JP2016025746A - 電力貯蔵システム、電力変換装置、自立運転システム、及び電力貯蔵システムの制御方法 - Google Patents

電力貯蔵システム、電力変換装置、自立運転システム、及び電力貯蔵システムの制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】自立運転システムにおける電力貯蔵部の利用効率を向上させる。
【解決手段】交流母線との間で電力の授受を行う複数の電力貯蔵装置を有する電力貯蔵システムであって、前記電力貯蔵装置は、電力貯蔵部と、前記交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う電力変換部と、前記電力変換部の充放電を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記電力変換部の交流電圧の周波数が高くなるように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記電力変換部を制御する。
【選択図】図1

Description

本発明は、電力貯蔵システム、電力変換装置、自立運転システム、及び電力貯蔵システムの制御方法に関する。
近年、風力発電機や太陽光発電機などの分散型電源が普及している。
分散型電源は、通常時には商用電力系統に連系して連系運転を行いつつ、停電時には一時的に商用電力系統から解列して(切り離して)自立運転を行うことができる。
このような分散型電源は、気象条件による発電量の変動が大きいため、電力を安定的に供給可能とするための技術も様々に開発されている(例えば特許文献1参照)。
特開2007−124797号公報
そのような中で、蓄電池やフライホイールなどの電力貯蔵部を用いることで、分散型電源によって発電される変動の大きな電力を安定化させる自立運転システムも開発されている。
しかしながらこのような自立運転システムは、自立運転システム内に設けられる変圧器や電力貯蔵部等の設備の特性のばらつきや経時変化などによって、各電力貯蔵部へ充電あるいは放電を行う際の電流に差が生じたり、充電率に差が生じるなど、電力貯蔵部が均等に利用されず、電力貯蔵部の利用効率が低下することがある。その場合、分散型電源の発電量の変動を十分に吸収しきれなくなる可能性もある。
そのため、このような電力貯蔵部を用いた自立運転システムにおいて、電力貯蔵部の利用効率を向上させるための技術が求められている。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、電力貯蔵部を用いた自立運転システムにおいて、自立運転システムに用いられる複数の電力貯蔵部をより均等に利用可能にする電力貯蔵システム、電力変換装置、自立運転システム、及び電力貯蔵システムの制御方法を提供することを一つの目的とする。
上記課題を解決するための手段の一つは、交流母線との間で電力の授受を行う複数の電力貯蔵装置を有する電力貯蔵システムであって、前記電力貯蔵装置は、電力貯蔵部と、前記交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う電力変換部と、前記電力変換部の充放電を制御する制御部とを有し、前記制御部は、前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記電力変換部の交流電圧の周波数が高くなるように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記電力変換部を制御する。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、電力貯蔵部を用いた自立運転システムにおいて、電力貯蔵部の利用効率を向上させることが可能になる。
自立運転システムの構成を示す図である。 蓄電池システム制御装置の機能を示す図である。 電力変換器の機能を示す図である。 周波数調整器を示す図である。 電圧調整器を示す図である。 蓄電池システムが電力をバランスさせる様子を説明する図である。 蓄電池システムが電力をバランスさせる様子を説明する図である。 蓄電池システムが電力をバランスさせる様子を説明する図である。 蓄電池システムが電力をバランスさせる様子を説明する図である。 蓄電池システムの制御の流れを示すフローチャートである。 蓄電池システム制御装置の機能を示す図である。 蓄電池システムの制御結果例を示す図である。 蓄電池システム制御装置の機能を示す図である。 蓄電池システムの制御結果例を示す図である。 蓄電池システム制御装置の機能を示す図である。 蓄電池システムの制御結果例を示す図である。 蓄電池システム制御装置の機能を示す図である。 蓄電池システムの制御結果例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
===自立運転システムの構成===
以下、図1を参照して、本発明の一実施形態における自立運転システム1000の構成について説明する。
図1に示されている自立運転システム1000は、交流母線800を介して互いに接続された、発電設備300、負荷設備400、および蓄電設備(電力貯蔵システムとも記す)100を含んで構成される。また本実施形態に係る自立運転システム1000は、開閉器910を介して商用電力系統900と接続されているが、本実施形態では、開閉器910は開放されており、自立運転システム1000は一時的に商用電力系統900から解列されている(切り離されている)。なお、自立運転システム1000は、商用電力系統900に連系されることなく、常に商用電力系統900から切り離されていてもよい。
発電設備300は、発電装置320としての風力発電機321および太陽光発電機322のほか、変圧器331、変圧器330を含んで構成されている。
変圧器330は、開閉器910と交流母線800とを接続する。また変圧器330には、複数(図1においては2つ)の変圧器331が並列に接続されている。一方の変圧器331には風力発電機321が接続され、他方の変圧器331には太陽光発電機332が接続されている。これにより、風力発電機321および太陽光発電機322は、交流母線800に交流電力を供給する。なお、発電設備300はさらに発電装置320を含んでいてもよく、風力発電機321や太陽光発電機322のように発電量が気象条件によって変動する発電装置320だけでなく、例えば燃料電池のように発電量が気象条件による影響を受けず、基準電圧に同期して運転する電流制御型の発電装置320を含んでいてもよい。
負荷設備400は、交流母線800から供給される交流電力を消費する負荷装置420と、変圧器430と、開閉器410と、を含んで構成される。
変圧器430は、交流母線800と開閉器410とに接続される。変圧器430には、複数(図1においては2つ)の開閉器410が並列に接続されている。それぞれの開閉器410には、負荷装置420が接続されている。これにより、負荷装置420には、交流母線800から交流電力が供給される。なお、負荷設備400は、さらに負荷装置420を含んでもよい。
蓄電設備100は、複数(N台(Nは2以上の自然数))の蓄電ユニット(電力貯蔵装置)120と、各蓄電ユニット120に接続される変圧器130と、蓄電池システム制御装置500とを備えて構成される。本実施形態では、蓄電設備100は、蓄電ユニット120と変圧器130とをそれぞれ3台(N=3)ずつ備える。
