JPWO2015145914A1 - アンカーボルトの診断システム、その方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
アンカーボルトの診断システムであって、アンカーボルトを狭持しつつ、アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知クリップと、振動検知クリップで狭持された状態のアンカーボルトに対して打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ハンマーと、振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、打撃強さおよび振動のパワーを取得して、打撃強さに対する振動のパワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断手段と、を備えた。
Description
本発明は、アンカーボルトの診断システム、その方法およびプログラムに関する。
上記技術分野において、特許文献1には、固有振動でアンカーボルトを診断する技術が開示されている。特許文献2には、反射波の到達時間を手がかりに物性変化面をみる技術が開示されている。非特許文献1には、振動センサをアンカーボルトではなくコンクリート面に設置して振幅をみる方法が開示されている。非特許文献2には、コンクリート表層部の剥離を調べるため、打音の振幅を見る技術が開示されている。
平成25年秋季講演大会講演概要集 平成25年11月 P33−36「電磁パルス法に基づくアンカーボルト固着部の健全度評価に関する実験的検討」
土木学会論文集No.704V55,65−79 2002年5月「コンクリート表層部欠陥の定量的非破壊検査への打音法の適用」
しかしながら、上記文献に記載の技術では、アンカーボルトそのものの強度を高精度に診断できるものではなかった。なぜなら、付帯物(アンカーボルトにより留められているもの)の共振が支配的であり、付帯物との摩擦で固定され、アンカーボルトが十分に振動しないからである。また、非特許文献1、2は、アンカーボルト自体の強度を診断できない。
本発明の目的は、上述の課題を解決する技術を提供することにある。
上記目的を達成するため本発明に係るアンカーボルトの診断システムは、
前記アンカーボルトを狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知クリップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ハンマーと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動のパワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動のパワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断手段と、
を備えた。
前記アンカーボルトを狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知クリップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ハンマーと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動のパワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動のパワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断手段と、
を備えた。
上記目的を達成するため本発明に係るアンカーボルトの診断方法は、
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動パワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を含む。
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動パワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を含む。
上記目的を達成するため本発明に係るアンカーボルトの診断プログラムは、
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動パワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を実行させる。
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動検知クリップと打撃検知ハンマーとから出力された、前記打撃強さおよび前記振動パワーを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を実行させる。
本発明によれば、アンカーボルトの健全度を高精度、効果的かつ効率的に診断できる。
以下に、図面を参照して、本発明の実施の形態について例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施の形態に記載されている構成要素はあくまで例示であり、本発明の技術範囲をそれらのみに限定する趣旨のものではない。
[第1実施形態]
