアプリの実行期間および収益性とに基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。このため、アプリの実行期間に対するアプリ実施の信頼性を向上させることができ、また依頼先需要家にとっては、電力需給調整装置のアプリ適用に対する収益効率の向上が可能になる。
本実施形態では、選択部C2は、処理情報とアプリの実行期間および収益性とに基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。このため、アプリの実行期間に対するアプリ実施の信頼性を向上させることができ、また依頼先需要家にとっては、電力需給調整装置のアプリ適用に対する収益効率の向上が可能になる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
選択部C2は、処理情報とアプリの収益性に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択してもよい。
選択部C2は、処理情報とアプリの収益性に基づき、アプリごとに、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択してもよい。
(第4実施形態)
図8Aは、本発明の第4実施形態の需要家側装置Dを示した図である。需要家側装置Dは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Dは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Dは、調整部D1と通知部D2とを含む。
調整部D1は、1以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する。
通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する。
電力需給調整処理に関する特性として、アプリAP1〜AP3の各々の特性が用いられる。
図9は、アプリAP1〜AP3の各々の特性の一例を示した図である。
図9では、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、応答時間が用いられる。
応答時間は、アプリが必要とする応答時間を意味する。アプリの応答時間は、アプリが必要とする応答特性の一例である。
また、本実施形態では、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報として、需要家単位の1以上の電力需給調整装置の特性を把握して管理している調整部の情報が用いられる。本実施形態では、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報が、調整部の情報として用いられる。
図8Aは、本発明の第4実施形態の需要家側装置Dを示した図である。需要家側装置Dは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Dは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Dは、調整部D1と通知部D2とを含む。
調整部D1は、1以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する。
通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する。
電力需給調整処理に関する特性として、アプリAP1〜AP3の各々の特性が用いられる。
図9は、アプリAP1〜AP3の各々の特性の一例を示した図である。
図9では、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、応答時間が用いられる。
応答時間は、アプリが必要とする応答時間を意味する。アプリの応答時間は、アプリが必要とする応答特性の一例である。
また、本実施形態では、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報として、需要家単位の1以上の電力需給調整装置の特性を把握して管理している調整部の情報が用いられる。本実施形態では、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報が、調整部の情報として用いられる。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図10は、需要家側装置Dの動作を説明するためのフローチャートである。
通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報としての需要家単位の1以上の電力需給調整装置を含む調整部D1の情報(例えば特性)とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する(ステップS1001)。
本実施形態では、処理情報は、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、通知部D2は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)を満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」を示す情報は、調整部D1に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
続いて、通知部D2は、処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する(ステップS1002)。
図10は、需要家側装置Dの動作を説明するためのフローチャートである。
通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報としての需要家単位の1以上の電力需給調整装置を含む調整部D1の情報(例えば特性)とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する(ステップS1001)。
本実施形態では、処理情報は、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、通知部D2は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)を満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」を示す情報は、調整部D1に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
続いて、通知部D2は、処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する(ステップS1002)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、調整部D1は、1以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する。通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する。
このため、外部装置は、需要家側装置Dが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
本実施形態では、調整部D1は、1以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する。通知部D2は、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する。
このため、外部装置は、需要家側装置Dが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
本実施形態では、アプリの特性として応答時間が用いられたが、アプリの特性は、応答時間に限らず適宜変更可能である。
また、需要家側装置が、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する格納部と、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する格納部と、を有してもよい。
図8Bは、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する格納部DD1と、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する格納部DD2と、を有する需要家側装置DDを示した図である。
需要家側装置DDは、格納部DD1およびDD2と、生成部DD3と、通知部DD4と、を含む。格納部DD2は、調整部D1の一例である。生成部DD3と通知部DD4を含む構成は、通知部D2の一例である。
格納部DD1は、第1格納部の一例である。格納部DD1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する。本例では、格納部DD1は、図9に示した特性を格納する。
格納部DD2は、第2格納部の一例である。格納部DD2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する。本実施形態では、格納部DD2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部DD3は、格納部DD1に格納された特性と格納部DD2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
通知部DD4は、生成部D3が生成した処理情報を、外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する。
本実施形態では、アプリの特性として応答時間が用いられたが、アプリの特性は、応答時間に限らず適宜変更可能である。
また、需要家側装置が、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する格納部と、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する格納部と、を有してもよい。
図8Bは、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する格納部DD1と、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する格納部DD2と、を有する需要家側装置DDを示した図である。
需要家側装置DDは、格納部DD1およびDD2と、生成部DD3と、通知部DD4と、を含む。格納部DD2は、調整部D1の一例である。生成部DD3と通知部DD4を含む構成は、通知部D2の一例である。
格納部DD1は、第1格納部の一例である。格納部DD1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性を格納する。本例では、格納部DD1は、図9に示した特性を格納する。
格納部DD2は、第2格納部の一例である。格納部DD2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(例えば特性)を格納する。本実施形態では、格納部DD2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部DD3は、格納部DD1に格納された特性と格納部DD2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
通知部DD4は、生成部D3が生成した処理情報を、外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
需要家側装置DDの動作を、再度、図10を参照して説明する。
生成部DD3は、格納部DD1に格納された特性と格納部DD2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1001)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部DD3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち上述した条件(a)を満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」を示す情報は、格納部DD2に格納されている。
続いて、生成部DD3は、処理情報を通知部DD4に出力する。
通知部DD4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する(ステップS1002)。
なお、格納部DD1が格納部DD2を兼ねてもよい。この場合、格納部DD1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部DD1と格納部DD2のうち一方または両方が、生成部DD3に内蔵されてもよい。例えば、格納部DD1と格納部DD2は、生成部DD3に内蔵されたメモリでもよい。
需要家側装置DDの動作を、再度、図10を参照して説明する。
生成部DD3は、格納部DD1に格納された特性と格納部DD2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1001)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部DD3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち上述した条件(a)を満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」を示す情報は、格納部DD2に格納されている。
続いて、生成部DD3は、処理情報を通知部DD4に出力する。
通知部DD4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、AA、B、C)に通知する(ステップS1002)。
なお、格納部DD1が格納部DD2を兼ねてもよい。この場合、格納部DD1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部DD1と格納部DD2のうち一方または両方が、生成部DD3に内蔵されてもよい。例えば、格納部DD1と格納部DD2は、生成部DD3に内蔵されたメモリでもよい。
(第5実施形態)
図11は、本発明の第5実施形態の需要家側装置Eを示した図である。図11において、図8に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第5実施形態と第4実施形態との主な相違点は、第5実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間に加えて、各アプリが必要とする通信特性が用いられる点である。以下、第5実施形態について第4実施形態と異なる点を中心に説明する。
図11は、本発明の第5実施形態の需要家側装置Eを示した図である。図11において、図8に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第5実施形態と第4実施形態との主な相違点は、第5実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間に加えて、各アプリが必要とする通信特性が用いられる点である。以下、第5実施形態について第4実施形態と異なる点を中心に説明する。
需要家側装置Eは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Eは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Eは、格納部E1およびE2と、生成部E3と、通知部DD4と、を含む。格納部E2は、調整部の一例である。生成部E3と通知部DD4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部E3と通知部DD4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部E2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部DD4が、通知部として機能して、処理情報を外部装置に通知する。
格納部E1は、第1格納部の一例である。格納部E1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間に加えて、各アプリが必要とする通信特性を格納する。本実施形態では、通信特性として、アプリが必要とする通信信頼度が用いられる。以下、「アプリが必要とする通信信頼度」を「アプリの通信信頼度」とも称する。
図12は、アプリAP1〜AP3の応答時間および通信信頼度の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間は、図9に示したものと同一である。
通信信頼度(中信頼や高信頼)は、アプリが必要とする通信特性の一例である。アプリAP1およびAP2が必要とする通信信頼度は「中信頼」である。アプリAP3が必要とする通信信頼度は「高信頼」である。
本実施形態では、通信信頼度(中信頼や高信頼)は、需要家側が対応している通信態様(以下「対応通信態様」と称する)に基づいて定められる。
「高信頼」は、対応通信態様がVPN(Virtual Private Network)またはインターネットであることを意味する。なお、対応通信態様がVPNまたはインターネットである需要家の調整部では、VPNまたはインターネットを介して、アプリを実行する調整部に含まれる電力需給調整装置(例えば、蓄電池)と通信することが可能である。
「中信頼」は、対応通信態様が3G(3rd Generation)またはインターネットであることを意味する。なお、対応通信態様が3Gまたはインターネットである需要家の調整部では、3Gまたはインターネットを介して、アプリを実行する調整部に含まれる電力需給調整装置と通信することが可能である。
なお、通信信頼度は、対応通信態様に基づいて定められたものに限らず適宜変更可能である。例えば、通信信頼度は、需要家側(例えば、需要家側装置C)との通信で発生したエラー率に基づいて定められてもよい。例えば、「中信頼」と「高信頼」は、それぞれ、エラー率が第1閾値以下、エラー率が第1閾値よりも低い第2閾値以下と定義されてもよい。
格納部E2は、第2格納部の一例である。格納部E2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部E2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部E3は、格納部E1に格納された特性と格納部E2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
需要家側装置Eは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Eは、格納部E1およびE2と、生成部E3と、通知部DD4と、を含む。格納部E2は、調整部の一例である。生成部E3と通知部DD4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部E3と通知部DD4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部E2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部DD4が、通知部として機能して、処理情報を外部装置に通知する。
格納部E1は、第1格納部の一例である。格納部E1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間に加えて、各アプリが必要とする通信特性を格納する。本実施形態では、通信特性として、アプリが必要とする通信信頼度が用いられる。以下、「アプリが必要とする通信信頼度」を「アプリの通信信頼度」とも称する。
図12は、アプリAP1〜AP3の応答時間および通信信頼度の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間は、図9に示したものと同一である。
通信信頼度(中信頼や高信頼)は、アプリが必要とする通信特性の一例である。アプリAP1およびAP2が必要とする通信信頼度は「中信頼」である。アプリAP3が必要とする通信信頼度は「高信頼」である。
本実施形態では、通信信頼度(中信頼や高信頼)は、需要家側が対応している通信態様(以下「対応通信態様」と称する)に基づいて定められる。
「高信頼」は、対応通信態様がVPN(Virtual Private Network)またはインターネットであることを意味する。なお、対応通信態様がVPNまたはインターネットである需要家の調整部では、VPNまたはインターネットを介して、アプリを実行する調整部に含まれる電力需給調整装置(例えば、蓄電池)と通信することが可能である。
「中信頼」は、対応通信態様が3G(3rd Generation)またはインターネットであることを意味する。なお、対応通信態様が3Gまたはインターネットである需要家の調整部では、3Gまたはインターネットを介して、アプリを実行する調整部に含まれる電力需給調整装置と通信することが可能である。
なお、通信信頼度は、対応通信態様に基づいて定められたものに限らず適宜変更可能である。例えば、通信信頼度は、需要家側(例えば、需要家側装置C)との通信で発生したエラー率に基づいて定められてもよい。例えば、「中信頼」と「高信頼」は、それぞれ、エラー率が第1閾値以下、エラー率が第1閾値よりも低い第2閾値以下と定義されてもよい。
格納部E2は、第2格納部の一例である。格納部E2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部E2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部E3は、格納部E1に格納された特性と格納部E2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図13は、需要家側装置Eの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部E3は、格納部E1に格納された特性と格納部E2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1301)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部E3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(b)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」を示す情報は、格納部E2に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
電力需給調整装置の「対応通信態様」は、電力需給調整装置が対応している通信態様(例えば、インターネットやVPN)である。
続いて、生成部E3は、処理情報を通知部D4に出力する。
通知部D4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS1302)。
図13は、需要家側装置Eの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部E3は、格納部E1に格納された特性と格納部E2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1301)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部E3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(b)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」を示す情報は、格納部E2に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
電力需給調整装置の「対応通信態様」は、電力需給調整装置が対応している通信態様(例えば、インターネットやVPN)である。
続いて、生成部E3は、処理情報を通知部D4に出力する。
通知部D4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS1302)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、生成部E3は、格納部E1に格納された応答時間および通信信頼度と格納部E2に格納された情報とを用いて、応答時間および通信信頼度を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部D4は、生成部E3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Dが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
本実施形態では、生成部E3は、格納部E1に格納された応答時間および通信信頼度と格納部E2に格納された情報とを用いて、応答時間および通信信頼度を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部D4は、生成部E3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Dが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間および通信信頼度が用いられたが、アプリの特性は、応答時間および通信信頼度に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に通信信頼度が用いられてもよい。
格納部E1が格納部E2を兼ねてもよい。この場合、格納部E1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部E1と格納部E2のうち一方または両方が、生成部E3に内蔵されてもよい。例えば、格納部E1と格納部E2は、生成部E3に内蔵されたメモリでもよい。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間および通信信頼度が用いられたが、アプリの特性は、応答時間および通信信頼度に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に通信信頼度が用いられてもよい。
格納部E1が格納部E2を兼ねてもよい。この場合、格納部E1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部E1と格納部E2のうち一方または両方が、生成部E3に内蔵されてもよい。例えば、格納部E1と格納部E2は、生成部E3に内蔵されたメモリでもよい。
(第6実施形態)
図14は、本発明の第6実施形態の需要家側装置Fを示した図である。図14において、図11に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第6実施形態と第5実施形態との主な相違点は、第6実施形態では、需要家側装置が、処理情報の送信先(外部装置)から送信された、調整部が対応可能なアプリの電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報に従って、調整部の動作を制御する点である。以下、第6実施形態について第5実施形態と異なる点を中心に説明する。
図14は、本発明の第6実施形態の需要家側装置Fを示した図である。図14において、図11に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第6実施形態と第5実施形態との主な相違点は、第6実施形態では、需要家側装置が、処理情報の送信先(外部装置)から送信された、調整部が対応可能なアプリの電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報に従って、調整部の動作を制御する点である。以下、第6実施形態について第5実施形態と異なる点を中心に説明する。
需要家側装置Fは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Fは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Fは、格納部E1およびE2と、生成部F3と、通知部F4と、を含む。
格納部E2は、調整部の一例である。生成部F3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部F3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部E2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能して、処理情報を外部装置に通知する。
通知部F4は、通知部D4が有する機能に加えて、処理情報の送信先(例えば、上述した制御装置A、B、C)から、調整部が対応可能なアプリの電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報を周期T1で受信する機能を有する。なお、通知部F4は、周期T1を、基準期間T1s以上の時間範囲内で変動してもよい。また、通知部F4は、動作制御情報を生成部F3に出力する。ここで、T1≧T1sである。
ここで、動作制御情報について説明する。
以下、アプリAP1、AP2、AP3の電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報を、それぞれ、「アプリAP1の動作制御情報」「アプリAP2の動作制御情報」「アプリAP3の動作制御情報」とも称する。
アプリAP1の動作制御情報は、ピークカット(需要削減)処理用の動作制御情報である。アプリAP1の動作制御情報は、例えば、削減対象の電力量を示す動作制御情報である。