各蓄電ユニット120は、電力を貯蔵可能な電力貯蔵部と、電力貯蔵部毎に設けられる電力変換器(電力変換部、電力変換装置)200とを含んで構成される。
電力貯蔵部は、直流電力を充放電可能な蓄電池121や、フライホイール、揚水発電、キャパシタなどにより実現することが可能である。
電力変換器200は、交流母線800から供給される電力を電力貯蔵部に充電し、電力貯蔵部から放電された電力を交流母線800に放電する。
なお本実施形態では、電力貯蔵部の一例として、蓄電池121を用いる場合について説明する。
その場合、電力変換器200は、交流母線800から供給される交流電力を直流電力に変換して蓄電池121に充電し、蓄電池121から直流電力を取り出して交流電力に変換して交流母線800に放電する。
変圧器130は交流母線800に接続されている。また変圧器130は、電力変換器200を介して蓄電池121に接続されている。これにより、電力変換器200は、交流母線800との間で入出力される交流電力と、蓄電池121で充放電される直流電力とを相互に変換する。
蓄電池システム制御装置500は、詳細は後述するが、複数(N台)の蓄電池121のそれぞれの充電率から基準充電率を算出する第1演算部と、複数(N台)の電力変換器200がそれぞれ交流母線800との間で授受する無効電力から基準無効電力を算出する第2演算部とを有する。
なお蓄電池システム制御装置500は、複数(N台)の電力変換器200がそれぞれ交流母線800との間で授受する無効電流から基準無効電流を算出するようにしてもよい。
基準充電率、基準無効電流及び基準無効電力については、後述する。
また蓄電池システム制御装置500には、交流母線800の電圧vbase(自立運転システム母線電圧とも記す)が入力される。
そして蓄電池システム制御装置500は、n番目(nは1〜Nの自然数。)の電力変換器200が出力する交流電圧の周波数を調整するための周波数補正信号Δfn、及び振幅を調整するための振幅補正信号ΔVnを生成し、n番目の電力変換器200に出力する。
なお、本実施形態に係る自立運転システム1000は、蓄電池システム制御装置500の機能を、各電力変換器200がそれぞれ有するように構成するか、あるいは、いずれか1台の電力変換器200が有するように構成することにより、蓄電池システム制御装置500を設けない構成としてもよい。
===蓄電池システム制御装置===
以下、図2を参照して、本実施形態における蓄電池システム制御装置500について説明する。
蓄電池システム制御装置500は、各電力変換器200からそれぞれ変圧器130を介して交流母線800に出力される交流電圧の振幅及び周波数が所定の定格値に近づくように、n番目の電力変換器200に対して振幅補正信号ΔVn及び周波数補正信号Δfnを出力する。
図2において、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*は、交流母線800における交流電圧の実効値の定格値を示す。自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*は、たとえば6.6キロボルトである。
また基準周波数fbase*は、交流母線800における交流電圧の周波数の定格値を示す。基準周波数fbase*は、例えば50ヘルツである。
蓄電池システム制御装置500は、交流母線800の電圧vbaseを取得する。そして実効値演算部520は、vbaseから実効値|vbase|を求め、実効値|vbase|を加算部536に入力する。
一方、蓄電池システム制御装置500は、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電力Q1〜QNを取得して、基準無効電力を算出する(第2演算部)。本実施形態では、加算部530がQ1〜QNの合計値を求め、乗除算部531がこの合計値をNで除算することによって無効電力Q1〜QNの平均値を基準無効電力として求める。
その後、加算部532が、基準無効電力と、無効電力Qnと、の差分を求め、無効電力調整器534が、この差分を定数倍し、加算部535によって、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*との和が算出される。そしてこの和と、交流母線800の電圧の実効値|vbase|との差分が、加算部536によって算出される。
そして電圧制御部537は、加算部536によって算出された上記差分に対して所定のPI制御を施すことで、振幅補正信号ΔVnを生成する。蓄電池システム制御装置500は、この振幅補正信号ΔVnを、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
このため、n番目の電力変換器200が出力する無効電力Qnが、Q1〜QNのばらつきに対して相対的に大きいほど、振幅補正信号ΔVnは小さな値になり、無効電力Qnが、Q1〜QNのばらつきに対して相対的に小さいほど、振幅補正信号ΔVnは大きな値になる。
なお、蓄電池システム制御装置500が、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電流を取得する場合には、蓄電池システム制御装置500は、これらの各無効電流から基準無効電流を算出する。この場合、加算部530は各無効電流の合計値を求め、乗除算部531がこの合計値をNで除算することによって各無効電流の平均値を基準無効電流として求める。
一方、蓄電池システム制御装置500は、交流母線800の電圧vbaseを取得すると、周波数検出部501は、vbaseの周波数fbaseを求め、fbaseを加算部502に入力する。
加算部502は、交流母線800における交流電圧の周波数の定格値fbase*(50ヘルツ)と、fbaseとの差分を求める。そして周波数制御部503は、fbase*と、fbaseとの差分に対して所定のPI制御を行って出力する。
一方、蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121からそれぞれ充電率SOC1〜SOCNを取得して、基準充電率を算出する(第1演算部)。本実施形態では、加算部511がSOC1〜SOCNの合計値を求め、乗除算部512がこの合計値をNで除算することによって、充電率SOC1〜SOCNの平均値を基準充電率として求める。
その後、加算部513が、基準充電率と、充電率SOCnと、の差分を求め、比例制御部514が、この差分を定数倍し、加算部515によって、周波数制御部503の出力値との差分が算出される。蓄電池システム制御装置500は、加算部515によって算出された差分を、周波数補正信号Δfnとして生成し、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
このため、n番目の蓄電池121の充電率SOCnが、SOC1〜SOCNのばらつきに対して相対的に大きいほど、周波数補正信号Δfnは大きな値になり、充電率SOCnが、SOC1〜SOCNのばらつきに対して相対的に小さいほど、周波数補正信号Δfnは小さな値になる。
===電力変換器===
以下、図3〜図5を参照して、本実施形態における電力変換器200について説明する。なお図3〜図5は、n番目の電力変換器200を例示する。
