JPWO2015190416A1 - 輸液バック・ボトル収納袋、その使用方法および製造方法 - Google Patents

輸液バック・ボトル収納袋、その使用方法および製造方法 Download PDF

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Abstract

相対的に内側に位置付けられた内袋体と相対的に外側に位置付けられた外袋体とから成る二重袋構造を有する輸液バック・ボトル収納袋。かかる輸液バック・ボトル収納袋は、対向する2つの開口端を備え、その2つの開口端の一方が内袋体の開口端から構成されるのに対して、2つの開口端の他方が外袋体の開口端から構成されている。また、外袋体を貫通するように内袋体が外袋体から一部突出している。

Description

本発明は、輸液バック・ボトル収納袋に関すると共に、その使用方法および製造方法に関する。より詳細には、本発明は、特に医療分野で用いられる輸液バックまたは輸液ボトルを収容するための袋に関すると共に、かかる袋の使用方法および製造方法に関する。
現在、がんの主たる治療法として外科療法、放射線療法および化学療法などが存在する。このような治療法は、がんの種類や患者の全身状態などに応じて単独または併用して実施される。その中でも化学療法は、抗がん剤を点滴液などとして投与してがん細胞を殺傷するものであり、全身への薬効が一般に期待できる。
抗がん剤はすべてのがんに対して同様に使用されるわけでなく、がんの発症部位や病期によって抗がん剤の種類を変える必要がある。これは、がん患者に応じて抗がん剤の種類が異なっており、個々のがん患者に適した処方がなされることを意味している。従って、抗がん剤の調剤のため混合調製(ミキシング)なる操作が一般になされる。混合調製された抗がん剤は最終的には“輸液バック”または“輸液ボトル”に収納された状態で得られ、抗がん剤の点滴液として使用される。
ここで、抗がん剤自体は、がん細胞の殺傷効果を奏するものの、同時に他の細胞にも作用してしまう。つまり、がん細胞のみならず、正常細胞にも作用し得るので、抗がん剤の取り扱いには細心の注意が必要である。このような観点に照らせば、患者のみならず、抗がん剤の点滴液を取り扱う医療従事者が抗がん剤に曝されないように対策を取ることが重要である。
Nursing Mook 32 がん化学療法の理解とケア(編集:長場直子(神奈川県立足利上病院副看護局長)、発行人:藤沼稔、発行所:株式会社学習研究社、印刷:日本写真印刷株式会社、2005年12月30日発行)
抗がん剤曝露を防ぐものとして、抗がん剤の混合調製時や患者のベッドサイドでの投与準備時に起こり得る曝露を防止することが考えられる。本願発明者は、特に輸液バックまたは輸液ボトル(以下では「輸液バック・ボトル」とも称する)の取扱いに関連した抗がん剤曝露の問題点に気付き、そのための対策を取る必要性を見出した。
具体的には以下の問題があることを本願発明者は見出した。薬剤師による混合調製やプライミング時において抗がん剤が飛散したり漏れたりする可能性があるところ、薬剤師自身は手袋をはめているので一般的に曝露の虞が少ない。薬剤師自身が曝露されないものの、混合調製やプライミングを経た輸液バック・ボトルには飛散・漏れに起因した抗がん剤が付着している可能性があり、それ以降に輸液バック・ボトルを扱う者にとっては曝露の危険にさらされる。つまり、抗がん剤が充填された輸液バック・ボトルを扱う者は知らずに抗がん剤曝露の危険にさらされている可能性がある。より具体的にいえば、看護師・患者自らが「病院の薬剤部から供された輸液バック・ボトル」を使用して抗がん剤投与を行う際、当然ながら輸液バック・ボトルを手で扱う作業が必要になるが、その輸液バック・ボトルの外面には抗がん剤が既に付着している可能性があり、それゆえ看護師・患者らが抗がん剤に曝される虞がある。
本発明はかかる事情に鑑みて為されたものである。即ち、本発明の主たる目的は、特に輸液バック・ボトルの取扱いに関連した抗がん剤曝露防止または抗がん剤曝露低減に資する技術・手段を提供することである。
本願発明者は、従来技術の延長線上で対応するのではなく、新たな方向で対処することによって上記目的の達成を試みた。その結果、上記目的が達成された輸液バック・ボトル収納袋の発明に至ると共に、その使用方法および製造方法の発明にも至った。
本発明では、特異な二重構造を有する輸液バック・ボトル収納袋が提供される。具体的には、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、
相対的に内側に位置付けられた内袋体と相対的に外側に位置付けられた外袋体とから成る二重袋構造を有しており、
輸液バック・ボトル収納袋が互いに対向する2つの開口端を備え、その2つの開口端の一方が“内袋体の開口端”から構成されるのに対して、2つの開口端の他方が“外袋体の開口端”から構成されている。
本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋の特徴の1つは、相互に対向する2つの開口端が互いに別個のサブ袋体から構成されていることである。より具体的には、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、互いに対向する2つの開口端の一方が“内袋体の開口端”から構成されるのに対して、互いに対向する2つの開口端の他方が“外袋体の開口端”から構成されている。
本明細書で用いる『輸液バック・ボトル』といった表現は、医療分野または介護分野などで用いられる輸液バックまたは輸液ボトルのことを指している。それゆえ、本発明における『輸液バック・ボトル収納袋』は、かかる輸液バックまたは輸液ボトルを少なくとも収納・収容するための袋のことを実質的に意味している。
ある好適な態様では、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、外袋体を貫通するように内袋体が外袋体から一部突出している。つまり、「相対的に内側に位置付けられた内袋体」が「相対的に外側に位置付けられた外袋体」の内部から外部へと部分的に露出している。
好ましくは、内袋体の開口端が外袋体の底部から突出している。つまり、外袋体から一部突出している内袋体の“突出部分”は内袋体の開口端に相当することが好ましく、それゆえ、かかる内袋体の開口端が外袋体の底部(外袋体の開口端と対向する底部の端部)から突出していることが好ましい。
ある好適な態様では、輸液バック・ボトル収納袋において内袋体の長手方向軸と外袋体の長手方向軸とが互いに整合している。例えば、輸液バック・ボトル収納袋において内袋体の長手方向軸と外袋体の長手方向軸とが互いに平行な関係を有している。かかる好適な態様では、例えば外袋体と外袋体とが互いに同一軸上に整列するように配置され(即ち、内袋体の長手方向軸と外袋体の長手方向軸とが実質的に同一線上に位置し)、内袋体および外袋体が輸液バック・ボトル収納袋にて対称的な配置関係を有することが好ましい。
本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、少なくとも外袋体が折り畳み又は折り曲げできる程度の可撓性または柔軟性を有している。つまり、内袋体および外袋体の2つの構成要素のうち少なくとも外袋体は折り畳み・折り曲げできる程度の可撓性または柔軟性を有している。
ある好適な態様では、外袋体の外面が露出しないように外袋体の少なくとも一部が裏返されている。つまり、外袋体の外面が露出しないように外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するようにして外袋体が折り返されている。例えば、外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように外袋体が裏返されていることが好ましく、あるいは、外袋体がロール状に丸めて巻き上げられるように外袋体が裏返されていることが好ましい。
ある好適な態様では、内袋体の底部に切欠き開口部が設けられている。つまり、内袋体においては、その開口端と対向する内袋端に切欠き開口部が設けられている。換言すれば、相対的に内側に位置付けられた内袋体の底側端部においては「内袋体を部分的に切欠くことで形成された開口部」が設けられているといえる。
ある好適な態様では、内袋体および外袋体の双方の開口端に密閉機構(密封機構)が設けられている。つまり、輸液バック・ボトル収納袋の互いに対向する2つの開口端には「袋内部を外部から遮断するための密閉機構(密封機構)」が設けられている。
ある好適な態様では「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部」が設けられている。特に、外袋体の底部から一部突出する内袋体の突出部分に「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部」が設けられていることが好ましい。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋では内袋体が外袋体よりも小さくなっている。この点、内袋体の側面積S内袋が外袋体の側面積S外袋の80%以下となっていることが好ましい。つまり、「内袋体を構成する対向する2つの側面体の各々の面積S内袋」が「外袋体を構成する対向する2つの側面体の各々の面積S外袋」の80%以下となっていることが好ましい。
ある好適な態様では、外袋体と内袋体とが重なっていない袋部分に相当する“非オーバーラップ部分”が、輸液バック・ボトル(輸液バック・ボトル収納袋と共に使用される輸液バック・ボトル)の栓体に取り付けた接続部品の寸法よりも大きくなっている。特に「内袋体の底部」と「外袋体の開口端」との間に位置する“非オーバーラップ部分”の寸法が、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品の寸法よりも大きくなっていることが好ましい。
本発明において輸液バック・ボトルは、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルであってよく、それゆえ、本発明の袋はがん治療に用いられる袋であってよい。つまり、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、好ましくはがん治療用袋といえる。また、袋に収納された輸液バック・ボトルは、その収納された状態のまま運ぶことができるので、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、収納袋のみならず運搬袋にもなっている。
更にいえば、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、輸液バック・ボトルを収納または運搬するための収納袋・運搬袋となっているのみならず、輸液バック・ボトルを廃棄するための廃棄袋となっている。特に、がん治療に用いられるための“収納袋・運搬袋”かつ“廃棄袋”となっている。換言すれば、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、好ましくは、がん治療用の収納・運搬・廃棄のための袋であるといえる。
特に“廃棄袋”となっている場合、「内袋体の底部」と「外袋体の密閉機構」との内側領域に形成される袋内容積が、輸液バック・ボトルに接続された輸液デバイスを少なくとも収納できる容積を有している。つまり、外袋体の密閉機構を閉じる封止を行った際に、「内袋体の底部」と「外袋体の密閉機構」との間に形成される空間が有し得る体積は、輸液バック・ボトルに接続された輸液デバイスの体積よりも大きくなっていることが好ましい。尚、本明細書における「輸液デバイス」とは、輸液バック・ボトルからの輸液供給に資するデバイス・部品のことを指しており、例えば特に制限されるわけではないが点滴チューブおよび/または“曝露防止システム”など、輸液操作に関連する各種接続部品のことを意味している。