アプリAP2の動作制御情報は、LFC用の動作制御情報である。アプリAP2の動作制御情報は、調整部が接続された電力系統の系統周波数の周波数偏差(基準周波数からの偏差)の積分値に基づいて調整部の動作を制御する処理を規定した動作制御情報である。
アプリAP3の動作制御情報は、GF用の動作制御情報である。アプリAP3の動作制御情報は、調整部が接続された電力系統の系統周波数の周波数偏差に基づいて調整部の動作を制御する処理を規定した動作制御情報である。
処理情報の送信先は、処理情報を用いて、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てまたは一部を依頼先需要家(需要家側装置)として特定する。そして、処理情報の送信先は、依頼先需要家(需要家側装置)に、調整部が対応可能なアプリの動作制御情報を周期T1で送信する。
生成部F3は、生成部E3が有する機能に加えて、動作制御情報を受け付けると、基準期間T1sよりも短い周期T2で、動作制御情報に応じて調整部の動作を制御する。生成部F3は、周期T2を基準期間T1sよりも短い時間範囲内で変動してもよい。
需要家側装置Fは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Fは、格納部E1およびE2と、生成部F3と、通知部F4と、を含む。
格納部E2は、調整部の一例である。生成部F3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部F3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部E2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能して、処理情報を外部装置に通知する。
通知部F4は、通知部D4が有する機能に加えて、処理情報の送信先(例えば、上述した制御装置A、B、C)から、調整部が対応可能なアプリの電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報を周期T1で受信する機能を有する。なお、通知部F4は、周期T1を、基準期間T1s以上の時間範囲内で変動してもよい。また、通知部F4は、動作制御情報を生成部F3に出力する。ここで、T1≧T1sである。
ここで、動作制御情報について説明する。
以下、アプリAP1、AP2、AP3の電力需要調整処理内容を反映した動作制御情報を、それぞれ、「アプリAP1の動作制御情報」「アプリAP2の動作制御情報」「アプリAP3の動作制御情報」とも称する。
アプリAP1の動作制御情報は、ピークカット(需要削減)処理用の動作制御情報である。アプリAP1の動作制御情報は、例えば、削減対象の電力量を示す動作制御情報である。
アプリAP2の動作制御情報は、LFC用の動作制御情報である。アプリAP2の動作制御情報は、調整部が接続された電力系統の系統周波数の周波数偏差(基準周波数からの偏差)の積分値に基づいて調整部の動作を制御する処理を規定した動作制御情報である。
アプリAP3の動作制御情報は、GF用の動作制御情報である。アプリAP3の動作制御情報は、調整部が接続された電力系統の系統周波数の周波数偏差に基づいて調整部の動作を制御する処理を規定した動作制御情報である。
処理情報の送信先は、処理情報を用いて、アプリに対応可能な調整部を保有する需要家の全てまたは一部を依頼先需要家(需要家側装置)として特定する。そして、処理情報の送信先は、依頼先需要家(需要家側装置)に、調整部が対応可能なアプリの動作制御情報を周期T1で送信する。
生成部F3は、生成部E3が有する機能に加えて、動作制御情報を受け付けると、基準期間T1sよりも短い周期T2で、動作制御情報に応じて調整部の動作を制御する。生成部F3は、周期T2を基準期間T1sよりも短い時間範囲内で変動してもよい。
本実施形態では、通知部F4は、動作制御情報の受信を周期T1で繰り返し実行する。生成部F3は、周期T1よりも短い周期T2で、動作制御情報に応じて調整部の動作を制御する。生成部F3は、一度受信した動作制御情報を複数回用いて調整部の動作を制御することが可能である。
よって、新たな動作制御情報の通信に不具合が生じても、生成部F3は、受信済みの動作制御情報を用いて、調整部の動作を制御することが可能になる。
したがって、本実施形態においては、生成部F3は、アプリが必要とする通信信頼度を満たしていない調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成してもよい。
よって、新たな動作制御情報の通信に不具合が生じても、生成部F3は、受信済みの動作制御情報を用いて、調整部の動作を制御することが可能になる。
したがって、本実施形態においては、生成部F3は、アプリが必要とする通信信頼度を満たしていない調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成してもよい。
(第7実施形態)
図15は、本発明の第7実施形態の需要家側装置Gを示した図である。図15において、図14に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第7実施形態と第6実施形態との主な相違点は、第7実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間および通信信頼度に加えて、各アプリの収益性が用いられる点である。
本実施形態では、アプリの収益性として、アプリの実施に調整部が用いられた際に、その調整部の保有者(需要家)に支払われる対価が用いられる。
また、第7実施形態と第6実施形態との構成上の相違点は、第4実施形態では、格納部E1およびE2と生成部F3の代わりに、格納部G1およびG2と生成部G3が用いられる点である。
以下、第7実施形態について第6実施形態と異なる点を中心に説明する。
図15は、本発明の第7実施形態の需要家側装置Gを示した図である。図15において、図14に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第7実施形態と第6実施形態との主な相違点は、第7実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間および通信信頼度に加えて、各アプリの収益性が用いられる点である。
本実施形態では、アプリの収益性として、アプリの実施に調整部が用いられた際に、その調整部の保有者(需要家)に支払われる対価が用いられる。
また、第7実施形態と第6実施形態との構成上の相違点は、第4実施形態では、格納部E1およびE2と生成部F3の代わりに、格納部G1およびG2と生成部G3が用いられる点である。
以下、第7実施形態について第6実施形態と異なる点を中心に説明する。
需要家側装置Gは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Gは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Gは、格納部G1およびG2と、生成部G3と、通知部F4と、を含む。格納部G2は、調整部の一例である。生成部G3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部G3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と格納部G2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能し、処理情報を外部装置に通知する。
格納部G1は、第1格納部の一例である。格納部G1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間および通信信頼度に加えて、各アプリの収益性を格納する。
図16は、アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度および収益性の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間および通信信頼度は、図12に示したものと同一である。
アプリAP1の収益性は、7円/kW×1hである。
アプリAP2の収益性は、5円/kW×1hである。
アプリAP3の収益性は、2円/kW×1hである。
格納部G2は、第2格納部の一例である。格納部G2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部G2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部G3は、格納部G1に格納された特性と格納部G2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
需要家側装置Gは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Gは、格納部G1およびG2と、生成部G3と、通知部F4と、を含む。格納部G2は、調整部の一例である。生成部G3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部G3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と格納部G2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能し、処理情報を外部装置に通知する。
格納部G1は、第1格納部の一例である。格納部G1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間および通信信頼度に加えて、各アプリの収益性を格納する。
図16は、アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度および収益性の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間および通信信頼度は、図12に示したものと同一である。
アプリAP1の収益性は、7円/kW×1hである。
アプリAP2の収益性は、5円/kW×1hである。
アプリAP3の収益性は、2円/kW×1hである。
格納部G2は、第2格納部の一例である。格納部G2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部G2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部G3は、格納部G1に格納された特性と格納部G2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図17は、需要家側装置Gの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部G3は、格納部G1に格納された特性と格納部G2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1701)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部G3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(c)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):アプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」を示す情報は、格納部G2に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
電力需給調整装置の「対応通信態様」は、電力需給調整装置が対応している通信態様(例えば、インターネットやVPN)である。
電力需給調整装置の「収益条件」は、電力需給調整装置の使用に対する対価が所定値以上という対価条件の一例でもある。収益条件は、例えば、各需要家にて設定される。収益条件は、需要家とは異なる者や装置にて設定されてもよい。
例えば、需要家No.1の収益条件は、2円/kW×1h以上である。2円/kW×1hは、所定値の一例である。需要家No.2の収益条件は、5円/kW×1h以上である。5円/kW×1hは、所定値の一例である。需要家No.3の収益条件は、制限なしである。この場合、0円が所定値に対応する。
続いて、生成部G3は、処理情報を通知部F4に出力する。
通知部F4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS1702)。
図17は、需要家側装置Gの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部G3は、格納部G1に格納された特性と格納部G2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS1701)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部G3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(c)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):アプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
なお、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」を示す情報は、格納部G2に格納されている。
電力需給調整装置の「応答時間」は、電力需給調整装置の応答特性の一例である。
電力需給調整装置の「対応通信態様」は、電力需給調整装置が対応している通信態様(例えば、インターネットやVPN)である。
電力需給調整装置の「収益条件」は、電力需給調整装置の使用に対する対価が所定値以上という対価条件の一例でもある。収益条件は、例えば、各需要家にて設定される。収益条件は、需要家とは異なる者や装置にて設定されてもよい。
例えば、需要家No.1の収益条件は、2円/kW×1h以上である。2円/kW×1hは、所定値の一例である。需要家No.2の収益条件は、5円/kW×1h以上である。5円/kW×1hは、所定値の一例である。需要家No.3の収益条件は、制限なしである。この場合、0円が所定値に対応する。
続いて、生成部G3は、処理情報を通知部F4に出力する。
通知部F4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS1702)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、生成部G3は、格納部G1に格納された応答時間、通信信頼度および収益性と格納部G2に格納された情報とを用いて、応答時間と通信信頼度と収益性とを満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部F4は、生成部G3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Gが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
本実施形態では、生成部G3は、格納部G1に格納された応答時間、通信信頼度および収益性と格納部G2に格納された情報とを用いて、応答時間と通信信頼度と収益性とを満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部F4は、生成部G3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Gが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間と通信信頼度と収益性が用いられたが、アプリの特性は、応答時間と通信信頼度と収益性に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に収益性が用いられてもよい。
格納部G1が格納部G2を兼ねてもよい。この場合、格納部G1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部G1と格納部G2のうち一方または両方が、生成部G3に内蔵されてもよい。例えば、格納部G1と格納部G2は、生成部G3に内蔵されたメモリでもよい。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間と通信信頼度と収益性が用いられたが、アプリの特性は、応答時間と通信信頼度と収益性に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に収益性が用いられてもよい。
格納部G1が格納部G2を兼ねてもよい。この場合、格納部G1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部G1と格納部G2のうち一方または両方が、生成部G3に内蔵されてもよい。例えば、格納部G1と格納部G2は、生成部G3に内蔵されたメモリでもよい。
(第8実施形態)
図18は、本発明の第8実施形態の需要家側装置Hを示した図である。図18において、図15に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第8実施形態と第7実施形態との主な相違点は、第8実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間、通信信頼性および収益性に加えて、調整部によるアプリの実施の信頼性と、実施時間とが用いられる点である。
本実施形態では、信頼性として「実施保証」と「実施非保証」が用いられる。
実施保証は、調整部によるアプリの実施の保証をアプリが必要としていることを意味する。
実施非保証は、調整部によるアプリの実施の保証をアプリが必要としていないことを意味する。
また、第8実施形態と第7実施形態との構成上の相違点は、第8実施形態では、格納部G1およびG2と生成部G3の代わりに、格納部H1およびH2と生成部H3が用いられる点である。
以下、第8実施形態について第7実施形態と異なる点を中心に説明する。
図18は、本発明の第8実施形態の需要家側装置Hを示した図である。図18において、図15に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。
第8実施形態と第7実施形態との主な相違点は、第8実施形態では、アプリAP1〜AP3の各特性として、各アプリの応答時間、通信信頼性および収益性に加えて、調整部によるアプリの実施の信頼性と、実施時間とが用いられる点である。
本実施形態では、信頼性として「実施保証」と「実施非保証」が用いられる。
実施保証は、調整部によるアプリの実施の保証をアプリが必要としていることを意味する。
実施非保証は、調整部によるアプリの実施の保証をアプリが必要としていないことを意味する。
また、第8実施形態と第7実施形態との構成上の相違点は、第8実施形態では、格納部G1およびG2と生成部G3の代わりに、格納部H1およびH2と生成部H3が用いられる点である。
以下、第8実施形態について第7実施形態と異なる点を中心に説明する。
需要家側装置Hは、第1実施形態の説明において記述された需要家側装置の一例である。
需要家側装置Hは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Hは、格納部H1およびH2と、生成部H3と、通知部F4と、を含む。格納部H2は、調整部の一例である。生成部H3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部H3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部H2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能し、処理情報を外部装置に通知する。
格納部H1は、第1格納部の一例である。格納部H1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間、通信信頼度および収益性に加えて、各アプリの信頼性(実施保証、実施非保証)および実施時間を格納する。
図19は、アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性および実施時間の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度および収益性は、図16に示したものと同一である。
アプリAP1の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施非保証、3時間(12〜15時)である。
アプリAP2の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施保証、2時間(11〜13時)である。
アプリAP3の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施非保証、6時間(9〜15時)である。
格納部H2は、第2格納部の一例である。格納部H2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部H2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部H3は、格納部H1に格納された特性と格納部H2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
需要家側装置Hは、1以上の電力需給調整装置を含む調整部を保有する需要家にて保有される。
需要家側装置Hは、格納部H1およびH2と、生成部H3と、通知部F4と、を含む。格納部H2は、調整部の一例である。生成部H3と通知部F4を含む構成は、通知部の一例である。換言すると、生成部H3と通知部F4とが、通知部として機能し、電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、格納部H2が調整部として管理する需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を生成する。そして通知部F4が、通知部として機能し、処理情報を外部装置に通知する。
格納部H1は、第1格納部の一例である。格納部H1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性として、各アプリの応答時間、通信信頼度および収益性に加えて、各アプリの信頼性(実施保証、実施非保証)および実施時間を格納する。
図19は、アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性および実施時間の一例を示した図である。
アプリAP1〜AP3の応答時間、通信信頼度および収益性は、図16に示したものと同一である。
アプリAP1の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施非保証、3時間(12〜15時)である。
アプリAP2の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施保証、2時間(11〜13時)である。
アプリAP3の信頼性および実施時間は、それぞれ、実施非保証、6時間(9〜15時)である。
格納部H2は、第2格納部の一例である。格納部H2は、1以上の電力需給調整装置を含む調整部の情報(種々の特性等)を格納する。本実施形態では、格納部H2は、調整部に含まれる1以上の電力需給調整装置の各々の情報を、調整部の情報として格納する。
生成部H3は、格納部H1に格納された特性と格納部H2に格納された情報とを用いて、特性に対応する調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
次に、本実施形態の動作を説明する。
図20は、需要家側装置Hの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部H3は、格納部H1に格納された特性と格納部H2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS2001)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部H3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(e)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):アプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
条件(d):アプリの信頼性を満たす実施保証性を有する。
条件(e):アプリの実施時間に含まれる使用許容期間を有する。
なお、条件(d)において、アプリの信頼性「実施非保証」を満たす実施保証性は「実施保証」と「実施非保証」であり、アプリの信頼性「実施保証」を満たす実施保証性は「実施保証」である。
また、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」「実施保証性」「使用許容期間」を示す情報は、格納部H2に格納されている。
電力需給調整装置の「実施保証性」は、電力需給調整装置によるアプリの実施の保証に関する実施保証条件の一例である。本実施形態では、実施保証性として「実施保証」と「実施非保証」が用いられる。
電力需給調整装置の「使用許容期間」は、使用期間条件の一例である。
収益条件、実施保証性、使用許容期間は、使用条件の一例である。
続いて、生成部H3は、処理情報を通知部F4に出力する。
通知部F4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS2002)。
図20は、需要家側装置Hの動作を説明するためのフローチャートである。
生成部H3は、格納部H1に格納された特性と格納部H2に格納された情報とを用いて、特性を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する(ステップS2001)。なお、特性を満たす調整部は、特性に対応する調整部の一例である。
例えば、生成部H3は、調整部に含まれる電力需給調整装置のうち以下の条件(a)〜(e)の全てを満たす電力需給調整装置が存在するアプリを表す処理情報を生成する。
条件(a):アプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):アプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):アプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
条件(d):アプリの信頼性を満たす実施保証性を有する。
条件(e):アプリの実施時間に含まれる使用許容期間を有する。
なお、条件(d)において、アプリの信頼性「実施非保証」を満たす実施保証性は「実施保証」と「実施非保証」であり、アプリの信頼性「実施保証」を満たす実施保証性は「実施保証」である。
また、調整部に含まれる電力需給調整装置の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」「実施保証性」「使用許容期間」を示す情報は、格納部H2に格納されている。
電力需給調整装置の「実施保証性」は、電力需給調整装置によるアプリの実施の保証に関する実施保証条件の一例である。本実施形態では、実施保証性として「実施保証」と「実施非保証」が用いられる。
電力需給調整装置の「使用許容期間」は、使用期間条件の一例である。
収益条件、実施保証性、使用許容期間は、使用条件の一例である。
続いて、生成部H3は、処理情報を通知部F4に出力する。
通知部F4は、処理情報を受け付けると、その処理情報を外部装置(例えば、上述した制御装置A、B、C)に通知する(ステップS2002)。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態では、生成部H3は、格納部H1に格納された応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性、実施時間と格納部H2に格納された情報とを用いて、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性、実施時間を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部F4は、生成部H3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Hが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
本実施形態では、生成部H3は、格納部H1に格納された応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性、実施時間と格納部H2に格納された情報とを用いて、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性、実施時間を満たす調整部が存在するアプリを表す処理情報を生成する。通知部F4は、生成部H3が生成した処理情報を外部装置に通知する。
このため、外部装置は、需要家側装置Hが対応可能なアプリを、処理情報に基づいて確認可能になる。よって、外部装置は、アプリに対応可能な電力需給調整装置を保有する需要家に該アプリを依頼することが可能になる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性と実施時間が用いられたが、アプリの特性は、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性と実施時間に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に信頼性や実施時間が用いられてもよい。
格納部H1が格納部H2を兼ねてもよい。この場合、格納部H1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部H1と格納部H2のうち一方または両方が、生成部H3に内蔵されてもよい。例えば、格納部H1と格納部H2は、生成部H3に内蔵されたメモリでもよい。
