JPWO2015194529A1 - サイクロン型粉体分級装置 - Google Patents
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- B07B7/00—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents
- B07B7/08—Selective separation of solid materials carried by, or dispersed in, gas currents using centrifugal force
Abstract
Description
ところで、近年では、より精度の良い分級が要求される場合がある。例えば、液晶ディスプレイに代表される各種ディスプレイの表面に光学機能層を設ける場合、塗布層内に分散される粒子が均一でないと、ムラやスジ状の欠陥として確認されてしまうため、分級してより均一な粒子を混入させることが求められている。
前記胴体脚部52の下部に接続された末広がりのテーパ部53とを有する略円筒状のサイクロン塔38の下部に第1の筒状捕集器39を有し、
前記上部周壁42と前記胴体脚部52とで囲まれた間に形成された遠心分離室46内に、流入管40を介して粒度分布を有する粉体を供給するとともに、
前記遠心分離室46の上方に位置し、外部に連通する流出管48を介して前記遠心分離室46内の空気を吸引し又は吐出することにより、前記遠心分離室46内に旋回流Rを形成し、該旋回流Rにより前記粉体を微粉と粗粉とに分離するサイクロン型粉体分級装置において、
前記テーパ部53と前記第1の筒状捕集器39との間に跨って配置され、上端部が開口して、下端部の開口部から分離された微粒子を通路55aを通して第2の筒状捕集器55から取り出す構造を有し、前記テーパ部53の傾斜面53aに対して流路が形成されるように対面して配置される傾斜面55bを上部に有し、このテーパ部53の傾斜面53aと前記第2の筒状捕集器55の傾斜面55bとの間に隔壁間傾斜通路56を形成する、上部が先細りの第2の筒状捕集器55と、
前記第1の筒状捕集器39の側壁部または前記テーパ部53の側壁部に接続され、前記遠心分離室46内に追加気流Sを導入する追加気流導入管57と、を備え、
前記遠心分離室46内での旋回流Rに伴って下方に案内された前記粗粉を前記胴体脚部52の下端開口部から、前記隔壁間傾斜通路56に案内するとともに、
前記追加気流導入管57から前記遠心分離室46内に導入される追加気流Sにより、前記粗粉中に含まれる所定重量以下の中間粒子mを前記旋回流Rの外周側から内周方向に移動させ、これにより、前記所定重量以下の中間粒子mを前記第2の筒状捕集器55の上端開口部55dを介して内方に導くことにより、前記所定重量以下の中間粒子mを前記第2の筒状捕集器55の下端開口部55cから取り分けることを特徴としている。
前記追加気流Sは、前記追加気流貯留室67に一時的に集合された後、さらに前記追加気流貯留室に形成された気流吐出用の孔68を介して前記サイクロン筒38の内方、または前記第1の筒状捕集器39の内方に、供給されることが好ましい。
旋回流Rの旋回速度<旋回流Uの旋回速度
となるように設定可能であることが好ましい。
0.05y≦x<y
に設定することが好ましい。
前記追加気流導入管57から導入された追加気流Sにより形成された、下から上に向かう旋回流Uの旋回方向が、前記遠心分離室46内で形成された、上から下に向かう旋回流Rの旋回方向と同じ方向になるように追加気流Sを導入し、かつ隔壁間傾斜通路56の下方出口において、
旋回流Rの旋回速度<旋回流Uの旋回速度
とすることを特徴としている。
実施例1
[原料X]
材質:アクリル樹脂
平均粒径:22μm
真密度:1190kg/m3
粒子径の全体に対する割合
5μm〜30μm未満の粒子:96.9%
30μm以上の粒子:3%
(5μm未満は0.1%)
原料Xの頻度分布を図8(a)に示す。
流入管40からの流量:Q=800(L/min)
第2の筒状捕集器の離反距離(図7):δ=11mm
追加気流導入管57からの流量:q=90(L/min)
第2の筒状捕集器による分級点:30μm
中間粒子(5μm〜30μm)中の30μm以上の粒子存在比は0.3%であった。
その時の中間粒子回収率は90%であった。
得られた中間粒子と粗大粒子の頻度分布を図8(b)に、マテリアルバランスを図8(c)に示す。
なお、図8(b)において、黒丸マーカーラインは中間粒子側、白丸マーカーラインは粗大粒子側の頻度分布を示している。
