JPWO2015155917A6 - 光源装置、及び画像表示装置 - Google Patents

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Abstract

本技術の一形態に係る光源装置は、光源部と、放熱部(120)とを具備する。前記光源部は、複数の光源ユニットを有する。前記放熱部は、前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィン(123)と、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引する吸引機構(600)が取付けられる第1の取付部(121)と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口(134)を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部(122)とを有する。

Description

本技術は、光源装置、及びこれを用いた画像表示装置に関する。
従来プロジェクタやディスプレイ装置等の画像を表示する装置が広く用いられている。例えば光源からの光が液晶素子等の光変調素子により変調され、その変調光がスクリーンや表示面に表示される。このような画像表示装置では、光源から発生する熱を処理することが重要となる。
特許文献1には、液晶表示装置等に適用可能なLED(Light Emitting Diode)型のバックライト装置の熱を処理するための技術が開示されている。特許文献1の図2等に示されるように、バックライト装置は、光源30が実装された光源基板14と、光源基板14が設置されてバックライト装置の筐体後部16に固定されるベース部材17と、このベース部材17に取り付けられ、ベース部材17を通して光源30で発生する熱が伝達されるヒートパイプ18とを備える。ヒートパイプ18は、ベース部材17に形成された溝部22の段差を利用して取り付けられる(特許文献1の段落[0030]−[0032]等)。
このような構成により、光源基板14の光源30が発光することで発生する熱が、ベース部材17を通してヒートバイプ18へ伝達される。特に温度の高いヒートパイプ18の中央部から周辺部へ熱が伝達される。この結果、バックライト装置全体の均熱化が実現される(特許文献1の段落[0011][0056]等)。
特開2008−170729号公報
画像表示装置の光源に、水銀ランプ又はキセノンランプ等ではなく、上記したLEDやLD(Laser Diode)といった固体光源を採用する製品が増えてきている。LED等の固定光源は寿命が長く従来のようなランプ交換が不要であり、また電源を入れて即時に点灯するといった利点を有する。
固体光源を用いた画像表示装置において、高輝度で画像を表示するためには、例えば固体光源の数を増やしたり、固体光源自体の輝度を向上させる必要がある。そうすると固体光源から発生する熱が大きくなるので、その熱を効果的に冷却するための技術が必要となる。
以上のような事情に鑑み、本技術の目的は、光源部を効果的に冷却することが可能な光源装置、及び画像表示装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本技術の一形態に係る光源装置は、光源部と、放熱部とを具備する。
前記光源部は、複数の光源ユニットを有する。
前記放熱部は、前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィンと、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引する吸引機構が取付けられる第1の取付部と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部とを有する。
この光源装置では、光源部の複数の光源ユニットに、1以上のフィンが共通して熱的に接続される。また吸引機構が取付けられる第1の取付部の反対側の第2の取付部に、光源部が取付けられる。当該第2の取付部には第1の吸気口が設けられ、この第1の吸気口を介して1以上のフィンに冷却風が導かれる。これにより光源部が有する複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記放熱部は、前記第1及び前記第2の取付部の間に第2の吸気口を有してもよい。
第2の吸気口からも冷却風が吸い込まれることで、複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記1以上のフィンは、各々が矩形の平面形状を有する板状でなり、周縁部が揃うように重ねられた複数のフィンを有してもよい。この場合、前記第1の取付部は、前記複数のフィンの各々の第1の縁部が揃えられた第1の面に設けられてもよい。また前記第2の取付部は、前記複数のフィンの各々の前記第1の縁部に対向する第2の縁部が揃えられた、前記第1の面に対向する第2の面に設けられてもよい。
これにより第1の吸気口より第1の取付部にむけて、冷却風が流れることになる。この結果、複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記第2の吸気口は、前記複数のフィンの各々の、前記第1及び前記第2の縁部の間で互いに対向する第3の縁部が揃えられた、前記第1及び前記第2の面の間で互いに対向する第3の面にそれぞれ設けられてもよい。
これにより第1の吸気口を流れる冷却風の流路に交わる方向で、互いに対向する方向から冷却風が吸引される。これにより複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記光源装置は、さらに、前記複数の光源ユニットに熱的に接続された第1の接続部と、前記1以上のフィンと熱的に接続された第2の接続部とを有し、前記第1の接続部から前記第2の接続部に熱を輸送可能な熱輸送部を具備してもよい。
熱輸送部により、複数の光源ユニットから発生する熱をフィンに効率的に伝導させることが可能となる。この結果、複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記熱輸送部は、ヒートパイプを有してもよい。