更に別のある好適な態様では、「内袋体の底部に設けられた切欠き開口部」に輸液デバイスが予め取り付けられている。つまり、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋は、輸液バック・ボトルに必要とされる輸液デバイスまたはそのデバイスの一部などが予め袋の“切欠き開口部”(より正確には「内袋体の底部に設けられた切欠き開口部」の周囲の袋体部分)に取り付けられた形態を有していてよい。
本発明では、上記の輸液バック・ボトル収納袋を使用する方法も提供される。これにつき、本発明の「輸液バック・ボトル収納袋の使用方法」は、
(a)外袋体の外面が露出しないように外袋体の少なくとも一部を裏返した状態しておくこと、
(b)輸液バック・ボトルを内袋体の開口端から挿入して輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納めること、また
(c)外袋体の裏返し状態を解いて、外袋体と内袋体とから成る二重袋体の内部に輸液バック・ボトルを収容すること
を含んで成る。
本発明の使用方法の特徴の1つは、輸液バック・ボトル収納時における輸液バック・ボトル収納袋の取り扱いにある。具体的には、輸液バック・ボトル収納袋をその外袋体の外面が露出しないように裏返し、かかる裏返した状態の収納袋に対して輸液バック・ボトルを収納し、次いで、外袋体の裏返し状態を解くことを行う。
ある好適な態様では、輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って、外袋体の裏返し状態を得ておく。つまり、輸液バック・ボトルを実際の医療現場に供すべく行う調製に先立って、外袋体を予め裏返した状態で設けておく。例えば、かかる調製は、個々のがん患者の抗がん剤が充填された輸液バック・ボトルを得るべく行われる混合調製であり、そのような抗がん剤の混合調製に先立って外袋体を裏返した状態にしておく。
ある好適な態様では、上記(a)において、外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は外袋体がロール状に巻き上げられるように、かかる外袋体を裏返した状態に設けておく。
ある好適な態様では、上記(c)において、使用者が外袋体の外面(本来の外面)を触れずに外袋体の裏返し状態を解く。つまり、輸液バック・ボトルを取り扱う者が外袋体の外面(本来の外面)を実質的に触れずその内面のみを触れる条件下で外袋体の裏返し状態を解く。
ある好適な態様では、上記(c)の後、内袋体および外袋体の双方の開口端を密閉する。つまり、輸液バック・ボトルを内袋体の内側へと納めた後、輸液バック・ボトル収納袋の互いに対向する2つの開口端に対して閉鎖する操作を行う。
上記(b)では、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けられた接続部品が内袋体の切欠き開口部から突出した形態となるように輸液バック・ボトルを収めることが好ましい。つまり、かかる接続部品が内袋体の切欠き開口部を貫通するように輸液バック・ボトルを内袋体の内側へと納めることが好ましい。
ある好適な態様では、輸液バック・ボトル収納袋内に一旦収納した輸液バック・ボトルをその輸液バック・ボトル収納袋から取り出さずに輸液バック・ボトル収納袋内に収めた状態で点滴を行う。つまり、輸液バック・ボトルを用いた点滴を、収納に用いた輸液バック・ボトル収納袋が輸液バック・ボトルに全体として覆い被さった状態で行う。尚、輸液バック・ボトルの接続部品のフランジ部が切欠き開口部の周囲の内袋体によって支持され、それによって、輸液バック・ボトルから接続部品が離脱されるのを防止することが好ましい。つまり、点滴に際しては、輸液バック・ボトルから接続部品が離脱しないように輸液バック・ボトルの接続部品のフランジ部が「切欠き開口部を形造る内袋体ボディ部(切欠き開口部近傍の内袋体ボディ部)」によって支持されることが好ましい。
ある好適な態様では、点滴の後、輸液バック・ボトルが袋に収容された状態をそのまま維持することによって、袋を廃棄袋として用いる。つまり、点滴後において、輸液バック・ボトルを袋から一旦取り出したりすることなく、そのまま廃棄袋として袋を使用する。かかる場合、内袋体および外袋体の双方の開口端の密閉機構をそれぞれ閉状態にして袋の再封止を行うことが好ましい。つまり、廃棄に際しては「内袋体の開口端の密閉機構」および「外袋体の開口端の密閉機構」をそれぞれ機能させて袋密閉に寄与する“閉じ操作”を行い、封止を行う。また、そのように廃棄袋として使用するに際しては、輸液バック・ボトルに接続されている輸液デバイスを袋内部へと収納することが好ましい。つまり、廃棄袋として使用するに際して、輸液バック・ボトルのみならず、輸液デバイスをも袋内部に収めることが好ましい。より好ましくは、廃棄袋として使用するに際して輸液バック・ボトルのみならず、輸液デバイスも袋内部(特に「内袋体の底部」と「外袋体の密閉機構」との間に形成される空間)に収めて袋の再封止を行い、そのように再封止された袋をその中身ごと(即ち、袋内に収められた輸液バック・ボトルおよび輸液デバイスごと)廃棄する。このような態様は、輸液デバイスを輸液バック・ボトルから取り外すことなく、そのまま袋に収めて廃棄する態様に相当する。
本発明では、上記の輸液バック・ボトル収納袋を製造する方法も提供される。これにつき、本発明の「輸液バック・ボトル収納袋の製造方法」は、
(i)内袋体および外袋体を用意する工程、
(ii)内袋体の開口端と外袋体の開口端とが輸液バック・ボトル収納袋の相互に対向する開口端を成すことになるように「相対的に内側に位置付けた内袋体の開口端」を「相対的に外側に位置付けた外袋体の底部」から突出させる工程、ならびに
(iii)外袋体の底部と内袋体とを互いに接合させる工程
を含んで成る。
本発明の製造方法の特徴の1つは、内袋体の開口端と外袋体の開口端とがそれぞれ「輸液バック・ボトル収納袋の相互に対向する2つの開口端」を構成することになるように、外袋体の底部から内袋体の開口端を露出させ、次いで、外袋体の底部と内袋体の開口端領域とを互いに接合することである。
本発明に従えば、輸液バック・ボトルの取扱いに関連した抗がん剤曝露の防止または低減を好適に図ることができる。特に、混合調製やプライミング時に飛散・漏れなどが生じて輸液バック・ボトルに抗がん剤が付着したとしても、それ以降にて輸液バック・ボトルを扱う者が知らずに曝露される危険が減じられる。
具体的には、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、輸液バック・ボトルの収納後における最終的な外面が抗がん剤で汚染されておらず(又は汚染が低減されており)、それゆえ、輸液バック・ボトルを使用する者が抗がん剤に曝露される危険が減じられる。
実際の使用態様に鑑みて説明すると次のようになる。本発明の輸液バック・ボトル収納袋の使用に際しては、外袋体の外面が露出しないようにその外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するように外袋体を裏返しておく。このように裏返した形態の輸液バック・ボトル収納袋に対して「抗がん剤が付着している可能性のある輸液バック・ボトル」を収納することになる。収納に際しては、輸液バック・ボトル収納袋の露出面が抗がん剤で汚染される可能性があるものの、かかる露出面は“外袋体の内面の一部”および“内袋体の外面の一部”に相当するので、最終的には輸液バック・ボトル収納袋の外側面を成すことがない。つまり、輸液バック・ボトルの収納後にて外袋体の裏返し状態を解くことによって、収納前・収納時に袋の露出面を成していた“外袋体の内面の一部”および“内袋体の外面の一部”が輸液バック・ボトル収納袋の内側面を成すようになる一方、収納前・収納時に袋の露出面を成さず、それゆえに汚染されていない“外袋体の外面”が輸液バック・ボトル収納袋の最終的な外側面を成すようになる(後述で参照する図9および図10参照のこと)。従って、輸液バック・ボトルを収納した輸液バック・ボトル収納袋は、最終的には、その外側露出面が抗がん剤で汚染されておらず、それ以降に輸液バック・ボトルを扱う者が知らずに曝露される危険が排除される。
図1は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋を示した模式図である。 図2は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋の構成を模式的に示した平面図および展開図である。 図3は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋を模式的に示した平面図である。 図4は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋の使用時(点滴使用時)の態様を模式的に示した斜視図および断面図である。 図5は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋の裏返し態様(外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるような裏返し態様)を模式的に示した斜視図である。 図6は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋の裏返し態様(外袋体がロール状に巻き上げられるような裏返し態様)を模式的に示した斜視図である。 図7は、内袋体および外袋体の側面積S内袋,S外袋の範囲を示した模式図である。 図8は、内袋体の底部と外袋体の開口端との間に位置する“非オーバーラップ部分”を示した模式図である。 図9は、本発明の使用方法を模式的に示した平面図である。 図10は、本発明の使用方法を模式的に示した斜視図である。 図11は、本発明の輸液バック・ボトル収納袋の使用時(点滴使用時)の変更態様を模式的に示した斜視図である。 図12は、輸液デバイス取付け態様(曝露防止具などが設けられた予めの取付け態様)を説明するための模式図である。 図13は、輸液デバイス取付け態様(輸液セットなどが設けられた予めの取付け態様)を説明するための模式図である。 図14は、輸液デバイス取付け態様に係る本発明の使用方法を模式的に示した斜視図である。 図15は、本発明の製造方法を示した模式図である。 図16は、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋(切込み部分を備えた袋)を示した模式図である。
添付図面を参照して本発明を詳細に説明する。まず、本発明の輸液バック・ボトル収納袋を説明し、それに伴って又はその後において、輸液バック・ボトル収納袋の使用方法および製造方法を説明する。
本明細書で用いる“方向”については次の通り規定する。輸液バック・ボトルの収納時に輸液バック・ボトルと袋との相対的な位置関係が変化する方向(即ち、輸液バック・ボトルを袋内部に収納する際に輸液バック・ボトルを移動させる方向)を「丈方向」とし、それに直交する方向を「幅方向」とする。これらの方向は図面(図1)に示している。典型的な輸液バック・ボトル収納袋でいえば、輸液バック・ボトル収納袋の“長手方向”が「丈方向」に相当し、輸液バック・ボトル収納袋の“短手方向”が「幅方向」に相当する。
≪輸液バック・ボトル収納袋≫
図1は、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋の外観を示しており、図2は、かかる輸液バック・ボトル収納袋の構成要素をより具体的に示した展開図を示している。図示するように、本発明に係る輸液バック・ボトル収納袋300は、内袋体100と外袋体200とから成る二重袋構造を有している。「内袋体100」は、輸液バック・ボトルを収納した際に相対的に内側に位置付けられるサブ袋体である一方、「外袋体200」は、輸液バック・ボトルを収納した際に相対的に外側に位置付けられるサブ袋体である。つまり、輸液バック・ボトル収納袋300において、内袋体100は外袋体200よりも全体として内側に位置付けられている一方、外袋体200は内袋体100よりも全体として外側に位置付けられている。
