JP2013258806A - 周波数制御装置、電力入出力装置、周波数制御システム、周波数制御方法、及びプログラム - Google Patents

周波数制御装置、電力入出力装置、周波数制御システム、周波数制御方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】周波数制御の応答性を高めた周波数制御装置を提供することを目的とする。
【解決手段】周波数制御装置201は、入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部202と、入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを分散型電源401毎に決定するゲイン決定部204と、入出力電力の値を含む周波数制御指令を繰り返し取得する第2の取得部203と、周波数制御指令が取得されるたびに共通の電力指令値を決定する指令値決定部205と、周波数制御期間の開始前にゲインを個別送信し、指令値決定部205で決定されるたびに電力指令値を一斉送信する送信制御部206とを備え、指令値決定部205は、電力指令値と対応するゲインとを乗じた大きさの電力を各分散型電源401が入出力した場合に、入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、電力指令値を決定する。
【選択図】図2

Description

本発明は、周波数制御装置、電力入出力装置、周波数制御システム、周波数制御方法、及びプログラムに関し、特に、複数の分散型電源が接続された電力系統の周波数を制御するための指令値を算出する周波数制御装置に関する。
電力系統において、発電機は送配電網を介して負荷に電力を供給している。このとき、すべての発電機は同期運転を行っており、電力系統内の負荷が発電機からの電力を上回ると電力系統の周波数が低下し、逆に下回ると周波数が上昇する。そのため、各発電機は調速機(ガバナ)を用いて、周波数が低下した場合は出力を増加し、周波数が上昇した場合には出力を減少する(ガバナフリー運転)。
さらに、ガバナフリー運転では吸収しきれない負荷変動の制御には、中央給電指令所から受信した出力調整信号に基づいて発電機の出力を調整する負荷周波数制御(Load Frequency Control)が行われている。しかし、発電機の応答速度は遅いため、出力調整信号への追従精度が低いことが課題となっている。
このような問題への対処法として、例えば特許文献1は、広域通信手段を介して周波数変動幅、地域要求量、時差、あるいは周波数成分毎の過不足を多数の電気機器にブロードキャスト送信する技術を開示している。これにより、電力系統における周波数制御のための調整容量を拡大させることができるとしている。
特開2009−213240号公報
近年、負荷周波数制御の応答性をさらに高めることが求められている。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、負荷周波数制御の応答性をさらに高めた周波数制御装置、電力入出力装置、周波数制御システム、周波数制御方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一形態に係る周波数制御装置は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる。
具体的には、周波数制御装置は、前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部と、前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定部と、前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得部と、前記第2の取得部で前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定部と、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定部で前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御部とを備える。
そして、前記指令値決定部は、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
本発明によれば、周波数制御期間の開始前に予めゲインを個別送信しておき、その後の周波数制御期間中に周波数制御指令に基づいて決定された共通の電力指令値を一斉送信することにより、規定時間内に電力指令値を全ての機器に送信することができ、且つ各機器に入出力余裕度に応じた大きさの電力を入出力させることができる。
実施の形態1に係る電力系統の構成図である。 実施の形態1に係る周波数制御装置のブロック図である。 実施の形態1に係る周波数制御装置の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る分散型電源のブロック図である。 実施の形態1に係る分散型電源の処理を示すフローチャートである。 実施の形態1に係る中央給電指令所、周波数制御装置、及び分散型電源の間のデータの送受信の一例を示すシーケンス図である。 実施の形態1に係る中央給電指令所、周波数制御装置、及び分散型電源の間のデータの送受信の他の例を示すシーケンス図である。 実施の形態2に係る周波数制御装置のブロック図である。 実施の形態3に係る周波数制御装置と分散型電源との間のデータの送受信を示すシーケンス図である。
(本発明の基礎となった知見)
背景技術の欄で示した上記従来技術は、周波数変動幅、地域要求量、時差、あるいは周波数成分毎の過不足を電気機器に一斉送信する方法は開示しているが、各電気機器の状態に基づいた負荷周波数制御値の配分方法、および個別の指令内容を各電気機器に一斉送信する方法は開示されていない。
そのため、電気機器が必要以上に動作する、或いは必要な時に停止する場合が生じる。また、蓄電池が必要以上に充放電する場合が生じる。これらの動作により負荷周波数制御値への追従性が低下するという課題を生じる可能性がある。
上記の課題を解決するために、本発明の一形態に係る周波数制御装置は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる。
具体的には、周波数制御装置は、前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部と、前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定部と、前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得部と、前記第2の取得部で前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定部と、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定部で前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御部とを備える。
そして、前記指令値決定部は、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する。
周波数制御指令が取得されるたびに全ての機器に電力指令値を個別送信すると、機器の台数が多くなるほど電力指令値の送信に時間がかかるので、周波数制御期間中に電力指令値を受信できない機器が生じる可能性がある。
そこで、周波数制御期間の開始前に予めゲインを個別送信しておき、その後の周波数制御期間中に周波数制御指令に基づいて決定された共通の電力指令値を一斉送信することにより、規定時間内に電力指令値を全ての機器に送信することができ、且つ各機器に入出力余裕度に応じた大きさの電力を入出力させることができる。
さらに、前記周波数制御装置は、前記電力指令値及び前記ゲインに従って前記複数の機器が入出力する電力の和を取得する潮流取得部を備えてもよい。前記指令値決定部は、さらに、前記複数の機器にさらに入出力させる電力を指示するための共通の追加電力指令値であって、前記追加電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれがさらに入出力した場合に、前記入出力電力と前記潮流取得部で取得された電力の和との差分に相当する電力が前記電力系統にさらに入出力されるように、前記追加電力指令値を決定してもよい。
前記送信制御部は、さらに、前記指令値決定部で決定された前記追加電力指令値を、前記複数の機器に一斉送信してもよい。
これにより、周波数制御指令に含まれる入出力電力と、各機器が実際に入出力する電力の合計との誤差を補正することが可能となる。その結果、周波数制御指令に正確に追従した入出力調整を実現することができる。
また、前記ゲイン決定部は、さらに前記周波数制御期間中に、前記機器それぞれの新たなゲインを決定してもよい。そして、前記送信制御部は、前記電力指令値の一斉送信の合間に、前記ゲイン決定部で決定された前記新たなゲインを対応する前記機器に個別送信してもよい。
このように、周波数制御期間中に各機器のゲインを更新するので、周波数制御指令に正確に追従した入出力調整を実現することができる。
さらに、前記送信制御部は、前記新たなゲインの全てを対応する前記機器に個別送信した直後の前記電力指令値を、取得した前記新たなゲインを用いて電力を入出力することを指示する情報と共に、前記複数の機器に一斉送信してもよい。