ヒートパイプを用いて効果的に熱を伝導させることができる。
前記複数の光源ユニットの各々は、前記第1の面から前記第2の面に向かう方向を出射方向として光を出射する1以上の光源を有してもよい。
これにより光源ユニットは、光が出射される側の反対側(いわゆる背面側)にて、第2の取付部に取付けられる。また光が出射される側(いわゆる前方側)から、第1の吸気口に冷却風が吸い込まれる。この結果、複数の光源ユニットを効果的に冷却することが可能となる。
前記光源部は、前記1以上の光源の出射方向と等しい方向を光軸方向としてもよい。
これにより光源部のいわゆる背面側に放熱部が取付けられることになり、効果的な冷却が可能となる。
前記1以上の光源は、固体光源であってもよい。
本技術により固体光源を効果的に冷却することができる。この結果、光源装置の高輝度化を実現することができる。
前記吸引機構は、ファンを有してもよい。
ファンにより効果的に冷却風を吸引することができる。
本技術の一形態に係る画像表示装置は、光源装置と、画像生成システムと、投射システムとを具備する。
前記光源装置は、
複数の光源ユニットを有する光源部と、
空気を吸引する吸引機構と、
前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィンと、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引可能なように前記吸引機構が取付けられる第1の取付部と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部とを有する放熱部と
を有する。
前記画像生成システムは、照射された光をもとに画像を生成する画像生成素子と、前記画像生成素子に前記光源装置からの光を照射する照明光学系とを有する。
前記投射システムは、前記画像生成素子により生成された画像を投射する。
以上のように、本技術によれば、光源部を効果的に冷却することが可能となる。なお、ここに記載された効果は必ずしも限定されるものではなく、本開示中に記載されたいずれかの効果であってもよい。
一実施形態に係る画像表示装置の構成例を示す概略図である。 画像生成システム及び投射システムの構成例を示す概略図である。 光源装置の構成例を示す斜視図である。 光源部の上面部分を取り外した状態の図である。 図4に示す光源部を上方から見た平面図である。 光源部による白色光の生成を説明するための模式図である。 集光ユニットの構成例を示す斜視図である。 図7に示す集光ユニットを上方から見た平面図である。 図3に示す光源装置を上方から見た平面図である。 放熱部の構成例を示す斜視図である。 放熱部を側方から見た側面図である。 他の実施形態に係る光源装置の構成例を示す概略図である。 複数の光源ユニットの他の構成例を示す模式図である。
以下、本技術に係る実施形態を、図面を参照しながら説明する。
[画像表示装置]
図1は、本技術の一実施形態に係る画像表示装置の構成例を示す概略図である。画像表示装置500は、例えばプレゼンテーション用、もしくはデジタルシネマ用のプロジェクタとして用いられる。その他の用途に用いられる画像表示装置にも、以下に説明する本技術は適用可能である。
画像表示装置500は、光を出射可能な光源装置100と、光源装置100からの光をもとに画像を生成する画像生成部システム200と、画像生成システム200により生成された画像を図示しないスクリーン等に投射する投射システム400とを有する。また画像表示装置500は、光源装置100、画像生成システム200、及び投射システム400を囲む筐体部501を有する。
筐体部501は略直方体形状を有し、前後方向(y軸方向)に直交する左右方向(x軸方向)で対向する2つの側面部502の少なくとも1つに、外部の空気を吸入する吸気口503が形成される。吸気口503には、内部への異物の侵入を防ぐために、傾斜をつけた庇状の複数の羽根504が形成されている。また光源装置100の背面側に位置する背面部507には、熱せられた空気を排気可能な排気口508が形成される。なお図1では、筐体部501の上面部の図示が省略されている。
側面部502に形成された吸気口503に対向する位置には、筐体部501の内部に外部の空気を送る送出部505が配置される。送出部505は、フィルタ506と、フィルタ506の下方に配置された図示しないファン機構とを有する。ファン機構が駆動することで、吸気口503から吸入された外部の空気が、フィルタ506を介して光源装置100や画像生成システム200に吹き付けられる。これにより各デバイスが冷却される。
図2は、画像生成システム200及び投射システム400の構成例を示す概略図である。画像生成システム200は、光源装置100から出射された赤色光、緑色光、及び青色光を含む白色光Wをもとに画像を生成する。画像生成部200は、照射された光をもとに画像を生成する画像生成素子210と、画像生成素子210に光源装置100からの出射光を照射する照明光学系220とを有する。また画像生成システム200は、インテグレータ素子230と、偏光変換素子240と、集光レンズ250とを有する。
インテグレータ素子230は、二次元に配列された複数のマイクロレンズを有する第1のフライアイレンズ231、及び、その各マイクロレンズに1つずつ対応するように配列された複数のマイクロレンズを有する第2のフライアイレンズ232を含んでいる。
光源装置100からインテグレータ素子230に入射する白色光Wは、第1のフライアイレンズ231のマイクロレンズによって複数の光束に分割され、第2のフライアイレンズ232における対応するマイクロレンズにそれぞれ結像される。第2のフライアイレンズ232のマイクロレンズのそれぞれが、二次光源として機能し、輝度が揃った複数の平行光を、偏光変換素子240に入射光として照射する。
インテグレータ素子230は、全体として、光源装置100から偏光変換素子240に照射される入射光を、均一な輝度分布に整える機能を有する。
偏光変換素子240は、インテグレータ素子230等を介して入射する入射光の、偏光状態を揃える機能を有する。この偏光変換素子240は、例えば光源装置100の出射側に配置された集光レンズ250等を介して、青色光B3、緑色光G3及び赤色光R3を含む白色光を出射する。
