JP3193534U - 曝露防止カバー - Google Patents
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Abstract
【課題】薬液容器の挿入作業前に、開口部が開いているか否かを容易に視認でき、しかも薬液容器の内部空間への挿入を容易に行うことができる、曝露防止カバーを提供する。
【解決手段】カバー20は、シート材を袋状に形成したカバー本体2、このカ
バー本体2の下端部に設けられた接続部3、及びカバー本体2の上端部に設けられた開閉機構4を備えている。また、カバー本体2の上端部には、開閉機構4よりも上方に突出する吊り掛け用フラップ5が取付けられており、このフラップ5には薬液容器の収容をガイドするガイド部材9が取り付けられている。カバー本体2は、横幅の大きい正面視矩形状の本体部21と、この本体部21の下端部に傾斜部22を介して連結された横幅の小さい延在部23と、を備え、これらが一体的に形成されている。そして、カバー本体2の上端部の右側の端部には、幅方向に長さLだけ突出する突出部8が形成されている。
【選択図】図2
【解決手段】カバー20は、シート材を袋状に形成したカバー本体2、このカ
バー本体2の下端部に設けられた接続部3、及びカバー本体2の上端部に設けられた開閉機構4を備えている。また、カバー本体2の上端部には、開閉機構4よりも上方に突出する吊り掛け用フラップ5が取付けられており、このフラップ5には薬液容器の収容をガイドするガイド部材9が取り付けられている。カバー本体2は、横幅の大きい正面視矩形状の本体部21と、この本体部21の下端部に傾斜部22を介して連結された横幅の小さい延在部23と、を備え、これらが一体的に形成されている。そして、カバー本体2の上端部の右側の端部には、幅方向に長さLだけ突出する突出部8が形成されている。
【選択図】図2
Description
本考案は、曝露防止カバーに関する。
患者へ投与される薬液の中には、強い作用を生じさせるものがある。例えば抗がん剤は、抗がん作用がある反面、正常な細胞にも損傷を与えるおそれのある毒性の成分が含まれる。そのため薬液の調製作業中には、液滴が人体に付着しないよう、細心の注意が払われる。また、患者へ抗がん剤を投与する際にも、医療従事者や患者への液滴の飛散に対して細心の注意を要する。しかしながら、微細な液滴の飛散を避けることは困難であり、医療従事者が長年にわたって微量の液滴の曝露を受け続けることに起因する健康被害も懸念されている。
このような液滴の飛散及び滴下による曝露を防止するため、例えば、特許文献1には、薬液容器を収容する曝露防止カバーが開示されている。このカバーは袋状に形成され、上端に開口部が形成されるとともに、下端に薬液容器の蓋部に刺入される針部材が設けられている。また、上端の開口部には、スライダ付きのチャックが取付けられ、スライダを開口部に沿って移動させることで、開口部が開閉するようになっている。このカバーを使用する際には、カバーの開口部を開き、ここから薬液容器を挿入した後、開口部を閉じるとともに、薬液容器の蓋部材に針部材を刺し込む。そして、カバーの外部において、針部材に医療用のチューブを取付け、薬液容器とチューブとを針部材によって連通させる。これにより、薬液容器の薬液は、針部材及びチューブを介して患者に投与できるようになっている。
ところで、スライダ付きのチャックは、一般的に、開口部の内壁面に沿って凸状のストリップが設けられている。そのため、薬液容器を開口部からカバー内に収容しようとすると、ストリップに引っかかり、スムーズに収容できないおそれがある。また、外観上、チャックが開いているか否かが分かりにくいため、チャックが開いているにもかかわらず、閉じる操作をしてしまう場合があり、作業が繁雑になるという問題もある。特に、一旦閉じると開かないチャックを採用している場合には、作業が滞るおそれもある。
本考案は、上記問題を解決するためになされたものであり、薬液容器の挿入作業前に、開口部が開いているか否かを容易に視認でき、しかも薬液容器の内部空間への挿入を容易に行うことができる、曝露防止カバーを提供することを目的とする。
本考案は、薬液の排出口が形成された薬液容器が収容されるとともに、当該薬液容器内の薬液を排出可能な、曝露防止カバーであって、少なくとも第1面及び第2面を有し、当該第1面と第2面との間の内部空間に前記薬液容器が収容されるカバー本体であって、第1端部及びそれとは反対側の第2端部を有し、前記第1端部に沿って延びる開口部を有するカバー本体と、前記カバー本体に取り付けられ、前記第1端部から突出するフラップと、前記カバー本体の第1面において前記開口部に沿って形成される第1ストリップ、前記第2面において前記開口部に沿って形成され、前記第1ストリップに対して着脱可能な第2ストリップ、及び、前記第1及び第2ストリップに沿って移動することで当該第1及び第2ストリップを着脱するスライダ、を有する開閉機構と、前記フラップに取り付けられる固定端部と、前記開口部から前記内部空間に挿入可能な挿入端部とを有する、薄板状のガイド部材と、前記カバー本体の第2端部側に取り付けられ、前記薬液容器の排出口と接続可能で、当該カバー本体の外部に前記薬液容器内の薬液を排出可能な接続部と、を備えている。
この構成によれば、カバー本体の第1端部に開口部が形成されるとともに、第1端部から突出するフラップが設けられている。また、フラップから開口部を介して内部空間に延びる薄板状のガイド部材が取り付けられている。そのため、薬液容器を内部空間に挿入する際には、ガイド部材に沿って薬液容器を開口部から内部空間に挿入することができる。したがって、薬液容器を開口部から内部空間へ挿入する際に、薬液容器が開口部の開閉機構に引っかかるのを防止することができる。その結果、薬液容器を開口部から内部空間へ容易に挿入することができる。
