JPWO2015159666A1 - マルチ画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

本発明は、二つ以上のデザインの図柄を表示することができ、かつフレキシブル性を備え、軽量で、設置時の輸送性や施工性に優れたマルチ画像表示装置を提供することを課題とする。本発明は、基材シートに図柄A(5)を形成する面状のデザインシート(3)と発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネル(4)とを有するマルチ画像表示シート(2)、及び給電手段を有し、前記図柄Aと、前記図柄Bとを、それぞれ独立して表示する。

Description

本発明は、外部環境の変化に従い、異なるデザインの複数画像を表示するフレキシブル性を備えたマルチ画像表示装置に関する。
各種情報を表示する手段として、様々なディスプレイ方式による表示が行われている。屋外では、例えば、道路、特に高速道路上には、行き先を表示する案内板、事故あるいは渋滞情報等の各種の情報表示板(サインボード)や、再帰反射性表示体(例えば、反射テープ)を、カーブ領域に位置するガードレール等に貼合して、運転手を視線誘導する視線誘導表示方式が広く用いられている。また、一般道路のガードレールや、工事現場の柵や壁、あるいはビルの外壁にも広告等のデザインシートが設けられている。
一方、屋内においては、アクリル等の化粧板に印刷したボードによる商品情報の提供や、避難路表示等で多くのサインボードが使用されている。
近年、これらの各種情報表示板(サインボード)には、発光光源を内蔵させ、発光によりメッセージを表示する発光型の表示装置が広く用いられてきている。
一般的な発光型のサインボードは、観察者からみて被表示情報が表示される表示ボードの後ろ側(背面側)に照明装置を有している。照明装置としては、背面側から手前側に向かって、反射板(リフレクター)、蛍光灯などの光源、散乱板の順に配置された箱形構造が一般的であり、特に箱形構造の内面は光の取り出し効率を確保するため白色となっている。箱形構造の照明装置の手前側には、所望の表示情報が印刷、塗布、ラベルやシールの貼付等によって形成される。
近年、箱形の構造の照明装置として、電界発光素子、すなわち、エレクトロルミネッセンス素子(以下、EL素子ともいう。)を光源として用いた面発光体が盛んに開発されている。この面発光体は面内でほぼ均一に発光する面光源であり、発熱が少なく、薄型である等の優れた特性を有している。そのため、従来の白熱灯や蛍光灯に代わる次世代の照明として期待されている。
例えば、面発光素子の一例として、有機エレクトロルミネッセンス素子(以下、有機EL素子ともいう。)の光取出し側の基板表面上に、硬化性インキにより形成された装飾層を有する装飾発光体が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。また、光透過性の図柄板と、当該図柄板の裏面側に有機エレクトロルミネッセンス素子板と、光透過性の背面板より構成される図柄発光表示装置が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
また、面発光体として有機エレクトロルミネッセンス素子を用い、その上に画像パターンを有する表示部を積層した道路等に設置する標識が開示されている(例えば、特許文献3参照。)。
しかしながら、特許文献1〜3で開示されている方法では、有機エレクトロルミネッセンス素子等は、単に、面発光型の照明部材として使用され、表示する情報はその表面に配置されている図柄や印刷物により表現されている方式であり、一つのメッセージを表示するのみであった。
また、特許文献1〜3で開示されている方法では、有機エレクトロルミネッセンス素子のエネルギー消費効率が高く、高輝度で発熱がなく、優れた視認性を発揮することができる反面、有機エレクトロルミネッセンス素子は、収納ボックス等の内部に配置され、薄膜でフレキシブル性を備えた有機エレクトロルミネッセンス素子の特徴が十分に生かされているとは言い難い。
そのため、これらの図柄発光表示装置では、極めて重い装置形態であり、その設置に対しては、設置する場所における保持部材の補強や施工時間がかかるため、施工性に劣る装置であった。加えて、これらの方法は主には、道路交通標識のサイン等を表示するための手段であり、極めて無機質な表示方法で、運転手に安らぎを与える表示手段とは言い難いものである。
また、特許文献4には、基材上に、電極、発光層、及び導電性インクで描画された透明電極より構成れている電界発光灯で、非給電時には描画した透明電極を発光させず、通電時に透明電極が発光し、導電性インクで描いた画像を視認することができる方法が開示されている。しかしながら、特許文献4に開示されている方法でも、上記と同様に、単一の印刷した画像のみを表示する方法であり、複数の画像を表示するという機能は備えていない。
国際公開第2011/048956号 特開2013−221379号公報 特開2013−257556号公報 特開2004−273349号公報
本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、その解決課題は、設置する環境情報やその他の情報に対応して、二つ以上のデザインの図柄を表示することができ、かつフレキシブル性を備え、軽量で、設置時の輸送性や施工性に優れたマルチ画像表示装置を提供することである。
本発明者は、上記課題に鑑み鋭意検討を進めた結果、基材シートに図柄Aを形成する面状のデザインシートと発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シート、及び給電手段を有し、前記図柄Aと、前記図柄Bとを、それぞれ独立して表示することを特徴とするマルチ画像表示装置により、シチュエーションに応じて、適切な複数の図柄を表示することができ、かつフレキシブル性を備え、軽量で、設置時の輸送性や施工性に優れたマルチ画像表示装置を提供することができることを見だし、本発明に至った。
すなわち、本発明の上記課題は、下記の手段により解決される。
1.基材シートに図柄Aを形成する面状のデザインシートと、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シート、及び給電手段を有するマルチ画像表示装置であって、
前記デザインシートにより表示する図柄Aと、前記面発光パネルの発光により表示する図柄Bとを、それぞれ独立して表示することを特徴とするマルチ画像表示装置。
2.前記面状のデザインシートが、フレキシブル性を有するデザインシートであることを特徴とする第1項に記載のマルチ画像表示装置。
3.前記面状の面発光パネルが、フレキシブル性を有する面発光パネルであることを特徴とする第1項又は第2項に記載のマルチ画像表示装置。
4.外部情報センサーを有し、当該外部情報センサーにより入手する外部情報に従って、前記面発光パネルの発光を制御することを特徴とする第1項から第3項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
5.前記マルチ画像表示シートにより表示される画像が、前記図柄Aと、前記図柄Bとの組み合わせにより表示されることを特徴とする第1項から第4項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
6.前記デザインシートにおいて、基材シートに形成される図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面、鑑賞面側裏面、又は基材シート内に設けられていることを特徴とする第1項から第5項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
7.前記マルチ画像表示シート上に、面発光パネルを二つ以上具備することを特徴とする第1項から第6項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
8.前記面発光パネルを二つ以上有し、表示される図柄Bの態様が、それぞれの面発光パネルにより異なることを特徴とする第1項から第7項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
9.前記マルチ画像表示シート上に、面発光パネルを二つ以上具備し、当該二つ以上の面発光パネルが、それぞれ異なる発光条件に制御されて発光することを特徴とする第1項から第8項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
10.前記面発光パネルが、白色発光機能、色相が相違する各単色の発光機能、又は調色発光機能を有していることを特徴とする第1項から第9項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
11.前記デザインシートの前記図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面又は基材シート内に有し、かつ基材シートの鑑賞側とは反対側の面に、発光により表示される前記図柄Bに対応し、特定領域の発光を遮蔽するためのマスク部材が付与されていることを特徴とする第1項から第10項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
12.前記発光パネルを構成する発光部材が、発光部及び非発光部を有し、当該発光部及び非発光部により前記図柄Bを構成していることを特徴とする第1項から第10項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
13.前記発光パネルが、発光部材上に光散乱性フィルムを具備していることを特徴とする第1項から第12項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
14.前記面発光パネルを構成する発光部材が、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする第1項から第13項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
15.前記面発光体の発光を制御する外部情報が、光情報、音情報、人体感知情報、車両感知情報、煙感知情報、熱感知情報、地震感知情報、水分感知情報、又は時間情報であることを特徴とする第4項から第14項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
16.前記デザインシートが、難燃性又は不燃性であることを特徴とする第1項から第15項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
17.前記デザインシートが、防水機能、吸音機能又は光触媒機能を有していることを特徴とする第1項から第16項までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
本発明の上記手段により、設置する環境情報やその他の情報に対応して、二つ以上のデザインの図柄を表示することができ、かつ面状の形態を有し、軽量で、設置時の輸送性や施工性に優れたマルチ画像表示装置を提供することができる。
本発明で規定する構成からなるマルチ画像表示装置の技術的特徴とその効果の発現機構は、以下のとおりである。
従来の道路等に設置されている各種情報表示装置(サインボード)や化粧板に印刷したボードによる商品情報画像では、前述のように、表示する画像としては単一の固定された画像のみを表示する方式であり、また、これらの情報表示装置は、全般的に重く、設置場所への搬送性や施工に時間を要し、施工性が悪いという問題を抱えていた。
