JPWO2015145925A1 - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール Download PDF

Info

Publication number
JPWO2015145925A1
JPWO2015145925A1 JP2016509925A JP2016509925A JPWO2015145925A1 JP WO2015145925 A1 JPWO2015145925 A1 JP WO2015145925A1 JP 2016509925 A JP2016509925 A JP 2016509925A JP 2016509925 A JP2016509925 A JP 2016509925A JP WO2015145925 A1 JPWO2015145925 A1 JP WO2015145925A1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filler
solar
solar cell
solar battery
back surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016509925A
Other languages
English (en)
Inventor
直人 今田
直人 今田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JPWO2015145925A1 publication Critical patent/JPWO2015145925A1/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L31/00Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof
    • H01L31/04Semiconductor devices sensitive to infrared radiation, light, electromagnetic radiation of shorter wavelength or corpuscular radiation and specially adapted either for the conversion of the energy of such radiation into electrical energy or for the control of electrical energy by such radiation; Processes or apparatus specially adapted for the manufacture or treatment thereof or of parts thereof; Details thereof adapted as photovoltaic [PV] conversion devices
    • H01L31/042PV modules or arrays of single PV cells
    • H01L31/048Encapsulation of modules
    • H01L31/049Protective back sheets
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy
    • Y02E10/52PV systems with concentrators

Abstract

太陽電池モジュール10は、複数の太陽電池セル11と、太陽電池セル11の受光面側に設けられた第1保護部材12と、太陽電池セル11の裏面側に設けられた第2保護部材13とを備える。第1保護部材12と太陽電池セル11との間には第1充填剤20が、第2保護部材13と太陽電池セル11との間には第2充填剤30が、それぞれ設けられる。第1充填剤20は、太陽電池セル11同士の間隙から太陽電池セル11の裏面上に回り込んでいる。

