JPWO2015104939A1 - 照明装置および発光モジュール - Google Patents

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Abstract

比較的簡単な構成で様々な発光パターンを実現することが可能な面状の照明装置を提供する。照明装置(100)は、端子(13_1A)と電源回路(40)との間、および、端子(13_2B)と電源回路(40)との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。端子(13_2A)と電源回路(40)との間、および、端子(13_2B)と電源回路(40)との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。電源回路(40)は、端子(13_1A)を通じて発光層(12_1)に流れる電流の大きさ、および端子(13_1B)を通じて発光層(12_1)に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を要求に応じて調整可能に構成されるとともに、端子(13_2A)を通じて発光層(12_2)に流れる電流の大きさ、および端子(13_2B)を通じて発光層(12_2)に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を要求に応じて調整可能に構成される。

Description

本開示は、積層方向に並べて配置された、面状の発光層を含む照明装置および発光モジュールに関する。
従来、OLED(Organic Light Emitting Diode)やLED(Light Emitting Diode)といった発光素子を利用した様々なデバイスが開発されている。
たとえば、特開平7−057873号公報(特許文献1)は、有機発光素子で構成される画像表示装置を開示している。当該画像表示装置は、複数の積層された発光セルを有し、各発光セルは、それぞれ異なる波長の光を射出する。複数の積層された発光セルは、平面方向に行列状に並べて配置される。当該画像表示装置は、各発光セルから射出される光の輝度を調整することで様々な色の表示を可能にする。
特開2010−277949号公報(特許文献2)は、高開口率で、低コスト化が可能な有機EL表示装置を開示している。当該有機EL表示装置は、上下に積層された複数の有機EL素子を有し、各有機EL素子は、それぞれ異なる波長の光を射出する。複数の積層された有機EL素子は、平面方向に行列状に並べて配置される。当該有機EL表示装置は、各有機EL素子から射出される光の輝度を調整することで様々な色の表示を可能にする。
特開平7−057873号公報 特開2010−277949号公報
ところで、近年、特開平7−057873号公報および特開2010−277949号公報に開示されるようなOLEDなどの発光素子を利用した画像装置の他に、当該発光素子を利用した面状の照明装置もまた開発されている。このような照明装置においては、デザイン性を高めるために、その面内で様々な色の発光を実現することが求められている。
ここで、特開平7−057873号公報に開示される画像表示装置をたとえば面状の照明装置に応用した場合には、画像表示装置の各画素の発光を制御することで様々な色の発光を実現することができる。しかしながら、この場合には、画像処理表示装置の各画素にトランジスタ等の付加的な部品を設ける必要がある。すなわち、特開平7−057873号公報に開示される画像表示装置を照明装置として実現した場合には、価格が高くなる、構成が複雑となるなどの問題が生じる。特許文献2が開示する有機EL表示装置についても同様のことがいえる。
この開示は上述のような問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、比較的簡単な構成で様々な発光パターンを実現することが可能な面状の照明装置を提供することである。他の局面における目的は、比較的簡単な構成で様々な発光パターンを実現することが可能な面状の発光モジュールを提供することである。
一実施の形態に従うと、照明装置は、電源回路と、積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層とを備える。各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられている。第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。電源回路は、第1の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさ、および第2の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を、たとえば要求に応じて調整可能に構成されるとともに、第3の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさ、および第4の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を、例えば要求に応じて調整可能に構成される。
他の実施形態に従うと、電源回路を接続可能な発光モジュールが提供される。発光モジュールは、積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層を備える。各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられている。第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成される。第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成される。