本実施形態では、アプリの特性として、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性と実施時間が用いられたが、アプリの特性は、応答時間と通信信頼度と収益性と信頼性と実施時間に限らず適宜変更可能である。例えば、アプリの特性として、単に信頼性や実施時間が用いられてもよい。
格納部H1が格納部H2を兼ねてもよい。この場合、格納部H1は、アプリAP1〜AP3の各々の特性と、1以上の電力需給調整装置に含まれる調整部の情報(特性等)と、を格納する。
格納部H1と格納部H2のうち一方または両方が、生成部H3に内蔵されてもよい。例えば、格納部H1と格納部H2は、生成部H3に内蔵されたメモリでもよい。
(第9実施形態)
図21は、本発明の第9実施形態の電池制御システムを採用した電力制御システム1000を示した図である。
電力制御システム1000は、火力発電機1と、給電指令部2と、電力系統3と、連系線4と、配電用変圧器5と、電力線6と、集中制御装置7と、複数の機器制御装置8と、複数の蓄電池9と、複数の負荷10と、を含む。
火力発電機1、給電指令部2、電力系統3、連系線4、配電用変圧器5および電力線6は、電力会社に保有されている。
集中制御装置7は、アグリゲータに保有されている。
機器制御装置8、蓄電池9および負荷10は、各需要家に保有されている。各需要家に保有される蓄電池9や負荷10の数は「1」に限らず適宜変更可能である。
火力発電機1、配電用変圧器5および電力線6は、電力系統3に含まれている。電力系統3には、再生可能電源(太陽光発電機)111と再生可能電源(風力発電機)112が接続されている。
集中制御装置7は、制御装置の一例である。機器制御装置8は、制御装置や需要家側装置の一例である。蓄電池9および負荷10は、電力需給調整装置の一例である。蓄電池9および負荷10は、電力系統3に接続されている。負荷10は、電気機器(例えば、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機)や電気自動車である。蓄電池9と負荷10は調整部80に含まれる。
図21は、本発明の第9実施形態の電池制御システムを採用した電力制御システム1000を示した図である。
電力制御システム1000は、火力発電機1と、給電指令部2と、電力系統3と、連系線4と、配電用変圧器5と、電力線6と、集中制御装置7と、複数の機器制御装置8と、複数の蓄電池9と、複数の負荷10と、を含む。
火力発電機1、給電指令部2、電力系統3、連系線4、配電用変圧器5および電力線6は、電力会社に保有されている。
集中制御装置7は、アグリゲータに保有されている。
機器制御装置8、蓄電池9および負荷10は、各需要家に保有されている。各需要家に保有される蓄電池9や負荷10の数は「1」に限らず適宜変更可能である。
火力発電機1、配電用変圧器5および電力線6は、電力系統3に含まれている。電力系統3には、再生可能電源(太陽光発電機)111と再生可能電源(風力発電機)112が接続されている。
集中制御装置7は、制御装置の一例である。機器制御装置8は、制御装置や需要家側装置の一例である。蓄電池9および負荷10は、電力需給調整装置の一例である。蓄電池9および負荷10は、電力系統3に接続されている。負荷10は、電気機器(例えば、エアコン、電気温水器、ヒートポンプ給湯器、ポンプ、冷凍機)や電気自動車である。蓄電池9と負荷10は調整部80に含まれる。
まず、電力制御システム1000が有する機能の概要について説明する。
電力会社側では、給電指令部2が、電力需給調整処理の要求(デマンド)を、アグリゲータ側の集中制御装置7に送信する。給電指令部2は、複数種類のデマンド(電力需給調整処理の要求)を、集中制御装置7に送信する。
アグリゲータ側では、集中制御装置7は、電力会社のデマンドごとに、デマンドに要求された電力需給調整処理の特性を各機器制御装置8に送信する。
また、集中制御装置7は、各機器制御装置8に、機器制御装置8との通信経路に関する通信特性を送信する。
各機器制御装置8は、電力需給調整処理の特性と、蓄電池9および負荷10の特性と、通信経路に関する通信特性と、蓄電池9および負荷10の需要予測と、に基づいて、蓄電池9や負荷10で対応可能な電力需給調整処理を表す処理情報を生成する。
各機器制御装置8は、処理情報を集中制御装置7に送信する。
集中制御装置7は、各機器制御装置8から処理情報を受信すると、各処理情報を格納する。
集中制御装置7は、各処理情報に基づいて、電力需給調整処理ごとに電力需給調整処理の依頼先となる依頼先需要家を選択する。
また、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する蓄電池9や負荷10を制御するための動作制御情報を作成する。
例えば、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する蓄電池9の状態(例えば、残り容量やSOC(State of Charge))と、デマンドに応じた電力需給調整処理の内容と、を反映した動作制御情報を作成する。
続いて、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する機器制御装置8に対して動作制御情報を送信する。
依頼先需要家が保有する機器制御装置8に対して動作制御情報を送信することは、電力需要調整処理の発動の通知の一例である。
機器制御装置8は、動作制御情報を受信すると、動作制御情報に従って蓄電池9や負荷10の動作を制御して、電力会社のデマンドに応じた電力需給調整を実行する。電力会社のデマンドに応じた電力需給調整は、電力会社のデマンドに対する応答(以下「レスポンス」とも称する)を意味する。
電力会社側では、給電指令部2が、電力需給調整処理の要求(デマンド)を、アグリゲータ側の集中制御装置7に送信する。給電指令部2は、複数種類のデマンド(電力需給調整処理の要求)を、集中制御装置7に送信する。
アグリゲータ側では、集中制御装置7は、電力会社のデマンドごとに、デマンドに要求された電力需給調整処理の特性を各機器制御装置8に送信する。
また、集中制御装置7は、各機器制御装置8に、機器制御装置8との通信経路に関する通信特性を送信する。
各機器制御装置8は、電力需給調整処理の特性と、蓄電池9および負荷10の特性と、通信経路に関する通信特性と、蓄電池9および負荷10の需要予測と、に基づいて、蓄電池9や負荷10で対応可能な電力需給調整処理を表す処理情報を生成する。
各機器制御装置8は、処理情報を集中制御装置7に送信する。
集中制御装置7は、各機器制御装置8から処理情報を受信すると、各処理情報を格納する。
集中制御装置7は、各処理情報に基づいて、電力需給調整処理ごとに電力需給調整処理の依頼先となる依頼先需要家を選択する。
また、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する蓄電池9や負荷10を制御するための動作制御情報を作成する。
例えば、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する蓄電池9の状態(例えば、残り容量やSOC(State of Charge))と、デマンドに応じた電力需給調整処理の内容と、を反映した動作制御情報を作成する。
続いて、集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する機器制御装置8に対して動作制御情報を送信する。
依頼先需要家が保有する機器制御装置8に対して動作制御情報を送信することは、電力需要調整処理の発動の通知の一例である。
機器制御装置8は、動作制御情報を受信すると、動作制御情報に従って蓄電池9や負荷10の動作を制御して、電力会社のデマンドに応じた電力需給調整を実行する。電力会社のデマンドに応じた電力需給調整は、電力会社のデマンドに対する応答(以下「レスポンス」とも称する)を意味する。
本実施形態では、電力会社のデマンドとして、需要削減(例えばピークカット)要求とLFC要求とGF要求が用いられる。
電力会社のデマンドは、上記に限らず適宜変更可能である。例えば、電力会社の他のデマンドとして、需要創出(例えば、ボトムアップ)要求、緊急時応答要求、遮断可能負荷要求、供給力負荷要求、運転予備力要求、瞬動予備力要求が挙げられる。
電力会社のデマンドは、上記に限らず適宜変更可能である。例えば、電力会社の他のデマンドとして、需要創出(例えば、ボトムアップ)要求、緊急時応答要求、遮断可能負荷要求、供給力負荷要求、運転予備力要求、瞬動予備力要求が挙げられる。
電力会社のデマンドが需要削減要求である場合、集中制御装置7は、需要削減のデマンドで要求された電力(電力量)を削除する処理(以下「DRアプリ1」と称する)を実行するための動作制御情報を生成する。以下、DRアプリ1(需要削減処理)を実行するための動作制御情報を「DRアプリ1の動作制御情報」と称する。
電力会社のデマンドがLFC要求である場合、集中制御装置7は、系統周波数の周波数偏差の積分値を用いて調整部80(例えば、蓄電池9)の動作を制御する処理(以下「DRアプリ2」と称する)を実行するための動作制御情報を生成する。以下、DRアプリ2(LEC処理)を実行するために動作制御情報を「DRアプリ2の動作制御情報」と称する。
電力会社のデマンドがGF要求である場合、集中制御装置7は、系統周波数の周波数偏差を用いて調整部80(例えば、蓄電池9)の動作を制御する処理(以下「DRアプリ3」と称する)を実行するための動作制御情報を生成する。以下、DRアプリ3(GF処理)を実行するための動作制御情報を「DRアプリ3の動作制御情報」と称する。
電力会社のデマンドがLFC要求である場合、集中制御装置7は、系統周波数の周波数偏差の積分値を用いて調整部80(例えば、蓄電池9)の動作を制御する処理(以下「DRアプリ2」と称する)を実行するための動作制御情報を生成する。以下、DRアプリ2(LEC処理)を実行するために動作制御情報を「DRアプリ2の動作制御情報」と称する。
電力会社のデマンドがGF要求である場合、集中制御装置7は、系統周波数の周波数偏差を用いて調整部80(例えば、蓄電池9)の動作を制御する処理(以下「DRアプリ3」と称する)を実行するための動作制御情報を生成する。以下、DRアプリ3(GF処理)を実行するための動作制御情報を「DRアプリ3の動作制御情報」と称する。
次に、電力制御システム1000の構成について説明する。
火力発電機1は、発電機の一例である。給電指令部2は、集中制御装置7と通信する。給電指令部2は、例えば、デマンド(需要削減要求、LFC要求、GF要求)を集中制御装置7に送信する。
電力系統3は、電力を需要家側へ供給するシステムである。電力系統3は、火力発電機1から出力された発電電力の電圧を配電用変圧器5で所定電圧に変圧する。電力系統3は、所定電圧で電力を需要家側へ供給する。
連系線4は、電力系統3と他の電力系統13とを接続する。
集中制御装置7は、給電指令部2からデマンド(需要削減要求、LFC要求、GF要求)を受信する。
集中制御装置7は、デマンドに応じたDRアプリごとに、DRアプリが要求する条件(例えば、DRアプリが要求する応答時間や通信信頼度)を、各機器制御装置8に送信する。DRアプリが要求する条件は、DRアプリの特性を意味する。
また、集中制御装置7は、各機器制御装置8に、機器制御装置8との通信経路に関する通信特性を送信する。その後、集中制御装置7は、各機器制御装置8から処理情報を受信する。
集中制御装置7は、各処理情報を用いて、DRアプリごとにDRアプリの依頼先となる依頼先需要家を選択する。
そして、集中制御装置7は、DRアプリの依頼先需要家を、該DRアプリと、該DRアプリに対応するデマンドと、に割り当てる。
また、集中制御装置7は、デマンドごとに、該デマンドに割り当てられた依頼先需要家が保有する機器制御装置8を、該デマンド(デマンドに応じたDRアプリ)に割り当てる。
集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する機器制御装置8に、依頼先需要家に対応するDRアプリの動作制御情報を、通信ネットワーク12を介して送信する。
機器制御装置8は、動作制御情報に応じて調整部80(蓄電池9や負荷10)の動作を制御する。
電力系統3は、電力を需要家側へ供給するシステムである。電力系統3は、火力発電機1から出力された発電電力の電圧を配電用変圧器5で所定電圧に変圧する。電力系統3は、所定電圧で電力を需要家側へ供給する。
連系線4は、電力系統3と他の電力系統13とを接続する。
集中制御装置7は、給電指令部2からデマンド(需要削減要求、LFC要求、GF要求)を受信する。
集中制御装置7は、デマンドに応じたDRアプリごとに、DRアプリが要求する条件(例えば、DRアプリが要求する応答時間や通信信頼度)を、各機器制御装置8に送信する。DRアプリが要求する条件は、DRアプリの特性を意味する。
また、集中制御装置7は、各機器制御装置8に、機器制御装置8との通信経路に関する通信特性を送信する。その後、集中制御装置7は、各機器制御装置8から処理情報を受信する。
集中制御装置7は、各処理情報を用いて、DRアプリごとにDRアプリの依頼先となる依頼先需要家を選択する。
そして、集中制御装置7は、DRアプリの依頼先需要家を、該DRアプリと、該DRアプリに対応するデマンドと、に割り当てる。
また、集中制御装置7は、デマンドごとに、該デマンドに割り当てられた依頼先需要家が保有する機器制御装置8を、該デマンド(デマンドに応じたDRアプリ)に割り当てる。
集中制御装置7は、依頼先需要家が保有する機器制御装置8に、依頼先需要家に対応するDRアプリの動作制御情報を、通信ネットワーク12を介して送信する。
機器制御装置8は、動作制御情報に応じて調整部80(蓄電池9や負荷10)の動作を制御する。
図22は、給電指令部2と集中制御装置7と複数の機器制御装置8の一例を示した図である。図22において、図21に示したものと同一構成のものには同一符号を付してある。図22では、通信ネットワーク12が省略されている。なお、図22では、機器制御装置8に蓄電池9が内蔵されているが、機器制御装置8に蓄電池9が内蔵されていなくてもよい。蓄電池9が内蔵された機器制御装置8は、蓄電装置の一例となる。
まず、機器制御装置8について説明する。
複数の機器制御装置8は、デマンドおよびデマンドに応じたDRアプリごとに割り当てられている。なお、1台の機器制御装置8が、複数のデマンド(デマンドに応じたDRアプリ)に割り当てられていてもよい。
機器制御装置8は、蓄電池9および負荷10の動作を制御する。機器制御装置8は、格納部800と、検出部801と、通信部802と、周波数計803と、制御部804と、を含む。通信部802と制御部804を含む構成は、通知部の一例である。
格納部800は、第1格納部と第2格納部と調整部の一例である。
格納部800は、DRアプリ1〜3の各々の特性(応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性および実施時間)を格納する。
また、格納部800は、蓄電池9と負荷10の各々の情報(例えば、蓄電池9と負荷10の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」「実施保証性」および「使用許容期間」)を格納する。
検出部801は、蓄電池9のSOCを検出する。蓄電池9のSOCは、0〜1までの範囲内の値をとる。蓄電池9のSOCは、蓄電池9の状態を表す。蓄電池9の状態は、蓄電池9のSOCに限らず、適宜変更可能である。例えば、蓄電池9のセル温度、電流量や電圧が用いられてもよい。
通信部802は、通知部の一例である。通信部802は、集中制御装置7と通信する。
周波数計803は、系統周波数(電力系統3の系統周波数)を検出する。系統周波数は、電力需給バランス状態に応じて変動する。系統周波数は、電力系統の状態の一例である。周波数計803は、機器制御装置8の内部にあってもよいし、外部にあってもよい。
制御部804は生成部の一例である。
制御部804は、格納部800に格納されている情報を用いて処理情報を生成する。制御部804は、処理情報を通信部802から集中制御装置7に通知する。
また、制御部804は、動作制御情報に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。例えば、制御部804は、DRアプリ1の動作制御情報に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。また、制御部804は、DRアプリ2、3の動作制御情報と、電力系統3の系統周波数に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。
制御部804は、集中制御装置7から動作制御情報を得る情報入手動作(送受信処理)と、動作制御情報を用いて蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する制御動作(電池動作制御処理)と、を実行する。
制御部804は、動作制御情報に基づく蓄電池9や負荷10の制御の実行間隔を特定するための実行間隔情報を、集中制御装置7から通信部802を介して受信する。
制御部804は、情報入手動作を時間間隔をあけて繰り返し実行する。
制御部804は、実行間隔情報に従って、制御動作を情報入手動作の時間間隔以下の時間間隔をあけて繰り返し実行する。
複数の機器制御装置8は、デマンドおよびデマンドに応じたDRアプリごとに割り当てられている。なお、1台の機器制御装置8が、複数のデマンド(デマンドに応じたDRアプリ)に割り当てられていてもよい。
機器制御装置8は、蓄電池9および負荷10の動作を制御する。機器制御装置8は、格納部800と、検出部801と、通信部802と、周波数計803と、制御部804と、を含む。通信部802と制御部804を含む構成は、通知部の一例である。
格納部800は、第1格納部と第2格納部と調整部の一例である。
格納部800は、DRアプリ1〜3の各々の特性(応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性および実施時間)を格納する。
また、格納部800は、蓄電池9と負荷10の各々の情報(例えば、蓄電池9と負荷10の「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」「実施保証性」および「使用許容期間」)を格納する。
検出部801は、蓄電池9のSOCを検出する。蓄電池9のSOCは、0〜1までの範囲内の値をとる。蓄電池9のSOCは、蓄電池9の状態を表す。蓄電池9の状態は、蓄電池9のSOCに限らず、適宜変更可能である。例えば、蓄電池9のセル温度、電流量や電圧が用いられてもよい。
通信部802は、通知部の一例である。通信部802は、集中制御装置7と通信する。
周波数計803は、系統周波数(電力系統3の系統周波数)を検出する。系統周波数は、電力需給バランス状態に応じて変動する。系統周波数は、電力系統の状態の一例である。周波数計803は、機器制御装置8の内部にあってもよいし、外部にあってもよい。
制御部804は生成部の一例である。
制御部804は、格納部800に格納されている情報を用いて処理情報を生成する。制御部804は、処理情報を通信部802から集中制御装置7に通知する。
また、制御部804は、動作制御情報に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。例えば、制御部804は、DRアプリ1の動作制御情報に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。また、制御部804は、DRアプリ2、3の動作制御情報と、電力系統3の系統周波数に応じて、蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する。
制御部804は、集中制御装置7から動作制御情報を得る情報入手動作(送受信処理)と、動作制御情報を用いて蓄電池9の充放電動作や負荷10のオンオフ動作を制御する制御動作(電池動作制御処理)と、を実行する。
制御部804は、動作制御情報に基づく蓄電池9や負荷10の制御の実行間隔を特定するための実行間隔情報を、集中制御装置7から通信部802を介して受信する。
制御部804は、情報入手動作を時間間隔をあけて繰り返し実行する。
制御部804は、実行間隔情報に従って、制御動作を情報入手動作の時間間隔以下の時間間隔をあけて繰り返し実行する。
次に、集中制御装置7について説明する。
集中制御装置7は、選択部700と、通信部701と、データベース702と、把握部703と、制御部704と、を含む。選択部700と通信部701と制御部704とは、通知部に含まれる。
選択部700は、取得部の一例である。
選択部700は、DRアプリごとに、DRアプリに対応可能な調整部80を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。
選択部700は、DRアプリごとに依頼先需要家の選択結果をデータベース702に格納する。
通信部701は、各機器制御装置8および給電指令部2と通信する。例えば、通信部701は、各機器制御装置8から蓄電池9のSOCおよびID(Identification)を受信する。
データベース702は、格納部である。
データベース702は、需要家ごとの処理情報を格納する。
また、データベース702は、通信部701が受信した蓄電池9のSOCから蓄電池9の充放電可能容量を求めるために用いられる蓄電池分配率曲線を保持する。また、データベース702は、充放電可能容量を求めるために用いられる各蓄電池9の定格出力P(n)も保持する。なお、蓄電池9の定格出力P(n)としては、蓄電池9に接続された不図示のパワーコンディショナ(AC/DCコンバータ)の定格出力が用いられる。
図23A、23Bは、蓄電池分配率曲線の一例を示した図である。図23Aは、放電時の蓄電池分配率曲線202aの一例を表す。図23Bは、充電時の蓄電池分配率曲線202bの一例を表す。
把握部703は、各DRアプリの情報を把握する。DRアプリの情報は、少なくともDRアプリの処理内容(電力需給調整の処理内容)を示す。
また、把握部703は、各DRアプリに割り当てられた需要家の蓄電池9や負荷10に分担されている電力量(以下、「DR1分担電力量」「DR2分担電力量」「DR3分担電力量」と称する。)を把握する。各分担電力量は、電力系統の状況の一例である。
なお、本実施形態では、蓄電池9と負荷10のうち蓄電池9がDRアプリ2、3の特性を満たすとする。
集中制御装置7は、選択部700と、通信部701と、データベース702と、把握部703と、制御部704と、を含む。選択部700と通信部701と制御部704とは、通知部に含まれる。
選択部700は、取得部の一例である。
選択部700は、DRアプリごとに、DRアプリに対応可能な調整部80を保有する需要家の中から依頼先需要家を選択する。
選択部700は、DRアプリごとに依頼先需要家の選択結果をデータベース702に格納する。
通信部701は、各機器制御装置8および給電指令部2と通信する。例えば、通信部701は、各機器制御装置8から蓄電池9のSOCおよびID(Identification)を受信する。
データベース702は、格納部である。
データベース702は、需要家ごとの処理情報を格納する。
また、データベース702は、通信部701が受信した蓄電池9のSOCから蓄電池9の充放電可能容量を求めるために用いられる蓄電池分配率曲線を保持する。また、データベース702は、充放電可能容量を求めるために用いられる各蓄電池9の定格出力P(n)も保持する。なお、蓄電池9の定格出力P(n)としては、蓄電池9に接続された不図示のパワーコンディショナ(AC/DCコンバータ)の定格出力が用いられる。
図23A、23Bは、蓄電池分配率曲線の一例を示した図である。図23Aは、放電時の蓄電池分配率曲線202aの一例を表す。図23Bは、充電時の蓄電池分配率曲線202bの一例を表す。
把握部703は、各DRアプリの情報を把握する。DRアプリの情報は、少なくともDRアプリの処理内容(電力需給調整の処理内容)を示す。
また、把握部703は、各DRアプリに割り当てられた需要家の蓄電池9や負荷10に分担されている電力量(以下、「DR1分担電力量」「DR2分担電力量」「DR3分担電力量」と称する。)を把握する。各分担電力量は、電力系統の状況の一例である。
なお、本実施形態では、蓄電池9と負荷10のうち蓄電池9がDRアプリ2、3の特性を満たすとする。
DR1分担電力量の把握手法については後述する。
把握部703は、以下のようにDR2分担電力量を把握する。
把握部703は、データベース702内の蓄電池分配率曲線を用いて、DRアプリ2に割り当てられた需要家が保有する蓄電池9のSOCから、該蓄電池9にて構成される蓄電池群(DRアプリ2蓄電池群)の充放電可能容量を導出する。以下、DRアプリ2蓄電池群の充放電可能容量を「調整可能総容量PES-DR2」と称する。また、DRアプリ2に割り当てられた需要家が保有する蓄電池を「DRアプリ2の使用対象蓄電池」とも称する。
把握部703は、調整可能総容量PES-DR2を通信部701から給電指令部2に送信する。その後、把握部703は、調整可能総容量PES-DR2が反映されたDR2分担電力量を表すDR2分担電力量情報を、給電指令部2から通信部701を介して受信する。把握部703は、DR2分担電力量情報を用いてDR2分担電力量を把握する。
本実施形態では、DR2分担電力量情報として、DR2最大分担電力量を表すLFC割り当て容量LFCES-DR2と、周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmax(±Δfmaxがあるが、以後簡単のため±を省略する)と、を表すDR2充放電利得線が用いられる。
“周波数偏差の積分値の最大値”は、系統周波数の基準周波数(例えば、50Hz)に対するずれ量の積分値の閾値として用いられる。系統周波数の基準周波数は、制御部804に記憶されている。
また、“周波数偏差の積分値の最大値”とは、DRアプリ2に割り当てられた多数の蓄電池9の総出力LFCES-DR2で対応できる“周波数偏差の積分値の最大の振れ量”を意味する。周波数偏差の積分値が、周波数偏差の積分値の最大値(閾値)以上の値になった場合、LFCES-DR2での対応が困難になる。
図24Aは、DR2充放電利得線の一例を示した図である。DR2充放電利得線の詳細については後述する。
制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCと、DR2充放電利得線と、に基づいて、DR2分担情報(DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmax)を生成する。制御部704は、DR2分担情報を、通信部701から、DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8に送信する。DR2分担係数Kは、DRアプリ2の使用対象蓄電池9への分担割合が高くなるほど大きくなる。
把握部703は、データベース702内の蓄電池分配率曲線を用いて、DRアプリ2に割り当てられた需要家が保有する蓄電池9のSOCから、該蓄電池9にて構成される蓄電池群(DRアプリ2蓄電池群)の充放電可能容量を導出する。以下、DRアプリ2蓄電池群の充放電可能容量を「調整可能総容量PES-DR2」と称する。また、DRアプリ2に割り当てられた需要家が保有する蓄電池を「DRアプリ2の使用対象蓄電池」とも称する。
把握部703は、調整可能総容量PES-DR2を通信部701から給電指令部2に送信する。その後、把握部703は、調整可能総容量PES-DR2が反映されたDR2分担電力量を表すDR2分担電力量情報を、給電指令部2から通信部701を介して受信する。把握部703は、DR2分担電力量情報を用いてDR2分担電力量を把握する。
本実施形態では、DR2分担電力量情報として、DR2最大分担電力量を表すLFC割り当て容量LFCES-DR2と、周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmax(±Δfmaxがあるが、以後簡単のため±を省略する)と、を表すDR2充放電利得線が用いられる。
“周波数偏差の積分値の最大値”は、系統周波数の基準周波数(例えば、50Hz)に対するずれ量の積分値の閾値として用いられる。系統周波数の基準周波数は、制御部804に記憶されている。
また、“周波数偏差の積分値の最大値”とは、DRアプリ2に割り当てられた多数の蓄電池9の総出力LFCES-DR2で対応できる“周波数偏差の積分値の最大の振れ量”を意味する。周波数偏差の積分値が、周波数偏差の積分値の最大値(閾値)以上の値になった場合、LFCES-DR2での対応が困難になる。
図24Aは、DR2充放電利得線の一例を示した図である。DR2充放電利得線の詳細については後述する。
制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCと、DR2充放電利得線と、に基づいて、DR2分担情報(DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmax)を生成する。制御部704は、DR2分担情報を、通信部701から、DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8に送信する。DR2分担係数Kは、DRアプリ2の使用対象蓄電池9への分担割合が高くなるほど大きくなる。
把握部703は、以下のようにDR3分担電力量を把握する。
把握部703は、データベース702内の蓄電池分配率曲線を用いて、DRアプリ3に割り当てられた需要家が保有する蓄電池9のSOCから、該蓄電池9にて構成される蓄電池群(DRアプリ3蓄電池群)の充放電可能容量を導出する。ここで用いる蓄電池分配率曲線は、DR2の分担電力量を導出する際に用いられた蓄電池分配率曲線とは必ずしも同じでなくてもよい。以下、DRアプリ3蓄電池群の充放電可能容量を「調整可能総容量PES-DR3」と称する。また、DRアプリ3に割り当てられた需要家が保有する蓄電池を「DRアプリ3の使用対象蓄電池」とも称する。
把握部703は、調整可能総容量PES-DR3を通信部701から給電指令部2に送信する。その後、把握部703は、調整可能総容量PES-DR3が反映されたDR3分担電力量を表すDR3分担電力情報を、給電指令部2から通信部701を介して受信する。把握部703は、DR3分担電力量情報を用いてDR3分担電力量を把握する。