Description

本開示は、太陽電池モジュールに関する。
太陽電池セルの裏面側に、酸化チタン等の白色顔料が添加された充填剤を設けた太陽電池モジュールが知られている(例えば、特許文献1参照)。かかる太陽電池モジュールによれば、太陽電池セルの裏面側に透過した光が白色顔料によって受光面側に反射されるので、透過光の一部を太陽電池セルに入射させることができる。
特開2006−036874号公報
ところで、太陽電池モジュールでは、光の利用率を高めて、即ち少しでも多く光を太陽電池セルに入射させて、出力を向上させることが求められている。
本開示に係る太陽電池モジュールは、複数の太陽電池セルと、太陽電池セルの受光面側に設けられた第1保護部材と、太陽電池セルの裏面側に設けられた第2保護部材と、第1保護部材と太陽電池セルとの間に設けられた第1充填剤と、第2保護部材と太陽電池セルとの間に設けられた第2充填剤とを備え、第1充填剤は、太陽電池セル同士の間隙から太陽電池セルの裏面上に回り込んでいる。
本開示に係る太陽電池モジュールによれば、光の利用率を高めて、出力を向上させることが可能になる。
実施形態の一例である太陽電池モジュールの断面図である。 図1のパネル部分の拡大図である。 図2のA部拡大図である。 実施形態の他の一例である太陽電池モジュールの断面図である。 実施形態の他の一例である太陽電池モジュールの断面図である。
以下、図面を参照しながら、本開示の実施形態の一例について詳細に説明する。
実施形態において参照する図面は、模式的に記載されたものであり、図面に描画された構成要素の寸法比率などは、現物と異なる場合がある。具体的な寸法比率等は、以下の説明を参酌して判断されるべきである。
本明細書において、太陽電池モジュール、太陽電池パネル、太陽電池セル、及び光電変換部の「受光面」とは光が主に入射する面を意味し、「裏面」とは受光面と反対側の面を意味する。太陽電池モジュールに入射する光のうち、例えば50%超過〜100%の光が受光面側から入射する。また、「第1の部材上に第2の部材を設ける」等の記載は、特に限定を付さない限り、第1及び第2の部材が直接接触して設けられる場合のみを意図しない。即ち、この記載は、第1及び第2の部材の間に他の部材が存在する場合を含む。
以下、図1〜図3を参照しながら、本開示の実施形態の一例である太陽電池モジュール10について詳細に説明する。
図1は、太陽電池モジュール10の断面図である。
図1に示すように、太陽電池モジュール10は、太陽電池セル11と、太陽電池セル11の受光面側に設けられた第1保護部材12と、太陽電池セル11の裏面側に設けられた第2保護部材13とを備える。太陽電池セル11は、第1保護部材12及び第2保護部材13により挟持され、各保護部材の間に設けられた充填剤14により封止されている。充填剤14は、太陽電池セル11に水分等が作用することを防止する役割を果たす。詳しくは後述するように、充填剤14は、第1保護部材12と太陽電池セル11との間に設けられる第1充填剤20と、第2保護部材13と太陽電池セル11との間に設けられる第2充填剤30とを含む。
本実施形態では、複数の太陽電池セル11が略同一平面上に配置されている。隣り合う太陽電池セル11同士は、導線16によって直列に接続され、これにより太陽電池セル11のストリングが形成される。導線16は、隣り合う太陽電池セル11の間でモジュールの厚み方向に曲がり、一方の太陽電池セル11の受光面と他方の太陽電池セル11の裏面とに接着剤等を用いてそれぞれ取り付けられる。導線16の一部は、ストリングの端から延出して、出力用の配線材(図示せず)に接続される。当該配線材は、例えば第2保護部材13の裏側に引き出されて端子ボックス(図示せず)に引き込まれる。
太陽電池セル11、第1保護部材12、第2保護部材13、及び充填剤14は、太陽電池パネル15を構成する。太陽電池パネル15は、太陽電池セル11のストリングが各保護部材により挟まれた板状体であって、例えば平面視(受光面に対して垂直な方向から見た場合)において略矩形形状を有する。
太陽電池セル11は、太陽光を受光することでキャリアを生成する光電変換部を備える。光電変換部は、生成したキャリアを収集する電極として、光電変換部の受光面上に形成される受光面電極と、裏面上に形成される裏面電極とを有する(いずれも図示せず)。各電極には、導線16が電気的に接続される。但し、太陽電池セル11の構造はこれに限定されず、例えば光電変換部の裏面上のみに電極が形成された構造であってもよい。なお、裏面電極は表面電極よりも大面積に形成されることが好ましく、電極面積が大きい方の面(又は電極が形成される面)が太陽電池セル11の「裏面」であるといえる。
光電変換部は、例えば結晶系シリコン(c‐Si)、ガリウム砒素(GaAs)、インジウム燐(InP)等の半導体基板と、半導体基板上に形成された非晶質半導体層と、非晶質半導体層上に形成された透明導電層とを有する。具体例としては、n型単結晶シリコン基板の一方の面上にi型非晶質シリコン層、p型非晶質シリコン層、及び透明導電層を順に形成し、他方の面上にi型非晶質シリコン層、n型非晶質シリコン層、及び透明導電層を順に形成した構造が挙げられる。透明導電層は、酸化インジウム(In23)や酸化亜鉛(ZnO)等の金属酸化物に、SnやSb等をドープした透明導電性酸化物から構成されることが好ましい。