本発明によれば、比較的簡単な構成で様々な発光パターンを実現することができる。
本発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解される本発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
照明装置の概略的な外観を示す図である。 第1の実施の形態に従う照明装置が発光している様子を概略的に表した図である。 第1の実施の形態に従う照明装置が発光している様子を概略的に表した図である。 第1の実施の形態に従う照明装置の主要な構成を示した図である。 第1の実施の形態に従う発光モジュールが有する発光層および面状電極を分解した図である。 第2の実施の形態に従う照明装置の側面図である。 第2の実施の形態に従う面状電極の平面図である。 第2の実施の形態に従う、青色の発光波長特性を有する発光層の発光態様の一例を示す図である。 第2の実施の形態に従う、緑色の発光波長特性を有する発光層の発光態様の一例を示す図である。 第2の実施の形態に従う、赤色の発光波長特性を有する発光層の発光態様の一例を示す図である。 緑色の発光波長特性を有する発光層と、赤色の発光波長特性を有する発光層とを組み合わせた場合の第2の実施の形態に従う照明装置の発光態様の一例を示す図である。 青色の発光波長特性を有する発光層と、緑色の発光波長特性を有する発光層と、赤色の発光波長特性を有する発光層とを組み合わせた場合の第2の実施の形態に従う照明装置の発光態様の一例を示す図である。 第3の実施の形態に従う照明装置が有する面状電極の平面図である。 第4の実施の形態に従う照明装置の側面図である。 第5の実施の形態に従う発光モジュールが有する発光層および面状電極を分解した図である。 第6の実施の形態に従う発光モジュールの主要な構成を示した図である。 第7の実施の形態に従う照明装置の側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、これらについての詳細な説明は繰り返さない。なお、以下で説明される各実施の形態および/または各変形例は、選択的に組み合わされてもよい。
[原理説明]
まず、本発明に従う実施の形態についての理解を深めるために、図1を参照して、当該実施の形態を実現するための原理について説明する。図1は、一例の照明装置1の概略的な外観を示す図である。
図1に示されるように、照明装置1は、発光ユニット10_1と、電源50_1とを含む。発光ユニット10_1は、面状電極11_1と、面状電極11_2と、有機EL層である発光層12_1とを含む。発光層12_1は、その一方面に面状電極11_1が設けられ、他方の面に面状電極11_2が設けられる。電源50_1の一端は端子13_1を介して面状電極11_1と電気的に接続され、電源50_1の他端は端子13_2を介して面状電極11_2と電気的に接続される。なお、以下では、面状電極11_1および面状電極11_2を総称して面状電極11ともいう。また、端子13_1および端子13_2を総称して端子13ともいう。
面状電極11_1と面状電極11_2との間に電源50_1が電圧を印加すると、発光層12_1は発光する。より具体的には、面状電極11_1と面状電極11_2とのうちのいずれか一方の面状電極から供給された正孔と、他方の面状電極から供給された電子とが発光層12_1内で結合する。これにより、発光層12_1内の有機物は、励起状態と呼ばれる高エネルギ状態となる。発光層12_1は、励起状態の有機物が元の安定状態に戻る際に発光する。このような発光原理から、照明装置1の輝度は、面状電極11に供給される単位時間当たりの正孔および電子の量、つまり電流に応じて変化する。
照明装置1の輝度分布が、当該照明装置1の面内において生じる。面状電極11はその面内で内部抵抗を有するため、電源50と面状電極11との接続点(端子13_1)から離れた位置になるほど電流密度が低くなる。図2の面状電極11_1上には、電流密度が等しい位置を結んだ点線が示される。端子13_1に近い点線ほど電流密度が高い事を示す。すなわち、端子13_1に近いほど面状電極11間に大きな電流が流れる。
このように、面状電極11内で電流密度の分布が生じる。これにより、照明装置1は、端子13に近い位置ほど輝度が高くなり、端子13に遠い位置ほど輝度が低くなる。すなわち、電源50を面状電極11のいずれの場所に接続するかによって、面状電極11の面内の電流密度分布が変化し、この電流密度分布に応じて発光パターン(照明装置100の発光面内の輝度分布)が変化する。本発明に従う実施の形態は、このような電流密度分布の変化を応用して様々な発光パターンを実現する。
なお、上記では、発光層12_1が有機EL層である前提で説明を行なったが、発光層12_1は、無機EL層などであってもよい。
[第1の実施の形態]
<照明装置100の概要>
図2および図3を参照して、上述の発光ユニットを2つ積層させた、第1の実施の形態に従う照明装置100について説明する。図2および図3は、照明装置100が発光している様子を概略的に表した図である。図2および図3には、照明装置100を側面から見た場合の発光態様(A)と、照明装置100を正面から見た場合の発光態様(B)とが示されている。
図2に示されるように、照明装置100は、発光ユニット10_1と発光ユニット10_2とを含む。なお、以下では、発光ユニット10_1および発光ユニット10_2を総称して発光ユニット10ともいう。
発光ユニット10の各々は、積層方向に並べて配置される。また、照明装置100は、発光ユニット10の各々の輝度を調整可能に構成される。発光ユニット10の具体的な構成については後述する。発光ユニット10が積層方向に並べて配置されることで、発光ユニット10によって積層方向に射出されたそれぞれの光は合成される。このように、照明装置100は、発光ユニット10_1から射出される光と、発光ユニット10_2から射出される光との組み合わせに応じて様々な発光波長特性を有する光を生成することができる。すなわち、照明装置100は、様々な色の光を放射することが可能になる。