電力変換器200は、主回路部210と、出力検知部220と、ドループ制御部230と、周波数制御部240と、電圧算出部250と、電圧制御部260と、電圧指令部270と、を備えて構成される。これらのうち、ドループ制御部230と、周波数制御部240と、電圧算出部250と、電圧制御部260と、電圧指令部270と、は、制御部280を構成する。
<主回路部>
主回路部210は、蓄電池121との間で授受する電力と、交流母線800との間で授受する電力と、を相互に変換する回路である。具体的には、主回路部210は、直流電力と交流電力とを相互に変換する回路である。
<出力検知部>
出力検知部220は、主回路部210が交流母線800との間で授受する三相分の交流電流in及び交流電圧vnを検知する回路である。本実施形態に係る出力検知部220は、交流電流検知部221と交流電圧検知部222とを有して構成され、交流電流検知部221は各相の交流電流inを検知し、交流電圧検知部222は各相の交流電圧vnを検知する。
<ドループ制御部>
ドループ制御部230は、交直変換部231と、周波数調整器232と、電圧調整器233とを有して構成される。
交直変換部231は、交流電流検知部221によって検知された三相分の交流電流inを、基準位相角θを用いてdq変換し、d軸成分(有効電流成分)Idと、q軸成分(無効電流成分)Iqと、を出力する。
なお本実施形態においては、交流電流inのd軸成分Idは、蓄電池121が放電を行う場合に正の値をとるように定める。つまり主回路部210から変圧器130に向けて交流電流の有効電流成分が流れる場合に正の値をとる。そのため、蓄電池121が充電を行う場合には、交流電流inのd軸成分Idは負の値をとる。つまり変圧器130から主回路部210に向けて交流電流の有効電流成分が流れる場合には負の値をとる。
また交流電流inのq軸成分Iqは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して遅れている場合に、正の値をとるように定める。そのため、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して進んでいる場合には、交流電流inのq軸成分Iqは負の値をとる。
周波数調整器232は、交流電流inのd軸成分Idに応じて、主回路部210が出力する交流電圧vnの周波数を調整するための周波数調整信号dfを出力する。詳しくは後述するが、周波数調整信号dfは、交流電圧vnの基準周波数f0*(本実施形態では50ヘルツ)と加算された後、交流電圧vnの周波数を制御するための周波数指令値として主回路部210に入力される。
図4に示すように、周波数調整器232は、ドループ特性を有するように構成されている。このため周波数調整器232は、交流電流inの有効電流成分(Id)が正の値の時(蓄電池121が放電している時)には、主回路部210が出力する交流電圧vnの周波数を減少方向に調整するように、周波数調整信号dfを負の値とし、交流電流inの有効電流成分(Id)が大きいほど、周波数調整信号dfをより小さな負の値(絶対値がより大きな値)で出力する。
また周波数調整器232は、交流電流inの有効電流成分(Id)が負の値の時(蓄電池121が充電している時)には、主回路部210が出力する交流電圧vnの周波数を増加方向に調整するように、周波数調整信号dfを正の値とし、交流電流inの有効電流成分(Id)が小さいほど(絶対値が大きいほど)、周波数調整信号dfをより大きな値(絶対値がより大きな値)で出力する。
電圧調整器233は、交流電流inのq軸成分Iqに応じて、主回路部210が出力する交流電圧vnの振幅を調整するための電圧調整信号dVを出力する。詳しくは後述するが、電圧調整信号dVは、交流電圧vnの基準電圧である出力端電圧振幅指令|Vn|*と加算された後、交流電圧vnの振幅を制御するための電圧指令値として主回路部210に入力される。
図5に示すように、電圧調整器233は、ドループ特性を有するように構成されている。このため電圧調整器233は、交流電流inの無効電流成分(Iq)が正の値の時(主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して遅れているとき)には、主回路部210が出力する交流電圧vnの振幅を減少方向に調整するように、電圧調整信号dVを負の値とし、交流電流inの無効電流成分(Iq)が大きいほど(遅れ無効電流が大きいほど)、電圧調整信号dVをより小さな負の値(絶対値がより大きな値)で出力する。
また電圧調整器233は、交流電流inの無効電流成分(Iq)が負の値の時(主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して進んでいるとき)には、主回路部210が出力する交流電圧vnの振幅を増加方向に調整するように、電圧調整信号dVを正の値とし、交流電流inの無効電流成分(Iq)が小さいほど(絶対値(進み無効電流)が大きいほど)、電圧調整信号dVをより大きな値(絶対値がより大きな値)で出力する。
<周波数制御部>
周波数制御部240は、加算部241、加算部242、VCO(Voltage Controlled Oscillator)243を有して構成される。
加算部241は、ドループ制御部230によって生成された周波数調整信号dfを、交流電圧vnの基準周波数f0*(本実施形態では50ヘルツ)と加算する。
加算部242は、加算部241による上記加算値に、さらに、蓄電池システム制御装置500によって生成された周波数補正信号Δfnを加算し、内部周波数fを生成する。
このため、内部周波数fは、蓄電池121が放電している時には、交流電流inの有効電流成分(Id)が大きいほど小さくなる。また蓄電池121が充電している時には、交流電流inの有効電流成分(Id)が大きいほど大きくなる。
また内部周波数fは、蓄電池121の充電率SOCnが、SOC1〜SOCNの平均値よりも大きいほど大きくなり、充電率SOCnが、SOC1〜SOCNの平均値よりも小さいほど小さくなる。
VCO243は、電圧制御発振器である。VCO243は、周波数が内部周波数fであり、振幅が|Vn|*であるような、a相基準信号Saおよびc相基準信号Scの正弦波信号を出力する。
<電圧算出部>
電圧算出部250は、交直変換部251、フィルタ回路252、253、二乗演算部254、255、加算部256、および平方根演算部257を含んで構成される。
交直変換部251には、主回路部210から出力される三相分の交流電圧vnが入力され、交直変換部251からは、基準位相角θを用いて交流電圧vnをdq変換して得られるd軸成分(電圧Vd)およびq軸成分(電圧Vq)が出力される。また、電圧Vdおよび電圧Vqは、それぞれフィルタ回路252、253により高調波成分が除去され、さらに二乗演算部254、255で2乗されたうえで、加算部256で加算される。そして平方根演算部257は、加算部256の出力値の平方根をとって、出力端電圧基本波正相Peak値|Vn|=√(Vd2+Vq2)を出力する。
<電圧制御部>
電圧制御部260は、加算部261、加算部262、加算部263、電圧調整部264をを有して構成される回路である。