全体としてみると、輸液バック・ボトル収納袋は“互いに対向する2つの開口端”を備えている。図示する態様から分かるように、輸液バック・ボトル収納袋300は、その丈方向において相互に対向する2つの開口端AおよびBを有している。本発明では、かかる2つの開口端の一方(図示する態様では“開口端A”)が内袋体100の開口端110から構成されるのに対して、2つの開口端の他方(図示する態様では“開口端B”)が外袋体200の開口端210から構成されている。つまり、輸液バック・ボトル収納袋300では、相対的に内側に位置付けられた内袋体100の開口端A(110)と、相対的に外側に位置付けられた外袋体200の開口端B(210)とが、その輸液バック・ボトル収納袋300の丈方向において互いに対向している。
本明細書において「開口端」とは、全体として開口した形態を有する袋端部のことを意味している。換言すれば、「開口端」は、袋体の底側端部と対向した位置(袋体の丈方向において袋底と対向した位置)にあって、袋体の幅方向に沿って全体的に開口した形態を有する袋体の端部である。つまり、「開口端」は、端部エッジが全体として開いた形態を有している。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、あくまでも輸液バックまたは輸液ボトルを収納することができる袋である。それゆえ、袋サイズなどは輸液バック・ボトルの収納に好適なものとなっている。図2に示される態様でいうと、輸液バック・ボトル収納袋300の全体丈寸法L袋全体丈は、好ましくは11cm〜44cmであり、より好ましくは17cm〜33cmであるのに対して、輸液バック・ボトル収納袋の全体幅寸法W袋全体幅は、好ましくは7cm〜28cmであり、より好ましくは11cmm〜21cmである。更にいえば、図2に示される内袋体の丈寸法L内袋丈は、好ましくは9cm〜35cmであり、より好ましくは14cm〜27cmであり、内袋体の幅寸法W内袋幅は、好ましくは6cm〜23cmであり、より好ましくは9cm〜17cmである。尚、輸液バック・ボトル収納袋を輸液バック・ボトルのための廃棄袋として用いる場合(“廃棄袋”として用いる態様は後述を参照)、全体丈寸法L袋全体丈はより大きくてもよく、例えば15cm〜60cm程度であってもよい。
図1に示すように、本発明の輸液バック・ボトル収納袋300では、外袋体200を貫通するように内袋体100が外袋体200から一部突出している。特に、外袋体200の底部220から内袋体100が一部突出していることが好ましい。つまり、図示するように、外袋体200の内側に設けられている内袋体100は、その一部のみが底部220において外袋体200の内部から外部へとはみ出すように延在している。より具体的には、外袋体200の一端を成す底部220(外袋体200の開口部210と丈方向にて対向している底端)において内袋体100が外袋体200の内部から外部へと部分的に露出している。
本明細書において「外袋体の底部」とは、輸液バック・ボトル収納袋を構成する外袋体において、その開口端と丈方向にて対向する袋端部ことを意味している。かかる外袋体の底部は、内袋体が貫通している箇所を除いて全体として閉じた又は密閉された袋端形態を有している。
外袋体の底部から突出している内袋体の“一部突出部”につき詳述しておく。“一部突出部”は、内袋体の丈長さの5%〜20%の長さの分だけ丈方向に突出していることが好ましく、内袋体の丈長さの8%〜15%の長さの分だけ丈方向に突出していることがより好ましい。具体的な寸法でいうと、“一部突出部”の丈方向長さL突出部(図2参照)は、好ましくは7mm〜28mmであり、より好ましくは11mm〜21mm(例えば約17mm)である。尚、輸液バック・ボトル収納袋を輸液バック・ボトルのための廃棄袋として用いる場合(“廃棄袋”として用いる態様は後述を参照)、“一部突出部”の量はより大きくてもよく、例えば、内袋体の丈長さの25%〜65%(例示すると40%〜60%)に相当する長さ分が丈方向に突出していてよい。
外袋体の底部から突出している“一部突出部”は内袋体の開口端に相当することが好ましい。つまり、図1に示すように、内袋体100の開口端110が外袋体200の底部220から突出するように設けられていることが好ましい。本発明の輸液バック・ボトル収納袋300では、内袋体100の開口端110が外袋体200の底部220から突出するような形態となるように“内袋体100の開口端A(110)”と“外袋体200の開口端B(210)”とが丈方向にて互いに対向しているといえる。
図3に示すように、外袋体の底部から一部突出している内袋体の突出部分には「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部115」が設けられていることが好ましい。つまり、「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部115」が、外袋体200の内部から外部へと露出するように延在した内袋体100の“一部突出部”に設けられている。より具体的には、内袋体100の開口端A(110)の近傍に「輸液バック・ボトルを吊り下げるための開口部115」が設けられていることが好ましい。かかる場合、図4に示すように、開口部115を利用して開口端A(110)の近傍領域を吊下げ用フック部400に引っ掛けることができるので、内袋体100の開口端A(110)が上側となる一方、外袋体200の開口端B(210)が下側となるように輸液バック・ボトル収納袋300を吊り下げることができる。このように、本発明における開口部115は、輸液バック・ボトル収納袋の使用時において吊下げ用フック部400との係合・係止に資する。
開口部115は内袋体100のボディを貫通する形態を有している。かかる開口部115の形態自体は、特に制限されるものでなく、矩形状、正四角状、円形状または楕円状などであってよい。開口部115のサイズは、輸液バック・ボトル収納袋の吊下げ(即ち、吊下げ用フック部400との係合・係止)にとって好適なものであればよく、例えば図3に示す態様でいえば、短手寸法D開口部短手が好ましくは1.5mm〜6.5mm程度、より好ましくは2.5mm〜5mm程度(例えば約4mm)である一方、長手寸法D開口部長手が好ましくは9mm〜40mm程度、より好ましくは16mm〜30mm程度(例えば約24mm)である。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋300では、内袋体100と外袋体200とが互いに好適な整列関係を有している。具体的には、図2に示すように、輸液バック・ボトル収納袋300において内袋体100の長手方向軸A内袋と外袋体の長手方向軸B外袋とが互いに整合している。換言すれば、内袋体と外袋体とが互いに同一軸上に整列するように配置されており(又はそれぞれの長手方向軸が互いに平行な関係を有するように配置されており)、それゆえ、内袋体および外袋体が輸液バック・ボトル収納袋において対称的な配置関係を有している。
ここでいう「長手方向軸A内袋」とは、内袋体につきその幅中央部を通るように延在する長手方向・丈方向の軸を意味している(図2下側左図参照)。同様にして、「長手方向軸B外袋」とは、外袋体につきその幅中央部を通るように延在する長手方向・丈方向の軸を意味している(図2下側右図参照)。図2に示す態様から分かるように、ある1つの好適な態様の輸液バック・ボトル収納袋300においては、内袋体100の長手方向軸A内袋と外袋体の長手方向軸B外袋とが互いに平行または一致するように内袋体100と外袋体200とが整合している。このような態様(特に“一致する”態様)では、輸液バック・ボトル収納袋300(特にその平面図)は、その長手方向軸(即ち、長手方向軸A内袋または長手方向軸B外袋)を中心に線対称な形態を有し得る。
図3に示すように、本発明の輸液バック・ボトル収納袋300では、内袋体100の底部に切欠き開口部140が設けられている。つまり、「内袋体を部分的に切欠くことで形成された開口部140」が底部120に設けられている。図示するように、切欠き開口部140は、内袋体100の底部においてその略中央部分に設けられていることが好ましい。切欠き開口部140は、輸液バック・ボトルに接続される輸液デバイスのための開口部として用いることができる。例えば、図3の括弧内に示すように、切欠き開口部140は、輸液バック・ボトル500の接続部品550のための開口部として用いることができる。具体的には、切欠き開口部140は、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品550を内袋体100の内部から外部へと延在させるのに資する。輸液バック・ボトル収納袋の使用時においては、図4に示すように、接続部品550の一部が内袋体100から露出するように輸液バック・ボトル収納袋300を吊り下げることができ、好適な点滴が可能となる。
輸液バック・ボトル収納袋300は、切欠き開口部140が接続部品550の離脱防止に資する点で特に特徴を有している。本発明の輸液バック・ボトル収納袋300は、輸液バック・ボトルの収納に使用できるだけでなく、点滴時にも使用できるものであるが、かかる点滴使用時において接続部品550が輸液バック・ボトルから外れないように切欠き開口部140が好適に機能し得る。従来においては、図4の右下括弧内に示すように、フック部400’などに対して輸液バック・ボトル500’を直接的に吊り下げていたところ、接続部品550’が輸液バック500’から外れてしまう懸念があった。具体的には、従来では接続部品550’から延びる点滴チューブ570’などが偶発的に引っ張られてしまうと、接続部品550’と輸液バック500’との間には相互に引き離される力が生じ、結果として、接続部品550’が輸液バック500’の栓体から抜けてしまう可能性があった。接続部品550’が抜けてしまうと、その際に輸液バック500’に充填されている抗がん剤などの輸液剤が漏れる虞があり、抗がん剤曝露の危険にさらされ得る。
本発明における切欠き開口部140は、その周囲が接続部品550のフランジ部550aを支持するように機能するので(図4の下側図参照)、仮に点滴チューブ570が偶発的に引っ張られたとしても、接続部品550と輸液バック・ボトル500との間には相互に引き離す力が過度に生じることはなく、結果として、接続部品550の離脱が防止される。より具体的にいえば、点滴チューブ570の偶発的な引張りなどに起因して接続部品550に下方の力が加えられたとしても、接続部品550のフランジ部550aが切欠き開口部140の周囲の袋体に係止されるので、かかる力が効果的に吸収される。即ち、切欠き開口部140の周囲の袋体に起因して、接続部品550に働く下方向の力に対して“反作用の力”がフランジ部550aに働くことになり、接続部品550と輸液バック・ボトル500との間を相互に引き離す力は実質的に生じないようになっている。このような切欠き開口部140に関連した効果が効果的に奏されることによって、接続部品550の輸液バック・ボトルからの離脱が結果として防止される。かかる観点に照らせば、内袋体100に設けられた切欠き開口部140は、輸液バック・ボトルの接続部品のための「離脱防止用開口部」と称することもできる。
“離脱防止用開口部”としての切欠き開口部140の形態自体は、特に制限されるものでなく、矩形状、正四角状、円形状または楕円状などであってよい。切欠き開口部140のサイズは、接続部品の離脱防止にとって好適なものであればよいので、接続部品550の胴部よりも大きいものの、そのフランジ部550aのよりも小さいことが好ましい。例えば図3に示す態様でいえば、短手寸法D切欠き部短手が好ましくは3mm〜13mm程度、より好ましくは5mm〜10mm程度(例えば約8mm)である一方、長手寸法D切欠き部長手が好ましくは6mm〜23mm程度、より好ましくは9mm〜17mm程度(例えば約14mm)である。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋300においては、内袋体および外袋体の2つの構成要素のうち少なくとも外袋体が十分な可撓性または柔軟性を有している。より具体的には、外袋体が折り畳み又は折り曲げできる程度の可撓性または柔軟性を有していることが好ましい。つまり、輸液バック・ボトル収納袋の二重構造を成す外袋体は、少なくとも約180°折り返すように裏返すことが可能であり、そのように裏返したとしても割れ・欠けなどの物理的損傷が実質的に引き起こされないようになっている。