個別送信されるゲインは、全ての機器に送信されるまでに時間がかかる可能性がある。そこで、新たなゲインを使用することを示す情報を電力指令値に付加することにより、全ての機器でゲインの更新のタイミングを同期することが可能となる。
例えば、前記第1の取得部は、前記機器の入出力レート、前記電力系統に接続されるデバイスの定格容量、前記機器の入出力可能量、前記機器の効率、前記機器の劣化状態、前記機器の入出力誤差、前記機器と前記電力系統との間に設置される変圧器の容量、前記機器と前記電力系統とを接続する配電線の容量、前記機器に接続される電力変換装置の容量、及び前記配電線上の受電点電圧値のうちの少なくとも1つを、前記入出力余裕度を示す情報として取得してもよい。
一例として、前記第1の取得部は、前記機器の入出力レートを、前記入出力余裕度を示す情報として取得してもよい。そして、前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された入出力レートが高いほど大きな値に決定してもよい。
他の例として、前記第1の取得部は、前記機器と前記電力系統との間に位置する複数の前記デバイスそれぞれの定格容量を、前記入出力余裕度を示す情報として取得してもよい。そして、前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された複数の定格容量のうちの最小値と決定してもよい。
さらに他の例として、前記第1の取得部は、前記機器の入出力可能量を、前記入出力余裕度を示す情報として取得してもよい。そして、前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された入出力可能量が予め定められた上限値又は下限値に近いほど小さな値に決定してもよい。
さらに他の例として、前記第1の取得部は、前記受電点電圧値を、前記入出力余裕度を示す情報として取得してもよい。そして、前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された受電点電圧値が予め定められた上限値又は下限値に近いほど小さな値に決定してもよい。
一例として、前記指令値決定部は、前記入出力電力の値を前記ゲインの和で除した値を、前記電力指令値と決定してもよい。
他の例として、前記ゲイン決定部は、前記ゲインの和が1になるように、前記複数の機器それぞれの前記ゲインを決定してもよい。そして、前記指令値決定部は、前記入出力電力の値を前記電力指令値と決定してもよい。
さらに、前記ゲイン決定部は、前記第1の取得部で取得された前記入出力余裕度に基づいて決定されるオフセットであって、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じ、さらに対応する前記オフセットを加算した大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記複数の機器それぞれの前記オフセットを決定してもよい。そして、前記送信制御部は、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲイン及び前記オフセットを対応する前記機器に個別送信してもよい。
本発明の一形態に係る電力入出力装置は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、周波数制御装置の制御に従って電力を入出力する。具体的には、電力入出力装置は、前記周波数制御期間の開始前に前記周波数制御装置からゲインを取得し、前記周波数制御期間中に電力指令値を繰り返し取得する取得部と、前記取得部で前記電力指令値が取得されるたびに、前記ゲインと前記電力指令値とを乗じることによって、前記電力系統に入出力すべき電力の大きさを算出する算出部と、前記算出部で算出された大きさの電力を前記電力系統に入出力する入出力調整部とを備える。
本発明の一形態に係る周波数制御システムは、電力系統に接続された複数の機器と周波数制御装置とで構成され、前記電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記周波数制御装置の指示に従って前記複数の機器が電力を入出力する。
前記周波数制御装置は、前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部と、前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定部と、前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得部と、前記第2の取得部で前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定部と、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定部で前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御部とを備える。
そして、前記指令値決定部は、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する。
また、前記複数の機器のそれぞれは、前記周波数制御期間の開始前に前記周波数制御装置からゲインを取得し、前記周波数制御期間中に電力指令値を繰り返し取得する取得部と、前記取得部で前記電力指令値が取得されるたびに、前記ゲインと前記電力指令値とを乗じることによって、前記電力系統に入出力すべき電力の大きさを算出する算出部と、前記算出部で算出された大きさの電力を前記電力系統に入出力する入出力調整部とを備える。
本発明の一形態に係る周波数制御方法は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる方法である。
具体的には、周波数制御方法は、前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得ステップと、前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定ステップと、前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップで前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定ステップと、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定ステップで前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御ステップとを含む。
そして、前記指令値決定ステップでは、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する。
本発明の一形態に係るプログラムは、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる処理を、コンピュータに実行させる。具体的には。プログラムは、前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得ステップと、前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定ステップと、前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得ステップと、前記第2の取得ステップで前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定ステップと、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定ステップで前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御ステップとを、前記コンピュータに実行させる。
そして、前記指令値決定ステップでは、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する。
なお、これらの全般的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムおよび記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例である。したがって、これらの各形態により、本発明が限定されるものではない。本発明は、特許請求の範囲だけによって限定される。よって、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、本発明の課題を達成するのに必ずしも必要ではないが、より好ましい形態を構成するものとして説明される。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態1に係る周波数制御装置201を含む電力系統の概念図である。
図1に示される様に、電力系統は、変電所101と、電力線102と、受電点103a、103b、103cと、配電線105a、105b、105cと、分散型電源401a、401b、401cと、通信線104と、周波数制御装置201とを含む。なお、図1においては、説明を簡易化するため負荷を図示していない。