加算部261は、ドループ制御部230によって生成された電圧調整信号dVを、蓄電池システム制御装置500によって生成された電圧補正信号ΔVnと加算する。
加算部262は、加算部261の加算結果を、交流電圧vnの基準電圧である出力端電圧振幅指令|Vn|*と加算する。
加算部263は、加算部262の加算結果と、電圧算出部250により算出された出力端電圧基本波正相Peak値|Vn|と、の差分を求める。
そして電圧調整部264は、加算部263の差分値に所定の比例ゲインを乗算した電圧偏差dVnを出力する。
このため、電圧偏差dVnは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して遅れている場合には、遅れが大きいほど小さくなり、交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して進んでいる場合には、進みが大きいほど大きくなる。
また電圧偏差dVnは、主回路部210が交流母線800と授受する遅れ無効電力が、平均値よりも大きいほど小さくなり、遅れ無効電力が平均値よりも小さいほど大きくなる。
なお遅れ無効電力とは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して遅れている場合の無効電力を表す。
また進み無効電力とは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して進んでいる場合の無効電力を表す。
また蓄電池システム制御装置500が、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電流を取得する場合には、電圧偏差dVnは、主回路部210が交流母線800と授受する遅れ無効電流が、平均値よりも大きいほど小さくなり、遅れ無効電流が平均値よりも小さいほど大きくなる。
遅れ無効電流とは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して遅れている場合の、交流電圧vnの位相に対して90°遅れた交流電流inの成分を表す。
進み無効電流とは、主回路部210が出力する交流電流inの位相が交流電圧vnの位相に対して進んでいる場合の、交流電圧vnの位相に対して90°進んだ交流電流inの成分を表す。
<電圧指令部>
電圧指令部270は、乗算部271、272、加算部273、274、275、及びPWM信号生成部276を含んで構成される。
乗算部271、272からは、それぞれ電圧偏差dVnを乗算した(dVn倍の)a相基準信号Saおよびc相基準信号Scが出力されている。
加算部273からは、a相基準信号SaにdVn倍のa相基準信号Saを加算したa相電圧指令値via*=(1+dVn)・Saが出力されている。一方、加算部274からは、c相基準信号ScにdVn倍のc相基準信号Scを加算したc相電圧指令値vic*=(1+dVn)・Scが出力されている。さらに、加算部275からは、a相電圧指令値via*とc相電圧指令値vic*とを加算して反転したb相電圧指令値vib*=-(vna*+vnc*)が出力されている。
PWM信号生成部276は、via*、vib*、vic*のそれぞれの波高値に応じて変化するduty比を有し、via*、vib*、vic*のそれぞれの正負に応じて正負が反転するようなPWM信号に変換して出力する。
このPWM信号は、主回路部210に入力される。そして主回路部210は、このPWM信号によって指示される上述の周波数及び振幅を有するような交流電圧vnを出力する。
このようにして、本実施形態に係る制御部280(ドループ制御部230、周波数制御部240、電圧算出部250、電圧制御部360、電圧指令部270)は、主回路部210を制御する。
===バランス制御===
ここで、本実施形態に係る蓄電設備100が、複数の蓄電池121の利用効率を向上させるために行う制御について、図6〜図10を参照しながら説明する。
図6に示すように、自立運転システム1000が商用電力系統900から解列して自立運転を行う場合には、各蓄電池ユニット120は、それぞれが個々に交流電圧の振幅と位相を制御することで、負荷装置420に供給される交流電力を分担している。
図6では、第1蓄電池ユニット120(図6ではPCS1と表示)が振幅V1、位相δ1の交流電圧v1を出力して交流電力(有効電力P1、無効電力Q1)を分担し、第2蓄電池ユニット120(図6ではPCS2と表示)が振幅V2、位相δ2の交流電圧v2を出力して交流電力(有効電力P2、無効電力Q2)を分担し、負荷装置420に交流電力(有効電力Pr、無効電力Qr)を供給している様子が示されている。なお上記の位相δ1、δ2は、負荷装置420における交流電圧vrの位相を基準とした位相差である。また図6では、変圧器130、変圧器430、開閉器410は省略されている。
このとき、PCS1の出力電圧v1、PCS2の出力電圧v2、及び負荷装置420の供給電圧vrは、それぞれ
[数1]
v1=V1・sin(ωt+δ1) (1)
[数2]
v2=V2・sin(ωt+δ2) (2)
[数3]
vr=Vr・sinωt (3)
となる。
また、PCS1に接続される送配電線のインピーダンスをXl、PCS2に接続される送配電線のインピーダンスをX2とすると、PCS1が供給する有効電力P1、無効電力Q1、PCS2が供給する有効電力P2、無効電力Q2、は、それぞれ、
[数4]
P1=(V1・Vr/Xl)・sinδ1 (4)
[数5]
Q1=(V1・Vr/Xl)・cosδ1−(V12/X1) (5)
[数6]
P2=(V2・Vr/X2)・sinδ2 (6)
[数7]
Q2=(V2・Vr/X2)・cosδ2−(V22/X2) (7)
で与えられることが知られている。
式(4)、式(6)から、有効電力P1及びP2は、負荷装置420との位相差δ1、δ2に比例するため、例えばP1>P2>0の場合、δ1>δ2>0となり、電圧は図7に示すような関係になる。
このような場合、本実施形態に係る電力変換器200は、蓄電池121を放電している時には、交流電流inの有効電流成分(Id)が大きいほど、ドループ制御部230が、より小さな負の値(絶対値がより大きな値)の周波数調整信号dfを出力することにより、主回路部210から出力される交流電圧vnの周波数が小さくなるように、主回路部210を制御する。
そのため、例えば図6においてPCS1とPCS2がそれぞれ出力する有効電力P1、P2がP1>P2>0である場合には、図8に示すように、PCS1が出力する交流電圧v1の周波数の低下量が、PCS2が出力する交流電圧v2の周波数の低下量よりも大きくなるため、δ1とδ2の差が縮小し、負荷装置420との位相差がδ’となったところでバランスする。
しかしながらこの状態では、PCS1が出力する交流電圧v1の周波数、及びPCS2が出力する交流電圧v2の周波数共に低下した状態であるので、本実施形態に係る電力変換器200は、蓄電池システム制御装置500から出力される周波数補正信号Δfnによって、交流電圧v1及びv2の周波数を基準周波数fbase*(50ヘルツ)に近づけるように制御する。
このとき、上述したように、周波数補正信号Δfnは、他の蓄電池の充電率よりも蓄電池121の充電率が相対的に高いほど、交流電圧vnの周波数を増加させるように作用し、他の蓄電池の充電率よりも蓄電池121の充電率が、相対的に低いほど、交流電圧vnの周波数を減少させるように作用する。