照明光学系220は、ダイクロイックミラー260及び270、ミラー280、290及び300、リレーレンズ310及び320、フィールドレンズ330R、330G及び330B、画像生成素子としての液晶ライトバルブ210R、210G、及び210B、ダイクロイックプリズム340を含んでいる。
ダイクロイックミラー260及び270は、所定の波長域の色光を選択的に反射し、それ以外の波長域の光を透過させる性質を有する。図2を参照して、例えば、ダイクロイックミラー260が、緑色光G3及び青色光B3を選択的に反射する。ダイクロイックミラー270は、ダイクロイックミラー260により反射された緑色光G3及び青色光B3のうち、緑色光G3を選択的に反射する。残る青色光B3が、ダイクロイックミラー270を透過する。これにより、光源装置100から出射された光が、異なる色の複数の色光に分離される。なお複数の色光に分離するための構成や、用いられるデバイス等は限定されない。
分離された赤色光R3は、ミラー280により反射され、フィールドレンズ330Rを通ることによって平行化された後、赤色光の変調用の液晶ライトバルブ210Rに入射する。緑色光G3は、フィールドレンズ330Gを通ることによって平行化された後、緑色光の変調用の液晶ライトバルブ210Gに入射する。青色光B3は、リレーレンズ310を通ってミラー290により反射され、さらにリレーレンズ320を通ってミラー300により反射される。ミラー300により反射された青色光B3は、フィールドレンズ330Bを通ることによって平行化された後、青色光の変調用の液晶ライトバルブ210Bに入射する。
液晶ライトバルブ210R、210G及び210Bは、画像情報を含んだ画像信号を供給する図示しない信号源(例えばPC等)と電気的に接続されている。液晶ライトバルブ210R、210G及び210Bは、供給される各色の画像信号に基づき、入射光を画素毎に変調し、それぞれ赤色画像、緑色画像及び青色画像を生成する。変調された各色の光(形成された画像)は、ダイクロイックプリズム340に入射して合成される。ダイクロイックプリズム340は、3つの方向から入射した各色の光を重ね合わせて合成し、投射システム400に向けて出射する。
投射システム400は、画像生成素子210により生成された画像を投射する。投射システム400は、複数のレンズ410等を有し、ダイクロイックプリズム340によって合成された光を図示しないスクリーン等に照射する。これによりフルカラーの画像が表示される。
[光源装置]
図3は、光源装置100の構成例を示す斜視図である。光源装置100は、白色光を出射する光源部110と、光源部110に取付けられる放熱部120とを有する。光源部110は、青色波長域のレーザ光、及び、そのレーザ光によって励起される蛍光物質から生じる赤色波長域から緑色波長域の光を合成して白色光を出射する。
光源部110は、底部に設けられた基体部1と、基台部1に支持される筐体部3とを有する。基台部1には、1以上の固体光源を有する光源ユニット30と、光源ユニット30の光を受けて白色光を生成して出射する蛍光体ユニット40とが装着される。
基台部1は、平面形状でなり、また一方向に延びる細長い形状を有する。基台部1の細長く延びる長手方向が光源装置100の左右方向(x軸方向)となり、長手方向に直交する短手方向が前後方向(y軸方向)となる。従って短手方向で対向する2つの長手部分の一方が前方側5となり、他方が後方側6となる。また長手方向及び短手方向の両方に直交する方向が、光源装置100の高さ方向(z方向)となる。
図3に示すように、白色光の光軸Aは、光源装置100の前後方向に沿って延在するように設定されている。従って光源部110の前方側5に向けて白色光が出射される。放熱部120は、白色光が出射される側の反対側である、光源部110の後方側6に取付けられる。
図4−8を参照して、光源部110の内部構成及び白色光の生成について説明する。図4、5、7、及び8として、他の形態に係る光源部110'の図が用いられている。しかしながら内部の構成及び白色光の生成の説明としては、以下の説明がそのまま適用可能である。なお図3に示す光源部110と比べると、蛍光体ユニット40の外観と、複数のレーザ光源が実装された実装基板を支持する部分の形状が異なるものとなっている。
図4は、光源部110'の上面部分を取り外した状態の図である。基台部1の後方側6には、長手方向に並ぶように2つの光源ユニット30が配置される。光源ユニット30は、1以上の固体光源として、青色レーザ光B1を出射可能な複数のレーザ光源(レーザダイオード)31を有する(図5参照)。複数のレーザ光源31は、前後方向を光軸方向として、その方向に沿って前方側5に向けて青色レーザ光B1が出射されるように配置される。
2つの光源ユニット30の前方には、それぞれ集光光学系が配置される。集光光学系は、複数のレーザ光源31からの青色レーザ光B1を蛍光体ユニット40の所定のポイントに集光させる。図4では、光源ユニット30の前方に支持部32が図示されている。支持部32は、光源ユニット30と集光光学系とを1つのユニットとして支持する部材である。この支持部32により、光源ユニット30と集光光学系とを有する集光ユニット33が構成される。
この集光ユニット33により集光された青色レーザ光B1を励起光として、蛍光体ユニット40から白色光が光軸Aに沿って出射される。白色光の光軸Aの方向は、複数のレーザ光源31からの青色レーザ光B1の光軸方向と同じ方向に設定されている。すなわち蛍光体ユニット40は、青色レーザ光B1の光軸方向と同じ方向で白色光が出射されるように、基台部1の前方側5に配置されている。
図5は、図4に示す光源部110'を上方から見た平面図である。図5では、支持部32の図示が省略されている。図6は、光源部110'による白色光の生成を説明するための模式図である。
光源ユニット30が有する複数のレーザ光源31は、例えば、400nm−500nmの波長範囲内に発光強度のピーク波長を有する青色レーザ光B1を発振可能な青色レーザ光源である。固体光源として、LED等の他の光源が用いられてもよい。また固体光源に代えて、水銀ランプ、キセノンランプ等の他の光源が用いられる場合でも、本技術は適用可能である。