第1保護部材12には、例えばガラス基板や樹脂基板、樹脂フィルム等の透光性を有する部材を用いることができる。これらのうち、耐火性、耐久性等の観点から、ガラス基板を用いることが好ましい。ガラス基板の厚みは特に限定されないが、好ましくは2〜6mm程度である。以下では、第1保護部材12として、ガラス基板を用いるものとする。
第2保護部材13には、第1保護部材12と同じ透明な部材を用いてもよいし、不透明な部材を用いてもよい。以下では、第2保護部材13として、樹脂フィルムを用いるものとする。樹脂フィルムは特に限定されないが、好ましくはポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムである。水分透過性を低くする等の観点から、樹脂フィルムには、シリカ等の無機化合物層や、アルミニウム等の金属層が形成されていてもよい。樹脂フィルムの厚みは特に限定されないが、好ましくは100〜300μm程度である。
太陽電池パネル15の端縁部には、フレーム17を取り付けることが好適である。フレーム17は、例えば太陽電池パネル15の端縁部を保護し、また太陽電池モジュール10を屋根等に設置する際に利用される。フレーム17は、例えばステンレスやアルミニウム等の金属枠であって、太陽電池パネル15の端縁部が嵌め込まれる溝部を有する。
以下、図2及び図3を適宜参照しながら、充填剤14の構成について詳説する。
図2は、太陽電池パネル15の断面を拡大して示す図である。図3は、図2のA部拡大図、即ち回り込み部21の近傍を拡大して示す図である。図2及び図3では、導線16を省略している。
図2に示すように、充填剤14は、第1保護部材12と太陽電池セル11との間に位置する受光面側領域50に設けられた第1充填剤20と、第2保護部材13と太陽電池セル11との間に位置する裏面側領域51に設けられた第2充填剤30とを含む。充填剤14は、第1充填剤20を構成する樹脂シートと、第2充填剤30を構成する樹脂シートとを用いて、後述のラミネート工程により形成されることが好適である。第1充填剤20、第2充填剤30の厚みは、いずれも200〜800μm程度が好ましい。なお、受光面側領域50と裏面側領域51の境界は、複数の太陽電池セル11が並んだ仮想平面Zとする。
第1充填剤20は、太陽電池セル11同士の間隙(以下、「セル−セル間」という場合がある)から太陽電池セル11の裏面11b上に回り込んでいる。即ち、第1充填剤20の一部は、セル−セル間から裏面側領域51(間隙領域53)及び太陽電池セル11と第1保護部材13とに挟まれた隠れ領域52に入り込み、回り込み部21を形成している。隠れ領域52は、太陽電池パネル15を受光面側から見たときに太陽電池セル11に覆われて見えない領域である。間隙領域53は、裏面側領域51のうち、セル−セル間に対応する領域である。
第1充填剤20は、太陽電池セル11と太陽電池パネル15の端との間においても、裏面側領域51(端縁領域54)に入り込むことが好適である。端縁領域54は、裏面側領域51のうち、太陽電池セル11と太陽電池パネル15の端との間に位置する領域である。また、端縁領域54に入り込んだ第1充填剤20は、太陽電池セル11の裏面11b上に回り込んで回り込み部21を形成することが好適である。
つまり、第1充填剤20と第2充填剤30との界面40は、太陽電池セル11(仮想平面Z)よりも第2保護部材13側に位置する。また、第1充填剤20は単層構造とすることが好適である。これにより、受光面側領域50に充填剤の界面が存在しなくなる。界面40は、例えば走査型電子顕微鏡(SEM)を用いた太陽電池パネル15の断面観察により確認することができる。
第1充填剤20は、太陽電池セル11の端縁部の全周に亘って裏面11b上に回り込むことが好適である。即ち、第1充填剤20が、太陽電池セル11を受光面11a及び裏面11bの両側から挟持して抱え込むように設けられることが好適である。太陽電池モジュール10では、各構成部材の熱膨張係数の相違等が原因で、例えば高温環境下において、セル−セル間が伸縮する場合がある。本実施形態では、第1充填剤20が太陽電池セル11を抱え込んでいるため、当該伸縮を抑制することができる。第1充填剤20は、熱安定性の高いガラス基板(第1保護部材12)に密着しているため、第1充填剤20の熱安定性も高まり、太陽電池セル11の動きを拘束することができる。
図3に示すように、回り込み部21の回り込み幅W21(隠れ領域52の端から回り込み部21の先端までの裏面11bに沿った長さ)は、例えば太陽電池セル11の一辺の長さの0.02%以上であり、好ましくは0.1%以上であり、より好ましくは0.5%以上である。回り込み幅W21の上限は、特に限定されないが、例えば5%程度である。また、回り込み幅W21は、例えば第2充填剤30の厚みの2%〜100%(即ち、第2充填剤30の厚みと略同等)程度であり、好ましくは5〜70%である。
