JPWO2015129859A1 - 新規なアニリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 - Google Patents

新規なアニリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途 Download PDF

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孝介 大野
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Abstract

【課題】 S1P受容体拮抗作用を有する新規な化合物を提供する。
【解決手段】 一般式(I):
【化1】
Figure 2015129859

〔式中、R、R及びRはそれぞれ水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基
、ハロC1−6アルキル基等であり、RはC1−6アルキル基等であり、RはC1−6アルキル基等であり、RはC1−6アルキル基等であり、Rは水素原子、ハロゲン原子、C1−6アルキル基等であり、Rはハロゲン原子、C1−6アルキル基、ハロC1−6アルキル基、C1−6アルコキシ基等であり、Rは水素原子又はC1−6アルキル基である。〕で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途を提供する。本発明の化合物は優れたS1P受容体拮抗作用を有するので自己免疫疾患等の治療または予防剤として有用である。

Description

本発明は、S1P受容体拮抗作用を有する新規なアニリン誘導体、それを含有する医薬組成物およびそれらの用途に関する。
スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)は細胞膜の構成成分であるスフィンゴミエリン由来のスフィンゴシンがスフィンゴシンキナーゼによってリン酸化されて生成する。従来、スフィンゴシン−1−リン酸(S1P)はスフィンゴ脂質の代謝産物の一つであると考えられてきたが、近年、Gタンパク共役型受容体である内皮分化遺伝子(Edg)受容体を介した細胞間情報伝達物質としての役割を担っていることが明らかとなった(例えば、非特許文献1参照)。
Edg受容体は現在までにEdg−1〜8の8つのサブタイプがクローニングされており、サブタイプによってS1Pリガンドの特異性が異なる。S1P受容体にはEdg−1、Edg−3、Edg−5、Edg−6及びEdg−8の5つのサブタイプが知られており、それぞれS1P、S1P、S1P、S1P及びS1Pとも呼ばれている(例えば、非特許文献1参照)。
これらのS1P受容体についての様々な研究から、これらの受容体へのアゴニスト活性またはアンタゴニスト活性を示すS1P受容体調節剤が多岐にわたる疾患に対して有用であることが報告されている。
これらのS1P受容体の中で、S1P受容体はリンパ球(T細胞及びB細胞)に高発現しており、リンパ球のS1Pを限定的に欠損させたマウスの研究からS1P受容体はリンパ球がリンパ節などの二次リンパ節組織から移出する過程で重要な役割を果たすと考えられている(例えば、非特許文献2参照)。
S1P受容体のアゴニストであるフィンゴリモド(FTY720)は生体内においてスフィンゴシンキナーゼによって活性型のリン酸化体(FTY720-P)に変換されS1P受容体に対して強力なアゴニスト作用を示し、S1P受容体の内在化と分解を誘導し機能的アンタゴニストとして働くことが知られている。その結果、S1P受容体を介した二次リンパ組織からのリンパ球の移出が抑制され、リンパ球の体内循環が制御される。フィンゴリモドは自己反応性T細胞を含む抗原特異的T細胞に対しても同様の機序に基づいてリンパ節からの移出を抑制することが知られている(例えば、非特許文献3参照)。このようなことからS1P受容体アゴニストは自己免疫疾患、炎症性腸疾患、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病などの治療剤として有用であると考えられている(例えば、非特許文献4参照)。
しかしながら、フィンゴリモドはS1P受容体アゴニストに特有の副作用と考えられている徐脈作用が認められ問題となっている(例えば、非特許文献5参照)。
S1P受容体アンタゴニストは、リンパ球の二次リンパ節組織からの移出過程において生体内のS1Pと拮抗することで、結果としてS1P受容体アゴニストと同様な、リンパ節からの移出に対する抑制作用をもつことが明らかにされている(例えば、非特許文献6参照)。従ってS1P受容体アンタゴニストは自己免疫疾患、炎症性腸疾患、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病などの治療剤として有用であると考えられている。
また、S1P受容体アンタゴニストは血管新生を抑制することで加齢黄斑変性症の治療剤として有用であると考えられている(例えば、非特許文献7参照)。
また、S1P受容体アンタゴニストは癌の治療剤として有用であると考えられている(例えば、非特許文献8参照)。
このようなことから強力なS1P受容体拮抗作用を有し徐脈作用が改善された、新規なS1P受容体アンタゴニストが望まれている。
特許文献1は、S1P受容体拮抗作用を示す、一般式(V):
Figure 2015129859
で表される化合物を開示している(特許文献1参照)。しかしながら当該化合物(V)と本発明の一般式(I)で表される化合物とは2つの芳香環を結合する部分の化学構造が異なる。
国際公開第2011/095452号
I.Ishiiら,「Annu.Rev.Biochem.」, 2004年, 73巻, p.321-354 S.R.Schwabら,「Nat.Immunol.」, 2007年, 8巻, p.1295-1301 V.Brinkmannら,「Nat.Rev.Drug Discov.」, 2010年, 9巻, p.883-897 M.Maceykaら,「Trends Cell Biol.」, 2012年, 22巻, p.50-60 D.Pelletierら,「N.Engl.J.Med.」, 2012年, 366巻, p.339-347 Y.Fujiiら,「Biochim.Biophys.Acta.」, 2012年, 1821巻, p.600-606 Y.Fujiiら,「Biochem.Biophys.Res.Commun.」, 2012年, 419巻, p.754-760 M.A.Ibrahimら,「J.Med.Chem.」, 2012年, 55巻, p.1368-1381
本発明の目的は、強力なS1P受容体拮抗作用を有し、好ましくは徐脈作用が軽減された、新規な化合物を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、一般式(I)で表される化合物が、驚くべきことにS1P受容体に対して極めて強力な拮抗作用を有し、さらに徐脈作用を有しないことを見出し、当該知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明は、一般式(I):
Figure 2015129859
〔式中、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜f):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、又は
f)シアノ基であり;
は、以下のa)〜f):
a)C1−6アルキル基、
b)ハロC1−6アルキル基、
c)シクロアルキル基、
d)シクロアルキルC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
f)ヒドロキシC1−6アルキル基であり;
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり;
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)シアノ基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し;
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜h):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、
g)C2−6アルケニル基、又は
h)シアノ基であり;
は、水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
nは、2又は3である〕
で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成物に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と少なくとも1つの医薬品添加物とを含有する医薬組成物に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防剤に関する。
また、本発明は、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌を治療又は予防するための化合物又はその薬理学的に許容される塩に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩の有効量を投与する工程を包含する、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防方法に関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有するS1P受容体アンタゴニストに関する。
また、本発明は、一般式(I)で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩と、他の免疫抑制剤、炎症性腸疾患治療薬、抗がん剤又は加齢黄斑変性症治療薬とを組み合わせてなる医薬に関する。
本発明の化合物はS1P受容体に対して強力な拮抗作用を有する。また本発明の化合物は徐脈作用が認められず高い安全性を有する。従って本発明の化合物は自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防剤として有用である。
図1は、試験例3に示す心拍数低下作用確認試験の結果を示す図である。縦軸は心拍数(bpm)を表し、横軸は投与後の経過時間(分)を表す。 図2は、試験例5に示すEAEモデルの試験結果を示す図である。縦軸はEAEスコアの曲線下面積を表し、横軸は被験化合物群を表す。
一般式(I)で表される化合物において、下記の用語は、特に断らない限り、以下の意味を有する。
「ハロゲン原子」とは、フッ素原子、塩素原子、臭素原子またはヨウ素原子を表す。R、R及びRにおいては、フッ素原子又は塩素原子が好適であり、塩素原子がさらに好適である。R及びRにおいては、フッ素原子又は塩素原子が好適である。
「C1−6アルキル基」とは、直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、ペンチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、tert−ペンチル基、1−メチルブチル基、2−メチルブチル基、1,2−ジメチルプロピル基、ヘキシル基、イソヘキシル基などが挙げられる。R、R、R、R、R、R、R及びRにおいては、C1−3アルキル基が好適であり、メチル基がさらに好適である。Rおいては、C1−4アルキル基が好適であり、メチル基、エチル基、プロピル基又はイソプロピル基がさらに好適であり、メチル基又はエチル基がなおさらに好適である。
「ハロC1−6アルキル基」とは、1〜3個の同種または異種のハロゲン原子で置換された、炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、フルオロメチル基、2−フルオロエチル基、ジフルオロメチル基、トリフルオロメチル基、2,2,2−トリフルオロエチル基、3,3,3−トリフルオロプロピル基、4,4,4−トリフルオロブチル基などが挙げられる。R、R、R、R及びRにおいては、ハロC1−3アルキル基が好適であり、トリフルオロメチル基がさらに好適である。Rおいては、ハロC1−3アルキル基が好適であり、2,2,2−トリフルオロエチル基がさらに好適である。
「C1−6アルコキシ基」とは、直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6のアルコキシ基を意味し、例えば、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ基、sec−ブトキシ基、tert−ブトキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基などが挙げられ、好適にはC1−3アルコキシ基であり、さらに好適にはメトキシ基である。
「シクロアルキル基」とは、3〜7員の飽和環状炭化水素を意味し、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基およびシクロヘプチル基が挙げられ、好適にはシクロブチル基である。
「シクロアルキルC1−6アルキル基」としては、例えば、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチル基、シクロペンチルメチル基、シクロへキシルメチル基などが挙げられ、好適にはシクロプロピルメチル基である。
「C1−6アルコキシC1−6アルキル基」としては、例えば、2−メトキシエチル基、3−メトキシプロピル基、2−エトキシエチル基、3−エトキシプロピル基などが挙げられ、好適にはC1−3アルコキシC1−3アルキル基であり、さらに好適には2−メトキシエチル基である。
「ヒドロキシC1−6アルキル基」とは、ヒドロキシ基で置換された炭素数1〜6のアルキル基を意味し、例えば、ヒドロキシメチル基、1−ヒドロキシエチル基、1−ヒドロキシ−1,1−ジメチルメチル基、2−ヒドロキシエチル基、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル基、3−ヒドロキシプロピル基などが挙げられる。Rおいては、ヒドロキシC1−3アルキル基が好適であり、1−ヒドロキシエチル基がさらに好適である。R、R及びRにおいては、ヒドロキシC1−3アルキル基が好適であり、ヒドロキシメチル基がさらに好適である。
「C2−6アルケニル基」とは、少なくとも1個の二重結合を有する直鎖または分岐鎖状の炭素数2〜6の不飽和炭化水素基を意味し、例えば、CH=CH−、CH=CHCH−、CH=CHCHCH−、CHCH=CHCH−などが挙げられ、好適にはCH=CH−である。
「カルボニル化合物」とは、ハロゲン原子、シクロアルキル基、C1−6アルコキシ基及びヒドロキシ基から選択される基で置換されていてもよい直鎖または分岐鎖状の炭素数1〜6のアルデヒドもしくはケトン、又は3〜7員の環状ケトンを意味し、例えば、ホルムアルデヒド、アセトアルデヒド、ヒドロキシアセトアルデヒド、メトキシアセトアルデヒド、トリフルオロアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、シクロプロパンカルバルデヒド、アセトン、シクロブタノンなどが挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物において1つまたはそれ以上の不斉炭素原子が存在する場合、本発明は各々の不斉炭素原子がR配置の化合物、S配置の化合物、およびそれらの任意の組み合せの化合物のいずれも包含する。またそれらのラセミ化合物、ラセミ混合物、ラセミ固溶体、単一のエナンチオマー、ジアステレオマー混合物が本発明の範囲に含まれる。本発明の一般式(I)で表される化合物において幾何学異性が存在する場合、本発明はその幾何学異性体のいずれも包含する。本発明の一般式(I)で表される化合物においてアトロプ異性体が存在する場合、本発明はそのアトロプ異性体のいずれも包含する。さらに本発明の一般式(I)で表される化合物には、水和物やエタノール等の医薬品として許容される溶媒との溶媒和物も含まれる。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、塩の形態で存在することができる。このような塩としては、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硫酸、硝酸、リン酸などの鉱酸との酸付加塩;ギ酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸、プロピオン酸、クエン酸、コハク酸、酒石酸、フマル酸、酪酸、シュウ酸、マロン酸、マレイン酸、乳酸、リンゴ酸、炭酸、グルタミン酸、アスパラギン酸等の有機酸との酸付加塩;リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネシウム塩等の無機塩基との塩、トリエチルアミン、ピペリジン、モルホリン、リジン等の有機塩基との塩を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物のひとつの実施態様において、
、R及びRは好ましくは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
さらに好ましくは、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、又は
d)シアノ基であり、
は、水素原子であり、
なおさらに好ましくは、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜c):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ハロC1−6アルキル基であり、
は、水素原子であり;
は、好ましくはC1−6アルキル基又はヒドロキシC1−6アルキル基であり、
さらに好ましくは、RはC1−6アルキル基であり;
好ましくは、Rは、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、水素原子、又はC1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
さらに好ましくは、Rは、C1−6アルキル基であり、
は、水素原子又はC1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し;
及びRは、好ましくはそれぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基であり、
さらに好ましくは、Rは、水素原子であり、
は、以下のa)〜f):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)C1−6アルコキシ基、
e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
f)C2−6アルケニル基であり、
なおさらに好ましくは、Rは、水素原子であり、
は、以下のa)〜c):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ハロC1−6アルキル基であり、
は、好ましくは水素原子であり、或いは
nは、好ましくは2である。
本発明の好ましい実施態様では、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基である。
本発明のさらに好ましい実施態様では、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
は、C1−6アルキル基又はヒドロキシC1−6アルキル基であり、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
は、C1−6アルキル基又はヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜b):
a)水素原子、又は
b)C1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜b):
a)水素原子、又は
b)C1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、
e)C1−6アルコキシ基、
f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
g)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
a)水素原子、
b)ハロゲン原子、
c)C1−6アルキル基、
d)ハロC1−6アルキル基、又は
e)シアノ基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜b):
a)水素原子、又は
b)C1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
は、水素原子であり、
は、以下のa)〜f):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)C1−6アルコキシ基、
e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
f)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、又は
d)シアノ基であり、
が水素原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜c):
a)水素原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
は、以下のa)〜b):
a)水素原子、又は
b)C1−6アルキル基であるか、或いは
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
は、水素原子であり、
は、以下のa)〜f):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)C1−6アルコキシ基、
e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
f)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、又は
d)シアノ基であり、
が水素原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水素原子であるか、又は
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
は、水素原子であり、
は、以下のa)〜f):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)C1−6アルコキシ基、
e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
f)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜c):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ハロC1−6アルキル基であり、
が水素原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水素原子であるか、又は
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
は、水素原子であり、
は、以下のa)〜f):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、
c)ハロC1−6アルキル基、
d)C1−6アルコキシ基、
e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
f)C2−6アルケニル基である。
本発明のなおさらに好ましい実施態様では、
及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜c):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ハロC1−6アルキル基であり、
が水素原子であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、C1−6アルキル基であり、
は、水素原子であるか、又は
及びRが、結合して−(CHn−を形成し、
は、水素原子であり、
は、以下のa)〜c):
a)ハロゲン原子、
b)C1−6アルキル基、又は
c)ハロC1−6アルキル基である。
これらの好ましい実施態様において、Rは好ましくは水素原子である。
これらの好ましい実施態様において、nは好ましくは2である。
本発明の好ましい実施態様の具体例は、以下からなる群から選択される化合物又はその薬理学的に許容される塩である:
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−6);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−7);
1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−8);
1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−10);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(プロピル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−14);
1−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−フルオロインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−15);
1−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−21);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−25);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−フルオロベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−31);
1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−32);