本発明のマルチ画像表示装置は、上記のような従来技術の問題を踏まえてなされたものであり、その構成上の特徴は、基材シートに図柄Aを形成した面状のデザインシートと、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シートを備え、デザインシートにより表示する図柄Aと、面発光パネルの発光により表示する図柄Bとを、それぞれ独立して表示することができる。すなわち、様々なシチュエーションにより、デザインシートによる図柄Aと、面発光パネルを発光させて形成する図柄Bの表示を制御することを特徴とするものである。図柄Aと図柄Bの表示、あるいは図柄Aと図柄Bを同時に表示するパターンの制御因子としては、例えば、昼間と夜間で制御し、明るい昼間では、主に外光により、鑑賞側に配置されているデザインシートによる図柄Aを表示し、夜間になり照度が低下した際には、面発光体パネルを発光させ、図柄Aとは異なる仕様の図柄Bを表示することにより、画像表示装置としての表示画像の多面性を付与することができる。また、室内においては、通常状態では、デザインシートにより、例えば、床タイルの図柄Aを表示し、人体感知センサーあるいは床面に設置した圧力式センサーにより、人の接近を感知した際には、面発光体パネルを発光させてメッセージ等を表示する方法、あるいは、センサーが緊急地震速報等を受信した際には、避難路の経路を示す矢印マークを、面発光体パネルに発光させて表示する方式を取ることもでき、広い分野で適用することができる。
本発明においては、面状のデザインシートと、面状の面発光パネルの少なくとも一方が、フレキシブル性を備えていることが好ましく、さらに好ましくは面状のデザインシート及び面状の面発光パネルが、いずれもフレキシブル性を有している構成であることが好ましい態様である。
また、本発明のマルチ画像表示装置は、面状のデザインシート、好ましくはフレキシブル性を有するデザインシートと、面状の面発光パネル、好ましくはフレキシブル性を有する面発光パネルにより構成されているマルチ画像表示シートを適用しており、設置時に面発光パネルがひび割れ等で破損することがなく、また、ロール状に積層し、コンパクトな状態で設置場所まで搬送することができ、また、本発明に係るマルチ画像表示シートは、フレキシブル性を備えているため、設置場所の形状に対する制約が少なく、平面部材上の他に、曲面部材(凸面、凹面)、円柱部材等、設置する場所の形状の自由度が高くなる。したがって、高速道路の曲面を有する防音パネル上、凹凸を有するガードレール、工事現場の柵や防音壁、ビルの外壁等の屋外や、様々な演出に趣向を凝らすレストランやホテルの宴会場、店舗、廊下等の壁面、柱、床面、天井等、その目的に応じて設置することができ、魅力ある室内空間をデザインすることができる。
マルチ画像表示装置の構成の一例を示す全体構成図 マルチ画像表示装置の構成の一例を示す概略断面図 デザインシートにおける図柄Aの形成位置の一例を示す概略断面図 デザインシートにおける図柄Aの形成位置の他の一例を示す概略断面図 デザインシートにおける図柄Aの形成位置の他の一例を示す概略断面図 マルチ画像表示装置の発光画像部の構成の一例を示す概略断面図 マルチ画像表示装置の発光画像部の構成の他の一例を示す概略断面図 搬送時に、フレキシブル性を有するマルチ画像表示装置をロール状に積層した状態の模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様1:高速道路の防音パネルに設置した一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様2:高速道路の防音壁に設置した一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様3:本発明のマルチ画像表示装置において表示する図柄A及び図柄Bの構成の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様4:高速道路における本発明のマルチ画像表示装置の図柄構成の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様5:室内の床に設置する床タイルに表示する避難経路の図柄Bの非発光時の表示図柄の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様5:室内の床に設置する床タイルに表示する避難経路の図柄Bの発光時の表示図柄の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様6:室内の床に設置するアートタイルにおける図柄Bの非発光時の表示図柄の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様6:室内の床に設置するアートタイルにおける図柄Bの発光時の表示図柄の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様7:室内の床に設置する広幅のマルチ画像表示シートに複数種の図柄Bを配置した一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様8:室内の床に設置する人感センサーを具備したメッセージシートの図柄Bの非発光時の一例を示す模式図 本発明のマルチ画像表示装置の実施態様8:室内の床に設置する人感センサーを具備したメッセージシートの図柄Bの発光時の一例を示す模式図 面発光パネルの発光源の代表例である有機エレクトロルミネッセンス素子の構成の一例を示す概略断面図 面発光パネルの発光源の代表例である有機エレクトロルミネッセンス素子の構成の他の一例を示す概略断面図
本発明のマルチ画像表示装置は、基材シートに図柄Aを形成する面状のデザインシートと、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シート、及び給電手段を有し、前記デザインシートにより表示する図柄Aと、前記面発光パネルの発光により表示する図柄Bとを、それぞれ独立して表示することを特徴とする。この特徴は、請求項1から請求項17に係る発明に共通する技術的特徴である。
本発明の実施態様としては、本発明の目的とする効果をより発揮することができる観点から、前記面状のデザインシートが、フレキシブル性を有するデザインシートであること、あるいは前記面状の面発光パネルが、フレキシブル性を有する面発光パネルであることが、より柔軟性の高いマルチ画像表示装置とすることができ、様々なシチュエーションで、その状況に応じて表示することができる観点から好ましい。
また、外部情報センサー具備し、設置した外部情報センサーにより入手した外部情報、例えば、光(例えば、照度)情報、音情報、人体感知情報、車両感知情報、煙感知情報、熱感知情報、地震感知情報、水分(例えば、降雨)感知情報、又は時間情報に基づいて、当該面発光パネルの発光を制御して図柄Bを表示することが、それぞれの状況に応じて、適切な画像表示を行うことができる観点から好ましい態様である。
また、前記マルチ画像表示シートが、面発光パネルの発光による図柄Bと、デザインシートにより表示される図柄Aとを同時に表示し、複合した画像を表示することが、デザインの多様性を実現することができる点で好ましい。
また、デザインシートにおいて、基材シートに形成される図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面、鑑賞面側裏面、又は基材シート内に設けられていることが、好ましい態様である。
また、マルチ画像表示シート上に、面発光パネルを二つ以上具備すること、二つ以上の面発光パネルに表示される図柄Bの態様が、それぞれ異なる構成であること、あるいはそれぞれの面発光パネルが、異なる発光条件、例えば、時間差により発光する条件に制御することが、様々なバラエティーに富んだ発光画像を表示することができる観点から好ましい。
また、面発光パネルが、白色発光機能、色相が相違する各単色の発光機能、又は調色発光機能を有していることが、それぞれのシチュエーションに応じて、所望の発光色で面発光体を発光させることができる点で好ましい態様である。
また、前記デザインシートの前記図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面又は基材シート内に有し、かつ基材シートの鑑賞側とは反対側の面に、発光により表示される前記図柄Bに対応し、特定領域の発光を遮蔽するためのマスク部材が付与されていることが、高品位の画像を表示することができる点で好ましい。
また、発光パネルを構成する発光部材が、発光部及び非発光部を有し、当該発光部及び非発光部により前記図柄Bを構成していることが、高品位の画像を表示することができる点で好ましい。
また、発光パネルが、発光部材上に光散乱性フィルムを具備していることが、観察時に不要な反射光を防止することができる点から好ましい。
また、面発光パネルを構成する発光部材が、有機エレクトロルミネッセンス素子(OLED)であることが、長寿命で、低消費電力の面発光体とすることができ、好ましい。
また、デザインシートが、難燃性又は不燃性であること、あるいは、防水機能、吸音機能又は光触媒機能を有していることが、より高付加価値を備えたデザインシートとすることができ、好ましい態様である。
以下、本発明とその構成要素、及び本発明を実施するための形態・態様について、図を交えて、詳細な説明をする。なお、以下の説明において示す「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味で使用する。また、以下の説明において、各構成要素のあとの括弧内に記載の数字は、各図に記載した各構成要素の符号を表す。
《マルチ画像表示装置の構成の概要》
本発明のマルチ画像表示装置は、基材シートに図柄Aを形成する面状のデザインシートと、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シート、及び給電手段をし、前記デザインシートにより表示する図柄Aと、前記面発光パネルの発光により表示する図柄Bとを、それぞれ独立して表示することを特徴とする。更には、外部情報センサーを有し、当該外部情報センサーにより入手する外部情報に従って、面発光パネルの発光を制御する方法が、好ましい態様である。
以下の説明においては、図柄Aを形成した面状のデザインシートとしては、好ましい態様はフレキシブル性を備えたデザインシートであり、また、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとしても、好ましい態様はフレキシブル性を備えた面発光パネルであり、以下、代表例として、図柄Aを形成したフレキシブル性を有するデザインシートと、同じくフレキシブル性を有する面発光パネルについて説明する。
初めに、本発明のマルチ画像表示装置の概略構成について説明する。
図1は、本発明のマルチ画像表示装置の構成の一例を示す全体構成図である。
図1に示した代表的な本発明のマルチ画像表示装置(1)の構成は、図柄A及び図柄Bを表示するマルチ画像表示シート(2)と、面発光パネル(4)による図柄Bの発光を制御するための各種発光性制御情報を入手する外部情報センサー(6)と、入手した外部情報に従って面発光パネル(4)の発光を制御するための発光制御部(7)を有し、このマルチ画像表示シート(2)と発光制御部(7)とは、防水コネクター(10)により接続され、AC/DC電源部(9)より、マルチ画像表示シートに具備している面発光パネル(4)に発光駆動用電力を供給する。防水コネクター(10)としては、本発明のマルチ画像表示装置(1)が屋外環境に設置され、風雨等にさらされることが多く、それらによる電気トラブルを防止するため、防水仕様となっている。
図1に示すように、マルチ画像表示シート(2)は、面状、好ましくはフレキシブル性を有する材料から構成され、図柄A(5)が描画されているデザインシート(3)と、それぞれ独立した島状に、図柄Bを表示する一つ以上の面発光パネル(4)が所定の位置に配置されている。それぞれの面発光パネル(4)は、配線(8)を介して、AC/DC電源部(9)より電力が供給される構成となっている。
次いで、本発明のマルチ画像表示装置の具体的な構成について説明する。
図2は、本発明のマルチ画像表示装置の構成の一例を示す概略断面図である。