また、開口部にガイド部材が挿入されていることで、開口部が開いていることを視認することができる。したがって、薬液容器を挿入するに当たって、開口部が開いているか否かを確認する必要がない。
さらに、薬液容器を挿入後にも、ガイド部材は開口部に挿入されたままになっているため、使用者は、開口部が開いたままになっていることも認識することができる。したがって、薬液容器を挿入後に、開口部を閉め忘れることを防止することができる。
上記ガイド部材は、種々の材料で形成することができるが、例えば、可撓性のあるフィルムで構成することができる。このようにすると、ガイド部材の挿入端部を開口部から内部空間に挿入しやすく、また開口部から取り出しやすくなる。
上記各曝露防止カバーにおいては、吊り掛け具に吊り掛け可能な吊孔を、前記フラップに形成することができる。そして、この吊孔は、前記ガイド部材の固定端部を貫通するように構成できる。このようにすると、吊孔がガイド部材によって補強されるため、吊孔が変形するのを防止することができる。
上記各曝露防止カバーにおいては、前記ガイド部材において前記開口部に挿入されている箇所の幅を、例えば、前記開口部の幅の50〜90%とすることができる。これは、50%以上とすることで、薬液容器が沿わせやすくなり、開口部から内部空間に挿入しやすくなるからである。一方、90%以下とすることで、ガイド部材を開口部に挿入しやすくなる。
上記各曝露防止カバーにおいては、前記ガイド部材において、前記開口部から前記内部空間に挿入されている箇所の長さを、1〜10cmとすることができる。これは、短すぎると、薬液容器をガイドし難いためであり、長すぎると、ガイド部材を開口部から内部空間へ挿入しにくくなり、また薬液容器の挿入後に開口部から取り出しにくいからである。
上記各曝露防止カバーにおいては、前記ガイド部材の固定端部を、前記フラップから剥離可能に構成することができる。こうすることで、薬液容器を内部空間に挿入後、ガイド部材をフラップから取り外すことができる。すなわち、薬液容器の内部空間への挿入という役割が終了した後には、ガイド部材は邪魔になるため、取り外せるようにすると有利である。
上記各曝露防止カバーにおいては、前記ガイド部材には、視認可能な印字及び着色の少なくとも一方を施すことができる。これにより、使用者は、ガイド部材が設けられていることを容易に視認することができる。
本考案によれば、薬液容器の挿入作業前に、開口部が開いているか否かを容易に視認でき、しかも薬液容器の内部空間への挿入を容易に行うことができる。
以下、本考案に係る薬液容器の曝露防止カバーの一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。図1は本実施形態に係る薬液容器の正面図、図2は図1の薬液容器を収容する曝露防止カバーの正面図、図3は図2の曝露防止カバーの背面図である。以下では、説明の便宜上、図2の上下方向を「上下方向」、図1の左右方向を「横方向」、「幅方向」などと称するが、本考案に係る曝露防止カバーの方向はこれに限定されない。
<1.薬液容器>
本実施形態に係る曝露防止カバーが対象とする薬液容器は、種々の態様にすることができるが、例えば、次のように構成することができる。すなわち、図1に示すように、本実施形態に係る薬液容器1は、袋状に形成された平面視矩形状の容器本体11と、この容器本体11の下端部に取り付けられた排出部材12と、を備えている、容器本体11は、例えば、2枚のプラスチック製のシート材などを用い、周縁をヒートシールすることで形成することができ、その内部空間111に薬液が収容されている。排出部材12は、筒状に形成され容器本体11の内部空間111と外部とを連通するようになっている。そして、排出部材12の下端部の開口(排出口)は、ゴム栓121で閉鎖されており、このゴム栓121に、後述するような針部材32などを差し込むことで、容器本体11内の薬液を外部に排出したり、あるいは溶解液を注入することができる。
本実施形態に係る曝露防止カバーが対象とする薬液容器は、種々の態様にすることができるが、例えば、次のように構成することができる。すなわち、図1に示すように、本実施形態に係る薬液容器1は、袋状に形成された平面視矩形状の容器本体11と、この容器本体11の下端部に取り付けられた排出部材12と、を備えている、容器本体11は、例えば、2枚のプラスチック製のシート材などを用い、周縁をヒートシールすることで形成することができ、その内部空間111に薬液が収容されている。排出部材12は、筒状に形成され容器本体11の内部空間111と外部とを連通するようになっている。そして、排出部材12の下端部の開口(排出口)は、ゴム栓121で閉鎖されており、このゴム栓121に、後述するような針部材32などを差し込むことで、容器本体11内の薬液を外部に排出したり、あるいは溶解液を注入することができる。
本実施形態で対象とする薬液は、特には限定されないが、曝露すると取扱者(主として、医療従事者。以下、使用者と言う。)に重篤な副作用を及ぼしたり、細胞毒性に由来する健康被害を及ぼしたり等する可能性のある薬液である。このような薬液の例としては、抗悪性腫瘍剤、抗ウィルス剤、抗生物質、放射性医薬品等を挙げることができる。
このような薬液は、液状の薬剤に限らず、粉末状、固体状の薬剤を、生理食塩水、リンゲル液、蒸留水等で溶解したり、希釈したものとすることができる。したがって、薬液容器1中に粉末状、固体状の薬剤を準備しておき、これに生理食塩水などを注入することで、薬液を生成したり、別容器中の粉末状、固体状の薬剤を一旦溶解した後、薬液容器1中に混注することで薬液を生成することができる。