1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−33);
1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−34);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−トリフルオロメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−41);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−トリフルオロメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−43);
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]プロピル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−45);及び
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]プロピル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−46)。
本発明の一般式(I)で表される化合物は、スキーム1〜7に示す方法により製造することができる。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R及びRは前記と同義であり、R10はC1−6アルキルを表し、Msはメタンスルホニルを表す。)
工程1−1
化合物(X)を、不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなど)中、還元剤(例えば、水素化アルミニウムリチウム、水素化ジイソブチルアルミニウムなど)を用いて還元することにより、化合物(XI)が得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜室温であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程1−2
化合物(XI)を、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレンなど)中、塩基(例えば、トリエチルアミン、ピリジンなど)の存在下で、メシル化剤(例えばメシルクロリド、メタンスルホン酸無水物など)を用いて処理することにより、化合物(XII)が得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜室温であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程1−3
化合物(XII)を、不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミドなど)中、塩基(例えば、N,N−ジイソプロピルエチルアミン、トリエチルアミンなど)の存在下で、アゼチジンエステル誘導体(XIV)と反応させることにより、化合物(Ia)が得られる。本反応は、必要に応じて、ヨウ化ナトリウム、テトラブチルアンモニウムヨージドなどを添加して行うことができる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
また、化合物(Ia)は、以下の工程1−4及び1−5に示す反応を行うことによっても製造することができる。
工程1−4
化合物(XI)を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、ベンゼン、酢酸エチルなど)中、酸化剤(例えばデスマーチン試薬、二酸化マンガンなど)を用いて酸化することにより、化合物(XIII)が得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜1週間である。
工程1−5
化合物(XIII)を、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、メタノールなど)中、還元剤(例えば、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなど)の存在下で、アゼチジンエステル誘導体(XIV)と縮合させることにより、化合物(Ia)が得られる。その反応温度は、通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。本反応は、必要に応じて、酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸、塩酸などの酸を添加して行うことができる。
工程1−6
化合物(Ia)を、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、メタノール、1,4−ジオキサン、水など)中、塩基(例えば、水酸化ナトリウム、水酸化リチウム、水酸化カリウムなど)を用いて加水分解することにより、化合物(Ib)が得られる。その反応温度は、通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R及びR10は前記と同義であり、R4aC(O)R4bはカルボニル化合物を表す。)
工程2−1
化合物(XV)を、適切な溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、塩化メチレン、N,N−ジメチルホルムアミド、メタノールなど)中、還元剤(例えば、水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム、水素化ホウ素ナトリウム、シアノ水素化ホウ素ナトリウムなど)の存在下で、アゼチジンエステル誘導体(XIV)と縮合させることにより、化合物(XVI)が得られる。その反応温度は、通常、0℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。本反応は、必要に応じて、酢酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、硫酸、塩酸などの酸を添加して行うことができる。
工程2−2
化合物(XVI)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、アニリン誘導体(XVII)と縮合させることにより、化合物(XVIII)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程2−3
化合物(XVIII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(Ia)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR4aC(O)R4bは前記と同義であり、Xは塩素、臭素、ヨウ素、メタンスルホニルオキシなどの脱離基を表す。)
工程3−1
アニリン誘導体(XVII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XXI)と縮合させることにより、化合物(XXII)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程3−2
化合物(XXII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(X)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
また、化合物(X)は、化合物(XXII)を不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)中、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下で、アルキル化剤(XIX)と縮合させることによっても得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
また、化合物(X)は、以下の工程3−3及び3−4に示す反応を行うことによっても製造することができる。
工程3−3
アニリン誘導体(XVII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(XXIII)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
また、化合物(XXIII)は、アニリン誘導体(XVII)を不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)中、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下で、アルキル化剤(XIX)と縮合させることによっても得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程3−4
化合物(XXIII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XXI)と縮合させることにより、化合物(X)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10、X及びR4aC(O)R4bは前記と同義であり、Yは臭素又はヨウ素を表す。)
工程4−1
化合物(XXIV)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、アニリン誘導体(XVII)と縮合させることにより、化合物(XXV)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程4−2
化合物(XXV)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(XXVI)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
また、化合物(XXVI)は、化合物(XXV)を不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)中、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下で、アルキル化剤(XIX)と縮合させることによっても得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程4−3
また、化合物(XXVI)は、化合物(XXIV)を適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、化合物(XXIII)と縮合させることによっても得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程4−4
化合物(XXVI)を、不活性溶媒(例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなど)中、パラジウム触媒(例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、酢酸パラジウムなど)、リン配位子(例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリフェニルホスフィンなど)、および塩基(例えば、トリエチルアミン、炭酸カリウム、N,N−ジメチルアミノピリジンなど)の存在下で、一酸化炭素雰囲気下にてC1−6アルコールと縮合させることにより、化合物(X)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、R10及びR4aC(O)R4bは前記と同義であり、Tfはトリフルオロメタンスルホニルを表す。)
工程5−1
化合物(XXVII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、アニリン誘導体(XVII)と縮合させることにより、化合物(XXVIII)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程5−2
化合物(XXVIII)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(XXIX)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程5−3
化合物(XXIX)を、不活性溶媒(例えば、塩化メチレン、テトラヒドロフランなど)中、塩基(例えば、ピリジン、トリエチルアミンなど)の存在下で、トリフルオロメタンスルホン酸無水物を用いて処理することにより、化合物(XXX)が得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜室温であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程5−4
化合物(XXX)を、不活性溶媒(例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなど)中、パラジウム触媒(例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、酢酸パラジウムなど)、リン配位子(例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリフェニルホスフィンなど)、および塩基(例えば、トリエチルアミン、炭酸カリウム、N,N−ジメチルアミノピリジンなど)の存在下で、一酸化炭素雰囲気下にてC1−6アルコールと縮合させることにより、化合物(X)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R及びYは前記と同義であり、DMFはN,N−ジメチルホルムアミドを表す。)
工程6−1
化合物(XXVI)を、不活性溶媒(例えば、N−メチルピロリドン、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなど)中、パラジウム触媒(例えば、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム、テトラキストリフェニルホスフィンパラジウム、酢酸パラジウムなど)、およびリン配位子(例えば、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン、トリフェニルホスフィンなど)の存在下で、シアノ化剤(例えば、シアン化亜鉛、シアン化銅など)を用いて処理することにより、化合物(XXXI)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程6−2
化合物(XXXI)を、適切な溶媒(例えば、塩化メチレン、テトラヒドロフラン、トルエンなど)中、還元剤(例えば、水素化ジイソブチルアルミニウムなど)を用いて還元することにより、化合物(XIII)が得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜室温であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
工程6−3
また、化合物(XIII)は、化合物(XXVI)を不活性溶媒(例えば、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテルなど)中、アルキル金属(例えば、n−ブチルリチウムなどのアルキルリチウム、イソプロピルマグネシウムブロミドなどのグリニャール試薬など)で処理し、続いてN,N−ジメチルホルムアミドで処理することによっても得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜室温であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜24時間である。
Figure 2015129859
(式中、R、R、R、R、R、R、R、R、X及びR4aC(O)R4bは前記と同義である。)
工程7−1
化合物(XXXII)を、不活性溶媒(ジメチルスルホキシド、N,N−ジメチルホルムアミド、トルエンなど)中、ヨウ化銅、配位子(例えば、プロリン、1,2−シクロヘキサンジアミンなど)、および塩基(例えば、炭酸カリウム、カリウムtert−ブトキシドなど)の存在下で、化合物(XXXIII)と縮合させることにより、化合物(XXXIV)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
工程7−2
化合物(XXXIV)を、適切な溶媒(例えば、メタノール、テトラヒドロフランなど)中、還元剤(例えば、デカボラン)の存在下で、カルボニル誘導体(XX)と縮合させることにより、化合物(XXXI)が得られる。その反応温度は、通常、室温〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常1時間〜1週間である。
また、化合物(XXXI)は、化合物(XXXIV)を不活性溶媒(例えば、N,N−ジメチルホルムアミド、テトラヒドロフランなど)中、塩基(例えば、水素化ナトリウム、炭酸カリウム)の存在下で、アルキル化剤(XIX)と縮合させることによっても得られる。その反応温度は、通常、-78℃〜還流温度であり、反応時間は、使用する原料物質、反応温度などにより異なるが、通常10分〜24時間である。
上記に示したスキームは、本発明の化合物またはその製造中間体を製造するための方法のいくつかの例示であり、当業者には容易に理解され得るようにこれらのスキームの様々な改変が可能である。
また官能基の種類により保護基が必要な場合は、常法に従い、適宜導入及び脱離の操作を組み合わせて実施することもできる。保護基の種類、導入、脱離に関しては、例えば、Peter G. M. Wuts & Theodora W. Greene 著編
Greene's Protective Groups in Organic Synthesis(第4版) Wiley-Interscience, 2006年に記載の方法を挙げることができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物、および当該化合物を製造するために使用される中間体は、必要に応じて、当該分野の当業者には周知の単離・精製手段である溶媒抽出、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー、分取高速液体クロマトグラフィーなどの操作を行うことにより、単離・精製することができる。
このようにして製造される本発明の化合物は、優れたS1P受容体拮抗作用を有するのでS1P受容体が介在する種々の疾患の治療または予防剤として有用である。例えば、本発明の化合物は、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌等の治療又は予防剤として有用である。
自己免疫疾患としては、例えば、多発性硬化症、関節リウマチ、全身性エリテマトーデス、橋本病、強皮症、多発性筋炎、乾癬、ループス腎炎、重度喘息、アトピー性皮膚炎、接触性皮膚炎などが挙げられる。
炎症性腸疾患としては、例えば、潰瘍性大腸炎、クローン病などが挙げられる。
同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応としては、例えば、心移植、腎移植、肝移植、皮膚移植、骨髄移植などの拒絶反応が挙げられる。
癌としては、例えば、カポジ肉腫、乳癌、膀胱癌、食道癌、卵管癌、膵臓癌、前立腺癌、子宮頚癌、直腸癌、胃癌、頭頚部癌、ホジキン病、白血病、悪性リンパ腫、骨肉腫、卵巣癌、肺癌、精巣癌などが挙げられる。
また、本発明の化合物は、必要に応じて、自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防に使用される他の免疫抑制剤、炎症性腸疾患治療薬、抗がん剤又は加齢黄斑変性症治療薬と組み合わせて使用してもよい。
このような免疫抑制剤としては、例えば、フィンゴリモドなどのS1P受容体アゴニスト;タクロリムス、シクロスポリンなどのカルシニューリン阻害剤;ラパマイシンなどのmTOR阻害剤;メトトレキセートなどの葉酸代謝拮抗剤;アザチオプリン、シクロホスファミドなどが挙げられる。
炎症性腸疾患治療薬としては、例えば、メサラジン、スルファサラジンなどの5-ASA製剤;プレドニゾロン、メチルプレドニゾロン、デキサメサゾン、ベタメタゾン、トリアムシノロンなどのステロイド剤などが挙げられる。
抗がん剤としては、例えば、カンプトテシン、イリノテカンなどのトポイソメラーゼI阻害剤;エトポシド、デクスラゾキサンなどのトポイソメラーゼII阻害剤;シクロホスファミドなどの古典的アルキル化剤;シスプラチン、オキサリプラチンなどのDNA損傷/結合剤;ブレオマイシン、アクチノマイシン、マイトマイシンCなどの抗生物質;ダウノルビシンなどのアントラサイクリン;メトトレキセート、5−フルオロウラシルなどの代謝拮抗剤などが挙げられる。
加齢黄斑変性症治療薬としては、例えば、ペガプタニブ、アフリベルセプト、ラニビズマブなどのVEGF阻害剤;トリアムシノロンなどのステロイド剤などが挙げられる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物は、用法に応じ種々の剤型のものが使用される。このような剤型としては例えば、散剤、顆粒剤、細粒剤、ドライシロップ剤、錠剤、カプセル剤、注射剤、液剤、軟膏剤、坐剤、貼付剤などを挙げることができ、経口または非経口的に投与される。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成物は、一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩及び少なくとも1つの医薬品添加物を用いて調製される。これらの医薬組成物は、その剤型に応じ製剤学的に公知の手法により、適切な賦形剤、崩壊剤、結合剤、滑沢剤、希釈剤、緩衝剤、等張化剤、防腐剤、湿潤剤、乳化剤、分散剤、安定化剤、溶解補助剤などの医薬品添加物と適宜混合または希釈・溶解することにより調製することができる。
一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩の投与量は、患者の年齢、性別、体重、疾患および治療の程度等により適宜決定されるが、経口投与の場合、成人1日当たり、約1mg〜約1000mgの範囲、好ましくは約5mg〜約500mgの範囲、さらに好ましくは約10mg〜約100mgの範囲で、非経口投与の場合は、成人1日当たり約0.1mg〜約100mgの範囲、好ましくは約1mg〜約10mgの範囲で、一回または数回に分けて適宜投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、他の免疫抑制剤、炎症性腸疾患治療薬、加齢黄斑変性症治療薬又は抗がん剤とを組み合わせてなる医薬は、これらの有効成分を一緒に含有する製剤、またはこれらの有効成分の各々を別々に製剤化した製剤として投与することができる。別々に製剤化した場合、それらの製剤を別々にまたは同時に投与することができる。また、別々に製剤化した場合、それらの製剤を使用時に希釈剤などを用いて混合し、同時に投与することができる。
本発明の一般式(I)で表される化合物またはその薬理学的に許容される塩と、他の免疫抑制剤、炎症性腸疾患治療薬、加齢黄斑変性症治療薬又は抗がん剤とを組み合わせてなる医薬において、薬剤の配合比は、患者の年齢、性別、および体重、症状、投与時間、剤形、投与方法、薬剤の組み合わせなどにより、適宜選択することができる。
本発明の内容を以下の参考例、実施例および試験例でさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。
参考例1−1
1−{3−[(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)メチル]ベンジル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル
第一工程
アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(400mg)、ベンゼン−1,3−ジカルバルデヒド(708mg)、トリエチルアミン(0.37mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.12g)を加え、室温下にて3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%-100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(3−ホルミルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(330mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 234(M+H)+
第二工程
1−(3−ホルミルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(330mg)、4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(243mg)およびメタノール(8mL)の混合物にデカボラン(90mg)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%-50%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(450mg)を得た。この構造式を表1に記した。
Figure 2015129859
参考例1−1の物性値を以下に示した。
参考例1−1
MS(ESI, m/z) : 359(M+H)+
参考例2−1
(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}フェニル)メタノール
第一工程
3−ホルミル安息香酸メチル(1.25g)、4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(1.29g)、テトラヒドロフラン(15mL)およびメタノール(15mL)の混合物にデカボラン(232mg)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して3−[(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)メチル]安息香酸メチル(2.13g)を得た。
MS(ESI, m/z) : 290(M+H)+