中間粒子は原料Xと比較すると、30μm以上の粒子存在比が大きく減少していることが分かる。その場合の中間粒子回収率も90%以上と比較的高い水準を保っていることが確認された。
<サイクロン型粉体分級装置(図1の構成)>
サイクロン塔の上部円筒部の直径:72mm
サイクロン塔の上部円筒部の長さ:168mm
サイクロン塔の胴体脚部下端開口部の半径r1:19mm
サイクロン塔の胴体脚部の長さ:215mm
第1の筒状捕集器のテーパ部傾斜面の長さy:42mm
胴体脚部の下端開口部の内周壁から、第2の筒状捕集器の傾斜面に向かって鉛直方向の直線を延ばし、この直線と前記傾斜面との交わる位置をEとしたとき、この位置Eから傾斜面の外側に伸びる長さx(以下「長さx」ともいう。):6mm
第1の筒状捕集器の円筒部の下端開口部の直径:35mm
第1の筒状捕集器の円筒部の長さ:208mm
第2の筒状捕集器の傾斜面55bの長さ: 6mm
第2の筒状捕集器の上端開口部の半径r2:19mm
第2の筒状捕集器の円筒部の下端開口部の直径:35mm
第2の筒状捕集器の円筒部の長さ:97mm
追加気流導入管の位置:図10に示す態様
追加気流Sにより形成された旋回流Uの旋回方向:遠心分離室内で形成された旋回流Rの旋回方向と同じ向き
G(図6に示す開口比):0.4
θ(図1に示す第1の筒状捕集器のテーパ部傾斜面の傾き):47°
δ(図1に示す第2の筒状捕集器の離反距離):11mm
追加気流導入管の数:1
追加気流導入管の内径:6φ
追加気流導入管の取付角度:20°
材質:アクリル粒子
平均粒径:27μm
真密度:1190kg/m3
粒度分布の粒子径幅:17〜40μm
原料Yの頻度分布:図12に示すとおり
定量供給装置32によって、原料Yが排出され、分散装置36(日清エンジニアリング社製 リングノズルジェット式分散器)により粉体を気流中に分散し、吸引ブロア54で吸引して、空気と共に流入管40からの流量Q=600(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入した。微粉排出口50、第1の筒状捕集器の下端開口39a、および第2の筒状捕集器の下端開口部55cからそれぞれ粉体を回収した。
追加気流導入管57に、流量q=40(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
追加気流導入管57に、q=50(L/min)の追加気流Sが導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57にq=60(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=80(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=90(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用い、実施例2と同様の操作を行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、追加気流導入管57に、q=20(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、追加気流導入管57に、q=40(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、追加気流導入管57に、q=50(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、追加気流導入管57に、q=60(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、追加気流導入管57に、q=80(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=20(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=40(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=60(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=80(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
長さxを23mmとした以外は、実施例2と同じサイクロン型粉体分級装置を用いた。操作は、原料Yを空気と共にQ=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入し、追加気流導入管57に、q=100(L/min)の追加気流Sを導入した以外は、実施例2と同様に行なった。