<2.曝露防止カバー>
次に、上記のような薬液容器1を収容する曝露防止カバーについて説明する。図2及び図3に示すように、このカバー20は、シート材を袋状に形成したカバー本体2、このカバー本体2の下端部に設けられた接続部3、及びカバー本体2の上端部に設けられた開閉機構4を備えている。また、カバー本体2の上端部には、開閉機構4よりも上方に突出する吊り掛け用フラップ5が取付けられており、このフラップ5には薬液容器1の収容をガイドするガイド部材9が取り付けられている。以下、各部材について説明する。
次に、上記のような薬液容器1を収容する曝露防止カバーについて説明する。図2及び図3に示すように、このカバー20は、シート材を袋状に形成したカバー本体2、このカバー本体2の下端部に設けられた接続部3、及びカバー本体2の上端部に設けられた開閉機構4を備えている。また、カバー本体2の上端部には、開閉機構4よりも上方に突出する吊り掛け用フラップ5が取付けられており、このフラップ5には薬液容器1の収容をガイドするガイド部材9が取り付けられている。以下、各部材について説明する。
<2−1.カバー本体>
カバー本体2は、横幅の大きい正面視矩形状の本体部21と、この本体部21の下端部に傾斜部22を介して連結された横幅の小さい延在部23と、を備え、これらが一体的に形成されている。そして、カバー本体2の上端部の右側の端部には、幅方向に長さLだけ突出する突出部8が形成されている。突出部8は平面視矩形状に形成され、その上端部がカバー本体2の上端開口部の一部を構成し、下方に向かって所定の長さtだけ延びている。この長さtは、概ね突出部8を指で掴めるような大きさである。
カバー本体2は、横幅の大きい正面視矩形状の本体部21と、この本体部21の下端部に傾斜部22を介して連結された横幅の小さい延在部23と、を備え、これらが一体的に形成されている。そして、カバー本体2の上端部の右側の端部には、幅方向に長さLだけ突出する突出部8が形成されている。突出部8は平面視矩形状に形成され、その上端部がカバー本体2の上端開口部の一部を構成し、下方に向かって所定の長さtだけ延びている。この長さtは、概ね突出部8を指で掴めるような大きさである。
このようなカバー本体2は、種々の態様で構成することができるが、例えば、2枚の樹脂製フィルム、つまり第1フィルム201と第2フィルム202とを重ね合わせ、本体部21、傾斜部22、及び延在部23の右側部251及び左側部261をヒートシールすることで形成することができる。このとき、右側部251のヒートシールは、本体部21の側部から突出部8の下端を通過し、突出部8の側部に亘って形成されている。すなわち、突出部8の上端部にはヒートシールが施されていないため、カバー本体2の上端部は、左側の端部から突出部8の右端部までが開口しており、これが開口部210を構成する(図8参照)。一方、延在部23は左側の端部から右側の端部まで開口している。そして、第1フィルム201と第2フィルム202との間には、上述した薬液容器1が収容される内部空間200が形成される。
また、カバー本体2の右側部251には、チューブを固定するための固定部が形成されている。より詳細に説明すると、カバー本体2の右側部251において、本体部21と斜部22とが連結される箇所には、カバー本体2の右側部251のヒートシールから連続して、矩形状のヒートシール領域70が形成されている。そして、この領域70に貫通孔7が形成され、この貫通孔7がチューブの固定部を構成する。さらに、この貫通孔7の周縁には放射状に延びる複数の切り込み71が形成されており、貫通孔7が拡径可能となっている。これにより、拡径部分の弾性変形によってチューブをしっかりと固定することができる。なお、固定部を切り込みのない単なる貫通孔にすることもできる。
カバー本体2の傾斜部22は、薬液容器1の容器本体11の下端部の両側が乗るように形成されている。すなわち、薬液容器1をカバー本体2に挿入したとき、薬液容器1の容器本体11を傾斜部22で支え、動かないようにすることができる。
カバー本体2を構成する材料は、防水性であることは勿論であるが、特には限定されず、例えば、透光性、ガスバリア性の少なくともいずれか一つの機能を有するものであることが好ましい。透光性を有する素材としては、ポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)等が利用できる。透光性を有することにより、後述するように、カバー本体2に収容された薬液容器1の排出部材12と接続部3の針部材32との接続作業をカバー本体2の外からでも容易に行うことができる。なお、薬液への品質影響を避けるため、特定の波長の光が透過しないよう、波長選択性や部分的な遮光性を備えた素材でカバー本体2を構成することもできる。またガスバリア性を有する素材としては、ポリエチレンテレフタレート(PET)やポリアミドに無機物を蒸着させたもの、アルミ箔等を利用できる。特に、蒸着する無機物を酸化アルミニウムや酸化ケイ素にすることで透光性も兼ね備えることができる。ガスバリア性を備えることによって、気化した薬液や薬液自体がカバー本体2の外部へ漏洩することを防止できる。また、カバー本体2の内側には滑りをよくして薬液容器が挿入しやすいよう、酸化ケイ素を混入した構成にしてもよい。なお、本カバー本体2の素材としては蒸気滅菌やエチレンオキサイドガス滅菌やγ線滅菌や電子線滅菌が可能であることが好ましい。
<2−2.接続部>