集光ユニット33に含まれる集光光学系34は、非球面反射面35と、平面反射部36とを有する。非球面反射面35は、複数のレーザ光源31からの出射光を反射して集光する。平面反射部36は、非球面反射面35により反射された光を蛍光体41へ反射する。これにより複数のレーザ光源31からの青色レーザ光B1が、蛍光体ユニット40が有する蛍光体41上の所定のポイントPに集光される。
蛍光体ユニット40の内部には、図6に示す蛍光体ホイール42が設けられる。蛍光体ホイール42は、青色レーザ光B1を透過させる円盤形状の基板43と、その基板43上に設けられた蛍光体層41とを有している。基板43の中心には、蛍光体ホイール42を駆動するモータ45が接続され、蛍光体ホイール42は、回転軸46を中心として回転可能に設けられている。回転軸46は、蛍光体層41の所定のポイントPが蛍光体ユニット40の略中央(光軸A上)に位置するように配置される。
蛍光体層41は、約400nm−500nmの波長範囲内に中心波長を持つ青色レーザ光B1によって励起されて蛍光を発する蛍光物質を含んでいる。そして蛍光体層41は、複数のレーザ光源31が出射する青色レーザ光B1の一部を、赤色波長域から緑色波長域までを含む波長域の光(すなわち黄色光)に変換して出射する。蛍光体層41に含まれる蛍光物質としては、例えばYAG(イットリウム・アルミニウム・ガーネット)系蛍光体が用いられる。
また、蛍光体層41は、励起光の一部を吸収する一方、励起光の一部を透過させることにより、複数のレーザ光源31から出射された青色レーザ光B1も出射することができる。これにより、蛍光体層41から出射される光は、青色の励起光と黄色の蛍光との混色による白色光となる。このように励起光の一部を透過させるため、蛍光体層41は、例えば光透過性を有する粒子状の物質であるフィラー粒子を含んでいてもよい。
モータ45によって基板43が回転することにより、レーザ光源31は、蛍光体層41上の照射位置を相対的に移動させながら、蛍光体層41に励起光を照射する。これにより蛍光体ユニット40により、蛍光体層41を透過した青色レーザ光B2と、蛍光体層41からの可視光である緑色光G2及び赤色光R2を含む白色光が出射される。
光源部110の構成は限定されず、図4等に示した光源部110'が用いられてもよい。また例えば図6に示す構成とは異なる構成の蛍光体ユニットが用いられてもよい。あるいは蛍光体ユニットが用いられない構成も考えられる。赤色レーザ光を出射する赤色レーザ光源、緑色レーザ光を出射する緑色レーザ光源、及び青色レーザ光を出射する青色レーザ光源がそれぞれ設けられ、RGBの3色のレーザ光が合成されて白色光が生成されてもよい。
図7は、集光ユニット33の構成例を示す斜視図である。図7では、支持部32の図示が省略されている。図8は、図7に示す集光ユニット33を上方から見た平面図である。
本実施形態では、光源ユニット30として28個のレーザ光源31を有するレーザ光源アレイが用いられる。光源ユニット30は、開口48が形成された板状のフレーム49を有し、フレーム49の裏面50(後方側6の面)に、複数のレーザ光源31が実装された実装基板51(PCB等)が配置される。複数のレーザ光源31は、フレーム49の開口48を介して、前方側5に向けて光軸Aの光軸方向と同じ方向に沿って青色レーザ光B1を出射する。
フレーム49の前面52(前方側5の面)には、複数のレーザ光源31の位置に応じてコリメータレンズ53が配置される。コリメータレンズ53は、各レーザ光源31から出射される青色レーザ光B1を略平行光束にする。なお図面上においてコリメータレンズ53をレーザ光源31として説明を行う場合がある。
光源ユニット30の構成は限定されず、例えばフレーム49が用いられなくてもよい。レーザ光源31の数や配列、コリメータレンズ53の構成等も限定されない。なお図面上では複数のレーザ光源31(コリメータレンズ53)から出射される青色レーザ光B1の一部の光束が図示されている。
複数のレーザ光源31の前方側5には、非球面反射面35を有する反射部材56が配置される。非球面反射面35は、典型的には鏡面状の凹面反射面であり、複数のレーザ光源31からの青色レーザ光B1を反射して集光可能なように形状が設計される。この非球面反射面35により、青色レーザ光B1が平面反射部36に向けて反射される。
平面反射部36は、非球面反射面35により反射された青色レーザ光B1を蛍光体層41上の所定のポイントPへ反射する平面反射面37を有する。平面反射面37は、典型的には鏡面である。平面反射部36としては、例えば反射ミラーが用いられる。
図9は、光源装置110を上方から見た平面図である。図10は、放熱部120の構成例を示す斜視図である。図11は、放熱部120を側方から見た側面図である。図10及び図11には、放熱対象となる実装基板51が模式的に図示されている。
放熱部120は、複数の光源ユニット30に共通して熱的に接続される1以上のフィン123を有する。また放熱部120は、1以上のフィン123により熱せられた空気を吸引する吸引機構600が取付けられる、第1の取付部としての背面部121を有する。また放熱部120は、背面部121の反対側の、光源部110が取付けられる第2の取付部としてのベース部122とを有する。図9に示すようにベース部122には、1以上のフィン123に導かれる冷却風Wの吸気口となる第1の吸気口が形成される。
また放熱部120は、背面部121とベース部122との間に配置された、冷却風Wが流れ込む第2の吸気口としての2つの側面吸気口124と、熱輸送部としての複数のヒートパイプ125とを有する。なお冷却風Wは、フィン123やレーザ光源等を冷却するための風であり、典型的には、図1の吸気口503から取り込まれた風である。図示しない冷却機構により冷却された風が冷却風Wとして吸引されてもよい。
本実施形態では、1以上のフィン123として、矩形状の平面形状を有する板状でなる複数のフィン123(同じ符号で示す)が用いられる。各フィン123は、2つの長辺部127と2つの短辺部128とを含む周縁部129を有し、互いに略等しい形状を有する。複数のフィン123は、周縁部129が揃うように高さ方向に沿って重ねられる。フィン123同士の間は、所定の間隔が設けられ、当該間隔が冷却風の流路となる。フィンの数や間隔の大きさは限定されない。