図2においては、図の上面側が鑑賞面側となっている。マルチ画像表示装置(1)では、デザインシート(3)と、図柄Bを表示する面発光パネル(4)を積層した構成を有している。デザインシート(3)は、フレキシブル性を有する基材シート(11)に図柄A(5)が付与されており、図2では、基材シート(5)の上面側に図柄A(5)を形成した例を示してある。また、デザインシート(3)の所定の位置には、フレキシブル性を有し、図柄Bを表示する面発光パネル(4)を有しており、一つでもよく、あるいは図2に示すように複数の面発光パネル(4)を配置した構成でもよいが、発光画像の多様性を考慮すると、二つ以上の面発光体を、1枚のマルチ画像表示シート上に配置する構成が好ましい。この時、それぞれの面発光パネル(4)は同一の図柄であっても、それぞれ異なる図柄(後述の図13に例示)であってもよい。
また、各面発光パネル(4)は、配線(8)で発光制御部(7)に接続されている。附属している外部情報センサー(6)より、外部情報、例えば、光(照度)情報、音情報、人体感知情報、車両感知情報、煙感知情報、熱感知情報、地震感知情報、水(降雨)感知情報、又は時間情報に基づいて、面発光パネル(4)の発光を制御して図柄Bを表示する。
上記のような構成からなる本発明のマルチ画像表示装置は、フレキシブル性を有するデザインシートと、フレキシブル性を有する面発光パネルにより構成されているため、設置時に面発光パネルがひび割れ等で破損することがなく、また、金属製の筐体等の収容された構成ではないため、ロール状に積層し、コンパクトな状態で設置場所まで搬送することができ、設置容易性に優れている。
また、本発明に係るマルチ画像表示シートは、フレキシブル性を備えているため、設置場所の形状に対する制約が少なく、平面部材上の他に、曲面部材(凸面、凹面)、円柱部材等、設置する場所の形状の自由度が高くなる。したがって、高速道路の曲面を有する防音パネル上、凹凸を有するガードレール、工事現場の柵や防音壁、ビルの外壁等の屋外や、様々な演出に趣向を凝らすレストランやホテルの宴会場、店舗、廊下等の壁面、柱、床面、天井等、その目的に応じて設置することができる。
また、本発明の面状のマルチ画像表示装置を、軽量化したアルミ部材等から構成される建築部材表面に設置し、建築部材の周辺部を、図柄Aと近似のラッピングシート等で被覆して構成することにより、一体感があり、かつ二つ以上の図柄を表示することができる建材を提供することもできる。
《マルチ画像表示装置の構成要素》
次いで、本発明のマルチ画像表示装置を構成する構成要素として、図柄Aを表示するデザインシート及び図柄Bを表示する面発光パネルで構成されるマルチ画像表示シート、外部情報センサー等の詳細について説明する。
[デザインシート]
本発明に係るデザインシート(3)は、面状、好ましくはフレキシブル性を備えた基材シート(11)と、印刷、カッティングシート(ステッカー)あるいは描画により形成される図柄A(5)を有している。
〔基材シート〕
本発明に係るデザインシート(3)に適用可能な基材シート(11)としては、フレキシブル性を備え、ある程度の光透過を有している材料であれば特に制限はなく、例えば、紙、布、樹脂シートを挙げることができ、その中でも、耐久性、透明性等の観点から樹脂シートが好ましい。本発明に適用可能な樹脂シートとしては、例えば、セルロースエステル系シート、ポリエステル系シート、ポリカーボネート系シート、ポリアリレート系シート、ポリスルホン(ポリエーテルスルホンも含む)系シート、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポリエステルシート、ポリエチレンシート、ポリプロピレンシート、セルロースジアセテートシート、セルローストリアセテートシート、セルロースアセテートプロピオネートシート、セルロースアセテートブチレートシート、ポリ塩化ビニリデンシート、ポリ塩化ビニルシート、ポリビニルアルコールシート、エチレンビニルアルコールシート、シンジオタクティックポリスチレン系シート、ポリカーボネートシート、ノルボルネン系樹脂シート、ポリメチルペンテンシート、ポリエーテルケトンシート、ポリエーテルケトンイミドシート、ポリアミドシート、ポリアミドイミドシート、フッ素樹脂シート、ナイロンシート、ポリメチルメタクリレートシート、アクリルシート、テフロン(登録商標)PTFEシート、テフロン(登録商標)TFEシート、等を挙げることができる。また、面状のデザインシート(3)として、ある程度の厚さを有する樹脂ボードであってもよい。
(図柄Aの形成位置)
本発明に係るデザインシート(3)において、図柄A(5)を付与する位置は特に制限はなく、任意の位置に形成することができる。
図3A〜図3Cは、デザインシートにおける図柄Aの形成位置の一例を示す概略断面図である。
図3Aでは、デザインシート(3)を構成する基材シート(11)の鑑賞面側に図柄A(5)を配置した例であり、図柄A(5)では、画像描写するための高濃度描写領域(5A)と、低濃度描写領域(5B)、あるいは各濃度による描写領域を有し、多くの場合、その下部に位置する面発光パネルの輝度を確保する観点から、低濃度描写領域(5B)の下部に面発光パネル(4)を配置することが好ましい。
同様に、図3Bは、デザインシート(3)を構成する基材シート(11)の鑑賞面とは反対側の面(裏面)に図柄A(5)を配置した例である。
又、基材シート(11)の両面に、それぞれ、図3A及び図3Bで示すような構成で異なる図柄を形成し、それぞれの図柄を複合させることにより、図柄Aを形成する方法であってもよい。
また、独立した構成で図柄A(5)を形成せずに、図3Cで示すように、基材シート(11)内に、図柄Aの形成材料、例えば、印刷用インキを浸透させて、高濃度描写領域(5A)と、低濃度描写領域(5B)を形成する方法であってもよい。
(図柄Aの形成方法)
上記図3A〜図3Cで例示したような図柄Aの形成に用いる方法としては、特に制限はなく、一般的に広く使用されている印刷方法、あらかじめ作製したカッティングシート等を転写させる方法であってもよい。また、基材シートとして布を適用する場合には、刺繍、織り、あるいは染色法により、図柄Aを形成する方法を用いることができる。
〈印刷方式〉
印刷方式としては、特に制限はないが、例えば、凸版:凸版印刷方式、フレキソ印刷方式、ドライオフセット印刷方式、凹版:グラビア印刷方式、グラビアオフセット印刷方式、パッド印刷方式、平版:オフセット印刷方式、孔版:スクリーン印刷方式、あるいは、インクジェット記録方式等を適用することができる。また、状況により、人が、基材シート上に、直接印刷用インキを用いて描画する方法であってもよい。
〈印刷用インキ〉
印刷用インキとしては、油性凸版インキ、フレキソインキ、ドライオフセットインキ、グラビアインキ、グラビアオフセットインキ、パッドインキ、オフセットインキ、スクリーンインキ等が挙げられる。
印刷インキは、版から基材シート上に転写された後、硬化させて、図柄Aを定着させる方法としては、下記に示す方法が挙げられる。
(1)蒸発乾燥型:インキ中の揮発性溶剤を蒸発させることにより図柄Aを形成する方法(樹脂成分:ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエステル系樹脂)
(2)酸化重合型:乾性油を主成分とするインキにより形成した図柄A面に、大気中の酸素が吸収され、ビヒクル分子を結合及び重合して三次元構造化する方法(樹脂成分:アルキッド系樹脂)
(3)2液反応型:反応基を有する樹脂(例えば、エポキシ系樹脂、ウレタン系樹脂)をビヒクルとするインキの2種混合のうちの一方をインキ化し、他方を硬化剤の組成とし、2液を組み合わせることにより、反応させて硬化する方法
(4)紫外線硬化型:印刷インキの被膜を基材シート上に形成した後、紫外線を照射して、反応硬化させる方法。特に、インクジェット記録方式用のインキとして適用することにより、高精細な図柄Aを安定して形成することができる方法(樹脂成分:アクリレート系樹脂、エポキシ系樹脂、オキセタン系樹脂等)。
〈インキ用色材〉
インキ用の色材としては、顔料系インキと染料系インキに大別されるが、本発明のマルチ画像表示装置が、屋外で使用され、紫外線、水等の環境に晒されることを考慮すると、耐候性に優れている顔料系インキを用いることが好ましい。顔料としては、その用途や表現する絵柄に対応して、無機顔料や有機顔料から適宜選択して用いることができる。
〈カッティングシート(ステッカー方式)〉
また、図柄Aを形成する方法として、上記説明したインキを用いた印刷方式の他に、あらかじめ、薄膜の各色シート、例えば、塩化ビニル製の各色シートに、プロッター等により図柄Aをカッティングし、転写シートを付与した後、そのカッティングした図柄Aを、基材シート上に転写する方法である。種類としては、屋外用シート、電飾シート、反射シート、蛍光シート、ラメシート、ミラーシート等があり、目的に応じて選択することができる。
(マスク部材の付与)
本発明に係るデザインシートには、下部に設置する面発光パネルにより形成する図柄Bに対応したマスク部材を設けることが好ましい態様の一つである。
図4は、マルチ画像表示装置の図柄A及び図柄Bを表示する発光画像部の構成の一例を示す概略断面図である。
図4に示すマルチ画像表示装置(1)は、前記図3Aで例示したように、基材シート(11)の鑑賞面側(図の上面側)に、高濃度描写領域(5A)と低濃度描写領域(5B)を形成し、裏面側に、マスク部材(12)を付与する。
マスク部材(12)の下部には、面発光パネル(4)が、低濃度描写領域(5B)に対応する位置に配置する。この面発光パネル(4)は、例えば、図4に示すように、面発光体(14)とその上に、光散乱性フィルム(光取出しフィルムともいう。)、例えば、アウトカップリングフィルム(以下、OFCと略記する。詳細は後述する。)が配置され、面発光体(14)からの光取出し効率の向上及び未発光時の金属電極表面における反射を防止する機能を有している。
図4に示すような構成のマルチ画像表示装置(1)においては、面発光パネル(4)で表示する図柄Bを、光遮蔽部(12A)と光透過部(12B)で構成されているマスク部材(12)により、表示する図柄Bの輪郭を縁取りして形成する態様が好ましい。
本発明において、マスク部材(12)に、光遮蔽部(12A)と光透過部(12B)を形成する方法としては、光透過性樹脂基材の表面側に、光遮蔽部(12A)と光透過部(12B)を、例えば、スクリーン印刷法により形成して、パターンを付与したマスク部材を作製することができる。
マスク部材の作製に用いるインキとしては、特に、光遮蔽効果を発現し、耐擦性に優れた膜を形成することができるインキであれば特に制限はない。例えば、遮光性の顔料(例えば、黒色顔料等)と、紫外線硬化型樹脂成分とを含む光遮光性インキを用い、スクリーン印刷法により、光遮蔽部(12A)に当該インキを付与した後、紫外線を照射して硬化させることにより形成することができる。
(各種機能の付与)
〈不燃性、難燃性〉
本発明に係るデザインシートを具備するマルチ画像表示装置は、屋内の他に、室内にも設置する観点から、デザインシート、特に、基材シートが不燃性あるいは難燃性であることが好ましい。
本発明でいう不燃性とは、デザインシート(基材シート及び形成した図柄A)が継続して燃焼しない性質で、JIS K6911で規定するA法に準拠して、長さ127cm(5インチ)、幅及び厚さが12.7mm(0.5インチ)の試験片に30秒間炎を当て、炎を取り去った後に試験片の燃焼が180秒以内に消え、かつ燃焼した長さが25mm以下であった場合に、不燃性であると定義する。
また、難燃性とは、燃焼する速度は遅いが、ある程度の時間燃焼する性質であり、難燃性の定量的指標としては、燃焼に必要な酸素濃度を%で表示したOI(oxygen index)があり、大まかに、35以上であれば難燃性であると定義することができる。OIの値としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)は95、ポリ塩化ビニル樹脂は45、フェノール樹脂は35である。