例えば、内袋体および外袋体はプラスチック材質から成る袋体であってよい。つまり、内袋体および外袋体は、それぞれプラスチック・フィルムから成っていてよい。外袋体および内袋体のプラスチック・フィルムの具体的な材質としては、低密度ポリエチレン(例えば、高圧法低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン)、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリプロピレン(例えば、インフレーション・ポリプロピレン、二軸延伸ポリプロピレン、無延伸ポリプロピレン)、エチレン−プロピレン共重合体などのポリオレフィン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリブテン系樹脂、ポリメチルペンテン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ビニロンおよびナイロンから成る群から選択される少なくとも1種を挙げることができる。このようなプラスチック・フィルムから成る内袋体および外袋体につき、フィルム厚さは、特に制限されるわけではないが、好ましくは5〜3000μmであり、より好ましくは10〜1000μmであり、更に好ましくは2〜500μmである。袋体のフィルム厚さが5μm未満であると袋体の強度的に問題が生じ得る一方、3000μmを超えると“十分な可撓性”が損なわれ得る。
また、内袋体および/または外袋体を成すフィルムは、遮光フィルムであることが好ましい(つまり、内袋体および/または外袋体は遮光袋体であることが好ましい)。特に輸液バック・ボトル内の輸液を好適に保護すべく、袋体を成すフィルムが紫外線遮断フィルムとなっていることが好ましい。特に限定されるものではないが、上記プラスチック・フィルム等に紫外線吸収剤を混ぜ込んでよく、あるいは、上記プラスチック・フィルム等の表面に紫外線カット材から構成された層を設けてもよい。かかる紫外線吸収剤または紫外線カット材は、輸液バック・ボトルの当業者にとって知られているものを使用してよい。
使用時の態様に鑑みると、本発明の輸液バック・ボトル収納袋300は、外袋体の外面が露出しないように外袋体が裏返されていることが好ましい。つまり、外袋体の外面が露出しないように外袋体の外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するようにして外袋体が折り返されて裏返しされていることが好ましい。
図5に示すように、例えば、外袋体200に折り目が少なくとも1つ設けられるように外袋体200が裏返されていてよい。つまり、輸液バック・ボトル収納袋300は、その外袋体200が折り畳まれるような形態となっていてよい。“折り目が1つ”の場合を例示すると、図示されるように、外袋体200の丈方向の略中央ポイントPが折返し点となっており、外袋体200の開口端210の位置が変わるように外袋体200が裏返され、それによって、外袋体の外面が外部へと露出しないようになっている。特に好ましくは、外袋体の外面が露出することがないように、折り返された外袋体200の開口端210が外袋体200の底部220と同じ位置あるいはそれを超える位置となっている。また、“折り目が2つ”の場合では、図5の下側に示されるように、“折り目が1つ”の場合の裏返された外袋体200における略中央ポイントP’が次の折返し点となり、外袋体200の“1つ折り目の折返し部”(即ち、折り目が1つの場合に得られた折り返し部)が外袋体200の底部と同じ位置あるいはそれを超える位置となるように外袋体200が裏返されている。いずれの場合であっても、裏返しされた輸液バック・ボトル収納袋は、外袋体の内面の少なくとも一部が露出しているものの、外袋体の外面は露出していない。裏返しされた輸液バック・ボトル収納袋300を全体的にみると、折り返された外袋体200から内袋体100が突出した形態となる。
図5に示されるように、外袋体200が裏返された状態の輸液バック・ボトル収納袋300は、その露出面があくまでも“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”となっている(特に図5の括弧内の斜視図参照)。つまり、「抗がん剤が付着している可能性のある輸液バック・ボトル」を輸液バック・ボトル収納袋300に収納するに際して抗がん剤で汚染される可能性がある面は“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”となる。それゆえ、輸液バック・ボトルの収納後に外袋体の裏返し状態を解くと、収納前・収納時に袋の露出面を成していた“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”が輸液バック・ボトル収納袋の内側面を成すようになる一方、収納前・収納時に袋の露出面を成しておらず汚染されていない“外袋体の本来の外面”が輸液バック・ボトル収納袋の最終的な外側面を成すようになる。よって、輸液バック・ボトルの収納が完全に完了した後においては、その露出面たる外面は抗がん剤で汚染されておらず、抗がん剤に曝露される危険が減じられる。
輸液バック・ボトル収納袋300は、その外袋体200が折り畳まれるような形態となっていることに限定されず、図6に示すように、外袋体200がロール状に巻き上げられるような形態となっていてもよい。具体的には、外袋体の外面を内側にして外袋体200の開口端210を基点に幾重にも巻回するように裏返されていてよく、それによって、外袋体の外面が露出しないようになっている。かかる形態であっても、輸液バック・ボトル収納袋は、外袋体の内面の少なくとも一部が露出しているものの、外袋体の外面は露出していない。このように裏返しされた輸液バック・ボトル収納袋300を全体的にみると、外袋体200の巻回部から内袋体100が突出した形態となっている。そして、かかる形態を有する輸液バック・ボトル収納袋であっても、その露出面があくまでも“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”となっているので、抗がん剤曝露が未然防止される。つまり、輸液バック・ボトルの収納後にて外袋体の巻回状態を解くと(即ち、ロール状に巻き上げられた状態を解くと)、収納前・収納時に袋の露出面を成していた“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”が輸液バック・ボトル収納袋の内側面を成すようになる一方、収納前・収納時に袋の露出面を成しておらず汚染されていない“外袋体の外面”が輸液バック・ボトル収納袋の最終的な外側面を成すようになり、それ以降において抗がん剤曝露が防止される。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋300は、輸液バック・ボトルの収納に好適に供するものであり、その観点からいえば、内袋体および外袋体の少なくとも一方の開口端に密閉機構が設けられている。本明細書において「密閉機構」とは、袋体内部と袋体外部とを遮断することができる機構を指している。具体的には、密閉機構は、それを機能させて“閉状態”にすると、袋体内部と袋体外部との間を遮断できる一方、“開状態”にすると、袋体内部と袋体外部との間を連通させることができる。図3に示すように、内袋体100および外袋体200の双方の開口端に密閉機構350が設けられていることが好ましい。つまり、輸液バック・ボトル収納袋300は、互いに対向する2つの開口端においてそれぞれ密閉機構350を有していることが好ましい。例えば、密閉機構は、雄型嵌合部と雌型嵌合部から成るジッパーであってよい。かかるジッパーは開口端を自在に開閉できる点で望ましい。また、それに限定されず、密閉機構はスライダー式チャック、線ファスナー、面ファスナーなどの形態を有するものであってもよい。いずれの形態であっても、密閉機構によって、内袋体の開口端および/または外袋体の開口端が開閉自在となることが好ましい。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋では内袋体が外袋体よりも小さくなっている。この点、輸液バック・ボトルの好適な収納の観点のみならず、その使用の観点から内袋体の側面積S内袋が外袋体の側面積S外袋の80%以下となっていることが好ましい(図7参照)。つまり、「内袋体を構成する対向する2つの側面体の各々の面積S内袋」が「外袋体を構成する対向する2つの側面体の各々の面積S外袋」の80%以下となっていることが好ましい。図示する態様から分かるように、「内袋体の側面積S内袋」とは、輸液バック・ボトル収納袋の内袋体を構成する2つの対向する側面体の主面の面積を指しており、それゆえ、図7にて平面図として示される内袋体の面積を意味している。同様にして、「外袋体の側面積S外袋」とは、輸液バック・ボトル収納袋の外袋体を構成する2つの対向する側面体の主面の面積を指しており、それゆえ、図7にて平面図として示される外袋体の面積を意味している。
上述したように、内袋体の側面積S内袋が外袋体の側面積S外袋の80%以下となっていることが好ましく、それゆえ、「S内袋≦S外袋×0.8」の関係式を満たすことが好ましい。より好ましくは、内袋体の側面積S内袋が外袋体の側面積S外袋の80%以下かつ40%以上であり(即ち、「S外袋×0.4≦S内袋≦S外袋×0.8」)、更に好ましくは内袋体の側面積S内袋が外袋体の側面積S外袋の80%以下かつ60%以上である(即ち、「S外袋×0.6≦S内袋≦S外袋×0.8」)。かかる場合、輸液バック・ボトルの接続部品550が内袋体100から突出するように輸液バック・ボトルを収納したとしても、その接続部品を外袋体の内側に納めやすくなり(図8参照)、それゆえ、輸液バック・ボトルの収納時および使用時の双方の観点から望ましくなる。
接続部品を外袋体の内側に好適に納めやすくする点でいえば、外袋体と内袋体とが重なっていない袋部分に相当する非オーバーラップ部分が、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品の寸法よりも大きくなっていることが好ましい。図8に示すように、特に内袋体の底部と外袋体の開口端との間に位置する“非オーバーラップ部分”(図面中の“斜線”を入れた部分)が、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品550の寸法よりも大きくなっていることが好ましい。より具体的にいえば、図示するように、内袋体の底部と外袋体の開口端との間の長さL非オーバーラップが「接続部品550のフランジ部550aから先端部550bまでの長さL接続部品」よりも大きくなっている、即ち、L非オーバーラップ>L接続部品の関係式を満たすようになっている。このような条件を満たせば、接続部品を外袋体の内側に確実に納めることができ、輸液バック・ボトルの収納時および使用時の双方の点で望ましい。
上述したように、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、抗がん剤曝露の未然防止に資する。つまり、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、特にがん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルを収納する袋として用いるのに適している。換言すれば、本発明の輸液バック・ボトル収納袋300は好ましくは“抗がん剤バック・ボトル収納用袋”となっている。かかる“抗がん剤バック・ボトル収納用袋”であるがゆえに、特に、外袋体200に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は外袋体200がロール状に巻き上げられるように外袋体200が裏返された形態を有し得るといえる。また、“抗がん剤バック・ボトル収納用袋”であるがゆえに、内袋体および/または外袋体は遮光袋体であることが好ましいともいえる。
