JPWO2015163066A1 - クロロプレンゴムコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチ - Google Patents

クロロプレンゴムコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチ Download PDF

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Abstract

2−メルカプトイミダゾリンのCRコンパウンドへの分散性に優れ、成形時の型汚染性が改善された2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチを提供する。ニトリルゴムをバインダー材として用いた2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチである。2−メルカプトイミダゾリン:50〜90質量%およびニトリルゴム:10〜50質量%を含有するマスターバッチが好ましい。

Description

本発明は、2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチに関する。
2−メルカプトイミダゾリンは、クロロプレンゴム(CR、以下適宜「CR」と記載する。)材の架橋促進剤として主に使用される(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。2−メルカプトイミダゾリンをCR材へ適用する特筆すべき効果は、架橋促進剤として架橋時間を短縮させることができ、且つ、架橋コンパウンドにおいて低圧縮永久歪や高引張強度といった優れた特性を得ることができることにある。
一方で、CRコンパウンドは、製品の用途にもよるが、製造工程において、密閉式ニーダーや二本ロールを用いて混練して製造することがある。このような工程を経て製造する場合、2−メルカプトイミダゾリンは190℃以上という高い融点を有するため、混練で通常用いられる80〜150℃という温度範囲では、混練工程において溶融させることは難しい。そのため、2−メルカプトイミダゾリンは、CRコンパウンド中に粉体のままで、良好な分散状態で存在させることが必要とされる。
ところが、分散状態を良くするために、CRコンパウンドの混練時間を長くすると、2−メルカプトイミダゾリンは架橋促進剤であることから、混練工程中に一部架橋反応が進み、適切なCRコンパウンドが得られないという問題が発生した。このような問題に対しては、混練時に架橋反応が進む前に、2−メルカプトイミダゾリンを速やかに分散させることが必要となる。
分散と混練時間をバランスさせるという課題の解決策として、2−メルカプトイミダゾリンを予めバインダー材中に高濃度で分散させたマスターバッチを用いることが行われている。市販されている75〜95質量%の2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチのバインダー材の主成分としては、EPDM/EVA系が使用されている。
特公平6−41538号公報 特開昭60−86137号公報
しかしながら、このようなバインダー材の主成分が、CRコンパウンドに対して相溶性が十分ではなく、繰返し成形加工を行う過程でマスターバッチ成分が型に付着して、最終的に型汚染による成形不良が発生するという問題が発生した。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、2−メルカプトイミダゾリンのCRコンパウンドへの分散性に優れ、成形時の型汚染性が改善された2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチを提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決するために、2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチに用いるバインダー材について種々の検討を進めた。その結果、バインダー材の主成分にニトリルゴム(NBR、以下適宜「NBR」と記載する。)を用いることによって、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち、本発明は、ニトリルゴムをバインダー材として用いた2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチである。また、2−メルカプトイミダゾリン:50〜90質量%およびニトリルゴム:10〜50質量%を含有する2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチであることが好ましい。さらに、ニトリルゴムが、アクリロニトリル含有量15〜40質量%のニトリルゴムであることが好ましい。
本発明の2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチは、2−メルカプトイミダゾリンのCRコンパウンドへの分散性に優れ、成形時の型汚染性を改善することができる。
以下、本発明の実施形態を詳細に説明する。ただし、本発明の範囲は、以下に説明する具体例としての実施形態に限定されるわけではない。