また、基材シート等に難燃性を付与させるために用いられる難燃剤としては、例えば、有機難燃剤して、臭素化合物(例えば、ペンタブロモジフェニルエーテル、オクタブロモジフェニルエーテル、テトラブロモビスフェノールA等)、リン化合物(例えば、トリフェニルホスフェートなどの芳香族リン酸エステル等)、また、無機系難燃剤としては、アンチモン化合物、金属水酸化物(例えば、水酸化アルミニウム、水酸化マグネシウム等)を、基材シートの光透過性を損なわない範囲で適用することができる。
〈防水機能〉
本発明に係るデザインシートを具備するマルチ画像表示装置は、屋内に設置される場合が多く、耐水性を具備していることが好ましい態様である。
特に、基材シートを構成する樹脂材料の吸水率としては、0.3質量%以下であることが好ましい。吸水率の測定は、JIS K 7209:2000に準拠した「プラスチック−吸水率の求め方」に準じて求めることができる。
また、後述する面発光パネル及び防水コネクターも、同様に、防水処理(具体的には、生活防水レベル)が施されていることが好ましい。
〈吸音機能〉
また、本発明に係るデザインシートには、防音機能を付与させることが好ましい。防音機能の付与方法としては、基材シートとして、発泡樹脂からなる気泡構造、樹脂材料からなる壁面を有する立体構造(ハニカム構造等)や、中空微粒子を添加した樹脂材料等を用いることができる。
〈光触媒機能〉
また、本発明に係るデザインシートには、光触媒機能を有していることが好ましい。
光触媒とは、太陽や蛍光灯等の光が照射されることにより、その表面で強力な酸化力が発生し、接触してくる有機化合物や細菌などの有害物質を除去することができる機能である。
具体的な機能としては、
(1)空気中のNOやSO、建材等から発生するホルムアルデヒドなどの有害物質を除去する大気浄化機能、
(2)アセトアルデヒド、アンモニア、硫化水素などの悪臭を分解する脱臭機能、
(3)抗菌作用を付与した抗菌機能、
(4)デザインシート表面の汚れを防ぐ防汚機能
等を挙げることができる。
このような光触媒機能を付与させる方法として、例えば、酸化チタン光触媒を適用することができる。酸化チタンは、光エネルギーを受けると活性化し、強い酸化作用を発揮する物質であり、基材シートに含有させることにより、有機物を主体とした汚染物質や臭いの成分を炭酸ガスと水に酸化分解し、光誘起超親水性により、基材シート表面の水に対する親和性を高め、防曇、防汚、セルフクリーニング性を付与することができる。
〈複数要素による図柄A及び図柄Bの形成〉
上記説明において、面状のデザインシートを構成する図柄Aに関しては、便宜上、1枚のデザインシート上に1種類の図柄Aを設けたケースについて説明したが、必要に応じて、図柄Aを有する面状のデザインシートを複数枚積層した構成であっても、あるいは、図柄の異なる面状のデザインシートを複数枚積層して、図柄Aを形成する方法であってもよい。
同じく、面状の面発光パネル(4)を構成する図柄Bに関しては、便宜上、1枚の面発光パネル(4)上に1種類の図柄Bを設けたケースについて説明したが、必要に応じて、図柄Bを有する面状の面発光パネル(4)を複数枚積層した構成であっても、あるいは、図柄の異なる面状の面発光パネル(4)を複数枚積層して、図柄Bを形成する方法であってもよい。
[面発光パネル]
次いで、本発明に係る面発光パネルの構成について説明する。面状の面発光パネルの主要構成要素は、図柄Bを表示するための面発光体である。
本発明のマルチ画像表示装置で適用可能な面発光パネルとしては、情報に従って、発光あるいは消光する機能を有していれば特に制限はないが、より平面に設置することができ、消費電力少なく、発光寿命が長いという観点から、LED(無機発光ダイオード、無機EL素子ともいう。)又は有機EL素子(OLEDともいう。)であることが好ましく、特には、薄膜であり、フレキシブル性を備え、様々な曲面に対して設置することが可能である観点から、有機EL素子であることが好ましい。
LEDとは、無機発光ダイオードあるいは無機エレクトロルミネッセンス素子ともいわれ、有機物のバインダー中に発光材料の結晶粉末を分散させ、それをフレキシブル基板に塗布することで、面発光体として形成する無機EL素子である。LEDは材料コストが低いため、数十cm四方のシート状光源に向いており、数mmの曲げ半径を有している。発光材料は、微量のCu(銅)イオンを含むZnS(硫化亜鉛)が用いられている。
LEDを用いた面発光パネルを形成する場合には、あらかじめ導光板にドット形状の偏向パターンが形成され、当該導光板の側方に、導光板の側端面に光を照射するLED光源が設けられて構成されている。LED光源から出射した光が導光板の側端面から入射し、当該入射光が偏向パターンの偏向反射面によって導光板の正面方向へ全反射される。これにより、所定のパターンで導光板の正面側から光が出射されて、導光板を正面から見たときに当該パターンで発光して見えるようになる。
〔有機EL素子〕
次いで、本発明に係るフレキシブル性を有する面発光パネルを構成する面発光体の代表例として、有機EL素子の詳細について説明する。
本発明に係るフレキシブル性を有する面発光体を構成する有機EL素子は、樹脂基材及び透明陽極上に、種々の構成層を形成することが可能で、例えば、下記(i)〜(v)の層構造を有していてもよい。また、下記の発光層は、青色発光層、緑色発光層及び赤色発光層からなるものが好ましい。
(i)樹脂基材上に、透明陽極/有機機能層ユニット(発光層/電子輸送層)/陰極/封止用接着剤/封止部材が積層された構成、
(ii)樹脂基材上に、透明陽極/有機機能層ユニット(正孔輸送層/発光層/電子輸送層)/陰極/封止用接着剤/封止部材が積層された構成、
(iii)樹脂基材上に、透明陽極/有機機能層ユニット(正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層)/陰極/封止用接着剤/封止部材が積層された構成、
(iv)樹脂基材上に、透明陽極/有機機能層ユニット(正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層)/陰極/封止用接着剤/封止部材が積層された構成、
(v)樹脂基材上に、透明陽極/有機機能層ユニット(陽極バッファー層/正孔輸送層/発光層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層)/陰極/封止用接着剤/封止部材が積層された構成、
等を挙げることができる。
次いで、有機EL素子の各構成要素について説明する。
(樹脂基材)
本発明に係る有機EL素子に適用する樹脂基材は、フレキシビリティーを有する折り曲げ可能なフレキシブル樹脂基材であることが好ましい。
本発明に適用可能な樹脂基材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレート(略称:PET)、ポリエチレンナフタレート(略称:PEN)等のポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、セロファン、セルロースジアセテート、セルローストリアセテート(略称:TAC)、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート(略称:CAP)、セルロースアセテートフタレート、セルロースナイトレート等のセルロースエステル類及びそれらの誘導体、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルアルコール、ポリエチレンビニルアルコール、シンジオタクティックポリスチレン、ポリカーボネート(略称:PC)、ノルボルネン樹脂、ポリメチルペンテン、ポリエーテルケトン、ポリイミド、ポリエーテルスルホン(略称:PES)、ポリフェニレンスルフィド、ポリスルホン類、ポリエーテルイミド、ポリエーテルケトンイミド、ポリアミド、フッ素樹脂、ナイロン、ポリメチルメタクリレート、アクリル及びポリアリレート類、アートン(商品名JSR社製)及びアペル(商品名、三井化学社製)等のシクロオレフィン系樹脂等を挙げることができる。
これら樹脂基材のうち、コストや入手の容易性の点では、ポリエチレンテレフタレート(略称:PET)、ポリブチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート(略称:PEN)、ポリカーボネート(略称:PC)等のフィルムがフレキシブル性を有する樹脂基材として好ましく用いられる。
本発明において、樹脂基材の厚さとしては、3〜200μmの範囲内とすることができ、好ましくは、10〜100μmの範囲内であり、より好ましくは20〜50μmの範囲内である。
本発明に適用可能な樹脂基材は、有機EL素子の封止部材(透明基材)としても好適に用いることもできる。また、上記の樹脂基材は、未延伸フィルムでもよく、延伸フィルムでもよい。
本発明に適用可能な樹脂基材は、従来公知の一般的な成膜方法により製造することが可能である。例えば、材料となる樹脂を押出機により溶融し、環状ダイやTダイにより押し出して急冷することにより、実質的に無定形で配向していない未延伸の樹脂基材を製造することができる。また、未延伸の樹脂基材を一軸延伸、テンター式逐次二軸延伸、テンター式同時二軸延伸、チューブラー式同時二軸延伸等の公知の方法により、樹脂基材の搬送方向(縦軸方向、MD方向)、又は樹脂基材の搬送方向と直角の方向(横軸方向、TD方向)に延伸することにより、延伸樹脂基材を製造することができる。この場合の延伸倍率は、樹脂基材の原料となる樹脂に合わせて適宜選択することできるが、縦軸方向及び横軸方向にそれぞれ1.1〜10倍の範囲内であることが好ましい。
(陽極:透明陽極)
本発明に係る有機EL素子を構成する陽極としては、銀、金等の金属又は金属を主成分とする合金、CuI、あるいはインジウム−スズの複合酸化物(ITO)、SnO及びZnO等の金属酸化物を挙げることができるが、金属又は金属を主成分とする合金であることが好ましく、更に好ましくは、銀又は銀を主成分とする合金である。
透明陽極を、銀を主成分として構成する場合、銀の純度としては、99%以上であることが好ましい。また、銀の安定性を確保するためにパラジウム(Pd)、銅(Cu)及び金(Au)等が添加されていてもよい。
透明陽極は銀を主成分として構成されている層であるが、具体的には、銀単独で形成しても、あるいは銀(Ag)を含有する合金から構成されていてもよい。そのような合金としては、例えば、銀−マグネシウム(Ag−Mg)、銀−銅(Ag−Cu)、銀−パラジウム(Ag−Pd)、銀−パラジウム−銅(Ag−Pd−Cu)、銀−インジウム(Ag−In)などが挙げられる。
上記陽極を構成する各構成材料の中でも、本発明に係る有機EL素子を構成する陽極としては、銀を主成分として構成し、厚さが2〜20nmの範囲内にある透明陽極であることが好ましいが、更に好ましくは厚さが4〜12nmの範囲内である。厚さが20nm以下であれば、透明陽極の吸収成分及び反射成分が低く抑えられ、高い光透過率が維持されるため好ましい。
本発明でいう銀を主成分として構成されている層とは、透明陽極中の銀の含有量が60質量%以上であることをいい、好ましくは銀の含有量が80質量%以上であり、より好ましくは銀の含有量が90質量%以上であり、特に好ましくは銀の含有量が98質量%以上である。また、本発明に係る透明陽極でいう「透明」とは、波長550nmでの光透過率が50%以上であることをいう。
本発明に係る透明陽極においては、銀を主成分として構成されている層が、必要に応じて複数の層に分けて積層された構成であっても良い。
また、本発明においては、陽極が、銀を主成分として構成する透明陽極である場合には、形成する透明陽極の銀膜の均一性を高める観点から、その下部に、下地層を設けることが好ましい。下地層としては、特に制限はないが、窒素原子又は硫黄原子を有する有機化合物を含有する層であることが好ましく、当該下地層上に、透明陽極を形成する方法が好ましい態様である。
