JP2015116094A - 充放電制御装置及び蓄電池制御システム - Google Patents

充放電制御装置及び蓄電池制御システム Download PDF

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行裕 尾崎
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Abstract

【課題】再生可能エネルギー及び蓄電池が導入された状態の電力系統において、1種類の蓄電池で該蓄電池のSOCの限界を逸脱することなく長周期制御と短周期制御の両方を行うことを可能にする。【解決手段】充放電制御装置6は、低周波成分(LF101)と高周波成分(HF102)に分割された出力変動を受信するとともに、蓄電池のSOC情報103を受信する受信部21と、蓄電池のSOC量により区分されたSOCエリアに応じて、低周波成分(LF101)及び高周波成分(HF102)の充放電を行うか否かを判定する判定部22と、判定した結果に関する指令を蓄電池に対して発する指令部23と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明の実施形態は、再生可能エネルギー及び蓄電池が導入された状態の電力系統において、1種類の蓄電池で該蓄電池のSOC(State Of Charge)の限界を逸脱することなく長周期制御と短周期制御の両方を行うことが可能な充放電制御装置及びその装置を用いた蓄電池制御システムに関する。
近年、再生可能エネルギーを利用した電力系統システムの導入が進んでいる。しかし、現在の電力系統システムにおいては、再生可能エネルギーの変動により、負荷及び発電側のパワーインバランスが発生し、逆潮流などの問題が生じることがある。
従来の電力系統システムにおける需給制御では、再生可能エネルギーや需要電力の変動により需要と供給のバランスが取れない場合、火力発電や水力発電など大型発電機を用いることにより、長周期変動の需給バランスを取ることが行われてきた。しかし、大型発電機では、短周期変動に対応することが困難である。そこで、近年では、短周期変動にも対応できる蓄電池が導入されている。しかし、従来の蓄電池による制御では、短周期制御のみを行う際は1種類の蓄電池のみで対応できたが、長周期制御も行う際は、短周期制御用の蓄電池と長周期制御用の蓄電池の2種類を用意する必要があった。
特開2011−234563号公報
本発明の実施形態は、前記事情に鑑みてなされたものであり、再生可能エネルギー及び蓄電池が導入された状態の電力系統において、1種類の蓄電池で該蓄電池のSOCの限界を逸脱することなく長周期制御と短周期制御の両方を行うことが可能な充放電制御装置及びその装置を用いた蓄電池制御システムを提供することを目的とする。
上述の目的を達成するため、本発明の実施形態は、再生可能エネルギー及び蓄電池が導入された状態の電力系統において前記蓄電池の充放電制御を行う充放電制御装置であって、低周波成分と高周波成分に分割された出力変動を受信するとともに、前記蓄電池のSOC情報を受信する受信部と、前記蓄電池のSOC量により区分されたSOCエリアに応じて、前記低周波成分及び前記高周波成分の充放電を行うか否かを判定する判定部と、前記判定した結果に関する指令を前記蓄電池に対して発する指令部と、を備えることを特徴とする。
また、前記のような実施形態の充放電制御装置を用いて構成した蓄電池制御システムも本発明の実施形態の1つである。
本発明の第1の実施形態に係る蓄電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図1の蓄電池をSOCの段階に応じて5つに区分した例を示す概略図である。 図1の充放電制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。 図1の充放電制御装置において、蓄電池のSOCの状態によって充放電を行う周波数成分の選択を行う手順を示すフローチャートである。 系統連系線の出力変動と蓄電池の充放電の波形図の一例であり、(a)は電力の出力変動、(b)は(a)の高周波成分、(c)は(a)の低周波成分、(d)は蓄電池のSOCの状態の推移、(e)は蓄電池の充放電の状態、(f)は充放電を行った後の電力の出力変動、である。 本発明の第2の実施形態に係る蓄電池制御システムの構成を示すブロック図である。 図6のSOCしきい値制御装置の詳細な構成を示すブロック図である。 図6のSOCしきい値制御装置において、気象情報入手手段から予測した既設発電機及び分散型電源の出力変動のある一定時間内での積算値から、適正な値にSOCレベルのしきい値を変更する手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して具体的に説明する。