電力線102は、変電所101と分散型電源401a、401b、401cとを接続する。そして、電力線102は、変電所101から出力される電力を分散型電源401a、401b、401c及び図示しない負荷に供給すると共に、分散型電源401a、401b、401cから出力される電力を図示しない負荷に供給する。なお、「負荷」とは、冷蔵庫、洗濯機、テレビ等の電力を消費して動作するあらゆる機器を指す。
受電点103a、103b、103cは、分散型電源401a、401b、401cと電力系統と接続している配電線105a、105b、105c上の点であって、例えば各分散型電源401a、401b、401cが電力系統に対して入出力する電力の大きさを検出する点である。
以下、受電点103a、103b、103cを総称して「受電点103」と表記することがある。また、配電線105a、105b、105cを総称して「配電線105」と表記することがある。さらに、分散型電源401a、401b、401cを総称して「分散型電源401」と表記することがある。
分散型電源401は、例えば、太陽光発電システム又は燃料電池システム等の分散型発電システム、あるいは二次電池蓄電システム等の分散型電気エネルギー貯蔵システムである。分散型電源401は、例えば、太陽電池又は燃料電池のような発電装置、あるいは蓄電池等の貯蔵装置と、発電装置または貯蔵装置により発電された直流電力を交流電力に変換(DC/AC変換)するパワーコンディショナとを有する。なお、本実施の形態1では、機器(電力入出力装置)の一例として蓄電池(分散型電源401)を対象とするが、これに限定されるものではない。
分散型電源401は、電力を電力系統へ入出力することにより、電力系統の周波数を所定の範囲内を維持する入出力調整を行う。ここで、電力系統の基準周波数を50Hzとし、変動を許容する所定の範囲を±0.1Hzとする例を用いて説明する。なお、電力系統に接続される機器の一例としての蓄電池は、電力系統の電力で充電(電力の入力)し、電力系統に電力を放電(電力の出力)する。
通信線(通信ネットワーク)104は、周波数制御装置201と分散型電源401との間でデータ又は情報を送受信するためのものであり、例えば、インターネット、PLC(Power Line Communication)、950MHz帯無線等が考えられる。また、周波数制御装置201は、通信線104を通じて変電所101との間でもデータ又は情報を送受信してもよい。但し、周波数制御装置201の機能が変電所101に含まれている場合には不要である。
周波数制御装置201は、分散型電源401の電力の入出力を制御することにより、電力系統の周波数を調整するための制御装置である。図2及び図3を参照して、周波数制御装置201について説明する。
図2は、本実施の形態1に係る周波数制御装置201の機能ブロック図である。図2に示されるように、周波数制御装置201は、第1の取得部202と、第2の取得部203と、ゲイン決定部204と、指令値決定部205と、送信制御部206と、通信部207とを備える。
第1の取得部202は、各分散型電源401a、401b、401cの入出力余裕度を示す情報を取得し、ゲイン決定部204に出力する。なお、第1の取得部202は、通信部207を通じて各分散型電源401から直接取得してもよいし、通信線104に接続されているEMS(Energy Management System)が各分散型電源401から収集した情報を取得してもよいし、ユーザまたは管理者からの手入力を受け付けてもよい。
ここで、入出力余裕度とは、分散型電源401と電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す情報である。そして、入出力余裕度が高い状態とは、当該分散型電源401が電力系統に対して入出力可能な電力が相対的に大きいことを示す。一方、入出力余裕度が低い状態とは、当該分散型電源401が電力系統に対して入出力可能な電力が相対的に小さいことを示す。
そして、入出力余裕度を示す情報には、例えば、分散型電源401の入出力レート、電力系統に接続されるデバイス(分散型電源401を構成する蓄電池及びパワーコントローラ、配電線105上に設置される変圧器等)の定格容量、分散型電源401の入出力可能量、分散型電源401の効率、分散型電源401の劣化状態、分散型電源401の入出力誤差、分散型電源401と電力系統との間に設置される変圧器の容量、配電線105の容量、分散型電源401に接続される電力変換装置の容量、あるいは受電点103の電圧値(受電点電圧値)の全部又は一部が含まれる。
上記の例のように、入出力余裕度を示す情報には、入出力レート、定格容量、効率等の分散型電源401の静的な能力(設計時に定まる能力)と、劣化状態、入出力可能量、入出力誤差等の分散型電源401の動的な能力(時間と共に変化する能力)とが含まれる。また、入出力余裕度を示す情報には、分散型電源401そのものの能力だけでなく、分散型電源401と電力系統との間に介在する装置等の能力が含まれてもよい。
第2の取得部203は、中央給電指令所或いは系統管理装置から周波数制御指令を受信し、指令値決定部205へ出力する。なお、第2の取得部203は、中央給電指令所或いは系統管理装置から周波数制御指令を受信するのではなく、電力系統の周波数を定期的に観測し、自ら周波数制御指令を生成することも可能である。なお、中央給電指令所或いは系統管理装置の役割は、例えば、変電所101が担ってもよいし、変電所101より上流又は下流の設備又は装置(図示省略)が担ってもよい。
周波数制御指令は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収めるために、中央給電指令所或いは系統管理装置によって発行されるものである。この周波数制御指令は、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、例えば数秒周期で繰り返し発行される。すなわち、第2の取得部203は、周波数制御期間中に周波数制御指令を繰り返し取得する。
そして、周波数制御指令は、電力系統にさらに入出力すべき電力の値である入出力電力を含む。具体的には、入出力電力=+5kWとは、例えば100kWの電力が供給されている電力系統に、5kWの電力を供給する(或いは消費される電力を5kW減らす)ことを指す。これらを、「電力系統に電力を出力する」という。また、入出力電力=−5kWとは、例えば100kWの電力が供給されている電力系統に、供給される電力を5kW減らす(或いは消費される電力を5kW増やす)ことを指す。これらを、「電力系統に電力を入力する」という。なお、周波数制御指令に含まれる入出力電力は、電力系統に入出力すべき電力の絶対値であってもよいが、本実施の形態1では、入出力電力は電力系統にさらに入出力すべき電力の値とする。
ゲイン決定部204は、第1の取得部202が取得した入出力余裕度を示す情報に基づいて、各分散型電源401a、401b、401cのそれぞれに設定するゲインおよびオフセットを決定する。なお、ゲイン決定部204は、少なくとも周波数制御期間の開始前にゲイン及びオフセットを決定する。
ゲイン決定部204で決定されるゲイン及びオフセットの値は、当該分散型電源401の入出力余裕度が大きいほど大きくなり、入出力余裕度が小さいほど小さくなる。また、ゲイン決定部204は、オフセットの決定を省略することができる。ゲイン及びオフセットの具体的な決定方法は、後述する。
指令値決定部205は、第2の取得部203が取得した周波数制御指令と、ゲイン決定部204が決定したゲインおよびオフセットとに基づいて、全ての分散型電源401a、401b、401cに共通の電力指令値を決定する。なお、指令値決定部205は、第2の取得部203で周波数制御指令が取得されるたびに、電力指令値を少なくとも1回決定する。すなわち、指令値決定部205による電力指令値の決定頻度は、第2の取得部203による周波数制御指令の取得頻度以上である。また、指令値決定部205による電力指令値の決定頻度は、ゲイン決定部204によるゲイン及びオフセットの決定頻度より高い。
送信制御部206は、指令値決定部205が決定した共通の電力指令値を、通信部207を通じて全ての分散型電源401a、401b、401cに一斉送信(ブロードキャスト又はマルチキャスト)する。また、送信制御部206は、ゲイン決定部204が分散型電源401a、401b、401c毎に決定したゲインおよびオフセットを、通信部207を通じて対応する分散型電源401a、401b、401cそれぞれに個別送信(ユニキャスト)する。
具体的には、指令値決定部205は、周波数制御期間の開始前に、ゲイン決定部204が決定したゲイン及びオフセットを個別送信し、第2の取得部203で周波数制御指令が取得されるたびに共通の電力指令値を少なくとも1回一斉送信する。すなわち、ゲイン及びオフセットの送信頻度(ゲイン決定部204で1回に決定される全てのゲイン及びオフセットの送信を1回とカウントする)は、共通の電力指令値の送信頻度より少ない。
なお、送信制御部206で送信されるゲインは、ゲイン決定部204で決定されたゲインの値そのものでなくてもよい。例えば、ゲインの算出方法を特定する情報等、分散型電源401がゲイン決定部204で決定されたゲインの値を特定できる情報であれば、どのようなものであってもよい。オフセット及び共通の電力指令値についても同様である。
通信部207は、通信線104を通じて分散型電源401と通信するための通信インタフェースであり、指令値決定部205で決定された共通の電力指令値及びゲイン決定部204で決定されたゲイン及びオフセットを、通信線104を介して分散型電源401に送信する。また、通信部207は、入出力余裕度を示す情報を、通信線104を介して分散型電源401から受信する。