≪輸液バック・ボトル収納袋の使用方法≫
次に、上述した輸液バック・ボトル収納袋を使用する方法について説明する。本発明の「輸液バック・ボトル収納袋の使用方法」は、輸液バック・ボトル収納時における袋の取り扱いに特徴を有する。
図9および図10を参照しながら、本発明の使用方法を説明する。かかる図9および図10は、それぞれ、輸液バック・ボトル収納時における輸液バック・ボトル収納袋300の経時変化を示している。ここで、図9(a)〜9(c)と図10(a)〜10(c)とは、アルファベット添部が同じものであれば、それぞれ相互に同じ時点の状態を示している。
まず、本発明の使用方法の第1操作として、外袋体の外面が露出しないように外面を内側にして外袋体の少なくとも一部を裏返した状態しておく。具体的には、図9(a)および図10(a)に示すように、外袋体200の外面が露出しないようにその外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するようにして外袋体200を折り返して裏返した状態にすることが好ましい。図示する態様では、外袋体200に折り目が少なくとも1つ設けられるように外袋体を裏返している。かかる第1操作では、外袋体200の一部を裏返すように折り返すことになるが、外袋体200の開口端がその外袋体200の底部と同じ位置あるいはそれを超える位置になるように折り返すことが好ましい。
外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように折り曲げて裏返し状態を得ることに代えて、外袋体がロール状に巻き上げられることで裏返し状態を得てもよい。即ち、図6に示したように、外袋体の外面を内側にして外袋体200の開口端210を基点に幾重にも巻回するように裏返し、それによって、外袋体の外面が露出しないようにしてよい。このようにロール状に巻き上げて裏返しされた輸液バック・ボトル収納袋であっても、外袋体の内面の少なくとも一部が露出しているのに対して、外袋体の外面は露出していない。
本発明の使用方法の第1操作は、輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って行っておくことが好ましい。つまり、輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って外袋体を折り返した状態にしておくことが好ましい。例えば、かかる調製は、個々のがん患者の抗がん剤が充填された輸液バック・ボトルを得るべく行われる混合調製であり、かかる混合調製に先立って外袋体を裏返した状態にしておく。このように混合調製に先立って第1操作を実施しておくと、かかる混合調製以降であって輸液バック・ボトル収納後までの一時的な期間において輸液バック・ボトル収納袋の露出面を成すのが“外袋体の内面の一部”および“内袋体の外面の一部”となり、露出しない“外袋体の外面”を輸液剤の汚染から防ぐことができる。
第1操作に引き続いて、第2操作を実施する。つまり、輸液バック・ボトルを内袋体の開口端から挿入して輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納める。より具体的には、図9(b)および図10(b)に示すように、輸液バック・ボトルをその栓体側から挿入するように、内袋体の開口端を介して輸液バック・ボトル収納袋の二重袋体の内側へと収納する。
かかる第2操作に際しては「抗がん剤で汚染された可能性がある輸液バック・ボトル」が輸液バック・ボトル収納袋へと収納されることになる。つまり、薬剤師による混合調製やプライミング時においては抗がん剤が飛散や漏れたりする虞があるところ、そのような混合調製やプライミングを経た輸液バック・ボトルにおいては飛散・漏れに起因した抗がん剤が付着している可能性がある。
よって、第2操作で輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納めるに際しては、輸液バック・ボトル収納袋の露出面が抗がん剤で汚染される可能性があるといえる。つまり、第2操作時において輸液バック・ボトル収納袋の露出面を成す“外袋体の内面の一部分315”および“内袋体の外面の一部316”が抗がん剤で汚染される可能性がある(図9(b)および図10(b)参照)。第1操作によって外袋体を裏返して外袋体の内面を輸液バック・ボトル収納袋としての袋外面にしたからである。しかしながら、第2操作時において輸液バック・ボトル収納袋としての袋外面にならず、即ち、輸液バック・ボトル収納袋の露出面を成していない外袋体の本来の外面は、輸液バック・ボトルの収納時に抗がん剤で汚染されることはない。第1操作によって外袋体の本来の外面は、それを内側にして裏返すように折り返された状態にされているからである。
尚、第2操作に際しては、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品が内袋体の切欠き開口部から突出した形態となるように輸液バック・ボトルを収めることが好ましい。つまり、かかる接続部品が内袋体の切欠き開口部を貫通するように輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納めることが好ましい。輸液バック・ボトル収納袋は、輸液バック・ボトルを用いた点滴時においてもそのまま使用されるところ、その使用に適した形態で輸液バック・ボトルを収納しておくことが望ましいからである。図9(b)の右側に示すように、接続部品550のフランジ部550aが切欠き開口部140の周囲の袋体に接するまで、輸液バック・ボトルの接続部品550を切欠き開口部140から突出させてよい。切欠き開口部140は、輸液バック・ボトルの使用時において輸液バック・ボトルの接続部品550の「離脱防止用開口部」として機能するところ、それに最も適した形態で輸液バック・ボトルを収納しておくことが望ましいからである。尚、図9(b)および9(c)に示されるように、最終的には(下記の“第3操作”の実施後には)、切欠き開口部140から突出させた輸液バック・ボトルの接続部品550は外袋体200に覆われた状態になり得る。
第2操作に引き続いて、第3操作を実施する。つまり、外袋体の裏返し状態を解いて、外袋体と内袋体とから成る二重袋体の内部に輸液バック・ボトルを収容する。より具体的には、図9(c)および図10(c)に示すように、第1操作で得られた“外袋体の裏返し状態”を元の状態へと戻す。これにより、収納時に袋の露出面を成していた“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”が輸液バック・ボトル収納袋の内側面を成すようになる一方、収納時に袋の露出面を成さず、それゆえに汚染されていない“外袋体の本来の外面”が輸液バック・ボトル収納袋の最終的な外側面を成すようになる。従って、輸液バック・ボトルを収納した輸液バック・ボトル収納袋は、最終的には、その外側露出面が抗がん剤で汚染されておらず、それ以降に輸液バック・ボトルを扱う者が知らずに曝露される危険が排除される。
第3操作では、使用者が外袋体の本来の外面を実質的に触れずに裏返し状態を解くことが好ましい。つまり、“外袋体の内面の一部315”および“内袋体の外面の一部316”のみに触れる条件下で輸液バック・ボトルを取り扱う者が外袋体の裏返し状態を解くことが好ましい。例えば、裏返しを効果的に解くために外袋体の開口端は指で摘んでもよい。これにより、“外袋体の本来の外面”を実質的に触れることなく“外袋体の裏返し状態”を元の状態へと効率的に戻すことができる。従って、本明細書において「外袋体の外面を実質的に触れない」といった表現およびそれに類する表現は、輸液バック・ボトル収納後において外袋体の外面の大部分(より具体的には、外袋体の開口端流域を除いた外袋体の外面)を実質的に使用者が触れない態様を意味している。
外袋体の裏返し状態を解いた後、内袋体および外袋体の双方の開口端を密閉することが好ましい。つまり、輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納めた後、密閉機構350によって輸液バック・ボトル収納袋の互いに対向する2つの開口端を閉鎖する(図10(c)参照)。これにより、抗がん剤の曝露防止をより確実に図ることができる。つまり、第2操作時において輸液バック・ボトル収納袋の露出面を成しており、それゆえに抗がん剤で汚染された可能性がある“外袋体の内面の一部分315”および“内袋体の外面の一部316”が、2つの開口端の密閉操作によって外界から確実に遮断されることになる。
(抗がん剤治療時における本発明の使用方法)
輸液バック・ボトル収納袋は、特にがん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルを収納するための袋として用いるのに適している。よって、その場合の使用方法について詳述しておく。
抗がん剤治療時に照らすと、第1操作として行う外袋体の裏返しは、抗がん剤を調合するための混合調製に先立って行うことが好ましい。つまり、がん患者の化学療法で処方される抗がん剤の調剤のための混合調製(ミキシング)に先立って、外袋体の外面が露出しないように外面を内側にして外袋体を裏返した状態しておく。具体的には、図9(a)および図10(a)に示すように、外袋体の外面が露出しないように外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するようにして外袋体を折り返した状態にする。
次いで、第2操作として「抗がん剤で汚染された可能性がある輸液バック」を輸液バック・ボトル収納袋の内袋体の内側へと収納する。収納後、外袋体の裏返し状態・折り返し状態を解いた後、内袋体および外袋体の双方の開口端を密閉する。そして、輸液バック・ボトル収納袋に収めた輸液バック・ボトルは、その輸液バック・ボトルの実際の使用に供する現場にまで運搬されることになる。例えば、病院の薬剤部で輸液バック・ボトル収納袋に収納した輸液バック・ボトルをがん患者のベッドサイドまで運搬する。この際、輸液バック・ボトルを収納した輸液バック・ボトル収納袋の外側露出面は抗がん剤で汚染されておらず、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が知らずに抗がん剤に曝されるといった危険は排除されている。
次いで、輸液バック・ボトルを用いた抗がん剤の点滴に先立っては、輸液バック・ボトル収納袋の外袋体の裏返し状態・折り返し状態を解く。例えば、開口部115を用いて輸液バック・ボトル収納袋を吊下げ用フック部400に引っ掛けると輸液バック・ボトルを収納袋ごと吊り下げることができ、その吊下げ状態にしてから外袋体の裏返し状態・折り返し状態を解いてよい。裏返し状態・折り返し状態を解いた後は、その状態のままで輸液バック・ボトルによる点滴を行うことが好ましい。つまり、輸液バック・ボトル収納袋に一旦収納した輸液バック・ボトルをその輸液バック・ボトル収納袋から取り出さずそのまま輸液バック・ボトル収納袋内に収めた状態で点滴を行うことが好ましい(点滴に際しては外袋体の開口端の閉鎖状態を解除することが好ましい)。これにより、第2操作時において輸液バック・ボトル収納袋の露出面を成しており、それゆえに抗がん剤で汚染された可能性がある“外袋体の内面の一部分315”および“内袋体の外面の一部316”に誤ってまたは偶発的に触れることなく、輸液バック・ボトルによる点滴を好適に実施できる。
尚、点滴などの輸液バック・ボトル使用時において、輸液バック・ボトル収納袋の切欠き開口部140を輸液バック・ボトルの接続部品の「離脱防止用開口部」として機能させることができる。つまり、図4に示すように輸液バック・ボトル収納袋が輸液バック・ボトルと共に使用される場合では、輸液バック・ボトルに取り付けた接続部品550のフランジ部550aが切欠き開口部140の周囲の袋体に係止されるようになり、それゆえ、仮に点滴チューブ570などが偶発的に引っ張られたとしても、接続部品550と輸液バック500との間には相互に引き離す力が過度に生じることはなく、結果として、接続部品550の離脱が防止される。