図13〜図16に分級結果である粒子径と部分分離効率の関係を示す。ここで、部分分離効率Δηとは、下式(1)で表され、原料Y中に存在するDp-1/2ΔDpからDp+1/2ΔDpの範囲の粒子径の重量に対する第1の筒状捕集器で捕集されたDp-1/2ΔDpからDp+1/2ΔDpの範囲の粒子径の重量の比を求めたものである。
実施例2〜4の結果から求められる粒子径と部分分離効率の関係を図13に示す。
図13〜16より、本発明の装置では、追加気流Sの追加気流導入管からの流量qを大きくするにしたがって、部分分離効率を示す曲線の傾きが大きくなり、分級の精度が高まることがわかる。その理由としては、追加気流導入管57が、導入される追加気流Sが隔壁間傾斜通路56に案内される旋回流の旋回速度を高めるように接続されていることにより、qを大きくすれば、隔壁間傾斜通路56に案内される旋回流Rの旋回速度がより高まり、分級に対する影響が大きくなるためであると考えられる。
旋回流Rの旋回速度<旋回流Uの旋回速度
ちなみに、一般の分級装置ではκ=0.5〜0.7で性能が良い分級、κ>0.7でかなり性能が良い分級とされており、実施例14〜19のサイクロン型粉体分級装置の性能は著しく高い性能を示している。
<サイクロン型粉体分級装置(図1の構成)>
サイクロン塔の上部円筒部の直径:72mm
サイクロン塔の上部円筒部の長さ:168mm
サイクロン塔の胴体脚部下端開口部の半径r1:19mm
サイクロン塔の胴体脚部の長さ:215mm
第1の筒状捕集器のテーパ部傾斜面の長さ:42mm
第1の筒状捕集器の円筒部の下端開口部の直径:35mm
第1の筒状捕集器の円筒部の長さ:208mm
第2の筒状捕集器の傾斜面の長さ:23mm
胴体脚部の下端開口部の内周壁から、第2の筒状捕集器の傾斜面に向かって鉛直方向の直線を延ばし、この直線と前記傾斜面との交わる位置をEとしたとき、この位置Eから傾斜面の外側に伸びる長さx(以下「長さx」ともいう。):23mm
第2の筒状捕集器の上端開口部の半径r2:19mm
第2の筒状捕集器の円筒部の下端開口部の直径:35mm
第2の筒状捕集器の円筒部の長さ:97mm
追加気流導入管の位置:図10に示す態様
追加気流Sにより形成された旋回流Uの旋回方向:遠心分離室内で形成された旋回流Rの旋回方向と同じ向き
G(図6に示す開口比):0.4
θ(図1に示す第1の筒状捕集器のテーパ部傾斜面の傾き):47°
δ(図1に示す第2の筒状捕集器の離反距離):11mm
追加気流導入管の数:1
追加気流導入管の内径:6φ
追加気流導入管の取付角度:20°
材質:アクリル粒子
平均粒径:27μm
真密度:1190kg/m3
粒度分布の粒子径幅:17〜40μm
原料Yの頻度分布:図12に示すとおり
定量供給装置32によって、原料Yが排出され、分散装置36(日清エンジニアリング社製 リングノズルジェット式分散器)により粉体を気流中に分散し、吸引ブロア54で吸引して、空気と共に流入管40からの流量Q=800(L/min)で流入管40からサイクロン塔38の遠心分離室に導入した。微粉排出口50、第1の筒状捕集器の下端開口39a、および第2の筒状捕集器の下端開口部55cからそれぞれ粉体を回収した。
第2の筒状捕集器の上端開口部の半径r2を15mmとした以外は、実施例20と同じサイクロン型粉体分級装置を用いて、実施例20と同様の操作を行なった。
第2の筒状捕集器の上端開口部の半径r2を10mmとした以外は、実施例20と同じサイクロン型粉体分級装置を用いて、実施例20と同様の操作を行なった。
図19に実施例20〜22の分級結果である粒子径と部分分離効率の関係を示す。前記第2の筒状捕集器55の上端開口部の半径r2を遠心分離室46の前記胴体脚部52の下端開口部の半径r1よりも小さくしていくと、分級点を表す部分分離効率が0.5のときの粒子径Dp50は小さくなっていく。
[考察]
遠心分離室46内の旋回流Rは、その旋回速度が遠心分離室46の中心に近いほど大きくなる自由渦となっている。
32 定量供給装置
36 分散装置
38 サイクロン塔
39 第1の筒状捕集器
39a 下端開口
40 流入管
42 上部周壁
43 開口部
46 遠心分離室
48 流出管
48a 下端開口
50 微粉排出口
51 微粉回収部
52 胴体脚部
53 末広がりのテーパ部
53a 傾斜面
54 吸引ブロア
55 第2の筒状捕集器
55a S字状の通路
55b 傾斜面
55c 下端開口部