本実施形態では、DR3分担電力量情報として、DR3最大分担電力量を表すGF割り当て容量GFES-DR3と、周波数偏差の最大値(閾値)+fmaxと- fmax(以後、簡単のため±をまとめてfmaxと称する)を表すDR3垂下特性線が用いられる。
以下、説明の都合上「GF ES-DR3」を「LFCES-DR3」とも称する。
“周波数偏差の最大値”は、系統周波数の基準周波数(例えば、50Hz)に対するずれ量の閾値として用いられる。
また、“周波数偏差の最大値”とは、DRアプリ3に割り当てられた多数の需要家が保有する蓄電池9の総出力GF ES-DR3(LFCES-DR3)で対応できる“周波数偏差の最大の振れ量”を意味する。周波数偏差が、周波数偏差の最大値(閾値)以上の値になった場合は、GF ES-DR3(LFCES-DR3)での対応が困難になる。
図24Bは、DR3垂下特性線の一例を示した図である。DR3垂下特性線の詳細については後述する。
制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCと、DR3垂下特性線と、に基づいて、DR3分担情報(DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmax)を生成する。制御部704は、DR3分担情報を通信部701から、DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8に送信する。DR3分担係数Kは、DRアプリ3の使用対象蓄電池9への分担割合が高くなるほど大きくなる。
把握部703は、データベース702内の蓄電池分配率曲線を用いて、DRアプリ3に割り当てられた需要家が保有する蓄電池9のSOCから、該蓄電池9にて構成される蓄電池群(DRアプリ3蓄電池群)の充放電可能容量を導出する。ここで用いる蓄電池分配率曲線は、DR2の分担電力量を導出する際に用いられた蓄電池分配率曲線とは必ずしも同じでなくてもよい。以下、DRアプリ3蓄電池群の充放電可能容量を「調整可能総容量PES-DR3」と称する。また、DRアプリ3に割り当てられた需要家が保有する蓄電池を「DRアプリ3の使用対象蓄電池」とも称する。
把握部703は、調整可能総容量PES-DR3を通信部701から給電指令部2に送信する。その後、把握部703は、調整可能総容量PES-DR3が反映されたDR3分担電力量を表すDR3分担電力情報を、給電指令部2から通信部701を介して受信する。把握部703は、DR3分担電力量情報を用いてDR3分担電力量を把握する。
本実施形態では、DR3分担電力量情報として、DR3最大分担電力量を表すGF割り当て容量GFES-DR3と、周波数偏差の最大値(閾値)+fmaxと- fmax(以後、簡単のため±をまとめてfmaxと称する)を表すDR3垂下特性線が用いられる。
以下、説明の都合上「GF ES-DR3」を「LFCES-DR3」とも称する。
“周波数偏差の最大値”は、系統周波数の基準周波数(例えば、50Hz)に対するずれ量の閾値として用いられる。
また、“周波数偏差の最大値”とは、DRアプリ3に割り当てられた多数の需要家が保有する蓄電池9の総出力GF ES-DR3(LFCES-DR3)で対応できる“周波数偏差の最大の振れ量”を意味する。周波数偏差が、周波数偏差の最大値(閾値)以上の値になった場合は、GF ES-DR3(LFCES-DR3)での対応が困難になる。
図24Bは、DR3垂下特性線の一例を示した図である。DR3垂下特性線の詳細については後述する。
制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCと、DR3垂下特性線と、に基づいて、DR3分担情報(DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmax)を生成する。制御部704は、DR3分担情報を通信部701から、DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8に送信する。DR3分担係数Kは、DRアプリ3の使用対象蓄電池9への分担割合が高くなるほど大きくなる。
次に、給電指令部2について説明する。
給電指令部2は、周波数計201と、通信部202と、制御部203と、を含む。
周波数計201は、電力系統3の系統周波数を検出する。
通信部202は、集中制御装置7と通信する。
例えば、通信部202は、集中制御装置7から調整可能総容量PES-DR2、PES-DR3を受信する。
制御部203は、給電指令部2の動作を制御する。
例えば、制御部203は、通信部202を介して集中制御装置7に種々のデマンドを送信する。
また、制御部203は、以下のようにして、DR2分担電力量情報(DR2充放電利得線)と、DR3分担電力量情報(DR3垂下特性線)と、を生成する。
給電指令部2は、周波数計201と、通信部202と、制御部203と、を含む。
周波数計201は、電力系統3の系統周波数を検出する。
通信部202は、集中制御装置7と通信する。
例えば、通信部202は、集中制御装置7から調整可能総容量PES-DR2、PES-DR3を受信する。
制御部203は、給電指令部2の動作を制御する。
例えば、制御部203は、通信部202を介して集中制御装置7に種々のデマンドを送信する。
また、制御部203は、以下のようにして、DR2分担電力量情報(DR2充放電利得線)と、DR3分担電力量情報(DR3垂下特性線)と、を生成する。
まず、DR2分担電力量情報(DR2充放電利得線)の生成手法について説明する。
制御部203は、周波数計201にて検出された系統周波数を用いて、発電所の出力補正量である地域要求量(Area Requirement:AR)を計算する。制御部203は、地域要求量ARと、制御対象となる火力発電機1のLFC調整容量と、調整可能総容量PES-DR2と、を用いて、LFC容量を導出する。制御部203は、火力発電機1のLFC調整容量を不図示の火力発電機制御部から入手する、調整可能総容量PES-DR2は、通信部202から制御部203に供給される。
制御部203は、火力発電機1には、LFC容量のうち急な変動成分を除いた容量を割り当てる。制御部203は、DRアプリ2蓄電池群へは、残りのLFC容量LFCES-DR2(但し、LFC ES-DR2<=PES-DR2)を割り当てる。例えば、制御部203は、LFC容量のうち周期が10秒以下の変動成分を通し周期が10秒よりも長い変動成分を通さないハイパスフィルタを用いて、LFC容量から急な変動成分(容量LFCES-DR2)を抽出する。
もしくは、制御部203は、LFC容量を火力発電機1とDRアプリ2蓄電池群とに割り振る比率(既定値)に従って、LFC容量を火力発電機1とDRアプリ2蓄電池群とに割り振る。
制御部203は、容量LFCES-DR2をLFC割り当て容量LFCES-DR2として扱う。
制御部203は、LFC割り当て容量LFCES-DR2と、予め定められた周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmaxと、を表すDR2充放電利得線(図24A参照)を生成する。
制御部203は、DR2充放電利得線(DR2分担電力量情報)を、通信部202から集中制御装置7に送信する。
制御部203は、周波数計201にて検出された系統周波数を用いて、発電所の出力補正量である地域要求量(Area Requirement:AR)を計算する。制御部203は、地域要求量ARと、制御対象となる火力発電機1のLFC調整容量と、調整可能総容量PES-DR2と、を用いて、LFC容量を導出する。制御部203は、火力発電機1のLFC調整容量を不図示の火力発電機制御部から入手する、調整可能総容量PES-DR2は、通信部202から制御部203に供給される。
制御部203は、火力発電機1には、LFC容量のうち急な変動成分を除いた容量を割り当てる。制御部203は、DRアプリ2蓄電池群へは、残りのLFC容量LFCES-DR2(但し、LFC ES-DR2<=PES-DR2)を割り当てる。例えば、制御部203は、LFC容量のうち周期が10秒以下の変動成分を通し周期が10秒よりも長い変動成分を通さないハイパスフィルタを用いて、LFC容量から急な変動成分(容量LFCES-DR2)を抽出する。
もしくは、制御部203は、LFC容量を火力発電機1とDRアプリ2蓄電池群とに割り振る比率(既定値)に従って、LFC容量を火力発電機1とDRアプリ2蓄電池群とに割り振る。
制御部203は、容量LFCES-DR2をLFC割り当て容量LFCES-DR2として扱う。
制御部203は、LFC割り当て容量LFCES-DR2と、予め定められた周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmaxと、を表すDR2充放電利得線(図24A参照)を生成する。
制御部203は、DR2充放電利得線(DR2分担電力量情報)を、通信部202から集中制御装置7に送信する。
次に、DR3分担電力量情報(DR3垂下特性線)の生成手法について説明する。
電力系統をある周波数偏差の範囲に収めるために必要なGF容量に関して、まず制御部203は、調整可能総容量PES-DR3を、通信部202から入手する。制御部203は、予め定められた周波数偏差の最大値(閾値)fmaxと、調整可能総容量PES-DR3と、を用いて、DRアプリ3の蓄電池群へのGF容量GFES-DR3とDR3垂下特性線(DR3分担電力量情報)を生成する。但し、GFES-DR3<=PES-DR3である。制御部203は、DR3垂下特性線を通信部202から集中制御装置7に送信する。
なお、制御部203は、GF容量を火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群とに割り振る比率(既定値)に従って、GF容量を火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群とに割り振ってもよい。その場合は、DR3垂下特性線は、比率に応じて異なるものになる。
電力系統をある周波数偏差の範囲に収めるために必要なGF容量に関して、まず制御部203は、調整可能総容量PES-DR3を、通信部202から入手する。制御部203は、予め定められた周波数偏差の最大値(閾値)fmaxと、調整可能総容量PES-DR3と、を用いて、DRアプリ3の蓄電池群へのGF容量GFES-DR3とDR3垂下特性線(DR3分担電力量情報)を生成する。但し、GFES-DR3<=PES-DR3である。制御部203は、DR3垂下特性線を通信部202から集中制御装置7に送信する。
なお、制御部203は、GF容量を火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群とに割り振る比率(既定値)に従って、GF容量を火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群とに割り振ってもよい。その場合は、DR3垂下特性線は、比率に応じて異なるものになる。
次に、動作を説明する。
(1)各需要家の機器制御装置8が処理情報を生成する動作
図25は、各需要家の機器制御装置8が処理情報を生成する動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図25では、説明の簡略化を図るため、機器制御装置8の数を「1」としている。
図25は、各需要家の機器制御装置8が処理情報を生成する動作を説明するためのシーケンス図である。なお、図25では、説明の簡略化を図るため、機器制御装置8の数を「1」としている。
まず、集中制御装置7を保有するアグリゲータは、あらかじめ複数の需要家とDR実施契約を締結する。
DR実施契約は、アグリゲータがDRとして需要家が保有する蓄電池9や負荷10を制御することを、DR実施前に所定の手続きを経ることを前提に、需要家が認める契約である。
DR実施契約には、各DRアプリの求める静的特性(通信特性および応答性)と、各DRアプリの求める動的特性(信頼性(実施信頼性)、収益性および実施時間)とが、示されている。本実施形態では、通信特性、応答性として、それぞれ、通信信頼度、応答時間が用いられる。
図26は、DR実施契約に示された応答時間、通信信頼度、信頼性、収益性および実施時間を示した図である。なお、DR実施契約に示された応答時間、通信信頼度、信頼性、収益性および実施時間は、図26に示したものに限らず適宜変更可能である。
各DR実施契約は、例えば、アグリゲータが保有する契約管理装置(不図示)に格納される。
なお、アグリゲータ自身がDRアプリ1〜3の求める静的特性および動的特性を決定し、契約管理装置が、アグリゲータの決定したDRアプリ1〜3の求める静的特性および動的特性を格納してもよい。
DR実施契約は、アグリゲータがDRとして需要家が保有する蓄電池9や負荷10を制御することを、DR実施前に所定の手続きを経ることを前提に、需要家が認める契約である。
DR実施契約には、各DRアプリの求める静的特性(通信特性および応答性)と、各DRアプリの求める動的特性(信頼性(実施信頼性)、収益性および実施時間)とが、示されている。本実施形態では、通信特性、応答性として、それぞれ、通信信頼度、応答時間が用いられる。
図26は、DR実施契約に示された応答時間、通信信頼度、信頼性、収益性および実施時間を示した図である。なお、DR実施契約に示された応答時間、通信信頼度、信頼性、収益性および実施時間は、図26に示したものに限らず適宜変更可能である。
各DR実施契約は、例えば、アグリゲータが保有する契約管理装置(不図示)に格納される。
なお、アグリゲータ自身がDRアプリ1〜3の求める静的特性および動的特性を決定し、契約管理装置が、アグリゲータの決定したDRアプリ1〜3の求める静的特性および動的特性を格納してもよい。
次に、選択部700は、DRアプリ1(需要削減処理)と、DRアプリ2(LFC処理)と、DRアプリ3(GF処理)の求める静的特性(通信特性および応答性)を収集する(ステップS2501)。
ステップS2501では、選択部700は、例えば、契約管理装置に格納されている「DRアプリ1〜3の求める静的特性(応答時間および通信信頼度)」を、通信部701を介して収集する。
なお、卸売電力市場が保有するサーバ(不図示)がDRアプリ1〜3の求める静的特性を格納している場合、選択部700は、通信部701を介して、該サーバからDRアプリ1〜3の求める静的特性を収集してもよい。
続いて、選択部700は、DRアプリ1〜3の求める静的特性をデータベース702に格納する。
本実施形態では、DRアプリ1〜3の求める静的特性は、以下の通りである。
DRアプリ1(需要削減処理)は、応答性(応答時間)として「10秒〜1分」、通信特性(通信信頼度)として「中信頼」を必要とする。
DRアプリ2(LFC処理)は、応答性(応答時間)として「1〜9秒」、通信特性(通信信頼度)として「中信頼」を必要とする。
DRアプリ3(GF処理)は、応答性(応答時間)として「1秒以下」、通信特性(通信信頼度)として「高信頼」を必要とする。
ステップS2501では、選択部700は、例えば、契約管理装置に格納されている「DRアプリ1〜3の求める静的特性(応答時間および通信信頼度)」を、通信部701を介して収集する。
なお、卸売電力市場が保有するサーバ(不図示)がDRアプリ1〜3の求める静的特性を格納している場合、選択部700は、通信部701を介して、該サーバからDRアプリ1〜3の求める静的特性を収集してもよい。
続いて、選択部700は、DRアプリ1〜3の求める静的特性をデータベース702に格納する。
本実施形態では、DRアプリ1〜3の求める静的特性は、以下の通りである。
DRアプリ1(需要削減処理)は、応答性(応答時間)として「10秒〜1分」、通信特性(通信信頼度)として「中信頼」を必要とする。
DRアプリ2(LFC処理)は、応答性(応答時間)として「1〜9秒」、通信特性(通信信頼度)として「中信頼」を必要とする。
DRアプリ3(GF処理)は、応答性(応答時間)として「1秒以下」、通信特性(通信信頼度)として「高信頼」を必要とする。
続いて、選択部700は、通信部701から各機器制御装置8に通信要求を送信する(ステップS2502)。
各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して通信要求を受信すると、通信応答(既定の情報)とIDとを、集中制御装置7に送信する(ステップS2503)。
選択部700は、通信要求に応じて各機器制御装置8から送信された通信応答およびIDを、通信部701を介して受け付ける。
続いて、選択部700は、通信要求の送信および通信応答の受信に関する通信結果およびIDに基づいて、各機器制御装置8が使用する通信経路の通信特性を決定する(ステップS2504)。
ステップS2504では、選択部700は、機器制御装置8ごとに、通信要求の送信タイミングと通信応答の受信タイミングとの差に基づいて、集中制御装置7と機器制御装置8との間の通信経路の遅延時間を算出する。
続いて、選択部700は、各通信経路の遅延時間を、各通信経路の通信特性としてデータベース702に格納する。
各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して通信要求を受信すると、通信応答(既定の情報)とIDとを、集中制御装置7に送信する(ステップS2503)。
選択部700は、通信要求に応じて各機器制御装置8から送信された通信応答およびIDを、通信部701を介して受け付ける。
続いて、選択部700は、通信要求の送信および通信応答の受信に関する通信結果およびIDに基づいて、各機器制御装置8が使用する通信経路の通信特性を決定する(ステップS2504)。
ステップS2504では、選択部700は、機器制御装置8ごとに、通信要求の送信タイミングと通信応答の受信タイミングとの差に基づいて、集中制御装置7と機器制御装置8との間の通信経路の遅延時間を算出する。
続いて、選択部700は、各通信経路の遅延時間を、各通信経路の通信特性としてデータベース702に格納する。
続いて、選択部700は、DRアプリ1(需要削減処理)とDRアプリ2(LFC処理)とDRアプリ3(GF処理)の各々が求める動的特性(信頼性、収益性および実施時間)を収集する(ステップS2505)。なお、選択部700は、ステップS2505をステップS2501と一緒に行ってもよい。
ステップS2505では、選択部700は、例えば、アグリゲータが保有する契約管理装置に格納されている「DRアプリ1〜3の求める動的特性(収益性、信頼性および実施時間)」を収集する。
卸売電力市場が保有するサーバ(不図示)がDRアプリ1〜3の求める動的特性を記憶している場合、選択部700は、卸売電力市場が保有するサーバから、DRアプリ1〜3の求める動的特性を収集してもよい。
続いて、選択部700は、収集したDRアプリ1〜3の求める動的特性(信頼性、収益性および実施時間)を、データベース702に格納する。
なお、アグリゲータ自身がDRアプリ1〜3の求める動的特性を決定し、データベース702が、アグリゲータの決定したDRアプリ1〜3の求める動的特性を格納していてもよい。
本実施形態では、DRアプリ1〜3の求める動的特性は、以下の通りである。
DRアプリ1(需要削減処理)は、収益性として「アグリゲータによる電力会社または卸売電力市場への入札用の仮置きで10円〜5円/kWh」、信頼性として「実施非保証でOK」、DRアプリの実施時間として「12時〜15時の3時間」を必要とする。
DRアプリ2(LFC処理)は、収益性として「5円/kW×1h(電力会社または卸売電力市場での決定値)」、信頼性として「実施保証が必要」、DRアプリの実施時間として「11時〜13時の2時間」を必要とする。
DRアプリ3(GF処理)は、収益性として「2円/kW×1h(電力会社または卸売電力市場での決定値)、信頼性として「実施非保証でOK」、DRアプリの実施時間として「9時〜15時の6時間」を必要とする。
ステップS2505では、選択部700は、例えば、アグリゲータが保有する契約管理装置に格納されている「DRアプリ1〜3の求める動的特性(収益性、信頼性および実施時間)」を収集する。
卸売電力市場が保有するサーバ(不図示)がDRアプリ1〜3の求める動的特性を記憶している場合、選択部700は、卸売電力市場が保有するサーバから、DRアプリ1〜3の求める動的特性を収集してもよい。
続いて、選択部700は、収集したDRアプリ1〜3の求める動的特性(信頼性、収益性および実施時間)を、データベース702に格納する。
なお、アグリゲータ自身がDRアプリ1〜3の求める動的特性を決定し、データベース702が、アグリゲータの決定したDRアプリ1〜3の求める動的特性を格納していてもよい。
本実施形態では、DRアプリ1〜3の求める動的特性は、以下の通りである。
DRアプリ1(需要削減処理)は、収益性として「アグリゲータによる電力会社または卸売電力市場への入札用の仮置きで10円〜5円/kWh」、信頼性として「実施非保証でOK」、DRアプリの実施時間として「12時〜15時の3時間」を必要とする。
DRアプリ2(LFC処理)は、収益性として「5円/kW×1h(電力会社または卸売電力市場での決定値)」、信頼性として「実施保証が必要」、DRアプリの実施時間として「11時〜13時の2時間」を必要とする。
DRアプリ3(GF処理)は、収益性として「2円/kW×1h(電力会社または卸売電力市場での決定値)、信頼性として「実施非保証でOK」、DRアプリの実施時間として「9時〜15時の6時間」を必要とする。
次に、制御部704は、各DRアプリが基準とするベースラインを、需要家ごとに決定する(ステップS2506)。
本実施形態では、集中制御装置7は、あらかじめ各需要家の電力需要の履歴をデータベース702に保持している。なお、各需要家の電力需要の履歴としては、各需要家の電力メータの計測値の履歴が用いられる。
制御部704は、需要家ごとに、需要家の電力メータで計測された需要家の電力消費の履歴に基づき、一般的な平均化法、回帰分析法などを用いて、DRアプリ1の電力需要のベースラインを決定する。
各需要家のDRアプリ1の電力需要のベースラインは、DRアプリ1を実行しない状況での需要家の電力需要の想定値である。また、各需要家のDRアプリ2、3の各々の電力需要のベースラインは、一定値である。
電力需要のベースラインは、例えば、需要家によるアプリの実施状況を検証するために使用される。
なお、制御部704は、需要家ごとにあらかじめDRアプリ1の実施時間帯の電力需要予測を保持している場合、その電力需要予測を用いてDRアプリ1の電力需要のベースラインを決定してもよい。また、制御部704は、外部装置からDRアプリ1の実施時間帯の需要家ごとの電力需要予測を入手した場合、その電力需要予測を用いてDRアプリ1の電力需要のベースラインを決定してもよい。
また、制御部704は、需要家ごとに、需要家の電力メータの計測値をDRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量で補正した値を、DRアプリ2、3の電力需要のベースラインとして決定する。
例えば、制御部704は、DRアプリ2、3の実施直前の電力メータの計測値からDRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量を減算した値を、DRアプリ2、3の電力需要のベースラインとして決定する。DRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量は、DRアプリ2、3の実施の有無に関係なく蓄電池9にて実行される充放電量を意味する。なお、DRアプリ2、3を実施する蓄電池9は、DRアプリ2、3の実施直前では、できるだけ充放電を停止することが望ましい。
本実施形態では、集中制御装置7は、あらかじめ各需要家の電力需要の履歴をデータベース702に保持している。なお、各需要家の電力需要の履歴としては、各需要家の電力メータの計測値の履歴が用いられる。
制御部704は、需要家ごとに、需要家の電力メータで計測された需要家の電力消費の履歴に基づき、一般的な平均化法、回帰分析法などを用いて、DRアプリ1の電力需要のベースラインを決定する。
各需要家のDRアプリ1の電力需要のベースラインは、DRアプリ1を実行しない状況での需要家の電力需要の想定値である。また、各需要家のDRアプリ2、3の各々の電力需要のベースラインは、一定値である。
電力需要のベースラインは、例えば、需要家によるアプリの実施状況を検証するために使用される。
なお、制御部704は、需要家ごとにあらかじめDRアプリ1の実施時間帯の電力需要予測を保持している場合、その電力需要予測を用いてDRアプリ1の電力需要のベースラインを決定してもよい。また、制御部704は、外部装置からDRアプリ1の実施時間帯の需要家ごとの電力需要予測を入手した場合、その電力需要予測を用いてDRアプリ1の電力需要のベースラインを決定してもよい。
また、制御部704は、需要家ごとに、需要家の電力メータの計測値をDRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量で補正した値を、DRアプリ2、3の電力需要のベースラインとして決定する。
例えば、制御部704は、DRアプリ2、3の実施直前の電力メータの計測値からDRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量を減算した値を、DRアプリ2、3の電力需要のベースラインとして決定する。DRアプリ2、3の実施直前の蓄電池9の充放電量は、DRアプリ2、3の実施の有無に関係なく蓄電池9にて実行される充放電量を意味する。なお、DRアプリ2、3を実施する蓄電池9は、DRアプリ2、3の実施直前では、できるだけ充放電を停止することが望ましい。
続いて、制御部704は、データベース702に格納したDRアプリ1〜3の静的特性および動的特性と、DRアプリ1〜3の電力需要のベースラインと、各通信経路の通信特性とを、各機器制御装置8に送信する(ステップS2507)。
各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して、DRアプリ1〜3の静的特性および動的特性と、DRアプリ1〜3の電力需要のベースラインと、各通信経路の通信特性と、を受け付ける。
続いて、制御部804は、DRアプリ1〜3の静的特性および動的特性と、DRアプリ1〜3の電力需要のベースラインと、各通信経路の通信特性とを、格納部800に格納する。
続いて、制御部804は、DRアプリ1〜3の静的特性および動的特性と、DRアプリ1〜3の電力需要のベースラインと、各通信経路の通信特性とを、格納部800に格納する。
格納部800は、蓄電池9や負荷10の情報(特性等)を事前に格納している。本実施形態では、格納部800は、蓄電池9や負荷10の情報として、「応答時間」「対応通信態様」「収益条件」「実施保証性(実施保証か実施非保証)」「使用許容期間」を格納している。
なお、蓄電池9や負荷10の情報として、認証機関での認証結果が用いられてもよい。
認証機関での認証結果とは、DRアプリが求める静的特性等を蓄電池9や負荷10が満たしているかを認証機関が認証した結果を意味する。例えば、認証機関が、蓄電池9はDRアプリ3(GF処理)の求める静的特性を満たしていると認証した場合、蓄電池9の認証情報として「GF認証」が用いられる。
なお、蓄電池9や負荷10の情報として、認証機関での認証結果が用いられてもよい。
認証機関での認証結果とは、DRアプリが求める静的特性等を蓄電池9や負荷10が満たしているかを認証機関が認証した結果を意味する。例えば、認証機関が、蓄電池9はDRアプリ3(GF処理)の求める静的特性を満たしていると認証した場合、蓄電池9の認証情報として「GF認証」が用いられる。
また、格納部800は、蓄電池9や負荷10の各々について、電力需要と、蓄電池9や負荷10がDRアプリ実行時に出力可能な電力値(以下「出力可能電力値」と称する)と、の対応関係を示すテーブルを格納している。
図27は、電力需要と出力可能電力値との対応関係を示すテーブルの一例である。
ここで、電力需要に応じて出力可能電力値が変わる理由について説明する。
需要家の利便性(蓄電池9や負荷10を利用することに起因する利便性)を考慮しない場合、電力需要が大きくなるにつれて、削減可能な電力需要が大きくなり、追加可能な電力需要は小さくなる。
しかしながら、需要家の利便性を考慮すると、削減可能な電力需要および追加可能な電力需要には限界値が生じる。
例えば、電力需要が大きくなる夏に負荷10の一例であるエアコンを、電力需要を削減するために完全に停止すると、需要家の利便性が損なわれる。また、需要家の就寝により電力需要が小さくなる深夜に、電力需要を大きくするために負荷10の一例である風呂の給湯器を動作させると、需要家にとって不必要な給湯がなされる。
格納部800に格納された蓄電池9や負荷10のテーブル(図27参照)では、出力可能電力値は、例えば、需要家自身の利便性を損なわない範囲の値に設定される。この設定は、例えば需要家にて行われてもよい。
図27は、電力需要と出力可能電力値との対応関係を示すテーブルの一例である。
ここで、電力需要に応じて出力可能電力値が変わる理由について説明する。
需要家の利便性(蓄電池9や負荷10を利用することに起因する利便性)を考慮しない場合、電力需要が大きくなるにつれて、削減可能な電力需要が大きくなり、追加可能な電力需要は小さくなる。
しかしながら、需要家の利便性を考慮すると、削減可能な電力需要および追加可能な電力需要には限界値が生じる。
例えば、電力需要が大きくなる夏に負荷10の一例であるエアコンを、電力需要を削減するために完全に停止すると、需要家の利便性が損なわれる。また、需要家の就寝により電力需要が小さくなる深夜に、電力需要を大きくするために負荷10の一例である風呂の給湯器を動作させると、需要家にとって不必要な給湯がなされる。
格納部800に格納された蓄電池9や負荷10のテーブル(図27参照)では、出力可能電力値は、例えば、需要家自身の利便性を損なわない範囲の値に設定される。この設定は、例えば需要家にて行われてもよい。
続いて、制御部804は、電力需要の履歴と、今後の環境の予測結果(例えば、今後の気温や天候の予測結果)と、に基づいて、蓄電池9や負荷10の各々の電力需要を予測する(ステップS2508)。
例えば、気温が33℃になるという予測がなされた場合、制御部804は、気温が33℃のときの蓄電池9や負荷10の過去の電力需要を、蓄電池9や負荷10の今後の電力需要として予測する。なお、蓄電池9や負荷10の今後の電力需要の予測手法は適宜変更可能である。また、制御部804は、今後の環境の予測結果を保持している外部装置から、今後の環境の予測結果を取得する。