一般に、透明導電膜の形成方法としては、例えば、塗布法、インクジェット法、コーティング法、ディップ法などのウェットプロセスを用いる方法や、蒸着法(例えば、抵抗加熱法、EB法など)、スパッタ法、CVD法などのドライプロセスを用いる方法などが挙げられるが、本発明の有機EL素子の製造方法においては、透明陽極としては蒸着法により形成することが好ましい。
また、透明陽極は、下地層上に形成されることにより、形成後の高温アニール処理(例えば、150℃以上の加熱プロセス)等がなくても十分に導電性を有することができる。
(下地層)
本発明に係る有機EL素子においては、陽極が銀を主成分として構成する透明陽極である場合には、透明陽極の樹脂基材側に隣接した位置に、少なくとも窒素原子又は硫黄原子を有する有機化合物を含有する下地層を有することが好ましい態様であり、更には、下地層が含有する有機化合物が、芳香族性に関与しない有効非共有電子対を持つ窒素原子を有する化合物であることが好ましい。
(中間電極)
本発明に係る有機EL素子においては、陽極(第1電極)と陰極(第2電極)との間に、有機機能層ユニットを二つ以上積層した構造を有し、二つ以上の有機機能層ユニット間を、電気的接続を得るための独立した接続端子を有する中間電極層ユニットで分離した構造をとることができる。
(有機機能層ユニット)
次いで、有機機能層ユニットを構成する各層について、電荷注入層、発光層、正孔輸送層、電子輸送層及び阻止層の順に説明する。
〈電荷注入層〉
本発明に係る電荷注入層は、駆動電圧低下や発光輝度向上のために、電極と発光層の間に設けられる層のことで、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123〜166頁)にその詳細が記載されており、正孔注入層と電子注入層とがある。
電荷注入層としては、一般には、正孔注入層であれば、陽極と発光層又は正孔輸送層との間、電子注入層であれば陰極と発光層又は電子輸送層との間に存在させることができるが、本発明においては、透明電極に隣接して電荷注入層を配置させることを特徴とする。また、中間電極で用いられる場合は、隣接する電子注入層及び正孔注入層の少なくとも一方が、本発明の要件を満たしていれば良い。
本発明に係る正孔注入層は、駆動電圧低下や発光輝度向上のために、透明電極である陽極に隣接して配置される層であり、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123〜166頁)に詳細に記載されている。
正孔注入層は、特開平9−45479号公報、同9−260062号公報、同8−288069号公報等にもその詳細が記載されている化合物を挙げることができる。
電子注入層は、駆動電圧低下や発光輝度向上のために、陰極と発光層との間に設けられる層のことであり、陰極が本発明に係る透明電極で構成されている場合には、当該透明電極に隣接して設けられ、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123〜166頁)に詳細に記載されている。
電子注入層は、特開平6−325871号公報、同9−17574号公報、同10−74586号公報等に記載されている材料を用いることができる。電子注入層はごく薄い膜であることが望ましく、構成材料にもよるが、その層厚は1nm〜10μmの範囲が好ましい。
〈発光層〉
本発明に係る有機EL素子の有機機能層ユニットを構成する発光層は、発光材料としてリン光発光化合物が含有されている構成が好ましい。
この発光層は、電極又は電子輸送層から注入された電子と、正孔輸送層から注入された正孔とが再結合して発光する層であり、発光する部分は発光層の層内であっても発光層と隣接する層との界面であってもよい。
このような発光層としては、含まれる発光材料が発光要件を満たしていれば、その構成には特に制限はない。また、同一の発光スペクトルや発光極大波長を有する層が複数層あってもよい。この場合、各発光層間には非発光性の中間層を有していることが好ましい。
発光層の厚さの総和は、1〜100nmの範囲内にあることが好ましく、より低い駆動電圧を得ることができることから1〜30nmの範囲内がさらに好ましい。なお、発光層の厚さの総和とは、発光層間に非発光性の中間層が存在する場合には、当該中間層も含む厚さである。
本発明においては、二つ以上の発光層ユニットを積層した構成であることが好ましい態様である。個々の発光層の厚さとしては、それぞれ1〜50nmの範囲内に調整することが好ましく、さらに好ましくは1〜20nmの範囲内に調整することがより好ましい。積層された複数の発光層が、青、緑及び赤のそれぞれの発光色に対応する場合は、青、緑及び赤の各発光層の厚さの関係について特に制限されない。
以上のような発光層は、発光材料やホスト化合物を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、LB法(ラングミュア・ブロジェット、Langmuir Blodgett法)及びインクジェット法等の公知の方法により形成することができる。
また発光層は、複数の発光材料を混合してもよく、リン光発光材料と蛍光発光材料(蛍光ドーパント、蛍光性化合物ともいう)とを同一発光層中に混合して用いてもよい。発光層の構成としては、ホスト化合物(発光ホスト等ともいう)及び発光材料(発光ドーパント化合物ともいう。)を含有し、発光材料より発光させることが好ましい。
〈ホスト化合物〉
発光層に含有されるホスト化合物としては、室温(25℃)におけるリン光発光のリン光量子収率が0.1未満の化合物が好ましい。さらにリン光量子収率が0.01未満であることが好ましい。また、発光層に含有される化合物の中で、その層中での体積比が50%以上であることが好ましい。
発光層に用いられるホスト化合物としては、従来公知の低分子化合物でも、繰り返し単位をもつ高分子化合物でもよく、ビニル基やエポキシ基のような重合性基を有する低分子化合物(蒸着重合性発光ホスト)でもよい。
本発明に適用可能なホスト化合物としては、例えば、特開2001−257076号公報、同2002−308855号公報、同2001−313179号公報、同2002−319491号公報、同2001−357977号公報、同2002−334786号公報、同2002−8860号公報、同2002−334787号公報、同2002−15871号公報、同2002−334788号公報、同2002−43056号公報、同2002−334789号公報、同2002−75645号公報、同2002−338579号公報、同2002−105445号公報、同2002−343568号公報、同2002−141173号公報、同2002−352957号公報、同2002−203683号公報、同2002−363227号公報、同2002−231453号公報、同2003−3165号公報、同2002−234888号公報、同2003−27048号公報、同2002−255934号公報、同2002−260861号公報、同2002−280183号公報、同2002−299060号公報、同2002−302516号公報、同2002−305083号公報、同2002−305084号公報、同2002−308837号公報、米国特許出願公開第2003/0175553号明細書、米国特許出願公開第2006/0280965号明細書、米国特許出願公開第2005/0112407号明細書、米国特許出願公開第2009/0017330号明細書、米国特許出願公開第2009/0030202号明細書、米国特許出願公開第2005/238919号明細書、国際公開第2001/039234号、国際公開第2009/021126号、国際公開第2008/056746号、国際公開第2004/093207号、国際公開第2005/089025号、国際公開第2007/063796号、国際公開第2007/063754号、国際公開第2004/107822号、国際公開第2005/030900号、国際公開第2006/114966号、国際公開第2009/086028号、国際公開第2009/003898号、国際公開第2012/023947号、特開2008−074939号公報、特開2007−254297号公報、欧州特許第2034538号明細書等に記載されている化合物を挙げることができる。
〈発光材料〉
本発明で用いることのできる発光材料としては、リン光発光性化合物(リン光性化合物、リン光発光材料又はリン光発光ドーパントともいう。)及び蛍光発光性化合物(蛍光性化合物又は蛍光発光材料ともいう。)が挙げられる。
〈リン光発光性化合物〉
リン光発光性化合物とは、励起三重項からの発光が観測される化合物であり、具体的には室温(25℃)にてリン光発光する化合物であり、リン光量子収率が25℃において0.01以上の化合物であると定義されるが、好ましいリン光量子収率は0.1以上である。
上記リン光量子収率は、第4版実験化学講座7の分光IIの398頁(1992年版、丸善)に記載の方法により測定できる。溶液中でのリン光量子収率は、種々の溶媒を用いて測定できるが、本発明においてリン光発光性化合物を用いる場合、任意の溶媒のいずれかにおいて、上記リン光量子収率として0.01以上が達成されればよい。
リン光発光性化合物は、一般的な有機EL素子の発光層に使用される公知のものの中から適宜選択して用いることができるが、好ましくは元素の周期表で8〜10族の金属を含有する錯体系化合物であり、さらに好ましくはイリジウム化合物、オスミウム化合物、白金化合物(白金錯体系化合物)又は希土類錯体であり、中でも最も好ましいのはイリジウム化合物である。
本発明においては、少なくとも一つの発光層が、二種以上のリン光発光性化合物が含有されていてもよく、発光層におけるリン光発光性化合物の濃度比が発光層の厚さ方向で変化している態様であってもよい。
本発明に使用できる公知のリン光発光性化合物の具体例としては、以下の文献に記載されている化合物等が挙げられる。
Nature 395,151(1998)、Appl.Phys.Lett.78,1622(2001)、Adv.Mater.19,739(2007)、Chem.Mater.17,3532(2005)、Adv.Mater.17,1059(2005)、国際公開第2009/100991号、国際公開第2008/101842号、国際公開第2003/040257号、米国特許出願公開第2006/835469号明細書、米国特許出願公開第2006/0202194号明細書、米国特許出願公開第2007/0087321号明細書、米国特許出願公開第2005/0244673号明細書等に記載の化合物を挙げることができる。
また、Inorg.Chem.40,1704(2001)、Chem.Mater.16,2480(2004)、Adv.Mater.16,2003(2004)、Angew.Chem.lnt.Ed.2006,45,7800、Appl.Phys.Lett.86,153505(2005)、Chem.Lett.34,592(2005)、Chem.Commun.2906(2005)、Inorg.Chem.42,1248(2003)、国際公開第2009/050290号、国際公開第2002/015645号、国際公開第2009/000673号、米国特許出願公開第2002/0034656号明細書、米国特許第7332232号明細書、米国特許出願公開第2009/0108737号明細書、米国特許出願公開第2009/0039776号、米国特許第6921915号、米国特許第6687266号明細書、米国特許出願公開第2007/0190359号明細書、米国特許出願公開第2006/0008670号明細書、米国特許出願公開第2009/0165846号明細書、米国特許出願公開第2008/0015355号明細書、米国特許第7250226号明細書、米国特許第7396598号明細書、米国特許出願公開第2006/0263635号明細書、米国特許出願公開第2003/0138657号明細書、米国特許出願公開第2003/0152802号明細書、米国特許第7090928号明細書等に記載の化合物を挙げることができる。