図4に示す態様では、接続部品550がいわゆる“曝露防止システム”を備えたものとなっているが、“曝露防止システム”を備えていない場合などであっても輸液バック・ボトル収納袋によって接続部品の離脱を防止することができる。具体的には、接続部品のフランジ部が切欠き開口部の周囲の袋体に係止され得ない態様では、輸液バック・ボトルの別の備品(例えば、輸液セットビン針などの別のフランジ品560)などを利用して輸液バック・ボトルと接続部品との離脱防止を図ることができる。かかる場合、図11に示すように、輸液セットビン針などの別のフランジ品560(即ち、鍔形状を有する備品)を、その下方に位置する外袋体の開口端の密閉部に係止させると、上述の切欠き開口部140と同様の効果を得ることができる。つまり、点滴チューブ570の偶発的な引張りなどに起因して接続部品550に対する下方の力が加えられたとしても、輸液セットビン針などの別のフランジ品560が外袋体の開口端の密閉部に支持されるので、かかる力を効果的に吸収できる。より具体的には、下方向の力に対して“反作用の力”が外袋体の開口端の密閉部に起因して働くことになり、接続部品550と輸液バック500との間を相互に引き離す力は実質的に生じないようになっている。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋は種々の形態を採り得る。
(輸液デバイス取付け態様)
本発明の袋は、輸液デバイス520が予め取り付けられたものであってもよい。具体的には、図12に示すように、バックスパイクなどの曝露防止具550が予め取り付けられているものであってよいし、あるいは、図13に示すように、点滴ラインなどを含む輸液セット540が予め取り付けられているものであってもよい。このような場合、輸液バック・ボトルの収納袋・運搬袋は輸液デバイス520を既に備えているといえるので、点滴に伴う一連の操作がより簡易となるだけでなく、そのような輸液デバイス520の整理保管性などにも優れている。輸液デバイス520の予めの取り付けには、接着剤または粘着テープなどを用いてよく、あるいは、取り付け部にてヒートシールなど適当な熱処理を施してもよい。
「輸液デバイス取付け態様」は、切欠き開口部140に対して輸液デバイス520が取り付けられて構成された態様に相当する。
かかる態様の本発明の袋は下記のように規定され得る。
輸液バック・ボトル収納袋であって、
相対的に内側に位置付けられた内袋体と相対的に外側に位置付けられた外袋体とから成る二重袋構造を有しており、
輸液バック・ボトル収納袋が互いに対向する2つの開口端を備え、その2つの開口端の一方が“内袋体の開口端”から構成されるのに対して、2つの開口端の他方が“外袋体の開口端”から構成されており、
内袋体の底部に切欠き開口部が設けられており、その切欠き開口部に輸液デバイスまたはその一部が取り付けられている(特に“切欠き開口部を介して内袋体に予め取り付けられている”)ことを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
好ましくは、図示されるように、輸液デバイス520またはその一部のうち、先端部のみ(より具体的には「点滴などの使用時の輸液流れを想定した場合の上流側先端部のみ」、例えば「先端の“尖った部分”」または「輸液バック・ボトルとの接続部」)が内袋体の内部に位置付けられるように輸液デバイスまたはその一部が内袋体に取り付けられている。
「輸液デバイス取付け態様」では、内袋体の切欠き開口部140に対して輸液デバイス520またはその一部が予め取り付けられているので、輸液バック・ボトルの使用に関する操作がより簡易化される。具体的には、かかる「輸液デバイス取付け態様」では、(a)外袋体の外面が露出しないように外袋体の少なくとも一部を裏返した状態しておき、(b)輸液バック・ボトルを内袋体の開口端から挿入して輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納め、(c)外袋体の裏返し状態を解いて、外袋体と内袋体とから成る二重袋体の内部に輸液バック・ボトルを収容し、そして、輸液バック・ボトル収納袋に収納した輸液バック・ボトルを実際の使用に供する現場にまで運び、輸液バック・ボトル収納袋から取り出すことなく袋に収めた状態で点滴を行うことになるところ、(b)の輸液バック・ボトルを内袋体の内側に納めた時点で、輸液バック・ボトルと輸液デバイス520とを接続できるので、それ以降の操作において(即ち、輸液バック・ボトルが点滴の現場で吊り下げられた状態および/または点滴に供する直前などにおいて)輸液デバイス520の取り付け操作が省かれることになる。
かかる「輸液デバイス取付け態様」であっても、混合調製後の輸液バック・ボトルのための運搬袋として袋を好適に用いることができ、輸液バック・ボトルが袋に納められた状態をそのまま維持して輸液バック・ボトルによる点滴なども行うことができる。更には、輸液デバイス取付け態様の袋は、点滴時の収納状態をそのまま変えることなく、輸液バック・ボトルの廃棄袋としても用いることができる。よって、「輸液デバイス取付け態様」でも、輸液バック・ボトルの運搬・使用・廃棄の一連の操作が全体として簡素化されると共に、輸液バック・ボトルを使用・運搬・廃棄する者が抗がん剤によって曝露される危険が減じられる。つまり、輸液デバイス取付け態様の袋は、あくまで輸液バック・ボトルを収めた以降で外界からの遮断に供するものであるので、例えば抗がん剤によって曝露される危険が減じられる。
特に「輸液デバイス取付け態様」では、「混合調製後かつ点滴実施前の段階」および/または「点滴実施後の段階」において輸液バック・ボトルのみならず、それに接続された輸液デバイスを袋内に収めることができる。具体的には、「内袋体の底部」と「外袋体の密閉機構」との間に形成される空間に対して、輸液デバイスを収めることができる。よって、輸液デバイス取付け態様の袋では、外袋体の密閉機構を閉じる封止を行った際に内袋体の底部と外袋体の密閉機構との間に形成される空間の体積が「輸液バック・ボトルに接続された輸液デバイスの体積」よりも大きくなるように内袋体100と外袋体100との相対的な配置関係が調整されていることが好ましい。
かかる「輸液デバイス取付け態様」は、接着剤または粘着テープなどの適当な手段を用いて“切欠き開口部”を介した状態で内袋体の底部に輸液デバイスまたはその一部を取り付けた態様とみなすこともできる。また、その取り付けの際に接着剤または粘着テープを用いて内袋体の底部(特に底部のエッジ領域)を全体的に密封止(対向する袋体面部を互いに張り合わせるような封止)する接合処理を行ってよく、あるいは、かかる内袋体の底部をヒートシールなどの適当な熱処理に付すこと等によって、内袋体の底部を全体的に密封止する接合処理を行ってもよい(図12または図13に示される形態を参照のこと)。
かかる「輸液デバイス取付け態様」の使用法を図14を参照して詳述しておく。まず、第1操作として、輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って外袋体を折り返した状態で設ける。つまり、輸液バック・ボトル収納袋の露出面を実質的に成すのが“外袋体の内面の一部”および“内袋体の外面の一部”となるように外袋体を裏返した状態にする。次いで、第2操作として、輸液バック・ボトル500を内袋体100の開口端110から挿入して輸液バック・ボトル500を内袋体100の内側に納める(図14(A)参照)。より具体的には、図示するように、輸液バック・ボトル500をその栓体側から入れるように、内袋体100の開口端110を介して輸液バック・ボトル収納袋300の内側へと収納する。ここで収納される輸液バック・ボトルは、生理食塩水が仕込まれた輸液バック・ボトルであってよい。あるいは、予め点滴液などの輸液が仕込まれた輸液バック・ボトルであってもよいし、更にいえば空の輸液バック・ボトルであってもよい。
輸液バック・ボトルの収納に際しては、輸液バック・ボトルと輸液デバイス520との接続を行う(図14(B)参照)。具体的には「袋に収められた輸液バック・ボトルの栓体」と「輸液デバイス520の袋内部に位置する部分」とを接続することが好ましい。例えば「輸液デバイス520の袋内部に位置する先端部(例えば“尖った部分”)」を「袋に収められた輸液バック・ボトルの栓体(例えばゴム栓)」に突き刺すような操作を行って、それらの接続を行う。輸液バック・ボトルの収納後または上記の接続後、内袋体100の密閉機構350を“閉状態”にして袋の封止を行うことが好ましい。
生理食塩水が仕込まれた輸液バック・ボトル(または空の輸液バック・ボトル)であって、輸液デバイス520に輸液注入のための器具528などが備えられている場合、輸液バック・ボトルを袋に収めた後で点滴液などの輸液を輸液バック・ボトルへと仕込む操作を行ってよい(図14(C)参照)。
次いで、第3操作として外袋体の裏返し状態・折り返し状態を解き、輸液デバイス520を袋内に収め、外袋体200の密閉機構350を“閉状態”にして袋の封止を行う。輸液デバイス520は、特に「内袋体の底部」と「外袋体の密閉機構」との間に形成される空間に収めることが好ましい。袋に収められた輸液バック・ボトル500および輸液デバイス520は、その輸液バック・ボトルの実際の使用に供する現場にまで運搬される(図14(D)参照)。例えば、病院の薬剤部で輸液バック・ボトル収納袋に収納した輸液バック・ボトルをがん患者のベッドサイドまで運搬する。この際、輸液バック・ボトルを収納した輸液バック・ボトル収納袋の外側露出面は抗がん剤で実質的に汚染されておらず、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が知らずに抗がん剤に曝されるといった危険が減じられている。なぜなら、“外袋体200の裏返し状態”を元の状態へと戻す第3操作によって、収納時に袋の露出面を成していた“外袋体の内面の一部”および“内袋体の外面の一部”が輸液バック・ボトル収納袋の内側面を成すようになる一方、収納時に袋の露出面を成さず、それゆえに汚染されていない“外袋体の本来の外面”が輸液バック・ボトル収納袋の外側面を成すようになるからである。
袋に収納された輸液バック・ボトルを実際の使用に供する現場にまで運搬したら、輸液バック・ボトルによる点滴を行う(図14(E)参照)。点滴の実施に際しては、外袋体200の密閉機構350を“開状態”にし、輸液バック・ボトル500に接続された輸液デバイス520を袋から部分的に出す操作を行う。そして、図14(E)に示すように、輸液バック・ボトル500が袋300に全体として納められた状態を維持して輸液バック・ボトル500による点滴を行う。
点滴が終了したら、輸液バック・ボトル500の廃棄処理を行う。廃棄処理に際しては、図14(E)〜14(G)に示すように輸液バック・ボトル500に接続されている輸液デバイス520を袋内部に収納することが好ましい。これにより、輸液バック・ボトル500のみならず、それに接続された輸液デバイス520をも一体的に安全に廃棄することができる。また、図示するように、袋300を廃棄袋として使用するに際しては、外袋体の密閉機構350を閉状態にして袋の封止を行う(また、内袋体の密閉機構350が開状態となっている場合では、かかる内袋体の密閉機構も同様に閉状態にすることが好ましい)。これにより、使用済みの輸液バック・ボトル500および輸液デバイス520を外界から好適に遮断でき、輸液バック・ボトルを扱う医療従事者や患者が抗がん剤に曝される危険を減じた状態で廃棄処理が行える。
このように、本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、廃棄袋として使用するに際して、輸液バック・ボトルに接続された輸液デバイスを袋内部に収納することによって、輸液バック・ボトルのみならず、輸液デバイスをも袋内部に詰め込んだ状態で袋の廃棄が行える。