例えば、周波数補正信号Δfnは、蓄電池121の充電率が平均値よりも高いほど、交流電圧vnの周波数を増加させるように作用し、蓄電池121の充電率が、平均値よりも低いほど、交流電圧vnの周波数を減少させるように作用する。
図8に示すように、蓄電池121を放電している時には、交流電圧vnの周波数が増加すると、負荷装置420との位相差δが大きくなるため、式(4)や式(6)に示されるように、蓄電池121から流出する有効電力が増加する。
このようにして、充電率が相対的に高い蓄電池121からの放電量が増加する。一方、充電率が相対的に低い蓄電池121からの放電量は減少する。
このため、蓄電設備100内の蓄電池121の充電率が均一になるように制御される。
このように、周波数調整信号dfによる制御と、周波数補正信号Δfnによる制御と、が相乗的に行われるにつれて、各蓄電ユニット120が負荷装置420に供給する交流電力の分担率、及び各蓄電ユニット120が有する蓄電池121の充電率が共に均等化されていく。
このようにして、本実施形態に係る電力変換器200は、自立運転システム1000に用いられる複数の蓄電池121をより均等に利用可能にすることが可能になる。
同様に、蓄電池121を充電している時には、本実施形態に係る電力変換器200は、交流電流inの有効電流成分(Id)が大きいほど(上述したように、充電時はIdが負の値であるため、絶対値が大きいほど)、ドループ制御部230が、より大きな正の値(絶対値がより大きな値)の周波数調整信号dfを出力することにより、主回路部210から出力される交流電圧vnの周波数が大きくなるように、主回路部210を制御する。
そのため、例えば図6においてPCS1とPCS2がそれぞれ出力する有効電力P1、P2(負の値)がP1<P2<0(|P1|>|P2|)である場合には、図9に示すように、PCS1が出力する交流電圧v1の周波数の増加量が、PCS2が出力する交流電圧v2の周波数の増加量よりも大きくなるため、放電時と同様にδ1とδ2の差が縮小し、負荷装置420との位相差がδ’となったところでバランスする。
そしてこの場合も、本実施形態に係る電力変換器200は、蓄電池システム制御装置500から出力される周波数補正信号Δfnによって、交流電圧v1及びv2の周波数を基準周波数fbase*(50ヘルツ)に近づけるように制御する。
このとき、上述したように、周波数補正信号Δfnは、他の蓄電池の充電率よりも蓄電池121の充電率が相対的に高いほど、交流電圧vnの周波数を増加させるように作用し、他の蓄電池の充電率よりも蓄電池121の充電率が相対的に低いほど、交流電圧vnの周波数を減少させるように作用する。
図9に示すように、蓄電池121を充電している時には、交流電圧vnの周波数が増加すると、負荷装置420との位相差δが小さくなるため、式(4)や式(6)に示されるように、蓄電池121に流入する有効電力が減少する。
このようにして、充電率が相対的に高い蓄電池121への充電量が減少する。一方、充電率が相対的に低い蓄電池121への充電量は増加する。
このため、蓄電設備100内の蓄電池121の充電率が均一になるように制御される。
このように、周波数調整信号dfによる制御と、周波数補正信号Δfnによる制御と、が相乗的に行われるにつれて、各蓄電ユニット120が負荷装置420に供給する交流電力の分担率、及び各蓄電ユニット120が有する蓄電池121の充電率が共に均等化されていく。
このようにして、本実施形態に係る電力変換器200は、自立運転システム1000に用いられる複数の蓄電池121をより均等に利用可能にすることが可能になる。
===制御の流れ===
次に、本実施形態に係る蓄電設備100における制御の流れについて、図10を参照しながら説明する。
まず各電力変換器200内の出力検知部220は、主回路部210から出力される三相分の交流電流in及び交流電圧vnを検知する(S1000)。
そして各電力変換器200内のドループ制御部230、周波数制御部240、電圧指令部270は、交流電流inの有効電流成分Idに応じて交流電圧vnの周波数を制御する(S1010)。具体的には、まずドループ制御部230は、蓄電池121の放電時には、交流電流inの有効電流成分Idが大きいほど交流電圧vnの周波数を減少させ、蓄電池121の充電時には、有効電流成分Idが大きいほど交流電圧vnの周波数を増加させるように、周波数調整信号dfを出力する。そして周波数制御部240は、ドループ制御部230によって生成された周波数調整信号dfを交流電圧vnの基準周波数f0*(本実施形態では50ヘルツ)と加算して内部周波数fを求め、電圧指令部270は、交流電圧vnの周波数を内部周波数fにするためのPWM信号を、主回路部210に出力する。
そして蓄電池システム制御装置500、各電力変換器200内の周波数制御部240、電圧指令部270は、蓄電池121の充電率SOCに応じて、主回路部210から出力される交流電圧vnの周波数を制御する(S1020)。具体的には、まず蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121の充電率SOC1〜SOCNに基づいて周波数補正信号Δfnを生成する。そして蓄電池システム制御装置500によって生成された周波数補正信号Δfnを交流電圧vnの基準周波数f0*(本実施形態では50ヘルツ)と加算して内部周波数fを求め、電圧指令部270は、交流電圧vnの周波数を内部周波数fにするためのPWM信号を、主回路部210に出力する。
また各電力変換器200内のドループ制御部230、電圧算出部250、電圧制御部260、電圧指令部270は、交流電流inの無効電流成分Iqに応じて交流電圧vnの振幅を制御する(S1030)。具体的には、まずドループ制御部230は、無効電流成分(Iq)が正の値の時には交流電圧vnの振幅を減少させ、無効電流成分(Iq)が負の値の時には、交流電圧vnの振幅を増加させるように電圧調整信号dVを出力する。そして電圧算出部250は、出力端電圧基本波正相Peak値|Vn|を求め、電圧制御部260は、出力端電圧基本波正相Peak値|Vn|と、出力端電圧振幅指令|Vn|*と、の差分に、ドループ制御部230によって生成された電圧調整信号dVを加算して電圧偏差dVnを求め、電圧指令部270は、交流電圧vnの振幅を電圧偏差dVn 倍にするためのPWM信号を、主回路部210に出力する。
また蓄電池システム制御装置500、各電力変換器200内の電圧制御部260、電圧指令部270は、各電力変換器200が出力する無効電力に応じて、主回路部210から出力される交流電圧vnの振幅を制御する(S1040)。具体的には、まず蓄電池システム制御装置500は、各電力変換器200が出力する無効電力Q1〜QNに基づいて電圧補正信号ΔVnを生成する。そして電圧制御部260は、蓄電池システム制御装置500によって生成された電圧補正信号ΔVnを、出力端電圧基本波正相Peak値|Vn|と出力端電圧振幅指令|Vn|*との差分に加算して電圧偏差dVnを求め、電圧指令部270は、交流電圧vnの振幅を電圧偏差dVn 倍にするためのPWM信号を、主回路部210に出力する。
なお本実施形態に係る蓄電設備100は、上記の各処理(S1000〜S1040)を並列に実行するため、上記の各処理の順序は説明のための便宜上のものであり、各処理の順序が異なっても良い。