55d 上端開口部
56 隔壁間傾斜通路
57 追加気流導入管
60 リング状部材
61 周壁
62a 孔
62b ノズル
64 バルブ
66 バルブ
67 追加気流貯留室
68 気流吐出用の孔
M 粗大粒子
m 所定重量以下の中間粒子
R 旋回流
S 追加気流
Claims (13)
- 円筒状の上部周壁(42)と、
前記上部周壁(42)の下部に接続された胴体脚部(52)と、
前記胴体脚部(52)の下部に接続された末広がりのテーパ部(53)とを有する略円筒状のサイクロン塔(38)の下部に第1の筒状捕集器(39)を有し、
前記上部周壁(42)と前記胴体脚部(52)とで囲まれた間に形成された遠心分離室(46)内に、流入管(40)を介して粒度分布を有する粉体を供給するとともに、
前記遠心分離室(46)の上方に位置し、外部に連通する流出管(48)を介して前記遠心分離室(46)内の空気を吸引又は吐出することにより、前記遠心分離室(46)内に旋回流(R)を形成し、該旋回流(R)により前記粉体を微粉と粗粉とに分離するサイクロン型粉体分級装置において、
前記テーパ部(53)と前記第1の筒状捕集器(39)との間に跨って配置され、上端部が開口して、下端部の開口部から分離された微粒子を通路(55a)を通して第2の筒状捕集器(55)から取り出す構造を有し、前記テーパ部(53)の傾斜面(53a)に対して流路が形成されるように対面して配置される傾斜面(55b)を上部に有し、このテーパ部(53)の傾斜面(53a)と前記第2の筒状捕集器(55)の傾斜面(55b)との間に隔壁間傾斜通路(56)を形成する、上部が先細りの第2の筒状捕集器(55)と、
前記第1の筒状捕集器(39)の側壁部または前記テーパ部(53)の側壁部に接続され、前記遠心分離室(46)内に追加気流(S)を導入する追加気流導入管(57)と、を備え、
前記遠心分離室(46)内での旋回流(R)に伴って下方に案内された前記粗粉を前記胴体脚部(52)の下端開口部から、前記隔壁間傾斜通路(56)に案内するとともに、
前記追加気流導入管(57)から前記遠心分離室(46)内に導入される追加気流(S)により、前記粗粉中に含まれる所定重量以下の中間粒子(m)を前記旋回流(R)の外周側から内周方向に移動させ、これにより、前記所定重量以下の中間粒子(m)を前記第2の筒状捕集器(55)の上端開口部(55d)を介して内方に導くことにより、前記所定重量以下の中間粒子(m)を前記第2の筒状捕集器(55)の下端開口部(55c)から取り分けることを特徴とするサイクロン型粉体分級装置。 - 円筒状の上部周壁(42)と、
前記上部周壁(42)の下部に接続された胴体脚部(52)と、
前記胴体脚部(52)の下部に接続された末広がりのテーパ部(53)とを有する略円筒状のサイクロン塔(38)の下部に第1の筒状捕集器(39)を有し、
前記上部周壁(42)と前記胴体脚部(52)とで囲まれた間に形成された遠心分離室(46)内に、流入管(40)を介して粒度分布を有する粉体を供給するとともに、
前記サイクロン塔(38)の内方に、螺旋状の案内羽根(47)を配置し、この案内羽根(47)により前記遠心分離室(46)内に旋回流(R)を生じさせ、該旋回流(R)により前記粉体を微粉と粗粉とに分離するサイクロン型粉体分級装置において、
前記テーパ部(53)と前記第1の筒状捕集器(39)との間に跨って配置され、上端部が開口して、下端部の開口部から分離された微粒子を通路(55a)を通して第2の筒状捕集器(55)から取り出す構造を有し、前記テーパ部(53)の傾斜面(53a)に対して流路が形成されるように対面して配置される傾斜面(55b)を上部に有し、このテーパ部(53)の傾斜面(53a)と前記第2の筒状捕集器(55)の傾斜面(55b)との間に隔壁間傾斜通路(56)を形成する、上部が先細りの第2の筒状捕集器(55)と、
前記第1の筒状捕集器(39)の側壁部または前記テーパ部(53)の側壁部に接続され、前記遠心分離室(46)内に追加気流(S)を導入する追加気流導入管(57)と、を備え、
前記遠心分離室(46)内での旋回流(R)に伴って下方に案内された前記粗粉を前記胴体脚部(52)の下端開口部から、前記隔壁間傾斜通路(56)に案内するとともに、