尚、廃棄処理に際いては、外袋体200に設けられた開口部280を利用してよい。かかる開口部280は、開口端B(210)に設けられており、「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部」に相当する。図示するように、点滴後、袋全体を上下反転させ、開口部280を利用して開口端B(210)の近傍領域をフック部に引っ掛ける。これにより、図14(F)に示すように、開口端B(210)を開けた状態にできる。特に、外袋体200の片面側の開口部280だけをフック部に引っ掛けると、図示する如く開口端B(210)が好適に大きく開いた状態となるので、輸液デバイス520を袋内部に収納し易くなる(つまり、廃棄処理を一人で容易に行うことができるようになる)。
以上のごとく、「輸液デバイス取付け態様」であっても、袋を輸液バック・ボトルの収納および運搬のために用いるのみならず、輸液バック・ボトルによる点滴に際しても袋をそのまま用いることができる。更には、点滴の後、輸液バック・ボトルが袋に収められた状態をそのまま維持することによって、袋を廃棄袋としても用いることができる。
≪輸液バック・ボトル収納袋の製造方法≫
次に、図15を参照して、輸液バック・ボトル収納袋を製造する方法について説明する。本発明の製造方法では、まず、工程(i)を実施する。つまり、図15の上側に示すように、内袋体100’および外袋体200’をそれぞれ別個に用意する。
かかる工程(i)で用意する内袋体100’および外袋体200’の各々は、その一端のみが開口端となった袋体であることが好ましい。つまり、そのような一端にのみ開口端を備えた袋体を内袋体100’および外袋体200’として用いることが好ましい。また、内袋体100’および外袋体200’の各々は、その開口端に密閉機構が予め設けられていることが好ましい。例えば、雄型嵌合部と雌型嵌合部から成る開閉自在のジッパーが内袋体100’および外袋体200’の各々の開口端に設けられていてよい。
工程(i)で用意する内袋体100’および外袋体200’は、市販の袋体をそのまま用いてよく、あるいは、個々に成形法(例えばインフレーション成形)を通じて製造してもよい。
内袋体100’には「輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部115’」を予め形成しておいてもよい。同様に、内袋体100’の底部には「切欠き開口部140」を予め形成しておいてもよい。つまり、内袋体100’を部分的に切り欠くことによって、内袋体100’の底部に開口部140を形成しておいてよい。
工程(i)に引き続いて工程(ii)を実施する。即ち、図15の真ん中に示すように、“相対的に内側に設けた内袋体の開口端”を“相対的に外側に設けた外袋体の底部”から突出させ、内袋体の開口端と外袋体の開口端とを相互に丈方向に対向させる。例えば、外袋体の底部に切り込みを入れておき、その底部の切り込み部を内袋体の開口端が通るように外袋体の内側から外側に向かって内袋体を部分的に突出させる。
工程(ii)に引き続いて工程(iii)を実施する。即ち、外袋体の底部と内袋体(特にその開口端領域)とを互いに接合させる。より具体的には、底部の切り込み部と内袋体とが密閉されるように外袋体と内袋体との接合処理を行う。接合処理は、底部の切り込み部と内袋体とが密閉されるのであれば特に制限されるものではない。例えば、接着剤または粘着テープを用いて外袋体と内袋体との接合処理を行ってよい。あるいは、外袋体の底部と内袋体の開口端領域とをヒートシールなどの適当な熱処理に付すことによって、外袋体と内袋体との接合処理を行ってもよい。
以上の工程(i)〜工程(iii)を経ることによって、互いに対向する2つの開口端の一方が“内袋体の開口端”から構成され、互いに対向する2つの開口端の他方が“外袋体の開口端”から構成された輸液バック・ボトル収納袋を得ることができる。
本発明の製造方法では、工程(iii)の後、外袋体の外面が露出しないように、その外表面を内側にして外袋体を裏返しておいてよい。つまり、図15の下側に示すように、輸液バック・ボトル収納袋をその外袋体の外面が露出しないように外袋体が裏返された状態にしておいてよい。より具体的には、外袋体の外面が露出しないように外面を内側にする一方、外袋体の内面の少なくとも一部が露出するように外袋体を折り返して裏返し状態を得てよい。尚、裏返し状態を好適に保持させておく観点から、外袋体を加熱処理または加温処理に付してもよい。
尚、上述した本発明は、次の態様を包含していることを確認的に述べておく。
第1態様:輸液バック・ボトル収納袋であって、
相対的に内側に位置付けられた内袋体と相対的に外側に位置付けられた外袋体とから成る二重袋構造を有しており、
前記輸液バック・ボトル収納袋が互いに対向する2つの開口端を備え、該2つの開口端の一方が前記内袋体の開口端から構成されるのに対して、該2つの開口端の他方が前記外袋体の開口端から構成されており、また
前記外袋体を貫通するように前記内袋体が該外袋体から一部突出している、輸液バック・ボトル収納袋。
第2態様:上記第1態様において、前記内袋体の前記開口端が前記外袋体の底部から突出していることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第3態様:上記第1態様または第2態様において、前記内袋体の長手方向軸と前記外袋体の長手方向軸とが互いに整合していることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第4態様:上記第1態様〜第3態様のいずれかにおいて、前記外袋体の外面が露出しないように該外袋体の少なくとも一部が裏返されていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第5態様:上記第4態様において、前記外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は前記外袋体がロール状に巻き上げられるように、該外袋体が裏返されていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第6態様:上記第1態様〜第5態様のいずれかにおいて、前記内袋体の底部に切欠き開口部が設けられていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第7態様:上記第1態様〜第6態様のいずれかにおいて、前記内袋体および前記外袋体の双方の前記開口端にて密閉機構が設けられていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第8態様:上記第1態様〜第7態様のいずれかにおいて、前記外袋体から前記一部突出している前記内袋体の突出部分には、前記輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部が設けられていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第9態様:上記第1態様〜第8態様のいずれかにおいて、前記内袋体の側面積S内袋が前記外袋体の側面積S外袋の80%以下となるように該内袋体が該外袋体よりも小さくなっていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第10態様:上記第1態様〜第9態様のいずれかにおいて、前記外袋体と前記内袋体とが相互に重なっていない非オーバーラップ部分であって、該外袋体の前記開口端と該内袋体の底部との間に位置する該非オーバーラップ部分が、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品の寸法よりも大きいことを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第11態様:上記第1態様〜第10態様のいずれかにおいて、前記輸液バック・ボトル収納袋が、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルを収納するための袋であることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第12態様:上記第6態様に従属する上記第7態様〜第11態様のいずれかにおいて、前記内袋体の前記底部に設けられた前記切欠き開口部に輸液デバイスまたはその一部が予め取り付けられていることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋。
第13態様:上記第1態様〜第12態様のいずれかの輸液バック・ボトル収納袋を使用する方法であって、
(a)前記外袋体の外面が露出しないように該外袋体の少なくとも一部を裏返した状態しておくこと、
(b)輸液バック・ボトルを前記内袋体の開口端から挿入して該輸液バック・ボトルを該内袋体の内側に納めること、また
(c)前記外袋体の前記裏返した状態を解いて、該外袋体と前記内袋体とから成る二重袋体の内部に前記輸液バック・ボトルを収容すること
を含んで成る、輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第14態様:上記第13態様において、前記輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って、前記外袋体の前記裏返した状態を得ておくことを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第15態様:上記第14態様において、前記調製が、抗がん剤を調剤するための混合調製であることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第16態様:上記第13態様〜第15態様のいずれかにおいて、前記(a)において、前記外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は前記外袋体がロール状に巻き上げられるように、該外袋体を前記裏返した状態にすることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第17態様:上記第13態様〜第16態様のいずれかにおいて、前記(c)において、前記輸液バック・ボトル収納袋の使用者が前記外袋体の外面に実質的に触れずに該外袋体の前記裏返した状態を解くことを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第18態様:上記第6態様に従属する上記第13態様〜第17態様のいずれかにおいて、前記(b)では、前記輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品が前記内袋体の前記切欠き開口部から突出するように該輸液バック・ボトルを該内袋体の内側に収めることを特徴とする、輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第19態様:上記第13態様〜第18態様のいずれかにおいて、前記輸液バック・ボトル収納袋に一旦収納した前記輸液バック・ボトルを、該輸液バック・ボトル収納袋から取り出すことなく該輸液バック・ボトル収納袋に収めた状態で該輸液バック・ボトルによる点滴を行うことを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第20態様:上記第19態様において、前記点滴の後、前記輸液バック・ボトルが前記輸液バック・ボトル収納袋に収められた状態をそのまま維持することによって、該輸液バック・ボトル収納袋を廃棄袋として用いることを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第21態様:上記第18態様に従属する上記第19態様において、前記点滴に際しては前記輸液バック・ボトルの前記接続部品のフランジ部が前記切欠き開口部の周囲の前記内袋体によって支持され、それによって、該輸液バック・ボトルから該接続部品が離脱されるのを防止することを特徴とする輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
第22態様:上記第1態様〜第12態様のいずれかの輸液バック・ボトル収納袋を製造する方法であって、
(i)内袋体および外袋体を用意する工程、