===実施例===
次に、自立運転システム1000の実施例について説明する。
本実施例では、自立運転システム1000が有する3台の蓄電ユニット120(以下、各蓄電池ユニット120を、1号機、2号機、3号機とも記す)にそれぞれ接続される変圧器130の漏れインダクタンスが、それぞれ10%、7.5%、5%であるとする。
また1号機〜3号機120が有する蓄電池121の充電率は、初期状態においてそれぞれ70%、65%、60%であるとする。
上述したように、各号機120がそれぞれ有する電力変換器200は、図4及び図5に示したようなドループ特性を有したドループ制御部230を備えている。従って、蓄電ユニット120の出力端有効電流(Id)がプラス(放電)の場合は、周波数を下げ、また、出力端無効電流(Iq)がプラス(遅れ)の場合は、出力端電圧を下げるように制御される。
このような制御を行うことにより、各蓄電ユニット120は自律的に有効電力および無効電力を分担することが可能となる。
また上述したように、蓄電池システム制御装置500は、交流母線800の電圧vbaseを取得している。
そして図11に示すように、蓄電池システム制御装置500は、交流母線800の電圧vbaseから求めた実効値|vbase|と、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*と、の差分に対して所定のPI制御を施すことで振幅補正信号ΔVnを生成し、この振幅補正信号ΔVnを対応する電力変換器200に出力している。
また蓄電池システム制御装置500は、交流母線800の電圧vbaseの周波数fbaseと、基準周波数fbase*と、の差分に対して所定のPI制御を行って周波数補正信号Δfnを生成し、この周波数補正信号Δfnを電力変換器200に出力している。
この時に、発電装置320の出力および負荷装置420がゼロの無負荷状態で複数台の蓄電ユニット120が定電圧定周波数制御を行っている場合には、蓄電ユニット120の出力端電流inはゼロになり、電力変換器200のドループ制御によって、交流母線800の周波数は、基準周波数(例えば50Hz)に維持され、電圧は基準電圧(例えば、1[pu])に維持される。
そしてこの状態から図12に示すように、発電装置320が出力(力率1、有効分のみ出力)を開始した場合には、負荷装置420が未だ接続されていないため、発電装置320の出力は蓄電池121に全て充電される。
そのため、各蓄電ユニット120の出力端有効電流inはマイナス(充電)になる。図12に示す例では、それぞれ-0.3[pu]となっている。
そうすると、各電力変換器200のドループ特性によって、各電力変換器200が出力する交流電圧vnの周波数が上昇するように制御される。そして蓄電ユニット120間での有効電流inが自律的に調整され、各蓄電ユニット120が有効電力(充電量)を均等に分担するようになる。図12に示す例では、それぞれ-0.3[pu]となっている。
上記制御により、各蓄電ユニット120が出力する交流電圧vnの周波数が上昇するため、交流母線800の周波数も上昇するが、蓄電池システム制御装置500は、上述したように、vbaseの周波数を計測し、基準周波数fbase*(50Hz)に近づくように、周波数補正信号Δfnを出力する。
各蓄電ユニット120は、周波数補正信号Δf1 〜Δf3(マイナス値、全て同値)が入力されると、交流電圧vnの周波数を低下させていくため、有効電流(充電量)の分担割合を維持したまま、交流母線800の周波数が50Hzに整定される。
続いて、図12に示すように、発電装置320が出力する以上の電力を消費する負荷装置420(遅れ力率0.85とする)が投入されたとする。
この場合は、負荷装置420の消費電力の不足分が、蓄電池121から放電されるため、各蓄電ユニット120の出力端有効電流inはプラス(放電)になる。図12に示す例では、それぞれ+0.3[pu]となっている。
そしてこの場合も、蓄電ユニット200間で有効電流inが調整され、有効電力量(放電量)を均等に分担するように自律的に制御がなされるので、交流母線800の周波数は50Hzに整定される。
また、負荷装置420が投入されると、各蓄電ユニット120は負荷装置420に無効分(遅れ)の電力も供給する。このため、各蓄電ユニット120の出力端には遅れ方向に無効電流が流れる。
そうすると、各蓄電ユニット120のドループ特性によって、遅れが大きい蓄電ユニット120ほど交流電圧vnの振幅をより低下させるように制御がなされるため、各蓄電ユニット120が出力する無効電流(遅れ)の分担率が均一になるように制御される。
なお本実施例では、上述したように、変圧器130の漏れインダクタンスをそれぞれ10%、7.5%、5%としているため、図12に示すように、各蓄電ユニット120の無効電流の分担量は、各変圧器130の漏れインダクタンスに応じて異なる。
上記制御により、各蓄電ユニット120が出力する交流電圧vnの振幅が低下するため、交流母線800の電圧が低下するが、蓄電池システム制御装置500は、上述したように、vbaseの実効値を計測し、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*に近づくように、電圧補正信号ΔVnを出力する。このようにして、低下した交流母線800の電圧は1[pu]に整定される。
本実施形態に係る自立運転システム1000は、以上のようにして、交流母線800の電圧および周波数の維持と、需給調整と、を可能にする。
そして上述したように、本実施形態に係る蓄電池システム制御装置500は、図13に示すように、交流母線800の電圧vbaseと、各蓄電池121のSOC1〜SOCNを取得している。
つまり蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121からそれぞれ充電率SOC1〜SOCNを取得して基準充電率を算出し、この基準充電率と、充電率SOCnと、の差分を定数倍して加算部515によって周波数補正信号Δfnを生成し、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
このようにして蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121のSOCの偏差に応じて、各蓄電ユニット120に送信する周波数補正信号Δf1 〜Δf3に重み付けを行う。
また、電力変換器200は、蓄電池121の充電率が平均充電率よりも高いほど、交流電圧vnの周波数を増加させるように主回路部210を制御し、蓄電池121の充電率が平均充電率よりも低いほど、交流電圧vnの周波数を減少させるように主回路部210を制御する。
これにより、例えばSOCが平均値よりも高い1号機の電力変換器200は、放電時にはより多く放電を行い、充電時にはより少なく充電を行う。
従って、図14に示すように、自立運転システム1000を稼働しながら各蓄電池121のSOC(充電率)が均一化されるので、一部の蓄電ユニット120のみが放電終止あるいは充電終止(満充電)に陥ることなく、継続して長時間運転を継続することが可能になる。
このようにして、本実施形態に係る電力変換器200は、自立運転システム1000に用いられる複数の蓄電池121をより均等に利用可能にすることが可能になる。