[第1の実施形態]
(全体構成)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る蓄電池制御システムの構成を示すブロック図である。
本蓄電池制御システム10は、電力系統1、既設発電機2、再生可能エネルギー発電を行う分散型電源3、PCS(Power Conditioner Subsystem)4、発電された電力の出力変動を低周波成分と高周波成分とに分割するLPF5、充放電を行う周波数の選択を行う充放電制御装置6、蓄電池の充電状態(SOC情報)を計測するSOC計測手段7、蓄電池8及びPCS4からなる蓄電装置9、を備えている。
ここで、本明細書において、低周波成分とは、0〜3kHz程度の範囲の周波数をいい、高周波成分とは、30kHzを超える周波数をいう。以下、主要な構成要素についてさらに詳しく説明する。
(蓄電池8)
図2は、蓄電池8をSOCの段階に応じて5つに区分した例を示すものである。SOC1エリアはSOCが0%〜LL2(Lower Limit 2)、SOC2エリアはSOCがLL2〜LL1(Lower Limit 1)、SOC3エリアはSOCがLL1〜UL1(Upper Limit 1)、SOC4エリアはSOCがUL1〜UL2(Upper Limit 2)、SOC5エリアはSOCがUL2〜100%のエリアを示している。
(充放電制御装置6)
充放電制御装置6は、SOC計測手段7より計測された蓄電池8のSOC情報103とLPF5により分割された周波数成分によって充電を行うか放電を行うかを判定する手段である。
図3に、充放電制御装置6の詳細な構成を示す。
充放電制御装置6は、LPF5によって分割された出力変動の低周波成分(LF101)と高周波成分(HF102)を受信するとともに、SOC計測手段7により計測された蓄電池のSOC情報103を受信する受信部21と、蓄電池8の5つに区分されたSOCエリアに応じて、低周波成分及び高周波成分の充放電を行うか否かを判定する判定部22と、判定結果に関する指令を発する指令部23とを備えている。
判定部22は、具体的には、以下の如く充放電についての判定を行う。
まず、蓄電池8の充電状態が図2のSOC1エリアの場合、高周波成分と低周波成分の充電のみを行う判定をする。即ち、低周波成分及び高周波成分の放電は行わない。低周波成分及び高周波成分の放電を行うと、SOCが0%を下回る可能性があるからである。また、SOC2の場合、高周波成分は充電・放電共に行い、低周波成分は充電のみを行う判定をする。低周波成分で充電のみを行うのは、低周波成分で放電を行うとSOCが0%を下回る可能性があるからである。さらに、SOC3エリアの場合、高周波・低周波共に充電と放電を行う判定をする。また、SOC4エリアの場合、高周波成分は充電・放電共に行い、低周波成分は放電のみ行う判定をする。低周波成分で放電のみを行うのは、低周波成分で充電を行うとSOCが100%を上回る可能性があるからである。さらに、SOC5エリアの場合、高周波成分と低周波成分の放電のみを行う判定をする。
蓄電池8を用いて出力変動の抑制を行う際には、蓄電池8がSOC限界を逸脱することなく制御を継続する必要があるが、SOC3エリア以外で低周波成分の充放電をそのまま行うと、蓄電池8がSOC限界を逸脱し、制御の継続ができなくなる可能性がある。しかし、上記のように、SOCのレベルにより周波数成分の選択を行うことにより、蓄電池8がSOC限界を逸脱することなく制御を行うことが可能である。
(作用)
以下、LPF5により分割した電力の出力変動の低周波成分(LF101)及び高周波成分(HF102)と、蓄電池8のSOC情報103に基づいて、充放電を行う周波数成分を決定する蓄電池制御方法について図面を参照して説明する。