また、照明装置100の発光パターンは、上述したように発光ユニット10の面状電極に生じる電流密度分布に応じて様々に変化する。照明装置100は、面状電極内に様々な電流密度分布を意図的に作り出して多様な発光パターンを実現する。より具体的には、発光ユニット10の各々は、複数の端子を有し、照明装置100は、複数の端子の各々に流れる電流の大きさを調整可能に構成される。これにより、照明装置100は、発光ユニット10の面状電極に様々な電流密度分布を生じさせることが可能になる。
たとえば、図2の発光態様(A),(B)に示されるように、発光ユニット10の両端ほど大きな電流を流し、発光ユニット10の中央部ほど小さな電流を流すと、発光ユニット10の中央部に向かうほど暗くなるような発光パターンを実現できる。
また、図3の発光態様(A),(B)に示されるように、発光ユニット10の中央部ほど大きな電流を流し、発光ユニット10の両端ほど小さな電流を流すと、発光ユニット10_1の中央部に向かうほど明るくなるような発光パターンを実現できる。このように、照明装置100は、発光ユニット10の電流密度分布を変化させることで様々な発光パターンを実現できる。
また、照明装置100は、発光ユニット10の各々の発光輝度を調整可能に構成されるため、発光ユニット10_1と発光ユニット10_2との各々の発光波長特性の組み合わせに対して発光輝度の組み合わせを変えることで様々な発光色に変化させることができる。すなわち、照明装置100は、様々な色の光を放射することが可能になる。
照明装置100は、発光パターンと発光色との組み合わせにより多種多様な発光を実現できる。これにより、様々な発光態様を有するデザイン性に優れた照明装置を製造することが可能になる。さらに、照明装置100は、発光層全体に共通で設けられた面状電極に対して異なる位置から給電するため、ELディスプレイのように画素毎にトランジスタなどの部品を必要としない。このため、比較的簡単な構成でデザイン性の高い照明装置を実現できる。
なお、積層する発光ユニットの数は、2層に限定されるわけではなく、2層以上であればよい。
<照明装置100の主要構成>
図4を参照して、第1の実施の形態に従う照明装置100についてより詳細に説明する。図4は、照明装置100の主要な構成を示した図である。
図4に示されるように、照明装置100は、発光モジュール60と、発光モジュール60に電気的に接続された電源回路40とを備える。発光モジュール60は、発光ユニット10_1および発光ユニット10_2を含む。発光ユニット10_1は、面状電極11_1と、面状電極11_2と、面状の発光層12_1を含む。発光ユニット10_2は、面状電極11_2と、面状電極11_3と、面状の発光層12_2とを含む。
発光層12_1および発光層12_2は、照明装置100が様々な色での発光を実現できるように積層方向に並べて配置される。より具体的には、発光層12_1が発する光の波長特性と発光層12_2が発する光の波長特性との組み合わせに応じて、照明装置100は、様々な波長の光を射出する。すなわち、発光層12_1の発光色と発光層12_2の発光色との組み合わせに応じて、照明装置100は、様々な色の光を射出する。典型的には、発光層12の各々から射出される光は、異なる波長特性を有する。なお、発光層12の各々から射出される光は、同一の波長特性を有してもよい。
各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられる。より具体的には、発光層12_1の一方面には、面状電極11_1が設けられ、発光層12_2の他方面には、面状電極11_2が設けられる。発光層12_2の一方面には、面状電極11_2が設けられ、発光層12_2の他方面には、面状電極11_3が設けられる。
発光層12_1および発光層12_2に挟まれる面状電極11_2は、照明装置100に設けるべき面状電極の数を少なくするために、発光層12_1および発光層12_2の両方について設けられる面状電極として供用される。すなわち、面状電極11_2は、発光層12_1に流れる電流の経路および発光層12_2に流れる電流の経路として共用される。
また、面状電極11_1は、端子13_1Aと端子13_1Bとを有する。端子13_1Aと端子13_1Bとは、面状電極11_1の面上で生じさせたい電流密度分布に応じて異なる位置に設けられる。端子13の各々に個別に異なる電流を流すために、端子13_1Aと電源回路40との間、および、端子13_1Bと電源回路40との間で電気的な経路が形成される。
面状電極11_2は、端子13_2Aと端子13_2Bとを有する。端子13_2Aと端子13_2Bとは、面状電極11_2の面上で生じさせたい電流密度分布に応じて異なる位置に設けられる。端子13の各々に個別に異なる電流を流すために、端子13_2Aと電源回路40との間、および、端子13_2Bと電源回路40との間で、それぞれ電気的な経路が形成される。
照明装置100は、発光層12の各々の輝度および発光パターンを調整できるように、端子13の各々に流れる電流の大きさを個別に調整可能に構成される。より具体的には、照明装置100は、端子13_1Aを通じて発光層12_1に流れる電流の大きさ、および端子13_1Bを通じて発光層12_1に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を要求に応じて調整可能に構成される。照明装置100は、端子13_1Aおよび端子13_1Bの少なくとも一方に流れる電流量を調整可能に構成されることで、発光層12_1の発光パターンを変化させることができる。