次に、蓄電池システム制御装置500が、計測値として交流母線800の電圧vbaseと、各蓄電ユニット120の出力端無効電力(Q1〜Q3)を計測する場合の実施例について説明する。
この場合、蓄電池システム制御装置500は、上述したように、各蓄電ユニット120の出力端無効電力の偏差に応じて、各蓄電ユニット120に送信する電圧補正信号ΔVn に重み付けを行う。
蓄電池システム制御装置500は、図15に示すように、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電力Q1〜QNを取得して、基準無効電力を算出する。そして加算部532が、基準無効電力と、無効電力Qnと、の差分を求め、無効電力調整器534が、この差分を定数倍し、加算部535によって、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*との和が算出される。そしてこの和と、交流母線800の電圧の実効値|vbase|との差分が、加算部536によって算出される。
そして電圧制御部537は、加算部536によって算出された上記差分に対して所定のPI制御を施すことで、振幅補正信号ΔVnを生成し、この振幅補正信号ΔVnを、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
そして電力変換器200は、この振幅補正信号ΔVnによって、交流母線800と授受する無効電力が、各無効電力の平均値よりも大きいほど交流電圧vnの振幅を小さくするように主回路部210を制御し、平均値よりも小さいほど交流電圧vnの振幅を大きくするように主回路部210を制御する。
これにより、変圧器130の特性(漏れインダクタンス)にバラつきがあった場合でも、図16に示すように、無効電力の分担を均等にすることができる。このため、例えば、一部の蓄電ユニット120がより多くの無効電流を負担し、定格を超えて過電流停止に陥るようなリスクを低減することができる。
次に、蓄電池システム制御装置500が、計測値として交流母線800の電圧vbaseと、各蓄電池121のSOCと、各蓄電ユニット120の出力端無効電力(Q1〜Q3)と、を計測する場合について説明する。
この場合、蓄電池システム制御装置500は、上述したように、各蓄電池121のSOCの偏差に応じて、各蓄電ユニット120に送信する周波数補正信号Δf1 〜Δf3に重み付けを行うとともに、各蓄電ユニット120の出力端無効電力の偏差に応じて、各蓄電ユニット120に送信する電圧補正信号ΔVn に重み付けを行う。
つまり蓄電池システム制御装置500は、図17に示すように、交流母線800の電圧vbaseと、各蓄電池121のSOC1〜SOCNと、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電力Q1〜QNと、を取得している。
そして蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121からそれぞれ充電率SOC1〜SOCNを取得して基準充電率を算出し、この基準充電率と、充電率SOCnと、の差分を定数倍して加算部515によって周波数補正信号Δfnを生成し、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
このようにして蓄電池システム制御装置500は、各蓄電池121のSOCの偏差に応じて、各蓄電ユニット120に送信する周波数補正信号Δf1 〜Δf3に重み付けを行う。
また蓄電池システム制御装置500は、各電力変換器200からそれぞれ出力される無効電力Q1〜QNを用いて基準無効電力を算出する。そして加算部532が、基準無効電力と、無効電力Qnと、の差分を求め、無効電力調整器534が、この差分を定数倍し、加算部535によって、自立運転システム母線電圧指令|Vbase|*との和が算出される。そしてこの和と、交流母線800の電圧の実効値|vbase|との差分が、加算部536によって算出される。
そして電圧制御部537は、加算部536によって算出された上記差分に対して所定のPI制御を施すことで、振幅補正信号ΔVnを生成し、この振幅補正信号ΔVnを、対応するn番目の電力変換器200に出力する。
そして電力変換器200は、周波数補正信号Δfnによって、蓄電池121の充電率が平均充電率よりも高いほど、交流電圧vnの周波数を増加させるように主回路部210を制御し、蓄電池121の充電率が平均充電率よりも低いほど、交流電圧vnの周波数を減少させるように主回路部210を制御するとともに、振幅補正信号ΔVnによって、交流母線800と授受する無効電力が、各無効電力の平均値よりも大きいほど交流電圧vnの振幅を小さくするように主回路部210を制御し、平均値よりも小さいほど交流電圧vnの振幅を大きくするように主回路部210を制御する。
これにより、例えばSOCが平均値よりも高い電力変換器200は、放電時にはより多く放電を行い、充電時にはより少なく充電を行う。
従って、図18に示すように、自立運転システム1000を稼働しながら各蓄電池121のSOC(充電率)が徐々に均一化され、蓄電池121をより均等に利用することが可能になるので、一部の蓄電ユニット120のみが放電終止あるいは充電終止(満充電)に陥ることもなく、さらに、無効電力の分担を均等にすることができるため、例えば変圧器130の特性(漏れインダクタンス)にバラつきがあった場合でも、一部の蓄電ユニット120がより多くの無効電流を負担し、定格を超えて過電流停止に陥るようなリスクも低減することができるようになるため、自立運転システム1000の継続運転時間を長時間化することが可能になる。
以上、本実施形態に係る自立運転システム1000について説明したが、本実施形態に係る自立運転システム1000によれば、蓄電池121の利用効率をより一層向上させることが可能になる。
また、一部の蓄電ユニット120が無効電力を偏って多く負担するケースがなくなり、蓄電ユニット120の過電流停止によるリスクが低減され、自立運転システム1000の安定化を図ることができる。
また、自立運転システム1000の運転を中断することなく、複数の蓄電池121の充電率を均等化することができるため、負荷装置420へ安定的に電力を供給することが可能になる。
また、複数台の蓄電ユニット120のうちの一部の蓄電ユニット120が他の蓄電ユニット120よりも先に放電終止あるいは充電終止(満充電)に陥ることを防止することができるので、自立運転システム1000を安定化させ、長時間運転を可能とすることができる。
また、本実施形態に係る自立運転システム1000は、負荷装置420の総負荷を計測することなく、自立運転システム1000の需給調整と安定化を図ることもできる。
このため、負荷装置420の負荷を計測するための計測器が不要になり、コストが低減できるとともに、発電装置320および負荷装置420の追加や削除を容易に行うことも可能になる。
なお、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