まず、図1において、既設発電機2及び分散型電源3で発電された電力がLPF5により低周波成分(LF101)と高周波成分(HF102)に分割され、充放電制御装置6に送信される。一方、SOC計測手段7により蓄電池8のSOCの状態が測定され、充放電制御装置6に送信される。
充放電制御装置6は、図4に示すフローによって、充放電を行う周波数成分を判定する。まず、ステップS1において、充放電制御装置6の受信部21は、LPF5から既設発電機2及び分散型電源3で発電された電力の低周波成分(LF101)と高周波成分(HF102)を受信する。次に、ステップS2において、受信部21は、SOC計測手段7から蓄電池8のSOC情報103を受信する。
次に、ステップS3において、判定部22は、蓄電池8の状態がSOC3エリアであるかどうか判定する。SOC3エリアであれば(ステップS3でY)、LF101、HF102共に充放電を行うよう指令部23を介して蓄電装置9に充放電指令104を送信する(ステップS4)。他方、ステップS3においてSOC3エリアではないと判定した場合(ステップS3でN)は、判定部22はステップS5において蓄電池8の状態がSOC2エリアであるかどうか判定する。SOC2エリアであれば(ステップS5でY)、HF102は充電・放電共に行い、LF101は充電のみを行うよう指令部23を介して蓄電装置9に充放電指令104を送信する(ステップS6)。
他方、ステップS5においてSOC2エリアではないと判定した場合(ステップS5でN)は、判定部22は、ステップS7において蓄電池8の状態がSOC4エリアであるかどうか判定する。SOC4エリアであれば(ステップS7でY)、HF102は充電・放電共に行い、LF101は放電のみを行うよう指令部23を介して蓄電装置9に充放電指令104を送信する(ステップS8)。他方、ステップS7においてSOC4エリアでないと判定した場合(ステップS7でN)は、判定部22はステップS9において蓄電池8の状態がSOC1エリアであるかどうか判定する。SOC1エリアであれば(ステップS9でY)、LF101、HF102共に充電のみを行うよう指令部23を介して蓄電装置9に充放電指令104を送信する(ステップS10)。他方、ステップS9において蓄電池8の状態がSOC1でないと判定した場合(ステップS9でN)は、判定部22はLF101、HF102共に放電のみを行うよう指令部23を介して蓄電装置9に充放電指令104を送信する(ステップS11)。以上のようにして、充放電制御装置6は充放電を行う周波数成分を判定する。
(具体例)
以下、具体例について、図5に従い説明する。図5は、本実施形態における系統連系線の出力変動と蓄電池の充放電の波形図の一例を示すものである。
図5(a)は、既設発電機2及び分散型電源3で発電された電力の出力変動を示す。(a)で示す出力変動は、LPF5により(b)のグラフに示す高周波成分(HF102)と(c)のグラフに示す低周波成分(LF101)に分割される。この出力変動について蓄電池8を用いて長周期制御・短周期制御を行った際の蓄電池8のSOCの状態の推移のグラフを(d)に示す。ここでは、LL2=20%,LL1=40%,UL1=60%,UL2=80%とする。また、(e)は、蓄電池8の充放電の状態を示す。ここでは、正の値が蓄電池8の充電量、負の値が蓄電池8の放電量を示している。(f)は、(a)のグラフに示す出力変動が(e)のグラフに示す蓄電池8の充放電により、出力変動が抑制されている様子を示している。(f)のグラフから、蓄電池8の長周期制御・短周期制御により出力変動が抑制され、目標値に近づいているのがわかる。
また、図5のIのエリアにおいて(d)のグラフを見ると蓄電池8の容量がSOC3エリアとなっている。SOC3エリアでは高周波・低周波成分共に充電と放電を行うため、(e)のグラフのIエリアにおける波形と(a)のグラフのIエリアにおける波形が一致しており、(f)のグラフでは出力変動と目標値との差がゼロとなっている。
次に、IIのエリアにおいて(d)のグラフを見ると蓄電池8の容量がSOC4エリアとなっている。SOC4エリアでは高周波成分の充放電と低周波成分の放電を行う。IIエリアでは低周波成分の充電の必要がないため、ここでは高周波成分のみが蓄電池に充放電される。このため(e)のグラフは(a)のグラフとは一致しておらず、(f)のグラフは目標値からずれているのがわかる。