本実施形態では、太陽電池セル11の裏面11b上に、第2充填剤30、第1充填剤20、及び第2充填剤30が受光面側から順に重なった積層構造が形成されている。即ち、回り込み部21と裏面11bとの間に、第2充填剤30が入り込んでいる。これにより、例えば太陽電池セル11を透過して回り込み部21に到達する光αの反射面(界面40)を増やすことができる。セル−セル間を通って回り込み部21に到達する光βも、回り込み部21における第1充填剤20と第2充填剤30の界面40で反射され、太陽電池セル11の裏面11bに入射する。詳しくは後述するように、第2充填剤30は白色顔料を含有していることが好適である。
第1充填剤20を構成する樹脂(以下、「第1樹脂」という)は、太陽電池セル11及び第1保護部材12に対する密着性が良く、水分を透過し難いものが好ましい。具体的には、炭素数2〜20のαオレフィンから選らばれる少なくとも1種を重合して得られるオレフィン系樹脂(例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレンとその他のαオレフィンとのランダム又はブロック共重合体など)、エステル系樹脂(例えば、ポリオールとポリカルボン酸又はその酸無水物・低級アルキルエステルとの重縮合物など)、ウレタン系樹脂(例えば、ポリイソシアネートと活性水素基含有化合物(ジオール、ポリオールリオール、ジカルボン酸、ポリカルボン酸、ポリアミン、ポリチオール等)との重付加物など)、エポキシ系樹脂(例えば、ポリエポキシドの開環重合物、ポリエポキシドと上記活性水素基含有化合物との重付加物など)、αオレフィンとカルボン酸ビニル、アクリル酸エステル、又はその他ビニルモノマーとの共重合体などが例示できる。
これらのうち、特に好ましくはオレフィン系樹脂(特に、エチレンを含む重合体)、及びαオレフィンとカルボン酸ビニルとの共重合体である。αオレフィンとカルボン酸ビニルとの共重合体としては、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)が特に好ましい。
第1樹脂は、架橋性樹脂であることが好ましい。第1樹脂の架橋度は、ゲル分率で表すことができる。第1樹脂のゲル分率は、10〜100%が好ましく、50〜100%がより好ましい。太陽電池セル11を抱え込む第1充填剤20(第1樹脂)の架橋密度を高くすることで、第1充填剤20の熱安定性が向上し、セル−セル間の伸縮をより高度に抑制できる。ゲル分率は、サンプルをトルエン中に7日間浸漬(室温条件)し、トルエン未溶解分をトルエン及びトルエン溶解分から分離して乾燥させた後、下記の式により求めることができる。
ゲル分率=(乾燥させた未溶解分の重量/試験サンプルの重量)×100(%)
第1樹脂は、第2充填剤30を構成する樹脂(以下、「第2樹脂」という)よりも架橋密度が高いことが好ましい。第2樹脂は、非架橋性樹脂であってもよく、第1樹脂よりも低架橋密度(ゲル分率が低い)の架橋性樹脂であってもよい。第1保護部材12がガラス基板、第2保護部材13が樹脂基板である場合、線膨張係数は第2保護部材13の方が第1保護部材12よりも大きく、太陽電池セル11は第2保護部材13の熱変形による影響を受け易い。即ち、第2保護部材13が膨張・収縮すると、セルーセル間の距離が変化し易くなるが、上記架橋密度とすることにより、第2保護部材13による太陽電池セル11に対する影響を抑制することができる。例えば、低架橋密度の柔らかい第2樹脂は緩衝材として機能し、太陽電池セル11はガラス基板に接する高架橋密度の硬い第1樹脂によって拘束される。
第2充填剤30は、裏面側領域51において、第1充填剤20が入り込んだ領域以外に設けられる。即ち、受光面側領域50には第1充填剤20のみが設けられ、裏面側領域51には第1充填剤20及び第2充填剤30が設けられる。但し、本開示の目的を損なわない範囲で(例えば、太陽電池パネル15の端縁部等において)、第2充填剤30の一部が受光面側領域50に入り込んでいてもよい。
第2充填剤30は、白色顔料を含有していることが好適である。即ち、第2樹脂中に白色顔料が分散していることが好適である。白色顔料には、例えば三酸化アンチモン、酸化ジルコニウム、硫化亜鉛、酸化亜鉛、酸化チタン等の白色顔料を用いることができる。これらのうち、酸化亜鉛、酸化チタンが特に好ましい。白色顔料の含有量は、例えば第2充填剤30の総重量に対して0.01〜20重量%程度である。第2充填剤30に白色顔料を添加することで、第2充填剤30の光反射率を高めることができる。以下では、第2充填剤30の全体に白色顔料が分散しているものとする。
第2充填剤30の光反射率は、例えば可視光波長の全範囲(380〜780nm)に亘って50%以上であることが好ましく、60%以上がより好ましく、70%以上が特に好ましい。また、第2充填剤30は、可視光よりも長波長の光、例えば波長780〜1200nmの近赤外光の反射率も高いことが好ましい。第2充填剤30の光反射率は、例えば波長380〜1200nmの全範囲に亘って50%以上である。第2充填剤30の光反射率は、全光反射率を意味し、反射率測定器により測定することができる。
第1充填剤20と第2充填剤30との界面40は、上記のように、裏面側領域51に形成される。界面40は、間隙領域53において、例えば仮想平面Zから第2充填剤30の厚みの5〜70%程度の深さに形成される。界面40は、セル−セル間等の太陽電池セル11が配置されていない部分に入射した光や太陽電池セル11を透過した光を受光面側に反射する反射面となる。界面40が太陽電池セル11よりも裏面側に位置することで、例えば界面40で反射した光の一部が太陽電池セル11の裏面11bに直接入射し、光の利用率を高めることができる(例えば、図3参照)。