第二工程
3−[(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)メチル]安息香酸メチル(415mg)、アセトアルデヒド(5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.72mL)およびメタノール(6mL)の混合物にデカボラン(53mg)を加え、室温下にて20分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(421mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 318(M+H)+
第三工程
3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(421mg)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化アルミニウムリチウム(80mg)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物に水を滴下した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して表題化合物(384mg)を得た。この構造式を表2に記した。
参考例2−2〜参考例2−10
第一工程にて4−クロロ−3−メチルフェニルアミンの代わりに対応するフェニルアミン誘導体を用い、第二工程にてアセトアルデヒドの代わりに対応するアルデヒド誘導体を用い、参考例2−1と同様の方法により、参考例2−2〜参考例2−10を合成した。これらの構造式を表2に記した。
参考例2−11
第一工程にて3−ホルミル安息香酸メチルの代わりに参考例6−9を用い、4−クロロ−3−メチルフェニルアミンの代わりに3,5−ビストリフルオロメチルフェニルアミンを用い、参考例2−1と同様の方法により、参考例2−11を合成した。この構造式を表2に記した。
参考例2−12
第一工程にて3−ホルミル安息香酸メチルの代わりに参考例6−10を用い、4−クロロ−3−メチルフェニルアミンの代わりに4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミンを用い、参考例2−1と同様の方法により、参考例2−12を合成した。この構造式を表2に記した。
参考例2−13
(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミノ]メチル}フェニル)メタノール
第一工程
4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(300mg)、アセトン(0.19mL)およびメタノール(10mL)の混合物にデカボラン(130mg)を加え、室温下にて6時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミン(390mg)を得た。
第二工程
(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミン(390mg)、3−ホルミル安息香酸メチル(452mg)およびメタノール(10mL)の混合物にデカボラン(130mg)を加え、室温下にて18時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(379mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 332(M+H)+
第三工程
3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(379mg)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化アルミニウムリチウム(69mg)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物に水を滴下した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して表題化合物(345mg)を得た。この構造式を表2に記した。
参考例2−14
第一工程にてアセトンの代わりにシクロブタノンを用い、参考例2−13と同様の方法により、参考例2−14を合成した。この構造式を表2に記した。
参考例2−15
(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル}フェニル)メタノール
第一工程
4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(350mg)、炭酸カリウム(1.09g)およびN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸2,2,2−トリフルオロエチル(0.57mL)を加え、外温80℃にて20時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-10%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン(209mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.31 (3H, s), 3.65-3.90 (3H, m), 6.46 (1H, dd, J=8.5, 2.8Hz), 6.55 (1H, d, J=2.8Hz), 7.15 (1H, d, J=8.5Hz)
第二工程
(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミン(209mg)、3−ホルミル安息香酸メチル(184mg)およびメタノール(4mL)の混合物にデカボラン(60mg)を加え、室温下にて20時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(350mg)を得た。
第三工程
3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(2,2,2−トリフルオロエチル)アミノ]メチル}安息香酸メチル(350mg)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化アルミニウムリチウム(71mg)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物に水を滴下した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して表題化合物(340mg)を得た。この構造式を表2に記した。
参考例2−16
{5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル}メタノール
第一工程
5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オン(693mg)、4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(550mg)およびメタノール(20mL)の混合物にデカボラン(236mg)を加え、室温下にて8時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して5−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−オール(1.1g)を得た。
第二工程
5−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−オール(1.1g)、アセトアルデヒド(5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、2.0mL)およびメタノール(20mL)の混合物にデカボラン(236mg)を加え、室温下にて30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%-25%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−オール(840mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.12 (3H, t, J=7.0Hz), 1.70-2.20 (4H, m), 2.32 (3H, s), 2.50-2.65 (1H, m), 2.75-2.85 (1H, m), 3.00-3.20 (2H, m), 4.68 (1H, s), 4.85-5.00 (1H, m), 6.56 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.60-6.70 (2H, m), 6.80-6.85 (1H, m), 6.95-7.05 (1H, m), 7.13 (1H, d, J=8.8Hz)
第三工程
5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−オール(830mg)、ピリジン(0.64mL)および塩化メチレン(15mL)の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(0.66mL)を氷冷下にて加え、同温度にて20分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮してトリフルオロメタンスルホン酸5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル(1.2g)を得た。
MS(ESI, m/z) : 448(M+H)+
第四工程
トリフルオロメタンスルホン酸5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−イル(1.2g)、1−プロパノール(10mL)、トリエチルアミン(1.47mL)、トルエン(10mL)およびN−メチルピロリドン(5mL)の混合物に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体(215mg)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(146mg)を加え、一酸化炭素雰囲気下、外温105℃にて3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルボン酸プロピル(1.0g)を得た。
第五工程
5−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5,6,7,8−テトラヒドロナフタレン−1−カルボン酸プロピル(1.0g)およびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に水素化アルミニウムリチウム(150mg)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物に水を滴下した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%-50%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(723mg)を得た。この構造式を表2に記した。
参考例2−17
第一工程にて5−ヒドロキシ−3,4−ジヒドロ−2H−ナフタレン−1−オンの代わりに2−ホルミル−6−ヒドロキシベンゾニトリルを用い、参考例2−16と同様の方法により、参考例2−17を合成した。この構造式を表2に記した。
Figure 2015129859
表2(続き)
Figure 2015129859
参考例2−1〜参考例2−6、参考例2−13〜参考例2−15、参考例2−17の物性値を以下に示した。
参考例2−1
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.18 (3H, t, J=7.0Hz), 1.67 (1H, t, J=5.8Hz), 2.28 (3H, s), 3.43 (2H, q, J=7.0Hz), 4.47 (2H, s), 4.67 (2H, d, J=5.8Hz), 6.44 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.55 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.35 (5H, m)
参考例2−2
MS(ESI, m/z) : 304(M+H)+
参考例2−3
MS(ESI, m/z) : 316(M+H)+
参考例2−4
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.22 (3H, t, J=7.0Hz), 1.65 (1H, t, J=5.8Hz), 3.50 (2H, q, J=7.0Hz), 4.52 (2H, s), 4.68 (2H, d, J=5.8Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.96 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.35 (5H, m)
参考例2−5
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.22 (3H, t, J=7.0Hz), 1.63 (1H, t, J=5.8Hz), 3.48 (2H, q, J=7.0Hz), 3.77 (3H, s), 4.50 (2H, s), 4.68 (2H, d, J=5.8Hz), 6.20-6.25 (2H, m), 7.05-7.35 (5H, m)
参考例2−6
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.18 (3H, t, J=7.0Hz), 2.24 (3H, s), 3.43 (2H, q, J=7.0Hz), 4.47 (2H, s), 4.67 (2H, d, J=6.0Hz), 6.48 (1H, dd, J=8.5, 2.8Hz), 6.70 (1H, d, J=2.8Hz), 6.99 (1H, d, J=8.5Hz), 7.10-7.35 (4H, m)
参考例2−13
MS(ESI, m/z) : 304(M+H)+
参考例2−14
MS(ESI, m/z) : 316(M+H)+
参考例2−15
MS(ESI, m/z) : 344(M+H)+
参考例2−17
MS(ESI, m/z) : 315(M+H)+
参考例3−1
(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)アミン
第一工程
3−ヨード−4−メチルベンズアルデヒド(600mg)、4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(414mg)、テトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(6mL)の混合物にデカボラン(90mg)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)アミン(900mg)を得た。
第二工程
(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)アミン(900mg)、アセトアルデヒド(5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、2.0mL)、テトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(6mL)の混合物にデカボラン(90mg)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(4g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:ヘキサン)で精製して表題化合物(747mg)を得た。この構造式を表3に記した。
参考例3−2〜参考例3−26及び参考例3−28〜参考例3−44
第一工程にて3−ヨード−4−メチルベンズアルデヒドの代わりに対応する市販のベンズアルデヒド誘導体、市販のフェニルケトン誘導体、もしくは参考例6−1〜参考例6−7を用い、4−クロロ−3−メチルフェニルアミンの代わりに対応するフェニルアミン誘導体を用い、第二工程にてアセトアルデヒドの代わりに対応するアルデヒド誘導体を用い、参考例3−1と同様の方法により、参考例3−2〜参考例3−26、参考例3−28〜参考例3−44を合成した。これらの構造式を表3に記した。
参考例3−45
2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エタノール
第一工程
酢酸2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−オキソエチル(1.11g)(参考例6−8)、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミン(0.92g)およびメタノール(20mL)の混合物にデカボラン(250mg)を加え、室温下にて90時間撹拌した。混合物に水(5mL)および炭酸カリウム(2.9g)を加え、外温60℃にて2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を水と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)エタノール(1.68g)を得た。
第二工程
2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミノ)エタノール(1.68g)、アセトアルデヒド(5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、4.0mL)およびメタノール(20mL)の混合物にデカボラン(150mg)を加え、室温下にて6時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(4g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%-40%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.55g)を得た。この構造式を表3に記した。
参考例3−27
第一工程にて酢酸2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−オキソエチル(参考例6−8)の代わりに酢酸2−(3−ブロモフェニル)−2−オキソエチルを用い、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミンの代わりに4−クロロ−3−メチルフェニルアミンを用い、参考例3−45と同様の方法により、参考例3−27を合成した。この構造式を表3に記した。
参考例3−46
2−{[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロチルフェニル)アミノ}エタノール
第一工程
1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノン(1.11g)、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミン(1.02g)およびメタノール(10mL)の混合物にデカボラン(279mg)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)アミン(2.11g)を得た。
第二工程
[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)アミン(531mg)、(tert−ブチルジメチルシラニルオキシ)アセトアルデヒド(589mg)、テトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(3mL)の混合物にデカボラン(104mg)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-60%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(580mg)を得た。この構造式を表3に記した。
参考例3−47〜参考例3−50
第一工程にて1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノンの代わりに対応する市販のフェニルケトン、参考例6−1、もしくは参考例6−3を用い、4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニルアミンの代わりに対応するフェニルアミン誘導体を用い、参考例3−46と同様の方法により、参考例3−47〜参考例3−50を合成した。これらの構造式を表3に記した。
参考例3−51
[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)−(2−メトキシエチル)アミン
2−{[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)アミノ}エタノール(参考例3−46)(294mg)、ヨウ化メチル(0.13mL)およびN,N−ジメチルホルムアミド(4mL)の混合物に水素化ナトリウム(50%油性、39mg)を氷冷下にて加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-15%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(280mg)を得た。この構造式を表3に記した。
参考例3−52および参考例3−53
参考例3−46の代わりに参考例3−49および参考例3−50を用い、参考例3−51と同様の方法により、参考例3−52および参考例3−53を合成した。これらの構造式を表3に記した。
参考例3−54
(4−クロロ−3−メチルフェニル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)(イソプロピル)アミン
参考例2−13の第一工程で得られた(4−クロロ−3−メチルフェニル)(イソプロピル)アミン(520mg)、3−ヨード−4−メチルベンズアルデヒド(700mg)、テトラヒドロフラン(2mL)およびメタノール(8mL)の混合物にデカボラン(173mg)を加え、室温下にて16時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(3g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-5%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(368mg)を得た。この構造式を表3に記した。
Figure 2015129859
表3(続き)
Figure 2015129859
表3(続き)
Figure 2015129859
表3(続き)
Figure 2015129859
参考例3−1〜参考例3−26、参考例3−28〜参考例3−30、参考例3−37、参考例3−46〜参考例3−47、参考例3−50、参考例3−53〜参考例3−54の物性値を以下に示した。
参考例3−1
MS(ESI, m/z) : 400(M+H)+
参考例3−2
MS(ESI, m/z) : 386(M+H)+
参考例3−3
MS(ESI, m/z) : 400(M+H)+
参考例3−4
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 0.82 (3H, t, J=6.8Hz), 1.47 (3H, d, J=6.8Hz), 2.30-2.40 (6H, m), 2.95-3.20 (2H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.54 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.62 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90 (1H, t, J=7.5Hz), 7.17 (1H, d, J=8.8Hz), 7.35 (1H, d, J=7.5Hz), 7.80 (1H, d, J=7.5Hz)
参考例3−5
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.05 (3H, t, J=7.0Hz), 1.51 (3H, d, J=7.0Hz), 2.31 (3H, s), 2.37 (3H, s), 3.05-3.20 (2H, m), 4.85-4.95 (1H, m), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.20 (3H, m), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−6
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 0.90-1.05 (6H, m), 1.85-2.10 (2H, m), 2.32 (3H, s), 2.95-3.20 (2H, m), 4.60-4.75 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.68 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.20 (3H, m), 7.30-7.45 (2H, m)
参考例3−7
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.49 (3H, d, J=6.8Hz), 2.33 (3H, s), 2.38 (3H, s), 2.63 (3H, s), 4.90-5.05 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.67 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.25 (3H, m), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−8