図3は、本実施の形態1に係る周波数制御装置201が行う処理を示すフローチャートである。
まず、周波数制御装置201の第1の取得部202は、各分散型電源401a、401b、401cの入出力余裕度を示す情報を取得する(S301)。なお、入出力余裕度を示す情報の取得はこのタイミングに限定されず、ゲイン及びオフセットを決定する処理の実行タイミングとは関係ないタイミングで取得してもよい。
次に、周波数制御装置201のゲイン決定部204は、ステップS301で取得された入出力余裕度を示す情報を用いて、分散型電源401a、401b、401cそれぞれのゲイン及びオフセットを決定する(S302)。但し、オフセットの決定は省略することができる。
次に、周波数制御装置201の送信制御部206は、ステップS302で決定された分散型電源401毎のゲイン及びオフセットを、通信部207を通じて対応する分散型電源401に個別送信する(S303)。すなわち、図1の例のように、周波数制御装置201が3台の分散型電源401a、401b、401cと接続されている場合、送信制御部206は、ゲイン及びオフセットの送信処理(ステップS303の処理)を3回実行することになる。
なお、ステップS301〜S303の処理は、後述する最初の周波数制御処理の受信(S304)よりも前に、すなわち周波数制御期間の開始前に完了するようなタイミングで、実行される。
次に、周波数制御装置201の第2の取得部203は、最初の周波数制御指令を監視する(S304)。本実施の形態1では、最初の周波数制御指令を取得(S304でYes)してから最後の周波数制御指令を取得(S307でYes)するまでを1回の周波数制御処理と定義し、周波数制御処理が実行される期間を周波数制御期間と定義する。そして、1回の周波数制御処理(周波数制御期間)において、周波数制御指令が所定の時間間隔で繰り返し発行されることを前提として説明する。
なお、「最初の周波数制御指令」及び「最後の周波数制御指令」の特定方法は特に限定されないが、例えば、最初又は最後であることを示すフラグをデータ中に設けてもよいし、1回の周波数制御処理で送信される周波数制御指令の数又は1回の周波数制御期間を特定する情報が最初の周波数制御指令に含められていてもよい。
次に、周波数制御装置201の指令値決定部205は、ステップS302で決定されたゲイン及びオフセットと、ステップS304で取得された周波数制御指令に含まれる入出力電力とに基づいて、全ての分散型電源401a、401b、401cに共通の電力指令値を決定する(S305)。具体的には、指令値決定部205は、共通の電力指令値と対応するゲインとを乗じた大きさの電力(オフセットを考慮する場合は、さらにオフセットを加算した大きさの電力)を各分散型電源401a、401b、401cそれぞれが入出力した場合に、入出力電力に相当する電力が電力系統に入出力されるように、共通の電力指令値を決定する。
なお、ゲイン、オフセット、及び共通の電力指令値に従って各分散型電源401が入出力する電力の和と、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値とは、必ずしも厳密に一致している必要はない。例えば、入出力電力の大きさが全ての分散型電源401で入出力可能な電力の上限を超える場合には、当該上限値を入出力させるように各値(ゲイン、オフセット、及び電力指令値)を決定すればよい。また、送信する各値の有効桁数等の制限によって入出力電力の値と厳密に一致しないような場合は、その制限の範囲内で入出力電力に最も近い大きさの電力を入出力させればよい。
次に、周波数制御装置201の送信制御部206は、指令値決定部205で決定された電力指令値を、各分散型電源401a、401b、401cに一斉送信する(S306)。すなわち、送信制御部206は電力指令値を1回だけ送信すればよいので、ステップS306の処理は、次の周波数制御指令を受信するまでに終了する。
次に、周波数制御装置201の第2の取得部203は、最後の周波数制御指令を監視する(S307)。最後の周波数制御指令を受信しない場合(S307でNo)、周波数制御装置201は、電力指令値を決定及び送信する処理(S305〜S306)を再び実行する。一方、最後の周波数制御指令を受信した場合(S307でYes)、周波数制御装置201は、今回の周波数制御処理を終了する。
ここで、最後の周波数制御指令を受信しない場合(S307でNo)の一例は、最後でない周波数制御指令を受信した場合である。この場合の電力指令値は、周波数制御指令を取得するたびに決定され、送信される。また、最後の周波数制御指令を受信しない場合(S307でNo)の他の例は、前回の周波数制御指令を受信してから所定の時間経過した場合(すなわち、所定の時間経過しても次の周波数制御指令を受信しない場合)である。この場合の電力指令値は、1つの周波数制御指令に対して複数回決定され、送信される。すなわち、電力指令値を決定及び送信する処理(S305〜S306)は、1つの周波数制御指令に対して、1回以上実行される。
次に、図4及び図5を参照して、分散型電源401について説明する。
図4は、本実施の形態1に係る分散型電源401の機能ブロック図である。図4に示されるように、分散型電源401は、取得部402と、算出部403と、入出力調整部404と、通信部405とを備える。
取得部402は、ゲインおよびオフセットを、通信部405を通じて周波数制御装置201から取得し、算出部403に出力する。また、取得部402は、新たなゲインおよびオフセットを取得するまでの間、現在のゲイン及びオフセットを継続して保持する。さらに、取得部402は、入出力余裕度を示す情報を、通信部405を通じて周波数制御装置201に送信する。
算出部403は、各分散型電源401a、401b、401cに共通の電力指令値を、通信部405を通じて周波数制御装置201から受信する。そして、算出部403は、取得した共通の電力指令値と、取得部402で取得されたゲイン及びオフセットとに基づいて、入出力調整値を算出し、入出力調整部404に出力する。
ここで、入出力調整値とは、分散型電源401が電力系統にさらに入出力すべき電力の大きさを示す。そして、算出部403は、電力指令値とゲインとを乗じた値(オフセットを考慮する場合は、さらにオフセットを加算した値)を、入出力調整値とする。
入出力調整部404は、算出部403が算出した入出力調整値に基づいて、電力系統に入出力する電力を調整する。すなわち、分散型電源401は、入出力調整値が正の値の場合に入出力調整値に相当する電力を放電(電力系統に出力)し、入出力調整値が負の値の場合に入出力調整値に相当する電力を充電(電力系統から入力)する。
通信部405は、通信線104を通じて周波数制御装置201と通信するための通信インタフェースである。すなわち、分散型電源401は、電力指令値と、ゲインおよびオフセットとを、通信部405を通じて周波数制御装置201から受信する。また、分散型電源401は、入出力余裕度を示す情報を、通信部405を通じて周波数制御装置201に送信する。
図5は、本実施の形態1に係る分散型電源401が行う処理を示すフローチャートである。まず、分散型電源401の取得部402は、自装置の入出力余裕度を示す情報を、通信線104を通じて周波数制御装置201に送信する(S501)。但し、入出力余裕度を示す情報の送信はこのタイミングに限定されず、例えば、当該情報が変更されたタイミングで随時送信するようにしてもよい。
分散型電源401の取得部402は、ゲイン及びオフセットを示す情報を、通信部405を通じて周波数制御装置201から取得する(S502)。なお、取得部402は、少なくとも新たなゲイン及び新たなオフセットを取得するまでの間、ステップS502で取得したゲインオフセットを保持するものとする。
次に、分散型電源401の算出部403は、電力指令値を監視する(S503)。通信部405を通じて周波数制御装置201から電力指令値を受信すると(S503でYes)、算出部403は、ステップS502で受信したゲインと、ステップS503で受信した電力指令値とを乗じて(オフセットを考慮する場合は、さらにオフセットを加算して)、入出力調整値を算出する(S504)。
次に、分散型電源401の入出力調整部404は、ステップS504で算出された入出力調整値に相当する大きさの電力を、電力系統に対して入出力する(S505)。すなわち、入出力調整値が正の値である分散型電源401は放電(出力)を行い、入出力調整値が負の値である分散型電源401は充電(入力)を行う。
次に、分散型電源401の算出部403は、次の電力指令値を監視する(S506)。次の電力指令値を受信した場合(S506でNo)、分散型電源401は、ステップS506で受信した電力指令値に基づいて入出力調整値の算出及び入出力の処理(S504〜S505)を再び実行する。一方、電力指令値の受信を終了した場合(S506でYes)、分散型電源401は、今回の周波数制御処理を終了する。
なお、電力指令値の受信を終了する場合(S506でYes)とは、例えば、直前に受信した電力指令値に周波数制御処理が終了することを示す情報(フラグ)が付加されている場合であってもよいし、前回の電力指令値の受信から所定時間経過しても次の電力指令値を受信しない場合であってもよい。
次に、図6を参照して、周波数制御装置201及び分散型電源401の間で送受信される情報を具体的に説明する。図6は、中央給電指令所、周波数制御装置201、及び分散型電源401の間のデータの送受信の一例を示すシーケンス図である。