例えば、気温が33℃になるという予測がなされた場合、制御部804は、気温が33℃のときの蓄電池9や負荷10の過去の電力需要を、蓄電池9や負荷10の今後の電力需要として予測する。なお、蓄電池9や負荷10の今後の電力需要の予測手法は適宜変更可能である。また、制御部804は、今後の環境の予測結果を保持している外部装置から、今後の環境の予測結果を取得する。
続いて、制御部804は、格納部800に格納されているテーブル(図27)を参照して、蓄電池9や負荷10の各々について、電力需要の予測結果に対応する出力可能電力値を決定する(ステップS2509)。
続いて、制御部804は、蓄電池9や負荷10の調整可能電力値を格納部800に格納する。
続いて、制御部804は、蓄電池9や負荷10の調整可能電力値を格納部800に格納する。
続いて、制御部804は、格納部800に格納されている情報を用いて、処理情報を生成する(ステップS2510)。
ここで、処理情報の生成手法について説明する。
制御部804は、DRアプリごとに、以下の条件(a)〜(e)の全てを満たす蓄電池9や負荷10を特定する。
条件(a):DRアプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):DRアプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):DRアプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
条件(d):DRアプリの信頼性を満たす実施保証性を有する。
条件(e):DRアプリの実施時間に含まれる使用許容期間を有する。
条件(f):DRアプリの実施時間に含まれる使用許容期間での調整可能電力値が「0」でない。
なお、条件(d)において、DRアプリの信頼性「実施非保証」を満たす実施保証性は「実施保証」と「実施非保証」であり、DRアプリの信頼性「実施保証」を満たす実施保証性は「実施保証」である。
続いて、制御部804は、条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10が存在するDRアプリを、調整部80が対応可能なDRアプリ(以下「対応可能DRアプリ」と称する)として特定する。以下、対応可能DRアプリの条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10を含む調整部80を「対応可能DRアプリの調整部」と称する。
続いて、制御部804は、対応可能DRアプリと、対応可能DRアプリを実行可能な期間と、対応可能DRアプリを実行する際に出力可能な電力値と、を示す処理情報を生成する。
ここで、対応可能DRアプリを実行可能な期間は、対応可能DRアプリの実施時間に含まれる、対応可能DRアプリの調整部の使用許容期間である。
また、対応可能DRアプリを実行する際に出力可能な電力値は、対応可能DRアプリの調整部の出力可能電力値(対応可能DRアプリの条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10の出力可能電力値の総量)である。
ここで、処理情報の生成手法について説明する。
制御部804は、DRアプリごとに、以下の条件(a)〜(e)の全てを満たす蓄電池9や負荷10を特定する。
条件(a):DRアプリの応答時間以下の応答時間を有する。
条件(b):DRアプリの通信信頼度に対応する対応通信態様を有する。
条件(c):DRアプリの収益性にて満たされる収益条件を有する。
条件(d):DRアプリの信頼性を満たす実施保証性を有する。
条件(e):DRアプリの実施時間に含まれる使用許容期間を有する。
条件(f):DRアプリの実施時間に含まれる使用許容期間での調整可能電力値が「0」でない。
なお、条件(d)において、DRアプリの信頼性「実施非保証」を満たす実施保証性は「実施保証」と「実施非保証」であり、DRアプリの信頼性「実施保証」を満たす実施保証性は「実施保証」である。
続いて、制御部804は、条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10が存在するDRアプリを、調整部80が対応可能なDRアプリ(以下「対応可能DRアプリ」と称する)として特定する。以下、対応可能DRアプリの条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10を含む調整部80を「対応可能DRアプリの調整部」と称する。
続いて、制御部804は、対応可能DRアプリと、対応可能DRアプリを実行可能な期間と、対応可能DRアプリを実行する際に出力可能な電力値と、を示す処理情報を生成する。
ここで、対応可能DRアプリを実行可能な期間は、対応可能DRアプリの実施時間に含まれる、対応可能DRアプリの調整部の使用許容期間である。
また、対応可能DRアプリを実行する際に出力可能な電力値は、対応可能DRアプリの調整部の出力可能電力値(対応可能DRアプリの条件(a)〜(f)の全てを満たす蓄電池9や負荷10の出力可能電力値の総量)である。
続いて、制御部804は、処理情報を需要家の収益条件と共に集中制御装置7に送信する(ステップS2511)。
集中制御装置7では、制御部704は、各機器制御装置8(各需要家)から、処理情報と収益条件とを、通信部701を介して受信する。
続いて、制御部704は、処理情報と収益条件とをデータベース702に格納する(ステップS2512)。
集中制御装置7では、制御部704は、各機器制御装置8(各需要家)から、処理情報と収益条件とを、通信部701を介して受信する。
続いて、制御部704は、処理情報と収益条件とをデータベース702に格納する(ステップS2512)。
図28は、需要家ごとの処理情報とDRアプリの特性の一例を示した図である。
図29は、各需要家での調整部の内訳および収益条件の一例を示した図である。図29において、「A/C」「HP」「Lib電池」「NIH電池」は、それぞれ、エアコン、ヒートポンプ給湯器、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池を意味する。エアコン、ヒートポンプ給湯器は、それぞれ、負荷10の一例である。リチウムイオン電池、ニッケル水素電池は、それぞれ、蓄電池9の一例である。
図29は、各需要家での調整部の内訳および収益条件の一例を示した図である。図29において、「A/C」「HP」「Lib電池」「NIH電池」は、それぞれ、エアコン、ヒートポンプ給湯器、リチウムイオン電池、ニッケル水素電池を意味する。エアコン、ヒートポンプ給湯器は、それぞれ、負荷10の一例である。リチウムイオン電池、ニッケル水素電池は、それぞれ、蓄電池9の一例である。
(2)集中制御装置7が依頼先需要家を選択する動作
次に、集中制御装置7が依頼先需要家を選択する動作を説明する。
図30は、集中制御装置7が依頼先需要家を選択する動作を説明するためのフローチャートである。
次に、集中制御装置7が依頼先需要家を選択する動作を説明する。
図30は、集中制御装置7が依頼先需要家を選択する動作を説明するためのフローチャートである。
選択部700は、今回のDR実施において、各DRアプリが提供する収益性から、まず、収益性の最も高いDRアプリ1に関して依頼先需要家を選択する(ステップS3001)。
ステップS3001では、選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1に対応可能な全ての需要家を、DRアプリ1の依頼先需要家として選択する。
ステップS3001では、選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1に対応可能な全ての需要家を、DRアプリ1の依頼先需要家として選択する。
次に、選択部700は、DRアプリ1の収益性が決定したものであるかを判断する(ステップS3002)。
ここで、DRアプリ1(需要削減処理)の収益性「10円〜5円/kWh@12時〜15時」は、入札用の仮の値である。このため、選択部700は、DRアプリ1の収益性が決定したものではないと判断する。
なお、DRアプリ1の全依頼先需要家にて用意された電力需要の削減量は、12時から15時の時間帯で「500kW×3h」であったとする。
この状況で、選択部700は卸売電力市場での入札に参加する(ステップS3003)。
選択部700は、入札金額を「10円/kWh」とし入札容量を12〜15時の時間帯で「500kW」として入札を開始する。その後、入札金額がだんだん下がったとする。選択部700は、入札金額が「5円/kWh」となった段階で、入札容量を12〜13時で450kW、13〜15時で500kWにする。ここで、選択部700は、12〜13時で減った容量(50kW)を、LFC処理であるDRアプリ2(5円/kW)へ適用する。
最終的に、選択部700は、収益性が「5円/kWh」で12〜13時が450kW、13〜15時が500kWでDRアプリ1を落札できたとする。選択部700は、この落札に従ってDRアプリ1の収益性および必要容量を決定する(ステップS3004)。なお、今回落札したDRアプリ1は実施非保証である。
続いて、選択部700は、落札した容量を、DRアプリ1への適用に選定された依頼先需要家に割り当てるため、今回は、もともと需要家が申告していた各時間帯の容量に重みづけを行う手法を用いて、落札した容量を下記のように割り当てる。
選択部700は、12〜13時については450kW/500kW=xを、重み係数として算出する。
制御部700は、13〜15時については500kW/500kW=yを、重み係数として算出する。
制御部700は、もともと需要家が申告していた各時間帯の容量に重み係数を乗算することで、DRアプリ1の各依頼先需要家の削減電力を決定する。
ここで、DRアプリ1(需要削減処理)の収益性「10円〜5円/kWh@12時〜15時」は、入札用の仮の値である。このため、選択部700は、DRアプリ1の収益性が決定したものではないと判断する。
なお、DRアプリ1の全依頼先需要家にて用意された電力需要の削減量は、12時から15時の時間帯で「500kW×3h」であったとする。
この状況で、選択部700は卸売電力市場での入札に参加する(ステップS3003)。
選択部700は、入札金額を「10円/kWh」とし入札容量を12〜15時の時間帯で「500kW」として入札を開始する。その後、入札金額がだんだん下がったとする。選択部700は、入札金額が「5円/kWh」となった段階で、入札容量を12〜13時で450kW、13〜15時で500kWにする。ここで、選択部700は、12〜13時で減った容量(50kW)を、LFC処理であるDRアプリ2(5円/kW)へ適用する。
最終的に、選択部700は、収益性が「5円/kWh」で12〜13時が450kW、13〜15時が500kWでDRアプリ1を落札できたとする。選択部700は、この落札に従ってDRアプリ1の収益性および必要容量を決定する(ステップS3004)。なお、今回落札したDRアプリ1は実施非保証である。
続いて、選択部700は、落札した容量を、DRアプリ1への適用に選定された依頼先需要家に割り当てるため、今回は、もともと需要家が申告していた各時間帯の容量に重みづけを行う手法を用いて、落札した容量を下記のように割り当てる。
選択部700は、12〜13時については450kW/500kW=xを、重み係数として算出する。
制御部700は、13〜15時については500kW/500kW=yを、重み係数として算出する。
制御部700は、もともと需要家が申告していた各時間帯の容量に重み係数を乗算することで、DRアプリ1の各依頼先需要家の削減電力を決定する。
次に、選択部700は、依頼先需要家が選定されていないDRアプリが残っているかを判断する(ステップS3005)。
依頼先需要家が選定されていないDRアプリが残っている場合、選択部700は、処理をステップS3001に戻す。本実施形態では、選択部700は、ステップS3001を、DRアプリ2とDRアプリ3についても実行する。
依頼先需要家が選定されていないDRアプリが残っている場合、選択部700は、処理をステップS3001に戻す。本実施形態では、選択部700は、ステップS3001を、DRアプリ2とDRアプリ3についても実行する。
選択部700は、DRアプリ1の次に収益性の高いDRアプリ2(LFC処理)についてステップS3001を実行する。
本実施形態では、選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1の実施期間中にDRアプリ1(需要削減処理)を行いながらDRアプリ2を実施可能な需要家を、DRアプリ2の依頼先需要家として選択する。
本実施形態では、選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1の実施期間中にDRアプリ1(需要削減処理)を行いながらDRアプリ2を実施可能な需要家を、DRアプリ2の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部700は、ステップS3002を実行する。
DRアプリ2の収益性「5円/kW×1h」は決定値であるため、選択部700は、処理をステップS3005に進める。
DRアプリ2の収益性「5円/kW×1h」は決定値であるため、選択部700は、処理をステップS3005に進める。
次に、選択部700は、最も収益性の低いDRアプリ3(GF処理)についてステップS3001を実行する。
選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1の実施期間中にDRアプリ1を行いDRアプリ2の実施期間中にDRアプリ2を行いながらDRアプリ3を実施可能な需要家を、DRアプリ3の依頼先需要家として選択する。
選択部700は、需要家ごとの処理情報を参照して、DRアプリ1の実施期間中にDRアプリ1を行いDRアプリ2の実施期間中にDRアプリ2を行いながらDRアプリ3を実施可能な需要家を、DRアプリ3の依頼先需要家として選択する。
続いて、選択部700は、ステップS3002を実行する。
DRアプリ3の収益性「2円/kW×1h」は決定値であるため、選択部700は、処理をステップS3005に進める。
ステップS3005では、最も収益性の低いDRアプリ3の依頼先需要家が決定している。このため、以上のプロセスにより、3つのDRアプリに対して需要家が得られる収益性が高くなるよう、各依頼先需要家、出力、容量が決定される(ステップS3006)。
図31は、各DRアプリに対する依頼先需要家と、依頼先需要家での容量の割り当てを示した図である。
図31において、例えば、需要家No.1では、時間帯12〜13時の間は、DRアプリ2(LFC処理)とDRアプリ1(需要削減処理)が同時に実行される。この時間での処理の内訳としては、DRアプリ2は蓄電池9を用いて実施され、DRアプリ1は負荷(エアコンや給湯器など)10の出力低減(2kWの需要低減)で実施される。
一方、需要家No.1での時間帯13〜15時の間は、DRアプリ1(需要削減処理)に蓄電池9の放電も加わり、見かけ上の需要が4kW削減される。
DRアプリ3の収益性「2円/kW×1h」は決定値であるため、選択部700は、処理をステップS3005に進める。
ステップS3005では、最も収益性の低いDRアプリ3の依頼先需要家が決定している。このため、以上のプロセスにより、3つのDRアプリに対して需要家が得られる収益性が高くなるよう、各依頼先需要家、出力、容量が決定される(ステップS3006)。
図31は、各DRアプリに対する依頼先需要家と、依頼先需要家での容量の割り当てを示した図である。
図31において、例えば、需要家No.1では、時間帯12〜13時の間は、DRアプリ2(LFC処理)とDRアプリ1(需要削減処理)が同時に実行される。この時間での処理の内訳としては、DRアプリ2は蓄電池9を用いて実施され、DRアプリ1は負荷(エアコンや給湯器など)10の出力低減(2kWの需要低減)で実施される。
一方、需要家No.1での時間帯13〜15時の間は、DRアプリ1(需要削減処理)に蓄電池9の放電も加わり、見かけ上の需要が4kW削減される。
次に、DRアプリ1の実施動作を説明する。
以下に示すDRアプリ1の実施動作は、上記のプロセスにて選ばれたDRアプリ1の依頼先需要家の調整部80を制御対象として、12〜15時の時間帯において実施する内容である。
基本的に、異なる需要家に対しても同様の充放電処理を行うため、ここでは需要家No.1を例として実施動作を説明する。
図32は、需要家No.1の通常時の電力需要曲線を示す。
需要家No.1は、通常の家電(負荷10)の他に蓄電池(例えばリチウムイオン二次電池)9を有している。
需要家No.1は、夜間の安価な電力で蓄電池9を充電し、日中の高価な電力の時間帯に自分の家電の消費電力をまかなうため蓄電池9を放電することで、全体として電気料金の低減を行う運用を実施していた。
ただし、電力系統3側でピーク需要が発生する時間帯での放電は行っていなかった。
よって、需要家No.1のDRアプリ1に対応するベースライン20aは、図32の実線で示した形と認定されていた。
DRアプリ1を実施する当日は、12〜15時の時間帯において、基本的には、
12〜13時:ベースライン−「2×x」kW
13〜14時:ベースライン−「4×y」kW
14〜15時:ベースライン−「4×y」kW
の需要削減が行われる。ここで、「x」「y」は重み係数である。
集中制御装置7の制御部704は、この各時刻における需要削減量の情報を、前日の段階で、需要家No.1の機器制御装置8に通信部701から送信する。
さらに、制御部704は、DRアプリ1を実施する当日も、DRアプリ1が実施される時刻になるとTA1=5分の周期で、需要削減量を特定する動作制御情報を、需要家No.1の機器制御装置8に通信部701から送信する。需要削減量を特定する動作制御情報は、DRアプリ1の動作制御情報の一例である。
動作制御情報は、ベースラインからの差分(例えば、12〜13時では「2x」kW)を表してもよい。また、動作制御情報は、重み係数(xやy)を表してもよい。
需要家No.1の機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作制御情報を受け付けると、周期TA2=0.1秒で蓄電池9の放電を実行させたり負荷10の出力を低減させたりして、動作制御情報にて特定される需要削減量を実現する。
DRアプリ1の他の依頼先需要家についても同様の制御を行うことでDRアプリ1が実施される。
以下に示すDRアプリ1の実施動作は、上記のプロセスにて選ばれたDRアプリ1の依頼先需要家の調整部80を制御対象として、12〜15時の時間帯において実施する内容である。
基本的に、異なる需要家に対しても同様の充放電処理を行うため、ここでは需要家No.1を例として実施動作を説明する。
図32は、需要家No.1の通常時の電力需要曲線を示す。
需要家No.1は、通常の家電(負荷10)の他に蓄電池(例えばリチウムイオン二次電池)9を有している。
需要家No.1は、夜間の安価な電力で蓄電池9を充電し、日中の高価な電力の時間帯に自分の家電の消費電力をまかなうため蓄電池9を放電することで、全体として電気料金の低減を行う運用を実施していた。
ただし、電力系統3側でピーク需要が発生する時間帯での放電は行っていなかった。
よって、需要家No.1のDRアプリ1に対応するベースライン20aは、図32の実線で示した形と認定されていた。
DRアプリ1を実施する当日は、12〜15時の時間帯において、基本的には、
12〜13時:ベースライン−「2×x」kW
13〜14時:ベースライン−「4×y」kW
14〜15時:ベースライン−「4×y」kW
の需要削減が行われる。ここで、「x」「y」は重み係数である。
集中制御装置7の制御部704は、この各時刻における需要削減量の情報を、前日の段階で、需要家No.1の機器制御装置8に通信部701から送信する。
さらに、制御部704は、DRアプリ1を実施する当日も、DRアプリ1が実施される時刻になるとTA1=5分の周期で、需要削減量を特定する動作制御情報を、需要家No.1の機器制御装置8に通信部701から送信する。需要削減量を特定する動作制御情報は、DRアプリ1の動作制御情報の一例である。
動作制御情報は、ベースラインからの差分(例えば、12〜13時では「2x」kW)を表してもよい。また、動作制御情報は、重み係数(xやy)を表してもよい。
需要家No.1の機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作制御情報を受け付けると、周期TA2=0.1秒で蓄電池9の放電を実行させたり負荷10の出力を低減させたりして、動作制御情報にて特定される需要削減量を実現する。
DRアプリ1の他の依頼先需要家についても同様の制御を行うことでDRアプリ1が実施される。
なお、当日、DRアプリ1を実施する段階で、DRアプリ1の依頼先需要家が保有する蓄電池の中で、通信トラブルや蓄電池の故障、その他の事情により、DRアプリ1を実施できない蓄電池が生まれる可能性がある。ここで、DRアプリ1の依頼先需要家の数をM(Mは2以上の整数)とする。また、DRアプリ1を実施できない蓄電池を保有するDRアプリ1の依頼先需要家を「不実施需要家」と称する。
その場合には、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ1の依頼先需要家のうち不実施需要家以外の依頼先需要家が保有する蓄電池に対する重み係数(x、y)を変えることでDRアプリ1の実施継続を図る。
例えば、時間帯12〜13時では、元々の重み係数は450kW/500kW=xであった。この場合、DRアプリ1の依頼先需要家全体が保有する蓄電池群としては50kWの蓄電池出力余力が存在している。
したがって、1件の不実施需要家が脱落した場合、制御部704は、M−1個のDRアプリ1の使用対象蓄電池に対する重み係数を「(450kW×M)/(500kW×(M-1))」の値とすることで、元々の需要削減容量を担保する。制御部704は、DRアプリ1の実施当日に、この新しい重み係数で算出された「ベースラインからの差分」を特定する動作制御情報をTA1=5分の周期でDRアプリ1の各依頼先需要家へ送ることでDRアプリ1の使用対象蓄電池の制御を実施する。
なお、時間帯13時〜15時のように制御余力がない場合は、不足分はアグリゲータが予備力として保有している蓄電池等の充放電で補償される。
その場合には、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ1の依頼先需要家のうち不実施需要家以外の依頼先需要家が保有する蓄電池に対する重み係数(x、y)を変えることでDRアプリ1の実施継続を図る。
例えば、時間帯12〜13時では、元々の重み係数は450kW/500kW=xであった。この場合、DRアプリ1の依頼先需要家全体が保有する蓄電池群としては50kWの蓄電池出力余力が存在している。
したがって、1件の不実施需要家が脱落した場合、制御部704は、M−1個のDRアプリ1の使用対象蓄電池に対する重み係数を「(450kW×M)/(500kW×(M-1))」の値とすることで、元々の需要削減容量を担保する。制御部704は、DRアプリ1の実施当日に、この新しい重み係数で算出された「ベースラインからの差分」を特定する動作制御情報をTA1=5分の周期でDRアプリ1の各依頼先需要家へ送ることでDRアプリ1の使用対象蓄電池の制御を実施する。
なお、時間帯13時〜15時のように制御余力がない場合は、不足分はアグリゲータが予備力として保有している蓄電池等の充放電で補償される。
次に、DRアプリ2(LFC処理)の実行動作を説明する。以下では、蓄電池9がDRアプリ2に対応可能な電力需給調整装置である場合を想定して動作を説明する。なお、蓄電池9以外の負荷が、DRアプリ2に対応可能な電力需給調整装置であってもよい。
まず、DRアプリ2の実行動作の概要を説明する。
(1)集中制御装置7が、周期TB1で、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8から受け付けて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを収集する。周期TB1は15分程度である。なお、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池は、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池9を意味する。
(2)集中制御装置7は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを収集するごとに、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR2を導出する。
(3)続いて、集中制御装置7が、周期Tmで、給電指令部2へ調整可能総容量PES-DR2を送信する。周期Tmは周期TB1以上であり、例えば15分である。
(4)給電指令部2は、調整可能総容量PES-DR2を受信するごとに、DRアプリ2の使用対象蓄電池9群に対するLFC割り当て容量LFCES-DR2(LFCES-DR2<=PES-DR2)を計算する。
(5)給電指令部2は、LFC割り当て容量LFCES-DR2を計算するごとに、LFC割り当て容量LFCES-DR2と周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxとを用いてDR2充放電利得線を作成する。そして、給電指令部2は、集中制御装置7へDR2充放電利得線を送信する。
(6)集中制御装置7は、給電指令部2からの最新のDR2充放電利得線に従って、DR2分担係数Kを計算する。
(7)続いて、集中制御装置7は、周期TB1で、DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8へDR2分担情報(DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmax)を送信する。
(8)DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxとに基づいて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充放電動作を規定するローカル充放電利得線を計算する。ローカル充放電利得線については後述する。
(9)DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、ローカル充放電利得線と系統周波数とを用いて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充放電動作を制御する。
(1)集中制御装置7が、周期TB1で、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8から受け付けて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを収集する。周期TB1は15分程度である。なお、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池は、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池9を意味する。
(2)集中制御装置7は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを収集するごとに、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR2を導出する。
(3)続いて、集中制御装置7が、周期Tmで、給電指令部2へ調整可能総容量PES-DR2を送信する。周期Tmは周期TB1以上であり、例えば15分である。
(4)給電指令部2は、調整可能総容量PES-DR2を受信するごとに、DRアプリ2の使用対象蓄電池9群に対するLFC割り当て容量LFCES-DR2(LFCES-DR2<=PES-DR2)を計算する。
(5)給電指令部2は、LFC割り当て容量LFCES-DR2を計算するごとに、LFC割り当て容量LFCES-DR2と周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxとを用いてDR2充放電利得線を作成する。そして、給電指令部2は、集中制御装置7へDR2充放電利得線を送信する。
(6)集中制御装置7は、給電指令部2からの最新のDR2充放電利得線に従って、DR2分担係数Kを計算する。
(7)続いて、集中制御装置7は、周期TB1で、DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8へDR2分担情報(DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmax)を送信する。
(8)DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、DR2分担係数Kと周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxとに基づいて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充放電動作を規定するローカル充放電利得線を計算する。ローカル充放電利得線については後述する。
(9)DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、ローカル充放電利得線と系統周波数とを用いて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充放電動作を制御する。
次に、DRアプリ2の実行動作の詳細を説明する。
まず、集中制御装置7が、DRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR2を導出する動作(以下「PES-DR2導出動作」と称する。)を説明する。
図33は、PES-DR2導出動作を説明するためのシーケンス図である。図33では、説明の簡略化のため、DRアプリ2に対応する機器制御装置8の数を1としている。
集中制御装置7の通信部701は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8にSOCを要求する旨の情報要求を送信する(ステップS3301)。