また、国際公開第2005/076380号、国際公開第2010/032663号、国際公開第2008/140115号、国際公開第2007/052431号、国際公開第2011/134013号、国際公開第2011/157339号、国際公開第2010/086089号、国際公開第2009/113646号、国際公開第2012/020327号、国際公開第2011/051404号、国際公開第2011/004639号、国際公開第2011/073149号、特開2012−069737号公報、特開2009−114086号公報、特開2003−81988号公報、特開2002−302671号公報、特開2002−363552号公報等に記載の化合物も挙げることができる。
本発明においては、好ましいリン光発光性化合物としてはIrを中心金属に有する有機金属錯体が挙げられる。さらに好ましくは、金属−炭素結合、金属−窒素結合、金属−酸素結合、金属−硫黄結合の少なくとも一つの配位様式を含む錯体が好ましい。
〈蛍光発光性化合物〉
蛍光発光性化合物としては、クマリン系色素、ピラン系色素、シアニン系色素、クロコニウム系色素、スクアリウム系色素、オキソベンツアントラセン系色素、フルオレセイン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム系色素、ペリレン系色素、スチルベン系色素、ポリチオフェン系色素又は希土類錯体系蛍光体等が挙げられる。
〈正孔輸送層〉
正孔輸送層とは正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料からなり、広い意味で正孔注入層及び電子阻止層も正孔輸送層の機能を有する。正孔輸送層は単層又は複数層設けることができる。
正孔輸送材料としては、正孔の注入又は輸送、電子の障壁性のいずれかを有するものであり、有機物、無機物のいずれであってもよい。例えば、トリアゾール誘導体、オキサジアゾール誘導体、イミダゾール誘導体、ポリアリールアルカン誘導体、ピラゾリン誘導体、ピラゾロン誘導体、フェニレンジアミン誘導体、アリールアミン誘導体、アミノ置換カルコン誘導体、オキサゾール誘導体、スチリルアントラセン誘導体、フルオレノン誘導体、ヒドラゾン誘導体、スチルベン誘導体、シラザン誘導体、アニリン系共重合体、導電性高分子オリゴマー及びチオフェンオリゴマー等が挙げられる。
正孔輸送材料としては、上記のものを使用することができるが、ポルフィリン化合物、芳香族第3級アミン化合物及びスチリルアミン化合物を用いることができ、特に芳香族第3級アミン化合物を用いることが好ましい。
正孔輸送層は、上記正孔輸送材料を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法を含む印刷法及びLB法(ラングミュア・ブロジェット、Langmuir Blodgett法)等の公知の方法により、薄膜化することにより形成することができる。正孔輸送層の層厚については特に制限はないが、通常は5nm〜5μm程度、好ましくは5〜200nmの範囲である。この正孔輸送層は、上記材料の一種又は二種以上からなる一層構造であってもよい。
また、正孔輸送層の材料に不純物をドープすることにより、p性を高くすることもできる。その例としては、特開平4−297076号公報、特開2000−196140号公報、同2001−102175号公報及びJ.Appl.Phys.,95,5773(2004)等に記載されたものが挙げられる。
このように、正孔輸送層のp性を高くすると、より低消費電力の素子を作製することができるため好ましい。
〈電子輸送層〉
電子輸送層は、電子を輸送する機能を有する材料から構成され、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は、単層構造又は複数層の積層構造として設けることができる。
単層構造の電子輸送層及び積層構造の電子輸送層において、発光層に隣接する層部分を構成する電子輸送材料(正孔阻止材料を兼ねる)としては、カソードより注入された電子を発光層に伝達する機能を有していれば良い。このような材料としては、従来公知の化合物の中から任意のものを選択して用いることができる。例えば、ニトロ置換フルオレン誘導体、ジフェニルキノン誘導体、チオピランジオキシド誘導体、カルボジイミド、フレオレニリデンメタン誘導体、アントラキノジメタン、アントロン誘導体及びオキサジアゾール誘導体等が挙げられる。
電子輸送層は、上記材料を、例えば、真空蒸着法、スピンコート法、キャスト法、インクジェット法を含む印刷法及びLB法等の公知の方法により、薄膜化することで形成することができる。電子輸送層の層厚については特に制限はないが、通常は5nm〜5μm程度、好ましくは5〜200nmの範囲内である。電子輸送層は上記材料の一種又は二種以上からなる単一構造であってもよい。
〈阻止層〉
阻止層としては、正孔阻止層及び電子阻止層が挙げられ、上記説明した有機機能層ユニット3の各構成層の他に、必要に応じて設けられる層である。例えば、特開平11−204258号公報、同11−204359号公報、及び「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の237頁等に記載されている正孔阻止(ホールブロック)層等を挙げることができる。
正孔阻止層とは、広い意味では、電子輸送層の機能を有する。正孔阻止層は、電子を輸送する機能を有しつつ正孔を輸送する能力が著しく小さい正孔阻止材料からなり、電子を輸送しつつ正孔を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。また、電子輸送層の構成を必要に応じて、正孔阻止層として用いることができる。正孔阻止層は、発光層に隣接して設けられていることが好ましい。
一方、電子阻止層とは、広い意味では、正孔輸送層の機能を有する。電子阻止層は、正孔を輸送する機能を有しつつ、電子を輸送する能力が著しく小さい材料からなり、正孔を輸送しつつ電子を阻止することで電子と正孔の再結合確率を向上させることができる。また、正孔輸送層の構成を必要に応じて電子阻止層として用いることができる。本発明に適用する正孔阻止層の層厚としては、好ましくは3〜100nmの範囲であり、さらに好ましくは5〜30nmの範囲である。
(陰極:第2電極)
陰極(第2電極)は、第2有機機能層ユニット又は第3有機機能層ユニットに正孔を供給するために機能する電極膜であり、金属、合金、有機又は無機の導電性化合物若しくはこれらの混合物が用いられる。具体的には、金、アルミニウム、銀、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属、ITO、ZnO、TiO及びSnO等の酸化物半導体などが挙げられる。
第2電極は、これらの導電性材料を蒸着やスパッタリング等の方法により薄膜を形成させて作製することができる。また、第2電極としてのシート抵抗は、数百Ω/□以下が好ましく、膜厚は通常5nm〜5μm、好ましくは5〜200nmの範囲で選ばれる。
なお、有機EL素子が、第2電極からも発光光Lを取り出す、両面発光型の場合には、光透過性の良好な第2電極を選択して構成すればよい。
(封止部材)
本発明に係る有機EL素子を封止するのに用いられる封止手段としては、例えば、封止部材と、第2電極6及び透明基板1とを接着剤で接着する方法を挙げることができる。
封止部材としては、有機EL素子の表示領域を覆うように配置されていればよく、凹板状でも、平板状でもよい。また透明性及び電気絶縁性は特に限定されない。
封止部材と有機EL素子の表示領域との間隙には、気相及び液相では窒素、アルゴン等の不活性気体やフッ化炭化水素、シリコンオイルのような不活性液体を注入することが好ましい。また、封止部材と有機EL素子の表示領域との間隙を真空とすることや、間隙に吸湿性化合物を封入することもできる。
《有機EL素子の構成》
〔タンデム型有機EL素子〕
図15に、タンデム型の有機EL素子の構成の一例を示す概略断面図である。
図15に示す有機EL素子(400)は、透明基板(101)上に、透明電極として第1電極(102、陽極)、第1有機機能層ユニット(103C)、第2有機機能層ユニット(103D)、第3有機機能層ユニット(103E)、対向電極である第2電極(106、陰極)が順次積層して構成されている。例えば、第1有機機能層ユニット(103C)が赤色発光、第2有機機能層ユニット(103D)を緑色発光、第3有機機能層ユニット(103E)を青色発光とした場合、第1電極(102、陽極)と第2電極(106、陰極)間に電圧を印加することにより、白色発光する。
〔調色型有機EL素子〕
図16は、調色型の有機EL素子の構成の一例を示す概略断面図である。
図16において、有機EL素子(200)は、透明基板(101)上に、透明電極である第1電極(102)、第1有機機能層ユニット(103C)、第1中間電極層ユニット(104B)、第2有機機能層ユニット(103D)、第2中間電極層ユニット(104C)、第3有機機能層ユニット(103E)及び対向電極である第2電極(106)が順次積層され、構成されている。第1中間電極層ユニット(104B)及び第2中間電極層ユニット(104C)の透明基板(101)側には、それぞれ、窒素原子を含有する下地層(142B)及び(143B)を有し、その上には、それぞれ中間電極(142A)及び(143A)を有する構成を示してある。
図16の構成では、第1電極(102)が透明電極である陽極であり、第2電極(106)が陰極の場合を示している。
第1電極(102)と第1中間電極(142A)の間は、リード線で配線され、それぞれの接続端子に駆動電圧V1として2〜40Vの範囲内で印加することにより、第1有機機能層ユニット(103C)が発光する。同様に、第1中間電極(142A)と第2中間電極(143A)の間は、リード線で配線され、それぞれの接続端子に駆動電圧V3として2〜40Vの範囲内で印加することにより、第2有機機能層ユニット(103D)が発光する。同様に、第2中間電極(143A)と第2電極(106)の間も、リード線で配線され、それぞれの接続端子に駆動電圧V3として2〜40Vの範囲内で印加することにより、第3有機機能層ユニット(103E)が発光する。
上記のように、各有機機能層ユニットを独立して印加して発光させることにより、青色単色発光、緑色単色発光、赤色単色発光、及び全てを同時に発光させることにより白色発光を得ることができる。
〔発光パターンの形成方法〕
次いで、本発明に係る有機EL素子に、図柄Bを表示するための発光パターンを形成する方法について説明する。
図5は、マルチ画像表示装置の発光画像部の構成の他の一例を示す概略断面図で、面発光体である有機EL素子に、発光部及び非発光部を形成して、図柄Bの発光パターンを形成する方法を示している。
図5に示すマルチ画像表示装置(1)は、前記図4の(a)で例示したように、基材シート(11)の鑑賞面側に、高濃度描写領域(5A)と低濃度描写領域(5B)が形成されている。基材シート(11)の下部には、面発光体(14)とその上に、光散乱性フィルム(13、光取出しフィルム)が配置され、面発光体(14)からの光取出し効率の向上及び未発光時の金属電極表面における反射を防止する機能を有している。
面発光体(14)には、光照射により、非発光領域(14A)と、発光領域(14B)が形成され、図柄Bを表示する。
以下、有機EL素子に対する非発光領域(14A)と発光領域(14B)の形成方法について説明する。
有機EL素子に対する光照射処理方法としては、特に制限はないが、例えば、正孔注入層、正孔輸送層、電子注入層、又は電子輸送層を形成した後に光照射を行う方法、あるいは、上記封止処理を施した有機EL素子(14)に光照射を行って発光エリアのパターニングを行う方法のいずれであってもよいが、後者の方法が、封止済みの有機EL素子(14)を大気に曝した状態で光照射を行うことができるため、光照射工程の簡略化及び製造コストの低減を図ることができる観点から好ましい。
本発明に適用可能な光照射工程とは、有機機能層ユニットの所定のパターン領域に対して光照射して、当該照射部分を非発光領域化とする工程である。これにより、光照射領域において有機機能層ユニットの発光機能を失わせて、図柄Bを有する有機EL素子(14)を作製することができる。すなわち、光照射を施した非発光領域(14A)となり、非照射領域が、従来の有機EL素子と同様の発光領域(14B)となり、所定の図柄Bを形成することができる。