まず、周波数制御装置201は、各分散型電源401から入出力余裕度を示す情報を取得する。図6の例における入出力余裕度を示す情報は、分散型電源401の定格容量と、分散型電源401の入出力レートとを含む。入出力レートとは、分散型電源401が現時点で、周波数制御指令の取得周期あたりに入出力可能な電力の大きさ(例えば、kW/s)を、定格容量に対する割合で表したものである。なお、入出力レートを割合ではなく、単位時間あたりに入出力可能な電力の大きさとしてもよい。また、入出力レートは充放電レート(蓄電池の定格容量を充放電する際の速さ)でもよい。
図6の例における周波数制御装置201は、定格容量4kW、入出力レート40%(瞬間的に1.6kWを入出力可能であることを示す)を分散型電源401aから取得し、定格容量5kW、入出力レート80%を分散型電源401bから取得し、定格容量6kW、入出力レート40%を分散型電源401cから取得する。
次に、周波数制御装置201は、取得した入出力余裕度を示す情報に基づいて、各分散型電源401のゲインを決定し、対応する分散型電源401に個別送信する。図6の例では、式1のように定格容量と入出力レートとを乗じた値をゲインとすると、分散型電源401aのゲインは1.6kWとなり、分散型電源401bのゲインは4.0kWとなり、分散型電源401cのゲインは2.4kWとなる。
Figure 2013258806
なお、Gは、識別子iの分散型電源のゲインを示す。また、cは、識別子iの分散型電源の入出力レートを示す。また、rは、識別子iの分散型電源の定格容量を示す。
次に、周波数制御装置201は、中央給電指令所から周波数制御指令を取得する。図6の例における周波数制御指令は、入出力電力(4kW)を含む。すなわち、この周波数制御指令は、全ての分散型401a、401b、401cを合わせて、電力系統にさらに4kWの電力を出力する必要があることを示す。
次に、周波数制御装置201は、各分散型電源401に送信したゲインと、周波数制御指令に含まれる入出力電力とに基づいて電力指令値を決定し、全ての分散型電源401に一斉送信する。図6の例では、式2のように入出力電力をゲインの和で除した値を電力指令値とすると、共通の電力指令値は0.5となる。
Figure 2013258806
なお、Mは電力指令値を示す。また、nは分散型電源の台数を示す。また、Fは周波数制御指令に含まれる入出力電力を示す。また、Gは、識別子iの分散型電源のゲインを示す。ただし、式2で算出される電力指令値が1を超える(M>1)場合は、M=1とする。
次に、各分散型電源401は、式3のように、周波数制御装置201から取得したゲインと電力指令値とを乗じた大きさの電力(入出力調整値)を、電力系統に入出力する。図6の例では、分散型電源401aが0.8kWを出力し、分散型電源401bが2.0kWを出力し、分散型電源401cが1.2kWを出力する。すなわち、分散型電源401a、401b、401cが入出力する電力の合計(4kW)は、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値(4kW)に一致する。
Figure 2013258806
なお、Gは、識別子iの分散型電源のゲインを示す。また、Mは電力指令値を示す。また、aは、識別子iの分散型電源の入出力調整値を示す。また、Oは、識別子iの分散型電源のオフセットを示す。
図6の例では、すべての分散型電源のオフセットを0としており、オフセットを図示していない。このように、すべての分散型電源のオフセットが0の場合にはオフセットの送信を省略することも可能である。
ここで、各分散型電源のオフセットは、当該分散型電源の入出力余裕度が大きいほど大きくし、入出力余裕度が小さいほど小さくするように設定することが可能である。さらに、各分散型電源のオフセットの和が0(ΣO=0)となるように、オフセットを設定することが可能である。これにより、分散型電源が入出力する電力の合計は、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値に一致するようになる(Σa=F)。
さらに、充放電によって発生するロスを考慮して、各分散型電源のオフセットを設定することが可能である。具体的には、オフセットO=(−1)×(識別子iの分散型電源の充電ロス、あるいは放電ロス)として、オフセットを設定する。これにより、充放電によって発生するロスを緩和することが可能である。ただし、F−(許容誤差)≦Σa≦F+(許容誤差)となる。
そして、図6の破線で囲まれる処理を、周波数制御期間の所定の時間間隔で繰り返し実行することにより、電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収めることができる。なお、図6の例において、ゲインは、対応する分散型電源が周波数制御処理で入出力する電力の最大値を示す。一方、電力指令値は、分散型電源が周波数制御処理で実際に入出力する電力の上記の最大値に対する割合を示す。
図7は、中央給電指令所、周波数制御装置201、及び分散型電源401の間のデータの送受信の他の例を示すシーケンス図である。なお、図6との共通点の詳しい説明は省略し、相違点を中心に説明する。
まず、図7の例における周波数制御装置201は、全ての分散型電源401のゲインの和が1になるように、各分散型電源401のゲインを決定する。図7の例では、式4のように、図6の例で算出されたゲインをゲインの和で除した値を、各分散型電源401に送信するゲインとする。すなわち、図7の例では、分散型電源401aのゲインは0.2となり、分散型電源401bのゲインは0.5となり、分散型電源401cのゲインは0.3となる。
Figure 2013258806
なお、Gは、式1で算出される識別子iの分散型電源のゲインを示す。また、G は、図7の例における識別子iの分散型電源のゲインを示す。また、nは分散型電源の台数を示す。
また、図7の例における周波数制御装置201は、式5のように、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値をそのまま電力指令値と決定し、全ての分散型電源401に一斉送信する。すなわち、図7の例における電力指令値は、4kWとなる。
Figure 2013258806
なお、Mは電力指令値を示す。また、Fは周波数制御指令に含まれる入出力電力を示す。ただし、電力指令値Mが式1で算出されるゲインの和を超える場合(M>ΣGの場合)は、M=ΣGとする。
図7の例で示されるゲイン及び電力指令値を用いた場合でも、全ての分散型電源401a、401b、401cが入出力する電力(4kW)は、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値(4kW)に一致する。但し、図7の例において、電力指令値は、全ての分散型電源が周波数制御処理で入出力する電力の総和を示す。一方、ゲインは、分散型電源が周波数制御処理で実際に入出力する電力の上記の総和に対する割合を示す。
(実施の形態2)
次に、図8を参照して、本発明の実施の形態2に係る周波数制御装置の構成及び動作を説明する。図8は、本実施の形態2に係る周波数制御装置201の機能ブロックを示す。なお、実施の形態1の図2と同様の構成要素については同一の符号をつけ、詳細な説明は省略する。図8に示される周波数制御装置201は、図2に示される構成に加えて、さらに、潮流取得部801を備える。
潮流取得部801は、第2の取得部203が周波数制御指令を取得する周期よりも速い周期で、全ての分散型電源401が入出力した電力の和を取得する。このとき、指令値決定部205は、周波数制御指令に含まれる入出力電力と潮流取得部801が取得した電力の和との差が小さくなるように、全ての分散型電源401に共通の追加電力指令値を決定する。
分散型電源401が入出力した電力の和を取得する具体的な方法は特に限定されないが、潮流取得部801は、例えば、電力系統の電力を実際に測定してもよいし、電力指令値に基づいて実際に入出力した電力の大きさを示す情報を、通信部207を通じて各分散型電源401から取得してもよい。
実施の形態2に係る周波数制御装置201の動作を、図6の処理を前提として詳しく説明する。潮流取得部801は、先に送信した電力指令値(0.5)及びゲイン(1.6kW,4.0kW,2.4kW)に従って各分散型電源401が入出力した電力の和を取得する。本来、潮流取得部801で取得される電力の和は、入出力電力(4kW)の値に一致するはずである。しかしながら、各分散型電源401の劣化や応答速度等に起因する出力誤差によって、潮流取得部801で取得される電力の和と入出力電力の値とにズレが生じる可能性がある。
そこで、実施の形態2に係る指令値決定部205は、周波数制御指令に含まれる入出力電力(4kW)と、潮流取得部801で取得された電力の和(例えば、3.2kW)との差(0.8kW)に相当する電力が電力系統にさらに入出力されるように、追加電力指令値を決定する。
すなわち、指令値決定部205は、式6のように、周波数制御指令に含まれる入出力電力と、潮流取得部801で取得された電力の和との差を、各分散型電源401のゲイン和で除すことによって、全ての分散型電源401に共通の追加電力指令値(上記の例では、0.1)を決定する。そして、送信制御部206は、指令値決定部205で決定された追加電力指令値を、通信部207を通じて全ての分散型電源401に一斉送信する。
Figure 2013258806