各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介してSOCを要求する旨の情報要求を受信すると、検出部801にDRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを検出させる(ステップS3302)。
続いて、制御部804は、検出部801が検出したSOCをIDと共に、通信部802から集中制御装置7に送信する(ステップS3303)。以下、IDを「1」から「N」の通し番号(n)として説明する。
集中制御装置7は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8からIDが付加されたSOC(以下「SOC(n)」と称する。)を受信すると、調整可能総容量PES-DR2を導出する(ステップS3304)。
集中制御装置7とDRアプリ2に対応する各機器制御装置8は、ステップS3301〜S3304の動作(PES-DR2導出動作)を、周期TB1で繰り返す。
集中制御装置7の通信部701は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8にSOCを要求する旨の情報要求を送信する(ステップS3301)。
各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介してSOCを要求する旨の情報要求を受信すると、検出部801にDRアプリ2の使用対象蓄電池9のSOCを検出させる(ステップS3302)。
続いて、制御部804は、検出部801が検出したSOCをIDと共に、通信部802から集中制御装置7に送信する(ステップS3303)。以下、IDを「1」から「N」の通し番号(n)として説明する。
集中制御装置7は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8からIDが付加されたSOC(以下「SOC(n)」と称する。)を受信すると、調整可能総容量PES-DR2を導出する(ステップS3304)。
集中制御装置7とDRアプリ2に対応する各機器制御装置8は、ステップS3301〜S3304の動作(PES-DR2導出動作)を、周期TB1で繰り返す。
次に、調整可能総容量PES-DR2を導出する手法について説明する。
集中制御装置7の通信部701は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8から周期TB1でSOC(n)を収集する。
続いて、把握部703は、SOC(n)とデータベース702内の蓄電池分配率曲線202aおよび202bを用いて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、放電時の蓄電池分配率α放電(n)および充電時の蓄電池分配率α充電(n)を導出する。
本実施形態では、蓄電池分配率曲線202aおよび202bは、図23A、23Bに示したものをベースとする。蓄電池分配率曲線202a、202bは、DRアプリ2が必要とする実行時間に関係する情報と、蓄電池9の定格出力P(n)等の情報(パワーコンディショナの出力が何kWであり、蓄電池容量として何kWhの電池であるか。)に応じて、異なる曲線になる。例えば、本実施形態では、以下で述べる処理により導出される調整可能総容量PES-DR2が周期TB1の期間中は少なくとも充放電を継続できると考えられる値となる曲線が用いられる。なお、蓄電池分配率曲線は、今回説明したものに限らずデマンドおよびDRアプリに応じて適宜変更可能である。
集中制御装置7の通信部701は、DRアプリ2に対応する各機器制御装置8から周期TB1でSOC(n)を収集する。
続いて、把握部703は、SOC(n)とデータベース702内の蓄電池分配率曲線202aおよび202bを用いて、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、放電時の蓄電池分配率α放電(n)および充電時の蓄電池分配率α充電(n)を導出する。
本実施形態では、蓄電池分配率曲線202aおよび202bは、図23A、23Bに示したものをベースとする。蓄電池分配率曲線202a、202bは、DRアプリ2が必要とする実行時間に関係する情報と、蓄電池9の定格出力P(n)等の情報(パワーコンディショナの出力が何kWであり、蓄電池容量として何kWhの電池であるか。)に応じて、異なる曲線になる。例えば、本実施形態では、以下で述べる処理により導出される調整可能総容量PES-DR2が周期TB1の期間中は少なくとも充放電を継続できると考えられる値となる曲線が用いられる。なお、蓄電池分配率曲線は、今回説明したものに限らずデマンドおよびDRアプリに応じて適宜変更可能である。
ここで、図23A、23Bに示す蓄電池分配率曲線は、充電時も放電時も基本的にSOCを50%程度に維持することを目的とした曲線を用いている。しかしながら、例えばDRアプリ2以降のDRアプリ1用の容量を残すために、蓄電池分配率曲線は適宜補正されてもよい。
続いて、把握部703は、蓄電池分配率α放電(n)と、蓄電池分配率α充電(n)と、データベース702内の、総数N個のDRアプリ2の使用対象蓄電池9の各々の定格出力P(n)と、数1および数2に示した数式と、を用いてPES,放電とPES,充電とを導出する。
続いて、把握部703は、PES,放電とPES,充電とのうち、値の小さい方を、調整可能総容量PES-DR2として採用する。
次に、集中制御装置7が給電指令部2と通信してDR2充放電利得線を把握する動作(以下「DR2把握動作」と称する。)を説明する。
図34は、DR2把握動作を説明するためのシーケンス図である。
給電指令部2の制御部203は、周波数計201にて検出された系統周波数を用いて、発電所の出力補正量である地域要求量(Area Requirement:AR)を計算する(ステップS3401)。
続いて、制御部203は、不図示の火力発電機制御部から火力発電機1のLFC調整容量を収集する(ステップS3402)。
一方、集中制御装置7の通信部701は、最新の調整可能総容量PES-DR2を、給電指令部2に送信する(ステップS3403)。
給電指令部2の通信部202は、集中制御装置7の通信部701から送信された最新の調整可能総容量PES-DR2を受信する。通信部202は、その最新の調整可能総容量PES-DR2を制御部203に出力する。
制御部203は、最新の調整可能総容量PES-DR2を受け付けると、地域要求量ARと、火力発電機1のLFC調整容量と、最新の調整可能総容量PES-DR2と、を用いて、LFC容量を導出する。続いて、制御部203は、火力発電機1には、LFC容量のうち急な変動成分を除いた容量を割り当てる。続いて、制御部203は、DRアプリ2蓄電池群へ、残りのLFC容量LFCES-DR2(但し、LFCES-DR2<=PES-DR2)を、LFC割り当て容量LFCES-DR2として割り当てる(ステップS3404)。なお、DRアプリ2蓄電池群は、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池群を意味する。
制御部203は、EDC(Economic load dispatching control)成分の受け持ち分も考慮しながら経済性の観点も考慮して、火力発電機1へのLFC容量の割り当てと、DRアプリ2蓄電池群へのLFC容量の割り当て(LFC割り当て容量LFCES-DR)の比率を決める。
続いて、制御部203は、LFC割り当て容量LFCES-DR2と、予め定められた周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxと、を表すDR2充放電利得線(図24A参照)を生成する(ステップS3405)。
図24Aに示したDR2充放電利得線は、周波数偏差の積分値Δfに対するDRアプリ2蓄電池群の充放電量を表している。DR2充放電利得線は、「LFC割り当て容量LFCES-DR2<=調整可能総容量PES-DR2」の範囲内でのLFC割り当て容量LFCES-DR2の大小(LFCESやLFCES’)に応じて、線400Aになったり線400Bになったりと変化する。
続いて、制御部203は、DR2充放電利得線を通信部202から集中制御装置7に送信する(ステップS3406)。
集中制御装置7と給電指令部2は、ステップS3401〜S3406の動作(DR2把握動作)を、周期Tm(例えば、Tm=15分)で繰り返す。
なお、集中制御装置7の把握部703は、通信部701を介してDR2充放電利得線を受信していき、DR2充放電利得線のうち最新の充放電利得線を保持する。
図34は、DR2把握動作を説明するためのシーケンス図である。
給電指令部2の制御部203は、周波数計201にて検出された系統周波数を用いて、発電所の出力補正量である地域要求量(Area Requirement:AR)を計算する(ステップS3401)。
続いて、制御部203は、不図示の火力発電機制御部から火力発電機1のLFC調整容量を収集する(ステップS3402)。
一方、集中制御装置7の通信部701は、最新の調整可能総容量PES-DR2を、給電指令部2に送信する(ステップS3403)。
給電指令部2の通信部202は、集中制御装置7の通信部701から送信された最新の調整可能総容量PES-DR2を受信する。通信部202は、その最新の調整可能総容量PES-DR2を制御部203に出力する。
制御部203は、最新の調整可能総容量PES-DR2を受け付けると、地域要求量ARと、火力発電機1のLFC調整容量と、最新の調整可能総容量PES-DR2と、を用いて、LFC容量を導出する。続いて、制御部203は、火力発電機1には、LFC容量のうち急な変動成分を除いた容量を割り当てる。続いて、制御部203は、DRアプリ2蓄電池群へ、残りのLFC容量LFCES-DR2(但し、LFCES-DR2<=PES-DR2)を、LFC割り当て容量LFCES-DR2として割り当てる(ステップS3404)。なお、DRアプリ2蓄電池群は、DRアプリ2の依頼先需要家が保有する蓄電池群を意味する。
制御部203は、EDC(Economic load dispatching control)成分の受け持ち分も考慮しながら経済性の観点も考慮して、火力発電機1へのLFC容量の割り当てと、DRアプリ2蓄電池群へのLFC容量の割り当て(LFC割り当て容量LFCES-DR)の比率を決める。
続いて、制御部203は、LFC割り当て容量LFCES-DR2と、予め定められた周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxと、を表すDR2充放電利得線(図24A参照)を生成する(ステップS3405)。
図24Aに示したDR2充放電利得線は、周波数偏差の積分値Δfに対するDRアプリ2蓄電池群の充放電量を表している。DR2充放電利得線は、「LFC割り当て容量LFCES-DR2<=調整可能総容量PES-DR2」の範囲内でのLFC割り当て容量LFCES-DR2の大小(LFCESやLFCES’)に応じて、線400Aになったり線400Bになったりと変化する。
続いて、制御部203は、DR2充放電利得線を通信部202から集中制御装置7に送信する(ステップS3406)。
集中制御装置7と給電指令部2は、ステップS3401〜S3406の動作(DR2把握動作)を、周期Tm(例えば、Tm=15分)で繰り返す。
なお、集中制御装置7の把握部703は、通信部701を介してDR2充放電利得線を受信していき、DR2充放電利得線のうち最新の充放電利得線を保持する。
次に、DR2分担情報の生成、DR2分担情報の各機器制御装置8への送信、各機器制御装置8がDR2分担情報に基づきローカル充放電利得線を導出する動作(以下「DR2分担動作」と称する。)を説明する。
図35は、DR2分担動作を説明するためのシーケンス図である。図35では、説明の簡略化のため、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8の数を1としている。
集中制御装置7の制御部704は、最新の充放電利得線に示されたLFC割り当て容量LFC ES-DR2と、最新の調整可能総容量PES-DR2と、数3に示した数式と、を用いて、DR2分担係数Kを導出する(ステップS3501)。
続いて、制御部704は、DR2分担係数Kと、最新のDR2充放電利得線に示された周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxと、を示すDR2分担情報を、通信部701から、DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8に送信する(ステップS3502)。なお、本実施形態ではDR2分担係数Kとして数3を用いたが、他にも、逼迫時には強制的に限界に近い出力を出すことを個別の蓄電池にDR2分担係数Kの値として指示する等、柔軟な運用が可能である。
図35は、DR2分担動作を説明するためのシーケンス図である。図35では、説明の簡略化のため、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8の数を1としている。
集中制御装置7の制御部704は、最新の充放電利得線に示されたLFC割り当て容量LFC ES-DR2と、最新の調整可能総容量PES-DR2と、数3に示した数式と、を用いて、DR2分担係数Kを導出する(ステップS3501)。
本実施形態では、ステップS3502において以下の処理が実行される。
制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、把握部703が導出した最新の蓄電池分配率α放電(n)および蓄電池分配率α充電(n)のうち小さい値の方を蓄電池分配率α(n)として特定する。
続いて、制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、蓄電池分配率α(n)と、データベース702に保持されている定格出力P(n)と、を表す動作関連情報を生成する。
続いて、制御部704は、各動作関連情報にDR2分担情報を付加する。
続いて、制御部704は、動作関連情報に対応する機器制御装置8に、動作関連情報が付加されたDR2分担情報を、通信部701から送信する。動作関連情報が付加されたDR2分担情報は、DRアプリ2の動作制御情報の一例でもある。
DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR2分担情報を受信する。
制御部804は、動作関連情報付きDR2分担情報と、数4に示した数式と、を用いて、ローカル充放電利得係数G(n)を導出する(ステップS3503)。
なお、数4の数式内の値は、動作関連情報付きDR2分担情報に示されている。
続いて、制御部804は、ローカル充放電利得係数G(n)と、動作関連情報付きDR2分担情報に示された周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxと、を用いて、図36に示したローカル充放電利得線800Aを導出する(ステップS3504)。
図36に示したローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値Δfが−Δfmax≦Δf≦Δfmaxの範囲では、原点0を通り傾きがローカル充放電利得係数G(n)となる直線となる。また、ローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値ΔfがΔf<−Δfmaxの範囲では、「−K・α(n)・P(n)」(マイナスの符号は放電を表す)という一定値を取る。また、ローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値ΔfがΔfmax<Δfの範囲では、「K・α(n)・P(n)」という一定値を取る。
集中制御装置7およびDRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、ステップS3501〜S3504を周期TB1で繰り返す。
DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR2分担情報を受信していき、動作関連情報付きDR2分担情報のうち最新の動作関連情報付きDR2分担情報を保持する。
制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、把握部703が導出した最新の蓄電池分配率α放電(n)および蓄電池分配率α充電(n)のうち小さい値の方を蓄電池分配率α(n)として特定する。
続いて、制御部704は、DRアプリ2の使用対象蓄電池9ごとに、蓄電池分配率α(n)と、データベース702に保持されている定格出力P(n)と、を表す動作関連情報を生成する。
続いて、制御部704は、各動作関連情報にDR2分担情報を付加する。
続いて、制御部704は、動作関連情報に対応する機器制御装置8に、動作関連情報が付加されたDR2分担情報を、通信部701から送信する。動作関連情報が付加されたDR2分担情報は、DRアプリ2の動作制御情報の一例でもある。
DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR2分担情報を受信する。
制御部804は、動作関連情報付きDR2分担情報と、数4に示した数式と、を用いて、ローカル充放電利得係数G(n)を導出する(ステップS3503)。
続いて、制御部804は、ローカル充放電利得係数G(n)と、動作関連情報付きDR2分担情報に示された周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxと、を用いて、図36に示したローカル充放電利得線800Aを導出する(ステップS3504)。
図36に示したローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値Δfが−Δfmax≦Δf≦Δfmaxの範囲では、原点0を通り傾きがローカル充放電利得係数G(n)となる直線となる。また、ローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値ΔfがΔf<−Δfmaxの範囲では、「−K・α(n)・P(n)」(マイナスの符号は放電を表す)という一定値を取る。また、ローカル充放電利得線800Aは、周波数偏差の積分値ΔfがΔfmax<Δfの範囲では、「K・α(n)・P(n)」という一定値を取る。
集中制御装置7およびDRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8は、ステップS3501〜S3504を周期TB1で繰り返す。
DRアプリ2に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR2分担情報を受信していき、動作関連情報付きDR2分担情報のうち最新の動作関連情報付きDR2分担情報を保持する。
次に、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8が動作関連情報付きDR2分担情報と系統周波数とに基づいてDRアプリ2の使用対象蓄電池9の充放電を制御する動作(以下「DR2充放電制御動作」と称する。)を説明する。
なお、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ2の開始時刻になると、通信部701を介して、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8に、動作周期TB2を示した実行間隔情報IBを送信する。動作周期TB2は、例えば10秒である。DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8の制御部804は、通信部802を介して実行間隔情報IBを受信すると、実行間隔情報IBを保持する。
なお、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ2の開始時刻になると、通信部701を介して、DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8に、動作周期TB2を示した実行間隔情報IBを送信する。動作周期TB2は、例えば10秒である。DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8の制御部804は、通信部802を介して実行間隔情報IBを受信すると、実行間隔情報IBを保持する。
図37は、充放電制御動作を説明するためのシーケンス図である。
DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8では、制御部804は、周波数計803に系統周波数を検出させる(ステップS3701)。
続いて、制御部804は、周波数計803の検出結果から系統周波数の基準周波数を差し引き、その減算結果を積分することで、周波数偏差の積分値Δfを算出する(ステップS3702)。
続いて、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfとローカル充放電利得線とに従って、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充電量または放電量を算出する(ステップS3703)。
ステップS3703では、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfの絶対値が周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmax以下である場合、ローカル充放電利得係数G(n)に周波数偏差の積分値Δfを乗算した値(G(n)・Δf)の絶対値を、調整電力量として算出する。
一方、周波数偏差の積分値Δfの絶対値が周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxよりも大きい場合、制御部804は、分担係数Kと蓄電池分配率α(n)と定格出力P(n)とを互いに乗算した値(K・α(n)・P(n))を、調整電力量として算出する。
この例では、図36において充電側と放電側でG(n)の傾きが同じである点対称なケースを示したが、実際には、点対称でない場合も想定され、その場合も、同じような考え方でG(n)は決定される。
続いて、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfが正の値である場合、調整電力量だけDRアプリ2の使用対象蓄電池9に充電動作を実行させる。また、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfが負の値である場合、調整電力量だけDRアプリ2の使用対象蓄電池9に放電動作を実行させる(ステップS3704)。
各機器制御装置8は、ステップS3701〜S3704を、実行間隔情報IBで示された周期TB2で繰り返す。その結果、毎回周波数偏差の積分値の値は変化していることになり、その都度、G(n)・Δfに応じた充放電が成される。
DRアプリ2に割り当てられた機器制御装置8では、制御部804は、周波数計803に系統周波数を検出させる(ステップS3701)。
続いて、制御部804は、周波数計803の検出結果から系統周波数の基準周波数を差し引き、その減算結果を積分することで、周波数偏差の積分値Δfを算出する(ステップS3702)。
続いて、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfとローカル充放電利得線とに従って、DRアプリ2の使用対象蓄電池9の充電量または放電量を算出する(ステップS3703)。
ステップS3703では、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfの絶対値が周波数偏差の積分値の最大値(閾値)Δfmax以下である場合、ローカル充放電利得係数G(n)に周波数偏差の積分値Δfを乗算した値(G(n)・Δf)の絶対値を、調整電力量として算出する。
一方、周波数偏差の積分値Δfの絶対値が周波数偏差の積分値の最大値Δfmaxよりも大きい場合、制御部804は、分担係数Kと蓄電池分配率α(n)と定格出力P(n)とを互いに乗算した値(K・α(n)・P(n))を、調整電力量として算出する。
この例では、図36において充電側と放電側でG(n)の傾きが同じである点対称なケースを示したが、実際には、点対称でない場合も想定され、その場合も、同じような考え方でG(n)は決定される。
続いて、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfが正の値である場合、調整電力量だけDRアプリ2の使用対象蓄電池9に充電動作を実行させる。また、制御部804は、周波数偏差の積分値Δfが負の値である場合、調整電力量だけDRアプリ2の使用対象蓄電池9に放電動作を実行させる(ステップS3704)。
各機器制御装置8は、ステップS3701〜S3704を、実行間隔情報IBで示された周期TB2で繰り返す。その結果、毎回周波数偏差の積分値の値は変化していることになり、その都度、G(n)・Δfに応じた充放電が成される。
また、DRアプリ2を実行する機器制御装置8(例えば、制御部804)は、ベースラインに対するLFC用の充放電結果を計測する。DRアプリ2を実行する機器制御装置8(例えば、制御部804)は、その計測結果を保存する。DRアプリ2を実行する機器制御装置8(例えば、制御部804)は、その計測結果を、適当な頻度で集中制御装置7へ実施履歴として送信する。
次に、DRアプリ3の実行動作を説明する。以下では、蓄電池9がDRアプリ3に対応可能な電力需給調整装置である場合を想定して動作を説明する。なお、蓄電池9以外の負荷が、DRアプリ2に対応可能な電力需給調整装置であってもよい。
まず、DRアプリ3の実行動作の概要を説明する。
(1)集中制御装置7が、周期TC1で、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8から受け付けて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを収集する。周期TC1は5分程度である。DRアプリ3の使用対象蓄電池9は、DRアプリ3の依頼先需要家が保有する蓄電池を意味する。
(2)集中制御装置7は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを収集するごとに、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR3を導出する。
(3)続いて、集中制御装置7が、周期Tmで、給電指令部2へ調整可能総容量PES-DR3を送信する。周期Tmは周期TC1以上であり、例えば15分である。
(4)給電指令部2は、調整可能総容量PES-DR3を受信するごとに、DRアプリ3の使用対象蓄電池9群に対するGF割り当て容量GFES-DR3(GFES-DR3<=PES-DR3)を計算する。
(5)給電指令部2は、GF割り当て容量GFES-DR3を計算するごとに、GF割り当て容量GF ES-DR3と周波数偏差の最大値fmaxとを用いてDR3垂下特性線を作成する。そして、給電指令部2は、集中制御装置7へDR3垂下特性線を送信する。
(6)集中制御装置7は、給電指令部2からの最新のDR3垂下特性線に従って、DR3分担係数Kを計算する。
(7)続いて、集中制御装置7は、周期TC1で、DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8へDR3分担情報(DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmax)を送信する。
(8)DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmaxとに基づいて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充放電動作を規定するローカル垂下特性線を計算する。ローカル垂下特性線については後述する。
(9)DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、ローカル垂下特性線と系統周波数とを用いて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充放電動作を制御する。
(1)集中制御装置7が、周期TC1で、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8から受け付けて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを収集する。周期TC1は5分程度である。DRアプリ3の使用対象蓄電池9は、DRアプリ3の依頼先需要家が保有する蓄電池を意味する。
(2)集中制御装置7は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCを収集するごとに、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR3を導出する。
(3)続いて、集中制御装置7が、周期Tmで、給電指令部2へ調整可能総容量PES-DR3を送信する。周期Tmは周期TC1以上であり、例えば15分である。
(4)給電指令部2は、調整可能総容量PES-DR3を受信するごとに、DRアプリ3の使用対象蓄電池9群に対するGF割り当て容量GFES-DR3(GFES-DR3<=PES-DR3)を計算する。
(5)給電指令部2は、GF割り当て容量GFES-DR3を計算するごとに、GF割り当て容量GF ES-DR3と周波数偏差の最大値fmaxとを用いてDR3垂下特性線を作成する。そして、給電指令部2は、集中制御装置7へDR3垂下特性線を送信する。
(6)集中制御装置7は、給電指令部2からの最新のDR3垂下特性線に従って、DR3分担係数Kを計算する。
(7)続いて、集中制御装置7は、周期TC1で、DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8へDR3分担情報(DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmax)を送信する。
(8)DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、DR3分担係数Kと周波数偏差の最大値fmaxとに基づいて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充放電動作を規定するローカル垂下特性線を計算する。ローカル垂下特性線については後述する。