(ii)前記内袋体の開口端と前記外袋体の開口端とが前記輸液バック・ボトル収納袋の相互に対向する開口端を成すことになるように、相対的に内側に位置付けた該内袋体の該開口端を相対的に外側に位置付けた該外袋体の底部から突出させる工程、ならびに
(iii)前記外袋体の前記底部と前記内袋体とを互いに接合させる工程
を含んで成る、輸液バック・ボトル収納袋の製造方法。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、あくまでも典型例を例示したに過ぎない。従って、本発明はこれに限定されず、種々の態様が考えられることを当業者は容易に理解されよう。例えば以下の変更態様が考えられる。
例えば、内袋体100の底部に設けられる切欠き開口部140は、必ずしも予め“開口”している必要はなく、袋使用時に開口できるものであってもよい。具体的には、図16に示すように、内袋体100の底部に切込み部分145(例えば“ミシン目”のような形態を有する)が設けられた態様であってもよい。かかる切込み部分145は、その部分の破断によって破断開口145’をもたらすようになっている(図16の下側図参照)。つまり、切込み部分145に外力を加えると、その部分が引き裂かれて開口部145’が形成されるようになっている。切欠き開口140と同様、破断開口145’は、輸液バック・ボトル500の接続部品550のための開口部として用いることができる。具体的には、破断開口145’は、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品550を内袋体100の内部から外部へと延在させるのに資する。つまり、輸液バック・ボトル収納袋の使用時においては、接続部品550の一部が内袋体100から露出するように輸液バック・ボトル収納袋300を吊り下げることができ、好適な点滴が可能となる(図4参照)。
また、本発明の製造方法では、それぞれ別個に用意した内袋体100’および外袋体200’から輸液バック・ボトル収納袋を製造したが、必ずしもこれに限定されない。例えば、今後の成形プロセスの最適化あるいは進展によっては輸液バック・ボトル収納袋を一体成形によって製造できることを当業者は理解されるであろう。つまり、工程(i)〜(iii)に代えて、内袋体が外袋体を貫通するような形態で外袋体の底部から内袋体の開口端が突出する二重袋構造体を一体成形して本発明の輸液バック・ボトル収納袋を得てもよい。
本発明の輸液バック・ボトル収納袋は、医療現場や介護現場などで用いられる各種の輸液バック・ボトルを収納するための袋として利用できる。特に、輸液バック・ボトルががん治療の点滴に用いられる抗がん剤バックやボトルである場合、本発明は混合調製やプライミングに起因した抗がん剤曝露の防止に資することになり、医療現場で好適に利用できる。
関連出願の相互参照
本出願は、日本国特許出願第2014−118747号(出願日:2014年6月9日、発明の名称:「輸液バック・ボトル収納袋、その使用方法および製造方法」)に基づくパリ条約上の優先権を主張する。当該出願に開示された内容は全て、この引用により、本明細書に含まれるものとする。
100 内袋体
100’ 内袋体(製造方法の工程(i)で準備する内袋体)
120 内袋体の底部
110 内袋体の開口端(輸液バック・ボトル収納袋の開口端A)
115 輸液バック・ボトルを吊り下げるための開口部
140 切欠き開口部(離脱防止用開口部)
145 切込み部分
145’ 切込み部分の破断によって形成される破断開口
200 外袋体
200’ 外袋体(製造方法の工程(i)で準備する外袋体)
210 外袋体の開口端(輸液バック・ボトル収納袋の開口端B)
220 外袋体の底部
280 外袋体の開口部(輸液バック・ボトルを吊り下げるための開口部)
300 輸液バック・ボトル収納袋
315 外袋体を裏返した形態の輸液バック・ボトル収納袋で露出面を成す“外袋体の内面の一部分”
316 外袋体を裏返した形態の輸液バック・ボトル収納袋で露出面を成す“内袋体の外面の一部分”
350 密閉機構
400 吊下げ用フック部
500 輸液バック・ボトル
520 輸液デバイス
528 輸液デバイスに備えられた輸液注入器具
540 点滴ラインなどを含む輸液セット
550 接続部品(例えば曝露防止システムを備えた接続部品)
550a 接続部品のフランジ部
550’ 接続部品(例えば曝露防止システムを備えていない接続部品)
560 フランジ品
570 点滴チューブ

Claims (22)

  1. 輸液バック・ボトル収納袋であって、
    相対的に内側に位置付けられた内袋体と相対的に外側に位置付けられた外袋体とから成る二重袋構造を有しており、
    前記輸液バック・ボトル収納袋が互いに対向する2つの開口端を備え、該2つの開口端の一方が前記内袋体の開口端から構成されるのに対して、該2つの開口端の他方が前記外袋体の開口端から構成されており、また
    前記外袋体を貫通するように前記内袋体が該外袋体から一部突出している、輸液バック・ボトル収納袋。
  2. 前記内袋体の前記開口端が前記外袋体の底部から突出していることを特徴とする、請求項1に記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  3. 前記内袋体の長手方向軸と前記外袋体の長手方向軸とが互いに整合していることを特徴とする、請求項1または2に記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  4. 前記外袋体の外面が露出しないように該外袋体の少なくとも一部が裏返されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  5. 前記外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は前記外袋体がロール状に巻き上げられるように、該外袋体が前記裏返されていることを特徴とする、請求項4に記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  6. 前記内袋体の底部に切欠き開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  7. 前記内袋体および前記外袋体の双方の前記開口端にて密閉機構が設けられていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  8. 前記外袋体から前記一部突出している前記内袋体の突出部分には、前記輸液バック・ボトル収納袋を吊り下げるための開口部が設けられていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  9. 前記内袋体の側面積S内袋が前記外袋体の側面積S外袋の80%以下となるように該内袋体が該外袋体よりも小さくなっていることを特徴とする、請求項1〜8のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  10. 前記外袋体と前記内袋体とが相互に重なっていない非オーバーラップ部分であって、該外袋体の前記開口端と該内袋体の底部との間に位置する該非オーバーラップ部分が、輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品の寸法よりも大きいことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  11. 前記輸液バック・ボトル収納袋が、がん治療に用いられる抗がん剤バックまたは抗がん剤ボトルを収納するための袋であることを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  12. 前記内袋体の前記底部に設けられた前記切欠き開口部に輸液デバイスまたはその一部が予め取り付けられていることを特徴とする、請求項6に従属する請求項7〜11のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋。
  13. 請求項1〜12のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋を使用する方法であって、
    (a)前記外袋体の外面が露出しないように該外袋体の少なくとも一部を裏返した状態しておくこと、
    (b)輸液バック・ボトルを前記内袋体の開口端から挿入して該輸液バック・ボトルを該内袋体の内側に納めること、および
    (c)前記外袋体の前記裏返した状態を解いて、該外袋体と前記内袋体とから成る二重袋体の内部に前記輸液バック・ボトルを収容すること
    を含んで成る、輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  14. 前記輸液バック・ボトルの輸液剤の調製に先立って、前記外袋体の前記裏返した状態を得ておくことを特徴とする、請求項13に記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  15. 前記調製が、抗がん剤を調剤するための混合調製であることを特徴とする、請求項14に記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  16. 前記(a)において、前記外袋体に折り目が少なくとも1つ設けられるように又は前記外袋体がロール状に巻き上げられるように、該外袋体を前記裏返した状態にすることを特徴とする、請求項13〜15のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  17. 前記(c)において、前記輸液バック・ボトル収納袋の使用者が前記外袋体の外面に触れずに該外袋体の前記裏返した状態を解くことを特徴とする、請求項13〜16のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  18. 前記(b)では、前記輸液バック・ボトルの栓体に取り付けた接続部品が前記内袋体の前記切欠き開口部から突出するように該輸液バック・ボトルを該内袋体の内側に収めることを特徴とする、請求項6に従属する請求項13〜17のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  19. 前記輸液バック・ボトル収納袋に前記収容した前記輸液バック・ボトルを、該輸液バック・ボトル収納袋から取り出すことなく該輸液バック・ボトル収納袋に収めた状態で該輸液バック・ボトルによる点滴を行うことを特徴とする、請求項13〜18のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  20. 前記点滴の後、前記輸液バック・ボトルが前記輸液バック・ボトル収納袋に収められた状態を維持することによって、該輸液バック・ボトル収納袋を廃棄袋として用いることを特徴とする、請求項19に記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  21. 前記点滴に際しては前記輸液バック・ボトルの前記接続部品のフランジ部が前記切欠き開口部の周囲の前記内袋体に支持され、それによって、該輸液バック・ボトルから該接続部品が離脱されるのを防止することを特徴とする、請求項18に従属する請求項19に記載の輸液バック・ボトル収納袋の使用方法。
  22. 請求項1〜12のいずれかに記載の輸液バック・ボトル収納袋を製造する方法であって、
    (i)内袋体および外袋体を用意する工程、
    (ii)前記内袋体の開口端と前記外袋体の開口端とが前記輸液バック・ボトル収納袋の相互に対向する開口端を成すように、相対的に内側に位置付けた該内袋体の該開口端を相対的に外側に位置付けた該外袋体の底部から突出させる工程、ならびに
    (iii)前記外袋体の前記底部と前記内袋体とを互いに接合させる工程
    を含んで成る、輸液バック・ボトル収納袋の製造方法。
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