カバー本体2の下端部の開口には、接続部3が取付けられている。接続部3はカバー本体2の下端部の開口を塞ぐ接続部本体31と、この接続部本体31を貫通し、カバー本体2の内外を連通する針部材32と、を備えている。接続部本体31はカバー本体2の下端部を機密に閉じることができれば、その材料、態様は特には限定されない。針部材32は、筒状に形成され、カバー本体2の内部を向く側の上端部321が鋭利に形成されることで、後述するように、薬液容器1の排出部材12のゴム栓121に刺入できるようになっている。一方、針部材32において、カバー本体2の外部に突出する下端部322には、医療用のチューブが取り付け可能となっている。なお、接続部本体31を設ける代わりに、カバー本体2の下端部の開口に針部材32を挟んだ上で、ヒートシールを施し、これによって下端部の開口を閉じることもできる。
カバー本体2の下端部の開口には、接続部3が取付けられている。接続部3はカバー本体2の下端部の開口を塞ぐ接続部本体31と、この接続部本体31を貫通し、カバー本体2の内外を連通する針部材32と、を備えている。接続部本体31はカバー本体2の下端部を機密に閉じることができれば、その材料、態様は特には限定されない。針部材32は、筒状に形成され、カバー本体2の内部を向く側の上端部321が鋭利に形成されることで、後述するように、薬液容器1の排出部材12のゴム栓121に刺入できるようになっている。一方、針部材32において、カバー本体2の外部に突出する下端部322には、医療用のチューブが取り付け可能となっている。なお、接続部本体31を設ける代わりに、カバー本体2の下端部の開口に針部材32を挟んだ上で、ヒートシールを施し、これによって下端部の開口を閉じることもできる。
<2−3.開閉機構>
次に、開閉機構4について、図4〜図6を参照しつつ説明する。図4はカバー本体の上端付近の断面図、図5はスライダの斜視図、図6はスライダを下方から見た図である。開閉機構4は、カバー本体2を構成する第1フィルム201の上端部の内面に沿って幅方向(カバー本体2の左端部から突出部8の右端部まで)に延びる第1ストリップ211、及び第2フィルム202の上端部の内面に沿って幅方向に延びる第2ストリップ212を備えている。第1ストリップは、断面凸状に形成されており、第2ストリップ212は第1ストリップ211の凸形状に係合する凹形状に形成されている。そして、これら第1及び第2ストリップ211,212が係合することで、カバー本体2の上端開口部210は密閉される。また、第1フィルム201の上端部の外面、及び第2フィルム202の上端部の外面には、それぞれ、幅方向に延びる第1及び第2ガイドレール221、222が形成されている。これら、ストリップ211,212及びガイドレール221、222は、第1フィルム201または第2フィルム202と一体的に樹脂などによって形成することもできるし、弾性変形可能な別部材で形成することもできる。
次に、開閉機構4について、図4〜図6を参照しつつ説明する。図4はカバー本体の上端付近の断面図、図5はスライダの斜視図、図6はスライダを下方から見た図である。開閉機構4は、カバー本体2を構成する第1フィルム201の上端部の内面に沿って幅方向(カバー本体2の左端部から突出部8の右端部まで)に延びる第1ストリップ211、及び第2フィルム202の上端部の内面に沿って幅方向に延びる第2ストリップ212を備えている。第1ストリップは、断面凸状に形成されており、第2ストリップ212は第1ストリップ211の凸形状に係合する凹形状に形成されている。そして、これら第1及び第2ストリップ211,212が係合することで、カバー本体2の上端開口部210は密閉される。また、第1フィルム201の上端部の外面、及び第2フィルム202の上端部の外面には、それぞれ、幅方向に延びる第1及び第2ガイドレール221、222が形成されている。これら、ストリップ211,212及びガイドレール221、222は、第1フィルム201または第2フィルム202と一体的に樹脂などによって形成することもできるし、弾性変形可能な別部材で形成することもできる。
さらに、この開閉機構4は、このカバー本体2の上端部を挟む断面U字状のスライダ40を備えている。より詳細に説明すると、このスライダ40は、第1フィルム201及び第2フィルム202の上端部を跨ぐような矩形状に形成された天面部41と、この天面部41の両端からそれぞれ下方に延びる一対の側面部42、43とを備えており、樹脂材料などで形成することができる。また、各側面部42,43は各フィルム201,202と平行に延び、さらに各側面部42,43の下端部には、ガイドレール221,222の下面にそれぞれ係合する係合部421、431が形成されている。これによって、スライダ40は、ガイドレール221,222から離脱することなく、ガイドレール221,222に沿ってカバー本体2の上端部全体に亘って移動可能となっている。また、上述した突出部8の幅方向の長さLは、スライダ40の幅方向の長さXの1.5〜3倍程度にすることが好ましい。