界面40は、第2保護部材13側に凸となるように湾曲していることが好適である。つまり、反射率の高い第2充填剤30の曲面が裏面側領域51に形成される。界面40の湾曲の程度は、裏面側領域51に入り込んだ第1充填剤20の両側に位置する回り込み部21で最も大きくなる。界面40が湾曲することにより、界面40が平坦である場合と比較して、光が反射する面積が大きくなり、光の利用率をさらに高めることができる。また、界面40の面積が大きくなることで、第1充填剤20と第2充填剤30との密着性が高まり、例えば高温環境下における界面剥離が防止されて、太陽電池セル11の良好な封止性能が維持される。
上記構成を備えた太陽電池モジュール10は、導線16により接続された太陽電池セル11のストリングを、第1保護部材12、第2保護部材13、第1充填剤20及び第2充填剤30を構成する樹脂シートを用いてラミネートすることにより製造できる。ラミネート装置では、例えばヒーター上に、第1保護部材12、第1充填剤20を構成する樹脂シート、太陽電池セル11のストリング、第2充填剤30を構成する樹脂シート、第2保護部材13が順に積層される。この積層体は、例えば真空状態で150℃程度に加熱される。その後、大気圧下でヒーター側に各構成部材を押し付けながら加熱を継続し、樹脂シートを架橋させることにより、太陽電池パネル15が得られる。最後に、フレーム17、端子ボックス等を太陽電池パネル15に取り付けて太陽電池モジュール10が得られる。
回り込み部21は、上記ラミネート工程で形成される。回り込み部21は、例えば第1充填剤20を構成する樹脂シートとして、第2充填剤30を構成する樹脂シートよりも、ラミネート工程の加熱により軟化、溶融し易いものを用いて形成することができる。即ち、第1樹脂には、第2樹脂よりも溶融開始温度の低いものを用いる。この場合、例えば第2充填剤30よりも先に軟化した第1充填剤20が流動して裏面側領域51側に入り込み、太陽電池セル11の裏面11b上まで回り込む。
以上のように、上記構成を備えた太陽電池モジュール10によれば、光の利用率を高めて、出力を向上させることが可能になる。
第1充填剤20と第2充填剤30との界面40を裏面側領域51に形成し、第1充填剤20の一部を太陽電池セル11の裏面11b上に回り込ませたことで、例えば太陽電池セル11の透過光を裏面11bから再入射させることができる。例えば、間隙領域53の界面40で反射した光の一部も、太陽電池セル11の裏面11bに直接入射する。
また、界面40は第2保護部材13側に凸となるように湾曲しているため、光が反射する面積が大きくなり、光の利用率がさらに高まる。さらに、第1充填剤20と第2充填剤30との密着性も向上する。
また、第1充填剤20が太陽電池セル11を受光面11a及び裏面11bの両側から抱え込むように設けられることで、光の利用率が向上するだけでなく、高温環境下におけるセル−セル間の伸縮を抑制することが可能となる。
上記実施形態は、本開示の目的を損なわない範囲で適宜設計変更できる。
以下、上記実施形態の設計変更例を示す。
図4に示す例では、回り込み部21と同様に、太陽電池セル11の裏面11b上に第1充填剤20xが回り込んでいるが、回り込み部21と異なり、裏面11b上に直接、第1充填剤20xが設けられている。即ち、回り込み部21xと裏面11bとの間に、第2充填剤30xが入り込んでいない。図4に示す例では、例えば太陽電池セル11の拘束性をさらに高めるがことでき、高温環境下におけるセル−セル間の伸縮をより高度に抑制できる。
図5に示す例では、第2充填剤30yが積層構造を有する点で、第2充填剤30と異なる。第2充填剤30yは、第1充填剤20と同様に透明な第1層31と、白色顔料を含有する第2層32とで構成されている。第1充填剤20は、裏面側領域51に入り込み、且つ太陽電池セル11の裏面11b上に回り込んで回り込み部21を形成しており、第1層31との間に界面40yを形成している。界面40yは、第2保護部材13側に凸となるように湾曲しており、裏面側領域51に到達した光の一部を反射可能である。
図5に示す例では、第1層31と第2層32との界面41も、界面40yに対応して湾曲している。つまり、白色顔料を含有した光反射率が高い第2層32の曲面が、太陽電池セル11の裏面11bから第1層31の厚み分離れた位置に存在する。界面41で反射してセル裏面に入射する光の割合は、裏面側領域51の浅い位置に湾曲した界面が存在する場合(例えば、図2参照)よりも増加する。これにより、例えば太陽電池セル11の裏面11bに直接入射する光の量を増加させることができる。
10 太陽電池モジュール、11 太陽電池セル、11a 受光面、11b 裏面、12 第1保護部材、13 第2保護部材、14 充填剤、15 太陽電池パネル、16 導線、17 フレーム、20,20x 第1充填剤、21,21x 回り込み部、30,30x,30y 第2充填剤、31 第1層、32 第2層、40,40x,40y,41 界面、50 受光面側領域、51 裏面側領域、52 隠れ領域、53 間隙領域、54 端縁領域、Z 仮想平面、α,β 光