(2−メルカプトイミダゾリン)
2−メルカプトイミダゾリンは、エチレンチオ尿素とも称される白色粉体であり、CR材の架橋促進剤として使用される。
(バインダー材)
本発明者らは、CRと相溶性に優れたバインダー材について検討を進めたところ、NBRが、EPDM/EVAよりもCRへの分散性に優れていることを見出した。さらに、2−メルカプトイミダゾリンをNBRへ予め分散させたマスターバッチとすることで、CRとの混練時に速やかな分散が得られること、型汚染を低減させることが可能となることを見出した。これらの結果は、NBRが、EPDM/EVAよりもCRの持つSP値に近いSP値を有しているためと推定される。
バインダー材のNBRとしては、アクリロニトリルの含有量が15〜40質量%であるNBRが好ましく、18〜35質量%であるNBRがより好ましい。NBRのアクリロニトリルの含有量がこの範囲にあると、CRへの分散性に優れたものとなる。その理由は明確ではないが、CRとの相溶性が増大するものと推定される。
また、バインダー材のNBRとしては、低粘度のNBRが好ましい。NBRのムーニー粘度がML1+4(100℃)で15〜75Mの範囲にあることが好ましく、25〜65Mの範囲にあることがより好ましい。NBRのムーニー粘度がこの範囲にあると、CRへの分散性に優れたものとなる。
(マスターバッチ)
マスターバッチ中の2−メルカプトイミダゾリンの含有量は50〜90質量%であり、マスターバッチ中のNBRの含有量が10〜50質量%であることが好ましい。2−メルカプトイミダゾリンの含有量は65〜85質量%であり、NBRの含有量は15〜35質量%であることがより好ましい。これらの含有量の範囲内にあると、マスターバッチ中の2−メルカプトイミダゾリンの分散性に優れ、CRへの分散性にも優れたものとなる。また、マスターバッチの製造加工時においても支障のないものとすることができる。
マスターバッチには、必要に応じて、公知の各種添加剤を添加することができる。例えば、ステアリン酸等の一般的な加工助剤、可塑剤、充填剤等を0.1〜5質量%添加することによって、マスターバッチを製造する際の加工性、取扱性を改善することができる。
(マスターバッチの製造方法)
マスターバッチの製造方法としては、密閉式ニーダー、二本ロール、フィーダールーダー、一軸または二軸押し出し機、ラム型押し出し機等の混練装置を用いることができる。これらの混練装置を単独で、または複数機を使用することによって、要求される形状に加工して製造することができる。
まず、NBRを混練装置で混練した後に、2−メルカプトイミダゾリンの粉体を分割して添加して、徐々に含有量を高めていき、所定の含有量とする。混練時の温度は、バインダー材の種類にも依るが、80〜150℃が好ましい。また混練時間は5〜30分が好ましい。混練後に、混練装置から排出(生地出し)し、小粒状に裁断して、円筒形や角形等のペレットとする。また、必要に応じて、混練の最初に、または混練中に、上記の加工助剤や可塑剤等の他の添加剤を本発明の目的を損なわない範囲で適宜配合することができる。
2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチであって、バインダー材にNBRを用いることによって、従来のマスターバッチのバインダー材よりも、CRコンパウンドに速やかに分散し、成形時の型汚染性が改善されたマスターバッチとすることが可能となった。
以下、実施例により本発明を説明するが、これらの実施例は本発明を限定するものではない。マスターバッチとしての作製・評価とCRコンパウンドの作製・評価を行った。
<マスターバッチ組成>
表1に示すように、2−メルカプトイミダゾリン60質量部に対して、下記の各種バインダー材40質量部を用いて、マスターバッチを製造した。
2−メルカプトイミダゾリン:SANCELER22C(三新化学工業社製)
バインダー材:
(1)実施例1:NBR1は、N240S(JSR社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が56M、アクリロニトリル含有量(結合アクリロニトリル)が26質量%である。
(2)実施例2:NBR2は、N225SH(JSR社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が85M、アクリロニトリル含有量(結合アクリロニトリル)が43質量%である。
(3)比較例1:EPDM/EVAは、EPDM:EVAが質量比で50:50である。EPDMは、EPT4045(三井化学社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が45M、エチレン含有量が54質量%、ジエン含有量が8.1質量%である。EVAは、ウルトラセン684(東ソー社製)であり、酢酸ビニル含有量が20質量%である。
(4)比較例2:EPDMは、EPT4045(三井化学社製)である。
(5)比較例3:ECOは、エピクロルヒドリンゴム(ヒドリンT3100、日本ゼオン社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が70Mである。
<マスターバッチ混練加工手順>