また、照明装置100は、端子13_2Aを通じて発光層12_2に流れる電流の大きさ、および端子13_2Bを通じて発光層12_2に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を要求に応じて調整可能に構成される。すなわち、照明装置100は、端子13_2Aおよび端子13_2Bの少なくとも一方に流れる電流量を調整可能に構成されれば、発光層12_2の発光パターンを変化させることができる。
典型的には、照明装置100は、端子13_1Aおよび端子13_1Bを通じて電源回路40から発光層12_1へそれぞれ流れる電流の大きさ、および、端子13_2Aおよび端子13_2Bを通じて電源回路40から発光層12_2へそれぞれ流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を制御するための制御回路70をさらに備える。制御回路70は、ユーザの照明装置100の操作に応じて、照明装置100の発光パターンを制御するための制御命令を電源回路40に出力する。電源回路40は、受け付けた制御命令に応じて面状電極の各端子に電流を供給する。
一例として、照明装置100は、発光ユニット10_1の予め定められた複数の発光パターンのうちから1つの発光パターンを選択可能に構成されるとともに、発光ユニット10_2の予め定められた複数の発光パターンのうちから1つの発光パターンを選択可能に構成される。たとえば、ユーザは、ボタン等の操作部(図示しない)を操作することで各発光ユニット10の発光パターンを任意に選択する。制御回路70は、選択された発光パターンに応じて電源回路40に制御命令を出力する。これにより、ユーザは、発光ユニット10_1の発光パターンと発光ユニット10_2の発光パターンとの組み合わせの数だけ発光態様を調整できる。このように、照明装置100が電源回路の出力を調整可能するための制御回路70を有することで、ユーザは、意図した発光態様を選択できるようになる。
(面状電極の詳細)
以下、面状電極11についてさらに詳細に説明する。発光層12_1および発光層12_2が生じる光を射出する側に設けられた面状電極、および、発光層12_1と発光層12_2との間に設けられた面状電極は、半透明電極および透明電極のいずれかで構成される。
たとえば、面状電極11_1〜11_3は、発光層から射出された光を透過するために、透明または半透明の部材で構成される。透明または半透明の面状電極の例としては、ITO(インジウム酸化物と錫酸化物の混合体)、IZO(インジウム酸化物と亜鉛酸化物の混合体)などの金属酸化物、光が透過するぐらい薄い金属層(Al、Ag、Caなど)、あるいはそれらのナノワイヤーやナノ粒子を分散させた透明導電性フィルム(TCF:Transparent Conductive Film)などが挙げられる。
なお、照明装置100の一方面のみから光を射出すればよい場合には、面状電極11_1および面状電極11_3のいずれか一方は、光を透過しない部材で構成されてもよい。不透明の面状電極の例としては、Al、Ag、Mg、Cuなどの各種導電性金属、さらにはAlMgなどの合金などが挙げられる。
<電源の接続例>
図5を参照して、発光モジュール60への電源の接続例を説明する。図5は、発光モジュール60が有する発光層および面状電極を分解した図である。
電源回路40は、複数の電源を含む。たとえば、電源回路40は、電源50_1Aと、電源50_1Bと、電源50_2Aと、電源50_2Bとを含む。典型的には、電源は、発光層12の各々の発光パターンを調整するために発光層ごとに設けられる。また、各発光層には、その発光層内において様々な発光パターンを実現させるために複数の電源が電気的に接続される。
より具体的には、電源50_1Aの一端は端子13_1Aに電気的に接続され、電源50_1Aの他端は端子13_2Aに電気的に接続される。電源50_1Bの一端は端子13_1Bに電気的に接続され、電源50_1Bの他端は端子13_2Bに電気的に接続される。電源50_2Aの一端は端子13_2Aに電気的に接続され、電源50_2Aの他端は端子13_3Aに電気的に接続される。電源50_2Bの一端は端子13_2Bに電気的に接続され、電源50_2Bの他端は端子13_3Bに電気的に接続される。
発光層に挟まれた面状電極の各端子は、面状電極に設けられる端子の数をより少なくするために、複数の電源で供用可能に構成される。発光層に挟まれた面状電極の各端子は、たとえば、端子13_2Aのように電源50_1Aと電源50_2Aとで供用されもよい。また、1つの端子に電気的に接続される電源の数は、2つに限定されない。たとえば、1つの端子に3つ以上の電源が接続されてもよい。
[第2の実施の形態]
<照明装置100Aの概要>
図6〜図12を参照して、第2の実施の形態に従う照明装置100Aについて説明する。本実施の形態に従う照明装置100Aは、3層の発光層を有する点で第1の実施の形態に従う照明装置100とは異なる。その他の点については、第1の実施の形態に従う照明装置100と同様であるので説明を繰り返さない。
図6を参照して、第2の実施の形態に従う照明装置100Aの概要について説明する。図6は、照明装置100Aの側面図である。
図6に示されるように、照明装置100Aは、電源回路40と、発光モジュール60とを含む。発光モジュール60は、積層方向に並べて配置された発光ユニット10_1〜10_3とを含む。発光ユニット10_3は、面状電極11_3と、面状電極11_4と、それらの面状電極の間に設けられた発光層12_3とを有する。
面状電極には電源が接続されており、照明装置100Aは、発光層12_1〜12_3のそれぞれに個別に電流を供給することができる。また、発光層12_1〜12_3は、互いに異なる発光波長特性を有する。発光層12の各々の発光波長特性は、当該発光層に流れる電流の大きさに応じて様々に変化させることができるので、照明装置100Aから射出される光の発光波長特性は、任意に変化させることが可能になる。