本発明に係る光照射工程において、その光照射方法としては、有機機能層ユニットの所定のパターン領域に光照射することにより、当該照射部分を非発光領域とすることができる方法であれば、特定のパターン形成方法に限定されるものではないが、好ましくは、図柄Bの形状からなるフォトマスク部材を介して、光照射して、発光領域(14B)と非発光領域(14A)とを形成する方法が好ましい。
光照射工程において照射する光としては、少なくとも紫外線を含有し、更には可視光又は赤外線を有していてもよい。本発明でいう紫外線とは、その波長がX線よりも長く、可視光の最短波長よりも短い電磁波をいい、具体的には波長領域が、1〜400nmの範囲内であるが、好ましくは、適用する照射光の波長としては、355nm、365nm、380nm、405nm等に極大波長を有する照射光を用いることが好ましい。
照射光の発生手段及び照射手段としては、従来公知の照射装置等を用いて光を発生させて、所定の領域に照射することができる方法であれば、特に限定されない。
本発明に適用可能な光源としては、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、水素(重水素)ランプ、希ガス(キセノン、アルゴン、ヘリウム、ネオンなど)放電ランプ、窒素レーザー、エキシマレーザー(XeCl、XeF、KrF、KrClなど)、水素レーザー、ハロゲンレーザー、各種可視(LD)−赤外レーザーの高調波(YAGレーザーのTHG(Third HarmonicGeneration)光など)等が挙げられる。
レーザー光を照射する方法においては、有機機能層ユニット(3)に対してレーザー光をスポット状に照射し、レーザー光源と有機機能層ユニット(3)とを相対移動させることによって、レーザー光照射位置を走査させ、パターン領域に光を照射する方法を用いることができる。
また、照射光を、マスク部材を介して照射する方法においては、有機機能層ユニットの発光領域(14B)をマスク部材で遮蔽し、有機機能層ユニットのパターン領域の全面に対して光学フィルターを介した光を照射する方法が挙げられる。
本発明においては、前述のように、面状の面発光パネル(14)が構成する図柄Bとしては、上記説明したように、1枚の面発光パネル(14)上に、非発光領域(14A)と発光領域(14B)により形成される図柄Bについて説明したが、必要に応じて、図柄Bを有する面状の面発光パネル(4)を複数枚積層した構成であっても、あるいは、図柄の異なる面状の面発光パネル(4)を複数枚積層、あるいは並列配置して、図柄Bを形成する方法であってもよい。
〔光散乱性フィルム〕
本発明に係る面発光パネル(4)においては、デザインシート(3)と、面発光体である有機EL素子(14)との間に、光散乱性フィルム(光取出しフィルムともいう。)を配置することが好ましい。
有機EL素子は、空気よりも屈折率の高い層(屈折率1.6〜2.1程度の範囲内)の内部で発光し、発光層で発生した光のうち15%から20%程度の光しか取り出せないことが一般的に言われている。これは、臨界角以上の角度θで界面(樹脂基板と空気との界面)に入射する光は、全反射を起こし素子外部に取り出すことができないことや、透明電極ないし発光層と樹脂基板との間で光が全反射を起こし、光が透明電極ないし発光層を導波し、結果として、光が素子側面方向に逃げるためである。
この光の取り出しの効率を向上させる手段として、本発明に係る有機ELパネルでは、有機ELデバイス上に、光取出しフィルムを設ける。この光取出しフィルムはアウトカップリングフィルム(OCF)ともいう。
光取出し方法としては、例えば、フィルム基板表面に凹凸を形成し、樹脂基板と空気界面での全反射を防ぐ方法(例えば、米国特許第4774435号明細書)、基板に集光性を持たせることにより効率を向上させる方法(例えば、特開昭63−314795号公報)、素子の側面等に反射面を形成する方法(例えば、特開平1−220394号公報)、基板と発光体の間に中間の屈折率を持つ平坦層を導入し、反射防止膜を形成する方法(例えば、特開昭62−172691号公報)、基板と発光体の間に基板よりも低屈折率を持つ平坦層を導入する方法(例えば、特開2001−202827号公報)、基板、透明電極層や発光層のいずれかの層間(含む、基板と外界間)に回折格子を形成する方法(特開平11−283751号公報)、基板と発光体の間に有機層あるいは基板よりも高屈折率の散乱層を設ける方法などが挙げられる。
本発明に係る面発光体パネルにおいては、OCF(アウトカップリングフィルム)としては、例えば、フィルム上の光取出し側に、マイクロレンズ状の構造を多数設けたマイクロレンズフィルム、レンチキュラーフィルム、光散乱性の微粒子を含む光散乱性フィルム、表面をランダムな凹凸に処理した拡散フィルム、内部屈折率分布型フィルム、回折格子層を含む光拡散フィルムを挙げることができ、例えば、特許第2822983号、特開2001−33783号、特開2001−56461号、特開平6−18706号、特開平10−20103号、特開平11−160505号、特開平11−305010号、特開平11−326608号、特開2000−121809号、特開2000−180611号及び特開2000−338310号の各公報のフィルムを挙げることができる。特に、安価、かつ大量生産可能な微粒子を混入させた光散乱性フィルムを用いることが好ましい。
[外部情報センサー]
本発明のマルチ画像表示装置においては、面発光パネルの発光を制御することにより、図柄A及び図柄Bの異なるパターンの図柄を表示させることを特徴としており、当該面発光パネルの発光及び非発光を、外部より入手する情報に従って制御する方法が好まし態様である。
面発光パネルの発光を制御する方法としては、前記図1及び図2に例示したように、マルチ画像表示装置(1)として、外部情報センサー(6)を具備し、当該外部情報センサー(6)より入手した情報を発光制御部(7)に送信し、あらかじめ設定されている制御条件に従って、面発光パネル(4)の発光を制御する。
外部情報センサー(6)より入手する主な発光制御情報としては、以下の情報が挙げられる。
(1)光(照度)情報:本発明のマルチ画像表示装置が設置されている環境の照度(明るさ)の変化に対応して、面発光パネルの発光を制御する。例えば、昼間は面発光体を発光させず、図柄Aのみを表示し、暗くなり照度の低下を感知することにより、面発光パネルを発光させて、図柄Bを表示する。この時、夜間の画像としては、画像Aと画像Bの複合体であってもよい。
(2)音情報:本発明のマルチ画像表示装置が設置されている環境の音情報(人間の声、音楽等)により、面発光パネルの発光を制御する。例えば、人間が不在の時は発光させず、図柄Aのみを表示し、人間が入室して声、あるいは、音楽を感知することにより、面発光パネルを発光させて、図柄Bを表示する。この時、画像としては、画像Aと画像Bの複合体であってもよい。
(3)人体感知情報:本発明のマルチ画像表示装置が設置されている環境に人間センサーを設置して、面発光パネルの発光を制御する。例えば、人間が不在の時は発光させず、図柄Aのみを表示し、人間が入室して感知することにより、面発光パネルを発光させて、図柄Bを表示する。この時、画像としては、画像Aと画像Bの複合体であってもよい。
(4)車両感知情報:本発明のマルチ画像表示装置を道路等に設置し、面発光パネルの発光を制御する。例えば、車の通行を検知して、面発光パネルを発光させて、図柄Bを表示する。この時、画像としては、画像Aと画像Bの複合体であってもよい。
(5)煙、熱感知情報:火災等により煙や熱を感知した際に、例えば、床面に設置してある本発明のマルチ画像表示装置の面発光パネルを発光させて、矢印等の図柄Bを発光させて避難経路等を表示し、安全かつスムーズな避難を行う。通常時は、床タイルとしての図柄Aを表示している。
(6)地震感知情報:地震の発生等を感知し際に、床面に設置してある本発明のマルチ画像表示装置の面発光パネルを発光させて、矢印等の図柄Bを発光させて避難経路等を表示し、安全かつスムーズな避難を行う。通常時は、床タイルとしての図柄Aを表示している。
(7)水(降雨)感知情報:降雨による水を感知した際に、降雨情報のメッセージを発光し、通常時は、図柄Aのみを表示している。
(8)時間情報:あらかじめ設定した時間情報に従って、図柄Bの表示条件を制御する。
[本発明のマルチ画像表示装置の収納方法]
本発明のマルチ画像表示装置は、フレキシブル性を備えていることが特徴であり、設置場所へ、コンパクトで、かつ軽量化されて状態で搬送することができる。
図6は、搬送時に、フレキシブル性を有するマルチ画像表示装置をロール状に積層した状態の一例を示す模式図である。
図6に示すように、本発明のマルチ画像表示装置(1)を構成するマルチ画像表示シートは、軽量で、かつフレキシブル性を備えており、ロール状に積層したコンパクトな状態で搬送することができ、極めて設置作業性に優れている、
[本発明のマルチ画像表示装置の実施例]
次いで、本発明のマルチ画像表示装置を具体的な設置例について、図を交え説明する。
〔実施態様1:本発明のマルチ画像表示装置の適用例1〕
図7は、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様1で、高速道路の防音パネルに設置した一例を示す模式図である。
図7では、高速道路(15)の路肩に設置されている防音パネル(16)上に、複数のマルチ画像表示装置(1)を配置した例を示しており、図柄A(5)のみを反射画像として表示する場合と、例えば、夜間になると、面発光パネルを発光させて、図柄B(19)を表示する。有機EL素子等を用いた面発光体は、優しい光であり、運転者に対し、和や安らぎを与えることができ、快適で安全な運転に貢献することができる。また、本発明に係るマルチ画像表示シートは、優れたフレキシブル性を備えており、防音パネル(16)のような球面状表面に対しても、安定して設置することができる。このような構成において、図柄A、図柄Bは、それぞれ複数種の図柄により構成されている形態であってもよい。
〔実施態様2:本発明のマルチ画像表示装置の適用例2〕
図8は、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様2で、高速道路の防音壁に設置した一例を示す模式図である。
図8に示すように、防音壁(17)の壁面に取り付け部を設け、その表面に。図柄A(5)と図柄B(19)のマルチ画像を備えた本発明のマルチ画像表示装置(1)を設置する仕様である。防音壁(17)に対しては、取り付け穴(18)を形成し、例えば、プッシュプルリベット等を用いて設置することができる。このような仕様においては、本発明のマルチ画像表示装置は、吸音性あるいは防音性を備えていることが好ましい。
〔実施態様3:本発明のマルチ画像表示装置の適用例3〕
図9は、図7及び図8で例示したマルチ画像表示シートの図柄A及び図柄Bの構成の一例を示す模式図である。
図9のAは、例えば、昼間時のマルチ画像表示シートの図柄の状態を示しており、このケースでは、面発光パネルは発光させないで、デザインシートに印刷されている図柄A(5)のみを、反射画像として表示している。
これに対し、図9のBは、例えば、夜間の状態で、面発光パネルを発光させて、図柄B(19)を表示している。
〔実施態様4:本発明のマルチ画像表示装置の適用例4〕
図10は、高速道路における本発明のマルチ画像表示装置の図柄構成の一例を示す模式図である。
図10に示す仕様では、例えば、車の進行に伴い、目的とする場所(例えば、サービスエリアや高速道路の出口)の接近を運転者に知らせるため、高速で走行している状態では図10のAで示すような比較的まばらな図柄設定とし、目的とする場所が接近し、車両の速度が低下するに伴い、図10のBやCに示すような密な図柄に順次変更する配置としてもよい。このような構成においても、図柄A、図柄Bは、それぞれ複数種の図柄により構成されている形態であってもよい。