また、図6に示すように、このスライダ40の天面部41の下面には、下方へ突出する平面視三角形状の突部44が形成されており、この突部44における頂部441がカバー本体2の右側、つまり突出部8側を向くように配置されている。また、この突部44と両側面部42,43との間には、突部44の側面に沿って延びる一対の隙間461、462が形成されており、この隙間461,462は突部44の右側で合流するとともに、この合流部分では両側面部42,43の間隔が狭くなっている。そして、スライダ40の突部44は、第1ストリップ及び第2ストリップ211,212の間に配置され、第1ストリップ211を含む第1フィルム201、及び第2ストリップ212を含む第2フィルム202は、それぞれ、突部44と両側面部42,43との隙間461、462に配置されている。したがって、突部44の右側では隙間461、462が合流しているため、第1ストリップ211と第2ストリップ212とは係合している。一方、突部44の左側では第1ストリップ211と第2ストリップ212とが分離している。このような構成により、スライダ40を右側に移動すると、突部44が両ストリップ211,212の間に入り込み、これらストリップ211,212の係合状態を解除する。これにより、スライダ40が右側に移動するにしたがって、カバー本体2の上端開口部が開いていく。一方、スライダ40を左側に移動させると、両ストリップ211,212は、スライダ40の隙間461、462の合流部分の幅の狭い箇所において、両側面部42,43に押圧されるため、両ストリップ211,212が係合する。そのため、スライダ40が左側に移動するにしたがって、カバー本体2の上端開口部は閉じていく。
<2−4.吊り掛け用フラップ>
次に、吊り掛け用フラップ5について、図7を参照しつつ説明する。図7はカバー本体の上端付近の断面図である。このフラップ5は、カバー本体2を吊り掛け具(点滴スタンドなど)に吊り掛けるものであり、カバー本体2の上端部に取付けられる。具体的には、このフラップ5は、幅方向に延びる矩形状に形成されており、カバー本体2の左側部261から、突出部8を除く右側部251まで延びるような形状となっている。また、フラップ5の下端部は、カバー本体2の第2フィルム202において、ガイドレール222の下方にヒートシールなどで固定されている。そして、このフラップ5は、このガイドレール222よりも上方に向かって、カバー本体2の上端部を超えて延びている。フラップ5の固定方法は特には限定されないが、例えば、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着、接着剤によりカバー本体2に固定することができる。
次に、吊り掛け用フラップ5について、図7を参照しつつ説明する。図7はカバー本体の上端付近の断面図である。このフラップ5は、カバー本体2を吊り掛け具(点滴スタンドなど)に吊り掛けるものであり、カバー本体2の上端部に取付けられる。具体的には、このフラップ5は、幅方向に延びる矩形状に形成されており、カバー本体2の左側部261から、突出部8を除く右側部251まで延びるような形状となっている。また、フラップ5の下端部は、カバー本体2の第2フィルム202において、ガイドレール222の下方にヒートシールなどで固定されている。そして、このフラップ5は、このガイドレール222よりも上方に向かって、カバー本体2の上端部を超えて延びている。フラップ5の固定方法は特には限定されないが、例えば、ヒートシール、超音波溶着、高周波溶着、接着剤によりカバー本体2に固定することができる。
このようなフラップ5は、種々の態様にすることができるが、例えば、2枚の樹脂製フィルムを重ね合わせ、その周縁をヒートシールした周縁シール部61を形成するとともに、フラップ5の上辺の中央と下辺の中央を連結するようにヒートシールが施された中央シール部62を形成する。そして、この中央シール部62の上下方向の中央に、吊孔63を形成する。この吊孔63は、フラップ5をカバー本体2に取付けたときに、カバー本体2の上端開口部よりも上方に位置している。すなわち、スライダ40よりも上方に位置している。
<2−5.ガイド部材>
続いて、ガイド部材9について、図8も参照しつつ説明する。図8は図2の断面図である。ガイド部材9は、シート状の材料により、矩形状に形成されており、上端部(固定端部)がフラップ5に剥離可能に固定されている。より詳細には、ガイド部材9の上端部は、フラップ5の中央シール部62に取り付けられ、上述した吊孔63は、フラップ5及びガイド部材9の双方を貫通するように形成されている。そして、後述するように、カバー本体2内に薬液容器1を収容する前の初期状態では、図8に示すように、ガイド部材9の下端部(挿入端部)が、開口部210から内部空間200に挿入されている。ガイド部材9の形状は特には限定されないが、開口部210から内部空間200に挿入されている長さSは、例えば、1〜10cmとすることが好ましい。また、図2に示すように、ガイド部材9において開口部に挿入されている箇所の幅cは、開口部210の幅bの50〜90%とすることが好ましい。
続いて、ガイド部材9について、図8も参照しつつ説明する。図8は図2の断面図である。ガイド部材9は、シート状の材料により、矩形状に形成されており、上端部(固定端部)がフラップ5に剥離可能に固定されている。より詳細には、ガイド部材9の上端部は、フラップ5の中央シール部62に取り付けられ、上述した吊孔63は、フラップ5及びガイド部材9の双方を貫通するように形成されている。そして、後述するように、カバー本体2内に薬液容器1を収容する前の初期状態では、図8に示すように、ガイド部材9の下端部(挿入端部)が、開口部210から内部空間200に挿入されている。ガイド部材9の形状は特には限定されないが、開口部210から内部空間200に挿入されている長さSは、例えば、1〜10cmとすることが好ましい。また、図2に示すように、ガイド部材9において開口部に挿入されている箇所の幅cは、開口部210の幅bの50〜90%とすることが好ましい。
ガイド部材9を形成する材料は特には限定されない。例えば、紙、不織布、樹脂材料などから選択することができる。また、ガイド部材9を視認可能なように着色したり、文字を付すこともできる。文字は、例えば、後述するようなガイド部材9の使用方法について示したものとすることができる。更に、樹脂材料を使用する場合、酸化ケイ素を混入して滑りをよくすることもできる。