予め100℃に予熱した密閉式1Lニーダーでバインダー材を1分混練し、2−メルカプトイミダゾリンが60質量%となるように3回に分けて各3分間混練し、混練物を得た。密閉式1Lニーダーから取り出し、オープンロールにて約5mm厚のシート状とした。
<マスターバッチの評価方法>
1.ロール粘着性
×:ロール加工時におけるロールへの生地粘着が激しいもの
△:ロール加工時におけるロールへの生地粘着が少しあるが、加工が可能なもの
○:ロール加工時におけるロールへの生地粘着が殆ど無く加工性が良好なもの
2.マスターバッチの架橋性
×:バインダー材と反応して失活し、架橋性が低下するもの
○:バインダー材と反応せず、架橋性が維持されるもの
3.裁断のし易さ
調製した厚さ約5mmのシート状である各マスターバッチを室温で1日放置後、ハサミを用いて裁断することによる計量のし易さを評価した。
×:硬くて裁断が困難
△:やや硬いが裁断可能
○:やわらかく裁断が容易に可能
Figure 2015163066
<CRコンパウンドの調製手順>
CRポリマー(B−30、東ソー社製)にSRFカーボン、菜種油、ZnO、MgO、ステアリン酸、促進剤TT(ノクセラーTT、大内新興化学工業社製)、老化防止剤(3C、精工化学社製)を表2に記載した配合比で1Lニーダーにて混練した後に、CRコンパウンドとして取り出した。常温の6インチの二本オープンロールを間隙3mmとし、前ロール14rpm、後ろロール18rpm、ガイド幅300mmに設定した。1Lニーダーで作製したCRコンパウンドを巻き付かせ、実施例1〜2および比較例1〜3で調製した厚さ約5mmの2−メルカプトイミダゾリンのマスターバッチ(M1〜M5)を、表2に記載した量の一塊りを添加して、ロール混練を行った。
その後、丸太通しを10回行い、マスターバッチを分散させたCRコンパウンド(C1〜C5)を得た。クロムメッキを施した120×120×2mmの型を用いて、180℃×10分で圧縮成形を行うことによって、架橋成形を行った。
<CRコンパウンドの評価方法>
1.分散性
1Lニーダーにて混練したCRコンパウンドを6インチロールに巻き付かせ、表2に示す量の一塊りのマスターバッチをバンクに添加し、30秒後にロールから生地を剥がした。白色であるマスターバッチの見た目の分散状態を評価した。また、やわらかいマスターバッチであれば即座に引き伸ばされて、CRコンパウンドに速やかに練り込まれ凹凸が少なくなることから、凹凸の有無についても評価した。
(1)分散性(白色)
×:マスターバッチの白色が黒色CRコンパウンドに数多く存在する
△:マスターバッチの白色が黒色CRコンパウンドに少し存在する
○:マスターバッチの白色が黒色CRコンパウンドに見られない
(2)分散性(凹凸)
×:CRコンパウンドに凹凸が多く存在する
△:CRコンパウンドに凹凸が少なく存在する
○:CRコンパウンドに凹凸は殆ど確認されない
2.型汚染性
クロムメッキを施した120×120×2mmの型を用いて、180℃×10分でCRコンパウンドの圧縮成形を行った。この操作を表2に記載した各CRコンパウンド(C1〜C5)を用いて各20回行い、型表面に付着したカスの状態から、型汚染性を評価した。
×:型への付着物が顕著に多く、型で連続成形した架橋物の表面は滑らかでない
△:型への付着物は確認されるが、型で連続成形した架橋物の表面は殆ど滑らかである
○:型への付着物は無く、型で連続成形した架橋物の表面はどれも滑らかである
マスターバッチとしての評価結果を表1に、CRコンパウンドとしての評価結果を表2に示した。
Figure 2015163066
表1の評価結果から分かるように、実施例1のマスターバッチは、ロール加工可能であり、マスターバッチの架橋性、裁断のし易さにおいて、いずれも優れた性能を有していた。また、実施例2のマスターバッチは、NBRのムーニー粘度ML1+4(100℃)がやや高いため、やや硬かったが、裁断可能であり、ロール加工可能であり、マスターバッチの架橋性も優れていた。一方、比較例1のマスターバッチは、バインダー材がEPDM/EVAであり、ロール粘着性とマスターバッチの架橋性に劣っていた。比較例2のマスターバッチは、バインダー材がEPDMであり、架橋し易く、マスターバッチの架橋性に劣っていた。比較例3のマスターバッチは、バインダー材がエピクロルヒドリンゴムであり、ロール粘着性に劣っていた。
表2の評価結果から分かるように、実施例1のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、分散性(白色)、分散性(凹凸)、型汚染性において、いずれも優れた性能を有していた。実施例2のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、CRとの相溶性にやや劣るが、使用可能なものであった。一方、比較例1のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、架橋が進行するため、型汚染性に劣っていた。比較例2のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、分散性と型汚染性にやや劣っていた。比較例3のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、型汚染性に劣っていた。