前記追加気流導入管(57)から前記遠心分離室(46)内に導入される追加気流(S)により、前記粗粉中に含まれる所定重量以下の中間粒子(m)を前記旋回流(R)の外周側から内周方向に移動させ、これにより、前記所定重量以下の中間粒子(m)を前記第2の筒状捕集器(55)の上端開口部(55d)を介して内方に導くことにより、前記所定重量以下の中間粒子(m)を前記第2の筒状捕集器(55)の下端開口部(55c)から取り分けることを特徴とするサイクロン型粉体分級装置。 - 前記追加気流導入管(57)は、円周方向に所定間隔置きに複数本、形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記追加気流導入管(57)は、前記旋回流(R)の外周側から内側に向く流れを有するように接続されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記追加気流導入管(57)は、前記旋回流(R)の旋回速度を高めるように、前記第1の筒状捕集器(39)または前記末広がりのテーパ部(53)の接線方向に接続されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記追加気流導入管(57)が接続される前記第1の筒状捕集器(39)の外周または前記追加気流導入管(57)が接続される前記テーパ部(53)のいずれかの外周に、追加気流貯留室(67)を形成し、
前記追加気流(S)は、前記追加気流貯留室(67)に一時的に集合された後、さらに前記追加気流貯留室に形成された気流吐出用の孔(68)を介して前記サイクロン筒(38)の内方、または前記第1の筒状捕集器(39)の内方に、供給されることを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。 - 前記追加気流導入管(57)から導入された追加気流(S)により形成された、下から上に向かう旋回流(U)の旋回方向が、前記遠心分離室(46)内で形成された、上から下に向かう旋回流(R)の旋回方向と同じ方向になるように、追加気流(S)の導入方向が設定され、かつ隔壁間傾斜通路(56)の下方出口において、
旋回流(R)の旋回速度<旋回流(U)の旋回速度
となるように設定可能であることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。 - 前記流入管(40)は、前記遠心分離室(46)の前記上部周壁(42)に形成された開口部(43)を介して前記遠心分離室(46)に連通するとともに前記遠心分離室(46)に対して接線方向に接続されていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記遠心分離室(46)の上部周壁(42)または胴体脚部(52)に、前記遠心分離室(46)に外気を導入するための空気取り入れ孔(62a)が複数個、形成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記遠心分離室(46)の上部周壁(42)または胴体脚部(52)に、外気を導入するための空気取り入れノズル(62b)が1つもしくは複数個、形成されていることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 前記胴体脚部(52)の下端開口部の内周壁から、前記第2の筒状捕集器(55)の傾斜面(55b)に向かって鉛直方向の直線を延ばし、この直線と前記傾斜面(55b)との交わる位置を(E)としたとき、この位置(E)から前記傾斜面(55b)の外側に伸びる長さを(x)(ただし、前記直線と前記傾斜面(55b)とが交わらない場合には、前記傾斜面(55b)の長さを(x)とする)、前記第1の筒状捕集器(39)のテーパ部(53)の傾斜面(53a)の長さを(y)としたとき、
0.05y≦x<y
に設定したことを特徴とする請求項1から10のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。 - 前記胴体脚部(52)の下端開口部の半径r1と前記第2の筒状捕集器(55)の上端開口部の半径r2との比(r2/r1)が0<r2/r1≦1.30であることを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載のサイクロン型粉体分級装置。
- 請求項1から12のいずれか1項に記載の装置を用いて、
前記追加気流導入管(57)から導入された追加気流(S)により形成された、下から上に向かう旋回流(U)の旋回方向が、前記遠心分離室(46)内で形成された、上から下に向かう旋回流(R)の旋回方向と同じ方向になるように追加気流(S)を導入し、かつ隔壁間傾斜通路(56)の下方出口において、
旋回流(R)の旋回速度<旋回流(U)の旋回速度
とすることを特徴とする粉体分級方法。
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