なお、M’は追加電力指令値を示す。また、nは分散型電源の台数を示す。また、Fは周波数制御指令に含まれる入出力電力を示す。また、Pは分散型電源401が入出力した電力の和を示す。また、Gは、識別子iの分散型電源のゲインを示す。ただし、式6で算出される追加電力指令値が1を超える(M’>1)場合は、M’=1とする。
分散型電源401の算出部403は、追加電力指令値を、通信部405を通じて周波数制御装置201を取得する。そして、算出部403は、式7のように、追加電力指令値とゲインとを乗じて、追加入出力調整値を算出する。上記の例では、分散型電源401aの追加入出力調整値が0.16kWとなり、分散型電源401bの追加入出力調整値が0.4kWとなり、分散型電源401cの追加入出力調整値が0.24kWとなる。すなわち、分散型電源401a、401b、401cが追加で入出力する電力の合計は0.8kWとなる。
Figure 2013258806
なお、Gは、識別子iの分散型電源のゲインを示す。また、M’は追加電力指令値指令値を示す。また、Δaは、識別子iの分散型電源の追加入出力調整値を示す。
そして、入出力調整部404は、追加入出力調整値に相当する大きさの電力を、さらに電力系統に入出力する。このように、周波数制御装置201は、電力指令値に基づいて各分散型電源401に電力を入出力させた電力と入出力電力との間に誤差を生じる場合、この誤差を埋めるための追加電力指令に基づいて各分散型電源401にさらに電力を入出力させる。その結果、周波数制御指令に正確に追従した電力の入出力が実現できる。
すなわち、実施の形態2では、1つの周波数制御指令に対して複数の電力指令値(追加電力指令値を含む)を分散型電源401に通知することができる。なお、追加電力指令値の数は1つに限定されず、次に周波数制御指令を取得するまでの間に、複数の追加電力指令を繰り返し一斉送信してもよい。
なお、図7の例を前提とした場合、指令値決定部205は、式8のように、入出力電力から潮流取得部801で取得された電力の和を減算した値を、追加電力指令値と決定すればよい。
Figure 2013258806
なお、M’は追加電力指令値を示す。また、Fは周波数制御指令に含まれる入出力電力を示す。また、Pは分散型電源401が入出力した電力の和を示す。ただし、式8で算出される追加電力指令値がゲインの和を超える(M>ΣG)場合は、M’=ΣGとする。
(実施の形態3)
次に、図9を参照して、本発明の実施の形態3に係る周波数制御装置の動作を説明する。図9は、実施の形態3に係る周波数制御装置の動作を示す図である。なお、実施の形態3に係る周波数制御装置の構成は、実施の形態1の図2又は実施の形態2の図8に係る周波数制御装置201と共通するので、説明は省略する。
なお、周波数制御装置201は、図9に示される最初の周波数制御指令を受信する前に、ゲイン及びオフセットを対応する分散型電源401に個別送信しているものとする。また、図9に示される周波数制御装置201は、周波数制御期間中に複数の周波数制御指令を所定の時間間隔(例えば、数秒〜数十秒間隔)で順次受信し、そのたびに電力指令値を全ての分散型電源401に一斉送信している。さらに、図9に示される分散型電源401は、電力指令値を取得するたびに入出力調整処理を実行している。
そして、実施の形態3に係る周波数制御装置201のゲイン決定部204は、周波数制御期間中の任意のタイミングで、各分散型電源401の新たなゲイン及びオフセットを決定することができる。図9に示す例では、2回目の電力指令値を送信した後で、新たなゲイン及びオフセットを決定する処理が実行されている。
なお、新たなゲイン及びオフセットを決定する処理の実行タイミングは特に限定されないが、例えば、分散型電源401の入出力余裕度を示す情報が大きく変更されたタイミング、又は実施の形態2の潮流取得部801で取得される電力の和と入出力電力との差が所定の閾値より大きくなった(すなわち、現在のゲインでは周波数制御指令に追従できなくなった)タイミング等が考えられる。
次に、実施の形態3に係る周波数制御装置201は、所定の時間間隔で電力指令値を一斉送信する合間に、新たに決定したゲイン及びオフセットを対応する分散型電源401に個別送信する。なお、周波数制御装置201は、電力指令値の一斉送信を複数回行う間に、新たなゲイン及びオフセットを各分散型電源401に徐々に個別送信すればよい。
図9に示す例において、周波数制御処理201の送信制御部206は、3回目の電力指令値を一斉送信してから4回目の電力指令値を一斉送信するまでの間に、分散型電源401a及び分散型電源401bに新たなゲイン及びオフセットを個別送信し、4回目の電力指令値を一斉送信してから5回目の電力指令値を一斉送信するまでの間に、分散型電源401cに新たなゲイン及びオフセットを個別送信している。
そして、周波数制御装置201の送信制御部206は、新たなゲイン及びオフセットを全ての分散型電源401に送信し終わった直後の電力指令値を、更新完了フラグと共に、全ての分散型電源401に一斉送信する。図9の例では、5回目に一斉送信される電力指令値に更新完了フラグが付加される。なお、更新完了フラグとは、ゲイン及びオフセットの更新完了を示す情報であって、各分散型電源401に対して、取得した新たなゲインを用いて電力を入出力することを指示する情報と言い換えることができる。
すなわち、更新完了フラグが付加された電力指令値を取得した各分散型電源401は、新たなゲイン及びオフセットと今回取得した電力指令値とを用いて、入出力調整を実行する。言い換えれば、各分散型電源401は、更新完了フラグを取得するまでの間は新たに取得したゲイン及びオフセットを使用せず、それまでに使用していたゲインオフセットを用いて入出力調整を実行する。
すなわち、図9の例における分散型電源401a、401bは、4回目の入出力調整で新たなゲイン及びオフセットを使用しない。そして、図9の例における全ての分散型電源401a、401b、401cは、5回目の入出力調整で初めて新たなゲイン及びオフセットを使用する。
上記のような処理により、電力指令値の一斉送信が複数回(図9の例では、2回)行われる間に、新たなゲイン及びオフセットを個別送信する処理を完了するような場合であっても、同一タイミングの入出力調整処理で、古いゲイン及びオフセットを使用する分散型電源401と、新たなゲイン及びオフセットを使用する分散型電源401とが混在するのを防止することができる。その結果、周波数制御指令に正確に追従した入出力調整を実現することができる。
なお、上記の各実施の形態では、分散型電源401の定格容量と入出力レートとを用いてゲインを決定する例を示したが、ゲインの決定方法は上記の例に限定されない。例えば、以下の方法でゲインを決定してもよい。
一例として、周波数制御装置201は、分散型電源401の入出力可能量(入出力余裕度を示す情報の一例)を用いてゲインを決定してもよい。具体的には、周波数制御装置201は、分散型電源401から取得した入出力可能量が予め定められた上限値又は下限値に近いほど、ゲインを小さな値に決定すればよい。
入出力可能量とは、例えば、分散型電源401の充電量を示す。例えば、分散型電源401が0kW(下限値)から100kW(上限値)までの電力充電可能であったとし、現時点で80kW(入出力可能量)の電力が充電されているとする。この場合の分散型電源401aは、電力を出力する余地(80kW)は大きいが、電力を入力する余地(20kW)は極めて小さい。そこで、周波数制御装置201は、入出力可能量が上限値又は下限値に近い分散型電源401のゲインを相対的に小さくし、入出力可能量が上限値又は下限値から遠い分散型電源401のゲインを相対的に大きくすればよい。すなわち、上記の例では、入出力可能量が50kWの分散型電源のゲインが最も大きくなる。
他の例として、周波数制御装置201は、分散型電源401が接続されている配電線105上の受電点電圧値を用いてゲインを決定してもよい。具体的には、周波数制御装置201は、受電点電圧値が上限値(例えば、107V)又は下限値(例えば、95V)に近い分散型電源401のゲインを相対的に小さくし、受電点電圧値が上限値又は下限値から遠い分散型電源401のゲインを相対的に大きくすればよい。
前述の図6の例を用いて具体的に説明する。図6の例において、分散型電源401cの受電点103cの電圧が106.5Vであったとする。ここで、受電点電圧の適正範囲は例えば101±6Vとする。このとき、分散型電源401cが2kW出力変更を行った場合に受電点103cの電圧が0.5V上昇するものとすると、受電点103cの電圧が上限値107Vを逸脱しないようにするために、分散型電源401cの新しいゲインは2.0kWとなる(もとのゲインは2.4kWである)。なお、分散型電源401aのゲインは1.6kW、分散型電源401bのゲインは4.0kWで変化はない。式2のように入出力電力をゲインの和で除した値を電力指令値とすると、新しい共通の電力指令値は0.526となる。
次に、各分散型電源は、式3のように、周波数制御装置201から取得したゲインと電力指令値とを乗じた大きさの電力(入出力調整値)を、電力系統に入出力する。ここでは、分散型電源401aが0.842kWを出力し、分散型電源401bが2.104kWを出力し、分散型電源401cが1.052kWを出力することになる。すなわち、分散型電源401a、401b、401cが入出力する電力の合計(3.998kW)は、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値(4kW)にほぼ一致する。