Claims (5)

  1. 複数の太陽電池セルと、
    前記太陽電池セルの受光面側に設けられた第1保護部材と、
    前記太陽電池セルの裏面側に設けられた第2保護部材と、
    前記第1保護部材と前記太陽電池セルとの間に設けられた第1充填剤と、
    前記第2保護部材と前記太陽電池セルとの間に設けられた第2充填剤と、
    を備え、
    前記第1充填剤は、前記太陽電池セル同士の間隙から前記太陽電池セルの前記裏面上に回り込んでいる、太陽電池モジュール。
  2. 前記第1充填剤と前記第2充填剤との界面は、前記太陽電池セルよりも前記第2保護部材側に位置し、前記第2保護部材側に凸となるように湾曲している、請求項1に記載の太陽電池モジュール。
  3. 前記第2充填剤は、白色顔料を含有している、請求項1又は2に記載の太陽電池モジュール。
  4. 前記第1充填剤は、前記太陽電池セルの端縁部の全周に亘って前記裏面上に回り込んでいる、請求項1〜3のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
  5. 前記第1充填剤を構成する樹脂は、前記第2充填剤を構成する樹脂よりも架橋密度が高い、請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池モジュール。
JP2016509925A 2014-03-25 2015-01-20 太陽電池モジュール Pending JPWO2015145925A1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014061402 2014-03-25
JP2014061402 2014-03-25
PCT/JP2015/000232 WO2015145925A1 (ja) 2014-03-25 2015-01-20 太陽電池モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPWO2015145925A1 true JPWO2015145925A1 (ja) 2017-04-13