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 0.81 (3H, t, J=7.3Hz), 1.35-1.55 (5H, m), 2.31 (3H, s), 2.37 (3H, s), 2.90-3.05 (2H, m), 4.80-4.95 (1H, m), 6.53 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.63 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.20 (3H, m), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−9
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 2.00-2.20 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.40-2.55 (1H, m), 2.75-2.95 (1H, m), 3.00-3.20 (3H, m), 5.40 (1H, t, J=8.0Hz), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 6.94 (1H, t, J=8.3Hz), 7.00-7.10 (1H, m), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−10
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.11 (3H, t, J=7.0Hz), 2.00-2.20 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.35-2.50 (1H, m), 2.65-3.25 (4H, m), 5.37 (1H, t, J=8.3Hz), 6.58 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.69 (1H, d, J=3.0Hz), 6.75-6.90 (1H, m), 7.10-7.20 (2H, m)
参考例3−11
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.90-2.15 (1H, m), 2.30-2.50 (4H, m), 2.61 (3H, s), 2.75-3.15 (2H, m), 5.52 (1H, t, J=8.0Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.15 (2H, m), 7.19 (1H, d, J=8.8Hz), 7.35-7.45 (1H, m)
参考例3−12
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.09 (3H, t, J=7.0Hz), 2.00-2.15 (1H, m), 2.32 (3H, s), 2.35-2.50 (1H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 3.00-3.20 (3H, m), 5.42 (1H, t, J=8.1Hz), 6.60 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.20 (3H, m), 7.35-7.45 (1H, m)
参考例3−13
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 2.00-2.10 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.35-2.50 (1H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 3.00-3.20 (3H, m), 3.90 (3H, s), 5.39 (1H, t, J=7.8Hz), 6.60 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 6.74 (1H, d, J=8.3Hz), 7.05 (1H, d, J=8.3Hz), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−14
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 0.81 (3H, t, J=7.3Hz), 1.45-1.65 (2H, m), 2.00-2.15 (1H, m), 2.32 (3H, s), 2.35-2.45 (1H, m), 2.80-3.10 (4H, m), 5.39 (1H, t, J=8.3Hz), 6.57 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.68 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.20 (3H, m), 7.39 (1H, d, J=7.7Hz)
参考例3−15
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 1.95-2.15 (1H, m), 2.32 (3H, s), 2.35-2.50 (4H, m), 2.75-3.25 (4H, m), 5.41 (1H, t, J=8.0Hz), 6.60 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00 (1H, d, J=7.8Hz), 7.06 (1H, d, J=7.8Hz), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−16
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.90-2.10 (1H, m), 2.29 (3H, s), 2.30-2.45 (4H, m), 2.61 (3H, s), 2.70-3.10 (2H, m), 5.47 (1H, t, J=8.0Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90 (1H, s), 7.16 (1H, d, J=8.8Hz), 7.24 (1H, s)
参考例3−17
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.09 (3H, t, J=7.0Hz), 1.95-2.15 (1H, m), 2.28 (3H, s), 2.30-2.50 (4H, m), 2.70-3.25 (4H, m), 5.37 (1H, t, J=8.0Hz), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90 (1H, s), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz), 7.23 (1H, s)
参考例3−18
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.95-2.10 (1H, m), 2.40-2.50 (1H, m), 2.67 (3H, s), 2.85-2.95 (1H, m), 3.00-3.15 (1H, m), 5.53 (1H, t, J=8.0Hz), 6.93 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.05-7.20 (3H, m), 7.32 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−19
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.11 (3H, t, J=7.0Hz), 2.00-2.15 (1H, m), 2.40-2.55 (1H, m), 2.80-2.95 (1H, m), 3.00-3.30 (3H, m), 5.43 (1H, t, J=8.1Hz), 6.83 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.00-7.15 (3H, m), 7.28 (1H, d, J=8.8Hz), 7.35-7.45 (1H, m)
参考例3−20
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 1.56 (3H, d, J=7.0Hz), 2.38 (3H, s), 3.15-3.30 (2H, m), 4.90-5.00 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.03 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.10 (1H, m), 7.18 (1H, d, J=7.7Hz), 7.26 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.45 (1H, m)
参考例3−21
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.50-1.55 (3H, m), 2.38 (3H, s), 2.70 (3H, s), 4.95-5.05 (1H, m), 6.83 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.00-7.15 (2H, m), 7.19 (1H, d, J=7.9Hz), 7.29 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.45 (1H, m)
参考例3−22
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.00-2.10 (1H, m), 2.35 (3H, s), 2.40-2.50 (1H, m), 2.60 (3H, s), 2.80-2.95 (1H, m), 3.00-3.10 (1H, m), 5.50 (1H, t, J=7.8Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.10 (2H, m), 7.19 (1H, d, J=8.8H
z)
参考例3−23
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.95-2.05 (1H, m), 2.30-2.50 (4H, m), 2.60 (3H, s), 2.80-2.90 (1H, m), 3.00-3.10 (1H, m), 3.90 (3H, s), 5.49 (1H, t, J=7.7Hz), 6.67 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70-6.80 (2H, m), 7.04 (1H, d, J=8.3Hz), 7.18 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−24
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.07 (3H, t, J=7.0Hz), 1.50 (3H, d, J=7.0Hz), 2.32 (3H, s), 3.05-3.25 (2H, m), 4.80-4.90 (1H, m), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8Hz), 7.20-7.25 (1H, m), 7.30-7.45 (2H, m)
参考例3−25
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.03 (3H, t, J=7.0Hz), 1.50 (3H, d, J=6.8Hz), 2.32 (3H, s), 3.05-3.20 (2H, m), 3.88 (3H, s), 4.85-4.95 (1H, m), 6.56 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 6.83 (1H, d, J=8.5Hz), 7.10-7.20 (2H, m), 7.45-7.50 (1H, m)
参考例3−26
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.05 (3H, t, J=7.0Hz), 1.51 (3H, d, J=6.8Hz), 2.32 (3H, s), 3.00-3.25 (2H, m), 4.80-4.95 (1H, m), 6.56 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.25 (3H, m), 7.40-7.55 (1H, m)
参考例3−28
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.06 (3H, t, J=7.0Hz), 1.51 (3H, d, J=6.8Hz), 2.32 (3H, s), 3.05-3.20 (2H, m), 4.80-4.95 (1H, m), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.65 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.20 (2H, m), 7.37 (1H, d, J=8.3Hz), 7.50-7.60 (1H, m)
参考例3−29
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.54 (3H, d, J=7.0Hz), 2.71 (3H, s), 4.95-5.05 (1H, m), 6.83 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.06 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.20 (1H, m), 7.31 (1H, d, J=8.8Hz), 7.41 (1H, d, J=8.5Hz), 7.50-7.55 (1H, m)
参考例3−30
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.10 (3H, t, J=7.0Hz), 1.57 (3H, d, J=6.8Hz), 3.15-3.30 (2H, m), 4.85-5.00 (1H, m), 6.78 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 7.04 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.20 (1H, m), 7.28 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40 (1H, d, J=8.3Hz), 7.50-7.55 (1H, m)
参考例3−37
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.60 (3H, d, J=6.8Hz), 2.39 (3H, s), 2.80 (3H, s), 5.05-5.20 (1H, m), 6.88 (1H, dd, J=8.8, 2.8Hz), 7.00-7.10 (2H, m), 7.21 (1H, d, J=8.0Hz), 7.35-7.45 (1H, m), 7.60 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−46
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.43 (1H, t, J=5.4Hz), 1.56 (3H, d, J=6.8Hz), 2.38 (3H, s), 3.20-3.70 (4H, m), 4.85-5.00 (1H, m), 6.85-6.95 (1H, m), 7.05-7.25 (3H, m), 7.30 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−47
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.10-2.25 (1H, m), 2.33 (3H, s), 2.40-2.55 (1H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 2.95-3.30 (3H, m), 3.55-3.70 (2H, m), 5.30-5.40 (1H, m), 6.71 (1H, dd, J=8.8, 2.8Hz), 6.81 (1H, d, J=2.8Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.07 (1H, dd, J=8.1, 4.7Hz), 7.18 (1H, d, J=8.8Hz)
参考例3−50
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.48 (3H, d, J=6.8Hz), 2.33 (3H, s), 2.37 (3H, s), 3.05-3.30 (2H, m), 3.45-3.60 (2H, m), 4.75-4.90 (1H, m), 6.68 (1H, dd, J=8.5, 3.0Hz), 6.79 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.25 (3H, m), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−53
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.52 (3H, d, J=6.8Hz), 2.31 (3H, s), 2.37 (3H, s), 3.20-3.50 (7H, m), 4.85-4.95 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.70 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.20 (3H, m), 7.40-7.50 (1H, m)
参考例3−54
MS(ESI, m/z) : 414(M+H)+
参考例4−1
1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]インダン−4−カルボニトリル
(4−ブロモインダン−1−イル)−(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミン(参考例3−12)(2.46g)、シアン化亜鉛(1.43g) およびN−メチルピロリドン(20mL)の混合物にテトラキストリフェニルホスフィンパラジウム(779mg)を加え、外温105℃にて18時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:2%-10%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.96g)を得た。この構造式を表4に記した。
参考例4−2および参考例4−3
参考例3−12の代わりに参考例3−27および参考例3−45を用い、参考例4−1と同様の方法により、参考例4−2および参考例4−3を合成した。これらの構造式を表4に記した。
Figure 2015129859
参考例4−1〜参考例4−3の物性値を以下に示した。
参考例4−1
MS(ESI, m/z) : 311(M+H)+
参考例4−2
MS(ESI, m/z) : 315(M+H)+
参考例4−3
MS(ESI, m/z) : 383(M+H)+
参考例5−1
3−{(R)−1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}ベンゾニトリル
第一工程
3−((R)−1−アミノエチル)ベンゾニトリル(750mg)、1−クロロ−4−ヨード−2−メチルベンゼン(1.94g)、L−プロリン(177mg)、ヨウ化銅(I)(147mg)およびジメチルスルホキシド(4mL)の混合物に炭酸カリウム(1.42g)を加え、外温110℃にて23時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:5%-35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して3−[(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]ベンゾニトリル(502mg)を得た。
第二工程
3−[(R)−1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]ベンゾニトリル(502mg)、アセトアルデヒド(5mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.0mL)およびメタノール(5mL)の混合物にデカボラン(68mg)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(2g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-10%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(493mg)を得た。この構造式を表5に記した。
参考例5−2
第一工程にて3−((R)−1−アミノエチル)ベンゾニトリルの代わりに3−((S)−1−アミノエチル)ベンゾニトリルを用い、参考例5−1と同様の方法により、参考例5−2を合成した。この構造式を表5に記した。
Figure 2015129859
参考例5−1〜参考例5−2の物性値を以下に示した。
参考例5−1
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.06 (3H, t, J=7.0Hz), 1.56 (3H, d, J=6.9Hz), 2.32 (3H, s), 3.10-3.20 (2H, m), 4.93 (1H, q, J=6.9Hz), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.45 (1H, m), 7.50-7.65 (3H, m)
参考例5−2
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.06 (3H, t, J=7.0Hz), 1.56 (3H, d, J=6.9Hz), 2.32 (3H, s), 3.10-3.20 (2H, m), 4.93 (1H, q, J=6.9Hz), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.15 (1H, d, J=8.8Hz), 7.40-7.45 (1H, m), 7.50-7.65 (3H, m)
参考例6−1
4−ブロモ−5−メチルインダン−1−オン
第一工程
2−ブロモ−3−メチルベンズアルデヒド(3.15g)、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(2.28g)、トリエチルアミン(3mL)および蟻酸(2mL)の混合物を外温100℃にて2時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を氷水に注ぎ、塩酸(2mol/L)と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して3−(2−ブロモ−3−メチルフェニル)プロピオン酸(3.90g)を得た。
第二工程
3−(2−ブロモ−3−メチルフェニル)プロピオン酸(3.85g)、塩化メチレン(15mL)および二塩化オキサリル(4.0g)の混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(0.05mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物を減圧下にて濃縮した。得られた残渣および塩化メチレン(30mL)の混合物に塩化アルミニウム(2.64g)を加え、外温50℃にて12時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を氷水に注ぎ、塩化メチレンで希釈した。不溶物をセライト濾過で除去し、濾液の塩化メチレン層を分離した。この塩化メチレン層を0.1mol/L水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-20%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(2.59g)を得た。この構造式を表6に記した。
参考例6−2〜参考例6−5
第一工程にて2−ブロモ−3−メチルベンズアルデヒドの代わりに対応する市販のベンズアルデヒド誘導体を用い、参考例6−1と同様の方法により、参考例6−2〜参考例6−5を合成した。これらの構造式を表6に記した。
参考例6−6
1−(3−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェニル)エタノン
第一工程
3−ブロモ−4−トリフルオロメチルベンズアルデヒド(2g)およびテトラヒドロフラン(36mL)の混合物にヨウ化メチルマグネシウム(2mol/L ジエチルエーテル溶液、4.35mL)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液および酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して1−(3−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェニル)エタノールを得た。
第二工程
1−(3−ブロモ−4−トリフルオロメチルフェニル)エタノールおよび塩化メチレン(36mL)の混合物にデスマーチンペルヨージナン(3.52g)を加え、室温下にて30分間撹拌した。混合物を1mol/L水酸化ナトリウム水溶液および酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-20%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(890mg)を得た。この構造式を表6に記した。