図10及び11に示すように、高さ方向に沿って重ねられた複数のフィン123は、全体的に略直方体形状となる。本実施形態では、2つの長辺部127のうち後方側6の長辺部127aが揃えられることで形成される第1の面131が、第1の取付部としての背面部121となる。長辺部127aは本実施形態において、各フィン123における第1の縁部に相当する。
なお第1の面131自体が第1の取付部として機能する場合に限定されず、第1の面131に吸引機構600を取り付けるための機構等が設けられてもよい。この場合、その機構等が第1の取付部となる。当該機構等の具体的な構成は限定されない。
吸引機構600は、典型的にはファンを有する。例えばファンが背面部121に取付けられることで、前方側5から冷却風Wを吸引することが可能となる。また左右方向においても、重ねられたフィン123の間に、冷却風Wを取り込むことが可能となる。なお背面部121にダクト等が設けられ当該ダクトの先端部分にファンが配置されてもよい。この場合、当該ダクトは吸引機構に含まれる。
2つの長辺部127のうち前方側5の長辺部127bが揃えられることで形成される第2の面132に、第2の取付部としてのベース部122が設けられる。第2の面132は、第1の面131に対向する面となる。また長辺部127bは本実施形態において、各フィン123における第1の縁部に対向する第2の縁部に相当する。
2つの短辺部128が揃えられることで形成される2つの第3の面133は、本実施形態において、2つの側面吸気口124となる。2つの第3の面133は、第1及び第2の面131及び132の間で、互いに対向する面となる。また2つの短辺部128は、第1及び第2の縁部の間で互いに対向する第3の縁部に相当する。第3の面133に、例えばフレーム等の側面吸気口124を形成するための機構等が設けられてもよい。
図10に示すように、ベース部122は、複数の光源ユニット30の各々と当接される、複数の当接部133と、冷却風Wの吸気口となる第1の吸気口としての前面吸気口134と、複数の当接部133を連結する連結部135とを有する。本実施形態では、複数の当接部133として、2つの光源ユニット30の各々が当接される、第1の当接部133aと、第2の当接部133bとが設けられる。
第1の当接部133aには、図4に例示する右側の光源ユニット30aの実装基板51が当接される。第2の当接部133bには、左側の光源ユニット30bの実装基板51が当接される。実装基板51が直接当接されず、これを保持する部材等が当接される場合もあり得る。
実装基板51と各当接部133との当接状態を維持する方法は限定されない。例えば図3に示すように、実装基板51と当接部とが当接するように、光源部110と放熱部120とが接続される。そしてネジ95等により、所定の位置が留められることで、当接状態が維持される。例えば図10に示すように、各当接部133の四隅にネジ孔96が形成され、当該ネジ孔96にネジ95が留められてもよい。
前面吸気口134は、第1及び第2の当接部133a及び133bの間に形成される。前面吸気口134は、光源装置100を上方から見た略中央の位置であり、光源装置100を正面から見た略中央の位置に形成される。従って蛍光体ユニット40から出射される白色光の光軸Aを後方側に延ばすと、前面吸気口127内を通ることになる。
図3等に示すように、光源部110と放熱部120とが接続される部分の上面側の略中央には、開口115が形成されている。開口115は、光源部110の上面側の、第1及び第2の当接部133a及び133bの間に位置する。吸引機構600が作動すると、この開口115を介して冷却風Wが、前面吸気口134に流れ込む。
光源部119の下面側にも開口が形成されており、当該開口からも冷却風Wが流れ込む。その際、光源部110内部に形成された所定の流路を通って、冷却風Wが前面吸気口134に吸引されてもよい。これにより光源部110内部を効率的に冷却することが可能となる。
図10に示す連結部135は、光源部110が取付けられるベース部122の平面度を維持するための補強部材として用いられる。この連結部135が用いられず、互いに離間した部材として、第1及び第2の当接部133a及び133bが、複数のフィン123に接続されてもよい。この場合、複数の光源ユニット30の各々に接続される複数のベース部が複数のフィン123に接続されているとみなすこともできる。
図11に示すように、第1及び第2の当接部133a及び133bの各背面140に、各フィン123の長辺部127bが接続される。各フィン123は、第1及び第2の当接部133a及び133bにわたって接続される。すなわち1枚のフィンに2つの当接部133a及び133bがそれぞれ接続されることになる。これにより各フィン123が、複数の光源ユニット30に共通して熱的に接続される。各フィン123は、第1及び第2の当接部133a及び133bを介して、複数の光源ユニット30のそれぞれに熱的に接続される。
複数のフィン123と、第1及び第2の当接部133a及び133bとは、典型的には半田により接続される。その他の接続方法が用いられてもよい。
各当接部133及び複数のフィン123は、例えば銅等の熱伝導性の高い材料で形成される。各当接部133及び複数のフィン123は、同じ材料で形成されてもよいし、異なる材料で形成されてもよい。
熱輸送部として機能する複数のヒートパイプ125は、各々が略中央で折り曲げられて用いられる。各ヒートパイプ125は、一方の端部側である第1の部分125aと、他方の端部側である第2の部分125bとを有する。各ヒートパイプ125は、銅等の熱伝導性の高い材料で形成された外枠部と、内部に充填された水等の作動流体と、作動流体に毛細管力を作用させる毛細管部材とを有する。ヒートパイプ125は、作動流体の移動により、第1及び第2の部分125a及び125bの間で、熱を輸送することが可能である。ヒートパイプ125の具体的な構成は限定されないが、例えばウィックタイプのヒートパイプが用いられる。