また、ガイド部材9をフラップ5に取り付ける方法も特には限定されず、接着剤、テープなどで取り付けることができる。なお、ガイド部材9が、樹脂材料で形成されているときは、溶着により取り付けることができる。いずれにしても、ガイド部材9がフラップ5から剥離できる程度の強度で取り付けることもできる。
<3.曝露防止カバーの使用方法>
次に、上記のように構成された曝露防止カバーの使用方法について、図9〜図11を参照しつつ説明する。図2に示すように、初期状態においては、ガイド部材9の下端部がカバー本体2の開口部から内部空間200に挿入されている。このとき、ガイド部材9に着色がなされ、カバー本体2が透明の材料で形成されていれば、ガイド部材9の下端部が内部空間200に配置されていることを視認することができ、これによって、開口部210が開いていることを認識することができる。すなわち、使用者は、開口部210が開いているか否かを確認する必要がなく、以下のように、即座に薬液容器1を収容する作業を開始することができる。
次に、上記のように構成された曝露防止カバーの使用方法について、図9〜図11を参照しつつ説明する。図2に示すように、初期状態においては、ガイド部材9の下端部がカバー本体2の開口部から内部空間200に挿入されている。このとき、ガイド部材9に着色がなされ、カバー本体2が透明の材料で形成されていれば、ガイド部材9の下端部が内部空間200に配置されていることを視認することができ、これによって、開口部210が開いていることを認識することができる。すなわち、使用者は、開口部210が開いているか否かを確認する必要がなく、以下のように、即座に薬液容器1を収容する作業を開始することができる。
まず、カバー本体2の下端部から突出する針部材32に医療用チューブ(図示省略)を取り付ける。このとき、カバー本体2側から薬液が流れ出さないように、チューブにピンチコックなどの閉鎖手段を取り付けておく。次に、薬液容器1を、排出部材12が下側を向いた状態で、カバー本体2の開口部210から内部空間200へ挿入する。このとき、図9に示すように、第1フィルム201と第2フィルム202とを離間させて開口部210を開く。そして、薬液容器1をガイド部材9に沿わすようにして、内部空間200に挿入し、図10に示すように、薬液容器1がカバー本体2の傾斜部22に接するまで挿入する。続いて、ガイド部材9をフラップ5から取り外した後、スライダ40を右側へ移動させ、図11に示すように、カバー本体2の開口部210を閉じる。そして、薬液容器1をカバー本体2の外側から把持し、針部材32を薬液容器1の排出部材12のゴム栓121に刺入させる。これにより、針部材32を介して薬液容器1の内部とチューブとが連通する。このとき、薬液容器1における容器本体11下端部の両側は、カバー本体2内で傾斜部22に支えられた状態となる。
これに続いて、フラップ5の吊孔63を吊り掛け具のフックに引っ掛けた後、チューブから患者へ薬液を投与する。その後、薬液の投与が完了すると、チューブを患者から取り外し、薬液容器1をカバー本体2内に収容したまま、チューブと曝露防止カバーを廃棄する。
<4.特徴>
以上のように、本実施形態によれば、カバー本体2の上端部に開口部210が形成されており、この開口部210よりも上方に突出するフラップ5から開口部210を介して内部空間200に延びるシート状のガイド部材9が取り付けられている。そして、このガイド部材9は、カバー本体2の第2フィルム202側の第2ストリップ212を覆うように配置される。そのため、ガイド部材9により、薬液容器1を開口部210から内部空間200へ挿入する際に、薬液容器1が開口部210のストリップ211,212に引っかかるのを防止することができるため、薬液容器1を開口部210から内部空間200へ容易に挿入することができる。
以上のように、本実施形態によれば、カバー本体2の上端部に開口部210が形成されており、この開口部210よりも上方に突出するフラップ5から開口部210を介して内部空間200に延びるシート状のガイド部材9が取り付けられている。そして、このガイド部材9は、カバー本体2の第2フィルム202側の第2ストリップ212を覆うように配置される。そのため、ガイド部材9により、薬液容器1を開口部210から内部空間200へ挿入する際に、薬液容器1が開口部210のストリップ211,212に引っかかるのを防止することができるため、薬液容器1を開口部210から内部空間200へ容易に挿入することができる。
また、薬液容器1を挿入後にも、ガイド部材9は開口部210に挿入されたままになっているため、使用者は、開口部210が開いたままになっていることも認識することができる。したがって、薬液容器1を挿入後に、開口部210を閉め忘れることを防止することができる。特に、ガイド部材9に、「閉め忘れ注意」などの文字を付しておけば、より効果的である。
さらに、カバー本体2の上端部に、右側部251から外部へ突出する突出部8を設け、左側部261から右側部251を介して突出部8までの間で延びる開口部を形成している。そして、この開口部210には、着脱可能な第1及び第2ストリップ211,212と、これを着脱させつつ開口部210に沿って移動するスライダ40とを備えた開閉機構4を設けている。したがって、スライダ40は、左側部261から右側部251を介して突出部8までの間で移動できるため、スライダ40を突出部8まで移動させれば、カバー本体2の右側部251から左側部261までを開口部210として開くことができる。したがって、スライダ40が邪魔になることなく、突出部8以外のカバー本体2の全幅を開口部として利用することができる。そのため、開口部210に合わせてカバー本体2を大きく形成する必要がなく、材料コストを低減することができる。