例えば、蓄電池システム制御装置500や、制御部280は、電子回路や電気回路、電子部品等のハードウェアを用いて実現してもよいし、CPU(Central Processing Unit)やメモリを備えたコンピュータ、あるいはASIC(Application Specific Integrated Circuit)等の集積回路が、本実施形態に係る上述した蓄電池システム制御装置500や制御部280としての機能を実現するためのプログラムを実行することにより実現してもよい。
また上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能なCDROMやDVD等の記録媒体に格納された形態をとることも可能である。
100 蓄電設備
120 蓄電ユニット
121 蓄電池
130 変圧器
200 電力変換器
210 主回路部
220 出力検知部
221 交流電流検出部
222 交流電圧検出部
230 ドループ制御部
231 交直変換部
232 周波数調整器
233 電圧調整器
240 周波数制御部
241 加算部
242 加算部
243 VCO
250 電圧算出部
251 交直変換部
252 フィルタ回路
253 フィルタ回路
254 二乗演算部
255 二乗演算部
256 加算部
257 平方根演算部
260 電圧制御部
261 加算部
262 加算部
263 加算部
264 電圧調整部
270 電圧指令部
271 乗算部
272 乗算部
273 加算部
274 加算部
275 加算部
276 PWM信号生成部
280 制御部
300 発電設備
320 発電装置
321 風力発電機
322 太陽光発電機
330 変圧器
331 変圧器
400 負荷設備
410 開閉器
420 負荷装置
430 変圧器
500 蓄電池システム制御装置
501 周波数検出部
502 加算部
503 周波数制御部
511 加算部
512 乗除算部
513 加算部
514 比例制御部
515 加算部
520 実効値演算部
530 加算部
531 乗除算部
532 加算部
534 無効電力調節器
535 加算部
536 加算部
537 電圧制御部
800 交流母線
900 商用電力系統
910 開閉器
1000 自立運転システム

Claims (9)

  1. 交流母線との間で電力の授受を行う複数の電力貯蔵装置を有する電力貯蔵システムであって、
    前記電力貯蔵装置は、
    電力貯蔵部と、
    前記交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う電力変換部と、
    前記電力変換部の充放電を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記電力変換部の交流電圧の周波数が高くなるように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  2. 請求項1に記載の電力貯蔵システムであって、
    前記基準充電率は、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率の平均値である
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  3. 請求項1または2に記載の電力貯蔵システムであって、
    前記制御部は、
    前記電力貯蔵部の放電時には、前記電力変換部が前記交流母線との間で授受する交流電流の有効電流成分が大きいほど前記交流電圧の周波数が減少するように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電時には、前記有効電流成分が大きいほど前記交流電圧の周波数が増加するように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  4. 請求項1または2に記載の電力貯蔵システムであって、
    前記制御部は、前記電力変換部が出力する遅れ無効電力または遅れ無効電流が所定値より大きいほど前記交流電圧の振幅が小さくなるように前記電力変換部を制御し、遅れ無効電力または遅れ無効電流が前記所定値より小さいほど、前記交流電圧の振幅が大きくなるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  5. 請求項4に記載の電力貯蔵システムであって、
    前記所定値は、前記交流電流から求められた無効電流または無効電力の平均値である
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  6. 請求項1または2に記載の電力貯蔵システムであって、
    前記制御部は、遅れ無効電流が大きいほど前記交流電圧の振幅が小さくなるように前記電力変換部を制御し、進み無効電流が大きいほど前記交流電圧の振幅が大きくなるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵システム。
  7. 電力貯蔵部と、
    交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う主回路部、及び前記主回路部の充放電を制御する制御部を有する電力変換装置と、
    を有して構成される複数の電力貯蔵装置を備える電力貯蔵システムにおける前記電力変換装置であって、
    前記制御部は、
    前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記主回路部の交流電圧の周波数が高くなるように前記主回路部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記主回路部を制御する
    ことを特徴とする電力変換装置。
  8. 交流母線に電力を供給する発電装置と、
    前記交流母線から供給される電力を消費する負荷装置と、
    前記交流母線との間で電力の授受を行う複数の電力貯蔵装置と、
    を有する自立運転システムであって、
    前記電力貯蔵装置は、
    電力貯蔵部と、
    前記交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う電力変換部と、
    前記電力変換部の充放電を制御する制御部とを有し、
    前記制御部は、
    前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記電力変換部の交流電圧の周波数が高くなるように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする自立運転システム。
  9. 電力貯蔵部と、交流母線と前記電力貯蔵部との間で電力の充放電を行う電力変換部と、前記電力変換部の充放電を制御する制御部と、を有する複数の電力貯蔵装置を備える電力貯蔵システムの制御方法であって、
    前記電力貯蔵装置の前記制御部は、前記電力貯蔵装置の前記電力貯蔵部の充電率が、前記複数の電力貯蔵部のそれぞれの充電率から算出される基準充電率よりも高いほど、前記電力貯蔵装置の前記電力変換部の交流電圧の周波数が高くなるように前記電力変換部を制御し、前記電力貯蔵部の充電率が前記基準充電率よりも低いほど前記交流電圧の周波数が低くなるように前記電力変換部を制御する
    ことを特徴とする電力貯蔵システムの制御方法。
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