参考例6−7
第一工程にて3−ブロモ−4−トリフルオロメチルベンズアルデヒドの代わりに3−ヨード−4−メチルベンズアルデヒドを用い、ヨウ化メチルマグネシウムの代わりに臭化エチルマグネシウムを用い、参考例6−6と同様の方法により、参考例6−7を合成した。この構造式を表6に記した。
参考例6−8
酢酸2−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)−2−オキソエチル
第一工程
1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノン(1g)、酢酸(5mL)および濃硫酸(0.1mL)の混合物にN−ブロモコハク酸イミド(1.0g)を加え、室温下にて2時間撹拌した。反応液を水で希釈し、析出物を濾取した。得られた固体を水で洗浄し、減圧乾燥させて2−ブロモ−1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノンを得た。
第二工程
2−ブロモ−1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノンおよびN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)の混合物に酢酸ナトリウム(1.16g)を加え、外温70℃にて30分間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を水および酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:10%-20%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(1.11g)を得た。この構造式を表6に記した。
参考例6−9
5−アセチル−2−メチル安息香酸プロピル
1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノン(2.0g)、1−プロパノール(50mL)、トリエチルアミン(3.90mL)およびN−メチルピロリドン(10mL)の混合物に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体(307mg)および1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(208mg)を加え、一酸化炭素雰囲気下、外温110℃にて3時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して表題化合物(2.0g)を得た。この構造式を表6に記した。
参考例6−10
5−アセチル−2−ビニル安息香酸エチル
第一工程
5−アセチル−2−ヒドロキシ安息香酸エチル(1.0g)、ピリジン(1.3mL)および塩化メチレン(30mL)の混合物にトリフルオロメタンスルホン酸無水物(1.4mL)を氷冷下にて加え、同温度にて20分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して5−アセチル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸エチル(953mg)を得た。
第二工程
5−アセチル−2−トリフルオロメタンスルホニルオキシ安息香酸エチル(953mg)、トリブチルビニルすず(1.6mL)およびトルエン(12mL)の混合物に[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム塩化メチレン錯体(229mg)を加え、外温100℃にて12時間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して表題化合物(630mg)を得た。この構造式を表6に記した。
Figure 2015129859
参考例6−1〜参考例6−7の物性値を以下に示した。
参考例6−1
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.51 (3H, s), 2.65-2.80 (2H, m), 3.00-3.15 (2H, m), 7.20-7.35 (1H, m), 7.61 (1H, d, J=7.8Hz)
参考例6−2
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.40 (3H, s), 2.65-2.80 (2H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 7.51 (1H, s), 7.61 (1H, s)
参考例6−3
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.70-2.80 (2H, m), 3.05-3.15 (2H, m), 7.10-7.20 (1H, m), 7.65-7.75 (1H, m)
参考例6−4
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.75-2.85 (2H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 7.38 (1H, dd, J=7.0, 2.3Hz), 7.54 (1H, dd, J=8.0, 2.3Hz)
参考例6−5
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.65-2.75 (2H, m), 3.00-3.10 (2H, m), 4.00 (3H, s), 6.95 (1H, d, J=8.5Hz), 7.72 (1H, d, J=8.5Hz)
参考例6−6
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 2.64 (3H, s), 7.80 (1H, d, J=8.0Hz), 7.90-8.00 (1H, m), 8.26 (1H, s)
参考例6−7
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.21 (3H, t, J=7.3Hz), 2.48 (3H, s), 2.95 (2H, q, J=7.3Hz), 7.31 (1H, d, J=8.0Hz), 7.83 (1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 8.38 (1H, d, J=1.8Hz)
実施例1−1
1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(メチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(化合物1−1)
1−{3−[(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)メチル]ベンジル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル(参考例1−1)(266mg)およびメタノール(5mL)の混合物にホルムアルデヒド水溶液(37%、0.35mL)およびデカボラン(45mg)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:50%-100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して表題化合物(162mg)を得た。この構造式を表7に記した。
実施例1−2
1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(メチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物1−2)
1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(メチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(実施例1−1)(137mg)、1,4−ジオキサン(2mL)およびメタノール(2mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.55mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.55mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(88mg)を得た。この構造式を表7に記した。
Figure 2015129859
化合物1−1〜化合物1−2の物性値を以下に示した。
化合物1−1
MS(ESI, m/z) : 373(M+H)+
化合物1−2
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 2.22 (3H, s), 2.97 (3H, s), 3.10-3.70 (7H, m), 4.53 (2H, s), 6.54 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.69 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
実施例2−1
1−(5−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−1)
第一工程
(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)アミン(参考例3−1) (747mg)およびテトラヒドロフラン(12mL)の混合物にイソプロピルマグネシウムクロリド(2mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.9mL)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(0.72mL)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物を水と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して5−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}−2−メチルベンズアルデヒド(400mg)を得た。
第二工程
5−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}−2−メチルベンズアルデヒド(400mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(425mg)、トリエチルアミン(0.39mL)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.19g)を加え、室温下にて3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%-100%酢酸エチル/ヘキサン、グ
ラジエント溶出)で精製して1−(5−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(267mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 401(M+H)+
第三工程
1−(5−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(242mg)、1,4−ジオキサン(4mL)およびメタノール(4mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.91mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.91mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(216mg)を得た。この構造式を表8に記した。
実施例2−2〜実施例2−5(化合物2−2〜化合物2−5)
第一工程にて(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)−(3−ヨード−4−メチルベンジル)アミン(参考例3−1)の代わりに対応するハロベンゼン(参考例3−2〜参考例3−4、参考例3−54)を用い、実施例2−1と同様の方法により、化合物2−2〜化合物2−5を合成した。これらの構造式を表8に記した。
Figure 2015129859
化合物2−1〜化合物2−5の物性値を以下に示した。
化合物2−1
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.09 (3H, t, J=6.9Hz), 2.15-2.25 (6H, m), 3.10-3.55 (9H, m), 4.44 (2H, s), 6.46 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.64 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.15 (4H, m)
化合物2−2
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 2.21 (3H, s), 2.22 (3H, s), 2.95 (3H, s), 3.10-3.70 (7H, m), 4.49 (2H, s), 6.54 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.69 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.15 (4H, m)
化合物2−3
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.13 (6H, d, J=6.5Hz), 2.17 (3H, s), 2.20 (3H, s), 3.05-3.65 (7H, m), 4.15-4.30 (1H, m), 4.31 (2H, s), 6.44 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.15 (4H, m)
化合物2−4
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.10 (3H, t, J=7.0Hz), 2.15-2.25 (6H, m), 3.15-3.70 (9H, m), 4.43 (2H, s), 6.38 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.60 (1H, d, J=3.0Hz), 6.80-7.15 (4H, m)
化合物2−5
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.65 (3H, t, J=7.0Hz), 1.40 (3H, d, J=6.5Hz), 2.07 (3H, s), 2.26 (3H, s), 2.90-3.60 (9H, m), 5.10-5.25 (1H, m), 6.63 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.25 (3H, m), 7.25-7.35 (1H, m)
実施例2−6
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−6)
第一工程
[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミン(参考例3−5)(1.04g)およびテトラヒドロフラン(10mL)の混合物にn−ブチルリチウム(2.69mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.16mL)を-78℃にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(1.1mL)を加え、室温下にて20分間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンズアルデヒド(623mg)を得た。
第二工程
5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンズアルデヒド(623mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(748mg)、トリエチルアミン(0.69mL)およびテトラヒドロフラン(20mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(2.09g)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(654mg)を得た。
1H-NMR(CDCl3) δ ppm : 1.02 (3H, t, J=7.0Hz), 1.53 (3H, d, J=6.8Hz), 2.28 (3H, s), 2.31 (3H, s), 3.10-3.40 (5H, m), 3.45-3.55 (2H, m), 3.56 (2H, s), 3.71 (3H, s), 4.90-5.00 (1H, m), 6.55 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.65 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.20 (4H, m)
第三工程
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(654mg)およびメタノール(16mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.2mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(1.2mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(610mg)を得た。この構造式を表9に記した。
実施例2−7
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−7)
第一工程
[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミン(参考例3−20)(1.19g)およびテトラヒドロフラン(15mL)の混合物にn−ブチルリチウム(2.65mol/Lテトラヒドロフラン溶液、1.2mL)を-78℃にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(1.1mL)を加え、室温下にて20分間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンズアルデヒド(652mg)を得た。
第二工程
5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンズアルデヒド(652mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(669mg)、トリエチルアミン(0.61mL)およびテトラヒドロフラン(17mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.87g)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(628mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 469(M+H)+
第三工程
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(628mg)およびメタノール(13mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(1.35mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(1.35mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(570mg)を得た。この構造式を表9に記した。
実施例2−8
1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸(化合物2−8)
第一工程
(4−ブロモ−5−メチルインダン−1−イル)−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミン(参考例3−32)(665mg)およびテトラヒドロフラン(7.5mL)の混合物にn−ブチルリチウム(2.65mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.70mL)を-78℃にて加え、同温度にて20分間撹拌した。混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(0.59mL)を加え、室温下にて20分間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−カルバルデヒド(440mg)を得た。
第二工程
1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−カルバルデヒド(440mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(437mg)、トリエチルアミン(0.4mL)およびテトラヒドロフラン(12mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.22g)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-35%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル(446mg)を得た。
第三工程
1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル(446mg)およびメタノール(9mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.93mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.93mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(320mg)を得た。この構造式を表9に記した。
実施例2−9〜実施例2−51(化合物2−9〜化合物2−51)
第一工程にて(4−ブロモ−5−メチルインダン−1−イル)−(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミン(参考例3−32)の代わりに対応するハロベンゼン(参考例3−6〜参考例3−11、参考例3−13〜参考例3−19、参考例3−21〜参考例3−26、参考例3−28〜参考例3−31、参考例3−33〜参考例3−44、参考例3−46〜参考例3−53)を用い、実施例2−8と同様の方法により、化合物2−9〜化合物2−51を合成した。これらの構造式を表9に記した。
Figure 2015129859
表9(続き)
Figure 2015129859
表9(続き)
Figure 2015129859
表9(続き)
Figure 2015129859
化合物2−6〜化合物2−51の物性値を以下に示した。
化合物2−6
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.95 (3H, t, J=7.0Hz), 1.47 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 2.23 (3H, s), 3.10-3.55 (9H, m), 5.02 (1H, q, J=6.8Hz), 6.58 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.15 (4H, m)
化合物2−7
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.00 (3H, t, J=7.0Hz), 1.52 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 3.10-3.55 (9H, m), 5.11 (1H, q, J=6.8Hz), 6.95-7.20 (5H, m), 7.38 (1H, d, J=9.2Hz)
化合物2−8
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.00 (3H, t, J=7.0Hz), 1.85-2.00 (1H, m), 2.30-2.50 (4H, m), 2.80-2.95 (1H, m), 3.00-3.60 (10H, m), 5.45 (1H, t, J=7.8Hz), 6.88 (1H, d, J=7.8Hz), 6.99 (1H, d, J=7.8Hz), 7.00-7.10 (2H, m), 7.35-7.45 (1H, m)
化合物2−9
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.75-1.90 (1H, m), 2.20-2.55 (10H, m), 2.65-2.80 (1H, m), 2.85-3.00 (1H, m), 3.15-3.55 (7H, m), 5.48 (1H, t, J=7.8Hz), 6.70-6.80 (2H, m), 6.89 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.00 (1H, m), 7.17 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−10
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.75-1.95 (1H, m), 2.30-2.45 (4H, m), 2.58 (3H, s), 2.80-2.95 (1H, m), 3.00-3.60 (8H, m), 5.58 (1H, t, J=7.8Hz), 6.87 (1H, d, J=7.8Hz), 7.01 (1H, d, J=7.8Hz), 7.15-7.25 (2H, m), 7.45 (1H, d, J=9.5Hz)