さらに他の例として、周波数制御装置201は、分散型電源401と電力系統との間に位置する複数のデバイス(蓄電池、パワーコントローラ、変圧器等)それぞれの定格容量を用いてゲインを決定してもよい。すなわち、周波数制御装置201は、取得した複数の定格容量のうちの最小値を、ゲインと決定すればよい。
前述の図6の例を用いて具体的に説明する。図6の例において、分散型電源401cの定格容量は6kW、入出力レートは40%(ゲインは2.4kW)であるが、配電線105cの空き容量が2.0kWであったとする。このとき、配電線容量を逸脱しないようにするために、分散型電源401cの新しいゲインは2.0kWとなる(なお、分散型電源401aのゲインは1.6kW、分散型電源401bのゲインは4.0kWで変化はない)。式2のように入出力電力をゲインの和で除した値を電力指令値とすると、新しい共通の電力指令値は0.526となる。
次に、各分散型電源は、式3のように、周波数制御装置201から取得したゲインと電力指令値とを乗じた大きさの電力(入出力調整値)を、電力系統に入出力する。ここでは、分散型電源401aが0.842kWを出力し、分散型電源401bが2.104kWを出力し、分散型電源401cが1.052kWを出力することになる。すなわち、分散型電源401a、401b、401cが入出力する電力の合計(3.998kW)は、周波数制御指令に含まれる入出力電力の値(4kW)にほぼ一致する。
また、上記の各実施の形態では、機器(電力入出力装置)の具体例として蓄電池(分散型電源401)を中心に説明した。そして、上述の分散型電源401は、0W(入出力なし)を基準電力とし、電力指令値及びゲインに従って、電力を放電(出力)したり、電力を充電(入力)することにより、電力系統への電力の入出力を調整している。しかしながら、周波数制御に用いられる機器はこれに限定されない。
例えば、図1の分散型電源401に代えて、ヒーター、電気温水器等の負荷であっても電力系統の周波数制御に用いることができる。すなわち、負荷は、例えば平均消費電力を基準消費電力とし、基準消費電力より大きい電力を消費(入力)したり、基準消費電力より小さい電力を消費(出力)することにより、電力系統への電力の入出力を調整することができる。
または、図1の分散型電源401に代えて、燃料電池等の発電装置であっても電力系統の周波数制御に用いることができる。すなわち、発電装置は、例えば平均発電電力を基準発電電力とし、基準発電電力より小さい電力を発電(入力)したり、基準発電電力より大きい電力を発電(出力)することにより、電力系統への電力の入出力を調整することができる。
なお、周波数制御に用いる機器は一種類である必要はなく、蓄電池、負荷、発電装置等を任意に組み合わせて使用することができる。
(その他の実施の形態)
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明は、上記の実施の形態に限定されないのはもちろんである。以下のような場合も本発明に含まれる。
(1)上記の各装置は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクユニット、ディスプレイユニット、キーボード、マウスなどから構成されるコンピュータシステムで実現され得る。RAMまたはハードディスクユニットには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、各装置は、その機能を達成する。ここでコンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。
(2)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、1個のシステムLSI(Large Scale Integration:大規模集積回路)から構成されているとしてもよい。システムLSIは、複数の構成部を1個のチップ上に集積して製造された超多機能LSIであり、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどを含んで構成されるコンピュータシステムである。ROMには、コンピュータプログラムが記憶されている。マイクロプロセッサが、ROMからRAMにコンピュータプログラムをロードし、ロードしたコンピュータプログラムにしたがって演算等の動作することにより、システムLSIは、その機能を達成する。
(3)上記の各装置を構成する構成要素の一部または全部は、各装置に脱着可能なICカードまたは単体のモジュールから構成されてもよい。ICカードまたはモジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。ICカードまたはモジュールには、上記の超多機能LSIが含まれてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムにしたがって動作することにより、ICカードまたはモジュールは、その機能を達成する。このICカードまたはこのモジュールは、耐タンパ性を有してもよい。
(4)本発明は、上記に示す方法で実現されてもよい。また、これらの方法をコンピュータにより実現するコンピュータプログラムで実現してもよいし、コンピュータプログラムからなるデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号をコンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、BD(Blu−ray Disc)、半導体メモリなどに記録したもので実現してもよい。また、これらの記録媒体に記録されているデジタル信号で実現してもよい。
また、本発明は、コンピュータプログラムまたはデジタル信号を、電気通信回線、無線または有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送してもよい。
また、本発明は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであって、メモリは、コンピュータプログラムを記憶しており、マイクロプロセッサは、コンピュータプログラムにしたがって動作してもよい。
また、プログラムまたはデジタル信号を記録媒体に記録して移送することにより、またはプログラムまたはデジタル信号をネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実施してもよい。
(5)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせてもよい。
以上、図面を参照してこの発明の実施形態を説明したが、この発明は、図示した実施形態のものに限定されない。図示した実施形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
本発明は、分散型電源が接続された電力系統の周波数を制御するための指令値を決定する周波数制御装置等に適用できる。
101 変電所
102 電力線
103,103a,103b,103c 受電点
104 通信線
105,105a,105b,105c 配電線
401,401a,401b,401c 分散型電源
201 周波数制御装置
202 第1の取得部
203 第2の取得部
204 ゲイン決定部
205 指令値決定部
206 送信制御部
207,405 通信部
402 取得部
403 算出部
404 入出力調整部
801 潮流取得部

Claims (16)

  1. 電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる周波数制御装置であって、
    前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部と、
    前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定部と、
    前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部で前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定部と、
    前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定部で前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御部とを備え、
    前記指令値決定部は、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する
    周波数制御装置。
  2. 前記周波数制御装置は、さらに、前記電力指令値及び前記ゲインに従って前記複数の機器が入出力する電力の和を取得する潮流取得部を備え、
    前記指令値決定部は、さらに、前記複数の機器にさらに入出力させる電力を指示するための共通の追加電力指令値であって、前記追加電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれがさらに入出力した場合に、前記入出力電力と前記潮流取得部で取得された電力の和との差分に相当する電力が前記電力系統にさらに入出力されるように、前記追加電力指令値を決定し、
    前記送信制御部は、さらに、前記指令値決定部で決定された前記追加電力指令値を、前記複数の機器に一斉送信する