本発明は、クロロプレンゴムコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチに関する。
本発明は、上記状況に鑑みてなされたものである。すなわち、本発明の課題は、2−メルカプトイミダゾリンのCRコンパウンドへの分散性に優れ、成形時の型汚染性が改善されたCRコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチを提供することである。
すなわち、本発明は、アクリロニトリル含有量15〜40質量%のニトリルゴムをバインダー材として用いたCRコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチである。また、2−メルカプトイミダゾリン:50〜90質量%およびニトリルゴム:10〜50質量%を含有するCRコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチであることが好ましい。
本発明のCRコンパウンド用2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチは、2−メルカプトイミダゾリンのCRコンパウンドへの分散性に優れ、成形時の型汚染性を改善することができる。
<マスターバッチ組成>
表1に示すように、2−メルカプトイミダゾリン60質量部に対して、下記の各種バインダー材40質量部を用いて、マスターバッチを製造した。
2−メルカプトイミダゾリン:SANCELER22C(三新化学工業社製)
バインダー材:
(1)実施例1:NBR1は、N240S(JSR社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が56M、アクリロニトリル含有量(結合アクリロニトリル)が26質量%である。
(2)参考例1:NBR2は、N225SH(JSR社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が85M、アクリロニトリル含有量(結合アクリロニトリル)が43質量%である。
(3)比較例1:EPDM/EVAは、EPDM:EVAが質量比で50:50である。EPDMは、EPT4045(三井化学社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が45M、エチレン含有量が54質量%、ジエン含有量が8.1質量%である。EVAは、ウルトラセン684(東ソー社製)であり、酢酸ビニル含有量が20質量%である。
(4)比較例2:EPDMは、EPT4045(三井化学社製)である。
(5)比較例3:ECOは、エピクロルヒドリンゴム(ヒドリンT3100、日本ゼオン社製)であり、ムーニー粘度ML1+4(100℃)が70Mである。
Figure 2015163066
表1の評価結果から分かるように、実施例1のマスターバッチは、ロール加工可能であり、マスターバッチの架橋性、裁断のし易さにおいて、いずれも優れた性能を有していた。また、参考例1のマスターバッチは、NBRのムーニー粘度ML1+4(100℃)がやや高いため、やや硬かったが、裁断可能であり、ロール加工可能であり、マスターバッチの架橋性も優れていた。一方、比較例1のマスターバッチは、バインダー材がEPDM/EVAであり、ロール粘着性とマスターバッチの架橋性に劣っていた。比較例2のマスターバッチは、バインダー材がEPDMであり、架橋し易く、マスターバッチの架橋性に劣っていた。比較例3のマスターバッチは、バインダー材がエピクロルヒドリンゴムであり、ロール粘着性に劣っていた。
表2の評価結果から分かるように、実施例1のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、分散性(白色)、分散性(凹凸)、型汚染性において、いずれも優れた性能を有していた。参考例1のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、CRとの相溶性にやや劣るが、使用可能なものであった。一方、比較例1のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、架橋が進行するため、型汚染性に劣っていた。比較例2のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、分散性と型汚染性にやや劣っていた。比較例3のマスターバッチを用いたCRコンパウンドは、型汚染性に劣っていた。

Claims (3)

  1. ニトリルゴムをバインダー材として用いた2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチ。
  2. 2−メルカプトイミダゾリン:50〜90質量%およびニトリルゴム:10〜50質量%を含有する請求項1に記載の2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチ。
  3. 前記ニトリルゴムが、アクリロニトリル含有量15〜40質量%のニトリルゴムである請求項1または請求項2に記載の2−メルカプトイミダゾリン含有マスターバッチ。
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