各ヒートパイプ125は、折り曲げられた部分125cを上側として、複数のフィン123に対して、高さ方向に沿って貫通するように設けられる。従って複数のフィン123の各々には、所定の位置にヒートパイプ125が挿入される貫通孔が形成されている。またヒートパイプ125の第1及び第2の部分125a及び125bがそれぞれ挿入される位置は、前後方向に沿って設定される。すなわち図11に示すように、第1及び第2の部分125a及び125bは、前後方向に沿って並ぶことになる。なお各フィン123と各ヒートパイプ125とは、半田等により、貫通孔を介して互いに固定される。
図10等に示すように、複数のヒートパイプ125のうちの複数のヒートパイプ125Rは、第1の当接部133aの後方側に設けられる。一方複数のヒートパイプ125Lは、第2の当接部133bの後方側に設けられる。
複数のヒートパイプ125Rの第1の部分125aは、第1の当接部133aの背面140に半田等により接続される。これによりヒートパイプ125Rの第1の部分125aと、右側の光源ユニット30aとが熱的に接続される。ヒートパイプ125Rの第2の部分125bは、第1の部分125aが接続される部分の後方側において、複数のフィン123と熱的に接続される。第1の部分125aから第2の部分125bに熱が輸送されることで、光源ユニット30aから発生する熱を、フィン123の後方側に伝導させることができる。
一方、複数のヒートパイプ125Lの第1の部分125は、第2の当接部133bの背面140に半田等により接続される。これによりヒートパイプ125Lの第1の部分125aと、左側の光源ユニット30bとが熱的に接続される。ヒートパイプ125Lの第2の部分125bは、第1の部分125aが接続される部分の後方側において、複数のフィン123と熱的に接続される。第1の部分125aから第2の部分125bに熱が輸送されることで、光源ユニット30bから発生する熱を、フィン123の後方側に伝導することができる。
複数のヒートパイプ125Rの第1の部分125及び複数のヒートパイプ125Lの第1の部分125aは、複数の光源ユニット30に熱的に接続された、熱輸送部の第1の接続部に相当する。複数のヒートパイプ125Rの第2の部分125b及び複数のヒートパイプ125Lの第2の部分125bは、複数のフィン123に熱的に接続された、熱輸送部の第2の接続部に相当する。従って第1の接続部から第2の接続部に熱を輸送することが可能である。
ヒートパイプ125の数は限定されない。例えば第1及び第2の当接部133a及び133bの背面140全体にわたる、幅の大きい単体のヒートパイプが用いられてもよい。
光源装置100の作動時には、各光源ユニット30内のレーザ光源31から青色レーザ光B1が出射される。それにともない発生する熱は、放熱部120のベース部122を介して複数のフィン123に導かれる。吸引機構600の作動により、左右の光源ユニット30a及び30bの後方側に位置する、2つの側面吸気口124に冷却風Wが吸引される。また光源部110の上部の開口115を介して、ベース部122に形成された前面吸気口134に、冷却風Wが吸引される。
以上、本実施形態に係る光源装置100では、光源部110の複数の光源ユニット30に、1以上のフィン123が共通して熱的に接続される。また吸引機構600が取付けられる背面部121の反対側のベース部122に、光源部110が取付けられる。当該ベース部122には前面吸気口134が設けられ、この前面吸気口134を介して1以上のフィン123に冷却風Wが導かれる。これにより光源部110が有する複数の光源ユニット30を効果的に冷却することが可能となる。
例えば左右の光源ユニットの各々に対して、ベース部と1以上のフィンを有するビートシンクが配置されるとする。すなわち2つのヒートシンクが各光源ユニットの後方側にそれぞれ配置されるとする。この場合、各ヒートシンクの吸気温度が異なると、左右の光源ユニットで温度差が発生してしまう。この結果、高い吸気温度の光源ユニットに輝度劣化等の不具合が先行して発生してしまう。
図1に示すように、筐体部501内の光源装置100の配置位置により、左右の光源ユニット30の温度状況に差が出る場合が多い。例えば外部の空気を吸入する吸気口503からの距離や、取り込まれる外気がどのような流路を通って光源装置100に流れ込むか等により、温度状況が異なってくる。この結果、左右の光源ユニット30間で上記した吸気温度の差による不具合が発生してしまう。
本技術に係る放熱部120では、左右の光源ユニット30a及び30bに対して、複数のフィン123が共通して熱的に接続される。この結果、左右の光源ユニット30a及び30bの温度差を十分に抑制することができる。その結果、両方の光源ユニット30a及び30bを均等に冷却することができ、光源ユニット30に不具合が発生してしまうことを十分に防止することができる。
またベース部122に、冷却風Wが吸い込まれる前面吸気口134が形成されるので、放熱部120による冷却効率を向上させることができる。さらに左右方向に対向する2つの側面吸気口124が設けられることで、前面吸気口134を流れる冷却風Wの流路に交わる方向で、互いに対向する方向から冷却風Wを取り込むことができる。この結果、冷却効率をさらに向上させることができる。
このように複数のレーザ光源31を効果的に冷却することができるので、レーザ光源31の数を増やしたり、高輝度のレーザ光源31を使用することができる。その結果、光源装置100及び画像表示装置500の高輝度化を実現することができる。
本発明者による検証によると、2つの光源ユニットの各々にヒートシンクを取り付けた場合、左右のヒートシンク吸気温度が10℃異なると、左右の光源ユニットの間で約9℃の温度差が認められた。これに対して、本技術に係る放熱部120を用いた場合、左右の光源ユニット30a及び30bの温度差を1℃まで圧縮することができた。またベース部122に前面吸気口134を設け、この前面吸気口134から冷却風Wをとりこむことで、冷却温度を約3℃分改善することができた。
さらに本技術に係る放熱部120では、熱輸送部として複数のヒートパイプ125が用いられた。すなわちベース部122及び複数のフィン123を含む構成を本技術に係るヒートシンクとすると、当該ヒートシンクとヒートパイプ125とが結合された構成で、放熱部120が実現される。このような構成により、複数の光源ユニット30から均等に導かれた熱を複数のフィン123に十分に伝導させることができる。この結果、光源装置100の姿勢に関係なく、十分な冷却性能を発揮することができる。従って光源装置100及び画像表示装置500のチルトフリーを実現することができる。