本発明の第1実施形態としてのアンカーボルト診断システム100について、図1を用いて説明する。図1に示すように、アンカーボルト診断システム100は、振動検知クリップ101と打撃検知ハンマー102と診断部103とを含む。
本発明の第1実施形態としてのアンカーボルト診断システム100について、図1を用いて説明する。図1に示すように、アンカーボルト診断システム100は、振動検知クリップ101と打撃検知ハンマー102と診断部103とを含む。
振動検知クリップ101は、アンカーボルト120を狭持しつつ、アンカーボルト120の振動のパワーを検知するセンサ111を有する。打撃検知ハンマー102は、振動検知クリップ101で狭持された状態のアンカーボルト120に対して打撃を与えるものであり、打撃強さを検知するセンサ121を備える。
また診断部103は、振動検知クリップ101および打撃検知ハンマー102から、振動のパワーおよび打撃強さを取得して、打撃強さおよび振動パワーを取得して、打撃強さに対する振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じてアンカーボルト120の健全性を診断する。
このような構成により、アンカーボルトの健全度を高精度、効果的かつ効率的に診断できる。
[第2実施形態]
次に本発明の第2実施形態に係るアンカーボルト診断システム200について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システムの概略構成を説明するための外観斜視図である。
次に本発明の第2実施形態に係るアンカーボルト診断システム200について、図2乃至図4を用いて説明する。図2は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システムの概略構成を説明するための外観斜視図である。
図2に示すように、アンカーボルト220は、コンクリート221に打ち込まれ、ナット222を締め付けることにより付帯物223を、コンクリート221に固定している。
このようなアンカーボルト220が健全にコンクリートに打ち込まれていなければ、付帯物223の離脱、落下などの事故が起こる原因となってしまう。そこで、アンカーボルトの健全性を高精度に調べる方法が求められる。かといって、全国の構造物においてアンカーボルト220は無数に使用されているため、その一本一本の健全性を調べるにあたって大きな作業負担や作業時間はかけられず、高い効率性が求められる。
そこで、本実施形態では、振動センサ付きのクリップ201、202でアンカーボルト220を挟み込み、さらに加速度センサ211付きのハンマー210でナット222を叩き、その少なくとも2方向の応答振動を打撃の強さで正規化して、診断を行なう。クリップ201は、アンカーボルト220を、軸方向ボルト先端側からコンクリート221側に向けて(矢印240方向に)挟みこんでいる。一方、クリップ202は、アンカーボルト220を、ボルトの軸と直角をなす方向(矢印250方向に)挟みこんでいる。ここでは、ハンマー210に加速度センサ211を設けたが、本発明はこれに限定されるものではなく、速度センサでもよい。
ハンマー210で叩く部分は、ナット222に限定されるものではなく、ナット222直上のアンカーボルト220でもよい。このようにアンカーボルト220の根本を叩くことにより、応答振動に対するボルト220の長さなどの影響が少なくなる。振動センサおよび加速度センサ211はコンピュータなどの診断部230に接続されており、診断部230は、ハンマー210の加速度で打撃の強さを計測し、正規化した上で所定の閾値と比較して、アンカーボルト220の固定の健全性を診断する。
診断部230は、計測に際して、取得した応答振動のうち、打撃後、所定時間以内の、初期打撃応答だけを用いる。これにより、付帯物223による、共振・残響の影響を回避できる。
クリップ型を採用したことにより、現場で簡単に計測可能となる。センサを診断対象(アンカーボルト等)に密着させることが重要であり、クリップ201、202に例えばバネや柔軟な素材を用いて振動センサを柔らかく固定することでこれを実現することができる。
また、本実施形態では、診断部230は、ハンマー210による打撃の強度が低い場合には、エラーメッセージを報知する。作業者にある程度強く叩かせることにより、付帯物の摩擦に打ち勝って適切なアンカーボルトの振動応答を得ることを意図するものである。
図3Aは、クリップ201の先端部(アンカーボルトとの当接面)の拡大図である。クリップ201先端部のアンカーボルト220との当接面301には、アンカーボルト220の軸と直角をなす方向の振動を検出する振動センサ311が設けられている。
一方、クリップ201先端部のアンカーボルト220との当接面302には、アンカーボルト220の軸方向の振動を検出する振動センサ321が設けられている。
図3Bは、クリップ202の先端部(アンカーボルトとの当接面)の拡大図である。クリップ202先端部のアンカーボルト220との当接面303には、アンカーボルト220の軸と直角をなす方向の振動を検出する振動センサ3331が設けられている。
一方、クリップ201先端部のアンカーボルト220との当接面304には、同様に、アンカーボルト220の軸と直角をなす方向の振動を検出する振動センサ341(不図示)が設けられている。
図4Aは、本システムを模式的に示す縦断面図である。分かりやすいように、センサから延びたコードを省略し、クリップ202を透過させて示している。図4に示すように、クリップ201に設けられた振動センサ311は、アンカーボルト220に密着して、そのY方向の振動を検出する。一方、クリップ201の他方の腕の先端に設けられた振動センサ321は、やはりアンカーボルト220に密着して、そのX方向の振動を検出する。