たとえば、発光層12_1は青色の発光波長特性を有し、発光層12_2は緑色の発光波長特性を有し、発光層12_3は赤色の発光波長特性を有する。発光層12が光の3原色(すなわち、青、緑、赤)の発光波長特性を有することで、照明装置100Aは、人が知覚可能な色のほぼ全ての色の発光を実現できる。
なお、発光層12のそれぞれは、黄色(Yellow)、赤紫色(Magenta)、および青緑色(Cyan)のそれぞれの色の発光波長特性を有するように構成されてもよく、所望の発光色に応じて適宜構成されればよい。
また、上述の例では発光層の数は3つの場合について説明したが、発光層の数は2つ以上であればよい。
(発光層12の詳細)
以下、発光層12の詳細について説明する。発光層12は、たとえば、正孔注入層(HIL:Hole Injection Layer)と、正孔輸送層(HTL:Hole Transport Layer)と、光子発生層(EML:EMissive Layer)と、電子輸送層(ETL:Electron Transport Layer)と、電子注入層(EIL:Electron Injection Layer)とにより構成される。
なお、発光層12の構成は、上記に限定されない。たとえば、光子発生層/電子輸送層とで構成されてもよい。他にも、発光層12は、正孔輸送層/光子発生層/電子輸送層で構成されてもよい。他にも、発光層12は、正孔輸送層/光子発生層/正孔阻止層/電子輸送層で構成されてもよい。他にも、発光層12は、正孔輸送層/光子発生層/正孔阻止層/電子輸送層/陰極バッファー層で構成されてもよい。
<照明装置100Aの詳細>
図7〜図12を参照して、照明装置100Aの詳細について説明する。まず、図7を参照して、面状電極に設けられた複数の端子について説明する。図7は、面状電極の平面図である。
図7に示されるように、面状電極11_1の周辺には、端子13_1A〜13_1N(同図左上から時計回り方向に、ABCDE、MN、JIHGF、LKの順に配列されている)が設けられる。端子13_1A〜13_1Nのそれぞれには、電源50_1A〜50_1N(同図左上から時計回り方向に、ABCDE、MN、JIHGF、LKの順に配列されている)のそれぞれが電気的に接続される。端子13の各々には、当該端子に接続されている電源から電流が個別に供給される。これにより、端子13の各々に流す電流の大きさを個別に変化させることが可能になる。すなわち、接続される電源の数が増えるほど各端子に流す電流のバランスを変化させることができる。面状電極の面内の電流密度分布を多様に変化させることができ、発光パターンの数を増やすことができる。
また、面状電極11_2〜11_4も、面状電極11_1と同様に複数の端子を有し、各端子に互いに異なる大きさの電流を流せるように構成される。なお、面状電極11_1〜11_4の各々に設けられる端子の数は同じである必要は無い。また、面状電極11_1〜11_4の各々に設けられる面状電極内の端子の配置は同じである必要はない。たとえば、面状電極に設けられる端子の数および配置は、面状電極の特性(導電率や、抵抗率など)に応じて決定されてもよい。
次に、図8〜図10を参照して、面状電極の各端子に異なる大きさの電流を流した場合の発光層の発光態様の一例について説明する。図8は、青色の発光波長特性を有する発光層12_1の発光態様の一例を示す図である。図9は、緑色の発光波長特性を有する発光層12_2の発光態様の一例を示す図である。図10は、赤色の発光波長特性を有する発光層12_3の発光態様の一例を示す図である。
図8に示される発光層12_1は、青色の発光波長特性を有し、面状電極11_1と面状電極11_2との間に設けられる。面状電極11_1の周辺には、図7と同様に端子13_1A〜13_1Nが設けられる。たとえば、紙面上側の端子(端子13_1A〜13_1E)に流す電流を小さくし、紙面下側の端子(端子13_1J〜13_1F)に流す電流を大きくした場合には、発光層12_1は、紙面上側から下側に向かうほど青色が徐々に明るくなる発光パターンで発光する。この場合、端子13_1A〜13_1Nの各端子に流れる電流の大きさは下記の式(1)を満たす。
1A=I1B=I1C=I1D=I1E≦I1M=I1K≦I1N=I1L≦I1J=I1I=I1H=I1G=I1F・・・式(1)
図9に示される発光層12_2は、緑色の発光波長特性を有し、面状電極11_2と面状電極11_3との間に設けられる。面状電極11_2の周辺には、端子13_2A〜13_2N(同図左上から時計回り方向に、ABCDE、MN、JIHGF、LKの順に配列されている)が設けられる。たとえば、紙面左側の端子(端子13_2L,端子13_2K)に流す電流を大きくし、紙面右側の端子(端子13_2M,端子13_2N)に流す電流を小さくした場合には、発光層12_2は、紙面左側から紙面右側に向かうほど緑色が徐々に暗くなる発光パターンで発光する。この場合、端子13_2A〜端子13_2Kの各端子に流れる電流の大きさは下記の式(2)を満たす。
2M=I2N≦I2E=I2J≦I2D=I2I≦I2C=I2H≦I2B=I2G≦I2A=I2F≦I2L=I2K・・・式(2)
図10に示される発光層12_3は、赤色の発光波長特性を有し、面状電極11_3と面状電極11_4との間に設けられる。面状電極11_3の周辺には、端子13_3A〜13_3N(同図左上から時計回り方向に、ABCDE、MN、JIHGF、LKの順に配列されている)が設けられる。たとえば、紙面左側の端子(端子13_3L,端子13_3K)に流す電流を小さくし、紙面右側の端子(端子13_3M,端子13_3N)に流す電流を大きくした場合には、発光層12_3は、紙面左側から紙面右側に向かうほど赤色が徐々に明るくなる発光パターンで発光する。この場合、端子13_3A〜_3Kの各端子に流れる電流の大きさは下記の式(3)を満たす。