本発明者は、光源装置100の姿勢を変えながら、すなわち光軸方向を360°の範囲でいろいろ変化させながら、作動時における光源ユニット30の温度変化を測定した。そうすると作動時において約250Wの発熱量が発生する場合に、いずれの姿勢においても、温度変化を1℃−2℃の範囲に抑制することができた。
上記では、説明を分かりやすくするために、xyz軸方向を、それぞれ左右方向、前後方向、及び上下方向とした。しかしながら光軸Aの方向を所望の方向に合わせて、光源装置100の姿勢は適宜変更されてよい。すなわち本技術は、光源装置100及び画像表示装置500をどの姿勢で使用するかに限定されず適用可能であり、各姿勢において上記した効果を発揮することができる。
また本実施形態では、1以上のレーザ光源31から、第1の面131から第2の面132に向かう方向を出射方向として、青色レーザ光B1が出射される。従って光源部110の背面側に放熱部120が取付けられることになる。また光源部110の前方側から前面吸気口134に冷却風Wが吸い込まれる。この結果、複数の光源ユニット30を効果的に冷却することが可能となる。
また蛍光体ユニット40から出射される白色光の光軸Aの方向は、レーザ光源31の出射方向と等しい方向に設定される。これにより青色レーザ光B1の取り扱いが容易となる。例えば光源装置100の組み立て等や各部材の調整等を行う場合等において、青色レーザ光B1の進行方向を把握することが容易である。従って不意のレーザ光の照射等を防止する等の安全対策を容易に行うことが可能となる。また白色光Wの出射方向と青色レーザ光B1の出射方向とを合わせることで、光漏れに対する遮光対策も行いやすくなる。また画像生成システム200等の構造や配置等に起因する制約を受けることなく、放熱部120を構成することでる。この結果、光源部110を効率的に冷却することが可能となる。
<その他の実施形態>
本技術は、以上説明した実施形態に限定されず、他の種々の実施形態を実現することができる。
図12は、本技術に係る光源装置100の他の構成例を示す概略図である。例えば図12Aに示す光源装置700では、五角形の平面形状を有する複数のフィン701が用いられる。そして2つの斜辺部702及びこれらの間の短辺部703含む縁部を第1の取付部として、これに光源部が取付けられる。そして第2の縁部の反対側の長辺部704が第2の取付部となり、ここに吸引機構600が取付けられる。第1の取付部の2つ斜辺部702に、光源ユニット30が有する実装基板51がそれぞれ当接される。また短辺部703は、冷却風Wの吸気口となる第1の吸気口705となる。またフィン701の2つの側辺部706は、第2の吸気口707となる。
このように、複数の光源ユニット30の各実装基板51が、同一平面上に並ぶことなく配置されてもよい。各実装基板51上のレーザ光源の光軸A1及びA2は、互いに交わる方向に沿ってそれぞれ設定される。このような構成であっても、複数の光源ユニット30を効果的に冷却することができる。
図12Bに示す光源装置800では、第1の取付部の2つの斜辺部802のうち一方の斜辺部802aに、1つの光源ユニット30aが取付けられる(実装基板の図示で表す)。もう一方の斜辺部802bには2つの光源ユニット30b及び30cが並んで取付けられる。2つの斜辺部802a及び802bの間の短辺部803は、第1の吸気口805となる。一方で、斜辺部802bに並んで配置される2つの光源ユニット30b及び30cの間には吸気口は形成されない。例えばこのように、少なくとも1つ第1の吸気口805が形成されていれば、本技術に係る光源装置として、上記した効果を発揮することが可能となる。
光源部に配置される光源ユニットの数は限定されない。例えば図13に示すように、光軸Aを対象として、左右方向に2つ、及び上下方向に2つ並ぶ、計4つの光源ユニット30が配置されてもよい。このような場合でも図13Bに示すような、各光源ユニット30bに対応した4つの当接部901と、4つの当接部901に共通して熱的に接続された1以上のフィン902とを有数する放熱部903が用いられればよい。なおこの場合、1枚のフィン902に対して4つの当接部901が共通して熱的に接続されるための構成が適宜用いられればよい。例えば複数のフィン902の全てに接続される熱伝導部材904が用いられることで、各フィン902は、全ての当接部901に熱的に接続されることになる。この熱伝導部材904が、上記した熱輸送部であってもよい。一方、複数のフィン902のなかに、左右に並ぶ2つの当接部901にのみ共通して熱的に接続されるものが含まれてもよい。
熱輸送部として、ヒートパイプのみならず他のデバイスが用いられてもよい。あるいはヒートパイプとは異なる熱輸送デバイスが、熱輸送部として用いられてもよい。
図2に示す画像表示装置500では、透過型液晶パネルを用いて構成された照明光学系220が記載されている。しかしながら反射型液晶パネルを用いても照明光学系を構成することは可能である。画像生成素子として、デジタルマイクロミラーデバイス(DMD)等が用いられてもよい。さらには、ダイクロイックプリズム340に代わり、偏光ビームスプリッター(PBS)やRGB各色の映像信号を合成する色合成プリズム、TIR(Total Internal Reflection)プリズム等が用いられてもよい。
本技術は、プロジェクタ以外の、例えばディスプレイ装置等の他の画像表示装置にも適用可能である。また画像表示装置ではない装置に本技術に係る光源装置が用いられてもよい。
以上説明した各形態の特徴部分のうち、少なくとも2つの特徴部分を組み合わせることも可能である。すなわち各実施形態で説明した種々の特徴部分は、各実施形態の区別なく、任意に組み合わされてもよい。また上記で記載した種々の効果は、あくまで例示であって限定されるものではなく、また他の効果が発揮されてもよい。
なお、本技術は以下のような構成も採ることができる。
(1)複数の光源ユニットを有する光源部と、