さらに、クリップ202に設けられた振動センサ331は、アンカーボルト220に密着して、そのZ方向の振動を検出する。
ハンマー210には、加速度センサ211が設けられ、ナット222に加えた衝撃力の大きさを検出する。これにより、コンクリート221とアンカーボルト220との結合性、アンカーボルト自体の健全性を診断する。
図4Bは、本システムを模式的に示す横断面図である。分かりやすいように、クリップを省略し、センサ311、321、331、341およびアンカーボルト220およびナット222ならびにハンマー210のみを示している。
図4Bに示すように、X、Y、Zそれぞれの方向に振動センサを設け、様々な方向からナット222をハンマー210で叩くことにより、アンカーボルトの健全性を診断する。この図のように、方向を変えてハンマー210で多数回打撃を行なうことが望ましく、センサ取り付け方向の影響を緩和できる。また、強さを変えて打撃を行なうことにより、劣化が生じている場合にその方向性を検知することができる。劣化の生じている方向への打撃はより大きな振動応答を得る。また、強さを変えて打撃を行うことにより、打撃強さと振動応答の関係(例えば非線形性の有無や度合)を見ることができ、摩擦や動きやすさをより詳細に知り、より精度の高い診断を行なうことが可能となる。
さらに多数回打撃を行なうことにより、毎回の打撃でランダムにばらつく摩擦の影響を平均化するといった統計処理により、診断結果をより高精度化したり、その(摩擦による)ばらつきの多さ・大きさそのものを指標として健全性の診断を行うこともできる。多数回の打撃により、極端な外れ値(振動応答)は除外するといった高精度化手法も使用できる。
図5は、本システムの機能構成を示す図である。図5に示すように、アンカーボルトの診断システム200は、クリップ201、202とハンマー210と診断部230とを備える。図5を用いて改めて本システムの各要素の機能について説明する。
クリップ201、202は、アンカーボルト220を狭持しつつ、アンカーボルト220の少なくとも2方向の振動のパワーを検知する振動検知クリップである。クリップ201、202は、アンカーボルト220の軸方向(X軸)および軸と直交する方向(Y、Z軸)の振動のパワーを検知する振動センサ311、321、331、341を備えている。 また、ハンマー210は、クリップ201、202で狭持された状態のアンカーボルト220に対して打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ハンマーである。ハンマー210は、加速度センサとしてのセンサ211を備える。
診断部230は、クリップ201、202とハンマーとから出力された、打撃強さおよび振動パワーを取得して、打撃強さに対する振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する。また、診断部230は、センサ211で取得した応答振動を打撃の強さで正規化する。
診断部230は、ハンマー210でアンカーボルト220に対して打撃を与えてから、所定時間内の振動パワーを用いてアンカーボルト220の健全性を診断する。診断部203は、特に、振動パワーの低周波成分に基づいてアンカーボルトの健全性を診断する。また、診断部203は、アンカーボルト220に対する打撃強さが所定値以上の場合に、アンカーボルト220の健全性を診断する。診断部203は、ハンマー210による、複数回の打撃の打撃強さおよびその際に振動センサ311、321、331、341で検出した振動パワーに基づいて、アンカーボルト220の健全性を診断する。特に、診断部230は、振動センサ311、321、331、341で検出した振動パワーの減衰の速さに応じてアンカーボルト220の健全性を診断し、減衰が遅い場合には、アンカーボルト220の健全性が低下していると判断する。
クリップ201、202は、アンカーボルト220の振動のパワーを取得するための振動センサ311、321、331、341を、アンカーボルト220との当接面に有する
診断部230は、ハンマー210による打音の初めのごく一部の波形のパワーを見る。X軸方向(ボルト軸方向)の振動からアンカーボルト220の曲がり具合が分かり、YZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動からも健全度がわかる。特にYZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動の低周波成分が多いとアンカーボルト220がしっかりと固定されていないと判断できる。
診断部230は、ハンマー210による打音の初めのごく一部の波形のパワーを見る。X軸方向(ボルト軸方向)の振動からアンカーボルト220の曲がり具合が分かり、YZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動からも健全度がわかる。特にYZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動の低周波成分が多いとアンカーボルト220がしっかりと固定されていないと判断できる。