特に、突出部8の左右方向の長さLを、スライダ40の左右方向の長さXの1.5〜3倍程度とすると、スライダ40を突出部8内に確実に収容することができ、突出部8を除くカバー本体2の両側部の間を全体に亘って開口させることができる。
<5.変形例>
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
以上、本考案の一実施形態について説明したが、本考案は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の変更が可能である。例えば、以下の変更が可能である。
<5−1>
上記実施形態では、カバー本体2とフラップ5とを別個に形成し、これを連結することでカバーを構成しているが、カバー本体とフラップを一体的に形成することもできる。すなわち、図12(a)に示すように、フラップとカバー本体2とが一体となったものを形成した後、図12(b)に示すように、吊孔63の下方に幅方向に延びる切り込み205を形成し、図12(c)に示すように、この切り込み205にストリップ(図示省略)、ガイドレール221、突出部8、及びスライダ40を設けることで、カバー本体の一方の面に開口部を有するカバーを形成することができる。
上記実施形態では、カバー本体2とフラップ5とを別個に形成し、これを連結することでカバーを構成しているが、カバー本体とフラップを一体的に形成することもできる。すなわち、図12(a)に示すように、フラップとカバー本体2とが一体となったものを形成した後、図12(b)に示すように、吊孔63の下方に幅方向に延びる切り込み205を形成し、図12(c)に示すように、この切り込み205にストリップ(図示省略)、ガイドレール221、突出部8、及びスライダ40を設けることで、カバー本体の一方の面に開口部を有するカバーを形成することができる。
<5−2>
カバー本体2の形状は特には限定されず、少なくとも一端部に吊孔63を有し、この吊孔63よりも下方に開口部を形成し、さらに、吊孔63とは反対側の端部に、薬液を排出する接続部3が形成されていればよい。また、カバー本体2は2枚のフィルムを重ねて貼り合わせるほか、1枚のフィルムを筒状に形成し、これを押し潰して偏平状に形成することもできる。なお、接続部3の構成も特には限定されず、カバー本体2内の薬液容器1から薬液を取り出せるような構成であればよく、また、チューブ以外の部材により薬液を排出するようにしてもよい。
カバー本体2の形状は特には限定されず、少なくとも一端部に吊孔63を有し、この吊孔63よりも下方に開口部を形成し、さらに、吊孔63とは反対側の端部に、薬液を排出する接続部3が形成されていればよい。また、カバー本体2は2枚のフィルムを重ねて貼り合わせるほか、1枚のフィルムを筒状に形成し、これを押し潰して偏平状に形成することもできる。なお、接続部3の構成も特には限定されず、カバー本体2内の薬液容器1から薬液を取り出せるような構成であればよく、また、チューブ以外の部材により薬液を排出するようにしてもよい。
<5−3>
開閉機構4の構成も特には限定されない。すなわち、ストリップ211,212の係合により開口部を密閉し、スライダ40の移動によりストリップ211,212を係合させたり、係合解除できるような構成であればよい。また、突出部8は、必ずしも必要ではなく、例えば、図13に示すように、開口部210の幅をカバー本体2の幅と同じにすることもできる。
開閉機構4の構成も特には限定されない。すなわち、ストリップ211,212の係合により開口部を密閉し、スライダ40の移動によりストリップ211,212を係合させたり、係合解除できるような構成であればよい。また、突出部8は、必ずしも必要ではなく、例えば、図13に示すように、開口部210の幅をカバー本体2の幅と同じにすることもできる。
<5−4>
上記実施形態では、吊孔63がフラップ5及びガイド部材9を貫通するように形成されているが、ガイド部材9を貫通していなくてもよい。この場合、ガイド部材9はフラップ5の吊孔63が形成されていない箇所に取り付けるか、あるいは吊孔63を塞ぐように中央シール部62に取り付けることができる。但し、吊孔63を塞いでいたとしても、ガイド部材9を取り外せば、吊孔63が露出するため、特には問題にはならない。
上記実施形態では、吊孔63がフラップ5及びガイド部材9を貫通するように形成されているが、ガイド部材9を貫通していなくてもよい。この場合、ガイド部材9はフラップ5の吊孔63が形成されていない箇所に取り付けるか、あるいは吊孔63を塞ぐように中央シール部62に取り付けることができる。但し、吊孔63を塞いでいたとしても、ガイド部材9を取り外せば、吊孔63が露出するため、特には問題にはならない。
<5−5>
また、上記実施形態では、ガイド部材9をフラップ5から取り外すようにしているが、ガイド部材9を取り外さず、下端部を開口部210から取り出したまま使用することもできる。但し、邪魔になるおそれがあるので、取り外せるように構成しておくことが好適である。
また、上記実施形態では、ガイド部材9をフラップ5から取り外すようにしているが、ガイド部材9を取り外さず、下端部を開口部210から取り出したまま使用することもできる。但し、邪魔になるおそれがあるので、取り外せるように構成しておくことが好適である。
<5−6>
ガイド部材9は、薄板状である限り、種々の構成が可能であり、シート状の材料のほか、開口部210に対する出し入れが可能であれば、多少硬くてもよく、波形、のれん型など種々の形状にすることができる。形状に関し、具体的には、開口部210に挿入され、薬液容器1の挿入をガイドできればよいため、例えば、図14(a)に示すように、下方にいくにしたがって幅が狭くなるような形状であってもよく、これとは反対に下方にいくにしたがって幅が広くなるような形状でもよい。また、矩形状のほか、多角形状、円形、楕円など種々の形状が可能である。また、図14(b)に示すように、吊孔63を避けるような形状でもよい。また、ガイド部材9を複数設けることもできる。