化合物2−11
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 2.20 (3H, s), 2.28 (3H, s), 2.32 (3H, s), 3.10-3.70 (9H, m), 4.38 (2H, s), 6.38 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.58 (1H, d, J=3.0Hz), 6.74 (1H, d, J=7.8Hz), 6.89 (1H, d, J=7.8Hz), 7.07 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−12
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.80-1.00 (6H, m), 1.80-2.10 (2H, m), 2.25 (3H, s), 3.00-3.60 (9H, m), 4.80-4.90 (1H, m), 6.66 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.80 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.30 (5H, m)
化合物2−13
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.44 (3H, d, J=7.0Hz), 2.21 (3H, s), 2.25 (3H, s), 2.58 (3H, s), 3.05-3.55 (7H, m), 5.05-5.15 (1H, m), 6.66 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.80 (1H, d, J=3.0Hz), 7.02 (1H, dd, J=7.8, 1.8Hz), 7.05-7.15 (3H, m)
化合物2−14
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.75 (3H, t, J=7.3Hz), 1.25-1.50 (5H, m), 2.21 (3H, s), 2.23 (3H, s), 2.90-3.50 (9H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.57 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.73 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.15 (4H, m)
化合物2−15
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.98 (3H, t, J=7.0Hz), 1.85-2.05 (1H, m), 2.25 (3H, s), 2.35-2.45 (1H, m), 2.75-2.90 (1H, m), 2.95-3.60 (10H, m), 5.40 (1H, t, J=7.8Hz), 6.65 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.81 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.05 (2H, m), 7.13 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−16
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.00 (3H, t, J=7.0Hz), 1.85-2.05 (1H, m), 2.20-2.55 (4H, m), 2.60-2.80 (1H, m), 2.85-3.60 (10H, m), 5.41 (1H, t, J=7.8Hz), 6.60-6.75 (2H, m), 6.81 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.14 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−17
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.75-1.95 (1H, m), 2.25-3.60 (16H, m), 5.53 (1H, t, J=7.8Hz), 6.77 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.85-7.00 (2H, m), 7.10-7.20 (3H, m)
化合物2−18
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.98 (3H, t, J=7.0Hz), 1.80-1.95 (1H, m), 2.25 (3H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.70-2.90 (1H, m), 2.90-3.60 (10H, m), 3.76 (3H, s), 5.35 (1H, t, J=7.8Hz), 6.64 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.80 (1H, d, J=3.0Hz), 6.83 (1H, d, J=8.3Hz), 6.96 (1H, d, J=8.3Hz), 7.13 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−19
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.73 (3H, t, J=7.3Hz), 1.30-1.50 (2H, m), 1.85 -2.00 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.65-3.60 (11H, m), 5.40 (1H, t, J=7.8Hz), 6.63 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.79 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.05-7.20 (3H, m)
化合物2−20
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.85-2.00 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.65-2.85 (1H, m), 2.90-3.60 (12H, m), 4.50-4.70 (1H, m), 5.42 (1H, t, J=7.8Hz), 6.70 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.85 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.05-7.20 (3H, m)
化合物2−21
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.97 (3H, t, J=7.0Hz), 1.80-1.95 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.30-2.45 (4H, m), 2.75-2.90 (1H, m), 2.95-3.60 (10H, m), 5.37 (1H, t, J=7.8Hz), 6.64 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.80 (1H, d, J=3.0Hz), 6.88 (1H, d, J=7.8Hz), 6.98 (1H, d, J=7.8Hz), 7.12 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−22
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.99 (3H, t, J=7.0Hz), 1.80-2.00 (1H, m), 2.20-2.45 (7H, m), 2.60-2.80 (1H, m), 2.85-3.60 (10H, m), 5.37 (1H, t, J=7.8Hz), 6.64 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.77(1H, s), 6.80 (1H, d, J=3.0Hz), 6.96 (1H, s), 7.13 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−23
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.80-1.95 (1H, m), 2.30-2.45 (1H, m), 2.60 (3H, s), 2.70-2.85 (1H, m), 2.90-3.60 (8H, m), 5.63 (1H, t, J=7.8Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.10-7.25 (4H, m), 7.45 (1H, d, J=8.5Hz)
化合物2−24
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.02 (3H, t, J=7.0Hz), 1.85-2.05 (1H, m), 2.35-2.50 (1H, m), 2.70-2.90 (1H, m), 2.95-3.60 (10H, m), 5.50 (1H, t, J=8.0Hz), 6.90-7.20 (5H, m), 7.41 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−25
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.49 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 2.71 (3H, s), 3.05-3.55 (7H, m), 5.10-5.25 (1H, m), 7.00-7.15 (5H, m), 7.41 (1H, d, J=9.8Hz)
化合物2−26
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.90-2.05 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.30-2.50 (1H, m), 2.75-3.60 (13H, m), 5.40 (1H, t, J=7.8Hz), 6.69 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.85 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.05 (2H, m), 7.14 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−27
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.80-1.95 (1H, m), 2.27 (3H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.45-3.60 (12H, m), 5.52 (1H, t, J=7.8Hz), 6.77 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.91 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.05 (2H, m), 7.17 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−28
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.75-1.90 (1H, m), 2.25-2.40 (4H, m), 2.45-3.60 (12H, m), 3.76 (3H, s), 5.46 (1H, t, J=7.8Hz), 6.75 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.85 (1H, d, J=8.3Hz), 6.89 (1H, d, J=3.0Hz), 6.94 (1H, d, J=8.3Hz), 7.16 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−29
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.98 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49 (3H, d, J=6.8Hz), 2.24 (3H, s), 3.10-3.55 (9H, m), 5.00-5.10 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.77 (1H, d, J=3.0Hz), 7.10-7.20 (4H, m)
化合物2−30
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.93 (3H, t, J=6.8Hz), 1.46 (3H, d, J=6.8Hz), 2.24 (3H, s), 3.05-3.55 (9H, m), 3.75 (3H, s), 4.95-5.10 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.76 (1H, d, J=3.0Hz), 6.89 (1H, d, J=8.3Hz), 7.05-7.15 (3H, m)
化合物2−31
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.95 (3H, t, J=7.0Hz), 1.48 (3H, d, J=6.8Hz), 2.23 (3H, s), 3.05-3.55 (9H, m), 5.00-5.10 (1H, m), 6.60 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.76 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.30 (4H, m)
化合物2−32
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.98 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49 (3H, d, J=6.8Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 5.00-5.10 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.76 (1H, d, J=3.0Hz), 7.11 (1H, d, J=9.0Hz), 7.15 (1H, dd, J=8.3, 2.0Hz), 7.30 (1H, d, J=2.0Hz), 7.35 (1H, d, J=8.3Hz)
化合物2−33
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.50 (3H, d, J=6.8Hz), 2.74 (3H, s), 3.10-3.65 (7H, m), 5.15-5.30 (1H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 7.16 (1H, dd, J=8.3, 2.0Hz), 7.29 (1H, d, J=2.0Hz), 7.35-7.50 (2H, m)
化合物2−34
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.03 (3H, t, J=7.0Hz), 1.54 (3H, d, J=6.8Hz), 3.10-3.65 (9H, m), 5.10-5.25 (1H, m), 6.95-7.05 (2H, m), 7.16 (1H, dd, J=8.3, 2.0Hz), 7.30 (1H, d, J=2.0Hz), 7.35-7.45 (2H, m)
化合物2−35
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.47 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 2.22 (3H, s), 3.05-3.55 (14H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.60 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.78 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.15 (4H, m)
化合物2−36
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.47 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 2.22 (3H, s), 3.05-3.60 (11H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.61 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.79 (1H, d, J=3.0Hz), 6.95-7.15 (4H, m)
化合物2−37
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.52 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 3.00-3.60 (11H, m), 5.00-5.15 (1H, m), 6.95-7.20 (5H, m), 7.30-7.45 (1H, m)
化合物2−38
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.53 (3H, d, J=6.8Hz), 2.22 (3H, s), 3.00-3.60 (14H, m), 5.00-5.15 (1H, m), 6.95-7.15 (5H, m), 7.37 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−39
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.85-2.05 (1H, m), 2.30-2.55 (4H, m), 2.80-2.95 (1H, m), 3.00-3.70 (12H, m), 4.65-4.80 (1H, m), 5.35-5.50 (1H, m), 6.80-7.25 (4H, m), 7.40 (1H, d, J=8.7Hz)
化合物2−40
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.90-2.05 (1H, m), 2.30-2.50 (4H, m), 2.80-2.95 (1H, m), 3.05-3.60 (15H, m), 5.42 (1H, t, J=7.8Hz), 6.87 (1H, d, J=7.8Hz), 6.99 (1H, d, J=7.8Hz), 7.06 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 7.13 (1H, d, J=3.0Hz), 7.40 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−41
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.07 (3H, t, J=7.0Hz), 1.59 (3H, d, J=6.8Hz), 3.10-3.75 (9H, m), 5.15-5.30 (1H, m), 6.95-7.05 (2H, m), 7.25-7.70 (4H, m)
化合物2−42
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.54 (3H, d, J=6.8Hz), 2.78 (3H, s), 3.10-3.75 (7H, m), 5.25-5.40 (1H, m), 7.05-7.15 (2H, m), 7.25-7.70 (4H, m)
化合物2−43
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.02 (3H, t, J=7.0Hz), 1.53 (3H, d, J=6.8Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.75 (9H, m), 5.05-5.20 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.77 (1H, d, J=3.0Hz), 7.12 (1H, d, J=8.8Hz), 7.32 (1H, d, J=8.3Hz), 7.55 (1H, s), 7.63 (1H, d, J=8.3Hz)
化合物2−44
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.53 (3H, d, J=6.8Hz), 2.22 (3H, s), 2.81 (3H, s), 3.05-3.55 (7H, m), 5.30-5.45 (1H, m), 7.00-7.20 (5H, m), 7.79 (1H, d, J=8.8Hz)
化合物2−45
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.80-1.00 (6H, m), 1.85-2.15 (2H, m), 2.21 (3H, s), 3.05-3.55 (9H, m), 4.90 (1H, t, J=7.3Hz), 7.00-7.20 (5H, m), 7.39 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物2−46
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.80-1.00 (6H, m), 1.80-2.10 (2H, m), 2.21 (3H, s), 2.24 (3H, s), 3.00-3.60 (9H, m), 4.79 (1H, t, J=7.3Hz), 6.65 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.79 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.15 (4H, m)
化合物2−47
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.97 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49 (3H, d, J=6.8Hz), 2.22 (3H, s), 3.00-3.70 (9H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.70-6.80 (2H, m), 6.95-7.20 (5H, m)
化合物2−48
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.97 (3H, t, J=7.0Hz), 1.48 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 3.00-3.60 (9H, m), 4.95-5.10 (1H, m), 6.50-6.65 (1H, m), 6.75 (2H, d, J=8.0Hz), 7.00-7.20 (5H, m)
化合物2−49
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.97 (3H, t, J=7.0Hz), 1.50 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 3.00-3.70 (9H, m), 4.95-5.15 (1H, m), 6.55-6.75 (3H, m), 6.95-7.20 (4H, m)
化合物2−50
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.97 (3H, t, J=7.0Hz), 1.48 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 3.05-3.55 (9H, m), 3.66 (3H, s), 4.90-5.10 (1H, m), 6.15-6.30 (2H, m), 6.37 (1H, dd, J=8.3, 2.3Hz), 6.95-7.20 (4H, m)
化合物2−51
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.89 (3H, t, J=7.0Hz), 1.35 (3H, d, J=6.8Hz), 2.21 (3H, s), 2.90-3.55 (9H, m), 3.66 (3H, s), 4.60-4.75 (1H, m), 6.70-6.85 (4H, m), 7.00-7.20 (3H, m)
実施例3−1
1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物3−1)
第一工程