3L=I3K≦I3A=I3F≦I3B=I3G≦I3C=I3H≦I3D=I3I≦I3E=I3J≦I3M=I3N・・・式(3)
最後に、図11,図12を参照して、図8〜図10に示される各発光層を組み合わせた場合の発光態様について説明する。
図11は、図9に示される緑色の発光波長特性を有する発光層12_2と、図10に示される赤色の発光波長特性を有する発光層12_3とを組み合わせた場合の照明装置100Aの発光態様の一例を示す。紙面右側から左側に向かうほど緑色が徐々に明るくなる発光パターンの発光層12_2と、紙面左側から右側に向かうほど赤色が徐々に明るくなる発光パターンを有する発光層12_3とが組み合わせられると、照明装置100Aは、紙面左側から右側に向かって緑色→赤緑色→赤色(あるいは黄色)の発光パターンで発光する。
図12は、図8に示される青色の発光波長特性を有する発光層12_1と、図9に示される緑色の発光波長特性を有する発光層12_2と、図10に示される赤色の発光波長特性を有する発光層12_3とを組み合わせた場合の照明装置100Aの発光態様の一例を示す。紙面上側から下側に向かうほど青色が徐々に明るくなる発光パターンを有する発光層12_1がさらに組み合わせられると、照明装置100Aは、その面内で複雑な色の発光パターン(虹色)で発光する。
なお、図7〜図12の例では、面状電極の各端子には異なる大きさの電流が流れる例について説明したが、発光層の両面に設けられる2つの面状電極のうち1つの面状電極の各端子には、同じ大きさの電流が流れるように調整されてもよい。
たとえば、一層目の面状電極11_1および四層目の面状電極11_4には1つ以上の端子が設けられ、各端子には同じ大きさの電流が流れるように調整される。二層目の面状電極11_2および三層目の面状電極11_3の各端子には異なる大きさの電流が流れるように調整される。これにより、面状電極11_1および11_4への配線をより簡素化することができる。また、照明装置100Aの製造工程を簡素化でき、製造コストも削減することが可能になる。
同様に、一層目の面状電極11_1および三層目の面状電極11_3には1つ以上の端子が設けられ、各端子には同じ大きさの電流が流れるように調整されてもよい。この場合、二層目の面状電極11_2および四層目の面状電極11_4の各端子には異なる大きさの電流が流れるように調整される。
同様に、二層目の面状電極11_2および四層目の面状電極11_4には1つ以上の端子が設けられ、各端子には同じ大きさの電流が流れるように調整されてもよい。この場合、一層目の面状電極11_1および三層目の面状電極11_3の各端子には異なる大きさの電流が流れるように調整される。
[第3の実施の形態]
図13を参照して、第3の実施の形態に従う照明装置100Bについて説明する。図13は、照明装置100Bが有する面状電極の平面図である。本実施の形態に従う照明装置100Bは、面状電極内の端子の配置、および各端子への電源の接続の仕方について、第2の実施の形態に従う照明装置100Aとは異なる。その他の点については、第2の実施の形態に従う照明装置100Aと同様であるので説明を繰り返さない。
照明装置100Bに含まれる面状電極11_1は、複数の端子13_1A〜13_1N(同図左上から時計回り方向に、ACE、MN、JIGF、LKの順に配列されている)を有する。図13に示されるように、面状電極11_1への各端子の配置は、必ずしも上下左右対称である必要はない。たとえば、各端子の間隔は、不均等でもよい。
また、照明装置100Bは、面状電極に設けられる複数の端子のうちの2つ以上の端子に1つの電源の一端が電気的に接続されるように構成されてもよい。たとえば、電源50_1Aは、端子13_1A,13_1C,および13_1Eの3つの端子に電気的に接続される。このように、1つの電源から複数の端子に電流を供給しても面状電極11_1の面内で電流密度分布(各端子に流す電流のバランス)を変化させることができる。照明装置100Bがこのように構成されることで、電源の数を減らすことができる。すなわち、照明装置100Bの構成をより簡素化でき、また、コストを削減することができる。
[第4の実施の形態]
図14を参照して、第4の実施の形態に従う照明装置100Cについて説明する。図14は、照明装置100Cの側面図である。本実施の形態に従う照明装置100Cは、絶縁層を有する点で第2の実施の形態に従う照明装置100Aとは異なる。その他の点については、第2の実施の形態に従う照明装置100Aと同様であるので説明を繰り返さない。
照明装置100Cは、発光ユニット10_1〜10_3と、透過性を有する絶縁層14_1,14_2と、電源回路40とを含む。なお、以下では、絶縁層14_1,14_2を総称して絶縁層14ともいう。絶縁層14は、発光ユニット10_1〜10_3が互いに干渉し合わないようにするために設けられる。すなわち、2つの発光ユニットの間に絶縁層を設けることで、発光ユニットごとに基準電位(グランド電位)を設定することができる。
より具体的には、絶縁層14_1は、発光ユニット10_1と、発光ユニット10_2との間に設けられる。絶縁層14_2は、発光ユニット10_2と、発光ユニット10_3との間に設けられる。発光ユニット10_1は、面状電極11_1または面状電極11_2のいずれかを基準電位に設定することができる。発光ユニット10_2は、面状電極11_3または面状電極11_4のいずれかを基準電位に設定することができる。発光ユニット10_3は、面状電極11_5または面状電極11_6のいずれかを基準電位に設定することができる。すなわち、各発光ユニットは互いに干渉し合わないので、発光ユニットの輝度を個別に調整することができる。これにより、発光ユニット10の発光パターンをより簡単に調整することが可能になる。
[第5の実施の形態]