〔実施態様5:本発明のマルチ画像表示装置の適用例5〕
図11A及び図11Bは、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様5として、室内の床に設置する床タイルに表示する避難経路の図柄Bの一例を示す模式図である。
ホテル、店舗あるいは多くの商業施設内の床や廊下に敷設されている床タイルに、例えば、火災や地震等の災害発生時に、来場者を安全に避難口まで誘導させる方法である。
図11Aは、通常時であり、床タイル(20)の表面を構成するデザインシートにより図柄Aを表示している状態で、廊下や床面をデザイン図柄で覆っている状態である。これに対し、外部情報センサーにより火災や地震等の情報を受信すると、図11Bに示すように、面発光体を発光させ、図柄Bとして、矢印等の避難誘導パターン(21)を表示する仕様である。
〔実施態様6:本発明のマルチ画像表示装置の適用例6〕
図12A及び図12Bは、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様6として、室内の床に設置するアートタイルにおける図柄表示の一例を示す模式図である。
図12Aに示すように、アートタイルを室内に敷き詰め、通常は、アート図柄を図柄Aとして表示し、当該アートタイルあるいはその近傍に人間が接近し、圧力センサー等が入室や接近を感知することにより、図12Bに示すように、例えば、蝶の図柄等を、面発光体により発光させて表示する方法である。
〔実施態様7:本発明のマルチ画像表示装置の適用例7〕
図13は、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様7として、室内の床に設置する広幅のマルチ画像表示シートに複数種の図柄Bを配置した一例を示す模式図である。
図13では、本発明のマルチ画像表示装置(1)を構成するマルチ画像表示シートに、図柄A(5)と、複数の面発光体により複数の図柄B(19A〜19F)を配置した例を示しており、バラエティーに富んだ図柄Bを表現することができる。
〔実施態様8:本発明のマルチ画像表示装置の適用例8〕
図14A及び図14Bは、本発明のマルチ画像表示装置の実施態様8として、室内の床に設置する人感センサーを具備したメッセージシートの一例を示す模式図である。
図14A及び図14Bで示すメッセージシートは、例えば、店舗の入り口の床面等に設置し、通常状態である図14Aでは、メッセージボード(24)の表面のデザインシートに印刷された図柄A(5)を表示し、外部情報センサー(6)、例えば、床に配置した人感圧力センサーにより、お客様の来店を感知すると、図14Bで示すように、面発光パネル(19)を発光させ、歓迎のメッセージを表示する方法である。
以下、図を用いての説明は省略するが、本発明のマルチ画像表示装置のその他の適用例について説明する。
〔実施態様9:本発明のマルチ画像表示装置の適用例9〕
本発明のマルチ画像表示装置の他の適用例としては、車、例えば、マイクロバスや大型バスの車体壁面等に、面発光体を具備したラッピングシートとして用いることができる。
実施態様9に適用可能なマルチ画像表示装置としては、デザインシートとして、広告等の図柄Aが印刷されているラッピングシートを用い、ラッピングシートと車体壁面との間に、複数の図柄の異なる面発光パネルを複数個配置して図柄Bを表示する構成で、昼間は主にはラッピングシートの図柄Aで、通行人等にメッセージやコマーシャル情報を発信し、夜間には、表示方式を切り替え、ラッピングシート上に面発光パネルにより発光する図柄Bを表示し、暗所で発光するインパクトのあるメッセージを提供することができる。
本発明のマルチ画像表示装置は、優れたフレキシブル性を備えているため、曲面が多いバス壁面に対しても、安定して、確実に貼付することができる。
〔実施態様10:本発明のマルチ画像表示装置の適用例10〕
本発明のマルチ画像表示装置の他の適用例としては、デザインシートとして、上記説明したような樹脂製の基材シートの他に、図柄Aを印刷した紙製デザインシートあるいは刺繍、織り、染色等により図柄Aを形成した布製デザインシートを用いることもできる。
例えば、布製デザインシートの一例として、織物である西陣織や、染色により図柄を形成する友禅染等を、鑑賞側に配置するデザインシートとし、これらの織物の背面に、面発光パネルを配置し、第1の表示パターンとしては西陣織等の絵柄を鑑賞し、夜間等で表示パターンの切り替えを行い、背面に設置した面発光パネルを発光させ、例えば、闇夜に飛び交う蛍を表現すること、あるいは夏の恒例行事である五山の送り火である「大」、「妙」、「法」、「舟形」、「鳥居」等の文字や絵柄を、図柄Bとして表示することにより、優雅な鑑賞物として提供することができる。
上記のような布や紙をデザインシートとして使用する際、屋外への展示を考慮すると、これらの基材には防水加工が施されていることが好ましい。
〔実施態様11:本発明のマルチ画像表示装置の適用例11〕
本発明のマルチ画像表示装置の適用の一例として、コンサート用チケット等へ適用することができる。
デザインシートで表示する図柄Aとしては、例えば、基材シートとしてハーフミラー(マジックミラー)フィルムを用い、ミラー上にチケットの開催情報(開催日時、開催場所、開門時間、座席番号等)の情報を印刷する。また、デザインシートであるハーフミラーの背面には、一つの面発光体を1画素として、複数個の面発光体を配置し、外部情報センサーより情報を入手した面発光パネル発光情報に従って、コンサートの出演者の写真、サイン、メッセージ等を表示させる方法も提供することができる。
本発明によれば、複数の異なる図柄を表示することができ、かつフレキシブル性を備え、軽量で、設置時の輸送性や施工性に優れたマルチ画像表示装置であり、道路、特に、高速道路、室内の床面や壁面、車体、展示物等に付与することにより、様々なシチュエーションに応じて、適切な複数の図柄を表示することができるマルチ画像表示装置を提供する。
1 マルチ画像表示装置
2 マルチ画像表示シート
3 デザインシート
4 面発光パネル
5 図柄A
5A 図柄Aの高濃度描写領域
5B 図柄Aの低濃度描写領域
6 外部情報センサー
7 発光制御部
8 配線
9 AC/DC電源部
10 防水コネクター
11 基材シート
12 マスク部材
12A 光遮蔽部
12B 光透過部
13 光散乱性フィルム
14 面発光体(有機EL素子)
14A 非発光領域
14B 発光領域
15 高速道路
16 防音パネル
17 防音壁
18 取り付け穴
19 図柄B(発光画像)
20 床タイル
21 避難誘導パターン
22 アートタイル
23 蝶の図柄
24 メッセージシート
200、400 有機EL素子
101 透明基板
102 第1電極
103C 第1有機機能層ユニット
103D 第2有機機能層ユニット
103E 第3有機機能層ユニット
104B 第1中間電極層ユニット
104C 第2中間電極層ユニット
142A 第1中間電極
142B、143B 下地層
143A 第2中間電極
V1、V2、V3 駆動電圧
106 第2電極
h 発光点
L 発光光

Claims (17)

  1. 基材シートに図柄Aを形成する面状のデザインシートと、発光により図柄Bを表示する面状の面発光パネルとを有するマルチ画像表示シート、及び給電手段を有するマルチ画像表示装置であって、
    前記デザインシートにより表示する図柄Aと、前記面発光パネルの発光により表示する図柄Bとを、それぞれ独立して表示することを特徴とするマルチ画像表示装置。
  2. 前記面状のデザインシートが、フレキシブル性を有するデザインシートであることを特徴とする請求項1に記載のマルチ画像表示装置。
  3. 前記面状の面発光パネルが、フレキシブル性を有する面発光パネルであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のマルチ画像表示装置。
  4. 外部情報センサーを有し、当該外部情報センサーにより入手する外部情報に従って、前記面発光パネルの発光を制御することを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  5. 前記マルチ画像表示シートにより表示される画像が、前記図柄Aと、前記図柄Bとの組み合わせにより表示されることを特徴とする請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  6. 前記デザインシートにおいて、基材シートに形成される図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面、鑑賞面側裏面、又は基材シート内に設けられていることを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  7. 前記マルチ画像表示シート上に、面発光パネルを二つ以上具備することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  8. 前記面発光パネルを二つ以上有し、表示される図柄Bの態様が、それぞれの面発光パネルにより異なることを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  9. 前記マルチ画像表示シート上に、面発光パネルを二つ以上具備し、当該二つ以上の面発光パネルが、それぞれ異なる発光条件に制御されて発光することを特徴とする請求項1から請求項8までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  10. 前記面発光パネルが、白色発光機能、色相が相違する各単色の発光機能、又は調色発光機能を有していることを特徴とする請求項1から請求項9までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  11. 前記デザインシートの前記図柄Aが、基材シートの鑑賞面側表面又は基材シート内に有し、かつ基材シートの鑑賞側とは反対側の面に、発光により表示される前記図柄Bに対応し、特定領域の発光を遮蔽するためのマスク部材が付与されていることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  12. 前記発光パネルを構成する発光部材が、発光部及び非発光部を有し、当該発光部及び非発光部により前記図柄Bを構成していることを特徴とする請求項1から請求項10までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  13. 前記発光パネルが、発光部材上に光散乱性フィルムを具備していることを特徴とする請求項1から請求項12までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  14. 前記面発光パネルを構成する発光部材が、有機エレクトロルミネッセンス素子であることを特徴とする請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  15. 前記面発光体の発光を制御する外部情報が、光情報、音情報、人体感知情報、車両感知情報、煙感知情報、熱感知情報、地震感知情報、水分感知情報、又は時間情報であることを特徴とする請求項4から請求項14までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  16. 前記デザインシートが、難燃性又は不燃性であることを特徴とする請求項1から請求項15までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
  17. 前記デザインシートが、防水機能、吸音機能又は光触媒機能を有していることを特徴とする請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載のマルチ画像表示装置。
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