前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィンと、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引する吸引機構が取付けられる第1の取付部と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部とを有する放熱部と
を具備する光源装置。
(2)(1)に記載の光源装置であって、
前記放熱部は、前記第1及び前記第2の取付部の間に第2の吸気口を有する
光源装置。
(3)(2)に記載の光源装置であって、
前記1以上のフィンは、各々が矩形の平面形状を有する板状でなり、周縁部が揃うように重ねられた複数のフィンを有し、
前記第1の取付部は、前記複数のフィンの各々の第1の縁部が揃えられた第1の面に設けられ、
前記第2の取付部は、前記複数のフィンの各々の前記第1の縁部に対向する第2の縁部が揃えられた、前記第1の面に対向する第2の面に設けられる
光源装置。
(4)(3)に記載の光源装置であって、
前記第2の吸気口は、前記複数のフィンの各々の、前記第1及び前記第2の縁部の間で互いに対向する第3の縁部が揃えられた、前記第1及び前記第2の面の間で互いに対向する第3の面にそれぞれ設けられる
光源装置。
(5)(1)から(4)のうちいずれか1つに記載の光源装置であって、さらに、
前記複数の光源ユニットに熱的に接続された第1の接続部と、前記1以上のフィンと熱的に接続された第2の接続部とを有し、前記第1の接続部から前記第2の接続部に熱を輸送可能な熱輸送部を具備する
光源装置。
(6)(5)に記載の光源装置であって、
前記熱輸送部は、ヒートパイプを有する
光源装置。
(7)(3)から(6)のうちいずれか1つに記載の光源装置であって、
前記複数の光源ユニットの各々は、前記第1の面から前記第2の面に向かう方向を出射方向として光を出射する1以上の光源を有する
光源装置。
(8)(7)に記載の光源装置であって、
前記光源部は、前記1以上の光源の出射方向と等しい方向を光軸方向とする
光源装置。
(9)(1)から(8)のうちいずれか1つに記載の光源装置であって、
前記1以上の光源は、固体光源である
光源装置。
(10)(1)から(9)のうちいずれか1つに記載の光源装置であって、
前記吸引機構は、ファンを有する
光源装置。
W…冷却風
30…光源ユニット
31…レーザ光源
110…光源部
120…放熱部
121…背面部
122…ベース部
123…フィン
124…側面吸気口
125…ヒートパイプ
129…周縁部
131…第1の面
132…第2の面
133…第3の面
134…前面吸気口
600…吸引機構

Claims (11)

  1. 複数の光源ユニットを有する光源部と、
    前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィンと、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引する吸引機構が取付けられる第1の取付部と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部とを有する放熱部と
    を具備する光源装置。
  2. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記放熱部は、前記第1及び前記第2の取付部の間に第2の吸気口を有する
    光源装置。
  3. 請求項2に記載の光源装置であって、
    前記1以上のフィンは、各々が矩形の平面形状を有する板状でなり、周縁部が揃うように重ねられた複数のフィンを有し、
    前記第1の取付部は、前記複数のフィンの各々の第1の縁部が揃えられた第1の面に設けられ、
    前記第2の取付部は、前記複数のフィンの各々の前記第1の縁部に対向する第2の縁部が揃えられた、前記第1の面に対向する第2の面に設けられる
    光源装置。
  4. 請求項3に記載の光源装置であって、
    前記第2の吸気口は、前記複数のフィンの各々の、前記第1及び前記第2の縁部の間で互いに対向する第3の縁部が揃えられた、前記第1及び前記第2の面の間で互いに対向する第3の面にそれぞれ設けられる
    光源装置。
  5. 請求項1に記載の光源装置であって、さらに、
    前記複数の光源ユニットに熱的に接続された第1の接続部と、前記1以上のフィンと熱的に接続された第2の接続部とを有し、前記第1の接続部から前記第2の接続部に熱を輸送可能な熱輸送部を具備する
    光源装置。
  6. 請求項5に記載の光源装置であって、
    前記熱輸送部は、ヒートパイプを有する
    光源装置。
  7. 請求項3に記載の光源装置であって、
    前記複数の光源ユニットの各々は、前記第1の面から前記第2の面に向かう方向を出射方向として光を出射する1以上の光源を有する
    光源装置。
  8. 請求項7に記載の光源装置であって、
    前記光源部は、前記1以上の光源の出射方向と等しい方向を光軸方向とする
    光源装置。
  9. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記1以上の光源は、固体光源である
    光源装置。
  10. 請求項1に記載の光源装置であって、
    前記吸引機構は、ファンを有する
    光源装置。
  11. (a)複数の光源ユニットを有する光源部と、
    空気を吸引する吸引機構と、
    前記複数の光源ユニットに共通して熱的に接続される1以上のフィンと、前記1以上のフィンにより熱せられた空気を吸引可能なように前記吸引機構が取付けられる第1の取付部と、前記1以上のフィンに導かれる冷却風の吸気口となる第1の吸気口を含む、前記第1の取付部の反対側の前記光源部が取付けられる第2の取付部とを有する放熱部と
    を有する光源装置と、
    (b)照射された光をもとに画像を生成する画像生成素子と、前記画像生成素子に前記光源装置からの光を照射する照明光学系とを有する画像生成システムと、
    (c)前記画像生成素子により生成された画像を投射する投射システムと
    を具備する画像表示装置。
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