(9)DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、ローカル垂下特性線と系統周波数とを用いて、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充放電動作を制御する。
まず、集中制御装置7が、DRアプリ3の使用対象蓄電池9のSOCに基づいて調整可能総容量PES-DR3を導出する動作(以下「PES-DR3導出動作」と称する。)を説明する。
このPES-DR3導出動作の説明は、上述したPES-DR2導出動作の説明を、以下のように読み替えることでなされる。
「DRアプリ2」を「DRアプリ3」に読み替える。
「DR2」を「DR3」に読み替える。
「周期TB1」を「周期TC1」と読み替える。
このPES-DR3導出動作の説明は、上述したPES-DR2導出動作の説明を、以下のように読み替えることでなされる。
「DRアプリ2」を「DRアプリ3」に読み替える。
「DR2」を「DR3」に読み替える。
「周期TB1」を「周期TC1」と読み替える。
次に、集中制御装置7が給電指令部2と通信してDR3垂下特性線を把握する動作(以下「DR3把握動作」と称する。)を説明する。
図38は、DR3把握動作を説明するためのシーケンス図である。
給電指令部2の制御部203は、太陽光発電の発電予測量、風力発電の発電予測量、及び電力需要予測等に基づき、地域における必要GF容量を計算する。(ステップS3801)。
続いて、制御部203は、不図示の火力発電機制御部から火力発電機1のGF調整容量を収集する(ステップS3802)。
一方、集中制御装置7の通信部701は、最新の調整可能総容量PES-DR3を、給電指令部2に送信する(ステップS3803)。
給電指令部2の通信部202は、集中制御装置7の通信部701から送信された最新の調整可能総容量PES-DR3を受信する。通信部202は、その最新の調整可能総容量PES-DR3を制御部203に出力する。
制御部203は、最新の調整可能総容量PES-DR3を受け付けると、火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群(DRアプリ3の使用対象蓄電池群)への容量の分担を行う。例えば、制御部203は、火力発電機1のGF調整容量と、最新の調整可能総容量PES-DR3と、を用いて、火力発電機1には、必要GF容量のうち、火力発電機1が担える容量のうち発電機の運転状況の予測から効率的に担える容量分を割り当てる。続いて、制御部203は、DRアプリ3蓄電池群へ、残りのGF容量GFES-DR3(但し、GFES-DR3<=PES-DR3)を、GF割り当て容量GFE S-DR3として割り当てる(ステップS3804)。
続いて、制御部203は、GF割り当て容量GFES-DR3と、予め定められた周波数偏差の最大値fmaxと、を表すDR3垂下特性線(図24B参照)を生成する(ステップS3805)。
図24Bに示したDR3垂下特性線は、周波数偏差Δfに対するDRアプリ3蓄電池群の充放電量を表している。DR3垂下特性線は、「GF割り当て容量GFES-DR3<=調整可能総容量PES-D R3」の範囲内でのGF割り当て容量GFES-DR3の大小(割り当て比率)に応じて、傾きが変化する。
続いて、制御部203は、DR3垂下特性線を通信部202から集中制御装置7に送信する(ステップS3806)。
集中制御装置7と給電指令部2は、ステップS3801〜S3806の動作(DR3把握動作)を、周期Tm(例えば、Tm=15分)で繰り返す。
なお、集中制御装置7の把握部703は、通信部701を介してDR3垂下特性線を受信していき、DR3垂下特性線のうち最新の垂下特性線を保持する。
図38は、DR3把握動作を説明するためのシーケンス図である。
給電指令部2の制御部203は、太陽光発電の発電予測量、風力発電の発電予測量、及び電力需要予測等に基づき、地域における必要GF容量を計算する。(ステップS3801)。
続いて、制御部203は、不図示の火力発電機制御部から火力発電機1のGF調整容量を収集する(ステップS3802)。
一方、集中制御装置7の通信部701は、最新の調整可能総容量PES-DR3を、給電指令部2に送信する(ステップS3803)。
給電指令部2の通信部202は、集中制御装置7の通信部701から送信された最新の調整可能総容量PES-DR3を受信する。通信部202は、その最新の調整可能総容量PES-DR3を制御部203に出力する。
制御部203は、最新の調整可能総容量PES-DR3を受け付けると、火力発電機1とDRアプリ3蓄電池群(DRアプリ3の使用対象蓄電池群)への容量の分担を行う。例えば、制御部203は、火力発電機1のGF調整容量と、最新の調整可能総容量PES-DR3と、を用いて、火力発電機1には、必要GF容量のうち、火力発電機1が担える容量のうち発電機の運転状況の予測から効率的に担える容量分を割り当てる。続いて、制御部203は、DRアプリ3蓄電池群へ、残りのGF容量GFES-DR3(但し、GFES-DR3<=PES-DR3)を、GF割り当て容量GFE S-DR3として割り当てる(ステップS3804)。
続いて、制御部203は、GF割り当て容量GFES-DR3と、予め定められた周波数偏差の最大値fmaxと、を表すDR3垂下特性線(図24B参照)を生成する(ステップS3805)。
図24Bに示したDR3垂下特性線は、周波数偏差Δfに対するDRアプリ3蓄電池群の充放電量を表している。DR3垂下特性線は、「GF割り当て容量GFES-DR3<=調整可能総容量PES-D R3」の範囲内でのGF割り当て容量GFES-DR3の大小(割り当て比率)に応じて、傾きが変化する。
続いて、制御部203は、DR3垂下特性線を通信部202から集中制御装置7に送信する(ステップS3806)。
集中制御装置7と給電指令部2は、ステップS3801〜S3806の動作(DR3把握動作)を、周期Tm(例えば、Tm=15分)で繰り返す。
なお、集中制御装置7の把握部703は、通信部701を介してDR3垂下特性線を受信していき、DR3垂下特性線のうち最新の垂下特性線を保持する。
次に、DR3分担情報の生成、DR3分担情報の各機器制御装置8への送信、ローカル垂下特性線を導出する動作(以下「DR3分担動作」と称する。)を説明する。
図39は、DR3分担動作を説明するためのシーケンス図である。図39では、説明の簡略化のため、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8の数を1としている。
集中制御装置7の制御部704は、最新の垂下特性線に示されたGF割り当て容量GFES-D R3と、最新の調整可能総容量PES-DR3と、数5に示した数式と、を用いて、DR3分担係数Kを導出する(ステップS3901)。
続いて、制御部704は、DR3分担係数Kと、最新のDR3垂下特性線に示された周波数偏差の最大値fmaxと、を示すDR3分担情報を、通信部701から、DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8に送信する(ステップS3902)。なお、本実施形態ではDR3分担係数Kとして数5を用いたが、他にも、逼迫時には強制的に限界に近い出力を出すことを個別の蓄電池にDR3分担係数Kの値として指示する等、柔軟な運用が可能である。
図39は、DR3分担動作を説明するためのシーケンス図である。図39では、説明の簡略化のため、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8の数を1としている。
集中制御装置7の制御部704は、最新の垂下特性線に示されたGF割り当て容量GFES-D R3と、最新の調整可能総容量PES-DR3と、数5に示した数式と、を用いて、DR3分担係数Kを導出する(ステップS3901)。
本実施形態では、ステップS3902において以下の処理が実行される。
制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9ごとに、把握部703が導出した最新の蓄電池分配率α放電(n)および蓄電池分配率α充電(n)のうち小さい値の方を蓄電池分配率α(n)として特定する。
続いて、制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9ごとに、蓄電池分配率α(n)と、データベース702に保持されている定格出力P(n)と、を表す動作関連情報を生成する。
続いて、制御部704は、各動作関連情報にDR3分担情報を付加する。
続いて、制御部704は、動作関連情報に対応する機器制御装置8に、動作関連情報が付加されたDR3分担情報を、通信部701から送信する。動作関連情報が付加されたDR3分担情報は、DRアプリ3の動作制御情報の一例でもある。
DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR3分担情報を受信する。
制御部804は、動作関連情報付きDR3分担情報に示された周波数偏差の最大値fmaxと、数6に示した数式と、を用いて、ローカル垂下特性線を導出する(ステップS3903)。
なお、数6の数式内の値は、動作関連情報付きDR3分担情報に示されている。
図24Bに示したローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差Δfが−fmax≦Δf≦+fma xの範囲では、原点(0[kW]、f0=50Hz)を通り、傾きがGF(n)とfmaxで決まる直線となる。また、ローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差ΔfがΔf<−fmaxの範囲では、「−K・α(n)・P(n)」(マイナスの符号は放電を表す)という一定値を取る。また、ローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差Δfが+fmax<Δfの範囲では、「K・α(n)・P(n)」という一定値を取る。
集中制御装置7およびDRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、ステップS3901〜S3903を周期TC1(例えば、TC1=5分)で繰り返す。
DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR3分担情報を受信していき、動作関連情報付きDR3分担情報のうち最新の動作関連情報付きDR3分担情報を保持する。
制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9ごとに、把握部703が導出した最新の蓄電池分配率α放電(n)および蓄電池分配率α充電(n)のうち小さい値の方を蓄電池分配率α(n)として特定する。
続いて、制御部704は、DRアプリ3の使用対象蓄電池9ごとに、蓄電池分配率α(n)と、データベース702に保持されている定格出力P(n)と、を表す動作関連情報を生成する。
続いて、制御部704は、各動作関連情報にDR3分担情報を付加する。
続いて、制御部704は、動作関連情報に対応する機器制御装置8に、動作関連情報が付加されたDR3分担情報を、通信部701から送信する。動作関連情報が付加されたDR3分担情報は、DRアプリ3の動作制御情報の一例でもある。
DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR3分担情報を受信する。
制御部804は、動作関連情報付きDR3分担情報に示された周波数偏差の最大値fmaxと、数6に示した数式と、を用いて、ローカル垂下特性線を導出する(ステップS3903)。
図24Bに示したローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差Δfが−fmax≦Δf≦+fma xの範囲では、原点(0[kW]、f0=50Hz)を通り、傾きがGF(n)とfmaxで決まる直線となる。また、ローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差ΔfがΔf<−fmaxの範囲では、「−K・α(n)・P(n)」(マイナスの符号は放電を表す)という一定値を取る。また、ローカル垂下特性線400Cは、周波数偏差Δfが+fmax<Δfの範囲では、「K・α(n)・P(n)」という一定値を取る。
集中制御装置7およびDRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8は、ステップS3901〜S3903を周期TC1(例えば、TC1=5分)で繰り返す。
DRアプリ3に割り当てられた各機器制御装置8では、制御部804は、通信部802を介して動作関連情報付きDR3分担情報を受信していき、動作関連情報付きDR3分担情報のうち最新の動作関連情報付きDR3分担情報を保持する。
次に、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8が動作関連情報付きDR3分担情報と系統周波数とに基づいてDRアプリ3の使用対象蓄電池9の充放電を制御する動作(以下「DR3充放電制御動作」と称する。)を説明する。
なお、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ3の開始時刻になると、通信部701を介して、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8に、動作周期TC2を示した実行間隔情報IBを送信する。動作周期TC2は、例えば0.1秒である。DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8の制御部804は、通信部802を介して実行間隔情報IBを受信すると、実行間隔情報IBを保持する。
図40は、充放電制御動作を説明するためのシーケンス図である。
DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8では、制御部804は、周波数計803に系統周波数を検出させる(ステップS4001)。
続いて、制御部804は、周波数計803の検出結果から系統周波数の基準周波数を差し引き、周波数偏差Δfを算出する(ステップS4002)。
続いて、制御部804は、周波数偏差Δfとローカル垂下特性線とに従って、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充電量または放電量を算出する(ステップS4003)。
ステップS4003では、制御部804は、周波数偏差Δfの絶対値が周波数偏差の最大値(閾値)fmax以下である場合、GF(n)に周波数偏差Δfをfmaxで除した値をかけた(GF(n)・Δf/fmax)値の絶対値を、調整電力量として算出する。
一方、周波数偏差Δfの絶対値が周波数偏差の絶対値の最大値fmaxよりも大きい場合、制御部804は、GF(n)を、調整電力量として算出する。
続いて、制御部804は、周波数偏差Δfが正の値である場合、調整電力量だけDRアプリ3の使用対象蓄電池9に充電動作を実行させる。また、制御部804は、周波数偏差Δfが負の値である場合、調整電力量だけDRアプリ3の使用対象蓄電池9に放電動作を実行させる(ステップS4004)。
各機器制御装置8は、ステップS4001〜S4004を、実行間隔情報IBで示された周期TC2(例えば、TC2=0.1秒)で繰り返す。その結果、毎回周波数偏差の値は変化していることになり、その都度、GF(n)・Δf/fmaxに応じた充放電が成される。
なお、集中制御装置7の制御部704は、DRアプリ3の開始時刻になると、通信部701を介して、DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8に、動作周期TC2を示した実行間隔情報IBを送信する。動作周期TC2は、例えば0.1秒である。DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8の制御部804は、通信部802を介して実行間隔情報IBを受信すると、実行間隔情報IBを保持する。
図40は、充放電制御動作を説明するためのシーケンス図である。
DRアプリ3に割り当てられた機器制御装置8では、制御部804は、周波数計803に系統周波数を検出させる(ステップS4001)。
続いて、制御部804は、周波数計803の検出結果から系統周波数の基準周波数を差し引き、周波数偏差Δfを算出する(ステップS4002)。
続いて、制御部804は、周波数偏差Δfとローカル垂下特性線とに従って、DRアプリ3の使用対象蓄電池9の充電量または放電量を算出する(ステップS4003)。
ステップS4003では、制御部804は、周波数偏差Δfの絶対値が周波数偏差の最大値(閾値)fmax以下である場合、GF(n)に周波数偏差Δfをfmaxで除した値をかけた(GF(n)・Δf/fmax)値の絶対値を、調整電力量として算出する。
一方、周波数偏差Δfの絶対値が周波数偏差の絶対値の最大値fmaxよりも大きい場合、制御部804は、GF(n)を、調整電力量として算出する。
続いて、制御部804は、周波数偏差Δfが正の値である場合、調整電力量だけDRアプリ3の使用対象蓄電池9に充電動作を実行させる。また、制御部804は、周波数偏差Δfが負の値である場合、調整電力量だけDRアプリ3の使用対象蓄電池9に放電動作を実行させる(ステップS4004)。
各機器制御装置8は、ステップS4001〜S4004を、実行間隔情報IBで示された周期TC2(例えば、TC2=0.1秒)で繰り返す。その結果、毎回周波数偏差の値は変化していることになり、その都度、GF(n)・Δf/fmaxに応じた充放電が成される。
図41は、需要家No.1においてDRアプリ1〜3を実行した際の電力需要の一例を示した図である。
次に、本実施形態の効果を説明する。
本実施形態によれば、選択部700は、需要家ごとの処理情報を用いて、DRアプリ1〜3の各々の依頼先需要家を選択する。処理情報は、需要家の保有する1以上の蓄電池9や負荷10を含む調整部80が対応可能なDRアプリを示す。
このため、DRアプリに対応可能な調整部80を保有する需要家に、該DRアプリを依頼することが可能になる。よって、DRアプリの実施可能性を高くすることができ、DRアプリによる電力需給調整の信頼性の向上と制御精度の向上が可能になる。
ここで、調整部(機器制御装置)にて、需要家単位で管理して制御可能容量をまとめた「処理情報」を用いることに効果について説明する。
制御対象を需要家が保有する蓄電池以外の家電や空調などの電気器機器に拡大する場合、各需要家の機器を用いて、どういったアプリが実施可能か不明であり、実際に効率的にDRアプリを実施することは困難であった。
また、制御対象を蓄電池以外の家電や空調等の一般機器に拡大しようとする場合、機器の制御が直接人の生活に影響を与えるため、セキュリティやプライバシーの問題があり、集中制御装置が直接機器を制御することは困難であった。
上記各実施形態では、セキュリティを考慮し、需要家が何の機器を制御することで制御可能容量を実現したかを問わない形にするために、需要家が有する電気機器における制御可能な容量を候補としている。
また、需要家の機器制御装置が、需要家内“機器群全体”で実現できる需要制御容量の周波数依存性を把握することができる。そのため、DRアプリごとの対応が可能となる。なお、今までは、機器制御装置が需要家内の各機器の応答について周波数特性を把握していなかっため、機器の効率的なDR利用ができなかった。
上記各実施形態によれば、集中制御装置が、需要家の各機器を直接制御するのではなく、機器制御装置を介して間接的に制御を実施できるようにすることでセキュリティやプライバシー問題を解決することができる。
本実施形態によれば、選択部700は、需要家ごとの処理情報を用いて、DRアプリ1〜3の各々の依頼先需要家を選択する。処理情報は、需要家の保有する1以上の蓄電池9や負荷10を含む調整部80が対応可能なDRアプリを示す。
このため、DRアプリに対応可能な調整部80を保有する需要家に、該DRアプリを依頼することが可能になる。よって、DRアプリの実施可能性を高くすることができ、DRアプリによる電力需給調整の信頼性の向上と制御精度の向上が可能になる。
ここで、調整部(機器制御装置)にて、需要家単位で管理して制御可能容量をまとめた「処理情報」を用いることに効果について説明する。
制御対象を需要家が保有する蓄電池以外の家電や空調などの電気器機器に拡大する場合、各需要家の機器を用いて、どういったアプリが実施可能か不明であり、実際に効率的にDRアプリを実施することは困難であった。
また、制御対象を蓄電池以外の家電や空調等の一般機器に拡大しようとする場合、機器の制御が直接人の生活に影響を与えるため、セキュリティやプライバシーの問題があり、集中制御装置が直接機器を制御することは困難であった。
上記各実施形態では、セキュリティを考慮し、需要家が何の機器を制御することで制御可能容量を実現したかを問わない形にするために、需要家が有する電気機器における制御可能な容量を候補としている。
また、需要家の機器制御装置が、需要家内“機器群全体”で実現できる需要制御容量の周波数依存性を把握することができる。そのため、DRアプリごとの対応が可能となる。なお、今までは、機器制御装置が需要家内の各機器の応答について周波数特性を把握していなかっため、機器の効率的なDR利用ができなかった。
上記各実施形態によれば、集中制御装置が、需要家の各機器を直接制御するのではなく、機器制御装置を介して間接的に制御を実施できるようにすることでセキュリティやプライバシー問題を解決することができる。
次に、本実施形態の変形例を説明する。
周期TA1と周期TB1と周期TC1と周期TA2と周期TB2と周期TC2は、それぞれ適宜変更可能である。
集中制御装置7が行うDRアプリの数は3に限らず適宜変更可能である。
集中制御装置7が行うDRアプリは、DRアプリ1〜3に限らず適宜変更可能である。
例えば、DRアプリとして、スピニングリザーブ処理やノンスピニングリザーブ処理が用いられてもよい。
この場合、データベース702は、さらに、スピニングリザーブ処理とノンスピニングリザーブ処理の各々の特性(例えば、応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性、実施時間)を格納する。
ここで、スピニングリザーブについて説明する。
スピニングリザーブは、電源脱落時の周波数低下に対して即時に応動を開始し、急速(10秒程度以内)に出力を上昇し、少なくとも瞬動予備力以外の運転予備力が発動されるまでの時間、継続して自動発電可能な供給力のことをいう。
このため、スピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池とは、例えば上記のような電源脱落時に即時に対応できる時間応答性と、継続して発電可能な供給力を持った蓄電池のことをいう。
選択部700は、さらに以下の機能を有する。
選択部700は、スピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池を保有する需要家を、スピニングリザーブ処理の依頼先となる依頼先需要家として選択する機能を有する。また、選択部700は、ノンスピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池を保有する需要家を、ノンスピニングリザーブ処理の依頼先となる依頼先需要家として選択する機能を有する。
また、制御部704は、スピニングリザーブ処理の依頼先需要家が保有する機器制御装置に、スピニングリザーブ処理に応じて蓄電池の動作を制御するための動作制御情報を送信する。また、制御部704は、ノンスピニングリザーブ処理の依頼先需要家が保有する機器制御装置に、ノンスピニングリザーブ処理に応じて蓄電池の動作を制御するための動作制御情報を送信する。
需要家の蓄電池を利用して電力需要制御を行うノンスピニングリザーブ処理やスピニングリザーブ処理としては、運用形態の一例として、以下の運用形態も考えられる。
24時間、予備力としての容量(kW)がリザーブされ、予備力のリザーブに対する対価(例えば1円/kW×1h)が支払われる。そして、スピニングリザーブ処理のオペレーションの発動は、例えば11時〜11時30分といった限定的な時間で実施される。
例えば、スピニングリザーブ処理に参加する需要家No.3で常時3kWがスピニングリザーブのためにリザーブされるように、制御部704は、需要家No.3の機器制御装置8に動作制御信号を送信する。
前日、新たな需要削減DRの通知が需要家No.3のもとに来た場合、需要家No.3は、需要削減DRが実施保証を必要とする場合は見送り、実施保証がない場合は、価格を鑑み(5円/kWhなので)例えば、2kW×3hで入札する。
当日は、実施保証が必要であって優先されるスピニングリザーブが11時〜11時30分まで発動されたため、需要家No.3では、その間はスピニングリザーブを、12時〜15時の間は需要削減に参加するといったオペレーションが行われる。
また、需要家No.3が保有する蓄電池9の利用がDR優先でない場合でも、以下のようなオペレーションが行われてもよい。
需要家No.3は、スピニングリザーブの発動頻度を鑑み、あらかじめ許容できる出力をスピニングリザーブ用にリザーブしておく。そして、需要家No.3は通常は自分の目的で蓄電池9を利用するものの、いざスピニングリザーブが発動されるとスピニングリザーブ優先で蓄電池9を利用する。
周期TA1と周期TB1と周期TC1と周期TA2と周期TB2と周期TC2は、それぞれ適宜変更可能である。
集中制御装置7が行うDRアプリの数は3に限らず適宜変更可能である。
集中制御装置7が行うDRアプリは、DRアプリ1〜3に限らず適宜変更可能である。
例えば、DRアプリとして、スピニングリザーブ処理やノンスピニングリザーブ処理が用いられてもよい。
この場合、データベース702は、さらに、スピニングリザーブ処理とノンスピニングリザーブ処理の各々の特性(例えば、応答時間、通信信頼度、収益性、信頼性、実施時間)を格納する。
ここで、スピニングリザーブについて説明する。
スピニングリザーブは、電源脱落時の周波数低下に対して即時に応動を開始し、急速(10秒程度以内)に出力を上昇し、少なくとも瞬動予備力以外の運転予備力が発動されるまでの時間、継続して自動発電可能な供給力のことをいう。
このため、スピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池とは、例えば上記のような電源脱落時に即時に対応できる時間応答性と、継続して発電可能な供給力を持った蓄電池のことをいう。
選択部700は、さらに以下の機能を有する。
選択部700は、スピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池を保有する需要家を、スピニングリザーブ処理の依頼先となる依頼先需要家として選択する機能を有する。また、選択部700は、ノンスピニングリザーブ処理の特性に対応する蓄電池を保有する需要家を、ノンスピニングリザーブ処理の依頼先となる依頼先需要家として選択する機能を有する。
また、制御部704は、スピニングリザーブ処理の依頼先需要家が保有する機器制御装置に、スピニングリザーブ処理に応じて蓄電池の動作を制御するための動作制御情報を送信する。また、制御部704は、ノンスピニングリザーブ処理の依頼先需要家が保有する機器制御装置に、ノンスピニングリザーブ処理に応じて蓄電池の動作を制御するための動作制御情報を送信する。
需要家の蓄電池を利用して電力需要制御を行うノンスピニングリザーブ処理やスピニングリザーブ処理としては、運用形態の一例として、以下の運用形態も考えられる。
24時間、予備力としての容量(kW)がリザーブされ、予備力のリザーブに対する対価(例えば1円/kW×1h)が支払われる。そして、スピニングリザーブ処理のオペレーションの発動は、例えば11時〜11時30分といった限定的な時間で実施される。
例えば、スピニングリザーブ処理に参加する需要家No.3で常時3kWがスピニングリザーブのためにリザーブされるように、制御部704は、需要家No.3の機器制御装置8に動作制御信号を送信する。
前日、新たな需要削減DRの通知が需要家No.3のもとに来た場合、需要家No.3は、需要削減DRが実施保証を必要とする場合は見送り、実施保証がない場合は、価格を鑑み(5円/kWhなので)例えば、2kW×3hで入札する。
当日は、実施保証が必要であって優先されるスピニングリザーブが11時〜11時30分まで発動されたため、需要家No.3では、その間はスピニングリザーブを、12時〜15時の間は需要削減に参加するといったオペレーションが行われる。
また、需要家No.3が保有する蓄電池9の利用がDR優先でない場合でも、以下のようなオペレーションが行われてもよい。
需要家No.3は、スピニングリザーブの発動頻度を鑑み、あらかじめ許容できる出力をスピニングリザーブ用にリザーブしておく。そして、需要家No.3は通常は自分の目的で蓄電池9を利用するものの、いざスピニングリザーブが発動されるとスピニングリザーブ優先で蓄電池9を利用する。
上記TA1、TB1、TC1の周期で行う通信では、集中制御装置7は、動作制御情報だけでなく、通信状態のモニタや制御の実施状態のモニタに関連する情報の収集も実施する。
また、蓄電池9(需要家側)から電力系統3への放電(逆潮流)が禁止されている場合、制御部804は、蓄電池9の放電電力を需要家の負荷10の電力消費量の範囲内で放電するようにする。負荷10が蓄電池9の放電電力を消費することで、電力系統3に対する電力需要が減少する。
蓄電池9(需要家側)から電力系統3への放電(逆潮流)が禁止されていない場合、制御部804は、蓄電池9の放電電力を電力系統3へ供給してもよい。
また、蓄電池9(需要家側)から電力系統3への放電(逆潮流)が禁止されている場合、制御部804は、蓄電池9の放電電力を需要家の負荷10の電力消費量の範囲内で放電するようにする。負荷10が蓄電池9の放電電力を消費することで、電力系統3に対する電力需要が減少する。
蓄電池9(需要家側)から電力系統3への放電(逆潮流)が禁止されていない場合、制御部804は、蓄電池9の放電電力を電力系統3へ供給してもよい。
本実施形態では、集中制御装置7が各DRアプリのベースラインを決定したが、各機器制御装置8が各DRアプリのベースラインを決定してもよい。