図15を参照して、第5の実施の形態に従う照明装置100Dについて説明する。本実施の形態に従う照明装置100Dは、端子が1つだけ設けられる面状電極を有する点で第2の実施の形態に従う照明装置100Aとは異なる。その他の点については、第2の実施の形態に従う照明装置100Aと同様であるので説明を繰り返さない。
図15は、発光モジュール60が有する発光層および面状電極を分解した図である。図15においては、図6に示される照明装置100Aの3層の発光ユニット10_1〜10_3のうちの1つの発光ユニット10_1の分解図が示される。
本実施の形態に従う照明装置100Dにおいては、発光層の両面に設けられる2つの面状電極のうち、一方の面状電極には複数の端子が設けられ、他方の面状電極には1つの端子が設けられる。
たとえば、図15に示されるように、面状電極11_1には、複数の端子13_1A、13_1Bが設けられる。面状電極11_2には、単一の端子13_2Aが設けられる。電源50_1Aは、端子13_1Aと端子13_2Aとの間に電気的に接続される。電源50_1Bは、端子13_1Bと端子13_2Aとの間に電気的に接続される。このように端子13_2Aが電源50_1Aおよび電源50_1Bに供用される。
これにより、面状電極に設けるべき端子の数を減らすことができるので、製造工程をより簡素化でき、また製造コストも削減できる。
[第6の実施の形態]
図16を参照して、第6の実施の形態に従う発光モジュール60について説明する。図16は、発光モジュール60の主要な構成を示した図である。本実施の形態に従う発光モジュール60は、第2の実施の形態に従う照明装置100Aから電源回路40を取り除いたものと同等である。これにより、発光モジュール60の販売後にユーザが任意に電源を接続することが可能になるため、設計の自由度が増す。
[第7の実施の形態]
図17を参照して、第7の実施の形態に従う照明装置100Eについて説明する。図17は、照明装置100Eの側面図である。本実施の形態に従う照明装置100Eは、基板15を有する点で第2の実施の形態に従う照明装置100Aとは異なる。その他の点については、第2の実施の形態に従う照明装置100Aと同様であるので説明を繰り返さない。
基板15は、面状電極11および発光層12を保護するために、面状電極11_4と発光層12_3との接触面とは反対の面状電極11_4の面に設けられる。典型的には、面状電極11および発光層12は、基板15と封止部材(図示しない)との間で封止される。これにより、照明装置100Eの内部に、水分や紫外線の侵入を防ぐことができ、照明装置100Eの耐久性を上げることができる。
照明装置100Eは、一例として、基板15から光を射出するボトムエミッション型で構成される。この場合、基板15および面状電極11_2〜11_4は、透明若しくは半透明の部材から構成される。面状電極11_1は、透明でも不透明でもどちらでもよい。透明または半透明の基板15の例としては、ガラス、樹脂(PET、PEN、ポリカーボネートなど)、サファイアなどが挙げられる。
なお、照明装置100Eは、面状電極11_1側から光を射出するトップエミッション型で構成されてもよい。この場合、面状電極11_1〜11_3は、透明若しくは半透明の部材から構成される。基板15および面状電極11_4は、透明でも不透明でもどちらでもよい。不透明な基板15の例としては、半導体(Siなど)、金属(Al、ステンレスなど)や金属箔などが挙げられる。
また、照明装置100Eは、基板15および面状電極11_1の両方の側から光を射出するように構成されてもよい。この場合、基板15および面状電極11_1〜11_4は、透明若しくは半透明の部材から構成される。
以上のようにして、照明装置100Eは,基板15を設けることにより、耐久性を上げることができる。
以上説明した照明装置は、電源回路と、積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層とを備える。各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられている。第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されている。電源回路は、第1の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさ、および第2の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を、例えば要求に応じて調整可能に構成されるとともに、第3の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさ、および第4の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を、例えば要求に応じて調整可能に構成される。
好ましくは、照明装置は、第1の端子および第2の端子を通じて電源回路から第1の発光層へそれぞれ流れる電流の大きさ、および、第3の端子および第4の端子を通じて電源回路から第2の発光層へそれぞれ流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を制御するための制御回路をさらに備える。
好ましくは、第1の発光層と第2の発光層との間には、第1の発光層に流れる電流の経路および第2の発光層に流れる電流の経路として共用される面状電極が設けられる。
好ましくは、電源回路は、第1の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさと第2の端子を通じて第1の発光層に流れる電流の大きさとの相対関係、および、第3の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさと第4の端子を通じて第2の発光層に流れる電流の大きさとの相対関係が互いに異なるように調整可能に構成される。
好ましくは、第1の発光層および第2の発光層は、有機発光層からなる。