Family

ID=54194489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016509925A Pending JPWO2015145925A1 (ja) 2014-03-25 2015-01-20 太陽電池モジュール

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPWO2015145925A1 (ja)
WO (1) WO2015145925A1 (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210405A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール
JP2011159711A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
WO2012017538A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 三菱電機株式会社 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
JP2013138047A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 C I Kasei Co Ltd 太陽電池モジュールの製造方法
JP2014003118A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Mitsui Chemicals Tohcello Inc 太陽電池封止シート、並びに太陽電池モジュール及びその製造方法

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012124465A1 (ja) * 2011-03-16 2012-09-20 三洋電機株式会社 太陽電池モジュール
JP6013726B2 (ja) * 2011-12-05 2016-10-25 株式会社ブリヂストン 一対の太陽電池用封止膜

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006210405A (ja) * 2005-01-25 2006-08-10 Dainippon Printing Co Ltd 太陽電池モジュール
JP2011159711A (ja) * 2010-01-29 2011-08-18 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
WO2012017538A1 (ja) * 2010-08-05 2012-02-09 三菱電機株式会社 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
JP2013138047A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 C I Kasei Co Ltd 太陽電池モジュールの製造方法
JP2014003118A (ja) * 2012-06-18 2014-01-09 Mitsui Chemicals Tohcello Inc 太陽電池封止シート、並びに太陽電池モジュール及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
WO2015145925A1 (ja) 2015-10-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6478128B2 (ja) 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法
JP6767708B2 (ja) 太陽電池モジュール
WO2015056399A1 (ja) 太陽電池モジュール
US20160336470A1 (en) Solar cell module
US9543459B2 (en) Flexible solar cell apparatus and method of fabricating the same
JP6635389B2 (ja) 太陽電池モジュール及び太陽電池モジュールの製造方法
US10930807B2 (en) Solar cell module
US20110155245A1 (en) Solar module having a side insulating member
KR101890102B1 (ko) 전면에 패턴을 형성하여 발전량이 증대되는 태양광 모듈
JP2016143680A (ja) 太陽電池モジュール
WO2015190046A1 (ja) 太陽電池モジュール
WO2015145925A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP2016025119A (ja) 太陽電池モジュールおよび太陽電池モジュールの製造方法
US20130153005A1 (en) Reinforcement element for thin film photovoltaic devices and their methods of manufacture
KR20190000520A (ko) 태양 전지 패널 및 이의 제조 방법
US10032948B2 (en) Solar battery module
US10403775B2 (en) Solar cell module
KR101645532B1 (ko) 표면에 다층막을 형성하여 효율을 향상시킨 태양 전지 모듈
JP2014049544A (ja) 太陽電池モジュール
KR20180079955A (ko) 태양광 발전 장치
JPWO2015008455A1 (ja) 太陽電池モジュール
JP2010073887A (ja) 太陽電池モジュール
JPWO2015194147A1 (ja) 太陽電池モジュール

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170920

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20180911

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20190305