さらに、IIIのエリアにおいて(d)のグラフを見ると蓄電池8の容量がSOC5エリアとなっている。SOC5エリアでは高周波・低周波成分共に放電のみを行うため、(e)のグラフのIIIエリアにおける波形を見ると、充電が行われていないのがわかる。このため(f)のグラフは目標値からずれているのがわかる。
(効果)
本実施例の形態によれば、再生可能エネルギーが導入された電力系統において、系統連携線の出力変動をLPF5によって低周波成分(LF101)と高周波成分(HF102)の2種類に分け、また、SOCのレベルに応じて充放電を行う周波数帯を選択することにより、1つの蓄電池で蓄電池のSOC限界を逸脱することなく、長周期制御と短周期制御の両方を行うことが可能である。
[第2の実施形態]
(全体構成)
図6は、本発明の第2の実施形態に係る蓄電池制御システムの構成を示すブロック図である。
本蓄電池制御システム20は、第1の実施形態の蓄電池制御システム10の構成に加えて、気象情報入手手段11、予測手段12、出力変動積算値測定装置13、SOCしきい値制御装置14をさらに備えている。
また、本実施形態では、蓄電池8のSOCレベルのしきい値(LL1,LL2,UL1,UL2)は可変とされている。これにより、気象情報入手手段11から再生可能エネルギーの出力変動を予測し、その出力変動によってしきい値を変更できるものとされている。
例えば、天候が安定している場合、再生可能エネルギーの出力変動は小さいと予測される。この際、仮にこの出力の高周波成分及び低周波成分に対して、充電や放電を行ったとしても蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性は低いと考えられる。逆に、天候が不安定で、再生可能エネルギーの出力変動が大きいと予測される場合、この出力の低周波成分に対して、充電や放電を行ってしまうと、蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性が高くなると考えられる。
本実施形態で追加されている予測手段12は、分散型電源3の出力と気象情報入手手段11の情報から出力変動を予測する手段である。また、出力変動積算値測定装置13は、出力変動のある一定時間内での積算値を測定する手段である。さらに、SOCしきい値制御装置14は、予測した出力変動を基に、蓄電装置9に対してSOCしきい値指令105を発令する手段である。SOCしきい値制御装置14は、具体的には、ある一定時間内での出力変動の積算値が小さく、蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性が低いと判断した場合はSOC3エリアが広くなるようLL1,LL2,UL1,UL2の値を調整する指令を発する。他方、出力変動の積算値が大きく、蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性が高いと判断した場合は、SOC3エリアが狭くなるようLL1,LL2,UL1,UL2の値を調整する指令を発する。
(SOCしきい値制御装置14)
図7に、SOCしきい値制御装置14の詳細な構成を示す。
SOCしきい値制御装置14は、出力変動積算値測定装置13で測定された一定時間内での出力変動積算値を受信するとともに、蓄電装置9から蓄電池容量情報106を受信する受信部31と、前記出力変動積算値と蓄電池容量の所定の値との大小を判定する判定部32と、前記判定結果に基づいてSOCしきい値を設定する設定部33とを備えている。
ここで、判定部32において、ある一定時間内での出力変動積算値の大小を判定する基準は、その出力変動の積算値が蓄電池容量の40%を超えるかどうかとする。つまり、出力変動の積算値が蓄電池容量の40%未満の場合、設定部33は、SOC3エリアが広くなるようにし、蓄電池容量の40%より大きい場合はSOC3エリアが狭くなるように設定する。これは、後述のSOCしきい値の初期設定では例として40%≦SOC3≦60%と設定しており、出力変動の積算値が蓄電池容量の40%より大きい出力を充放電してしまうと、SOC次第では、蓄電池8のSOC限界を逸脱してしまう可能性があるからである。このため、出力変動の積算値が40%より大きい場合、設定部33は、SOC3エリアを狭くすることにより、蓄電池8のSOC限界を逸脱しないように設定する。逆に積算値が蓄電池容量の40%未満の場合、SOC3エリアが上述の初期設定の値でも、蓄電池8のSOC限界を逸脱することはない。このため、設定部33は、SOC3エリアを広くすることにより、蓄電池8を無駄なく使用することができるようになる。