好ましくは、第1の発光層および第2の発光層は、互いに異なる発光波長特性を有している。
また、以上説明したように、電源回路を接続可能な発光モジュールが提供される。発光モジュールは、積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層を備える。各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられている。第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成される。第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成される。
以上説明した各構成によれば、比較的簡単な構成で様々な発光パターンを実現することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10_1〜10_3 発光ユニット、11,11_1〜11_6 面状電極、12,12_1〜12_3 発光層、13,13_1A〜13_1N,13_2A〜13_2N,13_3A〜13_3N 端子、14 絶縁層、15 基板、40 電源回路、50_1〜50_3,50_1A〜50_1N,50_2A〜50_2N,50_3A〜50_3N 電源、70 制御回路、100,100A〜100E 照明装置。

Claims (7)

  1. 電源回路と、
    積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層とを備え、各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられており、
    前記第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と前記電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の前記第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と前記電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されており、
    前記第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と前記電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の前記第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と前記電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成されており、
    前記電源回路は、
    前記第1の端子を通じて前記第1の発光層に流れる電流の大きさ、および前記第2の端子を通じて前記第1の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を調整可能に構成されるとともに、
    前記第3の端子を通じて前記第2の発光層に流れる電流の大きさ、および前記第4の端子を通じて前記第2の発光層に流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を調整可能に構成される、照明装置。
  2. 前記第1の端子および前記第2の端子を通じて前記電源回路から前記第1の発光層へそれぞれ流れる電流の大きさ、および、前記第3の端子および前記第4の端子を通じて前記電源回路から前記第2の発光層へそれぞれ流れる電流の大きさ、の少なくとも一方を制御するための制御回路をさらに備える、請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記第1の発光層と前記第2の発光層との間には、前記第1の発光層に流れる電流の経路および前記第2の発光層に流れる電流の経路として共用される面状電極が設けられる、請求項1または2に記載の照明装置。
  4. 前記電源回路は、前記第1の端子を通じて前記第1の発光層に流れる電流の大きさと前記第2の端子を通じて前記第1の発光層に流れる電流の大きさとの相対関係、および、前記第3の端子を通じて前記第2の発光層に流れる電流の大きさと前記第4の端子を通じて前記第2の発光層に流れる電流の大きさとの相対関係が互いに異なるように調整可能に構成される、請求項1〜3のいずれか1項に記載の照明装置。
  5. 前記第1の発光層および前記第2の発光層は、有機発光層からなる、請求項1〜4のいずれか1項に記載の照明装置。
  6. 前記第1の発光層および前記第2の発光層は、互いに異なる発光波長特性を有している、請求項1〜5のいずれか1項に記載の照明装置。
  7. 電源回路を接続可能な発光モジュールであって、
    積層方向に並べて配置された面状の第1の発光層および第2の発光層とを備え、各発光層のそれぞれの面には面状電極がそれぞれ設けられており、
    前記第1の発光層の一方側の面状電極に設けられた第1の端子と前記電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の前記第1の端子とは異なる位置に設けられた第2の端子と前記電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成され、
    前記第2の発光層の一方側の面状電極に設けられた第3の端子と前記電源回路との間、および、当該一方側の面状電極の前記第3の端子とは異なる位置に設けられた第4の端子と前記電源回路との間で、それぞれ電気的な経路が形成可能に構成される、発光モジュール。
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