診断部230は、図6Aに示すように、時間領域で打音波形の高さを解析する。付帯物共振の影響を避けるため、波形の後半は見ない。またYZ軸が直流的かどうかを判定するために周波数解析を行なうが、健全性診断には周波数解析結果を用いない。図6Aに示すように、健全な場合には、X軸方向(ボルト軸方向)の振動がすぐ減衰し、YZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動が基本的にはすぐ減衰する。YZ軸方向(ボルト軸に直角をなす方向)の振動については、板などで共振して減衰が遅い場合もある。一方、不健全な場合には、X軸方向の振動の振幅が大きく、あるいは減衰が遅い。また、図6Bに示すように、YZ軸方向の減衰が遅く、あるいは直流的となる。一方、打撃強度に対する応答振動の割合は、低強度であるほど大きくなる。
ここで、ハンマー210での打撃の際には、付帯物の摩擦よりも強い力で叩くことが好ましい。
図7Aに示すように、高強度でヒビのない場合701には、応答振動の波形は背の高い三角になるが、低強度の場合702やヒビ直上の場合703には、応答振動の波形は台形になる。このような波形を用いて、アンカーボルトの健全性診断を行なってもよい。ナット波形のピーク高と、ハンマー波形のピーク高の比を、ハンマー波形ピーク高さ(打撃強さ)との関係として分析してもよい。この比が小さい場合、高強度であり、比が大きい場合、低強度であると判定できる。
なお、機械学習を用いて診断を高精度化してもよい。さらにSVM(サポートベクターマシン)等用いて健全・不健全を識別してもよい。また、ボルト径によって診断結果を正規化してもよい。
図7Bは、診断部230が行なう処理の流れを説明するフローチャートである。ステップS711で診断部230は、ハンマーからの打撃音を取得すると、次いで、ステップ713で打音を取得して解析し、さらにステップS715で打撃直後の振動のパワー、その振動の減衰速度および、その振動の直流成分を取得する。ステップS717では、S715で求めたパラメータを用いて、アンカーボルトの健全性を判断する。
以上説明したように、本実施形態によれば、センサを備えたクリップおよびハンマーを用いて、アンカーボルトの健全度を高精度、効果的かつ効率的に診断できる。
[第3実施形態]
次に本発明の第3実施形態に係るアンカーボルト診断システム800について、図8を用いて説明する。図8は、図2は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システム800の概略構成を説明するための外観斜視図である。本実施形態に係るアンカーボルト診断システム800は、上記第2実施形態と比べると、クリップ801を一つだけ有し、クリップ202を有さない点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
次に本発明の第3実施形態に係るアンカーボルト診断システム800について、図8を用いて説明する。図8は、図2は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システム800の概略構成を説明するための外観斜視図である。本実施形態に係るアンカーボルト診断システム800は、上記第2実施形態と比べると、クリップ801を一つだけ有し、クリップ202を有さない点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
図9は、クリップ801の先端部(アンカーボルトとの当接面)の拡大図である。クリップ801先端部のアンカーボルト220との当接面901には、アンカーボルト220の軸と直角をなす方向の振動を検出する2つの振動センサ911、912が設けられておりそれぞれ異なる方向の振動を検出する。
一方、クリップ801先端部のアンカーボルト220との当接面902には、アンカーボルト220の軸方向の振動を検出する振動センサ321が設けられている。
図10は、本システムの機能構成を示す図である。図10に示すように、アンカーボルトの診断システム800は、クリップ801とハンマー210と診断部230とを備える。クリップ801は、アンカーボルト220を狭持しつつ、アンカーボルト220の少なくとも2方向の振動のパワーを検知する。クリップ801は、アンカーボルト220の軸方向(X軸)および軸と直交する方向(Y、Z軸)の振動のパワーを検知する振動センサ321、911、912を備えている。
以上のように構成された本実施形態によれば、一つのクリップ801を用いるだけで、より簡易にアンカーボルトの健全性を診断することができる。
[第4実施形態]
次に本発明の第4実施形態に係るアンカーボルト診断システム1100について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システム11000の概略構成を説明するための外観斜視図である。本実施形態に係るアンカーボルト診断システム1100は、上記第2実施形態と比べると、加速度センサ111を備えたハンマー1110が、クリップ1101と接続されバネ1102によって一定の付勢力でナット222に衝撃を与える点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
次に本発明の第4実施形態に係るアンカーボルト診断システム1100について、図11を用いて説明する。図11は、本実施形態に係るアンカーボルト診断システム11000の概略構成を説明するための外観斜視図である。本実施形態に係るアンカーボルト診断システム1100は、上記第2実施形態と比べると、加速度センサ111を備えたハンマー1110が、クリップ1101と接続されバネ1102によって一定の付勢力でナット222に衝撃を与える点で異なる。その他の構成および動作は、第2実施形態と同様であるため、同じ構成および動作については同じ符号を付してその詳しい説明を省略する。