上記のように、蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性が低い場合は、SOC3エリアを広げることで、より充電できる容量を増やすことができ、蓄電池8を無駄なく使用することが可能となる。また、蓄電池8がSOC限界を逸脱する可能性が高い場合は、SOC3エリアを狭くすることにより、高周波成分だけを充電し、低周波成分は充電しないよう制御することが可能である。
(作用)
以下、本実施形態によるSOCレベルのしきい値設定方法について図面を参照して説明する。
SOCしきい値制御装置14は、図8に示すフローによって、蓄電池8のSOCレベルのしきい値を設定する。まず、ステップS21において、SOCしきい値制御装置14の設定部33は、蓄電池8のSOCレベルのしきい値を、例えばLL2=20%,LL1=40%,UL1=60%,UL2=80%と均等に設定する。次に、ステップS22において、出力変動積算値測定装置13は、予測手段12から予測される再生可能エネルギーの出力変動を受信する。さらに、ステップS23において、出力変動積算値測定装置13は、ステップS22で受信した出力変動のうち、ある一定時間での積算値を測定する。
次に、ステップS24において、SOCしきい値制御装置14の判定部32は、受信部31により受信した出力変動の積算値と蓄電装置9から送信される蓄電池容量情報106を比較し、積算値が蓄電池容量の40%未満であるかどうか判定する。40%未満であると判定した場合(ステップS24でY)、設定部33は、SOC3エリアが広くなるよう、0%<LL2<20%<LL1<40%、60%<UL1<80%<UL2<100%に設定し、この設定値についてのSOCしきい値指令105を送信する(ステップS25)。他方、ステップS24において、出力変動の積算値が蓄電池容量の40%未満でないと判定した場合(ステップS24でN)、ステップS26において、判定部32は、受信した出力変動の積算値が蓄電池容量の40%より大きいかどうか判定する。40%より大きいと判定した場合(ステップS26でY)、設定部33は、SOC3エリアが狭くなるよう、20%<LL2<40%<LL1<UL1<60%<UL2<80%に設定し、この設定値についてのSOCしきい値指令105を送信する(ステップS27)。
他方、ステップS26において、出力変動の積算値が蓄電池容量の40%より大きくないと判定した場合、即ち、蓄電池容量が40%の場合(ステップS26でN)、設定部33は、しきい値の値を変更しないよう、SOCしきい値指令105を送信する(ステップS28)。本フロー終了後、ステップS23で設定したある一定時間が経過時に、再度ステップS21に戻り本フローを開始する。以上のようにして、SOCしきい値制御装置14は蓄電池8のSOCレベルのしきい値を決定し、発令する。
(効果)
本実施形態によれば、第1の実施形態の効果に加えて、分散型電源3で発電された電力及び気象情報入手手段11の情報を用いて予測手段12にて出力変動を予測し、その出力変動のある一定時間内における積算値によって、SOCレベルのしきい値を適正な値に変更することにより、長周期制御と短周期制御の両方を行うことができる蓄電池のSOCの範囲を適切化することが可能である。
[他の実施形態]
(1)第1の実施形態において、蓄電池8のSOCエリアをSOC1エリア〜SOC5エリアの5段階に設定したが(図2参照)、5段階より細分化した段階に設定することもできる。
(2)第2の実施形態において、SOCエリアの判定の順番をSOC3エリア→SOC2エリア→SOC4エリア→SOC1エリア→SOC5エリアの順としたが、この順番を変えることもできる。例えば、SOC3エリア→SOC4エリア→SOC2エリア→SOC5エリア→SOC1エリアの順としたり、SOC1エリア→SOC2エリア→SOC3エリア→SOC4エリア→SOC5エリアの昇順やSOC5エリア→SOC4エリア→SOC3エリア→SOC2エリア→SOC1エリアの降順としたりすることもできる。