(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}フェニル)メタノール(参考例2−1)(384mg)と塩化メチレン(10mL)の混合物にデスマーチンペルヨージナン(562mg)を加え、室温下にて30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、1mol/L水酸化ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}ベンズアルデヒド(347mg)を得た。
第二工程
3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}ベンズアルデヒド(347mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(457mg)、トリエチルアミン(0.42mL)およびテトラヒドロフラン(8mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(1.28g)を加え、室温下にて3時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:20%-100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(407mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 387(M+H)+
第三工程
1−(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(372mg)、1,4−ジオキサン(3mL)およびメタノール(3mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.72mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.72mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(344mg)を得た。この構造式を表10に記した。
実施例3−2〜実施例3−14(化合物3−2〜化合物3−14)
第一工程にて(3−{[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]メチル}フェニル)メタノール(参考例2−1)の代わりに対応するベンジルアルコール(参考例2−2〜参考例2−10、参考例2−13〜参考例2−16)を用い、実施例3−1と同様の方法により、化合物3−2〜化合物3−14を合成した。これらの構造式を表10に記した。
Figure 2015129859
化合物3−1〜化合物3−14の物性値を以下に示した。
化合物3−1
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.09 (3H, t, J=6.9Hz), 2.20 (3H, s), 3.10-3.15 (9H, m), 4.48 (2H, s), 6.46 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.64 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−2
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.87 (3H, t, J=7.3Hz), 1.50-1.55 (2H, m), 2.19 (3H, s), 3.10-3.55 (9H, m), 4.51 (2H, s), 6.45 (1H, dd, J=8.8, 2.5Hz), 6.62 (1H, d, J=2.5Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−3
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.15-0.25 (2H, m), 0.40-0.50 (2H, m), 1.00-1.15 (1H, m), 2.20 (3H, s), 3.10-3.55 (9H, m), 4.58 (2H, s), 6.50 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.69 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−4
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.13 (6H, d, J=6.5Hz), 2.18 (3H, s), 3.10-3.55 (7H, m), 4.15-4.30 (1H, m), 4.35 (2H, m), 6.44 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.67 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−5
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 2.19 (3H, s), 3.10-3.60 (7H, m), 4.30-4.45 (2H, m), 4.66 (2H, s), 6.61 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.83 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−6
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.55-1.70 (2H, m), 1.90-2.05 (2H, m), 2.15-2.30 (5H, m), 3.10-3.60 (7H, m), 4.10-4.25 (1H, m), 4.49 (2H, s), 6.46 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.63 (1H, d, J=3.0Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−7
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.04 (3H, t, J=7.0Hz), 1.70-2.05 (4H, m), 2.23 (3H, s), 2.55-2.70 (1H, m), 2.80-2.90 (1H, m), 2.90-3.65 (9H, m), 5.00-5.10 (1H, m), 6.59 (1H, dd, J=9.0, 2.8Hz), 6.76 (1H, d, J=2.8Hz), 6.90-7.15 (4H, m)
化合物3−8
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.14 (3H, t, J=7.0Hz), 3.20-3.75 (9H, m), 4.58 (2H, s), 6.85-7.40 (7H, m)
化合物3−9
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.12 (3H, t, J=7.0Hz), 3.10-3.55 (9H, m), 3.71 (3H, s), 4.51 (2H, s), 6.21 (1H, dd, J=8.7, 2.8Hz), 6.33 (1H, d, J=2.8Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−10
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.10 (3H, t, J=7.0Hz), 2.15 (3H, s), 3.15-3.65 (9H, m), 4.47 (2H, s), 6.54 (1H, dd, J=8.6, 2.8Hz), 6.62 (1H, d, J=2.8Hz), 7.00-7.30 (5H, m)
化合物3−11
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.07 (3H, t, J=7.0Hz), 2.05 (3H, s), 2.10 (3H, s), 3.05-3.55 (9H, m), 4.42 (2H, s), 6.35-6.55 (2H, m), 6.80-7.30 (5H, m)
化合物3−12
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.11 (3H, t, J=7.0Hz), 3.20-3.70 (9H, m), 4.53 (2H, s), 6.62 (1H, dd, J=9.3, 3.0Hz), 6.79 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.35 (5H, m)
化合物3−13
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.11 (3H, t, J=7.0Hz), 3.00-4.00 (9H, m), 4.57 (2H, s), 6.83 (2H, s), 7.10-7.35 (4H, m)
化合物3−14
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.08 (3H, t, J=7.0Hz), 2.20 (6H, s), 3.25-3.55 (9H, m), 4.46 (2H, s), 6.50 (2H, s), 7.00-7.15 (3H, m), 7.20-7.30 (1H, m)
実施例4−1
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物4−1)
第一工程
(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルフェニル)メタノール(参考例2−12)(614mg)、トリエチルアミン(0.40mL)およびテトラヒドロフラン(12mL)の混合物にメタンスルホニルクロリド(0.19mL)を氷冷下にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮してメタンスルホン酸5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル(760mg)を得た。
第二工程
メタンスルホン酸5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル(760mg) 、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(364mg)、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.98mL)およびアセトニトリル(14mL)の混合物にヨウ化ナトリウム(120mg)を加え、外温50℃にて50分間撹拌した。混合物を室温まで冷却した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、水、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:15%-60%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(695mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 481(M+H)+
第三工程
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(122mg)、1,4−ジオキサン(2mL)およびメタノール(2mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.25mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.25mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(115mg)を得た。この構造式を表11に記した。
実施例4−2〜実施例4−3(化合物4−2〜化合物4−3)
第一工程にて(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルフェニル)メタノール(参考例2−12)の代わりに対応するベンジルアルコール(参考例2−11、参考例2−17)を用い、実施例4−1と同様の方法により、化合物4−2〜化合物4−3を合成した。これらの構造式を表11に記した。
Figure 2015129859
化合物4−1〜化合物4−3の物性値を以下に示した。
化合物4−1
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.02 (3H, t, J=6.9Hz), 1.55 (3H, d, J=7.0Hz), 3.10-3.70 (9H, m), 5.14 (1H, q, J=7.0Hz), 5.25-5.35 (1H, m), 5.65-5.75 (1H, m), 6.95-7.55 (7H, m)
化合物4−2
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.01 (3H, t, J=7.0Hz), 1.56 (3H, d, J=6.8Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 5.26 (1H, q, J=6.8Hz), 7.05-7.25 (6H, m)
化合物4−3
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.11 (3H, t, J=7.0Hz), 2.21 (3H, s), 3.15-3.50 (7H, m), 3.74 (2H, s), 4.66 (2H, s), 6.44 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.66 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.20 (2H, m), 7.35-7.45 (1H, m), 7.50-7.60 (1H, m), 12.4 (1H, br s)
実施例5−1
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ヒドロキシメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物5−1)
第一工程
実施例4−1の第二工程で得られた1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ビニルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(290mg)、4−メチルモルホリンN−オキシド(4.8mol/L水溶液、0.31mL)、水(4mL)およびテトラヒドロフラン(8mL)の混合物に四酸化オスミウム(2.5wt%tert−ブタノール溶液、0.39mL)を加え、室温下にて1時間撹拌した。混合物に過ヨウ素酸ナトリウム(387mg)を加え、室温下にて30分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ホルミルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(290mg)を得た。
第二工程
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ホルミルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(290mg)およびメタノール(8mL)の混合物に水素化ホウ素ナトリウム(23mg)を氷冷下にて加え、同温度にて20分間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:50%-100%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ヒドロキシメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(180mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 485(M+H)+
第三工程
1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−ヒドロキシメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(180mg)、1,4−ジオキサン(3mL)およびメタノール(3mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.37mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.37mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(170mg)を得た。この構造式を表12に記した。
Figure 2015129859
化合物5−1の物性値を以下に示した。
化合物5−1
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.00 (3H, t, J=7.0Hz), 1.54 (3H, d, J=6.8Hz), 3.10-3.65 (9H, m), 4.40-4.55 (2H, m), 5.14 (1H, q, J=6.8Hz), 6.95-7.45 (6H, m)
実施例6−1
1−(3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸(化合物6−1)
第一工程
3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンゾニトリル(参考例4−2)(257mg)および塩化メチレン(6mL)の混合物に水素化ジイソブチルアルミニウム(1mol/Lヘキサン溶液、2.0mL)を氷冷下にて加え、同温度にて50分間撹拌した。混合物を1mol/L塩酸と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮して3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンズアルデヒド(259mg)を得た。
第二工程
3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンズアルデヒド(259mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(186mg)、トリエチルアミン(0.17mL)およびテトラヒドロフラン(6mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(519mg)を加え、室温下にて15時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-20%メタノール/酢酸エチル、グラジエント溶出)で精製して1−(3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(267mg)を得た。
MS(ESI, m/z) : 417(M+H)+
第三工程
1−(3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸メチル(267mg)、1,4−ジオキサン(3mL)およびメタノール(3mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.61mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.61mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(247mg)を得た。この構造式を表13に記した。
実施例6−2〜実施例6−5(化合物6−2〜化合物6−5)
第一工程にて3−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−2−ヒドロキシエチル}ベンゾニトリル(参考例4−2)の代わりに対応するシアノベンゼン(参考例4−1、参考例4−3、参考例5−1〜参考例5−2)を用い、実施例6−1と同様の方法により、化合物6−2〜化合物6−5を合成した。これらの構造式を表13に記した。
Figure 2015129859
化合物6−1〜化合物6−5の物性値を以下に示した。
化合物6−1
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.95 (3H, t, J=6.9Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 3.80-3.90 (1H, m), 3.90-4.00 (1H, m), 4.70-5.10 (2H, m), 6.59 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.75 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.30 (5H, m)
化合物6−2
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.00 (3H, t, J=6.9Hz), 2.21 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 3.80-4.00 (2H, m), 4.80-5.10 (2H, m), 6.95-7.20 (5H, m), 7.38 (1H, d, J=9.0Hz)
化合物6−3
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.99 (3H, t, J=6.9Hz), 1.80-2.00 (1H, m), 2.24 (3H, s), 2.30-2.45 (1H, m), 2.70-3.60 (11H, m), 5.42 (1H, t, J=7.8Hz), 6.65 (1H, dd, J=9.0, 3.0Hz), 6.81 (1H, d, J=3.0Hz), 6.90-7.00 (1H, m), 7.10-7.20 (3H, m)
化合物6−4
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.95 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49 (3H, d, J=6.9Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 5.06 (1H, q, J=6.9Hz), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.76 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.30 (5H, m)
化合物6−5
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 0.95 (3H, t, J=7.0Hz), 1.49 (3H, d, J=6.9Hz), 2.23 (3H, s), 3.10-3.60 (9H, m), 5.06 (1H, q, J=6.9Hz), 6.59 (1H, dd, J=8.8, 3.0Hz), 6.76 (1H, d, J=3.0Hz), 7.05-7.30 (5H, m)
比較例1
1−{5−[1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]−2−メチルベンジル}アゼチジン−3−カルボン酸
第一工程
1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エタノン(1.51g)、4−クロロ−3−メチルフェニルアミン(1.0g)およびメタノール(14mL)の混合物にデカボラン(259mg)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、アミノプロピルシリカゲル粉末(5g)を加えた。混合物を濾過し、濾液を減圧下にて濃縮して[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−メチルフェニル)アミン(1.99g)を得た。
第二工程
[1−(3−ブロモ−4−メチルフェニル)エチル]−(4−クロロ−3−メチルフェニル)アミン(0.19g)およびテトラヒドロフラン(2.8mL)の混合物にn−ブチルリチウム(2.65mol/Lテトラヒドロフラン溶液、0.53mL)を-78℃にて加え、同温度にて30分間撹拌した。混合物にN,N−ジメチルホルムアミド(0.22mL)を加え、室温下にて20分間撹拌した。混合物を塩化アンモニウム水溶液と酢酸エチルで希釈した。酢酸エチル層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて濃縮して5−[1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]−2−メチルベンズアルデヒド(106mg)を得た。
第三工程
5−[1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]−2−メチルベンズアルデヒド(106mg)、アゼチジン−3−カルボン酸メチル塩酸塩(140mg)、トリエチルアミン(0.13mL)およびテトラヒドロフラン(3.6mL)の混合物に水素化トリアセトキシホウ素ナトリウム(390mg)を加え、室温下にて12時間撹拌した。混合物を酢酸エチルで希釈した後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液および飽和食塩水で順次洗浄し、減圧下にて濃縮した。残渣をアミノプロピルシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶出溶媒:0%-40%酢酸エチル/ヘキサン、グラジエント溶出)で精製して1−{5−[1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]−2−メチルベンジル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル(95mg)を得た。
第四工程