本実施形態によれば、ハンマーによってアンカーボルトに与える打撃の強さを一定にすることができる。
[他の実施形態]
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
以上、実施形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。また、それぞれの実施形態に含まれる別々の特徴を如何様に組み合わせたシステムまたは装置も、本発明の範疇に含まれる。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用されてもよいし、単体の装置に適用されてもよい。さらに、本発明は、実施形態の機能を実現する情報処理プログラムが、システムあるいは装置に直接あるいは遠隔から供給される場合にも適用可能である。したがって、本発明の機能をコンピュータで実現するために、コンピュータにインストールされるプログラム、あるいはそのプログラムを格納した媒体、そのプログラムをダウンロードさせるWWW(World Wide Web)サーバも、本発明の範疇に含まれる。特に、少なくとも、上述した実施形態に含まれる処理ステップをコンピュータに実行させるプログラムを格納した非一時的コンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)は本発明の範疇に含まれる。
この出願は、2014年3月28日に出願された日本出願特願2014−069330を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
Claims (11)
- アンカーボルトの診断システムであって、
前記アンカーボルトを狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知クリップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ハンマーと、
前記振動のパワーおよび前記打撃強さを取得して、前記打撃強さに対する前記振動のパワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断手段と、
を備えたアンカーボルトの診断システム。 - 前記診断手段は、前記打撃検知ハンマーで前記アンカーボルトに対して打撃を与えてから、所定時間内の前記振動のパワーを用いて前記アンカーボルトの健全性を診断する請求項1に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 振動検知クリップは、前記アンカーボルトの軸方向および軸と直交する方向の振動のパワーを検知する請求項1または2に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記診断手段は、前記振動のパワーの低周波成分に基づいてアンカーボルトの健全性を診断する請求項1、2または3に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記診断手段は、前記アンカーボルトに対する前記打撃強さが所定値以上の場合に、前記アンカーボルトの健全性を診断する請求項1、2または3に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記診断手段は、前記打撃検知ハンマーによる、複数回の打撃の打撃強さおよびその際の前記振動のパワーに基づいて、前記アンカーボルトの健全性を診断する請求項1乃至5のいずれか1項に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記診断手段は、前記振動のパワーの減衰の速さに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する請求項1乃至6のいずれか1項に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記振動検知クリップは、前記アンカーボルトの振動のパワーを取得するための振動センサを、前記アンカーボルトとの当接面に有する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のアンカーボルトの診断システム。
- 前記打撃検知ハンマーは、速度センサまたは加速度センサを備え、該加速度センサで取得した応答振動を打撃の強さで正規化する請求項1乃至8のいずれか1項に記載のアンカーボルトの診断システム。
- アンカーボルトの診断方法であって、
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動のパワーおよび前記打撃強さを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を含むアンカーボルトの診断方法。 - アンカーボルトの診断プログラムであって、
前記アンカーボルトを振動検知クリップで狭持しつつ、前記アンカーボルトの振動のパワーを検知する振動検知ステップと、
前記振動検知クリップで狭持された状態の前記アンカーボルトに対して打撃検知ハンマーで打撃を与えつつ、打撃強さを検知する打撃検知ステップと、
前記振動のパワーおよび前記打撃強さを取得して、前記打撃強さに対する前記振動パワーの割合が所定値より大きいか否かに応じて前記アンカーボルトの健全性を診断する診断ステップと、
を実行させるアンカーボルトの診断プログラム。
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