    請求項1に記載の周波数制御装置。
  3. 前記ゲイン決定部は、さらに前記周波数制御期間中に、前記機器それぞれの新たなゲインを決定し、
    前記送信制御部は、前記電力指令値の一斉送信の合間に、前記ゲイン決定部で決定された前記新たなゲインを対応する前記機器に個別送信する
    請求項1又は2に記載の周波数制御装置。
  4. 前記送信制御部は、前記新たなゲインの全てを対応する前記機器に個別送信した直後の前記電力指令値を、取得した前記新たなゲインを用いて電力を入出力することを指示する情報と共に、前記複数の機器に一斉送信する
    請求項3に記載の周波数制御装置。
  5. 前記第1の取得部は、前記機器の入出力レート、前記電力系統に接続されるデバイスの定格容量、前記機器の入出力可能量、前記機器の効率、前記機器の劣化状態、前記機器の入出力誤差、前記機器と前記電力系統との間に設置される変圧器の容量、前記機器と前記電力系統とを接続する配電線の容量、前記機器に接続される電力変換装置の容量、及び前記配電線上の受電点電圧値のうちの少なくとも1つを、前記入出力余裕度を示す情報として取得する
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の周波数制御装置。
  6. 前記第1の取得部は、前記機器の入出力レートを、前記入出力余裕度を示す情報として取得し、
    前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された入出力レートが高いほど大きな値に決定する
    請求項5に記載の周波数制御装置。
  7. 前記第1の取得部は、前記機器と前記電力系統との間に位置する複数の前記デバイスそれぞれの定格容量を、前記入出力余裕度を示す情報として取得し、
    前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された複数の定格容量のうちの最小値と決定する
    請求項5に記載の周波数制御装置。
  8. 前記第1の取得部は、前記機器の入出力可能量を、前記入出力余裕度を示す情報として取得し、
    前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された入出力可能量が予め定められた上限値又は下限値に近いほど小さな値に決定する
    請求項5に記載の周波数制御装置。
  9. 前記第1の取得部は、前記受電点電圧値を、前記入出力余裕度を示す情報として取得し、
    前記ゲイン決定部は、前記機器の前記ゲインを、前記第1の取得部で取得された受電点電圧値が予め定められた上限値又は下限値に近いほど小さな値に決定する
    請求項5に記載の周波数制御装置。
  10. 前記指令値決定部は、前記入出力電力の値を前記ゲインの和で除した値を、前記電力指令値と決定する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の周波数制御装置。
  11. 前記ゲイン決定部は、前記ゲインの和が1になるように、前記複数の機器それぞれの前記ゲインを決定し、
    前記指令値決定部は、前記入出力電力の値を前記電力指令値と決定する
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の周波数制御装置。
  12. 前記ゲイン決定部は、さらに、前記第1の取得部で取得された前記入出力余裕度に基づいて決定されるオフセットであって、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じ、さらに対応する前記オフセットを加算した大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記複数の機器それぞれの前記オフセットを決定し、
    前記送信制御部は、前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲイン及び前記オフセットを対応する前記機器に個別送信する
    請求項1〜11のいずれか1項に記載の周波数制御装置。
  13. 電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、周波数制御装置の制御に従って電力を入出力する電力入出力装置であって、
    前記周波数制御期間の開始前に前記周波数制御装置からゲインを取得し、前記周波数制御期間中に電力指令値を繰り返し取得する取得部と、
    前記取得部で前記電力指令値が取得されるたびに、前記ゲインと前記電力指令値とを乗じることによって、前記電力系統に入出力すべき電力の大きさを算出する算出部と、
    前記算出部で算出された大きさの電力を前記電力系統に入出力する入出力調整部とを備える
    電力入出力装置。
  14. 電力系統に接続された複数の機器と周波数制御装置とで構成され、前記電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記周波数制御装置の指示に従って前記複数の機器が電力を入出力する周波数制御システムであって、
    前記周波数制御装置は、
    前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得部と、
    前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定部と、
    前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得部と、
    前記第2の取得部で前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定部と、
    前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定部で前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御部とを備え、
    前記指令値決定部は、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定し、
    前記複数の機器のそれぞれは、
    前記周波数制御期間の開始前に前記周波数制御装置からゲインを取得し、前記周波数制御期間中に電力指令値を繰り返し取得する取得部と、
    前記取得部で前記電力指令値が取得されるたびに、前記ゲインと前記電力指令値とを乗じることによって、前記電力系統に入出力すべき電力の大きさを算出する算出部と、
    前記算出部で算出された大きさの電力を前記電力系統に入出力する入出力調整部とを備える
    周波数制御システム。
  15. 電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる周波数制御方法であって、
    前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得ステップと、
    前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定ステップと、
    前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得ステップと、
    前記第2の取得ステップで前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定ステップと、
    前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定ステップで前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御ステップとを含み、
    前記指令値決定ステップでは、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する
    周波数制御方法。
  16. 電力系統の周波数の変動を所定の範囲に収める期間である周波数制御期間中に、前記電力系統に接続された複数の機器に電力を入出力させる処理を、コンピュータに実行させるプログラムであって、
    前記複数の機器それぞれと電力系統との間で入出力可能な電力の大きさを示す入出力余裕度を示す情報を取得する第1の取得ステップと、
    前記複数の機器それぞれについて、当該機器の前記入出力余裕度が大きいほど大きな値となるゲインを決定するゲイン決定ステップと、
    前記電力系統に入出力すべき入出力電力の値を含む周波数制御指令を、前記周波数制御期間中に繰り返し取得する第2の取得ステップと、
    前記第2の取得ステップで前記周波数制御指令が取得されるたびに、前記複数の機器に共通の電力指令値を決定する指令値決定ステップと、
    前記周波数制御期間の開始前に、前記ゲインを対応する前記機器に個別送信し、前記指令値決定ステップで前記電力指令値が決定されるたびに、当該電力指令値を前記複数の機器に一斉送信する送信制御ステップとを、前記コンピュータに実行させ、
    前記指令値決定ステップでは、前記電力指令値と対応する前記ゲインとを乗じた大きさの電力を前記複数の機器それぞれが入出力した場合に、前記入出力電力に相当する電力が前記電力系統に入出力されるように、前記電力指令値を決定する
    プログラム。
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