1−{5−[1−(4−クロロ−3−メチルフェニルアミノ)エチル]−2−メチルベンジル}アゼチジン−3−カルボン酸メチル(95mg)およびメタノール(2.5mL)の混合物に2mol/L水酸化ナトリウム水溶液(0.41mL)を加え、室温下にて2時間撹拌した。混合物に2mol/L塩酸(0.41mL)を加えた後、減圧下にて濃縮した。得られた残渣をエタノールで希釈し、不溶物を濾過により除去した。濾液を減圧下にて濃縮して表題化合物(90mg)を得た。この構造式を表14に記した。
Figure 2015129859
比較例1の物性値を以下に示した。
1H-NMR(DMSO-d6) δ ppm : 1.36 (3H, t, J=6.8Hz), 2.10 (3H, s), 2.17 (3H, s), 3.05-3.55 (7H, m), 4.30-4.45 (1H, m), 6.20 (1H, d, J=7.3Hz), 6.29 (1H, dd, J=8.8, 2.5Hz), 6.46 (1H, d, J=2.5Hz), 6.93 (1H, d, J=8.8Hz), 7.02 (1H, d, J=8.0Hz), 7.09 (1H, dd, J=8.0, 1.8Hz), 7.15-7.25 (1H, m)
試験例1
ヒトS1P受容体拮抗作用確認試験
ヒトS1P(EDG−1)を発現させた細胞膜を用い、35S−GTP(guanosine 5‘−O−[gamma−thio]triphosphate、パーキンエルマー)のGタンパクへの機能的結合活性の減少により評価した。ヒトS1PをコードするcDNA(NM_001400)を発現ベクターpcDNA3.1/V5−His−Topo(登録商標)(インビトロジェン)に導入し、S1P−pcDNA3.1/V5−His−Topoを作成した。次に、リポフェクトアミン2000(登録商標)(インビトロジェン)により、上記S1P−pcDNA3.1をHEK293細胞にトランスフェクションした。このトランスフェクションした細胞を10% FBS(Fetal bovine serum)、100U/mL ペニシリン、100μg/mL ストレプトマイシン、1mg/mL Geneticin(登録商標)(インビトロジェン)をそれぞれ含むD−MEM液体培地を用いて、5%CO2ガス条件のインキュベータ内で37℃にて培養し、Geneticin(登録商標)に耐性なS1P安定発現細胞株を取得した。取得したS1P安定発現細胞を10% FBS、0.5mg/mL Geneticin(登録商標)をそれぞれ含むD−MEM液体培地を用いて、5%COガス条件のインキュベータ内で37℃にて培養した。コンフルエントに達した細胞を50mM トリス、2mM EDTA(ethylenediaminetetraacetic acid)、125mM 塩化ナトリウムを含む緩衝液にて回収し、4℃、1880xgで10分間遠心分離し、上清を除去した後、細胞沈渣を同緩衝液にて再懸濁した。細胞膜を脆弱化するために、この細胞懸濁液を−80℃にて凍結させた後、再融解させた。細胞を4℃、1880xgで10分間遠心し、上清を除去し、細胞沈渣を同緩衝液と破砕溶液(10mM 炭酸水素ナトリウム、5mM EDTA、pH7.5)を2:1の割合で添加することで懸濁した。細胞懸濁液を超音波処理することで細胞を破砕し、4℃、1880xgで10分間遠心し、上清を4℃、80000xgで30分間超遠心することで細胞膜画分を分離した。細胞膜画分沈渣はプロテアーゼインヒビターカクテル(ロシュ)を含む破砕溶液にて懸濁し、使用するまで−80℃で保存した。細胞膜画分のタンパク濃度は、BCA Protein Assay Kit(ピアス)を用い、添付されたプロトコルに従い決定した。
阻害活性評価は上記操作で得られたS1P安定発現細胞膜画分を使用し、マルチスクリーン(登録商標)HTS96ウェルプレート(ミリポア)を用いて実施した。測定溶液(50mM トリス、100mM 塩化ナトリウム、5mM 塩化マグネシウム、1mM EDTA、1mM DTT(dithiothreitol)、10μM GDP(guanosine diphosphate)、0.5% BSA(bovine serum
albumin)、pH7.4)25μL、測定溶液で希釈した被験化合物溶液25μL、膜画分(0.2μg protein/μL)25μLをそれぞれのウェルに加えて、30分間室温下にて軽く震盪した。その後、35S−GTP 25μL、及びS1P受容体選択的作動薬(1−[4−(4−フェニル−5−トリフルオロメチルチオフェン−2−イルメトキシ)ベンジル]アゼチジン−3−カルボン酸、「J.Med.Chem.」, 2004年, 47巻, p.6662-6665, compound 18)50nMをそれぞれのウェルに25μLずつ添加し、60分間室温下にて反応させた。反応後、各ウェルの反応液を吸引ろ過した。吸引ろ過後、氷冷した洗浄溶液(50mM トリス、100mM 塩化ナトリウム、5mL 塩化マグネシウム、1mM EDTA、pH7.4)を各ウェルに添加し、さらに吸引ろ過することでフィルターを洗浄した。この洗浄を3回実施した。フィルターを含むプレート底部を60℃で乾燥させた。乾燥後、各ウェルにマイクロシンチ40(パーキンエルマー)30μLを添加し、30分間室温下にて震盪させた後、トップカウントNXT(登録商標)(パーキンエルマー)にてフィルターに吸着した放射活性を測定した。
化合物の拮抗作用の評価は、S1P受容体選択的作動薬による放射活性を100%とし、対照化合物(1−({5'−[1−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−エチルアミノ]−2'−フルオロ−3,5−ジメチル−ビフェニル−4−カルボニル}−アミノ)−シクロプロパンカルボン酸、国際公開第2010/072712号, Example EX26)の最大抑制反応を0%として、被験化合物の抑制効果を抑制率としてパーセント表示した。被験化合物は、最終濃度の10μMから、公比10倍で0.01nMまで測定溶液にて希釈した。被験化合物の各々の濃度における抑制率を非線形回帰曲線にてプロットし、50%抑制する濃度をIC50値(nM)として算出した。結果を表15に記載した。
Figure 2015129859
試験例1の結果、本発明の化合物は、Rが水素原子である比較例1に比べて、極めて強力なヒトS1P受容体拮抗作用を示すことが明らかとなった。
試験例2
リンパ球低下作用確認試験
雄性Sprague−Dawleyラット(日本SLC、使用時7週齢)を用いて、被験化合物による血中リンパ球数の低下作用を確認した。被験化合物の投与液は50℃のホットプレート上で調製した。被験化合物を総容量の1/10量のDMSO(ジメチルスルホキシド、和光純薬工業)で溶解させた後、その溶液に総容量の1/10量のウェルソルブ(セレステ)を加えた。さらに、その溶液に総容量の8/10量の蒸留水(大塚製薬工場)を加えて被験化合物投与液とした。なお、溶媒(Vehicle)として、DMSO、ウェルソルブ、蒸留水の容量比を被験化合物投与液と同一に調製した溶液を用いた。 ラットに溶媒または被験化合物を1mL/bodyで経口投与した。溶媒または被験化合物の投与から6、24、48時間後に、ラットをイソフルラン(アボットジャパン)の吸入による麻酔下において、貼り付け盤上に仰臥位に固定した。そのラットの頸静脈より、25Gの注射針を付けた1mLシリンジを使用して、200〜250μL採血した。採血した血液をEDTA−2K処理マイクロチューブ(日本ベクトンデッキンソン)に移し、緩やかに転倒混和後、室温下にて保存した。この血液サンプルを用いて、多項目自動血球計数装置ADVIA(登録商標)(バイエル)を使用してリンパ球数を測定した。溶媒投与群(Vehicle群)における平均リンパ球数を100%とし、各化合物投与群の平均リンパ球数を% of Vehicle値として算出した。比較例2として1−{5−[1−(4−クロロ−3−メチル−フェニル)−プロピルアミノ]−2−メチル−ベンジル}−アゼチジン−3−カルボン酸(特許文献1,Example 4)を同様に評価した。結果を表16に記した。
Figure 2015129859
試験例2の結果、比較例2は一過的な血中リンパ球数の低下を示したのに対して、本発明の化合物は、被験化合物の投与から24、48時間後においても血中リンパ球数を低下させた。本発明の化合物は、比較例2に比べて持続的なリンパ球低下作用を示すことが明らかとなった。
試験例3
心拍数低下作用確認試験
雄性モルモット(日本SLC、使用時5〜8週齢)を用いて、被験化合物及びS1P受容体アゴニストであるフィンゴリモドの心拍数に対する影響について確認した。モルモットをペントバルビタール(共立製薬)の腹腔内投与による麻酔下において、頸部を正中切開した。右総頸動脈に、50units/mLのヘパリン(持田製薬)を含む生理食塩水(大塚製薬工場)で充填したPE90のカテーテルを挿入した。絹製縫合糸でカテーテルの挿入部を縛ることにより、カテーテルの固定及び挿入部からの流血防止を実施した。カテーテル内に血流が届いていることを確認した後、動脈挿入側と反対側のカテーテル先端を圧トランスデューサーに接続し、ひずみ圧力用アンプを介して血圧を、また心拍計ユニットを介して心拍数をそれぞれ測定した。
被験化合物またはフィンゴリモドをDMSOに溶解させて投与した。また、溶媒(Vehicle)としてDMSOを使用した。
モルモットの血圧及び心拍数が安定していることを確認してから、溶媒、被験化合物またはフィンゴリモドを27Gの注射針を付けた1mLシリンジを使用して0.25mL/kgで陰茎静脈内投与した。溶媒、被験化合物またはフィンゴリモドの投与から5分毎の血圧及び心拍数の変動を計測した。心拍数の時間推移の結果を図1に記した。
試験例3の結果、S1P受容体アゴニストであるフィンゴリモドは、低用量(0.03mg/kg)で顕著な心拍数の低下作用を示した。一方、S1P受容体アンタゴニストである本発明の化合物は、高用量(30mg/kg)においても心拍数低下を示さず、徐脈作用を有しないことが明らかとなった。
試験例4
ナイーブT細胞移入大腸炎モデルにおける薬効評価試験
(1)CD45RB陽性ナイーブT細胞の精製とSCIDマウスへの移入
雌性BALB/cマウス(日本チャールスリバー、使用時8週齢)を、イソフルランの吸入による麻酔下において、頸静脈より脱血死させた後、脾臓を摘出した。氷冷したPBS(phosphate buffered saline、インビトロジェン)にて脾臓を洗い、その脾臓をPBSの入った50mLチューブに入れて氷上にて保管した。安全キャビネット内にて、氷上保管した脾臓をスライドガラスの上部を用いてすり潰し、70μmセルフィルターを通した後、ろ液を500xg、5分間、室温下にて遠心した。上清を除去した後、細胞沈渣にRBC lysis buffer(Biolegend)12mLを加えて懸濁し、約3分間静置した。遠心後に上清を除去し、同操作をさらに1回繰り返すことにより溶血操作を実施した。
Mouse Naive T cell CD4/CD62L/CD44LowColumnKit(R&D systems)を用いて細胞を精製した。上記ColumnKitに付随するColumn bufferにて上記溶血操作を実施した細胞を懸濁し、500xg、5分間、室温下にて遠心後、70μmセルフィルターを通して精製操作を行った。再度、column bufferに懸濁し、上記ColumnKitに付随するantibody cocktailを加えて混和した。その後、上記ColumnKitに付随するプロトコルに従って、細胞を精製した。
次に、MACS(登録商標)セパレーター(ミルテニーバイオテク)を用いたCD45RB陽性の細胞の精製を実施した。精製した細胞を2mLの0.5%BSA含有PBSに懸濁し、FITC(fluorescein isothiocyanate)で標識された抗CD45RB抗体(Biolegend)を加えて室温下にて15分間反応させた。0.5%BSA含有PBSにて遠心操作により2回洗浄した後、2mLの0.5%BSA含有PBSに再懸濁し、抗FITCマイクロビーズ(ミルテニーバイオテク)を加えて室温下にて10分間反応させた。0.5%BSA含有PBSにて遠心操作により1回洗浄後、3mLの0.5%BSA含有PBSに再懸濁し、MACS(登録商標)セパレータープロトコルに従ってCD45RB陽性の細胞画分を精製した。MACS(登録商標)セパレーターから取り外した後の溶出する過程では、5mLのPBSを用いて細胞を分離した。懸濁液をPBSで遠心操作により1回洗浄し、適量のPBSに再懸濁して細胞数を計測し、移入のためのナイーブT細胞懸濁液とした。PBSで6x10cells/mLに調製したナイーブT細胞懸濁液を、雌性CB17/Icr−scid/scid Jcl(SCIDマウス)(日本チャールスリバー、使用時8週齢)に500μL腹腔内投与(250μLを2回に分けて投与)することで、大腸炎を発症させた。
(2)体重測定と投薬操作
ナイーブT細胞を移入した日を0日目とし、1、8、15日目に体重を計測した。15日目に体重推移を基に均等に群分けした。15日目以降は、週に2回体重測定を実施した。溶媒(Vehicle)及び被験化合物は15日目夕方から1日2回経口投与した。投与液は以下のようにして調製した。まず、被験化合物に総容量1/10量の0.5%メチルセルロース(和光純薬工業)を加え、さらに超音波処理を施して懸濁液とした。化合物No.2−7に限り、総容量1/10量の0.5%メチルセルロースを加えた後、等モルの塩酸を加えることで懸濁液とした。その後、これらの懸濁液に、総容量の9/10量の蒸留水を数回に分けて加えながら超音波処理を施して被験化合物投与液とした。また、溶媒(Vehicle)として、0.5%メチルセルロース、蒸留水の容量比を被験化合物投与液と同一に調製した溶液を用いた。溶媒または被験化合物の投与液は、5mL/kgで経口投与した。
(3)大腸組織の採取
30日目において、体重測定及び肛門周囲の汚れによる便状態(下痢の有無、血便の有無)を確認した。ジエチルエーテル(和光純薬工業)による麻酔下において、腹部大静脈より採血した。放血死後、肛門部から盲腸部まで大腸全体を摘出した。摘出した大腸を目盛付きシートに乗せて、その大腸を写真撮影した。肛門部から7cmまでの大腸を切り出して生理食塩水で洗浄した。その大腸中の糞便を金属ゾンデを用いて洗い流した後、縦方向に切開した。再度生理食塩水で洗った後、キムタオルを用いて水分をふき取り、その重量を測定した。
(4)Disease Activity Index(DAI)による評価
体重減少、大腸重量、便症状・便状態の3項目を点数化し、合計をDAIとした。(最低:0点、最大:11点)
体重推移:投薬開始時(15日目)における体重を100%として、100%以上:0点、95−100%:1点、90−95%:2点、85−90%:3点、85%以下:4点とした。
大腸重量:(3)で測定した重量について、200mg以下:0点、200〜250mg:1点、250〜300mg:2点、300mg以上:3点とした。
便症状:(3)で撮影した大腸像から、便症状(正常:0点、やや形状が崩れている:1点、固形便が認められない:2点)を評価した。また、事前に確認した肛門周囲の汚れによる便状態から、下痢有り:1点、血便有り:1点をさらに付加した。各評価項目は、溶媒投与群(Vehicle群)における平均値を100%とし、各化合物投与群の結果を% of Vehicle値として平均値±標準誤差で示した。結果を表17に記した。
Figure 2015129859
試験例4の結果、本発明の化合物は、体重変化率、DAIスコア、体重重量の全ての評価項目において有意な改善効果を示した。本発明の化合物は、大腸炎モデルにおいて既存薬を上回る有効性を示すことが明らかとなった。
試験例5
実験的自己免疫性脳脊髄炎(EAE)モデルにおける薬効評価試験
ヒト多発性硬化症の病態を反映した動物モデルとして広く使用されているEAE(Experimental autoimmune encephalomyelitis、以下、EAE)モデルを、以下に示すようにDAラット(日本SLC、使用時8〜9週齢)を用いて作成し被験化合物の効果を確認した。
はじめに、免疫感作のための乳濁液を以下に示す方法により作製した。イソフルラン麻酔下において、ラットを頸動脈より脱血死させた後、2匹分の脊髄及び1匹分の脳を採取した。氷上にて、採取した脊髄及び脳に10mLのPBSを加え、Tissue ruptor(キアゲン)を用いて脊髄及び脳を含むホモジネートを作製した。このホモジネートに等量のcomplete Freund’s adjuvant(サーモフィッシャー)を加えた後、ガラスシリンジを用いて混和することにより乳濁液を調製した。調製した乳濁液は27Gの注射針を付けた1mLシリンジに充填し、使用時まで氷上にて保存した。
イソフルラン麻酔下において、小動物用電気バリカン(夏目製作所)を用いて、ラットの尾根部の毛を刈った。上述した乳濁液を尾根部に100μLずつ2か所に皮内投与することによって免疫感作を行った。
溶媒(Vehicle)及び被験化合物を免疫感作翌日から1日2回経口投与した。溶媒及び被験化合物の投与液は以下のようにして調製した。まず、被験化合物に総容量1/10量の0.5%メチルセルロース溶液(和光純薬工業)を加え、超音波処理を施した後、等モルの塩酸を加え懸濁液とした。その後、この懸濁液に、総容量の9/10量の蒸留水を数回に分けて加えながら超音波処理を施して被験化合物投与液とした。溶媒投与液は、被験化合物投与液と同一の容量比の0.5%メチルセルロース溶液及び蒸留水を用いて調製した。これらの投与液を5mL/kgで経口投与し、免疫感作翌日から12日目まで投与した。
免疫感作を行った日を0日目とし、13日目まで連日EAEスコアを評価した。EAEスコアは0点から5点までとし、0点:正常、1点:尾を床に垂らすが、四肢は正常で真っ直ぐ歩行できる、2点:四肢のひとつ(特に後肢)が軽度麻痺、歩行できるがふらつく、3点:四肢のふたつ(特に後肢)が麻痺、肢を引きずりながら歩行する、4点:四肢麻痺、横たわり、歩行できない、瀕死、5点:死亡 として評価した。
免疫感作0日目から13日目までの評価期間における、EAEスコアの経日変化から曲線下面積を算出し、化合物の効果の指標とした。結果を表18に記した。
Figure 2015129859
試験例5の結果、本発明の化合物は全評価期間のEAEスコアに対する曲線下面積を有意に減少させてEAEモデルの症状を改善し、多発性硬化症の治療または予防剤として有用であることが示唆された。
本発明の化合物は優れたS1P受容体拮抗作用を有するので自己免疫疾患等の治療または予防剤として有用である。

Claims (16)

  1. 一般式(I):
    Figure 2015129859
    〔式中、
    、R及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜f):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)C1−6アルキル基、
    d)ハロC1−6アルキル基、
    e)C1−6アルコキシ基、又は
    f)シアノ基であり;
    は、以下のa)〜f):
    a)C1−6アルキル基、
    b)ハロC1−6アルキル基、
    c)シクロアルキル基、
    d)シクロアルキルC1−6アルキル基、
    e)C1−6アルコキシC1−6アルキル基、又は
    f)ヒドロキシC1−6アルキル基であり;
    は、以下のa)〜c):
    a)水素原子、
    b)C1−6アルキル基、又は
    c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり;
    は、以下のa)〜c):
    a)水素原子、
    b)C1−6アルキル基、又は
    c)シアノ基であるか、或いは
    及びRが、結合して−(CHn−を形成し;
    及びRは、それぞれ独立して、以下のa)〜h):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)C1−6アルキル基、
    d)ハロC1−6アルキル基、
    e)C1−6アルコキシ基、
    f)ヒドロキシC1−6アルキル基、
    g)C2−6アルケニル基、又は
    h)シアノ基であり;
    は、水素原子、又はC1−6アルキル基であり;
    nは、2又は3である〕
    で表される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  2. 及びRが、それぞれ独立して、以下のa)〜g):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)C1−6アルキル基、
    d)ハロC1−6アルキル基、
    e)C1−6アルコキシ基、
    f)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
    g)C2−6アルケニル基である、請求項1記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  3. 、R及びRが、それぞれ独立して、以下のa)〜e):
    a)水素原子、
    b)ハロゲン原子、
    c)C1−6アルキル基、
    d)ハロC1−6アルキル基、又は
    e)シアノ基である、請求項2記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  4. が、C1−6アルキル基又はヒドロキシC1−6アルキル基である、請求項3記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  5. が、以下のa)〜c):
    a)水素原子、
    b)C1−6アルキル基、又は
    c)ヒドロキシC1−6アルキル基であり、
    が、以下のa)〜b):
    a)水素原子、又は
    b)C1−6アルキル基であるか、或いは
    及びRが、結合して−(CHn−を形成する、請求項4記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  6. が、C1−6アルキル基である、請求項5記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  7. が、水素原子であり、
    が、以下のa)〜f):
    a)ハロゲン原子、
    b)C1−6アルキル基、
    c)ハロC1−6アルキル基、
    d)C1−6アルコキシ基、
    e)ヒドロキシC1−6アルキル基、又は
    f)C2−6アルケニル基である、請求項6記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  8. 及びRが、それぞれ独立して、以下のa)〜d):
    a)ハロゲン原子、
    b)C1−6アルキル基、
    c)ハロC1−6アルキル基、又は
    d)シアノ基であり、
    が水素原子である、請求項7記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  9. が、C1−6アルキル基であり、
    が、水素原子であるか、又は
    及びRが、結合して−(CHn−を形成する、請求項8記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  10. 及びRが、それぞれ独立して、以下のa)〜c):
    a)ハロゲン原子、
    b)C1−6アルキル基、又は
    c)ハロC1−6アルキル基である、請求項9記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  11. が、以下のa)〜c):
    a)ハロゲン原子、
    b)C1−6アルキル基、又は
    c)ハロC1−6アルキル基である、請求項10記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  12. 以下からなる群:
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(プロピル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−フルオロインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]−5−メチルインダン−4−イルメチル}アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]エチル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−フルオロベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(メチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(2−クロロ−5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}ベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−トリフルオロメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]エチル}−2−トリフルオロメチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−トリフルオロメチルフェニル)(エチル)アミノ]プロピル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸;及び
    1−(5−{1−[(4−クロロ−3−メチルフェニル)(エチル)アミノ]プロピル}−2−メチルベンジル)アゼチジン−3−カルボン酸
    から選択される化合物又はその薬理学的に許容される塩。
  13. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する医薬組成物。
  14. 自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防用である、請求項13記載の医薬組成物。
  15. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有する自己免疫疾患、炎症性腸疾患、加齢黄斑変性症、同種若しくは異種の組織又は臓器移植の急性又は慢性拒絶反応、移植片対宿主病又は癌の治療又は予防剤。
  16. 請求項1〜12のいずれか一項に記載の化合物又はその薬理学的に許容される塩を含有するS1P受容体アンタゴニスト。
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