ガイド部材9は、薄板状である限り、種々の構成が可能であり、シート状の材料のほか、開口部210に対する出し入れが可能であれば、多少硬くてもよく、波形、のれん型など種々の形状にすることができる。形状に関し、具体的には、開口部210に挿入され、薬液容器1の挿入をガイドできればよいため、例えば、図14(a)に示すように、下方にいくにしたがって幅が狭くなるような形状であってもよく、これとは反対に下方にいくにしたがって幅が広くなるような形状でもよい。また、矩形状のほか、多角形状、円形、楕円など種々の形状が可能である。また、図14(b)に示すように、吊孔63を避けるような形状でもよい。また、ガイド部材9を複数設けることもできる。
<5−7>
上記実施形態では、プラスチックフィルムにより袋状に形成された薬液容器1を用いたが、薬液容器1の態様はこれに限定されるものではなく、カバー本体2の接続部3と接続できるのであれば、例えば、ガラス製またはプラスチック製のボトル(例えば、バイアル瓶)など、種々の態様にすることができる。
上記実施形態では、プラスチックフィルムにより袋状に形成された薬液容器1を用いたが、薬液容器1の態様はこれに限定されるものではなく、カバー本体2の接続部3と接続できるのであれば、例えば、ガラス製またはプラスチック製のボトル(例えば、バイアル瓶)など、種々の態様にすることができる。
1 薬液容器
2 カバー本体
4 開閉機構
40 スライダ
5 フラップ(吊り掛け部)
7 ガイド部材
2 カバー本体
4 開閉機構
40 スライダ
5 フラップ(吊り掛け部)
7 ガイド部材
Claims (7)
- 薬液の排出口が形成された薬液容器が収容されるとともに、当該薬液容器内の薬液を排出可能な、曝露防止カバーであって、
少なくとも第1面及び第2面を有し、当該第1面と第2面との間の内部空間に前記薬液容器が収容されるカバー本体であって、第1端部及びそれとは反対側の第2端部を有し、前記第1端部に沿って延びる開口部を有するカバー本体と、
前記カバー本体に取り付けられ、前記第1端部から突出するフラップと、
前記カバー本体の第1面において前記開口部に沿って形成される第1ストリップ、前記第2面において前記開口部に沿って形成され、前記第1ストリップに対して着脱可能な第2ストリップ、及び、前記第1及び第2ストリップに沿って移動することで当該第1及び第2ストリップを着脱するスライダ、を有する開閉機構と、
前記フラップに取り付けられる固定端部、及び前記開口部から前記内部空間に挿入可能な挿入端部を有する、薄板状のガイド部材と、
前記カバー本体の第2端部側に取り付けられ、前記薬液容器の排出口と接続可能で、当該カバー本体の外部に前記薬液容器内の薬液を排出可能な接続部と、
を備えている、曝露防止カバー。 - 前記ガイド部材は、可撓性のあるフィルムで構成されている、請求項1に記載の曝露防止カバー。
- 前記フラップには、吊り掛け具に吊り掛け可能な吊孔が形成されており、
前記吊孔は、前記ガイド部材の固定端部を貫通している、請求項1または2に記載の曝露防止カバー。 - 前記ガイド部材において前記開口部に挿入されている箇所の幅は、前記開口部の幅の50〜90%である、請求項1から3のいずれかに記載の曝露防止カバー。
- 前記ガイド部材において、前記開口部から前記内部空間に挿入されている箇所の長さが、1〜10cmである、請求項1から4のいずれかに記載の曝露防止カバー。
- 前記ガイド部材の固定端部は、前記フラップから剥離可能に構成されている、請求項1から5のいずれかに記載の曝露防止カバー。
- 前記ガイド部材には、視認可能な印字及び着色の少なくとも一方が施されている、請求項1から6のいずれかに記載の曝露防止カバー。
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3193534U true JP3193534U (ja) | 2014-10-09 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2017099195A1 (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 株式会社パルメディカル | 輸液バック・ボトルのための袋、袋キットおよび袋の使用方法 |
JP2018507716A (ja) * | 2014-11-20 | 2018-03-22 | ヴィアサイト インコーポレイテッド | 移植可能デバイスに細胞を装填するための機器および方法 |
JP2020121181A (ja) * | 2020-04-30 | 2020-08-13 | ヴィアサイト インコーポレイテッド | 移植可能デバイスに細胞を装填するための機器および方法 |
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---|---|---|---|---|
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WO2017099195A1 (ja) * | 2015-12-09 | 2017-06-15 | 株式会社パルメディカル | 輸液バック・ボトルのための袋、袋キットおよび袋の使用方法 |
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