本実施形態では、制御部804は、全体の需給調整量を特定するための情報として、電力需給バランス状態に応じて変動する周波数偏差fや周波数偏差の積分値Δfを利用している。
しかしながら、全体の需給調整量を特定するための情報は、周波数偏差fや周波数偏差の積分値Δfに限らず適宜変更可能である。例えば、全体の需給調整量を特定するための情報として、周波数偏差fや周波数偏差の積分値Δfの代わりに、全体の需給調整量を示す情報が用いられてもよい。
全体の需給調整量を示す情報は、例えば、給電指令部2から送信される。この場合、給電指令部2は、例えば片方向通信(例えば、ブロードキャスト送信)で、全体の需給調整量を示す情報を、各機器制御装置8に送信する。なお、全体の需給調整量を示す情報の送信手法は、片方向通信(例えば、ブロードキャスト送信)に限らず適宜変更可能である。
各機器制御装置8では、通信部802が、全体の需給調整量を示す情報を受信し、全体の需給調整量を示す情報を制御部804に出力する。制御部804は、全体の需給調整量を、例えば周波数偏差の積分値Δfの代わりに用いる。この場合、「周波数偏差の積分値Δf」を「全体の需給調整量」に読み替えることで、電力需給調整の説明がなされる。
また、給電指令部2は、以下のようにして全体の需給調整量を示す情報を生成する。
給電指令部2は、系統周波数と連系線4の潮流とを用いて、全体の需給調整量を計算する。
例えば、連系線4を介して電力が電力系統3から他の電力系統13に供給されている場合、給電指令部2は、系統周波数の基準周波数から実際の系統周波数を差し引いた値に、所定の定数を乗算する。続いて、給電指令部2は、その乗算結果から、連系線4の潮流(連系線4を介して電力系統3から他の電力系統13に供給されている電力)を減算した結果を、全体の需給調整量として算出する。
また、連系線4を介して電力が他の電力系統13から電力系統3に供給されている場合、給電指令部2は、まず、上述したように系統周波数の基準周波数から実際の系統周波数を差し引いた値に所定の定数を乗算する。続いて、給電指令部2は、その乗算結果に、連系線4の潮流(連系線4を介して他の電力系統13から電力系統3に供給されている電力)を加算した結果を、全体の需給調整量として算出する。
しかしながら、全体の需給調整量を特定するための情報は、周波数偏差fや周波数偏差の積分値Δfに限らず適宜変更可能である。例えば、全体の需給調整量を特定するための情報として、周波数偏差fや周波数偏差の積分値Δfの代わりに、全体の需給調整量を示す情報が用いられてもよい。
全体の需給調整量を示す情報は、例えば、給電指令部2から送信される。この場合、給電指令部2は、例えば片方向通信(例えば、ブロードキャスト送信)で、全体の需給調整量を示す情報を、各機器制御装置8に送信する。なお、全体の需給調整量を示す情報の送信手法は、片方向通信(例えば、ブロードキャスト送信)に限らず適宜変更可能である。
各機器制御装置8では、通信部802が、全体の需給調整量を示す情報を受信し、全体の需給調整量を示す情報を制御部804に出力する。制御部804は、全体の需給調整量を、例えば周波数偏差の積分値Δfの代わりに用いる。この場合、「周波数偏差の積分値Δf」を「全体の需給調整量」に読み替えることで、電力需給調整の説明がなされる。
また、給電指令部2は、以下のようにして全体の需給調整量を示す情報を生成する。
給電指令部2は、系統周波数と連系線4の潮流とを用いて、全体の需給調整量を計算する。
例えば、連系線4を介して電力が電力系統3から他の電力系統13に供給されている場合、給電指令部2は、系統周波数の基準周波数から実際の系統周波数を差し引いた値に、所定の定数を乗算する。続いて、給電指令部2は、その乗算結果から、連系線4の潮流(連系線4を介して電力系統3から他の電力系統13に供給されている電力)を減算した結果を、全体の需給調整量として算出する。
また、連系線4を介して電力が他の電力系統13から電力系統3に供給されている場合、給電指令部2は、まず、上述したように系統周波数の基準周波数から実際の系統周波数を差し引いた値に所定の定数を乗算する。続いて、給電指令部2は、その乗算結果に、連系線4の潮流(連系線4を介して他の電力系統13から電力系統3に供給されている電力)を加算した結果を、全体の需給調整量として算出する。
上記各実施形態において、処理情報は、電力需給調整処理(アプリ)の電力調整への参加意思や制約条件を示す情報を含んでもよい。
参加意思は、例えば、「今回、参加」「今回、不参加」「参加」によって示される。この場合、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、参加の意思表示が示された処理情報を用いて、依頼先需要家を選択する。
制約条件は、例えば、「逆潮流可能」「逆潮流不可能」によって示される。この場合、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、「逆潮流可能」が示された場合に、必要に応じで依頼先需要家に逆潮流を依頼する。また、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、「逆潮流不可能」が示された場合に、依頼先需要家に逆潮流を依頼しない。
参加意思は、例えば、「今回、参加」「今回、不参加」「参加」によって示される。この場合、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、参加の意思表示が示された処理情報を用いて、依頼先需要家を選択する。
制約条件は、例えば、「逆潮流可能」「逆潮流不可能」によって示される。この場合、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、「逆潮流可能」が示された場合に、必要に応じで依頼先需要家に逆潮流を依頼する。また、制御装置A〜C、AAや集中制御装置7は、「逆潮流不可能」が示された場合に、依頼先需要家に逆潮流を依頼しない。
上記各実施形態において、機器制御装置や需要家側装置(需要家側)や制御装置や集中制御装置(アグリゲーター側)の選択部(取得部)がアプリの特性に関する情報や電池に関する情報などを取得する際は、上記の実施形態に記載しているように格納部や、また機器制御装置や需要家側装置や制御装置や集中制御装置からお互いに取得しても良いし、外部装置を経由して上記の情報を取得してもよい。
上記各実施形態において、制御装置A〜C、AA、需要家側装置D〜H、DD、集中制御装置7、機器制御装置8は、それぞれ、コンピュータにて実現されてもよい。この場合、コンピュータは、コンピュータにて読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムを読込み実行して、制御装置A、B、C、AA、需要家側装置D、E、F、G、H、DD、集中制御装置7、または、機器制御装置8が有する機能を実行する。記録媒体は、例えば、CD-ROM(Compact Disk Read Only Memory)である。記録媒体は、CD-ROMに限らず適宜変更可能である。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
以上説明した各実施形態において、図示した構成は単なる一例であって、本発明はその構成に限定されるものではない。
本明細書において、「取得」とは、自装置が他の装置や記憶媒体に格納されているデータまたは情報を取りに行くこと(能動的な取得)、例えば、他の装置にリクエストまたは問合せして受信すること、他の装置や記憶媒体にアクセスして読み出すこと等、および、自装置に他の装置から出力されるデータまたは情報を入力すること(受動的な取得)、例えば、配信(または、送信、プッシュ通知等)されるデータまたは情報を受信すること等、の少なくともいずれか一方を含む。また、受信したデータまたは情報の中から選択して取得すること、または、配信されたデータまたは情報を選択して受信することも含む。
実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。この出願は、2014年7月31日に出願された日本出願特願2014−156204を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
上記の実施形態の一部または全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得部と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知部とを備える制御装置。
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知部とを備える制御装置。
(付記2)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記1に記載の制御装置。
(付記3) 前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する実行可能な期間を備え、
前記通知部は、前記実行期間に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
前記通知部は、前記実行期間に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
(付記4)前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する際に出力可能な電力値を備え、
前記通知部は、前記出力可能な電力値に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
前記通知部は、前記出力可能な電力値に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
(付記5)前記電力需給調整処理ごとに需要家に支払われる対価である収益性が設定され、
前記通知部は、前記収益性に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
前記通知部は、前記収益性に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記1に記載の制御装置。
(付記6)前記通知部は、前記収益性の高い電力需給調整処理から優先的に、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する付記5に記載の制御装置。
(付記7)前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の送信である、付記1から6のいずれか1項に記載の制御装置。
(付記8)電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する調整部と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する通知部と、を有する機器制御装置。
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する通知部と、を有する機器制御装置。
(付記9)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記8に記載の機器制御装置。
(付記10)前記電力需給調整装置に関する情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件に対応する電力需給調整装置の特性を示す情報である付記8または9に記載の制御装置。
(付記11)前記処理情報は、前記電力需給調整処理の実行において対応可能な調整量を示す情報を含む付記8に記載の機器制御装置。
(付記12)前記処理情報は、前記需要家ごとに設定され、電力需給調整処理の電力調整への参加意思や制約条件を示す情報を含む付記8に記載の機器制御装置。
(付記13)前記通知部は、前記電力需給調整処理の応答時間以下である応答時間を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記8に記載の機器制御装置。
(付記14)前記通知部は、前記電力需給調整処理の通信信頼度以上である通信信頼度を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記8に記載の機器制御装置。
(付記15)前記通知部は、前記電力需給調整処理の対価以下である収益条件を備える調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記8に記載の機器制御装置。
(付記16)前記通知部は、前記電力需給調整装置が備える収益条件以上の対価の前記電力需給調整に関する処理が複数ある場合、
最も収益性が高い電力需給調整処理の特性に対応する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記15に記載の機器制御装置。
最も収益性が高い電力需給調整処理の特性に対応する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記15に記載の機器制御装置。
(付記17)前記通知部は、前記電力需給調整処理の実行期間に使用許容期間を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する付記8に記載の機器制御装置。
(付記18)前記通知部は、外部装置へ前記調整部の状態を送信し、前記外部装置から前記調整部の状態に応じた動作制御情報を受信する、付記8に記載の機器制御装置。
(付記19)前記動作制御情報の受信間隔よりも短い時間間隔で電力系統の状態を取得し、当該電力系統の状態と前記動作制御情報とに基づいて、前記電力需給調整装置の動作を制御する付記8に記載の機器制御装置。
(付記20)前記通信部は、前記電力需給調整装置の状態と、電力系統での電力量を調整するためにN(Nは1以上の数)個の前記電力需給調整装置全体に分担されている電力量と、に基づいて生成された動作制御情報を、前記外部装置から受信する、付記8に記載の機器制御装置。
(付記21)前記処理情報と所定の条件に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の対象となる需要家である旨の前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する受信部とを備える付記8に記載の機器制御装置。
(付記22)前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する実行可能な期間を備え、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記実行期間に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記実行期間に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
(付記23)前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する際に出力可能な電力値を備え、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記出力可能な電力値に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記出力可能な電力値に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
(付記24)前記電力需給調整処理ごとに需要家に支払われる対価である収益性が設定され、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記収益性に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記収益性に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
(付記25)前記受信部は、前記収益性の高い電力需給調整処理から優先的に、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する付記8に記載の機器制御装置。
(付記26)前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の通知である、付記21から25のいずれか1項に記載の機器制御装置。
(付記27)前記電力需給調整装置は、蓄電池であり、
前記蓄電池を含み蓄電装置として機能する、付記8から26のいずれか1項に記載の機器制御装置。
前記蓄電池を含み蓄電装置として機能する、付記8から26のいずれか1項に記載の機器制御装置。
(付記28)電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得し、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する、通知方法。
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する、通知方法。
(付記29)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記28に記載の通知方法。
(付記30)前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の送信である、付記28または29に記載の通知方法。
(付記31)電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理し、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する、通知方法。
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する、通知方法。
(付記32)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記31に記載の通知方法。
(付記33)前記電力需給調整装置に関する情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件に対応する電力需給調整装置の特性を示す情報である付記31または32に記載の通知方法。
(付記34)コンピュータに、
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記35)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記34に記載の記録媒体。
(付記36)前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の送信である、付記34または35に記載の記録媒体。
(付記37)コンピュータに、
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する管理手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する管理手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
(付記38)前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である付記37に記載の記録媒体。
(付記39)前記電力需給調整装置に関する情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件に対応する電力需給調整装置の特性を示す情報である付記37または38に記載の記録媒体。
A〜C、AA 制御装置
A1 取得部
A2 通知部
AA1、B1 格納部
AA2、B2、C2 選択部
D〜H、DD 需要家側装置
D1 調整部
D2 通知部
DD1、DD2、E1、E2、G1、G2、H1、H2 格納部
DD3、E3、F3、G3、H3 生成部
DD4、F4 通知部
1000 電力制御システム
1 火力発電所
2 給電指令部
201 周波数計
202 通信部
203 制御部
3 電力系統
4 連系線
5 配電用変圧器
6 電力線
7 集中制御装置
700 選択部
701 通信部
702 データベース
703 把握部
704 制御部
8 機器制御装置
80 調整部
800 格納部
801 検出部
802 通信部
803 周波数計
804 制御部
9 蓄電池
10 負荷
111 再生可能電源(太陽光発電機)
112 再生可能電源(風力発電機)
A1 取得部
A2 通知部
AA1、B1 格納部
AA2、B2、C2 選択部
D〜H、DD 需要家側装置
D1 調整部
D2 通知部
DD1、DD2、E1、E2、G1、G2、H1、H2 格納部
DD3、E3、F3、G3、H3 生成部
DD4、F4 通知部
1000 電力制御システム
1 火力発電所
2 給電指令部
201 周波数計
202 通信部
203 制御部
3 電力系統
4 連系線
5 配電用変圧器
6 電力線
7 集中制御装置
700 選択部
701 通信部
702 データベース
703 把握部
704 制御部
8 機器制御装置
80 調整部
800 格納部
801 検出部
802 通信部
803 周波数計
804 制御部
9 蓄電池
10 負荷
111 再生可能電源(太陽光発電機)
112 再生可能電源(風力発電機)
Claims (31)
- 電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得部と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知部とを備える制御装置。 - 前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である請求項1に記載の制御装置。
- 前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する実行可能な期間を備え、
前記通知部は、前記実行期間に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する請求項1に記載の制御装置。 - 前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する際に出力可能な電力値を備え、
前記通知部は、前記出力可能な電力値に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する請求項1に記載の制御装置。 - 前記電力需給調整処理ごとに需要家に支払われる対価である収益性が設定され、
前記通知部は、前記収益性に基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する請求項1に記載の制御装置。 - 前記通知部は、前記収益性の高い電力需給調整処理から優先的に、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する請求項5に記載の制御装置。
- 前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の送信である、請求項1から6のいずれか1項に記載の制御装置。
- 電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する調整部と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する通知部と、を有する機器制御装置。 - 前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件を示す情報である請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記電力需給調整装置に関する情報は、前記電力需給調整処理の実行において好適な条件に対応する電力需給調整装置の特性を示す情報である請求項8または9に記載の制御装置。
- 前記処理情報は、前記電力需給調整処理の実行において対応可能な調整量を示す情報を含む請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記処理情報は、前記需要家ごとに設定され、電力需給調整処理の電力調整への参加意思や制約条件を示す情報を含む請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通知部は、前記電力需給調整処理の応答時間以下である応答時間を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通知部は、前記電力需給調整処理の通信信頼度以上である通信信頼度を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通知部は、前記電力需給調整処理の対価以下である収益条件を備える調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通知部は、前記電力需給調整装置が備える収益条件以上の対価の前記電力需給調整に関する処理が複数ある場合、
最も収益性が高い電力需給調整処理の特性に対応する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する請求項15に記載の機器制御装置。 - 前記通知部は、前記電力需給調整処理の実行期間に使用許容期間を有する調整部である旨の処理情報を外部装置に通知する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通知部は、外部装置へ前記調整部の状態を送信し、前記外部装置から前記調整部の状態に応じた動作制御情報を受信する、請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記動作制御情報の受信間隔よりも短い時間間隔で電力系統の状態を取得し、当該電力系統の状態と前記動作制御情報とに基づいて、前記電力需給調整装置の動作を制御する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記通信部は、前記電力需給調整装置の状態と、電力系統での電力量を調整するためにN(Nは1以上の数)個の前記電力需給調整装置全体に分担されている電力量と、に基づいて生成された動作制御情報を、前記外部装置から受信する、請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記処理情報と所定の条件に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の対象となる需要家である旨の前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する受信部とを備える請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する実行可能な期間を備え、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記実行期間に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する請求項8に記載の機器制御装置。 - 前記処理情報は、前記調整部が前記電力需給調整処理を実行する際に出力可能な電力値を備え、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記出力可能な電力値に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する請求項8に記載の機器制御装置。 - 前記電力需給調整処理ごとに需要家に支払われる対価である収益性が設定され、
前記受信部は、前記電力需給調整処理ごとに、前記収益性に基づいて決定された、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する請求項8に記載の機器制御装置。 - 前記受信部は、前記収益性の高い電力需給調整処理から優先的に、前記電力需給調整処理の発動の通知を受信する請求項8に記載の機器制御装置。
- 前記電力需給調整処理の発動の通知は、前記電力需給調整装置の動作を制御する動作制御情報の通知である、請求項21から25のいずれか1項に記載の機器制御装置。
- 前記電力需給調整装置は、蓄電池であり、
前記蓄電池を含み蓄電装置として機能する、請求項8から26のいずれか1項に記載の機器制御装置。 - 電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得し、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する、通知方法。 - 電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理し、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する、通知方法。 - コンピュータに、
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置における調整量を需要家ごとに管理する調整部において対応可能な前記電力需給調整処理を示す処理情報を取得する取得手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記処理情報とに基づいて、前記電力需給調整処理の対象となる需要家に対して前記電力需給調整処理の発動を通知する通知手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。 - コンピュータに、
電力需給調整処理の電力調整に使用される一以上の電力需給調整装置に関する情報を需要家ごとに管理する管理手順と、
前記電力需給調整処理に関する特性を示す情報と、前記需要家単位での電力需給調整装置に関する情報とに基づき、前記電力需給調整処理の実行に対応可能か否かを示す処理情報を外部装置に送信する送信手順と、を実行させるためのプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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