(3)以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1…電力系統
2…既設発電機
3…分散型電源
4…PCS
5…LPF(Low Pass Filter)
6…充放電制御装置
7…SOC計測手段
8…蓄電池
9…蓄電装置
10…蓄電池制御システム
11…気象情報入手手段
12…予測手段
13…出力変動積算値測定装置
14…SOCしきい値制御装置
20…蓄電池制御システム
21…受信部
22…判定部
23…指令部
31…受信部
32…判定部
33…設定部
101…LF(低周波成分)
102…HF(高周波成分)
103…SOC情報
104…充放電指令
105…SOCしきい値指令
106…蓄電池容量情報

Claims (6)

  1. 再生可能エネルギー及び蓄電池が導入された状態の電力系統において前記蓄電池の充放電制御を行う充放電制御装置であって、
    低周波成分と高周波成分に分割された出力変動を受信するとともに、前記蓄電池のSOC情報を受信する受信部と、
    前記蓄電池のSOC量により区分されたSOCエリアに応じて、前記低周波成分及び前記高周波成分の充放電を行うか否かを判定する判定部と、
    前記判定した結果に関する指令を前記蓄電池に対して発する指令部と、
    を備えることを特徴とする充放電制御装置。
  2. 前記判定部は、前記蓄電池の状態が第1のSOCエリアである場合は前記高周波成分と前記低周波成分の両方の充電を行い、前記第1のSOCエリアよりもSOC量が大きい第2のSOCエリアである場合は前記高周波成分のみ充電を行い、前記第2のSOCエリアよりもSOC量が大きい第3のSOCエリアである場合は前記高周波成分と前記低周波成分の双方共充電を行わないように判定することを特徴とする請求項1に記載の充放電制御装置。
  3. 前記判定部は、前記蓄電池のSOC量が第4のSOCエリアに属する場合は前記高周波成分と前記低周波成分の両方の放電を行い、前記第4のSOCエリアよりもSOC量が小さい第5のSOCエリア属する場合は前記高周波成分のみ放電を行い、前記第5のSOCエリアよりもSOC量が小さい第6のSOCエリア属する場合は前記高周波成分と前記低周波成分の双方共放電を行わないように判定することを特徴とする請求項1又は2に記載の充放電制御装置。
  4. 電力系統に、既設発電機、再生可能エネルギー発電を行う分散型電源、発電された電力の出力変動を低周波成分と高周波成分とに分割するLPF、充放電を行う周波数の選択を行う充放電制御装置、蓄電池の充電状態の情報を計測するSOC計測手段、及び蓄電池を備えた蓄電池制御システムにおいて、
    前記充放電制御装置は、低周波成分と高周波成分に分割された出力変動を受信するとともに、前記蓄電池のSOC情報を受信する受信部と、前記蓄電池のSOC量により区分されたSOCエリアに応じて、前記低周波成分及び前記高周波成分の充放電を行うか否かを判定する判定部と、前記判定した結果に関する指令を前記蓄電池に対して発する指令部と、を備えることを特徴とする蓄電池制御システム。
  5. 前記蓄電池の充放電制御を行う際に前記SOCエリアを区画するしきい値を制御するSOCしきい値制御装置であって、
    気象情報から再生可能エネルギーの出力変動のある一定時間内での出力変動積算値を受信するとともに、前記蓄電池から蓄電池容量情報を受信する受信部と、
    前記出力変動積算値と蓄電池容量の所定の値との大小を判定する判定部と、
    前記判定結果に基づいてSOCしきい値を設定または変更する設定部と、
    を備えたSOCしきい値制御装置をさらに具備することを特徴とする請求項4に記載の蓄電池制御システム。
  6. 前記蓄電池のSOC量により区分されたSOCエリアは5段階とし、前記出力変動積算値が前記蓄電池容量の40%未満の場合、前記判定部は前記5段階のエリアのうちの中間のエリアの領域を広げるように判定し、前記出力変動積算値が前記蓄電池容量の40%を超える場合、前記判定部は前記中間のエリアの領域を狭くするように判定することを特徴とする請求項5に記載の蓄電池制御システム。
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